JP2003342895A - 塗工紙、上用紙及び感圧複写紙 - Google Patents
塗工紙、上用紙及び感圧複写紙Info
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- JP2003342895A JP2003342895A JP2002148901A JP2002148901A JP2003342895A JP 2003342895 A JP2003342895 A JP 2003342895A JP 2002148901 A JP2002148901 A JP 2002148901A JP 2002148901 A JP2002148901 A JP 2002148901A JP 2003342895 A JP2003342895 A JP 2003342895A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 感圧複写紙を所定の順に積み重ねた感圧複写
紙セットにおいて、上用紙の上に更に、上質紙などの非
塗工紙である上紙を組合せて1セットとして糊付けする
場合に、上紙の裏面、あるいは上用紙の表面のどちらか
一方の少なくとも端部を水性塗被液で処理することによ
り、セット内の紙は貼り付き、セット間すなわち下用紙
と上紙とは貼り付かない感圧複写紙セットの上紙である
塗工紙あるいは上用紙を提供することにある。 【解決手段】 非塗工紙及び感圧複写紙の上用紙におい
て、それぞれの片面の少なくとも端部に水性塗被液を塗
布、乾燥し、該塗布、乾燥した部分からの水の浸透によ
る超音波透過量曲線が、最大値を取ってからの減少時に
臨界点を2つ以上持つことを特徴とする塗工紙及び上用
紙。
紙セットにおいて、上用紙の上に更に、上質紙などの非
塗工紙である上紙を組合せて1セットとして糊付けする
場合に、上紙の裏面、あるいは上用紙の表面のどちらか
一方の少なくとも端部を水性塗被液で処理することによ
り、セット内の紙は貼り付き、セット間すなわち下用紙
と上紙とは貼り付かない感圧複写紙セットの上紙である
塗工紙あるいは上用紙を提供することにある。 【解決手段】 非塗工紙及び感圧複写紙の上用紙におい
て、それぞれの片面の少なくとも端部に水性塗被液を塗
布、乾燥し、該塗布、乾燥した部分からの水の浸透によ
る超音波透過量曲線が、最大値を取ってからの減少時に
臨界点を2つ以上持つことを特徴とする塗工紙及び上用
紙。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗工紙、感圧複写
紙の上用紙に関する。さらに詳しくは、感圧複写紙セッ
トにおいて、接着剤組成物適性に優れた塗工紙、上用紙
に関する。
紙の上用紙に関する。さらに詳しくは、感圧複写紙セッ
トにおいて、接着剤組成物適性に優れた塗工紙、上用紙
に関する。
【0002】
【従来の技術】感圧複写紙には、電子供与性発色剤(ロ
イコ染料)を溶解した疎水性芯物質を内包したマイクロ
カプセルを主成分とする発色剤組成物を支持体の片面に
塗布した上用紙と、支持体の片面には上記発色剤と接触
したとき呈色する電子受容性顕色剤を主成分とする顕色
剤組成物を塗布し、反対面には発色剤組成物を塗布した
中用紙、及び支持体の片面に顕色剤組成物を塗布した下
用紙があり、これら3種類のシートを上用紙、下用紙或
いは上用紙、中用紙、下用紙の順で組み合わせて複写セ
ットとして実用化されている。また支持体の同一面上に
発色剤組成物と顕色剤組成物を塗布して1枚で感圧記録
可能とした自己発色性感圧複写紙(セルフコンテインド
ペーパー)も感圧複写紙の一形態としてよく知られてい
る。
イコ染料)を溶解した疎水性芯物質を内包したマイクロ
カプセルを主成分とする発色剤組成物を支持体の片面に
塗布した上用紙と、支持体の片面には上記発色剤と接触
したとき呈色する電子受容性顕色剤を主成分とする顕色
剤組成物を塗布し、反対面には発色剤組成物を塗布した
中用紙、及び支持体の片面に顕色剤組成物を塗布した下
用紙があり、これら3種類のシートを上用紙、下用紙或
いは上用紙、中用紙、下用紙の順で組み合わせて複写セ
ットとして実用化されている。また支持体の同一面上に
発色剤組成物と顕色剤組成物を塗布して1枚で感圧記録
可能とした自己発色性感圧複写紙(セルフコンテインド
ペーパー)も感圧複写紙の一形態としてよく知られてい
る。
【0003】感圧複写紙は主として伝票(フォーム)用
紙として使われ、伝票のフォーマットは印刷専門業者に
より凸版印刷やオフセット印刷方式によって印刷される
ことが多かった。そして、感圧複写紙は単票としての利
用は少なく、上用紙と下用紙の組み合わせ、または上用
紙、少なくとも1枚の中用紙、および下用紙よりなる多
数枚を組み合わせたセットでの使用が一般的であり、そ
れぞれのセットごとに糊付けして用いられることが多
い。この時、各セットを多段に積み重ね、1側面に特定
の接着剤組成物(以下、天糊と表現する)を施す(特公
昭44−19036号公報他)方法が一般的であり、各
セット内どうしの接着力があり、各セット間の接着力が
ない場合に起こる、簡単な操作で分離できるいわゆる組
分け適性が要求される。
紙として使われ、伝票のフォーマットは印刷専門業者に
より凸版印刷やオフセット印刷方式によって印刷される
ことが多かった。そして、感圧複写紙は単票としての利
用は少なく、上用紙と下用紙の組み合わせ、または上用
紙、少なくとも1枚の中用紙、および下用紙よりなる多
数枚を組み合わせたセットでの使用が一般的であり、そ
れぞれのセットごとに糊付けして用いられることが多
い。この時、各セットを多段に積み重ね、1側面に特定
の接着剤組成物(以下、天糊と表現する)を施す(特公
昭44−19036号公報他)方法が一般的であり、各
セット内どうしの接着力があり、各セット間の接着力が
ない場合に起こる、簡単な操作で分離できるいわゆる組
分け適性が要求される。
【0004】発色剤層または顕色剤層を塗工したことに
よる天糊の浸透性の向上により、セット内の上用紙と下
用紙、あるいは、上用紙と中用紙、中用紙と中用紙、中
用紙と下用紙の間には糊が浸透するが、発色剤層や顕色
剤層を塗工していない下用紙の裏面と上用紙の表面との
間には天糊が浸透しないことによって、感圧複写紙の組
分けは可能となる。
よる天糊の浸透性の向上により、セット内の上用紙と下
用紙、あるいは、上用紙と中用紙、中用紙と中用紙、中
用紙と下用紙の間には糊が浸透するが、発色剤層や顕色
剤層を塗工していない下用紙の裏面と上用紙の表面との
間には天糊が浸透しないことによって、感圧複写紙の組
分けは可能となる。
【0005】近年、上用紙の上に印刷用紙に分類され
る、コーテッド紙以外の上質紙、中質紙、下級紙などの
非塗工紙、並びに情報用紙に分類される、ノーカーボン
紙、感熱紙、インクジェット用紙、熱転写紙以外の上質
フォーム、PPCなどのいわゆる非塗工紙を上紙として
糊付けした契約書用感圧複写紙セットの需要が増加して
きているが、現行の上用紙の表面である非発色剤層面
は、前記上紙とは接着しない。こうしたセット内に非塗
工面を持つ上用紙及び上紙を含む感圧複写紙セットにお
いて、水性インキを塗布または印刷することにより、紙
表面の接触角を低くして非塗工面への天糊の浸透性をよ
くする提案(特開平7−309058号公報)がなされ
ているが、上紙の裏面と上用紙の表面の両方に、水性イ
ンキを塗布または印刷するため、工程が複雑である。上
紙として使用する非塗工紙の片面あるいは上用紙の表面
