JPH0448796Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、食器洗浄機中の食器収容ラツクを
リフター装置へ自動的に搬出する構成に係る食器
洗浄装置において、ラツクに収納した食器の高さ
が所定高さを越えて、リフター装置への搬入を不
可能とするような場合に、この状態を未然に検出
して当該食器および機器の破損・損傷を有効に防
止し得る食器洗浄装置の食器高さ規制機構に関す
るものである。

従来技術 飲食に供された後の多量の皿、茶碗、コツプ等
の食器群を自動的に洗浄する食器洗浄機が、主と
して喫茶店やレストラン等の厨房に設置され、業
務上好適に使用されている。この食器洗浄機の基
本構造を一例として述べれば、洗浄液体の噴射反
力により水平回転するノズルを上下に備えた洗浄
槽と、この洗浄槽を覆つて内部に洗浄室を画成す
る箱状ケーシングと、洗浄液体を前記ノズルに圧
力供給するポンプとからなり、前記洗浄室に被洗
浄食器を収納したラツクを収納し得るようになつ
ている。ラツクを洗浄室に収納し、また洗浄終了
後のラツクを洗浄室から取出すための構造とし
て、前記ケーシングの前部に開閉扉を設けたド
ア式と、該洗浄室を上方からケーシングにより
被蓋し、このケーシングを昇降させることにより
洗浄槽上部へのラツクの挿入・取出しを可能とし
た昇降開閉式とがある。

何れのタイプでも、洗浄に際しては、要洗浄食
器を収納したラツクを洗浄室に搬入した後、上下
の回転ノズルから高温の洗浄液をラツク中の食器
に噴射して所要時間の本洗いを行ない、次いで同
ノズルから熱湯を該食器に噴射して所要時間のす
すぎ洗いを行なつて食器洗浄を完了する。

ところで、従来の食器洗浄機では、洗浄すべき
食器を収納したラツクを機内に搬入する作業およ
び洗浄後のラツクを機外に搬出する作業には、何
れも人手を要している。通常の喫茶店やレストラ
ン等の規模では、食器洗浄量もさほど多くないの
でこれでも差支えないが、大宴会場を有するホテ
ルや大規模のドライブイン等における厨房では、
これが無視し得ない問題となつている。

すなわち、前述の大規模飲食設備において、一
度に大量の要洗浄食器が生じた場合に、１人の作
業者でラツクの搬入・搬出に対処するのは、作業
量・作業時間の点で過重労働を強いることとな
り、また洗浄機の稼働率も低下する欠点がある。
そこでこのような場合、ラツクの搬入作業と搬出
作業とを２人の作業者で分担し合うのが一般的で
あるが、このときは人件費が嵩む欠点が指摘され
る。

そこで、大規模飲食設備向けの洗浄機として、
例えば実開昭62−7970号公報に開示される如く、
無端の搬送ベルトに要洗浄食器を載置し、該ベル
トの上下に設けたシヤワー管により、ベルトの運
行に伴い前記食器を洗浄する連続洗浄装置が提案
されている。

考案が解決しようとする課題 前述のベルト式洗浄装置では、確かに大量の食
器を洗浄することはできるが、その洗浄時間は食
器がシヤワー帯域を通過している間に限られるの
で、洗浄およびすすぎ共に十分でない難点があ
る。また、充分な洗浄およびすすぎを得ようとす
ると、食器搬送ベルトの運行速度を低く抑えた
り、ベルト全長を長くしたりする工夫が必要とな
り、処理に多くの時間が掛かつたり、厨房内に長
いスペースを必要とする難点が指摘される。

そこで本件出願人は、食器の効率的な洗浄を行
なうと共に、省力化を達成し得る食器洗浄装置に
つき鋭意開発を行ない、その基本構成に関して発
明「食器洗浄装置」の特許出願を行なつた。この
食器洗浄装置は、ラツク搬入装置、食器洗浄機、
リフター装置およびワゴンを鍵形または直列に配
設して構成され、食器洗浄機へのラツク搬入→食
器洗浄→洗浄機からのラツク搬出→ワゴンへのラ
ツク段積みを全自動で行なうことができる。

前記リフター装置は、その支持骨格を構成する
枠体の内部に昇降可能な搬送体を備え、食器洗浄
機から搬出されたラツクは、搬送体に収納された
状態で昇降移動される。ところでリフター装置の
搬送体へは、該搬送体に設けた開口を介して食器
収容ラツクが移載されるものであり、該開口の高
さには所要の限界がある。しかも洗浄を要する食
器は、ラツクから往々にして上方に突出した状態
で該ラツク中に収容される。従つて、ラツクに収
容した食器の突出高さ（ラツク上方への突出高
さ）が所定値を越えると、ラツク上方に突出する
食器が前記搬送体の開口部分に干渉してしまう。

