JP2003513690A - 洗浄システムの装置と方法 - Google Patents

洗浄システムの装置と方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、本質的に平行に配置された複数の食器洗い機を含む洗浄設備における積載システムに関する。積載システムは、洗浄すべき物品を積載するための食器ホルダと、積載されるように選択された前記食器洗い機に前記食器ホルダを搬送するようになっているトラベラとを含み、トラベラは平行に配置された前記食器洗い機に沿って転位可能に配置されている。本発明はまた洗浄設備とこのための方法にも関する。本設備は、直線型の本質的に平行複数の食器洗い機を含み、これらの食器洗い機は、本質的に分離した壁部分の中に組み込まれて入口側と出口側とを形成し、洗浄すべき物品を入口側で積載し、洗浄された物品を出口側で降ろすための、2つの互いに独立した積載システムを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、本質的に平行に配置された複数の食器洗い機を含む洗浄設備におけ
る積載システムに関する。さらに本発明は、直線型で本質的に壁部分に組み込ま
れて入口側と出口側とを形成する平行に配置された複数の食器洗い機を含む洗浄
設備に関する。本発明はまた、上記形式の洗浄設備に積載するための方法に関す
る。
【0002】 (背景技術) 上記形式の洗浄設備、すなわち平行に配置された食器洗い機を有する洗浄装置
は長い間知られている。しかし周知の構造には多くの欠点がある。いずれの食器
洗い機においても手で積載しなければならず、これは時間と手間のかかる作業で
ある。さらにスタッフは、食器洗い機が作業を完了したとき、どの食器洗い機が
空いているかなどを監視することを必要とし、これはこのシステムを非常に非能
率的なものにしている。この形式の設備のために自動積載システムによる実験が
行われたが、このようなシステムは非常にかさばって実用的ではなかった。一例
として、食器洗い機が、各食器洗い機の前後に食器洗い機の送り方向に配置され
たローラ・コンベヤによって積載される、構造を挙げることができる。この構造
はかさばるばかりではなく、稼働の場合に食器洗い機にアクセスすることを困難
にもする。さらにまた、ローラ・コンベヤおよびその下方の床面は、清潔に保っ
ておくことが困難で、これは設備の衛生基準に対する有害な影響を有する。個別
のローラ・コンベヤも、さまざまな食器洗い機の中で洗浄されるように物品を配
置することをスタッフに要求する。しかしながら、平行食器洗い機を有するこの
形式の設備の利点は、1つまたは複数の食器洗い機が稼働されることを必要とす
るなどの場合でも残りの食器洗い機を使用できることである。
【0003】 しかしながら、市場におけるほとんどの洗浄設備はいわゆるインデクシング型
であり、これは、食器を運ぶトロリが直列に配置された複数の洗浄区画を通過走
行することを意味する。これらのシステムには共通に多くの欠点がある。第1に
、これらのシステムは直列に連結されており、多くの場合、これらは洗浄と運搬
のための共通の制御部を有している。設備の一部が稼働を止めた場合には、設備
全体が停止状態になり、容量の損失は100%になる。第2に、直列連結は、過
程における各ステップにかかる時間の消費を最長の時間を要するステップに調節
しなければならない、すなわちいくつかの速い作業過程が時間の大部分において
停止状態となることを意味する。最後に、インデクシング・システムはほとんど
の場合にカバーされた設計を有し、これは洗浄過程ならびに稼働の目視監視およ
びメンテナンスを困難にする。したがって、並列システムが好ましいが、すでに
知られているシステムには上述の欠点がある。特に重大な問題は、例えば、清潔
で衛生的な環境が絶対要件であり、洗浄容量と稼働の信頼性に大きな要望がかけ
られている病院における洗浄設備において発生する。
【0004】 (発明の目的) したがって、本発明の一目的は、大きな容量上の問題を引き起こすことなく、
設備各部分のメンテナンス/稼働のために容易なアクセスを可能にする積載シス
テムを有する、平行に配置された食器洗い機を有する洗浄設備を提供することで
ある。本発明の追加の目的は、衛生的で清潔に保つことが容易で、高い洗浄容量