である非発色剤層面の特性を変化させることにより、上
記の上紙と上用紙との糊付けが可能になれば、効率が良
い。
る、コーテッド紙以外の上質紙、中質紙、下級紙などの
非塗工紙、並びに情報用紙に分類される、ノーカーボン
紙、感熱紙、インクジェット用紙、熱転写紙以外の上質
フォーム、PPCなどのいわゆる非塗工紙を上紙として
糊付けした契約書用感圧複写紙セットの需要が増加して
きているが、現行の上用紙の表面である非発色剤層面
は、前記上紙とは接着しない。こうしたセット内に非塗
工面を持つ上用紙及び上紙を含む感圧複写紙セットにお
いて、水性インキを塗布または印刷することにより、紙
表面の接触角を低くして非塗工面への天糊の浸透性をよ
くする提案(特開平7−309058号公報)がなされ
ているが、上紙の裏面と上用紙の表面の両方に、水性イ
ンキを塗布または印刷するため、工程が複雑である。上
紙として使用する非塗工紙の片面あるいは上用紙の表面
である非発色剤層面の特性を変化させることにより、上
記の上紙と上用紙との糊付けが可能になれば、効率が良
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、感圧
複写紙を所定の順に積み重ねた感圧複写紙セットにおい
て、上用紙の上に更に、上質紙などの非塗工紙である上
紙を組合せて1セットとして糊付けする場合に、非塗工
紙である上紙の裏面、あるいは上用紙の表面のどちらか
一方のみの少なくとも端部を水性塗被液で処理すること
により、セット内の紙は貼り付き、セット間すなわち下
用紙と上紙とは貼り付かない感圧複写紙セットの上紙で
ある塗工紙あるいは上用紙を提供することにある。
複写紙を所定の順に積み重ねた感圧複写紙セットにおい
て、上用紙の上に更に、上質紙などの非塗工紙である上
紙を組合せて1セットとして糊付けする場合に、非塗工
紙である上紙の裏面、あるいは上用紙の表面のどちらか
一方のみの少なくとも端部を水性塗被液で処理すること
により、セット内の紙は貼り付き、セット間すなわち下
用紙と上紙とは貼り付かない感圧複写紙セットの上紙で
ある塗工紙あるいは上用紙を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、非塗工紙の片
面の少なくとも端部に水性塗被液を塗布、乾燥し、該塗
布、乾燥した部分からの水の浸透による超音波透過量曲
線が、最大値を取ってからの減少時に臨界点を2つ以上
持つことを特徴とする塗工紙に関する。本発明は、前記
超音波透過量曲線において、隣り合う該臨界点の間の時
間が10秒以上である塗工紙に関する。本発明は、上用
紙と下用紙または上用紙、少なくとも1枚の中用紙およ
び下用紙からなる多数枚を組み合わせて使用される感圧
複写紙において、前記上用紙の上に、前記記載の塗工紙
を塗被面が下になるように1セットにしたことを特徴と
する感圧複写紙に関する。本発明は、感圧複写紙の上用
紙において、上用紙の非発色剤層面の少なくとも端部に
水性塗被液を塗布、乾燥し、該塗布、乾燥した部分から
の水の浸透による超音波透過量曲線が、最大値を取って
からの減少時に臨界点を2つ以上持つことを特徴とする
上用紙に関する。本発明は、前記超音波透過量曲線にお
いて、隣り合う該臨界点の間の時間が10秒以上である
上用紙に関する。本発明は、前記記載の特定の上用紙の
上に、更に非塗工紙を組合せて、非塗工紙、上用紙、下
用紙あるいは非塗工紙、上用紙、中用紙、下用紙の1セ
ットにしたことを特徴とする感圧複写紙に関する。
面の少なくとも端部に水性塗被液を塗布、乾燥し、該塗
布、乾燥した部分からの水の浸透による超音波透過量曲
線が、最大値を取ってからの減少時に臨界点を2つ以上
持つことを特徴とする塗工紙に関する。本発明は、前記
超音波透過量曲線において、隣り合う該臨界点の間の時
間が10秒以上である塗工紙に関する。本発明は、上用
紙と下用紙または上用紙、少なくとも1枚の中用紙およ
び下用紙からなる多数枚を組み合わせて使用される感圧
複写紙において、前記上用紙の上に、前記記載の塗工紙
を塗被面が下になるように1セットにしたことを特徴と
する感圧複写紙に関する。本発明は、感圧複写紙の上用
紙において、上用紙の非発色剤層面の少なくとも端部に
水性塗被液を塗布、乾燥し、該塗布、乾燥した部分から
の水の浸透による超音波透過量曲線が、最大値を取って
からの減少時に臨界点を2つ以上持つことを特徴とする
上用紙に関する。本発明は、前記超音波透過量曲線にお
いて、隣り合う該臨界点の間の時間が10秒以上である
上用紙に関する。本発明は、前記記載の特定の上用紙の
上に、更に非塗工紙を組合せて、非塗工紙、上用紙、下
用紙あるいは非塗工紙、上用紙、中用紙、下用紙の1セ
ットにしたことを特徴とする感圧複写紙に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、感圧複写紙セットに使用される上紙あるいは
上用紙において、上紙の裏面あるいは上用紙の非発色剤
層面の、水性塗被液を塗布、乾燥した部分からの水の浸
透による超音波透過量曲線が、最大値を取ってからの減
少時に臨界点を2つ以上持ち、好ましくは隣り合う該臨
界点の間の時間が10秒以上であるものである。なお、
臨界点とは、極大値と極小値との総称である極値、並び
に変曲点を示す。
本発明は、感圧複写紙セットに使用される上紙あるいは
上用紙において、上紙の裏面あるいは上用紙の非発色剤
層面の、水性塗被液を塗布、乾燥した部分からの水の浸
透による超音波透過量曲線が、最大値を取ってからの減
少時に臨界点を2つ以上持ち、好ましくは隣り合う該臨
界点の間の時間が10秒以上であるものである。なお、
臨界点とは、極大値と極小値との総称である極値、並び
に変曲点を示す。
【0009】一般に、上用紙の表面である非発色剤層面
の濡れ性、吸収性が悪い場合、側面に塗布した糊が非塗
工紙である上紙と上用紙の表面である非発色剤層面の間
にほとんど浸入していかない。上用紙の非発色剤層面の
濡れ性が良く、吸収性が悪い場合、濡れ性、吸収性が良
い上紙と組合せれば、側面に塗布した糊が上紙と上用紙
の非発色剤層面の間に浸入していくが、濡れ性、吸収性
が悪い上紙と組合せると、糊の浸入が不十分で接着性が
悪い。上用紙の非発色剤層面の濡れ性、吸収性が良い場
合、濡れ性、吸収性が悪い上紙と組合せても、上用紙へ
の吸収により糊が上紙と上用紙の非発色剤層面の間に浸
入するため、接着する。
の濡れ性、吸収性が悪い場合、側面に塗布した糊が非塗
工紙である上紙と上用紙の表面である非発色剤層面の間
にほとんど浸入していかない。上用紙の非発色剤層面の
濡れ性が良く、吸収性が悪い場合、濡れ性、吸収性が良
い上紙と組合せれば、側面に塗布した糊が上紙と上用紙
の非発色剤層面の間に浸入していくが、濡れ性、吸収性
が悪い上紙と組合せると、糊の浸入が不十分で接着性が
悪い。上用紙の非発色剤層面の濡れ性、吸収性が良い場
合、濡れ性、吸収性が悪い上紙と組合せても、上用紙へ
の吸収により糊が上紙と上用紙の非発色剤層面の間に浸
入するため、接着する。
【0010】上用紙を通過する超音波透過量の水の浸透
による経時変化は、emco社製動的浸透性測定装置
(DPM)によって測定した。DPMでは、サンプルホ
ルダーに固定して片面からのみ水を浸透するようにした
サンプルを、水を満たした測定容器に入れる。容器の片
面から発信された超音波は、水、ホルダー、ホルダーに
固定されたサンプルを透過してもう片面に設置されてい
る受信機に到達する。水、ホルダーの超音波透過量は一
定なので、超音波透過量の経時変化はサンプルへの水の
