JP3284536B2 - 感圧記録紙 - Google Patents

感圧記録紙

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JP3284536B2
JP3284536B2 JP03159297A JP3159297A JP3284536B2 JP 3284536 B2 JP3284536 B2 JP 3284536B2 JP 03159297 A JP03159297 A JP 03159297A JP 3159297 A JP3159297 A JP 3159297A JP 3284536 B2 JP3284536 B2 JP 3284536B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感圧記録紙に関し、
特にインクジェット記録に使用した際にも、高品位の記
録適性を有する、操業性に優れた上用紙タイプの感圧記
録紙に関する。
【0002】
【従来の技術】感圧複写紙は、電子供与性の殆ど無色の
有機化合物(以下発色剤という)等を溶解した油状物質
を内包するマイクロカプセルを主成分とする発色剤マイ
クロカプセル組成物を基紙の片面に塗工した上用紙と、
基紙の片面に前記発色剤と接触したときに呈色する電子
受容性化合物(以下顕色剤という)を主成分とする顕色
剤組成物を塗工し、かつもう一方の面に発色剤マイクロ
カプセル組成物を塗工した中用紙と、基紙の片面に顕色
剤組成物を塗工した下用紙からなる。一般に上用紙−下
用紙あるいは上用紙−中用紙−下用紙の順に、発色剤マ
イクロカプセル組成物塗工面と顕色剤組成物塗工面とが
接するように組み合わせて使用され、筆圧、プリンター
等の圧力によりマイクロカプセルが破壊され、発色剤を
溶解した油が顕色剤層に転移し、顕色剤と反応すること
によって発色するようになっている。また、基紙の同一
面に発色剤マイクロカプセルと顕色剤とを塗工し、1枚
で感圧記録可能とした自己発色型感圧複写紙もその一形
態として知られている。
【0003】感圧複写紙は、各種伝票類に使用されてお
り、上用紙と下用紙の複写セットあるいは上用紙と下用
紙の間に必要枚数の中用紙を挟んだ複写セットとして使
用される。これらの複写セットは伝票綴りから1回にワ
ンセット毎容易に取り出せ、かつ複写セットの各用紙
は、バラバラにならず、必要最小限の力で1枚ずつ分離
されるように接着されている必要がある。このように感
圧複写紙の伝票綴りをワンセット毎に容易に組み分けす
るために、使用される糊が組み分け糊である。組み分け
糊は、感圧複写紙の塗工面に対しては良好な浸透性を有
する糊である。即ち、感圧複写紙の複写セットを積み重
ね、その複写セットの集積体の断裁面の一端面に組み分
け糊を塗工した際に、組み分け糊はその複写セット内に
は浸透し接着するが、複写セット間には浸透せず接着し
ないように設計された糊である。これは、複写セット内
の塗工面間と複写セット間の非塗工面間の組み分け糊の
浸透の差を利用している。
【0004】一方、従来より感圧複写紙からなる伝票
は、通常オフセット印刷、活版印刷等によりフォーム印
刷されて用いられている。近年のインクジェット技術の
進展により、インクジェット記録技術を使用したフォー
ム印刷機が登場するに至った。この種の印刷は、オンデ
マンド印刷と呼ばれるように、小ロットの印刷や可変情
報の印刷を容易に行うことができる。このため、感圧複
写紙の印刷においてもインクジェット記録方式による印
刷が普及してきており、用紙のインクジェット適性が望
まれてきている。
【0005】しかし、従来の感圧複写紙、なかでも上用