を可能にする設備を提供することである。
【0005】 (発明の概要) これらおよび他の目的は、序文に述べた形式の積載装置であって、さらに、洗
浄しようとする物品を積載すべき食器ホルダと、積載されるように選択された前
記食器洗い機に前記食器ホルダを搬送するようになっているトラベラとを含み、
前記トラベラは平行に配置された前記食器洗い機に沿って移動可能に配置されて
いることを特徴とする積載システムによって達成される。したがって、このシス
テムは、適当な食器洗い機の自動選択を可能にする1列の食器洗い機のために共
通の積載装置を有している。さらに、食器ホルダは可動トラベラによって運搬さ
れ、したがって可動トラベラによって、定置コンベヤとは反対に自由な床空間が
でき、例えば修理に関連して食器洗い機にアクセスすることを容易にする。
【0006】 その上に、積載システムは適当に、積載された食器ホルダの中間格納用の格納
場所を含む。
【0007】 システムが、前記洗浄設備に含まれた食器ホルダの中に洗浄しようとする物品
を積載するため、および前記食器ホルダから洗浄された物品を降ろすために、少
なくとも1つの積載場所を含むのは便利である。
【0008】 好ましい実施形態によれば、トラベラは走行トラックから懸垂されており、ト
ラベラはその下部において、平行に配置された前記食器洗い機の下方に延びてい
る支持トラックに支えられている。食器洗い機の列によって画定された壁部分に
よって、トラベラの全重量を支持させることは可能である。この結果、トラベラ
は設備の床から完全に離れて動くことができ、これによって空の床空間ができ、
この清掃が容易になる。
【0009】 トラベラが食器洗い機の送り方向に本質的に直角の方向に移動可能であること
は便利であり、これによってトラベラを食器洗い機の列によって画定された壁部
分に非常に近く配置することができ、トラベラはこの壁部分に従うことができる
。したがって装置の空間的広がりは小さい。
【0010】 その上、トラベラは、当該の食器ホルダがトラベラと格納場所との間で移転可
能である第1位置と、それぞれの食器洗い機の入口/出口と連絡して位置して、
食器ホルダがトラベラとそれぞれの食器洗い機の洗浄空間との間で移転可能な多
くの送り位置との間で、適当に移動可能であり、トラベラが第1位置と送り位置
の1つとの間を移動している間は、トラベラの上に配置された食器ホルダはトラ
ベラに対して定置している。
【0011】 さらにまた、格納場所は、洗浄作業におけるものと同じ方向に先に入る食器ホ
ルダの中間格納のために適当に適合し、これは送りを容易にする。さらにまた格
納場所は、送り方向に本質的に積載場所とトラベラとの間に延びて食器ホルダを
連続して搬送するようになっているベルト・コンベヤを含み、洗浄と取出しを待
つ積載されたトロリのための中間格納場所を構成する。これは、例えば多くのト
ロリを同時に積載することができるので、より高い能率を可能にし、これによっ
て責任を持つスタッフは他の仕事を行うために自由となり、空いている食器洗い
機があるとすぐに洗浄のためにトロリは食器洗い機に自動的に積載され、これは
設備における流れも改善する。
【0012】 積載装置のさらに別の有利な実施形態は従属請求項に述べられている。
【0013】 上記の目的はまた、序文によって定義された形式の、洗浄すべき物品を入口側
で積載するためおよび洗浄された物品を出口側で降ろすための、上述形式の2つ
の互いに独立した積載システムを含むことを特徴とする洗浄設備によって達成さ
れる。これはまた物品の積載から物品の降ろしまでシステムが完全に自動的に動
作することを可能にする。これによってスタッフは別の任務のために自由になる
【0014】 好ましい一実施形態によれば、洗浄設備は、出口側から入口側へ走行して食器
ホルダを入口側に容易に戻す戻りコンベヤを含み、この入口側で食器ホルダを再
度使用し、洗浄しようとする新しい物品を積載することができる。
【0015】 入口側の積載システム、出口側の降ろしシステム、および食器洗い機は、独立
した制御ユニットによって互いに個別に制御され、3つのサブシステムの間を同
期化するための機械的センサを含み、このセンサはそれぞれの制御ユニットに電
