JP2003348816A - 渦電流式減速装置 - Google Patents

渦電流式減速装置

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JP2003348816A JP2002154349A JP2002154349A JP2003348816A JP 2003348816 A JP2003348816 A JP 2003348816A JP 2002154349 A JP2002154349 A JP 2002154349A JP 2002154349 A JP2002154349 A JP 2002154349A JP 2003348816 A JP2003348816 A JP 2003348816A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制動力の向上、引き摺り制動の防止を図った
渦電流式減速装置を提供する。 【解決手段】 回転軸2に取り付けられたロータ3と、
該ロータ3に対向させて配置され、周方向に所定間隔を
隔てて且つ周方向に向き合う磁極が同極に設定された複
数の永久磁石10およびこれら永久磁石10間に介設さ
れた磁性部材11を有する第1磁石環7と、該第1磁石
環7とロータ3との間に配置され、第1磁石環7と同様
の永久磁石16および磁性部材17を有する第2磁石環
18とを備え、それら第1および第2磁石環7、18の
少なくとも一方を回動自在とした。制動時には、各磁石
環7、18の永久磁石が同極で2個並んだ状態とする。
これにより、2個が1組となって強い磁力を発揮する。
また、各磁石環7、18の永久磁石10、16を着磁す
る際、2個1組となった長さの半分の長さの永久磁石1
0、16を着磁することになるため、隣接する永久磁石
同士の間隔を狭くしても十分に着磁できる。よって、制
動力が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に減速制動を
与える渦電流式減速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、先に図24乃至図26に示
す渦電流式減速装置を開発した。図示するように、この
渦電流式減速装置aは、車両の駆動軸b等の動力伝達系
に取り付けられたドラム状のロータcと、変速機等の固
定系に取り付けられたステータd(磁力源)とを有し、
ステータdからロータcへ磁気を供給することでロータ
cに渦電流を生じさせて車両を減速制動し、磁気をステ
ータd内に遮蔽することで減速制動を解除するものであ
る。
【0003】ステータdは、固定系に支持された中空の
ケーシングeと、ケーシングeの内部にブッシュfを介
して回動自在に収容された磁石環gと、磁石環gを回動
させるアクチュエータ(シリンダh等)とを有する。図
25および図26に示すように、磁石環gは、非磁性体
からなる支持リングiと、支持リングiに周方向に所定
間隔を隔てて取り付けられた複数の永久磁石jと、各永
久磁石jの間に介設された磁性部材kとを有する。各永
久磁石jは、周方向の両端面に磁極面を有し、且つ周方
向に向き合う磁極が同極に設定されている。他方、ケー
シングeには、磁石環gとロータcとの間の部分に位置
させて、磁性材(軟磁性材)からなるポールピースl
と、それを支持する非磁性材からなる支持部mとが、周
方向に沿って交互に配置されている。図26に示すよう
に、ポールピースlの周長は磁性部材kの周長に合わせ
られている。
【0004】この構成によれば、シリンダhで磁石環g
を回動させて、図25に示すように、ポールピースlの
下方に永久磁石jを位置させると、永久磁石jの磁気が
ポールピースlによって遮蔽されて短絡回路nが構成さ
れるため、ロータcに渦電流が生じることはなく、車両
に減速制動は生じない。そして、図26に示すように、
ポールピースlの下方に磁性部材kを位置させると、永
久磁石jとロータcとの間にN極とS極とを結ぶ磁気回
路oが構成されるため、ロータcに渦電流が生じ、車両
が減速制動される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる渦電
流式減速装置aにおいて制動力の向上を図るためには、
磁石環gの永久磁石jの磁力を強めることが重要とな
る。しかし、図25および図26に示すように、各永久
