JP2003511452A - ホスホジエステラーゼ阻害剤としての5−(2−置換−5−ヘテロシクリルスルホニルピリド−3−イル)−ジヒドロピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン - Google Patents

ホスホジエステラーゼ阻害剤としての5−(2−置換−5−ヘテロシクリルスルホニルピリド−3−イル)−ジヒドロピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン

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JP2003511452A JP2001530330A JP2001530330A JP2003511452A JP 2003511452 A JP2003511452 A JP 2003511452A JP 2001530330 A JP2001530330 A JP 2001530330A JP 2001530330 A JP2001530330 A JP 2001530330A JP 2003511452 A JP2003511452 A JP 2003511452A
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バーバー,クリストファー・ゴードン
モウ,グラハム・ナイジェル
ロウソン,デーヴィッド・ジェームズ
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ファイザー・インク
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Abstract

(57)【要約】 サイクリックグアノシン3’,5’−一リン酸ホスホジエステラーゼ(例えばcGMP PDE5)を阻害することが望ましい医学的状態の治療的処理及び予防的処理において有用な、式(I)[式中、R1、R2、R3、R4及びXは、説明において与えられた意味を有する。]の化合物を提供する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は薬剤的に有用な化合物、特に5型サイクリックグアノシン3′,5′
−一燐酸ホスホジエステラーゼ(cGMP PDE5)のような、サイクリック
グアノシン3′,5′−一燐酸ホスホジエステラーゼ(cGMP PDEs)の
阻害に有用な化合物に関する。従って、その化合物は男性勃起障害(MED)を
含む、各種治療領域に有用性を持つ。
【0002】
【従来の技術】
EP−A−0636626はピラゾロ[3,4−d]−ピリミドン化合物類お
よびcGMP特異的PDEの阻害剤としてのそれらの使用に関する。一連の6−
フェニルピラゾロ[3,4−d]ピリミジノン、それらの合成およびそれらのサ
イクリックGMPホスホジエステラーゼ阻害活性はJ.Med.Chem.19
96,39,1635−1644に記載されている。国際特許出願WO96/1
6657はMEDの治療における、(数ある中での)あるピラゾロ[3,4−d
]ピリミジノン化合物の使用を開示する。
【0003】 EP−A−0526004は抗狭心症薬としての、あるピラゾロ[4,3−d
]ピリミジノン化合物について記述する。国際特許出願WO94/28902は
MEDの治療における、(数ある中での)あるピラゾロ[3,4−d]ピリミジ
ノン化合物の使用を開示する。
【0004】
【発明の開示】
本発明によれば、一般式Iの化合物:
【0005】
【化6】
【0006】 (式中 XはOまたはNR5を表し、 R1はH、低級アルキル、Het、アルキルHet、アリールまたはアルキル
アリール(ここで、後の5つの基はすべてハロ、シアノ、ニトロ、低級アルキル
、ハロ(低級アルキル)、OR6,OC(O)R7、C(O)R8、C(O)OR9 、C(O)NR1011、NR1213およびSO2NR1415から選択される1以
上の置換基で置換および/または停止されていてもよい)を表し、 R2はH、ハロ、シアノ、ニトロ、OR6,OC(O)R7、C(O)R8、C(
O)OR9、C(O)NR1011、NR1213、SO2NR1415、低級アルキル
、Het、アルキルHet、アリールまたはアルキルアリール(ここで、後の5
つの基はすべてハロ、シアノ、ニトロ、低級アルキル、ハロ(低級アルキル)、
OR6,OC(O)R7、C(O)R8、C(O)OR9、C(O)NR1011、N
1213およびSO2NR1415から選択される1以上の置換基で置換および/
または停止されていてもよい)を表し、 R3はH、低級アルキル、アルキルHetまたはアルキルアリール(ここで、
後の3つの基はすべてハロ、シアノ、ニトロ、低級アルキル、ハロ(低級アルキ
ル)、OR6,OC(O)R7、C(O)R8、C(O)OR9、C(O)NR10 11 、NR1213およびSO2NR1415から選択される1以上の置換基で置換お
よび/または停止されていてもよい)を表し、 R4はH、ハロ、シアノ、ニトロ、ハロ(低級アルキル)、OR6,OC(O)
7、C(O)R8、C(O)OR9、C(O)NR1011、NR1213、NR16
Y(O)R17、N[Y(O)R172、SOR18,SO219、C(O)AZ、低
級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、Het、アルキルHet、アリ
ール、アルキルアリール(ここで、後の7つの基はすべてハロ、シアノ、ニトロ
、低級アルキル、ハロ(低級アルキル)、OR6,OC(O)R7、C(O)R8
、C(O)OR9、C(O)NR1011、NR1213およびSO2NR1415から
選択される1以上の置換基で置換および/または停止されていてもよい)を表し
、 YはCまたはS(O)を表し、 Aは低級アルキレンを表し、 ZはOR6,ハロ、Hetまたはアリール(ここで、後の2つの基はともにハ
ロ、シアノ、ニトロ、低級アルキル、ハロ(低級アルキル)、OR6,OC(O
)R7、C(O)R8、C(O)OR9、C(O)NR10a11a、NR1213、S
2NR1415から選択される1以上の置換基で置換されていてもよい)を表し
、 R10およびR11は独立してHまたは低級アルキル(ここで、後の基はハロ、シ
アノ、ニトロ、低級アルキル、ハロ(低級アルキル)、OR6,OC(O)R7
C(O)R8、C(O)OR9、C(O)NR10a11a、NR1213、SO2NR1 415、およびNR20S(O)221から選択される1以上の置換基、またはHe
tもしくは前記の後の13の基の1以上で置換されていてもよいアリールで置換
および/または停止されていてもよい)を表すか、またはR10およびR11のひと
つが低級アルコキシ、アミノまたはHetであってもよく、ここで後の2つの基
はともに低級アルキルで置換されていてもよく、 R10aおよびR11aは低級アルキル、Hetまたはアリールを含む基であるとき
、これらの3つの基が1以上のC(O)NR10a11aおよび/またはNR1213 基を含む1以上の置換基により置換および/または停止(適宜)されてないこと
を除いては、それらは独立して先に定義したR10およびR11を表し、 R12およびR13は独立してHまたは低級アルキル(ここで、後の基はOR6
C(O)OR9、C(O)NR2223およびNR2425から選択される1以上の
置換基で置換および/または停止されていてもよい)を表し、R12またはR13
ひとつはC(O)−低級アルキルまたはC(O)Hetであってもよいか(ここ
で、Hetは低級アルキルで置換されていてもよい)、またはR12およびR13
一緒になってC3-7アルキレン(ここで、アルキレン基は不飽和であってもよく
、1以上のアルキル基で置換されていてもよく、および/またはOもしくはNR 26 により中断されていてもよい)を表し、 R14およびR15は独立してHまたは低級アルキルを表すか、またはR14および
15はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、複素環を形成し、 R16およびR17は独立してHまたは低級アルキル(ここで、後の基はOR6
C(O)OR9、C(O)NR2223およびNR2425から選択される1以上の
置換基で置換および/または停止されていてもよい)を表すか、またはR16およ
びR17のひとつがHetまたはアリールであってもよく、ここで後の2つの基は
共に低級アルキルにより置換されていてもよく、 R5、R6、R7、R8、R9、R18、R19、R20、R22、R23、R24およびR25
は独立してHまたは低級アルキルを表し、 R18およびR19は独立して低級アルキルを表し、 R21は低級アルキルまたはアリールを表し、 R26はH、低級アルキル、アリール、C(O)R27またはS(O)228を表
し、 R27はH、低級アルキルまたはアリールを表し、 R28は低級アルキルまたはアリールを表し、 Hetは置換されていてもよい4から12員複素環基を表し、ここで基は窒素
、酸素、イオウおよびその混合物から選択される1以上のヘテロ原子を含む)の
化合物、または薬剤的もしくは動物薬剤的に受容できるその塩および/または溶
媒和物が提供され、それらの化合物は以後“本発明の化合物”と総称される。
【0007】 本明細書で使用するとき、“アリール”という語はフェニルおよびナフチルの
ような、6−から10−員炭素環芳香族基を含み、該基はアリール(該基はいず
れか別のアリール基で置換されてはならない)、低級アルキル、Het、ハロ、
シアノ、ニトロ、OR6,OC(O)R7、C(O)R8、C(O)OR9、C(O
)NR10a11a、NR12a13a(ここで、以下の場合を除いて、R12aおよびR1 3a は独立して本明細書で定義したR12およびR13を表す:(i)それらは、He
tが1以上のC(O)NR10a11aおよび/またはNR12a13a基を含む、1以
上の置換基により置換されているC(O)Hetを表さない;または(ii)そ
れらはNR26により中断されるC3-7アルケンを一緒に表さない)およびSO2
1415から選択される1以上の置換基で置換されていてもよい。
【0008】 本明細書で使用するとき、“Het”という語は4−から12−員、好ましく
は4−から10−員環系を含み、該環は窒素、酸素、イオウおよびその混合物か
ら選択される1以上のヘテロ原子を含み、そして該環は1以上の二重結合を含ん
でいてもよく、または性質が非芳香性、部分的に芳香性または完全に芳香性であ
ってもよい。環系は単環式、二環式または縮合であってもよい。本明細書で同定
される各“Het”基は、ハロ、シアノ、ニトロ、オキソ、低級アルキル(該ア
ルキル基は以下に定義したようにそれ自体置換または停止されていてもよい)、
OR6,OC(O)R7、C(O)R8、C(O)OR9、C(O)NR10a11a
NR12a13aおよびSO2NR1415から選択される1以上の置換基で置換され
ていてもよい。その語は従って、置換されていてもよいアゼチジニル、ピロリジ
ニル、イミダゾリル、インドリル、フラニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、
オキサジアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル
、オキサトリアゾリル、チアトリアゾリル、ピリダジニル、モルホリニル、ピリ
ミジニル、ピラジニル、ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、ピペリジニ
ル、ピラゾリル イミダゾピリジニルおよびピペラジニルのような基を含む。H
etでの置換は、Het環の炭素原子においてであるか、または、適宜、1以上
のヘテロ原子においてであってもよい。
【0009】 “Het”基もN−オキシドの形状中にあってもよい。 R14およびR15(それらが結合する窒素原子と一緒に)が表してもよい複素環
は少なくとも1窒素原子を含む任意の複素環であってもよく、そして該環は必須
窒素原子(それは、疑いを避けるために、R14およびR15が結合する原子である
)によって分子の残りに結合するとき、安定構造を形成する。この点に関して、
14およびR15(それらが結合する窒素原子と一緒に)が表してもよい複素環は
4−から12−員、好ましくは4−から10−員環系を含み、該環は少なくとも
1窒素原子を含み、そして窒素、酸素、および/またはイオウから選択される1
以上の別のヘテロ原子を含んでいてもよく、そして該環は1以上の二重結合を含
むか、または性質が非芳香性、部分的に芳香性または完全に芳香性であってもよ
い。その語は従って、アゼチジニル、ピロリジニル、イミダゾリル、インドリル
、イソアゾイル、オキサゾイル、トリアゾリル、テトラゾリル、モルホリニル、
ピペリジニル、ピラゾリルおよびピペラジニルのような基を含む。 “低級アルキル”(アルキルHetおよびアルキルアリール基のアルキル部分を
含む)という語は、本明細書で使用するとき、C1-6アルキルを意味し、メチル
、エチル、プロピル、ブチル、ペンチルおよびヘキシル基を含む。特記しない限
り、アルキル基は、十分な炭素原子数があるとき、直鎖または分枝鎖であっても
よく、飽和または不飽和であってもよく、環式、非環式、または一部環式/非環
式であってもよく、および/または1以上のハロ原子により置換されていてもよ
い。本明細書での使用のための好ましい低級アルキル基はC1-3アルキル基であ
る。R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13
、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25 、R26、R27、およびR28で表され、そしてそれらによりR1、R2、R3、R4
10、R11、R12、R13、R16、R17、アリール、アルキルアリール、アルキル
HetおよびHetが置換されていてもよいアルキル基は、十分な炭素原子数が
あるとき、直鎖もしくは分枝鎖であり、飽和もしくは不飽和であり、環式、非環
式、もしくは一部環式/非環式であり、1以上の酸素、イオウおよび場合によっ
てはアルキル化、または場合によってはアシル化されていてもよい窒素により中
断され、および/または1以上のハロ原子により置換されていてもよい。“低級
アルケニル”および“低級アルキニル”という語は、本明細書で使用するとき、
それぞれ、1以上の二重または三重炭素−炭素結合を持つC2-6基を含む。その
他の点では、“低級アルケニル” および“低級アルキニル”という語は “低級
アルキル”という語と同様に定義する。同様に“低級アルキレン”という語は、
本明細書で使用するとき、基の2カ所で結合していてもよく、そしてその他の点
では“低級アルキル”と同じように定義される、C1-6基を含む。“アシル”と
いう語はC(O)−低級アルキルを含む。
【0010】 “アルキルHet”および“アルキルアリール”という語は、C1-6アルキル
HetおよびC1-6アルキルアリールを含む。アルキルHetおよびアルキルア
リールのアルキル基(たとえば、C1-6アルキル基)は、十分な炭素原子数があ
るとき、直鎖もしくは分枝鎖であり、飽和もしくは不飽和であり、および/また
は酸素により中断されていてもよい。この状況では“Het”および“アリール
”という語は、先に定義したものと同様である。置換されたアルキルHetおよ
びアルキルアリールは環上および/またはアルキル鎖上に置換基をもっていても
よい。
【0011】 ハロ基(先に述べた基がそれによって置換または停止されていてもよい)はフ
ルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを含む。 一般式(I)の化合物は式IAおよびIBにより表すことができる:
【0012】
【化7】
【0013】 式中R1、R2、R3、R4およびXは先に定義したものと同様である。 塩基性中心を持つ、薬剤的または動物薬剤的に受容できる本発明の化合物の塩
としては、たとえば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸および燐酸のよう
な無機酸とともに、カルボン酸、または有機−スルホン酸とともに形成される非
毒性酸付加塩が挙げられる。例としてはHCl、HBr、HI、硫酸塩または重
硫酸塩、硝酸塩、燐酸塩または燐酸水素、酢酸塩、安息香酸塩、コハク酸塩、サ
ッカレート、フマル酸塩、マレイン酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、グル
コン酸塩、カムシレート、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼン
スルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩およびパモエートが挙げられる。本発
明の化合物は塩基と共に、薬剤的または動物薬剤的に受容できる金属塩、特に非
毒性アルカリおよびアルカリ土類金属塩も提供する。例としてはナトリウム、カ
リウム、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛およびジエタノールア
ミン塩が挙げられる。適切な薬剤的塩に関する総説として、Berge et al. ,J.Pharm.Sci.,66,1−19,1977を参照されたい
【0014】 本発明の化合物の薬剤的に受容できる溶媒和物はその水和物を含む。 本発明の化合物および各種塩の範囲内にその多形も含まれる。 式(I)の化合物は1以上の非対称炭素結合を含み、そのため2以上の立体異
性型で存在する。式(I)の化合物がアルケニルまたはアルケニレン基を含むと
き、シス(E)およびトランス(Z)異性も起こる。本発明は式(I)の化合物
の個々の立体異性体、および、その混合物と一緒に、適宜、その互変異性体を含
む。ジアステレオマーまたはシスおよびトランス異性体の分離は、たとえば式(
I)の化合物またはその適切な塩もしくは誘導体の立体異性体的混合物の分別結
晶、クロマトグラフィーまたはH.P.L.C.のような慣用の方法により行う
ことができる。式(I)の化合物の個々のエナンチオマーは、対応する光学的に
純粋な中間体から、または適切なキラル支持体を使用して対応するラセミ体のH
.P.L.Cのような分割により、もしくは、適宜、対応するラセミ体と適切な
光学的に活性な酸もしくは塩基との反応により形成されるジアステレオマー塩の
分別結晶によっても製造することができる。
【0015】 すべての立体異性体は本発明の範囲内に含まれる。 本発明の別の側面に従った化合物の好ましい基は先に定義した式I、IAおよ
びIBの化合物であり、ここで: R1はH、低級アルキル、Het、アルキルHetまたはアルキルアリール(
ここで、後の4つの基はすべてシアノ、低級アルキル、OR6、C(O)OR9
たはNR1213から選択される1以上の置換基で置換および/または停止されて
いてもよい)を表し; R2はH、ハロ、低級アルキル、Het、またはアリール(ここで、後の3つ
の基はすべて先に定義されたような1以上の置換基で、そして好ましくはNR1213またはSO2NR1415で置換および/または停止されていてもよい)を表
し; R3はハロ、シアノ、ニトロ、低級アルキル、ハロ(低級アルキル)、OR6
OC(O)R7、C(O)R8、C(O)OR9、C(O)NR1011、NR121 3 およびSO2NR1415から選択される1以上の置換基で置換および/または停
止されていてもよいC1−C4アルキルまたはC3−C4シクロアルキルを表し; R4はハロ、シアノ、ニトロ、C(O)R8、C(O)OR9、C(O)NR10
11、NR1213、N[Y(O)R172、NR16Y(O)R17、SOR18,S
219、C(O)AZ、低級アルキル、低級アルキニル、Hetまたはアリー
ルを表し、ここで、後の3つの基はすべて先に定義されたような1以上の置換基
で、置換および/または停止されていてもよく; そしてY、A、Z、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R5
、R6、R7、R8、R9、R18、R19およびHetはすべて先に定義されたものと
同様である。
【0016】 本明細書の別の好ましい化合物は、R1が置換されていてもよい低級アルキル
、より好ましくは低級アルキル、低級アルコキシ−停止低級アルキル、NR12 13 −停止低級アルキル、またはN−モルホリノ−停止−低級アルキルを表すもの
である。あるいはR1は、ピペリジニル基の窒素原子において、低級アルキルま
たはC(O)OR9で置換されていてもよい、4−ピペリジニルまたは3−アゼ
チジニルを表してもよい。
【0017】 本発明のそのような別の好ましい化合物において、R2はC(O)NR1011
、NR1213、1以上のO、SもしくはNで中断されていてもよい低級アルキル
であって、Nにおいて低級アルキルあるいはアシルにより置換されていてもよい
基、または置換されていてもよいアリールまたはHetを表す。さらに好ましく
は、R2が中断された低級アルキルであるとき、中断している原子は1以上のO
および低級アルキル化−Nであり、そしてR2がアリールのとき、それは置換さ
れていてもよいフェニルまたはピリジルである。
【0018】 本発明の特に好ましい化合物は、R2がC(O)NR1011、NR1213、O
またはNにより中断されていてもよく、Nにおいて低級アルキルにより置換され
ていてもよいC1−C4アルキル、置換されていてもよいフェニル、または置換さ
れていてもよいピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリミジン−5−イ
ル、ピラジン−2−イル、ピラゾール−4−イル、オキサジアゾール−2−イル
、フラン−2−イル、フラン−3−イル、テトラヒドロフラン−2−イルおよび
イミダゾール[1,2−a]ピリジン−6−イルを表すものである。
【0019】 本発明の別のそして特に好ましい化合物において、R3は低級アルキルまたは
シクロアルキルを表していてもよい。また、Xは好ましくはOである。 そのような本発明の別のそして特に好ましい化合物は、ハロ、低級アルキル、
低級アルキニル、置換されていてもよいHet、置換されていてもよいアリール
、C(O)R8、C(O)AZ、C(O)OR9、C(O)NR1011、NR12 13 またはNR16Y(O)R17を表すR4を持つ。R4のより好ましい値はC(O)
8(たとえば、アセチル)、ハロ(たとえば、ヨード)、SO219(式中、R 19 は低級アルキルを表す)およびC(O)NR1011(たとえば、R10およびR 11 が独立してHおよび低級アルキルを表し、および/またはR10およびR11の一
方が低級アルコキシである)またはNHBであり、ここでBはH、SO2CH3
たはC(O)Hetを表す。
【0020】 本発明の別の好ましい化合物は、R4がヨード、低級アルキル、低級アルキニ
ル(ここで、後の2つの基はC(O)OR9(ここで、R9はHまたはC1-6アル
キルを表す)により置換および/または停止される)、N(H)Y(O)R17
N[Y(O)R172、置換されていてもよいHetまたはNR1213(ここで
、R12およびR13はOまたはN−S(O)2−(置換されていてもよいアリール
)により中断されるC35アルキレンを一緒に表す)を表すものを含む。
【0021】 より好ましい本発明の化合物はさらに、R4が、N(H)Y(O)R17(ここ
で、R17はC(O)OHまたはC(O)O−低級アルキルにより置換および/ま
たは停止されていてもよい、C1−C4アルキルを表す)を表すものを含む。
【0022】 本発明の好ましい化合物は以下に記載する実施例1から87(製造例を除く)
の化合物を含む。より好ましい化合物は実施例1、20、22、24、32、3
4、44a、44b、44c、63、64、65、66、67、および85の化
合物、および実施例5、16、17、21、26、29、47、48、49、5
0、50a、51、51a、59、68、70、71、73、74、75、77
、79、80、84、86、87、89、91、92、113、114、116
、118−128、130−136、138、140、143の化合物を含む。
【0023】 本明細書の非常に好ましい化合物は以下のものを含む: 5−(2−ブトキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(2−
メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジ
ン−7−オン; 5−(2−ブトキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−3−エチル−1−(2−
メトキシエチル)−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジ
ン−7−オン; 5−(5−ヨード−2−イソブトキシ−3−ピリジニル)−2−メチル−3−プ
ロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オ
ン; 5−(2−ブトキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−2−[2−(4−モルホ
リニル)エチル]−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−
d]ピリミジン−7−オン; tert−ブチル4−[5−(2−ブトキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−
3−エチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピ
リミジン−2−イル]−1−ピペリジンカルボキシレート; tert−ブチル3−[5−(2−ブトキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−
3−エチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピ
リミジン−2−イル]−1−アゼチジンカルボキシレート; 5−(2−プロポキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−3−エチル−7−オキ
ソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル]
ニコチネート; tert−ブチル[3−エチル−5−(5−ヨード−2−プロポキシ−3−ピリ
ジニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリ
ミジン−1−イル]アセテート; tert−ブチル[3−エチル−5−(5−ヨード−2−プロポキシ−3−ピリ
ジニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリ
ミジン−2−イル]アセテート; [3−エチル−5−(5−ヨード−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−7−オ
キソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−1−イル
]酢酸; [3−エチル−5−(5−ヨード−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−7−オ
キソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−2−イル
]酢酸; 5−(2−プロポキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−1−メチル−3−プロ
ピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン
; 2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−(2−エトキシ−5−ヨード−3
−ピリジニル)−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d
]ピリミジン−7−オン; 6−ブトキシ−5−[3−エチル−2−(2−メトキシエチル)−7−オキソ−
6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル]−N
−メトキシ−N−メチルニコチンアミド; 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(2
−メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミ
ジン−7−オン; 5−[5−アセチル−2−(2−メトキシ−1−メチルエトキシ)−3−ピリジ
ニル]−3−エチル−2−(2−メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H−
ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン; 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−1−(2
−メトキシエチル)−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミ
ジン−7−オン; 6−イソブトキシ−N,N−ジメチル−5−(2−メチル−7−オキソ−3−プ
ロピル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イ
ル)ニコチンアミド; 5−(5−グリコロイル−2−イソブトキシ−3−ピリジニル)−2−メチル−
3−プロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−
7−オン; 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−2−[2−(ジメチル
アミノ)エチル]−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−
d]ピリミジン−7−オン; 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−2−[2−(4−モル
ホリニル)エチル]−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3
−d]ピリミジン−7−オン; 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−2−[2−(4−ピペ
リジニル)エチル]−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3
−d]ピリミジン−7−オン; tert−ブチル4−[2−(5−(5−アセチル−2−ブトキシー3−ピリジ
ニル)3−エチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−
d]ピリミジン−2−イル)エチル]−1−ピペリジンカルボキシレート; 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(1
−メチル4−ピペリジニル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d
]ピリミジン−7−オン; [5−(5−アセチル−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−7−
オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−1−イ
ル]酢酸; 5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H−ピラ
ゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシニコチノニトリル
; 1−メチル−5−[2−プロポキシ−5−(1H−テトラゾール−5−イル)−
3−ピリジニル]3−プロピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−
d]ピリミジン−7−オン; 5−[5−(3−ヒドロキシ−5−イソキサゾリル)−2−プロポキシ−3−ピ
リジニル]−1−メチル−3−プロピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[
4,3−d]ピリミジン−7−オン; 5−(5−アミノ−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−1−メチル−3−プロ
ピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン
; {[5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H−
ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ−3−ピリジ
ニル]アミノ}酢酸; N−[5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H
−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ−3−ピリ
ジニル]メタンスルホンアミド; N−[5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H
−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ−3−ピリ
ジニル]−3−オキソ−β−アラニン; ({[5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H
−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ−3−ピリ
ジニル]アミノ}スルホニル)酢酸; N−[5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H
−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ−3−ピリ
ジニル]アラニン; 5−{2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−3−エチル−7−オキソ−6,
7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル}−6−エ
トキシニコチン酸;または 5−{2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−3−エチル−7−オキソ−6,
7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル}−6−エ
トキシ−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミド。
【0024】 本発明に従った化合物の特に好ましい基は一般式(I)を持ち、式中: XはOまたはNR5を表し; R1は、低級アルキルまたはNR1213から選択される1以上の置換基で置換
および/または停止されていてもよい、低級アルキルまたはアルキルHetを表
し; R2は、先に定義された1以上の置換基で置換および/または停止されていて
もよい、低級アルキル、Hetまたはアリールを表し; R3は1以上のOR6置換基で置換および/または停止されていてもよい、C1
−C4アルキルまたはC3−C4シクロアルキルを表し; R4はハロ、シアノ、C(O)R8、C(O)NR1011、NR1213、NR16 Y(O)R17、SO219またはアリールを表し、ここで前記アリール基は先に
定義された1以上の置換基で置換および/または停止されていてもよく; そしてここで、Y、A、Z、R10、R11、R12、R13、R16、R17、R5、R6 、R8、R19およびHetは先に定義されたものと同様である。
【0025】 本発明の化合物は互変異性を示してもよい。式I、IA、IBの化合物、およ
びその混合物のすべての互変異性型は本発明の範囲内に含まれる。 本発明の化合物は1以上のキラル中心を含んでいてもよく、従って、立体異性
体、すなわち、エナンチオマーまたはジアステレオマーあるいはそれらの混合物
として存在することができる。式IAおよびIBの化合物、およびその任意の混
合物の個々の立体異性体は本発明の範囲内に含まれる。ジアステレオマーはたと
えば、分別結晶またはクロマトグラフィーのような慣用の技術を使用して分離す
ることができる。各種立体異性体は、たとえば、分別結晶またはHPLCのよう
な慣用の技術を使用して、化合物のラセミまたは他の混合物の分離により単離す
ることができる。所望する光学異性体はラセミ化またはエピマー化を起こさない
条件下で、適切な光学的に活性な出発物質の反応により製造してもよい。あるい
は、所望する光学異性体は適切なキラル支持体を使用したHPLCによるラセミ
体の分離により、または、適宜、適切な光学的に活性な酸もしくは塩基とラセミ
体との反応により形成されたジアステレオマー塩の分別結晶により製造してもよ
い。すべてのジアステレオマーは本発明の範囲内に含まれる。
【0026】 また、生物学的研究に適した式I、IAおよびIBの化合物の放射標識誘導体
も本発明の範囲内に含まれる。 本発明はさらに、一般式(IA)および(IB)の化合物または薬剤的もしく
は動物薬剤的に受容できるその塩および/または溶媒和物を提供し、式中、 XはOまたはNR5を表し 、 R1はH、低級アルキル、Het、アルキルHet、アリールまたはアルキル
アリール(ここで、後の5つの基はすべてハロ、シアノ、ニトロ、低級アルキル
、ハロ(低級アルキル)、OR6,OC(O)R7、C(O)R8、C(O)OR9 、C(O)NR1011、NR1213およびSO2NR1415から選択される1以
上の置換基で置換および/または停止されていてもよい)を表し、 R2はH、ハロ、シアノ、ニトロ、OR6,OC(O)R7、C(O)R8、C(
O)OR9、C(O)NR1011、NR1213、SO2NR1415、低級アルキル
、Het、アルキルHet、アリールまたはアルキルアリール(ここで、後の5
つの基はすべてハロ、シアノ、ニトロ、低級アルキル、ハロ(低級アルキル)、
OR6,OC(O)R7、C(O)R8、C(O)OR9、C(O)NR1011、N
1213およびSO2NR1415から選択される1以上の置換基で置換および/
または停止されていてもよい)を表し、 R3はH、低級アルキル、アルキルHetまたはアルキルアリール(ここで、
後の3つの基はすべてハロ、シアノ、ニトロ、低級アルキル、ハロ(低級アルキ
ル)、OR6,OC(O)R7、C(O)R8、C(O)OR9、C(O)NR10 11 、NR1213およびSO2NR1415から選択される1以上の置換基で置換お
よび/または停止されていてもよい)を表し、 R4はH、ハロ、シアノ、ニトロ、ハロ(低級アルキル)、OR6,OC(O)
7、C(O)R8、C(O)OR9、C(O)NR1011、NR1213、NR16
Y(O)R17、SOR18,SO21920、C(O)AZ、低級アルキル、低級
アルケニル、低級アルキニル、Het、アルキルHet、アリール、アルキルア
リール(ここで、後の7つの基はすべてハロ、シアノ、ニトロ、低級アルキル、
ハロ(低級アルキル)、OR6,OC(O)R7、C(O)R8、C(O)OR9
C(O)NR1011、NR1213およびSO2NR1415から選択される1以上
の置換基で置換および/または停止されていてもよい)を表し、 YはCまたはS(O)を表し、ここでYがS(O)のとき、R16およびR17
一つは存在せず、 Aは低級アルキレンを表し、 ZはOR6,ハロ、Hetまたはアリール(ここで、後の2つの基はともにハ
ロ、シアノ、ニトロ、低級アルキル、ハロ(低級アルキル)、OR6,OC(O
)R7、C(O)R8、C(O)OR9、C(O)NR10a11a、NR1213、S
2NR1415から選択される1以上の置換基で置換されていてもよい)を表し
、 R5、R6、R7、R8、R9、R18、R19およびR20は独立してHまたは低級ア
ルキルを表し、 R10およびR11は独立してHまたは低級アルキル(ここで、後の基はハロ、シ
アノ、ニトロ、低級アルキル、ハロ(低級アルキル)、OR6,OC(O)R7
C(O)R8、C(O)OR9、C(O)NR1011、NR1213およびSO2
1415から選択される1以上の置換基、またはHetもしくは前記の後の11
の置換基で置換されていてもよいアリールで置換および/または停止されていて
もよい)を表すか、またはR10およびR11のひとつが低級アルコキシ、アミノま
たはHetであってもよく、後の2つの基はともに低級アルキルで置換されてい
てもよく、 R12およびR13は独立してHまたは低級アルキルを表すか、またはR12または
13のひとつがC(O)−低級アルキルまたはC(O)Hetであってもよく(
ここで、Hetは低級アルキルで置換されていてもよい) R14およびR15は独立してHまたは低級アルキルを表すか、またはR14および
16は、それらが結合している窒素原子と一緒になって複素環を形成し R15およびR17は独立してHまたは低級アルキルを表すか、またはR16および
17のひとつがHetまたはアリールであってもよく、ここで後の2つの基は共
に低級アルキルにより置換されていてもよく Hetは置換されていてもよい4から12員複素環基を表し、それは芳香性ま
たは非芳香性であってもよく、それは1以上の二重結合を含んでいてもよく、そ
れは単−、または二−環であってもよく、そしてそれはN、SおよびOから選択
される1以上のヘテロ原子を含んでいてもよい。 製造法 本発明の別の側面に従って、以下に説明したような、本発明の化合物の製造方
法が提供される。
【0027】 以下の方法は本発明の化合物を得るために採用することができる一般合成法を
説明する。 1.式I、IAおよびIBの化合物はそれぞれ対応する式II、IIAおよびI
IBの環化により製造できる:
【0028】
【化8】
【0029】
【化9】
【0030】 ここでR1、R2、R3、R4およびXは式I、IAおよびIBの化合物に対して先
に定義されたものと同様である。 この環化はピリミドン環形成のための既知の方法を使用して塩基性、中性また
は酸性条件下で行うことができる。好ましくは、環化は、たとえば還流温度(ま
たは、もし密封容器中で行う場合、還流温度より高い温度で)、エタノールのよ
うな、適切なアルコール性溶媒の存在下で、ナトリウムエトキシド、カリウムt
ert−ブトキシド、炭酸セシウムまたはカリウムビス(トリメチルシリル)ア
ミドのような、アルコールまたはアミンのアルカリ金属塩を使用して、塩基性条
件下で行う。当業者は、ピリジン−3−イルの2−位でのアルコキシド交換を緩
和するつもりであれば、(XがOを表し、そしてアルコールが溶媒として選択さ
れるとき)式R3OHの適切なアルコール、またはたとえば、3−メチルペンタ
ン−3−オールのような立体障害アルコールを使用してもよいということを認識
するであろう。
【0031】 式II、IIAおよびIIBの化合物はそれぞれ対応する式III、IIIA
およびIIIBの化合物:
【0032】
【化10】
【0033】 (ここでR1およびR2は、式II、IIAおよびIIBの化合物に対して先に定
義されたものと同様である)、と式IVの化合物またはそのカルボン酸誘導体と
の反応により製造できる:
【0034】
【化11】
【0035】 ここでR3、R4およびXは式II、IIAおよびIIBの化合物に対して先に定
義されたものである。 このカップリング反応は当業者に既知の慣用のアミド結合形成技術で行っても
よい。たとえば、式IVの化合物のアシルハロゲン化物(たとえば、クロリド)
誘導体を、約0℃から室温の温度で、ジクロロメタンまたはTHFのような適切
な溶媒中、トリエチルアミンまたはピリジンのような過剰の3級アミンの存在下
で、場合によっては4−ジメチルアミノピリジンのような、適切な触媒の存在下
で、式III、IIIAおよびIIIBの化合物と反応させてもよい。
【0036】 各種アミノ酸カップリング方法論を式IVの化合物と式III、IIIAおよ
びIIIBの化合物とをカップルさせるために使用してもよい。たとえば、式I
Vの酸または適切なその塩(たとえばナトリウム塩)は以下のような適切な活性
化試薬により活性化されてもよい。たとえば、場合によっては1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール水和物および/または4−ジメチルアミノピリジンのような触
媒;ブロモトリス(ピロリジニル)ホスホニウムヘキサフルオロフォスフェート
のようなハロトリスアミノホスホニウム塩;2−クロロ−1−メチルピリジニウ
ムクロリドのような適切なピリジニウム塩;またはO−(7−アザベンゾトリア
ゾール−1−イル)−N,N,N,N−テトラメチル−ウロニウムヘキサフルオ
ロ燐酸(HATU)のような別の適切なカップリング剤の存在下における、1,
3−ジクロロヘキシルカルボジイミドもしくは1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩のような、カルボジイミドである。カッ
プリング反応のいずれの型も、約0℃から約室温で、ジクロロメタン、テトラヒ
ドロフランまたはN,N−ジメチルホルムアミドのような適切な溶媒中で、場合
によってはN−メチルモルホリンまたはN−エチルジイソプロピルアミンのよう
な3級アミンの存在下において行ってもよい(たとえば、式III、IIIAお
よびIIIBの化合物、または活性化試薬のいずれかが酸付加塩の形状で存在す
るとき)。好ましくは、活性化試薬の約1から2分子当量および存在するいずれ
かの3級アミンの約1から3分子当量を使用してもよい。
【0037】 あるいは、IVのカルボン酸機能を、約室温から約80℃で、酢酸エチル、ジ
クロロメタンまたはブタン−2−オンのような適切な溶媒中で、N,N´−カル
ボニルジイミダゾールのような試薬の過剰量を使用して活性化し、続いて約20
℃から約90℃で、式III、IIIAまたはIIIBの化合物のいずれかと中
間体イミダゾリドを反応させてもよい。
【0038】 別の変法において、先に定義したような式I、IAまたはIBの化合物を、先
に記載した方法を使用して、式III、IIIAまたはIIIBの化合物と式I
Vのアシルクロリド誘導体とのカップリング、および生成した中間体化合物であ
る式II、IIAまたはIIBの環化によりワンポット法で形成してもよい。ワ
ンポット法はさらに、式I、IAまたはIBの化合物を形成するためのin−s
ituカップリングおよび環化反応を含んでいてもよい。好ましくは、ピリジン
を酸スカベンジャーとして、およびin−situカップリングおよび環化反応
の溶媒として使用してもよい。
【0039】 本発明の好ましい方法に従って、先に定義した式I、IAまたはIBの化合物
を先に定義した方法を使用して、先に定義したワンポット法で、式III、II
IAまたはIIIBの化合物と式IVの酸誘導体とのカップリングにより、およ
び生成した中間体化合物である式II、IIAまたはIIBの環化により形成し
てもよく、ここで式IVの酸誘導体は、一般式(XXX)のエステルから形成さ
れ、それ自体は一般式(XXXII)の化合物から得られる一般式(XXXI)
の化合物から製造されるか:
【0040】
【化12】
【0041】
【化13】
【0042】 またはIVが、一般式(XXXII)の化合物から直接形成され、ここでRP
1からC6アルキル、好ましくはメチルまたはエチルであり、ここでRQはCl
、Br、およびIから選択されるハロゲンであり、好ましくはIである。 本発明に従ったこれらの好ましい方法を、本明細書中の製造例37、56、57
、58、59、61および本明細書の実施例129に例示する。(XXXII)
からIVの直接的な形成がもっとも好ましい経路であることを認識すべきである
【0043】 先の好ましい方法において、式(IV)、(XXX)、(XXXI)および(
XXXII)の好ましい化合物が使用され、ここでR3は低級アルキル、好まし
くはC2からC4であり、XはOであり、RQはハロゲン、好ましくはBrまたは
Iであり、RPは酸の保護基で、そして好ましくはメチルまたはエチルまたはt
−ブチルのような低級アルキルであり、そしてR4はアシル、好ましくはアセチ
ルである。
【0044】 式II、IIAおよびIIBの化合物はあるいは、たとえば式I、IAおよび
IBの化合物の製造例(方法5)に関して以下に記載したような条件下で、以下
に定義したようにそれぞれ式XXIII、XXIIIAまたはXXIIIBの対
応する化合物のアルキル化により製造してもよい。 2.式I、IAおよびIBの化合物(式中、R2はC(O)NR1011を表し、
そしてR10およびR11は式I、IAおよびIBの化合物に対し先に定義したもの
と同様である)は対応する式I、IAおよびIBの化合物の反応により製造して
もよく、ここでR2は式HNR1011の化合物とともにC(O)OHを表し、式
中R10およびR11は式I、IAおよびIBの化合物に対し先に定義したものと同
様である。
【0045】 この反応は式II、IIAおよびIIBの化合物に対し先に記載した、類似し
たアミド結合形成技術を使用して行うことができる。 式I、IAおよびIBの化合物(式中R2はC(O)OR9を表す)はそれぞれ
式VI、VIAおよびVIBの対応する化合物の環化により製造してもよく:
【0046】
【化14】
【0047】
【化15】
【0048】 (ここで、R1、R3、R4およびXは式I、IAおよびIBの化合物に対し先
に定義したものであり、そしてR9alkは先に定義した、置換されていてもよい低
級アルキル基を表す)、つづいて(もし必要ならば)加水分解および/または(
もし必要ならば)別の置換されていてもよいアルキル基との交換による、アルキ
ル基R9alkの除去により製造してもよい。
【0049】 一般に、環化反応は式II、IIAおよびIIBの化合物に対し先に記載した
方法に類似した方法を使用して行う。 式VI、VIAおよびVIBの化合物はそれぞれ、式VII、VIIAおよび
VIIBの対応する化合物の反応により製造してもよい:
【0050】
【化16】
【0051】
【化17】
【0052】 ここで、R1およびR9alkは、先に定義した式IVの化合物とともに、式VI、
VIAおよびVIBの化合物に対し先に定義したものと同様である。反応は、式
II、IIAおよびIIBの化合物に関連して先に記載したアミドカップリング
条件に類似したものを使用して行ってもよい。
【0053】 式I、IAおよびIBの化合物(式中、R4はたとえば、低級アルコキシカル
ボニル(たとえばメトキシカルボニル)、低級アルキニル(たとえばアセチルエ
ニル)、低級アシル(たとえばアセチル)、Hetまたはアリールを表し、ここ
で後の4つの基は置換されていてもよい)はそれぞれ、式VIII、VIIIA
およびVIIIBの対応する化合物と、Lと交換することができる基R4aを含む
化合物との反応により製造してもよい:
【0054】
【化18】
【0055】
【化19】
【0056】 (式中、Lはハロ、好ましくははブロモまたはヨードのような脱離基であり、そ
してR1、R2、R3およびXは、式I、IAおよびIBの化合物に対し先に定義
したものである)。R4aは低級アルコキシカルボニル(たとえばメトキシカルボ
ニル)、低級アルキニル(たとえばアセチルエニル)、低級アシル(たとえばア
セチル)、Het、アリール(後の4つの基は置換されていてもよい)であって
もよいか、または、あるいは、R4aは後者の5つの基のいずれかと等価(たとえ
ば、互変異性体)の基であってもよい。慣用のカップリング化学、カルボニル化
化学またはハロゲン金属交換をこの反応に使用してもよい。以下の方法に記載し
た方法条件に加えて、適切な条件には以下のものを含む: (a)いわゆる“Suzuki”条件(たとえば、ボロン酸1.2eq.、K2
CO32eq.およびPd(PPh340.1eq.、ジオキサン:水の約4:
1の混合物中での還流、またはCsF2.5から3eq.、Pd2(dba)3
.05から0.1eq.およびP(o−tol)30.01から0.04eq.
