JP2620142B2 - 食器洗浄装置 - Google Patents

食器洗浄装置

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JP2620142B2
JP2620142B2 JP1178777A JP17877789A JP2620142B2 JP 2620142 B2 JP2620142 B2 JP 2620142B2 JP 1178777 A JP1178777 A JP 1178777A JP 17877789 A JP17877789 A JP 17877789A JP 2620142 B2 JP2620142 B2 JP 2620142B2
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敏男 小島
千美 鳥谷
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は食器洗浄装置に関し、更に詳細には、食器
洗浄機中での食器の洗浄、該食品洗浄機からのラックの
搬出および該ラックのワゴンへの積込みに亘る一連の作
業を、全自動で行ない得るようにして、多量の食器群に
おける洗浄処理の効率化を達成した食器洗浄装置に関す
るものである。
従来技術 飲食に供されて汚れた多量の皿、茶碗、コップ等の食
器群を自動的に洗浄する食器洗浄機が、主として喫茶店
やレストラン等の厨房に設置され、業務上好適に使用さ
れている。この食器洗浄機の基本構造を一例として述べ
れば、洗浄液体の噴射反力により水平回転するノズルを
上下に備えた洗浄槽と、この洗浄槽を覆って内部に洗浄
室を画成する箱状ケーシングと、洗浄液体を前記ノズル
に圧力供給するポンプとからなり、前記洗浄室に被洗浄
食器を収容したラックを収納し得るようになっている。
ラックを洗浄室に収納し、また洗浄終了後のラックを洗
浄室から取出すための構造として、前記ケーシングの
前部に開閉扉を設けたドア式と、該洗浄室を上方から
ケーシングにより被蓋し、このケーシングを昇降させる
ことにより洗浄槽上部へのラックの挿入・取出しを可能
とした昇降開閉式とがある。
何れのタイプでも、洗浄に際しては、洗浄すべき食器
を収容したラックを洗浄室に搬入した後、上下の回転ノ
ズルから高温の洗浄液をラック中の食器に噴射して所要
時間の本洗いを行ない、次いで同ノズルから熱湯を該食
器に噴射して所要時間のすすぎ洗いを行なって食器洗浄
を完了する。
ところで、従来の食器洗浄機では、洗浄すべき食器を
収容したラックを機内に搬入する作業および洗浄後のラ
ックを機外に搬出する作業には、何れも人手を要してい
る。通常の喫茶店やレストラン等の規模では、食器洗浄
量もさほど多くないのでこれでも差支えないが、大宴会
場を有するホテルや大規模のドライブイン等における厨
房では、これが無視し得ない問題となっている。
すなわち、前述の大規模飲食設備において、一度に大
量の要洗浄食器が生じた場合に、1人の作業者でラック
の搬入・搬出に対処するのは、作業量・作業時間の点で
過重労働を強いることとなり、また洗浄機の稼働率も低
下する欠点がある。そこでこのような場合、ラックの搬
入作業と搬出作業とを2人の作業者で分担し合うのが一
般的であるが、このときは人件費が嵩む欠点が指摘され
る。
そこで、大規模飲食設備向けの洗浄機として、例えば
実開昭62−7970号公報に開示される如く、無端の搬送ベ
ルトに要洗浄食器を載置し、該ベルトの上下に設けたシ
ャワー管により、ベルトの運行に伴い前記食器を洗浄す
る連続洗浄装置が提案されている。
発明が解決しようとする課題 前述のベルト式洗浄装置では、確かに大量の食器を洗
浄することはできるが、その洗浄時間は食器がシャワー
帯域を通過している間に限られるので、洗浄およびすす
ぎ共に十分でない難点がある。また、十分な洗浄および
すすぎを得ようとすると、食器搬送ベルトの運行速度を
低く抑えたり、ベルト全長を長くしたりする工夫が必要
となり、処理に多くの時間が掛ったり、厨房内に長いス
ペースを要する等の欠点を生ずる。
また、大規模飲食設備で使用される食器洗浄機におけ
る一般的な問題として、次の如き欠点も指摘される。す
なわち、大規模飲食設備における厨房では、洗浄作業の
進行に伴い、洗浄を終えた食器を収容したラックが、食
器洗浄機から次々と取出されることになる。これらのラ
ックは、キャスター付きの移動ワゴンの棚段に順次段積
みされて、所定場所に貯蔵される場合が多い。このため
現在は、食器を満載した重いラックを、人手でワゴンに
段積みする過重な労働を要しているのが実情である。し
かも食器洗浄機では、洗浄の最終段階で熱湯の噴射によ
る食器の「すすぎ」がなされるが、これにより食器およ
びラックが高温となるので、すすぎ直後のラック搬出時
に、作業者が熱湯を蒙る畏れもある。
発明の目的 この発明は、前述した大規模飲食設備において、大量
の食器を洗浄するに際し内在している前記問題点に鑑
み、これを好適に解決するべく提案されたものであっ
て、大量の洗浄を要する食器の充分な洗浄・すすぎを、
限られた厨房スペース内で効率良く実現すると共に、併
せて、洗浄終了後の食器を収納した大量のラックをワゴ
ンに段積みするに際し、過重なラック段積み作業を自動
