JPH09271415A - 食器類の洗浄処理方法及び装置 - Google Patents

食器類の洗浄処理方法及び装置

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JPH09271415A
JPH09271415A JP8110134A JP11013496A JPH09271415A JP H09271415 A JPH09271415 A JP H09271415A JP 8110134 A JP8110134 A JP 8110134A JP 11013496 A JP11013496 A JP 11013496A JP H09271415 A JPH09271415 A JP H09271415A
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JP
Japan
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tableware
cleaning
washing
water
basket
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JP8110134A
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English (en)
Inventor
Masanori Koyama
政則 小山
Haruhiko Tokuda
晴彦 徳田
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Nakanishi Mfg Co Ltd
Original Assignee
Nakanishi Mfg Co Ltd
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  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量の食器類の洗浄や保管などに要する労力
を大幅に低減し、低コストで衛生的に処理できるように
する。 【解決手段】 食器やトレー等を入れた食器篭を台車に
収納し、この台車を洗浄装置内に収納して丸ごと洗浄
し、必要に応じて洗浄後に加熱による消毒並びに乾燥を
行い、そのまま食器類、食器篭及び台車を洗浄装置内に
保管するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば学校給食
のための給食センターのように大量の食器類を使用する
施設における食器類の洗浄処理方法とそのために用いら
れる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】使用済みの大量の食器類を洗浄する方法
としては、使用後の食器やトレーを食器篭に収納し、こ
の食器篭が複数個収納されたコンテナを洗浄室に運搬し
た後、コンテナから食器篭を取り出して浸漬・洗浄工程
を行い、洗浄済みの食器を別途洗浄した食器篭に収納
し、これを消毒装置に収納して消毒を行った後、消毒済
みの食器篭をコンテナに再収納して保管を行うものが一
般的である。次に使用する際には、食器篭を収納したコ
ンテナを調理部門に送って使用に供される。また消毒装
置が食器篭の保管装置を兼ねるものもあり、その場合に
は、次に使用する際に食器が収納された状態の食器篭を
消毒・保管装置から取り出し、これをコンテナに収納し
て調理工程に送ることになる。
【0003】上記の消毒・保管装置としては種々の装置
が開発されており、食器が収納されている食器篭をコン
ベアで搬送しながら浸漬、洗浄、すすぎ、仕上げの各工
程を一貫して自動的に行うようにして食器洗浄を省力化
したものも知られている(例えば、特開平5−2690
73号公報参照)。
【0004】しかしながら、この公報記載の装置におい
ても食器篭を洗浄装置に投入する作業、洗浄後の食器篭
を消毒装置や消毒・保管装置に収納する作業、食器篭を
コンテナに再収納する作業は別の工程となるので、人手
によるかあるいはその工程を処理するための省力装置が
必要となってコスト高になる。また、通常は洗浄室は調
理工程に隣接することが多く、上記の省力装置を設置で
きるスペースの確保が困難であるという問題も生ずる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこの点に着
目し、食器類の洗浄や保管などに要する労力を大幅に低