、DME中での還流); (b)いわゆる“Stille”条件(たとえば、スタンナン1.5eq.、L
iCl10eq.、Cul0.15eq.およびPd(PPh340.1eq、
ジオキサン中での還流、またはスタンナン5eq.、Et3N、Pd2(dba) 3 およびP(o−tol)33.6eq.、MeCN中での還流); (c)いわゆる“Heck”条件(たとえば、室温から還流の間でMeCN中、
アシルアニオン等価物(たとえばブチルビニルエーテル)2eq.、Et3N1
.7eq.およびPd(OAc)2およびP(o−tol)3の触媒量3.6eq
.);または (d)いわゆる“Sonogashira”条件(たとえば、Synthesi
s 1980,8,627に記載されたように、室温から60℃の間でEt3
およびMeCN中、末端アルキン1.5から5eq.およびPd(PPh32
2/Cul0.024から0.03eq.)。 (e)さらにスルホキシドまたはスルホンに変換することができるS−結合イソ
チオウレア誘導体へのNiに触媒されたアリールヨージドの変換。そのような条
件はたとえば、Chemistry Letters、1998,p1979に
記載されている。
【0057】 適切なカルボニル化条件は、過剰の低級アルキルアルコール(たとえば、メタ
ノール)、過剰の3級アミン塩基(たとえば、Et3N)の存在下、そして場合
によっては適切な溶媒(たとえば、ジメチルスルホキシド)の存在下で、一酸化
炭素雰囲気下(たとえば、約482.6kPa(70psi)の圧で)、Lがハ
ロを表す式VIII、VIIIAまたはVIIIBの化合物と、適切な触媒系(
たとえば、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(DPPP)と結合
したパラジウム(II)酢酸)との反応を含む。
【0058】 基R4aは式I、IAおよびIBで定義した基R4であってもよい。あるいは、
慣用の化学技術を使用して、基R4aを基R4または別の基R4に変換してもよい。
基R4aからR4へのそのような変換および基R4間の相互変換の例は、以下に述べ
る実施例に示す。
【0059】 式VIII、VIIIAおよびVIIIBの化合物はそれぞれ、式X、XAお
よびXBの対応する化合物から当業者に既知のアミノ基からL基への変換の方法
を使用して製造してもよく、ここでLは式VIII、VIIIAおよびVIII
Bの化合物に対して先に定義したものであり:
【0060】
【化20】
【0061】 式中、R1、R2、R3およびXは、式VIII、VIIIAおよびVIIIBの
化合物に対して先に定義したものである。LはHalであってもよく、ここでH
alはヨード、ブロモまたはクロロである。たとえば、Lがヨードである式VI
II、VIIIAおよびVIIIBの化合物は、ジヨードメタン中、4から5倍
過剰の亜硝酸ブチルと対応する式X、XAまたはXBの化合物との反応により製
造してもよい。
【0062】 式X、XAまたはXBの化合物はそれぞれ、対応する式XI、XIAおよびX
IBの化合物の環化により製造してもよく:
【0063】
【化21】
【0064】 式中、R1、R2、R3およびXは式X、XAおよびXBの化合物に対して先に定
義したものである。この環化は、式II、IIAおよびIIBの化合物の製造の
ために先に記載したものと同様の技術を使用して行ってもよいが、それは好まし
くは塩基に媒介される。
【0065】 式XI、XIAまたはXIBの化合物は、接触水素化のような慣用の技術によ
る、対応する式XII、XIIAおよびXIIBの化合物の還元により製造して
もよく:
【0066】
【化22】
【0067】 式中、R1、R2、R3およびXは、式XI、XIAおよびXIBの化合物に対し
て先に定義したものである。一般に水素化は、約40℃から約50℃において、
約150kPaから500kPa、特に345kPaの水素圧下、エタノールの
ような適切な溶媒中で、Raney(登録商標)ニッケル触媒を使用して行って
もよい。
【0068】 式XII、XIIAおよびXIIBの化合物は先に記載した対応する式XII
I、XIIIAおよびXIIIBの化合物と式XIIIの化合物との反応により
製造してもよく:
【0069】
【化23】
【0070】 式中、R3およびXは、式XII、XIIAおよびXIIBの化合物に対し先に
定義したものである。反応は、式II、IIAおよびIIBの化合物に対して先
に記載したアミドカップリング条件に類似したものを使用して行ってもよい。
【0071】 式X、XAおよびXBの化合物は、あるいは、それぞれ対応する式XIII、
XIIIAおよびXIIIBの化合物の還元により製造してもよく:
【0072】
【化24】
【0073】 式中、R1、R2、R3およびXは式X、XAおよびXBの化合物に対して先に定
義したものである。この還元は各種反応条件、たとえば、接触水素化(たとえば
:60psi(415kPa)H2圧および室温で、エタノールのようなアルコ
ール中の10% Pd/C;または約150kPaから500kPaまでの水素
圧、特に345kPa、約40℃から約50℃で、エタノールのような適切な溶
媒中のRaney(登録商標)ニッケルを使用して)により、または遷移金属触
媒による還元(たとえば、酢酸中の鉄粉末(たとえば、7eq.)または酢酸中
のTiCl3(たとえば、9eq.)の存在下、室温付近で)により行ってもよ
い。
【0074】 式XIII、XIIIAおよびXIIIBの化合物は、式XIIICの化合物
【0075】
【化25】
【0076】 または、好ましくは、そのカルボン酸付加塩(たとえば、酢酸塩またはぎ酸塩)
と(式中XおよびR3は式XIII、XIIIAまたはXIIIBの化合物に対
し、先に定義したものと同様である。)、両方とも本明細書に記載したような条
件下で、以下の(a)または(b)のいずれかの化合物との反応により合成して
もよく、: (a)先に定義したような、対応する式XIII、XIIIAまたはXIIIB
の化合物;または (b)以下に定義したような対応する式XVII、XVIIAまたはXVIIB
の化合物。そのような反応は、たとえば、式XIIICのアミジン化合物の1.
0から1.1当量を使用して、たとえば3−メチル−3−ペンタノール中での還
流(たとえば、約2.5から3時間)により、行ってもよい。
【0077】 式XIIICの化合物は当業者に既知の条件下で、対応するシアノピリジンか
ら製造してもよい。 式XIII、XIIIAおよびXIIIBの化合物(式中、R2は低級アルキ
ル(ここで、アルキル基は分子の残りに結合する炭素原子において分枝し、そし
て不飽和である)、低級アルコキシカルボニル、NR1213、シアノ、アリール
またはHet(ここでHet基は、芳香性であるか、または分子の残りに結合す
る炭素原子において不飽和のいずれかである)を表す)はあるいは、たとえば式
I、IAおよびIBの化合物の製造(以下の方法6を参照されたい)のために以
下に記載したように、それぞれ対応する式XIIIDまたはXIIIEの化合物
から製造してもよく:
【0078】
【化26】
【0079】 式中、HalはCl、BrまたはI、好ましくはIそして特にBrを表し、そし
てR1、R3およびXは式XIII、XIIIAおよびXIIIBの化合物に対し
て先に定義したものである。以下の方法6に記載した方法条件以外に、適切なカ
ップリング条件は以下のものを含む: (a)いわゆる“Suzuki”条件(たとえば、ボロン酸1.2eq.、K2
CO32eq.およびPd(PPh340.1eq.、ジオキサン:水の約4:
1の混合物中での還流、またはCsF2.5から3eq.、Pd2(dba)3
.05から0.1eq.およびP(o−tol)30.01から0.04eq.
、DME中での還流); (b)いわゆる“Stille”条件(たとえば、スタンナン1.5eq.、L
iCl10eq.、CuI0.15eq.およびPd(PPh340.1eq、
ジオキサン中での還流、またはスタンナン5eq.、Et3N、Pd2(dba) 3 およびP(o−tol)33.6eq.、MeCN中での還流); (c)いわゆる“Heck”条件(たとえば、室温および還流の間でMeCN中
、アシルアニオン等価物(たとえばブチルビニルエーテル)2eq.、Et3
1.7eq.およびPd(OAc)2およびP(o−tol)3の触媒量);また
は (d)いわゆる“Sonogashira”条件(たとえば、Synthesi
s1980,8,627に記載されたように、室温および60℃の間でEt3
およびMeCN中、末端アルキン1.5から5eq.およびPd(PPh32
2/CuI0.024から0.03eq.)。
【0080】 適切なカルボニル化条件は、過剰の低級アルキルアルコール(たとえば、メタ
ノール)、過剰の3級アミン塩基(たとえば、Et3N)の存在下、そして場合
によっては適切な溶媒(たとえば、ジメチルスルホキシド)の存在下で、一酸化
炭素雰囲気下(たとえば、約482.6kPa(70psi)の圧で)、式VI
IIDまたはVIIIEの化合物と、適切な触媒系(たとえば、1,2−ビス(
ジフェニルホスフィノ)プロパン(DPPP)と結合したパラジウム(II)酢
酸)との反応を含む。
【0081】 式XIIIDおよびXIIIEの化合物は、当業者に既知の(たとえば臭素化
では,溶媒として酢酸存在下、1.5から2.0eq.のブロミンおよび、1.
5から2.0の酢酸ナトリウムの存在下、室温と還流の間)条件下で、それぞれ
対応する式XIIIFおよびXIIIGの化合物のハロゲン化により製造しても
よく:
【0082】
【化27】
【0083】 式中、R1、R3およびXは先に定義したものである。 式XIII、XIIIAまたはXIIIBの化合物は、それぞれ対応する式X
VII、XVIIAおよびXVIIBの化合物と式XIIICの化合物とのカッ
プリングにより製造してもよく:
【0084】
【化28】
【0085】 式中R1およびR2は式XVI、XVIAおよびXVIBの化合物に対し先に定義
したものと同様であり、R17は低級(たとえば、C1-6アルキル)基を表す。 5.R1が低級アルキル、Het、アリール、アルキルHetまたはアルキルア
リールを表す式I、IAおよびIBの化合物(ここで後の5つの基はすべてR1
に関して先に定義したように、置換されていてもよい)はそれぞれ対応する式X
XIIAまたはXXIIBの化合物のアルキル化により製造してもよく(ここで
当業者が認識するものは、同じ化合物の異なる互変異性型である):
【0086】
【化29】
【0087】 (ここでR2、R3、R4およびXは、式I、IAおよびIBの化合物に対し先に
定義したものと同様である)、たとえば当業者に既知の条件下、式R1a−Lの化
合物(式中R1aは低級アルキル、Het、アリール、アルキルHetまたはアル
キルアリール(ここで後の5つの基はすべてR1に関して先に定義したように置
換されていてもよい)を表し、LおよびHetは先に定義したものと同様である
)との反応により製造してもよい。当業者は式XXIIAまたはXXIIBの化
合物がそれぞれ、R1がHを表す、式I、IAおよびIBの化合物であることを
認識することになる。
【0088】 式XXIIAまたはXXIIBの化合物はそれぞれ対応する式XXIIIAま
たはXXIIIBの化合物の環化により製造してもよく:
【0089】
【化30】
【0090】 (式中R2、R3、R4およびXは、先に定義したものと同様である)、たとえば
、式I、IAおよびIBの化合物の製造に関して先に記載したものと等価または
類似した条件下で製造してもよい。 6.式I、IAおよびIBの化合物(式中、R2は置換されていてもよい低級ア
ルキル(ここで、アルキル基は分子の残りと結合している炭素原子において、分
枝し、不飽和である)、NR1213、シアノ、アリールまたはHet(ここでH
et基は、分子の残りに結合する炭素原子において芳香性であるか、または不飽
和のいずれかである)を表す)は、適切な触媒系(たとえば、パラジウムまたは
ニッケル触媒)の存在下で、式 R2aM の化合物(ここで、R2aは置換されていてもよい低級アルキル(ここで、アルキ
ル基はMに結合する炭素原子において分枝し、そして不飽和である)を表す)、
NR1213、シアノ、アリールまたはHet(ここでHet基は、Mに結合する
炭素原子において芳香性であるか、または不飽和のいずれかである)を表し、R 12 およびR13は、先に定義したものと同様であり、そしてMは交叉カップリング
反応に適切である、置換されていてもよい金属またはホウ素基、たとえばトリア
ルキルスタンナン(たとえば、トリ−n−ブチルスタンナン)、ジアルキルボラ
ン(たとえば、ジエチルボラン)、ジアルコキシボラン、ジヒドロキシボラン、
リチウム、ハロマグネシウム、ハロ亜鉛、銅、ハロ水銀を表す)を使用して、対
応する式XXIV、XXIVAおよびXXIVBの化合物:
【0091】
【化31】
【0092】 (ここでHal、R1、R3、R4およびXは先に定義したものと同様である)の
交叉カップリングにより製造してもよい。 交叉カップリング反応は好ましくは塩基(たとえば、炭酸カリウム、フッ化セ
シウムまたはトリエチルアミン)の存在下で、好ましくは過剰で行う。当業者は
使用する触媒の型がM基の性質、使用する基質などの要素に依存することを認識
することになる。
【0093】 使用してもよい典型的な方法は、以下に記載するものを含む。別の典型的な方
法において、Mがハロ亜鉛である、式R2aMの化合物を使用してもよい。そのよ
うな化合物は、−78℃から室温の間で、適切な溶媒(たとえばTHF)中、H
alおよびR2が先に定義したものと同様である、化合物R2Halとアルキルリ
チウム(たとえば、n−ブチルリチウム)の反応により製造してもよく、得られ
た溶液は次にZn(II)Cl2(エーテル中の溶液)で処理し、そして得られ
た溶液は適切な溶媒(たとえばTHF)中、パラジウム触媒(たとえば、テトラ
キス(トリフェニル−ホスフィン)パラジウム(0))の存在下で、式XXIV
、XXIVAまたはXXIVBの化合物で処理する。反応は、室温から還流温度
で行ってもよい。
【0094】 適切なカップリング条件は、式XXII、XXIIAおよびXIIIBの化合
物の製造に関して先に記載したような、いわゆるSuzukiおよびStill
e条件も含む。
【0095】 対応するR2基が不飽和である、式I、IAまたはIBの対応する化合物が当
業者に既知の条件下で続いて水素化されるならば、R2が、分子の残りに結合す
る炭素原子において分枝しているが、不飽和でない低級アルキルを表す、式I、
IAまたはIBの化合物をこのように製造してもよいことを当業者は認識するこ
とになる。
【0096】 式XXIV、XXIVAおよびXXIVBの化合物は,たとえば式II、II
AおよびIIBの化合物に対し先に定義したものと類似した反応条件下で、それ
ぞれ対応する、式XXV,XXVAおよびXXVBの化合物の環化により製造し
てもよい:
【0097】
【化32】
【0098】 式中、R1、R3、R4およびHalは、先に定義したものと同様である。 式XXV,XXVAおよびXXVBの化合物は、当業者に既知の条件下で、本
明細書に記載の方法、たとえば式IVの化合物と、適切な4−アミノ−3−ハロ
ピラゾール−5−カルボキサミドとのカップリングと同様に製造してもよく、こ
こでピラゾール化合物は順に、対応する4−アミノピラゾール−5−カルボキサ
ミドのハロゲン化により製造してもよい。
【0099】 式XXIV、XXIVAおよびXXIVBの化合物はあるいは、それぞれ対応
する、式XXIV,XXIVAおよびXXVIBの化合物から製造してもよく:
【0100】
【化33】
【0101】 (式中、X、Hal、R1およびR3は、先に定義したものと同様である)、たと
えば、式X、XAおよびXBの化合物から(式VIII、VIIIAおよびVI
IIBの化合物を経て;上記の方法4を参照されたい)式I、IAおよびIBの
化合物の製造のために先に記載したものと同様に製造してよい。
【0102】 式XXIV,XXIVAおよびXXVIBの化合物は常用技術(たとえば、本
明細書に記載の式XXII、XXIAおよびXIIBの化合物の還元のための方
法をたとえば使用した、本明細書でそれぞれ定義した、対応する式XIIIDお
よびXIIIEのニトロピリジン化合物の還元)により製造してもよい。 7.式I、IAおよびIBの化合物(式中、R2は低級アシル(たとえば、アセ
チル)、低級アルコキシカルボニル(たとえばメトキシカルボニル)または低級
アルキニルを表す)は先に記載のそれぞれ対応する式XXIV、XXIVAおよ
びXXIVBの化合物と、低級アシル、低級アルコキシカルボニルまたは低級ア
ルキニル基(またはこれらに等価(たとえば互変異性体)の基)を引き渡すこと
ができる試薬または試薬類間の交叉カップリングにより製造してもよい。適切な
交叉カップリング条件は上記の方法4に記載のHeck、Sonogashir
aおよびパラジウムに触媒されるカルボニル化条件を含む。
【0103】 式III、IIIAおよびIIIB、IV、VII、VIIAおよびVIIB
、XIII、XIIIFおよびXIIIG、XXIII、XXIIIAおよびX
XIIIBの化合物、式HNR1213、R2aM、R3OH、およびR1a−Lの化
合物、先に述べた化合物、およびその誘導体は、市販されていないか、またはそ
の後に記載されていないときは、適切な試薬および反応条件を使用して、容易に
入手可能な出発物質から標準技術に従って、先に記載の方法の類似法によるか、
または慣用の合成法により得てもよい。
【0104】 先に述べた化合物のアリールおよびHet基上の置換基は当業者に既知の技術
を使用して、導入、および相互変換してもよい。 当業者は式I、IAおよびIBのある化合物内での各種の標準的な置換基また
は官能基の相互変換が他の式I、IAおよびIBの化合物を提供するということ
を認識するであろう。たとえば、XがNR5のとき、XがOである式I、IAお
よびIBの化合物は、適切な溶媒中の過剰の立体障害アミンの存在下、過剰のR 35NH、またはその適切な酸付加塩で処理してもよい。一般に、R35NHは
約100℃で、溶媒としてのジメチルホルムアミド(DMF)中、約3倍過剰(
基質を超えて)のビス(トリメチルシリル)アミドカリウム(KHMDS)と共
に、遊離塩基として使用される。あるいは、過剰のR35NHを溶媒として使用
してもよく、反応を媒体の還流温度までにおいて約50%過剰の硫酸銅(II)
の存在下で行ってもよい。式I、IAまたはIBの化合物上の所望するアミノ置
換基が−NR35であり、R3またはR5のいずれか一つがHであるとき、交換反
応はDMF中、適切なアミン、硫酸銅(II)5もしくは7水和物またはKHD
MSとの還流により行ってもよい。一般に、OR3基を式NHR35の代替アミ
ン(たとえば、場合によっては酸素を含み、R3またはR5が脂肪族または環状ア
ミンから選択される化合物)と交換するためには、反応は好ましくは100℃で
約18時間、DMF中で、適切なアミンおよび約8当量のビス(トリメチルシリ
ル)アミドカリウムで処理することにより行う。XがOであるときの別の例とし
ては、ピリジン−3−イル置換基の2−位におけるアルコキシド交換、および1
以上のR1、R2、R3および/またはR4がOHにより停止するアルキル基を表す
化合物に対しては対応する式I、IAまたはIBのエーテル化合物の脱保護(以
下の実施例を参照されたい)が挙げられる。さらに、たとえば、R12およびR13 が、それらが結合する窒素と一緒になって、4−低級アルキル−ピペラジニル基
を形成するような、式I、IAおよびIBのある化合物は、標準法(たとえば、
アルキル化)を使用して、直接対応するピペラジン類似体から直接製造してもよ
い。
【0105】 式I、IAおよびIBの化合物に行うことができる、別の標準置換基または官
能基の相互変換および変換は以下に記載の方法を含む。この点で: (i)アルコキシカルボニルを酸性または塩基性条件下で、カルボキシルに加水
分解してもよく; (ii)アミノを(アルキル化剤または還元アルキル化のいずれかにより)アル
キル化してアルキルアミノまたはジアルキルアミノを得てもよく; (iii)アミノをアシル化してアシルアミノを得るか、またはスルホン化して
スルホニルアミノもしくはジスルホニルアミノを得てもよく; (iv)ジスルホニルアミノを塩基性条件下で、スルホニルアミノに加水分解し
てもよく; (v)アルキニルを水銀(II)塩のような触媒存在下でアシルに加水分解して
もよく; (vi)アルキニルを、たとえばTet.Lett.1985,26,3837
に記載のように、フェニルヨージン(III)ビス(トリフルオロ酢酸)のよう
な酸化剤の存在下でα−ヒドロキシアシルに酸化してもよく; (vii)ヒドロキシをハロゲン化試薬との反応により、ハロに変換してもよく
; (viii)ハロを金属シアニド塩(たとえば、Cu(I)シアニド)との反応
により、シアノに変換してもよく;そして (ix)エノール化可能なアシル基を、“いわゆる”Mannich条件下で、
アルデヒドおよびアミンとの反応によりβ−アミノアシルに変換してもよい。
【0106】 さらに、たとえばComprehensive Heterocyclic
Chemistry II、AR Katritsky、CW Reesおよび
EFV Scriven編、第1版、Elsevier Science Lt
d.、1−11巻(1996)に記載の当業者に既知の試薬および条件を使用し
て、ある非環式基をある複素環式基に変換してもよい。
【0107】 本発明の化合物は慣用の技術を使用して、それらの反応混合物から単離しても
よい。 当業者は、先に記載の方法を実行する過程で、中間化合物の官能基を保護基で
保護する必要があるかもしれないことを認識するであろう。
【0108】 保護することが望ましい官能基は、ヒドロキシ、アミノおよびカルボン酸を含
む。ヒドロキシに適切な保護基はトリアルキルシリルおよびジアリールアルキル
シリル基(たとえば、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジフ
ェニルシリルまたはトリメチルシリル)およびテトラヒドロピラニルを含む。ア
ミノに適切な保護基はtert−ブチルオキシカルボニル、9−フルオレニル−
メトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルを含む。カルボン酸に適切
な保護基はC1-6アルキルまたはベンジルエステルを含む。
【0109】 官能基の保護および脱保護は先に記載のいずれの反応段階の前または後で行っ
てもよい。 保護基は当業者に既知の技術に従って除去してもよい。
【0110】 保護基の使用は、“Protective Groups in Organ
ic Chemistry”JWF McOmie編、Plenum Pres
s(1973)、および“Protective Groups in Org
anic Synthesis”第2版、TW Greene&PGM Wut
z、Wiley−Intercience(1991)に完全に記載されている
【0111】 当業者は、代わりの、そしていくつかの場合では、より好都合な方法において
、式I、またはIA、またはIBの化合物を得るために、先に述べた個々の方法
段階を異なる順番で行ってもよく、および/または個々の反応を全体の経路の異
なる段階で行ってもよい(すなわち、個々の反応に関して先に述べた異なる中間
体に置換基を添加してもよく、および/または化学変換を行ってもよい)ことを
認識するであろう。これは、とりわけ個々の基質に存在する他の官能基の性質、
重要な中間体の入手可能性および(もしあれば)採用する基の保護方法のような
要因に依存するであろう。明らかに、関与する化学の型は、該合成段階で使用す
る試薬の選択、使用する保護基の必要性および型、および合成を行う順番に影響
するであろう。
【0112】 塩基性中心を持つ式I、IAおよびIBの化合物の薬剤的に受容できる酸付加
塩は慣用の方法により製造してもよい。たとえば、遊離塩基溶液は、ニートで、
または適切な溶媒中で適切な酸で処理してもよく、得られた塩はその後ろ過また
は真空下での反応溶媒の留去のいずれかにより単離してもよい。薬剤的に受容で
きる塩基付加塩は、適切な塩基で式I、IAまたはIBの化合物の溶液を処理す
ることにより、類似した方法で得ることができる。両方の型の塩はイオン交換樹
脂技術を使用して、形成または相互変換してもよい。
【0113】 本発明は式(I)の化合物または薬剤的に受容できるその塩のすべての適切な
同位体変種を含む。式(I)の化合物または薬剤的に受容できるその塩の同位体
変種は、少なくとも1原子が同じ原子番号を持つが、通常天然に存在するものと
原子量が異なる原子量を持つものとして定義される。式(I)の化合物および薬
剤的に受容できるその塩に取り込まれる同位体の例としては、それぞれ、2H、3 H、13C、14C、15N、17O、18O、31P、32P、35S、18Fおよび36Clのよ
うな、水素、炭素、窒素、酸素、燐、イオウ、フッ素および塩素の同位体が挙げ
られる。たとえば、3Hまたは14Cのような放射性同位体が取り込まれた、式(
I)の化合物および薬剤的に受容できるその塩のある同位体変種は、薬物および
/または基質の組織分布試験に有用である。三重水素、すなわち3Hおよび炭素
−14、すなわち14C同位体は製造および検出が容易なことから特に好ましい。
さらに、重水素、すなわち2Hのような同位体による置換は、たとえばin v
ivo半減期の増大または必要な投与量が少なくてすむことなどのような、より
高い代謝安定性による、ある治療上の利点を与え、そしてそのため、ある状況で
は好まれてもよい。本発明の式(I)の化合物および薬剤的に受容できるその塩
の同位体変種は一般に、適切な試薬のふさわしい同位体変種を使用して、以下の
実施例および製造例で記載の説明的な方法または製造法のような慣用の方法によ
り製造することができる。
【0114】 当業者は、脱保護の最終段階で作られるであろう、式Iの化合物のある保護さ
れた誘導体がそのような薬理学的活性を所有しないが、ある例においては経口的
または非経口的に投与され、その後体内で代謝されて、薬理学的に活性な、本発
明の化合物を形成してもよいことを認識するであろう。そのような誘導体はした
がって、“プロドラッグ”と記載してもよい。さらに、式Iのある化合物は、式
Iの他の化合物のプロドラッグとして作用してもよい。
【0115】 式Iの化合物のすべての保護された誘導体、およびプロドラッグは本発明の範
囲内に包含される。 本発明はさらに、一般式(I)のcGMP PDE5阻害剤の組み合わせを含
み、ここで先の組み合わせは一般式(I)の化合物と以下の化合物の連続した、
同時のまたは一緒の投与により、投与することができる: (a) 1以上の天然に存在する、または合成プロスタグランジンもしくはその
エステル。本明細書における使用に適したプロスタグランジンはアルプロスタジ
ル、プロスタグランジンE1、プロスタグランジンE0、13、14−ジヒドロプ
ロスタグランジンE1、プロスタグランジンE2、エプロスチノール、米国特許第
6,037,346号、2000年3月14日発行に記載され、本明細書に参照
として援用したものを含む、天然、合成および半合成プロスタグランジン類およ
びその誘導体、PGE0、PGE1、PGA1、PGB1、PGF1α、19−ヒド
ロキシPGA1、19−ヒドロキシ−PGB1、PGE2、PGB2、19−ヒドロ
キシ−PGA2、19−ヒドロキシ−PGB2、PGE3α、カルボプロストトロ
メタミンジノプロスト、トロメタミン、ジノプロストン、リポプロスト、ゲメプ
ロスト、メテノプロスト、スルプロスツン、チアプロストおよびモキシシレート
のような化合物を含む;および/または (b)α−アドレノセプターもしくはα−レセプターまたはα−ブロッカーとし
ても既知の1以上のα−アドレナージックレセプターアンタゴニスト化合物。本
明細書で使用する適切な化合物は、場合によってはピルキサミンのようなカリオ
トニック(cariotonic)試薬の存在下において、以下のものを含む:
PCT出願WO99/30697、1998年6月14日発行に記載されたよう
なα−アドレナージックレセプターであって、α−アドレナージックレセプター
に関する開示は参照として本明細書に援用し、そして選択的α1−アドレノセプ
ターまたはα2−アドレノセプターおよび非選択的アドレノセプターを含み、適
切なα1−アドレノセプターは:フェントラミン、フェントラミンメシレート、
トラゾドン、アルフゾシン、インドラミン、ナフトピジル、タムスロシン、ダピ
プラゾール、フェノキシベンザミン、イダゾキサン、エファラキサン、ヨヒンビ
ン、ラウウォルファアルカロイド、Recordati 15/2739、SN
AP 1069、SNAP 5089、RS 17053、SL89.0591
、ドキサゾシン、テラゾシン、アバノクイルおよびプラゾシンを含み;米国特許
6,037,346、2000年、3月14日由来のα2−ブロッカーは、ジベ
ナルニン、トラゾリン、トリマゾシンおよびジベルナミンを含み;α−アドレナ
ージックレセプターは以下の米国特許に記載されたような;4,188,390
;4,026,894;3,511,836;4,315,007;3,527
,761;3,997,666;2,503,059;4,703,063;3
,381,009;4,252,721および2,599,000(それぞれは
参照として本明細書に援用する)と同様であり;α2−アドレノセプターは:ク
ロニジン、パパベリン、パパベリン塩酸塩を含む;および/または (c)1以上のNO−ドナー(NO−アゴニスト)化合物。本明細書で使用する
適切なNO−ドナー化合物は、有機硝酸化合物(たとえば、グリセリルブリニト
レート(ニトログリセリンとしても既知である)を含む、モノ、ジもしくはトリ
ニトレートまたは有機硝酸エステル)、イソソルビド5−モノニトレート、イソ
ソルビドジニトレート、ペンタエリスリトールテトラニトレート、エリスリチル
テトラニトレート、ニトロプルシドナトリウム(SNP)、3−モルホリノシド
ノニミンモルシドミン、S−ニトロソ−N−アセチルペニシリアミン(SNAP
)S−ニトロソ−N−グルタチオン(SNO−GLU)、N−ヒドロキシ−L−
アルギニン、アミルニトレート、リンシドミン、リンシドミンクロロヒドレート
、(SIN−1)S−ニトロソ−N−システイン、ジアゼニウムジオレート、(
NONOエート)、1,5−ペンタンジニトレート、L−アルギネン、オタネニ
ンジン、タイソウ、モルシドミン、Re−2047,発行されたPCT出願WO
0012075に記載のNM1−678−11およびNM1−937のようなニ
トロシル化マキシシライト(maxisylyte)誘導体を含む;および/ま
たは (d) 1以上のカリウムチャンネルオープナー。本明細書で使用する適切なカ
リウムチャンネルオープナーは、ニコランジル、クロモカリム、レヴクロマカリ
ム、レマカリム、ピナシジル、クリアゾキシド、ミノキシジル、カリブドトキシ
ン、グリブリド、4−アミニピリジン、BaCl2を含む;および/または (d) 1以上のドーパミン作動薬。本明細書で使用する適切なドーパミン作動
性化合物はプラミペキソール;アポモルフィンのようなD2−アゴニストを含む
;および/または (f) 1以上の血管拡張剤。本明細書で使用する適切な血管拡張剤は、ニモデ
ピン、ピナシジル、シクランデレート、イソクススプリン、クロロプルマジン、
ハロペリドール、Rec 15/2739,トラゾドン、ペントキシフィリンを