紙にインクジェット記録を行う場合、上用紙表面の組み
分け糊適性のためインクに対しても濡れにくく、従って
インクの吸収性が悪くなり、特にベタ部等ではインクが
十分に乾燥されないうちに次の印刷部やファンフォール
ドに供され、インクの転移による汚れ等が生じるという
欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、感圧複写
紙、なかでも上用紙をインクジェット記録に用いた場
合、優れたインク吸収性と、かつ感圧複写紙として使用
した場合、十分な組み分け糊適性を有する感圧複写紙を
提供することを目的とする。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
を解決すべく鋭意検討の結果、特定のフリーネスと紙中
填料率からなる基紙の表面の接触角を調整することによ
り、優れたインク吸収性とかつ組み分け糊適性を有する
ことを見出し本発明に到達した。即ち、本発明は、坪量
30〜60g/m2の基紙の片面に電子供与性有機発色
剤を内包するマイクロカプセルを含む発色剤層を設けた
感圧記録紙であって、該基紙のもう一方の面に蒸留水を
滴下し30秒後に測定した接触角が85〜130度であ
り、かつ該基紙の紙中填料率;a(重量%)とカナダ標
準型フリーネスナンバー;b(ml)が式( 14 ≦
a*b/100 ≦ 22 )を満たすことを特徴とする
感圧記録紙に関するものである。
【0008】本発明では、組み分け糊適性を有する上用
紙タイプの感圧記録紙においては、通常インク吸収性が
低下するという問題を、より浸透力のあるインクジェッ
ト用インクに対して、特定の紙中填料率とカナダ標準型
フリーネスナンバーにより紙層中に微小空間を形成し吸
収性を向上させることにより解決しようとするものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に使用する基紙としては、
通常感圧記録紙に用いられる坪量30〜60g/m2
紙を対象とし、この範囲においてその非カプセル塗工面
の蒸留水滴下後30秒の接触角が85〜130度であ
り、紙中填料率;a(重量%)とカナダ標準型フリーネ
スナンバー;b(ml)が式( 14 ≦ a*b/10
0 ≦ 22 )を満たす必要がある。即ち、蒸留水滴下
後30秒の接触角85〜130度の比較的サイズの効い
た紙であり、そのフリーネスbが低い場合には比較的高
い填料率aであり、この填料により紙中に所定量の微小
空間を形成させる。逆に、フリーネスbが高い場合には
比較的低い填料率aであり、その高いフリーネスにより
紙中に所定量の微小空間を形成させる。 a*b/10
0が22より大きいと、この坪量の範囲では紙力が極端
に低下し抄紙時に断紙等のトラブルを起こし、操業性が
極めて悪いものになる。一方、この値が14より小さい
と必要な量の微小空間が形成されず、十分なインク吸収
性を発現できなくなる。より好ましい範囲としては15
〜21である。また、上記接触角が85度より小さい場
合では組み分け糊が下用紙と上用紙の間に浸透し接着し
てしまいうまく分離できなくなることがあり、130度
より大きい場合ではインクジェット用インクの吸収性が
低下し乾燥不良となることがある。より好ましい範囲と
しては90〜125度である。このように本発明の基紙
は、比較的サイズが効いていて十分な組み分け糊適性を
有すると共に、所定量の微小空間を有することにより浸
透力のあるインクジェット用インクを吸収するものであ
る。
【0010】本発明の基紙は、パルプとして、L材及び
