JP2004343955A - 渦電流式減速装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】非制動状態において、磁束漏れが発生しない渦電流式減速装置を提供する。
【解決手段】回転軸に設けられた制動ロータ11と、該制動ロータ11に隣接するように固定側から支持された環状ケーシング13と、該環状ケーシング13内に設けられ、上記回転軸の軸方向に間隔を隔てて配置され、且つ上記回転軸の軸方向に磁極面を有する複数の永久磁石19を備えた第一磁石環18と、上記制動ロータ11と上記第一磁石環18との間に位置させて上記環状ケーシング13の外周壁を形成するように取り付けられ、上記回転軸の軸方向に磁極面を有する永久磁石22を備えた第二磁石環21とを備え、上記第一磁石環18及び/又は第二磁石環21を上記回転軸の軸方向に移動自在に設けた渦電流式減速装置であって、上記第二磁石環21の永久磁石22の個数を、上記第一磁石環18の永久磁石19の個数よりも一個少なくしたことを特徴とする渦電流式減速装置である。
【選択図】 図1
【解決手段】回転軸に設けられた制動ロータ11と、該制動ロータ11に隣接するように固定側から支持された環状ケーシング13と、該環状ケーシング13内に設けられ、上記回転軸の軸方向に間隔を隔てて配置され、且つ上記回転軸の軸方向に磁極面を有する複数の永久磁石19を備えた第一磁石環18と、上記制動ロータ11と上記第一磁石環18との間に位置させて上記環状ケーシング13の外周壁を形成するように取り付けられ、上記回転軸の軸方向に磁極面を有する永久磁石22を備えた第二磁石環21とを備え、上記第一磁石環18及び/又は第二磁石環21を上記回転軸の軸方向に移動自在に設けた渦電流式減速装置であって、上記第二磁石環21の永久磁石22の個数を、上記第一磁石環18の永久磁石19の個数よりも一個少なくしたことを特徴とする渦電流式減速装置である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に大型車両において補助ブレーキとして使用される渦電流式減速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3を用いて、従来の渦電流式減速装置の構成を説明する。
【0003】
図3は、従来の渦電流式減速装置の部分側面断面図であり、図3(a)は、制動状態を、図3(b)は、非制動状態を示している。
【0004】
図3に示すように、渦電流式減速装置30は、図示しない回転軸に設けられた制動ロータ31を備えている。この制動ロータ31は、回転軸の軸方向(図において、左右方向)に延びるドラム32を備えている。このドラム32の内側には、固定側から支持された非磁性体からなる環状ケーシング33が、ドラム32の内周面に隣接するように備えられている。
【0005】
環状ケーシング33の外周部には、回転軸の軸方向に所定の間隔を隔てて、強磁性体からなるポールピース37が複数設けられる。このポールピース37の間には、環状ケーシング33の一部である非磁性部材36が配置される形となる。
【0006】
環状ケーシング33の内部には、複数のリング状の永久磁石板34が、回転軸の軸方向に所定の間隔を隔てて設けられる。各永久磁石板34は、磁極面を回転軸の軸方向両端部に有すると共に、軸方向に隣り合う永久磁石板34と同極で向き合うように配置されている。また、環状ケーシング33の内部には、各永久磁石板34を、軸方向両側から挟み込むように、複数のリング状の強磁性体板35が設けられる。
【0007】
永久磁石板34および強磁性体板35と、環状ケーシング33との間には、スライドブッシュ39が設けられており、永久磁石板34および強磁性体板35は、回転軸の軸方向に移動自在となっている。
【0008】
環状ケーシング33の軸方向の一端(図において、左側)には、永久磁石板34および強磁性体板35を回転軸の軸方向に移動させるためのアクチュエータ38が接続されている。
【0009】
図3(a)の制動状態においては、アクチュエータ38によって、各永久磁石板34を非磁性部材36に対向する位置に移動させることで、永久磁石板34と、強磁性体板35と、ポールピース37と、ドラム32との間で磁束回路W10が形成される。この結果、回転するドラム32に渦電流が発生し、制動ロータ31に制動力が作用する。
【0010】
図3(b)の非制動状態においては、アクチュエータ38によって、各永久磁石板34をポールピース37と対向する位置に移動させることで、永久磁石板34と、強磁性体板35と、ポールピース37との間で短絡的な磁束回路W11が形成される。この結果、ドラム32には渦電流が発生せず、制動ロータ31に制動力は作用しない。
【0011】
このような渦電流式減速装置は、特許文献1等にも記載されている。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−199696号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の渦電流式減速装置では、図3(b)の非制動状態において、永久磁石板34からの磁束の一部が非磁性部材36を貫通してドラム32へ達し、磁束漏れ回路W12を形成してしまう。その結果、制動ロータ31に引きずりトルクが生じてしまう。
