JPH08269803A - ワンピースパンティストッキングおよびその製造方法 - Google Patents

ワンピースパンティストッキングおよびその製造方法

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JPH08269803A
JPH08269803A JP7078663A JP7866395A JPH08269803A JP H08269803 A JPH08269803 A JP H08269803A JP 7078663 A JP7078663 A JP 7078663A JP 7866395 A JP7866395 A JP 7866395A JP H08269803 A JPH08269803 A JP H08269803A
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JP
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knitting
panty
crotch
knitted
leg
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JP7078663A
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Shigeru Mizutani
茂 水谷
Yoshimitsu Ueshima
祥光 植島
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SCALA HAITATSUCHI KK
SCALA- HAITATSUCHI KK
Original Assignee
SCALA HAITATSUCHI KK
SCALA- HAITATSUCHI KK
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B1/00Weft knitting processes for the production of fabrics or articles not dependent on the use of particular machines; Fabrics or articles defined by such processes
    • D04B1/22Weft knitting processes for the production of fabrics or articles not dependent on the use of particular machines; Fabrics or articles defined by such processes specially adapted for knitting goods of particular configuration
    • D04B1/24Weft knitting processes for the production of fabrics or articles not dependent on the use of particular machines; Fabrics or articles defined by such processes specially adapted for knitting goods of particular configuration wearing apparel
    • D04B1/243Weft knitting processes for the production of fabrics or articles not dependent on the use of particular machines; Fabrics or articles defined by such processes specially adapted for knitting goods of particular configuration wearing apparel upper parts of panties; pants

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)
  • Socks And Pantyhose (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 快適な着心地を有するワンピースパンティス
トッキングの提供。 【構成】 レッグ部6とパンティ部2とを筒状に連続編
成するワンピースパンティストッキングにおいて、レッ
グ部6とパンティ部2との接続部分の外側部分に、股内