磁石jをその周方向に向き合う磁極を同極に配置した場
合には、それらの間に介設されるポールピースkの周長
をある程度拡大しなければ、各永久磁石jを十分に着磁
できない。このため、永久磁石jの着磁性を優先させる
と、各永久磁石jの間隔をある程度広げざるを得ず、永
久磁石jの設置数が制限される。他方、永久磁石jの設
置数を優先させると、それらの間隔が狭まるため、着磁
が不十分となる。よって、制動力を高めることが困難で
あった。
【0006】また、図25に示すように、減速制動をオ
フするときに、永久磁石jの磁気は、その殆どがポール
ピースlによってケーシングe内に遮蔽されるものの、
一部が非磁性材からなる支持部mを通過してロータc側
に漏れて磁気漏れ回路pを構成する。このため、ロータ
cに弱い渦電流が生じ、引き摺り制動が発生し、車両の
燃費悪化の原因となっていた。
【0007】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、制動力の向上、引き摺り制動の防止を図った渦
電流式減速装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明に係る渦電流式減速装置は、回転軸に取り
付けられたロータと、該ロータに対向させて配置され、
周方向に所定間隔を隔てて且つ周方向に向き合う磁極が
同極に設定された複数の永久磁石およびこれら永久磁石
間に介設された磁性部材を有する第1磁石環と、該第1
磁石環とロータとの間に配置され、第1磁石環と同様の
永久磁石および磁性部材を有する第2磁石環とを備え、
それら第1および第2磁石環の少なくとも一方を回動自
在としたものである。
【0009】第1の発明によれば、第1および第2磁石
環の少なくとも一方を回動させ、第1磁石環の永久磁石
と第2磁石環の永久磁石とを同極に揃えた位相にする
と、各永久磁石とロータとに磁気回路が構成され、ロー
タに渦電流が生じ、車両が減速制動される。他方、第1
磁石環の永久磁石と第2磁石環の永久磁石とを異極に揃
えた位相にすると、第1磁石環の永久磁石と第2磁石環
の永久磁石とが相互に磁気短絡されて遮蔽磁気回路が構
成され、ロータに渦電流が生じることはなく、減速制動
が解除される。
【0010】そして、制動時に、第1および第2磁石環
のそれぞれの永久磁石は、同極で2個並んだ状態となる
ため、2個が1組となって強い磁力を発揮する。また、
第1および第2磁石環のそれぞれの永久磁石は、第1磁
石環と第2磁石環とで別々に着磁でき、その際、既述の
ように2個が1組となった長さの半分の長さの永久磁石
を着磁することになるため、周方向に隣接する永久磁石
同士の間隔を狭くしても十分に着磁することができる。
よって、制動力が向上する。
【0011】また、第2の発明に係る渦電流式減速装置
は、回転軸に取り付けられたロータと、該ロータに対向
させて配置され、周方向に所定間隔が隔てられた複数の
永久磁石を有する磁石環と、該磁石環とロータとの間に
配置され、磁性体からなる環状体の内部に周方向に所定
間隔を隔てて且つ周方向に向き合う磁極が同極になるよ
うに複数の永久磁石を埋設した磁性環とを備え、それら
磁石環および磁性環の少なくとも一方を回動自在とした
ものである。
【0012】第2の発明によれば、磁石環と磁性環の少
なくとも一方を回動させ、磁石環の永久磁石と磁性環の
永久磁石とを同極に揃えた位相にすると、各永久磁石と
ロータとに磁気回路が構成され、ロータに渦電流が生
じ、車両が減速制動される。他方、磁石環の永久磁石と
磁性環の永久磁石とをずらした位相にすると、磁石環の
永久磁石の磁気が磁性環によって遮蔽され、ロータに渦
電流が生じることはなく、減速制動が解除される。
【0013】そして、制動解除時に、磁性環に埋設され
た永久磁石は、その近傍の磁性環の一部を磁気飽和させ
るため、磁石環の永久磁石の磁気が当該一部を通過して
ロータ側に漏れることを防止する。よって、引き摺り制
動を防止できる。また、磁性環に埋設された永久磁石
は、磁性環の内部にて磁気的に短絡されるため、ロータ
側への磁気漏れが抑制される。よって、この点からも引
き摺り制動を防止できる。
【0014】なお、上記ロータが回転軸に固設されたド
ラム体からなっていてもよく、上記ロータが回転軸に固
設されたディスク体からなっていてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】第1の発明の一実施形態を添付図