減すると共に各種の省力装置も不要とし、大量の食器類
の処理を低コストで衛生的に実施できるようにすること
を課題としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、この発明の食器類の洗浄処理方法では、使用に供
した食器類を入れた複数個の食器篭を台車に収納し、こ
の台車を洗浄装置内に収納して食器類、食器篭及び台車
を丸ごと洗浄するようにしている。またこの洗浄後に、
加熱による消毒並びに乾燥を行ってそのまま食器類、食
器篭及び台車を洗浄装置内に保管することもできる。
【0007】また、上記の方法を実施する食器類の洗浄
処理装置は、少なくとも食器篭と台車と洗浄装置で構成
される。ここで、食器篭は使用に供した複数個の食器類
を互いに所定の間隔を隔てて整列して収納できる構造の
ものであり、また台車は複数個の食器篭を互いに所定の
間隔を隔てて整列して収納できる構造のコンテナやカー
トであり、洗浄装置は扉を備えた開口部及び上記台車を
収納するスペースを有するハウジングを備えると共に、
ハウジング内部に収納された食器類、食器篭及び台車を
丸ごと洗浄するための洗浄手段を備えたものである。
【0008】上記の洗浄装置の洗浄手段は、台車に収納
されている食器篭に対応してそれぞれ配置された複数個
の洗浄水ノズルと仕上げ水ノズルを備えている。なお、
これらの洗浄水ノズルと仕上げ水ノズルは食器篭に対し
てその位置あるいは方向を相対的に変化できるようにす
ることが望ましい。
【0009】また、洗浄装置には洗浄済みの食器類、食
器篭及び台車を加熱して消毒並びに乾燥を行う消毒・乾
燥手段を備えることができ、この消毒・乾燥手段は洗浄
装置の内部に熱風を供給するように構成される。
【0010】また、洗浄水を供給するポンプを複数個の
洗浄装置で共用する構成とすることができる。
【0011】
【実施の形態】次に、この発明の実施の形態について説
明する。図1、図2及び図3はこの発明を実施する装置
の基本構成を示した側面図、正面図及び要部の拡大側面
図、図4は台車の一例を示した図、図5及び図6は食器
篭の一例を示した図、図7は洗浄装置の外観の一例を示
した図であり、1は台車、2は食器篭、3は食器、4は
洗浄装置である。
【0012】台車1は通常用いられている食器類運搬用
のものであればよく、図4の(a)は一般にカートと称さ
れているものの例、(b)は一般にコンテナと称されてい
るものの例である。すなわち、カートは枠体11に複数
段の棧12を設けると共に対応する棧12,12間に篭
支持部材13を所定の間隔で平行に設け、下部にキャス
ター等の車輪14を設けたものであり、コンテナは箱状
の本体15の内部に上記カートと同様な棧12や篭支持
部材13を設けると共に下部に車輪14を設けたもので
あって、本体15の少なくとも一面には扉15aを備え
ている。なお、後述する洗浄装置4の洗浄手段の構成に
よっては、例えば前後2面に扉15aを設けることが望
ましい。また本体15に底板がある場合には、図8にお
ける底板15bのように排水を良好にするために適当な
傾斜をつけることが望ましい。
【0013】食器篭2も通常用いられている食器類運搬
用に準じた構造のものでよいが、食器篭2に食器を収納
したままで洗浄を行うので、図5及び図6に示すように
食器篭2の底部に食器3の間隔を保つためのセパレータ
21を設けてあり、これによって食器3は互いに所定の
間隔を隔てて整列した状態で収納される。この食器篭2
は図5の(b)に示すように台車1の篭支持部材13をガ
イドレールとしてその間に乗せたり、あるいは図6の
(b)に示すように、篭支持部材13に係止部13aを設
けてこれに吊り下げたりして台車1に収納されるのであ
り、図5の場合は食器篭2の外寸を篭支持部材13の間
隔に適合させ、図6の場合は係止部13aの間隔と形状
に適合した吊り下げ部22が設けられる。
【0014】なお、残菜がからみにくく且つ洗浄水が当
たりやすくするために、食器篭2は線材を組み合わせた
構造のものが適している。また食器篭2は所定の外形寸
法に統一されているが、セパレータ21の寸法や配置な
どは対象とする食器3に応じて選定される。また、食器
篭2に収納されるのは純粋な食器だけでなく、食器に準
ずるものとしてトレーなども適宜収納される。
【0015】洗浄装置4は食器篭2を収納した台車1を
内部に収納して洗浄や消毒などを丸ごと行うためのもの
であり、図7は内部を省略して示した外観の一例であ
