JP2550591Y2 - 食器洗浄装置の安全装置 - Google Patents

食器洗浄装置の安全装置

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JP2550591Y2
JP2550591Y2 JP1713891U JP1713891U JP2550591Y2 JP 2550591 Y2 JP2550591 Y2 JP 2550591Y2 JP 1713891 U JP1713891 U JP 1713891U JP 1713891 U JP1713891 U JP 1713891U JP 2550591 Y2 JP2550591 Y2 JP 2550591Y2
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禎之 平手
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、食器洗浄機で洗浄の
完了した食器収容ラックを自動的に引き出すラック移送
装置を備える食器洗浄装置において、前記洗浄機から規
格外のラック(後述する「ハーフラック」)をラック移送装
置に引き込んだ際に、これを検出して引き込み不良によ
る事故の発生を未然に防止し得る安全装置に関するもの
である。
【0002】
【従来技術】飲食に供された多量の皿、茶碗、コップ等
の食器群を自動的に洗浄する食器洗浄機が、主として喫
茶店やレストラン等の厨房に設置され、業務上好適に使
用されている。この食器洗浄機は、例えば、洗浄液体の
噴射反力により水平回転するノズルを上下に備えた洗浄
槽と、この洗浄槽を覆って内部に洗浄室を画成する箱状
ケーシングと、洗浄液体を前記ノズルに圧力供給するポ
ンプとから基本的に構成され、前記洗浄室に食器収容ラ
ックを収納した後、洗浄運転がなされる。
【0003】また、前記ラックを洗浄室に収納し、また
洗浄終了後のラックを洗浄室から取出す構造としては、
ケーシングの前部に開閉扉を設けたタイプと、洗浄
室を上方からケーシングで昇降自在に被蓋し、洗浄槽の
上部からラックの挿入・取出しを可能としたタイプとに
大別される。
【0004】何れのタイプでも、予め残飯類を排除した
使用済食器をラックに収容し、このラックを洗浄室に搬
入した後洗浄機の稼動を開始する。これにより、上下の
回転ノズルから高温の洗浄液をラック中の食器に噴射し
て本洗いを行ない、次いで同ノズルから熱湯を該食器に
噴射してすすぎ洗いを行なう。
【0005】ところで、従来の食器洗浄機では、洗浄す
べき食器を収容したラックを機内に搬入する作業および
洗浄後のラックを機外に搬出する作業には、何れも人手
を要している。通常の喫茶店やレストラン等の規模で
は、食器洗浄量もさほど多くないのでこれでも差支えな
いが、大宴会場を有するホテルや大規模のドライブイン
等における厨房では、これが無視し得ない問題となって
いる。
【0006】すなわち、前述の大規模飲食設備におい
て、一度に大量の要洗浄食器が生じた場合に、1人の作
業者でラックの搬入・搬出に対処するのは、作業量・作
業時間の点で過重労働を強いることとなり、また洗浄機
の稼動率も低下する欠点がある。従ってこのような場
合、ラックの搬入作業と搬出作業とを2人の作業者で一
般に分担し合うが、このときは人件費が嵩む欠点が指摘
される。
【0007】そこで、本件出願人は食器の効率的な洗浄
を行なうと共に、省力化を達成し得る食器洗浄装置につ
き鋭意開発を行ない、多数の特許および実用新案出願を
行なった。例えば実願平2−23454号に係る考案
「食器洗浄装置」は、ラック搬入装置、食器洗浄機、リフ
ター装置およびワゴンが直列に配設され、食器を収容し
たラックの食器洗浄機への搬入→食器洗浄機へ搬入され
たラックに収容した食器の洗浄→洗浄機からのラック搬
出→ワゴンへのラック段積みを全自動で行なうことがで
きる。
【0008】本考案の内容と関係するので、主要な構成
につき簡単に説明すると、前記リフター装置は、支持骨
格をなす枠体の内部に、食器収容ラックを載置して枠体
に沿いつつ昇降駆動される搬送体を備えている。この搬
送体には、食器洗浄機で洗浄の完了したラックを該搬送
体に引き込むと共に、該ラックをリフター装置に連結さ
れるワゴンのラック受容部に向けて送り出す受渡し装置
が配設されている。また、受渡し装置は、表面に走行方
向に所定間隔で複数の突起を設けた歯付きベルトで構成
され、該突起をラックの凹凸底部に係合させて、該ラッ
クの引き込みおよび送り出しを行なうよう構成されてい
る。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】ここで、厨房で使用さ
れる一般の規格寸法に係る食器収容ラック(以後「汎用ラ
ック」とも称す)は、前記食器洗浄機の洗浄室に収納可能
な外形寸法に設定されて、1回の洗浄で1個の汎用ラッ
クに収容した食器が洗浄処理されるようになっている。
しかるに、食器を収容した汎用ラックはかなりの重量と
なる点、および洗浄食器を種類毎に区分けする要請か
ら、汎用ラックの半分の長さ寸法のラック(いわゆる「ハ
ーフラック」)が、汎用ラックと共に併用されている。そ
して該ハーフラックを使用して食器洗浄を行なう場合
は、一度に2個のハーフラックを食器洗浄機の洗浄室に
収納して洗浄運転している。
【0010】この場合において、前記食器洗浄装置で
は、食器洗浄機での洗浄が終了したラックは、次回洗浄
予定のラックを搬入することにより押し出され、この洗
浄後のラックの先端底部に、前記歯付ベルトの突起が係
合して引き出されるよう構成されている。また、食器洗
