JPH0856884A - 自動食器洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 食器等の被洗浄物をラック内に収容して洗浄
装置内に搬入し、ラック搬送機構により順次各処理室を
通過させて被洗浄物の洗浄及び水切乾燥を自動化して行
なう自動食器洗浄装置を提供する。 【構成】 搬入室、洗剤洗浄室、熱湯洗浄室、水切乾燥
室及び搬出口より構成され、搬入室内に搬入されたラッ
クは、ラック搬送機構により、順次各処理室へ搬送され
て所定時間洗浄及び乾燥処理されるように制御手段によ
り制御される。各処理室は、仕切部材により開閉自在に
仕切られ、各処理室に配設されたシャワー管及びエア管
は一体に構成され、ラックの一端より他端まで前後に往
復駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は食器等の被洗浄物を洗浄
する洗浄装置に関し、漬け置き、手洗等の予備洗浄をせ
ず被洗浄物をラック内に収容して洗浄装置内に搬入し、
ラック搬送機構により順次各処理室を通過させて被洗浄
物の洗浄及び水切乾燥を自動化して行なう自動食器洗浄
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、コンベア式の食器洗浄装置におい
ては、コンベア上に食器もしくは食器を収容したラック
を載置して、食器等をコンベアにより各処理室に順次搬
送していく過程で、コンベア上の上方及び下方に設けら
れた複数のシャワー管より洗浄水を噴射して加圧シャワ
ー洗浄する洗浄装置が知られている。

【０００３】コンベア式洗浄装置の場合、コンベアが一
定の速度で食器等を搬送しているため、食器等に汚れが
強固に附着している場合、十分な洗浄効果が得られない
まま搬出されてしまうという問題があった。従って焦げ
付や強固に付着した汚れを除去するために、漬け置き、
手洗等を行ない人手をかけている。

【０００４】また、従来のコンベア式洗浄装置において
は、コンベアの上方及び下方に複数のシャワー管を並設
しなければならず、しかも、一定圧力で加圧シャワー洗
浄を行う場合、各シャワー管のそれぞれに一定圧のポン
プを接続して一定のシャワー圧力を保持するか、一本の
シャワー管より分枝した複数のシャワー管に高圧力のポ
ンプを接続して一定のシャワー圧力を保持するかしなけ
ればならず、過大な設備を要するとともに、省エネルギ
ー上も問題であった。

【０００５】また、従来各処理室の間をビニール等の可
撓性ある材質より成るすだれ状の仕切りで仕切っていた
が、各処理室内における水圧に十分耐え得るものではな
く、他の処理室へ水滴が漏出してしまったり、当該ビニ
ール等に食器が接触して汚損してしまうことも問題であ
った。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するためになされたもので、食器等の被洗浄物を
当該食器等が揺動もしくは転倒することなく載置可能な
ラック内に収容し、ラック搬送機構により、各ラックを
各処理室内に順次搬送して存置し、当該ラックの上面、
下面、両側面を取り囲むように、洗剤洗浄室及び熱湯洗
浄室のそれぞれに設けられ、互いに連結するシャワー管
と、水切乾燥室内で、前記シャワー管に連結して一体に
形成され、ラック上方で搬送路を横断して形成されたエ
ア管とを、搬送方向に前後に往復駆動させながらシャワ
ー洗浄及びエア水切り乾燥を行なう自動食器洗浄装置を
提供することにある。

【０００７】また、ラック内に収容された被洗浄物の搬
送及び洗浄時、各処理室間の仕切部材を同時に上下に開
閉作動させることができる前記自動食器洗浄装置を提供
することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、特許請求の範囲に記載した通りの発明を
構成した。

【０００９】

【作用】食器等の被洗浄物は、ラック底面より突出して
設けられた複数の支持棒の間隙にその支持棒に支持され
て揺動もしくは転倒しないようにラック内に収容され
る。

【００１０】食器が収容されたラックは、搬入口より自
動食器洗浄装置内に搬入され載置される。自動食器洗浄
装置内は、搬入室、洗剤洗浄室、熱湯洗浄室、水切乾燥
室及び搬出口とから成り、各処理室の間は仕切部材によ
り仕切られている。仕切部材は、各処理室における洗浄
もしくは乾燥処理終了後、各処理室間で同時に開き、ラ
ック搬送機構により、当該ラックが次室へ搬送、載置さ
れた後、同時に閉じるように制御装置により制御されて
いる。