化して、省力化および労働環境の改善を達成し得る全自
動の食器洗浄装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 前述した課題を克服し、所期の目的を好適に達成する
ため、本願の第1の発明に係る食器洗浄装置は、洗浄槽
を上方から開閉自在に被蓋するケーシングを備え、該ケ
ーシングは適宜の駆動手段により昇降されて、洗浄槽へ
の被洗浄食器を収容したラックの水平搬入および搬出を
許容する食器洗浄機と、 前記食器洗浄機に設けられ、食器洗浄の終了したラッ
クをラック搬入ラインと交差する方向に水平に送り出す
ラック送り出し機構と、 前記ラック搬入ラインと交差する位置関係で食器洗浄
機に隣接配置され、前記ラックの搬入および搬出を許容
する枠体の内部に、該枠体に配設した昇降機構により水
平姿勢を保持して段階的に昇降される搬送体を備えたリ
フター装置と、 前記リフター装置のラック搬出側に着脱自在に配備さ
れ、上下方向に所定間隔で配設した複数段の棚段部材に
よって、前記搬送体から搬出されるラックを受容するワ
ゴンと、 前記リフター装置に配設され、前記ワゴンの各棚段部
材へのラック搬出位置に搬送体を位置決め停止するよう
前記昇降機構を制御する検知手段と、 前記搬送体に配設され、該搬送体に設けた検知手段に
よるラック検出信号に基づき駆動制御されて、前記ラッ
ク送り出し機構により送り出されたラックを、該搬送体
の定位置まで引き込むと共に、所要高さに位置した該搬
送体からラックを前記ワゴンに向け搬出する積込み装置
とから構成したことを特徴とする。
また、同じく前述した課題を克服し、所期の目的を好
適に達成するため、本願の第2の発明に係る食器洗浄装
置は、洗浄槽を上方から開閉自在に被蓋するケーシング
を備え、該ケーシングは適宜の駆動手段により昇降され
て、洗浄槽への被洗浄食器を収容したラックの水平搬入
および搬出を許容する食器洗浄機と、 前記ラックの食器洗浄機への搬入ラインと整列する位
置関係で該食器洗浄機に隣接配置され、ラックの搬入お
よび搬出を許容する枠体の内部に、該枠体に配設した昇
降機構により水平姿勢を保持して段階的に昇降される搬
送体を備えたリフター装置と、 前記リフター装置のラック搬出側に着脱自在に配備さ
れ、上下方向に所定間隔で配設した複数段の棚段部材に
よって、前記搬送体から搬出されるラックを受容するワ
ゴンと、 前記リフター装置に配設され、前記ワゴンの各棚段部
材へのラック搬出位置に搬送体を位置決め停止するよう
前記昇降機構を制御する検知手段と、 前記搬送体に配設され、該搬送体に設けた検知手段に
よるラック検出信号に基づき駆動制御されて、前記ラッ
ク送り出し機構により送り出されたラックを、該搬送体
の定位置まで引き込むと共に、所要高さに位置した該搬
送体からラックを前記ワゴンに向け搬出する積込み装置
とから構成したことを特徴とする。
実施例 次に、本発明に係る食器洗浄装置につき、好適な実施
例を挙げて、添付図面を参照しながら説明する。第1図
は、本願の第1発明の実施例に係る食器洗浄装置の全体
構成を概略的に示す斜視図であって、食器洗浄機を中心
として全体的に鍵形に配設した各ユニットの集合から構
成されている。また後述の第10図は、本願の第2発明の
実施例に係る食器洗浄装置の全体構成を概略的に示す斜
視図であって、各ユニットが直列に配設されている。
これら第1図および第10図に示す食器洗浄装置は、後
述するラック搬入装置、食器洗浄機、リフター装置およ
びワゴンの各ユニットが、鍵形に配設されているか、直
列に配設されているか、の相違があるだけであって、各
ユニットの内容は何れも同一である。但し、第1図に示
す鍵形配置の食器洗浄装置では、ラックの搬送経路が食
器洗浄機を中心として略90゜変位するため、別途ラック
送り出し機構(後述)が必要とされる。なお実施例で
は、食器洗浄機へのラック搬入をラック搬入装置により
行なうよう構成した場合につき説明するが、本願発明は
これに限定されるものでなく、食器洗浄機へのラック搬
入を人手により行なうようにしてもよい。
(食器洗浄機について) 第1図〜第3図に示す食器洗浄機10は、上方に全面開
放する矩形状の洗浄槽11と、該洗浄槽11を上方から被蓋
可能な昇降自在な箱状ケーシング12とを基本的に備え、
該ケーシング12は洗浄槽11を被蓋した状態で、内部に洗
浄室が画成されるようになっている。この食器洗浄機の
構造自体は、業務用洗浄機として一般的なものであっ
て、上下の関係で水平に対向し合う回転ノズル15,15
(下方のノズル15のみ図示する)、洗浄液やすすぎ水を
圧力噴射するポンプその他貯湯タンク等の諸部材(何れ
も図示せず)が配設されている。なお、洗浄槽11には、
使用に供されて洗浄を要する食器13を収容するラック14
が、下部ノズル15の真上の定位置に載置可能になってい
る。
前記ケーシング12は、第2図に示す如く、洗浄槽11の
背面側に直立配置した一対のガイドレール73,73(一方
のみ図示する)に沿って昇降可能に支持されている。ま
た洗浄槽11の背面側に、所定長さだけ垂直に延在するカ
バー18が配設され、このカバー18によりケーシング12の
昇降機構が被覆されている。洗浄槽11の下方に配設した