浄機に搬入されるラックよりも、歯付ベルトにより引き
出されるラックの速度を高速に設定することにより、ラ
ック搬入装置に負荷が加わらないよう構成してある。
【0011】このため、仮に1組のハーフラックを食器
洗浄機で洗浄した後、該ハーフラックを後続のラックに
より押し出すと、先ず先行のハーフラックが歯付ベルト
により引き出され、このとき受渡し装置とラック搬入装
置との速度差により対をなす後行のハーフラックとの間
に不可避的に間隙を生ずる。また後行のハーフラック
は、走行している歯付ベルトの突起が凹凸底部に係合す
るまでは積極的な引き込みがなされないため、両ハーフ
ラックの間に突起のピッチ寸法の数倍分の隙間を生ずこ
とは避けられなかった。
【0012】また食器洗浄装置では、前記搬送体の下流
側端部近傍にラック検知手段が配設され、該検知手段に
よりラックが定位置まで引き込まれたことを検出して、
前記受渡し装置を停止すると共に、次の動作、例えば搬
送体を昇降させたり、食器洗浄装置のケーシングを下降
して食器洗浄を開始するよう構成されている。
【0013】しかしながら、食器洗浄機から送り出され
たラックが1組のハーフラックであった場合は、前述し
た如く、ラック引き込み時に両ハーフラックの間に必然
的に所要寸法の隙間を生ずる。このため、先行のハーフ
ラックを前記検知手段が検出した時点では、後行のハー
フラックが未だ食器洗浄機から完全に引き出されていな
いことが予想される。従って、前記検知手段の検出信号
に基づき搬送体が昇降したり、ケーシングが下降する
と、リフター装置と食器洗浄機との間に位置する後行の
ハーフラックがケーシングに衝突し、収容食器を破損さ
せる事故が発生するおそれがある。
【0014】
【考案の目的】この考案は、前記食器洗浄機からラック
を自動的に引き出すラック移送装置を備えた食器洗浄装
置に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決す
るべく提案されたものであって、食器洗浄機からハーフ
ラックが送り出された場合に、該ラックの衝突事故を未
然に防止し得る手段を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本考案は、洗浄槽を上
方より開閉するケーシングを昇降させて、該洗浄槽への
食器収容ラックの搬入・搬出を許容する食器洗浄機と、
前記食器洗浄機のラック搬出側に隣接配置したラック移
送装置とからなり、このラック移送装置は食器収容ラッ
クを水平に載置可能な移載部を備え、移送装置に走行自
在に設けた無端体の突起を、前記食器洗浄機から該移載
部に向けて送り出される食器収容ラックの底部に係合さ
せることにより、該ラックを移載部の定位置まで引き込
むようにした食器洗浄装置において、前記食器収容ラッ
クが、前記移載部の定位置に引き込まれたことを検出す
る積込み完了検知手段と、前記移載部に配設され、汎用
の食器収容ラックとは異なる規格寸法を有するハーフラ
ックの該移載部への引き込みを検出すると共に、該ハー
フラックが更に移動して前記積込み完了検知手段を検出
作動させた時点では、前記引き込み検出が解除されてい
る検知手段とからなり、前記検知手段での引き込み検出
が解除された後に、前記積込み完了検知手段が検出作動
したことを条件として、前記食器洗浄装置の運転を停止
させる制御を可能としたことを特徴とする。
【0016】
【実施例】次に、本考案に係る食器洗浄装置の安全装置
につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しなが
ら説明する。
【0017】(第1実施例について) 第1実施例では、食器洗浄機のラック搬出側に、食器収
容ラックをワゴンに段積みするリフター装置を隣設配置
したものである。図1は、第1実施例に係る食器洗浄装
置におけるリフター装置の搬送体を示す要部概略斜視
図、図2は、ラック搬入装置、食器洗浄機、リフター装
置およびワゴンを組合わせた食器洗浄装置の全体構成を
概略的に示す斜視図である。なお、本考案に係る食器洗
浄装置の安全装置の理解を容易にするため、食器洗浄装
置の各ユニットにつき個別に説明する。また、食器洗浄
には、基本的には汎用ラックが使用されるものとして説
明する。
【0018】(ラック搬入装置について) 図2に示すように、後述する食器洗浄機10の一側に
は、その洗浄槽12中の定位置まで汎用ラック14の搬
入を行なうラック搬入装置16が配置されている。この
ラック搬入装置16は、被洗浄食器15を収容した汎用
ラック14を載置可能なテーブル状の水平基台18から
基本的に構成される。また前記基台18は、その上面レ
ベルを洗浄槽12のラック受入れレベルと一致させて、
該基台18に載置した汎用ラック14を下流側に位置す
る食器洗浄機10に円滑に搬入し得るよう設定されてい
る。
【0019】前記基台18には、適宜の駆動機構(図示
せず)が配設され、この駆動機構に基台18の僅か上方
に配設したプッシャー20が取付けられ、このプッシャ
ー20は駆動機構の往復駆動に伴い、基台18の僅か上
方を水平に進退移動する。すなわち基台18に載置した
汎用ラック14は、プッシャー20の前進移動により食
器洗浄機10の洗浄槽12に送り込まれる(図5参照)。
【0020】(食器洗浄機について) 図2に示す食器洗浄機10は、上方に全面開放する矩形
状の洗浄槽12と、該洗浄槽12を上方から被蓋可能な
昇降自在な箱状ケーシング22とを基本的に備え、該ケ
ーシング22は洗浄槽12を被蓋した状態で、内部に洗
浄室が画成されるようになっている。この食器洗浄機の