【００１１】搬入室へ搬入されたラックは、ラック搬送
機構により、各処理室入口に突設するラック係止手段に
より係止されて、次室（洗剤洗浄室）入口まで搬入、存
置される。ラック係止手段は、ラック搬送後、ラックを
存置した状態で、往復駆動手段により、原位置へ復帰す
る。

【００１２】洗剤洗浄室においては、ラック中央部に、
ラックの上面、下面、及び両側面を取り囲むように配設
されたシャワー管に形成された複数のシャワーノズルか
ら、ヒーターで加熱した温水又は熱湯に洗浄剤が溶融さ
れた洗浄液が食器に噴射され、所定時間、加圧シャワー
洗浄が行なわれる。シャワー管は、後記熱湯洗浄室のシ
ャワー管及び水切乾燥室のエア管と一体に形成されてお
り、洗浄液を噴射しなが、往復駆動手段により、所定時
間、ラックの一端から他端まで搬送方向前後に往復駆動
する。

【００１３】洗剤洗浄室内での洗浄処理終了後、ラック
は、熱湯洗浄室へ搬入され、前記洗剤洗浄室に配設され
たシャワー管と同様に構成されたシャワー管に形成され
た複数のシャワーノズルから、ヒーターで加熱された熱
湯が食器等の被洗浄物に噴射され、加圧シャワー洗浄が
行なわれる。シャワー管は、前記洗剤洗浄室におけると
同様に、熱湯を噴射しながら、往復駆動手段により、所
定時間、ラックの一端より他端まで搬送方向前後に往復
駆動する。

【００１４】熱湯洗浄室内での洗浄処理終了後、ラック
は、水切乾燥室へ搬入され、前記洗剤洗浄室及び熱湯洗
浄室に配設されたシャワー管と一体に連結されたエア管
に複数形成されたエアノズルより噴射されるエアによ
り、所定時間、水切乾燥が行なわれる。エア管は、ラッ
ク中央部上方に搬送路を横断して配設されており、送風
機により加圧されたエアが、エアノズルより下方に向け
て噴射され食器等を水切乾燥する。エア管は、前記シャ
ワー管と同様に、往復駆動手段により、搬送方向前後に
往復駆動される。

【００１５】水切乾燥室内での乾燥処理終了後、ラック
は、搬出口より搬出され、別途設けたラック収納棚に収
納される。

【００１６】以上本発明に係る自動食器洗浄装置内の一
のラックの動きについて見てきたが、各処理室内に存す
るラックすべてについて、同様の処理作業が順次行なわ
れることになる。

【００１７】

【実施例】以下本発明に係る一実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。図１から図５において本発明に係る自
動食器洗浄装置１は、食器等の被洗浄物が揺動もしくは
転倒することなく載置可能なラック３を搬入する搬入口
５を有する搬入室７と、ラック３内に収容された被洗浄
物をシャワーノズル９が複数カ所設けられたシャワー管
１１より噴射される洗浄液で加圧シャワー洗浄する洗剤
洗浄室１３と、前記被洗浄物をシャワーノズル１５が複
数カ所設けられたシャワー管１７より噴射される熱湯で
加圧シャワー洗浄する熱湯洗浄室１９と、前記被洗浄物
をエアノズル２１が複数カ所設けられたエア管２３より
噴射されるエアで水切乾燥する水切乾燥室２５と、前記
各処理終了後のラック３を搬出する搬出口２７と、ラッ
ク３を搬送方向に順次搬送及び搬出するラック搬送機構
２９と、ラック３の搬送、仕切部材の開閉及び各処理室
内における洗剤洗浄、熱湯洗浄及び水切乾燥を制御する
制御手段３１とを配設して構成されている。

【００１８】搬入室７は、自動食器洗浄装置１の前部に
位置し、ラック３を搬入可能な大きさの搬入口５が搬送
方向に開口されている。

【００１９】搬入口５から搬入されたラック３は、図３
に示す搬送台３３上に載置される。搬送台３３は、帯状
の板材３５を搬入室７入口より搬出口２７まで搬送方向
に複数立設して成るもので、途中複数カ所やや低位置で
帯板状の補強材３７により複数カ所補強されている。

