JPH07135872A - 漁 網 - Google Patents
漁 網Info
- Publication number
- JPH07135872A JPH07135872A JP5228086A JP22808693A JPH07135872A JP H07135872 A JPH07135872 A JP H07135872A JP 5228086 A JP5228086 A JP 5228086A JP 22808693 A JP22808693 A JP 22808693A JP H07135872 A JPH07135872 A JP H07135872A
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- JP
- Japan
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 初期弾性率の大なる超高強力ポリエチレンマ
ルチフイラメント糸を経糸としたモジ網地の漁網を提供
する。 【構成】 重量平均分子量が50万以上、引張破断強度
が15g/d 以上、引張破断伸度が6%以下、かつ引張初
期弾性率が450g/d以上である超高強力マルチフイラメン
ト糸をデニ−ルで表現して50%以上含有する経糸を使
用し、該経糸の撚り目に上記超高強力ポリエチレンマル
チフイラメント糸をデニ−ル表現で50%以上含有する
緯糸を挿入されてなる角目に仕立てられた漁網。この場
合の超高強力ポリエチレンマルチフイラメント以外の繊
維が経糸、緯糸共にナイロンマルチフイラメント又はポ
リエステルマルチフイラメントであり、また緯糸が超高
強力ポリエチレンマルチフイラメント100 %で構成され
ていること、更に上記網が着色又は無着色の樹脂でコ−
ラインされていること。
ルチフイラメント糸を経糸としたモジ網地の漁網を提供
する。 【構成】 重量平均分子量が50万以上、引張破断強度
が15g/d 以上、引張破断伸度が6%以下、かつ引張初
期弾性率が450g/d以上である超高強力マルチフイラメン
ト糸をデニ−ルで表現して50%以上含有する経糸を使
用し、該経糸の撚り目に上記超高強力ポリエチレンマル
チフイラメント糸をデニ−ル表現で50%以上含有する
緯糸を挿入されてなる角目に仕立てられた漁網。この場
合の超高強力ポリエチレンマルチフイラメント以外の繊
維が経糸、緯糸共にナイロンマルチフイラメント又はポ
リエステルマルチフイラメントであり、また緯糸が超高
強力ポリエチレンマルチフイラメント100 %で構成され
ていること、更に上記網が着色又は無着色の樹脂でコ−
ラインされていること。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は網地を構成する網糸が細
くて超高強力であるため従来の漁網に比較して流水抵抗
が小さく、また網地が太刀魚等の鋭い歯によつて切断さ
れ難い特徴を持つ水産用としては従来から多用されてい
るモジ網を使用された漁網に関するものである。
くて超高強力であるため従来の漁網に比較して流水抵抗
が小さく、また網地が太刀魚等の鋭い歯によつて切断さ
れ難い特徴を持つ水産用としては従来から多用されてい
るモジ網を使用された漁網に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来モジ網はナイロン糸で作られていた
が、ナイロンの強力が低いため網地を構成するナイロン
糸を太くして必要な強力を得ていた。そのため掃海操業
時には流水抵抗が大きいのが欠点とされていた。また従
来のナイロンは強力が低いため太刀魚等の鋭い歯によつ
て切断され、そのため破網しやすい欠点があつた。近時
超高強力ポリエチレン繊維(例えば東洋紡績株式会社製
ダイニ−マSK60)を緯糸だけに使用し、経糸はナイ
ロン、クレモナ〔株式会社クラレ製ポリビニルアルコ−
ル製糸〕等の汎用の糸のままで使用して構成され、その
ため網糸の太さを細くして流水抵抗を小さくしたモジ網
が製造販売されるようになつた。しかしながら超高強力
ポリエチレン繊維は伸度が低過ぎるため、該超高強力ポ
リエチレン繊維を経糸にも使用したモジ網は製造ができ
ていなかつた。その理由は超高強力ポリエチレン繊維を
モジ網の繊維の経糸に使用するとき、上記したように該
糸の伸度が低過ぎるとモジ網用織機の開口が不充分で製
織が不可能であることに起因するのである。
が、ナイロンの強力が低いため網地を構成するナイロン