構造自体は、業務用洗浄機として一般的なものであっ
て、上下の関係で水平に対向し合う回転ノズル、洗浄液
やすすぎ水を圧力噴射するポンプその他貯湯タンク等の
諸部材(何れも図示せず)が配設されている。なお、洗浄
槽12には、使用に供されて洗浄を要する食器15を収
容した汎用ラック14が、下部ノズルの真上の定位置に
載置可能になっている。
【0021】前記ケーシング22は、食器洗浄機10に
内蔵の上昇機構(図示せず)により、食器洗浄が完了した
際に自動的に上昇して洗浄槽12を開放するよう構成さ
れる。また、該ケーシング22の下降(洗浄槽12の被
蓋)は、後述するリフター装置26に配設した下降手段
27により行なわれる。
【0022】(リフター装置について) 図2に示す如く、前記食器洗浄機10の一側部(前記ラ
ック搬入装置16の配設側と反対側)には、洗浄の完了
した前記汎用ラック14を食器洗浄機10から引き出す
と共に、該ラック14を後述するワゴン24に段積みす
るリフター装置26が設置されている。このリフター装
置26は、支持骨格をなす枠体28の内部に、該枠体2
8に沿って水平に昇降可能な搬送体30が配設されてい
る。
【0023】前記搬送体30は、図1に示す如く、水平
部38aと、該水平部38aのラック移送方向に沿う両
端縁部に立設した垂直部38b,38bとで構成した搬
送枠体38を備え、この枠体内部に汎用ラック14が収
納されるようになっている。また、前記枠体28におけ
るラック移送方向と交差する方向に対向する両側には、
昇降機構32が配設され、この昇降機構32が搬送枠体
38の対応する垂直部38bに適宜の手段を介して連結
される。従って、昇降機構32を昇降駆動することによ
り、搬送枠体38(搬送体30)は枠体28に沿いつつ昇
降する。なお搬送体30は、適宜の検知手段(図示せず)
により後述するワゴン24の棚段部材34の正面(搬送
体30に移載された汎用ラック14を棚段部材34へ搬
入させ得る位置)で位置決め停止されるよう構成されて
いる。
【0024】(搬送体におけるラック受渡し装置につい
て) 前記搬送枠体38の内部には昇降架台36が配設され、
この昇降架台36に、食器洗浄機10から汎用ラック1
4を引き出してリフター装置26に移載すると共に、当
該リフター装置26の汎用ラック14を後述するワゴン
24に搬出する受渡し装置40が設けられている。昇降
架台36は、内部に設けた受渡し装置40を囲繞すると
共に、汎用ラック14が載置されるカバー42,44,4
4を有している。例えば図1および図3に示すように、
昇降架台36の中央部に矩形状の中央カバー42が着脱
可能に配設され、該中央カバー42の両側に、側部カバ
ー44,44が配設されている。
【0025】側部カバー44における中央カバー42か
ら離間する端縁部には、上方に突出するガイド44aが
一体的に形成され、対向し合う両ガイド44a,44a
の離間寸法は、洗浄終了後の汎用ラック14が通過し得
る値に設定されている(図3参照)。また、側部カバー
44のラック移送方向両端部には、図1に示す如く、中
央カバー42と対向する側に所定長さの切欠部44b,
44bが形成され、受渡し装置40における歯付きベル
ト(無端体)50(後述)の上部は、この切欠部44
b,44bを介して側部カバー44の上面に延在して走
行するよう構成してある。なお、受渡し装置40は、前
記ラック搬入装置16が始動して、汎用ラック14を食
器洗浄機10に搬入すると同時に始動するよう設定され
ている。
【0026】前記昇降架台36の内部には、図4に示す
如く、受渡し装置40を構成する駆動軸47と従動軸4
8とが、長手方向に所定間隔離間して回転自在に枢支さ
れている。図1に示す如く、前記側部カバー44に形成
した切欠部44b,44bの下方には、駆動軸47およ
び従動軸48に夫々固定した歯付きプーリ49,49が
位置し、各列をなす歯付きプーリ49,49間に歯付き
ベルト50が巻掛けられている。また駆動軸47にスプ
ロケット51が固定され、このスプロケット51と昇降
架台36内に配設したモータ52の出力軸に固定したス
プロケット53との間に、無端チェン54が巻掛けられ
ている。従って、モータ52を所定方向に回転させるこ
とにより、前記一対の歯付きベルト50,50は所定方
向に走行する。
【0027】各ベルト50の上部は、側部カバー44の
切欠部44b,44bからカバー44上面に延出し、図
4に示す如く、ベルト50の裏面(歯部が形成される側)
が側部カバー44に摺接しつつ走行するようになってい
る。また、ベルト50の表面には、走行方向に所定間隔
離間して複数の突起55が一体的に形成されている。す
なわち、歯付きベルト50に突設した突起55は、図6
に示す如く、汎用ラック14の凹凸底部に係合して、食
器洗浄機10から搬出されたラック14の搬送体30へ
の引き込みと、搬送体30に移載されたラック14の前
記ワゴン24への送り出しとを行なうべく機能する。な
お、歯付ベルト50,50の走行速度は、前記ラック搬
送装置16におけるプッシャー20の移動速度よりも高
速に設定され、ラック搬入装置16に負荷が加わらない
よう構成してある。
【0028】(ラック検知手段について) 前記搬送枠体38の一方の垂直部38bには、図1に示
す如く、第1検知手段56と第2検知手段58とが、受
渡し装置40の走行方向に所定間隔離間して配設されて
いる。両検知手段56,58の検知片56a,58aは、
前記側部カバー44の上方で、かつ汎用ラック14の搬
入経路に臨み(図3参照)、受渡し装置40により搬送体
30に引き込まれる汎用ラック14を検出可能に構成さ
