JP4511096B2 - 洗浄システムの装置と方法 - Google Patents
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Description
(発明の分野)
本発明は、本質的に平行に配置された複数の食器洗い機を含む洗浄設備における積載システムに関する。さらに本発明は、直線型で本質的に壁部分に組み込まれて入口側と出口側とを形成する平行に配置された複数の食器洗い機を含む洗浄設備に関する。本発明はまた、上記形式の洗浄設備に積載するための方法に関する。
【0002】
(背景技術)
上記形式の洗浄設備、すなわち平行に配置された食器洗い機を有する洗浄装置は長い間知られている。しかし周知の構造には多くの欠点がある。いずれの食器洗い機においても手で積載しなければならず、これは時間と手間のかかる作業である。さらにスタッフは、食器洗い機が作業を完了したとき、どの食器洗い機が空いているかなどを監視することを必要とし、これはこのシステムを非常に非能率的なものにしている。この形式の設備のために自動積載システムによる実験が行われたが、このようなシステムは非常にかさばって実用的ではなかった。一例として、食器洗い機が、各食器洗い機の前後に食器洗い機の送り方向に配置されたローラ・コンベヤによって積載される、構造を挙げることができる。この構造はかさばるばかりではなく、稼働の場合に食器洗い機にアクセスすることを困難にもする。さらにまた、ローラ・コンベヤおよびその下方の床面は、清潔に保っておくことが困難で、これは設備の衛生基準に対する有害な影響を有する。個別のローラ・コンベヤも、さまざまな食器洗い機の中で洗浄されるように物品を配置することをスタッフに要求する。しかしながら、平行食器洗い機を有するこの形式の設備の利点は、1つまたは複数の食器洗い機が稼働されることを必要とするなどの場合でも残りの食器洗い機を使用できることである。
【0003】
しかしながら、市場におけるほとんどの洗浄設備はいわゆるインデクシング型であり、これは、食器を運ぶトロリが直列に配置された複数の洗浄区画を通過走行することを意味する。これらのシステムには共通に多くの欠点がある。第1に、これらのシステムは直列に連結されており、多くの場合、これらは洗浄と運搬のための共通の制御部を有している。設備の一部が稼働を止めた場合には、設備全体が停止状態になり、容量の損失は100%になる。第2に、直列連結は、過程における各ステップにかかる時間の消費を最長の時間を要するステップに調節しなければならない、すなわちいくつかの速い作業過程が時間の大部分において停止状態となることを意味する。最後に、インデクシング・システムはほとんどの場合にカバーされた設計を有し、これは洗浄過程ならびに稼働の目視監視およびメンテナンスを困難にする。したがって、並列システムが好ましいが、すでに知られているシステムには上述の欠点がある。特に重大な問題は、例えば、清潔で衛生的な環境が絶対要件であり、洗浄容量と稼働の信頼性に大きな要望がかけられている病院における洗浄設備において発生する。
【0004】
(発明の目的)
したがって、本発明の一目的は、大きな容量上の問題を引き起こすことなく、設備各部分のメンテナンス/稼働のために容易なアクセスを可能にする積載システムを有する、平行に配置された食器洗い機を有する洗浄設備を提供することである。本発明の追加の目的は、衛生的で清潔に保つことが容易で、高い洗浄容量を可能にする設備を提供することである。
【0005】
(発明の概要)
これらおよび他の目的は、序文に述べた形式の積載装置であって、さらに、洗浄しようとする物品を積載すべき食器ホルダと、積載されるように選択された前記食器洗い機に前記食器ホルダを搬送するようになっているトラベラとを含み、前記トラベラは平行に配置された前記食器洗い機に沿って移動可能に配置されていることを特徴とする積載システムによって達成される。したがって、このシステムは、適当な食器洗い機の自動選択を可能にする1列の食器洗い機のために共通の積載装置を有している。さらに、食器ホルダは可動トラベラによって運搬され、したがって可動トラベラによって、定置コンベヤとは反対に自由な床空間ができ、例えば修理に関連して食器洗い機にアクセスすることを容易にする。