糸を太くして必要な強力を得ていた。そのため掃海操業
時には流水抵抗が大きいのが欠点とされていた。また従
来のナイロンは強力が低いため太刀魚等の鋭い歯によつ
て切断され、そのため破網しやすい欠点があつた。近時
超高強力ポリエチレン繊維(例えば東洋紡績株式会社製
ダイニ−マSK60)を緯糸だけに使用し、経糸はナイ
ロン、クレモナ〔株式会社クラレ製ポリビニルアルコ−
ル製糸〕等の汎用の糸のままで使用して構成され、その
ため網糸の太さを細くして流水抵抗を小さくしたモジ網
が製造販売されるようになつた。しかしながら超高強力
ポリエチレン繊維は伸度が低過ぎるため、該超高強力ポ
リエチレン繊維を経糸にも使用したモジ網は製造ができ
ていなかつた。その理由は超高強力ポリエチレン繊維を
モジ網の繊維の経糸に使用するとき、上記したように該
糸の伸度が低過ぎるとモジ網用織機の開口が不充分で製
織が不可能であることに起因するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したモジ網を使用
して掃海操業をするためには掃海操業時の流水抵抗を少
なくするため、モジ網を構成する網糸を細くする必要が
あり、そのために超高強力のあるポリエチレン繊維等を
使用する必要がある。しかしながら超高強力ポリエチレ
ン繊維は前記したように伸度が小さいためモジ網の織機
の経糸に使用した場合開口が不充分で製織することがで
きないという問題点があつた。そこでモジ網織機の経糸
に超高強力用ポリエチレン繊維を使用できるようにする
ためには、該織機に使用する糸の伸度を大ならしめる必
要がある。そのため本発明者等は経糸にも前記ダイニ−
マSK60を使用したモジ網を製造することに関して鋭
意研究した結果、遂に本発明を完成するに至つたもの
で、ダイニ−マSK60の超高強力を保ちながらしかも
モジ網の織機を充分開口させて製織可能ならしめるため
には経糸に初期伸度の大なる糸を使用することにより初
めて可能になることを見付けた。即ち本発明は初期弾性
率の大なる超高強力ポリエチレンマルチフンラメント糸
を経糸として使用したモジ網地の漁網を提供することを
目的とするものである。
して掃海操業をするためには掃海操業時の流水抵抗を少
なくするため、モジ網を構成する網糸を細くする必要が
あり、そのために超高強力のあるポリエチレン繊維等を
使用する必要がある。しかしながら超高強力ポリエチレ
ン繊維は前記したように伸度が小さいためモジ網の織機
の経糸に使用した場合開口が不充分で製織することがで
きないという問題点があつた。そこでモジ網織機の経糸
に超高強力用ポリエチレン繊維を使用できるようにする
ためには、該織機に使用する糸の伸度を大ならしめる必
要がある。そのため本発明者等は経糸にも前記ダイニ−
マSK60を使用したモジ網を製造することに関して鋭
意研究した結果、遂に本発明を完成するに至つたもの
で、ダイニ−マSK60の超高強力を保ちながらしかも
モジ網の織機を充分開口させて製織可能ならしめるため
には経糸に初期伸度の大なる糸を使用することにより初
めて可能になることを見付けた。即ち本発明は初期弾性
率の大なる超高強力ポリエチレンマルチフンラメント糸
を経糸として使用したモジ網地の漁網を提供することを
目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は重量平均分子量
が50万以上、引張破断強力が15g/d 、引張破断伸度
が6%以下、かつ引張初期弾性率が450g/d 以上であ
る超高強力ポリエチレンマルチフイラメント糸をデニ−
ルで表現したときに50%以上、好ましくは70%を含
有する経糸を使用し、該経糸の撚り目に前記超高強力ポ
リエチレンマルチフイラメント糸をデニ−ルで表現した
とき50〜100%含有した緯糸が挿入され、超高強力
ポリエチレンマルチフイラメント以外の残余の繊維がナ
イロン糸又はポリエステル糸を使用してなるモジ網地の
漁網を提供するものである。更に上記モジ網地は無着色
又は着色された樹脂でコ−テイングされていてもよい。
が50万以上、引張破断強力が15g/d 、引張破断伸度
が6%以下、かつ引張初期弾性率が450g/d 以上であ
る超高強力ポリエチレンマルチフイラメント糸をデニ−
ルで表現したときに50%以上、好ましくは70%を含
有する経糸を使用し、該経糸の撚り目に前記超高強力ポ
リエチレンマルチフイラメント糸をデニ−ルで表現した
とき50〜100%含有した緯糸が挿入され、超高強力