側部分よりも外側に向かって編増された編増部7が袋編
で形成され、クロッチ部3が少なくとも4回タックのタ
ック編で形成され、かつ、クロッチ部3の静置長さが同
一コース数当りのヒップ部の静置長さの2/5を超えな
い。クロッチ部3において、タックループがパンティ内
側に引出され、編成コース数がパンティ部2の編成コー
ス数の3/5〜4/5であると好ましい。レッグ部6と
パンティ部2と編増部7とを被覆弾性繊維で編成する
と、細部のフィット性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レッグ部とパンティ部
とを筒状に連続編成して製造するワンピースパンティス
トッキングに関する。さらに詳しくは、着用感、すなわ
ち、パンティ部外側の股上にゆとりがあり、クロッチ部
が人体に程よく接触して蒸れにくく、アンクル部やヒッ
プ部など細部にまでフィット性に優れた、ワンピースパ
ンティストッキングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レッグ部およびパンティ部の左右
2つをパンティ部の中央で縫合して構成される、いわゆ
るツーピースタイプパンティストッキングが知られてい
る。また、製造工程を簡略化する目的で、特公昭51−
115552号公報や特公昭51−11553号公報に
は、片方のトウ部から編成を始めてレッグ部を編成し、
続いてパンティ部を編成し、さらに続いてもう一方のレ
ッグ部を編成し、トウ部まで編成を進めて一足分を製造
する、いわゆるワンピースパンティストッキングが記載
されている。この編成方法は、経済性において優れてい
るものの、筒状編地を2つ折りにしてパンティ部を構成
するので、クロッチ部に緩みや皺が発生して着用違和感
を生じたり、余裕があるためにかえってクロッチ部が人
体に密着して蒸れ感を生ずる傾向がある。クロッチ部を
タック編または浮き編とする工夫もなされ、クロッチ部
の弛みや蒸れの防止にある程度の効果が認められるもの
の、十分満足するに至っていない。また、筒状編地の上
部中央の長さ方向のかなりの部分がウエスト開口部に使
用されるため、パンティ部の外側部分では股上が不足す
る傾向にある。この結果、パンティ部の外側部分は上方
に引上げられ、レッグ部の破断切れや引きつれなどを発
生しやすくなる。パンティ部の編成コース数や編成針数
を多くしたり、針釜径を大きくしたりして、パンティ部
編み面積を拡大する対策も可能である。しかし、クロッ
チ部の弛み防止や、レッグ部の寸法との関係から十分に
大きくすることが難しい。さらに、アンクル部やソウル
部など、小さく編む必要性のある部分のフィット性が不
足しがちになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の問題
に鑑み、パンティ側面部分であっても、十分な股上寸法
を有し、クロッチ部が弛みや皺を発生せずに十分に伸縮
して程よく人体に接し、しかも、パンティストッキング
の基本的機能である、身体の各部へのフィット性および
腹部サポート性を十分に満足し、アンクル部やソウル部
などの細部まで人体にフィットする、着心地の良いワン
ピースパンティストッキングを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記の課題
を解決するために、レッグ部6とパンティ部2とを筒状
に連続編成して製造するワンピースパンティストッキン
グにおいて、レッグ部6とパンティ部2との接続部分の
外側部分に、股内側部分よりも外側に向かって編増され
た編増部7が、袋編で形成され、クロッチ部3が、少な
くとも4回タックのタック編で形成され、かつ、クロッ
チ部3の静置長さが、同一コース数当りのヒップ部の静
置長さの2/5を超えないことを特徴とする、ワンピー
スパンティストッキングを提供する。このワンピースパ
ンティストッキングにおいて、クロッチ部3のタック編
のタックループがパンティ部の内側に引出されている
と、蒸れ防止に有効である。また、クロッチ部3の編成
コース数が、パンティ部2の編成コース数の3/5〜4
/5であると、クロッチ部3のフィット性が良好で好ま
しい。編増部7の編目結合線8およびその延長線とクロ
ッチ部3上縁とに囲まれた腹部が、1回タックのタック
編で形成されていると、腹部のサポート性が向上する。
レッグ部6とパンティ部2と編増部7とを被覆弾性繊維
で編成すると、アンクル部など細部までフィットする。
被覆弾性糸として、カバリング糸の繊度が24デニール
を超えず、総繊度が30デニールを超えない糸を用いる
と、透明感のあるワンピースパンティストッキングを得
ることができる。
【0005】前記のワンピースパンティストッキング