面に基いて説明する。
【0016】図1に本実施形態に係る渦電流式減速装置
の側断面図を示し、図2にその装置の制動オフ状態の横
断面図を示し、図3にその装置の制動オン状態の横断面
図を示す。
【0017】図1に示すように、この渦電流式減速装置
1は、車両の動力伝達系の回転軸2に取り付けられたド
ラム状のロータ3と、変速機等の固定系に取り付けられ
たステータ4(磁力源)とを有し、ステータ4からロー
タ3へ磁気を供給することでロータ3に渦電流を生じさ
せて車両を減速制動し、磁気をステータ4内に遮蔽する
ことで減速制動を解除するものである。
【0018】ステータ4は、固定系に支持された中空の
ケーシング5と、ケーシング5の内部にブッシュ6を介
して回動自在に収容された第1磁石環7と、第1磁石環
7を回動させるアクチュエータ(流体シリンダ8等)と
を有する。図2および図3に示すように、第1磁石環7
は、非磁性体(オーステナイト系ステンレス等)からな
る支持リング9と、支持リング9に周方向に所定間隔を
隔てて取り付けられた複数の永久磁石10と、各永久磁
石10の間に介設された磁性部材11(電磁鋼板の積層
体や鉄のブロック材等)とを有する。各永久磁石10
は、周方向の両端面に磁極面を有し、且つ周方向に向き
合う磁極が同極に設定されている。
【0019】第1磁石環7は、例えば、図6および図7
に示すように、非磁性体からなる支持リング9の外周面
に、外周側の周方向の両端部に爪12を有するブロック
状の磁性部材11をボルトやネジ等13によって固定
し、それら各磁性部材11の間に永久磁石10を上記爪
12で押さえるようにして構成される。更に、各磁性部
材11の両側に、周方向に沿って扇状に又はリング状に
成形された連結プレート14をボルトやネジ等15によ
って装着し、剛性を高めてもよい。連結プレート14
は、非磁性体からなる。隣接する永久磁石10を磁気的
に短絡しないようにするためである。
【0020】図1乃至図3に示すように、ケーシング5
には、第1磁石環7とロータ3との間の部分に位置させ
て、第1磁石環7と同様の永久磁石16および磁性部材
17を有する第2磁石環18が、一体的に設けられてい
る。すなわち、第2磁石環18は、周方向に所定間隔を
隔てて取り付けられ周方向に向き合う磁極が同極に設定
された複数の永久磁石16と、各永久磁石16の間に介
設された磁性部材17(電磁鋼板の積層体や鉄のブロッ
ク材等)とを有する。そして、内外の各磁石環7、18
の永久磁石10、16および磁性部材11、17のピッ
チ・周長は、内外で略等しく設定されている。各磁性部
材11、17は、内外の各永久磁石10、16のポール
ピースを、それぞれ構成することになる。
【0021】第2磁石環18は、例えば、図4および図
5に示すように、外周側の周方向の両端部に凹部19を
有するブロック状の磁性部材または電磁鋼板の積層体1
7同士を、各凹部19にボルトやネジ等20によって固
定された連結片21によって永久磁石16を挟んで連結
し、リング状に構成される。更に、各磁性部材17の両
側に、周方向に沿って扇状に又はリング状に成形された
連結プレート22をボルトやネジ等23によって装着
し、剛性を高めてもよい。これら連結プレート22およ
び連結片21は、非磁性体からなる。隣接する永久磁石
を磁気的に短絡しないようにするためである。なお、連
結片21はロータ3への磁気漏れを防止するために軟磁
性材(鉄材)でもよい。
【0022】本実施形態の作用を述べる。
【0023】この渦電流式減速装置の減速制動をオフす
るときには、図2に示すように、シリンダ8で第1磁石
環7を回動させて、第1磁石環7の永久磁石10と第2
磁石環18の永久磁石16とを異極に揃えた位相にす
る。すると、第1磁石環7の永久磁石10と第2磁石環
18の永久磁石16とが相互に磁気短絡されて遮蔽磁気
回路24が構成される。よって、ロータ3に渦電流が生
じることはなく、減速制動が生じない。すなわち、この
とき第1磁石環7の磁性部材11とこれに対向する第2
磁石環18の磁性部材17とは、相互に異極(N極S
極)のポールピースとなるため、各永久磁石10、16
がポールピース11、17を介して互いに磁気的に短絡
されるのである。
【0024】他方、減速制動をオンするときには、図3
に示すように、第1磁石環7を回動させて、第1磁石環
