JP2542286Y2 - ラック搬入装置のプッシャー機構 - Google Patents
ラック搬入装置のプッシャー機構Info
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- JP2542286Y2 JP2542286Y2 JP1992049078U JP4907892U JP2542286Y2 JP 2542286 Y2 JP2542286 Y2 JP 2542286Y2 JP 1992049078 U JP1992049078 U JP 1992049078U JP 4907892 U JP4907892 U JP 4907892U JP 2542286 Y2 JP2542286 Y2 JP 2542286Y2
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- arm
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ラック搬入装置のプ
ッシャー機構に関し、更に詳細には、基台に載置したラ
ックを食器洗浄機に搬入するプッシャーが待機位置から
搬入位置に移動した状態で、新たなラックを基台に載置
しても、該プッシャーが搬入位置から待機位置に帰還し
得るようにしたプッシャー機構に関するものである。
ッシャー機構に関し、更に詳細には、基台に載置したラ
ックを食器洗浄機に搬入するプッシャーが待機位置から
搬入位置に移動した状態で、新たなラックを基台に載置
しても、該プッシャーが搬入位置から待機位置に帰還し
得るようにしたプッシャー機構に関するものである。
【0002】
【従来技術】大宴会場を有するホテルや大規模のドライ
ブイン等の大規模飲食設備において、一度に大量の要洗
浄食器が生じた場合に、該食器群の効率的な洗浄を行な
うと共に、省力化を達成し得る食器洗浄装置が、本件出
願人により提案されている。この食器洗浄装置は、図7
に示す如く、上方に全面開放する矩形状の洗浄槽14
と、該洗浄槽14を上方から被蓋可能な昇降自在な箱状
ケーシング16とを基本的に有する食器洗浄機12を備
えている。そしてこの食器洗浄機12では、ケーシング
16により洗浄槽14を被蓋した状態で内部に画成され
る洗浄室に、食器収容ラック10を収容した状態で、該
ラック10に収容されている食器を洗浄するようになっ
ている。なお食器洗浄機12の構造自体は、業務用洗浄
機として一般的なものであって、上下の関係で水平に対
向し合う回転ノズル、洗浄液やすすぎ水を圧力噴射する
ポンプその他貯湯タンク等の諸部材(何れも図示せず)が
配設されている。
ブイン等の大規模飲食設備において、一度に大量の要洗
浄食器が生じた場合に、該食器群の効率的な洗浄を行な
うと共に、省力化を達成し得る食器洗浄装置が、本件出
願人により提案されている。この食器洗浄装置は、図7
に示す如く、上方に全面開放する矩形状の洗浄槽14
と、該洗浄槽14を上方から被蓋可能な昇降自在な箱状
ケーシング16とを基本的に有する食器洗浄機12を備
えている。そしてこの食器洗浄機12では、ケーシング
16により洗浄槽14を被蓋した状態で内部に画成され
る洗浄室に、食器収容ラック10を収容した状態で、該
ラック10に収容されている食器を洗浄するようになっ
ている。なお食器洗浄機12の構造自体は、業務用洗浄
機として一般的なものであって、上下の関係で水平に対
向し合う回転ノズル、洗浄液やすすぎ水を圧力噴射する
ポンプその他貯湯タンク等の諸部材(何れも図示せず)が
配設されている。
【0003】前記食器洗浄機12の一側には、該洗浄機
12における洗浄槽14の定まった洗浄位置までラック
10を搬入するラック搬入装置18が配置されている。
このラック搬入装置18は、洗浄を要する食器を収容し
たラック10を載置可能なテーブル状の水平基台20か
ら基本的に構成される。そして基台20は、ラック10
が載置される上面レベルを、前記洗浄槽14のラック受
入れレベルと一致させている。またラック搬入装置18
は、基台20に設けたラック載置部の上方に、該基台2
0の片側から所定長さだけ水平に延在するプッシャー2
2を備え、該プッシャー22は基台20の片側に配設さ
れた駆動機構(図示せず)を介して待機位置から搬入位置
まで移動されるようになっている。従って、待機位置に
臨むプッシャー22の下流側のラック載置部にラック1
0を載置した状態で、駆動機構により該プッシャー22
を待機位置から搬入位置まで前進させることにより、ラ
ック10はプッシャー22により押されて食器洗浄機1
2に搬入される。
12における洗浄槽14の定まった洗浄位置までラック
10を搬入するラック搬入装置18が配置されている。
このラック搬入装置18は、洗浄を要する食器を収容し
たラック10を載置可能なテーブル状の水平基台20か
ら基本的に構成される。そして基台20は、ラック10
が載置される上面レベルを、前記洗浄槽14のラック受
入れレベルと一致させている。またラック搬入装置18
は、基台20に設けたラック載置部の上方に、該基台2
0の片側から所定長さだけ水平に延在するプッシャー2
2を備え、該プッシャー22は基台20の片側に配設さ
れた駆動機構(図示せず)を介して待機位置から搬入位置
まで移動されるようになっている。従って、待機位置に
臨むプッシャー22の下流側のラック載置部にラック1
0を載置した状態で、駆動機構により該プッシャー22
を待機位置から搬入位置まで前進させることにより、ラ
ック10はプッシャー22により押されて食器洗浄機1
2に搬入される。
【0004】前記食器洗浄機12におけるラック搬入装
置18の配設側と反対側に、リフター装置24とワゴン
26とが直列に配置されている。リフター装置24は、
洗浄の完了した前記ラック10を食器洗浄機12から搬
出すると共に、該ラック10をワゴン26に段積みする
よう構成されている。またワゴン26は、複数のキャス
ター28を介して移動自在に構成されて、リフター装置
24に着脱自在にセットされるようになっている。
