JP2014169512A - 油性物質入りマイクロカプセルを含有する印刷用紙 - Google Patents

油性物質入りマイクロカプセルを含有する印刷用紙 Download PDF

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Abstract

【課題】
紙表面を、手、筆記具などを用いて圧力を加えた時に、油性物質を内包するマイクロカプセルが潰れて油性物質を発する印刷用紙を提供する。
【解決手段】
基材の少なくとも片面に、油性物質を内包したマイクロカプセル及び接着剤を含有する塗工層を設けた印刷用紙。前記油性物質が、香料である印刷用紙。前記マイクロカプセルの塗工量が乾燥状態で0.3g/m以上である印刷用紙。前記マイクロカプセルがウレタンカプセルである印刷用紙。前記マイクロカプセル及び接着剤を含有する塗工層を、非接触式の塗工方式にて設けた、印刷用紙。前記非接触式の塗工方式が、カーテンコーター、スプレーコーター、エアナイフコーターのいずれかである、印刷用紙。
【選択図】 なし

Description

本発明は、特定の成分をマイクロカプセル化したカプセルを含有する印刷用紙に関する。
従来から、スキンケア成分、香料成分、染料成分、鎮痛成分、消臭成分、抗酸化成分、殺菌成分、蓄熱成分などを内包したマイクロカプセルは、衛生用紙、湿布、芳香剤、消臭剤、農薬など様々な分野で使用されている(特許文献1〜4等)。
例えば、一般に、人間は日常生活で様々な香りに接しながら暮らしている。香りによっては,心地よく感じる香りや,食欲をそそる香り,不愉快に感じる香りがあり,日本語では、人間がどの様に感じるかによって、香り・匂い・臭い等の文字を当てている。何れの場合も、その香りから人間は種々の情報を得ており、香りが情報伝達手段としての役割を果たしていることは明らかである。また、香りの情報が人間の感情に大きく働きかけることも知られている。
ところで、従来から香りにかかわる商品や、装置が数多く提供されている。例えば、臭いの打ち消し(消臭)を目的とするものとして、香水・オーデコロンのように好ましい香りを付けて身体の匂いを蔽い隠すものや、トイレ用芳香剤のように固体化した芳香剤から徐々に芳香を昇華させて、空気中の悪臭を蔽い隠すようにしたものや、トレイ用消臭剤のようにトイレの臭いの物質(例えば、アンモニア)を中和する物質を固体化し、使用時に昇華させて、空気中の臭気物質と反応させて中和させるもの等がある。換言すれば、付加した香りで元の香り(臭い)を感覚的に圧倒して蔽い隠す隠蔽剤と、化学的に反応させて元の香り(臭い)の分子のもつ働きをなくす脱臭剤とに大別できる。
また、香りの情報が人間の感情に大きく働きかけることを利用したものとして、アロマテラピー等で知られるように、好ましい香りで環境(空気中)を満たしてリラクゼーション効果を促すようにしたものがある。例えば、香料を蒸発させたり、線香を焚くことで好ましい香りを空気中に放出するようにした商品や等が提供されている。また、『香りと環境』(空気調和・衛生工学会編、岩橋基行著、理工学図書株式会社発行)の空調接続型香りシステムに開示されるように、香り発生装置を持ち、発生させた香りを空調機のダクトに混入させて部屋全体に香りを流すようにしたシステムも提供されている。
また、紙から芳香を発生させる技術として、芳香発生感熱紙がある(特許文献1)。香りを放出する芳香材を、熱溶解または熱破壊される被覆材で被覆して感熱紙上に塗布した芳香発生感熱紙を、専用のファクシミリ送受信装置を使用して加熱しすることで、画像データの送信と共に香り情報を放出させる技術も提供されている。
また、特定の香料を含むマイクロカプセルを塗着した香料部を備えた本に関する技術として、読者が本を開いて次いで香料部を指で擦ると香りを発散することができ、実物の香りを伝達するというものがある(特許文献2)。香料部と、凸部とを本を閉じたときに接触するように配置して設け、本を閉じたときに、香料部と凸部とが接触して香料部に含有した香料を内包したカプセルを割るようにすることで、香料部に含有した香りを内包したカプセルのうち割れたカプセルから香りが空気中に発散して、香りを伝達することができるという技術である(特許文献3)。しかし、この場合、印刷インクに香料カプセルを混ぜて印刷することにより、香料カプセルを紙に付着させるものであり、印刷しない部分にはカプセルを付着させることはできない。
特開平11−20315号公報 特開2011−93169号公報 特開平6−286359号公報
上記のような従来技術では、マイクロカプセルを印刷インキに混ぜて印刷するため印刷部以外にマイクロカプセルを付着することができず、また制御可能な形でマイクロカプセルに内包されている成分を放出させる事ができない、特殊な装置がないとマイクロカプセルに内包されている成分を発生させることができないなどの問題があった。
このような状況に鑑み、本発明の目的は、特殊な装置を用いることなく、用紙の全面にマイクロカプセルを含有させ、マイクロカプセル内の成分を徐放させる印刷用紙を製造する技術を提供することである。
そこで、上記課題を解決するため、鋭意研究開発を進め、原紙の少なくとも片面に、油性物質を内包させたマイクロカプセル及び接着剤を含有する塗工層を設けることにより、上記課題を解決する事ができた。すなわち、これに限定されるものではないが、本発明は以下の発明を含む。
