JPH05254240A - 感圧性記録紙 - Google Patents

感圧性記録紙

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JPH05254240A
JPH05254240A JP9187564A JP8756491A JPH05254240A JP H05254240 A JPH05254240 A JP H05254240A JP 9187564 A JP9187564 A JP 9187564A JP 8756491 A JP8756491 A JP 8756491A JP H05254240 A JPH05254240 A JP H05254240A
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JP
Japan
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auxiliary layer
paper
layer
pigment particles
microcapsule
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JP9187564A
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English (en)
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Hezer Betz Gillian
ヘザー ベッツ ジリアン
Reed Terrence
テレンス・リード
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Wiggins Teape UK PLC
Original Assignee
Wiggins Teape UK PLC
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Priority to DE69117554T priority patent/DE69117554T2/de
Priority to US07/674,444 priority patent/US5162289A/en
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/124Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein using pressure to make a masked colour visible, e.g. to make a coloured support visible, to create an opaque or transparent pattern, or to form colour by uniting colour-forming components

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  • Color Printing (AREA)
  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 感圧性複写紙のマイクロカプセル層の下側
に、補助層を設けることで複写画像濃度の向上又はある
いはマイクロカプセル塗布量の節減を可能にする。 【構成】 基紙とマイクロカプセル層との間に、中空又
は非中空のプラスチック顔料粒子とバインダ−を含有す
る3〜6g/m2 の補助層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカ−ボンレス複写紙とし
ても知られる感圧性記録紙に関するものである。感圧性
記録紙自体は周知であって、ビジネス用記録紙セットの
製造に広く使用されている。様々なタイプの感圧性記録
紙が知られているが、最も広く使用されているのは転移
型である。転移型の感圧性記録紙を使用したビジネス用
複写紙セットは、少なくとも1種の発色剤の油性溶媒溶
液を含有するマイクロカプセルを下面に塗布した上用紙
(CBシ−トとも呼ばれる)と、顕色剤組成物を上面に
塗布した下用紙(CFシ−トとも呼ばれる)とで構成さ
れている。1枚以上のコピ−が必要な場合には、下面が
前記のマイクロカプセルで、上面が顕色剤組成物で塗布
された1枚以上の中用紙(CFBシ−トとも呼ばれる)
が使用される。筆記、タイプ又はインパクトプリンティ
ング(例えば、ドットマトリックスプリンタ−又はディ
ジホイ−ルプリンタ−)にて、記録紙上に印字圧力が加
わると、マイクロカプセルが圧壊されて発色剤溶液が顕
色剤組成物と接触して反応し、発色剤物質が発色する結
果、複写像が形成される。
【0002】本発明はマイクロカプセルを塗布して上記
したような上用紙又は中用紙を製造する基紙に関するも
のであると共に、マイクロカプセルを塗布した基紙を感
圧性記録紙の製造に使用することに関する。
【0003】感圧性記録紙の製造業界では、複写画像濃
度を増大させる手段について、あるいは発色剤及び/又
は顕色剤の使用量を減少させて満足な画像濃度を持った
複写像を得る手段について、絶え間ない研究が続けられ
ているが、本発明はそうした手段の提供を目指すもので
あって、マイクロカプセルが塗布される基紙に、プラス
チック顔料粒子を含む塗布組成物を予め塗布しておけ
ば、良好な複写画像が得られるという新しい知見に、本
発明は基礎を置いている。この場合のプラスチック顔料
粒子は中空物でも、非中空物でも差し支えない。そし
て、この予備塗布層は、好ましくはエクステンダ−とし
て無機の顔料粒子を含有する。
【0004】
【従来の技術】マイクロカプセルが塗布される基紙に、
予備塗布層を設けること自体は新規ではない。例えば、
英国特許出願明細書第2022646A号には、微細に分割され
た無機粒子とバインダ−を含有する予備塗布層の採用が
記載されている。このような予備塗布層の採用は、ボ−
ルペンを用いた場合の筆記性と、マイクロカプセル塗布
面でのインク受理性と改善し、複写画像をより鮮明にす
るものであると述べられている。
【0005】英国特許第1535654 号には、更紙基紙とマ
イクロカプセル塗布層との間に、クレ−とアルカリ金属