【００２０】搬送台３３に載置されたラック３は、ラッ
ク搬送機構２９により、洗剤洗浄室１３内に搬送され
る。ラック搬送機構２９は、下記のような構成となって
いる。搬送台３３の両側部に軌条３９が搬入室５の入口
より水切乾燥室２５の入口近くまで平行に取り付けら
れ、前記軌条３９上を、回転自在の車輪４１が両側部に
複数カ所設けられた台車４３が往復駆動手段４５によ
り、搬送方向前後に往復走行する。台車４３の両側部に
複数カ所突設された係止手段４７が、ラック３を後部よ
り係止して、前記往復駆動手段４５により原係止位置よ
り次の処理室入口まで、ラック３を搬送する。

【００２１】軌条３９上の台車４３は、前記搬送台３３
の高さと同じ高さになるように形成されており、台車４
３の両側部４カ所にそれぞれ対向して突設された係止手
段４７は、支軸により回動自在に支持され、往復駆動手
段４５の駆動により、搬送方向に対しては抑止片により
抑止された状態でラック３を係止し、原位置へ復帰する
ときは、ラック３に接触して抵抗することなく搬送方向
に回動して、ラック３から離脱した後、バネ等により再
び回動して突起するように構成されている。

【００２２】往復駆動手段４５は下記のような構成とな
っている。防水ガードが施された電動機４８の出力軸
に、歯車等の伝動機構を介してスプロケット４９が軸支
されており、前記スプロケット４９に対向して、回転自
在に軸支されたスプロケット５１が所定の間隔で設けら
れている。スプロケット４９、５１には、タイミングベ
ルト５３が巻回され、タイミングベルト５３の所定位置
に設けられた連結片５５により、台車４３とが連結され
ている。電動機４８の駆動により、タイミングベルト５
３が所定位置まで送られると、リミットスイッチ５７に
より、電動機４８が反対方向に回転駆動し、連結片５５
により連結されタイミングベルトに牽引された台車４３
は、搬送方向前後に往復走行する。タイミングベルト５
３は、ラック３が台車４３に設けられた係止手段４７に
より次の処理室へ搬送され、台車４３が原位置に復帰す
る距離だけ往復走行するようにリミットスイッチ５７に
より制御され、電動機４８は、各処理室で所定時間洗浄
及び乾燥処理を終了した後、再び駆動するように制御手
段３１により制御されている。

【００２３】洗剤洗浄室１３内にラック３が搬送載置さ
れると、仕切部材５９により各処理室間は同時に閉じら
れ密閉される。仕切部材５９は、板状の仕切板で、各処
理室の内壁に上下に取り付けられた案内溝に案内され、
仕切部材開閉手段６１により、上下に摺動して開閉す
る。仕切部材５９は、その上端２カ所より、ステンレス
製の糸で懸吊され、滑車６５を介して、摺動枠６７に固
着されている。摺動枠６７は、自動食器洗浄装置１の上
部内側両側面に、洗剤洗浄室１３の入口より搬送口２７
まで、摺動枠６７の両端部に嵌合する案内溝が形成され
た軌条６９が搬送方向に平行に取り付けられ、前記往復
駆動手段４５と同様に構成された往復駆動手段７１によ
り、摺動枠６７とタイミングベルト７３に固着された連
結片７５とが連結し、案内溝に案内されて往復動する。

【００２４】洗剤洗浄室１３は、上部がシャワー洗浄室
７７、下部が洗浄液槽７９となっている。シャワー洗浄
室７７には、図２及び図４に示すように、搬送台３３に
載置されたラック３を取り囲むようにシャワー管１１が
配設されており、シャワー管１１の上下、両側部の内側
には、多数のシャワーノズル９が、ラック３内の被洗浄
物に洗浄液が噴射されるように取り付けられている。