【0014】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、非制動状態において磁束漏れの発生しない渦電流式減速装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、回転軸に設けられた制動ロータと、該制動ロータに隣接するように固定側から支持された環状ケーシングと、該環状ケーシング内に設けられ、上記回転軸の軸方向に間隔を隔てて配置され、且つ上記回転軸の軸方向に磁極面を有する複数の永久磁石を備えた第一磁石環と、上記制動ロータと上記第一磁石環との間に位置させて上記環状ケーシングの外周壁を形成するように取り付けられ、上記回転軸の軸方向に磁極面を有する永久磁石を備えた第二磁石環とを備え、上記第一磁石環及び/又は第二磁石環を上記回転軸の軸方向に移動自在に設けた渦電流式減速装置であって、上記第二磁石環の永久磁石の個数を、上記第一磁石環の永久磁石の個数よりも一個少なくしたことを特徴とする渦電流式減速装置である。
【0016】
請求項2の発明は、回転軸に設けられた制動ロータと、該制動ロータに隣接するように固定側から支持された環状ケーシングと、該環状ケーシング内に設けられ、上記回転軸の軸方向に間隔を隔てて配置され、且つ上記回転軸の径方向に磁極面を有する複数の永久磁石を備えた第一磁石環と、上記制動ロータと上記第一磁石環との間に位置させて上記環状ケーシングの外周壁を形成するように取り付けられ、上記回転軸の軸方向に磁極面を有する永久磁石を備えた第二磁石環とを備え、上記第一磁石環及び/又は第二磁石環を上記回転軸の軸方向に移動自在に設けた渦電流式減速装置であって、上記第二磁石環の永久磁石の個数を、上記第一磁石環の永久磁石の個数よりも一個少なくしたことを特徴とする渦電流式減速装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0018】
図1は、本実施の形態の渦電流式減速装置の部分側面断面図であり、図1(a)は、制動状態を、図1(b)は、非制動状態を示している。
【0019】
図1に示すように、渦電流式減速装置1は、図示しない回転軸(例えば、トラックのプロペラシャフト)に支持部材を介して取り付けられた制動ロータ11を備えている。この制動ロータ11は、回転軸の軸方向(図において、左右方向)に延びる、強磁性体(例えば、鉄板)からなるドラム12を備えている。このドラム12の内側には、図示しないミッションケース等の固定側から支持された、非磁性体(例えば、アルミニウム、ステンレス)からなる環状ケーシング13が、ドラム12の内周面に隣接するように備えられている。
【0020】
環状ケーシング13の内部には、第一磁石環18が設けられている。この第一磁石環18は、回転軸の軸方向に所定の間隔を隔てて配置された複数(ここでは、3個)のリング状の永久磁石板19a〜19c(例えば、ネオジム等の希土類元素を用いたもの)と、これらの各永久磁石板19a〜19cを軸方向両側から挟むように配置された複数(ここでは、4個)のリング状の強磁性体板20a〜20dとを備えている。各永久磁石板19a〜19cは、磁極面を回転軸の軸方向両端部に有すると共に、軸方向に隣り合う永久磁石板19と同極で向き合うように配置されている。なお、本実施の形態においては、最左側の磁極面の極性がS極となるように、配置している。
【0021】
永久磁石板19a〜19cと強磁性体板20a〜20dとは図示しない通しボルトで一体的に固定されている(もしくは、接着剤で接着されている)。
【0022】
第一磁石環18と環状ケーシング13との間には、スライドブッシュ14が設けられており、第一磁石環18は、回転軸の軸方向に移動自在となっている。
【0023】
環状ケーシング13の軸方向の一端(図において、左側)には、アクチュエータ15(ここでは、エアシリンダ)が接続されている。エアシリンダ15は、ピストン16を有するピストンロッド17を備えており、このピストンロッド17は、環状ケーシング13の内部へ延びて、第一磁石環18に接続されている。
【0024】
環状ケーシング13の外周部であって、第一磁石環18とドラム12との間には、第二磁石環21が設けられている。この第二磁石環21は、回転軸の軸方向に所定の間隔を隔てて配置された複数(ここでは、2個)のリング状の永久磁石板22a〜22bと、これらの各永久磁石板22a〜22bを軸方向両側から挟むように配置された複数(ここでは、3個)のリング状の強磁性体板23a〜23cとを備えている。各永久磁石板22a〜22bは、磁極面を回転軸の軸方向両端部に有すると共に、軸方向に隣り合う永久磁石板22と同極で向き合うように配置されている。なお、本実施の形態においては、最左側の磁極面の極性がS極となるように、配置している。
【0025】
ここで大事なことは、第二磁石環21の永久磁石板22の個数を、第一磁石環18の永久磁石板19の個数よりも、1個少なくすることにある。これによって、非制動状態の磁束漏れを確実に防止できる。
【0026】
以下、図1の渦電流式減速装置1の動作について説明する。
【0027】