モータ16の出力軸16aには、スプロケット17が固定さ
れ、またカバー18の内部上方にスプロケット19が回転自
在に枢支され、両スプロケット17,19の間に無端チェン2
0が巻掛けられている。そして該チェン20の適宜位置
に、前記ケーシング12に突設した突起12aが固定され
て、前記モータ16の正逆方向の回転駆動に伴うチェン20
の走行により、前記ケーシング12が昇降して洗浄槽11の
開放および閉成(被蓋)がなされる。
ケーシング12を昇降駆動させるモータ16としては、オ
ンブレーキタイプが好適に使用される。すなわち、通電
時にはケーシング12を手動による昇降を不能として安全
を確保すると共に、停電等によるモータ16への電源供給
の停止時には、該ケーシング12を手動で昇降させ得るよ
う構成されている。なお、実施例に係る食器洗浄機10
は、既存の食器洗浄機にケーシング12を自動昇降させる
機構を配設するだけの簡単な改良で使用し得る利点があ
る。
(ラック搬入装置について) 第1図および第2図に示すように、食器洗浄機10の前
面側には、その洗浄槽11における定まった洗浄位置にま
でラック14を搬入させるためのラック搬入装置24が配置
されている。このラック搬入装置24は、洗浄を要する食
器13を収容したラック14を載置可能なテーブル状の水平
基台25から基本的に構成され、食器洗浄機10を中心とし
てラック14の流れを考察するときは、上流側に位置して
いることになる。前記基台25は、その上面レベルを、第
2図に示すように、前記洗浄槽11のラック受入れレベル
と一致させると共に、下流側に位置する食器洗浄機10に
向けラック14を搬入させる機構を備えている。
すなわち、水平基台25における所定間隔離間した両端
部近傍に、水平に対向し合う一対の軸26,26が回転自在
に枢支され、基台25の両側部に突出する各軸端部にスプ
ロケット27が固定されている。そして軸26,26の両側に
おいて、各スプロケット27,27に搬送チェン28,28が平行
に巻掛けられている。また基台25の下部にモータ29が配
設され、このモータ29の出力軸に固定したスプロケット
30と、これに近接する側に位置する前記軸26に配設した
スプロケット(前記スプロケット27に同軸で隣接してい
るが図示はしてない)との間に駆動チェン31が巻掛けら
れている。従って、モータ29を正逆方向に回転させれ
ば、基台25の両側に配設した搬送チェン28,28が往復走
行する。
両搬送チェン28,28には、基台25の僅か上方を横断し
て両チエンを接続するプッシャー32が取付けられ、これ
によりラック14を食器洗浄機10に送り込むようになって
いる。例えば、搬送チェン28,28の対向し合う適所に、
第1図に示す如く、棒部材からなるプッシャー32の各端
部が取付けられ、該プッシャー32は搬送チェン28,28の
往復動作に伴い、基台25の僅か上方を水平に進退移動す
る。このプッシャー32には、食器洗浄機10に指向して水
平に突出する突部32aが形成され、この突部32aにより、
後述する如くラック14を、食器洗浄機10におけるケーシ
ング12の下降に支障を来すことのない洗浄定位置まで搬
入し得る。
一方の搬送チェン28には、第2図に示す如く、一対の
ドッグ33,34が所定間隔離間して配設され、また前記基
台25の適所には、ドッグ33,34の移動軌跡に臨ませて、
一対の検知手段35,36が長手方向に所定間隔離間して配
設されている。すなわち、前記モータ29を正転駆動して
プッシャー32を前進させ、ラック14を食器洗浄機10に搬
入した際に、一方のドッグ33は、これと対応する一方の
検知手段35をON作動させて、前記モータ29の回転方向を
逆転させるべく機能する。また他方のドッグ34は、モー
タ29の逆転によりプッシャー32が所定の待機位置まで後
退した時点で、他方の検知手段36をON作動させてモータ
29を停止させるべく機能する。
(ラック送り出し機構について) 後述する如く、第1図に示す食器洗浄装置では、前記
ラック搬入装置24の搬入ラインと交差する位置関係をも
って、食器洗浄機10にリフター装置37が隣接配置され、
全体として鍵形のユニット配列(右曲りでも左曲りでも
よい)となるものである。このために、食器洗浄機10で
洗浄の終了した食器ラック14を、ラック搬入装置24と交
差する方向に位置するリフター装置37に向け送り出す機
構が必要とされる。従って、この機構につき以下説明す
る。
殊に第3図に拡大的に示す如く、食器洗浄機10におけ
る洗浄槽11の一側に、モータ21が、その出力軸21aを上
方に指向させて配設され、該出力軸21aにラック押し出
し用アーム22の一端が固定されている。すなわち前記モ
ータ21を駆動して、アーム22を所定方向(第3図の例で
は時計方向)に水平旋回させれば、洗浄槽11の真上に載
置されているラック14は、該アーム22により洗浄機10か
ら押し出されるものである。このように機能させるべく
アーム22の長さは、該アーム22を旋回させて洗浄槽11の
真上にまで到来させた際に、アーム開放端がラック14を
所要距離だけリフター装置37側に押し出し得る寸法に設
定される。なおアーム開放端には、ラック14の円滑な送
り出しのため、ローラ22aを枢着しておくのが好まし