れている。
【0029】前記第1検知手段56は、汎用ラック14
が搬送体30の定位置まで引き込まれた状態(図3)にお
いて、該ラック14の長手方向中間よりも上流側に位置
し、また第2検知手段58は、第1検知手段56の配設
位置からハーフラック60の長さ寸法(ラック移送方向
の長さ寸法)よりも離間する位置に位置決めされてい
る。すなわち、後述する如く、ハーフラック60が受渡
し装置40により搬送体30の定位置に引き込まれる途
中に、図10に示す如く、2個の検知手段56,58が
何れもラック60を検出しなくなる状態を生ずるよう設
定されている。そして、両検知手段56,58のラック
検出判別信号に基づいて、食器洗浄装置の運転が制御さ
れるようになっている。
【0030】(ハーフラックの検出方式について) 実施例に係る食器洗浄装置は、前記2個の検知手段5
6,58により、食器洗浄機10から引き出されて搬送
体30に移載されたラックが、汎用ラック14かハーフ
ラック60かを検出し、その判別信号に基づいて食器洗
浄装置の運転制御を行なうものである。すなわち、汎用
ラック14が搬送体30に引き込まれたと仮定すると、
先ず第1検知手段56が汎用ラック14を検出してON
作動し(図6)、該第1検知手段56がON状態を保持し
たまま、次いで第2検知手段58が汎用ラック14を検
出してON作動する(図7)。このように、第1検知手段
56がON状態のまま第2検知手段58がON作動した
場合は、汎用ラック14が搬送体30に移載されたもの
と判断して、食器洗浄装置の稼動を継続させる。
【0031】また、ハーフラック60が搬送体30に引
き込まれたと仮定すると、先ず第1検知手段56がハー
フラック60を検出してON作動する(図9)する。第1
検知手段56と第2検知手段58とは、ハーフラック6
0の長さ寸法よりも離間しているので、該ラック60が
更に引き込まれると、第1検知手段56がOFF作動し
た後(図10)、第2検知手段58がON作動する(図1
1)。このように、第1検知手段56がON状態からO
FF状態に切換わった後、第2検知手段58がON作動
した場合は、ハーフラック60が搬送体30に移載され
たものと判断して、ラックの引き込み不良による事故の
発生を未然に防止するため、食器洗浄装置の稼動を停止
するものである。
【0032】(食器洗浄機におけるケーシングの下降装
置について) 前記リフター装置26の背面側(図2において)には、適
宜の駆動機構(図示せず)が配設され、この駆動機構に、
食器洗浄機10の配置側に延出すると共に、上昇待機す
る前記ケーシング22の上部に臨む下降手段27が配設
される。そして、駆動機構を下降駆動すれば、下降手段
27の下降移動によりケーシング22が強制下降され
る。
【0033】(ワゴンについて) 前記リフター装置26の食器洗浄機10を挟む反対側
に、図2に示す如く、複数のキャスター62を介して移
動自在に構成したワゴン24が着脱自在にセットされ
る。このワゴン24には、ラック14の搬入方向と平行
なL字形状の棚段部材34,34が、ラック14を載置
し得る寸法だけ離間して対向的に配設され、この対をな
す棚段部材34,34は、上下方向に所定間隔離間して
複数組(実施例では4組)配設されている。
【0034】(第1実施例の作用について) 次に、第1実施例に係る食器洗浄装置の安全装置の作用
につき、図12のフローチャートを参照して説明する。
【0035】(食器洗浄機から汎用ラックが送り出され
た場合) 使用に供されて汚れた食器15を収容した汎用ラック1
4を、ラック搬入装置16の基台18上に載置する。こ
のとき、食器洗浄機10におけるケーシング22は定位
置まで上昇して停止し、洗浄槽12を開放してラック搬
入を待機している(図2参照)。次いで、ステップ101
(以下「ステップ」を「S」と称する)で食器洗浄装置の始動
ボタン(図示せず)を押すと、搬入装置16の駆動機構が
正転方向に駆動され、前記プッシャー20が食器洗浄機
10に向かって前進移動して、汎用ラック14は食器洗
浄機10の洗浄槽12上に搬入される。
【0036】なお、この時点では食器洗浄機10からリ
フター装置26に汎用ラック14は送り出されないの
で、前記第1検知手段56および第2検知手段58は何
れもOFF状態となっている。また、ラック受渡し装置
40は、前記ラック搬入装置16の始動と連動して運転
される(S102)。
【0037】汎用ラック14が搬入されてプッシャー2
0が後退すると、前記リフター装置26に配設した下降
手段27が始動して、前記ケーシング22を下降させる
ことにより洗浄槽12を被蓋し、洗浄槽上方に位置する
汎用ラック14を囲撓する。このケーシング22の被蓋
を、適宜の検知手段が検知すると、食器洗浄機10での
洗浄が開始され、所定時間後に食器15の洗浄・すすぎ
が完了すると、ケーシング22を洗浄機に内蔵の昇降機
構により上昇させる。
【0038】次いで、図5に示す如く、次回の汎用ラッ
ク14を食器洗浄機10に強制搬入することにより、洗
浄後の汎用ラック14はリフター装置26の所定位置ま
で押し出される。また、ラック搬入装置16の始動と同
時に前記受渡し装置40が始動する。すなわち、受渡し
装置40の歯付きベルト50,50が走行して、該ベル
ト表面に突設した突起55をラック底部の凹凸部に係合
させ、汎用ラック14を食器洗浄機10から確実に引き
出して昇降架台36への移載がなされる。なお、このと
きには前記第1検知手段56および第2検知手段58
は、何れもラックを検出していないOFF状態となって
いる(S102)。
【0039】受渡し装置40により引き込まれる汎用ラ