置18の配設側と反対側に、リフター装置24とワゴン
26とが直列に配置されている。リフター装置24は、
洗浄の完了した前記ラック10を食器洗浄機12から搬
出すると共に、該ラック10をワゴン26に段積みする
よう構成されている。またワゴン26は、複数のキャス
ター28を介して移動自在に構成されて、リフター装置
24に着脱自在にセットされるようになっている。
【0005】このように、ラック搬入装置18,食器洗
浄機12,リフター装置24およびワゴン26を直列に
配置した食器洗浄装置は、食器洗浄機12へのラック搬
入→ラック10に収容した食器の洗浄→洗浄機12から
のラック搬出→ワゴン26へのラック段積みを全自動で
行なうことができる。
浄機12,リフター装置24およびワゴン26を直列に
配置した食器洗浄装置は、食器洗浄機12へのラック搬
入→ラック10に収容した食器の洗浄→洗浄機12から
のラック搬出→ワゴン26へのラック段積みを全自動で
行なうことができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】前記食器洗浄装置にお
けるラック搬入装置18は、基台20に設けたラック載
置部の上方に延出させたプッシャー22によって、該載
置部に載置したラック10を食器洗浄機12に向けて搬
入するよう構成されている。この場合に、プッシャー2
2が搬入位置まで移動した後、該プッシャー22が元の
待機位置に帰還するまでの間は、次回洗浄予定の食器を
収容したラック10をラック載置部に載置することがで
きなかった。すなわち、プッシャー22が搬入位置まで
移動した際に、ラック載置部に新たなラック10を載置
すると、搬入位置から待機位置に帰還するプッシャー2
2がラック10に当接してその帰還動作が阻止されてし
まい、前記駆動機構に過大な負荷が加わって故障したり
プッシャー22が損傷するおそれがあった。
けるラック搬入装置18は、基台20に設けたラック載
置部の上方に延出させたプッシャー22によって、該載
置部に載置したラック10を食器洗浄機12に向けて搬
入するよう構成されている。この場合に、プッシャー2
2が搬入位置まで移動した後、該プッシャー22が元の
待機位置に帰還するまでの間は、次回洗浄予定の食器を
収容したラック10をラック載置部に載置することがで
きなかった。すなわち、プッシャー22が搬入位置まで
移動した際に、ラック載置部に新たなラック10を載置
すると、搬入位置から待機位置に帰還するプッシャー2
2がラック10に当接してその帰還動作が阻止されてし
まい、前記駆動機構に過大な負荷が加わって故障したり
プッシャー22が損傷するおそれがあった。
【0007】このため、プッシャー22が搬入位置から
待機位置に帰還するまでの間は、食器を満載した重いラ
ック10を作業者が保持していなければならず、作業者
に過重な労働を強いることになる。しかも作業者がラッ
ク10を保持して待っている間は、他の作業を行なうこ
とができず、作業能率の低下を来たす原因ともなってい
た。
待機位置に帰還するまでの間は、食器を満載した重いラ
ック10を作業者が保持していなければならず、作業者
に過重な労働を強いることになる。しかも作業者がラッ
ク10を保持して待っている間は、他の作業を行なうこ
とができず、作業能率の低下を来たす原因ともなってい
た。
【0008】
【考案の目的】この考案は、前述したラック搬入装置に
内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提
案されたものであって、基台に載置されたラックにより
プッシャーの帰還動作が阻止されることに起因して、該
プッシャーや駆動機構が損傷するのを防止すると共に、
作業能率の向上を図り得るプッシャーを提供することを
目的とする。
内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提
案されたものであって、基台に載置されたラックにより
プッシャーの帰還動作が阻止されることに起因して、該
プッシャーや駆動機構が損傷するのを防止すると共に、
作業能率の向上を図り得るプッシャーを提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本考案は、洗浄槽を備
える食器洗浄機に隣接配置した水平基台と、該水平基台
の片側に配設した駆動機構により駆動されて、前記基台
に設けたラック載置部と平行関係を保持して食器収容ラ
ックの待機位置と搬入位置との間を往復移動する支持体
と、この支持体に配設され、前記ラック載置部の上方に
所定長さだけ延在するプッシャーとを備え、前記ラック
載置部に載置したラックを、該プッシャーにより押送し
て食器洗浄機に搬入するようにしたラック搬入装置にお
いて、前記プッシャーを、前記支持体から前記ラック載
置部の上方に所定長さだけ水平に延出する第1アーム
と、該支持体から背面側に延出する第2アームとから構
成し、 前記第1アームおよび第2アームは、前記支持体
に垂設した枢支ピンを介して水平回動自在に共通的に枢
支し、 これら第1アームと第2アームとの枢支点に弾性
部材を弾力的に介挿して、該第1アームをラック搬送方
向の上流側へ向け付勢することにより、両アームが直線
的に整列する基本姿勢を常に保持させ、 前記第2アーム
の自由端は、ラック搬送方向の上流側から下流側に向か
うにつれて前記ラック載置部に近接するよう偏倚して配
置したガイドに案内支持し、 前記支持体の駆動により前
記プッシャーが待機位置から搬入位置へ移動する際は、
前記第1アームと第2アームは直線的に整列した基本姿
勢を保持した状態で前記ラック載置部に載置したラック
を押送すると共に、前記第2アームが前記ガイドに案内
される結果として、該プッシャーのラック搬送方向への
進入角度が次第に小さくなり、 前記支持体の駆動により
前記プッシャーが搬入位置から待機位置へ帰還する際
は、その途次に前記第1アームがラックに当接すると、
該第1アームが前記弾性部材の弾力に抗しつつ枢支ピン
を中心に該ラックから退避する方向に水平回動して、前