含む;および/または (g)1以上のトロンボキサンA2アゴニスト;および/または (h)1以上のCNS活性剤;および/または (i) 1以上の麦角アルカロイド;適切な麦角アルカロイドは米国特許6,0
37,346、2000年3月14日発行に記載され、アセテルガミン、ブラゼ
ルゴリン、ブロメルグリド、シアネルゴリン、デロルゴトリル、ジスレルギン、
エルゴノビンマレアート、エルゴタミンタートレート、エチスレルギン、レルゴ
トリル、リセルギド、メスレルギン、メテルゴリン、メテルゴタミン、ニセルゴ
リン、ペルゴリド、プロピセルギド、プロテルグリド、テルグリドを含む;およ
び/または (k)心房性ナトリウム利尿因子(心房性ナトリウム利尿ペプチドとしても既知
)の作用を調節する1以上の化合物(たとえば、阻害剤または中性エンドペプチ
ダーゼ);および/または (l)エナプリルのような、アンジオテンシン変換酵素を阻害する1以上の化合
物、およびアンジオテンシン変換酵素およびオマパトリラートのような中性エン
ドペプチダーゼの組み合わせ阻害剤;および/または (m)ロサルタンのような1以上のアンジオテンシン受容体きっ抗薬;および/
または (n)L−アルギニンのような、NO−シンターゼの1以上の基質;および/ま
たは (o)アムロジピンのような1以上のカルシウムチャンネル阻害剤;および/ま
たは (p)1以上のエンドセリン受容体きっ抗薬およびエンドセリン変換酵素阻害剤
;および/または (q)スタチンおよびフィブレートのような1以上のコレステロール低下薬;お
よび/または (r)1以上の抗血小板および抗トロンビン物質、たとえば、tPA、uPA、
ワルファリン、ヒルジンおよび他のトロンビン阻害剤、ヘパリン、トロンボプラ
スチン活性化因子阻害剤;および/または (s)1以上の、レズリンのようなインスリン感作物質およびグリピジドのよう
な血糖降下剤;および/または (t)L−ドーパまたはカルビドーパ;および/または (u)1以上の、ドネジピルのようなアセチルコリンエステラーゼ阻害剤;およ
び/または (v)1以上のステロイド系または非ステロイド系抗炎症剤。 医学的用途 本発明の化合物は、それらが動物、特にヒトを含むほ乳動物において薬理学的
活性を有するため、有用である。それらは従って、動物医薬品としての使用だけ
でなく、医薬品として必要とされる。
【0116】 本発明の別の側面において、医薬品としての使用、および動物医薬品としての
使用のための本発明の化合物が提供される。 特に、本発明の化合物は、たとえば以下に記載の試験で示すように、cGMP PDE5のようなcGMP PDEsの強力で選択的な阻害剤であることが見
いだされており、したがってcGMP PDE5のようなcGMP PDEsが
示され、そしてcGMP PDE5のようなcGMP PDEsの阻害が所望さ
れる、ヒトおよび動物における医学的状態の治療において有用である。
【0117】 “処置”という用語には、治療的(治癒的)、待期的または予防的処置が含ま
れる。 したがって、本発明の別の側面において、cGMP PDE(たとえば、cG
MP PDE5)が示される医学的状態の処置のための医薬品の製造における本
発明の化合物の使用が提供される。さらに、cGMP PDE(たとえばcGM
P PDE5)の阻害が所望される医学的状態の処置のための医薬品の製造にお
ける本発明の化合物の使用が提供される。
【0118】 本発明の化合物はしたがって、ほ乳動物の性的障害の治癒的、待期的または予
防的処置に有用であることが期待される。特に、本発明の化合物は、脊髄損傷に
よる性的機能障害または選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)誘発性
的機能障害だけでなく、男性勃起障害(MED)、インポテンス、女性性的機能
障害(FSD)、陰核機能障害、女性性的欲求低下障害、女性性的覚醒障害、女
性性的疼痛障害または女性性的快感機能障害(FSOD)のような、ほ乳動物の
性的機能障害の処置に有用であるが、明らかに強力で選択的なcGMP PDE
5阻害剤が必要とされる他の医学的状態の処置にも有用であろう。そのような状
態は、早産、月経困難症、良性前立腺肥大症(BPH)、膀胱出口閉塞症、失禁
、安定、不安定および変種(プリンズメタル)狭心症、高血圧、肺高血圧、慢性
閉塞性肺疾患、冠状動脈疾患、うっ血性心疾患、アテローム性動脈硬化症、たと
えば経皮経管動脈形成後(post−PTCA)のような血管開存性低下状態、
末梢血管疾患、卒中、硝酸塩誘発耐性、気管支炎、アレルギー性喘息、慢性喘息
、アレルギー性鼻炎、緑内障、視覚神経障害、黄斑変性、眼圧上昇、網膜または
動脈閉塞症のような眼の疾患および状態、および過敏性腸症候群(IBS)のよ
うな腸運動性の障害により特徴付けられる疾患を含む。
【0119】 強力で選択的なcGMP PDE5阻害剤が必要とされ、そして本発明の化合
物による処置が有用である別の医学的状態は、子癇前症、川崎病、硝酸塩 耐性、多発性硬化症、糖尿病性ネフロパシー、自律神経性および末梢神経性神経
障害および特に糖尿病性神経障害およびその症状、たとえば胃不全麻痺、末梢性
糖尿病性神経障害、アルツハイマー病、急性呼吸不全、乾せん症、皮膚壊死、癌
、腫瘍転移、脱毛症、ナットクラッカー食道(nutcracker oeso
phagus)、痔裂、痔、血液透析中の血圧安定化および低酸素性血管収縮を
含む。
【0120】 特に好ましい状態はMEDおよびFSDを含む。 従って、本発明は動物(たとえば、ヒトを含むほ乳動物)においてcGMP
PDE5阻害剤が必要とされる医学的状態を処置または予防する方法を提供し、
そのような処置が必要なほ乳動物に本発明の化合物の治療的に有効な量を投与す
ることを含む。 医薬品の製剤例 本発明の化合物は通常、薬剤的に受容できる投与形態において、活性成分を含
む医薬品製剤の形状で、場合によっては非毒性有機、または無機、酸、または塩
基、付加塩の形状で、経口的またはいずれかの非経口的経路により投与されるで
あろう。投与経路だけでなく、疾患および投与される患者に依存して組成物は種
々の投与量で投与してもよい。
【0121】 本発明の化合物は、cGMP PDE5のようなcGMP PDEsの阻害に
おいて有用な任意の他の薬物と組み合わせてもよい。 本発明の化合物、それらの薬剤的に受容できる塩、およびいずれかの実体の薬
剤的に受容できる溶媒和物は単独で投与できるが、ヒトの治療においては一般に
、意図する投与経路および標準薬剤業務に関して選択される、適切な薬剤的な賦
形剤、希釈剤またはキャリアとの混合物として投与されることになる。
【0122】 たとえば、本発明の化合物またはその塩もしくは溶媒和物は、限定した−、二
重−、持続−、または拍動性送達投与のような、即時−、遅延−、制御−放出の
ために、錠剤、カプセル剤(軟ゼラチンカプセル剤を含む)、腔坐剤、エリキシ
ル、溶液または懸濁液の形状で、経口的、口腔内または舌下投与することができ
、それらは香味剤または着色剤を含んでいてもよい。本発明の化合物はまた、陰
茎海綿体内注射により投与してもよい。本発明の化合物はまた、急速分散または
急速溶解投与形態により投与してもよい。
【0123】 そのような錠剤は微結晶セルロース、ラクトース、クエン酸ナトリウム、炭酸
カルシウム、リン酸水素カルシウム、グリシンおよびスターチ(好ましくはコー
ン、ポテトまたはタピオカスターチ)、のような賦形剤、ナトリウムスターチグ
リコレート、クロスカルメロースナトリウムおよびあるケイ酸複合体のような崩
壊剤、およびポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(H
PMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、スクロース、ゼラチンお
よびアラビアゴムのような造粒結合剤を含んでいてもよい。さらに、ステアリン
酸マグネシウム、ステアリン酸、グリセリルベヘネートおよびタルクのような潤
滑剤を含んでいてもよい。
【0124】 同様の型の固体組成物もゼラチンカプセルの充填剤として使用してもよい。こ
の点で好ましい賦形剤はラクトース、スターチ、セルロース、乳糖または高分子
量ポリエチレングリコールを含む。水性懸濁液および/またはエリキシルには、
本発明の化合物を各種甘味もしくは香味剤、着色剤または染料、乳化および/ま
たは懸濁剤、および水、エタノール、プロピレングリコールおよびグリセリン、
およびそれらの組み合わせのような希釈剤と組み合わせてもよい。
【0125】 限定放出および拍動性放出投与形態は、放出速度調節剤として作用する別の賦
形剤と一緒に、即時放出投与形態のために詳細に記載したような賦形剤を含んで
いてもよく、これらはコーティングされていてもよく、および/または考案物本
体中に含まれていてもよい。放出速度調節物質は、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチル
セルロース、セルロースアセテート、ポリエチレンオキシド、キサンタンガム、
カルボマー、アンモニオメタクリレートコポリマー、水素化ひまし油、カルナウ
バロウ、パラフィンワックス、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースフタレート、メタクリル酸コポリマーおよびその混合物
を含むが、これに限定されない。限定放出および拍動性放出投与剤型は放出速度
調節物質の一つまたは組み合わせを含まれていてもよい。放出速度調節賦形剤は
、投与剤型内、すなわちマトリクス内、および/または投与剤型上、すなわちコ
ーティング表面上に存在することになる。
【0126】 急速分散または溶解投与製剤(FDDFs)は、以下の成分を含んでいてもよ
い:アスパルテーム、アセスルファーム(acesulfame)カリウム、ク
エン酸、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、ジアスコルビン酸、
エチルアクリレート、エチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチル
セルロース、ステアリン酸マグネシウム、マンニトール、メチルメタクリレート
、ミント香味剤、ポリエチレングリコール、ヒュームシリカ、シリコンジオキシ
ド、ナトリウムスターチグリコレート、ステアリルフマル酸ナトリウム、ソルビ
トール、キシリトール。FDDFを記載するために本明細書で使用する分散また
は溶解という用語は、使用する薬物の溶解性に依存し、すなわち物質が不溶性の
ときは急速分散投与剤型を製造することが可能であり、薬物が溶解性のときは急
速溶解投与剤型を製造することが可能である。
【0127】 本発明の化合物はまた、非経口的に、たとえば、陰茎海綿体内、静脈内、動脈
内、腹腔内、髄膜内、脳室内、尿道内、胸骨内、頭蓋内、筋肉内または皮下に投
与してもよく、またはそれらは注入技術により投与してもよい。そのような非経
口的投与には、それらは滅菌、水溶液の形状でもっともよく使用され、それらは
たとえば、溶液を血液と等張にするための他の物質、たとえば十分な塩類または
グルコースを含んでいてもよい。水溶液は、もし必要ならば適切に緩衝剤で(好
ましくは3から9のpHに)処理すべきである。滅菌条件下で適切な非経口的製
剤の製造は、当業者に既知の標準薬剤的技術により容易に行われる。
【0128】 ヒト患者への経口的および非経口的投与のためには、本発明の化合物またはそ
の塩もしくはその水和物の1日投与量は(単回または分割投与において)通常1
0から500mgである。
【0129】 したがって、たとえば本発明の化合物またはその塩もしくはその水和物の錠剤
またはカプセル剤は、適宜、一度に1つまたは2つ以上投与するために活性化合
物を5mgから250mg含んでいてもよい。医師はいずれにしても任意の個々
の患者に最も適した実際の投与量を決定することになり、それは個々の患者の年
齢、体重および反応とともに変化することになる。上記の投与量は平均的な場合
の代表例である。もちろん、より高い、またはより低い投与量範囲が好ましい個
々の例があってもよく、そのようなことも本発明の範囲内である。当業者はまた
、ある状態(MEDおよびFSDを含む)の処置において、本発明の化合物を“
必要に”基づいて(すなわち必要または所望に従って)1回投与量として摂取し
てもよいことを認識することになる。錠剤製剤例 一般に、錠剤製剤は通常本発明に従った化合物(またはその塩)の約0.01
mgから500mgを含むが、錠剤重量は50mgから1000mgの範囲であ
ってもよい。10mg錠剤の製剤例を説明する:成分 %w/w 実施例12の化合物 10.000* ラクトース 64.125 スターチ 21.375 クロスカルメロースナトリウム 3.000 ステアリン酸マグネシウム 1.500* この量は通常薬物活性に従って調整される。
【0130】 そのような錠剤は標準法、たとえば直接圧縮、または湿式もしくは乾式造粒法
により製造することができる。錠剤の芯は適切な保護膜で被覆してもよい。 本発明の化合物はまた、鼻腔内または吸入により投与することが可能で、加圧
容器、ポンプ、スプレーまたはネブライザーから、適切な噴射剤、たとえば、ジ
クロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロ
エタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン,(HFA 134A〔登録商
標〕もしくは1,1,1,2,3,3,3,−ヘプタフルオロプロパン(HFA
227EA〔登録商標〕)のようなヒドロフルオロアルカン、二酸化炭素または
他の適切なガスの使用により、乾燥粉末吸入器もしくはエアゾールスプレーの形
状で好都合に送達される。加圧エアゾールの場合、投与量単位は、計量した量を
送達するために弁を提供することにより決定してもよい。加圧容器、ポンプ、ス
プレーまたはネブライザーは、たとえば溶媒としてのエタノールおよび噴射剤の
混合物を使用することにより、活性化合物の溶液または懸濁液を含んでいてもよ
く、それらはさらにたとえば、ソルビタントリオレートのような潤滑剤を含んで
いてもよい。吸入器または注入器で使用するためのカプセルおよびカートリッジ
(たとえば、ゼラチンから作製される)は本発明の化合物およびラクトースまた
はスターチのような適切な粉末基剤の粉末混合物を含むように製剤されてもよい
【0131】 エアゾールまたは乾燥粉末製剤は、患者に送達するために好ましくは、それぞ
れ計量した投与量または“パフ”が本発明の化合物を1から50mg含むように調製
される。エアゾールによる全体の1日投与量は1から50mgの範囲内であり、それ
は1日を通して1回量または、より普通には、分割量で投与してもよい。
【0132】 本発明の化合物は噴霧器による送達のために製剤されてもよい。噴霧装置用の
製剤は、可溶化剤、乳化剤または懸濁化剤としての以下の成分を含んでいてもよ
い:水、エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、低分子量ポリエチ
レングリコール、塩化ナトリウム、フルオロカーボン、ポリエチレングリコール
エーテル、ソルビタントリオレイン酸、オレイン酸。
【0133】 あるいは、本発明の化合物またはその塩もしくは水和物は坐剤もしくはペッサ
リーの形状で投与してもよく、またはそれらはゲル、ヒドロゲル、ローション、
溶液、クリーム、軟膏または粉剤の形状で局所的に適用してもよい。本発明の化
合物またはその塩もしくは水和物はまた、皮膚に投与してもよい。本発明の化合
物またはその塩もしくは水和物はまた、たとえば皮膚パッチの使用により、経皮
的に投与してもよい。それらはまた、眼、肺または直腸経路により投与してもよ
い。
【0134】 眼への使用には、本発明の化合物は等張性で、pH調製した、滅菌食塩水中の
微粒化懸濁液として、好ましくは等張性で、pH調製した、滅菌食塩水中の溶液
として、場合によってはベンジルアルコニウムクロリドのような保存剤と組み合
わせて製剤することができる。あるいは、それらはワセリンのような軟膏中に製
剤してもよい。
【0135】 皮膚への局所適用には、本発明の化合物またはその塩もしくは水和物は、たと
えば1以上の以下のものとの混合物中に懸濁または溶解した活性化合物を含む適
切な軟膏として製剤することができる:鉱物油、流動パラフィン、白色ワセリン
、プロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン化合物、乳
化ワックスおよび水。あるいは、それらは、たとえば1以上の以下のものとの混
合物中に懸濁または溶解した、適切なローションまたはクリームとして製剤する
ことができる:鉱物油、ソルビタンモノステアレート、ポリエチレングリコール
、流動パラフィン、ポリソルベート60,セチルエステルワックス、セテアリー
ルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコールおよび水。
【0136】 本発明の化合物はまた、シクロデキストリンと組み合わせて使用してもよい。
シクロデキストリンは薬物分子と包接および非包接複合体を形成することが知ら
れている。薬物−シクロデキストリン複合体の形成は薬物分子の溶解性、溶解速
度、バイオアベイラビリティーおよび/または安定性を調節することができる。
薬物−シクロデキストリン複合体は一般に大部分の投与剤型および投与経路に有
用である。薬物との直接複合体形成の代わりとして、シクロデキストリンは補助
添加物、たとえばキャリア、希釈剤または可溶化剤として使用してもよい。アル
ファ−、ベータ−およびガンマ−シクロデキストリンはもっとも普通に使用され
そして適切な例はWO−A−91/11172、WO−A−94/02518お
よびWO−A−98/55148に記載されている。
【0137】 一般に、ヒトにおいて、本発明の化合物の経口投与はもっとも好都合で、そし
てたとえばMEDにおいては、陰茎海綿体内(i.c.)投与に関連する周知の
欠点のない、好ましい経路である。一般的な男性のMEDにおける好ましい経口
投与方式は、必要な時に化合物25から250mgである。レシピエントが嚥下
障害または経口投与後の薬物吸収障害を持つ場合は、薬物を非経口的、舌下また
は口腔内に適用してもよい。
【0138】 動物への使用には、本発明の化合物、または動物薬剤的に受容できるその塩、
または動物薬剤的に受容できるその溶媒和物もしくはプロドラッグは、通常の獣
医学業務に従って、適切な受容できる製剤として投与され、そして動物外科医は
個々の動物に最も適切な投与法および投与経路を決定する。
【0139】 従って、本発明の別の側面に従って、薬剤的、または動物薬剤的に受容できる
アジュバント、希釈剤またはキャリアと混合した本発明の化合物を含む医薬品の
製剤が提供される。
【0140】 本発明の化合物はサイクリックグアノシン3′,5′−一燐酸ホスホジエステ
ラーゼ(cGMP PDEs)を阻害し、特に、cGMP PDE5の強力で選
択的な阻害剤であるという事実に加え、本発明の化合物は、先行技術で既知の化
合物より、有効で、毒性が低く、広範囲の活性を持ち、強力で、副作用が少なく
、容易に吸収されるか、またはそれら以上に他の有用な薬理学的性質を持つとい
う利点も持っているものである。
【0141】 本発明の化合物の生物学的活性は以下の試験法により測定された。 ホスホジエステラーゼ(PDE)阻害活性 本発明の化合物は強力で選択的なcGMP PDE5の阻害剤である。サイク
リックグアノシン3′,5′−一燐酸(cGMP)およびサイクリックアデノシ
ン3′,5′−一燐酸(cAMP)ホスホジエステラーゼに対するin vit ro でのPDE阻害活性はそれらのIC50値(酵素活性の50%阻害に必要な化
合物の濃度)の測定により決定した。
【0142】 必要なPDE酵素は、本質的にW.J.Thompson and M.M.
Applemam(Biochem.,1971,10,311)の方法により
、ヒト陰茎海綿体、ヒトおよびウサギ血小板、ヒト心室、ヒト骨格筋およびウシ
網膜sを含む各種供給源から単離された。特に、cGMP−特異的PDE(PD
E5)およびcGMP−阻害性cAMP PDE(PDE3)はヒト陰茎海綿体
組織、ヒト血小板またはウサギ血小板から得て;cGMP−活性化PDE(PD
E2)はヒト陰茎海綿体組織から;カルシウム/カルモジュリン(Ca/CAM
)−依存性PDE(PDE1)はヒト心室から;cAMP−特異的PDE(PD
E4)はヒト骨格筋から;および光受容体PDE(PDE6)はウシ網膜から得
た。ホスホジエステラーゼ7−11はSF9細胞にトランスフェクトさせた全長
ヒト組み換え型クローンから生成した。
【0143】 アッセイはW.J.Thompson ら,(Biochem.,1979, 18 ,5228)の“バッチ”法を修正したものを使用するか、または製品コー
ドTRKQ7090/7100のAmersham plc により記載された
プロトコールを修正したものを使用した、AMP/GMPの直接検出のためのシ
ンチレーションプロキシミティーアッセイのいずれかを使用して行った。要約す
ると、PDE阻害剤の効果は、IC50≒Kiとなるような、各種阻害剤濃度およ
び低基質(濃度 約1/3Kmで、非標識対〔3H〕−標識の比が3:1のcGM
PまたはcAMP)の存在下で、固定量の酵素をアッセイすることにより検討し
た。最終アッセイ容量は、アッセイバッファー〔20mM Tris−HCl
pH7.4,5mM MgCl2、1mg/ml ウシ血清アルブミン〕により
100μlに調製した。反応は酵素により開始し、<30%基質がターンオーバ
ーするように、30℃で30−60分間インキュベートし、50μl イットリ
ウムシリケートSPAビーズで停止した(PDE9および11に対するそれぞれ
の非標識サイクリックヌクレオチド 3mMを含む)。プレートを再び密封し、
20分間振とうし、その後該ビーズを暗所で30分間放置し、TopCount
plate reader(Packard、Meriden、CT)で計数
した。放射活性単位は非阻害対照(100%)の%活性に変換し、阻害剤濃度に
対してプロットし、‘Fit Curve’Microsoft Excel
extesionを使用して阻害剤のIC50値を得た。これらの試験の結果は、
本発明の化合物がcGMP−特異的PDE5の強力で選択的な阻害剤であること
を示す。
【0144】 実施例1、20、22、24、32、34、44a、44b、44c、63、
64、65、66、67、および85の化合物のような本発明の好ましい化合物
、および実施例5、16、17、21、26、29、47、48、49、50、
50a、51、51a、59、68、70、71、73、74、75、77、7
9、80、84、86、87、89、91、92、113、114、116、1
18−128、130―136,138、140、143の化合物はPDE5酵
素に対して約10nMより小さいIC50値を持つ。PDE5酵素に対して約10
nMより小さいIC50値を持つ別の好ましい化合物の群は、実施例48、50、
51、51a、59、113、114、116、118,119,121、12
2−129、131−136、138、140、143の化合物である。実施例
48、50、51、51a、59、63、65、70、71、72、73、76
、77、78、79、80、81、82、83、89、91、92、94、11
3、114、116、122−127、129、131、132、133、13
4、138、140のような化合物の別の群はPDE5酵素に対して約5nMよ
り小さいIC50値を持つ。
【0145】 本明細書で特に好ましい化合物は、PDE6酵素に比べてPDE5酵素への選
択性が10倍以上であることと組み合わせて、PDE5酵素に対して約10、よ
り好ましくは約5nMより小さいIC50値を持つ化合物である。機能的活性 これは、S.A.Ballard ら,(Brit.J.Pharmacol
.,1996,118(suppl.),abstract 153P)に記載
されたように、前もって収縮させたウサギ陰茎海綿体組織条片のニトロプルシド
ナトリウム−誘発弛緩を増強する、本発明の化合物の能力を測定することにより
in vitroで評価した。In vivo 活性 Trigo−Rocha et al.,(Neurourol.and U
rodyn.,1994,13,71)に記載の方法に基づいたものを使用して
、化合物をi.v.投与後、ニトロプルシドナトリウムの陰茎海綿体内注射によ
り誘発した陰茎の海綿体における圧上昇を増強するそれらの能力を麻酔犬におい
て測定することにより、スクリーニングした。 安全性 本発明の化合物は、マウスおよびイヌのような動物において、各種i.v.お
よびp.o.投与量で、いずれかの有害作用を観察しながら試験してもよい。 実施例および製造例 本明細書で使用する、本発明の化合物および中間体の合成は以下の実施例およ
び製造例により説明される。
【0146】 1H核磁気共鳴(NMR)スペクトルはVarian Unity 300ま
たはVarian Inova 400スペクトロメーターのいずれかを使用し
て記録し、すべての場合において、提案した構造と一致した。特徴的な化学シフ
ト(δ)は、主要ピークを明示する慣用の略語:たとえば、s、一重線;d、二
重線;t、三重線;q、四重線;m、多重線;br、ブロードを使用して、テト
ラメチルシランからparts−per−million低磁場側で表す。
【0147】 マススペクトル(m/z)は、サーモスプレーイオン化モード(TSP)でF
isons Instruments Trio mass spectrom
eterを使用して、またはエレクトロスプレーイオン化モード(ES)−陽性
および/または陰性イオン化モードでFinnigan navigatorを
使用して記録した。
【0148】 本明細書で使用する、“カラムクロマトグラフィー”という用語はシリカゲル
(0.04−0.06mm)を使用した順相クロマトグラフィーを表す。 室温は20から25℃を含む。中間体の合成 製造例1 2−イソブトキシニコチン酸 金属ナトリウム(3g、0.127mol)をイソブタノール(100mL)
に少量添加した−溶解を促進するためにある程度の加温(80℃)が必要であっ
た。2−クロロニコチン酸(10g、0.064mol)を添加し、溶液を1時
間還流した。濃厚な混合物が生じ、さらにイソブタノール 100mLを添加し
て混合物を3時間還流した。混合物を冷却し、反応を2N塩酸で停止した。生成
物を酢酸エチルに抽出し、有機物を希塩酸(pH3)で洗浄し、乾燥(MgSO 4 )し、濃縮して茶色の固体を得た。フラッシュクロマトグラフィー(溶離液と
して酢酸エチル)により精製し、黄色の固体として生成物10.5gを得た。
【0149】
【化34】
【0150】製造例2 2−n−ブトキシニコチン酸 標題化合物は製造例1の方法により製造した。
【0151】
【化35】
【0152】製造例3 2−イソブトキシ−5−ヨードニコチン酸 N−ヨードスクシンアミド(18.22g、0.08mol)、トリフルオロ
酢酸(100mL)およびトリフルオロ無水酢酸(25mL)を2−イソブトキ
シニコチン酸(10.55g、0.054mol)に添加した。混合物を2.5
時間還流、冷却し、溶媒を留去させた。残渣を酢酸エチルで水から抽出し、有機
物を水(2回)およびブライン(2回)で洗浄、乾燥(MgSO4)し、濃縮し
た。赤色残渣を酢酸エチルで再溶解し、チオ硫酸ナトリウム溶液(2回)、水(
2回)、ブライン(2回)で洗浄、再乾燥(MgSO4)し、濃縮して黄色固体
として所望する生成物を得た。
【0153】
【化36】
【0154】製造例4 2−n−ブトキシ−5−ヨードニコチン酸 標題化合物は製造例3の方法により製造した。
【0155】
【化37】
【0156】製造例5 エチル2−メチル−3−n−プロピル−ピラゾール−5−カルボキシレート 2−ペンタノン(21.2mL、0.2mol)中の蓚酸ジエチル溶液(27
.2mL、0.2mol)をエタノール(200mL)中のナトリウム(4.8
3g、0.21mol)の溶液に滴下して加え、反応物を60℃で5時間攪拌し
、氷浴で冷却した。溶液は酢酸(11.5mL、0.2mol)を使用して中和
し、N−メチルヒドラジン(10.6mL、0.2mol)を滴下して加えた。
混合物をさらに4時間、室温で攪拌し、減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタ
ン(300mL)と水(200mL)に分配し、相を分離した。水相をジクロロ
メタン(3x100mL)で抽出し、合わせた有機相を乾燥(MgSO4)し、
減圧下で留去した。粗生成物を、溶離液として酢酸エチル:ヘキサン(25:7
5)を使用し、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、エチル
1−メチル−3−n−プロピル−ピラゾール−5−カルボキシレート(6.1g
)および標題化合物(22.1g、56%)を得た。
【0157】
【化38】
【0158】製造例6 2−メチル−3−n−プロピル−ピラゾール−5−カルボン酸 水性水酸化ナトリウム溶液(50mL、6N、0.3mol)中の製造例5の
標題化合物(21.5g、0.11mol)の混合物を還流下で3時間加熱した
。冷却した混合物を水(50mL)で希釈し、濃塩酸(25mL)を使用して酸
性化し、得られた沈殿物を濾過、乾燥し、薄黄色の固体として標題化合物(17
.3g、94%)を得た。
【0159】 この固体の一部(1g)を水/エタノールから再結晶化させた。 m.p. 120−122℃
【0160】
【化39】
【0161】製造例7 2−メチル−4−ニトロ−3−n−プロピル−ピラゾール−5−カルボン酸 内部温度を<30℃に維持しながら、発煙硫酸(17.5mL)を氷冷発煙硝
酸(14.8mL)に滴下して添加した。次に混合物を40℃に暖め、温度を<
60℃に維持しながら、製造例6の固体ピラゾールカルボン酸(16.33g、
97mmol)をゆっくり添加した。混合物を60℃で14時間攪拌し、冷却し
て氷中に注ぎ、激しく攪拌した。水相をジクロロメタン(2x100mL)で抽
出、乾燥(MgSO4)して濃縮し、固体を得た。標題化合物の収量は19.0
gであった。固体はメタノール/水から再結晶化させた。
【0162】
【化40】
【0163】製造例8 2−メチル−4−ニトロ−3−n−プロピル−ピラゾール−5−カルボキサミド チオニルクロリド(75mL)中の製造例7の標題化合物(18.6g、87
.3mmol)を還流下で2時間加熱した。冷却した反応混合物を減圧下で濃縮
し、残渣を氷/水酸化アンモニウム混合物中に注いだ。これをジクロロメタン(
4x100mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を乾燥(MgSO4)して減圧
下で留去した。溶離液としてジクロロメタン:メタノール:0.88アンモニア
(95:5:1)を使用し、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより粗生
成物を精製して、標題化合物(6.8g、37%)を固体として得た。
【0164】
【化41】
【0165】製造例9 4−アミノ−2−メチル−3−n−プロピル−ピラゾール−5−カルボキサミド 工業用メチル化アルコール(IMS)(100mL)中の製造例8の標題化合
物(6.17g、29.0mmol)および塩化スズ(II)二水和物(32.