浸透によるサンプルの超音波透過性の変化によってのみ
発生する。サンプル内部の空気が水によって置換される
と、空気よりも水の方が超音波透過性が良いため、受信
される超音波透過量も増加する。それと平行して、繊維
への液浸入が起こる。繊維に液が浸入すると繊維の弾性
率が低下するため、サンプルのこわさが低下する。その
結果としてサンプルの超音波透過量も減少する。
による経時変化は、emco社製動的浸透性測定装置
(DPM)によって測定した。DPMでは、サンプルホ
ルダーに固定して片面からのみ水を浸透するようにした
サンプルを、水を満たした測定容器に入れる。容器の片
面から発信された超音波は、水、ホルダー、ホルダーに
固定されたサンプルを透過してもう片面に設置されてい
る受信機に到達する。水、ホルダーの超音波透過量は一
定なので、超音波透過量の経時変化はサンプルへの水の
浸透によるサンプルの超音波透過性の変化によってのみ
発生する。サンプル内部の空気が水によって置換される
と、空気よりも水の方が超音波透過性が良いため、受信
される超音波透過量も増加する。それと平行して、繊維
への液浸入が起こる。繊維に液が浸入すると繊維の弾性
率が低下するため、サンプルのこわさが低下する。その
結果としてサンプルの超音波透過量も減少する。
【0011】非塗工紙である上紙あるいは現行の上用紙
の場合、サンプルへの水の浸透により、超音波透過量は
増加して最大値をとった後、単調に減少する。超音波透
過量が最大値をとった後は、空気の置換よりも繊維への
液浸入の効果の方が大きくなる。紙内部の空気の置換も
引き続き行われているが、浸透速度が緩やかなため繊維
への液浸入の効果を上回ることはなく、超音波透過量は
単調に減少する。
の場合、サンプルへの水の浸透により、超音波透過量は
増加して最大値をとった後、単調に減少する。超音波透
過量が最大値をとった後は、空気の置換よりも繊維への
液浸入の効果の方が大きくなる。紙内部の空気の置換も
引き続き行われているが、浸透速度が緩やかなため繊維
への液浸入の効果を上回ることはなく、超音波透過量は
単調に減少する。
【0012】しかし、本特許記載の特性を持つ塗工紙あ
るいは上用紙の場合、超音波透過量曲線は最大値を取っ
てからの減少時に臨界点を2つ以上持つ。これは、紙へ
の水の浸透速度が速いため、塗工紙の非塗工面あるいは
発色剤層側付近の紙内部の空気の、水への置換が急激に
起こることによって発生するためと考えられる。また、
好ましい超音波透過量曲線については、塗工紙の塗工面
あるいは上用紙の非発色剤層面側から浸透した水が、塗
工紙の非塗工面あるいは発色剤層面側付近の紙内部の空
気を十分に置換するため、隣り合う臨界点の間の時間は
10秒以上となると考えられる。
るいは上用紙の場合、超音波透過量曲線は最大値を取っ
てからの減少時に臨界点を2つ以上持つ。これは、紙へ
の水の浸透速度が速いため、塗工紙の非塗工面あるいは
発色剤層側付近の紙内部の空気の、水への置換が急激に
起こることによって発生するためと考えられる。また、
好ましい超音波透過量曲線については、塗工紙の塗工面
あるいは上用紙の非発色剤層面側から浸透した水が、塗
工紙の非塗工面あるいは発色剤層面側付近の紙内部の空
気を十分に置換するため、隣り合う臨界点の間の時間は
10秒以上となると考えられる。
【0013】この現象を天糊を使用した感圧複写紙のセ
ットにおける組分けをおこなう場合に置き換えると、非
塗工紙である上紙の片面を塗工した塗工紙の塗工層部分
に対して天糊中の水が多量に吸収されることにより、天
糊が塗工紙と現行の上用紙との間に浸透し、その結果、
塗工紙の塗工層部分に天糊が多く存在することにつなが
り、上用紙と強力に接着し、組分け適性が良好になった
ものと考えられる。
ットにおける組分けをおこなう場合に置き換えると、非
塗工紙である上紙の片面を塗工した塗工紙の塗工層部分
に対して天糊中の水が多量に吸収されることにより、天
糊が塗工紙と現行の上用紙との間に浸透し、その結果、
塗工紙の塗工層部分に天糊が多く存在することにつなが
り、上用紙と強力に接着し、組分け適性が良好になった
ものと考えられる。
【0014】同じように、非塗工紙である上紙を使用し
た場合、本発明の上用紙の表面である非発色剤層面の塗
工層部分に対して、天糊中の水が多量に吸収されること
により、天糊が上用紙と上紙との間に浸透し、その結
果、上用紙の表面の塗工層部分に天糊が多く存在するこ
とにつながり、非塗工紙である上紙と強力に接着し、組
分け適性が良好になったものと考えられる。
た場合、本発明の上用紙の表面である非発色剤層面の塗
工層部分に対して、天糊中の水が多量に吸収されること
により、天糊が上用紙と上紙との間に浸透し、その結
果、上用紙の表面の塗工層部分に天糊が多く存在するこ
とにつながり、非塗工紙である上紙と強力に接着し、組
分け適性が良好になったものと考えられる。
【0015】非塗工紙である上紙の片面あるいは上用紙
の非発色剤層面に塗被される表面改質用塗被液は、バイ
ンダー、界面活性剤を主とした塗被液が好ましい。更
に、上紙の片面あるいは上用紙の非発色剤層面が上記特
徴を持てば、塗被液への各種助剤類の添加は任意であ
り、必要に応じて耐水化剤;硬化剤;架橋剤;消泡剤;
着色剤;濡れ剤;流動変性剤;防腐剤等の各種助剤類が
適宜選択して添加される。
の非発色剤層面に塗被される表面改質用塗被液は、バイ
ンダー、界面活性剤を主とした塗被液が好ましい。更
に、上紙の片面あるいは上用紙の非発色剤層面が上記特
徴を持てば、塗被液への各種助剤類の添加は任意であ
り、必要に応じて耐水化剤;硬化剤;架橋剤;消泡剤;
着色剤;濡れ剤;流動変性剤;防腐剤等の各種助剤類が
適宜選択して添加される。
【0016】本発明に用いられるバインダーとしては、
酸化デンプン、α化デンプン、エーテル化デンプン、エ
ステル化デンプン等のデンプン類、ゼラチン、カゼイ
ン、大豆蛋白等の蛋白質類、メチルセルロース、エチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン及びそれらの誘導体等
があげられる。
酸化デンプン、α化デンプン、エーテル化デンプン、エ
ステル化デンプン等のデンプン類、ゼラチン、カゼイ
ン、大豆蛋白等の蛋白質類、メチルセルロース、エチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン及びそれらの誘導体等
があげられる。
【0017】また、その他の樹脂としては、アクリル樹
脂、スチレン−アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビ
ニル樹脂、尿素樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、スチレン−
ブタジエンラテックス、アクリロニトリル−ブタジエン
ラテックス、酢酸ビニル系ラテックス、アクリル酸エス
テル系ラテックス及びそれらの誘導体等公知のバインダ
ーを単独で、或いは併用して使用することもできる。か
かるラテックスの製造法には、いわゆる乳化重合による
方法、高分子物質の溶液を乳化分散する方法等があり、
例えば室井著「高分子ラテックスの化学」(高分子刊行
会発行)、神原他「合成ゴムハンドブック」(朝倉書店
発行)などに製造法が詳述されている。
脂、スチレン−アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビ
ニル樹脂、尿素樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、スチレン−
ブタジエンラテックス、アクリロニトリル−ブタジエン
ラテックス、酢酸ビニル系ラテックス、アクリル酸エス
テル系ラテックス及びそれらの誘導体等公知のバインダ
ーを単独で、或いは併用して使用することもできる。か
かるラテックスの製造法には、いわゆる乳化重合による
方法、高分子物質の溶液を乳化分散する方法等があり、
例えば室井著「高分子ラテックスの化学」(高分子刊行
会発行)、神原他「合成ゴムハンドブック」(朝倉書店
発行)などに製造法が詳述されている。
【0018】これらのバインダーの中で、水酸基、カル
ボキシル基等の親水基をもつバインダーが本発明では好
ましく用いられる。また、該塗被液を塗布、乾燥または
印刷する場合は、塗被液が原紙層にできるだけ浸透しな
い範囲で、バインダーの種類、塗被液の濃度及び粘度は
適宜選択して使用される。
ボキシル基等の親水基をもつバインダーが本発明では好
ましく用いられる。また、該塗被液を塗布、乾燥または
印刷する場合は、塗被液が原紙層にできるだけ浸透しな
い範囲で、バインダーの種類、塗被液の濃度及び粘度は
適宜選択して使用される。
【0019】本発明に用いられる界面活性剤としては、
たとえば、サポニン(ステロイド系)、アルキレンオキ
サイド誘導体(例えばポリエチレングリコール、ポリエ
チレングリコール/ポリプロピレングリコール縮合物、
ポリエチレングリコールアルキルまたはアルキルアリー
ルエーテル、ポリエチレングリコールエステル類、ポリ
エチレングリコールソルビタンエステル類、ポリアルキ
レングリコールアルキルアミンまたはアミド類、シリコ
ーンのポリエチレンオキサイド付加物質)、グリシドー
ル誘導体(例えばアルケニルコハク酸ポリグリセリド、
アルキルフェノールポリグリセリド)、多価アルコール
の脂肪酸エステル類、糖のアルキルエステル類、同じく
ウレタン類またはエーテル類などの非イオン性界面活性
剤;トリテルベノイド系サポニン、アルキルカルボン酸
塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキルベンゼンスルフ
ォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸塩、アルキ
ル硫酸エステル類、アルキルリン酸エステル類、N−ア
シル−N−アルキルタウリン類、スルホコハク酸エステ
ル類、スルホアルキルポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エ
ーテル類などのような、カルボキシ基、スルホ基、ホス
ホ基、硫酸エステル基、リン酸エステル基等の酸性基を
含むアニオン界面活性剤;アミノ酸類、アミノアルキル
スルホン酸類、アミノアルキル硫酸またはリン酸エステ
ル類、アルキルベタイン類、アミンイミド類、アミンオ
キシド類などの両面界面活性剤;アルキルアミン塩類、
脂肪族あるいは芳香族第4級アンモニウム塩類、ピリジ
ニウム、イミダゾリウムなどの複素環第4級アンモニウ
ム塩類、および脂肪族または複素環を含むホスホニウム
またはスルホニウム塩類などのカチオン界面活性剤を用
いることができる。
たとえば、サポニン(ステロイド系)、アルキレンオキ
サイド誘導体(例えばポリエチレングリコール、ポリエ
チレングリコール/ポリプロピレングリコール縮合物、
ポリエチレングリコールアルキルまたはアルキルアリー
ルエーテル、ポリエチレングリコールエステル類、ポリ
エチレングリコールソルビタンエステル類、ポリアルキ
レングリコールアルキルアミンまたはアミド類、シリコ
ーンのポリエチレンオキサイド付加物質)、グリシドー
ル誘導体(例えばアルケニルコハク酸ポリグリセリド、
アルキルフェノールポリグリセリド)、多価アルコール
の脂肪酸エステル類、糖のアルキルエステル類、同じく
ウレタン類またはエーテル類などの非イオン性界面活性
剤;トリテルベノイド系サポニン、アルキルカルボン酸
塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキルベンゼンスルフ
ォン酸塩、アルキルナフタレンスルフォン酸塩、アルキ
ル硫酸エステル類、アルキルリン酸エステル類、N−ア
シル−N−アルキルタウリン類、スルホコハク酸エステ
ル類、スルホアルキルポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エ
ーテル類などのような、カルボキシ基、スルホ基、ホス
ホ基、硫酸エステル基、リン酸エステル基等の酸性基を
含むアニオン界面活性剤;アミノ酸類、アミノアルキル
スルホン酸類、アミノアルキル硫酸またはリン酸エステ
ル類、アルキルベタイン類、アミンイミド類、アミンオ
キシド類などの両面界面活性剤;アルキルアミン塩類、
脂肪族あるいは芳香族第4級アンモニウム塩類、ピリジ
ニウム、イミダゾリウムなどの複素環第4級アンモニウ
ム塩類、および脂肪族または複素環を含むホスホニウム
またはスルホニウム塩類などのカチオン界面活性剤を用
いることができる。
【0020】界面活性剤の添加量は、バインダーに対し
て0.3〜5質量%が好ましく、1〜4質量%がより好
ましい。0.3質量%未満だと、本発明の所望の効果が
得られにくく、5質量%を越えると、塗被液を塗工する
際に液が浸透しやすく、結果として本発明の所望の効果
が得られにくい。
て0.3〜5質量%が好ましく、1〜4質量%がより好
ましい。0.3質量%未満だと、本発明の所望の効果が
得られにくく、5質量%を越えると、塗被液を塗工する
際に液が浸透しやすく、結果として本発明の所望の効果
が得られにくい。
【0021】本発明において使用される有機顕色剤とし
ては例えば安息香酸、p−tert−ブチル−安息香
酸、4−メチルー3−ニトロ安息香酸、サリチル酸、3
−フェニルサリチル酸、3−シクロヘキシルサリチル
酸、3−tert−ブチル−5−メチルサリチル酸、
3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3−メチル
−5−ベンジルサリチル酸、3−フェニル−5−(α,
α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−シクロヘキシ
ル−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3
−(α,α−ジメチルベンジル)−5−メチルサリチル
酸、3,5−ジ−シクロヘキシルサリチル酸、3,5−
ジ−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−
(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−(α−
メチルベンジル)−5−(α,α−ジメチルベンジル)
サリチル酸、4−メチル−5−シクロヘキシルサリチル
酸、2−ヒドロキシ−1−ベンジル−3−ナフトエ酸、
1−ベンゾイル−2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸、3
−ヒドロキシ−5−シクロヘキシル−2−ナフトエ酸、
2−ヒドロキシ−4−〔(4−カルボキシ−5−ヒドロ
キシ)フェニル〕−1−ナフトエ酸等の芳香族カルボン
酸およびこれらと例えば亜鉛、アルミニウム、マグネシ
ウム、カルシウム、コバルト等の多価金属との塩:6,
6’−メチレンビス(4−クロロ−m−クレゾール)等