【００２５】シャワー管１１は、熱湯洗浄室１９のシャ
ワー管１７及び水切乾燥室２５のエア管２３と連結部材
８１により一体に形成されており、前記往復駆動手段４
５と同様に構成された往復駆動手段８３により、別途設
けられた軌条８５上を、複数カ所回転自在に設けられた
車輪８７が、搬送方向前後に往復走行して、シャワーノ
ズル９より洗浄液を噴射しながら、シャワー管１１がラ
ック３の手前より後方まで揺動する。

【００２６】洗浄液槽７９は、ヒーター８９により所定
の温度に加熱された温水に洗浄剤を溶融した洗浄液を貯
留し、前記洗浄液を１．５ｋｗのポンプ９１で、別途設
けた送水管９３からシャワー管１１に圧送して中圧シャ
ワーを噴射して被洗浄物を洗浄し、噴射された洗浄液
は、フィルター９５を介して汚物が濾過され、洗浄液槽
７９内に流入して所定の温度に加熱され、ポンプ９１に
より循環させられる。

【００２７】洗剤洗浄室１３での洗浄終了後、仕切部材
５９が、仕切部材開閉手段６１により上方に引き上げら
れ、ラック３が、ラック搬送機構２９により、熱湯洗浄
室１９に搬入載置された後、仕切部材５９が下方に引き
下げられ、各処理室は密閉される。

【００２８】熱湯洗浄室１９は、上部がシャワー洗浄室
９７、下部が熱湯槽９９となっている。シャワー洗浄室
９９には、図４に示すように、シャワー管１７が、搬送
台３３に載置されたラック３を取り囲むように、配設さ
れている。シャワー管１７の上下、両側部内側には、多
数のシャワーノズル１５が、ラック３内の被洗浄物に熱
湯が噴射されるように取り付けられている。シャワー管
１７は、洗剤洗浄室１３のシャワー管１１及び水切乾燥
室２５のエア管２３と一体に形成されており、前記往復
駆動手段８３により、シャワーノズル１５より熱湯を噴
射しながら、ラック３の手前より後方まで前後に揺動す
る。

【００２９】熱湯槽９９には、ヒーター１０１により所
定の温度に加熱された熱湯が貯留しており、前記熱湯を
１．５ｋｗのポンプ１０３で、別途設けた送水管１０５
から圧送し、シャワーノズル１５から噴射された熱湯
は、フィルター１０７を介して汚物が濾過され、熱湯槽
９９内に流入して所定の温度に加熱され、ポンプ１０３
により循環させられる。

【００３０】熱湯洗浄室１９内での洗浄及び殺菌処理終
了後、仕切部材５９が仕切部材開閉手段６１により上方
に引き上げられ、ラック３が、ラック搬送機構２９によ
り、水切乾燥室２５に搬入載置された後、仕切部材５９
が、下方に引き下げられ、各処理室は密閉される。

【００３１】水切乾燥室２５は、上部が乾燥室１０９、
下部が排水槽１１１となっている。乾燥室１０９の上部
には、図４に示すように、エア管２３が、搬送路を横断
して配設されており、エア管２３の下面には、多数のエ
アノズル２１が、ラック３内の被洗浄物にエアが噴射さ
れるように取り付けられている。エア管２３は、洗剤洗
浄室１３のシャワー管１１及び熱湯洗浄室１９のシャワ
ー管１７と一体に形成されており、前記往復駆動手段８
３により、エアノズル２１よりエアを噴射しながら、ラ
ック３の手前より後方まで前後に揺動する。

【００３２】排水槽１１１には、エアの噴射により水切
りされた水分が貯水され、排水口より排水される。排水
槽下部には、０．４ｋｗの送風機１１３が設けられてお
り、別途設けられた送風管１１５により、エアがエア管
２３へ圧送される。

【００３３】水切乾燥室２５での処理終了後、仕切部材
５９が仕切部材開閉手段６１により上方に引き上げら
れ、ラック３は、ラック搬送機構２９により、搬出口２
７から搬出される。

【００３４】以上、一のラックの洗浄処理を中心に見て
きたが、搬入室７、洗剤洗浄室１３、熱湯洗浄室１９及
び水切乾燥室２５内に、それぞれラック３が搬入載置さ
れ、順次各処理室内で処理されることになる。