そのため、食器をラツクに収容する段階で、作
業者が予め選別を行なつているが、誤つて大型の
食器を収容してしまうことがある。このときは、
洗浄後のラツクが食器洗浄機からリフター装置に
搬出される際に、該ラツクから突出する食器が搬
送体の前記開口部分に衝突し、該食器を破損させ
たり、洗浄装置の関連機器を破損させたりするこ
とが懸念される。そこで、誤つて大型の食器を収
容したラツクを食器洗浄装置の搬入した際に、如
何にして食器や機器の破損・損傷を防止するか、
が新たな解決課題となつている。

考案の目的 この考案は、前述した食器収容ラツクを食器洗
浄機からリフター装置に自動的に搬出する食器洗
浄装置において、これに内在している前記課題を
好適に解決するべく提案されたものであつて、リ
フター装置に搬入不能な食器がラツクに収容され
ている場合に、食器や機器の破損・損傷を未然に
防止し得る手段を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段 前述した課題を克服し、所期の目的を好適に達
成するため本考案は、洗浄槽に位置する食器収容
ラツクの搬入・搬出を許容する食器洗浄機と、前
記食器洗浄機のラツク送り出し側に隣設配置さ
れ、開口を介してラツクの搬入を許容する水平昇
降自在な搬送体を備えたリフター装置とからなる
食器洗浄装置において、 前記リフター装置の適所に回動自在に懸吊枢支
され、ラツク搬入待機位置にある搬送体の前記開
口に下端部を僅かに臨ませた検知板と、 前記リフター装置に配設され、前記検知板の揺
動軌跡上に検知片を臨ませた検知手段とからな
り、 食器洗浄機から搬送されるラツク中の食器が所
定の高さを越えている場合に、当該食器が前記検
知板に当接して前記検知手段を作動させるよう構
成したことを特徴とする。

実施例 次に、本考案に係る食器洗浄装置の食器高さ規
制機構につき、好適な実施例を挙げて、添付図面
を参照しながら説明する。第１図は、実施例に係
る食器高さ規制機構を採用したリフター装置を、
後述するラツク搬入装置、食器洗浄機およびワゴ
ンの各ユニツトと組合わせて鍵形に配設した全体
構成を示す概略斜視図である。なお、本考案に係
る食器高さ規制機構の理解を容易にするため、食
器洗浄装置の各ユニツトにつき個別に説明する。

（ラツク搬入装置について） 後述する食器洗浄機１０の前面側には、第１図
に示す如く、食器洗浄機１０における洗浄槽１１
の所定位置まで、ラツク１４を搬入するラツク搬
入装置２４が配置されている。このラツク搬入装
置２４を構成する基台２５は、ラツク載置部のレ
ベルを前記洗浄槽１１の上面レベルと一致させて
設置されている。この基台２５の上面には、該基
台２５に配設した駆動機構２９を介して長手方向
に往復移動可能なプツシヤー３２が取付けられ、
該プツシヤー３２によりラツク１４は食器洗浄機
１０の洗浄位置まで搬入される。

（食器洗浄機について） 第１図に示す食器洗浄機１０は、上方に全面開
放する矩形状の洗浄槽１１と、該洗浄槽１１を上
方から被蓋可能な昇降自在な箱状ケーシング１２
とを基本的に備え、該ケーシング１２は洗浄槽１
１を被蓋した状態で、内部に洗浄室が画成される
ようになつている。この食器洗浄機の構造自体
は、業務用洗浄機として一般的なものであつて、
上下の関係で水平に対向し合う回転ノズル１５，
１５（下方のノズル１５のみ図示する）、洗浄液
やすすぎ水を圧力噴射するポンプその他貯湯タン
ク等の諸部材（何れも図示せず）が配設されてい
る。なお、洗浄槽１１には、使用に供されて洗浄
を要する食器１３を収容したラツク１４が、下部
ノズル１５の真上の定位置に載置可能になつてい
る。

前記ケーシング１２は、第２図に示す如く、洗
浄槽１１の背面側に配設した一対のガイドレール
７３，７３に沿つて昇降可能に配設されている。
また洗浄槽１１の背面側に、ケーシング１２の昇
降機構（図示せず）が配設され、該昇降機構の正
逆駆動によりケーシング１２が昇降して洗浄槽１
１の開放および閉成（被蓋）がなされる。