制動状態および非制動状態の切替は、エアシリンダ15により第一磁石環18を移動させて、第一磁石環18の各永久磁石板19a〜19cを所定の位置に移動させることにより行われる。
【0028】
図1(a)の制動状態においては、第一磁石環18を、永久磁石板19a、19bが第二磁石環21の永久磁石板22a、22bにそれぞれ同極で対向すると共に、軸方向の一端(図の右側)の永久磁石板19cが第二磁石環21の強磁性体板23cと対向する位置に移動させる。すると、第一磁石環18の永久磁石板19a、19bと、第一磁石環18の強磁性体板20a、20b、20cと、第二磁石環21の強磁性体板23a、23b、23cと、ドラム12との間で磁束回路W1が形成され、第二磁石環21の永久磁石板22a、22bと、第二磁石環21の強磁性体板23a、23b、23cと、ドラム12との間で磁束回路W2が形成される。この結果、回転するドラム12に渦電流が発生し、制動ロータ11に制動力が作用する。なお、第一磁石環18の永久磁石板19cからの磁束は、第二磁石環21の強磁性体板23cを通って、短絡的な磁束回路W3を形成する。
【0029】
図1(b)の非制動状態においては、第一磁石環18を、永久磁石板19b、19cが第二磁石環21の永久磁石板22a、22bにそれぞれ異極で対向すると共に、軸方向の他端(図の左側)の永久磁石板19aが第二磁石環21の強磁性体板23aと対向する位置に移動させる。すると、第一磁石環18の永久磁石板19b、19cと、第一磁石環18の強磁性体板20b、20c、20dと、第二磁石環21の永久磁石板22a、22bと、第二磁石環21の強磁性体板23a、23b、23cとの間で短絡的な磁束回路W4が形成される。また、第一磁石環18の永久磁石板19aからの磁束は、第二磁石環21の強磁性体板23aを通って、短絡的な磁束回路W5を形成する。この結果、ドラム12には渦電流が発生せず、制動ロータ11に制動力は作用しない。
【0030】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
【0031】
図1(b)の非制動状態において、第二磁石環21の永久磁石板22a、22bの磁束を、第一磁石環18の永久磁石板19b、19cにより引き込むことができるため、永久磁石板22a、22bの磁束がドラム12に漏れることはない。また、第一磁石環18の永久磁石板19aは、短絡的な磁束回路を形成する。
【0032】
ここで、仮に第一磁石環18の永久磁石板19の個数と、第二磁石環21の永久磁石板22の個数を同じにすると、第二磁石環21の永久磁石板22の磁束を引き込む第一磁石環18の永久磁石板19が不足してしまう。すなわち、第一磁石環18の永久磁石板19を永久磁石板19a、19bの二個とした場合、非制動状態において、第二磁石環21の永久磁石板22bの磁束を引き込めない。
【0033】
次に、変形例について説明する。
【0034】
図2は、他の実施の形態の渦電流式減速装置の部分側面断面図であり、図2(a)は、制動状態を、図2(b)は、非制動状態を示している。
【0035】
図1との相違点は、第一磁石環と第二磁石環の構成、および制動状態と非制動状態における第一磁石環の移動位置である。図1と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0036】
環状ケーシング13の内部には、第一磁石環24が設けられている。この第一磁石環24は、回転軸の軸方向に所定の間隔を隔てて配置された複数(ここでは、4個)のリング状の永久磁石板25a〜25dと、これらの各永久磁石板25a〜25dの内周面に配置されたリング状の強磁性体板26とを備えている。各永久磁石板25a〜25dは、磁極面を回転軸の径方向(図において、上下方向)に有すると共に、回転軸の外周方向に対する磁極面の極性が交互に異極となるように配置されている。なお、本実施の形態においては、最左側の外周方向に対する磁極面の極性がS極となるように、配置している。
【0037】
永久磁石板25a〜25dと強磁性体板26とは図示しないボルトで一体的に固定されている(もしくは、接着剤で接着されている)。
【0038】
環状ケーシング13の外周部であって、第一磁石環24とドラム12との間には、第二磁石環27が設けられている。この第二磁石環27は、回転軸の軸方向に所定の間隔を隔てて配置された複数(ここでは、3個)のリング状の永久磁石板28a〜28cと、これらの各永久磁石板28a〜28cを軸方向両側から挟むように配置された複数(ここでは、4個)のリング状の強磁性体板29a〜29dとを備えている。各永久磁石板28a〜28cは、磁極面を回転軸の軸方向両端部に有すると共に、軸方向に隣り合う永久磁石板28と同極で向き合うように配置されている。なお、本実施の形態においては、最左側の磁極面の極性がN極となるように、配置している。
【0039】
この実施の形態においても、第二磁石環27の永久磁石板28の個数を、第一磁石環24の永久磁石板25の個数よりも、1個少なくする。これによって、非制動状態の磁束漏れを確実に防止できる。
【0040】
以下、図2の渦電流式減速装置2の動作について説明する。
【0041】
制動状態および非制動状態の切替は、エアシリンダ15により第一磁石環24を移動させて、第一磁石環24の各永久磁石板25a〜25dを所定の位置に移動させることにより行われる。