ック14が、図6に示す位置に到来すると、先ず前記第
1検知手段56が汎用ラック14を検出してON作動す
る(S103)。次に、S104で、第1検知手段56が
ONで、かつ第2検知手段58がONされたかを確認
し、肯定(YES)であればS105に移行する。第1検
知手段56と第2検知手段58との離間寸法は、ハーフ
ラック60の長さ寸法よりも離間しているが、汎用ラッ
ク14の長さ寸法よりは短かく設定されているので、第
1検知手段56がON作動して更に汎用ラック14の引
き込みが継続すると、図7に示す如く、第1検知手段5
6がON状態のまま、第2検知手段58が汎用ラック1
4を検出してON作動する。すなわち、S104が肯定
され、S105で受渡し装置40の駆動が停止され、汎
用ラック14の搬送体30への移載が完了する。
【0040】前記汎用ラック14の移載が完了すると、
前記昇降機構32が所要方向に駆動され、搬送体30を
前記ワゴン24に配設した所定位置の棚段部材34,3
4の正面まで昇降移動させる。次いで、受渡し装置40
が再始動することにより、汎用ラック14は棚段部材3
4,34に積込まれる。そして、搬送体30が所期の待
機位置に戻って停止することにより、1サイクルが終了
する。
【0041】すなわち、前記受渡し装置40が始動した
以後において、図12に示す如く、前記第1検知手段5
6がラックを検出するON状態を保持したまま、第2検
知手段58がON作動した場合は、搬送体30に引き込
まれたラックが汎用ラック14であると判別し、食器洗
浄装置は通常運転を継続するものである。
【0042】(食器洗浄機からハーフラックが送り出さ
れた場合) 次に、ハーフラックが食器洗浄機から送り出された場合
につき説明する。なお、食器洗浄機10には2個のハー
フラック60,60が収納されているものとする。
【0043】前記食器洗浄機10での食器15の洗浄・
すすぎが完了すると、ケーシング22は洗浄機に内蔵の
昇降機構により上昇する。次いで、図8に示す如く、次
回の例えば汎用ラック14を食器洗浄機10に強制搬入
することにより、洗浄後の1組のハーフラック60,6
0は、リフター装置26の所定位置まで押し出される。
また、受渡し装置40の歯付きベルト50,50が走行
し、先行のハーフラック60の凹凸底部に前記突起55
が係合し、先行のハーフラック60は食器洗浄機10か
ら引き出される。このとき、受渡し装置40の走行速度
は、ラック搬入装置16の移動速度よりも高速に設定さ
れているので、先行のハーフラック60と後行のハーフ
ラック60との間には、所定の隙間が画成される。
【0044】そして、図9に示す如く、先ず前記第1検
知手段56が先行のハーフラック60を検出してON作
動する(S103)。受渡し装置40の走行により先行の
ハーフラック60が更に引き込まれ、また後行のハーフ
ラック60が先行のハーフラック60から所定距離離間
した状態で受渡し装置40により食器洗浄機10から引
き出される。
【0045】次に、S104で、第1検知手段56がO
Nで、かつ第2検知手段58がONされたかを確認す
る。前記第1検知手段56と第2検知手段58とは、前
述した如く、ハーフラック60の長さ寸法よりも離間し
て設置されているので、図10に示す如く、先行のハー
フラック60が第2検知手段58により検出される前
に、前記第1検知手段56がハーフラック60を検出し
なくなる(OFF状態となる)。次いで、受渡し装置40
により引き込まれる先行のハーフラック60を、第2検
知手段58が検出してON作動する(図11参照)。すな
わち、S104は否定(NO)され(搬送体30に引き込
まれたラックがハーフラック60であると判別)てS1
06に移行し、受渡し装置40を停止すると共に、食器
洗浄装置の運転を停止する。これにより、後行のハーフ
ラック60がリフター装置26と食器洗浄機10との間
に残っていることにより生ずる事故を未然に防止するこ
とができる。
【0046】(第2実施例について) 第2実施例では、食器洗浄機のラック搬出側に、洗浄の
完了したラックおよび収容食器の冷却・乾燥を促進させ
る冷却・乾燥装置を隣設配置したものである。図13
は、ラック搬入装置、食器洗浄機、冷却・乾燥装置およ
びラック貯留台を組合わせた食器洗浄装置の全体構成を
概略的に示す斜視図である。なお、ラック搬入装置およ
び食器洗浄機の構造は、第1実施例で説明したものと同
一であるので、概出の部材と同一の部材については同一
の符号を付して、その詳細説明は省略する。
【0047】(冷却・乾燥装置について) 前記食器洗浄機10の一側部(前記ラック搬入装置16
の配設側と反対側)には、図13および図14に示す如
く、冷却・乾燥装置68が配置されている。該冷却・乾
燥装置68は、洗浄の完了した前記汎用ラック14を食
器洗浄機10から引き出して該装置68に搬入すると共
に、ラック14および被洗浄食器15の冷却および乾燥
を行なうべく機能する。また、冷却および乾燥のなされ
た汎用ラック14は、後述するラック貯留台70に向け
て送り出されるよう構成されている。
【0048】(ラック受渡し装置について) 前記冷却・乾燥装置68は、図13に示す如く、矩形状
に形成された箱体71で構成され、該箱体71における
ラック移送方向上流側(食器洗浄機10を指向する側)
に、食器洗浄機10から押し出された汎用ラック14の
搬入を許容する入口71aが開設されている。また、箱
体71のラック移送方向下流側に、前記入口71aと同
一レべルで出口71bが開設され、該出口71bを介し
て汎用ラック14は前記ラック貯留台70に搬出され