【0006】
その上に、積載システムは適当に、積載された食器ホルダの中間格納用の格納場所を含む。
【0007】
システムが、前記洗浄設備に含まれた食器ホルダの中に洗浄しようとする物品を積載するため、および前記食器ホルダから洗浄された物品を降ろすために、少なくとも1つの積載場所を含むのは便利である。
【0008】
好ましい実施形態によれば、トラベラは走行トラックから懸垂されており、トラベラはその下部において、平行に配置された前記食器洗い機の下方に延びている支持トラックに支えられている。食器洗い機の列によって画定された壁部分によって、トラベラの全重量を支持させることは可能である。この結果、トラベラは設備の床から完全に離れて動くことができ、これによって空の床空間ができ、この清掃が容易になる。
【0009】
トラベラが食器洗い機の送り方向に本質的に直角の方向に移動可能であることは便利であり、これによってトラベラを食器洗い機の列によって画定された壁部分に非常に近く配置することができ、トラベラはこの壁部分に従うことができる。したがって装置の空間的広がりは小さい。
【0010】
その上、トラベラは、当該の食器ホルダがトラベラと格納場所との間で移転可能である第1位置と、それぞれの食器洗い機の入口/出口と連絡して位置して、食器ホルダがトラベラとそれぞれの食器洗い機の洗浄空間との間で移転可能な多くの送り位置との間で、適当に移動可能であり、トラベラが第1位置と送り位置の1つとの間を移動している間は、トラベラの上に配置された食器ホルダはトラベラに対して定置している。
【0011】
さらにまた、格納場所は、洗浄作業におけるものと同じ方向に先に入る食器ホルダの中間格納のために適当に適合し、これは送りを容易にする。さらにまた格納場所は、送り方向に本質的に積載場所とトラベラとの間に延びて食器ホルダを連続して搬送するようになっているベルト・コンベヤを含み、洗浄と取出しを待つ積載されたトロリのための中間格納場所を構成する。これは、例えば多くのトロリを同時に積載することができるので、より高い能率を可能にし、これによって責任を持つスタッフは他の仕事を行うために自由となり、空いている食器洗い機があるとすぐに洗浄のためにトロリは食器洗い機に自動的に積載され、これは設備における流れも改善する。
【0012】
積載装置のさらに別の有利な実施形態は従属請求項に述べられている。
【0013】
上記の目的はまた、序文によって定義された形式の、洗浄すべき物品を入口側で積載するためおよび洗浄された物品を出口側で降ろすための、上述形式の2つの互いに独立した積載システムを含むことを特徴とする洗浄設備によって達成される。これはまた物品の積載から物品の降ろしまでシステムが完全に自動的に動作することを可能にする。これによってスタッフは別の任務のために自由になる。
【0014】
好ましい一実施形態によれば、洗浄設備は、出口側から入口側へ走行して食器ホルダを入口側に容易に戻す戻りコンベヤを含み、この入口側で食器ホルダを再度使用し、洗浄しようとする新しい物品を積載することができる。
【0015】
入口側の積載システム、出口側の降ろしシステム、および食器洗い機は、独立した制御ユニットによって互いに個別に制御され、3つのサブシステムの間を同期化するための機械的センサを含み、このセンサはそれぞれの制御ユニットに電気的に接続されている。この独立制御は、例えば入口側の積載システムが稼働している場合でも、食器ホルダを食器洗い機の中に手動で送ることができ、これに応じて出口側の自動降ろしシステムは通常通りに機能し、出て行く食器ホルダを通常の方式で取り扱うことを意味する。これは食器洗い機を修理するためにも適用可能である。次にシステムは残りの食器洗い機を使用し、通常のようにこれらを積載する。機械的連結手段は、例えば自動積載の代わりとして食器洗い機の簡単な手動積載を可能にする。