記プッシャーの帰還動作を許容するよう構成したことを
特徴とする。
所期の目的を好適に達成するため本考案は、洗浄槽を備
える食器洗浄機に隣接配置した水平基台と、該水平基台
の片側に配設した駆動機構により駆動されて、前記基台
に設けたラック載置部と平行関係を保持して食器収容ラ
ックの待機位置と搬入位置との間を往復移動する支持体
と、この支持体に配設され、前記ラック載置部の上方に
所定長さだけ延在するプッシャーとを備え、前記ラック
載置部に載置したラックを、該プッシャーにより押送し
て食器洗浄機に搬入するようにしたラック搬入装置にお
いて、前記プッシャーを、前記支持体から前記ラック載
置部の上方に所定長さだけ水平に延出する第1アーム
と、該支持体から背面側に延出する第2アームとから構
成し、 前記第1アームおよび第2アームは、前記支持体
に垂設した枢支ピンを介して水平回動自在に共通的に枢
支し、 これら第1アームと第2アームとの枢支点に弾性
部材を弾力的に介挿して、該第1アームをラック搬送方
向の上流側へ向け付勢することにより、両アームが直線
的に整列する基本姿勢を常に保持させ、 前記第2アーム
の自由端は、ラック搬送方向の上流側から下流側に向か
うにつれて前記ラック載置部に近接するよう偏倚して配
置したガイドに案内支持し、 前記支持体の駆動により前
記プッシャーが待機位置から搬入位置へ移動する際は、
前記第1アームと第2アームは直線的に整列した基本姿
勢を保持した状態で前記ラック載置部に載置したラック
を押送すると共に、前記第2アームが前記ガイドに案内
される結果として、該プッシャーのラック搬送方向への
進入角度が次第に小さくなり、 前記支持体の駆動により
前記プッシャーが搬入位置から待機位置へ帰還する際
は、その途次に前記第1アームがラックに当接すると、
該第1アームが前記弾性部材の弾力に抗しつつ枢支ピン
を中心に該ラックから退避する方向に水平回動して、前
記プッシャーの帰還動作を許容するよう構成したことを
特徴とする。
【0010】
【実施例】次に、本考案に係るラック搬入装置のプッシ
ャー機構につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参
照しながら説明する。図1は、実施例に係るプッシャー
機構が採用されるラック搬入装置の要部縦断側面を示
し、図2は、ラック搬入装置の縦断正面を示す。なお、
図7に関連して従来技術で説明した概出の同一部材につ
いては、同一の符号を付して示す。
ャー機構につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参
照しながら説明する。図1は、実施例に係るプッシャー
機構が採用されるラック搬入装置の要部縦断側面を示
し、図2は、ラック搬入装置の縦断正面を示す。なお、
図7に関連して従来技術で説明した概出の同一部材につ
いては、同一の符号を付して示す。
【0011】図に示す如く、ラック搬入装置18は、洗
浄を要する食器を収容したラック10を載置可能なテー
ブル状の水平基台20から基本的に構成される。この基
台20のラック搬送方向に沿う片側には、その長手方向
両端に一対の支持部材30,32が立設され、両支持部
材30,32間に、基台20に設けたラック載置部20
aに載置されたラック10を、食器洗浄機12に搬入す
るプッシャー22の駆動機構が配設されている。すなわ
ち、図3に示す如く、ラック搬送方向上流側の支持部材
30の内側(他方の支持部材32と対向する側)にカバー
体34が配設され、このカバー体34の前面(ラック載
置部20aを指向する側)にスプロケット36が回転自
在に配設されている。そしてこのスプロケット36は、
カバー体34の内部に配設した駆動モータ(図示せず)に
より正逆方向に回転するよう構成されている。また下流
側の支持部材32にブラケット38を介してスプロケッ
ト40が回転自在に配設され、該スプロケット40と前
記スプロケット36との間に無端チェン42が巻掛けら
れる。従って、前記モータを正逆方向に駆動すれば、無
端チェン42はラック搬送方向に沿って往復走行する。
なお符号44は、無端チェン42のガイドを示す。
浄を要する食器を収容したラック10を載置可能なテー
ブル状の水平基台20から基本的に構成される。この基
台20のラック搬送方向に沿う片側には、その長手方向
両端に一対の支持部材30,32が立設され、両支持部
材30,32間に、基台20に設けたラック載置部20
aに載置されたラック10を、食器洗浄機12に搬入す
るプッシャー22の駆動機構が配設されている。すなわ
ち、図3に示す如く、ラック搬送方向上流側の支持部材
30の内側(他方の支持部材32と対向する側)にカバー
体34が配設され、このカバー体34の前面(ラック載
置部20aを指向する側)にスプロケット36が回転自
在に配設されている。そしてこのスプロケット36は、
カバー体34の内部に配設した駆動モータ(図示せず)に
より正逆方向に回転するよう構成されている。また下流
側の支持部材32にブラケット38を介してスプロケッ
ト40が回転自在に配設され、該スプロケット40と前
記スプロケット36との間に無端チェン42が巻掛けら
れる。従って、前記モータを正逆方向に駆動すれば、無
端チェン42はラック搬送方向に沿って往復走行する。
なお符号44は、無端チェン42のガイドを示す。
【0012】前記両支持部材30,32間には、図1に
示す如く、ラック載置部20aの上面から所定高さだけ
上方で、かつ前記無端チェン42の下方位置に、図示形
状の第1ガイドレール46が架設され、この第1ガイド
レール46に支持体48が複数のローラ50を介して摺
動自在に配設される。また、第1ガイドレール46の背
面側に第2ガイドレール52が平行に配設され、該第2
ガイドレール52に、支持体48の背面に配設したロー
ラ54が摺動自在に配設されている。更に、支持体48
の上面には、前記無端チェン42の適宜個所が固定して
ある。従って、当該支持体48は、チェン42の往復走