7の永久磁石10と第2磁石環18の永久磁石16とを
同極に揃えた位相にする。すると、第1および第2磁石
環7、18の各永久磁石10、16とロータ3とに磁気
回路25、26が構成される。よって、ロータ3に渦電
流が生じ、車両が減速制動される。すなわち、このとき
第1磁石環7の磁性部材11とこれに対向する第2磁石
環18の磁性部材17とは、相互に同極(N極N極また
はS極S極)のポールピースとなるため、各永久磁石1
0、16はポールピース11、17を介して互いに磁気
的に短絡されることはなく、それぞれロータ3を介して
磁気的に接続されるのである。
【0025】そして、図3に示す減速制動時に、第1お
よび第2磁石環7、18のそれぞれの永久磁石10、1
6は、周方向の磁極面が同極で径方向に2個並んだ状態
となるため、2個が1組となって強い磁力を発揮する。
よって、実質的には2個分の長さの永久磁石10、16
の磁力による強い制動力が得られる。また、第1および
第2磁石環7、18のそれぞれの永久磁石10、16
は、第1磁石環7と第2磁石環18とで別々に着磁で
き、その際、既述のように2個が1組となった長さの半
分の長さの永久磁石10、16を着磁することになるた
め、周方向に隣接する永久磁石10と10、16と16
同士の間隔を狭くしても組み付け後に十分に着磁するこ
とができる。よって、制動力が向上する。
【0026】すなわち、本実施形態によれば、第1およ
び第2磁石環7、18のそれぞれの永久磁石10、16
を間隔を狭くしても組み付け後に十分に着磁でき、制動
時にはそれら内外の永久磁石10、16が2個1組とな
って実質的には2個分の長さの永久磁石として機能する
ため、制動力が向上する。
【0027】次に、第2の発明の一実施形態を図8およ
び図9を用いて説明する。
【0028】図8は本実施形態に係る渦電流式減速装置
の制動オン状態の横断面図を示し、図9はその装置の制
動オフ状態の横断面図を示す。
【0029】図示するように、この実施形態に係る渦電
流式減速装置1aは、前実施形態に係る渦電流式減速装
置1と略同様の構成であり、ステータ4のケーシング5
に前記第2磁石環18の代わりに磁性環27を設けた点
のみが異なっているに過ぎない。よって、同様の部品に
は同一の符号を付して説明を省略し、相違点のみを説明
する。また、第1磁石環7を単に磁石環7とよぶ。
【0030】ケーシング5には、磁石環7とロータ3と
の間の部分に位置させて、磁性環27が一体的に設けら
れている。磁性環27は、磁性体(軟磁性材:鉄のブロ
ック材、積層電磁鋼板等)からなる環状体28の内部に
周方向に、所定間隔を隔てて複数の永久磁石29を埋設
して構成されている。各永久磁石29は、周方向の両端
面に磁極面を有し、且つ周方向に向き合う磁極が同極に
設定されている。
【0031】磁性環27は、図10(a)に示すように各
永久磁石29の間に凸部30が形成されていてもよく、
図10(b)に示すように凸部30がなくてもよい。ま
た、図10(c)に示すように、各永久磁石29は、磁性
体からなる環状体28に形成された窪み部に嵌め込まれ
た後、磁性材(軟磁性体:電磁鋼板等)からなる金具3
1をボルトやネジ等32で環状体に固定して押さえても
よい。なお、金具31は非磁性材(ステンレス等)を使
用してもよい。
【0032】また、図11(d)に示すように、磁性環2
7は、磁性体(軟磁性材:鉄のブロック材、積層電磁鋼
板等)からなるブロック33同士を、ボルトやネジ等3
4によって固定された金具35によって永久磁石29を
挟んで連結し、リング状に構成してもよい。金具35
は、磁性材(軟磁性体:電磁鋼板等)からなる。なお、
非磁性材(ステンレス等)でもよい。また、図11(e),
(f)に示すように、各永久磁石29は、電磁鋼板28を
積層し、その穴の内部に埋め込んでもよい。
【0033】要は、磁性環27は、磁性材からなる環状
体28の内部に、永久磁石29が周方向に所定間隔を隔
てて複数埋設されていればよい。そして、各永久磁石2
9は、周方向の両端面に磁極面を有し、且つ周方向に向
き合う磁極が同極に設定されている。また、図8に示す
ように、磁性環27の各永久磁石29の周方向のピッチ
は、その内方に位置する磁石環7の永久磁石10のピッ
チと略等しく設定されている。
【0034】以上の構成からなる本実施形態の作用を述
べる。
【0035】減速制動をオンするときには、図8に示す