亜硫酸塩を含有するバリア−層を設けることが記載され
ており、このバリア−層は基紙の黄変を防止するもので
あると記載されている。
【0006】英国特許第1222187 号には、マイクロカプ
セル塗布層の下に、有機重合体ラテックスの塗布層を設
けることが記載されている。このラテックス塗布層は変
形可能であるので、マイクロカプセルの緩衝材又は保護
材として機能し、マイクロカプセルを塗布された用紙の
取扱い、積重ね及び貯蔵に際して、マイクロカプセルが
時期尚早に破壊されてしまうことを予防するものである
とされている。ポリビニルアルコ−ルのような親水性で
フィルム形成能を備えた重合体物質のアンダ−コ−ト層
を、付加的に設けることもこの英国特許に記載されてい
る。この付加的なアンダ−コ−ト層は基紙をシ−ルする
ので、比較的高価なラテックスの基紙への浸透を最少に
抑えることができると述べられている。
【0007】英国特許第1274667 号には、基紙として使
用される繊維質シ−ト材料に塗布されるマイクロカプセ
ル層の下側に、不溶性アルギン酸塩とデンプンを含む塗
布層を使用することが記載されている。この英国特許の
記載によれば、デンプンだけの代わりに、上記のような
塗布層を採用すると、マイクロカプセルの使用量をかな
り節減できると説明されている。
【0008】米国特許第3287154 号には、画像形成物質
が基紙の奥まで吸収されてしまうのを防止するために、
基紙にサイジングを施して補助バリア−層を設けること
が教示されている。そして、この種のバリア−層に適当
な成分として、クレ−及びワックスが記載されている。
【0009】英国特許出願第2179225A号には、マイクロ
カプセルの基紙への浸透を防止するために、マイクロカ
ブセル塗布層中にマイクロカプセルを集合させる上で有
効な補助層の使用が開示されている。この補助層は凝集
剤を含有する外、任意成分としてバインダ−、ラテック
ス、顔料、撥水剤及びその他の添加剤を含有する。
【0010】英国特許第1463017 号には、着色した物質
を含有するマイクロカプセルの層と、基紙との間に、バ
リア−層を使用することが記載されているが、バリア−
層に使用する成分については記載されていない。
【0011】英国特許第1370081 号には、マイクロカプ
セル層の下側に、マイクロカプセルの浸透を予防する上
で有効な保護剤とバインダ−の層を設けることが記載さ
れている。この技術はマイクロカプセル層自体内に保護
剤を導入する慣用手段の変形である。
【0012】英国特許第133714号には、プラスチックフ
ィルムにマイクロカプセルを塗布し、プラスチックフィ
ルムとマイクロカプセルト層との間に、細かい顆粒状固
体物質の補助層を設けることが記載されている。
【0013】ヨ−ロッパ特許出願第291315A 号には、基
紙と感熱性層との間に補助層を設けた感熱性記録材料が
記載されている。この場合の補助層は、細かい、好まし
くは中空の熱可塑性樹脂粒子と、バインダ−と、任意成
分として顔料を含有する。これに類似する記載は、ヨ−
ロッパ特許出願第341715A 号や特公昭55-86789号、同55
-140590 号、同60-248390 号、同62-5886 号、同63-281
886 号、同64-22588号、同64-30783号、同64-30785号、
同64-36483号、同64-36484号及び同64-58584号に見るこ
とができる。
【0014】プラスチック顔料粒子は中空のものも含め
て、それ自体、塗布組成物の成分とし製紙業界で公知で
ある。非中空のプラスチック顔料粒子は、1976年に発行
された「ペ−パ−コ−ティングピグメント」と題するTa
ppi 別冊第38号の第6章に記載されている外、1976年に
ジョンウィリ−エンドサン社から発行されたジェ−ムス
・ピ−・カ−セイ編の「パルプエンドペ−パ−−ケミス
トリ−エンドケミカルテクノロジ−」第3版第4巻、第
2073〜2074頁に紹介されている。プラスチック顔料自体
及び/又はプラスチック顔料の紙への塗布について記載
した特許には、英国特許第1229503 号、同第1468398 号
及び同第1389122 号等がある。中空プラスチック顔料と
これを紙に塗布することについては、英国特許第137063
2 号、同第1488554 号に記載されている外、1984年に開
催されたTappi コ−ティング会議でのシ−・シ−・ヘメ
ンウェ−、ジェ−・ジェ−・ラティナ−及びジェ−・イ
−・ヤング等による「ペ−パ−コ−ティングに於ける中
空球状重合体顔料」と題する論文及び1989年5月版の
「パルプエンドペ−パ−」に於けるダブリュ−・ジェ−
・ハスキンス及びディ−・アイ・ルンデによる論文「中
空球状顔料による紙の光沢度及び印刷適性の改良」に記
載されている。同様な中空プラスチック顔料は、米国フ
ィラデルフィアのロ−ムアンドハス社から発行された商
標名「ロパック」(Ropaque) で販売されている製品の製
品情報紙にも紹介されている。
【0015】マイクロカプセル層の下側に予備塗布層や
補助層を設けることについての様々な提案が従来なされ
ているのにも拘らず、また感熱性記録材料用の補助層を
含めて紙用塗布物又は紙用充填材として、中空顔料の使
用が従来提案されているにも拘らず、転移型感圧性記録
紙で通常使用されているマイクロカプセル層の下側に、
プラスチック顔料、好ましくは中空顔料を含有する補助
層を設けると、一定のマイクロカプセル塗布量当りの複
写画像形成が改善され、従って、マイクロカプセルの塗
布量を減少させても従来品に匹敵する複写画像が形成さ
れることは、従来認識されていない。
【0016】
【発明の記述】従って、本発明は、基紙と、その基紙上
に塗布された補助層と、顕色剤と接触することで色を発
する発色剤の油性溶媒溶液を含有し、前記の補助層上に
塗布された圧壊性マイクロマプセル層とを備えた感圧性
複写紙に於いて、前記の補助層がプラスチック顔料粒子
とバインダ−を含有していることを特徴とする感圧性記
録紙を提供する。そしてまた、本発明は上記のような感
圧性記録紙を用いた感圧性記録紙セットと提供する。
【0017】本発明の補助層に使用するプラスチック顔
料粒子は、結合力を殆ど又は全く持たない重合体であっ
て、使用条件下、すなわち、ウェグへの塗布工程、乾燥
工程及びカレンダリング等の仕上げ工程等の条件で、フ