行に伴って、両ガイドレール46,52に沿って往復移
動する(図5参照)。
示す如く、ラック載置部20aの上面から所定高さだけ
上方で、かつ前記無端チェン42の下方位置に、図示形
状の第1ガイドレール46が架設され、この第1ガイド
レール46に支持体48が複数のローラ50を介して摺
動自在に配設される。また、第1ガイドレール46の背
面側に第2ガイドレール52が平行に配設され、該第2
ガイドレール52に、支持体48の背面に配設したロー
ラ54が摺動自在に配設されている。更に、支持体48
の上面には、前記無端チェン42の適宜個所が固定して
ある。従って、当該支持体48は、チェン42の往復走
行に伴って、両ガイドレール46,52に沿って往復移
動する(図5参照)。
【0013】なお、プッシャー22の駆動機構は、図1
に示す如く、カバー部材56により被覆され、ラック1
0や食器に付着する水滴等の飛沫が駆動機構に入り込む
のを防止するよう構成されている。但し、このカバー部
材56のラック載置部20aを指向する面には、ラック
搬送方向に沿って開口56aが形成され、プッシャー2
2の第1アーム58(後述)は開口56aを介してラック
載置部20aの上方に延出するようになっている。ここ
で、ラック載置部20aを水洗いする際に、この水が前
記開口56aからカバー部材56内に浸入することがあ
るが、前記プッシャー22の駆動機構(モータやチェン
等)は、開口56aよりも上方に配設されているので、
該水が付着することがない。従って、駆動機構に防水対
策を施す必要がないので、コストを低減し得る利点があ
る。
に示す如く、カバー部材56により被覆され、ラック1
0や食器に付着する水滴等の飛沫が駆動機構に入り込む
のを防止するよう構成されている。但し、このカバー部
材56のラック載置部20aを指向する面には、ラック
搬送方向に沿って開口56aが形成され、プッシャー2
2の第1アーム58(後述)は開口56aを介してラック
載置部20aの上方に延出するようになっている。ここ
で、ラック載置部20aを水洗いする際に、この水が前
記開口56aからカバー部材56内に浸入することがあ
るが、前記プッシャー22の駆動機構(モータやチェン
等)は、開口56aよりも上方に配設されているので、
該水が付着することがない。従って、駆動機構に防水対
策を施す必要がないので、コストを低減し得る利点があ
る。
【0014】前記支持体48の下面には、図1に示す如
く、前記ラック載置部20aに載置したラック10を食
器洗浄機12に向けて送り出すプッシャー22が配設さ
れる。このプッシャー22は、支持体48からラック載
置部20aの上方に所定長さだけ水平に延出する第1ア
ーム58と、支持体48から背面側に延出する第2アー
ム60とから構成され、両アーム58,60は、支持体
48に垂設した枢支ピン62に、共通的に水平回動自在
に枢支されている。また第2アーム60に対して第1ア
ーム58は、図3に実線で示す如く、両アーム58,6
0が直線的に整列する基本姿勢を基準として、ラック搬
送方向上流側への回動(反時計方向への回動)は阻止され
ると共に、ラック搬送方向下流側への回動(時計方向へ
の回動)は許容するよう配設される。更に、両アーム5
8,60の間に臨む枢支ピン62にねじりばね64が介
装され、該ねじりばね64は、第2アーム60に対して
第1アーム58をラック搬送方向上流側に向けて回動付
勢させるべく機能し、常には前記基本姿勢を保持するよ
う構成されている。
く、前記ラック載置部20aに載置したラック10を食
器洗浄機12に向けて送り出すプッシャー22が配設さ
れる。このプッシャー22は、支持体48からラック載
置部20aの上方に所定長さだけ水平に延出する第1ア
ーム58と、支持体48から背面側に延出する第2アー
ム60とから構成され、両アーム58,60は、支持体
48に垂設した枢支ピン62に、共通的に水平回動自在
に枢支されている。また第2アーム60に対して第1ア
ーム58は、図3に実線で示す如く、両アーム58,6
0が直線的に整列する基本姿勢を基準として、ラック搬
送方向上流側への回動(反時計方向への回動)は阻止され
ると共に、ラック搬送方向下流側への回動(時計方向へ
の回動)は許容するよう配設される。更に、両アーム5
8,60の間に臨む枢支ピン62にねじりばね64が介
装され、該ねじりばね64は、第2アーム60に対して
第1アーム58をラック搬送方向上流側に向けて回動付
勢させるべく機能し、常には前記基本姿勢を保持するよ
う構成されている。
【0015】前記プッシャー22における第2アーム6
0の第1アーム58から離間する延出端部近傍の上面に
は、フォロワ66が回転自在に枢支されている。このフ
ォロワ66は、図1に示す如く、前記第2ガイドレール
52の下面に配設した断面逆凹形状のガイド68におけ
る長溝68a内に摺動自在に臨んで、前記支持体48が
ガイドレール46,52に沿って移動するのに伴い、該
フォロワ66が長溝68a内を摺動するよう構成されて
いる。
0の第1アーム58から離間する延出端部近傍の上面に
は、フォロワ66が回転自在に枢支されている。このフ
ォロワ66は、図1に示す如く、前記第2ガイドレール
52の下面に配設した断面逆凹形状のガイド68におけ
る長溝68a内に摺動自在に臨んで、前記支持体48が
ガイドレール46,52に沿って移動するのに伴い、該
フォロワ66が長溝68a内を摺動するよう構成されて
いる。
【0016】前記ガイド68は、図5に示す如く、ラッ
ク搬送方向上流側から下流側に向かうにつれて、ラック
載置部20aに近接する(ラック搬送方向に対して偏倚
する)ように配設されている。すなわち、前記支持体4
8が往復移動するに際し、プッシャー22における支持
体48との枢支部はラック搬送方向と平行に移動するの
に対し、フォロワ66を配設した第2アーム60の延出
端部はラック載置部20aに近接・離間移動する。これ
により、図5に示す如く、支持体48の往路移動時に
は、第2アーム60がラック載置部20aに近接移動す
る結果、ラック載置部20aの上方に延在している第1