1.基材の少なくとも片面に、油性物質を内包したマイクロカプセル及び接着剤を含有する塗工層を設けた印刷用紙。
2.前記油性物質が、香料である1に記載の印刷用紙。
3.前記マイクロカプセルの塗工量が乾燥状態で0.3g/m以上である、1または2の印刷用紙。
4.前記マイクロカプセルがウレタンカプセルである1〜3のいずれかに記載の印刷用紙。
5.前記マイクロカプセル及び接着剤を含有する塗工層を、非接触式の塗工方式にて設けた、1〜4のいずれかに記載の印刷用紙。
6.前記非接触式の塗工方式が、カーテンコーター、スプレーコーター、エアナイフコーターのいずれかである、5に記載の印刷用紙。
本発明の印刷用紙を、手、筆記具などで加圧することで、油性成分を内包したカプセルが壊れ、油性成分が空気中に発散して、その成分の効果が得られる。また、ウレタンカプセルを用いれば、加圧しなくても油性成分が徐々に放出され、その成分の効果が得られる。
本発明の印刷用紙は、基材上の少なくとも片面に少なくとも1層以上の塗工層を設けた印刷用紙である。
本発明の印刷用紙は、オフセット印刷、レーザープリンタ、インクジェットプリンタ、電子写真方式の印刷など各種印刷方式で印刷可能であるため、書籍、ぬり絵、折り紙、封筒、ノート、コピー用紙、包装用紙、シールなどの紙製文房具などさまざまな用途に用いることができる。
本発明の印刷用紙は、基材の少なくとも片面に、油性成分を含有するマイクロカプセルと接着剤とを含む塗工層(以下、マイクロカプセル層という)を設ける。本発明の印刷用紙は、上記マイクロカプセル層の他に、澱粉類などの水溶性成分を主成分とするサイズプレス層、顔料を含む顔料塗工層を設けることができる。
従って、一つの態様において、本発明の印刷用紙は、原紙層(基材)とマイクロカプセル層を有する印刷用紙であり、また別の態様において、原紙層(基材)とマイクロカプセル層とサイズプレス層を有する印刷用紙であり、また別の態様において、原紙層(基材)とマイクロカプセル層とサイズプレス層と顔料塗工層を有する印刷用紙であり、また別の態様において原紙層(基材)とマイクロカプセル層と顔料塗工層を有する印刷用紙である。いずれの態様においてもマイクロカプセル層は、最外層にあることが好ましい。
また、電子写真用転写紙として用いる場合は、電子写真用転写紙の帯電性を調整するために、導電剤を上記各層のいずれかに配合してもよい。すなわち、電気抵抗性をコントロールしてトナー定着性を向上させるために、塩化ナトリウムや硫酸ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、アルミン酸ソーダ、リン酸ナトリウム等の無機塩、及び蟻酸カリウム、シュウ酸ナトリウムなどの無機導電剤や、ジメチルアミノエチルメタアクリレートなどの有機導電剤を加えて、外添で塗布する。
(基材)
本発明の基材としては、シート状のものであれば、公知であるもの全て使用する事ができるが、価格や入手が安易である事から、木材パルプを主成分とする紙を用いる事が好ましい。木材パルプとしては、化学パルプ(針葉樹の晒または未晒クラフトパルプ、広葉樹の晒または未晒クラフトパルプ等)、機械パルプ(グラウンドパルプ、サーモメカニカルパルプ、ケミカルサーモメカニカルパルプ等)、脱墨パルプ等のパルプを単独または任意の割合で混合して使用することができる。
基材に填料を含有させると、基材の不透明度と平滑性が向上するため好ましい。填料としては、水和珪酸、ホワイトカーボン、タルク、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、酸化チタン、合成樹脂填料等の公知の填料が例示可能である。又、要求品質に応じてこれらを併用することも可能である。
基材を抄紙する際のpHは、酸性、中性、アルカリ性のいずれでも良く、基材の坪量は特に制限されない。また、基材には、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて硫酸バンド、サイズ剤、紙力増強剤、歩留まり向上剤、着色剤、染料、消泡剤、pH調整剤等の助剤を含有しても良い。
本発明における基材となる原紙の抄紙方法は特に限定されず、トップワイヤー等を含む長網抄紙機、オントップフォーマー、ギャップフォーマ、丸網抄紙機、長網抄紙機と丸網抄紙機を併用した板紙抄紙機、ヤンキードライヤーマシン等を用いて行うことができる。抄紙時のpHは、酸性、中性、アルカリ性のいずれでもよいが、中性またはアルカリ性が好ましい。抄紙速度は、特に限定されない。
本発明において基材となる原紙の坪量は特に限定されないが、30g/m〜200g/mが好ましい。より好ましくは、40g/m〜130g/mである。単層抄きでも多層抄きでもよい。原紙をオンラインソフトキャレンダ、オンラインチルドカレンダなどにより、塗工工程の前に、予め平滑化しておいてもよい。
(マイクロカプセル層)
本発明において、マイクロカプセル層は、油性物質を内包したマイクロカプセルと接着剤とを含有する。マイクロカプセル層は、接触方式の塗工方式で塗工すると、マイクロカプセルが潰れたり、壊れたりして所定の効果を発揮しない可能性があるため、非接触方式で塗工することが好ましい。非接触方式の塗工方法としては、カーテン塗工方式、エアナイフ塗工方式、スプレー塗工方式などがある。
