JP2541389Y2 - 食器洗浄装置 - Google Patents

食器洗浄装置

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JP2541389Y2
JP2541389Y2 JP1990404809U JP40480990U JP2541389Y2 JP 2541389 Y2 JP2541389 Y2 JP 2541389Y2 JP 1990404809 U JP1990404809 U JP 1990404809U JP 40480990 U JP40480990 U JP 40480990U JP 2541389 Y2 JP2541389 Y2 JP 2541389Y2
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washing
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富夫 陶山
千美 鳥谷
禎之 平手
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47LDOMESTIC WASHING OR CLEANING; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47L15/00Washing or rinsing machines for crockery or tableware
    • A47L15/0076Washing or rinsing machines for crockery or tableware of non-domestic use type, e.g. commercial dishwashers for bars, hotels, restaurants, canteens or hospitals
    • A47L15/0081Washing or rinsing machines for crockery or tableware of non-domestic use type, e.g. commercial dishwashers for bars, hotels, restaurants, canteens or hospitals with vertical sliding closing doors, e.g. hood-type dishwashers

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  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)
  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ケーシングの上昇
(開放)のみを自動的に行なう食器洗浄機を組込んだ際
に、該食器洗浄機のケーシングを自動的に下降(閉成)
させて、食器洗浄機での食器洗浄、該食器洗浄機からの
ラックの搬出および該ラックのラック貯留部への搬出作
業を、全自動で行ない得るようにした食器洗浄装置に関
するものである。
【0002】
【従来技術】飲食に供された多量の皿、茶碗、コップ等
の食器群を自動的に洗浄する食器洗浄機が、主として喫
茶店やレストラン等の厨房に設置され、業務上好適に使
用されている。この食器洗浄機の基本構造を一例として
述べれば、洗浄液体の噴射反力により水平回転するノズ
ルを上下に備えた洗浄槽と、この洗浄槽を覆って内部に
洗浄室を画成する箱状ケーシングと、洗浄液体を前記ノ
ズルに圧力供給するポンプとからなり、前記洗浄室に食
器収容ラックを収納することにより洗浄運転がなされ
る。前記ラックを洗浄室に収納し、また洗浄終了後のラ
ックを洗浄室から取出すための構造は、前記ケーシン
グの前部に開閉扉を設けたドア式と、該洗浄室を上方
からケーシングにより被蓋し、このケーシングを昇降さ
せることにより洗浄槽上部へのラックの挿入・取出しを
可能とした昇降開閉式とに大別される。
【0003】何れのタイプでも、洗浄に際しては、予め
残飯類を排除した要洗浄食器を収容したラックを洗浄室
に搬入した後、上下の回転ノズルから高温の洗浄液をラ
ック中の食器に噴射して所要時間の本洗いを行ない、次
いで同ノズルから熱湯を該食器に噴射して所要時間のす
すぎ洗いを行なって食器洗浄を完了する。
【0004】ところで、従来のバッチ式食器洗浄機で
は、洗浄すべき食器を収容したラックを機内に搬入する
作業および洗浄後のラックを機外に搬出する作業には、
何れも人手を要している。通常の喫茶店やレストラン等
の規模では、食器洗浄量もさほど多くないのでこれでも
差支えないが、大宴会場を有するホテルや大規模のドラ
イブイン等における厨房では、これが無視し得ない問題
となっている。
【0005】すなわち、前述の大規模飲食設備におい
て、一度に大量の要洗浄食器が生じた場合に、1人の作
業者でラックの搬入・搬出に対処するのは、作業量・作
業時間の点で過重労働を強いることとなり、また洗浄機
の稼働率も低下する欠点がある。従ってこのような場
合、ラックの搬入作業と搬出作業とを2人の作業者で一
般に分担し合うが、このときは人件費が嵩む欠点が指摘
される。
【0006】そこで、大規模飲食設備向けの洗浄機とし
て、例えば実開昭62−7970号公報に開示される如
く、無端の搬送ベルトに要洗浄食器を載置し、該ベルト
の上下に設けたシャワー管により、ベルトの運行に伴い
前記食器を洗浄する連続洗浄装置が提案されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】前述のベルト式洗浄装
置では、確かに大量の食器を洗浄処理することはできる