8g、145mmol)を還流下で2時間加熱した。冷却した反応混合物を容積
が約半分になるように減圧下で濃縮し、水性2N 水酸化ナトリウム溶液を使用
してpH9に塩基性化し、ジクロロメタン(3x300mL)で抽出した。合わ
せた有機抽出物を乾燥(MgSO4)して減圧下で留去し、粗生成物を、酢酸エ
チル/メタノールから再結晶化させ、標題化合物(4.86g、92%)を得た
。 m.p.170−174℃
【0166】
【化42】
【0167】製造例10a 3−エチル−1−(2−メトキシエチル)−4−ニトロ−ピラゾール−5−カル ボキサミドおよび 製造例10b 3−エチル−2−(2−メトキシエチル)−4−ニトロ−ピラゾール−5−カル ボキサミド ジメチルホルムアミド(20mL)中の3−エチル−4−ニトロ−1H−ピラ
ゾール−5−カルボキサミド(WO98/49166と同様に製造)(1.7g
、8.8mmol)、2−ブロモエチルメチルエーテル(0.85mL、8.8
5mmol)および炭酸セシウム(2.9g、9.0mmol)を室温で20時
間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチル(125mL)と
ブライン(100mL)に分配した。相を分離し、有機相を乾燥(Na2SO4
して減圧下で留去した。溶離液として酢酸エチル:メタノール(97:3)を使
用し、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製して、3−
エチル−1−(2−メトキシエチル)−4−ニトロ−ピラゾール−5−カルボキ
サミド(831mg、39%)
【0168】
【化43】
【0169】 および3−エチル−2−(2−メトキシエチル)−4−ニトロ−ピラゾール−5
−カルボキサミド(793mg、37%)を得た。
【0170】
【化44】
【0171】製造例11 4−アミノ−3−エチル−2−(2−メトキシエチル)−ピラゾール−5−カル ボキサミド エタノール(100mL)中の3−エチル−2−(2−メトキシエチル)−4
−ニトロ−ピラゾール−5−カルボキサミド(5g、20.77mmol)の攪
拌スラリーに10%パラジウム−炭素(100mg)を添加し、混合物を水素雰
囲気(344.7kPa(50psi))下、室温で6時間、圧力容器中で攪拌
した。混合物を濾過し、濃縮した。熱酢酸エチルから再結晶化により白色結晶と
して生成物(3.5g)を得た。母液を濃縮し、灰色粉末としてさらに生成物1
.5gを得た。
【0172】
【化45】
【0173】製造例12 4−アミノ−3−エチル−1−(2−メトキシエチル)−ピラゾール−5−カル ボキサミド 製造例11に記載された方法と同様のものを使用して、製造例10aの標題化
合物(95%)から得て、溶離液としてジクロロメタン:メタノール(95:5
)を使用し、カラムクロマトグラフィーにより精製した。
【0174】
【化46】
【0175】製造例13 N−〔3−(アミノカルボニル)−5−エチル−1−(2−メトキシエチル)− 1H−ピラゾール−4−イル〕−2−ブトキシ−5−ヨードニコチンアミド ジクロロメタン(20mL)中の製造例4の標題化合物(1.28g、3.9
8mmol)の攪拌溶液にオキザリルクロリド(2g、15.9mmol)を添
加し、N,N−ジメチルホルムアミドを3滴添加した。2.5時間後、溶媒を留
去し、残渣をジクロロメタンと3回共沸させた。残渣をジクロロメタン(4mL)
中に再懸濁し、ジクロロメタン(10mL)中の製造例11の標題化合物(0.76
g、3.58mmol)とトリエチルアミン(0.8g、7.97mmol)の
攪拌混合物に添加した。1時間後、溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルと水に分配
した。有機相を分離し、2N HCl(2回)、炭酸水素ナトリウム(2回)お
よびブラインで洗浄して乾燥(MgSO4)し、濃縮した。生成物をエーテルで
粉砕し、濾過して白色固体として純粋な生成物を820mg得た。母液を濃縮し
、フラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して(80%酢酸エチル:ヘキサ
ンによる溶離)、さらに生成物605mgを得た。
【0176】
【化47】
【0177】製造例14 N−〔3−(アミノカルボニル)−1−メチル−5−プロピル−1H−ピラゾー ル−4−イル〕−5−ヨード−2−イソブトキシニコチンアミド 標題化合物は製造例13の方法を使用して製造した。
【0178】
【化48】
【0179】製造例15 N−〔5−(アミノカルボニル)−3−エチル−1−(2−メトキシエチル)− 1H−ピラゾール−4−イル〕−2−ブトキシ−5−ヨードニコチンアミド 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチル−カルボジイミド塩酸塩(
434mg、2.26mmol)を、窒素雰囲気下、室温で、テトラヒドロフラン
(12mL)中の5−ヨード−2−ブトキシニコチン酸(615mg、1.92
mmol)、4−アミノ−3−エチル−1−(2−メトキシエチル)−ピラゾー
ル−5−カルボキサミド(370mg、1.74mmol)、1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール水和物(346mg、2.26mmol)およびジイソプロピ
ルエチルアミン(0.9mL、5.22mmol)の攪拌溶液に添加した。20
時間後、溶媒を留去し、生成物を10%炭酸水素ナトリウム溶液から、ジクロロ
メタン(3x100mL)で抽出した。有機物を乾燥(MgSO4)、濃縮して
淡黄褐色の固体を得た。固体をジ−イソプロピルエーテルで粉砕し、オフホワイ
ト色の固体(1.2g)を得た。
【0180】
【化49】
【0181】製造例16 N−〔3−(アミノカルボニル)−5−エチル−1H−ピラゾール−4−イル〕 −2−ブトキシ−5−ヨードニコチンアミド 標題化合物を、出発物質として4−アミノ−3−エチル−1H−ピラゾール−
5−カルボキサミド(WO98/49166と同様に製造)を使用して、製造例
13の方法により製造した。
【0182】
【化50】
【0183】製造例17 N−{3−(アミノカルボニル)−1−〔(2−ジメチルアミノ)エチル〕−5 −エチル−1H−ピラゾール−4−イル}−2−ブトキシ−5−ヨードニコチン アミド 炭酸セシウム(1.17g、3.59mmol)を、窒素雰囲気下、N,N−
ジメチルホルムアミド(10mL)中の製造例16の標題化合物(800mg、
1.79mmol)およびN,N−ジメチルアミノエチルクロリド塩酸塩(30
9mg、2.15mmol)の攪拌溶液に添加した。混合物を80℃で24時間
加熱した。混合物を冷却し、酢酸エチルで水から抽出した。有機物を乾燥(Mg
SO4)、濃縮して茶色のオイルを得た。フラッシュクロマトグラフィー(10
0%ジクロロメタンから90%ジクロロメタン/MeOHまでのグラジエント溶
離)により精製し、薄茶色のオイルとして生成物(522mg)を得た。
【0184】
【化51】
【0185】製造例17aから17c 以下の化合物は、製造例16の化合物および適切なアルキル化剤から、製造例1
7の方法により製造した。
【0186】
【化52】
【0187】
【表1】
【0188】 1=N−(2−クロロエチル)モルホリン塩酸塩をアルキル化剤として使用した
。 2=tert−ブチル4−〔(メチルスルホニル)オキシ〕−1−ピペリジンカ
ルボキシレート(WO93/19059)をアルキル化剤として使用した。 3=tert−ブチル−3−ヨード−1−アゼチジンカルボキシレート(製造例
44)をアルキル化剤として使用した。製造例18 ピリジン−2−エトキシ−3−カルボン酸 無水エタノール(300mL)中のt−ブトキシドカリウム(44.9g、0.
40mol)の溶液をエタノール(100mL)中の2−クロロニコチン酸(30
g、0.19mol)の溶液にゆっくり添加し、反応物を密封容器中、170℃
で20時間加熱した。冷却しながら、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を水(
200mL)に溶解して、水性塩酸でpH3に酸性化した。水性溶液はジクロロ
メタン(4x200mL)で抽出し、有機相を合わせ、乾燥(Na2SO4)し、
減圧下で濃縮して白色固体として標題化合物(27.4g、41%)を得た。
【0189】
【化53】
【0190】製造例19 ピリジン−2−エトキシ−3−カルボン酸エチルエステル N,N−ジメチルホルムアミド(240mL)中の製造例18の標題化合物(
16.4g、98mmol)および炭酸セシウム(32g、98mmol)の懸
濁液を、室温で2時間攪拌した。ヨウ化エチル(7.85mL、98mmol)
を添加し、反応物をさらに24時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残
渣を水性炭酸ナトリウム溶液(100mL)と酢酸エチル(100mL)で分配
した。相を分離し、水相を酢酸エチル(2x100mL)で抽出した。合わせた
有機溶液をブラインで洗浄、乾燥(Na2SO4)し、減圧下で留去して薄黄色の
オイルとして標題化合物(18.0g、94%)を得た。
【0191】
【化54】
【0192】製造例20 ピリジン−2−エトキシ−5−ニトロ−3−カルボン酸エチルエステル 硝酸アンモニウム(5.36g、66mmol)をトリフルオロ無水酢酸(5
0mL)中の製造例19の標題化合物(4.66g、22.3mmol)の氷冷
溶液に数回に分けて加え、反応物を室温で18時間攪拌した。反応混合物を氷水
(200mL)に注意深く注ぎ、得られた懸濁液を1時間攪拌した。沈殿物を濾
取し、水で洗浄し、吸引下で乾燥し、標題化合物(3.29g、61%)を得た
【0193】
【化55】
【0194】製造例21 ピリジン−2−エトキシ−5−ニトロ−3−カルボン酸 水性水酸化ナトリウム溶液(4mL、5N、20mmol)をエタノール(1
00mL)中の製造例20の標題化合物(5.1g、20mmol)の溶液に滴
下して加え、反応物を室温で18時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、
残渣を水(50mL)に懸濁し、塩酸でpH3に酸性化した。この水性溶液を酢
酸エチル(3×100mL)で抽出し、合わせた有機相をブライン(100mL
)で洗浄、乾燥(Na2SO4)して、減圧下で留去してベージュ色の固体を得た
。粗生成物は酢酸エチル/ヘキサンから再結晶化させ、ベージュ色の結晶として
標題化合物(3.32g、78%)を得た。
【0195】
【化56】
【0196】製造例22 5−ニトロ−N−〔3−(アミノカルボニル)−1−メチル−5−プロピル−1 H−ピラゾール−4−イル〕−2−エトキシニコチンアミド 標題化合物は製造例15の方法により製造した。
【0197】
【化57】
【0198】製造例23 5−アミノ−N−〔3−(アミノカルボニル)−1−メチル−5−プロピル−1 H−ピラゾール−4−イル〕−2−エトキシニコチンアミド Raney(登録商標)ニッケル(50%水性スラリーの10g)をエタノー
ル(900mL)中の製造例22の標題化合物(20g、53.2mmol)に
添加した。混合物を60℃で16時間水素化(344.7kPa(50psi)
水素)し、冷却してArbocel(登録商標)のプラグによりろ過し、生成物
を得た(さらに精製は行わなかった)。
【0199】
【化58】
【0200】製造例24 2−エトキシ−5−ニトロピリジン−3−カルボキサミド N,N−ジメチルホルムアミド(2滴)をジクロロメタン(30mL)中の製
造例21の標題化合物(3.0g、13.9mmol)およびオキザリルクロリ
ド(5mL、57.0mmol)の氷冷溶液に添加し、反応物を室温で2時間攪
拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタンと共沸させた。残渣をジ
クロロメタン(30mL)中に溶解し、溶液を氷浴で冷却し、0.88アンモニア
(5mL)を添加し、反応物を15分間攪拌した。混合物をジクロロメタンと水
に分配し、層を分離した。有機相は水性飽和炭酸水素ナトリウム溶液、ブライン
で洗浄し、乾燥(MgSO4)して、減圧下で留去した。残った黄色の固体をジ
エチルエーテルで粉砕し、濾過、乾燥して標題化合物(2.4g、83%)を得
た。
【0201】
【化59】
【0202】製造例25 2−エトキシ−5−ニトロピリジン−3−カルボニトリル ジオキサン(5mL)中のトリフルオロ無水酢酸(3.46g、16.5mm
ol)をジオキサン(15mL)中の製造例24の標題化合物(2.32g、1
1.0mmol)およびピリジン(2.17g、27.5mmol)の氷冷溶液
に添加し、溶液を室温で3時間攪拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸
エチルと水に分配した。層を分離し、有機相を塩酸(2N,2X)、水性飽和炭
酸水素ナトリウム溶液、ブラインで連続して洗浄した。溶液は乾燥(MgSO4
)して、減圧下で留去した。ペンタン:酢酸エチル(100:0から95:5)
の溶離グラジエントを使用して、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより
残渣を精製し、標題化合物(1.73g、81%)を得た。
【0203】
【化60】
【0204】製造例26 2−エトキシ−5−ニトロピリジン−3−カルボキシミダミドアセテート 製造例25の標題化合物(11.0g、57.0mmol)をHClガスで飽
和したエタノールの冷却(−10℃)溶液に一度に添加し、反応物をこの温度で
8時間攪拌した。反応物を減圧下で留去し、残渣をジエチルエーテルで粉砕し、
沈殿物を濾取した。固体を酢酸エチルと水性飽和炭酸水素ナトリウム溶液に分配
し、層を分離した。有機相を水性飽和炭酸水素ナトリウム溶液、ブラインで洗浄
、乾燥(MgSO4)して、減圧下で留去し、白色固体4.25gを得た。この
エタノール(80mL)中の中間体イミデート(8.62g)の溶液に酢酸アンモ
ニウム(3.61g、46.9mmol)を添加し、反応物を還流下で1時間加
熱した。Tlc分析は出発物質が残っていることを示したので、さらに酢酸アン
モニウム(0.5g、6.5mmol)を添加し、反応物を還流下でさらに30
分間加熱した。冷却した反応混合物を減圧下で留去し、残渣をジエチルエーテル
で粉砕した。得られた固体をろ取し、真空下で乾燥して標題化合物(8.26g
)を得た。
【0205】
【化61】
【0206】製造例27 4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド オキザリルクロリド(33.3mL、0.4mol)をジクロロメタン(40
0mL)中の4−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボン酸(40.0g、0
.25mol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(3滴)の氷冷懸濁液に1
5分かけて滴下して添加した。反応物を室温に暖め、24時間攪拌した。別のオ
キザリルクロリド(16.7mL、0.2mol)を添加し、さらに24時間攪
拌した。反応混合物をろ過し、ろ液を減圧下で留去し、テトラヒドロフラン(4
00mL)中に再溶解した。この溶液を、氷浴で冷却し、アンモニアを吹き込ん
で1時間通し窒素で30分間パージ(purged)した。反応混合物を減圧下
で濃縮し、残渣を水で粉砕し、固体を濾過し、真空で乾燥して白色固体として標
題化合物(34.7g、86%)を得た。
【0207】
【化62】
【0208】製造例28 2−メチル−4−ニトロ−ピラゾール−5−カルボキサミド N,N−ジメチルホルムアミド(200mL)中の製造例27の化合物(35
.5g、0.22mol)、炭酸セシウム(79.7g、0.24mol)、お
よびメチルヨージド(34.7g、0.24mol)の混合物を室温で4日間攪
拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をキシレンと共沸させた。得られた
茶色のガムを熱酢酸エチル(6x400mL)および熱メタノール/ジクロロメ
タン(4x500mL)で粉砕し、得られた懸濁液をろ過して、合わせたろ液を
減圧下で留去した。残った茶色の固体を酢酸エチル:ヘキサン(30:70から
10:0)の溶離グラジエントを使用して、シリカゲルのカラムクロマトグラフ
ィーにより精製し、標題化合物(11.5g、31%)を固体として得た。
【0209】
【化63】
【0210】製造例29 4−アミノ−2−メチル−ピラゾール−5−カルボキサミド メタノール(200mL)中の製造例28の標題化合物(5.0g、30.0
mmol)および10%パラジウム−炭素(500mg)の混合物を206.8
kPa(30psi)および50℃で、18時間水素化した。冷却した混合物を
Arbocel(登録商標)によりろ過し、ろ過パッドをメタノールで洗浄し、
合わせたろ液を減圧下で留去し、桃色の固体として標題化合物(4.2g、10
0%)を得た。
【0211】
【化64】
【0212】製造法30 6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イルボロン酸二塩酸塩 n−ブチルリチウム(5.3mL、ヘキサン中1.6M、8.5mmol)を
テトラヒドロフラン(20mL)中の5−ブロモ−2−(ジメチルアミノ)ピリ
ジン(J.Org.Chem.1983;48;1064)(1.5g、7.4
6mmol)の冷却(−70℃)溶液に滴下して加え、溶液を30分間攪拌した
。テトラヒドロフラン(4mL)中のトリイソプロピルボレート(2.57mL
、11.2mmol)の溶液を滴下して加え、反応物を3時間かけて室温に暖め
た。反応は塩酸(2N)の添加により停止し、混合物は減圧下で留去した。残渣
をメタノール:ジエチルエーテルから結晶化し、オフホワイト色の固体として標
題化合物(800mg、45%)を得た。
【0213】
【化65】
【0214】製造例31 2−プロポキシ−5−ヨードニコチン酸 標題化合物は製造例3の方法を使用して、製造例40の標題化合物から製造し
た。
【0215】
【化66】
【0216】製造例32 N−〔3−(アミノカルボニル)−5−エチル−1H−ピラゾール−4−イル〕 −5−ヨード−2−プロポキシニコチンアミド 標題化合物を製造例13に記載された方法に従い、2−プロポキシ−5−ヨー
ドニコチン酸(上記の製造例31を参照されたい)および4−アミノ−3−エチ
ル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(WO98/49166に記載され
たように製造)から製造した。
【0217】
【化67】
【0218】製造例33 N−〔5−(アミノカルボニル)−1−メチル−3−プロピル−1H−ピラゾー ル−4−イル〕−5−ヨード−2−プロポキシニコチンアミド 標題化合物を製造例13に記載された方法に従い、2−プロポキシ−5−ヨー
ドニコチン酸(上記の製造例31を参照されたい)および4−アミノ−1−メチ
ル−3−プロピル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(ヨーロッパ特許
526 004に記載されたように製造)から製造した。 m.p.257−9℃。
【0219】
【化68】
【0220】製造例34 メチル5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−プロポキシニコ ネート ベンジルクロロホルメート(6.6mL、45.9mmol)をテトラヒドロ
フラン(51mL)および水(38mL)中の製造例43の標題化合物(9.6
g、45.9mmol)および炭酸ナトリウム(4.4g、41.4mmol)
に氷冷しながら滴下して加えた。5時間後、反応混合物を酢酸エチル(200m
L)で希釈し、水相を除去し,残りの有機相を水(200mL)で洗浄し,Mg
SO4で乾燥、濃縮し、茶色の固体をペンタンで粉砕し、黄褐色の固体として標
題化合物(13.5g、39.3mmol)を得た。
【0221】
【化69】
【0222】製造例35 5−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−2−プロポキシニコチン酸 水(15mL)中の水酸化ナトリウム(3.12g、78mmol)の溶液を
メタノール(140mL)中の製造例34の標題化合物(13.55g、39m
mol)の攪拌懸濁液に添加し、混合物を室温で18時間攪拌した。減圧下で濃
縮後、残渣を水(100mL)に溶解して、濃塩酸でpH5に酸性化し、沈殿物
をろ過により除去し、水で洗浄して乾燥した。カラムクロマトグラフィー(溶離
液として酢酸エチル:ペンタン(4:1))により精製し、白色の固体として標
題化合物(8.9g、27mmol)を得た。
【0223】
【化70】
【0224】製造例36 ベンジル5−({[5−(アミノカルボニル)−1−メチル−3−プロピル−1 H−ピラゾール−4−イル]アミノ}カルボニル)−6−プロポキシ−3−ピリ ジニルカルバメート N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の製造例35の標題化合物(1
.51g、4.6mmol)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)
−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロフォスフェート
(1.74g、4.6mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(
2.39mL、13.7mmol)の溶液をN,N−ジメチルホルムアミド(1
0mL)中の4−アミノ−1−メチル−3−プロピル−1H−ピラゾール−5−
カルボキサミド(ヨーロッパ特許 526 004に記載されたように製造;1
.0g、4.6mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.3
9mL、13.7mmol)に添加し、得られた混合物を室温で24時間攪拌し
た。減圧下で濃縮後、混合物を酢酸エチル(50mL)に溶解し、水性炭酸水素
ナトリウム溶液(5%、50mL)で洗浄した。新生固体をろ過して除去し、生
成物(659mg、1.3mmol)であることを確認した。有機相を水(50m
L)およびブライン(25mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥、濃縮し、桃色の
固体を得て、それを熱酢酸エチルから結晶化し、白色固体としてさらに標題化合
物(368mg、0.7mmol)を得た。母液をカラムクロマトグラフィー(溶
離液として酢酸エチル:ペンタン3:1)により精製し、標題化合物の別のバッ
チ(111mg、0.2mmol)を得た。
【0225】
【化71】
【0226】製造例37 2−エトキシ−5−ヨードニコチン酸 標題化合物を製造例3の方法を使用して、2−エトキシニコチン酸から製造し
た。
【0227】
【化72】
【0228】製造例38 N−[5−(アミノカルボニル)−3−エチル−1H−ピラゾール−4−イル] −2−エトキシ−5−ヨードニコチンアミド ジクロロメタン(200mL)中の製造例37の標題化合物(8g、27.3
mmol)を、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(4.43g、32.
8mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(14.3mL、77.8
mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド
塩酸塩(6.27g、31.7mmol)および4−アミノ−3−エチル−1H
−ピラゾール−5−カルボキサミド(WO98/49166に記載されたように
製造;3.78g、24mmol)で処理し、得られた混合物を室温で14時間
攪拌した。水(100mL)で洗浄後、沈殿物のろ過により標題化合物の一部を
薄茶色の固体(6.55g、15.3mmol)として単離した。有機相をMg
SO4で乾燥、濃縮し、残渣をジエチルエーテルで処理して、薄茶色の固体とし
てさらに標題化合物(1.65g、3.84mmol)を得た。
【0229】
【化73】
【0230】製造例39 N−{3−(アミノカルボニル)−1−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5 −エチル−1H−ピラゾール−4−イル}−2−エトキシ−5−ヨードニコチン アミド 炭酸セシウム(3.3g、10.2mmol)を、N,N−ジメチルホルムア
ミド(50mL)中の製造例38の標題化合物(4g、9.3mmol)および
2−ジメチルアミノエチルクロリド塩酸塩(1.2g、11.2mmol)の攪
拌溶液に添加し、得られた溶液を80℃で14時間攪拌した。濃縮して残渣を得
て、それを酢酸エチル(150mL)および水(250mL)に溶解した。分離
した水相を酢酸エチル(2x150mL)で抽出し、合わせた有機相をMgSO 4 で乾燥、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(溶離液としてジクロロメタン:
メタノール:アンモニア(98:2:0.2から97:2.5:0.5))で精
製して、白色の固体として標題化合物(2.23g、4.5mol)を得た。
【0231】
【化74】
【0232】 レジオアイソマー(regioisomer)は遠隔1H−13C相関実験(HM
BC)により確認した。製造例40 2−プロポキシニコチン酸 標題化合物を、n−プロパノールから、製造例1の方法を使用して収率73%
で製造した。
【0233】
【化75】
【0234】製造例41 メチル−2−プロポキシニコチネート アゾジカルボン酸ジエチル(2.2mL、14mmol)を、テトラヒドロフラン(
20mL)中の製造例40の標題化合物(2.30g、12.7mmol)とトリフェ
ニルホスフィン(3.67g、14mmol)とメタノール(0.60mL、15mmol
)との溶液に滴下して加え、反応を18時間室温で撹拌した。反応混合物を減圧
下で濃縮し、残留分を20%ジエチルエーテル:ペンタン溶液と共に粉砕し、次
にろ過した。ろ液を減圧下で濃縮し、残留分をフラッシュカラムクロマトグラフ
ィーによって精製して(50:50のジエチルエーテル:ペンタンを溶離剤とし
て)、標題化合物(2.2g、11.3mmol)を淡黄色の油状物として与えた。
【0235】
【化76】
【0236】製造例42 メチル5−ニトロ−2−プロポキシニコチネート 標題化合物を、製造例41の標題化合物から、製造例20の方法を使用して収
率32%(メタノールから結晶化した後に)で製造した。
【0237】
【化77】
【0238】製造例43 メチル5−アミノ−2−プロポキシニコチネート 標題化合物を、製造例42の標題化合物から、製造例23の方法によって製造
した。
【0239】
【化78】
【0240】製造例44 tert−ブチル3−ヨード−1−アゼチジンカルボキシラート N,N−ジメチルホルムアミド(25mL)中のtert−ブチル3−[(メチ
ルスルホニル)オキシ]−1−アゼチジンカルボキシラート(Synlett 1998, 37
9に説明するように製造した;5.0g、19.9mmol)とヨウ化カリウム(16
.5g、99.4mmol)との混合物を、100℃で42時間加熱した。冷却した
混合物を水と酢酸エチルとに分配し、各層を分離した。有機相をMgSO4上で
乾燥し、減圧下で濃縮し、残留分をキシレンと共に共沸させた。粗生成物をフラ
ッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して(ジクロロメタンを溶離剤と
して)、標題化合物(3.26g)を与えた。
【0241】
【化79】
【0242】製造例45 N−[5−(アミノカルボニル)−1−メチル−3−プロピル−1H−ピラゾー ル−4−イル]−2−エトキシ−5−ニトロニコチンアミド 製造例21の生成物と4−アミノ−1−メチル−3−プロピル−1H−ピラゾ
ール−5−カルボキサミド(EP 526 004に説明するように製造した)とを、製造
例13の方法を使用して化合させた。
【0243】
【化80】
【0244】製造例46a 3−エチル−1−[2−(4−モルホリニル)エチル]−4−ニトロ−1H−ピ ラゾール−5−カルボキサミド 及び 製造例46b 5−エチル−1−[2−(4−モルホリニル)エチル]−4−ニトロ−1H−ピ ラゾール−3−カルボキサミド 製造例10a及び10bの方法を用いて4(2−クロロエチル)モルホリン.