は、丸編機を用い、レッグ部6とパンティ部2とを筒状
に連続編成するワンピースパンティストッキングレッグ
の編成方法において、 a.レッグ部6を編成した後、 b.全針数の2/5ないし3/4の針数で袋編を開始
し、針数を順次減らしながら40〜80コース編成した
後、針数をほぼ袋編開始時の針数まで順次増加させなが
ら40〜80コース編成して、編増部7を編成し、 c.続いてパンティ部2を編成し、その際、編増部7の
形成針と対称側の針を用いて、少なくとも4回タックの
タック編でクロッチ部3を編成し、 d.さらに、前記bと同様に編増部7を編成し、 e.レッグ部6を編成する、ことにより得ることができ
る。
【0006】ここで、静置長さとは、編地に張力をかけ
ない状態での、同一コース数当りの長さをいう。
【0007】
【作用と実施態様例】本発明に係るワンピースパンティ
ストッキングを、図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1は、本発明に係るワンピースパンティストッキング
の編成状態の一実施態様例、図2は、本発明に係るワン
ピースパンティストッキングの完成状態の一実施態様例
である。
【0008】本発明の発明者は、レッグ部6とパンティ
部2との接続部分の外側部分を股内側部分よりも編増し
て形成し、クロッチ部3を少なくとも4回タックのタッ
ク編とし、クロッチ部3の静置長さを同一コース数当り
のヒップ部の静置長さよりも十分短くすることにより、
ワンピースパンティストッキングの着心地が向上するこ
とを見出だし本発明に到達した。
【0009】本発明のワンピースパンティストッキング
は、レッグ部6とパンティ部2との接続部分の外側部分
に、編増部7が、股内側部分よりも外側に向かって編増
して袋編で形成されている。編増部7を形成することに
より、パンティ外側部分4の股上寸法および編地面積に
ゆとりが生じ、レッグ部6が無理に引っ張られず、着心
地およびレッグ部6の耐久性が向上する。
【0010】ワンピースパンティストッキングに編増部
7を形成する具体的な編成について説明する。一方のト
ウ部5に次いでレッグ部6を編成した後、全針数の2/
5ないし3/4の針数を用いて往復回転による袋編で編
成を開始する。針数を順次減らしながら40〜80コー
ス編成した後、再び針数をほぼ袋編開始時の針数まで順
次増加させながら40〜80コース編成し、一方の編増
部7の編成を終了する。針数増減の切替え部に、編目結
合線8が発生する。編増部7の編成に続いて、全部の針
を用いて通常の回転編成によるパンティ部2の編成に移
行する。パンティ部2の編成を終了後、先に編成した編
増部7と同様に他方の編増部7を編成する。次いで通常
の回転編成により、他方のレッグ部6、トウ部5と順次
連続編成し、ワンピースパンティストッキングの編地を
得る。編増部7は、レッグ部6の最上部とパンティ部2
との間に連続編成するのが好ましいが、一部をパンティ
部2内に編成しても構わない。また、増加させる股上寸
法や編地面積は、針数及びコース数を調整して必要な分
だけ補充すれば良い。編増部7の編成には、通常パンテ
ィ部編成用の糸を用いるが、ビキニタイプなどへの応用
としてレッグ部編成用糸を、また、編目結合線8よりも
レッグ側の編増部のみレッグ部編成用糸を用いたりして
も良い。もちろん、レッグ部6、編増部7、およびパン
ティ部2のすべてを共通の糸で編成することも可能であ
る。
【0011】本発明に係るワンピースパンティストッキ
ングのクロッチ部3は、少なくとも4回タックのタック
編で編成されている。タック編は編地の空隙が多く、形
成したタックループがある程度の隆起度合いと間隔とを
もって点在するので、透湿性に優れ、ソフトでさらっと
した肌触りを得ることができる。タック編は、少なくと
も4回タック、さらに1ウェールおきの6回タックであ
ると好ましい。タックの回数が4回未満では蒸れ防止効
果や伸縮性が十分に得られない。一方、タックの回数が
多すぎると、クロッチ部の強度などに問題が生じる傾向
がある。タックループは、1ウェールおきが好ましい
が、編地の伸縮性や透湿性が十分であればこれに限定さ
れるものではない。また、タックループがパンティ部の
内側に引き出されていると、クロッチ部の編地が人体に
完全に密着することなく蒸れ防止に有効である。クロッ
チ部3の静置長さは、同一コース数当りのヒップ部の静
置長さの2/5を超えないことが好ましい。パンティ外
側部分4に余裕ができる一方、クロッチ部3には十分な
伸縮性が付与され、弛みや皺を発生しなくなる。
【0012】クロッチ部3の編成は、パンティ部2を丸
編で編成するに際し、パンティ部2の下部に編み込んで
行う。すなわち、編増部7を編成後、全部の針を用いて