アーム58が、第2アーム60との基本姿勢を保持した
ままラック搬送方向への進入角度を次第に小さくして行
く。従って、ラック載置部20aに載置されたラック1
0を、食器洗浄機12におけるケーシング16の下降に
支障を来すことのない洗浄定位置まで搬入することがで
きる。
ク搬送方向上流側から下流側に向かうにつれて、ラック
載置部20aに近接する(ラック搬送方向に対して偏倚
する)ように配設されている。すなわち、前記支持体4
8が往復移動するに際し、プッシャー22における支持
体48との枢支部はラック搬送方向と平行に移動するの
に対し、フォロワ66を配設した第2アーム60の延出
端部はラック載置部20aに近接・離間移動する。これ
により、図5に示す如く、支持体48の往路移動時に
は、第2アーム60がラック載置部20aに近接移動す
る結果、ラック載置部20aの上方に延在している第1
アーム58が、第2アーム60との基本姿勢を保持した
ままラック搬送方向への進入角度を次第に小さくして行
く。従って、ラック載置部20aに載置されたラック1
0を、食器洗浄機12におけるケーシング16の下降に
支障を来すことのない洗浄定位置まで搬入することがで
きる。
【0017】なお、ラック載置部20aの上方に臨む第
1アーム58の開放端にローラ70が枢着され、該ロー
ラ70がラック10の上流側端部に当接することによ
り、ラック10の円滑な送り出しをなし得るようになっ
ている。
1アーム58の開放端にローラ70が枢着され、該ロー
ラ70がラック10の上流側端部に当接することによ
り、ラック10の円滑な送り出しをなし得るようになっ
ている。
【0018】ここで、前記プッシャー22の第1アーム
58は、第2アーム60に対してラック搬送方向下流側
に向けての回動が許容されるようになっている。従っ
て、プッシャー22が搬入位置まで移動した際に、ラッ
ク載置部20aに新たなラック10が載置された場合
は、図6に示すように、プッシャー22が待機位置に帰
還する途次に第1アーム58がラック10に当接する
と、該第1アーム58が前記ねじりばね64の弾力に抗
してラック10から退避するラック搬送方向下流側に水
平回動して該プッシャー22の帰還動作が許容される。
そして第1アーム58がラック10から離脱すると、該
第1アーム58は、前記ねじりばね64の復帰弾力によ
りラック搬送方向上流側に回動して元の基本姿勢に復帰
するようになっている。
58は、第2アーム60に対してラック搬送方向下流側
に向けての回動が許容されるようになっている。従っ
て、プッシャー22が搬入位置まで移動した際に、ラッ
ク載置部20aに新たなラック10が載置された場合
は、図6に示すように、プッシャー22が待機位置に帰
還する途次に第1アーム58がラック10に当接する
と、該第1アーム58が前記ねじりばね64の弾力に抗
してラック10から退避するラック搬送方向下流側に水
平回動して該プッシャー22の帰還動作が許容される。
そして第1アーム58がラック10から離脱すると、該
第1アーム58は、前記ねじりばね64の復帰弾力によ
りラック搬送方向上流側に回動して元の基本姿勢に復帰
するようになっている。
【0019】前記水平基台20に設けられたラック載置
部20aの上面には、図2および図3に示す如く、ラッ
ク搬送方向に2組の案内部材72,74が直列に配設さ
れている。上流側の第1案内部材72は、ラック搬送方
向と交差する方向に所定間隔離間する一対のガイド体7
2a,72aから構成され、また下流側の第2案内部材
74は、ラック搬送方向と交差する方向に所定間隔離間
する一対のガイド体74a,74aから構成される。そ
して、洗浄を要する食器が収容される食器収容ラック1
0は、第2案内部材74に載置されるようになってい
る。なお案内部材74は、ラック10を食器洗浄機12
に搬入する際に、該ラック10の姿勢がずれて偏倚する
のを防止するべく機能する。
部20aの上面には、図2および図3に示す如く、ラッ
ク搬送方向に2組の案内部材72,74が直列に配設さ
れている。上流側の第1案内部材72は、ラック搬送方
向と交差する方向に所定間隔離間する一対のガイド体7
2a,72aから構成され、また下流側の第2案内部材
74は、ラック搬送方向と交差する方向に所定間隔離間
する一対のガイド体74a,74aから構成される。そ
して、洗浄を要する食器が収容される食器収容ラック1
0は、第2案内部材74に載置されるようになってい
る。なお案内部材74は、ラック10を食器洗浄機12
に搬入する際に、該ラック10の姿勢がずれて偏倚する
のを防止するべく機能する。
【0020】前記第1案内部材72は、図2に示す如
く、第2案内部材74よりも載置部20aからの突出高
さが大きくなるよう設定され、第2案内部材74に載置
されたラック10が、第1案内部材72の下流端よりも
上流側に移動しないようになっている。また第1案内部
材72の下流端は、前記待機位置に臨むプッシャー22
における第1アーム58の回動半径よりもラック搬送方
向下流側に延在するよう設定されている(図6参照)。こ
れにより、搬入位置から待機位置に復帰するプッシャー
22の第1アーム58が、該プッシャー22の第2アー
ム60が待機位置に戻ったのにも拘らず、ラック10に
当接したままの状態となるのが防止される。
く、第2案内部材74よりも載置部20aからの突出高
さが大きくなるよう設定され、第2案内部材74に載置
されたラック10が、第1案内部材72の下流端よりも
上流側に移動しないようになっている。また第1案内部
材72の下流端は、前記待機位置に臨むプッシャー22
における第1アーム58の回動半径よりもラック搬送方
向下流側に延在するよう設定されている(図6参照)。こ
れにより、搬入位置から待機位置に復帰するプッシャー
22の第1アーム58が、該プッシャー22の第2アー
ム60が待機位置に戻ったのにも拘らず、ラック10に
当接したままの状態となるのが防止される。
【0021】前記基台20の適所には、支持体48に配