が、その洗浄時間は食器がシャワー帯域を通過している
間に限られるので、洗浄およびすすぎ共に充分でない難
点がある。また、充分な洗浄およびすすぎを得ようとす
ると、食器搬送ベルトの運行速度を低く抑えたり、ベル
ト全長を長くしたりする工夫が必要となり、洗浄に多く
の時間を要しかつ厨房内に長尺なスペースを必要とする
等の欠点を生ずる。更に、装置の立上げに時間が掛かる
と共に、大きな熱量が必要となりランニングコストが嵩
む難点も指摘される。
【0008】また前記ホテルやドライブイン等では、宴
会場の使用の有無や時間帯により食器洗浄量が大きく異
なり、食器洗浄量が少ないときに前記ベルト式洗浄装置
を稼動させると、前述した如くランニングコストが嵩む
ことになる。このため、ベルト式洗浄装置とは別に前記
バッチ式の食器洗浄機を併用し、食器洗浄量が少ないと
きにはバッチ式食器洗浄機により食器洗浄を行なってい
るのが現状である。
【0009】そこで、本件出願人は食器の効率的な洗浄
を行なうと共に、省力化を達成し得る食器洗浄装置につ
き鋭意開発を行ない、その基本構成に関して発明「食器
洗浄装置」の特許出願を行なった。この食器洗浄装置
は、バッチ式の食器洗浄機、リフター装置およびワゴン
を備え、ラックに収容した食器の洗浄→洗浄機からのラ
ック搬出→ワゴンへのラック段積みを全自動で行なうこ
とができる。
【0010】前記食器洗浄装置に組込まれる食器洗浄機
は、そのケーシングの昇降(開放および閉成)を自動的に
行なう構成となっている。しかし、前述したベルト式食
器洗浄装置と併用される汎用の食器洗浄機は、ケーシン
グの上昇(開放)のみを自動的に行ない、該ケーシングの
下降(閉成)は作業者による手作業により行なうよう構成
されている。従って、前述した食器洗浄装置を導入する
場合は、従来から使用している食器洗浄機に改良を加え
るか、ケーシングの昇降機構を備えた食器洗浄機を新た
に購入しなければならず、設備投資が嵩む難点があっ
た。
【0011】
【考案の目的】この考案は、前述した食器洗浄装置に内
在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく
提案されたものであって、ケーシングの上昇のみを自動
的に行なう汎用の食器洗浄機を組込み得るようにして、
少ない設備投資で導入可能な全自動の食器洗浄装置を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本考案は、洗浄槽を上
方から開閉自在に被蓋するケーシングを備え、このケー
シングを自動的に上昇させることにより洗浄槽を開放し
て該洗浄槽に対する食器収容ラックの搬入・搬出を許容
し、前記ケーシングを下降させることにより洗浄槽を閉
成したもとで食器洗浄運転を行なう食器洗浄機と、前記
食器洗浄機のラック搬出側に隣設配置され、駆動手段に
より駆動される送り込み装置を備え、該送り込み装置に
より、洗浄終了後のラックを食器洗浄機から引き出すと
共に、該ラックを下流側のラック貯留部に向け搬出する
ようにしたラック搬送装置とを備える食器洗浄装置にお
いて、前記食器洗浄機に隣設して昇降可能に配設され、
その下降時に上昇待機中のケーシングの天井部に上方か
ら係合可能な作動部材と、この作動部材を昇降させる駆
動手段と、前記駆動手段の正駆動により下降する作動部
材が、前記食器洗浄機のケーシングを強制的に下降させ
て前記洗浄槽を閉成する位置まで到来したことを検知し
た際に駆動手段を逆駆動させ、該駆動手段の逆駆動によ
り上昇する作動部材が上昇位置に到来したことを検知し
た際に駆動手段を停止制御する検知手段を備えることを
特徴とする。
【0013】
【実施例】次に、本考案に係る食器洗浄装置につき、好
適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら説明す
る。
【0014】(第1実施例について) 第1実施例に係る食器洗浄装置は、食器洗浄機の下流側
にリフター装置およびワゴンを配置し、食器洗浄機から
搬出されたラックをワゴンに段積みするよう構成されて
いる。図1は、ラック搬入装置、食器洗浄機、リフター
装置およびワゴンと組合わせた食器洗浄装置の全体構成
を概略的に示す斜視図、図2は、食器洗浄装置の一部切
欠正面図である。
【0015】(ラック搬入装置について) 図1および図2に示すように、後述する食器洗浄機10
の一側には、その洗浄槽12中の定位置までラック14
の搬入を行なうラック搬入装置16が配置されている。
このラック搬入装置16は、被洗浄食器15を収容した
ラック14を載置可能なテーブル状の水平基台18から
基本的に構成される。また前記基台18は、その上面レ
ベルを洗浄槽12のラック受入れレベルと一致させて、
該基台18に載置したラック14を下流側に位置する食
器洗浄機10に円滑に搬入し得るよう設定されている。
【0016】前記基台18には、適宜の駆動機構(図示
せず)が配設され、この駆動機構に基台18の僅か上方
に配設したプッシャー20が取付けられ、このプッシャ
ー20は駆動機構の往復駆動に伴い、基台18の僅か上
方を水平に進退移動する。すなわち基台18に載置した
ラック14は、プッシャー20の前進移動により食器洗
浄機10の洗浄槽12に送り込まれる。
【0017】(食器洗浄機について) 図1に示す食器洗浄機10は、上方に全面開放する矩形
状の洗浄槽12と、該洗浄槽12を上方から被蓋可能で
昇降自在な箱状ケーシング22とを基本的に備え、該ケ
ーシング22は洗浄槽12を被蓋した状態で、内部に洗
浄室が画成されるようになっている。この食器洗浄機1
0の構造自体は、業務用洗浄機として一般的なものであ
って、上下の関係で水平に対向し合う回転ノズル、洗浄
液やすすぎ水を圧力噴射するポンプその他貯湯タンク等
の諸部材(何れも図示せず)が配設されている。なお、洗