る。そして、入口71aと出口71bとの間に、食器洗
浄機10から汎用ラック14を引き出して箱体71の内
部に引き込むと共に、当該箱体71の汎用ラック14を
ラック貯留台70に搬出するラック受渡し装置40が設
けられている。
【0049】前記箱体71の内部には、ラック移送方向
と交差する方向に所定間隔離間して一対の側部カバー4
4,44(一方のみ図示する)が水平に配設され、両側部
カバー44,44に、汎用ラック14が載置されるよう
構成してある。両側部カバー44,44の間に画成され
た開口72には、ラック受渡し装置40を構成する一対
の歯付きベルト50,50が、ラック移送方向と交差す
る方向に離間して走行自在に臨んでいる。これら歯付き
ベルト50,50は、箱体71の内部に配設したモータ
52により所定方向に走行駆動されるよう構成されてい
る。
【0050】前記各歯付きベルト50には、側部カバー
44のラック載置レベルから上方に突出する複数の突起
55が長手方向に所定間隔で突設されている。この突起
55は、食器洗浄機10から押し出されたラック汎用1
4の凹凸底部に係合して、該ラック14の冷却・乾燥装
置68への引き込みを行なうと共に、該装置68に移載
された汎用ラック14を、前記ラック貯留台70に送り
出すべく機能する。
【0051】前記側部カバー44には、そのラック移送
方向に沿う端縁部に沿って、上方に垂直に延在するガイ
ド44aが形成され、対向し合う両ガイド44a,44
aの離間寸法は、洗浄終了後の汎用ラック14が通過し
得る値に設定されている。なお、ラック受渡し装置40
の始動は、前記ラック搬入装置16の始動と連動するよ
う設定されている。また図14に示す如く、前記開口7
2の真下に排水皿73が配設され、冷却・乾燥装置68
に搬入された汎用ラック14および食器15からの滴下
水は、該排水皿73に集水されて機外に排出されるよう
構成されている。
【0052】(ラック検知手段について) 前記一方の側部カバー44に設けたガイド44aには、
図14に示す如く、第1検知手段56と第2検知手段5
8とが、受渡し装置40の走行方向に前記ハーフラック
60の長さ寸法よりも離間して位置決めされている。各
検知手段56,58の検知片56a,58aは、汎用ラッ
ク14の搬入経路に臨み、ラック受渡し装置40により
冷却・乾燥装置68に搬入された汎用ラック14または
ハーフラック60を検出可能に構成されている。そし
て、第1実施例と同様に、2個の検知手段56,58の
ラック検出判別信号に基づいて、食器洗浄装置の運転が
制御されるようになっている。
【0053】(ケーシングの開閉検知手段について) 前記冷却・乾燥装置68の箱体71には、図14に示す
如く、前記食器洗浄機10と対向する側面における入口
71aの上方位置に、外方に突出して洗浄機10のケー
シング22に当接可能な検知片74が回動自在に配設さ
れている。この検知片74は、ケーシング22が下降し
て前記洗浄槽12を閉成したときに該ケーシング22に
当接し、またケーシング22が上昇して洗浄槽12を開
放したときに該ケーシング22から離間するよう位置決
めされている。
【0054】また箱体71の内部には、前記ラック搬入
装置16の運転制御を行なう検知手段75が配設され、
該検知手段75は前記検知片74によりON,OFF作
動されるよう構成されている。すなわち、検知手段75
は、検知片74にケーシング22が当接していないとき
には、洗浄槽12の開放を検出してラック搬入装置16
によるラック搬入を可能とし、また検知片74にケーシ
ング22が当接しているときには、洗浄槽12の閉成を
検出してラック搬入装置16によるラック搬入を阻止す
る(搬入装置16の運転を不能とする)よう設定されてい
る。
【0055】(冷却ファンについて) 前記箱体71の天板76には、図14に示す如く、空気
吸込み用の吸入口76aが複数穿設されると共に、該天
板76の下部に送風ファン78が配設されている。この
送風ファン78は、吸入口76aから吸引した空気を、
前記ラック受渡し装置40に向けて吹出すよう構成され
ている。従って、食器洗浄機10から搬出されて冷却・
乾燥装置68に移載された汎用ラック14および食器1
5は、送風ファン78の回転により吹付けられる空気に
より冷却および乾燥の促進が図られる。なお、ラック受
渡し装置40の下方に位置する箱体背面(図14におい
て)には、空気吹出口71cが複数穿設され、箱体71
の内部を空気が円滑に流れるよう構成されている。
【0056】(ケーシングの下降手段について) 前記冷却・乾燥装置68における箱体71の背面側に
は、適宜の駆動機構(図示せず)が配設され、この駆動機
構に、図13に示す如く、食器洗浄機10の配置側に延
出すると共に、上昇待機する前記ケーシング22の上部
に臨む下降手段27が配設されている。すなわち、駆動
機構を付勢して下降手段27を下降させることにより、
食器洗浄機10のケーシング22は前記洗浄槽12を被
蓋する位置まで下降される。
【0057】(ラック貯留台について) 前記冷却・乾燥装置68における食器洗浄機10の配置
側と反対側に、図13に示す如く、前記汎用ラック14
を複数(実施例では2個)載置可能なテーブル状のラック
貯留台70が配置されている。このラック貯留台70
は、その上面レベルを、前記冷却・乾燥装置68のラッ
ク搬出レベルと一致させて、冷却・乾燥装置68から搬
出された汎用ラック14の円滑な移載をなし得るよう設
定されている。また、ラック貯留台70におけるラック
載置面の適宜位置に、ラック搬入方向と交差するストッ
パ79が突設され、該貯留台70に搬入された汎用ラッ