気的に接続されている。この独立制御は、例えば入口側の積載システムが稼働し
ている場合でも、食器ホルダを食器洗い機の中に手動で送ることができ、これに
応じて出口側の自動降ろしシステムは通常通りに機能し、出て行く食器ホルダを
通常の方式で取り扱うことを意味する。これは食器洗い機を修理するためにも適
用可能である。次にシステムは残りの食器洗い機を使用し、通常のようにこれら
を積載する。機械的連結手段は、例えば自動積載の代わりとして食器洗い機の簡
単な手動積載を可能にする。
【0016】 最後に、上記目的は請求項18に記載の方法によっても達成される。
【0017】 本発明を、添付の図面に示す好ましい実施形態を参照してさらに詳しく説明す
る。
【0018】 (好ましい実施形態の説明) 図1は病院用の洗浄設備の中に含まれる積載システムを示すもので、この設備
は、平列する多くの近接並置された食器洗い機、この場合はGetinge D
isinfection ABによって製造販売されている形式DECOMAT
A−8666の食器洗い機と、システム内に含まれる食器ホルダ3用のコンベ
ヤ12とを備え、このコンベヤについては下に詳細に説明する。
【0019】 積載システムは積載場所2を含み、この積載場所2はここでは積載台であり、
この場合には格納場所4に直結して位置する。図1に示す格納場所4は台部分を
含み、この台部分は、台部分の清掃を容易にするために出口装置を有するタブ状
部分を有する。ベルト・コンベヤ4’、4’’が台部分の対向する両側に配置さ
れている。さらに積載システムは、食器洗い機(1a〜1c)の列にわたって延
びる走行トラック6の中に支持されたトラベラ5を含む。トラベラは実際にはこ
の走行トラック6から懸垂されて支持トラック7と突合せになって見え、支持ト
ラック7において、トラベラ5はその下部で転置可能に配置されている。この転
置動作を実施するために、走行トラック6に配置されたトラベラ5の部分はモー
タ8に連結しており、モータ8はベルト駆動部によって転置を実施する。この場
合、走行トラック6は、上向きのガイド・レールを有するビームの中に配置され
、ガイド・レールはビームによって画定され、ガイド・レールからトラベラ5が
懸垂されている。ビームがビーム構造によって設備の床に固定式に連結されてい
ることは便利である。トラベラ5は、トロリを積載および運搬するための積載表
面を有し、また積載表面に隣接して配置された駆動手段15も有する。駆動手段
15は、ある位置から他の位置へ食器ホルダを引っ張り、それぞれ圧すかまたは
押すためのフック部分と押し部分とを有する。トラベラ5は多くの転置位置を有
し、これらの間にトラベラは前記トラックとモータ・ユニットによって転置可能
に配置され、すなわちトラベラ5は、トラベラ5が格納場所4に縁部どうしを接
して、この間で食器ホルダ3の移転を容易にするように位置付けられた第1位置
と、トラベラ5が、当該の食器洗い機とトラベラ5との間で食器ホルダ3を送る
ために食器洗い機1a〜1cの1つの前面に位置付けられる多くの送り位置とを
有する。
【0020】 上述の積載システムによって洗浄すべき物品を食器ホルダに積載するときは、
空の食器ホルダは積載場所2、ここでは積載台の中に置かれ、この結果、洗浄す
べき物品は食器ホルダ3の上に適当な様式で配置される。洗浄すべき物品を、シ
ステムの残り部分から分けられた積載場所2内の食器ホルダ3の上に配置し、こ
の結果、積載された食器ホルダ3は図示された積載台2の位置に、例えば洗浄設
備に含まれたトロリ13によって移動されることも考えられる。洗浄すべき物品
を食器ホルダ3の上に積載した後、食器ホルダは格納場所4に移動され、この移
動は食器ホルダの対向端部に配置されたホィール・エレメント3’の列によって
容易に行われ、ホィール・エレメント列の相互距離は本質的にベルト・コンベヤ
4’、4’’間の距離に相当する。したがって食器ホルダ3は、ホィール3’が
前記ベルト・コンベヤ4’、4’’に機能的に係合する位置に転動するようにな
り、この結果、コンベヤ4’、4’’は食器ホルダを前記格納場所4の格納位置
に搬送する。この格納位置は、食器ホルダ3が停止手段16(図3を参照)また
は格納場所4に格納された先に位置するトロリと突合せになるときに生じ、この