【００３５】また、本発明において使用されるラック３
は、図５に示すように、食器等の被洗浄物を漏出させ
ず。シャワー洗浄を行なうことが可能な大きさの孔を有
するカゴ状のもので、台車４３の往復走行及びシャワー
圧に対して動じない程度の自重及び強度を有するもので
ある。

【００３６】ラック３の底部には、複数カ所、食器等の
被洗浄物を支持す支持棒１１７が立設されており、前記
支持棒１１７に支持されるように食器等の被洗浄物が収
容される。

【００３７】本実施例において、ラック搬送機構２９
は、電動機４８及びリミットスイッチ５７により往復動
するように構成されているが、エアシリンダ等の往復駆
動手段を用いることもできる。

【００３８】また、ラック搬送機構２９及び往復駆動手
段８３において、軌条３９，８５上を車輪４１，８７が
往復走行して、台車４３及びシャワー管１１，１７等が
前後に揺動するように構成されているが、別途案内溝を
設けて案内溝内を摺動させることによって、前後に揺動
させるものであってもよい。

【００３９】また、洗剤洗浄室１３、熱湯洗浄室１９及
び水切乾燥室２５内に、それぞれセンサーを設け、各処
理室にラック３が搬入されていないときには、ポンプ９
１、１０３、送風機１１３がそれぞれ駆動しないよう
に、制御手段３１により制御させることもできる。

【００４０】さらに、搬出口２７から搬出されたラック
３を、別途設けたラック移送車（図示せず）に載置し
て、ラック収納棚に自動収納することもできる。

【００４１】ラック収納棚は、ラック３を収納載置する
棚が複数上下方向に階層されたもので、各棚は、その入
口にラック移送車により移送されたラック３を順次搬送
する駆動ローラと前記駆動ローラにより搬送されたラッ
ク３を運搬方向に移送する遊車ローラとがやや傾斜して
設けられたローラコンベアとなっている。各棚入口に
は、センサが設けられており、移送されるラックを検知
したときのみ、駆動ローラが駆動するように制御手段に
より制御されている。

【００４２】ラック移送車は、搬出口２７から搬出され
たラック３を載置して押出し搬送する駆動ローラもしく
はベルト等が設けられたコンベア台と、搬出口２７から
ラック収納棚入口まで移動する台車等の移動手段と、前
記コンベア台をラック収納棚の各階の高さまで上下方向
に移動して適合させるシリンダ等を用いた上下動手段
と、前記コンベア台及び台車の位置確認センサと、ラッ
ク収納棚中のラックの有無を検知するラック確認センサ
と、前記コンベア台によるラック３の押出し搬送、台車
の移動及び前記コンベア台の上下動を制御してラック収
納棚のいずれかの空間部にラックを収納する制御手段と
から成っている。

【００４３】搬出口２７より搬出されたラック３は、ラ
ック移送車のコンベア台に載置されてラック収納棚まで
移動し、コンベア台を上下動してラック収納棚の空間部
を検知して、コンベア台の駆動ローラにより収納棚へ押
出し搬送される。

【００４４】また、搬出口２７から搬入口５へと両者を
結ぶようにコンベアを配設して、当該コンベア上におい
て、洗浄処理するラック３の載置及び洗浄処理後のラッ
ク３の払出しを行なえるようにすることもできる。

【００４５】本発明によれば、食器等の被洗浄物を収容
したラックが、ラック搬送機構により、順次搬送され、
所定時間各処理室に存置されるため、食器等に附着した
強固な汚れに対しても十分な洗浄効果を得ることができ
る。

【００４６】また、洗剤洗浄室及び熱湯洗浄室に配設さ
れた各シャワー管、水切り乾燥室に配設されたエア管が
連結して一体に構成され、シャワー洗浄及び水切乾燥し
ながらラックの前端より後端まで搬送方向前後に揺動す
るため、複数のシャワー管及びポンプ、もしくは高圧力
のポンプを要せず、設備の簡略化及びエネルギーの節約
に寄与するとともに、洗浄効果が高められる。

【００４７】また、各処理室を仕切る板状の仕切部材に
より各処理室は密閉されているため、他の処理室へ洗浄
水が漏出することなく、しかも、仕切部材が上下に開閉
されるため、仕切部材に食器等が接触して汚損すること
なく搬送することができる。