設したドッグ76の移動軌跡に臨ませて、一対の検知手
段78,80(例えば近接スイッチ等)が長手方向に所定
間隔離間して配設されている。すなわち、下流側の検知
手段80は、前記モータを正転駆動(無端チェン42の
往路走行)してプッシャー22を前進させ、ラック10
を食器洗浄機12に搬入させた搬入位置に到来した際
に、ドッグ76を検出して前記モータの回転方向を逆転
させるべく機能する。また上流側の検知手段78は、モ
ータの逆転(無端チェン42の復路走行)によりプッシャ
ー22が所定の待機位置に帰還した時点で、ドッグ76
を検出してモータを停止させるべく機能する。
設したドッグ76の移動軌跡に臨ませて、一対の検知手
段78,80(例えば近接スイッチ等)が長手方向に所定
間隔離間して配設されている。すなわち、下流側の検知
手段80は、前記モータを正転駆動(無端チェン42の
往路走行)してプッシャー22を前進させ、ラック10
を食器洗浄機12に搬入させた搬入位置に到来した際
に、ドッグ76を検出して前記モータの回転方向を逆転
させるべく機能する。また上流側の検知手段78は、モ
ータの逆転(無端チェン42の復路走行)によりプッシャ
ー22が所定の待機位置に帰還した時点で、ドッグ76
を検出してモータを停止させるべく機能する。
【0022】
【実施例の作用】次に、実施例に係るラック搬入装置の
プッシャー機構の作用につき説明する。先ず、使用に供
されて汚れた食器は、大きめの残飯類を排除した後、ラ
ック10に伏せた状態で所要数だけ収容する。この食器
を収容したラック10を、図5に示す如く、ラック搬入
装置18におけるラック載置部20aの第2案内部材7
4上に載置する。このとき、前記プッシャー22は、ラ
ック10を挟んで食器洗浄機12と反対側の待機位置
で、両アーム58,60が基本姿勢を保持した状態で停
止している。また、食器洗浄機12におけるケーシング
16は定位置まで上昇して停止し、洗浄槽14を開放し
てラック搬入を待機している。
プッシャー機構の作用につき説明する。先ず、使用に供
されて汚れた食器は、大きめの残飯類を排除した後、ラ
ック10に伏せた状態で所要数だけ収容する。この食器
を収容したラック10を、図5に示す如く、ラック搬入
装置18におけるラック載置部20aの第2案内部材7
4上に載置する。このとき、前記プッシャー22は、ラ
ック10を挟んで食器洗浄機12と反対側の待機位置
で、両アーム58,60が基本姿勢を保持した状態で停
止している。また、食器洗浄機12におけるケーシング
16は定位置まで上昇して停止し、洗浄槽14を開放し
てラック搬入を待機している。
【0023】次いで、食器洗浄装置の始動ボタン(図示
せず)を押すと、搬入装置18のモータが正転方向に駆
動され、前記無端チェン42を介して支持体48および
プッシャー22が食器洗浄機12に向かって前進移動す
る。プッシャー22の第1アーム58は、ラック搬送方
向上流側への回動が規制されているので、ラック10は
第1アーム58に押されてラック載置部20a上を前進
し、食器洗浄機12の洗浄槽14上に搬入される。この
とき、プッシャー22の第2アーム60に枢支したフォ
ロワ66が、前記ガイド68の長溝68aに沿って移動
することにより、当該プッシャー22の第1アーム58
が、食器洗浄機12に向かって進入角度を次第に小さく
するよう偏位する。すなわち、プッシャー22の第1ア
ーム58が、食器洗浄機12と搬入装置18との境界を
越えて洗浄槽14側に入り込む。従って、ラック10を
食器洗浄機12の洗浄定位置まで確実に送り込むことが
できる。なお、プッシャー22は、チェン・スプロケッ
トにより移動されるので、食器を満載した重量のあるラ
ック10を押し出す際にスリップすることがなく、ラッ
ク10の円滑な搬送を達成し得る。
せず)を押すと、搬入装置18のモータが正転方向に駆
動され、前記無端チェン42を介して支持体48および
プッシャー22が食器洗浄機12に向かって前進移動す
る。プッシャー22の第1アーム58は、ラック搬送方
向上流側への回動が規制されているので、ラック10は
第1アーム58に押されてラック載置部20a上を前進
し、食器洗浄機12の洗浄槽14上に搬入される。この
とき、プッシャー22の第2アーム60に枢支したフォ
ロワ66が、前記ガイド68の長溝68aに沿って移動
することにより、当該プッシャー22の第1アーム58
が、食器洗浄機12に向かって進入角度を次第に小さく
するよう偏位する。すなわち、プッシャー22の第1ア
ーム58が、食器洗浄機12と搬入装置18との境界を
越えて洗浄槽14側に入り込む。従って、ラック10を
食器洗浄機12の洗浄定位置まで確実に送り込むことが
できる。なお、プッシャー22は、チェン・スプロケッ
トにより移動されるので、食器を満載した重量のあるラ
ック10を押し出す際にスリップすることがなく、ラッ
ク10の円滑な搬送を達成し得る。
【0024】前記プッシャー22が所定位置まで前進す
ると、前記支持体48(ドッグ76)の定位置到来を下流
側の検知手段80が検出し、モータを逆転させる。そし
てプッシャー22が原待機位置に帰還すると、支持体4
8の定位置到来が上流側の検知手段78により検出さ
れ、モータの回転が停止される。またプッシャー22が
原待機位置に帰還すると、前記食器洗浄機12のケーシ
ング16が下降して洗浄槽14を被蓋し、洗浄槽上方に
位置するラック10を囲繞して食器洗浄機12での洗浄
が開始される。
ると、前記支持体48(ドッグ76)の定位置到来を下流
側の検知手段80が検出し、モータを逆転させる。そし
てプッシャー22が原待機位置に帰還すると、支持体4
8の定位置到来が上流側の検知手段78により検出さ
れ、モータの回転が停止される。またプッシャー22が
原待機位置に帰還すると、前記食器洗浄機12のケーシ
ング16が下降して洗浄槽14を被蓋し、洗浄槽上方に
位置するラック10を囲繞して食器洗浄機12での洗浄
が開始される。
【0025】次に、前記プッシャー22がラック10を
食器洗浄機12に搬入するべく前進移動している間に、