結果、ホィール・エレメント3’は自由に転動するようになるか、または代わり
にベルト・コンベヤ4’、4’’の追加の動きは停止し、これによってベルト・
コンベヤ4’、4’’とホィール・エレメント3’の不必要な摩耗を防止する。
(下記の原理による)システムにおいて、先に位置する食器ホルダを、もしある
とすれば通り過ぎるので、食器ホルダ3は前記の停止手段16まで進められる。
トラベラ5は上記のその第1位置に移され、トラベラは、ベルト・コンベヤ4’
、4’’の移動方向に本質的に直角の方向に転置される。それからトラベラは前
記停止手段16に隣接する格納場所4と縁部どうしを接して配置され、停止手段
16は解除されて、ベルト・コンベヤ4’、4’’は再度食器ホルダ3と機能的
に係合し、食器ホルダ3は前記トラベラ5に移転される。さらにまた、トラベラ
上の駆動手段15(図3を参照)も、前記ホルダ3を格納場所4からトラベラ5
へ引っ張るために前記ホルダ3に係合されることができる。食器ホルダ3が積載
場所2から格納場所4へ移転されるときに、トラベラがすでにその第1位置にあ
って、格納場所4には他の食器ホルダが位置していない場合には、食器ホルダ3
はもちろん、前記停止手段16によって停止されることなくトラベラ5に直接移
転されることができる。食器ホルダ3がトラベラ5の上に正しく配置されると、
トラベラは、走行トラック6に配置されてモータ・ユニット8によって駆動され
る駆動装置(図示せず)によって、前記走行トラック6と支持トラック7とに沿
って転置される。駆動装置は例えばベルトとギア・リムの形などの、さまざまな
方式に設計することができ、この設計は本発明には重要なものではないので、さ
らに詳しくは論述しない。トラベラ5は前記トラック6、7に沿って送り位置の
1つまで移動し、この位置でトラベラ5は停止し、食器ホルダ3は、洗浄設備の
中に含まれる食器洗い機へ、トラベラ5の移動方向に本質的に直角の方向に駆動
手段15によって直ちに移転可能である。
【0021】 洗浄された物品を食器洗い機から降ろすときに、同様に積載装置を使用するこ
とができる。出口トラベラ5が当該の食器洗い機の出口に動かされ、この結果、
食器ホルダは食器洗い機から出口トラベラ5aへ、対応する駆動手段によって移
転可能となる。移転された後、出口トラベラ5aは第1位置へ動かされ、この結
果、食器ホルダ3は、駆動手段および/または対応するベルト・コンベヤによっ
て格納場所4aへ移転される。上述に対応する方法で、食器ホルダ3は連続して
、これが停止手段と突合せになる位置へ進められる。停止手段が解除されると、
食器ホルダは降ろし場所2aへ進められ、この結果、洗浄された物品は食器ホル
ダ3から降ろされて、洗浄作業は終了する。
【0022】 図2は、平行に配列された多くの食器洗い機1a〜1f、上述のような積載装
置、上述のような降ろし装置、および戻りコンベヤ12を含む、洗浄設備の概略
図である。さらにまたシステムは、積載側ならびに降ろし側にトロリ13、14
を含み、これらのトロリはそれぞれ、トロリ13、14と戻りコンベヤ12およ
び積載場所2、2aとの間で食器ホルダ3を容易に移転するようになっている。
食器洗い機1a〜1fは、壁部分9の中に組み込まれて、洗浄すべき物品の入口
側10と洗浄された物品の出口側11とを形成する。戻りコンベヤ12は壁9に
おける開口部を通過して移動し、トロリを出口側11から入口側10へ戻す。衛
生上の理由で、2つの側部は互いにうまく分離されている。両側部のこの完全な
分離が可能であることは、例えば医療では最も重要なことで、こうして感染など
の伝播を防止する。図2に示すシステム内の食器洗い機は、Getinge D
isinfection ABによって製造販売されている上述の形式DECO
MAT A−8666であるが、もちろん他の食器洗い機も同様に使用すること
ができる。食器洗い機1a〜1fは直線型であり、すなわち洗浄すべき物品が入
口を通じて供給され、この結果、物品は洗浄されて、食器洗い機の前記入口の反
対側に位置する出口を通じて排出される。
【0023】 食器ホルダ3には洗浄すべき物品が積載され、この結果、食器ホルダ3は上記
の搬送装置によって食器洗い機の前方の投入位置に搬送され、この位置で食器ホ
ルダがトラベラの上に配置される。その後に、食器ホルダは、駆動手段15によ