HClを使用して、標題化合物を製造した。位置化学を、nOe研究によって決
定した。 3−エチル−1−[2−(4−モルホリニル)エチル]−4−ニトロ−1H−ピ
ラゾール−5−カルボキサミド
【0245】
【化81】
【0246】 5−エチル−1−[2−(4−モルホリニル)エチル]−4−ニトロ−1H−ピ
ラゾール−3−カルボキサミド
【0247】
【化82】
【0248】製造例47 4−アミノ−3−エチル−1−[2−(4−モルホリニル)エチル]−1H−ピ ラゾール−5−カルボキサミド 製造例46aの標題化合物(16g、54mmol)をエタノール(320mL)中
に溶解させ、C担持10%Pd(1.5g)を用いて処理し、その後、室温、6
0psiの水素下で6時間撹拌した。触媒を、アルボセル*(Arbocel*)を通したろ
過によって除去し、ろ液を真空中で濃縮して油にし、ジイソプロピルエーテルと
共に粉砕した後、標題化合物をピンク色の固体として与えた(13.18g、4
9.3mmol)。
【0249】
【化83】
【0250】製造例48 N−{5−(アミノカルボニル)−3−エチル−1−[2−(4−モルホリニル )エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}−5−ヨード−2−プロポキシニコ チンアミド 標題化合物を、製造例31及び製造例47の標題化合物を使用して、製造例1
3の方法によって製造した。
【0251】
【化84】
【0252】製造例49 N−{5−(アミノカルボニル)−3−エチル−1−[2−(4−モルホリニル )エチル]−1H−ピラゾール−4−イル}−2−エトキシ−5−ヨードニコチ ンアミド 標題化合物を、製造例31及び製造例47の生成物から、製造例13の方法に
よって収率88%(4.0g)で製造した。
【0253】
【化85】
【0254】製造例50 N−[3−(アミノカルボニル)−1−(4−シアノベンジル)−5−エチル− 1H−ピラゾール−4−イル]−2−エトキシ−5−ヨードニコチンアミド 標題化合物を、製造例38の標題化合物及び4−シアノベンジルクロリドから
収率83%(988mg)で製造した。
【0255】
【化86】
【0256】製造例51 N−[3−(アミノカルボニル)−5−エチル−1−(2−ピリジニルメチル) −1H−ピラゾール−4−イル]−5−ヨード−2−プロポキシニコチンアミド 標題化合物を、製造例13の方法を用いて製造例31の標題化合物及び4−ア
ミノ−5−エチル−1−(2−ピリジニルメチル)−1H−ピラゾール−3−カ
ルボキサミド(WO 9849166)を使用して製造した。
【0257】
【化87】
【0258】製造例52 tert−ブチル3−(3−(アミノカルボニル)−5−エチル−4−{[(5 −ヨード−2−プロポキシ−3−ピリジニル)カルボニル]アミノ}−1H−ピ ラゾール−1−イル)−1−アゼチジンカルボキシラート 標題化合物を、製造例32及び製造例44から得た生成物を使用して、製造例
17cの方法によって製造した。
【0259】
【化88】
【0260】製造例53 tert−ブチル4−(3−(アミノカルボニル)−5−エチル−4−{[(5 −ヨード−2−プロポキシ−3−ピリジニル)カルボニル]アミノ}−1H−ピ ラゾール−1−イル)−1−ピペリジンカルボキシラート 標題化合物を、製造例17bの方法を用い、製造例32から得た生成物を使用
して収率52%(10.3g)で製造した。
【0261】
【化89】
【0262】製造例54a 1−(シクロプロピルメチル)−3−エチル−4−ニトロ−1H−ピラゾール− 5−カルボキサミド 及び 製造例54b 1−(シクロプロピルメチル)−5−エチル−4−ニトロ−1H−ピラゾール− 3−カルボキサミド 乾燥DMF(300mL)中の3−エチル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−5
−カルボキサミド(WO 98/49166におけるように製造した)(40.0g、217
mmol)の懸濁液を、炭酸セシウム(77.8g、239mmol)を用いて処理した
。これに、シクロプロピルメチルブロミド(22.9mL、239mmol)を一度に
(in a single portion)加え、生成した懸濁液を室温で6時間撹拌した。真空
中で濃縮した後、残留分を酢酸エチル(200mL)と水(200mL)とに分配し
、不溶性材料をろ過によって除去した。固体を水(200mL)と塩化メチレン(
200mL)とに分配し、不溶の固体をろ過によって除去した。合わせた有機部分
を、ブライン(100mL)を用いて洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濃縮して固
体(〜40g)にした。2つの位置異性体を、未精製の混合物の結晶化によって
分離した。より親油性の高い成分(Rf=0.27、98:2の塩化メチレン:
メタノール)を、塩化メチレン(50mL)とジイソプロピルエーテル(200mL
)との混合物から結晶化して、1−(シクロプロピルメチル)−3−エチル−4
−ニトロ−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(12g、50mmol)を与え
た。アセトニトリルから母液を結晶化して、より極性の高い成分(Rf=0.1
9、98:2の塩化メチレン:メタノール)(10g、42mmol)を与え、これ
を、nOe実験によって1−(シクロプロピルメチル)−5−エチル−4−ニト
ロ−1H−ピラゾール−3−カルボキサミドであると確認した。母液は、位置異
性体の混合物としてさらに材料(20g、84mmol)を含んだ。 1−(シクロプロピルメチル)−3−エチル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−
5−カルボキサミド
【0263】
【化90】
【0264】 1−(シクロプロピルメチル)−5−エチル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−
3−カルボキサミド
【0265】
【化91】
【0266】製造例55 4−アミノ−1−(シクロプロピルメチル)−5−エチル−1H−ピラゾール− 3−カルボキサミド 標題化合物を、1−(シクロプロピルメチル)−5−エチル−4−ニトロ−1
H−ピラゾール−3−カルボキサミド(製造例54bから得た)を使用し、製造
例11の方法に従って収率92%(7.7g)で製造した。
【0267】
【化92】
【0268】製造例56 5−アセチル−2−エトキシニコチン酸 酢酸パラジウム(II)(919mg、4.08mmol)とブチルビニルエーテル
(18.9mL、146.5mmol)とトリ−o−トリルホスフィン(2.50g、
8.16mmol)とを、アセトニトリル(150mL)中の製造例37の標題化合物
(15.0g、51.2mmol)とトリエチルアミン(10.5mL、81.9mmol
)との撹拌中の溶液に加えた。混合物を3時間窒素下で還流させ、次に室温で1
6時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、残留分を6NのHCl(80mL)中に
溶解させ、室温で40分間撹拌した。次に混合物を、水及び酢酸エチルを用いて
希釈し、アルボセル*を通してろ過し、有機層を分離した。水性相を、酢酸エチ
ル(3×200mL)を用いて抽出し、合わせた有機部分を乾燥し(MgSO4
、真空中で濃縮した。次に粗生成物を、NaHCO3(飽和水性、500mL)と
酢酸エチル(200mL)との中に溶解させた。有機層を分離し、水性層を、ジク
ロロメタン(200mL)を用いて洗浄し、濃HClを用いてpH1に酸性化し、酢
酸エチル(5×200mL)を用いて抽出した。合わせた抽出物を、ブライン(2
00mL)を用いて洗浄し、乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮した。粗生成物
をカラムクロマトグラフィーによって精製し(99:1:0.25の酢酸エチル
:メタノール:酢酸を溶離剤として)、次に高温のジイソプロピルエーテルから
再結晶化して、標題化合物を黄色の固体(3.91g、18.9mmol)として与
えた。
【0269】
【化93】
【0270】製造例57 メチル2−エトキシ−5−ヨードニコチネート 濃硫酸(2mL)を、メタノール(250mL)中の製造例37の標題化合物(4
0g、137mmol)の撹拌中の懸濁液に加え、混合物を2時間還流させた。硫酸
のさらなるアリコート(1mL)を加え、混合物をさらに2時間還流させ、その後
−18℃で16時間放置した。オフホワイトの沈殿物をろ別し、メタノールを用
いて洗浄し、酢酸エチル(500mL)中に溶解させ、溶液を、NaHCO3(飽
和水性、200mL)及びブライン(200mL)を用いて洗浄した。有機層をMg
SO4上で乾燥し、真空中で濃縮して、標題化合物をオフホワイトの固体(34g
、111mmol)として与えた。
【0271】
【化94】
【0272】製造例58 メチル5−アセチル−2−エトキシニコチネート 酢酸パラジウム(II)(877mg、3.90mmol)とブチルビニルエーテル
(19.8mL、0.15mol)とトリ−o−トリルホスフィン(2.37g、7.
81mmol)とを、アセトニトリル(150mL)中の製造例57の標題化合物(1
5.0g、48.8mmol)とトリエチルアミン(10.9mL、78.1mmol)と
の撹拌溶液に加えた。混合物を1.5時間窒素下で還流させ、次に溶媒を真空中
で除去した。残留分を6NのHCl(60mL)中に溶解させ、室温で1時間撹拌
した。次に混合物を、水を用いて希釈し、酢酸エチル(3×250mL)を用いて
抽出した。合わせた有機層を乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮した。茶色の
残留分をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して(塩化メチレン
を溶離剤として)オフホワイトの固体を与え、これをジイソプロピルエーテルか
ら再結晶化して、標題化合物を淡い茶色の針状晶(5.3g、23.7mmol)と
して与えた。
【0273】
【化95】
【0274】製造例59 5−アセチル−2−エトキシニコチン酸 ジオキサン(50mL)中の製造例58の標題化合物(7.15g、32.0mmo
l)の溶液に、水(10mL)中の水酸化ナトリウム(2.56g、64.1mmol)
の溶液を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、その後これを真空中で濃縮した
。残留分を酢酸エチル(100mL)と水(100mL)とに分配した。水性層を分
離し、2NのHClを用いて酸性化し、次に酢酸エチル(3×100mL)を用い
て抽出した。合わせた有機抽出物を、ブライン(100mL)を用いて洗浄し、乾
燥し(MgSO4)、真空中で濃縮して、標題化合物を黄色の固体(6g、28.
6mmol)として与えた。
【0275】
【化96】
【0276】製造例60 5−アセチル−N−[3−(アミノカルボニル)−1−(シクロプロピルメチル )−5−エチル−1H−ピラゾール−4−イル]−2−エトキシニコチンアミド DMF(30mL)中の製造例56の標題化合物(800mg、3.82mmol)と
O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラ
メチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(1.59g、4.40mmol)と
の溶液を、DMF(15mL)中の製造例55の標題化合物(796mg、3.82
mmol)とジイソプロピルエチルアミン(3.33mL、19.1mmol)との溶液に
加えた。1時間後、DMFを真空中で除去し、残留分を酢酸エチル(200mL)
と水(200mL)とに分配した。有機層を分離し、NaHCO3(飽和水性、1
00mL)及び1NのHCl(水性、100mL)を用いて洗浄し、乾燥し(MgS
4)、真空中で濃縮して、ベージュ色の固体を与えた。これをイソプロピルア
ルコールから再結晶化して、標題化合物を淡い茶色の固体(1.1g、2.75m
mol)として与えた。
【0277】
【化97】
【0278】製造例61 5−アセチル−N−[3−(アミノカルボニル)−5−エチル−1H−ピラゾー ル−4−イル]−2−エトキシニコチンアミド 塩化メチレン(100mL)中の製造例59から得た標題化合物(5.70g、
27.3mmol)とO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N
’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(10.9g、
28.6mmol)との溶液を、塩化メチレン(115mL)中の4−アミノ−3−エ
チル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(WO 98/49166の通りに製造した
)(4.20g、27.3mmol)とジイソプロピルエチルアミン(23.7mL、
136.2mmol)との溶液に加えた。1時間後、混合物を、ブライン(100mL
)を用いて希釈し、NaHCO3(飽和水性、100mL)、次にHCl(2N、1
00mL)を用いて洗浄した。各水性層を、ジクロロメタン(100mL)を用いて
逆抽出し、合わせた有機部分をブライン(100mL)を用いて洗浄し、乾燥し(
MgSO4)、真空中で濃縮した。標題化合物の分析試料を得るために、酢酸エ
チルと共に粉砕し、続いてエタノールから再結晶化し、一方、残りの部分をフラ
ッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して(95:5の塩化メチレン:
メタノールを溶離剤として)、標題化合物(総重量=7.8g、22.5mmol)
を与えた。
【0279】
【化98】
【0280】製造例62 tert−ブチル4−[4−{[(5−アセチル−2−エトキシ−3−ピリジニ ル)カルボニル]アミノ}−3−(アミノカルボニル)−5−エチル−1H−ピ ラゾール−1−イル]−1−ピペリジンカルボキシラート 製造例61から得た標題化合物(4.32g、12.5mmol)と炭酸セシウム
(4.90g、15.0mmol)とをDMF(60mL)中に溶解させ、1−(te
rt−ブトキシカルボニル)−4−ピペリジニルメタンスルホネート(Bioorg.
Med. Chem. Lett. 1999, 9, 1285)(4.20g、15.0mmol)を一度に(in
one portion)加えた。混合物を、100℃、窒素下で6時間撹拌し、その後さ
らに1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリジニルメタンスルホネ
ート(1.75g、6.26mmol)と炭酸セシウム(2.00g、6.26mmol)
とを加えた。混合物を60℃でさらに16時間加熱した。混合物を真空中で濃縮
し、残留分を酢酸エチル(200mL)と水(200mL)とに分配した。次にブラ
イン(50mL)を加え、有機層を分離し、水性部分を、酢酸エチル(2×100
mL)を用いてさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥し(MgSO4)、真空中
で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して(最初に9
8:2の塩化メチレン:メタノールを用いてから、1:1〜0:1のペンタン:
酢酸エチルを用いて繰り返した)、標題化合物を白色の固体(3.8g、7.1
9mmol)として与えた。
【0281】
【化99】
【0282】製造例63 5−アセチル−N−{5−(アミノカルボニル)−3−エチル−1−[(1−メ チル−1H−イミダゾール−2−イル)メチル]−1H−ピラゾール−4−イル }−2−エトキシニコチンアミド 標題化合物を、4−アミノ−3−エチル−1−[(1−メチル−1H−イミダ
ゾール−2−イル)メチル]−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド(WO 995
4333におけるように製造した)及び製造例59の標題化合物を使用して、製造例
13の方法によって製造した。
【0283】
【化100】
【0284】製造例64 4−{[1−(5−ヨード−2−イソブトキシ−3−ピリジニル)ビニル]アミ ノ}−1−メチル−5−プロピル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド 標題化合物を、製造例3及び製造例9の生成物を使用して、製造例13の方法
によって製造した。
【0285】
【化101】
【0286】式IA及びIBの化合物の合成 実施例1 5−(2−ブトキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(2− メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジ ン−7−オン カリウムヘキサメチルジシラジド(46mg、0.23mmol)を、脱気したn−
ブタノール(2mL)中のN−[3−(アミノカルボニル)−5−エチル−1−(
2−メトキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−2−ブトキシ−5−ヨ
ードニコチンアミド(製造例13)(100mg、0.19mmol)に加え、溶液を
窒素雰囲気下で撹拌した。反応を還流にて9時間加熱し、次に冷却した。ブタノ
ールを真空中で除去し、残留分をジクロロメタンと1Nの塩酸とに分配した。有
機相を分離し、ブラインを用いて洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濃縮して、白
色の固体を与えた。酢酸エチルと共に粉砕して、標題化合物(40mg、42%)
を白色の固体として与えた。
【0287】
【化102】
【0288】実施例2 メチル6−ブトキシ−5−[3−エチル−2−(2−メトキシエチル)−7−オ キソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル ]ニコチネート 5−(2−ブトキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(2
−メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミ
ジン−7−オン(実施例1)(100mg、0.20mmol)、酢酸パラジウム(3
1.6mg、0.141mmol)、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン
(37mg、0.09mmol)およびトリエチルアミン(0.22mL、1.56mmol
)とを、メタノール(5mL)とジメチルスルホキシド(0.7mL)とに加えた。
試薬を、一酸化炭素の雰囲気下(482.6kPa(70psi))、75℃で14時
間、一緒に撹拌した。反応混合物を、セライト(登録商標)を通してろ過し、溶
媒を真空中で除去した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって
精製して(ジクロロメタンから2%メタノール:ジクロロメタンへの勾配溶離)
、標題化合物(89mg、100%)を与えた。
【0289】
【化103】
【0290】実施例3 6−ブトキシ−5−[3−エチル−2−(2−メトキシエチル)−7−オキソ− 6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル]ニコ チン酸 水酸化ナトリウム(2N、0.52mL)を、ジオキサン中のメチル6−ブトキ
シ−5−[3−エチル−2−(2−メトキシエチル)−7−オキソ−6,7−ジ
ヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル]ニコチネート(
実施例2)(226mg、0.53mmol)の溶液に加えた。溶液を14時間撹拌し
た。pHを、塩酸(1N)を用いてpH2〜3に調節し、混合物を濃縮して乾燥した
。高温のエタノールを固体に加え、スラリーをろ過した。エタノール溶液を濃縮
し、得られた固体を、ジクロロメタンを用いて洗浄して、標題化合物(156mg
、72%)を与えた。
【0291】
【化104】
【0292】実施例4 5−[2−ブトキシ−5−(ヒドロキシメチル)−3−ピリジニル]−3−エチ ル−2−(2−メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3 −d]ピリミジン−7−オン カルボニルジイミダゾール(47mg、0.24mmol)を、テトラヒドロフラン
(3mL)中の6−ブトキシ−5−[3−エチル−2−(2−メトキシエチル)−
7−オキソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5
−イル]ニコチン酸(実施例3)(100mg、0.24mmol)の撹拌中の溶液に
、窒素雰囲気下で加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。さらに20mgのカル
ボニルジイミダゾールを加え、混合物をさらに1時間撹拌した。混合物を0℃に
冷却し、水(0.3mL)を加え、続いて水素化ホウ素ナトリウム(27.4mg、
0.72mmol)を加えた。撹拌を1時間続けた。反応混合物を、水を用いてクエ
ンチし、酢酸エチルを用いて2NのHClから抽出した。有機画分を、ブライン
を用いて洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発させて、粗生成物を与えた。粗生
成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して(ジクロロメタン
から5%メタノール:ジクロロメタンへの勾配溶離)、標題化合物(20mg、2
1%)を与えた。
【0293】
【化105】
【0294】実施例5 6−ブトキシ−5−[3−エチル−2−(2−メトキシエチル)−7−オキソ− 6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル]−N −メトキシ−N−メチルニコチンアミド 6−ブトキシ−5−[3−エチル−2−(2−メトキシエチル)−7−オキソ
−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル]ニ
コチン酸(実施例3)(200mg、0.48mmol)をジクロロメタン中に溶解さ
せ、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(78mg、0.58mmol)と1−
(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチル−カルボジイミド塩酸塩(120
mg、0.58mmol)とを加え、続いてジイソプロピルエチルアミン(0.34mL
、1.95mmol)を加えた。N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(56
.3mg、0.58mmol)を加え、混合物を室温で14時間撹拌した。さらに0.
29mmolの1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物と1−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)−3−エチル−カルボジイミド塩酸塩とを加え、反応をさらに3時
間撹拌した。反応混合物を、さらなるジクロロメタンを用いて希釈し、水を用い
て洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフ
ィーによって精製して(ジクロロメタンから5%メタノール:ジクロロメタンへ
の勾配溶離)、標題化合物(178mg、81%)を与えた。
【0295】
【化106】
【0296】実施例6〜10 以下の化合物:
【0297】
【化107】
【0298】 を、実施例3の化合物及び適切なアミンから、実施例5と同じ方法によって製造
した。
【0299】
【表2】
【0300】
【表3】
【0301】 1=N−{4−[2−(メチルアミノ)エチル]フェニル}メタンスルホンアミ
ド(EP 245 997)が、使用されたアミンである。 2=2−(2−メチルアミノエチル)ピリジンが、使用されたアミンである。 3=2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−2−イル−N−メチルメタ
ンアミン(Gazz. Chim. Ital. 83; 1953; 144; 148)が、使用されたアミンであ
る。 4=N,N,N−トリメチルエチレンジアミンが、使用されたアミンである。 5=2−[2−(メチルアミノ)エチル]−1−(2H)−フタラジノン(EP 2
42 173)が、使用されたアミンである。実施例11 5−{2−ブトキシ−5−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3−ピリ ジニル}−3−エチル−2−(2−メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H −ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 5−(2−ブトキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(2
−メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミ
ジン−7−オン(実施例1)(140mg、0.28mmol)とK2CO3(78mg、
0.56mmol)と3−トリフルオロメチルボロン酸(60mg、0.34mmol)と
を、水性ジオキサン中、窒素雰囲気下で一緒に撹拌した。混合物を、予熱した油
浴中に120℃で数分間浸漬し、Pd(PPh34(34mg、0.028mmol)
を加えた。混合物を還流にて2時間加熱し、次に冷却した。冷却した混合物を濃
縮し、酢酸エチルと水とに分配した。次にこれを、アルボセル(登録商標)パッ
ドを通してろ過してパラジウム残留分を除去してから、有機層を分離し、重炭酸
ナトリウム溶液、次にブラインを用いて洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濃縮し
た。酢酸エチルから再結晶化して、標題化合物(101mg、70%)を与えた。
【0302】
【化108】
【0303】実施例12 5−[2−ブトキシ−5−(2−フリル)−3−ピリジニル]−3−エチル−2 −(2−メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d] ピリミジン−7−オン Pd(PPh34(46.5mg、0.04mmol)を、脱気したジオキサン/水
(10mLの4:1の混合物)中の炭酸カリウム(55mg、0.40mmol)と2−
フリルボロン酸(54mg、0.48mmol)と実施例1の標題化合物(200mg、
0.40mmol)との撹拌中の混合物に加えた。混合物を還流にて2時間加熱し、
冷却した。溶媒を真空中で除去し、残留分を酢酸エチルと共に粉砕して、オレン
ジ色の固体を与えた。フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して(
50:1のジクロロメタン/メタノールを用いて溶出した)、標題化合物をクリ
ーム色の固体(121mg、58%)として与えた。
【0304】
【化109】
【0305】実施例13 5−(2−ブトキシ−5−[2−ピリジル]−3−ピリジニル)−3−エチル− 2−(2−メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d ]ピリミジン−7−オン 2−トリブチルすずピリジン(192mg、0.52mmol)と塩化リチウム(1
70mg、4.00mmol)とヨウ化第一銅(11.5mg、0.06mmol)とPd(
PPh34(46.5mg、0.04mmol)と実施例1の標題化合物(200mg、
0.40mmol)とを、ジオキサン(10mL)中、窒素雰囲気下で一緒に撹拌した
。混合物を還流にて3.5時間加熱し、冷却し、溶媒を真空中で除去した。残留
分を酢酸エチル中に溶解させ、5%水性フッ化カリウム溶液と共に10分間激し
く振とうし、混合物を、アルボセル(登録商標)を通してろ過した。有機層を分
離し、5%水性フッ化カリウム溶液、飽和重炭酸ナトリウム溶液及びブラインを
用いて洗浄した。有機部分を乾燥し(MgSO4)、濃縮した。固体を、低温の
酢酸エチルと共に粉砕して部分的に精製し、フラッシュカラムクロマトグラフィ
ーによってさらに精製して(50:1のジクロロメタン/メタノールを用いて溶
出した)、標題化合物(52mg、29%)を与えた。
【0306】
【化110】
【0307】実施例14(予備実施例) 5−(2−ブトキシ−5−トリメチルシリルエチニル−3−ピリジニル)−3− エチル−2−(2−メトキシ−エチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[ 4,3−d]ピリミジン−7−オン 実施例1から得た標題化合物(127mg、0.25mmol)を、トリエチルアミ
ン(2mL)とトリメチルシリルアセチレン(38mg、0.39mmol)とアセトニ
トリル(2mLを、反応物を可溶化しようと試みるため)との中に懸濁させた。P
d(PPh32Cl2(5mg、0.006mmol)とヨウ化第一銅(1.2mg、0
.006mmol)とを加え、反応混合物を撹拌した。1時間後、さらなる部分のト
リメチルシリルアセチレン(19mg、0.19mmol)を加え、撹拌を2時間続け
た。溶媒を蒸発させ、残留分を酢酸エチルと水とに分配した。有機部分を、ブラ
インを用いて洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濃縮して、茶色の泡状物を与えた
。フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して(100%ジクロロメ
タンから99%ジクロロメタン/メタノールへの勾配溶離)、標題化合物を薄茶
色の固体(108mg)として与えた。
【0308】
【化111】
【0309】実施例15 5−(2−ブトキシ−5−エチニル−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(2 −メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミ ジン−7−オン フッ化カリウム(22mg、0.38mmol)を、水性N,N−ジメチルホルムア
ミド(2mLのN,N−ジメチルホルムアミド/0.2mLの水)中の実施例14か
ら得た標題化合物(90mg、0.19mmol)の撹拌中の溶液に0℃で加えた。1
0分後、反応を室温に温め、2時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルを用い
て希釈し、水、1Nの塩酸(3回)及びブラインを用いて洗浄した。有機層を乾
燥し(MgSO4)、濃縮して、標題化合物を白色の固体(75mg)として与え
た。
【0310】
【化112】
【0311】実施例16 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(2 −メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミ ジン−7−オン 実施例15の標題化合物(2.4g、6mmol)と硫酸水銀(100mg、0.3
4mmol)とを、1NのH2SO4(5mL)とアセトン(35mL)との混合物中で一
緒に撹拌した。2時間後、さらなる部分の硫酸水銀(100mg)を加え、第3の
部分(5mLの1NのH2SO4中の100mg)を2時間後に加えた。未精製の反応
混合物を濃縮し、黒色の残留分をジクロロメタンと水とに分配した。有機相を分
離し、飽和重炭酸ナトリウム溶液及びブラインを用いて洗浄し、乾燥し(MgS
4)、蒸発させた。フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して(
30%酢酸エチル:ペンタンから100%酢酸エチルへの勾配溶離)、780mg
の生成物を与えた。
【0312】
【化113】
【0313】実施例17 5−[5−アセチル−2−(2−メトキシ−1−メチルエトキシ)−3−ピリジ ニル]−3−エチル−2−(2−メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H− ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(
2−メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリ
ミジン−7−オン(実施例16)(150mg、0.36mmol)を1−メトキシプ
ロパン−2−オール(3mL)中に溶解させ、溶液を還流にて5分間加熱して溶液
を脱気した。冷却後、カリウムヘキサメチルジシラジド(360mg、1.80mm
ol)を加え、溶液を再加熱して8時間還流させた。冷却した反応混合物を蒸発乾
固させ、酢酸エチルおよび1Nの塩酸を使用してpH8に調節した後の水とに分配
した。有機相を分離し、ブラインを用いて洗浄し、乾燥し(MgSO4)、蒸発
させた。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して(1
00%ジクロロメタン:0.5%アンモニアから99%ジクロロメタン:1%メ
タノール:0.5%アンモニアへの勾配溶離)、標題化合物(45mg、29%)
を与えた。
【0314】
【化114】
【0315】実施例18 5−{2−ブトキシ−5−[3−(ジメチルアミノ)プロパノイル]−3−ピリ ジニル}−3−エチル−2−(2−メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H −ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン ジメチルアミン塩酸塩(280mg、31mmol)を、ホルムアルデヒド(72mg
、2mLの37〜41%水溶液)に加え、白色の固体が溶解するまで混合物を超音
波処理した。30分後、無水酢酸(1.2mL)を加え、透明な溶液が得られるま
で混合物を水浴中で温めた。この溶液の一部分(0.16mL)を、5−(5−ア
セチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(2−メトキシエ
チル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オ
ン(実施例16)(100mg、0.24mmol)に加え、得られた溶液を水浴中で
加熱した。1時間後、反応を冷却し、酢酸エチルを用いて飽和重炭酸ナトリウム
溶液から抽出した。有機部分を、さらなる部分の重炭酸ナトリウム溶液、次にブ
ラインを用いて洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濃縮した。残留分をフラッシュ
カラムクロマトグラフィーによって精製して(100%ジクロロメタンから10
%メタノール:ジクロロメタンへの勾配溶離)、50mgの生成物を与えた。
【0316】
【化115】
【0317】実施例19 5−{2−ブトキシ−5−[3−(4−エチル−1−ピペラジニル)プロパノイ ル]−3−ピリジニル}−3−エチル−2−(2−メトキシエチル)−2,6− ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 標題化合物を、実施例18の方法によって製造した。
【0318】
【化116】
【0319】実施例20 5−(2−ブトキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−3−エチル−1−(2− メトキシエチル)−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジ ン−7−オン 標題化合物を、製造例15の標題化合物を使用して、実施例1の方法によって
製造した。
【0320】
【化117】
【0321】実施例20a(予備実施例) 5−(2−ブトキシ−5−トリメチルシリルエチニル−3−ピリジニル)−3− エチル−1−(2−メトキシエチル)−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4 ,3−d]ピリミジン−7−オン 標題化合物を、実施例20の標題化合物を使用して、実施例14の方法によっ
て製造した。
【0322】
【化118】
【0323】実施例20b 5−(2−ブトキシ−5−エチニル−3−ピリジニル)−3−エチル−1−(2 −メトキシエチル)−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミ ジン−7−オン 標題化合物を、実施例20aの標題化合物を使用して、実施例15の方法によ
って製造した。
【0324】
【化119】
【0325】実施例21 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−1−(2 −メトキシエチル)−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミ ジン−7−オン 標題化合物を、実施例20の標題化合物を使用して、実施例16の方法によっ
て製造した。
【0326】
【化120】
【0327】実施例22 5−(5−ヨード−2−イソブトキシ−3−ピリジニル)−2−メチル−3−プ ロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オ 標題化合物を、製造例14の標題化合物を使用して、実施例1の方法によって
製造した。
【0328】
【化121】
【0329】実施例23 メチル6−イソブトキシ−5−(2−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6, 7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)ニコチネ ート 標題化合物を、実施例22の標題化合物を使用して、実施例2の方法によって
製造した。
【0330】
【化122】
【0331】実施例24 6−イソブトキシ−5−(2−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジ ヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)ニコチン酸 標題化合物を、実施例23の標題化合物を使用して、実施例3の方法によって
製造した。
【0332】
【化123】
【0333】実施例25 5−[5−(4,4−ジメチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2 −イル)−2−イソブトキシ−3−ピリジニル]−2−メチル−3−プロピル− 2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 6−イソブトキシ−5−(2−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−
ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)ニコチン酸(
実施例24)(200mg、0.52mmol)をジクロロメタン中に溶解させ、塩化
オキサリル(0.18mL、2.8mmol)を加え、続いて1滴のN,N−ジメチル
ホルムアミドを加えた。混合物を2時間撹拌し、次に溶媒を真空中で除去して、
さらなるジクロロメタンと共に共沸させた。次に酸塩化物のジクロロメタン溶液
を、ジクロロメタン中の2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(0.05
mL、0.52mmol)とジイソプロピルエチルアミン(0.09mL、0.62mmol
)との溶液に加え、混合物を2時間撹拌した。反応混合物を、さらなるジクロロ
メタンを用いて希釈し、1Nのクエン酸の溶液、続いてブラインを用いて洗浄し
た。有機部分を乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮した。残留分をジクロロメ
タン中に再溶解させ、塩化チオニル(0.05mL、0.62mmol)を加えた。2
時間後、溶液を、水、次に重炭酸ナトリウム溶液を用いて洗浄した。有機相を乾
燥し、濃縮した。未精製の残留分をフラッシュカラムクロマトグラフィーによっ
て精製して(50%酢酸エチル:ペンタンを溶離剤として)、生成物を与えた。
【0334】
【化124】
【0335】実施例26 6−イソブトキシ−N,N−ジメチル−5−(2−メチル−7−オキソ−3−プ ロピル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イ ル)ニコチンアミド 標題化合物を、実施例24の標題化合物を使用して、実施例5の方法によって
製造した。
【0336】
【化125】
【0337】実施例27 5−(5−エチニル−2−イソブトキシ−3−ピリジニル)−2−メチル−3− プロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7− オン 5−(5−ヨード−2−イソブトキシ−3−ピリジニル)−2−メチル−3−
プロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−
オン(実施例22)(3g、6.42mmol)とトリメチルシリルアセチレン(4
.5mL、32.1mmol)とヨウ化銅(I)(37mg、0.19mmol)とPd(P
Ph32Cl2(13.5mg、0.19mmol)とを、アセトニトリル(50mL)
とトリエチルアミン(50mL)との混合物中、40℃、16時間、窒素雰囲気下
で一緒に撹拌した。溶媒を蒸発させ、未精製の混合物を3%重炭酸ナトリウム溶
液と酢酸エチルとに分配した。有機部分を濃縮し、アセトニトリル中に再溶解さ
せた。テトラエチルアンモニウムフルオリド(1.27g、8.52mmol)を加
え、混合物を1.5時間、室温で撹拌した。さらなる部分のテトラエチルアンモ
ニウムフルオリドを加え、混合物をさらに1.5時間撹拌した。有機部分を蒸発
させ、未精製の混合物を3%重炭酸ナトリウム溶液と酢酸エチルとに分配した。
有機部分を乾燥し(MgSO4)、濃縮して、生成物を淡黄褐色の固体(2.3
5g)として与えた。
【0338】
【化126】
【0339】実施例28 5−[2−イソブトキシ−5−(1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル) −3−ピリジニル]−2−メチル−3−プロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピ ラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 5−(5−エチニル−2−イソブトキシ−3−ピリジニル)−2−メチル−3
−プロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7
−オン(実施例27)(200mg、0.54mmol)とトリメチルシリルアジド(
630mg、5.4mmol)とを、170℃、密封した圧力容器中で14時間撹拌し
た。反応混合物を冷却し、酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム溶液とに分配した
。茶色の沈殿物をろ別し、2相を分離した。有機相を、さらなる重炭酸ナトリウ
ム溶液及びブラインを用いて洗浄し、MgSO4を用いて乾燥し、濃縮した。こ
の残留分を最初の沈殿物と合わせ、フラッシュカラムクロマトグラフィーによっ
て精製して(ジクロロメタンから5%メタノール:ジクロロメタンへの勾配溶離
)、109mgの白色の固体(49%)を与えた。
【0340】
【化127】
【0341】実施例29 5−(5−グリコロイル−2−イソブトキシ−3−ピリジニル)−2−メチル− 3−プロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン− 7−オン 5−(5−エチニル−2−イソブトキシ−3−ピリジニル)−2−メチル−3
−プロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7
−オン(実施例27)(1g、2.7mmol)とPhI(O2CCF32(2.59
g、6.02mmol)とを、ジクロロメタン:アセトニトリル:H2O(80:10
:1で45mL)の混合物中、窒素雰囲気下で激しく撹拌した。10時間後、混合
物を冷却し、ジクロロメタンを用いて希釈し、飽和重炭酸ナトリウムを用いて洗
浄した。有機層を乾燥し(MgSO4)、蒸発させて、粗生成物を与えた。フラ
ッシュカラムクロマトグラフィーによって(95%ジクロロメタン:メタノール
)、300mgの純粋な生成物とさらに300mgのわずかに不純な生成物とを与え
た。
【0342】
【化128】
【0343】実施例30 5−[5−(2−クロロアセチル)−2−イソブトキシ−3−ピリジニル]−2 −メチル−3−プロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピ リミジン−7−オン 5−(5−グリコロイル−2−イソブトキシ−3−ピリジニル)−2−メチル
−3−プロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン
−7−オン(実施例29)(0.3g、0.75mmol)とトリエチルアミン(0
.14mL、0.98mmol)と塩化メタンスルホニル(0.07mL、0.9mmol)
とを、ジクロロメタン(7mL)中、室温で24時間撹拌した。反応混合物を、酢
酸エチルを用いて希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液を用いて洗浄した。有機部
分を乾燥し(MgSO4)、蒸発させた。生成物をフラッシュカラムクロマトグ
ラフィーによって精製して(97%ジクロロメタン:3%メタノールを用いて溶
出した)、200mgの生成物を与えた。
【0344】
【化129】
【0345】実施例31 5−{2−イソブトキシ−5−[2−(4−モルホリニル)アセチル]−3−ピ リジニル}−2−メチル−3−プロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[ 4,3−d]ピリミジン−7−オン 5−[5−(2−クロロアセチル)−2−イソブトキシ−3−ピリジニル]−
2−メチル−3−プロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]
ピリミジン−7−オン(実施例30)(100mg、0.24mmol)とトリエチル
アミン(0.04mL、0.29mmol)とモルホリン(0.023mL、0.26mm
ol)とを、ジクロロメタン(3mL)中、窒素雰囲気下で16時間撹拌した。混合
物を、酢酸エチル中に注ぎ、飽和重炭酸ナトリウム溶液を用いて洗浄した。有機
部分を乾燥し(MgSO4)、濃縮した。生成物をフラッシュカラムクロマトグ
ラフィーによって精製して(97%ジクロロメタン:3%メタノールを用いて溶
出した)、80mgの生成物をベージュ色の泡状物として与えた。
【0346】
【化130】
【0347】実施例32 5−{5−[2−(4−エチル−1−ピペラジニル)アセチル]−2−イソブト キシ−3−ピリジニル}−2−メチル−3−プロピル−2,6−ジヒドロ−7H −ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 標題化合物を、実施例31の場合のように製造した。
【0348】
【化131】
【0349】実施例33 5−(2−ブトキシ−5−グリコロイル−3−ピリジニル)−3−エチル−2− (2−メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピ リミジン−7−オン 標題化合物を、実施例15を使用して、実施例29の方法によって製造した。
【0350】
【化132】
【0351】実施例34 5−[2−ブトキシ−5−(4−モルホリニルアセチル)−3−ピリジニル]− 3−エチル−2−(2−メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ [4,3−d]ピリミジン−7−オン ジクロロメタン(1mL)中のトリフェニルホスフィン(110mg、0.42mm
ol)を、ジクロロメタン(3mL)中の5−(2−ブトキシ−5−グリコロイル−
3−ピリジニル)−3−エチル−2−(2−メトキシエチル)−2,6−ジヒド
ロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン(実施例33)(15
0mg、0.35mmol)と四臭化炭素(140mg、0.42mmol)との氷冷した溶
液に徐々に加えた。溶液を室温に温めた。2時間後、さらなる四臭化炭素(25
mg、0.075mmol)とトリフェニルホスフィンとを加え、撹拌を2時間続けた
。濃縮し、生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して(酢
酸エチル/ペンタン(10:90〜70:30)を用いた勾配溶離)、5−[2
−ブトキシ−5−(2−ブロモアセチル)−3−ピリジニル]−3−エチル−2
−(2−メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]
ピリミジン−7−オンを与え、これをさらに精製すること無く使用した(トリフ
ェニルホスフィンオキシドによるわずかな汚染)。
【0352】 5−[2−ブトキシ−5−(2−ブロモアセチル)−3−ピリジニル]−3−
エチル−2−(2−メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4