【0016】
最後に、上記目的は請求項18に記載の方法によっても達成される。
【0017】
本発明を、添付の図面に示す好ましい実施形態を参照してさらに詳しく説明する。
【0018】
(好ましい実施形態の説明)
図1は病院用の洗浄設備の中に含まれる積載システムを示すもので、この設備は、平列する多くの近接並置された食器洗い機、この場合はGetinge Disinfection ABによって製造販売されている形式DECOMAT A−8666の食器洗い機と、システム内に含まれる食器ホルダ3用のコンベヤ12とを備え、このコンベヤについては下に詳細に説明する。
【0019】
積載システムは積載場所2を含み、この積載場所2はここでは積載台であり、この場合には格納場所4に直結して位置する。図1に示す格納場所4は台部分を含み、この台部分は、台部分の清掃を容易にするために出口装置を有するタブ状部分を有する。ベルト・コンベヤ4’、4’’が台部分の対向する両側に配置されている。さらに積載システムは、食器洗い機(1a〜1c)の列にわたって延びる走行トラック6の中に支持されたトラベラ5を含む。トラベラは実際にはこの走行トラック6から懸垂されて支持トラック7と突合せになって見え、支持トラック7において、トラベラ5はその下部で転置可能に配置されている。この転置動作を実施するために、走行トラック6に配置されたトラベラ5の部分はモータ8に連結しており、モータ8はベルト駆動部によって転置を実施する。この場合、走行トラック6は、上向きのガイド・レールを有するビームの中に配置され、ガイド・レールはビームによって画定され、ガイド・レールからトラベラ5が懸垂されている。ビームがビーム構造によって設備の床に固定式に連結されていることは便利である。トラベラ5は、トロリを積載および運搬するための積載表面を有し、また積載表面に隣接して配置された駆動手段15も有する。駆動手段15は、ある位置から他の位置へ食器ホルダを引っ張り、それぞれ圧すかまたは押すためのフック部分と押し部分とを有する。トラベラ5は多くの転置位置を有し、これらの間にトラベラは前記トラックとモータ・ユニットによって転置可能に配置され、すなわちトラベラ5は、トラベラ5が格納場所4に縁部どうしを接して、この間で食器ホルダ3の移転を容易にするように位置付けられた第1位置と、トラベラ5が、当該の食器洗い機とトラベラ5との間で食器ホルダ3を送るために食器洗い機1a〜1cの1つの前面に位置付けられる多くの送り位置とを有する。
【0020】
上述の積載システムによって洗浄すべき物品を食器ホルダに積載するときは、空の食器ホルダは積載場所2、ここでは積載台の中に置かれ、この結果、洗浄すべき物品は食器ホルダ3の上に適当な様式で配置される。洗浄すべき物品を、システムの残り部分から分けられた積載場所2内の食器ホルダ3の上に配置し、この結果、積載された食器ホルダ3は図示された積載台2の位置に、例えば洗浄設備に含まれたトロリ13によって移動されることも考えられる。洗浄すべき物品を食器ホルダ3の上に積載した後、食器ホルダは格納場所4に移動され、この移動は食器ホルダの対向端部に配置されたホィール・エレメント3’の列によって容易に行われ、ホィール・エレメント列の相互距離は本質的にベルト・コンベヤ4’、4’’間の距離に相当する。したがって食器ホルダ3は、ホィール3’が前記ベルト・コンベヤ4’、4’’に機能的に係合する位置に転動するようになり、この結果、コンベヤ4’、4’’は食器ホルダを前記格納場所4の格納位置に搬送する。この格納位置は、食器ホルダ3が停止手段16(図3を参照)または格納場所4に格納された先に位置するトロリと突合せになるときに生じ、この結果、ホィール・エレメント3’は自由に転動するようになるか、または代わりにベルト・コンベヤ4’、4’’の追加の動きは停止し、これによってベルト・コンベヤ4’、4’’とホィール・エレメント3’の不必要な摩耗を防止する。