のフェノール化合物:p−フェニルフェノール−ホルム
アルデヒド樹脂等のフェノール−アルデヒド樹脂、p−
tert−ブチルフェノール−アセチレン樹脂等のフェ
ノール−アセチレン樹脂の様なフェノール樹脂およびこ
れらの多価金属塩:マレイン酸−ロジン樹脂、スチレ
ン、エチレン、またはビニルメチルエーテルと無水マレ
イン酸との共重合体のような酸性重合体:芳香族カルボ
ン酸とアルデヒドないしはアセチレンとの重合体および
これらの多価金属塩等が挙げられる。
ては例えば安息香酸、p−tert−ブチル−安息香
酸、4−メチルー3−ニトロ安息香酸、サリチル酸、3
−フェニルサリチル酸、3−シクロヘキシルサリチル
酸、3−tert−ブチル−5−メチルサリチル酸、
3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3−メチル
−5−ベンジルサリチル酸、3−フェニル−5−(α,
α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−シクロヘキシ
ル−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3
−(α,α−ジメチルベンジル)−5−メチルサリチル
酸、3,5−ジ−シクロヘキシルサリチル酸、3,5−
ジ−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ−
(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−(α−
メチルベンジル)−5−(α,α−ジメチルベンジル)
サリチル酸、4−メチル−5−シクロヘキシルサリチル
酸、2−ヒドロキシ−1−ベンジル−3−ナフトエ酸、
1−ベンゾイル−2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸、3
−ヒドロキシ−5−シクロヘキシル−2−ナフトエ酸、
2−ヒドロキシ−4−〔(4−カルボキシ−5−ヒドロ
キシ)フェニル〕−1−ナフトエ酸等の芳香族カルボン
酸およびこれらと例えば亜鉛、アルミニウム、マグネシ
ウム、カルシウム、コバルト等の多価金属との塩:6,
6’−メチレンビス(4−クロロ−m−クレゾール)等
のフェノール化合物:p−フェニルフェノール−ホルム
アルデヒド樹脂等のフェノール−アルデヒド樹脂、p−
tert−ブチルフェノール−アセチレン樹脂等のフェ
ノール−アセチレン樹脂の様なフェノール樹脂およびこ
れらの多価金属塩:マレイン酸−ロジン樹脂、スチレ
ン、エチレン、またはビニルメチルエーテルと無水マレ
イン酸との共重合体のような酸性重合体:芳香族カルボ
ン酸とアルデヒドないしはアセチレンとの重合体および
これらの多価金属塩等が挙げられる。
【0022】また、顕色剤層に使用される顔料として
は、軽質炭酸カルシウムのほか、例えば酸化亜鉛、酸化
マグネシウム、二酸化チタン、カオリン、クレー、焼成
カオリン、デラミネーテッドカオリン、構造化カオリ
ン、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム等の無機顔料お
よびポリスチレン樹脂微粒子、尿素ホルマリン樹脂微粒
子、微小中空粒子等の有機顔料(プラスチックピグメン
ト)等を適宜使用することができる。
は、軽質炭酸カルシウムのほか、例えば酸化亜鉛、酸化
マグネシウム、二酸化チタン、カオリン、クレー、焼成
カオリン、デラミネーテッドカオリン、構造化カオリ
ン、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム等の無機顔料お
よびポリスチレン樹脂微粒子、尿素ホルマリン樹脂微粒
子、微小中空粒子等の有機顔料(プラスチックピグメン
ト)等を適宜使用することができる。
【0023】バインダーとしては、特に限定はなく、例
えば、澱粉、カゼイン、アラビアゴム、カルボキシメチ
ルセルロース、ポリビニルアルコール、カルボキシ変性
ポリビニルアルコール、スチレン・ブタジエン共重合体
ラテックス、酢酸ビニル系ラテックス等が配合される。
えば、澱粉、カゼイン、アラビアゴム、カルボキシメチ
ルセルロース、ポリビニルアルコール、カルボキシ変性
ポリビニルアルコール、スチレン・ブタジエン共重合体
ラテックス、酢酸ビニル系ラテックス等が配合される。
【0024】本発明で使用する発色剤としては例えば、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、3,3−ビス−(p−ジメチル
アミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノ
フェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)フタリドなどのトリアリールメタン系化合物、
4,4’−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリルベンジ
ルエーテル、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイ
コオーラミン等のジフェニルメタン系化合物、7−ジエ
チルアミノ−3−クロロフルオラン、7−ジエチルアミ
ノ−3−クロロ−2−メチルフルオラン、2−フェニル
アミノ−3−メチル−6−(N−エチル−p−トリルア
ミノ)フルオラン等のフルオラン系化合物、ベンゾイル
ロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメ
チレンブルー等のチアジン系化合物、3−メチル−スピ
ロ−ジナフトピラン、3−エチル−スピロ−ジナフトピ
ラン、3−プロピル−スピロ−ジナフトピラン、3−エ
チル−スピロ−ジナフトピラン、3−プロピル−スピロ
−ジベンゾピペラン等のスピロ系化合物等の電子供与性
有機発色剤が挙げられる。
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、3,3−ビス−(p−ジメチル
アミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノ
フェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)フタリドなどのトリアリールメタン系化合物、
4,4’−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリルベンジ
ルエーテル、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイ
コオーラミン等のジフェニルメタン系化合物、7−ジエ
チルアミノ−3−クロロフルオラン、7−ジエチルアミ
ノ−3−クロロ−2−メチルフルオラン、2−フェニル
アミノ−3−メチル−6−(N−エチル−p−トリルア
ミノ)フルオラン等のフルオラン系化合物、ベンゾイル
ロイコメチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメ
チレンブルー等のチアジン系化合物、3−メチル−スピ
ロ−ジナフトピラン、3−エチル−スピロ−ジナフトピ
ラン、3−プロピル−スピロ−ジナフトピラン、3−エ
チル−スピロ−ジナフトピラン、3−プロピル−スピロ
−ジベンゾピペラン等のスピロ系化合物等の電子供与性
有機発色剤が挙げられる。
【0025】また、上記発色剤は単独または2種以上適