N材の化学パルプ、機械パルプ、脱墨パルプ等通常の抄
紙において使用されるものの中から適宜選択して使用す
ることができる。パルプのフリーネスとしては、カナダ
標準型フリーネスナンバー(JIS P8121によ
る)で表わして200〜450、好ましくは250〜4
00である。フリーネスは、いわゆる離解濾水度を用い
て表わすこともできる。
【0011】また、填料としては、例えばタルク、カオ
リン、炭酸カルシウム、二酸化チタン等の通常の抄紙に
おいて使用されるものの中から同様に適宜選択して使用
することができる。填料添加量としては、上記フリーネ
スとその関係式から求められる範囲、即ち例えばフリー
ネス200の場合填料率は7〜11%であり、フリーネ
ス450の場合填料率は3.1〜4.9%である。更
に、必要に応じて内添薬品を加えることもできる。
【0012】本発明では、非カプセル塗工面の蒸留水に
対する滴下後30秒の接触角が85〜130度である
が、該接触角は自動接触角計(CD−Z型:協和界面化
学株式会社製の商品名)を用い、4μlの蒸留水の液滴
を表面に滴下し30秒後に測定したものである。該接触
角の調整には、高級脂肪酸系、スチレン・アクリル系、
スチレン・マレイン酸系、ポリアクリルアミド系、アル
キルケテンダイマー系、アルケニルコハク酸無水物系、
石油系等のサイズ剤や、シリコーン系撥水剤が好まし
い。
【0013】上記接触角の調整剤は、水系塗工液として
調製されるが、必要に応じて水系結着剤、顔料、顔料分
散剤、pH調整剤、保水剤、増粘剤、消泡剤、防腐剤、
着色剤、耐水化剤、湿潤剤、蛍光染料、紫外線吸収剤、
カチオン性高分子電解質等を適宜添加することができ
る。水系結着剤としては、特に限定されるものではない
が例えば、酸化澱粉、エステル化澱粉等の澱粉類、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース
等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール及びその
誘導体、ポリビニルピロリドン、カゼイン、ゼラチン、
大豆蛋白、スチレン・アクリル樹脂、及びその誘導体、
スチレン・ブタジエンラテックス、アクリルエマルショ
ン、酢酸ビニルエマルション、ポリウレタン等が挙げら
れる。また、顔料も特に限定されず例えば、クレー、炭
酸カルシウム、二酸化チタン、シリカ、有機顔料、活性
白土等の顔料を挙げることができる。これらの水系結着
剤、顔料は単独もしくは2種以上を併用して使用するこ
ともできる。尚、活性白土を使用した場合は、上用紙と
してだけではなく中用紙としても使用することができ
る。
【0014】塗工方式としては、ブレードコータ、エア
ナイフコータ、ロールコータ、ブラッシュコータ、キス
コータ、スクイズコータ、カーテンコータ、バーコー
タ、グラビアコータ、コンマコータ等の公知の塗工機を
用いた塗工方法の中から適宜選択して使用することがで
きる。これらは、抄紙機と独立した塗工機であるオフマ
シンコータは勿論のこと、抄紙機上に併設された塗工機
であるオンマシンコータでも使用することができる。オ
ンマシンコータでは、スクイズコータの1種であるサイ
ズプレスコータやゲートロールコータ等の公知の塗工機
を用いることができる。
【0015】非カプセル塗工面の塗工量については、接
触角を所定の領域に調整する範囲であれば特に限定され
るものではなく、また顔料の使用の有無やその種類によ
ってもその範囲は大きく異なるが、顔料を使用しない場
合は概0.1〜5g/m2、顔料を使用する場合は原紙
の物性の影響を受ける範囲として0.5〜10g/m2
である。