る。すなわち、台車1を内部に収納できるだけのスペー
スを有するハウジングの本体41を備えており、少なく
とも一面、好ましくは2面、例えば前面と後面に開口部
42を形成してこれに扉43を設けてあり、ハウジング
41の内部には図1及び図2に示すように洗浄手段や消
毒・乾燥手段、その他必要な機器類が設けられている。
なお、扉43は開き戸あるいは引き戸のほか、巻き上げ
て開く形式のよろい戸などを適宜採用することができ
る。
【0016】図1及び図2において、51は洗浄水タン
ク、52は洗浄水ポンプ、53は洗浄マニホールド、5
4は仕上げマニホールドである。洗浄マニホールド53
と仕上げマニホールド54からは、複数の枝管53a及
び54aが分岐してそれぞれ本体41の後面に沿って平
行に配置されており、更にこれらの枝管53a,54a
から洗浄水ノズルパイプ53bと仕上げ水ノズルパイプ
54bがそれぞれ分岐し、ハウジング41の前面に向か
って平行に配置されている。
【0017】洗浄手段はこれらによって構成されてお
り、ノズルパイプ53b及び54bはハウジング41の
内部に収納される台車1の高さや幅、及び台車1に収納
されている食器篭2の収納位置などに応じた配置で設け
られ、図3に示すように各パイプ53b,54bには複
数個のノズル穴53c,54cが形成されている。この
ノズル穴53c,54cは噴射される洗浄水や仕上げ水
が食器篭2に収納されている食器3だけでなく、食器篭
2や台車1にも万遍なく当たるような配置と形状で形成
されている。
【0018】なお、ノズル穴の配置を工夫しても洗浄水
や仕上げ水を食器3、食器篭2及び台車1に万遍なく当
てるのが困難な場合には、食器篭に対してこれらのノズ
ル穴の位置あるいは方向を相対的に変化させながら洗浄
水や仕上げ水を噴射できるようにすればよい。この目的
でノズルパイプ53bや54bを動かすのが困難な場合
には、台車1側を適当なストロークで前後あるいは左右
に往復運動させるような機構を設けてもよい。
【0019】55は送風機、56はヒーターであり、こ
れらによって消毒・乾燥手段が構成されている。なお、
図1ではハウジング41の天井と壁面にダクト状の部分
を形成してここに送風機55とヒーター56をそれぞれ
設けてあるが、これらの配置は一例であって他の位置に
設けてもよく、あるいは熱風をハウジング41の外部か
ら送り込むようにしてもよい。なお、ヒーター56とし
ては電熱式のものや、蒸気を熱源とする熱交換器などを
適宜採用できる。
【0020】なお、ハウジング41の底板44は台車1
を支持するレール44aとシャッター44bを備えてお
り、シャッター44bの下部にはタンク51の集水板5
1aが配置されている。以上のほかに例えばタンク51
内の洗浄水の温度を調整する電磁弁、洗浄水や仕上げ水
の温度を検出する温度センサ、台車1の収納位置を検出
する位置センサ、各種のバルブ類やスイッチ類、表示
灯、制御装置などの必要な機器が設けられるが、これら
は図示を省略してあり、扉43も図示してない。
【0021】この発明を実施する装置の基本構成は以上
の通りであり、食器類の洗浄処理は次のような手順で行
われる。まず、食堂や学校の教室などで使用された食器
3やトレーを食器篭2の所定位置に一定の間隔を隔てて
整列収納する。こうして食器3を収納した複数個の食器
篭2をコンテナやカート等の台車1に収納し、台車1を
洗浄装置4が設置されている洗浄室まで移送する。ここ
までは手作業に頼る部分が多く、従来の使用済み食器類
を回収して洗浄室まで移送する手順と特に異なる点はな
い。
【0022】以下はこの発明による手順であり、台車1
がカートの場合はそのままで、またコンテナの場合には
扉15aを開いてロックしてから洗浄装置4の内部に台
車1を収納して扉43を閉める。なお、図1は台車1が
カートの場合、あるいは前後2面に設けられた扉15a
を開いたコンテナの場合を示しており、複数段に分かれ
て台車1に収納されている食器篭2の間を洗浄水ノズル
パイプ53bと仕上げ水ノズルパイプ54bが台車1の
前後方向に貫通した状態になっている。
【0023】次に、洗浄水や仕上げ水の温度設定、各段
階の洗浄時間を決めるタイマ設定等を行った後、運転ス
イッチをオンとして動作を開始させるのであり、以後の
動作はすべて自動的に行われる。まず、シャッター44
bが開くと共に洗浄水ポンプ52が作動する。これによ
り洗浄水タンク51内の洗浄水が洗浄マニホールド53
を経て洗浄水ノズルパイプ53bに送られ、ノズル穴5