ク14が、ラック貯留領域から外れることがないよう構
成されている。
【0058】図13に示す如く、ラック貯留台70の背
面側端縁部には、上方に突出する取付部80が形成さ
れ、該取付部80に、貯留台70に搬入された汎用ラッ
ク14を検出可能な検知手段81が、ラック搬入方向に
所定間隔離間して複数(実施例では4個)配置されてい
る。そして、全てのラック検知手段81が汎用ラック1
4の存在を検出したときに、前記ラック受渡し装置40
およびラック搬入装置16を運転不能状態(食器洗浄装
置の運転を停止する)として、満杯状態のラック貯留台
70に新たな汎用ラック14が搬入されないよう設定さ
れている。
【0059】なお、前記各検知手段81は、ラック貯留
台70に規定数のハーフラック60が搬入された際に、
各検知手段81が個々にハーフラック60を検出し得る
よう位置決めされている。
【0060】(第2実施例の作用について) 次に、第2実施例に係る食器洗浄装置の安全装置の作用
につき、食器洗浄機から洗浄後の食器収容ラックが送り
出される段階から説明する。
【0061】(食器洗浄機から汎用ラックが送り出され
た場合) 前記食器洗浄機10に洗浄済みの汎用ラック14が臨ん
でいる状態で、次回洗浄予定の汎用ラック14をラック
搬入装置16により食器洗浄機10に強制搬入すると、
洗浄済みの汎用ラック14が後続の汎用ラック14によ
り押し出される。搬入装置16の動作に連動して冷却・
乾燥装置68のラック受渡し装置40が始動し、洗浄槽
12から押し出された汎用ラック14の凹凸底部に歯付
きベルト50の突起55が係合し、該ラック14は冷却
・乾燥装置68に完全に引き出され、前記両側部カバー
44,44上に移載される。
【0062】そして、該汎用ラック14が冷却・乾燥装
置68の定位置まで引き込まれる過程において、先ず前
記第1検知手段56がON作動する。次いで、該第1検
知手段56がON状態を保持したまま、第2検知手段5
8がON作動した時点で受渡し装置40の運転が停止さ
れ、汎用ラック14の搬入が完了する。
【0063】なお、前記汎用ラック14の冷却・乾燥装
置68への搬入が開始されると、適宜の検知手段(図示
せず)がラック搬入を検出し、前記送風ファン78を始
動させる。従って、送風ファン78の回転により前記吸
入口76aから吸引された空気は、側部カバー44,4
4に載置された汎用ラック14および食器15に吹付け
られる。これにより該ラック14および食器15が冷却
されると共に、食器15の乾燥が促進される。送風ファ
ン78は、始動してから所定時間経過後に自動的に停止
するよう設定されている。
【0064】次に、前記ラック搬入装置16により後続
の汎用ラック14を食器洗浄機10に強制搬入すると、
該搬入装置16と連動してラック受渡し装置40が始動
し、冷却・乾燥装置68に位置する汎用ラック14は、
前記ラック貯留台89に向けて搬出される。
【0065】すなわち、前記ラック受渡し装置40によ
りラックが冷却・乾燥装置68に引き込まれる過程で、
第1検知手段56がON状態を保持したまま、第2検知
手段58がON作動した場合は、冷却・乾燥装置68に
引き込まれたラックが汎用ラック14であると判別し、
食器洗浄装置は通常運転を継続するよう制御される。
【0066】(食器洗浄機からハーフラックが送り出さ
れた場合) 次に、ハーフラックが食器洗浄機から送り出された場合
につき説明する。なお、食器洗浄機10には2個のハー
フラック60,60が収納されているものとする。
【0067】前記食器洗浄機10で洗浄の完了した1組
のハーフラック60,60は、次回の例えば汎用ラック
14を食器洗浄機10に強制搬入することにより、冷却
・乾燥装置68の所定位置まで押し出される。そして、
ラック受渡し装置40の始動により先ず先行のハーフラ
ック60が食器洗浄機10から引き出され、このとき後
行のハーフラック60との間に所定の隙間が画成され
る。
【0068】そして、先ず前記側部カバー44のラック
移送方向上流側に配設した第1検知手段56が、先行の
ハーフラック60を検出してON作動する。第1検知手
段56と第2検知手段58とは、ハーフラック60の長
さ寸法よりも離間するよう位置決めされているので、更
に該ハーフラックが60が移動すると、第1検知手段5
6がOFF状態となった後、第2検知手段58がON作
動する。
【0069】このように、ラック受渡し装置40の始動
によりラックが冷却・乾燥装置68に引き込まれる過程
で、第1検知手段56が一旦ON作動となった後、該第
1検知手段56がOFF状態となり、次いで第2検知手
段58がON作動した場合は、冷却・乾燥装置68に引
き込まれたラックがハーフラック60であると判別し、
食器洗浄装置の運転を停止する。これにより、後行のハ
ーフラック60が冷却・乾燥装置68と食器洗浄機10
との間に残っていることにより生ずる事故を未然に防止
することができる。
【0070】なお、実施例では食器洗浄機から送り出さ
れるラックが汎用ラックかハーフラックかを判別する手
段として、ラック移送方向に所定間隔離間した2個の検
知手段を使用する場合につき説明したが、本願はこれに
限定されるものでない。
【0071】例えば、リフター装置や冷却・乾燥装置に
第1検知手段のみを配設すると共に、該第1検知手段の
ON作動により始動するタイマを設ける。そして、該タ
イマの設定時限を、第1検知手段がラックを検出してか
ら、該ラックがリフター装置や冷却・乾燥装置の定位置
に引き込まれるのに要する時間に設定する。すなわち、
タイマが設定時限を経過するまで第1検知手段がON状