ポリエチレンマルチフイラメント以外の残余の繊維がナ
イロン糸又はポリエステル糸を使用してなるモジ網地の
漁網を提供するものである。更に上記モジ網地は無着色
又は着色された樹脂でコ−テイングされていてもよい。
【0005】本発明に使用される網地を構成する糸は本
出願人の出願になる特開平2−175938号に記載の
複合糸条を使用することによつて上記の目的が達成され
る。即ち、上記特開平2−175938号記載の複合糸
としては超高強力ポリエチレン繊維を使用した糸で、細
くても強力が高く、モジ網用の織機に適合する程度の初
期弾性率を持たしめた糸を構成網糸とした場合に始めて
モジ網が製造される。
出願人の出願になる特開平2−175938号に記載の
複合糸条を使用することによつて上記の目的が達成され
る。即ち、上記特開平2−175938号記載の複合糸
としては超高強力ポリエチレン繊維を使用した糸で、細
くても強力が高く、モジ網用の織機に適合する程度の初
期弾性率を持たしめた糸を構成網糸とした場合に始めて
モジ網が製造される。
【0006】本発明に使用の超高強力ポリエチレンマル
チフイラメント糸の引張破断強度が15g/d 未満では複
合糸にした場合、引張強力の低下を来たすため、太刀魚
等の鋭い歯によつて切断される恐れがあり、モジ網とし
ての用をなさないため、本発明の目的を達成することが
できない。またポリエチレンマルチフイラメント糸の引
張破断伸度が6%を超過した場合には15g/d 以上の超
高強力ポリエチレンマルチフイラメント糸が得られない
ため上記と同様に本発明の目的とする複合糸が得られな
い。
チフイラメント糸の引張破断強度が15g/d 未満では複
合糸にした場合、引張強力の低下を来たすため、太刀魚
等の鋭い歯によつて切断される恐れがあり、モジ網とし
ての用をなさないため、本発明の目的を達成することが
できない。またポリエチレンマルチフイラメント糸の引
張破断伸度が6%を超過した場合には15g/d 以上の超
高強力ポリエチレンマルチフイラメント糸が得られない
ため上記と同様に本発明の目的とする複合糸が得られな
い。
【0007】更に引張初期の弾性率が450g/d未満ではモ
ジ網の織機の経糸の撚りの目に緯糸が通り難く、モジ網
が製造できないため引張初期の弾性率は450g/d 以上
を必要とする。またモジ網の経糸、緯糸とも複合糸中の
超高強力ポリエチレンマルチフイラメントのデニ−ル表
現で50%未満の場合はモジ網にした場合、従来ナイロ
ン等を使用した場合との強力差が少なく、太刀魚等の魚
の鋭い歯により切断されやすく、破網する恐れがあるた
め複合糸中の該超高強力ポリエチレンマルチフイラメン
ト糸は経糸、緯糸ともにデニ−ルで表現した場合、50
%以上の含有率が必要である。モジ網に使用する複合繊
維の破断伸度の大きい繊維としてはナイロンのほかポリ
エステル繊維等の汎用の合成繊維であれば差支えない。
また複合繊維の破断伸度の小さく、前記超高強力の繊維
は超高強力ポリエチレン繊維のほかに引張初期弾性率が
450g/d以上の超高強力のアラミド繊維又は全芳香族液晶
ポリエステル超高強力繊維でも差支えない。
ジ網の織機の経糸の撚りの目に緯糸が通り難く、モジ網
が製造できないため引張初期の弾性率は450g/d 以上
を必要とする。またモジ網の経糸、緯糸とも複合糸中の
超高強力ポリエチレンマルチフイラメントのデニ−ル表
現で50%未満の場合はモジ網にした場合、従来ナイロ
ン等を使用した場合との強力差が少なく、太刀魚等の魚
の鋭い歯により切断されやすく、破網する恐れがあるた
め複合糸中の該超高強力ポリエチレンマルチフイラメン
ト糸は経糸、緯糸ともにデニ−ルで表現した場合、50
%以上の含有率が必要である。モジ網に使用する複合繊
維の破断伸度の大きい繊維としてはナイロンのほかポリ
エステル繊維等の汎用の合成繊維であれば差支えない。
また複合繊維の破断伸度の小さく、前記超高強力の繊維
は超高強力ポリエチレン繊維のほかに引張初期弾性率が
450g/d以上の超高強力のアラミド繊維又は全芳香族液晶
ポリエステル超高強力繊維でも差支えない。
【0008】次に実施例によつて本発明を説明する。
【実施例1】初期伸度の低い経糸を使用する場合であつ
て、モジ網織機の改造により開口時のテンシヨンを低下
させたものである。即ち、同織機においてスプリング開
口と同期させた油圧式或は電気的テンシヨンコントロ−
ル装置を備え、かつ経糸供給ビ−ムから開口部迄の距離