ように、シリンダ8で磁石環7を回動させて、磁石環7
の永久磁石10と磁性環27の永久磁石29とを同極に
揃えた位相にする。すると、磁石環7および磁性環27
の各永久磁石10、29とロータ3とに磁気回路36、
37が構成される。
【0036】このとき、磁性環27に埋設された永久磁
石29は、そのn極とs極とが磁性環を構成する磁性体
によって短絡38され、その近傍を磁気飽和させる。こ
のため、磁石環7の永久磁石10の磁気は、磁性環27
の磁気飽和した永久磁石29の近傍を周方向に通り抜け
て磁石環27によって磁気遮蔽(破線39)されること
はなく、全てがロータ3を介した磁気回路36を構成す
る。よって、ロータ3に渦電流が生じ、車両が減速制動
される。
【0037】他方、減速制動をオフするときには、図9
に示すように、磁石環7を回動させて、磁石環7の永久
磁石10と磁性環27の永久磁石29とを、1/2ピッ
チ〜1ピッチ分だけズレた状態とする。すると、磁石環
7の永久磁石10の磁気が磁性環27によって遮蔽され
る。すなわち、磁石環7の永久磁石10の磁気は、その
一部が磁性環27の各永久磁石29、29の間の磁性体
を介して短絡40されて遮蔽され、残りが磁性環27の
各永久磁石29を介して短絡41されて遮蔽される。よ
って、ロータ3に渦電流が生じることはなく、減速制動
が解除される。
【0038】そして、この制動解除時にも、磁性環27
に埋設された各永久磁石29は、その近傍の磁性環27
の一部を磁気飽和させる。よって、磁石環7の永久磁石
10の磁気が、磁気飽和した当該一部を径方向に通過し
てロータ3側に漏れることが防止される。よって、引き
摺り制動が防止される。また、磁性環27に埋設された
永久磁石29は、磁性環27の内部にて磁気的に短絡さ
れるため、ロータ3側への磁気漏れが抑制される。よっ
て、この点からも引き摺り制動を防止できる。
【0039】また、磁石環7の永久磁石10と磁性環2
7の永久磁石29とを、丁度1/2ピッチずらすのでは
なく、1/2ピッチから僅かにずらしているので、磁石
環7の永久磁石10の磁気が磁性環27の近い側の永久
磁石29と短絡41される。これにより、ロータ3側へ
の磁気漏れを防止できる。すなわち、丁度1/2ピッチ
のずれとすると、図9に示す遮蔽回路41が生じ難くな
ので、約1/3ピッチ(または1/2ピッチ強又は弱)
ずらすことで遮蔽回路41を形成し、磁気漏れを完全に
回避しているのである。
【0040】また、1ピッチずらす場合と比べると、磁
石環7の回動角度(摺動距離)を小さくできるので、ア
クチュエータ(シリンダ8)を小型化でき、装置全体の
コンパクト化を推進できる。なお、磁石環7の永久磁石
10と磁性環27の永久磁石29とを1ピッチ分ずら
し、前実施形態の図2と同様にして互いに異極に揃えた
位相しても、制動力をオフすることができる。但し、こ
の場合、磁石環7の回動角度(摺動距離)が大きくな
る。
【0041】すなわち、磁石環7を回転方向にずらすピ
ッチは、磁性環27の磁束量と磁石環7の磁束量が同じ
ときには1ピッチでよく、磁性環27の磁束量が磁石環
7の磁束量より小さいとき(磁石29の大きさが小さい
とき)には、1ピッチより少なくてよいのである。
【0042】別の実施形態を図12および図13に示
す。
【0043】図示するように、この実施形態(渦電流式
減速装置1x)は、図8に示す実施形態の磁石環7の構
成のみを変更し、その他は同様の構成としたものであ
る。本実施形態の磁石環7xは、磁性体からなる支持リ
ング9xと、支持リング9xの外周面に周方向に所定間
隔を隔てて取り付けられた複数の永久磁石10xと、各
永久磁石10xの間に介設された非磁性体(磁石を固定
するボルトやネジ等11xとを有する。各永久磁石10
xは、径方向の外側端面及び内側端面に磁極を有し、周
方向の隣接する磁石同士が逆極性に配置されている。な
お、各永久磁石10x間に、軸方向に磁石10xと同じ
長さに形成された非磁性体からなる固定金具12xを介
設し、これを固定するネジ等11xには磁性体を使用し
てもよい。
【0044】この構成によれば、図12に示すように磁
石環7xを回動させれば、磁石環7xの永久磁石10x
とロータ3とが磁気回路25xによって磁気的に接続さ
れ、且つ磁性環27の永久磁石29とロータ3とが磁気
回路26xによって磁気的に接続され、減速制動がオン
される。他方、図13に示すように磁石環7xを回動さ