,3−d]ピリミジン−7−オン(205mg、0.42mmol)をジクロロメタン
中に溶解させ、溶液を0℃に冷却した。モルホリン(54mg、0.62mmol)と
トリエチルアミン(84mg、0.83mmol)とを加え、混合物を室温に温め、2
時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留分を酢酸エチル中に溶解させ、水(2回)
、飽和重炭酸ナトリウム(2回)及びブラインを用いて洗浄し、乾燥し(MgS
4)、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して(2
0%酢酸エチル/ペンタン:100%酢酸エチル:3%メタノール/酢酸エチル
の勾配溶離)、70mgの生成物を与えた。
【0353】
【化133】
【0354】実施例35 6−ブトキシ−5−[3−エチル−2−(2−メトキシエチル)−7−オキソ− 6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル]ニコ チノニトリル シアン化銅(I)(35mg、0.39mmol)を、N−メチルピロリジノン(3
mL)中の実施例1の標題化合物(130mg、0.26mmol)と混合し、得られた
溶液を、14時間、150℃、窒素雰囲気下で加熱した。反応混合物を冷却し、
酢酸エチルと水とに分配した。濃水酸化アンモニウムを加え、有機層を分離し、
さらなるアンモニア溶液及びブラインを用いて洗浄し、乾燥し(MgSO4)、
ろ過し、蒸発させて、茶色の固体を与えた。
【0355】
【化134】
【0356】実施例36 6−イソブトキシ−5−(2−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジ ヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)ニコチノニトリ 標題化合物を、実施例35の方法によって製造した。
【0357】
【化135】
【0358】実施例37(予備実施例) 6−イソブトキシ−5−(2−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジ ヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−ピリジン カルボチオアミド 水(2滴)を、(EtO)2P(S)SH(0.5mL)中の6−イソブトキシ
−5−(2−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−2H−ピ
ラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)ニコチノニトリル(実施例36)
(150mg、0.41mmol)の撹拌中の懸濁液に加えた。混合物を室温で撹拌し
た。5時間後、さらなる(EtO)2P(S)SH(0.5mL)を加え、ジクロ
ロメタン(5mL)を加えて撹拌の助けとした。14時間後、反応混合物を、ジク
ロロメタンを用いて希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液を用いて洗浄した。ろ過
、および各相を分離した後、有機部分を、飽和重炭酸ナトリウム溶液及びブライ
ンを用いて再度洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濃縮した。生成物をフラッシュ
カラムクロマトグラフィーによって精製して(100%ジクロロメタンから96
%ジクロロメタン:メタノールへの勾配溶離)、80mgの生成物を与えた。
【0359】
【化136】
【0360】実施例38 5−[2−イソブトキシ−5−(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル) −3−ピリジニル]−2−メチル−3−プロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピ ラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 6−イソブトキシ−5−(2−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−
ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−ピリジ
ンカルボチオアミド(実施例37)(77mg、0.19mmol)とクロロアセトン
(36mg、0.38mmol)とを加熱して、エタノール(5mL)中で14時間還流
させた。反応混合物を冷却し、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー
によって精製して(100%ジクロロメタンから3%メタノール:ジクロロメタ
ンへの勾配溶離)、65mgの生成物を与えた。
【0361】
【化137】
【0362】実施例39(予備実施例) N−ヒドロキシ−6−イソブトキシ−5−(2−メチル−7−オキソ−3−プロ ピル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル )−3−ピリジンカルボキシイミドアミド カリウムt−ブトキシド(61mg、0.54mmol)を、2−メチル−1−プロ
パノール(5mL)中のヒドロキシルアミン塩酸塩(38mg、0.54mmol)の撹
拌中の懸濁液に加えた。2〜3分後、6−イソブトキシ−5−(2−メチル−7
−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピ
リミジン−5−イル)ニコチノニトリル(実施例36)(200mg、0.54mm
ol)を加え、反応混合物を還流にて5時間加熱した。さらに1当量のカリウムt
−ブトキシドとヒドロキシルアミン塩酸塩とを加え、還流を14時間続けた。反
応混合物を冷却し、濃縮した。残留分をジクロロメタンと共に粉砕し、ろ過し、
固体を、さらなるジクロロメタンを用いて洗浄した。ろ液を蒸発させ、フラッシ
ュカラムクロマトグラフィーによって精製して(酢酸エチル+2%アンモニアを
用いて溶出した)、65mgの標題化合物を白色の固体として与えた。
【0363】
【化138】
【0364】実施例40(予備実施例) 5−{5−[[(アセチルオキシ)イミノ](アミノ)メチル]−2−イソブト キシ−3−ピリジニル}−2−メチル−3−プロピル−2,6−ジヒドロ−7H −ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン N−ヒドロキシ−6−イソブトキシ−5−(2−メチル−7−オキソ−3−プ
ロピル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イ
ル)−3−ピリジンカルボキシイミドアミド(実施例39)(65mg、0.16
mmol)とN,N−ジメチルアミノピリジン(24mg、0.20mmol)と酢酸(9
.7mg、0.16mmol)と1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチル−
カルボジイミド塩酸塩(37.5mg、0.20mmol)とを、ジオキサン(2mL)
中で14時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、生成物をフラッシュカラムクロ
マトグラフィーによって精製して(90%ジクロロメタン:メタノールを用いて
溶出した)、生成物(58mg)を白色の固体として与えた。
【0365】
【化139】
【0366】実施例41 5−[2−イソブトキシ−5−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール− 3−イル)−3−ピリジニル]−2−メチル−3−プロピル−2,6−ジヒドロ −7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 5−{5−[[(アセチルオキシ)イミノ](アミノ)メチル]−2−イソブ
トキシ−3−ピリジニル}−2−メチル−3−プロピル−2,6−ジヒドロ−7
H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン(実施例40)(55mg、0
.13mmol)を90℃で3時間加熱した。冷却後、オキサジアゾールをフラッシ
ュカラムクロマトグラフィーによって精製して(50:1のジクロロメタン:メ
タノールを用いて溶出した)、21mgの黄色の固体を与えた。
【0367】
【化140】
【0368】実施例42 5−[2−イソブトキシ−5−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール− 5−イル)−3−ピリジニル]−2−メチル−3−プロピル−2,6−ジヒドロ −7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 5−(5−ヨード−2−イソブトキシ−3−ピリジニル)−2−メチル−3−
プロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−
オン(実施例22)(200mg、0.42mmol)とN−ヒドロキシエタンイミド
アミド(EP 795 328)(95mg、1.28mmol)とをトルエン(4mL)中に懸濁
させ、トリエチルアミン(86mg、0.85mmol)を加えた。Pd(PPh32 Cl2(15mg、0.02mmol)を加え、95℃、1気圧の一酸化炭素下で、予
熱した油浴中に置いた。4時間後、さらなる部分のアセトアミドキシム(50mg
)とトリエチルアミン(43mg)とPd(PPh32Cl2(15mg)とを加え
、撹拌を95℃で14時間続けた。冷却した反応混合物を、酢酸エチルを用いて
希釈し、水及びブラインを用いて洗浄し、乾燥し(MgSO4)、ろ過し、蒸発
させた。フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して(ジクロロメタ
ンから1%メタノール:ジクロロメタンへの勾配溶離)、70mgの生成物を与え
た。
【0369】
【化141】
【0370】実施例43 5−[2−イソブトキシ−5−(1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イ ル)−3−ピリジニル]−2−メチル−3−プロピル−2,6−ジヒドロ−7H −ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 5−[2−イソブトキシ−5−シアノ−3−ピリジニル]−2−メチル−3−
プロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−
オン(実施例36)(200mg、0.55mmol)とトリメチルシリルアジド(0
.069mL、0.54mmol)とジブチルすずオキシド(54mg、0.22mmol)
とを、80℃、トルエン(10mL)中で14時間加熱した。反応混合物を、PT
FEで裏打ちした密封容器に移し、さらなる0.069mLのトリメチルシリルア
ジドを加え、反応を80℃でさらに5時間加熱した。冷却し、ろ過した後、ろ液
を、ペンタンを用いて希釈した。さらなる固体が沈殿し、これを最初の沈殿物と
合わせ、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して(5:1:0.
1の比のジクロロメタン/メタノール/アンモニアを用いて溶出した)、144
mgの生成物を与えた。
【0371】
【化142】
【0372】実施例44 5−(2−ブトキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−2−[2−(ジメチルア ミノ)エチル]−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d ]ピリミジン−7−オン 標題化合物を、製造例17から、実施例1の方法によって製造した。
【0373】
【化143】
【0374】実施例44a〜44c 以下の化合物:
【0375】
【化144】
【0376】 を、適切なピラゾロカルボキサミド類から、実施例44の方法によって製造した
【0377】
【表4】
【0378】実施例45(予備実施例) 5−(2−ブトキシ−5−トリメチルシリルエチニル−3−ピリジニル)−2− [2−(ジメチルアミノ)−エチル]−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H− ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン Pd(PPh32Cl2(11.2mg、0.016mmol)とヨウ化第一銅(3m
g、0.016mmol)とを、トリエチルアミン(8mL)とアセトニトリル(2mL
)との中の5−(2−ブトキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−2−[2−(
ジメチルアミノ)エチル]−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[
4,3−d]ピリミジン−7−オン(実施例44)(330mg、0.647mmol
)の撹拌中のスラリーに、室温、窒素雰囲気下で加えた。混合物を60℃で3時
間加熱し、冷却し、ジクロロメタン(2×100mL)を用いてブラインから抽出
した。有機部分を乾燥し(MgSO4)、濃縮して、黄色の固体を与えた。フラ
ッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して(5%メタノール/95%ジ
クロロメタンを用いて溶出した)、生成物を淡い茶色の油状物(290mg、93
%)として与えた。
【0379】
【化145】
【0380】実施例45a〜45c 以下の化合物:
【0381】
【化146】
【0382】 を、適切なヨード化合物から、実施例45の方法によって製造した。
【0383】
【表5】
【0384】
【表6】
【0385】実施例46 5−(2−ブトキシ−5−エチニル−3−ピリジニル)−2−[2−(ジメチル アミノ)エチル]−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3− d]ピリミジン−7−オン フッ化カリウム(72.5mg、1.25mmol)を、N,N−ジメチルホルムア
ミド(10mL)と水(2mL)との中の5−(2−ブトキシ−5−トリメチルシリ
ルエチニル−3−ピリジニル)−2−[2−(ジメチルアミノ)−エチル]−3
−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−
オン(実施例45)(300mg、0.625mmol)の撹拌中の溶液に室温で加え
た。2時間後、反応混合物をブライン中に注ぎ、酢酸エチル(2×100mL)を
用いて抽出した。有機部分を乾燥し(MgSO4)、濃縮して、生成物(285m
g)を淡い茶色の油状物として与えた。
【0386】
【化147】
【0387】実施例46a〜46c 以下の化合物:
【0388】
【化148】
【0389】 を、適切なトリメチルシリル化合物から、実施例46の方法によって製造した。
【0390】
【表7】
【0391】実施例47 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−2−[2−(ジメチル アミノ)エチル]−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3− d]ピリミジン−7−オン 1Nの硫酸(1mL)を、アセトン(8mL)中の5−(2−ブトキシ−5−エチ
ニル−3−ピリジニル)−2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−3−エチル
−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン(実
施例46)(280mg、0.69mmol)の撹拌中の溶液に室温で加えた。硫酸水
銀(40mg、0.14mmol)を加え、混合物を還流にて5時間加熱した。反応混
合物を冷却し、メタノール(10mL)を用いて希釈し、ろ過し、ろ液を、さらな
るメタノールを用いて洗浄した。溶媒を蒸発させ、残留分を酢酸エチル(100
mL)と飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL)とに分配した。水性部分を、さら
なる100mLの酢酸エチルを用いて洗浄し、合わせた有機部分を乾燥し(MgS
4)、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して(9
5%ジクロロメタン/メタノールを用いて溶出した)、生成物をクリーム色の固
体(140mg)として与えた。
【0392】
【化149】
【0393】実施例47a〜47c 以下の化合物:
【0394】
【化150】
【0395】 を、適切なアセチレン化合物から、実施例47の方法によって製造した。
【0396】
【表8】
【0397】
【表9】
【0398】* アセチレンからアセチルへの酸媒介加水分解(実施例47におけるように)は
、反応条件下でのtert−ブチルカルバメート官能性の加水分解によって、実
施例49及び実施例50の両方の標題化合物を形成した。** アセチレンからアセチルへの酸媒介加水分解(実施例47におけるように)を
長時間放置して、反応条件下でのtert−ブチルカルバメート官能性の完全な
加水分解を促進した。実施例51 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(1 −メチル−4−ピペリジニル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3− d]ピリミジン−7−オン 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(
4−ピペリジニル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミ
ジン−7−オン(実施例49)(100mg、0.23mmol)をジクロロメタン(
10mL)中に溶解させ、ホルムアルデヒド(27mg、0.01mLの37〜41%
溶液)を加えた。30分間撹拌した後、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム
(108mg、0.51mmol)を加え、撹拌を14時間続けた。さらなるホルムア
ルデヒド(0.01mLの37〜41%溶液)と水素化トリアセトキシホウ素ナト
リウム(108mg、0.51mmol)とを加え、撹拌をさらに4.5時間続けた。
出発物質が依然として残っていたので、さらなるホルムアルデヒド(0.01mL
の37〜41%溶液)と水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(108mg、0
.51mmol)とを加え、撹拌をさらに18時間続けた。反応混合物を、ジクロロ
メタンを用いて希釈し、重炭酸ナトリウム溶液、次にブラインを用いて洗浄し、
乾燥し(MgSO4)、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィーによっ
て精製して(94:6:0.6のジクロロメタン/メタノール/0.88アンモ
ニアを用いて溶出した)、生成物(41mg)を白色の固体として与えた。
【0399】
【化151】
【0400】実施例51a 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(1 −メチル−3−アゼチジニル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3− d]ピリミジン−7−オン 標題化合物を、実施例50aを出発物質として使用して、実施例51の方法に
よって製造した。
【0401】
【化152】
【0402】実施例52 5−(2−エトキシ−5−ニトロピリジン−3−イル)−2−メチル−2,6− ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 3−メチル−3−ペンタノール(80mL)中の製造例29の標題化合物(3.
85g、27.5mmol)と製造例26の標題化合物(8.26g、30.6mmol)
との混合物を、還流下で2と1/2時間加熱し、次に冷却した。反応混合物をジ
クロロメタンと塩酸(2N)とに分配し、得られた沈殿物をろ過し、水及びジエ
チルエーテルを用いて洗浄し、乾燥した。ろ液を分離し、有機層を、塩酸(2N
)、飽和水性重炭酸ナトリウム溶液、ブラインを用いて洗浄し、次に乾燥し(M
gSO4)、減圧下で蒸発させた。残留分をジエチルエーテルと共に粉砕し、得
られた固体をろ過し、乾燥した。単離した固体を合わせて、標題化合物(6.9
g、79%)を与えた。
【0403】
【化153】
【0404】実施例53 3−ブロモ−5−(2−エトキシ−5−ニトロピリジン−3−イル)−2−メチ ル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 酢酸(100mL)中の実施例52の標題化合物(6.9g、21.8mmol)と
臭素(1.35mL、26.2mmol)と酢酸ナトリウム(2.7g、32.7mmol
)との混合物を、還流下で7時間加熱し、次に冷却した。さらに臭素(0.35
mL、6.8mmol)を加え、反応を室温でさらに18時間撹拌した。反応混合物を
減圧下で濃縮し、トルエンと共に共沸させた。残留分をジクロロメタンと水とに
分配し、得られた沈殿物をろ別し、ジクロロメタン、水、次にジエチルエーテル
を用いて洗浄し、乾燥した。
【0405】 ろ液を分離し、有機層を、水性飽和重炭酸ナトリウム溶液、及びブラインを用
いて洗浄し、次に乾燥し(MgSO4)、減圧下で蒸発させて、黄色の固体を与
えた。単離した固体を合わせ、酢酸エチル中に懸濁させ、30分間撹拌した。得
られた沈殿物をろ別し、乾燥して、標題化合物(7.66g、89%)を与えた
【0406】
【化154】
【0407】実施例54 3−ブロモ−5−(5−アミノ−2−エトキシ−ピリジン−3−イル)−2−メ チル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 三塩化チタン(20.93g、塩酸中の15%溶液の140mL)を、酢酸(1
00mL)中の3−ブロモ−5−(2−エトキシ−5−ニトロピリジン−3−イル
)−2−メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン
−7−オン(実施例53)(7.66g、19.4mmol)の溶液に加えた。2時
間後、酢酸を蒸発させ、トルエンと共に共沸させた。残留分を重炭酸ナトリウム
溶液とジクロロメタンとに分配し、チタン塩をろ過して水性相及び有機相の分離
の助けとした。水性層を塩化ナトリウムで飽和させ、ジクロロメタンを用いて再
抽出した。有機部分を乾燥し(MgSO4)、濃縮して、固体を与えた。酢酸エ
チルと共に粉砕して、3gの純粋な生成物を与えた。
【0408】
【化155】
【0409】実施例55 3−ブロモ−5−(2−エトキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−2−メチル −2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 亜硝酸ブチル(282mg、2.74mmol)を、ジヨードメタン(2mL)中の実
施例54の標題化合物(200mg、0.55mmol)の撹拌中の懸濁液に室温で滴
下して加えた。1時間後、反応を40〜50℃で2時間温めた。混合物を冷却し
、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって直接精製して(ジクロロメタン
から98%ジクロロメタン/5%メタノールへの勾配溶離)、生成物を茶色の固
体(60mg、23%)として与えた。
【0410】
【化156】
【0411】実施例56(予備実施例) 3−ブロモ−5−(2−エトキシ−5−トリメチルシリルエチニル−3−ピリジ ニル)−2−メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミ ジン−7−オン 標題化合物を、実施例55の標題化合物を使用して、実施例14の方法によっ
て製造した。
【0412】
【化157】
【0413】実施例57 3−ブロモ−5−(2−エトキシ−5−エチニル−3−ピリジニル)−2−メチ ル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 標題化合物を、実施例56の標題化合物を使用して、実施例15の方法によっ
て製造した。
【0414】
【化158】
【0415】実施例58 5−(5−アセチル−2−エトキシ−3−ピリジニル)−3−ブロモ−2−メチ ル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン アセトン(25mL)中の3−ブロモ−5−(2−エトキシ−5−エチニル−3
−ピリジニル)−2−メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d
]ピリミジン−7−オン(実施例57)(750mg、2mmol)と1NのH2SO4
(2mL)とHgSO4(50mg、0.17mmol)との混合物を、還流にて10時
間、次に室温で14時間撹拌した。さらなるH2SO4(1N、5mL)を加え、還
流をさらに4時間続けた。混合物を冷却し、溶媒を蒸発させ、残留分をジクロロ
メタンと水とに分配した。固体重炭酸ナトリウムを用いて塩基性化した後に白色
の沈殿物が形成され、これをろ別し、その後各相を分離した。有機層を乾燥し(
MgSO4)、濃縮し、前にろ過した固体と合わせて、標題化合物を難溶性の固
体として与えた。
【0416】
【化159】
【0417】実施例59 5−(5−アセチル−2−エトキシ−3−ピリジニル)−3−[6−(ジメチル アミノ)−3−ピリジニル]−2−メチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ [4,3−d]ピリミジン−7−オン 炭酸カリウム(35mg、0.25mmol)と6−(ジメチルアミノ)ピリジン−
3−イルボロン酸ジヒドロクロリド(42mg、0.25mmol)と5−(5−アセ
チル−2−エトキシ−3−ピリジニル)−3−ブロモ−2−メチル−2,6−ジ
ヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン(実施例58)(
50mg、0.13mmol)とを、ジオキサン/水(4:1の混合で2mL)中に懸濁
させ、反応混合物を、予熱した油浴(120℃)中に5分間浸漬した。混合物を
冷却し、Pd(PPh34(14mg、0.012mmol)を加えた。混合物を再加
熱して2時間還流させた。さらなるPd(PPh34(15mg、0.012mmol
)と6−(ジメチル−アミノ)ピリジン−3−イルボロン酸ジヒドロクロリド(
32mg、0.25mmol)とを加え、還流を14時間続けた。冷却した反応混合物
を濃縮し、残留分をジクロロメタンと水とに分配し、セライト(登録商標)のプ
ラグを通してろ過した。有機層を、飽和重炭酸ナトリウム及びブラインを用いて
洗浄し、乾燥し(MgSO4)、ろ過し、蒸発させた。黄色の残存している固体
をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して(ジクロロメタン/0
.2%アンモニアから99%ジクロロメタン/メタノール/0.5%アンモニア
への勾配溶離)、30mgの標題化合物を与えた。エーテルと共に粉砕し、イソプ
ロピルアルコールから再結晶化することでさらに精製して、18mgの純粋な生成
物を与えた。
【0418】
【化160】
【0419】実施例60 5−(5−アミノ−2−エトキシ−3−ピリジニル)−2−メチル−3−プロピ ル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン カリウムt−ブトキシド(15.5g、0.14mol)を、t−ブタノール(3
00mL)中の製造例23から得た標題化合物(12g、35mmol)の撹拌中の溶
液に加えた。混合物を39時間還流させ、次に冷却した(反応は完了していなか
った)。溶媒を真空中で除去し、得られた濃厚な混合物を水中に溶解させ、2N
の塩酸を用いてpH5に中和した。水性部分を、ジクロロメタン(3回)を用いて
抽出し、有機部分を乾燥し(MgSO4)、濃縮した。フラッシュカラムクロマ
トグラフィーによって精製して(酢酸エチルを溶離剤として)、1.5gの所望
の生成物を与え、出発物質を回収した。
【0420】
【化161】
【0421】実施例61 N−[6−エトキシ−5−(2−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7− ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−ピリジ ニル]メタンスルホンアミド 塩化メタンスルホニル(0.056mL、7.24mmol)を、ピリジン(3mL)
中の5−(5−アミノ−2−エトキシ−3−ピリジニル)−2−メチル−3−プ
ロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オ
ン(実施例60)(158mg、0.48mmol)の撹拌中の溶液に、室温で16時
間にわたって加えた。混合物を3%重炭酸ナトリウム溶液と酢酸エチルとに分配
した。有機層を、0.5Nの塩酸及び水を用いて洗浄し、乾燥し(MgSO4)、
蒸発させて、0.1gの黄色の固体を与えた。ジクロロメタンと共に粉砕して(
2回)、生成物を黄色の固体(50mg)として与えた。
【0422】
【化162】
【0423】実施例62 N−[6−エトキシ−5−(2−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7− ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−ピリジ ニル]ニコチンアミド ジクロロメタン(2mL)中のニコチン酸(68mg、0.55mmol)を、窒素雰
囲気下で塩化オキサリル(0.24mL、2.75mmol)を用いて処理し、1滴の
N,N−ジメチルホルムアミドを加えた。2時間後、溶媒を真空下で除き、ジク
ロロメタンと共に2回共沸させて真空中で除去して、白色の固体を与えた。この
固体に、5−(5−アミノ−2−エトキシ−3−ピリジニル)−2−メチル−3
−プロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7
−オン(実施例60)(150mg、0.46mmol)とジクロロメタン(5mL)と
トリエチルアミン(0.16mL、1.15mmol)とを加え、反応混合物を2時間
撹拌した。混合物を、飽和重炭酸ナトリウム溶液中に注ぎ、酢酸エチル(2回)
を用いて抽出した。合わせた有機部分を乾燥し(MgSO4)、濃縮して、ベー
ジュ色の半固体を与えた。フラッシュカラムクロマトグラフィーによって(5%
メタノール:ジクロロメタンから10%メタノール:ジクロロメタンへの勾配溶
離)、35mgの生成物をベージュ色の固体として与えた。
【0424】
【化163】
【0425】実施例63 5−(2−プロポキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−3−エチル−7−オキ ソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル] ニコチネート n−プロパノール(10mL)と酢酸エチル(0.5mL)との中の製造例32か
ら得た標題化合物(1.0g、2.3mmol)の溶液を、カリウムtert−ブト
キシド(253mg、2.3mmol)を用いて処理し、加熱して24時間還流させた
。蒸発乾固後、反応混合物を酢酸エチルと水とに分配すると、この直後に白色の
固体が沈殿し、これをろ過によって分離した。有機相を分離し、Na2SO4上で
乾燥し、濃縮し、上記の固体と合わせ、これを次に酢酸エチルを用いて洗浄し、
高温のメタノール−ジクロロメタンから再結晶化して、標題化合物を白色の固体
(553mg、1.3mmol)として与えた。
【0426】
【化164】
【0427】実施例64及び65 tert−ブチル[3−エチル−5−(5−ヨード−2−プロポキシ−3−ピリ ジニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリ ミジン−1−イル]アセテート 及びtert−ブチル[3−エチル−5−(5− ヨード−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ− 2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−2−イル]アセテート N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の実施例63の標題化合物(45
0mg、1.1mmol)の溶液を、炭酸セシウム(345mg、1.1mmol)とブロモ
酢酸tert−ブチル(156μL、1.1mmol)とを用いて処理した。室温で
2時間撹拌した後、さらにブロモ酢酸tert−ブチル(50μL、0.3mmol
)を加え、反応をさらに0.5時間撹拌した。反応混合物を、水(75mL)を用
いて希釈し、酢酸エチル(4×25mL)を用いて抽出した。合わせた有機抽出物
を、ブライン(25mL)を用いて洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濃縮し、残留
分をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製した(ジクロロメタン:
メタノール:0.88アンモニア(95:5:0.5)を溶離剤として)。カラ
ムから溶出した第1の異性体は、実施例64の化合物(tert−ブチル[3−
エチル−5−(5−ヨード−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−7−オキソ−
6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−1−イル]アセ
テート)であり、これをジイソプロピルエーテルから結晶化させた(83mg、0
.15mmol)。
【0428】
【化165】
【0429】 第2の異性体(実施例65の化合物:tert−ブチル[3−エチル−5−(
5−ヨード−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−7−オキソ−6,7−ジヒド
ロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−2−イル]アセテート)も、ジ
イソプロピルエーテルから結晶化させた(147mg、0.27mmol)。
【0430】
【化166】
【0431】 異性体同士は、nOe研究によって区別した。実施例66 [3−エチル−5−(5−ヨード−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−7−オ キソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−1−イル ]酢酸 実施例64の標題化合物(50mg、0.1mmol)をトリフルオロ酢酸(0.5
mL)中に溶解させ、溶液を室温で一晩放置した。トリフルオロ酢酸を蒸発によっ
て除去し、生成したガムを酢酸エチル(2mL)中に溶解させた。白色の固体が晶
出し、これを、さらなる酢酸エチルを用いて洗浄して、標題化合物(収率63%
)を与えた。
【0432】
【化167】
【0433】実施例67 [3−エチル−5−(5−ヨード−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−7−オ キソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−2−イル ]酢酸 標題化合物を、tert−ブチル[3−エチル−5−(5−ヨード−2−プロ
ポキシ−3−ピリジニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[
4,3−d]ピリミジン−2−イル]アセテート(実施例65の化合物)から、
実施例66の方法を使用して収率65%で製造して、白色の固体を与えた。
【0434】
【化168】
【0435】実施例68 [5−(5−アセチル−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−7− オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−1−イ ル]酢酸 実施例64の生成物(100mg、0.19mmol)を30℃でアセトニトリル(
3mL)中に溶解させ、トリ−オルトトリルホスフィン(10mg、0.03mmol)
と酢酸パラジウム(3.5mg)とトリエチルアミン(44μL、0.32mmol)
とブチルビニルエーテル(51μL、0.39mmol)とを加えた。生成した混合
物を加熱して10時間還流させ、室温に冷却し、塩酸(6M、1.5mL)を加え
、混合物を室温で6時間撹拌した。水(5mL)を加え、反応混合物を、酢酸エチ
ル(3×5mL)を用いて抽出した。合わせた有機抽出物を、飽和ブライン(5mL
)を用いて洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濃縮して、黄色のガムにした。カラ
ムクロマトグラフィーによって精製して(ジクロロメタン:メタノール:酢酸(
90:10:1)を溶離剤として)残留分を与え、これを酢酸エチルから結晶化
し、カラムクロマトグラフィーによってさらに精製し(ジクロロメタン:メタノ
ール:酢酸(90:10:1)を溶離剤として)、最後に酢酸エチルから結晶化
して、白色の固体(18mg、0.04mmol)を与えた。
【0436】
【化169】
【0437】実施例69 5−(2−プロポキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−1−メチル−3−プロ ピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 製造例33から得た標題化合物(1.0g、2.1mmol)をプロパノール(2
5mL)中に溶解させ、カリウムtert−ブトキシド(200mg、1.8mmol)
を加え、生成した混合物を加熱して3.5時間還流させた。プロパノールを真空
中で除去した後、残留分をカラムクロマトグラフィーによって精製して(ジクロ
ロメタン:メタノール(99:1)を溶離剤として)、標題化合物を白色の固体
(0.83g、86%)として与えた。
【0438】
【化170】
【0439】実施例70 5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H−ピラ ゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシニコチノニトリル 標題化合物を、実施例69の標題化合物から、実施例35の方法を使用して製
造した。
【0440】
【化171】
【0441】実施例71 1−メチル−5−[2−プロポキシ−5−(1H−テトラゾール−5−イル)− 3−ピリジニル]−3−プロピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3 −d]ピリミジン−7−オン 標題化合物を、実施例70の生成物から、実施例43の方法を使用して製造し
た。
【0442】
【化172】
【0443】実施例72 エチル3−[5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ −1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ−3 −ピリジニル]−2−プロピノエート テトラヒドロフラン(5mL)中のプロピオル酸エチル(0.2mL、1.9mmol
)の溶液を−65℃に冷却し、温度を<−65℃に維持しながらsec−ブチル
リチウム(シクロヘキサン中の1.3M、1.5mL、1.9mmol)を加えた。1
時間後、テトラヒドロフラン中の塩化亜鉛の溶液(0.5M、12mL、5.7mmo
l)を加え、混合物を室温に温め、さらに0.5時間撹拌し、氷中で冷却し、実
施例69の生成物(430mg、0.95mmol)を、テトラヒドロフラン(2mL)
中のジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(35mg)と
一緒にテトラヒドロフラン(5mL)中に加えた。反応混合物を50℃に2時間加
熱し、さらにジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(3
5mg)を加え、混合物をさらに3時間加熱した。冷却後、水(5mL)とジエチル
エーテル(5mL)とを加え、混合物を、セライト(登録商標)を通してろ過し、
水性相を、ジエチルエーテル(3×15mL)を用いて抽出した。合わせた有機部
分を、ブライン(15mL)を用いて洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濃縮して残
留分にし、カラムクロマトグラフィーによって精製した(酢酸エチル:ペンタン
(1:4)を溶離剤として)。ジイソプロピルエーテルから結晶化した後、標題
化合物が淡黄色の固体(128mg、0.3mmol)として形成された。
【0444】
【化173】
【0445】実施例73 5−[5−(3−ヒドロキシ−5−イソオキサゾリル)−2−プロポキシ−3− ピリジニル]−1−メチル−3−プロピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ [4,3−d]ピリミジン−7−オン エタノール(10mL)中の実施例72の標題化合物(110mg、0.3mmol)
の懸濁液を、水性水酸化ナトリウム(0.26M、1mL)中のヒドロキシルアミ
ン塩酸塩(54mg、0.8mmol)に加え、生成した溶液を30℃に16時間加熱
した。エタノールを真空中で除去し、水(10mL)を加え、得られた溶液をpH2
に酸性化し(濃塩酸)、その後、酢酸エチル(3×20mL)を用いて抽出した。
合わせた有機抽出物を、ブライン(20mL)を用いて洗浄し、MgSO4上で乾
燥し、濃縮し、残留分をカラムクロマトグラフィーによって精製し(酢酸エチル
:ペンタン(20:80〜100:0)、次に酢酸エチル:メタノール(90:
10)の勾配を用いて溶出した)、所望の生成物をメタノールから結晶化して、
標題化合物を白色の固体(35mg、0.1mmol)として与えた。
【0446】
【化174】
【0447】実施例74 5−(5−アミノ−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−1−メチル−3−プロ ピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 及び 実施例74a ベンジル5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1 H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ−3−ピ リジニルカルバメート tert−ブタノール(200mL)中の製造例36の標題化合物(3.0g、
6.1mmol)とカリウムヘキサメチルジシラジド(1.97g、12.2mmol)
とを80℃に2時間加熱し、冷却し、真空中で濃縮した。残留分を酢酸エチル(
150mL)中に溶解させ、水(75mL)及びブライン(50mL)を用いて洗浄し
、MgSO4上で乾燥し、カラムクロマトグラフィーによって精製した(酢酸エ
チル:ペンタン(20:80〜50:50)の勾配を用いて溶出した)。2つの
成分を単離した。より親油性の高い成分(1:1の酢酸エチル:ペンタン中でR f =0.75)はベンジル5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,
7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プ
ロポキシ−3−ピリジニルカルバメート(777mg、1.6mmol)であり、より
極性の高い成分(1:1の酢酸エチル:ペンタン中でRf=0.5)は標題化合
物(0.49g、1.4mmol)だった。
【0448】
【化175】
【0449】実施例75 {[5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H− ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ−3−ピリジ ニル]アミノ}酢酸 水(1mL)中のブロモ酢酸ナトリウム(48mg、0.33mmol)の溶液を実施
例74の標題化合物(100mg、0.3mmol)に加え、混合物を加熱して5日間
還流させた。ブロモ酢酸ナトリウムのさらなるアリコート(48mg、0.33mm
ol)を加え、加熱をさらに1日間続けた。冷却後、反応混合物を、酢酸エチル(
3×2.5mL)を用いて抽出し、合わせた抽出物をMgSO4上で乾燥し、カラ
ムクロマトグラフィーによって精製して(ジクロロメタン:メタノール:酢酸(
390:10:1)を溶離剤として)、ジイソプロピルエーテルから粉砕した後
、黄色の固体(16mg、0.04mmol)を与えた。
【0450】
【化176】
【0451】実施例76 N−[5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H −ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ−3−ピリ ジニル]−N−(メチルスルホニル)メタンスルホンアミド 塩化メタンスルホニル(0.02mL、0.3mmol)を、ジクロロメタン(5mL
)中の実施例74の標題化合物(100mg、0.3mmol)とトリエチルアミン(
0.08mL、0.6mmol)との溶液に加え、反応混合物を室温で6時間撹拌した
。ジクロロメタン(5mL)を用いて希釈した後、反応混合物を、水(5mL)、ブ
ライン(5mL)を用いて洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濃縮して残留分にした
。カラムクロマトグラフィーによって精製して(酢酸エチル:ペンタン(30:
70〜50:50)の勾配を用いて溶出した)、標題化合物を白色の固体(97
mg、0.2mmol)として与えた。
【0452】
【化177】
【0453】実施例77 N−[5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H −ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ−3−ピリ ジニル]メタンスルホンアミド 実施例76の標題化合物(56mg、0.1mmol)をプロパノール(1.4mL)
と水性KOH溶液(1M、0.14mL)との中に溶解させ、混合物を45℃に2
.5時間加熱した。反応混合物を真空中で濃縮し、残留分を、水(2mL)を用い
て希釈し、濃塩酸を用いてpH2〜3に酸性化して沈殿物を与え、これをろ過によ
って除去し、水及びジエチルエーテルを用いて洗浄し、その後乾燥して、標題化
合物をオフホワイトの固体(26mg、0.06mmol)として与えた。
【0454】
【化178】
【0455】実施例78 メチル3−{[5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒド ロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ− 3−ピリジニル]アミノ}−3−オキソプロパノエート メチルマロニルクロリド(31μL、0.3mmol)を、ジクロロメタン(5mL
)中の実施例74の標題化合物(100mg、0.3mmol)とトリエチルアミン(
0.08mL、0.6mmol)との撹拌中の溶液に滴下した。反応混合物を室温で2
4時間撹拌し、ジクロロメタン(5mL)を用いて希釈し、水(2×2.5mL)を
用いて洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濃縮してオレンジ色/茶色の固体にした
。カラムクロマトグラフィーによって精製して(酢酸エチルを溶離剤として)、
標題化合物を白色の固体(96mg、0.22mmol)として与えた。
【0456】
【化179】
【0457】実施例79 N−[5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H −ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ−3−ピリ ジニル]−3−オキソ−β−アラニン 水酸化ナトリウム(2N、水性、1mL)を、メタノール(10mL)中の実施例
78の標題化合物(79mg、0.18mmol)の溶液に加え、生成した混合物を室
温で19時間撹拌し、真空中で濃縮し、残留分を水(20mL)中に溶解させた。
ジクロロメタン(20mL)を用いて洗浄した後、水性相を、2MのHClを用い
てpH2〜3に酸性化し、生成した白色の沈殿物をろ過によって除去し、乾燥して
、標題化合物(58mg、0.14mmol)を与えた。
【0458】
【化180】
【0459】実施例80 ({[5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H −ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ−3−ピリ ジニル]アミノ}スルホニル)酢酸 アセトニトリル(10mL)中のクロロスルホニルクロリド(878mg、4.6
mmol)を、水(0.08mL、4.6mmol)を用いて処理し、10分間室温で撹拌
し、真空中で濃縮し、残留分をジクロロメタン(10mL)中に溶解させた。1.