ィルム形成能を持たない。このプラスチック顔料粒子は
中空でも、非中空でも差し支えない。なかでも。中空の
プラスチック顔料粒子は、画像形成能が良好であるが、
比較的高価であるのが欠点である。本発明の補助層はま
た、紙用塗布物として通常使用される無機顔料粒子、例
えば、炭酸カルシウム、カオリン又は焼成カオリン等の
粒子を含有することができる。補助層用のバインダ−
は、例えばスチレン−ブタジエンラテックスのような通
常の紙塗膜用バインダ−が使用可能であって、これには
好ましくはポリビニルアルコ−ル(PVOHと略記する)が
混合することができる。PVOHなしでラテックスを使用す
ると、補助層に許容できないほどの亀裂が発生すること
がある。PVOHに代わる亀裂発生防止材には、カルボキシ
メチルセルロ−スのような水溶性でフィルム形成能を持
つ重合体がある。
【0018】補助層は典型的には、30〜50%の固形分濃
度で調合される。補助層の乾燥塗布重量は、一般に約3
〜6g/m2 である。そして、プラスチック顔料粒子
は、典型的には補助層の約20〜90%を占めるが、この数
値は臨界的なものではない。この範囲の下限値でも相当
の効果を挙げることができる。
【0019】適当な中空プラスチック顔料粒子の具体例
は、米国フィラデルフィアのロ−ムアンドハス社からた
商標「ロパック OP-90」で販売されている中空のアクリ
ル/スチレンビ−スである。このビ−ズは固形分濃度37
%のエマルジョンとして提供され、当初は空胴部が水で
満たされている。紙に塗布するに際しては、乾燥によっ
て粒子の芯から水を拡散させて空気で置換することで中
空粒子を調製する。均粒子径は0.4 ミクロン程度であっ
て、当該粒子はフィルム形成能を持たず、殆ど又は全く
結合力を持っていない。
【0020】適当な中空プラスチック顔料粒子の別の例
は、ロ−ムアンドハス社の重合体粒子「ロパック E283
5」である。このものは「ロパック OP-90」と化学的に
は類似するが、一次粒子が互いに合体して集合構造を呈
し、個々の中空粒子間に空隙が存在する点で、「ロパッ
ク OP-90」と物理的に相違する。「ロッパック E2835」
は固形分濃度27%のエマルジョンとして提供されてい
る。
【0021】適当な非中空プラスチック顔料粒子の例
は、ダウケルカル社から「プラスチックビグメント 722
E 」の商標で販売されているカルボキシル化ポリスチレ
ンの顔料粒子である。この粒子は固形分濃度50%のエマ
ルジョンとして提供され、平均粒子径は0.45ミクロン程
度である。この粒子はフィルム形成能を持っていない。
【0022】基紙に補助層を塗工する塗布方法は、特に
限定されるものではなく、例えば、ブレ−ドコ−ティン
グ、メタリングロ−ルコ−ティングなどが、オンマシン
又はオフマシンで採用可能である。
【0023】本発明の感圧性複写紙は、上記した転移型
の複写紙ゼットに於けるCBシ−ト及びCFBシ−トの
両方に使用することができる。CFBシ−トの製造に本
発明の複写紙を使用する場合は、マイクロカプセルが塗
布された紙の反対面に、顕色剤が塗布される。CFBシ
−ト用の複写紙を製造するに際しては、オンマシンでビ
ルブレ−ドコ−ティングを採用することが特に好まし
い。何故なら、この方法によれば、紙の一方の面に補助
層をロ−ルで塗工しながら、同時に紙の他方の面に顕色
剤をブレ−ドで塗工できるからである。補助層が塗工さ
れた面には、次いでマイクロカプセルが別の操作で塗工
される。ビルブレ−ドコ−タ−のロ−ルコ−ティング素
子には、補助層が適切な塗布量で塗工できるよう、ワィ
ヤ−を巻いた高速メ−タ−リングロ−ルが設けられてい
る。
【0024】本発明は転移型感圧性複写紙に適用される
ものであるが、基紙の同一面に発色剤溶液を含有するマ
イクロカプセルと、顕色剤組成物との両方を1層で又は
多層で塗布した所謂自己保有型感圧性複写紙にも適用す
ることができる。このような複写紙は当業界で周知であ
るので、詳しい説明は省略する。
【0025】補助層の点を除くと、本発明の複写紙は通
常のものであって、そうした複写紙は特許文献又はその
たの文献に記載されているので、ここでは詳しい説明を
省略するが、例を挙げれば次の通りである。
【0026】(i) マイクロカプセルは、例えば米国特許
第2800457 号、同第2800458 号、同第3041289 号に記載
されているように、ゼラチンと1種又は2種以上の他の
重合体とのコアセルベ−ションによって製造することが
でき、また例えば米国特許第4001140 号、同第4105823
号に記載されているように、重合体前駆物質のインシュ
チ重合によっても製造することができる。
【0027】(ii) マイクロカプセル中に使用される発
色剤物質は、3,3−ビス(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド(CVL)及び3,
3−ビス(1−オクチル−2−メチルインド−ル−3−
イル)フタリドのようなフタリド誘導体又は2´−アニ
リノ−6´−ジメチルアミノ−3´−メチルフルオラ
ン、6´−ジメチルアミノ−2´−(N−エチル−N−
フェニルアミノ−4´−メチルフルオラン)及び3´−
クロロ−6´−シクロヘキシルアミノフルオランのよう
なフルオラン誘導体が挙げられる。
【0028】(iii) 発色剤物質を溶解する溶媒として
は、部分水素化されたタ−フェニル、アルキルナフタン
レン、ジアリ−ルメタン誘導体、ジベンジルベンゼン誘
導体、アルキルベンゼン誘導体、ジフェニル誘導体等
を、ケロセンのような希釈剤又はエクステンダ−と任意
に混合して使用できる。
【0029】(iv) 顕色剤物質には、米国特許第375376
1 号に記載されているような酸性クレ−。米国特許第36
72935 号又は同第4612254 号に記載されているようなフ
ェノ−ル系樹脂、米国特許第3024927 号に記載されてい
るような有機酸又はその金属塩が使用できる。
【0030】マイクロカプセルが塗布される前の紙の厚
さ及びグラメ−ジは、通常のものであって、例えば、厚
さは約60〜90ミクロンの範囲にあり、グラメ−ジは約35
〜50g/m2 の範囲に、高くても約90g/m2 程度であ
る。紙のグラメ−ジは最終的に得られる複写紙をCBシ
−トに使用するか、CFBシ−トに使用するかによって