浄槽12には、使用に供されて洗浄を要する食器15を
収容したラック14が、下部ノズルの真上の定位置に載
置可能になっている。
【0018】前記ケーシング22は、食器洗浄機10に
内蔵の上昇機構(図示せず)により、食器洗浄が完了した
際に自動的に上昇して洗浄槽12を開放するよう構成さ
れている。この上昇機構は汎用の食器洗浄機10におい
て公知のものであって、例えばケーシング22を弾性部
材により常に上方に引上げるよう構成すると共に、ケー
シング22を弾性部材の弾力に抗して下降(閉成)させた
際に、ラッチ等により固定して洗浄槽12を被蓋するよ
うになっている。従って、洗浄槽12を開放する場合
は、前記ラッチを解放することにより、ケーシング22
は弾性部材の弾力付勢下に自動的に上昇する。
【0019】(リフター装置について) 図1に示す如く、前記食器洗浄機10の一側部(前記ラ
ック搬入装置16の配設側と反対側)には、洗浄の完了
した前記ラック14を食器洗浄機10から搬出すると共
に、該ラック14を後述するワゴン24に段積みするリ
フター装置26が設置されている。このリフター装置2
6は、支持骨格をなす枠体28の内部に、該枠体28に
沿って水平に昇降可能な搬送体30が配設されている。
また、前記枠体28には、図2に示す如く、ラック14
の搬入および搬出に支障を来すことのない位置に、前記
搬送体30の昇降機構32が配設され、搬送体30は該
昇降機構32を介して枠体28に沿って昇降移動するよ
う構成されている。
【0020】なお、搬送体30は、適宜の検知手段(図
示せず)を介して、所要レベル(搬送体30に載置された
ラック14をワゴン24の棚段部材34へ搬入させ得る
位置)で位置決め停止されるよう構成されている。
【0021】(送り込み装置について) 前記搬送体30には昇降架台36が配設され、この昇降
架台36に、食器洗浄機10からラック14を引き出し
てリフター装置26に移載すると共に、当該リフター装
置26のラック14を前記ワゴン24に搬出する送り込
み装置38が設けられている。この昇降架台36は、内
部に設けた送り込み装置38を囲繞すると共に、ラック
14が載置されるカバー40を有している。このカバー
40の上面には、ラック搬送方向と交差する方向に所定
間隔離間して隙間40a,40a(一方のみ図示する)が
形成され、各隙間40aに搬送ベルト42が夫々走行自
在に臨んでいる。そして、これら搬送ベルト42,42
は、図2に示す如く、昇降架台36内に配設したモータ
44により所定方向に走行駆動されるよう構成されてい
る。
【0022】前記各搬送ベルト42には、カバー40か
ら上方に突出する複数の突起42aが長手方向に所定間
隔で突設されている。この突起42aは、後述する如
く、食器洗浄機10から押し出されたラック14の凹凸
底部に係合し、該ラック14のリフター装置26への搬
入を行なうと共に、該ラック14を前記ワゴン24に向
けて搬出するべく機能する。なお、前記搬送体30にお
けるラック搬出側に検知手段46が配設されており、こ
の検知手段46は、ラック14が搬送体30に完全に積
込まれたのを検出して、前記送り込み装置38を停止さ
せるべく機能する。
【0023】(ケーシングの開閉検知片について) また、図9に示す如く、リフター装置26における食器
洗浄機10と対向する側面には、外方に突出して洗浄機
10のケーシング22に当接可能な検知片48が、回動
自在に配設されている。この検知片48は、食器洗浄機
10のケーシング22が上昇した際に、該ケーシング2
2により回動されて、リフター装置26に配設した検知
手段(図示せず)を作動させ、これにより洗浄槽12が開
放していることを検出するよう構成されている。すなわ
ち、該検知手段がケーシング22の開放を検出していな
い場合(ケーシング22が閉成している場合)は、前記ラ
ック搬入装置16を稼動させないようにして、ケーシン
グ22の閉成時にラック14が食器洗浄機10に搬入さ
れるのを防止している。
【0024】(ケーシングの下降装置について) 前記リフター装置26の背面側には、図3および図4に
示す如く、ケーシング22の下降装置50が配設されて
いる。すなわち、リフター装置26の背面板52に上下
方向に延在する一対のガイドレール54,54が所定間
隔離間して平行に配設される。このガイドレール54,
54には、支持体56が複数のローラ58を介して摺動
自在に配設されると共に、該支持体56に┓形状に形成
した作動部材60が配設されている(図3参照)。該作動
部材60は、その垂直部60aに突設した長孔62に挿
通したねじ64を介して支持体56に固定されており、
該ねじ64を緩めることにより、当該作動部材60の上
下方向の調節を行なうことができる。なお、作動部材6
0の水平部60bは、図2に示す如く、前記食器洗浄機
10の配置側に延出し、該水平部60bの先端に配設し
た当接部材66を、開放状態で待機しているケーシング
22の天井部に当接するよう設定されている。
【0025】図3に示す如く、リフター装置26の内部
上方にモータ68が配置され、このモータ68における
前記背面板52から外方に突出する出力軸68a先端に
スプロケット70が固定され、また背面板52の下方に
スプロケット72が回転自在に枢支されている。そし
て、両スプロケット70,72の間に無端チェン74が
巻掛けられ、このチェン74の適宜位置に、前記支持体
56が連結されている(図9参照)。従って、前記モータ
68の正逆方向の回転駆動に伴うチェン74の走行によ
り、前記支持体56はガイドレール54,54に沿って
昇降して、その下降時にケーシング22の強制下降を行
なう。
【0026】なお、図9に示す如く、チェン74の配設
側と離間する側のガイドレール54に近接して、一対の