宜選択して混合して使用することができる。マイクロカ
プセルに含有される発色剤を溶解した油については本発
明は何ら制限されず、感圧複写紙用として従来公知の油
または溶剤が使用できる。具体的にはアルキルナフタレ
ン、アルキル化ビフェニル、水添ターフェニル、アルキ
ル化ジフェニルメタン等の芳香族合成油、ケロシン、ナ
フサ、パラフィン油等の石油留分、塩素化パラフィン等
の脂肪族合成油、綿実油、大豆油、亜麻仁油等の植物油
またはこれらの混合物などを例示することができる。
宜選択して混合して使用することができる。マイクロカ
プセルに含有される発色剤を溶解した油については本発
明は何ら制限されず、感圧複写紙用として従来公知の油
または溶剤が使用できる。具体的にはアルキルナフタレ
ン、アルキル化ビフェニル、水添ターフェニル、アルキ
ル化ジフェニルメタン等の芳香族合成油、ケロシン、ナ
フサ、パラフィン油等の石油留分、塩素化パラフィン等
の脂肪族合成油、綿実油、大豆油、亜麻仁油等の植物油
またはこれらの混合物などを例示することができる。
【0026】本発明において、発色剤層中に含有される
電子供与性有機発色剤等を溶解した油滴を内包するマイ
クロカプセルの調製法としては特に限定させるものでは
なく、例えば相分離法、界面重合法、in−situ重
合法等公知の技術を使用することができる。
電子供与性有機発色剤等を溶解した油滴を内包するマイ
クロカプセルの調製法としては特に限定させるものでは
なく、例えば相分離法、界面重合法、in−situ重
合法等公知の技術を使用することができる。
【0027】また、発色剤層に使用される顔料として
は、軽質炭酸カルシウムのほか、例えば酸化亜鉛、酸化
マグネシウム、二酸化チタン、カオリン、クレー、焼成
カオリン、デラミネーテッドカオリン、構造化カオリ
ン、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム等の無機顔料お
よびポリスチレン樹脂微粒子、尿素ホルマリン樹脂微粒
子、微小中空粒子等の有機顔料(プラスチックピグメン
ト)等を適宜使用することができる。
は、軽質炭酸カルシウムのほか、例えば酸化亜鉛、酸化
マグネシウム、二酸化チタン、カオリン、クレー、焼成
カオリン、デラミネーテッドカオリン、構造化カオリ
ン、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム等の無機顔料お
よびポリスチレン樹脂微粒子、尿素ホルマリン樹脂微粒
子、微小中空粒子等の有機顔料(プラスチックピグメン
ト)等を適宜使用することができる。
【0028】バインダーとしては、特に限定はなく、顕
色剤層塗被液に例示の材料が配合される。
色剤層塗被液に例示の材料が配合される。
【0029】本発明において発色剤層や顕色剤層塗被液
の調製方法に関しては特に限定されるものではない。さ
らに発色剤層や顕色剤層塗被液の中には必要に応じて耐
水化剤、硬化剤、架橋剤、消泡剤、着色剤、濡れ剤、流
動変性剤、防腐剤、界面活性剤等の各種助剤を適宜添加
することができる。
の調製方法に関しては特に限定されるものではない。さ
らに発色剤層や顕色剤層塗被液の中には必要に応じて耐
水化剤、硬化剤、架橋剤、消泡剤、着色剤、濡れ剤、流
動変性剤、防腐剤、界面活性剤等の各種助剤を適宜添加
することができる。
【0030】上記の如く調製された塗被液は、紙等の支
持体に塗布される。塗布方法についての限定はなく、エ
アーナイフコーター、カーテンコーター、ダイコータ
ー、ブレードコーター、ショートドウェルコーター、ロ
ッドブレードコーター、ロールコーター、バーコータ
ー、サイズプレスコーター、ビルブレードコーター等が
使用できるが、発色剤層塗被液を塗布する場合は、マイ
クロカプセルが破壊されないように注意しなければなら
ない。従って塗被装置としてはエアーナイフコーター、
カーテンコーター、ダイコーター等塗被時に支持体上マ
イクロカプセル含有塗被層に対して大きな圧力を生じせ
しめない塗被装置が好ましい。表面改質用塗被液、顕色
剤層塗被液の塗布については、上記の塗布方法から適宜
選択しておこなわれる。
持体に塗布される。塗布方法についての限定はなく、エ
アーナイフコーター、カーテンコーター、ダイコータ
ー、ブレードコーター、ショートドウェルコーター、ロ
ッドブレードコーター、ロールコーター、バーコータ
ー、サイズプレスコーター、ビルブレードコーター等が
使用できるが、発色剤層塗被液を塗布する場合は、マイ
クロカプセルが破壊されないように注意しなければなら
ない。従って塗被装置としてはエアーナイフコーター、
カーテンコーター、ダイコーター等塗被時に支持体上マ
イクロカプセル含有塗被層に対して大きな圧力を生じせ
しめない塗被装置が好ましい。表面改質用塗被液、顕色
剤層塗被液の塗布については、上記の塗布方法から適宜
選択しておこなわれる。
【0031】なお、表面改質用塗被液は、非塗工紙であ
る上紙の片面全体あるいは上用紙の非発色剤層面の全面
に前記の塗布方法から選択して塗布、乾燥しても、印刷
方式を利用して印刷をおこなってもよい。また、感圧複
写紙セットで使用される場合、セット内用紙の天糊接着
部付近のみ、すなわち、非塗工紙である上紙の片面の端
部あるいは上用紙の非発色剤層面の端部にそれぞれ塗
布、乾燥または印刷をおこなってもよい。
る上紙の片面全体あるいは上用紙の非発色剤層面の全面
に前記の塗布方法から選択して塗布、乾燥しても、印刷
方式を利用して印刷をおこなってもよい。また、感圧複
写紙セットで使用される場合、セット内用紙の天糊接着
部付近のみ、すなわち、非塗工紙である上紙の片面の端
部あるいは上用紙の非発色剤層面の端部にそれぞれ塗
布、乾燥または印刷をおこなってもよい。
【0032】支持体への塗工量は本発明の作用効果が得
られる限り特に限定されないが、表面改質用塗被液の塗
工量は、乾燥重量で0.1〜5g/m2程度であり、好
ましくは、0.2〜2g/m2程度である。顕色剤層の
塗工量は、乾燥重量で1〜20g/m2程度であり、好
ましくは、2〜10g/m2程度である。また、発色剤
層の塗工量は、乾燥重量で1.5〜10g/m2程度で
あり、好ましくは2〜5g/m2程度である。また、発
色剤層塗被液を塗布する以前にオンあるいはオフのスー
パーカレンダーやソフトニップカレンダー等に通紙して
加圧平滑化仕上げすることも可能である。
られる限り特に限定されないが、表面改質用塗被液の塗
工量は、乾燥重量で0.1〜5g/m2程度であり、好
ましくは、0.2〜2g/m2程度である。顕色剤層の
塗工量は、乾燥重量で1〜20g/m2程度であり、好
ましくは、2〜10g/m2程度である。また、発色剤
層の塗工量は、乾燥重量で1.5〜10g/m2程度で
あり、好ましくは2〜5g/m2程度である。また、発
色剤層塗被液を塗布する以前にオンあるいはオフのスー
パーカレンダーやソフトニップカレンダー等に通紙して
加圧平滑化仕上げすることも可能である。
【0033】
【実施例】以下に、本発明の効果を一層明確にするた
め、実施例及び比較例を記載するが、本発明はこれらに
限定されるものではない。また、例中の「部」及び
「%」は特に断らない限りそれぞれ「質量部」及び「質
量%」を表す。
め、実施例及び比較例を記載するが、本発明はこれらに
限定されるものではない。また、例中の「部」及び
「%」は特に断らない限りそれぞれ「質量部」及び「質
量%」を表す。
【0034】実施例1
表面改質用塗被液の調製
澱粉(商品名;エースC、王子コーンスターチ社製)の