多少変化する。比較的グラメ−ジが高い紙は、通常CB
シ−トに適用される。
【0031】
【実施例】以下本発明を実施例によって説明するが、そ
こでの「部」及び「パ−セント」は、特別な断りがない
かぎり重量基準である。 実施例1 この実施例は、中空のプラスチック顔料粒子(以下、H
PPPと略記する)を含む補助層を設けた例を説明す
る。カ−ボンレス複写紙の商業的製造に使用されるよう
な、表面サイズされた48g/m2 の基紙に、ブレ−ドコ
−タ−を使用して、補助層用組成物を固形分濃度32.2
%、湿潤塗布量約15g/m2 (乾燥基準5g/m2 )で
塗布した。この補助層用組成物(A) の組成は、乾燥基準
で次の通りであった。 (A) 湿潤重量(kg) 乾燥% HPPP(「ロパック OP-90」) 2300 85 PVOH(固形分濃度14.3%) 700 10 ラテックス(固形分濃度50%) 100 5 3100 100 ここで使用したPVOHは日本のクラレから「ポバ−ル
105」として供給されるものである。また、ラテックス
は英国サザンプトンのエニケムエラストマ−社から「エ
ニケム 5594 」として供給されるスチレン−ブタジエン
ラテックスである。
【0032】補助層は、約5.6 N/m(32 pli)の圧力
で押圧した後、常法通りカレンダ−がけした。こうして
補助層を塗工した紙に、次いで通常のマイクロカプセル
塗布組成物をメ−タ−リングロ−ルコ−タ−で塗布し、
CBシ−トを得た。この場合、マイクロカプセルの塗布
量を変化させた。塗布組成物はマイクロカプセル以外
に、バインダ−と、複写紙の取扱いに際して及び貯蔵中
での時期尚早なマイクロカプセルの圧壊を防止するため
に、ゼラチン状になっていない澱粉とセルロ−ス繊維フ
ロックとの混合物を含有している。また、マイクロカプ
セルはそれぞれ、混合炭化水素油に発色剤物質の通常の
混合物を溶かした溶液を含有したものである。発色剤を
混合して使用することは、酸で洗浄したモンモリロナイ
トクレ−を顕色剤として塗布したシ−トと共に使用し
て、黒色の複写画像を得るうえで有効である。比較品を
調製するために、補助層を設けない点以外は上記したも
のと同じ基紙に、上記したところと同一のマイクロカプ
セル塗布組成物を塗工した。
【0033】2種のマイクロカプセル塗布紙をカレンダ
−強度テストに供した。このテストはマイクロカプセル
塗布紙を、酸洗浄したモンモリロナイト顕色剤を塗布し
た紙に重ね、これを実験用カレンダ−に通してマイクロ
カプセルを破壊することで顕色紙上に像を形成させ、次
に発色画像の反射率(I) 測定し、その値を未使用の顕色
紙の反射率(I0 ) に対比した比率(I/I0 ) を求め、これ
をカレンダ−強度の値とする。従って、その値(I/I0 )
が低ければ低い程、発色画像が濃い。
【0034】反射率の測定は、カレンダ−してから2分
後及び48時間後の2つについて行い、いずれも場合と
も、その間試料は暗所に保管した。2分後の発色は主と
して発色剤混合物中の迅速反応発色剤に起因するもので
あり、48時間後の発色は混合物中の緩慢反応発色剤に起
因する(迅速反応発色剤に起因する画像の退色も、カレ
ンダ−強度に影響を及ぼす)。いずれの場合とも、カレ
ンダ−強度の値は良好な複写画像を形成するマイクロカ
プセル塗布紙の能力の示すものである。
【0035】補助層を有し、マイクロカプセル塗布量が
異なる複写紙について得られたテスト結果と、補助層を
持たないマイクロカプセル塗布紙について得られたテス
ト結果を、次の表1に示す。
【0036】
【表1】 マイクロカプセル 補助層の カレンダ−強度 塗布量(g/m2 ) 有無 2分後 48時間後 5.4 あり 52.4 43.5 5.4 なし 60.2 52.2 3.8 あり 54.4 46.3 3.7 なし 62.8 54.3 表1から明らかな通り、補助層を設けた複写紙の使用
は、補助層のない比較品の複写紙に較べて、複写画像濃
度が高い。
【0037】実施例2 本例は中空のプラスチック顔料粒子と無機顔料粒子、す
なわち、炭酸カルシウムの粒子の両方を含有する補助層
を設けた例である。比較例としては中空プラスチック顔
料粒子を含まない補助層を紙に塗布した。補助層を設け
た紙にマイクロカプセルを塗布する等の手順は、実施例
1に記載したところと実質的に同じである。目標とした
マイクロカプセルの塗布量は4.8 g/m2 であり、同じ
く補助層の塗布量は5〜6g/m2 である。補助層は実
施例1と同様にカレンダ−した。補助層を持たない比較
複写紙にも、マイクロカプセルを塗布した。
【0038】使用した補助層用組成物の詳細を下記の
(B) 〜(J) に示す。各組成物に於いて、中空プラスチッ
ク顔料粒子(HPPP)は「ロパック OP-90」(固形分
濃度37%)であり、PVOHは「ポバ−ル 105」(固形
分濃度14.3%)であり、ラテックスは「エニケム5594」
(固形分濃度50%)である。
【0039】 (B) 湿潤重量(kg) 乾燥% HPPP 129.3 77.6 PVOH 35.4 8.3 CaCO3 3.0 5.0 ラテックス 11.1 9.1 178.8 100.0 フランスのロ−ンプ−ランの英国子会社フタ−ジェリフォ−ド から固形物として提供される「カロパク F」。 (C) 炭酸カルシウムに固形分濃度75%のスラリ−である
「ハイドトカ−ブ 90 」(スイスのプレッセスタウファ
−A.G.の英国代理店クロックストンエンドガリ−から入
手)を使用した以外は、上記の(B) と同じ。
【0040】 (D) 湿潤重量(kg) 乾燥% HPPP 121.5 65.4 PVOH 33.3 7.0 CaCO3 (「カロパク F」) 13.6 20.0 ラテックス 10.5 7.7 178.9 100.1 (E) 炭酸カルシウムに「ハイドトカ−ブ 90 」を使用し
た以外は、上記の(D) に同じ。
【0041】 (F) 湿潤重量(kg) 乾燥% HPPP 141.6 65.4 CaCO3 (「カロパク F」) 16.0 20.0 ラテックス 23.5 14.7 181.1 100.1 (G) 湿潤重量(kg) 乾燥% HPPP 102.6 52.0 PVOH 41.0 8.0 CaCO3 (「カロパク F」) 22.8 30.0 ラテックス 15.2 10.0 181.1 100.0