検知手段76,78が上下方向に所定間隔離間して配設
されている。すなわち、図10に示す如く、前記モータ
68を正転駆動して支持体56を下降することによりケ
ーシング22を下降(閉成)した際に、下方に配設した検
知手段78が支持体56の下降を検知し、モータ68の
回転方向を逆転させる。また、上方に配設した検知手段
76は、モータ68の逆転により支持体56が所定の待
機位置まで上昇したときに、これを検知してモータ68
を停止させるべく機能する。この検知手段76,78と
しては、近接センサが好適に使用されるが、その他の検
出方式のセンサであっても採用可能である。
【0027】(ワゴンについて) 前記ラック14が段積みされるワゴン24は、図1に示
す如く、矩形状に形成した底板80の上面に、ラック1
4の搬入方向に所定間隔離間して逆U字状のフレーム8
2,82が立設されている。両フレーム82,82に
は、ラック14の搬入方向と平行なL字形状の棚段部材
34,34が対向的に配設され、この対をなす棚段部材
34,34は、フレーム82,82の上下方向に所定間
隔離間して複数組(実施例では4組)配設されている。ま
た、底板80の底面に4個のキャスター84が配設さ
れ、当該ワゴン24は移動自在になっている。
【0028】(第1実施例の作用について) 次に、第1実施例に係る食器洗浄装置の作用につき以下
説明する。先ず、使用に供されて汚れた食器15を収容
したラック14を、図2に示す如く、ラック搬入装置1
6の基台18上に載置する。このとき、食器洗浄機10
におけるケーシング22は定位置まで上昇して停止し、
洗浄槽12を開放してラック搬入を待機している。ま
た、リフター装置26に配設したケーシング22の下降
装置50における支持体56は、図9に示す如く、所定
の待機位置に停止して、前記作動部材60における当接
部材66をケーシング22の上方に臨ませている。更
に、前記リフター装置26には、空のワゴン24が装着
されている。なお、リフター装置26に配設した検知片
48は、ケーシング22により回動されて検知手段(図
示せず)を作動して、洗浄槽12の開放を検出してい
る。
【0029】この状態で、食器洗浄装置の始動ボタン
(図示せず)を押すと、搬入装置16の駆動機構が正転方
向に駆動され、前記プッシャー20によりラック14は
食器洗浄機10の洗浄槽12上に搬入される。ラック1
4が洗浄槽12の所定位置まで搬入されると、リフター
装置26に設けた下降装置50のモータ68が正転方向
に始動して、前記無端チェン74を介して支持体56が
ガイドレール54,54に沿って下降する。これによ
り、図10に示す如く、支持体56に設けた作動部材6
0により前記ケーシング22が強制的に下降され、洗浄
槽12の上方に位置するラック14を囲繞する(図5参
照)。なお、支持体56が所定位置(ケーシング22が洗
浄槽12を被蓋した位置)まで下降すると、前記検知手
段78がこれを検出し、モータ68を逆転させる。そし
て支持体56が原待機位置まで上昇すると、上方に配設
した検知手段76がこれを検出し、モータ68を停止さ
せる。
【0030】前記ケーシング22の被蓋を、適宜の検知
手段が検知すると、食器洗浄機10での洗浄が開始さ
れ、所定時間後に食器15の洗浄・すすぎが完了する
と、ケーシング22が洗浄機10に設けた上昇機構によ
り所期の待機位置まで上昇して停止する。このとき、前
記検知片48がケーシング22の上昇に伴って回動し、
再び検知手段を作動させる。
【0031】図6に示す如く、次のラック14を搬入装
置16により食器洗浄機10に送り込むと、洗浄済みの
ラック14が後続のラック14により押し出される。搬
入装置16の動作に連動してリフター装置26のラック
送り込み装置38が始動し、洗浄槽12から押し出され
たラック14の凹凸底部に搬送ベルト42の突起42a
が係合し、リフター装置26に完全に引き出され、昇降
架台36への移載がなされる。ラック14の昇降架台3
6への移載が完了して送り込み装置38が停止すると、
リフター装置26に配設した昇降機構32が駆動され
て、図7に示す如く、前記搬送体30を上昇(下降の場
合もある)移動させ、前記ワゴン24における所要レベ
ルの棚段部材34,34の前面で位置決め停止する。
【0032】次いで前記送り込み装置38が再始動さ
れ、図8に示すように、ラック14は昇降架台36から
ワゴン24の棚段部材34,34に積込まれる。そし
て、搬送体30が所期の待機位置に戻って停止すること
により、1サイクルが終了する。このようにしてワゴン
24に、所要数(実施例では4個)のラック14が順次積
込まれる。
【0033】(第2実施例について) 第2実施例に係る食器洗浄装置では、食器洗浄機の下流
側に冷却ファンを備えた冷却・乾燥装置を配設し、該装
置にケーシングの下降装置を配設したものである。図1
1は、ラック搬入装置、食器洗浄機、冷却・乾燥装置お
よびラック貯留台からなる食器洗浄装置の全体構成を示
す概略斜視図である。なお、第1実施例に既出の部材と
同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し
て示す。
【0034】(ラック搬入装置について) 図11に示すように、食器洗浄機10の一側には、その
洗浄槽12中の定位置までラック14の搬入を行なうラ
ック搬入装置16が配置されている。このラック搬入装
置16は、被洗浄食器15を収容したラック14を載置
可能なテーブル状の水平基台18と、該基台18に配設
した適宜の駆動機構(図示せず)により基台18の僅か上
方を水平に進退移動するプッシャー20とから基本的に
構成される。すなわち基台18に載置したラック14
は、プッシャー20の前進移動により食器洗浄機10の
洗浄槽12に送り込まれるようになっている。