17mLのこの溶液を次に、ジクロロメタン(10mL)中の実施例74の標題化合
物(200mg、0.6mmol)とトリエチルアミン(0.16mL、1.2mmol)と
の撹拌中の溶液に滴下した。14時間後、反応混合物を、水性水酸化ナトリウム
(2M、2×10mL)を用いて抽出し、合わせた水性抽出物を、濃塩酸を用いてp
H3に酸性化し、ジクロロメタン(3×10mL)を用いて逆抽出した。合わせた
有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、真空中で濃縮し、残留分をカラムクロマト
グラフィーによって精製して(ジクロロメタン:メタノール(95:5〜80:
20)の勾配を用いて溶出した)、標題化合物をクリーム色の固体(132mg、
0.4mmol)として与えた。
【0460】
【化181】
【0461】実施例81 1−メチル−5−(5−{4−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−1−ピ ペラジニル}−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−3−プロピル−1,6−ジ ヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン N,N−ビス−(2−クロロエチル)−4−メチルベンゼンスルホンアミド(
86mg、0.3mmol)を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.5mL)中
の実施例74の標題化合物(100mg、0.3mmol)の撹拌中の懸濁液に加え、
混合物を加熱して還流させた。2回に分けて、さらなる部分のN,N−ビス−(
2−クロロエチル)−4−メチルベンゼン−スルホンアミド(各々86mg、0.
3mmol)を3時間後及び6時間後に加えた。合計21時間後、反応混合物を室温
に冷却し、酢酸エチル(2.5mL)を用いて希釈し、カラムクロマトグラフィー
によって精製して(予備吸収させ、酢酸エチル:ペンタン(20:80〜30:
70)の勾配を用いて溶出した)、標題化合物を黄色の固体(119mg、0.2
1mol)として与えた。
【0462】
【化182】
【0463】実施例82 メチル{[5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ− 1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ−3− ピリジニル]アミノ}アセテート 実施例74の標題化合物(200mg、0.6mmol)とブロモ酢酸メチル(55
μL、0.58mmol)とをN,N−ジイソプロピルアミン(2mL)中に溶解させ
、混合物を加熱して20時間還流させた。冷却後、反応混合物をシリカ上で予備
吸収させ、カラムクロマトグラフィーによって精製して(酢酸エチル:ペンタン
(50:50)を溶離剤として)、標題化合物をオフホワイトの固体(139mg
、0.34mmol)として与えた。
【0464】
【化183】
【0465】実施例83 メチル2−{[5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒド ロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ− 3−ピリジニル]アミノ}プロパノエート 実施例74の標題化合物(300mg、0.9mmol)と2−ブロモプロピオン酸
メチル(98μL、0.9mmol)とをN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3m
L)中に溶解させ、生成した混合物を室温で14時間撹拌し、その後さらに2−
ブロモプロピオン酸メチル(24μL、0.2mmol)を加え、混合物を加熱して
6時間還流させた。冷却した反応を真空中で濃縮し、残留分をカラムクロマトグ
ラフィーによって精製して(予備吸収させ、酢酸エチル:ペンタン(3:10)
を溶離剤として)、標題化合物を白色の固体(258mg、0.6mmol)として与
えた。
【0466】
【化184】
【0467】実施例84 N−[5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H −ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ−3−ピリ ジニル]アラニン メタノール(5mL)中の実施例83の標題化合物を、水(2mL)中の水酸化ナ
トリウム(64mg、1.6mmol)の溶液を用いて処理し、反応混合物を室温で1
4時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した後、水(5mL)を加え、溶液を
、濃塩酸(5滴)を用いて酸性化して白色の沈殿物を与え、これをろ過によって
除去し、真空中で乾燥して、標題化合物をオフホワイトの固体(180mg、0.
43mmol)として与えた。
【0468】
【化185】
【0469】実施例85 2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−(2−エトキシ−5−ヨード−3 −ピリジニル)−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d ]ピリミジン−7−オン 製造例39の標題化合物(2.1g、4.1mmol)をtert−ブタノール(
40mL)中に溶解させ、溶液を脱気し、カリウムヘキサメチルジシラジド(2.
66g、16.4mmol)を用いて処理し、60℃で24時間加熱した。生成した
混合物を濃縮し、残留分を水(200mL)中に溶解させ、ジクロロメタン(3×
100mL)を用いて抽出し、合わせた有機部分をMgSO4上で乾燥し、濃縮し
、酢酸エチルから結晶化して、標題化合物を白色の固体(1.15g、2.4mmo
l)として与えた。
【0470】
【化186】
【0471】実施例86 5−{2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−3−エチル−7−オキソ−6, 7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ−[4,3−d]ピリミジン−5−イル}−6− エトキシニコチン酸 メタノール(100mL)中の実施例85の標題化合物(1.27g、2.6mmo
l)を、DMSO(5mL)とトリエチルアミン(2.6mL、18.4mmol)と1
,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(434mg、1mmol)と酢酸パラ
ジウム(II)(414mg、1.8mmol)とを用いて処理し、生成した混合物を
、482.6kPa(70psi)のCO下で14時間、75℃に加熱した。アルボセ
ル(登録商標)を通してろ過した後、反応混合物をジクロロメタン(150mL)
と水(150mL)とに分配し、有機相を分離し、MgSO4上で乾燥し、濃縮し
てオレンジ色の油状物にした。クロマトグラフィーによって精製して(ジクロロ
メタン:メタノールを溶離剤として100:0〜90:10の勾配を用いて溶出
した)、メチル5−{2−[2−(ジメチルアミノ)−エチル]−3−エチル−
7−オキソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5
−イル}−6−エトキシニコチネートをわずかに不純な淡いオレンジ色の固体(
1.18g)として与えた。
【0472】
【化187】
【0473】 未精製のメチルエステル(1.18g)をジオキサン(20mL)中に溶解させ
、水性水酸化ナトリウム(2M、3.4mL)を用いて処理し、生成した溶液を室
温で14時間撹拌し、その後ジオキサンを真空中で除去し、残存している水溶液
を、トルエン(150mL)を用いて洗浄し、濃塩酸を用いてpH2に酸性化し、濃
縮して固体にした。高温のエタノール(70mL)と共に粉砕して、標題化合物を
白色の固体(710mg、1.8mmol)として与えた。
【0474】
【化188】
【0475】実施例87 5−{2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−3−エチル−7−オキソ−6, 7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ−[4,3−d]ピリミジン−5−イル}−6− エトキシ−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミド 実施例86の標題化合物(710mg、1.8mmol)をジクロロメタン(150
mL)中に溶解させ、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(263mg、1.
95mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.26mL、7mmol)と1
−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(374
mg、1.95mmol)とを加え、続いてN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸
塩(173mg、1.8mmol)を加え、生成した混合物を室温で14時間撹拌した
。飽和水性炭酸水素ナトリウム(80mL)とジクロロメタン(50mL)とを加え
、有機相を除去し、水性相を、ジクロロメタン(2×50mL)を用いて抽出した
。合わせた有機相をMgSO4上で乾燥し、濃縮し、カラムクロマトグラフィー
によって精製して(ジクロロメタンからジクロロメタン中の10%メタノールを
溶離剤として)、標題化合物を黄色の油状物(590mg、1.3mmol)として与
えた。
【0476】
【化189】
【0477】実施例88 5−[2−(シクロブチルオキシ)−5−ニトロ−3−ピリジニル]−1−メチ ル−3−プロピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジ ン−7−オン シクロブタノール(5mL)と酢酸エチル(0.5mL)との中に懸濁させた製造
例45の標題化合物(1.0g、2.66mmol)とカリウムヘキサメチルジシラ
ジド(1.72g、10.63mmol)とを、加熱して14時間還流させた。冷却
後、溶媒を真空中で除去し、残留分を水(20mL)中に溶解させ、塩化メチレン
(3×50mL)を用いて抽出した。合わせた有機抽出物を、ブライン(50mL)
を用いて洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濃縮して黄色の固体(〜800mg)に
した。カラムクロマトグラフィーによって精製して(3:7の酢酸エチル:ペン
タンを用いて溶出した)、標題化合物(295mg、0.76mmol)を与えた。
【0478】
【化190】
【0479】実施例89 N−[6−(シクロブチルオキシ)−5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロ ピル−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル )−3−ピリジニル]アセトアミド 及び 実施例90 5−[5−アミノ−2−(シクロブチルオキシ)−3−ピリジニル]−1−メチ ル−3−プロピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジ ン−7−オン 実施例88から得た標題化合物(266mg、0.69mmol)を氷酢酸(10mL
)中に溶解させ、容器に炭素担持5%Pd(20mg)を充填し、水素下(60ps
i)で14時間撹拌した。触媒をろ過(アルボセル*)によって除去し、残留分を
真空中で濃縮した。残留分を水(5mL)中に溶解させ、pH8に塩基性化し(5%
NaHCO3溶液)、塩化メチレン(3×20mL)を用いて抽出した。合わせた
有機抽出物を、ブライン(20mL)を用いて洗浄し、MgSO4上で乾燥し、真
空中で低減させ、カラムクロマトグラフィーによって精製した(最初に98:2
の塩化メチレン:メタノールを、次に30:70:1の酢酸エチル:ペンタン:
0.88アンモニアを溶離剤として用いた)。5−[5−アミノ−2−(シクロ
ブチルオキシ)−3−ピリジニル]−1−メチル−3−プロピル−1,6−ジヒ
ドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン(70mg、0.19
mmol)が、N−[6−(シクロブチルオキシ)−5−(1−メチル−7−オキソ
−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン
−5−イル)−3−ピリジニル]アセトアミド(34mg、0.09mmol)と一緒
に得られた。 5−[5−アミノ−2−(シクロブチルオキシ)−3−ピリジニル]−1−メチ
ル−3−プロピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジ
ン−7−オン:
【0480】
【化191】
【0481】 N−[6−(シクロブチルオキシ)−5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロ
ピル−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル
)−3−ピリジニル]アセトアミド:
【0482】
【化192】
【0483】実施例91 N´−[6−(プロポキシ)−5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル− 6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−3 −ピリジニル]−N,N−ジメチル尿素 ジメチルカルバモイルクロリド(0.03mL、0.32mmol)を、塩化メチレ
ン(5mL)中の実施例74の標題化合物(100mg、0.29mmol)と4−ジメ
チルアミノピリジン(2mg)とトリエチルアミン(0.08mL、0.58mmol)
との溶液に加えた。生成した混合物を室温で10日間撹拌し、真空中で濃縮し、
残留分をカラムクロマトグラフィーによって精製して(酢酸エチルを用いて溶出
した)、標題化合物を白色の固体(105mg、0.25mmol)として与えた。
【0484】
【化193】
【0485】実施例92 N−[6−(プロポキシ)−5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6 ,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−3− ピリジニル]アセトアミド 無水酢酸(30mL、0.35mmol)を、THF(1mL)中の実施例74の標題
化合物(100mg、0.29mmol)の溶液に加え、生成した溶液を室温で2時間
撹拌した。飽和炭酸ナトリウム(10mL)と酢酸エチル(10mL)とを加え、水
性相を分離し、酢酸エチル(2×10mL)を用いて抽出した。合わせた有機部分
を、水(20mL)及びブライン(20mL)を用いて洗浄し、MgSO4上で乾燥
し、濃縮して、白色の固体(101mg、0.26mmol)の標題化合物にした。
【0486】
【化194】
【0487】実施例93 5−[5−(ジメチルアミノ)−2−プロポキシ−3−ピリジニル]−1−メチ ル−3−プロピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジ ン−7−オン 実施例74の標題化合物(100mg、0.29mmol)を、37%水性ホルムア
ルデヒド溶液(0.13mL、1.74mmol)とギ酸(0.21mL、5.6mmol)
とに加え、生成した混合物を、90℃に24時間加熱した。冷却後、反応混合物
を、水(20mL)を用いて希釈し、NaOH(2M)を用いて中和し、酢酸エチ
ル(2×20mL)を用いて抽出した。合わせた抽出物を、水(20mL)を用いて
洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濃縮して残留分にし、これをカラムクロマトグ
ラフィーによって精製して(1:4の酢酸エチル:ペンタンを用いて溶出した)
、標題化合物を黄色の固体(24mg、0.06mmol)として与えた。
【0488】
【化195】
【0489】実施例94 プロピル5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1 H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ−3−ピ リジニルカルバメート プロパノール(15mL)中の製造例36の標題化合物(114mg、0.23mm
ol)を、カリウムビス(トリメチルシリルアミド)(148mg、0.92mmol)
を用いて処理し、生成した混合物を80℃に4.5時間加熱し、冷却し、真空中
で濃縮した。残留分を水(20mL)と酢酸エチル(20mL)とに分配し、水性相
を分離し、酢酸エチル(2×20mL)を用いて抽出した。合わせた有機部分を、
水(20mL)、ブライン(20mL)を用いて洗浄し、乾燥し(MgSO4)、そ
の後濃縮してオフホワイトの固体にした。カラムクロマトグラフィーによって精
製して(3:10の酢酸エチル:ペンタンを用いて溶出した)、標題化合物を白
色の固体(60mg、0.14mmol)として与えた。
【0490】
【化196】
【0491】実施例95 3−エチル−5−(5−ヨード−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−1−[2 −(4−モルホリニル)エチル]−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3 −d]ピリミジン−7−オン 製造例48の標題化合物(15.78g、28.4mmol)をn−プロパノール
(200mL)中に溶解させ、酢酸エチル(6mL)とカリウムt−ブトキシド(3
.2g、28.4mmol)とを加え、生成した混合物を加熱して6時間還流させた
。さらにカリウムt−ブトキシド(1.6g、14.2mmol)を加え、混合物を
さらに2時間加熱し、その後溶媒を真空中で除去した。残留分を水(50mL)と
塩化メチレン(100mL)とに分配し、有機相を分離した。水性相を、ジクロロ
メタン(2×100mL)を用いて抽出し、合わせた有機部分をMgSO4上で乾
燥し、濃縮して黄色の固体(〜17g)にした。カラムクロマトグラフィーによ
って精製して(酢酸エチルを用いて溶出した)、標題化合物(13.3g、24
.1mmol)を与え、同時に出発物質(2.31g、4.2mmol)を回収した。
【0492】
【化197】
【0493】実施例96 5−(2−ブトキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−3−エチル−1−[2− (4−モルホリニル)エチル]−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3− d]ピリミジン−7−オン 脱気したn−ブタノール(12mL)中の製造例49の標題化合物(1.25g
、2.3mmol)を、カリウムヘキサメチルジシラジド(2.18g、10.9mmo
l)を用いて処理し、反応混合物を加熱して60時間還流させた。溶媒を真空中
で除去した後、残留分を水と塩化メチレンとに分配し、pHを7に調節(2NのH
Cl)し、水性相を分離し、塩化メチレンを用いて抽出した。合わせた有機抽出
物を、ブラインを用いて洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濃縮して残留分にし、
これをペンタンと共に粉砕した後、標題化合物(0.84g、1.5mmol)を与
えた。
【0494】
【化198】
【0495】実施例97 4−{[5−(2−エトキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−3−エチル−7 −オキソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−2− イル]メチル}ベンゾニトリル 標題化合物を、エタノール中の製造例50の標題化合物から、実施例95の方
法を使用して製造した。
【0496】
【化199】
【0497】実施例98 5−(2−プロポキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(2 −ピリジニルメチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリ ミジン−7−オン 標題化合物を、製造例51の生成物から、実施例95の方法を使用して製造し
た。
【0498】
【化200】
【0499】実施例99 tert−ブチル3−[3−エチル−5−(5−ヨード−2−プロポキシ−3− ピリジニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d] ピリミジン−2−イル]−1−アゼチジンカルボキレート 標題化合物を、製造例52の生成物から、実施例95の方法を使用して製造し
た。
【0500】
【化201】
【0501】実施例100 tert−ブチル4−[3−エチル−5−(5−ヨード−2−プロポキシ−3− ピリジニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d] ピリミジン−2−イル]−1−ピペリジンカルボキシレート 標題化合物を、製造例53の生成物から、実施例95の方法を使用して製造し
た。
【0502】
【化202】
【0503】実施例101 3−エチル−1−[2−(4−モルホリニル)エチル]−5−{2−プロポキシ −5−[(トリメチルシリル)エチニル]−3−ピリジニル}−1,6−ジヒド ロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 実施例95の標題化合物から、実施例14の方法によって製造した。
【0504】
【化203】
【0505】実施例102 5−{2−ブトキシ−5−[(トリメチルシリル)エチニル]−3−ピリジニル }−3−エチル−1−[2−(4−モルホリニル)エチル]−1,6−ジヒドロ −7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 標題化合物を、実施例96の標題化合物から、実施例14の方法によって収率
69%(550mg)で製造した。
【0506】
【化204】
【0507】実施例103 4−[(5−{2−エトキシ−5−[(トリメチルシリル)エチニル]−3−ピ リジニル}−3−エチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4 ,3−d]ピリミジン−2−イル)メチル]ベンゾニトリル 標題化合物を、実施例97の生成物から、実施例14の方法によって製造した
【0508】
【化205】
【0509】実施例104 3−エチル−5−{2−プロポキシ−5−[(トリメチルシリル)エチニル]− 3−ピリジニル}−2−(2−ピリジニルメチル)−2,6−ジヒドロ−7H− ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 実施例98の標題化合物から、実施例14の方法によって製造した。
【0510】
【化206】
【0511】実施例105 tert−ブチル3−(3−エチル−7−オキソ−5−{2−プロポキシ−5− [(トリメチルシリル)エチニル]−3−ピリジニル}−6,7−ジヒドロ−2 H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−2−イル)−1−アゼチジンカルボキ シレート 実施例99の標題化合物から、実施例14の方法によって製造した。
【0512】
【化207】
【0513】実施例106 tert−ブチル4−(3−エチル−7−オキソ−5−{2−プロポキシ−5− [(トリメチルシリル)エチニル]−3−ピリジニル}−6,7−ジヒドロ−2 H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−2−イル)−1−ピペリジンカルボキ シレート 実施例100の標題化合物から、実施例14の方法によって製造した。
【0514】
【化208】
【0515】実施例107 3−エチル−5−(5−エチニル−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−1−[ 2−(4−モルホリニル)エチル]−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4, 3−d]ピリミジン−7−オン 実施例101の標題化合物から、実施例15の方法によって製造した。
【0516】
【化209】
【0517】実施例108 5−(2−ブトキシ−5−エチニル−3−ピリジニル)−3−エチル−1−[2 −(4−モルホリニル)エチル]−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3 −d]ピリミジン−7−オン 標題化合物を、実施例102の標題化合物から、実施例15の方法によって収
率88%(543mg)で製造した。
【0518】
【化210】
【0519】実施例109 4−{[5−(2−エトキシ−5−エチニル−3−ピリジニル)−3−エチル− 7−オキソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−2 −イル]メチル}ベンゾニトリル 標題化合物を、実施例103から、実施例15の方法によって79%(147
mg)で製造した。
【0520】
【化211】
【0521】実施例110 3−エチル−5−(5−エチニル−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−2−( 2−ピリジニルメチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピ リミジン−7−オン 標題化合物を、実施例104の生成物から、実施例15の方法によって製造し
た。
【0522】
【化212】
【0523】実施例111 tert−ブチル3−[3−エチル−5−(5−エチニル−2−プロポキシ−3 −ピリジニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d ]ピリミジン−2−イル]−1−アゼチジンカルボキシレート 実施例105の標題化合物から、実施例15の方法によって製造した。
【0524】
【化213】
【0525】実施例112 tert−ブチル4−[3−エチル−5−(5−エチニル−2−プロポキシ−3 −ピリジニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d ]ピリミジン−2−イル]−1−ピペリジンカルボキシレート 実施例106の標題化合物から、実施例15の方法によって製造した。
【0526】
【化214】
【0527】実施例113 5−(5−アセチル−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−1−[ 2−(4−モルホリニル)エチル]−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4, 3−d]ピリミジン−7−オン 実施例107の生成物から、実施例16の方法によって製造した。
【0528】
【化215】
【0529】実施例114 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−1−[2 −(4−モルホリニル)エチル]−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3 −d]ピリミジン−7−オン 標題化合物を、実施例108の標題化合物から、実施例16の方法によって収
率73%(0.32mmol)で製造した。
【0530】
【化216】
【0531】実施例115 4−{[5−(5−アセチル−2−エトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル− 7−オキソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−2 −イル]メチル}ベンゾニトリル 実施例16の方法を使用し、標題化合物を、実施例109の標題化合物から収
率65%(110mg)で製造した。
【0532】
【化217】
【0533】実施例116 5−(5−アセチル−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−( 2−ピリジニルメチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピ リミジン−7−オン 実施例110の標題化合物から、実施例16の方法によって製造した。
【0534】
【化218】
【0535】実施例117 5−(5−アセチル−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−2−(3−アゼチジ ニル)−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミ ジン−7−オン アセトン(50mL)中の実施例111の標題化合物(1.44g、3.0mmol
)と硫酸(1N、3mL)とを、硫酸第二水銀(268mg、9.0mmol)を用いて
処理し、加熱して6時間還流させた。反応混合物を真空中で濃縮して〜20mLに
し、重炭酸ナトリウム(飽和水性、20mL)中に注ぎ、塩化メチレン(6×20
mL)中に抽出した。合わせた有機部分を、ブライン(20mL)を用いて洗浄し、
MgSO4上で乾燥し、濃縮して茶色の油状物にし、これを、塩化メチレン(5
0mL)と水(1mL)との中の40%トリフルオロ酢酸中に溶解させ、1時間、室
温で撹拌した。真空中で蒸発させた後、残留分をカラムクロマトグラフィーによ
って精製して(95:5:1の塩化メチレン:メタノール:0.88アンモニア
を用いて溶出した)、標題化合物を白色の吸湿性(hydroscopic)泡状物(1.