【0042】
図2(a)の制動状態においては、第一磁石環24を、永久磁石板25a、25bが第二磁石環27の永久磁石板28a、28bの間、永久磁石板28b、28cの間にそれぞれ同極で対向すると共に、永久磁石板25cが第二磁石環27の永久磁石板28cの側面部に対向し、軸方向の一端(図の右側)の永久磁石板25dが第二磁石環27の強磁性体板29dと対向する位置に移動させる。すると、第一磁石環24の永久磁石板25a、25b、25cと、第一磁石環24の強磁性体板26と、第二磁石環27の強磁性体板29b、29c、29dと、ドラム12との間で磁束回路W6が形成され、第二磁石環27の永久磁石板28a、28b、28cと、第二磁石環27の強磁性体板29a、29b、29c、29dと、ドラム12との間で磁束回路W7が形成される。この結果、回転するドラム12に渦電流が発生し、制動ロータ11に制動力が作用する。なお、第一磁石環24の永久磁石板25dの磁束、および永久磁石板25cの磁束の一部は、第二磁石環27の強磁性体板29dを通って、短絡的な磁束回路W8を形成する。
【0043】
図2(b)の非制動状態においては、第一磁石環24を、永久磁石板25b、25cが第二磁石環27の永久磁石板28a、28bの間、永久磁石板28b、28cの間にそれぞれ異極で対向すると共に、軸方向の両端(図の左右側)の永久磁石板25a、25dが第二磁石環27の永久磁石板28a、28cの側面部にそれぞれ対向する位置に移動させる。すると、第一磁石環24の永久磁石板25a、25b、25c、25dと、第一磁石環24の強磁性体板26と、第二磁石環27の永久磁石板28a、28b、28cと、第二磁石環27の強磁性体板29a、29b、29c、29dとの間で短絡的な磁束回路W9が形成される。この結果、ドラム12には渦電流が発生せず、制動ロータ11に制動力は作用しない。
【0044】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
【0045】
図2(b)の非制動状態において、第二磁石環27の永久磁石板28a、28b、28cの磁束を、第一磁石環24の永久磁石板25a、25b、25c、25dにより引き込むことができるため、永久磁石板28a、28b、28cの磁束がドラム12に漏れることはない。
【0046】
ここで、仮に第一磁石環24に備えられる永久磁石板25の個数と、第二磁石環27の永久磁石板28の個数を同じにすると、第二磁石環27の永久磁石板28の磁束を引き込む第一磁石環24の永久磁石板25が不足してしまう。すなわち、第一磁石環24の永久磁石板25を永久磁石板25a、25b、25cの三個とした場合、非制動状態において、第二磁石環27の永久磁石板28cの磁束を引き込めない。
【0047】
なお、本発明は、第二磁石環の永久磁石板の個数が、第一磁石環の永久磁石板の個数よりも、1個少なければよく、上述の実施の形態には限定されない。
【0048】
例えば、永久磁石板はリング状であると説明したが、本発明はこの点において限定されず、周方向に複数分割した構造としてもよい。
【0049】
また、環状ケーシングの外周面に永久磁石板を保護するための薄板を設けてもよい。
【0050】
また、各永久磁石板および各強磁性体板の径方向と軸方向の幅は、特に制約はない。
【0051】
また、上述の実施の形態では第一磁石環を移動自在としたが、第二磁石環を移動自在としてもよいし、第一磁石環と第二磁石環の両方を移動自在としてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、非制動状態において、磁束漏れが発生しないという優れた効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の好適な実施の形態の渦電流式減速装置の制動状態を示す部分側面断面図である。(b)は、非制動状態を示す部分側面断面図である。
【図2】(a)は、他の実施の形態の渦電流式減速装置の制動状態を示す部分側面断面図である。(b)は、非制動状態を示す部分側面断面図である。
【図3】(a)は、従来の渦電流式減速装置の制動状態を示す部分側面断面図である。(b)は、非制動状態を示す部分側面断面図である。
【符号の説明】
11 制動ロータ
13 環状ケーシング
18、24 第一磁石環
21、27 第二磁石環
19、22、25、28 永久磁石板
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に大型車両において補助ブレーキとして使用される渦電流式減速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3を用いて、従来の渦電流式減速装置の構成を説明する。
【0003】
図3は、従来の渦電流式減速装置の部分側面断面図であり、図3(a)は、制動状態を、図3(b)は、非制動状態を示している。
【0004】
図3に示すように、渦電流式減速装置30は、図示しない回転軸に設けられた制動ロータ31を備えている。この制動ロータ31は、回転軸の軸方向(図において、左右方向)に延びるドラム32を備えている。このドラム32の内側には、固定側から支持された非磁性体からなる環状ケーシング33が、ドラム32の内周面に隣接するように備えられている。