せれば、磁石環7xの永久磁石10xと磁性環27の永
久磁石29とが磁気的に短絡されるので、減速制動が解
除される。
【0045】また、この実施形態の磁石環7xは、図1
4に示す構成7yとしてもよい。図14の磁石環7y
は、磁性体からなるリング9yの内部に永久磁石10y
を一体的に埋設し、各永久磁石10yの間に磁気的絶縁
体として空隙11y(孔)を形成したものである。この
磁石環7yを用いても、図12および図13のものと同
様の作用効果を奏する。
【0046】また、磁石環7yは、図15に示す構成7
zとしてもよい。この磁石環7zは、磁性体からなるリ
ング9zの内部に、山型・谷型に配置された2個一組の
永久磁石10zを一体的に埋設し、各永久磁石10zの
間に磁気的絶縁体として空隙11z(孔)を形成したも
のである。
【0047】この磁石環7zを用いた場合、図15に示
すように磁石環7zを回動させれば、磁石環7zの永久
磁石10zとロータ3とが磁気的に接続され、減速制動
がオンされる。なお、実際には、永久磁石10zを図例
のものより厚くし、空隙11zも図例のものより大きく
する方が好ましい。強い磁力を得るためである。
【0048】そして、図16に示すように磁石環7zを
回動させれば、磁石環7zの永久磁石10zが磁性環2
7によって磁気的に遮蔽されるため、磁石環7zの磁気
はロータ3には接続されず、磁性環27の永久磁石29
の磁気のみがロータ3と接続される。よって、制動力が
弱くなる。すなわち、各永久磁石29の径方向外側の磁
性体の厚さは、磁気遮蔽効果を弱めて磁石29とロータ
3との磁気的接続を得るべく、薄く設定されているので
ある。
【0049】さらに、図17に示すように磁石環7zを
回動させると、磁石環7zの永久磁石10zと磁性環2
7の永久磁石29とが磁気的に短絡されるので、減速制
動が解除される。この場合、磁石環7zの永久磁石10
zの磁気は、ロータ3よりも接続しやすい磁性環27の
永久磁石29と短絡するので、ロータ3への磁気漏れが
抑制される。
【0050】また、この図15の構成の磁石環7zで
は、磁性環7zの内周面(ロータ3の内周面)に対する
永久磁石10zの磁極面積を図12乃至図14のタイプ
よりも大きくできるので、制動力を高めることができ
る。
【0051】別の実施形態を図18および図19に示
す。
【0052】図示するように、この実施形態は、ロータ
3をこれまでのドラムタイプと異なりディスクタイプと
したものである。
【0053】図18に示すように、この渦電流式減速装
置1bは、車両の駆動軸等の動力伝達系の回転軸42に
取り付けられたディスク状のロータ44と、ロータ44
に対向配置され変速機等の固定系に取り付けられたステ
ータ45(磁力源)とを有し、ステータ45からロータ
44へ磁気を供給することでロータ44に渦電流を生じ
させて車両を減速制動し、磁気をステータ45内に遮蔽
することで減速制動を解除するものである。
【0054】ステータ45は、固定系に支持されて回転
軸42に軸支された中空のケーシング46と、ケーシン
グ46の内部にブッシュや軸受47を介して回動自在に
収容された第1磁石環48と、第1磁石環48を回動さ
せる図示しないアクチュエータ(流体シリンダ等)とを
有する。第1磁石環48は、周方向に所定間隔を隔てて
配置された複数の永久磁石49と、各永久磁石49の間
に介設された磁性部材50(鉄等)とを有する。各永久
磁石49は、周方向の両端面に磁極面を有し、且つ周方
向に向き合う磁極が同極に設定されている。
【0055】他方、ケーシング46には、第1磁石環4
8とロータ44との間に位置させて、第1磁石環48の
永久磁石49および磁性部材50と同様の永久磁石およ
び磁性部材を有する第2磁石環51が、一体的に設けら
れている。すなわち、第2磁石環51は、周方向に所定
間隔を隔てて取り付けられ周方向に向き合う磁極が同極
に設定された複数の永久磁石52と、各永久磁石52の
間に介設された磁性部材53(鉄等)とを有する。そし
て、第1および第2磁石環48、51の永久磁石49、
52と磁性部材50、53のピッチ・周長は、互いに等
しく設定されている。各磁性部材50、53は、各永久
磁石49、52のポールピースを構成する。
【0056】第2磁石環51は、例えば、ブロック状に
成形された磁性部材53、53同士を、ボルトやネジ等
54で固定された連結片55によって永久磁石52を挟