【0035】(食器洗浄機について) 図11に示す食器洗浄機10は、上方に全面開放する矩
形状の洗浄槽12と、該洗浄槽12を上方から被蓋可能
な昇降自在な箱状ケーシング22とを基本的に備え、該
ケーシング22は洗浄槽12を被蓋した状態で、内部に
洗浄室が画成されるようになっている。またケーシング
22は、食器洗浄機10に内蔵の上昇機構(図示せず)に
より、食器洗浄が完了した際に自動的に上昇して洗浄槽
12を開放するよう構成される。なお、該ケーシング2
2の下降(洗浄槽12の被蓋)は、後述する冷却・乾燥装
置87に配設した下降装置50により行なわれる。
【0036】(冷却・乾燥装置について) 前記食器洗浄機10の一側部(前記搬入装置16の配設
側と反対側)には、図11および図12に示す如く、冷
却・乾燥装置87が配置され、該冷却・乾燥装置87
は、洗浄の完了した前記ラック14を食器洗浄機10か
ら引き出して該装置87に搬入すると共に、ラック14
および食器15の冷却および乾燥を行なうべく機能す
る。また、冷却および乾燥のなされたラック14は、後
述するラック貯留台89に向けて送り出されるよう構成
されている。
【0037】(送り込み装置について) 前記冷却・乾燥装置87は、図11および図12に示す
如く、矩形状に形成された箱体90で構成され、該箱体
90におけるラック移動方向上流側(食器洗浄機10を
指向する側)に、食器洗浄機10から押し出されたラッ
ク14の搬入を許容する入口90aが開設されている。
また、箱体90のラック移動方向下流側に、前記入口9
0aと同一レベルで出口90bが開設され、箱体90の
ラック14は該出口90bを介して前記ラック貯留台8
9に送り出される。そして、入口90aと出口90bと
の間に、食器洗浄機10からラック14を引き出して箱
体90の内部に引き込むと共に、当該箱体90のラック
14をラック貯留台89に向けて搬出する送り込み装置
38が設けられている。
【0038】前記箱体90の内部には、ラック移動方向
と交差する方向に所定間隔離間して一対の支持部材8
8,88(一方のみ図示する)が水平に配設され、両支持
部材88,88に、ラック14が載置されるよう構成し
ている。両支持部材88,88の間に画成された開口9
1には、送り込み装置38を構成する一対の搬送ベルト
42,42が、ラック移動方向と交差する方向に離間し
て走行自在に臨んでいる。これら搬送ベルト42,42
は、箱体90の内部に配設したモータ44により所定方
向に走行駆動されるよう構成されている。
【0039】前記各搬送ベルト42には、図12に示す
如く、支持部材88のラック載置レベルから上方に突出
する複数の突起42aが長手方向に所定間隔で突設され
ている。この突起42aは、食器洗浄機10から押し出
されたラック14の凹凸底部に係合して、ラック14の
冷却・乾燥装置87への引き込みを行なうと共に、該装
置87に移載されたラック14を、前記ラック貯留台8
9に送り出すべく機能する。
【0040】前記支持部材88,88には、図11に示
す如く、上方に垂直に延在するガイド部材93が夫々配
設され、対向し合う両ガイド部材93,93の離間寸法
は、洗浄終了後のラック14が通過し得る値に設定され
ている。一方のガイド部材93における長手方向下流側
端部近傍には、例えばリミットスイッチからなる検知手
段46が配設されている。この検知手段46は、前記送
り込み装置38によりラック14が箱体90の内部に搬
入されたのを検出して、該送り込み装置38を停止させ
るべく機能する。なお、送り込み装置38の始動は、前
記ラック搬入装置16の始動と連動するよう設定されて
いる。また図12に示す如く、前記開口91の真下に排
水皿95が配設され、冷却・乾燥装置87に搬入された
ラック14および食器15からの滴下水は、該排水皿9
5に集水されて機外に排出されるよう構成されている。
【0041】(ケーシングの開閉検知手段について) 冷却・乾燥装置87の箱体90には、図12に示す如
く、前記食器洗浄機10と対向する側面における入口9
0aの上方位置に、外方に突出して洗浄機10のケーシ
ング22に当接可能な検知片48が回動自在に配設され
ている。この検知片48は、ケーシング22が下降して
前記洗浄槽12を閉成したときに該ケーシング22に当
接し、またケーシング22が上昇して洗浄槽12を開放
したときに該ケーシング22から離間するよう位置決め
されている。
【0042】また箱体90の内部には、前記ラック搬入
装置16の運転制御を行なう検知手段97が配設され、
該検知手段97は前記検知片48によりON,OFF作
動されるよう構成されている。すなわち、検知手段97
は、検知片48にケーシング22が当接していないとき
には、洗浄槽12の開放を検出してラック搬入装置16
によるラック搬入を可能とし、また検知片48にケーシ
ング22が当接しているときには、洗浄槽12の閉成を
検出してラック搬入装置16によるラック搬入を阻止
(搬入装置16の運転を不能とする)するよう設定されて
いる。
【0043】(冷却ファンについて) 前記箱体90の天板98には、図11に示す如く、空気
吸込み用の吸入口98aが複数穿設されると共に、該天
板98の下部に送風ファン99が配設されている。この
送風ファン99は、吸込口98aから吸引した空気を、
前記送り込み装置38に向けて吹出すよう構成されてい
る。従って、食器洗浄機10から搬出されて冷却・乾燥
装置87に移載されたラック14および食器15は、送
風ファン99の回転により吹付けられる空気により冷却
および乾燥の促進が図られる。なお、送り込み装置38
の下方に位置する箱体背面に空気吹出口90cが複数穿
設されると共に、前記排水皿95は該空気吹出口90c
に向かうにつれて下方傾斜するよう配置され、これによ