パンティ部2を編成するに際し、編増部7を編成した針
部と対称側の針を用い、パンティ部2のウエスト開口部
1と反対側の位置に編成する。一般に、クロッチ部3は
パンティ部2の全長に渡って編成するが、パンティ部2
の長さよりも短く編成して、クロッチ部3とレッグ部6
との間にパンティ部2が多少介在しても構わない。通
常、クロッチ部3全体を方形に編成するが、例えば5角
形や6角形に編成して上端部を三角形状にすると、組織
境界の均整化やファッション性付与の観点から好まし
い。クロッチ部3の編成コース数を、パンティ部2の編
成コース数の3/5〜4/5に編成すると、クロッチ部
編地の収縮が大きくなって緩みにくくなり、編み組織が
荒くなり蒸れ感もいっそう低減するので好ましい。例え
ば、パンティ部2を4口で、クロッチ部3のみを3口で
給糸すると、クロッチ部3の編成コース数を、パンティ
部2の編成コース数の3/4とすることができる。
【0013】クロッチ部3のみならず、腹部がタック編
で形成されていると、ゆとりある股上と腹部のサポート
性とを兼備することができる。タック編で形成する腹部
の範囲は、編増部7の編目結合線8およびその延長線
と、クロッチ部3上縁とに囲まれる範囲が好ましい。編
目結合線8およびその延長線からレッグ側部分の編増部
7をタック編で編成すると、パンティ外側部分4の股上
寸法が不足する傾向にある。前記タック編は1回タック
が好ましい。タックの回数が多すぎると腹部の股上寸法
が不足する傾向にある。
【0014】レッグ部6、パンティ部2、及び編増部7
に被覆弾性糸を用いて編成すると、アンクル部、ヒール
部、パンティ部の組織切替え部などの細部においても十
分なフィット性を得ることができ好ましい。さらに、ト
ウ部やヒール部などを除く、レッグ部6、パンティ部
2、及び編増部7を、被覆弾性糸のみを用いて編成する
と、フィット性が一層向上して好適である。もちろん、
トウ部やヒール部などに、補強その他の目的で被覆弾性
糸以外の糸を併用することもできる。用いる被覆弾性糸
は、例えば、通常のシングルカバードヤーンやダブルカ
バードヤーンの他に、空気乱流を用いたカバードヤー
ン、弾性繊維とナイロン繊維との合糸を仮り撚り加工し
た糸を挙げることができる。さらに、被覆弾性糸とし
て、カバリング糸の繊度が24デニールを超えず、総繊
度が30デニールを超えない細繊度の被覆弾性糸を用い
ると、ウエストゴム以外にはパンティ部2に縫製箇所が
なく、透明感のあるワンピースパンティストッキングを
得ることができ好ましい。この場合において、クロッチ
部3を前記のタック編で編成すると、クロッチ部3が不
透明な地厚組織となり要部を遮断することができる。前
記細繊度の被覆弾性糸に用いるカバリング糸は、一般
に、シングルカバリング糸では8〜15デニールのナイ
ロン糸、ダブルカバリング糸では5〜12デニールのナ
イロン糸が好ましく用いられる。芯糸に用いる弾性繊維
は、10〜30デニールのポリウレタン糸が好ましく用
いられる。カバリング糸の巻き付けは、前記ポリウレタ
ン糸を3倍程度伸長した状態、すなわちポリウレタン糸
の繊度が3〜10デニールの状態、で行うとよい。カバ
リング糸は、細すぎるとパンティストッキングの耐久性
に乏しくなる。一方、24デニールを超えると、被覆弾
性糸の総繊度が30デニールを超えて、パンティストッ
キングの透明感を得ることが難しくなる。
【0015】前記の方法を用いて得られた編地に、通常
行われる方法を用い、トウ先き縫製、ゴム取り付け部開
口、ウエストゴム縫合、染色、ボーディングセットなど
の仕上げ加工を行う。また、必要に応じ、通常行われる
方法を用い、ヒールの袋編、トウ部やクロッチ部への補
強糸や吸湿性糸などの沿え編などを付加することもでき
る。
【0016】
【実施例】次に本発明に係るワンピースパンティストッ
キングを、実施例によりさらに詳細に説明する。
【0017】以下において、クロッチ部3またはヒップ
部の静置長さは、ほぼ無張力の状態で、染色上り品のク
ロッチ部3またはヒップ部のそれぞれ中心付近におけ
る、ウェール方向の長さ2cmに含まれるコース数から
求めた、1コース当りのウェール方向の長さである。
【0018】実施例1 釜径4インチ、針数400本の4口靴下編み機を用い、
片方のトウ部5からレッグ部6、編増部7、パンティ部
2、編増部7、レッグ部6、トウ部5と順次編成した。
レッグ部は、20デニールのスパンデックス糸に12デ
ニールのナイロン糸を巻き付けた被覆弾性糸と、3デニ
ールのナイロン糸との交互編成とした。トウ部5、編増
部7及びパンティ部2は、30デニールのスパンデック
ス糸に30デニールのナイロン仮り撚り加工糸を巻き付
けた被覆弾性糸と、ナイロン仮り撚り加工糸との交互編