んで連結し、リング状に構成される。この連結片55
を、非磁性体から成形すれば第1の発明の実施形態とな
り、磁性体から成形すれば第2の発明の実施形態とな
る。後者であれば、第2磁石環51は、磁性体の内部に
永久磁石52を埋設した状態となるため、第2の発明に
おける磁性環となるからである。
【0057】本実施形態の作用を述べる(連結片55を
非磁性体から成形した場合)。
【0058】この渦電流式減速装置1bの減速制動をオ
フするときには、図18に示すように、図示しないアク
チュエータで第1磁石環48を回動させて、第1磁石環
48の永久磁石49と第2磁石環51の永久磁石52と
を異極に揃えた位相にする。すると、第1磁石環48の
永久磁石49と第2磁石環51の永久磁石52とが相互
に磁気短絡されて遮蔽磁気回路56が構成され、ロータ
44に渦電流が生じることはなく、減速制動が生じな
い。
【0059】他方、減速制動をオンするときには、図1
9に示すように、第1磁石環48を回動させて、第1磁
石環48の永久磁石49と第2磁石環51の永久磁石5
2とを同極に揃えた位相にする。すると、第1および第
2磁石環48、51の各永久磁石49、52とロータ4
4とに磁気回路57、58が構成され、ロータ3に渦電
流が生じ、車両が減速制動される。
【0060】そして、図19に示す減速制動時に、第1
および第2磁石環48、51のそれぞれの永久磁石4
9、52は、径方向に沿って同極で2個並んだ状態とな
るため、2個が1組となって強い磁力を発揮する。よっ
て、実質的には2個分の長さの永久磁石の磁力による強
い制動力が得られる。
【0061】また、第1および第2磁石環48、51の
それぞれの永久磁石49、52は、組み付け後にそれぞ
れ第1磁石環48と第2磁石環51とで別々に着磁で
き、その際、既述のように2個が1組となった長さの半
分の長さの永久磁石49、52を着磁することになるた
め、周方向に隣接する永久磁石49と49、52と52
同士の間隔を狭くしても十分に着磁することができる。
よって、制動力が向上する。
【0062】なお、連結片55を磁性体から成形した場
合には、制動のオンオフ時の磁束は図8および図9に準
じたものとなる。すなわち、この場合、制動をオフする
ときには、第1磁石環48を1ピッチより少なく(例え
ば1/3ピッチ又は2/3ピッチ)ずらせばよい(図示
省略)。
【0063】別の実施形態を図20および図21に示
す。
【0064】図示するように、この実施形態に係る渦電
流式減速装置1cは、前実施形態のロータ44を2枚と
すると共に、その間にステータ45を配置した点のみが
前実施形態と異なるに過ぎない。よって、同様の部品に
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0065】この実施形態においても、第1磁石環48
をアクチュエータによって図20に示すように回動させ
ると制動がオフされ、図21に示すように回動させると
制動がオンされる。なお、この実施形態においても、連
結片55を、非磁性体から成形すれば第1の発明の実施
形態となり、磁性体から成形すれば第2の発明の実施形
態となる。
【0066】別の実施形態を図22および図23に示
す。
【0067】図示するように、この実施形態に係る渦電
流式減速装置1dは、図20および図21に示す前実施
形態に係る渦電流式減速装置1cと略同様の構成であ
り、ステータ45のケーシング46内に収容される第1
磁石環48の構成のみが異なっているに過ぎない。よっ
て、同様の部品には同一の符号を付して説明を省略し、
相違点のみを説明する。
【0068】図22および図23に示すように、この第
1磁石環48aは、周方向に所定間隔を隔てて複数の永
久磁石49aを配置すると共に、各永久磁石49aの間
に非磁性材50aを介設して構成されている。そして、
各永久磁石49aは、軸方向の両端部に磁極を有し、隣
接する磁石同士の極性が逆に設定されている。
【0069】この実施形態においても、第1磁石環48
aをアクチュエータによって図20に示すように回動さ
せると制動がオフされ、図21に示すように回動させる
と制動がオンされる。
【0070】なお、例えば図1にて、第2磁石環18の
磁性部材17をロータ3側に突出させたのは、ロータ3
への磁気漏れを少なくし、渦電流により発生したロータ
3の熱影響を永久磁石16に与えるのを少なくするため