10%水溶液850部、カルボキシメチルセルロース
(商品名;セロゲンWSC、第一工業製薬社製)15
部、界面活性剤(成分;ジオクチルスルホコハク酸塩、
商品名;ラピゾールB−07、日本油脂社製)3部およ
び水を加えて、固形濃度5%の塗被液を調製した。
10%水溶液850部、カルボキシメチルセルロース
(商品名;セロゲンWSC、第一工業製薬社製)15
部、界面活性剤(成分;ジオクチルスルホコハク酸塩、
商品名;ラピゾールB−07、日本油脂社製)3部およ
び水を加えて、固形濃度5%の塗被液を調製した。
【0035】 上用紙の作成
市販の上用紙(商品名;KSコピーブライト N40
ブルー 上用紙、王子製紙社製)の非発色剤層面に、上
記表面改質用塗被液をカーテンコーターにより乾燥塗布
量が0.5g/m2になるように塗布し、150℃の熱
風で乾燥して、感圧複写紙用上用紙を作成した。
ブルー 上用紙、王子製紙社製)の非発色剤層面に、上
記表面改質用塗被液をカーテンコーターにより乾燥塗布
量が0.5g/m2になるように塗布し、150℃の熱
風で乾燥して、感圧複写紙用上用紙を作成した。
【0036】 中用紙
市販の中用紙(商品名;KSコピーブライト N40
ブルー 中用紙、王子製紙社製)を使用した。
ブルー 中用紙、王子製紙社製)を使用した。
【0037】 下用紙
市販の下用紙(商品名;KSコピーブライト N40
ブルー 下用紙、王子製紙社製)を使用した。
ブルー 下用紙、王子製紙社製)を使用した。
【0038】実施例2
実施例1において、表面改質用塗被液の配合を、澱粉9
50部、カルボキシメチルセルロース5部、界面活性剤
3部に変更した以外は、実施例1と同様にして上用紙を
得た。中用紙と下用紙は、実施例1と同じものを使用し
た。
50部、カルボキシメチルセルロース5部、界面活性剤
3部に変更した以外は、実施例1と同様にして上用紙を
得た。中用紙と下用紙は、実施例1と同じものを使用し
た。
【0039】実施例3
実施例1において、表面改質用塗被液を塗布、乾燥する
上用紙を市販の上用紙(商品名;CCPエース NW
40T、日本製紙社製)に変更した以外は、実施例1と
同様にして、上用紙を得た。また、中用紙は、市販の中
用紙(商品名;CCPエース NW 40M、日本製紙
社製)、下用紙は、市販の下用紙(商品名;CCPエー
ス NW 40B、日本製紙社製)を使用した。
上用紙を市販の上用紙(商品名;CCPエース NW
40T、日本製紙社製)に変更した以外は、実施例1と
同様にして、上用紙を得た。また、中用紙は、市販の中
用紙(商品名;CCPエース NW 40M、日本製紙
社製)、下用紙は、市販の下用紙(商品名;CCPエー
ス NW 40B、日本製紙社製)を使用した。
【0040】実施例4
実施例1において、表面改質用塗被液を塗布、乾燥する
上用紙を市販の上用紙(商品名;NCR スーパー N
40 ブルー 上用紙、三菱製紙社製)に変更した以外
は、実施例1と同様にして、上用紙を得た。また、中用
紙は、市販の中用紙(商品名;NCR スーパー N4
0 ブルー、中用紙、三菱製紙社製)、下用紙は、市販
の下用紙(NCR スーパー N40 下用紙、三菱製
紙社製)を使用した。
上用紙を市販の上用紙(商品名;NCR スーパー N
40 ブルー 上用紙、三菱製紙社製)に変更した以外
は、実施例1と同様にして、上用紙を得た。また、中用
紙は、市販の中用紙(商品名;NCR スーパー N4
0 ブルー、中用紙、三菱製紙社製)、下用紙は、市販
の下用紙(NCR スーパー N40 下用紙、三菱製
紙社製)を使用した。
【0041】実施例5
塗工紙の作成
PPC用紙(商品名;Lilac、王子製紙社製)の片
面に実施例1における表面改質用塗被液をカーテンコー
ターにより乾燥塗布量が0.5g/m2になるように塗
布し、150℃の熱風で乾燥して、塗工紙を作成した。
面に実施例1における表面改質用塗被液をカーテンコー
ターにより乾燥塗布量が0.5g/m2になるように塗
布し、150℃の熱風で乾燥して、塗工紙を作成した。
【0042】 上用紙
市販の上用紙(商品名;KSコピーブライト N40
ブルー 上用紙、王子製紙社製)を使用した。
ブルー 上用紙、王子製紙社製)を使用した。
【0043】 中用紙
市販の中用紙(商品名;KSコピーブライト N40
ブルー 中用紙、王子製紙社製)を使用した。
ブルー 中用紙、王子製紙社製)を使用した。
【0044】 下用紙
市販の下用紙(商品名;KSコピーブライト N40
ブルー 下用紙、王子製紙社製)を使用した。
ブルー 下用紙、王子製紙社製)を使用した。
【0045】比較例1
実施例1において、上用紙の非発色剤層面に表面改質用
塗被液を塗布しなかった以外は、実施例1と同様にして
上用紙を得た。中用紙と下用紙は、実施例1と同じもの
を使用した。
塗被液を塗布しなかった以外は、実施例1と同様にして
上用紙を得た。中用紙と下用紙は、実施例1と同じもの
を使用した。
【0046】比較例2
実施例1において、上用紙表面改質用塗被液の配合を、
澱粉850部、カルボキシメチルセルロース15部、界
面活性剤0.1部に変更した以外は、実施例1と同様に
して上用紙を得た。中用紙と下用紙は、実施例1と同じ
ものを使用した。
澱粉850部、カルボキシメチルセルロース15部、界
面活性剤0.1部に変更した以外は、実施例1と同様に
して上用紙を得た。中用紙と下用紙は、実施例1と同じ
ものを使用した。
【0047】比較例3
実施例3において、上用紙の非発色剤層面に表面改質用
塗被液を塗布しなかった以外は、実施例3と同様にして
上用紙を得た。中用紙と下用紙は、実施例3と同じもの
を使用した。
塗被液を塗布しなかった以外は、実施例3と同様にして
上用紙を得た。中用紙と下用紙は、実施例3と同じもの
を使用した。
【0048】比較例4
実施例4において、上用紙の非発色剤層面に表面改質用
塗被液を塗布しなかった以外は、実施例4と同様にして
上用紙を得た。中用紙と下用紙は、実施例4と同じもの
を使用した。
塗被液を塗布しなかった以外は、実施例4と同様にして
上用紙を得た。中用紙と下用紙は、実施例4と同じもの
を使用した。
【0049】(天糊の調製方法)ポリエステル変性ウレ
タン樹脂エマルジョン(平均粒子径:0.2μm、不揮
発分40%)およびアクリル酸/アクリル酸エステル共
重合水溶性樹脂(不揮発分32%)の等量混合物に対し
て、ノニオン性界面活性剤(HLB12.6)1質量%
および希釈水を添加し、粘度7mPa・s、表面張力3
7mN/m、固形分濃度17%の接着剤組成物を得た。
タン樹脂エマルジョン(平均粒子径:0.2μm、不揮
発分40%)およびアクリル酸/アクリル酸エステル共
重合水溶性樹脂(不揮発分32%)の等量混合物に対し
て、ノニオン性界面活性剤(HLB12.6)1質量%
および希釈水を添加し、粘度7mPa・s、表面張力3
7mN/m、固形分濃度17%の接着剤組成物を得た。
【0050】(天糊適性の評価)実施例1〜4及び比較
例1〜4において、上紙としては、PPC用紙(商品
名;Lilac、王子製紙社製)、上質紙(商品名;O
K上質、王子製紙社製)を用い、各上紙、上用紙、中用
紙、下用紙の組合せを1セットとし、これを20〜30
cmに積み重ねて断裁した後、1側壁面に予め用意した
天糊をハケを用いてそれぞれ塗布し、室温で乾燥した。
乾燥1時間後に捌いて、各紙葉間の接着力および各セッ
ト毎の組分け適性を評価した。結果を表1に示す。実施
例5において、塗工紙の塗工面が上用紙の表面に直接、
重なるように塗工紙、上用紙、中用紙、下用紙の組み合