【0005】
環状ケーシング33の外周部には、回転軸の軸方向に所定の間隔を隔てて、強磁性体からなるポールピース37が複数設けられる。このポールピース37の間には、環状ケーシング33の一部である非磁性部材36が配置される形となる。
【0006】
環状ケーシング33の内部には、複数のリング状の永久磁石板34が、回転軸の軸方向に所定の間隔を隔てて設けられる。各永久磁石板34は、磁極面を回転軸の軸方向両端部に有すると共に、軸方向に隣り合う永久磁石板34と同極で向き合うように配置されている。また、環状ケーシング33の内部には、各永久磁石板34を、軸方向両側から挟み込むように、複数のリング状の強磁性体板35が設けられる。
【0007】
永久磁石板34および強磁性体板35と、環状ケーシング33との間には、スライドブッシュ39が設けられており、永久磁石板34および強磁性体板35は、回転軸の軸方向に移動自在となっている。
【0008】
環状ケーシング33の軸方向の一端(図において、左側)には、永久磁石板34および強磁性体板35を回転軸の軸方向に移動させるためのアクチュエータ38が接続されている。
【0009】
図3(a)の制動状態においては、アクチュエータ38によって、各永久磁石板34を非磁性部材36に対向する位置に移動させることで、永久磁石板34と、強磁性体板35と、ポールピース37と、ドラム32との間で磁束回路W10が形成される。この結果、回転するドラム32に渦電流が発生し、制動ロータ31に制動力が作用する。
【0010】
図3(b)の非制動状態においては、アクチュエータ38によって、各永久磁石板34をポールピース37と対向する位置に移動させることで、永久磁石板34と、強磁性体板35と、ポールピース37との間で短絡的な磁束回路W11が形成される。この結果、ドラム32には渦電流が発生せず、制動ロータ31に制動力は作用しない。
【0011】
このような渦電流式減速装置は、特許文献1等にも記載されている。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−199696号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の渦電流式減速装置では、図3(b)の非制動状態において、永久磁石板34からの磁束の一部が非磁性部材36を貫通してドラム32へ達し、磁束漏れ回路W12を形成してしまう。その結果、制動ロータ31に引きずりトルクが生じてしまう。
【0014】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、非制動状態において磁束漏れの発生しない渦電流式減速装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、回転軸に設けられた制動ロータと、該制動ロータに隣接するように固定側から支持された環状ケーシングと、該環状ケーシング内に設けられ、上記回転軸の軸方向に間隔を隔てて配置され、且つ上記回転軸の軸方向に磁極面を有する複数の永久磁石を備えた第一磁石環と、上記制動ロータと上記第一磁石環との間に位置させて上記環状ケーシングの外周壁を形成するように取り付けられ、上記回転軸の軸方向に磁極面を有する永久磁石を備えた第二磁石環とを備え、上記第一磁石環及び/又は第二磁石環を上記回転軸の軸方向に移動自在に設けた渦電流式減速装置であって、上記第二磁石環の永久磁石の個数を、上記第一磁石環の永久磁石の個数よりも一個少なくしたことを特徴とする渦電流式減速装置である。
【0016】
請求項2の発明は、回転軸に設けられた制動ロータと、該制動ロータに隣接するように固定側から支持された環状ケーシングと、該環状ケーシング内に設けられ、上記回転軸の軸方向に間隔を隔てて配置され、且つ上記回転軸の径方向に磁極面を有する複数の永久磁石を備えた第一磁石環と、上記制動ロータと上記第一磁石環との間に位置させて上記環状ケーシングの外周壁を形成するように取り付けられ、上記回転軸の軸方向に磁極面を有する永久磁石を備えた第二磁石環とを備え、上記第一磁石環及び/又は第二磁石環を上記回転軸の軸方向に移動自在に設けた渦電流式減速装置であって、上記第二磁石環の永久磁石の個数を、上記第一磁石環の永久磁石の個数よりも一個少なくしたことを特徴とする渦電流式減速装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0018】
図1は、本実施の形態の渦電流式減速装置の部分側面断面図であり、図1(a)は、制動状態を、図1(b)は、非制動状態を示している。
【0019】
図1に示すように、渦電流式減速装置1は、図示しない回転軸(例えば、トラックのプロペラシャフト)に支持部材を介して取り付けられた制動ロータ11を備えている。この制動ロータ11は、回転軸の軸方向(図において、左右方向)に延びる、強磁性体(例えば、鉄板)からなるドラム12を備えている。このドラム12の内側には、図示しないミッションケース等の固定側から支持された、非磁性体(例えば、アルミニウム、ステンレス)からなる環状ケーシング13が、ドラム12の内周面に隣接するように備えられている。