(下記の原理による)システムにおいて、先に位置する食器ホルダを、もしあるとすれば通り過ぎるので、食器ホルダ3は前記の停止手段16まで進められる。トラベラ5は上記のその第1位置に移され、トラベラは、ベルト・コンベヤ4’、4’’の移動方向に本質的に直角の方向に転置される。それからトラベラは前記停止手段16に隣接する格納場所4と縁部どうしを接して配置され、停止手段16は解除されて、ベルト・コンベヤ4’、4’’は再度食器ホルダ3と機能的に係合し、食器ホルダ3は前記トラベラ5に移転される。さらにまた、トラベラ上の駆動手段15(図3を参照)も、前記ホルダ3を格納場所4からトラベラ5へ引っ張るために前記ホルダ3に係合されることができる。食器ホルダ3が積載場所2から格納場所4へ移転されるときに、トラベラがすでにその第1位置にあって、格納場所4には他の食器ホルダが位置していない場合には、食器ホルダ3はもちろん、前記停止手段16によって停止されることなくトラベラ5に直接移転されることができる。食器ホルダ3がトラベラ5の上に正しく配置されると、トラベラは、走行トラック6に配置されてモータ・ユニット8によって駆動される駆動装置(図示せず)によって、前記走行トラック6と支持トラック7とに沿って転置される。駆動装置は例えばベルトとギア・リムの形などの、さまざまな方式に設計することができ、この設計は本発明には重要なものではないので、さらに詳しくは論述しない。トラベラ5は前記トラック6、7に沿って送り位置の1つまで移動し、この位置でトラベラ5は停止し、食器ホルダ3は、洗浄設備の中に含まれる食器洗い機へ、トラベラ5の移動方向に本質的に直角の方向に駆動手段15によって直ちに移転可能である。
【0021】
洗浄された物品を食器洗い機から降ろすときに、同様に積載装置を使用することができる。出口トラベラ5が当該の食器洗い機の出口に動かされ、この結果、食器ホルダは食器洗い機から出口トラベラ5aへ、対応する駆動手段によって移転可能となる。移転された後、出口トラベラ5aは第1位置へ動かされ、この結果、食器ホルダ3は、駆動手段および/または対応するベルト・コンベヤによって格納場所4aへ移転される。上述に対応する方法で、食器ホルダ3は連続して、これが停止手段と突合せになる位置へ進められる。停止手段が解除されると、食器ホルダは降ろし場所2aへ進められ、この結果、洗浄された物品は食器ホルダ3から降ろされて、洗浄作業は終了する。
【0022】
図2は、平行に配列された多くの食器洗い機1a〜1f、上述のような積載装置、上述のような降ろし装置、および戻りコンベヤ12を含む、洗浄設備の概略図である。さらにまたシステムは、積載側ならびに降ろし側にトロリ13、14を含み、これらのトロリはそれぞれ、トロリ13、14と戻りコンベヤ12および積載場所2、2aとの間で食器ホルダ3を容易に移転するようになっている。食器洗い機1a〜1fは、壁部分9の中に組み込まれて、洗浄すべき物品の入口側10と洗浄された物品の出口側11とを形成する。戻りコンベヤ12は壁9における開口部を通過して移動し、トロリを出口側11から入口側10へ戻す。衛生上の理由で、2つの側部は互いにうまく分離されている。両側部のこの完全な分離が可能であることは、例えば医療では最も重要なことで、こうして感染などの伝播を防止する。図2に示すシステム内の食器洗い機は、Getinge Disinfection ABによって製造販売されている上述の形式DECOMAT A−8666であるが、もちろん他の食器洗い機も同様に使用することができる。食器洗い機1a〜1fは直線型であり、すなわち洗浄すべき物品が入口を通じて供給され、この結果、物品は洗浄されて、食器洗い機の前記入口の反対側に位置する出口を通じて排出される。
【0023】