って食器洗い機の中に積載され、駆動手段はこの例では協働ばね要素を含むが、
駆動手段15を異なる設計にすることもでき、詳細な説明はしない。こうして、
食器洗い機への食器ホルダ3の積載を完全に、食器洗い機において可動部品を全
く使用することなく行うことができ、これは、可動部品が食器洗い機の中に置か
れた場合よりもこれらの部分に対する摩耗が少ないことを意味する。したがって
、これらの可動部品にメンテナンスなどのために容易にアクセスできるようにも
なる。次に食器ホルダの洗浄と降ろしが、対応するトラベラ5aの外側に配置さ
れた対応して作動する駆動手段によって起る。次に食器ホルダ3は上述の形式の
搬送装置によって降ろし場所2aへ搬送される。降ろされた後、空の食器ホルダ
3は、例えばトロリ14によって戻りコンベヤ12の上に置かれ、それから食器
ホルダは、洗浄すべき新しい物品を積載するために入口側へ戻される。戻りコン
ベヤ12の最終端部に、停止手段16に対応する停止手段が配置され、この停止
手段は、これが解除されるまでトロリのさらなる移動を防止するようになってい
る。この停止手段が解除されると、例えば食器ホルダは直ちに関連するトロリ1
3に移転可能となり、この結果、停止手段は再び続く食器ホルダがさらに前進す
ることを防止する。それから、トロリの上に配置された食器ホルダ3は積載場所
2に移動可能となり、この結果、手順全体を繰り返すことができる。
【0024】 上に説明した洗浄設備は次のように制御される。入口側の積載装置は第1制御
ユニットによって制御され、出口側の降ろし装置は第2制御ユニットによって制
御され、食器洗い機は個別に総合第3制御ユニットによって制御される。これら
の制御ユニットは互いに全く独立している。この例では、積載されたトロリの移
転は積載場所2と格納場所4との間で起り、ベルト・コンベヤ4’、4’’は食
器ホルダを前記停止手段16へ停止することなく連続的に送る。停止手段16の
解除はトラベラ5の位置によって制御される。トラベラ5がその第1位置に向か
って移動するとセンサが圧されるが、このセンサは、トラベラ5がその第1位置
にあるときに完全に圧されると、入口側10の制御ユニットが解除信号を停止手
段16へ送るようにさせ、停止手段16は解除されて、食器ホルダ3はトラベラ
5の方へ前進する。相応じてセンサがトラベラ5の上に配置され、このセンサは
、食器ホルダ3がトラベラ5に完全に移転した後に、入口側10の制御ユニット
に、トラベラ5がトラック6、7に沿って転置する準備がなされたという信号を
送る。食器洗い機が空くと、センサは信号を総合第3制御システムに送り、信号
は第1制御システムへ進められる。トラベラが上記のスタンバイ位置にある場合
には、モータ8は、トラベラ5が前記の空の食器洗い機前面に置かれる位置への
トラック6、7に沿ったトラベラ5の転位を開始する。センサは、トラベラ5が
送り位置に置かれていることを感知し、ここで食器洗い機の投入ドアが開かれ、
この結果、食器ホルダは食器洗い機の中に積載される。食器洗い機への食器ホル
ダ3の積載が終了すると、食器洗い機における対応するセンサは投入ドアを閉じ
るための信号を送り、この結果、洗浄が起る。洗浄プログラムは、例えば食器ホ
ルダ3に配置されたコード化シリンダなどの位置を感知することによって選択さ
れるが、これは本来、本発明に関連するものではないので、さらに詳しくは説明
しない。出口側11での食器ホルダ3の降ろしと運搬が行われると、対応するセ
ンサの移転が起り、したがってここでは説明しない。原理は、感知によるシステ
ム部分の機械的移動が次のステップを開始することである。センサは多くの異な
る方法で構成することができ、さらに詳しくは説明しない。個別制御ユニットお
よびこれらを連結するセンサの利点は、この構造が、1つまたは複数の制御ユニ
ットが停止しているときに、システム各部の通常の使用を可能にすることである
。例えば、入口側10の食器ホルダ3を、例えば入口トラベラ5の稼働中に、出
口側11の自動排出に影響することなく空の食器洗い機の中に手動で積載するこ
とができる。同じ方法で、1つまたは複数の食器洗い機を、設備の機能に全体と
して影響することなく稼働させることができる。そのうえに、上記の格納場所4