【0016】一方、本発明のカプセル塗工面に使用され
るマイクロカプセルは、通常の感圧記録紙に用いられる
マイクロカプセルであれば特に限定されないが、例えば
膜材としては、ポリウレタン樹脂膜、メラミン・ホルム
アルデヒド樹脂膜、尿素・ホルムアルデヒド樹脂膜等を
挙げることができる。マイクロカプセルの粒径として
は、通常1〜10μ、好ましくは2〜8μである。
【0017】マイクロカプセルに内包されるいわゆる芯
物質としては、疎水性の油状物質、即ち通常電子供与性
発色剤を溶解したアルキル置換芳香属化合物等の合成油
等が使用される。この油状物質には発色剤の他、油溶性
の助剤等を必要に応じて添加することができる。また、
電子供与性発色剤としては、例えばトリフェニルメタン
系化合物、トリフェニルメタンフタリド系化合物、フル
オラン系化合物、フェノチアジン系化合物、インドリル
フタリド系化合物、インドリルアザフタリド系化合物、
ロイコオーラミン系化合物、スピロピラン系化合物、ロ
ーダミンラクタム系化合物、トリアゼン系化合物等に分
類される化合物群を挙げることができる。
【0018】マイクロカプセル塗工層の緩衝材として
は、例えば小麦、コーン、米等の生澱粉粒、加工澱粉
粒、合成高分子樹脂粒、セルロース繊維等の材料が挙げ
られ、その粒径はマイクロカプセルより大きく感圧記録
紙の保存時にカプセルの破損を防ぐことができれば良い
が、通常マイクロカプセルの1.5〜2.5倍の大きさ
が適当である。
【0019】本発明のマイクロカプセル塗工層の結着剤
は、マイクロカプセル膜材を劣化させるものでなければ
特に限定されないが、通常水系の結着剤例えば、前述の
非カプセル塗工層に使用することのできる水系結着剤の
中から1種以上を選択して用いることができる。
【0020】この他、マイクロカプセル塗工液には必要
に応じて、pH調整剤、保水剤、増粘剤、消泡剤、防腐
剤、着色剤、耐水化剤、湿潤剤、蛍光染料、紫外線吸収
剤等を適宜添加することができる。
【0021】塗工方式としては、塗工時にマイクロカプ
セルを機械的に破壊することがなければ特に限定されな
いが、エアナイフコータ、ロールコータ、キスコータ、
カーテンコータ、バーコータ、グラビアコータ、コンマ
コータ等の公知の塗工機を用いた塗工方法の中から適宜
選択して使用することができる。カプセル塗工面の塗工
量としては、通常1〜5g/m2、好ましくは2〜4g
/m2である。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳述する
が、本発明はこれによって限定されるものではない。ま
た、特に断らない限り、以下に記載する部及び%は、そ
れぞれ重量部及び重量%を示す。尚、実施例及び比較例
で行った試験、測定方法及び評価基準は次の通りであ
る。評価結果は表1及び2に示す。
【0023】(1)インクジェット適性 インクジェットプリンタBJC−600J(キヤノン株
式会社製の商品名)のシアンインクを使用して印字を行
い印字部のインクの滲み及び乾燥性を評価した。 インク滲み 文字及び罫線を印字し、滲みの程度を官能評価した。 ○:滲みの無いもの △:若干滲むもの(実用上差し支えないレベル) ×:著しく滲むもの インク乾燥性 ベタを印字し、経時での乾燥性を接触時の汚れで評価し
た。 ○:乾燥時間が10秒未満のもの △:乾燥時間が10秒以上30秒未満のもの(実用上差
し支えないレベル) ×:乾燥時間が30秒以上のもの
【0024】(2)組み分け糊適性 上用紙、下用紙の順に組み合わせたセットを500組積
み重ね断裁後、その断裁面にペイント用刷毛を使用し