次回洗浄予定の食器を収容したラック10を、ラック載
置部20aに載置した場合の作用につき説明する。
食器洗浄機12に搬入するべく前進移動している間に、
次回洗浄予定の食器を収容したラック10を、ラック載
置部20aに載置した場合の作用につき説明する。
【0026】この場合は、図6に示す如く、支持体48
が搬入位置から待機位置に帰還する途次に、プッシャー
22の第1アーム58がラック20の下流側端部に当接
する。そして支持体48が更に移動することにより、第
1アーム58は、前記ねじりばね64の弾力に抗して前
記枢支ピン62を中心としてラック搬送方向下流側に回
動しつつラック10の側面に沿って移動する。この第1
アーム58がラック10から離脱すると、該第1アーム
58は前記ねじりばね64の復帰弾力によりラック搬送
方向上流側に回動し、第2アーム60に対して直線的に
位置する基本姿勢に復帰する。すなわち、プッシャー2
2の帰還動作がラック10により阻止されることに起因
して、該プッシャー22が損傷したり駆動機構に過大な
負荷が加わるのを未然に防止し得る。また、プッシャー
22がケーシング16の下降領域に停止して食器洗浄機
12の運転が中断することによって生ずる食器洗浄処理
の遅滞を防ぎ得る。しかも作業者は重量のあるラック1
0をプッシャー22が搬入位置から待機位置に帰還する
まで保持している必要はなく、該ラック10をラック搬
入装置18に載置して、次の作業を行なうことができ
る。
が搬入位置から待機位置に帰還する途次に、プッシャー
22の第1アーム58がラック20の下流側端部に当接
する。そして支持体48が更に移動することにより、第
1アーム58は、前記ねじりばね64の弾力に抗して前
記枢支ピン62を中心としてラック搬送方向下流側に回
動しつつラック10の側面に沿って移動する。この第1
アーム58がラック10から離脱すると、該第1アーム
58は前記ねじりばね64の復帰弾力によりラック搬送
方向上流側に回動し、第2アーム60に対して直線的に
位置する基本姿勢に復帰する。すなわち、プッシャー2
2の帰還動作がラック10により阻止されることに起因
して、該プッシャー22が損傷したり駆動機構に過大な
負荷が加わるのを未然に防止し得る。また、プッシャー
22がケーシング16の下降領域に停止して食器洗浄機
12の運転が中断することによって生ずる食器洗浄処理
の遅滞を防ぎ得る。しかも作業者は重量のあるラック1
0をプッシャー22が搬入位置から待機位置に帰還する
まで保持している必要はなく、該ラック10をラック搬
入装置18に載置して、次の作業を行なうことができ
る。
【0027】なお、ラック10をラック載置部20aに
おける第2案内部材74上に載置した際に、該ラック1
0が第1案内部材72により上流側への移動が阻止され
ることにより、搬入位置から待機位置に帰還するプッシ
ャー22の第1アーム58が、該プッシャー22の第2
アーム60が待機位置に戻ったのにも拘らず、ラック1
0に当接したままの状態となるのが防止される。
おける第2案内部材74上に載置した際に、該ラック1
0が第1案内部材72により上流側への移動が阻止され
ることにより、搬入位置から待機位置に帰還するプッシ
ャー22の第1アーム58が、該プッシャー22の第2
アーム60が待機位置に戻ったのにも拘らず、ラック1
0に当接したままの状態となるのが防止される。
【0028】実施例では、プッシャーがラック搬送方向
下流側に移動するにつれて、その姿勢が変化する型式に
つき説明したが、本願はこれに限定されるものでなく、
待機位置から搬入位置まで同一の姿勢で移動するプッシ
ャーにも採用可能である。
下流側に移動するにつれて、その姿勢が変化する型式に
つき説明したが、本願はこれに限定されるものでなく、
待機位置から搬入位置まで同一の姿勢で移動するプッシ
ャーにも採用可能である。
【0029】
【考案の効果】以上説明した如く、本考案に係るラック
搬入装置のプッシャー機構によれば、プッシャーをラッ
ク搬送方向下流側に回動可能に構成したので、食器収容
ラックを食器洗浄機に搬入したプッシャーの上流側に新
たなラックを載置しても、該ラックによりプッシャーの
待機位置への帰還動作が阻止されることはない。すなわ
ち、プッシャーがラックに当接して損傷したり、駆動機
構に過大な負荷が加わるのを未然に防止することができ
る。また、プッシャーが搬入位置から待機位置に帰還す
るまで、重量のあるラックを作業者が持って待機してい
る必要はなく、該ラックを搬入装置に載置して次の作業
を行なうことができ、作業能率を向上させ得る。
搬入装置のプッシャー機構によれば、プッシャーをラッ
ク搬送方向下流側に回動可能に構成したので、食器収容
ラックを食器洗浄機に搬入したプッシャーの上流側に新
たなラックを載置しても、該ラックによりプッシャーの
待機位置への帰還動作が阻止されることはない。すなわ
ち、プッシャーがラックに当接して損傷したり、駆動機
構に過大な負荷が加わるのを未然に防止することができ
る。また、プッシャーが搬入位置から待機位置に帰還す
るまで、重量のあるラックを作業者が持って待機してい
る必要はなく、該ラックを搬入装置に載置して次の作業
を行なうことができ、作業能率を向上させ得る。
【図1】実施例に係るプッシャー機構が採用されるラッ
ク搬入装置の縦断側面図である。
ク搬入装置の縦断側面図である。
【図2】ラック搬入装置をカバー部材を取外した状態で
示す一部切欠縦断正面図である。
示す一部切欠縦断正面図である。
【図3】ラック搬入装置をカバー部材を取外した状態で
示す一部切欠平面図である。
示す一部切欠平面図である。
【図4】プッシャーの概略構造を示す斜視図である。
【図5】プッシャーによりラック載置部に載置されたラ
ックを食器洗浄機の洗浄定位置に搬入する状態を示す説
明図である。
ックを食器洗浄機の洗浄定位置に搬入する状態を示す説
明図である。
【図6】プッシャーが搬入位置から待機位置に帰還する
途次に、第1アームがラックに当接して回動する状態を
示す説明図である。