【0042】 (H) 湿潤重量(kg) 乾燥% HPPP 85.4 40.0 PVOH 44.4 8.0 CaCO3 (「カロパク F」) 31.6 40.0 ラテックス 19.0 12.0 180.2 100.0 (I) 比較例 湿潤重量(kg) 乾燥% 水 20.0 -- カルボキシメチルセルロ−ス 64.0 2.2 焼成カオリン 62.0 62.0 CaCO3 (「ハイドロカ−ブ90」) 13.0 13.0 ラテックス 43.6 21.8 202.6 100.0
【0043】焼成カオリンは米国ジョ−ジア州のアング
ロ−アメリカンクレ−・オブ・アトランタから「アルフ
ァテック」として提供されるものである。カルボキシメ
チルセルロ−スの固形分濃度は5%である。混合物のpH
は、ラテックスの添加前に水酸化ナトリウムで8.0 に調
節した。混合物の粘度を調節するために、水を付加的に
添加した。 (J) 比較例 湿潤重量(kg) 乾燥% カオリン 98.0 70.0 ラテックス 84.0 30.0 CMC(固形分濃度5%) 8.4 (3.0) 190.4 100.0 カオリンは英国のイングリッシュチャイナクレ−・オブ
・セントオ−ステルから「SPS 」として販売されている
ものである。混合物の固形分濃度を低下させるために、
爾後水を添加した。
【0044】補助層とマイクロカプセル層を塗工した複
写紙をカレンダ−強度試験に供した結果を次の表2に示
す。
【0045】
【表2】 カレンダ−強度 補助層の組成 2分後 48時間後 B(77.6%HPPP/5%CaCO3 ) 38.5 31.7 C ( 同 上 ) 38.8 31.2 D (65.4%HPPP/20%CaCO 3 ) 39.1 32.5 E ( 同 上 ) 38.7 31.6 F (同上、但しPVOH含まず) 37.7 31.2 G (52%HPPP/30%CaCO 3 ) 41.3 34.2 H (40%HPPP/40%CaCO 3 ) 43.6 38.0 I (比較例、焼成カオリン 50.0 42.3 CaCO3 ) J (比較例、カオリン) 53.5 45.7 補助層なし 57.0 50.4
【0046】上のデ−タから次のことが分かる。 a) 補助層を設けたものはすべて、これを設けない複
写紙に比較して複写画像濃度が高い。 b) 中空のプラスチック顔料粒子を配合した補助層を
設けたものはすべて、これを配合していない補助層を設
けた比較例(I) 及び(J) に較べて、複写画像濃度が高
い。 c) 炭酸カルシウム(填料)の割合を増加させ、これ
に応じて中空プラスチック顔料粒子の割合を減少させた
場合、填料の含量が約20%程度まで(中空プラスチック
顔料粒子の含量を約65%に減少)画像濃度に殆ど影響を
及ぼさないが、填料の含量がこの値を越えると、画像濃
度が僅かに低下する。 d) ポリビニルアルコ−ルを使用しなくても、画像濃
度には殆ど影響がない。 e) 中空プラスチック顔料粒子と併用する炭酸カルシ
ウムのタイプは、画像濃度に殆ど影響しない。
【0047】実施例3 本例は中空又は非中空プラスチック顔料粒子を含有する
別の補助層組成、固形分濃度50%の別のスチレン−ブタ
ジエンラテックス(ダウケミカル社から提供される「ダ
ウW294310 」として既に知られている「ダウDL950 」)
を使用し、ポリビニルアルコ−ルとラテックスの相対的
な使用量を変動させた場合の例を説明するものである。
中空プラスチック顔料粒子(HPPP)には「ロパック
OP-90 」を使用し、非中空プラスチック顔料粒子(SP
PP)には「プラスチックビグメント722E」を使用し
た。PVOHには「ポバ−ル105 」を使用した。プラス
チック顔料の含量と炭酸カルシウム填料の含量は、いず
れの補助層組成でも、それぞれ65.4%及び20.0%と同じ
にした。
【0048】マイクロカプセルを塗布すること等の爾後
の複写紙製造手順は、実施例2と実質的に同一である。
補助層の乾燥塗布量は約6g/m2 とした。補助層を持
たない比較の基紙にも、マイクロカプセルを塗布した。
使用した補助層の組成の詳細は、次の(K) 〜(Q) に示
す。 (K) 湿潤重量(kg) 乾燥% HPPP 121.5 65.4 PVOH 33.3 7.0 CaCO3 (「カロパク F」) 13.6 20.0 ラテックス 10.5 7.7 178.9 100.0
【0049】 (L) 湿潤重量(kg) 乾燥% HPPP 97.2 65.4 PVOH 26.6 7.0 CaCO3 (「ハイドロカ−ブ90」) 14.5 20.0 ラテックス 8.4 7.7 146.7 100.0 (M) 湿潤重量(kg) 乾燥% SPPP 136.3 65.4 PVOH 50.0 7.0 CaCO3 (「カロパク F」) 20.0 20.0 ラテックス 15.4 7.7 水 5.8 --- 227.5 100.1
【0050】 (N) 湿潤重量(kg) 乾燥% HPPP 121.5 65.4 PVOH 23.6 4.9 CaCO3 (「カロパク F」) 13.6 20.0 ラテックス 13.5 9.8 172.2 100.1 (O) 湿潤重量(kg) 乾燥% HPPP 121.5 65.4 PVOH 17.8 3.7 CaCO3 (「カロパク F」) 13.6 20.0 ラテックス 15.3 11.1 172.2 100.1 (P) 湿潤重量(kg) 乾燥% HPPP 121.5 65.4 PVOH 14.4 3.0 CaCO3 (「カロパク F」) 13.6 20.0 ラテックス 16.2 23.6 水 6.0 --- 171.7 100.1 (Q) 湿潤重量(kg) 乾燥% SPPP 136.3 65.4 PVOH 49.0 7.0 CaCO3 (「ハイドロカ−ブ90」) 26.7 20.0 ラテックス 15.4 7.7 227.4 100.1
【0051】補助層とマイクロカプセル層を塗布した複
写紙をカレンダ−強度試験に供して得られた結果を、マ
イクロカプセルの乾燥塗布量と共に表3に示す。各紙に
はぼ同じ塗布量でマイクロカプセルが塗布されるよう目
論んだが、補助層を塗布した紙の表面の平滑度が相違す
るため、実際には塗布量を同一にすることができなかっ
た。表3にはまた、摩擦汚れ(FS)試験の結果も併記
した。
【0052】摩擦汚れ試験は、マイクロカプセル塗布紙