【0020】
環状ケーシング13の内部には、第一磁石環18が設けられている。この第一磁石環18は、回転軸の軸方向に所定の間隔を隔てて配置された複数(ここでは、3個)のリング状の永久磁石板19a〜19c(例えば、ネオジム等の希土類元素を用いたもの)と、これらの各永久磁石板19a〜19cを軸方向両側から挟むように配置された複数(ここでは、4個)のリング状の強磁性体板20a〜20dとを備えている。各永久磁石板19a〜19cは、磁極面を回転軸の軸方向両端部に有すると共に、軸方向に隣り合う永久磁石板19と同極で向き合うように配置されている。なお、本実施の形態においては、最左側の磁極面の極性がS極となるように、配置している。
【0021】
永久磁石板19a〜19cと強磁性体板20a〜20dとは図示しない通しボルトで一体的に固定されている(もしくは、接着剤で接着されている)。
【0022】
第一磁石環18と環状ケーシング13との間には、スライドブッシュ14が設けられており、第一磁石環18は、回転軸の軸方向に移動自在となっている。
【0023】
環状ケーシング13の軸方向の一端(図において、左側)には、アクチュエータ15(ここでは、エアシリンダ)が接続されている。エアシリンダ15は、ピストン16を有するピストンロッド17を備えており、このピストンロッド17は、環状ケーシング13の内部へ延びて、第一磁石環18に接続されている。
【0024】
環状ケーシング13の外周部であって、第一磁石環18とドラム12との間には、第二磁石環21が設けられている。この第二磁石環21は、回転軸の軸方向に所定の間隔を隔てて配置された複数(ここでは、2個)のリング状の永久磁石板22a〜22bと、これらの各永久磁石板22a〜22bを軸方向両側から挟むように配置された複数(ここでは、3個)のリング状の強磁性体板23a〜23cとを備えている。各永久磁石板22a〜22bは、磁極面を回転軸の軸方向両端部に有すると共に、軸方向に隣り合う永久磁石板22と同極で向き合うように配置されている。なお、本実施の形態においては、最左側の磁極面の極性がS極となるように、配置している。
【0025】
ここで大事なことは、第二磁石環21の永久磁石板22の個数を、第一磁石環18の永久磁石板19の個数よりも、1個少なくすることにある。これによって、非制動状態の磁束漏れを確実に防止できる。
【0026】
以下、図1の渦電流式減速装置1の動作について説明する。
【0027】
制動状態および非制動状態の切替は、エアシリンダ15により第一磁石環18を移動させて、第一磁石環18の各永久磁石板19a〜19cを所定の位置に移動させることにより行われる。
【0028】
図1(a)の制動状態においては、第一磁石環18を、永久磁石板19a、19bが第二磁石環21の永久磁石板22a、22bにそれぞれ同極で対向すると共に、軸方向の一端(図の右側)の永久磁石板19cが第二磁石環21の強磁性体板23cと対向する位置に移動させる。すると、第一磁石環18の永久磁石板19a、19bと、第一磁石環18の強磁性体板20a、20b、20cと、第二磁石環21の強磁性体板23a、23b、23cと、ドラム12との間で磁束回路W1が形成され、第二磁石環21の永久磁石板22a、22bと、第二磁石環21の強磁性体板23a、23b、23cと、ドラム12との間で磁束回路W2が形成される。この結果、回転するドラム12に渦電流が発生し、制動ロータ11に制動力が作用する。なお、第一磁石環18の永久磁石板19cからの磁束は、第二磁石環21の強磁性体板23cを通って、短絡的な磁束回路W3を形成する。
【0029】
図1(b)の非制動状態においては、第一磁石環18を、永久磁石板19b、19cが第二磁石環21の永久磁石板22a、22bにそれぞれ異極で対向すると共に、軸方向の他端(図の左側)の永久磁石板19aが第二磁石環21の強磁性体板23aと対向する位置に移動させる。すると、第一磁石環18の永久磁石板19b、19cと、第一磁石環18の強磁性体板20b、20c、20dと、第二磁石環21の永久磁石板22a、22bと、第二磁石環21の強磁性体板23a、23b、23cとの間で短絡的な磁束回路W4が形成される。また、第一磁石環18の永久磁石板19aからの磁束は、第二磁石環21の強磁性体板23aを通って、短絡的な磁束回路W5を形成する。この結果、ドラム12には渦電流が発生せず、制動ロータ11に制動力は作用しない。
【0030】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
【0031】
図1(b)の非制動状態において、第二磁石環21の永久磁石板22a、22bの磁束を、第一磁石環18の永久磁石板19b、19cにより引き込むことができるため、永久磁石板22a、22bの磁束がドラム12に漏れることはない。また、第一磁石環18の永久磁石板19aは、短絡的な磁束回路を形成する。
【0032】
ここで、仮に第一磁石環18の永久磁石板19の個数と、第二磁石環21の永久磁石板22の個数を同じにすると、第二磁石環21の永久磁石板22の磁束を引き込む第一磁石環18の永久磁石板19が不足してしまう。すなわち、第一磁石環18の永久磁石板19を永久磁石板19a、19bの二個とした場合、非制動状態において、第二磁石環21の永久磁石板22bの磁束を引き込めない。