い。
前記洗浄槽11には、第3図に示すように、ラック14が
押し出される方向と平行な前面縁部に、ラック位置規制
用の規制部材23が配設されている。すなわち図示例の如
く、ラック送り出し機構がスペースの関係から前述のア
ーム旋回式となる場合、洗浄槽11の真上に位置するラッ
ク14は、前記アーム22により押圧される際に、必然的に
反時計方向の回動力を受けて水平に「こじられ」(アー
ムが時計回りの場合)、下流側のリフター装置37での送
り出し姿勢がずれてしまう(偏倚)ことが予想される。
このような場合に、前記規制部材23を設けておくことに
より、前述の如くアーム22が旋回してラック14を押し出
す際に、該ラック14の側部が規制部材23に当接して、移
動姿勢の偏倚が規制される。
なお規制部材23は、枢軸23aを介して枢支され、垂直
に対し前後に僅かに回動可能となっているので、ラック
14がラック搬入装置24から洗浄槽11に移載される際に
は、該ラック14に接触した規制部材23は多少回動して逃
げるために円滑な送り込みが達成される。また規制部材
23は、食器洗浄機10とラック搬入装置24との間に位置す
ることになるが、該規制部材23はラック搬入装置24によ
るラック14の搬入に支障を来すことのないレベルに設け
られること勿論である。
(リフター装置について) 第1図に示す如く、前記ラック搬入装置24の搬入ライ
ンと交差する位置関係で、食器洗浄機10と隣接する位置
に、洗浄の完了した前記ラック14を食器洗浄機10から搬
出すると共に、該ラック14を後述するワゴン67に段積み
するリフター装置37が設置されている。このリフター装
置37は、矩形状の支持枠部材39,39の各隅部を4本の支
柱38の上下端部で接続してなる枠体40を基本的に備え、
この枠体40の内部に、4本の支柱38に沿って水平に昇降
可能な搬送体42が配設されている。なお、ラック14の搬
出方向と交差する方向に位置する支柱38,38は、前記ラ
ック14の通過を許容する離間寸法に設定される。
前記搬送体42は、第1図に示す如く、矩形状の搬送枠
体49を備え、この枠体内部にラック14が収納されるよう
になっている。搬送枠体49の各隅角部にはローラ50が回
転自在に枢支され、このローラ50は各対応の支柱38に当
接して、搬送枠体49(搬送体42)を水平姿勢のまま該支
柱38に沿いつつ昇降移動し得る。
第4図に示すように、前記枠体40における一側(ラッ
ク搬出方向と交差する側)の上部支持部材39aにブラケ
ット43が垂下固定され、このブラケット43に配設したモ
ータ44の水平な出力軸にスプロケット47が固定されてい
る。また、モータ44の下方に位置する下部支持部材39b
にもブラケット45が配設され、このブラケット45の内方
側にスプロケット46が回転自在に枢支されている。そし
て両スプロケット46,47の間に、チェン48が巻掛けられ
ている。
前記搬送体42は、図示しない手段を介して前記チェン
48に固定されている。従って、前記モータ44を正逆回転
させることによりチェン48が走行し、これに伴い搬送体
42は、前記搬送枠体49のローラ50を介して支柱38に沿い
つつ昇降する。なお適宜箇所の支柱38に、検知手段66が
上下方向に所定間隔離間して複数(実施例では4個)配
設され、この検知手段66は搬送体42に配設したドッグ
(図示せず)の通過を検知して、搬送体42を所定位置
(搬送体42に移載されたラック14を後述するワゴン67の
棚段部材70へ搬入させ得る位置)で位置決め停止させる
べく機能する。
(搬送体におけるラック積込み装置について) 搬送枠体49の内部には昇降架台51が配設され、この昇
降架台51に、食器洗浄機10からラック14を引き出してリ
フター装置37に移載すると共に、当該リフター装置37の
ラック14を後述するワゴン67に搬出する積込み装置62が
設けられている。この昇降架台51は、内部に設けた積込
み装置62を囲繞すると共に、ラック14が載置されるカバ
ー52,54を有している。例えば第5図に示すように、昇
降架台51の中央部に矩形の中央カバー52が着脱可能に配
設され、該中央カバー52の両側に、所要の隙間53,53を
介して側部カバー54,54が配設されている。
側部カバー54には、上方に突出するガイド54aが一体
的に形成され、対向し合う両ガイド54a,54aの離間寸法
は、洗浄終了後のラック14が通過し得る値に設定されて
いる。また、一方のガイド54aの長手方向の両端部近傍
に2個の検知手段55,56が配設され、その検知片55a,56a
を当該ガイド54aの内方に突出させている。そして、食
器洗浄機10に近接する入口側に位置する検知手段55は、
ラック14の到来を検出して、ラック積込み装置62を始動
させるべく機能し、また出口側に配設した検知手段56
は、ラック14が搬送体42に積込まれたのを検出して、該
積込み装置62を停止させるべく機能する。
前記昇降架台51の内部には、積込み装置62を構成する
駆動軸75と従動軸76とが、長手方向に所定間隔離間して
回転自在に枢支されている。第5図および第6図に示す
如く、カバー52と一方のカバー54との間およびカバー52
と他方のカバー54との間に形成される隙間53,53の下方