の製造後、その塗布紙にかかる圧力(例えば、塗布紙を
リ−ルに緊密に巻き取られる場合等)又は使用中にかか
る圧力(例えば、マイクロカプセル塗布紙同志を重ねる
場合とか、塗布紙の塗布面に他の紙又は他の物品と置く
場合等)に、耐え得るマイクロカプセル塗布紙の程度の
指標を提供するものである。この試験は次の通り行われ
る。
【0053】マイクロカプセル塗布層と顕色剤塗布層が
接触するよう、マイクロカプセル塗布紙を顕色剤塗布紙
の下に置く。平滑な金属シリンダ−(重さ約3.6kg )
を、顕色剤塗布紙の非塗布面に載せ、顕色剤塗布紙をマ
イクロカプセル塗布紙の表面上で滑らせるように引っ張
る。これにより、若干のマイクロカプセルが圧壊して発
色剤溶液が放出される結果、顕色剤塗布紙と接触して発
色する。この発色領域の反射率(I) を測定し、その値か
ら未使用の比較顕色剤塗布紙の反射率(I0 ) に対する割
合を求める。この比率(I/I0 ) が摩擦汚れ値(FS値)
である。FS値が高い程発色濃度が低く、つまり、圧壊
するマイクロカプセルの数が少なく、従って、画像を得
ることを目的としない不可避的な加圧に対して、マイク
ロカプセル塗布紙が良好な耐久性を備えていることを示
す。
【0054】
【表3】 補助層 マイクロカプセルの カレンダ−強度 FS値 の組成 塗布量(乾燥基準) 2分後 48時間後 (%) K 3.9 35.7 31.2 84.0 L 5.7 36.1 31.4 81.0 M 4.2 42.3 36.9 90.6 N 5.2 35.7 30.8 80.2 O 4.4 35.8 31.0 82.1 P 4.3 34.9 30.5 82.5 Q 4.7 44.0 39.6 91.7 補助層なし 4.7 56.3 50.8 96.0
【0055】マイクロカプセルの塗布量が相違するの
で、直接対比するのは難しいが、上表より次のことを指
摘することができる。 a) プラスチック顔料粒子が中空であるか、非中空で
あるかでしか相違しない(K) と(M) との対比から、非中
空物を使用するよりも中空物を使用した方が、より強い
発色が得られることが分かる。 b) PVOH:ラテックスの比率でしか異ならない
(N),(O) 及び(P) (その比率はそれぞれ1:2,1:3
及び1:4)の対比から、この比率は余り重要でないこ
とが分かる。 c) 炭酸カルシウムのタイプが相違するだけの(M) と
(Q) の対比から、炭酸カルシウムのタイプも余り重要で
ないことが分かる。 d) 補助層を持つ複写紙はすべて、補助層を持たない
比較の複写紙に較べて画像濃度が高い。 e) 補助層の設置は例外なくFS値を低下させ、この
点で満足な複写紙を提供する。
【0056】実施例4 本例は中空又は非中空のプラスチック顔料粒子を使用し
た補助層(R) 〜(V) に本例は中空又は非中空のプラスチ
ック顔料粒子を使用した補助層(R) 〜(V) について説明
する。プラスチック顔料粒子を含まない補助層を設けた
場合についても、比較のため実験した。固形分濃度50%
の別のスチレン−ブタジエンラテックス(ダウケミカル
社の「ダウ675 」)を、先の実施例との比較のため使用
した。補助層組成(T) でのHPPPは「ロパックOP-90
」であり、組成(U) 〜(W) でのそれは「ロパックE2835
」である。SPPPは「プラスチックピグメント722
E」であり、PVOHはすべて「ポバ−ル105 」を使用
した。HPPP含量の影響を調査するため、組成(U) 〜
(W) ではHPPPの量を変化させた。
【0057】マイクロカプセルを塗布する等の爾後の操
作は、実施例3と実質的に同じである。各補助層組成物
は固形分濃度32〜36%の範囲で塗布した。塗布した補助
層はすべて、圧力約5.6 N/m(32 pli )でカレンダ−
処理を施した。組成(T) の補助層については、カレンダ
−処理の影響を評価するためカレンダ−を省略した。補
助層を持たない比較の複写紙にもマイクロカプセルを塗
布した。採用した補助層の組成を次に示す。
【0058】 (R) 湿潤重量(kg) 乾燥% SPPP 115.0 55.4 PVOH 21.0 3.0 CaCO3 (「ハイドロカ−ブ90」) 40.0 30.0 ラテックス 23.0 11.6 水 86.0 -- 285.0 100.0 (S) 比較例 湿潤重量(kg) 乾燥% PVOH 42.0 6.6 CaCO3 (「ハイドロカ−ブ90」) 80.0 67.4 ラテックス 46.0 26.0 水 54.0 -- 222.0 100.0
【0059】 (T) 湿潤重量(kg) 乾燥% HPPP 75.0 55.4 PVOH 10.5 3.0 CaCO3 (「ハイドロカ−ブ90」) 20.0 30.0 ラテックス 11.6 11.6 水 25.0 -- 227.5 100.0 (U) 湿潤重量(kg) 乾燥% HPPP 164.0 55.4 PVOH 17.0 3.0 CaCO3 (「ハイドロカ−ブ90」) 32.0 30.0 ラテックス 18.0 11.6 231.0 100.0
【0060】 (V) 湿潤重量(kg) 乾燥% HPPP 130.0 35.0 PVOH 21.0 3.0 CaCO3 (「カロパク F」) 50.0 50.0 ラテックス 24.0 12.0 水 60.0 -- 285.0 100.0 (W) 湿潤重量(kg) 乾燥% HPPP 93.0 25.0 PVOH 21.0 3.0 CaCO3 (「カロパク F」) 60.0 60.0 ラテックス 24.0 12.0 水 87.0 -- 285.0 100.0
【0061】本実施例で得られた複写紙のカレンダ−強
度試験及び摩擦汚れ試験の結果を、マイクロカプセルの
塗布量の測定値と共に表4及び表5に示す。なお、「ロ
パックE2835 」のプラスチック顔料は、既述した通り、
中空粒子の集合体からなるので、表5では比較を容易に
するためAHPPPで表示した。
【0062】