途次に、第1アームがラックに当接して回動する状態を
示す説明図である。
【図7】従来技術に係る食器洗浄装置の全体構成を示す
概略正面図である。
概略正面図である。
10 食器収容ラック 12 食器洗浄機 14 洗浄槽 20 水平基台 20a ラック載置部 22 プッシャー 48 支持体 58 第1アーム 64 ねじりばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−119364(JP,U) 実開 昭52−137487(JP,U) 実開 昭52−19881(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 洗浄槽(14)を備える食器洗浄機(12)に隣
接配置した水平基台(20)と、該水平基台(20)の片側に配
設した駆動機構(42)により駆動されて、前記基台(20)に
設けたラック載置部(20a)と平行関係を保持して食器収
容ラック(10)の待機位置と搬入位置との間を往復移動す
る支持体(48)と、この支持体(48)に配設され、前記ラッ
ク載置部(20a)の上方に所定長さだけ延在するプッシャ
ー(22)とを備え、前記ラック載置部(20a)に載置したラ
ック(10)を該プッシャー(22)により押送して食器洗浄機
(12)に搬入するようにしたラック搬入装置において、 前記プッシャー(22)を、前記支持体(48)から前記ラック
載置部(20a)の上方に所定長さだけ水平に延出する第1
アーム(58)と、該支持体(48)から背面側に延出する第2
アーム(60)とから構成し、 前記第1アーム(58)および第2アーム(60)は、前記支持
体(48)に垂設した枢支ピン(62)を介して水平回動自在に
共通的に枢支し、 これら第1アーム(58)と第2アーム(60)との枢支点に弾
性部材(64)を弾力的に介挿して、該第1アーム(58)をラ
ック搬送方向の上流側へ向け付勢することにより、両ア
ーム(58,60)が直線的に整列する基本姿勢を常に保持さ
せ、 前記第2アーム(60)の自由端は、ラック搬送方向の上流
側から下流側に向かうにつれて前記ラック載置部(20a)
に近接するよう偏倚して配置したガイド(68)に案内支持
し、 前記支持体(48)の駆動により前記プッシャー(22)が待機
位置から搬入位置へ移動する際は、前記第1アーム(58)
と第2アーム(60)は直線的に整列した基本姿勢を保持し
た状態で前記ラック載置部(20a)に載置したラック(10)
を押送すると共に、前記第2アーム(60)が前記ガイド(6
8)に案内される結果として、該プッシャー(22)のラック
搬送方向への進入角度が次第に小さくなり、 前記支持体(48)の駆動により前記プッシャー(22)が搬入
位置から待機位置へ帰還する際は、その途次に前記第1
アーム(58)がラック(10)に当接すると、該第1アーム(5
8)が前記弾性部材(64)の弾力に抗しつつ枢支ピン(62)を
中心に該ラック(10)から退避する方向に水平回動して、
前記プッシャー(22)の帰還動作を許容するよう構成した
ことを特徴とするラック搬入装置のプッシャー機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992049078U JP2542286Y2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | ラック搬入装置のプッシャー機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992049078U JP2542286Y2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | ラック搬入装置のプッシャー機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06340U JPH06340U (ja) | 1994-01-11 |
JP2542286Y2 true JP2542286Y2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=12821058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992049078U Expired - Lifetime JP2542286Y2 (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | ラック搬入装置のプッシャー機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2542286Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7115965B2 (ja) * | 2018-11-30 | 2022-08-09 | ホシザキ株式会社 | 洗浄システム |
JP7356301B2 (ja) * | 2019-09-09 | 2023-10-04 | ホシザキ株式会社 | 洗浄システム |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5219881U (ja) * | 1975-07-30 | 1977-02-12 | ||
JPS5337424Y2 (ja) * | 1976-04-15 | 1978-09-11 | ||
JP3119364U (ja) * | 2005-12-12 | 2006-02-23 | ヒキタ工業株式会社 | ユニット型水処理装置 |
-
1992
- 1992-06-19 JP JP1992049078U patent/JP2542286Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06340U (ja) | 1994-01-11 |
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