における順序の形成を、食器ホルダ3を空の食器洗い機の中に手動で積載するこ
とによって飛び越すことができる。
【0025】 モータ・ユニット8はさらに安全止めを備えており、この安全止めは、トラベ
ラが例えば個体によって横方向の負荷を受けたときに、モータがトラベラ5を転
置させることを停止する。これはとりわけ圧迫による損傷を防止する。
【0026】 本設備のさらなる利点は、食器洗い機1a〜1fの前面の自由空間が設備の修
理とメンテナンスのために容易にアクセスできるようにすることである。設備に
含まれる床表面の清掃も容易になり、これは清潔な設備を向上させる。食器洗い
機の積載と降ろしのおかげで、設備の容量も容易に最大限にすることができる。
【0027】 上述のような積載システムと洗浄設備による積載と送りの方法は、本質的に下
記のように実施される。
【0028】 積載場所2において、洗浄すべき物品を、この物品を洗浄することを目的とす
る食器ホルダ3の上に置く。
【0029】 前記食器ホルダ3を、積載場所2から格納場所4へ移転し、この結果、食器ホ
ルダ3はベルト・コンベヤ4’、4’’によって連続して停止手段16へ進めら
れ、この結果、随意の前進は一時的に阻止される。
【0030】 トラベラ5が第1位置にあるときには、前記停止手段16を任意に解除し、こ
の結果、食器ホルダ3は前記格納場所4からトラベラ5へ、ベルト・コンベヤ4
’、4’’によって、および/またはトラベラの上に配置された駆動手段15の
継続する供給によって移転される。
【0031】 前記トラベラ5と、食器洗い機1bの送り方向を横断してトラベラ5の上に配
置された食器ホルダ3とを、食器洗い機1bの入口に関連して位置する送り位置
へ運搬し、この結果、トラベラ5は食器洗い機1bの投入ドアを解除して開くよ
うになり、トラベラ5の駆動手段15は前記食器ホルダ3を食器洗い機1bの洗
浄区域の中へ搬送し、この結果ドアは閉じる。
【0032】 選択された洗浄プログラムにしたがって、前記食器ホルダ3の上に置かれた物
品を洗浄する。
【0033】 洗浄プログラムが終了すると、食器洗い機1bの取出しドアを開き、出口トラ
ベラ5a上の対応する駆動手段15は、前記食器ホルダ3を洗浄区域から出口ト
ラベラ5aへ移動させ、トラベラ5aは食器ホルダ3を対応する第1位置へ運搬
するようになり、取出しドアは閉じられ、この結果、食器洗い機1bは新しい食
器ホルダを受け入れるために準備される。
【0034】 前記食器ホルダ3を対応する格納場所4aへ、そして格納場所4aから降ろし
場所2aへ移転し、洗浄された物品は食器ホルダ3から降ろされる。
【0035】 最後に、空の食器ホルダ3を戻りコンベヤ12の上に置き、別の物品の洗浄に
使用するために食器ホルダ3を積載場所12に戻す。
【0036】 上に述べた本発明の実施形態のさまざまな変更が、添付の特許請求の範囲に定
義されているように本発明の範囲内で可能であることは認識されよう。例えば、
上述の駆動手段を、食器ホルダ3の移転動作のためにさまざまな方式で設計する
ことができる。これはまた上述のセンサにも当てはまる。そのうえに、走行トラ
ック6と支持トラック7とをレールなどによって異なる設計にすることができ、
一方では、これらのトラックの食器洗い機1a〜1fに対する位置決めは本発明
では決定的なものではない。例えば、走行レールと支持レール6、7とを前記食
器洗い機1a〜1fの列の上方に配置することができ、この場合、トラベラはこ
の列の下に自由に懸かっている。そのうえに、格納場所4をさまざまな設計と寸
法にすることができ、また設備の寸法のために寸法決めすることができる。ベル
ト・コンベヤ4’、4’’の数とその位置も変えることができる。上述のコンベ
ヤ4’、4’’はベルト・コンベヤであるが、これを他の形式のコンベヤに置き
換えることは可能である。しかしベルト・コンベヤは、清掃が容易であるから衛
生上の理由から好ましい。格納場所も、この中に置かれた食器ホルダの下に位置
する収集タブと、格納場所を清掃するときに排水を容易にするためにこれに連結
された出口とを含むこともできる。例えば、トラベラへの食器ホルダの移転また
は食器洗い機の開放も上述した以外の場合に行うことができる。積載場所の設計
と位置決めを、設備の構成を既存の建物に最適に適合するために変更することが