り箱体90の内部を空気が円滑に流れるよう構成されて
いる。
【0044】(ケーシングの下降手段について) 前記冷却・乾燥装置87の背面側には、図13に示す如
く、ケーシング22の下降装置50が配設されている。
すなわち、冷却・乾燥装置87の箱体背面に上下方向に
延在する一対のガイドレール54,54が所定間隔離間
して平行に配設される。このガイドレール54,54に
は、支持体56が複数のローラ(図示せず)を介して摺動
自在に配設され、該支持体56に┓形状に形成した作動
部材60が配設されている。該作動部材60は、その垂
直部60aが支持体56に昇降調節可能に配設されると
共に、水平部60bは食器洗浄機10の配置側に延出し
ている。
【0045】前記作動部材60における水平部60bの
先端には、図11に示す如く、前記食器洗浄機10にお
ける開放状態で待機しているケーシング22の天井部に
当接する当接部材66が配設されている。この当接部材
66としては、弾性を有するゴムや軟質の合成樹脂等が
好適に使用され、ケーシング22を強制下降する際や、
待機している当接部材66に対して上昇するケーシング
22が衝突した際に、当該当接部材66が変形して衝撃
を軽減するべく機能する。
【0046】前記箱体90の背面には、ガイドレール5
4に沿って上下方向に所定間隔離間して一対のスプロケ
ット70,72が回転自在に枢支され、両スプロケット
70,72の間に無端チェン74が巻掛けられている。
上方のスプロケット70は、箱体90の内部に配設した
モータ(図示せず)を介して正逆方向に回転駆動されるよ
う構成されている。また、前記無端チェン74の適宜位
置に、前記支持体56が連結されている。従って前記モ
ータの正逆方向の回転駆動に伴うチェン74の走行によ
り、前記支持体56はガイドレール54,54に沿って
昇降して、その下降時にケーシング22の強制下降を行
なう(図14参照)。
【0047】前記ガイドレール54,54を挟んで無端
チェン74の配設側と反対側の箱体背面には、上下方向
に所定間隔離間して一対の検知手段76,78が配設さ
れている。この検知手段76,78は、前記支持体56
の上限位置と下限位置とを検知して、前記モータの作動
を制御するべく機能する。
【0048】(ラック貯留台について) 前記冷却・乾燥装置87における食器洗浄機10の配置
側と反対側に、図11に示す如く、前記ラック14を複
数(実施例では2個)載置可能なテーブル状のラック貯留
台89が配置されている。このラック貯留台89は、そ
の上面レベルを、前記冷却・乾燥装置87のラック搬出
レベルと一致させて、冷却・乾燥装置87から搬出され
たラック14の円滑な移載をなし得るよう設定されてい
る。
【0049】図12に示す如く、ラック貯留台89の背
面側端縁部には、上方に突出する取付部103が形成さ
れ、該取付部103に、該貯留台89に搬入されたラッ
ク14を検出可能な検知手段100が、ラック搬入方向
に所定間隔離間して複数配置されている。そして、全て
のラック検知手段100がラック14の存在を検出した
ときに、前記送り込み装置38およびラック搬入装置1
6を運転不能状態(食器洗浄装置の運転を停止する)とし
て、満杯状態のラック貯留台88に新たなラック14が
搬入されないよう設定されている。また、満杯状態のラ
ック貯留台89からラック14を取出すことにより、前
記ラック検知手段100による満杯検知が解除される
と、食器洗浄装置は再び運転可能状態に戻るようになっ
ている。
【0050】ここで食器洗浄装置では、通常寸法のラッ
クに比べて移動方向の寸法が半分に設定された、いわゆ
る「ハーフラック」も使用される。従って、ラック貯留台
89に配設されるラック検知手段100の間隔は、「ハ
ーフラック」を検出し得る寸法に設定されている。なお
「ハーフラック」を使用する場合は、2個1組として食器
洗浄装置に流通される。従って、ラック貯留台89に貯
留されている1組の「ハーフラック」の一方のみを取出し
た際に、前記検知手段100の満杯検知が解除される
と、後続のラック14または「ハーフラック組」がラック
貯留台89と冷却・乾燥装置87との間に詰ってしま
う。そこで、前記検知手段100の内、少なくとも2個
以上の検知手段100がラック14または「ハーフラッ
ク」を検出しなくなった際にのみ、満杯検知を解除する
よう設定されている。
【0051】(第2実施例の作用について) 次に、第2実施例に係る食器洗浄装置の作用につき説明
する。先ず、使用に供されて汚れた食器15を収容した
ラック14を、図12に示す如く、ラック搬入装置16
の基台18に載置する。このとき、食器洗浄機10にお
けるケーシング22は定位置まで上昇して停止し、洗浄
槽12を開放してラック搬入を待機している。また、冷
却・乾燥装置87に配設したケーシング22の下降装置
50における支持体56は、図13に示す如く、所定の
待機位置に停止して、前記作動部材60における当接部
材66をケーシング22の上方に臨ませている。なお、
冷却・乾燥装置87に配設した検知片48は、ケーシン
グ22から離間しており、これにより前記検知手段97
は洗浄槽12の開放を検出している。
【0052】この状態で、当該食器洗浄装置の始動ボタ
ン(図示せず)を押すと、基台18上に載置されたラック
14は、搬入装置16のプッシャー20を介してケーシ
ング22を開放している食器洗浄機10の洗浄槽12上
に搬入される。ラック14が洗浄槽12の所定位置まで
搬入されると、冷却・乾燥装置87に設けた下降装置5
0のモータが正転方向に始動して、前記無端チェン74
を介して支持体56がガイドレール54,54に沿って
下降する。これにより、図14に示す如く、支持体56
に設けた作動部材60により前記ケーシング22が強制
的に下降され、洗浄槽12の上方に位置するラック14