成とした。ここで、レッグ部6、編増部7及びパンティ
部2の各部ファッショニングはコンピュータ制御で実施
した。
【0019】レッグ部の最上部に相当するガーター部の
編成を終了後、パンティ部編成糸に切替え、針数280
本を用い、袋編で編増部7の編成を開始した。順次針数
を減じて140本に至らせた後、再び順次針数を増加さ
せて針数280本に至ったところで袋編を完了させ、パ
ンティ部2の編成を丸編みにより開始した。この丸編に
おいて、前記の袋編を編成した針部と対称側の針80本
を用いて1ウェールおきで6回タックのタック編を、残
りの320本の針を用いて平編を編成した。この丸編を
440コース編成した後、再び反対側の袋編を同様に行
い、さらに、レッグ部6、トウ部5と連続編成し、一足
の編成を終了した。パンティ部2と編増部7とのコース
数を合わせると、パンティ外側部分4の最大コース数は
720コースとなった。このようにして得た編地を、ト
ウ先き縫製、ゴム取り付け部開口、及びウエストゴム縫
合を行った後、染色しボーディングセットを行って製品
化した。
【0020】完成したワンピースパンティストッキング
は、パンティ外側部分4及びレッグ部6にゆとりがあ
り、快適な着用感と十分な耐久性とを有する製品であっ
た。また、クロッチ部3は人体に程よくフィットし、蒸
れ感がなく、肌触りはソフトであった。さらに、アンク
ル部を含むレッグ部各部は細部まで良好なフィット性を
示していた。クロッチ部の静置長さは、ヒップ部の静置
長さに対し、2/5.7の比率であった。
【0021】実施例2 実施例1で用いたものと同じ4口靴下編み機を用い、レ
ッグ部は15デニールの弾性繊維に10デニールのナイ
ロン糸を巻き付けた被覆弾性糸のみを、パンティ部は2
0デニールの弾性繊維と50デニールのナイロン糸との
合糸仮り撚り糸のみを用いて、実施例1と同様に編成し
た。ただし、クロッチ部は、4口給糸の内1口の給糸を
停止して3口給糸とし、1ウェールおきで4回タックの
タック編で編成した。従って、パンティ部2は440コ
ース、クロッチ部3はその4分の3の330コースで編
成した。なお、トウ部は補強のため4口のうち2口を3
0デニールのナイロン糸に切替え、レッグ部用の被覆弾
性糸と交互編成した。その後、実施例1と同様な処理を
施して、本発明に掛かるワンピースパンティストッキン
グを得た。
【0022】得られたワンピースパンティストッキング
は、パンティ外側部分4及びクロッチ部3にゆとりがあ
る快適な着用感を有していた。しかも、クロッチ部3の
蒸れ感が実施例1よりもさらに少なく、肌触りもいっそ
うソフトであった。クロッチ部の静置長さは、ヒップ部
の静置長さに対し、2/6.4の比率であった。
【0023】実施例3 実施例2で用いたものと同じ編み機及び糸使いで同様に
編成した。ただし、編目結合線8およびその延長線とク
ロッチ部3の上縁とに囲まれた腹部を、1コースおきで
1回タックのタック編とした。そして、クロッチ部を除
くその他のパンティ部2、編増部7の腹部側の前記部分
以外および尻部側全面は平編で編成して、編増部7およ
びパンティ部7を完成した。その後、実施例1と同様の
処理を行い、本発明に係るワンピースパンティストッキ
ングを完成した。 得られたワンピースパンティストッ
キングは、人体の各種動作に程よくフィットし、快適な
着心地を有していた。さらに、実施例2に比して腹部へ
の締め付けが加わり、サポート性がいっそう向上した。
【0024】実施例4 レッグ部6、パンティ部2及び編増部7を共通の被覆弾
性糸のみを用いて、実施例1,2及び3で用いたものと
同じ編み機で同様に編成した。用いた被覆弾性糸は、1
5デニールのポリウレタン糸を3倍に伸長した状態に、
5.5デニールのナイロン糸をダブルカバリングした、
総繊度16デニールのものであった。ただし、トウ部5
は、補強のため、12デニールのナイロン糸を沿え編み
した。編増部7の袋編は、針数260本−140本−2
60本と順次減針・増針を、各60コース編成で行っ
た。クロッチ部3は、1ウエールおきで6回タックのタ
ック編とした。パンティ部2は460コース編成とし
た。これによりパンティ外側部分4の最大コース数は、
合計700コースとなった。その後、実施例1と同様に
して、本発明に係るワンピースパンティストッキングを
得た。
【0025】得られたワンピースパンティストッキング
は、快適な着用感を有し、さらに、全体に透明感があ
り、良好な美観を有していた。しかも、クロッチ部3は
十分に収縮した地厚組織となって、要部遮蔽性が認めら
れた。クロッチ部3の静置長さは、ヒップ部の静置長さ
に対し、2/6.2の比率であった。
【0026】
【発明の効果】本発明に係るワンピースパンティストッ