を大きくしたモジ網の織機を使用した。結果を〔表
1〕,に示した。
て、モジ網織機の改造により開口時のテンシヨンを低下
させたものである。即ち、同織機においてスプリング開
口と同期させた油圧式或は電気的テンシヨンコントロ−
ル装置を備え、かつ経糸供給ビ−ムから開口部迄の距離
を大きくしたモジ網の織機を使用した。結果を〔表
1〕,に示した。
【0009】
【表1】
【0010】
【実施例2〜6、比較例1〜4】経糸の製造方法につい
ては特開平2−175038号記載の複合糸を使用し
た。モジ網機用経糸としては特に破断伸度の小さい超高
強力ポリエチレン糸条のオ−バ−フイ−ド率を破断伸度
の大きいナイロン又はポリエステル糸条のオ−バ−フイ
−ド率よりも大きく設定した流体交絡装置によつて製造
された複合糸所謂AJY糸が最も適している。破断伸度
の小さい方の超高強力ポリエチレン糸条が破断伸度の大
きい通常のナイロン又はポリエステル糸条の周囲にスパ
イラル状に巻付けられたることによつて製造されたカバ
リング糸はモジ網製造工程の撚工程で強力が大幅に低下
するのに対して、AJY糸は上記撚工程における強力低
下が少なく、出来上がつたモジ網の性能は上記カバリン
グ糸使いのモジ網よりも優れている。特に高強力、太刀
魚の歯に対する耐性、網地の流水抵抗低減のための細経
化を実現するためには、破断伸度の大きい通常のナイロ
ン又はポリエステル糸条の比率をできるだけ少なくする
ことが好ましい。この比率が小さすぎると充分な初期伸
度が得られないので製織が困難になる。その場合は、実
施例1に記載したような織機の改造により初期伸度の不
足分を補う必要がある。初期伸度の小さい(初期引張弾
性率の大きい)ダイニ−マSK60原糸を100%使用
する場合は織機の改造なしに良好なモジ網を製織するこ
とは困難である。
ては特開平2−175038号記載の複合糸を使用し
た。モジ網機用経糸としては特に破断伸度の小さい超高
強力ポリエチレン糸条のオ−バ−フイ−ド率を破断伸度
の大きいナイロン又はポリエステル糸条のオ−バ−フイ
−ド率よりも大きく設定した流体交絡装置によつて製造
された複合糸所謂AJY糸が最も適している。破断伸度
の小さい方の超高強力ポリエチレン糸条が破断伸度の大
きい通常のナイロン又はポリエステル糸条の周囲にスパ
イラル状に巻付けられたることによつて製造されたカバ
リング糸はモジ網製造工程の撚工程で強力が大幅に低下
するのに対して、AJY糸は上記撚工程における強力低
下が少なく、出来上がつたモジ網の性能は上記カバリン
グ糸使いのモジ網よりも優れている。特に高強力、太刀
魚の歯に対する耐性、網地の流水抵抗低減のための細経
化を実現するためには、破断伸度の大きい通常のナイロ
ン又はポリエステル糸条の比率をできるだけ少なくする
ことが好ましい。この比率が小さすぎると充分な初期伸
度が得られないので製織が困難になる。その場合は、実
施例1に記載したような織機の改造により初期伸度の不
足分を補う必要がある。初期伸度の小さい(初期引張弾
性率の大きい)ダイニ−マSK60原糸を100%使用
する場合は織機の改造なしに良好なモジ網を製織するこ
とは困難である。
【0011】特開平2−175938号に準拠して製造
したダイニ−マ複合糸のAJY糸は〔図1〕のようなS
−S曲線を示し、モジ網織機が製織するためには初期の
低荷重領域における初期伸度の大きいことが織機を改造
することなく製織するために重要である。モジ網用のダ
イニ−マSK60をナイロン複合糸の初期伸長回復曲線
(ヒステリシスカ−ブ)を〔図2〕の2−(1) に示し
た。参考のため〔図2〕の2−(2) にナイロン420デ
ニ−ルの初期伸長回復曲線をも示した。
したダイニ−マ複合糸のAJY糸は〔図1〕のようなS
−S曲線を示し、モジ網織機が製織するためには初期の
低荷重領域における初期伸度の大きいことが織機を改造
することなく製織するために重要である。モジ網用のダ
イニ−マSK60をナイロン複合糸の初期伸長回復曲線
(ヒステリシスカ−ブ)を〔図2〕の2−(1) に示し
た。参考のため〔図2〕の2−(2) にナイロン420デ
ニ−ルの初期伸長回復曲線をも示した。
【0012】
【図1】
【0013】
【図2】の2−(1)
【0014】
【図2】の2−(2)
【0015】複合糸として使用する場合の破断伸度の大
きいマルチフイラメント糸は従来からモジ網に使用され
ているナイロン糸が最も好ましく、ついでポリエステル
糸が好適に使用される。複合糸を作成するためには超高