を囲繞する。
【0053】前記ケーシング22の下降により、前記検
知片48が回動されて検知手段97を作動し、ケーシン
グ22の閉成を検出する。また、支持体56が所定位置
(ケーシング22が洗浄槽12を被蓋した位置)まで下降
すると、前記検知手段78がこれを検出し、モータを逆
転させる。そして支持体56が原待機位置まで上昇する
と、上方に配設した検知手段76がこれを検出し、モー
タを停止させる。
【0054】前記ケーシング22が被蓋されると、食器
洗浄機10での洗浄が開始され、所定時間後に食器15
の洗浄・すすぎが完了する。ケーシング22は、洗浄機
10に設けた上昇機構により所期の待機位置まで上昇し
て停止する。このとき、前記検知片48はケーシング2
2から離間し、再びケーシング22の開放を検出する
(図13参照)。
【0055】次いで、次回洗浄予定のラック14をラッ
ク搬入装置16により食器洗浄機10に強制搬入する
と、洗浄済みのラック14が後続のラック14により押
し出される。搬入装置16の動作に連動して冷却・乾燥
装置87のラック送り込み装置38が始動し、洗浄槽1
2から押し出されたラック14の凹凸底部に搬送ベルト
42の突起42aが係合し、該ラック14は冷却・乾燥
装置87に完全に引き出され、前記両支持部材88,8
8上に移載される。そしてラック14の先端が、前記検
知手段46を作動させた時点で送り込み装置38の駆動
が停止され、ラック14の冷却・乾燥装置87への搬入
が完了する。
【0056】前記ラック14の冷却・乾燥装置87への
搬入が開始されると、適宜の検知手段(図示せず)がラッ
ク搬入を検出し、前記送風ファン99を始動させる。従
って、送風ファン99の回転により前記吸入口98aか
ら吸引された空気は、支持部材88,88に載置された
ラック14および食器15に吹付けられる。これにより
該ラック14および食器15が冷却されると共に、食器
15の乾燥が促進される。
【0057】洗浄済みのラック14が冷却・乾燥装置8
7に移載されると共に、後続のラック14が食器洗浄機
10の所定位置に到来すると、再びケーシング22が下
降して食器洗浄機10に搬入されたラック14の洗浄が
開始される。また送風ファン99は、始動してから所定
時間経過後に自動的に停止するよう設定されている。な
お、送風ファン99の設定時間は、通常前記食器洗浄機
10による洗浄時間よりも長くなるよう設定されている
ので、ラック14が連続的に洗浄処理されている場合
は、送風ファン99の設定時間が終了する前にラック1
4が冷却・乾燥装置87に搬入される。そこで、この場
合はラック14が搬入された時点で設定時間をリセット
し、引き続いて送風ファン99を駆動するようにしてい
る。そして、最後のラック14が搬入された後は、設定
時間の経過後に送風ファン99が停止制御される。
【0058】2個目のラック14の洗浄が終了し、前記
ケーシング22が上昇して洗浄槽12を開放すると、ラ
ック搬入装置16により3個目のラック14が食器洗浄
機10に強制搬入される。ラック搬入装置16と連動す
る送り込み装置38の始動により、冷却・乾燥装置87
に位置する1個目のラック14は、図12に示す如く、
前記ラック貯留台89に向けて搬出される。また食器洗
浄機10から押し出された2個目のラック14は、送り
込み装置38を介して冷却・乾燥装置87に搬入され
る。
【0059】このようにして洗浄されたラック14が、
ラック貯留台89に所定数(実施例では2個目)搬入され
ると、前記ラック検知手段100が満杯状態を検出し、
食器洗浄装置の運転を停止する。ラック貯留台89に搬
入されたラック14および食器15は、前記冷却・乾燥
装置87で充分冷却されているので、ラック貯留台89
から当該ラック14を取出して食器15を使用に供して
も、作業者が熱傷を蒙ることはない。しかも食器15は
充分に乾燥しているので、水滴を拭き取る等の煩雑な作
業を行なう必要もない。また、ラック貯留台89からラ
ック14を取出すことにより、前記ラック検知手段10
0による満杯検知が解除されると、食器洗浄装置は再び
運転可能状態に戻る。
【0060】なお、実施例では、作動部材を昇降させる
駆動手段として、モータとチェンとを組合わせた場合に
つき説明した。しかし、本考案はこの構成に限られるも
のではなく、例えばチェンに代えてラックとピニオンを
使用したり、また作動部材に直接流体圧シリンダを連結
することにより昇降させるようにしてもよい。また実施
例では食器洗浄機のラック搬出側に配置したリフター装
置または冷却・乾燥装置に、作動部材を昇降可能に配設
したが、食器洗浄機のラック搬入側に配置したラック搬
入装置に、作動部材を昇降可能に配設してもよいこと勿
論である。
【0061】
【考案の効果】以上に述べた如く、本考案に係る食器洗
浄装置によれば、食器洗浄機のケーシングを、該洗浄機
とは別体として配設した下降装置により自動的に下降さ
せるよう構成している。従って、ケーシングの上昇のみ
を自動的に行なう汎用の食器洗浄機を、食器洗浄装置に
組込んで、食器洗浄の自動化を達成し得る。また、汎用
の食器洗浄機を組込み得るので、食器洗浄装置の導入に
際しての設備投費を低廉に抑えることができる利点があ
る。
【0062】なお、前記食器洗浄機の下流側にリフター
装置を配置した場合は、洗浄後のラックをワゴン等に段
積みすることができる。また食器洗浄機の下流側に冷却
・乾燥装置を配置した場合は、洗浄後のラックや食器を
充分冷却し得るので、食器洗浄装置からラックを取出し
て食器を使用に供しても、作業者が熱傷を蒙ることはな
い。しかも食器は充分に乾燥しているので、水滴を拭き
取る等の煩雑な作業を行なう必要もなくなる等の利点を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る食器洗浄装置の全体構成を示