には、駆動軸75および従動軸76に夫々固定したスプロケ
ット57,58が位置し、各列をなすスプロケット57,58間に
チェン59が巻掛けられている。また駆動軸75に別のスプ
ロケット77が固定され、このスプロケット77と昇降架台
51内に配設したモータ78の出力軸に固定したスプロケッ
ト79との間に、別のチェン80が巻掛けられている。従っ
て、モータ78を所定方向に回転させることにより、前記
隙間53,53の下方に臨む一対のチェン59,59は所定方向に
走行する。
各チェン59には、前記隙間53から所定高さだけ突出可
能な一対の突起60,81が、所定間隔離間して配設されて
いる。前記搬送体42にラック14が搬入される前の待機状
態(第6図に示す状態)において、その入口側に位置す
る突起60は、食器洗浄機10から前記レバー22により押し
出されたラック14の凹凸底部に係合し、該ラック14を食
器洗浄機10から引き出して搬送体42に移載するべく機能
する(第9図(b),(c)参照)。また、前述した状
態で出口側に位置する突起81は、搬送体42に移載された
ラック14の後端部に当接して、該ラック14を前記ワゴン
67に積込むべく機能する(第9図(d)参照)。なお、
積込み装置62の待機状態において、前記チェン59に配設
した突起60,81は、常に定位置で待機するよう制御され
る。
第5図に示す如く、側部カバー54,54における出口側
の端部には、前記枠体40から後述するワゴン67の方向に
突出すると共に、突出方向に向け次第に下方傾斜する送
り出し部としてのテーパ部54b,54bが形成されている。
このテーパ54bは、第7図に示す如く、搬送体42が上昇
した際に、ワゴン67に積込んだラック14の後端部に当接
して、該ラック14を更にワゴン側に押し込むべく機能す
るものである。これにより、ワゴン67に積込まれたラッ
ク14の後端部が、昇降移動する搬送体42と衝突するのが
防止される。なお送り出し部は、実施例の如きテーパに
限定されるものでなく、カバー54の突出方向に向けて漸
次下方傾斜する形状であれば、例えばラウンド等であっ
てもよい。
また、前記中央カバー52の出口側の端部に開口52aが
開設され、この開口52aトラック検知手段61が配設され
ている。このラック検知手段61は、ワゴン67の各段にラ
ック14が積込まれているか否かを、例えば光学的に検出
し、ラック14が積込まれていない場合にのみ、前記積込
み装置62を始動させるよう設定されている。
前記枠体40における食器洗浄機10と反対側に位置する
支柱38,38には、第1図に示す如く、ワゴン67をリフタ
ー装置37に位置決め固定する位置決め部材63と固定片64
とが対向的に配設されている。また、両支柱38,38間に
位置する下部支持部材39bには、前記側部カバー54にお
けるテーパ54bの枠体40からの突出寸法よりも大きく外
方に突出するガイド板65が、長手方向に沿って配設され
ている。このガイド板65の両支柱38,38に近接する部位
には、相互に離間する方向に向かうにつれ下部支持部材
39b側に傾斜するテーパが付してある。
すなわち、前記ワゴン67をリフター装置37に位置決め
固定するに際し、該ワゴン67をガイド板65に当接した状
態で位置決め部材63および固定片64に嵌合することによ
り、ワゴン67が前記側部カバー54のテーパ54bに引掛か
るのを防止することができる。なお、前記位置決め部材
63に検知手段を配設して、ワゴン67がセットされている
か否かを検出して、食器洗浄装置全体の駆動制御を行な
うことが推奨される。
ところで、前記ラック14に収納した食器13が大型であ
る場合、該食器13が搬送枠体49に当接して食器13を破損
させる畏れがある。そこで実施例では、前記リフター装
置37を構成する枠体40の食器洗浄機10を指向する部位
に、回動自在に検知板82が枢支してある。そしてラック
14から食器13が所要高さより突出している場合に、該ラ
ック14がアーム22により送り出される際に、該食器13が
検知板82に当接して、支柱38に設けた検知手段83を作動
させ、食器洗浄装置の稼働を停止させる制御がなされ
る。
(ワゴンについて) 前記ラック14が段積みされるワゴン67は、第1図およ
び第4図に示す如く、矩形状に形成した底板68の上面
に、ラック14の搬入方向に所定間隔離間して逆U字状の
フレーム69,69が立設されている。両フレーム69,69に
は、ラック14の搬入方向と平行なL字形状の棚段部材7
0,70が対向的に配設され、この対をなす棚段部材70,70
は、フレーム69,69の上下方向に所定間隔離間して複数
組(実施例では4組)配設されている。また、底板68の
底面に4個のキャスター71が配設され、当該ワゴン67は
移動自在になっている。なお、前記底板68の縁部には、
上方に突出する堰材72が配設され、ワゴン67に段積みし
たラック14から滴下する水滴を貯留し得るよう構成して
ある。
(変形例について) 第10図は、本願の別発明の好適実施例に係る食器洗浄
装置を示すものであって、ラック搬入装置24,食器洗浄
機10,リフター装置37およびワゴン67が直列に配置され
ている。そしてこれら各ユニットは、基本的に前述した