65g)として与えた。
【0536】
【化219】
【0537】実施例118 5−(5−アセチル−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−( 4−ピペリジニル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミ ジン−7−オン 標題化合物を、実施例112の標題化合物を使用して、実施例117の方法に
よって製造した。
【0538】
【化220】
【0539】実施例119 5−(5−アセチル−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−( 1−エチル−3−アゼチジニル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3 −d]ピリミジン−7−オン シアノ水素化ホウ素ナトリウム(92mg、1.47mmol)を、メタノール(1
0mL)中の実施例117から得た標題化合物(500mg、0.98mmol)と酢酸
ナトリウム(161mg、1.96mmol)との撹拌中の溶液に、窒素下、室温で加
えた。1時間後、混合物をNaHCO3(飽和水性、20mL)中に注ぎ、ジクロ
ロメタン(3×15mL)を用いて抽出した。合わせた有機層を乾燥し(MgSO 4 )、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーによ
って精製して(95:5:0.5〜80:20:1の酢酸エチル:メタノール:
0.88NH3を溶離剤として)、標題化合物を白色の固体(140mg、0.3
3mmol)として与えた。
【0540】
【化221】
【0541】実施例120 5−(5−アセチル−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−( 1−メチル−3−アゼチジニル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3 −d]ピリミジン−7−オン 標題化合物を、実施例117の標題化合物を使用して、実施例51の方法によ
って製造した。
【0542】
【化222】
【0543】実施例121 2−(1−アセチル−3−アゼチジニル)−5−(5−アセチル−2−プロポキ シ−3−ピリジニル)−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4, 3−d]ピリミジン−7−オン 実施例117の標題化合物(100mg、0.25mmol)を塩化メチレン(15
mL)中に溶解させた。ピリジン(20mL、0.25mmol)と無水酢酸(24mL、
0.25mmol)とを加え、混合物を室温で1時間撹拌し、水(20mL)中に注ぎ
、有機相を分離し、水性相を塩化メチレン(2×20mL)中に抽出した。合わせ
た有機部分を、HCl(1N、10mL)を用いて洗浄し、MgSO4上で乾燥し、
真空中で濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製して(90:10:1
の塩化メチレン:メタノール:アンモニアを溶離剤として)、標題化合物を白色
の固体(48mg、0.11mmol)として与えた。
【0544】
【化223】
【0545】実施例122 2−(1−アセチル−4−ピペリジニル)−5−(5−アセチル−2−プロポキ シ−3−ピリジニル)−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4, 3−d]ピリミジン−7−オン 標題化合物を、実施例118の標題化合物から、実施例121の方法によって
製造した。
【0546】
【化224】
【0547】実施例123 5−(5−アセチル−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−2−(1−sec− ブチル−3−アゼチジニル)−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ [4,3−d]ピリミジン−7−オン 標題化合物を、実施例117の標題化合物及びブト−2−オンを使用して、実
施例51の方法によって製造した。
【0548】
【化225】
【0549】実施例124 5−(5−アセチル−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−( 1−イソプロピル−3−アゼチジニル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[ 4,3−d]ピリミジン−7−オン 標題化合物を、実施例117の標題化合物及びアセトンを使用して、実施例5
1の方法によって製造した。
【0550】
【化226】
【0551】実施例125 5−(5−アセチル−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−( 1−メチル−4−ピペリジニル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3 −d]ピリミジン−7−オン 標題化合物を、実施例118の標題化合物を使用して、実施例51の方法によ
って製造した。
【0552】
【化227】
【0553】実施例126 5−(5−アセチル−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−( 1−エチル−4−ピペリジニル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3 −d]ピリミジン−7−オン 標題化合物を、実施例118の標題化合物及びアセトアルデヒドを使用して、
実施例51の方法によって製造した。
【0554】
【化228】
【0555】実施例127 2−[5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−2−(シクロプ ロピルメチル)−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d ]ピリミジン−7−オン 製造例56から得た標題化合物(240mg、0.60mmol)と炭酸セシウム(
587mg、1.80mmol)とをn−ブタノール(12mL)中に溶解させ、混合物
を5時間、窒素下で還流させた。n−ブタノールを真空中で除去し、残留分をジ
クロロメタン(30mL)と水(30mL)とに分配した。有機層を分離し、水性部
分を、ジクロロメタン(2×30mL)を用いて抽出した。合わせた有機部分を乾
燥し(MgSO4)、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマト
グラフィーによって精製して(99:1の塩化メチレン:メタノールを溶離剤と
して)、次にジクロロメタン/ジイソプロピルエーテルから再結晶化して、標題
化合物をクリーム色の固体(48mg、0.12mmol)として与えた。
【0556】
【化229】
【0557】実施例128 2−[5−(5−アセチル−2−エトキシ−3−ピリジニル)−2−((シクロ プロピル)メチル)−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3 −d]ピリミジン−7−オン 製造例56から得た標題化合物(250mg、0.63mmol)と炭酸セシウム(
612mg、1.88mmol)とを、粉末モレキュラーシーブの存在下でエタノール
(15mL)中に溶解させ、混合物を16時間、窒素下で還流させた。さらなる炭
酸セシウム(103mg、0.32mmol)と粉末モレキュラーシーブとを次に加え
、混合物をボンベ中に移し、6時間、100℃で加熱した。次いで混合物を、酢
酸エチル(50mL)を用いて希釈し、ろ過してモレキュラーシーブを除去し、真
空中で濃縮した。残留分をジクロロメタン(50mL)と水(50mL)とに分配し
、有機層を分離し、水性層を、ジクロロメタン(2×30mL)を用いてさらに抽
出した。合わせた有機層を乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮した。粗生成物
をフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して(99:1の塩化メチ
レン:メタノール、次に1:1の酢酸エチル:ペンタンを溶離剤として)、標題
化合物をクリーム色の固体(45mg、0.12mmol)として与えた。
【0558】
【化230】
【0559】実施例129 tert−ブチル4−[5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル) −3−エチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d] ピリミジン−2−イル]−1−ピペリジンカルボキシレート 製造例62から得た標題化合物(3.70g、7.00mmol)と炭酸セシウム
(6.84g、21.0mmol)とを、粉末モレキュラーシーブの存在下でn−ブ
タノール(60mL)中に溶解させ、窒素下で2時間還流させた。溶媒を真空中で
除去した後、混合物を酢酸エチル(100mL)と水(50mL)とに分配した。有
機層を分離し、水性層を、酢酸エチル(2×50mL)を用いて抽出した。合わせ
た有機層を乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮し、粗生成物をフラッシュカラ
ムクロマトグラフィーによって精製した(99:1の塩化メチレン:メタノール
を溶離剤として)。ジエチルエーテルを加えて、標題化合物を白色の粉末(1.
55g、2.88mmol)として与えた。
【0560】
【化231】
【0561】実施例130 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(4 −ピペリジニル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジ ン−7−オン トリフルオロ酢酸(7mL、40%vol)を、乾燥塩化メチレン(10mL)中の
実施例129の標題化合物の溶液に加え、混合物を、室温、窒素下で45分間撹
拌した。混合物を真空中で濃縮し、残留分をNaHCO3(飽和水性、50mL)
と塩化メチレン(100mL)とに分配した。有機層を分離し(エマルション)、
水(50mL)を用いて洗浄した。有機層を除去し、水性部分を、塩化メチレン(
2×50mL)を用いて抽出した。合わせた有機部分を乾燥し(MgSO4)、真
空中で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製して(95
:5:0.5の塩化メチレン:メタノール:0.88NH3を溶離剤として)、
標題化合物を与えた(微量の不純物を含む;未精製品によって次の工程まで保持
された)。
【0562】
【化232】
【0563】実施例131 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−2−(1−アセチル− 4−ピペリジニル)−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3 −d]ピリミジン−7−オン 標題化合物を、実施例130の標題化合物から、実施例121の方法に従って
製造した。
【0564】
【化233】
【0565】実施例132 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(1 −エチル−3−アゼチジニル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3− d]ピリミジン−7−オン 実施例119から得た標題化合物(120mg、0.28mmol)と炭酸セシウム
(274mg、0.84mmol)とをn−ブタノール(4mL)中に溶解させ、90℃
、窒素下で、モレキュラーシーブと共に96時間加熱した。次に混合物を水(1
0mL)とジクロロメタン(10mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層を、
ジクロロメタン(3×15mL)を用いてさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥
し(MgSO4)、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグ
ラフィーによって精製して(95:5:0.5〜90:10:1の酢酸エチル:
メタノール:0.88NH3を溶離剤として)、標題化合物を無色のガラス質(
77mg、0.18mmol)として与えた。
【0566】
【化234】
【0567】実施例133 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(2 −ピリジニルメチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリ ミジン−7−オン 標題化合物を、実施例116の生成物から、実施例132の方法によって製造
した。
【0568】
【化235】
【0569】実施例134 5−(5−アセチル−2−イソブトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2− (2−ピリジニルメチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d] ピリミジン−7−オン 標題化合物を、実施例116の生成物から、実施例132の方法によって製造
した。
【0570】
【化236】
【0571】実施例135 5−(5−アセチル−2−イソブトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2− (1−メチル−4−ピペリジニル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4, 3−d]ピリミジン−7−オン 標題化合物を、実施例125の生成物から、実施例132の方法に従って製造
した。
【0572】
【化237】
【0573】実施例136 5−(5−アセチル−2−イソブトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2− (1−メチル−3−アゼチジニル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4, 3−d]ピリミジン−7−オン 標題化合物を、実施例120の標題化合物から、実施例132の方法によって
製造した。
【0574】
【化238】
【0575】実施例137 2−(1−アセチル−4−ピペリジニル)−5−[2−ブトキシ−5−(1−ヒ ドロキシエチル)−3−ピリジニル]−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H− ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン ホウ化水素ナトリウム(6mg、0.15mmol)を、乾燥メタノール(3mL)中
の実施例131から得た標題化合物(140mg、0.3mmol)の懸濁液に、0℃
、窒素下で加えた。30分後、溶媒を真空中で除去し、残留分を酢酸エチル(2
0mL)と水(20mL)とに分配した。有機層を分離し、水性層を、酢酸エチル(
2×20mL)を用いてさらに抽出した。合わせた有機層を、ブライン(20mL)
を用いて洗浄し、乾燥し(MgSO4)、真空中で濃縮した。粗生成物をフラッ
シュカラムクロマトグラフィーによって精製して(98:2〜95:5の塩化メ
チレン:メタノールを溶離剤として)、標題化合物を白色の泡状物(120mg、
0.25mmol)として与えた。
【0576】
【化239】
【0577】実施例138 5−(5−アセチル−2−エトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−1−[( 1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)メチル]−1,6−ジヒドロ−7 H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 標題化合物を、製造例63の標題化合物から、実施例128の方法によって製
造した。
【0578】
【化240】
【0579】実施例139 5−(2−ブトキシ−5−テトラヒドロ−2−フラニル−3−ピリジニル)−3 −エチル−2−(2−メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[ 4,3−d]ピリミジン−7−オン エタノール(10mL)中の実施例12から得た標題化合物(50mg、0.11
mmol)の溶液に、炭素担持10%Pd(15mg)を充填し、室温で6時間、60
psiの水素下で撹拌した。触媒をろ過によって除去した後、反応混合物を真空中
で濃縮し、カラムクロマトグラフィーによって精製し(塩化メチレンから98:
2の塩化メチレン:メタノールを用いて溶出した)、ジエチルエーテルから沈殿
させた後、標題化合物を白色の固体(15mg、0.03mmol)として与えた。
【0580】
【化241】
【0581】実施例140 5−[5−アセチル−2−(2−メトキシエトキシ)−3−ピリジニル]−3− [6−(ジメチルアミノ)−3−ピリジニル]−2−メチル−2,6−ジヒドロ −7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン 標題化合物を、実施例59の生成物から、2−メトキシエタノールを使用して
実施例132の方法によって収率28%(25mg)で製造した。
【0582】
【化242】
【0583】実施例141 5−(5−ヨード−2−イソブトキシ−3−ピリジニル)−2−メチル−3−プ ロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オ 標題化合物を、製造例64の生成物から、実施例1の方法及び溶媒としてイソ
ブタノールを使用して製造した。
【0584】
【化243】
【0585】実施例142 5−[2−イソブトキシ−5−(メチルスルフィニル)−3−ピリジニル]−2 −メチル−3−プロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピ リミジン−7−オン 実施例141の標題化合物(500mg、1.07mmol)とチオ尿素(90mg、
1.18mmol)とをN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中に懸濁させ、70
℃で脱気し、ビス(トリエチルホスフィン)ニッケル(II)クロリド(20mg
、0.05mmol)を用いて処理した。シアノホウ化水素ナトリウム(THF中の
1M溶液の80μL、0.08mmol)を加え、生成した黒色の反応混合物を3/4
時間加熱し、その後さらなるビス(トリエチルホスフィン)ニッケル(II)ク
ロリド(60mg、0.16mmol)とシアノホウ化水素ナトリウム(THF中の1
M溶液の160μL、0.16mmol)とを加え、反応混合物をさらに6時間加熱し
た。緑色の反応混合物を室温に冷却し、酸化カルシウム(90mg、1.6mmol)
を加えた。1時間後、ヨウ化メチル(150mL、2.4mmol)を加え、混合物を
さらに1時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチル(20mL)及びクエン酸(1
0%水性、20mL)を用いて希釈し、有機相を分離し、さらなるクエン酸(2×
20mL)、ブライン(20mL)を用いて洗浄し、乾燥して(MgSO4)、未精
製の5−[2−イソブトキシ−5−(メチルスルファニル)−3−ピリジニル]
−2−メチル−3−プロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d
]ピリミジン−7−オンを与えた。
【0586】 未精製のスルフィド(284mg、推定0.73mmol)を、氷冷した塩化メチレ
ン(4mL)とイソプロピルアルコール(1mL)との中に溶解させ、3−クロロ過
安息香酸(55%活性で230mg、0.73mmol)を用いて処理し、0℃で1時
間撹拌し、その後溶媒を真空中で除去した。残留分を酢酸エチル(20mL)中に
溶解させ、炭酸ナトリウム(10%水性、2×5mL)、ブライン(5mL)を用い
て洗浄し、乾燥し(MgSO4)、その後濃縮して固体にし、これをカラムクロ
マトグラフィーによって精製して(1:1の酢酸エチル:ペンタンから酢酸エチ
ル、次に99:1の酢酸エチル:メタノール)、標題化合物の分析試料(50mg
、0.13mmol)を不純なスルホキシド(66mg、0.16mmol)と一緒に与え
た。
【0587】
【化244】
【0588】実施例143 5−[2−イソブトキシ−5−(メチルスルホニル)−3−ピリジニル]−2− メチル−3−プロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリ ミジン−7−オン 氷冷した塩化メチレン(3mL)中の実施例142の標題化合物(36mg、0.
09mmol)を、3−クロロ過安息香酸(36mg、50%純粋、0.09mmol)を
用いて処理し、氷冷しながら2時間撹拌した。反応混合物を、塩化メチレン(2
0mL)を用いて希釈し、炭酸ナトリウム(10%水性、2×20mL)、ブライン
(20mL)を用いて洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濃縮して、標題化合物を白
色の固体(37mg、0.09mmol)として与えた。
【0589】
【化245】
【0590】 生理活性 本発明の化合物は、IC50値が約100nM未満であるようなcGMP PDE
5の阻害剤としてのインビトロ活性を有することが見い出された。
【0591】 以下の表は、cGMP PDE5の阻害剤としての本発明の化合物のインビト
ロ活性を示す。
【0592】
【表10】
【0593】
【表11】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 15/10 A61P 15/10 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 バーバー,クリストファー・ゴードン イギリス国ケント シーティー13・9エヌ ジェイ,サンドウィッチ,ラムズゲート・ ロード,ファイザー・グローバル・リサー チ・アンド・ディベロプメント (72)発明者 モウ,グラハム・ナイジェル イギリス国ケント シーティー13・9エヌ ジェイ,サンドウィッチ,ラムズゲート・ ロード,ファイザー・グローバル・リサー チ・アンド・ディベロプメント (72)発明者 ロウソン,デーヴィッド・ジェームズ イギリス国ケント シーティー13・9エヌ ジェイ,サンドウィッチ,ラムズゲート・ ロード,ファイザー・グローバル・リサー チ・アンド・ディベロプメント Fターム(参考) 4C050 AA01 BB05 CC08 EE04 FF05 GG03 HH04 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 CB06 MA01 MA04 NA14 ZA81

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式Iの化合物: 【化1】 または薬剤的もしくは動物薬剤的に受容できるその塩および/または溶媒和物
    、 式中 XはOまたはNR5を表し R1はH、低級アルキル、Het、アルキルHet、アリールまたはアルキル
    アリール(ここで、後の5つの基はすべてハロ、シアノ、ニトロ、低級アルキル
    、ハロ(低級アルキル)、OR6,OC(O)R7、C(O)R8、C(O)OR9 、C(O)NR1011、NR1213およびSO2NR1415から選択される1以
    上の置換基で置換および/または停止されていてもよい)を表し、 R2はH、ハロ、シアノ、ニトロ、OR6,OC(O)R7、C(O)R8、C(
    O)OR9、C(O)NR1011、NR1213、SO2NR1415、低級アルキル
    、Het、アルキルHet、アリールまたはアルキルアリール(ここで、後の5
    つの基はすべてハロ、シアノ、ニトロ、低級アルキル、ハロ(低級アルキル)、
    OR6,OC(O)R7、C(O)R8、C(O)OR9、C(O)NR1011、N
    1213およびSO2NR1415から選択される1以上の置換基で置換および/
    または停止されていてもよい)を表し、 R3はH、低級アルキル、アルキルHetまたはアルキルアリール(ここで、
    後の3つの基はすべてハロ、シアノ、ニトロ、低級アルキル、ハロ(低級アルキ
    ル)、OR6,OC(O)R7、C(O)R8、C(O)OR9、C(O)NR10 11 、NR1213およびSO2NR1415から選択される1以上の置換基で置換お
    よび/または停止されていてもよい)を表し、 R4はH、ハロ、シアノ、ニトロ、ハロ(低級アルキル)、OR6,OC(O)
    7、C(O)R8、C(O)OR9、C(O)NR1011、NR1213、NR16
    Y(O)R17、N[Y(O)R172、SOR18,SO219、C(O)AZ、低
    級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、Het、アルキルHet、アリ
    ール、アルキルアリール(ここで、後の7つの基はすべてハロ、シアノ、ニトロ
    、低級アルキル、ハロ(低級アルキル)、OR6,OC(O)R7、C(O)R8
    、C(O)OR9、C(O)NR1011、NR1213およびSO2NR1415から
    選択される1以上の置換基で置換および/または停止されていてもよい)を表し
    、 YはCまたはS(O)を表し、 Aは低級アルキレンを表し、 ZはOR6,ハロ、Hetまたはアリール(ここで、後の2つの基はともにハ
    ロ、シアノ、ニトロ、低級アルキル、ハロ(低級アルキル)、OR6,OC(O
    )R7、C(O)R8、C(O)OR9、C(O)NR1011、NR1213および
    SO2NR1415から選択される1以上の置換基で置換されていてもよい)を表
    し、 R10およびR11は独立してHまたは低級アルキル(ここで、後の基はハロ、シ
    アノ、ニトロ、低級アルキル、ハロ(低級アルキル)、OR6,OC(O)R7
    C(O)R8、C(O)OR9、C(O)NR10a11a、NR1213、SO2NR1 415、NR20S(O)221から選択される1以上の置換基で置換および/また
    は停止されていてもよい)および、または先に述べた後の13の基の1以上で置
    換されていてもよいHetもしくはアリールを表すか、またはR10およびR11
    ひとつが低級アルコキシ、アミノまたはHetであってもよく、後の2つの基は
    ともに低級アルキルで置換されていてもよく、 R10aおよびR11aは、独立して先に定義したR10およびR11を表すが、ただし
    、それらが低級アルキル、Hetまたはアリールを含む基を表すのは、これら3
    つの基がC(O)NR10a11aおよび/またはNR1213基の1以上を含む1以
    上の置換基で適宜置換および/または停止されていないときに限られ、 R12およびR13は独立してHまたは低級アルキル(ここで、後の基はOR6
    C(O)OR9、C(O)NR2223およびNR2425から選択される1以上の
    置換基で置換および/または停止されていてもよい)を表し、R12およびR13
    ひとつはC(O)−低級アルキルまたはC(O)Hetであってもよく(ここで
    、Hetは低級アルキルで置換されていてもよい)、またはR12およびR13は一
    緒になってC3-7アルキレン(ここで、アルキレン基は不飽和であってもよく、
    1以上の低級アルキル基で置換されていてもよく、および/またはOもしくはN
    26により中断されていてもよい)を表し、 R14およびR15は独立してHまたは低級アルキルを表すか、またはR14および
    15は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、複素環を形成し、 R16およびR17は独立してHまたは低級アルキル(ここで、後の基はOR6
    C(O)OR9、C(O)NR2223およびNR2425から選択される1以上の
    置換基で置換および/または停止されていてもよい)を表すか、またはR16およ
    びR17のひとつがHetまたはアリールであってもよく、ここで後の2つの基は
    共に低級アルキルにより置換されていてもよく、 R5、R6、R7、R8、R9、R18、R19、R20、R22、R23、R24およびR25
    は独立してHまたは低級アルキルを表し、 R18およびR19は独立して低級アルキルを表し、 R21は低級アルキルまたはアリールを表し、 R26はH、低級アルキル、アリール、C(O)R27またはS(O)228を表
    し、 R27はH、低級アルキルまたはアリールを表し、 R28は低級アルキルまたはアリールを表し、 Hetは置換されていてもよい4から12員複素環基を表し、その基は窒素、
    酸素および/またはイオウから選択される1以上のヘテロ原子を含み、 ただし: (i) 以下のときR4はNH2ではなく:R1はフェニル、Hetまたはピペリ
    ジニルおよびモルホリニルから選択されるN−結合複素環基で置換されていても
    よいC1-3アルキルである;ここで、前記フェニル基はC1-4アルコキシ;ハロ;
    CN;CF3;OCF3、またはC1-4アルキルから選択される1以上の置換基で
    置換されていてもよく、ここで前記C1-4アルキル基は、C1-4ハロアルキルまた
    はC1-4ハロアルコキシにより置換されていてもよく、それらのいずれも1以上
    のハロ原子により置換されていて;そしてR2はC1-6アルキルである; (ii) 以下のときR4はNH2またはNO2ではなく:XはOであり;そして
    2はH、ハロ、置換されていてもよい低級アルキル、OR6,C(O)NR10 11 、C(O)OR9、NR1213、NHC(O)−低級アルキル、シアノ、アリ
    ール、アルキルアリール、HetまたはアルキルHet(後の4つの基は置換さ
    れていてもよい)である;そして、 (iii) 以下のときR4はHではない:XはOであり;そしてR2はH、置換
    されていてもよい低級アルキル、OR6,C(O)NR1011、C(O)OR9
    NR1213、NHC(O)−低級アルキル、シアノ、アリール、アルキルアリー
    ル、HetまたはアルキルHet(後の4つの基は置換されていてもよい)であ
    る。
  2. 【請求項2】 R1が置換されていてもよい低級アルキルを表す、請求項1に
    記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1が低級アルキル、低級アルコキシ−停止低級アルキル、N
    1213−停止低級アルキル、またはN−モルホリノー停止低級アルキルである
    、請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1が、ピペリジニル基の窒素原子が低級アルキルまたはC(
    O)OR9で置換されていてもよい4−ピペリジニル基を表す、請求項1に記載
    の化合物。
  5. 【請求項5】 R2がC(O)NR1011、NR1213、1以上のO、Sまた
    はNで中断されていてもよい低級アルキル(これらは、アルキルまたはアシルに
    よりNで置換されていてもよい)、または置換されていてもよいアリールもしく
    はHetを表す、請求項1から4のいずれかに記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R2がC(O)NR1011、NR1213、OまたはNにより中
    断されていてもよいC1-4アルキル(これらは、低級アルキルによりNで置換さ
    れていてもよい)、または置換されていてもよいフェニル、または置換されてい
    てもよいピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリミジン−5−イル、ピ
    ラジン−2−イル、ピラゾール−4−イル、オキサジアゾール−2−イル、フラ
    ン−2−イル、フラン−3−イル、テトラヒドロフラン−2−イルおよびイミダ
    ゾ[1,2−a]ピリジン−6−イルを表す、請求項5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 R3が低級アルキルを表す、請求項1から6のいずれか一つに
    記載の化合物。
  8. 【請求項8】 XがOである、請求項1から7のいずれか一つに記載の化合物
  9. 【請求項9】 R4がハロ、置換されていてもよいHet、置換されていても
    よいアリール、C(O)R8、C(O)AZ、C(O)OR9、C(O)NR10 11 、NR1213またはNR16Y(O)R17を表す、請求項1から8のいずれか一
    つに記載の化合物。
  10. 【請求項10】 R4がCOCH3またはNHBであり、BがH、SO2CH3
    たはC(O)Hetを表す、請求項9に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 R4がヨード、低級アルキル、低級アルキニル(ここで後の
    2つの基はC(O)OR9により置換および/または停止されていてもよい(こ
    こでR9はHまたはC1-6アルキルを表す))、N(H)Y(O)R17、N[Y(
    O)R172、置換されていてもよいHetまたはNR1213(ここでR12およ
    びR13は一緒になってOもしくはN−S(O)2−(置換されていてもよいアリ
    ール)により妨害されるC3-5アルキレンを表す)を表す、請求項1から8のい
    ずれか一つに記載の化合物。
  12. 【請求項12】 R4がN(H)Y(O)R17(ここでR17はC(O)OHま
    たはC(O)O−低級アルキルにより置換および/または停止されていてもよい
    1-4アルキルを表す)、またはC(O)O−C1-4アルキルにより停止される低
    級アルキニルを表す、請求項11に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 以下の化合物である、請求項1に記載の化合物: 5−(2−ブトキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(2−
    メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジ
    ン−7−オン; 5−(2−ブトキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−3−エチル−1−(2−
    メトキシエチル)−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジ
    ン−7−オン; 5−(5−ヨード−2−イソブトキシ−3−ピリジニル)−2−メチル−3−プ
    ロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オ
    ン; 5−(2−ブトキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−2−[2−(4−モルホ
    リニル)エチル]−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−
    d]ピリミジン−7−オン; tert−ブチル4−[5−(2−ブトキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−
    3−エチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピ
    リミジン−2−イル]−1−ピペリジンカルボキシレート; tert−ブチル3−[5−(2−ブトキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−
    3−エチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピ
    リミジン−2−イル]−1−アゼチジンカルボキシレート; 5−(2−プロポキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−3−エチル−7−オキ
    ソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル]
    ニコチネート; tert−ブチル[3−エチル−5−(5−ヨード−2−プロポキシ−3−ピリ
    ジニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリ
    ミジン−1−イル]アセテート; tert−ブチル[3−エチル−5−(5−ヨード−2−プロポキシ−3−ピリ
    ジニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリ
    ミジン−2−イル]アセテート; [3−エチル−5−(5−ヨード−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−7−オ
    キソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−1−イル
    ]酢酸; [3−エチル−5−(5−ヨード−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−7−オ
    キソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−2−イル
    ]酢酸; 5−(2−プロポキシ−5−ヨード−3−ピリジニル)−1−メチル−3−プロ
    ピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン
    ; 2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−5−(2−エトキシ−5−ヨード−3
    −ピリジニル)−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d
    ]ピリミジン−7−オン; 6−ブトキシ−5−[3−エチル−2−(2−メトキシエチル)−7−オキソ−
    6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル]−N
    −メトキシ−N−メチルニコチンアミド; 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(2
    −メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミ
    ジン−7−オン; 5−[5−アセチル−2−(2−メトキシ−1−メチルエトキシ)−3−ピリジ
    ニル]−3−エチル−2−(2−メトキシエチル)−2,6−ジヒドロ−7H−
    ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン; 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−1−(2
    −メトキシエチル)−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミ
    ジン−7−オン; 6−イソブトキシ−N,N−ジメチル−5−(2−メチル−7−オキソ−3−プ
    ロピル−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イ
    ル)ニコチンアミド; 5−(5−グリコロイル−2−イソブトキシ−3−ピリジニル)−2−メチル−
    3−プロピル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−
    7−オン; 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−2−[2−(ジメチル
    アミノ)エチル]−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−
    d]ピリミジン−7−オン; 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−2−[2−(4−モル
    ホリニル)エチル]−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3
    −d]ピリミジン−7−オン; 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−2−[2−(4−ピペ
    リジニル)エチル]−3−エチル−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3
    −d]ピリミジン−7−オン; tert−ブチル4−[2−(5−(5−アセチル−2−ブトキシー3−ピリジ
    ニル)3−エチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−
    d]ピリミジン−2−イル)エチル]−1−ピペリジンカルボキシレート; 5−(5−アセチル−2−ブトキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−2−(1
    −メチル−4−ピペリジニル)−2,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−
    d]ピリミジン−7−オン; [5−(5−アセチル−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−3−エチル−7−
    オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−1−イ
    ル]酢酸; 5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H−ピラ
    ゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシニコチノニトリル
    ; 1−メチル−5−[2−プロポキシ−5−(1H−テトラゾール−5−イル)−
    3−ピリジニル]−3−プロピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3
    −d]ピリミジン−7−オン; 5−[5−(3−ヒドロキシ−5−イソキサゾリル)−2−プロポキシ−3−ピ
    リジニル]−1−メチル−3−プロピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[
    4,3−d]ピリミジン−7−オン; 5−(5−アミノ−2−プロポキシ−3−ピリジニル)−1−メチル−3−プロ
    ピル−1,6−ジヒドロ−7H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−7−オン
    ; {[5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H−
    ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ−3−ピリジ
    ニル]アミノ}酢酸; N−[5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H
    −ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ−3−ピリ
    ジニル]メタンスルホンアミド; N−[5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H
    −ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ−3−ピリ
    ジニル]−3−オキソ−β−アラニン; ({[5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H
    −ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ−3−ピリ
    ジニル]アミノ}スルホニル)酢酸; N−[5−(1−メチル−7−オキソ−3−プロピル−6,7−ジヒドロ−1H
    −ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル)−6−プロポキシ−3−ピリ
    ジニル]アラニン; 5−{2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−3−エチル−7−オキソ−6,
    7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル}−6−エ
    トキシニコチン酸;または 5−{2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−3−エチル−7−オキソ−6,
    7−ジヒドロ−2H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−5−イル}−6−エ
    トキシ−N−メトキシ−N−メチルニコチンアミド。
  14. 【請求項14】 但し書きのない、薬剤としての使用のための請求項1から1
    3のいずれか一つに定義された化合物。
  15. 【請求項15】 但し書きのない、動物薬剤としての使用のための、請求項1
    から13のいずれか一つに定義された化合物。
  16. 【請求項16】 薬剤的または動物薬剤的に受容できるアジュバント、希釈剤
    またはキャリアとの混合において但し書きのない、請求項1から13のいずれか
    一つに定義された化合物を含む製剤。
  17. 【請求項17】 医薬的製剤である、請求項16に記載の製剤。
  18. 【請求項18】 動物医薬的製剤である、請求項16に記載の製剤。
  19. 【請求項19】 cGMP PDE5の阻害が所望される医学的状態の治癒的
    または予防的処置のための薬剤の製造における但し書きのない、請求項1から1
    3のいずれか一つに定義された化合物の使用。
  20. 【請求項20】 cGMP PDE5の阻害が所望される医学的状態の処置ま
    たは阻害の方法であって、そのような処置が必要な患者に、但し書きのない請求
    項1から13のいずれか一つに定義された化合物の治療的有効量を投与すること
    を含む前記方法。
  21. 【請求項21】 前記状態が男性勃起障害(MED)、インポテンス、女性性
    的機能障害(FSD)、陰核機能障害、女性性的欲求低下障害、女性性的覚醒障
    害、女性性的疼痛障害または女性性的快感機能障害(FSOD)である、請求項
    19に記載の使用、または請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 以下の過程を含む、請求項1に定義した式Iの化合物の製造
    方法: (a)式IIの対応する化合物の環化: 【化2】 (ここでR1、R2、R3、R4およびXは請求項1に定義されたものと同様である
    ); (b)R1が低級アルキル、Het、アリール、Het、アリール、アルキルH
    etまたはアルキルアリール(ここで後の5つの基はすべてR1に関して先に定
    義されたように置換されていてもよい)を表す式Iの化合物を得るための、R1
    がHを表す、式Iの対応する化合物のアルキル化; (c)式Iの化合物のフェニル/ピリジニル、またはピラゾロ単位中、または該
    単位上のアリール、またはHet基における置換基の変換、除去または導入; (d)アルコキシド交換またはアルコキシドへのアミノ交換による、1つのR3
    基の別の基への変換; (e)式VIIIの対応する化合物: 【化3】 (式中、Lは脱離基であり、そしてR1、R2、R3およびXは式Iの化合物に対
    して先に定義した基である);とLと交換できる基R4aを含む化合物との反応。
    (f)式Iの化合物の保護された誘導体の脱保護; (g)R2がC(O)NR1011を表し、R10およびR11が式Iの化合物に対し
    て先に定義した基である式Iの化合物を得るための、R2がC(O)OH(また
    はそのカルボン酸誘導体)を表す、対応する式Iの化合物と、R10およびR11
    式Iの化合物に対して先に定義した基である、式HNR1011の化合物との反応
    ; (h)R2がC(O)OR9を表す、式Iの化合物を得るための、式VI: 【化4】 (式中、R1、R3、R4およびXは先に化合物Iに定義した基であり、そしてR9 alk が先に定義した、置換されていてもよい低級アルキル基を表す)の化合物の
    環化とそれに続く(もし必要ならば)加水分解によるアルキル基R9alkの除去お
    よび/または(もし必要ならば)さらに置換されていてもよいアルキル基との交
    換。 (i)R2が置換されていてもよい低級アルキル(ここでアルキル基はその分子
    の残りに結合している炭素原子において分枝および不飽和となっている)、NR 1213、シアノ、アリールまたはHet(ここでHet基はその分子の残りに結
    合している炭素原子において芳香族性であるか、または不飽和のいずれかである
    )を表す、式Iの化合物を得るための、対応する化合物の式XXIV: 【化5】 (ここでHalはCl、Br、またはIを表し、そしてR1、R3、R4およびX
    は請求項1に定義したものと同様である)の式: R2aM (ここで、R2aは置換されていてもよい低級アルキル(ここでアルキル基はMに
    結合している炭素原子において分枝しているか、または不飽和のいずれかである
    )、NR1213、シアノ、アリールまたはHet(ここでHet基はMに結合し
    ている炭素原子において芳香性であるか、または不飽和のいずれかである)を表
    し、R12およびR13は請求項1に定義したものと同様であり、そしてMは交叉カ
    ップリング反応に適した基である、置換されていてもよい金属、またはホウ素基
    を表す)の化合物を使用した、交叉カップリング。 ;または (j)R2が低級アシル、低級アルコキシカルボニルまたは低級アルキニルを表
    す、IAおよびIBの化合物を得るための、それぞれ先に定義した式XXIVの
    対応する化合物と低級アシル、低級アルコキシカルボニルまたは低級アルキニル
    基(またはこれらに等価の基)を引き渡すことができる試薬または試薬類との交
    叉カップリング反応。
  23. 【請求項23】 請求項22に定義された式IIA、または式IIBの化合物
  24. 【請求項24】 前記状態が男性勃起障害(MED)、インポテンス、女性性
    的機能障害(FSD)、陰核機能障害、女性性的欲求低下障害、女性性的覚醒障
    害、女性性的疼痛障害または女性性的快感機能障害(FSOD)である、請求項
    19に記載の使用、または請求項20に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記状態が男性勃起障害(MED)である、請求項19に記
    載の使用、または請求項20に記載の方法。
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