できる。最後に、本設備の設計はそれ自体非常に柔軟であると言うことができる
。たとえば食器洗い機の数、トラベラの速さ、格納場所の寸法、システムに含ま
れる食器ホルダの数、戻りコンベヤの長さ、および上述の積載場所を、本設備を
顧客の要件に最適に適合するために変更することができ、本発明による設備はま
た単に積載装置と降ろし装置のみを含むこともでき、この場合、積載と降ろしは
手動によって、または別の自動的手段によって行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 洗浄設備を含む本発明による積載システムの斜視図である。
【図2】 図1に関連して述べた洗浄設備全体の概略平面図である。
【図3】 洗浄設備に含まれる図1に示す積載システムの詳細斜視図である。
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Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本質的に平行に配置された複数の食器洗い機(1a〜1f)
    を含む洗浄設備における積載システムであって、前記積載システムは、洗浄しよ
    うとする物品を積載すべき食器ホルダ(3)と、積載されるように選択された前
    記食器洗い機(1a〜1f)に前記食器ホルダ(3)を搬送するようになってい
    るトラベラ(5)とを含み、前記トラベラ(5)は平行に配置された前記食器洗
    い機(1a〜1f)に沿って転置可能に配置されていることを特徴とする積載シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 積載された食器ホルダ(3)の中間格納用の格納場所(4)
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の積載システム。
  3. 【請求項3】 前記洗浄設備に含まれた食器ホルダ(3)の中に洗浄しよう
    とする物品を積載するため、または前記食器ホルダ(3)から洗浄された物品を
    降ろすために、少なくとも1つの積載場所(2)を含むことを特徴とする請求項
    1または2に記載の積載システム。
  4. 【請求項4】 前記トラベラ(5)はその頂部で、平行に配置された前記食
    器洗い機(1a〜1f)の上方に延びている走行トラック(6)によって転置可
    能に支持されていることを特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の積載シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記トラベラ(5)はその頂部で懸垂支持されており、前記
    トラベラ(5)はその下部で、平行に配置された前記食器洗い機(1a〜1f)
    の下方に延びている支持トラック(7)に寄り掛っていることを特徴とする前記
    請求項のいずれか一項に記載の積載システム。
  6. 【請求項6】 前記トラベラ(5)が設備の床から離れて動くことを特徴と
    する前記請求項のいずれか一項に記載の積載システム。
  7. 【請求項7】 前記トラベラ(5)が食器洗い機(1a〜1f)の送り方向
    に本質的に直角の方向に転置可能であることを特徴とする前記請求項のいずれか
    一項に記載の積載システム。
  8. 【請求項8】 前記トラベラ(5)が、食器ホルダ(3)がトラベラ(5)
    と格納場所(4)との間で移動可能である第1位置と、それぞれの食器洗い機(
    1a〜1f)の入口/出口と連絡して位置して、食器ホルダ(3)がトラベラ(
    5)とそれぞれの食器洗い機(1a〜1f)の洗浄空間との間で移動可能な多く
    の送り位置との間で、移動可能であり、トラベラ(5)が第1位置と送り位置の
    1つとの間を移動する間は、トラベラ(5)の上に配置された食器ホルダ(3)
    は前記トラベラ(5)に対して定置していることを特徴とする前記請求項のいず
    れか一項に記載の積載システム。
  9. 【請求項9】 前記格納場所(4)は、洗浄作業における方向と同じ方向に
    先に向けられた食器ホルダ(3)を格納するようになっており、また格納場所は