（ラツク送り出し機構について） 後述する如く、第１図に示す食器洗浄装置は、
前記ラツク搬入装置２４の搬入ラインと交差する
位置関係をもつて、食器洗浄機１０にラツク搬出
装置としてもリフター装置３７が隣接配置され、
全体として鍵形のユニツト配列（左曲り）となつ
ている。そこで、食器洗浄機１０に、洗浄の終了
した食器ラツク１４を、ラツク搬入装置２４と交
差する方向に位置するリフター装置３７に向け送
り出す機構が配設されている。従つて、この機構
につき以下説明する。

第１図および第２図に示す如く、食器洗浄機１
０における洗浄槽１１の一側に、モータ２１が、
その出力軸２１ａを上方に指向させて配設され、
該出力軸２１ａにラツク押し出し用アーム２２の
一端が固定されている。すなわち、前記モータ２
１を駆動して、アーム２２を所定方向（第１図の
例では時計方向）に水平揺動させれば、洗浄槽１
１の真上に載置されているラツク１４は、該アー
ム２２により洗浄機１０から押し出されるもので
ある。このように機能させるべくアーム２２の長
さは、該アーム２２を揺動させて洗浄槽１１の真
上にまで到来させた際に、アーム開放端がラツク
１４を所要距離だけリフター装置３７側に押し出
し得る寸法に設定される。なおアーム開放端に
は、ラツク１４の円滑な送り出しのため、ローラ
２２ａを枢着しておくのが好ましい。

前記洗浄槽１１には、第１図に示すように、ラ
ツク１４が押し出される方向と平行な前面縁部
に、ラツク位置規制用の規制部材２３が配設さ
れ、ラツク１４がアーム２２により押圧された際
に生ずる「こじり」を防止して、該ラツク１４を
下流側のリフター装置３７に正しい姿勢で送り出
し得るよう構成されている。なお規制部材２３
は、食器洗浄機１０とラツク搬入装置２４との間
に位置することになるが、該規制部材２３はラツ
ク搬入装置２４によるラツク１４の搬入に支障を
来すことのないレベルに設けられることは勿論で
ある。

（リフター装置について） 第１図および第２図に示す如く、前記食器洗浄
機１０の一側部（前記モータ２１の配設側と反対
側）には、洗浄の完了した前記ラツク１４を食器
洗浄機１０から搬出すると共に、該ラツク１４を
後述するワゴン６７に段積みするリフター装置３
７が設置されている。このリフター装置３７は、
矩形状の支持枠部材３９，３９の各隅部を４本の
支柱３８の上下端部で接続してなる枠体４０を基
本的に備え、この枠体４０の内部に、４本の支柱
３８に沿つて水平に昇降可能な搬送体４２が配設
されている。なお、ラツク１４の搬出方向と交差
する方向に位置する支柱３８，３８は、前記ラツ
ク１４の通過を許容する離間寸法に設定される。

前記搬送体４２は、第１図および第４図に示す
如く、複数の枠材４９ａを矩形状に組合わせるこ
とにより形成した搬送枠体４９と、該搬送枠体４
９内に配設した昇降架台５１とから構成される。
搬送枠体４９の各隅角部にはローラ５０が回転自
在に枢支され、このローラ５０は各対応の支柱３
８に当接して、搬送枠体４９（搬送体４２）を水
平姿勢のまま該支柱３８に沿いつつ昇降移動し得
る。また、昇降架台５１の内部に、前記アーム２
２により食器洗浄機１０から送り出されたラツク
１４を、当該昇降架台５１の定位置まで引き込む
と共に、昇降架台５１上のラツク１４を下流側に
位置するワゴン６７に向けて搬出する積込み装置
（図示せず）が配設されている。なお、ラツク１
４は、搬送枠体４９の枠材４９ａと、昇降架台５
１のラツク載置面とにより画成される矩形状の開
口４１を介して、当該搬送枠体４９内に搬入され
る。

前記枠体４０におけるラツク搬出方向と交差す
る一側部には、第１図に示す如く、前記搬送体４
２の昇降機構４４が配設され、搬送体４２は該昇
降機構４４を介して枠体４０に沿つて昇降移動す
るよう構成されている。なお搬送体４２は、支柱
３８の適宜箇所に配設した検知手段６６により、
後述するワゴン６７の棚段部材７０の正面（搬送
体４２に移載されたラツク１４を棚段部材７０へ
搬入させ得る位置）で位置決め停止される。