3cから洗浄水が噴射されて食器3、食器篭2及び台車
1が丸ごと荒洗いされる。荒洗いが終了するとポンプ5
2は停止してタンク51内の汚れた洗浄水が排水されて
洗浄された後、本洗い用の洗浄水がタンク51に供給さ
れて再度ポンプ52が作動し、本洗いが行われる。
【0024】本洗いが終了するとポンプ52は停止して
仕上げ洗いが開始される。ここでは、仕上げ用の温水が
外部から仕上げマニホールド54に供給され、仕上げ水
ノズルパイプ54bのノズル穴54cから仕上げ水が噴
射されて食器3、食器篭2及び台車1が仕上げ洗いされ
る。この仕上げ洗い中はタンク51は排水状態となって
おり、仕上げ洗いが終ってタンク51の洗浄等が行われ
ると洗浄工程は終了となり、引き続いて消毒・乾燥工程
が開始される。
【0025】この工程は、ヒーター56を作動させると
共に送風機55を運転し、本体41内に熱風を供給、循
環させて食器3、食器篭2及び台車1の消毒殺菌と乾燥
を行うものであり、この消毒・乾燥工程の終了後は台車
1を洗浄装置4から出さないでそのまま次の使用まで保
管することができる。すなわち、台車1に見合うだけの
台数の洗浄装置4を設置しておいて保管庫としても利用
するのであり、これにより食器3や食器篭2を人手に触
れない状態で衛生的に保管することができる。また、高
温の洗浄水で温まった食器類が冷めないうちにすぐに熱
風による消毒と乾燥が行われるので熱効率がよく、しか
も短い時間で処理を完了することができる。
【0026】以上の動作において、運転スイッチをオン
した後はすべて自動的に行われるが、上記の説明は基本
的な動作を述べたものに過ぎない。従って、所定の動作
を円滑に行うための各種の状態検出、バルブ開閉、スイ
ッチオンオフ等の細かい動作も含めた詳細な制御プログ
ラムが作成されることは当然であり、このプログラムに
従って動作が行われることになる。
【0027】このように、台車1を洗浄装置4内に収納
した後の動作はすべて自動的に行われるので、各工程と
工程の間に人手を要したり、省力装置を設置したりする
必要がなく、洗浄に要するコストは大幅に低減されるの
である。また、各台車1ごとに洗浄装置4を設置したと
しても、台車の保管スペースは従来でも必要であるか
ら、従来の方式による洗浄、消毒、保管に要した全体の
スペースと比較すれば必要なスペースはむしろ小さくな
り、この点からもコスト削減が可能となる。
【0028】また洗浄の開始から終了までの作業時間が
同一の場合、従来の方式では洗浄以外の作業にとられる
時間がかなり多いため実質的な洗浄時間が短くなり、そ
の分だけ洗浄効果を向上することが困難である。これに
対して、この発明の場合には台車1を洗浄装置4内に収
納した後は人手を要しないので、従来の洗浄方式と比較
して実質的な洗浄時間を大幅に延ばすことができる。こ
のため、荒洗い、本洗い及び仕上げ洗いの時間を延長
し、しかもその時間配分を適正に選定して汚れを確実に
除去することが容易となるのであり、洗浄効果を大幅に
向上することができる。
【0029】図1、図2は洗浄装置の基本構成を示した
ものであるが、図8は他の構造の例をやや詳細に示した
ものであり、図1と同一部分は同じ符号で示してある。
異なる点のみを説明すると、この例では外部から熱風を
送り込む補助送風管61を設けてここにもヒーター56
を配置してあり、また外部熱源に接続されている補助送
風管61や送風機55からの空気流を通す熱風マニホー
ルド62を設け、その複数の枝管62aを洗浄マニホー
ルド53に連通させることにより、洗浄水ノズルパイプ
53bを熱風噴出パイプとしても利用している。各ノズ
ルパイプ53b及び54bからの洗浄水や熱風の噴出が
有効に行われるように、ノズル穴53c,54cは中間
部分のパイプでは上下両方に、上部のパイプでは下側
に、下部のパイプでは上側にそれぞれ形成されている。
【0030】図中、51bは洗浄水タンク51に設けら
れた加熱装置、51cは残菜篭、55aは送風機55の
ファン吸込口シャッター、62bは熱風マニホールド6
2から分岐した熱風噴出パイプ、63は水切りのための
エアブロー用パイプ、64は排気ファン、64aは排気
シャッター、65及び66は清掃水供給管である。ま
た、44cはリミットスイッチの機能も備えた台車1の
位置決め用ストッパーである。
【0031】この例は上述のような構成であり、洗浄は
熱風マニホールド62のバルブ62aとエアブロー用パ
イプ63のバルブ63aを閉じて行われる。また消毒・
乾燥工程では、まずエアブロー用パイプ63から高圧の