【表4】 補助層 マイクロカプセルの カレンダ−強度 FS値 の組成 塗布量(乾燥基準) 2分後 48時間後 (%) 補助層なし 2.9 73.1 65.6 95.5 (比較例) 3.5 68.3 63.0 95.8 4.8 65.5 60.5 96.0 4.8 64.8 57.3 95.2 5.4 60.8 56.0 95.8 R 2.5 65.5 57.9 95.2 ( SPPP55%) 3.5 61.8 56.7 93.6 4.1 59.9 53.2 94.9 4.4 60.5 52.5 95.6 5.2 58.5 53.0 96.0 S 2.9 66.8 60.7 95.6 (比較補助層) 4.0 63.6 57.7 96.0 4.4 63.5 55.9 96.0 5.0 61.3 54.0 94.4 6.3 59.5 52.8 95.2 T 3.7 58.8 52.1 94.8 (カレンダ−有) 4.1 56.2 49.3 93.2 ( HPPP55%) 5.2 55.0 48.7 94.4 5.6 54.9 46.1 92.5 5.7 53.1 46.6 92.4 T 3.4 55.2 48.1 92.8 (カレンダ−無) 4.9 53.7 47.7 92.0 5.2 53.7 45.4 94.8 6.0 51.6 45.2 94.0
【0063】
【表5】 補助層 マイクロカプセルの カレンダ−強度 FS値 の組成 塗布量(乾燥基準) 2分後 48時間後 (%) U 3.0 56.1 47.6 85.7 (AHPPP55%) 3.4 54.0 47.2 88.0 4.3 50.7 42.9 90.0 4.7 49.6 42.3 90.0 5.6 48.1 42.4 91.1 V 2.6 59.1 52.9 92.4 (HPPP35%) 3.9 56.3 48.5 90.8 4.1 53.7 46.5 92.4 5.4 52.5 44.3 94.8 W 3.6 62.3 54.0 93.6 (HPPP25%) 3.4 58.5 50.6 94.0 4.3 56.6 48.2 95.2 5.1 56.5 47.8 94.8
【0064】表4及び表5から次のことが分かる。 a) プラスチック原料を含まない比較補助層を含め
て、補助層を設けた複写紙はすべて、マイクロカプセル
の塗布量が同程度である補助層のない比較品に較べて画
像濃度が改善されている(すなわち、カレンダ−強度
(CI値)が低い)。 b) プラスチック原料を含まない比較補助層を持つ複
写紙で得られる画像濃度は、同程度のマイクロカプセル
塗布量に於いて、本発明に従った様々な補助層を持つ複
写紙の画像濃度よりもかなり貧弱である(つまり、CI
値が高い)。 c) 中空のプラスチック顔料を使用した補助層を備え
た複写紙は、非中空プラスチック顔料を使用した補助層
を備えた複写紙に比較して、同等の顔料量及び同等のマ
イクロカプセル塗布量に於いて、改善された画像濃度を
示す(つまり、CI値が低い)。 d) 集合した中空プラスチック顔料を使用した補助層
を持つ複写紙は、集合していない中空プラスチック顔料
を使用した補助層を持つ複写紙に比較して、同等の顔料
量及び同等のマイクロカプセル塗布量に於いて、改善さ
れた画像濃度を示す(つまり、CI値が低い)。 e) 中空プラスチック顔料粒子にカレンダ−を施す
と、同等のマイクロカプセル塗布量で、画像濃度が僅か
に低下するが(CI値が僅かに高くなるが)、カレンダ
−を施すことは、別の理由から望ましい。従って、カレ
ンダ−を施すことは、画像濃度に多少の影響を及ぼすだ
けで、外の利点を損なうものでないことを、上記の実験
結果は裏付けている。 f) 補助層の中空プラスチック顔料粒子の比率を減少
させると、画像濃度が低下する(CI値が高くなる)。 g) 補助層を持たない複写紙に比較して、比較補助層
を設けたこと及び非中空プラスチック顔料の補助層を設
けたことにより、FS値は殆ど影響を受けないが、中空
のプラスチック顔料の補助層を設けた場合に較べると、
低いFS値を示す。しかし、この減衰は画像濃度の増大
という本発明の利点を無効にするものではない。
【0065】上の考察結果は本発明の補助層で得られる
利点を際立たせたものである。しかしながら、本発明の
利点は、本発明の補助層を設けない場合のマイクロカプ
セル塗布量よりも、低い塗布量で所定の画像濃度を得る
ことができる点にも認めることができる。例えば、48時
間後のCI値が約56である複写紙を調製する場合に、補
助層を設けなければマイクロカプセルの乾燥塗布量を5.
4 g/m2 としなければならないが、比較補助層を設け
ればその塗布量を4.4 g/m2 とすることができ、また
非中空のプラスチック顔料の補助層を設ければ、塗布量
を3.5 g/m2に減少させることができる。マイクロカ
プセル層は補助層又は顕色剤層に比較して高価である
ので、マイクロカプセルの塗布量の節減は特に有利であ
る。
【0066】実施例5 本例はビルブレ−ドコ−タ−を使用して基紙に一方の面
に本発明の補助層を塗布しながら、同時に基紙の他方の
面に顕色剤層を塗布する例を説明するものである。顕色
剤層の塗布、計量はビルブレ−ドコ−タ−のブレ−ド側
で行い、補助層の塗布はロ−ル側で行った。ロ−ル側に
は所望の塗布量で塗布が行えるように、ワイヤ−を巻き
付けた高速メ−タ−リングロ−ルが付設されている。す
べての塗布紙には常法通り、約5.6 N/m(32 pli)の
圧力でカレンダ−処理を施した。次に、メ−タ−リング
ロ−ルコ−タ−により補助層の上に、マイクロカプセル
を塗布してCFBシ−トを得た。補助層用組成物(固形
分濃度約35%)の組成は次の通りである。
【0067】 湿潤重量(kg) 乾燥% SPPP(「プラスチックピグ 262.0 55.4 メント722E」) CaCO3 (「カロパク F」) 68.0 30.0 ラテックス(「ダウ 675」) 53.0 11.6 PVOH(「ポバ−ル 105」) 48.0 3.0 水 220.0 -- 651.0 100.0 補助層の塗布は次の4つの塗布量、すなわち、近似値で
3.7 ,3.8 ,4.0 及び4.8 g/m2 で行った。塗布に用
いた顕色剤の組成は、活性顕色剤成分として酸洗浄され
たジオクタヘドラルモンモリロナイトを、希釈剤として
カオリンを、バインダ−としてスチレン−ブタジエンラ
テックスをそれぞれ含有する通常もので、この組成物を
乾燥塗布量7g/m2 で塗工した。マイクロカプセル層
は実施例1に記載したものと実質的に同じである。
【0068】また、使用した基紙はCFBシ−トを製造
する際に使用される通常の基紙で、そのグラメ−ジは38
g/m2 であった。商業的に入手可能な酸洗浄されたジ
オクタヘドラルモンモリロナイトとカオリンを含む顕色