【００４８】さらに、ラック搬入から搬出まで、制御手
段により自動化されて処理が行なわれるため、労力を要
せず、多大の効果を得ることができる。

【００４９】

【発明の効果】本発明は、以上のような構成となってい
るため、各処理室内に搬入されたラックは、制御手段に
より自動化されて、順次、次の処理室へ搬送され、洗浄
及び水切乾燥処理後、搬出口より搬出されるので、人手
を要することなく、効率よく洗浄処理することができ、
十分な洗浄効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る自動食器洗浄装置の正面断面図で
ある。

【図２】本発明に係る自動食器洗浄装置のＡ−Ａ側断面
図である。

【図３】（ａ）ラック搬送機構の要部を示す正面図であ
る。 （ｂ）ラック搬送機構の要部を示す平面図である。

【図４】各処理室内に配設されたシャワー管及びエア管
の連結状況を示す要部概略図である。

【図５】ラックの斜視図である。

【符号の説明】

１ 自動食器洗浄装置 ３ ラック ５ 搬入口 ７ 搬出口 ９ シャワーノズル １１ シャワー管 １３ 洗剤洗浄室 １５ シャワーノズル １７ シャワー管 １９ 熱湯洗浄室 ２１ エアノズル ２３ エア管 ２５ 水切乾燥室 ２７ 搬出口 ２９ ラック搬送機構 ３１ 制御手段 ４５ 往復駆動手段 ４７ 係止手段 ５９ 仕切部材 ６１ 仕切部材開閉手段 ８１ 連結部材 ８３ 往復駆動手段

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 食器等の被洗浄物が揺動もしくは転倒す
   ることなく載置可能なラックを搬入する搬入口を有する
   搬入室と、前記ラック内に収容された被洗浄物をシャワ
   ーノズルが複数カ所設けられたシャワー管より洗浄液を
   噴射して加圧シャワー洗浄する洗剤洗浄室と、前記被洗
   浄物をシャワーノズルが複数カ所設けられたシャワー管
   より熱湯を噴射して加圧シャワー洗浄する熱湯洗浄室
   と、前記被洗浄物をエアノズルが複数カ所設けられたエ
   ア管よりエアを噴射して水切乾燥する水切乾燥室と、前
   記被洗浄物を収容したラックを搬出する搬出口と、前記
   ラックを搬送方向に順次搬送及び搬出するラック搬送機
   構と、前記ラックの搬送及び各処理室内における洗剤洗
   浄、熱湯洗浄及び水切乾燥を制御する制御手段とを配設
   して成ることを特徴とする自動食器洗浄装置。
2. 【請求項２】 前記ラック搬送機構は、各処理室内に搬
   送されたラックを同時に係止して同時に次室へ搬送、存
   置可能な複数のラック係止手段と、前記各ラック係止手
   段を各室入口より次室入口まで移動させた後、原位置へ
   復帰させる往復駆動手段から成り、各室内に搬送、存置
   されたラック内の被洗浄物を、前記制御手段により、ラ
   ック搬送機構が停止中、所定の時間、洗浄及び水切乾燥
   することができるようにしたことを特徴とする請求項１
   記載の自動食器洗浄装置。
3. 【請求項３】 前記洗剤洗浄室及び熱湯洗浄室内にそれ
   ぞれシャワー管を、前記各ラックの上面、下面、両側面
   を取り囲むように配設し、また前記水切乾燥室内にエア
   管を、ラックの上方に搬送路を横断して配設し、かつ、
   前記シャワー管及びエア管が連結部材により一体に形成
   され、ラックの一端より他端までシャワー洗浄可能なよ
   うに、搬送方向に前後に往復駆動させる往復駆動手段を
   設けたことを特徴とする請求項１及び２記載の自動食器
   洗浄装置。
4. 【請求項４】 搬入室と洗剤洗浄室との間、洗剤洗浄室
   と熱湯洗浄室との間、熱湯洗浄室と水切乾燥室との間に
   各処理室を仕切る仕切部材を設け、前記各仕切部材が、
   制御手段により、搬送時及び洗浄時に同時に作動して各
   処理室を開閉する仕切部材開閉手段を設けたことを特徴
   とする請求項１、２及び３記載の自動食器洗浄装置。