（食器高さ規制機構について） ここで、前記食器洗浄機１０から搬出されたラ
ツク１４は、前述した如く開口４１を介して搬送
枠体４９内に搬入される。このために、前記ラツ
ク１４に食器１３を収容した状態での全体の高さ
l₁が、前記開口４１の開口高さl₂よりも大きく
（l₁＞l₂）なると（第４図で食器を二点鎖線で示し
た状態）、ラツク１４から上方に突出する食器１
３が枠材４９ａに衝突して食器や関連機器を破
損・損傷させるおそれがある。そこでリフター装
置３７には、ラツク１４に食器１３を収容した状
態での全体の高さl₁が、開口４１の開口高さl₂よ
りも大きい場合は、該ラツク１４のリフター装置
３７への搬入を停止させる安全機構が配設され
る。

すなわち、第２図および第３図に示す如く、食
器洗浄機１０を指向する部位の支柱３８，３８
に、ブラケツト８４，８４が洗浄機方向に突設さ
れ、両ブラケツト８４，８４に枢軸８５を介して
検知板８２が回動自在に懸吊枢支されている。こ
の検知板８２の下端部は、第５図ａに示す如く、
前記開口４１を画成する水平な枠材４９ａの下端
よりも僅かに開口４１の前面に臨むよう寸法設定
されている。従つて、第４図に二点鎖線で示す如
き大型の食器１３を収容したラツク１４（l₁＞l₂）
が、前記食器洗浄機１０から搬出された場合、ラ
ツク１４から上方に突出する食器１３が検知板８
２に当接し、後述する検知手段８３を作動させる
（第５図ｂ参照）。また、ラツク１４に食器１３を
収容した状態での全体の高さ寸法l₁が、前記開口
４１の開口高さl₂よりも小さい場合（l₁＜l₂）は、
食器洗浄機１０から搬出されたラツク１４は、上
方に突出する食器１３が検知板８２に接触するこ
となく下方を通過して搬送枠体４９内に搬入され
る。

前記検出板８２の一側部には、側方に突出する
突片８６が配設され、この突片８６は、後述の検
知手段８３を作動させるべく機能する。該突片８
６と対向する支柱３８に検知手段８３が配設さ
れ、この検知手段８３の検知片８３ａは、第５図
に示す如く、突片８６の回動軌跡上に臨んでい
る。すなわち検知手段８３は、前記ラツク１４か
ら突出する食器１３が検知板８２に当接して、こ
れを回動させた際に作動して、食器洗浄装置の稼
働を停止させ、ラツク１４の搬送体４２への搬入
を停止させるべく機能する。なお、前記検知手段
８３の作動に基づき、例えば警報ブザーを鳴らし
たり、ランプを点灯することにより、作業者に洗
浄装置の稼働停止を覚知させることが推奨され
る。

（ワゴンについて） 前記リフター装置３７の食器洗浄機１０を挟ん
で反対側に、第１図に示す如く、複数のキヤスタ
ー７１を介して移動自在に構成したワゴン６７が
着脱自在にセツトされる。このワゴン６７には、
ラツク１４の搬入方向と平行なＬ字形状の棚段部
材７０，７０が、ラツク１４を載置し得る寸法だ
け離間して対向的に配設され、この対をなす棚段
部材７０，７０は、上下方向に所定間隔離間して
複数組（実施例では４組）配設されている。

実施例の作用 次に、実施例に掛かる食器洗浄装置の食器高さ
規制機構の作用につき、食器洗浄装置全体の動作
との関係において説明する。先ず、使用に供され
て汚れた食器を収容したラツク１４を、ラツク搬
入装置２４の基台２５上に載置する。このとき、
食器洗浄機１０におけるケーシング１２は定位置
まで上昇して停止し、洗浄槽１１を開放してラツ
ク搬入を待機している（第１図参照）。この状態
で搬入装置２４の駆動機構２９を始動させれば、
基台２５に載置されたラツク１４は、プツシヤー
３２により押されて食器洗浄機１０の洗浄槽１１
上に搬入される。

ラツク１４が搬入されてプツシヤー３２が後退
すると、前記食器洗浄機１０に配設した昇降機構
（図示せず）が始動して、前記ケーシング１２を
下降させることにより洗浄槽１１を被蓋し、洗浄
槽上方に位置するラツク１４を囲繞する。このケ
ーシング１２の被蓋を、適宜の検知手段が検知す
ると、食器洗浄機１０での洗浄が開始され、所定
時間後に食器１３の洗浄・すすぎが完了すると、
前記昇降機構が逆転駆動されてケーシング１２を
上昇させる。