剤成分を、38g/m2 の基紙に8g/m2 で塗布し、そ
の紙に補助層を設けることなく、マイクロカプセルを塗
布して、比較のためのCFBシ−トを作成した。
【0069】こうして得られた各CFBシ−トについて
行ったカレンダ−強度試験及び摩擦汚れ試験の各試験結
果を、各シ−トについて測定した補助層、顕色剤層(C
F)及びマイクロカプセル層の乾燥塗布量と共に、次の
表6に示す。
【0070】
【表6】 塗布量( g/m2 マイクロカプ カレンダ−強度 FS値 (a) 補助層 セル塗布量 2分後 48時間後 (%) (b) CF (a) ゼロ 3.9 67.1 58.0 96.8 (b) 約8 5.0 63.7 56.4 95.8 (比較例) 5.3 63.2 56.2 95.2 6.0 60.8 54.4 95.6 6.8 60.5 52.9 95.6 (a) 4.0 3.6 67.7 61.2 94.6 (b) 9.0 4.5 65.7 57.9 93.4 4.2 62.4 53.0 94.3 4.3 61.0 52.0 94.3 5.8 57.0 -- 94.8 (a) 4.8 3.2 66.1 59.5 93.6 (b) 8.9 3.1 63.3 55.8 94.0 4.3 59.9 53.5 93.6 4.0 58.5 51.6 92.9 4.7 59.0 52.6 94.9 (a) 3.8 2.6 72.0 62.9 94.8 (b) 8.8 3.7 67.2 59.2 96.4 4.4 67.5 59.2 94.4 4.6 63.2 55.6 96.0 5.4 62.3 55.2 94.9 (a) 3.7 2.6 72.2 63.9 95.6 (b) 6.5 3.0 68.8 61.7 95.2 4.0 66.4 58.4 95.6 5.3 62.8 55.5 94.4 5.8 62.8 53.5 94.0
【0071】比較の複写紙と4.8 g/m2 の補助層を持
つ複写紙とを対比すると、後者はマイクロカプセルの塗
布量がかなり低いにも拘らず、画像濃度はほぼ同等であ
ることが、表6に示す結果から分かる。塗布量が厳密に
は相違するので絶対的な対比ではないが、同様なこと
は、4.0 g/m2 の補助層を持つ複写紙についても言え
る。補助層の塗布量が異なる他の2つの複写紙について
は、比較の複写紙に比較して殆ど利点を備えていない。
この理由は本例に有っては補助層の存在量が不十分であ
るためと考えられる。摩擦汚れ試験結果も、補助層の塗
布量が多い2種類の複写紙は、比較の複写紙に較べて良
好であることを示しているが、補助層の塗布量が少ない
2種類の複写紙では、僅かながら悪い結果を示してい
る。
【0072】実施例6 本例も実施例5と同様、CFBシ−トに補助層を設ける
例を説明する。実施例5ではビルブレ−ドコ−タ−を使
用して、基紙に顕色剤層と補助層を同時に塗布したが、
本例では顕色剤層を基紙にまず塗布して乾燥してから、
別のブレ−ドコ−タ−を使用して補助層を塗布した。補
助層の塗布量は乾燥基準で3.5 g/m2とした。補助層
を塗布した紙には、実施例5と同様にマイクロカプセル
を塗布した。補助層、顕色剤層及びマイクロカプセル層
の調合は、実施例5に述べたところと同じである。補助
層を設けず、顕色剤層だけを設けた紙にもマイクロカプ
セルを塗布して比較の複写紙を得た。基紙には実施例5
で使用したものと同じ基紙を使用した。本例で得られた
複写紙をカレンダ−強度試験及び摩擦汚れ試験に供した
結果を、マイクロカプセルの測定塗布量と共に表7に示
す。
【0073】
【表7】 マイクロカプセル カレンダ−強度 FS値 塗布量(乾燥基準) 2分48時間後 (%) 補助層なし 4.7 66.0 56.9 98.0 (比較例) 5.1 64.0 55.4 96.4 5.5 61.7 53.4 97.6 6.4 58.6 51.5 96.4 6.9 58.9 51.0 97.6 補助層あり 3.8 66.3 57.5 96.0 4.2 60.2 51.6 96.8 4.8 56.5 49.1 95.6 4.7 53.3 45.7 95.2 5.5 54.3 47.1 95.2
【0074】上に示した結果から、対比可能な塗布量に
於いて、補助層を有する複写紙は、極めて優れた画像濃
度を与え(すなわち、CI値が低い)、画像像度で比較
すれば、補助層を備えた複写紙はマイクロカプセルの塗
布量がかなり少なくても、同等の画像濃度を与えること
が分かる。また、補助層を設けた複写紙は、比較の複写
に較べて、FS値が僅かに低い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 テレンス・リード イギリス、エムイー7 3アールピー、ケ ント、ジリンガム、ヘンプステッド、グレ ンウッド・クローズ 4

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基紙と、その基紙上に塗布された補助層
    と、顕色剤と接触することで色を発する発色剤の油性溶
    媒溶液を含有し、前記の補助層上に塗布された圧壊性マ
    イクロマプセル層とを備えた感圧性複写紙に於いて、前
    記の補助層がプラスチック顔料粒子とバインダ−を含有
    していることを特徴とする感圧性記録紙。
  2. 【請求項2】 プラスチック顔料粒子が中空である請求
    項1記載のの感圧性記録紙。
  3. 【請求項3】 プラスチック顔料粒子が非中空である請
    求項1記載の感圧性記録紙。
  4. 【請求項4】 前記の補助層が無機質の顔料粒子をさら
    に含有している請求項1〜3のいずれか1項記載の感圧
    性記録紙。
  5. 【請求項5】 前記のバインダ−がラテックスとポリビ
    ニルアルコ−ルとの混合物である請求項1〜4のいずれ
    か1項記載の感圧性記録紙。
  6. 【請求項6】 前記の補助層が乾燥塗布量基準で、約3
    〜6g//m2 量で存在する請求項1〜5のいずれか1
    項記載の感圧性記録紙。
  7. 【請求項7】 プラスチック顔料粒子が補助層の約20〜
    約90重量%を占める請求項1〜6のいずれか1項記載の
    感圧性記録紙。
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