【0033】
次に、変形例について説明する。
【0034】
図2は、他の実施の形態の渦電流式減速装置の部分側面断面図であり、図2(a)は、制動状態を、図2(b)は、非制動状態を示している。
【0035】
図1との相違点は、第一磁石環と第二磁石環の構成、および制動状態と非制動状態における第一磁石環の移動位置である。図1と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0036】
環状ケーシング13の内部には、第一磁石環24が設けられている。この第一磁石環24は、回転軸の軸方向に所定の間隔を隔てて配置された複数(ここでは、4個)のリング状の永久磁石板25a〜25dと、これらの各永久磁石板25a〜25dの内周面に配置されたリング状の強磁性体板26とを備えている。各永久磁石板25a〜25dは、磁極面を回転軸の径方向(図において、上下方向)に有すると共に、回転軸の外周方向に対する磁極面の極性が交互に異極となるように配置されている。なお、本実施の形態においては、最左側の外周方向に対する磁極面の極性がS極となるように、配置している。
【0037】
永久磁石板25a〜25dと強磁性体板26とは図示しないボルトで一体的に固定されている(もしくは、接着剤で接着されている)。
【0038】
環状ケーシング13の外周部であって、第一磁石環24とドラム12との間には、第二磁石環27が設けられている。この第二磁石環27は、回転軸の軸方向に所定の間隔を隔てて配置された複数(ここでは、3個)のリング状の永久磁石板28a〜28cと、これらの各永久磁石板28a〜28cを軸方向両側から挟むように配置された複数(ここでは、4個)のリング状の強磁性体板29a〜29dとを備えている。各永久磁石板28a〜28cは、磁極面を回転軸の軸方向両端部に有すると共に、軸方向に隣り合う永久磁石板28と同極で向き合うように配置されている。なお、本実施の形態においては、最左側の磁極面の極性がN極となるように、配置している。
【0039】
この実施の形態においても、第二磁石環27の永久磁石板28の個数を、第一磁石環24の永久磁石板25の個数よりも、1個少なくする。これによって、非制動状態の磁束漏れを確実に防止できる。
【0040】
以下、図2の渦電流式減速装置2の動作について説明する。
【0041】
制動状態および非制動状態の切替は、エアシリンダ15により第一磁石環24を移動させて、第一磁石環24の各永久磁石板25a〜25dを所定の位置に移動させることにより行われる。
【0042】
図2(a)の制動状態においては、第一磁石環24を、永久磁石板25a、25bが第二磁石環27の永久磁石板28a、28bの間、永久磁石板28b、28cの間にそれぞれ同極で対向すると共に、永久磁石板25cが第二磁石環27の永久磁石板28cの側面部に対向し、軸方向の一端(図の右側)の永久磁石板25dが第二磁石環27の強磁性体板29dと対向する位置に移動させる。すると、第一磁石環24の永久磁石板25a、25b、25cと、第一磁石環24の強磁性体板26と、第二磁石環27の強磁性体板29b、29c、29dと、ドラム12との間で磁束回路W6が形成され、第二磁石環27の永久磁石板28a、28b、28cと、第二磁石環27の強磁性体板29a、29b、29c、29dと、ドラム12との間で磁束回路W7が形成される。この結果、回転するドラム12に渦電流が発生し、制動ロータ11に制動力が作用する。なお、第一磁石環24の永久磁石板25dの磁束、および永久磁石板25cの磁束の一部は、第二磁石環27の強磁性体板29dを通って、短絡的な磁束回路W8を形成する。
【0043】
図2(b)の非制動状態においては、第一磁石環24を、永久磁石板25b、25cが第二磁石環27の永久磁石板28a、28bの間、永久磁石板28b、28cの間にそれぞれ異極で対向すると共に、軸方向の両端(図の左右側)の永久磁石板25a、25dが第二磁石環27の永久磁石板28a、28cの側面部にそれぞれ対向する位置に移動させる。すると、第一磁石環24の永久磁石板25a、25b、25c、25dと、第一磁石環24の強磁性体板26と、第二磁石環27の永久磁石板28a、28b、28cと、第二磁石環27の強磁性体板29a、29b、29c、29dとの間で短絡的な磁束回路W9が形成される。この結果、ドラム12には渦電流が発生せず、制動ロータ11に制動力は作用しない。
【0044】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
【0045】
図2(b)の非制動状態において、第二磁石環27の永久磁石板28a、28b、28cの磁束を、第一磁石環24の永久磁石板25a、25b、25c、25dにより引き込むことができるため、永久磁石板28a、28b、28cの磁束がドラム12に漏れることはない。
【0046】
ここで、仮に第一磁石環24に備えられる永久磁石板25の個数と、第二磁石環27の永久磁石板28の個数を同じにすると、第二磁石環27の永久磁石板28の磁束を引き込む第一磁石環24の永久磁石板25が不足してしまう。すなわち、第一磁石環24の永久磁石板25を永久磁石板25a、25b、25cの三個とした場合、非制動状態において、第二磁石環27の永久磁石板28cの磁束を引き込めない。