次いで、食器洗浄機１０の側部に配設したラツ
ク送り出し機構におけるモータ２１が始動し、前
記アーム２２を水平揺動させると、ラツク１４は
搬入方向と略90°交差する方向に押し出される。
このとき、ラツク１４と食器１３との全体の高さ
l₁が、前記開口４１の開口高さl₂よりも小さい場
合（l₁＜l₂）、該食器１３は前記検知板８２に当接
することなく搬送枠体４９内に搬入される。

前記アーム２２によりリフター装置３７の所定
位置まで押し込まれたラツク１４は、前記昇降架
台５１に配設した積込み装置（図示せず）を介し
て食器洗浄機１０から完全に引き出され、当該昇
降架台５１への移載がなされる。更に、ラツク１
４が昇降架台５１に移載されると、リフター装置
３７に配設した昇降機構４４により搬送体４２が
昇降移動し、前記ワゴン６７の所要位置の棚段部
材７０，７０の前面で位置決め停止される。次い
で前記積込み装置が再始動され、ラツク１４は昇
降架台５１からワゴン６７の棚段部材７０，７０
に積込まれる。

ここで、ラツク１４に食器１３を収容した状態
での全体の高さl₁が、前記開口４１の開口高さl₂
よりも大きい場合（l₁＞l₂）につき説明する。前
記食器洗浄機１０により洗浄が完了したラツク１
４が、前記アーム２２により送り出されると、第
５図ａに示す如く、ラツク１４はリフター装置３
７に配設した検知板８２に近接移動する。そし
て、ラツク１４から上方に突出する食器１３が、
前記検知板８２に当接し、更にラツク１４が移動
することにより検知板８２は時計方向に回動され
る（第５図ｂ参照）。

検知板８２に配設した突片８６の回動軌跡上に
は、前記支柱３８に配設した検知段８３の検知片
８３ａが臨んでいるので、該検知片８３ａが突片
８６により押圧されて、当該検知手段８３を作動
させるに到る。これにより、食器洗浄装置の稼働
を停止し、ラツク１４のリフター装置３７への送
り込みを中止し、食器１３が破損したり、関連機
器が損傷したりするのを未然に防止することがで
きる。

考案の効果 本考案に掛かる食器洗浄装置の食器高さ規制機
構によれば、ラツク中に収容した食器が、該ラツ
クの上方に所定高さを越えて突出し、リフター装
置への搬入を不能とするような場合に、その状態
を検知手段により確実に検出させるよう構成した
ものであるので、ラツクが強制的にリフター装置
に搬入されることにより生ずる食器の破損や関連
機器の損傷を未然に防止し得る。また、本願に係
る機構は、食器洗浄機とリフター装置との間に配
設されるものであるために、リフター装置に搬入
不能な食器であつても、食器洗浄機を単独運転さ
せることにより、食器洗浄自体は支障なく行なう
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例に係る食器高さ規制機構を配設
したリフター装置を備えた食器洗浄装置の全体構
成を示す概略斜視図、第２図は第１図に示すラツ
ク搬入装置を取り除いた状態で示す食器洗浄装置
の正面図、第３図は食器高さ規制機構を示す要部
拡大斜視図、第４図はリフター装置における搬送
枠体の開口と食器を収容したラツクとの寸法的な
関係を示す説明図、第５図ａ，ｂは食器洗浄機か
ら搬出されるラツクに収容した食器により検知手
段が作動される状態を経時的に示す説明図であ
る。 １０……食器洗浄機、１１……洗浄槽、１２…
…ケーシング、１３……食器、１４……ラツク、
３７……リフター装置、４１……開口、４２……
搬送体、８２……検知板、８３……検知手段、８
３ａ……検知片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 洗浄槽１１に位置する食器収容ラツク１４の搬
   入・搬出を許容する食器洗浄機１０と、前記食器
   洗浄機１０のラツク送り出し側に隣設配置され、
   開口４１を介してラツク１４の搬入を許容する水
   平昇降自在な搬送体４２を備えたリフター装置３
   ７とからなる食器洗浄装置において、 前記リフター装置３７の適所に回動自在に懸吊
   枢支され、ラツク搬入待機位置にある搬送体４２
   の前記開口４１に下端部を僅かに臨ませた検知板
   ８２と、 前記リフター装置３７に配設され、前記検知板
   ８２の揺動軌跡上に検知片８３ａを臨ませた検知
   手段８３とからなり、 食器洗浄機１０から搬出されるラツク１４中の
   食器１３が所定の高さを越えている場合に、当該
   食器１３が前記検知板８２に当接して前記検知手
   段８３を作動させるよう構成した ことを特徴とする食器洗浄装置の食器高さ規制機
   構。