て、同じ場所を刷毛が4回通過するように組み分け糊
(セパレートボンドK500A:日本製紙株式会社製の
商品名)を塗工し、1時間後500組の感圧記録紙を手
でさばき、その時の下用紙と上用紙間の接着の状態を観
察し組間の分離性を目視官能評価した。 ○:下用紙と上用紙間の接着が全くない ×:下用紙と上用紙が接着して剥がれにくいもしくは剥
がれない
【0025】[カプセルスラリーの調製]アクリル系共
重合体5%水溶液160部に尿素10部、レゾルシン1
部を添加し攪拌溶解した。一方、3.5%のクリスタル
バイオレットラクトンを溶解したジイソプロピルナフタ
レン80部を上記水溶液に加え激しく攪拌し乳化し、油
滴の平均粒径5μのO/Wタイプエマルションを得た。
この乳化剤に、37%ホルムアルデヒド水溶液22部を
攪拌下添加した後、系の温度を55℃に加熱し、攪拌下
2時間この温度を保持した。その後室温に戻し、カプセ
ルスラリーを得、25%の固形分濃度に調整した。
【0026】[発色剤層塗料の調製]水200部に澱粉
粒35部、カプセルスラリー400部、10%ポリビニ
ルアルコール180部を順次攪拌しながら混合し、水を
加えて最終濃度を18%とした。
【0027】[顕色剤層塗料の調製]3,5−ジ(α−
メチルベンジル)サリチル酸亜鉛をサンドグラインダー
により均一分散して平均粒径2μの20%分散液を得
た。更に、この分散液50部に、軽質炭酸カルシウムの
50%分散液200部、水100部を添加分散し、次い
で結着剤としてポリビニルアルコールの10%水溶液6
0部、40%SBRラテックス30部を添加し、最終的
に25%の濃度とした。
【0028】<実施例1>カナダ標準型フリーネスナン
バー400mlのLBKP93部、軽質炭酸カルシウム
7部、内添サイズ剤(アルキルケテンダイマー)0.0
5部、カチオン化澱粉1.0部、紙力増強剤0.2部、
歩留向上剤0.05部からなる抄紙原料を0.03%の
濃度で調製し、長網多筒式抄紙機にて抄速600m/分
で抄紙し、次いでサイズプレスにて酸化澱粉3%、スチ
レン・アクリル系サイズ剤0.05%からなる水溶液を
塗工し、40g/m2の上質紙を得た。得られた上質紙
は、紙中填料率5.4%であった。この上質紙の片面
に、発色剤層塗料を固形分4g/m2をエアナイフコー
タで塗工し、感圧記録紙の上用紙を作成した。この上用
紙の非カプセル面の蒸留水の滴下30秒後の接触角は8
8度であった。一方、下用紙として同様の上質紙の片面
に顕色剤層塗料を固形分6g/m2をエアナイフコータ
で塗工した。
【0029】<実施例2>LBKPのフリーネスを25
0mlとすること以外は実施例1と全く同様にして上質
紙を得た。得られた上質紙は、紙中填料率5.7%であ
った。この上質紙に、実施例1と同様の手順で発色剤層
塗料を塗工し上用紙を得た。この上用紙の非カプセル面
の蒸留水の滴下30秒後の接触角は95度であった。一
方、下用紙として同様の上質紙に実施例1と同様の手順
で顕色剤層塗料を塗工した。
【0030】<実施例3>LBKP96部、軽質炭酸カ
ルシウム4部とすること以外は実施例1と全く同様にし
て上質紙を得た。得られた上質紙は、紙中填料率3.6
%であった。この上質紙に、実施例1と同様の手順で発
色剤層塗料を塗工し上用紙を得た。この上用紙の非カプ
セル面の蒸留水の滴下30秒後の接触角は90度であっ
た。一方、下用紙として同様の上質紙に実施例1と同様
の手順で顕色剤層塗料を塗工した。
【0031】<実施例4>LBKP89部、軽質炭酸カ
ルシウム11部とすること以外は実施例2と全く同様に
して上質紙を得た。得られた上質紙は、紙中填料率8.