通りの構成を備えている。但し本実施例の場合、食器洗
浄機10の側部に配設される第3図に示すモータ21および
アーム22からなるラック送り出し機構は、これを省くこ
とができる。すなわち、ラック搬入装置24により食器洗
浄機10に搬入されたラック14は、次回のラック14を食器
洗浄機10に強制搬入することにより、食器洗浄機10から
押し出される。そして、所定長さだけ押し出されたラッ
ク14は、リフター装置37に配設した積込み装置62によ
り、リフター装置37内に移載される。
実施例の作用 次に、食器洗浄装置の作用につき、第1図に示す鍵形
の実施例に関して、以下説明する。先ず、使用に供され
て汚れた食器は、大きめの残飯類を排除した後、ラック
1に伏せた状態で所要数だけ収納する。この食器を収容
したラック14を、第8図(a)に示す如く、ラック搬入
装置24の基台25上に載置する。このとき、食器洗浄機10
におけるケーシング12は定位置まで上昇して停止し、洗
浄槽11を開放してラック搬入を待機している。次いで、
食器洗浄装置の始動ボタン(図示せず)を押すと、搬入
装置24のモータ29が正転方向に駆動され、前記搬送チェ
ン28,28を介してプッシャー32が食器洗浄機10に向かっ
て前進移動する。これにより、ラック14は基台25上を前
進し、食器洗浄機10の洗浄槽11上に搬入される(第8図
(b)参照)。
プッシャー32が所定位置まで前進すると、搬送チェン
28に配設したドッグ33の定位置到来を検知手段35が検出
し、モータ29を逆転させる。そしてプッシャー32が原待
機位置まで後退すると、他方のドッグ34の定位置到来が
検知手段36により検出され、モータ29の回転が停止され
る。またプッシャー32が後退すると、前記食器洗浄機10
に配設したモータ16が始動して、前記ケーシング12を下
降させることにより洗浄層11を被蓋し、第8図(c)に
示す如く、洗浄槽上方に位置するラック14を囲繞する。
このケーシング12の被蓋を、適宜の検知手段が検知する
と、食器洗浄機10での洗浄が開始され、所定時間後に食
器13の洗浄・すすぎが完了すると、前記モータ16が逆転
駆動されてケーシング12を上昇させる。なお、食器洗浄
機10により食器13の洗浄が行なわれている間に、次回洗
浄予定のラック14を、ラック搬入装置24の基台25に載置
することができる。
次いで、食器洗浄機10の側部に配設したラック送り出
し機構におけるモータ21が始動し、前記アーム22を水平
旋回させると、第3図に示すように、ラック14は搬入方
向と略90゜交差する方向へ押し出される。このとき、ラ
ック14は前記規制部材23により横方向への移動が規制さ
れているので、該ラック14は前記リフター装置37に向け
て正しい姿勢で送り込まれる。
ここで、リフター装置37における昇降架台51の載置面
(カバー52,54の上面)は、第9図(a)に示す如く、
前記洗浄槽11の上面レベルと一致する位置で待機してい
る。従って、前記アーム22により押し出されたラック14
の先端部は、昇降架台51の前記カバー52,54,54上に移動
する。そして該ラック14の先端部が、前記側部カバー54
の入口側に配設した検知手段55を作動させると、前記積
込み装置62が始動する。すなわち、積込み装置62のチェ
ン59,59が走行して、第9図(b)に示すように、一方
の突起60,60をラック底部の凹凸に係合させる。これに
よりラック14は、食器洗浄機10から完全に引き出され、
昇降架台51への移載がなされる。そしてラック14の先端
が、出口側の検知手段56を作動させた時点で積込み装置
62の駆動が停止され、ラック14の搬送体42への移載が完
了する(第8図(d)参照)。
食器洗浄機10からラック14がリフター装置37に搬出さ
れた時点で、前記洗浄槽11は空の状態になるので、次回
のラック14を前記プッシャー32で食器洗浄機10に搬入さ
せることができる。なお、従来から使用されている汎用
ラックの底部には凹凸部が形成されている場合が殆どな
ので、実施例に係る食器洗浄装置では、特殊な形状のラ
ックを使用することなく、既存のラックをそのまま使用
し得る。
前記ラック14の移載が完了すると、前記モータ44が所
要方向に駆動され、搬送体42を上昇移動させる。そし
て、搬送体42に配設したドッグ(図示せず)が、前記支
柱38に配設した最上段の検知手段66の配設位置まで到来
すると、該検知手段66がドッグを検知してモータ44を停
止させる(第8図(e)参照)。なお、この検知手段66
の配設位置は、搬送体42が停止した際に、該搬送体42に
おける昇降架台51の上面と、前記ワゴン67に配設した各
棚段部材70,70の載置面とが同一レベルになるよう設定
されている。
ここで、搬送体42に配設したラック検知手段61が、棚
段部材70,70にラック14が載置されているか否かを判定
し、ラック14が収納されていない場合には、前記積込み
装置62を始動させる。しかし、ラック14が棚段部材70,7
0に収納されている場合は、搬送体42を下降させて2段
目の棚段部材70,70の前面で停止させ、このようにラッ
ク14の存在を判定する作業が繰返される。
前記積込み装置62が再び始動されると、前記チェン5
9,59に突設した他方の突起81,81が、第9図(d)に示