食器ホルダ3には洗浄すべき物品が積載され、この結果、食器ホルダ3は上記の搬送装置によって食器洗い機の前方の投入位置に搬送され、この位置で食器ホルダがトラベラの上に配置される。その後に、食器ホルダは、駆動手段15によって食器洗い機の中に積載され、駆動手段はこの例では協働ばね要素を含むが、駆動手段15を異なる設計にすることもでき、詳細な説明はしない。こうして、食器洗い機への食器ホルダ3の積載を完全に、食器洗い機において可動部品を全く使用することなく行うことができ、これは、可動部品が食器洗い機の中に置かれた場合よりもこれらの部分に対する摩耗が少ないことを意味する。したがって、これらの可動部品にメンテナンスなどのために容易にアクセスできるようにもなる。次に食器ホルダの洗浄と降ろしが、対応するトラベラ5aの外側に配置された対応して作動する駆動手段によって起る。次に食器ホルダ3は上述の形式の搬送装置によって降ろし場所2aへ搬送される。降ろされた後、空の食器ホルダ3は、例えばトロリ14によって戻りコンベヤ12の上に置かれ、それから食器ホルダは、洗浄すべき新しい物品を積載するために入口側へ戻される。戻りコンベヤ12の最終端部に、停止手段16に対応する停止手段が配置され、この停止手段は、これが解除されるまでトロリのさらなる移動を防止するようになっている。この停止手段が解除されると、例えば食器ホルダは直ちに関連するトロリ13に移転可能となり、この結果、停止手段は再び続く食器ホルダがさらに前進することを防止する。それから、トロリの上に配置された食器ホルダ3は積載場所2に移動可能となり、この結果、手順全体を繰り返すことができる。
【0024】
上に説明した洗浄設備は次のように制御される。入口側の積載装置は第1制御ユニットによって制御され、出口側の降ろし装置は第2制御ユニットによって制御され、食器洗い機は個別に総合第3制御ユニットによって制御される。これらの制御ユニットは互いに全く独立している。この例では、積載されたトロリの移転は積載場所2と格納場所4との間で起り、ベルト・コンベヤ4’、4’’は食器ホルダを前記停止手段16へ停止することなく連続的に送る。停止手段16の解除はトラベラ5の位置によって制御される。トラベラ5がその第1位置に向かって移動するとセンサが圧されるが、このセンサは、トラベラ5がその第1位置にあるときに完全に圧されると、入口側10の制御ユニットが解除信号を停止手段16へ送るようにさせ、停止手段16は解除されて、食器ホルダ3はトラベラ5の方へ前進する。相応じてセンサがトラベラ5の上に配置され、このセンサは、食器ホルダ3がトラベラ5に完全に移転した後に、入口側10の制御ユニットに、トラベラ5がトラック6、7に沿って転置する準備がなされたという信号を送る。食器洗い機が空くと、センサは信号を総合第3制御システムに送り、信号は第1制御システムへ進められる。トラベラが上記のスタンバイ位置にある場合には、モータ8は、トラベラ5が前記の空の食器洗い機前面に置かれる位置へのトラック6、7に沿ったトラベラ5の転位を開始する。センサは、トラベラ5が送り位置に置かれていることを感知し、ここで食器洗い機の投入ドアが開かれ、この結果、食器ホルダは食器洗い機の中に積載される。食器洗い機への食器ホルダ3の積載が終了すると、食器洗い機における対応するセンサは投入ドアを閉じるための信号を送り、この結果、洗浄が起る。洗浄プログラムは、例えば食器ホルダ3に配置されたコード化シリンダなどの位置を感知することによって選択されるが、これは本来、本発明に関連するものではないので、さらに詳しくは説明しない。出口側11での食器ホルダ3の降ろしと運搬が行われると、対応するセンサの移転が起り、したがってここでは説明しない。原理は、感知によるシステム部分の機械的移動が次のステップを開始することである。センサは多くの異なる方法で構成することができ、さらに詳しくは説明しない。個別制御ユニットおよびこれらを連結するセンサの利点は、この構造が、1つまたは複数の制御ユニットが停止しているときに、システム各部の通常の使用を可能にすることである。例えば、入口側10の食器ホルダ3を、例えば入口トラベラ5の稼働中に、出口側11の自動排出に影響することなく空の食器洗い機の中に手動で積載することができる。同じ方法で、1つまたは複数の食器洗い機を、設備の機能に全体として影響することなく稼働させることができる。そのうえに、上記の格納場所4における順序の形成を、食器ホルダ3を空の食器洗い機の中に手動で積載することによって飛び越すことができる。