態を保っていれば汎用ラックと判別し、またタイマが設
定時限を経過する以前に第1検知手段がOFF状態に切
換わった場合はハーフラックと判別することができる。
【0072】
【考案の効果】以上に述べた如く、本考案に係る食器洗
浄装置の安全装置によれば、食器洗浄機から送り出され
てラック移送装置に引き込まれたラックが、汎用ラック
かハーフラックかを判別し、ハーフラックであれば食器
洗浄装置の運転を停止することができる。すなわち、食
器洗浄機からハーフラックが送り出された場合は、該ハ
ーフラックが食器洗浄機とラック移送装置との間に残っ
てしまうおそれがあるが、安全装置によりハーフラック
が引き込まれたことを判別した場合に食器洗浄装置を停
止することにより、ハーフラックの引き込み不良により
収容食器が破損する事故を未然に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る食器洗浄装置におけ
るリフター装置の搬送体を示す要部概略斜視図である。
【図2】第1実施例に係る食器洗浄装置の全体構成を示
す概略斜視図である。
【図3】図1に示す搬送体の平面図である。
【図4】図3のIV−IV線で示す搬送体の断面図であ
る。
【図5】第1実施例に係る食器洗浄装置において、食器
洗浄機に位置する汎用ラックが、次回の汎用ラックによ
りリフター装置に向けて押し出される状態を示す説明図
である。
【図6】第1実施例に係る食器洗浄装置において、リフ
ター装置に配設したラック受渡し装置により引き込まれ
た汎用ラックが、第1検知手段により検出された状態を
示す説明図である。
【図7】第1実施例に係る食器洗浄装置において、搬送
体に設けた2個の検知手段が、何れも汎用ラックを検出
した状態を示す説明図である。
【図8】第1実施例に係る食器洗浄装置において、食器
洗浄機に位置する1組のハーフラックが、次回の汎用ラ
ックによりリフター装置に向けて押し出される状態を示
す説明図である。
【図9】第1実施例に係る食器洗浄装置において、リフ
ター装置に配設したラック受渡し装置により引き込まれ
た先行のハーフラックが、第1検知手段により検出され
た状態を示す説明図である。
【図10】第1実施例に係る食器洗浄装置において、ラ
ック受渡し装置により引き込まれた先行のハーフラック
が、第1検知手段と第2検知手段との間に臨んだ状態を
示す説明図である。
【図11】第1実施例に係る食器洗浄装置において、搬
送体に設けた第2検知手段のみが先行のハーフラックを
検出した状態を示す説明図である。
【図12】第1実施例に係る食器洗浄装置における第1
検知手段、第2検知手段およびラック受渡し装置の動作
を示すフローチャート図である。
【図13】第2実施例に係る食器洗浄装置の全体構成を
示す概略斜視図である。
【図14】図13に示す食器洗浄装置を一部破断して示
す概略側面図である。
【符号の説明】
10 食器洗浄機 12 洗浄槽 14 汎用ラック 22 ケーシング 26 リフター装置 30 搬送体 44 側部カバー 50 歯付きベルト 55 突起 56 第1検知手段 58 第2検知手段 60 ハーフラック 68 冷却・乾燥装置

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄槽(12)を上方より開閉する
    ケーシング(22)を昇降させて、該洗浄槽(12)へ
    の食器収容ラック(14,60)の搬入・搬出を許容す
    る食器洗浄機(10)と、前記食器洗浄機(10)のラ
    ック搬出側に隣接設置したラック移送装置(26,6
    8)とからなり、このラック移送装置(26,68)は
    食器収容ラック(14,60)を水平に載置可能な移載
    部(30,44)を備え、移送装置(26,68)に走
    行自在に設けた無端体(50,50)の突起(55)
    を、前記食器洗浄機(10)から該移載部(30,4
    4)に向けて送り出される食器収容ラック(14,6
    0)の底部に係合さることにより、該ラック(14,1
    6)を移載部(30,44)の定位置まで引き込むよう
    にした食器洗浄装置において、 前記食器収容ラック(14,60)が、前記移載部(3
    0,44)の定位置に引き込まれたことを検出する積込
    み完了検知手段(58)と、 前記移載部(30,44)に配設され、汎用の食器収容
    ラック(14)とは異なる規格寸法を有するハーフラッ
    ク(60)の該移載部(30,44)への引き込みを検
    出すると共に、該ハーフラック(60)が更に移動して
    前記積込み完了検知手段(58)を検出作動させた時点
    では、前記引き込み検出が解除されている検知手段(5
    6)とからなり、 前記検知手段(56)での引き込み検出が解除された後
    に、前記積込み完了検知手段(58)が検出作動したこ
    とを条件として、前記食器洗浄装置の運転を停止させる
    制御を可能としたことを特徴とする食器洗浄装置の安全
    装置。
  2. 【請求項2】 前記積込み完了検知手段(58)は、前記移
    載部(30,44)における前記検知手段(56)の配設位置より
    もラック移送方向の下流側に配設され、該積込み完了検
    知手段(58)と前記検知手段(56)とは、ハーフラック(60)
    の長さ寸法より離間するよう位置決めされる請求項1記
    載の食器洗浄装置の安全装置。
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