す如く、前記ラック14の後部に当接し、この状態でチェ
ン59,59が走行してラック14をワゴン67の棚段部材70,70
に押し込む。この突起81,81が、ラック14の搬出を行な
い得なくなる位置まで移動すると、これを図示しない検
知手段が検出して積込み装置62を停止させる。
次いで、前記モータ44が駆動されて搬送体42を所定高
さだけ上昇させ、前記側部カバー54,54の出口側に形成
したテーパ54b,54bによって、ラック14をワゴン67側に
押し込む(第7図参照)。これによりラック14は、第8
図(f)に示す如く、完全にワゴン67の棚段部材70,70
に積込まれる。そして、搬送体42が所期の待機位置に戻
って停止することにより、1サイクルが終了する。この
ようにしてワゴン67に、所要数(実施例では4個)のラ
ック14が順次積込まれる。
なお、搬送体42の待機位置よりも下方の棚段部材70,7
0にラック14を押し込んだ後は、該搬送体42が待機位置
まで上昇することにより、前述したラック14の「だめ押
し」が行なわれる。
第1図に示す実施例では、食器洗浄機10に対してリフ
ター装置37およびワゴン67を左側に配置した場合につき
説明したが、設置場所に応じで右側に配置してもよいこ
とは勿論である。
また第10図に示す直列配置の食器洗浄装置では、第3
図のラック送り込み機構がないだけであって、他の基本
動作は殆ど同一である。但し、食器洗浄機10からリフタ
ー装置37へのラック14の送り込みは、ラック搬入装置24
から次の洗浄予定に係るラック14が、食器洗浄機10に強
制搬入されることにより、所謂「押せ押せ状態」で順次
なされることになる。
また食器洗浄機10からリフター装置37に送り込まれた
最後のラック14は、通常はワゴン67に問題なく搬入され
る。しかし、当該ワゴン67における棚段部材70,70の全
てに、洗浄済みのラック14が積載されている場合は、最
後のラック14はリフター装置37内に残留する。このとき
は、ワゴン67から何れかのラック14を取出して、空にな
った棚段部材70,70まで、作業者が手で前記の残留して
いるラック14を取出すことが予想される。
この場合に作業者が、ケーシング12の開放している食
器洗浄機側から手を入れると、該リフター装置37が不意
に作動した如き場合に極めて危険である。そこで、例え
ば食器洗浄装置の適宜の個所に安全スイッチ(図示せ
ず)を設け、該スイッチを押すことにより、食器洗浄機
10のケーシング12が閉成して開放不能にすると共に、リ
フター装置37が自動的に作動して前記ラック14を昇降さ
せ、該ラック14を空になった棚段部材70,70まで搬入す
る制御がなされるようにしておくのが好ましい。
更に、リフター装置37からラック14をワゴン67に移載
するに際し、同一規格のワゴン67を複数台(例えば3
台)直列に配設しておき、各ワゴン67の同一の高さに位
置する棚段部材70に、ラック14をリフター装置37から順
次送り込むようにしてもよい。そして、一定高さでの複
数の棚段部材70が満杯になったところで、次の段の棚段
部材70へのラック送り込みに移行する。これにより、複
数台のワゴン67へのラック搬入が自動化される。この場
合は、リフター装置37における搬送体42の昇降シーケン
スを、制御装置でのプログラムを変更するだけで容易に
可能である。
発明の効果 以上に述べた如く、本発明に係る食器洗浄装置によれ
ば、食器洗浄および食器洗浄機からのラックの搬出を全
自動で行なうことができる。殊に、大宴会場を有するホ
テルや大型ドライブイン等の大規模飲食設備において、
大量の洗浄を要する食器の充分な洗浄・すすぎを、得ら
れた厨房スペース内で効率良く実現することができる。
また、洗浄終了後の食器を収納した大量のラックをワゴ
ンに段積みするに際し、過重なラック段積み作業を自動
化し、省力化および労働環境の改善を達成し得るもので
ある。
また、食器洗浄機にラック搬入装置を隣接配置するこ
とにより、ラック搬入を自動化して更に大きな省力化を
図り得る利点もある。更に食器洗浄機は既存の製品に僅
かな改良を加えるだけで使用し得るので、装置全体の製
造コストを低廉に抑えることができる。加えて、既存の
汎用ラックをそのまま使用し得る利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願の第1発明に係る食器洗浄装置の好適実施
例を示す概略斜視図、第2図は第1図に示すラック搬入
装置と食器洗浄機の一部縦断側面図、第3図は食器洗浄
機に配設したラックの押し出し用のモータおよびアーム
を示す概略斜視図、第4図はリフター装置とワゴンとを
示す側面図、第5図はリフター装置における昇降架台を
示す概略斜視図、第6図は第5図に示す昇降架台の縦断
面図、第7図は昇降架台を昇降させることによりラック
をワゴンに押し込む状態を示す説明側面図、第8図
(a)〜(f)は食器洗浄装置を稼働した場合の経時的
に動きを示す概略斜視図、第9図(a)〜(d)はリフ
ター装置に配設した積込み装置によりラックの搬入およ
び搬出を行なう状態を経時的に示す要部縦断側面図、第
10図は本願の第2発明に係る食器洗浄装置の好適実施例