熱風を供給して水切りした後、補助送風管61や送風機
55からの熱風を供給して行う。ここで、洗浄水ノズル
パイプ53bを熱風噴出パイプとして共用しているの
で、内部のパイプ数が必要以上に増加することがなく、
しかも食器3や食器篭2の近くから熱風を噴出させるこ
とができるので、加熱と乾燥が速やかに行われる。な
お、全工程の終了後は清掃水供給管65、66から清掃
水を供給してハウジング41の底板44やタンク51及
びその集水板51a等を清掃することができる。
【0032】図8において、70は床面に掘られたピッ
トであり、洗浄装置4を新規に設置する場合にはこのよ
うにピット70を掘ることができる。しかし、既設の洗
浄室などへの設置のようにピット70を掘れない場合に
は図1のように床面に設置すればよく、台車1はリフト
を使用して出し入れされることになる。
【0033】図9は洗浄水ポンプ52を複数個の洗浄装
置4で共用する構成の例であり、ここでは2台のポンプ
52A,52Bを3個の洗浄装置4A,4B,4Cで共
用している。すなわち、洗浄装置4A,4B,4Cは独
立したものを横に並べたり、ハウジングを一体に構成し
てユニット化したものであり、これに2台の洗浄水タン
ク51A,51Bと洗浄水ポンプ52A,52Bを設け
てある。そして図示しない配管とバルブの組み合わせに
よって、タンク51Aの洗浄水をポンプ52Aで洗浄装
置4A,4B,4Cのいずれかに、またタンク51Bの
洗浄水をポンプ52Bで洗浄装置4A,4B,4Cのい
ずれかにそれぞれ供給できるように構成されている。
【0034】ここでは、洗浄水タンク51Aは荒洗い
用、タンク51Bは本洗い用となっており、動作は、ま
ず洗浄装置4Aにタンク51A内の荒洗い用洗浄水を供
給して台車1Aを丸ごと荒洗いする第1段階から開始さ
れる。この第1段階が終了すると第2段階に進み、タン
ク51A内の洗浄水の供給先を洗浄装置Bに切り替えて
これに収納されている台車1Bの荒洗いを行い、同時に
洗浄装置4Aにはタンク51B内の本洗い用洗浄水を供
給して台車1Aの本洗いを行う。次の第3段階はタンク
51A内の洗浄水の供給先を洗浄装置Cに切り替えて台
車1Cの荒洗いを行い、同時に洗浄装置4Bにタンク5
1B内の本洗い用洗浄水を供給して台車1Bの本洗いを
行う。
【0035】このような要領で各段階ごとに荒洗いと本
洗いの工程を一つずつずらして実施することにより、洗
浄水が有効に利用されるようになってランニングコスト
が削減され、また必要なポンプの台数も減らせるので設
備費も削減されるのである。なお、仕上げ洗いは本洗い
に続いて行われるが、これには清浄な仕上げ水が必要な
ため各洗浄装置4A,4B,4Cにそれぞれ仕上げ水供
給手段を設けておき、これを用いて仕上げ洗いが実施さ
れる。
【0036】なお、上記の例は1個の洗浄装置4に1台
の台車1を収納しているが、場合によっては1個の洗浄
装置4に数台の台車1を収納できるような構成とし、一
括して処理することも可能である。また、これまでの説
明はいずれも台車1と洗浄装置4の組み合わせを変えな
いで処理するバッチ処理であるが、図9に示す構成を更
に発展させれば、洗浄装置のハウジングをトンネル状と
し、その内部を台車が移動する連続処理式あるいはコン
ベア式とすることも可能となる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、使用に供した食器やトレー等を入れた食器篭をコ
ンテナ、カート等の台車に収納し、この台車を洗浄装置
内に収納して食器類、食器篭及び台車を丸ごと洗浄する
ようにしたものである。また必要に応じてこの洗浄後に
加熱による消毒並びに乾燥を行い、そのまま食器類、食
器篭及び台車を洗浄装置内に保管するようにしたもので
ある。
【0038】従って、洗浄室に運搬されたコンテナから
食器篭を取り出してこれを浸漬・洗浄し、洗浄済みの食
器類を別途洗浄した食器篭に収納して消毒装置に収納
し、消毒を行った後に食器篭をコンテナに収納して保管
するというような人手による煩わしい作業が不要とな
る。また、食器篭をコンベアで搬送しながら浸漬、洗
浄、すすぎ、仕上げの各工程を一貫して自動的に行うも
のと比較しても、各工程と工程の間に人手を要したり、
省力装置を設置したりする必要がなく、設備に必要なス
ペースも小さくすることができる。
【0039】このため、食器類の洗浄や保管などに要す
る人件費と設備費を低減することができ、給食センター
などの設置運営費用を大幅に低下させることが可能とな