す概略斜視図である。
【図2】図1に示す食器洗浄装置の一部切欠正面図であ
る。
【図3】図1に示すリフター装置に配設した下降装置を
示す概略斜視図である。
【図4】図3に示す下降装置の横断平面図である。
【図5】第1実施例に係る食器洗浄装置において、食器
洗浄機により食器を洗浄している状態を示す正面図であ
る。
【図6】第1実施例に係る食器洗浄装置において、食器
洗浄機からリフター装置にラックを搬入する状態を示す
正面図である。
【図7】第1実施例に係る食器洗浄装置において、リフ
ター装置でラックを所定位置まで上昇移動させた状態を
示す正面図である。
【図8】第1実施例に係る食器洗浄装置において、リフ
ター装置からワゴンにラックを移載する状態を示す正面
図である。
【図9】リフター装置に配設した下降装置により食器洗
浄機のケーシングを下降させる前の状態を示す背面図で
ある。
【図10】リフター装置に配設した下降装置により食器
洗浄機のケーシングを下降させた状態を示す背面図であ
る。
【図11】第2実施例に係る食器洗浄装置の概略斜視図
である。
【図12】図11に示す食器洗浄装置を一部破断して示
す概略正面図である。
【図13】冷却・乾燥装置に配設した下降装置により食
器洗浄機のケーシングを下降させる前の状態を示す背面
図である。
【図14】冷却・乾燥装置に配設した下降装置により食
器洗浄機のケーシングを下降させた状態を示す背面図で
ある。
【符号の説明】
10 食器洗浄機 12 洗浄槽 14 ラック 22 ケーシング 24 ワゴン 26 リフター装置 38 送り込み装置 44 モータ 60 作動部材 68 モータ 70 スプロケット 72 スプロケット 74 無端チェン 87 冷却・乾燥装置 89 ラック貯留台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−59925(JP,A) 実開 昭50−55355(JP,U) 実開 昭62−126137(JP,U) 実開 昭55−15571(JP,U) 実開 平2−116263(JP,U)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄槽(12)を上方から開閉自在に被蓋す
    るケーシング(22)を備え、このケーシング(22)を自動的
    に上昇させることにより洗浄槽(12)を開放して該洗浄槽
    (12)に対する食器収容ラック(14)の搬入・搬出を許容
    し、前記ケーシング(22)を下降させることにより洗浄槽
    (12)を閉成したもとで食器洗浄運転を行なう食器洗浄機
    (10)と、前記食器洗浄機(10)のラック搬出側に隣設配置
    され、駆動手段(44)により駆動される送り込み装置(38)
    を備え、該送り込み装置(38)により、洗浄終了後のラッ
    ク(14)を食器洗浄機(10)から引き出すと共に、該ラック
    (14)を下流側のラック貯留部(24,89)に向け搬出するよ
    うにしたラック搬送装置(26,87)とを備える食器洗浄装
    置において、 前記食器洗浄機(10)に隣設して昇降可能に配設され、そ
    の下降時に上昇待機中のケーシング(22)の天井部に上方
    から係合可能な作動部材(60)と、 この作動部材(60)を昇降させる駆動手段(68,70,72,74)
    と、 前記駆動手段(68,70,72,74)の正駆動により下降する作
    動部材(60)が、前記食器洗浄機(10)のケーシング(22)を
    強制的に下降させて前記洗浄槽(12)を閉成する位置まで
    到来したことを検知した際に駆動手段(68,70,72,74)を
    逆駆動させ、該駆動手段(68,70,72,74)の逆駆動により
    上昇する作動部材(60)が上昇位置に到来したことを検知
    した際に駆動手段(68,70,72,74)を停止制御する検知手
    段(76,78)を備えることを特徴とする食器洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記ラック搬送装置は、適宜の昇降機構
    (32)により水平姿勢で段階的に昇降される搬送体(30)を
    備え、この搬送体(30)に前記送り込み装置(38)を設けた
    リフター装置(26)であって、該リフター装置(26)に上下
    方向に延在するガイドレール(54,54)を配設し、このガ
    イドレール(54,54)に沿って摺動自在に配設した支持体
    (56)に前記作動部材(60)を配設すると共に、リフター装
    置(26)に配設されてモータ(68)の正逆駆動により上下方
    向に走行する無端チェン(74)の適宜位置に前記支持体(5
    6)を連結した請求項1記載の食器洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記ラック搬送装置は、前記送り込み装
    置(38)により引き込んだラック(14)を冷却するファン(9
    9)を備える冷却・乾燥装置(87)であって、該冷却・乾燥
    装置(87)に上下方向に延在するガイドレール(54,54)を
    配設し、このガイドレール(54,54)に沿って摺動自在に
    配設した支持体(56)に前記作動部材(60)を配設すると共
    に、リフター装置(26)に配設されてモータの正逆駆動に
    より上下方向に走行する無端チェン(74)の適宜位置に前
    記支持体(56)を連結した請求項1記載の食器洗浄装置。
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