を示す概略斜視図である。 10……食器洗浄機、11……洗浄槽 12……ケーシング、13……食器 14……ラック、16……モータ 17……スプロケット、19……スプロケット 20……チェン 37……リフター装置、42……搬送体 44……モータ、46……スプロケット 47……スプロケット、62……積込み装置 67……ワゴン、70……棚段部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−79629(JP,A) 実開 昭50−55355(JP,U) 実開 昭62−126137(JP,U) 実開 昭55−15571(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄槽(11)を上方から開閉自在に被蓋す
    るケーシング(12)を備え、該ケーシング(12)は適宜
    の駆動手段(16,17,19,20)により昇降されて、洗浄槽
    (11)への被洗浄食器(13)を収容したラック(14)の
    水平搬入および搬出を許容する食器洗浄機(10)と、 前記食器洗浄機(10)に設けられ、食器洗浄の終了した
    ラック(14)をラック搬入ラインと交差する方向に水平
    に送り出すラック送り出し機構(21,22)と、 前記ラック搬入ラインと交差する位置関係で食器洗浄機
    (10)に隣接配置され、前記ラック(14)の搬入および
    搬出を許容する枠体(40)の内部に、該枠体(40)に配
    設した昇降機構(44,46,47,48)により水平姿勢を保持
    して段階的に昇降される搬送体(42)を備えたリフター
    装置(37)と、 前記リフター装置(37)のラック搬出側に着脱自在に配
    備され、上下方向に所定間隔で配設した複数段の棚段部
    材(70,70)によって、前記搬送体(42)から搬出され
    るラック(14)を受容するワゴン(67)と、 前記リフター装置(37)に配設され、前記ワゴン(67)
    の各棚段部材(70,70)へのラック搬出位置に搬送体(4
    2)を位置決め停止するよう前記昇降機構(44,46,47,4
    8)を制御する検知手段(66)と、 前記搬送体(42)に配設され、該搬送体(42)に設けた
    検知手段(55,56)によるラック検出信号に基づき駆動
    制御されて、前記ラック送り出し機構(21,22)により
    送り出されたラック(14)を、該搬送体(42)の定位置
    まで引き込むと共に、所要高さに位置した該搬送体(4
    2)からラック(14)を前記ワゴン(67)に向け搬出す
    る積込み装置(62)とから構成した ことを特徴とする食器洗浄装置。
  2. 【請求項2】洗浄槽(11)を上方から開閉自在に被蓋す
    るケーシング(12)を備え、該ケーシング(12)は適宜
    の駆動手段(16,17,19,20)により昇降されて、洗浄槽
    (11)への被洗浄食器(13)を収容したラック(14)の
    水平搬入および搬出を許容する食器洗浄機(10)と、 前記ラック(14)の食器洗浄機(10)への搬入ラインと
    整列する位置関係で該食器洗浄機(10)に隣接配置さ
    れ、ラック(14)の搬入および搬出を許容する枠体(4
    0)の内部に、該枠体(40)に配設した昇降機構(44,4
    6,47,48)により水平姿勢を保持して段階的に昇降され
    る搬送体(42)を備えたリフター装置(37)と、 前記リフター装置(37)のラック搬出側に着脱自在に配
    備され、上下方向に所定間隔で配設した複数段の棚段部
    材(70,70)によって、前記搬送体(42)から搬出され
    るラック(14)を受容するワゴン(67)と、 前記リフター装置(37)に配設され、前記ワゴン(67)
    の各棚段部材(70,70)へのラック搬出位置に搬送体(4
    2)を位置決め停止するよう前記昇降機構(44,46,47,4
    8)を制御する検知手段(66)と、 前記搬送体(42)に配設され、該搬送体(42)に設けた
    検知手段(55,56)によるラック検出信号に基づき駆動
    制御されて、前記ラック送り出し機構(21,22)により
    送り出されたラック(14)を、該搬送体(42)の定位置
    まで引き込むと共に、所要高さに位置した該搬送体(4
    2)からラック(14)を前記ワゴン(67)に向け搬出す
    る積込み装置(62)とから構成した ことを特徴とする食器洗浄装置。
  3. 【請求項3】前記食器洗浄機(10)に隣接する位置に、
    被洗浄食器(13)を収容したラック(14)を載置可能な
    水平基台(25)および駆動手段(28,29)により基台(2
    5)の上方を水平移動されるプッシャー(32)を備えた
    ラック搬入装置(24)を配置し、前記プッシャー(32)
    には、基台(25)に載置されたラック(14)を食器洗浄
    機(10)の洗浄定位置まで搬入させ得る突部(32a)を
    設けた請求項1または2記載の食器洗浄装置。
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