キングは、編増部7をレッグ部6とパンティ部2との間
に編成し、クロッチ部3のタック編に工夫を凝らすこと
により、股上寸法にゆとりがあり、クロッチ部3が蒸れ
にくく快適な、着用感に優れたワンピースパンティスト
ッキングを実現することができる。必要に応じ、パンテ
ィ部2のクロッチ部3を除く部分にタック編を形成した
り、レッグ部やパンティ部に被覆弾性糸を用いることに
より、サポート性、フィット性、透明感などをいっそう
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワンピースパンティストッキング
の編成状態の一実施態様例
【図2】本発明に係るワンピースパンティストッキング
の完成状態の一実施態様例
【符号の説明】
1;ウエスト開口部 2;パンティ部 3;クロッチ部 4;パンティ外側部分 5;トウ部 6;レッグ部 7;編増部 8;編目結合線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レッグ部6とパンティ部2とを筒状に連続
    編成して製造するワンピースパンティストッキングにお
    いて、 レッグ部6とパンティ部2との接続部分の外側部分に、
    股内側部分よりも外側に向かって編増された編増部7
    が、袋編で形成され、 クロッチ部3が、少なくとも4回タックのタック編で形
    成され、 かつ、クロッチ部3の静置長さが、同一コース数当りの
    ヒップ部の静置長さの2/5を超えない、ことを特徴と
    するワンピースパンティストッキング。
  2. 【請求項2】クロッチ部3のタック編のタックループが
    パンティ部の内側に引出されていることを特徴とする、
    請求項1記載のワンピースパンティストッキング。
  3. 【請求項3】クロッチ部3の編成コース数が、パンティ
    部2の編成コース数の3/5〜4/5であることを特徴
    とする、請求項1または2記載のワンピースパンティス
    トッキング。
  4. 【請求項4】編増部7の編目結合線8およびその延長線
    とクロッチ部3上縁とに囲まれた腹部が、1回タックの
    タック編で形成されていることを特徴とする、請求項1
    ないし3のいずれかに記載のワンピースパンティストッ
    キング。
  5. 【請求項5】レッグ部6とパンティ部2と編増部7とを
    被覆弾性繊維で編成したことを特徴とする、請求項1な
    いし4のいずれかに記載のワンピースパンティストッキ
    ング。
  6. 【請求項6】レッグ部6とパンティ部2と編増部7と
    を、カバリング糸の繊度が24デニールを超えず、総繊
    度が30デニールを超えない被覆弾性繊維で編成したこ
    とを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の
    ワンピースパンティストッキング。
  7. 【請求項7】丸編機を用い、レッグ部6とパンティ部2
    とを筒状に連続編成するワンピースパンティストッキン
    グレッグの編成方法において、 a.一方のレッグ部6を編成した後、 b.全針数の2/5ないし3/4の針数で袋編を開始
    し、針数を順次減らしながら40〜80コース編成した
    後、針数をほぼ袋編開始時の針数まで順次増加させなが
    ら40〜80コース編成して、一方の編増部7を編成
    し、 c.続いてパンティ部2を編成し、その際、編増部7の
    形成針と対称側の針を用いて、少なくとも4回タックの
    タック編でクロッチ部3を編成し、 d.さらに、前記bと同様に他方の編増部7を編成し、 e.他方のレッグ部6を編成する、ことを特徴とする、
    ワンピースパンティストッキングの編成方法。
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JP2009242956A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Gunze Ltd 筒状生地パーツ及び下着製作方法
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JP2020105668A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 イイダ靴下株式会社 下半身用下着
KR20210001708U (ko) * 2020-01-15 2021-07-23 주식회사 제이더블유파크 팬티스타킹의 y존 공간 확보 구조

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