【0025】
モータ・ユニット8はさらに安全止めを備えており、この安全止めは、トラベラが例えば個体によって横方向の負荷を受けたときに、モータがトラベラ5を転置させることを停止する。これはとりわけ圧迫による損傷を防止する。
【0026】
本設備のさらなる利点は、食器洗い機1a〜1fの前面の自由空間が設備の修理とメンテナンスのために容易にアクセスできるようにすることである。設備に含まれる床表面の清掃も容易になり、これは清潔な設備を向上させる。食器洗い機の積載と降ろしのおかげで、設備の容量も容易に最大限にすることができる。
【0027】
上述のような積載システムと洗浄設備による積載と送りの方法は、本質的に下記のように実施される。
【0028】
積載場所2において、洗浄すべき物品を、この物品を洗浄することを目的とする食器ホルダ3の上に置く。
【0029】
前記食器ホルダ3を、積載場所2から格納場所4へ移転し、この結果、食器ホルダ3はベルト・コンベヤ4’、4’’によって連続して停止手段16へ進められ、この結果、随意の前進は一時的に阻止される。
【0030】
トラベラ5が第1位置にあるときには、前記停止手段16を任意に解除し、この結果、食器ホルダ3は前記格納場所4からトラベラ5へ、ベルト・コンベヤ4’、4’’によって、および/またはトラベラの上に配置された駆動手段15の継続する供給によって移転される。
【0031】
前記トラベラ5と、食器洗い機1bの送り方向を横断してトラベラ5の上に配置された食器ホルダ3とを、食器洗い機1bの入口に関連して位置する送り位置へ運搬し、この結果、トラベラ5は食器洗い機1bの投入ドアを解除して開くようになり、トラベラ5の駆動手段15は前記食器ホルダ3を食器洗い機1bの洗浄区域の中へ搬送し、この結果ドアは閉じる。
【0032】
選択された洗浄プログラムにしたがって、前記食器ホルダ3の上に置かれた物品を洗浄する。
【0033】
洗浄プログラムが終了すると、食器洗い機1bの取出しドアを開き、出口トラベラ5a上の対応する駆動手段15は、前記食器ホルダ3を洗浄区域から出口トラベラ5aへ移動させ、トラベラ5aは食器ホルダ3を対応する第1位置へ運搬するようになり、取出しドアは閉じられ、この結果、食器洗い機1bは新しい食器ホルダを受け入れるために準備される。
【0034】
前記食器ホルダ3を対応する格納場所4aへ、そして格納場所4aから降ろし場所2aへ移転し、洗浄された物品は食器ホルダ3から降ろされる。
【0035】
最後に、空の食器ホルダ3を戻りコンベヤ12の上に置き、別の物品の洗浄に使用するために食器ホルダ3を積載場所12に戻す。
【0036】
上に述べた本発明の実施形態のさまざまな変更が、添付の特許請求の範囲に定義されているように本発明の範囲内で可能であることは認識されよう。例えば、上述の駆動手段を、食器ホルダ3の移転動作のためにさまざまな方式で設計することができる。これはまた上述のセンサにも当てはまる。そのうえに、走行トラック6と支持トラック7とをレールなどによって異なる設計にすることができ、一方では、これらのトラックの食器洗い機1a〜1fに対する位置決めは本発明では決定的なものではない。例えば、走行レールと支持レール6、7とを前記食器洗い機1a〜1fの列の上方に配置することができ、この場合、トラベラはこの列の下に自由に懸かっている。そのうえに、格納場所4をさまざまな設計と寸法にすることができ、また設備の寸法のために寸法決めすることができる。ベルト・コンベヤ4’、4’’の数とその位置も変えることができる。上述のコンベヤ4’、4’’はベルト・コンベヤであるが、これを他の形式のコンベヤに置き換えることは可能である。しかしベルト・コンベヤは、清掃が容易であるから衛生上の理由から好ましい。格納場所も、この中に置かれた食器ホルダの下に位置する収集タブと、格納場所を清掃するときに排水を容易にするためにこれに連結された出口とを含むこともできる。