6%であった。この上質紙に、実施例1と同様の手順で
発色剤層塗料を塗工し上用紙を得た。この上用紙の非カ
プセル面の蒸留水の滴下30秒後の接触角は89度であ
った。一方、下用紙として同様の上質紙に実施例1と同
様の手順で顕色剤層塗料を塗工した。
【0032】<実施例5>LBKPのフリーネスを38
0mlとすること以外は実施例1と全く同様にして上質
紙を得た。得られた上質紙は、紙中填料率5.4%であ
った。この上質紙に、実施例1と同様の手順で発色剤層
塗料を塗工し上用紙を得た。この上用紙の非カプセル面
の蒸留水の滴下30秒後の接触角は90度であった。一
方、下用紙として同様の上質紙に実施例1と同様の手順
で顕色剤層塗料を塗工した。
【0033】<実施例6>LBKPのフリーネスを28
0mlとすること以外は実施例1と全く同様にして上質
紙を得た。得られた上質紙は、紙中填料率5.6%であ
った。この上質紙に、実施例1と同様の手順で発色剤層
塗料を塗工し上用紙を得た。この上用紙の非カプセル面
の蒸留水の滴下30秒後の接触角は93度であった。一
方、下用紙として同様の上質紙に実施例1と同様の手順
で顕色剤層塗料を塗工した。
【0034】<実施例7>フリーネス330mlのLB
KP95部、軽質炭酸カルシウム5部とすること、及び
サイズプレスでのスチレン・アクリル系サイズ剤の代わ
りにアルキルケテンダイマー系サイズ剤を塗工すること
以外は実施例1と全く同様にして上質紙を得た。得られ
た上質紙は、紙中填料率4.3%であった。この上質紙
に、実施例1と同様の手順で発色剤層塗料を塗工し上用
紙を得た。この上用紙の非カプセル面の蒸留水の滴下3
0秒後の接触角は126度であった。一方、下用紙とし
て同様の上質紙に実施例1と同様の手順で顕色剤層塗料
を塗工した。
【0035】<実施例8>LBKP92部、軽質炭酸カ
ルシウム8部とすること以外は実施例7と全く同様にし
て上質紙を得た。得られた上質紙は、紙中填料率6.5
%であった。この上質紙に、実施例1と同様の手順で発
色剤層塗料を塗工し上用紙を得た。この上用紙の非カプ
セル面の蒸留水の滴下30秒後の接触角は120度であ
った。一方、下用紙として同様の上質紙に実施例1と同
様の手順で顕色剤層塗料を塗工した。
【0036】<比較例1>フリーネス500mlのLB
KP94部、軽質炭酸カルシウム6部とすること以外は
実施例1と全く同様にして上質紙を得た。得られた上質
紙は、紙中填料率4.6%であった。この上質紙に、実
施例1と同様の手順で発色剤層塗料を塗工し上用紙を得
た。この上用紙の非カプセル面の蒸留水の滴下30秒後
の接触角は87度であった。一方、下用紙として同様の
上質紙に実施例1と同様の手順で顕色剤層塗料を塗工し
た。
【0037】<比較例2>LBKP92部、軽質炭酸カ
ルシウム8部とすること以外は実施例1と全く同様にし
て上質紙を得た。得られた上質紙は、紙中填料率6.0
%であった。この上質紙に、実施例1と同様の手順で発
色剤層塗料を塗工し上用紙を得た。この上用紙の非カプ
セル面の蒸留水の滴下30秒後の接触角は88度であっ
た。一方、下用紙として同様の上質紙に実施例1と同様
の手順で顕色剤層塗料を塗工した。
【0038】<比較例3>LBKP96部、軽質炭酸カ
ルシウム4部、歩留向上剤0.03部とすること以外は
実施例1と全く同様にして上質紙を得た。得られた上質
紙は、紙中填料率3.2%であった。この上質紙に、実
施例1と同様の手順で発色剤層塗料を塗工し上用紙を得
た。この上用紙の非カプセル面の蒸留水の滴下30秒後
の接触角は93度であった。一方、下用紙として同様の
上質紙に実施例1と同様の手順で顕色剤層塗料を塗工し
た。
【0039】<比較例4>フリーネス330mlのLB
KP91部、軽質炭酸カルシウム9部とすること以外は
実施例1と全く同様にして上質紙を得た。得られた上質
紙は、紙中填料率7.0%であった。この上質紙に、実
施例1と同様の手順で発色剤層塗料を塗工し上用紙を得
た。この上用紙の非カプセル面の蒸留水の滴下30秒後
の接触角は90度であった。一方、下用紙として同様の
上質紙に実施例1と同様の手順で顕色剤層塗料を塗工し
た。
【0040】<比較例5>歩留向上剤0.03部とする
こと以外は実施例7と全く同様にして上質紙を得た。得
られた上質紙は、紙中填料率4.0%であった。この上
質紙に、実施例1と同様の手順で発色剤層塗料を塗工し
上用紙を得た。この上用紙の非カプセル面の蒸留水の滴
下30秒後の接触角は127度であった。一方、下用紙
として同様の上質紙に実施例1と同様の手順で顕色剤層
塗料を塗工した。
【0041】<比較例6>歩留向上剤0.03部とする
こと以外は実施例2と全く同様にして上質紙を得た。得
られた上質紙は、紙中填料率5.3%であった。この上
質紙に、実施例1と同様の手順で発色剤層塗料を塗工し
上用紙を得た。この上用紙の非カプセル面の蒸留水の滴
下30秒後の接触角は94度であった。一方、下用紙と
して同様の上質紙に実施例1と同様の手順で顕色剤層塗
料を塗工した。
【0042】<比較例7>フリーネス200mlのLB
KP92部、軽質炭酸カルシウム8部、歩留向上剤0.