る。特に、食器類、食器篭及び台車を丸ごと洗浄した
後、加熱による消毒と乾燥を行って洗浄装置内にそのま
ま保管する場合には、一層労力を省くことができ、しか
も食器類や食器篭を人手に触れない状態で保管できるの
で、大量の食器類の処理を衛生的に実施することが可能
となる。
【0040】また、台車と洗浄装置の組み合わせを変え
ないで処理するバッチ処理の場合には、従来の洗浄方式
と比較して実質的な洗浄時間を大幅に延ばすことができ
るので、荒洗い、本洗い及び仕上げ洗いの時間やその配
分を適正に選定して汚れを確実に除去することが容易で
あり、洗浄効果の大幅な向上が可能となる。
【0041】更に、バッチ処理において洗浄後に消毒と
乾燥を行って洗浄装置内にそのまま保管するようにした
場合には、高温の洗浄水で温まった食器類が冷めないう
ちにすぐに熱風による消毒と乾燥が行われるので、熱効
率がよく、短い時間で処理を完了することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施する装置の基本構成を示した側
面図である。
【図2】同じくこの発明を実施する装置の基本構成を示
した正面図である。
【図3】同じくこの発明を実施する装置の要部の説明図
である。
【図4】同装置における台車の一例を示した斜視図及び
正面図である。
【図5】同装置における食器篭の一例を示した平面図及
び正面図である。
【図6】同じく同装置における食器篭の一例を示した平
面図及び正面図である。
【図7】同装置における洗浄装置の外観の一例を示した
斜視図である。
【図8】同装置における洗浄装置の他の構造例を示した
概略断面図である。
【図9】同装置における洗浄装置の変形例を示した説明
図である。
【符号の説明】
1 台車 2 食器篭 3 食器 4 洗浄装置 51 洗浄水タンク 52 洗浄水ポンプ 53b 洗浄水ノズルパイプ 53c ノズル穴 54b 仕上げ水ノズルパイプ 54c ノズル穴 55 送風機 56 ヒーター

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用に供した食器類を入れた複数個の食
    器篭を台車に収納し、この台車を洗浄装置内に収納して
    食器類、食器篭及び台車を丸ごと洗浄することを特徴と
    する食器類の洗浄処理方法。
  2. 【請求項2】 食器類、食器篭及び台車を丸ごと洗浄し
    た後、加熱による消毒並びに乾燥を行って洗浄装置内に
    保管するようにした請求項1記載の食器類の洗浄処理方
    法。
  3. 【請求項3】 少なくとも、使用に供した複数個の食器
    類を互いに所定の間隔を隔てて整列して収納できる構造
    の食器篭と、複数個の食器篭を互いに所定の間隔を隔て
    て整列して収納できる構造の台車と、扉を備えた開口部
    及び上記台車を収納するスペースを有するハウジングを
    備えると共に、ハウジング内部に収納された食器類、食
    器篭及び台車を丸ごと洗浄するための洗浄手段を備えた
    洗浄装置、とで構成されることを特徴とする食器類の洗
    浄処理装置。
  4. 【請求項4】 洗浄装置が、洗浄済みの食器類、食器篭
    及び台車を加熱して消毒並びに乾燥を行う消毒・乾燥手
    段を備えている請求項3記載の食器類の洗浄処理装置。
  5. 【請求項5】 洗浄装置の洗浄手段が、台車に収納され
    ている食器篭に対応してそれぞれ配置された複数個の洗
    浄水ノズルと仕上げ水ノズルを備えている請求項3又は
    4記載の食器類の洗浄処理装置。
  6. 【請求項6】 食器篭に対して洗浄水ノズルと仕上げ水
    ノズルの位置あるいは方向を相対的に変化できるように
    した請求項5記載の食器類の洗浄処理装置。
  7. 【請求項7】 消毒・乾燥手段が、洗浄装置の内部に熱
    風を供給するように構成されたものである請求項4,5
    又は6のいずれかに記載の食器類の洗浄処理装置。
  8. 【請求項8】 洗浄水を供給するポンプを複数個の洗浄
    装置で共用するようにした請求項3乃至7のいずれかに
    記載の食器類の洗浄処理装置。
JP8110134A 1996-04-05 1996-04-05 食器類の洗浄処理方法及び装置 Pending JPH09271415A (ja)

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