である。
【0071】さらに、以上の各実施形態においては、第
2磁石環を動かさずに第1磁石環を回動させるタイプを
説明したが、逆に、第1磁石環を動かさずに第2磁石環
を回動させてもよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る渦電流
式減速装置によれば、制動力を向上させることができ
る。また、引き摺り制動を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施形態に係る渦電流式減速装
置の側断面図である。
【図2】上記装置の制動オフ状態の横断面図である。
【図3】上記装置の制動オン状態の横断面図である。
【図4】上記装置の第2磁石環の横断面図である。
【図5】図4のV-V線断面図である。
【図6】上記装置の第1磁石環の横断面図である。
【図7】図4のVII-VII線断面図である。
【図8】第2の発明の一実施形態に係る渦電流式減速装
置の横断面図である(制動オン状態)。
【図9】上記装置の横断面図である(制動オフ状態)。
【図10】上記装置の磁性環の変形例を示す横断面図で
ある。
【図11】上記磁性環の別の変形例を示す横断面図であ
る。
【図12】第2の発明の別の実施形態に係る渦電流式減
速装置の横断面図である(制動オン状態)。
【図13】上記渦電流式減速装置の横断面図である(制
動オフ状態)。
【図14】上記装置の磁性環の変形例を示す横断面図で
ある。
【図15】上記磁性環の別の変形例を備えた渦電流式減
速装置の横断面図である(制動オン状態)。
【図16】上記渦電流式減速装置の横断面図である(制
動力弱状態)。
【図17】上記渦電流式減速装置の横断面図である(制
動オフ状態)。
【図18】上記ロータをディスクタイプとした実施形態
を示す説明図であり、図18(a)は平断面図(制動オフ
状態)、図18(b)は側断面図である。
【図19】上記装置の制動オン状態の平断面図である。
【図20】上記ロータをツインディスクタイプとした実
施形態を示す説明図であり、図20(a)は平断面図(制
動オフ状態)、図20(b)は側断面図である。
【図21】上記装置の制動オン状態の平断面図である。
【図22】上記装置の第1磁石環の変形例を示す平断面
図(制動オフ状態)である。
【図23】上記装置の制動オン状態の平断面図である。
【図24】本発明者が先に開発した渦電流式減速装置の
側断面図である。
【図25】上記装置の制動オフ状態の横断面図である。
【図26】上記装置の制動オン状態の横断面図である。
【符号の説明】
1 渦電流式減速装置 2 回転軸 3 ロータ 7 第1磁石環 10 永久磁石 11 磁性部材 16 永久磁石 17 磁性部材 18 第2磁石環 27 磁性環 28 環状体 29 永久磁石

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に取り付けられたロータと、該ロ
    ータに対向させて配置され、周方向に所定間隔を隔てて
    且つ周方向に向き合う磁極が同極に設定された複数の永
    久磁石およびこれら永久磁石間に介設された磁性部材を
    有する第1磁石環と、該第1磁石環とロータとの間に配
    置され、第1磁石環と同様の永久磁石および磁性部材を
    有する第2磁石環とを備え、それら第1および第2磁石
    環の少なくとも一方を回動自在としたことを特徴とする
    渦電流式減速装置。
  2. 【請求項2】 回転軸に取り付けられたロータと、該ロ
    ータに対向させて配置され、周方向に所定間隔が隔てら
    れた複数の永久磁石を有する磁石環と、該磁石環とロー
    タとの間に配置され、磁性体からなる環状体の内部に周
    方向に所定間隔を隔てて且つ周方向に向き合う磁極が同
    極になるように複数の永久磁石を埋設した磁性環とを備
    え、それら磁石環および磁性環の少なくとも一方を回動
    自在としたことを特徴とする渦電流式減速装置。
  3. 【請求項3】 上記ロータが回転軸に固設されたドラム
    体からなる請求項1乃至2記載の渦電流式減速装置。
  4. 【請求項4】 上記ロータが回転軸に固設されたディス
    ク体からなる請求項1乃至2記載の渦電流式減速装置。
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