強力ポリエステルマルチフイラメント糸はある程度モノ
フイラメントの細いマルチフイラメントでフイラメント
数が多いものが好ましく、かつそれと組合されるナイロ
ン、ポリエステルもマルチフイラメントで、かつフイラ
メント数が多い方が良好な強力利用率の高い複合糸が製
造される。
きいマルチフイラメント糸は従来からモジ網に使用され
ているナイロン糸が最も好ましく、ついでポリエステル
糸が好適に使用される。複合糸を作成するためには超高
強力ポリエステルマルチフイラメント糸はある程度モノ
フイラメントの細いマルチフイラメントでフイラメント
数が多いものが好ましく、かつそれと組合されるナイロ
ン、ポリエステルもマルチフイラメントで、かつフイラ
メント数が多い方が良好な強力利用率の高い複合糸が製
造される。
【0016】実施例1〜6、比較例1〜4の経糸及び緯
糸構成の網糸の強力(経糸)及び太刀魚の歯に対する耐
性を測定した結果を〔表1〕、〔表2〕に示した。〔表
1〕、〔表2〕の結果よりダニ−マSK60,200g
/2経糸としての混率が50%以上の場合が、網糸の強
力及び太刀魚の歯に対する耐性が優れていることが判
る。
糸構成の網糸の強力(経糸)及び太刀魚の歯に対する耐
性を測定した結果を〔表1〕、〔表2〕に示した。〔表
1〕、〔表2〕の結果よりダニ−マSK60,200g
/2経糸としての混率が50%以上の場合が、網糸の強
力及び太刀魚の歯に対する耐性が優れていることが判
る。
【0017】
【表2】
【0018】
【発明の効果】本発明の効果を纏めると下記の通りであ
る。 (1) 引張強度15g/d 以上、引張伸度6%以下の超高強
力ポリエステルマルチフイラメント糸とナイロン又はポ
リエステル繊維との複合糸を経糸及び緯糸に使用して、
通常のモジ網用織機を使用した場合、従来は製織が不可
能であつたのを本発明によつて始めて製織可能ならし
め、かつ細くても網糸の強力(経糸)が大で、流水抵抗
の小さい、太刀魚の歯に対する耐性の大なるモジ網の漁
網を製織にすることが可能になつた。 (2) モジ網用織機を一部改造することによつて経糸、緯
糸ともに従来不可能とされていた超高強力ポリエステル
マルチフイラメントのみを使用してモジ網の製織に成功
した。かつ製織されたモジ網は網糸(経糸)の強力が大
で太刀魚の歯に対する耐性は優秀であり、操業時の流水
抵抗も小さく、モジ網による操業がしやすい。
る。 (1) 引張強度15g/d 以上、引張伸度6%以下の超高強
力ポリエステルマルチフイラメント糸とナイロン又はポ
リエステル繊維との複合糸を経糸及び緯糸に使用して、
通常のモジ網用織機を使用した場合、従来は製織が不可
能であつたのを本発明によつて始めて製織可能ならし
め、かつ細くても網糸の強力(経糸)が大で、流水抵抗
の小さい、太刀魚の歯に対する耐性の大なるモジ網の漁
網を製織にすることが可能になつた。 (2) モジ網用織機を一部改造することによつて経糸、緯
糸ともに従来不可能とされていた超高強力ポリエステル
マルチフイラメントのみを使用してモジ網の製織に成功
した。かつ製織されたモジ網は網糸(経糸)の強力が大
で太刀魚の歯に対する耐性は優秀であり、操業時の流水
抵抗も小さく、モジ網による操業がしやすい。
【図1】ダイニ−マ60とナイロンとの複合糸のS−S
曲線。
曲線。
【図2】の2−(1) モジ網用ダイニ−マSK60とナイロンとの複合糸の初
期伸長回復曲線(ヒステリシスカ−ブ)
期伸長回復曲線(ヒステリシスカ−ブ)
【図2】の2−(2) ナイロン420dのみのヒステリシスカ−ブを示す。
1.ダイニ−マSK60,400dのS−S曲線 2.ダイニ−マSK60とナイロンとの複合糸のS−S
曲線 3.ナイロン420d/48fのS−S曲線
曲線 3.ナイロン420d/48fのS−S曲線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイニーマ60とナイロンとの複合糸のS−S
曲線。
曲線。
【図2】2−(1)モジ網用ダイニーマSK60とナイ
ロンとの複合糸の初期伸長回復曲線。(ヒステリシスカ
ーブ) 2−(2)ナイロン420dのみのヒステリシスカーブ
を示す。
ロンとの複合糸の初期伸長回復曲線。(ヒステリシスカ
ーブ) 2−(2)ナイロン420dのみのヒステリシスカーブ
を示す。
【符号の説明】 1.ダイニーマSK60,400dのS−S曲線 2.ダイニーマSK60とナイロンとの複合糸のS−S