例えば、トラベラへの食器ホルダの移転または食器洗い機の開放も上述した以外の場合に行うことができる。積載場所の設計と位置決めを、設備の構成を既存の建物に最適に適合するために変更することができる。最後に、本設備の設計はそれ自体非常に柔軟であると言うことができる。たとえば食器洗い機の数、トラベラの速さ、格納場所の寸法、システムに含まれる食器ホルダの数、戻りコンベヤの長さ、および上述の積載場所を、本設備を顧客の要件に最適に適合するために変更することができ、本発明による設備はまた単に積載装置と降ろし装置のみを含むこともでき、この場合、積載と降ろしは手動によって、または別の自動的手段によって行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 洗浄設備を含む本発明による積載システムの斜視図である。
【図2】 図1に関連して述べた洗浄設備全体の概略平面図である。
【図3】 洗浄設備に含まれる図1に示す積載システムの詳細斜視図である。
Claims (18)
- 本質的に平行に配置された複数の食器洗い機(1a〜1f)を含む洗浄設備における積載システムであって、前記積載システムは、洗浄しようとする物品を積載すべき食器ホルダ(3)と、積載されるように選択された前記食器洗い機(1a〜1f)に前記食器ホルダ(3)を搬送するようになっているトラベラ(5)とを含み、前記トラベラ(5)は平行に配置された前記食器洗い機(1a〜1f)に沿って転置可能に配置され、前記トラベラは平行に配置された前記食器洗い機(1a〜1f)に沿って延びている走行トラック(6)によって転置可能に支持されて前記トラベラ(5)が、食器洗い機(1a〜1f)の列で定められる壁部分によって支持されていることを特徴とする積載システム。
- 積載された食器ホルダ(3)の中間格納用の格納場所(4)を含むことを特徴とする請求項1に記載の積載システム。
- 前記洗浄設備に含まれた食器ホルダ(3)の中に洗浄しようとする物品を積載するため、または前記食器ホルダ(3)から洗浄された物品を降ろすために、少なくとも1つの積載場所(2)を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の積載システム。
- 前記トラベラ(5)はその頂部で、平行に配置された前記食器洗い機(1a〜1f)の上方に延びている前記走行トラック(6)によって転置可能に支持されていることを特徴とする前記請求項1〜3のいずれか一項に記載の積載システム。
- 前記トラベラ(5)はその頂部で懸垂支持されており、前記トラベラ(5)はその下部で、平行に配置された前記食器洗い機(1a〜1f)の下方に延びている支持トラック(7)に寄り掛っていることを特徴とする前記請求項1〜4のいずれか一項に記載の積載システム。
- 前記トラベラ(5)が設備の床から離れて動くことを特徴とする前記請求項1〜5のいずれか一項に記載の積載システム。
- 前記トラベラ(5)が食器洗い機(1a〜1f)の送り方向に本質的に直角の方向に転置可能であることを特徴とする前記請求項1〜6のいずれか一項に記載の積載システム。
- 前記トラベラ(5)が、食器ホルダ(3)がトラベラ(5)と格納場所(4)との間で移動可能である第1位置と、それぞれの食器洗い機(1a〜1f)の入口/出口と連絡して位置して、食器ホルダ(3)がトラベラ(5)とそれぞれの食器洗い機(1a〜1f)の洗浄空間との間で移動可能な多くの送り位置との間で、移動可能であり、トラベラ(5)が第1位置と送り位置の1つとの間を移動する間は、トラベラ(5)の上に配置された食器ホルダ(3)は前記トラベラ(5)に対して定置していることを特徴とする前記請求項1〜7のいずれか一項に記載の積載システム。