03部とすること以外は実施例1と全く同様にして上質
紙を得た。得られた上質紙は、紙中填料率6.5%であ
った。この上質紙に、実施例1と同様の手順で発色剤層
塗料を塗工し上用紙を得た。この上用紙の非カプセル面
の蒸留水の滴下30秒後の接触角は95度であった。一
方、下用紙として同様の上質紙に実施例1と同様の手順
で顕色剤層塗料を塗工した。
【0043】<比較例8>サイズプレスでのアルキルケ
テンダイマー系サイズ剤0.05%の代わりにスチレン
・アクリル系サイズ剤0.04%を塗工すること以外は
実施例7と全く同様にして上質紙を得た。得られた上質
紙は、紙中填料率4.3%であった。この上質紙に、実
施例1と同様の手順で発色剤層塗料を塗工し上用紙を得
た。この上用紙の非カプセル面の蒸留水の滴下30秒後
の接触角は80度であった。一方、下用紙として同様の
上質紙に実施例1と同様の手順で顕色剤層塗料を塗工し
た。
【0044】<比較例9>サイズプレスでのアルキルケ
テンダイマー系サイズ剤添加量を0.07%を塗工する
こと以外は実施例7と全く同様にして上質紙を得た。得
られた上質紙は、紙中填料率4.3%であった。この上
質紙に、実施例1と同様の手順で発色剤層塗料を塗工し
上用紙を得た。この上用紙の非カプセル面の蒸留水の滴
下30秒後の接触角は135度であった。一方、下用紙
として同様の上質紙に実施例1と同様の手順で顕色剤層
塗料を塗工した。
【0045】
【表1】表1
【0046】
【表2】表2
【0047】
【発明の効果】本発明の上用紙タイプの感圧記録紙は、
インクジェット記録に使用した際にも、高品位の記録適
性を有し、かつ操業性にも優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西久保 俊文 東京都新宿区上落合1丁目30番6号 日 本製紙株式会社 商品開発研究所内 (56)参考文献 特開 昭59−159390(JP,A) 特開 平4−70375(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00 B41M 5/124 - 5/165

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】坪量30〜60g/mの基紙の片面に電
    子供与性有機発色剤を内包するマイクロカプセルを含む
    発色剤層を設けた感圧記録紙であって、該基紙のもう一
    方の面に蒸留水を滴下し30秒後に測定した接触角が8
    5〜130度であり、かつ該基紙の紙中填料率;a(重
    量%)とカナダ標準型フリーネスナンバー;b(ml)
    が次式を満たすことを特徴とするインクジェット記録用
    感圧記録紙。 【数1】 14≦a*b/100≦22
  2. 【請求項2】 該カナダ標準型フリーネスナンバー;b
    (ml)が、200≦ b ≦ 450 である請求項1記
    載の感圧記録紙。
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