曲線 3.ナイロン420d/48fのS−S曲線
曲線 3.ナイロン420d/48fのS−S曲線
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図面
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
Claims (4)
- 【請求項1】 重量平均分子量が50万以上、引張破断
強度が15g/d 以上、引張破断伸度が6%以下、かつ引
張初期弾性率が450g/d 以上を有する超高強力ポリエ
チレンマルチフイラメント糸をデニ−ルで表現した時に
50%以上含有する経糸を使用し、該経糸の撚り目に上
記超高強力ポリエチレンマルチフイラメント糸をデニ−
ルで表現した時に50%以上含有する緯糸が挿入されて
なることを特徴とする角目に仕立てられた漁網。 - 【請求項2】 超高強力ポリエチレンマルチフイラメン
ト以外の繊維が経糸、緯糸ともにナイロンマルチフイラ
メント又はポリエステルマルチフイラメントであること
を特徴とする請求項1記載の角目に仕立てられた漁網。 - 【請求項3】 網地を構成する緯糸が請求項1記載の超
高強力ポリエチレンマルチフイラメントイト100%で
構成されていることを特徴とする請求項1記載の角目に
仕立てられた漁網。 - 【請求項4】 請求項1又は2記載の網地が着色されて
いないか又は着色されている樹脂でコ−テイングされて
なることを特徴とする請求項1又は2記載の角目に仕立
てられた漁網。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5228086A JPH07135872A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 漁 網 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5228086A JPH07135872A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 漁 網 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07135872A true JPH07135872A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=16870976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5228086A Pending JPH07135872A (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 漁 網 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07135872A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4870100A (en) * | 1985-12-31 | 1989-09-26 | Basf Aktiengesellschaft | Pyrethroids and their use for controlling pests |
CN105754183A (zh) * | 2016-04-05 | 2016-07-13 | 巢湖市瑞强渔具有限责任公司 | 一种高强度防藻渔网 |
CN107723841A (zh) * | 2017-10-19 | 2018-02-23 | 孙振辉 | 一种防晒抗老化渔网及制法 |
CN108691025A (zh) * | 2018-04-11 | 2018-10-23 | 巢湖市瀚海渔具有限公司 | 一种磺酸酯改性远红外陶瓷粉末填充尼龙的渔网 |
-
1993
- 1993-08-20 JP JP5228086A patent/JPH07135872A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US4870100A (en) * | 1985-12-31 | 1989-09-26 | Basf Aktiengesellschaft | Pyrethroids and their use for controlling pests |
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