    、送り方向に延びているベルト・コンベヤ(4’、4’’)を含み、このベルト
    ・コンベヤは、トラベラ(5)が前記第1位置にあるときに格納場所(4)と前
    記トラベラ(4)との間で食器ホルダ(3)を移転するための第1移転位置と、
    前記積載場所(2)と格納場所(4)との間で食器ホルダ(3)を移転するため
    の第2移転位置との間で、食器ホルダ(3)を連続して搬送するようになってお
    り、前記格納場所(4)は複数の食器ホルダ(3)を収容することを特徴とする
    請求項8に記載の積載システム。
  10. 【請求項10】 トラベラ(5)が送り位置にあるときに前記トラベラ(5
    )と関連する食器洗い機(1a〜1f)の洗浄空間との間で、食器ホルダ(3)
    を移転させるために、駆動手段(15)が前記トラベラ(5)の上に配置されて
    いることを特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の積載システム。
  11. 【請求項11】 トラベラ(5)がトラベラ(5)を移動させるためのモー
    タ・ユニット(8)を含むことを特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の
    積載システム。
  12. 【請求項12】 前記モータ・ユニット(8)が前記走行トラック(6)に
    関連して配置されていることを特徴とする請求項4および11に記載の積載シス
    テム。
  13. 【請求項13】 前記モータ・ユニット(8)がモータ(8)を停止させる
    ようになっている安全止めを備えており、これによって、トラベラ(5)が不意
    の負荷を受けたときにトラベラ(5)のさらなる移動を停止し、これによって圧
    迫による損傷を防止することを特徴とする請求項11または12に記載の積載シ
    ステム。
  14. 【請求項14】 本質的に平行に配置されて直線型である複数の食器洗い機
    (1a〜1f)を含み、これらの食器洗い機は本質的に分離した壁部分(9)の
    中に組み込まれて、入口側(10)と出口側(11)とを形成する、洗浄設備で
    あって、洗浄すべき物品を入口側(10)で積載し、洗浄された物品を出口側(
    11)で降ろすための請求項1〜13に定義された形式の2つの互いに独立した
    積載システムを有することを特徴とする洗浄設備。
  15. 【請求項15】 空の食器ホルダ(3)を入口側(10)の積載場所(2)
    に戻すために、出口側から入口側(10)へ移動する戻りコンベヤ(12)も含
    むことを特徴とする請求項14に記載の洗浄設備。
  16. 【請求項16】 入口側(10)の積載システム、出口側(11)の降ろし
    システム、および食器洗い機(1a〜1f)が、独立した制御ユニットによって
    互いに個別に制御されること、および3つのサブシステム間を同期化するために
    、それぞれの制御ユニットに電気的に接続された機械的センサを含むことを特徴
    とする請求項14に記載の洗浄設備。
  17. 【請求項17】 入口側と出口側の少なくとも1つにトロリ(13、14)
    を含み、このトロリは戻りコンベヤ(12)とそれぞれの側の格納場所(4、4
    a)との間で移動可能であり、前記トロリ(13、14)と戻りコンベヤ(12
    )および格納場所(4、4a)とのそれぞれの間で食器ホルダ(3)を移転させ
    るようになっていることを特徴とする前記請求項のいずれか一項に記載の洗浄設
    備。
  18. 【請求項18】 洗浄すべき物品を、この物品を洗浄することを目的とする
    食器ホルダ(3)の上に置くステップと、 前記食器ホルダ(3)をトラベラ(5)の上に置くステップと、 前記トラベラ(5)と、食器洗い機の送り方向を横断してトラベラの上に配置
    された食器ホルダ(3)とを、選択された食器洗い機へ移動させるステップと を含む、請求項1〜17のいずれか一項に含まれる食器洗い機を積載するための
    方法。
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