わせを1セットとし、これを20〜30cmに積み重ね
て断裁した後、1側壁面に予め用意した天糊をハケを用
いてそれぞれ塗布し、室温で乾燥した。乾燥1時間後に
捌いて、各紙葉間の接着力および各セット毎の組分け適
性を評価した。結果を表1に示す。
例1〜4において、上紙としては、PPC用紙(商品
名;Lilac、王子製紙社製)、上質紙(商品名;O
K上質、王子製紙社製)を用い、各上紙、上用紙、中用
紙、下用紙の組合せを1セットとし、これを20〜30
cmに積み重ねて断裁した後、1側壁面に予め用意した
天糊をハケを用いてそれぞれ塗布し、室温で乾燥した。
乾燥1時間後に捌いて、各紙葉間の接着力および各セッ
ト毎の組分け適性を評価した。結果を表1に示す。実施
例5において、塗工紙の塗工面が上用紙の表面に直接、
重なるように塗工紙、上用紙、中用紙、下用紙の組み合
わせを1セットとし、これを20〜30cmに積み重ね
て断裁した後、1側壁面に予め用意した天糊をハケを用
いてそれぞれ塗布し、室温で乾燥した。乾燥1時間後に
捌いて、各紙葉間の接着力および各セット毎の組分け適
性を評価した。結果を表1に示す。
【0051】(1)接着力
◎:優れる。
○:実用上、問題ない。
△:実用上、問題有り。
×:接着力不良。
【0052】(2)組分け適性
◎:優れる。
○:実用上、問題ない。
△:実用上、問題有り。
×:組分け不良。
【0053】
【表1】
【0054】(超音波透過量の測定)emco社製の動
的浸透性測定装置(DPM)を使用して測定した。な
お、液温は、23℃とした。図1は、上用紙の非発色剤
層面に水性塗被液を塗布、乾燥した部分からの水の浸透
による超音波透過量曲線である。図1から明らかなよう
に、本発明において得られた上用紙の非発色剤層面に水
性塗被液を塗布、乾燥した部分からの水の浸透による超
音波透過量曲線は、最大値を取ってからの減少時に臨界
点を2つ以上持ち、隣り合う該臨界点の間の時間が10
秒以上であった。
的浸透性測定装置(DPM)を使用して測定した。な
お、液温は、23℃とした。図1は、上用紙の非発色剤
層面に水性塗被液を塗布、乾燥した部分からの水の浸透
による超音波透過量曲線である。図1から明らかなよう
に、本発明において得られた上用紙の非発色剤層面に水
性塗被液を塗布、乾燥した部分からの水の浸透による超
音波透過量曲線は、最大値を取ってからの減少時に臨界
点を2つ以上持ち、隣り合う該臨界点の間の時間が10
秒以上であった。
【0055】
【発明の効果】表1より明らかなように、本発明の実施
例で得られた塗工紙、一般の上用紙、中用紙、下用紙の
順に積み重ねた感圧複写紙セットにおいて、また、非塗
工紙、本発明の実施例で得られた上用紙、中用紙、下用
紙の順に積み重ねた感圧複写紙セットにおいて、糊付け
をおこなった場合、天糊適性が良好であった。
例で得られた塗工紙、一般の上用紙、中用紙、下用紙の
順に積み重ねた感圧複写紙セットにおいて、また、非塗
工紙、本発明の実施例で得られた上用紙、中用紙、下用
紙の順に積み重ねた感圧複写紙セットにおいて、糊付け
をおこなった場合、天糊適性が良好であった。
【図1】 上用紙の非発色剤層面に水性塗被液を塗布、
乾燥した部分からの水の浸透による超音波透過量曲線で
ある。
乾燥した部分からの水の浸透による超音波透過量曲線で
ある。
Claims (6)
- 【請求項1】 非塗工紙の片面の少なくとも端部に水性
塗被液を塗布、乾燥し、該塗布、乾燥した部分からの水
の浸透による超音波透過量曲線が、最大値を取ってから
の減少時に臨界点を2つ以上持つことを特徴とする塗工
紙。 - 【請求項2】 前記超音波透過量曲線において、隣り合
う該臨界点の間の時間が10秒以上である請求項1記載
の塗工紙。 - 【請求項3】 上用紙と下用紙または上用紙、少なくと
も1枚の中用紙および下用紙からなる多数枚を組み合わ
せて使用される感圧複写紙において、前記上用紙の上
に、請求項1または2に記載の塗工紙を塗被面が下にな
るように1セットにしたことを特徴とする感圧複写紙。 - 【請求項4】 感圧複写紙の上用紙において、上用紙の
非発色剤層面の少なくとも端部に水性塗被液を塗布、乾
燥し、該塗布、乾燥した部分からの水の浸透による超音
波透過量曲線が、最大値を取ってからの減少時に臨界点
を2つ以上持つことを特徴とする上用紙。 - 【請求項5】 前記超音波透過量曲線において、隣り合
う該臨界点の間の時間が10秒以上である請求項4記載
の上用紙。 - 【請求項6】 請求項4または5に記載の上用紙の上
に、更に非塗工紙を組合せて、非塗工紙、上用紙、下用
紙あるいは非塗工紙、上用紙、中用紙、下用紙の1セッ
トにしたことを特徴とする感圧複写紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002148901A JP2003342895A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | 塗工紙、上用紙及び感圧複写紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002148901A JP2003342895A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | 塗工紙、上用紙及び感圧複写紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003342895A true JP2003342895A (ja) | 2003-12-03 |
Family
ID=29767265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002148901A Pending JP2003342895A (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | 塗工紙、上用紙及び感圧複写紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003342895A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014169512A (ja) * | 2013-03-04 | 2014-09-18 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 油性物質入りマイクロカプセルを含有する印刷用紙 |
WO2016158231A1 (ja) * | 2015-03-31 | 2016-10-06 | 日本製紙株式会社 | クリア塗工紙 |
-
2002
- 2002-05-23 JP JP2002148901A patent/JP2003342895A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014169512A (ja) * | 2013-03-04 | 2014-09-18 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 油性物質入りマイクロカプセルを含有する印刷用紙 |
WO2016158231A1 (ja) * | 2015-03-31 | 2016-10-06 | 日本製紙株式会社 | クリア塗工紙 |
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