【0047】
なお、本発明は、第二磁石環の永久磁石板の個数が、第一磁石環の永久磁石板の個数よりも、1個少なければよく、上述の実施の形態には限定されない。
【0048】
例えば、永久磁石板はリング状であると説明したが、本発明はこの点において限定されず、周方向に複数分割した構造としてもよい。
【0049】
また、環状ケーシングの外周面に永久磁石板を保護するための薄板を設けてもよい。
【0050】
また、各永久磁石板および各強磁性体板の径方向と軸方向の幅は、特に制約はない。
【0051】
また、上述の実施の形態では第一磁石環を移動自在としたが、第二磁石環を移動自在としてもよいし、第一磁石環と第二磁石環の両方を移動自在としてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、非制動状態において、磁束漏れが発生しないという優れた効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の好適な実施の形態の渦電流式減速装置の制動状態を示す部分側面断面図である。(b)は、非制動状態を示す部分側面断面図である。
【図2】(a)は、他の実施の形態の渦電流式減速装置の制動状態を示す部分側面断面図である。(b)は、非制動状態を示す部分側面断面図である。
【図3】(a)は、従来の渦電流式減速装置の制動状態を示す部分側面断面図である。(b)は、非制動状態を示す部分側面断面図である。
【符号の説明】
11 制動ロータ
13 環状ケーシング
18、24 第一磁石環
21、27 第二磁石環
19、22、25、28 永久磁石板
Claims (2)
- 回転軸に設けられた制動ロータと、該制動ロータに隣接するように固定側から支持された環状ケーシングと、該環状ケーシング内に設けられ、上記回転軸の軸方向に間隔を隔てて配置され、且つ上記回転軸の軸方向に磁極面を有する複数の永久磁石を備えた第一磁石環と、上記制動ロータと上記第一磁石環との間に位置させて上記環状ケーシングの外周壁を形成するように取り付けられ、上記回転軸の軸方向に磁極面を有する永久磁石を備えた第二磁石環とを備え、上記第一磁石環及び/又は第二磁石環を上記回転軸の軸方向に移動自在に設けた渦電流式減速装置であって、上記第二磁石環の永久磁石の個数を、上記第一磁石環の永久磁石の個数よりも一個少なくしたことを特徴とする渦電流式減速装置。
- 回転軸に設けられた制動ロータと、該制動ロータに隣接するように固定側から支持された環状ケーシングと、該環状ケーシング内に設けられ、上記回転軸の軸方向に間隔を隔てて配置され、且つ上記回転軸の径方向に磁極面を有する複数の永久磁石を備えた第一磁石環と、上記制動ロータと上記第一磁石環との間に位置させて上記環状ケーシングの外周壁を形成するように取り付けられ、上記回転軸の軸方向に磁極面を有する永久磁石を備えた第二磁石環とを備え、上記第一磁石環及び/又は第二磁石環を上記回転軸の軸方向に移動自在に設けた渦電流式減速装置であって、上記第二磁石環の永久磁石の個数を、上記第一磁石環の永久磁石の個数よりも一個少なくしたことを特徴とする渦電流式減速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003140349A JP2004343955A (ja) | 2003-05-19 | 2003-05-19 | 渦電流式減速装置 |
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JP2003140349A JP2004343955A (ja) | 2003-05-19 | 2003-05-19 | 渦電流式減速装置 |
Publications (1)
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JP2004343955A true JP2004343955A (ja) | 2004-12-02 |
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JP2003140349A Pending JP2004343955A (ja) | 2003-05-19 | 2003-05-19 | 渦電流式減速装置 |
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JP (1) | JP2004343955A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018151001A (ja) * | 2017-03-13 | 2018-09-27 | 不二ラテックス株式会社 | 回転ダンパー |
CN112576655A (zh) * | 2019-09-29 | 2021-03-30 | 上海微电子装备(集团)股份有限公司 | 一种制动装置及设备 |
-
2003
- 2003-05-19 JP JP2003140349A patent/JP2004343955A/ja active Pending
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