- 前記格納場所(4)は、洗浄作業における方向と同じ方向に先に向けられた食器ホルダ(3)を格納するようになっており、また格納場所は、送り方向に延びているベルト・コンベヤ(4’、4’’)を含み、このベルト・コンベヤは、トラベラ(5)が前記第1位置にあるときに格納場所(4)と前記トラベラ(4)との間で食器ホルダ(3)を移転するための第1移転位置と、前記積載場所(2)と格納場所(4)との間で食器ホルダ(3)を移転するための第2移転位置との間で、食器ホルダ(3)を連続して搬送するようになっており、前記格納場所(4)は複数の食器ホルダ(3)を収容することを特徴とする請求項8に記載の積載システム。
- トラベラ(5)が送り位置にあるときに前記トラベラ(5)と関連する食器洗い機(1a〜1f)の洗浄空間との間で、食器ホルダ(3)を移転させるために、駆動手段(15)が前記トラベラ(5)の上に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の積載システム。
- トラベラ(5)がトラベラ(5)を移動させるためのモータ・ユニット(8)を含むことを特徴とする前記請求項1〜10のいずれか一項に記載の積載システム。
- 前記モータ・ユニット(8)が前記走行トラック(6)に関連して配置されていることを特徴とする請求項11に記載の積載システム。
- 前記モータ・ユニット(8)がモータ(8)を停止させるようになっている安全止めを備えており、これによって、トラベラ(5)が不意の負荷を受けたときにトラベラ(5)のさらなる移動を停止し、これによって圧迫による損傷を防止することを特徴とする請求項11または12に記載の積載システム。
- 本質的に平行に配置されて直線型である複数の食器洗い機(1a〜1f)を含み、これらの食器洗い機は本質的に分離した壁部分(9)の中に組み込まれて、入口側(10)と出口側(11)とを形成する、洗浄設備であって、洗浄すべき物品を入口側(10)で積載し、洗浄された物品を出口側(11)で降ろすための請求項1〜13のいずれか一項に定義された形式の2つの互いに独立した積載システムを有することを特徴とする洗浄設備。
- 空の食器ホルダ(3)を入口側(10)の積載場所(2)に戻すために、出口側から入口側(10)へ移動する戻りコンベヤ(12)も含むことを特徴とする請求項14に記載の洗浄設備。
- 入口側(10)の積載システム、出口側(11)の降ろしシステム、および食器洗い機(1a〜1f)が、独立した制御ユニットによって互いに個別に制御されること、および3つのサブシステム間を同期化するために、それぞれの制御ユニットに電気的に接続された機械的センサを含むことを特徴とする請求項14に記載の洗浄設備。
- 入口側と出口側の少なくとも1つにトロリ(13、14)を含み、このトロリは戻りコンベヤ(12)とそれぞれの側の格納場所(4、4a)との間で移動可能であり、前記トロリ(13、14)と戻りコンベヤ(12)および格納場所(4、4a)とのそれぞれの間で食器ホルダ(3)を移転させるようになっていることを特徴とする請求項14〜16のいずれか一項に記載の洗浄設備。
- 洗浄しようとする物品を積載すべき食器ホルダ(3)と、積載されるように選択された前記食器洗い機(1a〜1f)に前記食器ホルダ(3)を搬送するようになっているトラベラ(5)とを含み、前記トラベラ(5)は平行に配置された前記食器洗い機(1a〜1f)に沿って転置可能に配置され、前記トラベラは平行に配置された前記食器洗い機(1a〜1f)に沿って延びている走行トラック(6)によって転置可能に支持されて前記トラベラ(5)が、食器洗い機(1a〜1f)の列で定められる壁部分によって支持された、積載システムを備え、
洗浄すべき物品を、この物品を洗浄することを目的とする食器ホルダ(3)の上に置くステップと、
前記食器ホルダ(3)をトラベラ(5)の上に置くステップと、
前記トラベラ(5)と、食器洗い機の送り方向を横断してトラベラの上に配置された食器ホルダ(3)とを、選択された食器洗い機へ移動させるステップと
を含む、実質的に平行に配列された複数の食器洗い機の一つに積載するための方法。
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