マイクロカプセルとしての塗工量(重量)は、乾燥状態で0.25g/m以上とすることができる。上限は特に限定されないが、コスト面や効果が頭打ちになることも考慮して2.0g/m以下が好ましい。また、塗工液には、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて蛍光染料、導電剤、保水剤、耐水化剤、pH調整剤、消泡剤、潤滑剤、防腐剤、界面活性剤等の助剤を含有しても良い。
マイクロカプセル層を基材上に塗工する際、塗工液中のマイクロカプセルの濃度は、1.0重量%〜10.0重量%が好ましく、塗工液の塗工量は、マイクロカプセルとしての塗工量が、上記の範囲内となる塗工量とすればよい。例えば、塗工液濃度を13.0重量%とした場合、2g/m程度塗工すればよいことになる。
接着剤
本発明において、マイクロカプセル層で使用する接着剤としては、特に制限されないが、完全ケン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルアルコール、アセトアセチル化ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アマイド変性ポリビニルアルコール、スルホン酸変性ポリビニルアルコール、ブチラール変性ポリビニルアルコール、オレフィン変性ポリビニルアルコール、ニトリル変性ポリビニルアルコール、ピロリドン変性ポリビニルアルコール、シリコーン変性ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール、末端アルキル変性ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコール類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アセチルセルロースなどのセルロースエーテル及びその誘導体、澱粉、酵素変性澱粉、熱化学変性澱粉、酸化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉(例えば、ヒドロキシエチル化澱粉など)、カチオン化澱粉、デキストリンなどの澱粉類、ポリアクリルアミド、カチオン性ポリアクリルアミド、アニオン性ポリアクリルアミド、両性ポリアクリルアミドなどのポリアクリルアミド類、ポリエステルポリウレタン系樹脂、ポリエーテルポリウレタン系樹脂、ポリウレタン系アイオノマー樹脂などのウレタン系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリル共重合体などのスチレン−ブタジエン系樹脂、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、不飽和ポリエステル樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリル酸エステル、カゼイン、ゼラチン、アラビヤゴム、ポリビニルブチラール、ポリスチロース及びそれらの共重合体、シリコーン樹脂、石油樹脂、テルペン樹脂、ケトン樹脂、クマロン樹脂などを例示することができる。これらは併用してもよい。
マイクロカプセル
本明細書においてマイクロカプセルとは、内包物質(本発明においては、油性物質である)を膜で包んだカプセルをいうが、場合によっては、内包物質を包む膜のこともいう。
本発明のマイクロカプセルは、油性成分を最適なマイクロカプセル化製造方法により、膜で包むことにより製造できる。マイクロカプセルの製造方法としては、例えば、コアセルバーション法によるゼラチンやカゼインの蛋白質壁膜、in-situ重合法による尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂などのアミノ樹脂壁膜、界面重合法によるポリイソシアネートとポリオールからなるウレタン系樹脂壁膜などを使用することができる。
本発明において、マイクロカプセル内の油性物質を膜外に徐々に放出させたい場合は、ウレタンカプセルを用いると、膜の緻密性が適度に低い為、膜を潰さなくてもマイクロカプセル内の油性物質を適度に放出することができる。徐々に放出させられるものとして、例えば、揮発性の油性物質が挙げられる。
ウレタン系樹脂壁膜の製造方法は、例えば、乳化剤としてポリビニルアルコールを含有した水溶性液体中に、ポリイソシアネートを含有した油状成分を添加し乳化分散した後、ポリウレタンウレア膜で油状成分を被覆させる方法が挙げられる。
ウレタンカプセルの製造において使用するポリビニルアルコールには、完全ケン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコールなどを例示することができ、これらに限定されるものではないが、泡由来の付着物低減の点から完全ケン化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルアルコールを使用することが望ましく、部分ケン化ポリビニルアルコールを使用することがさらに望ましい。
ウレタンカプセルの製造において使用するポリイソシアネートとは、2個以上のイソシアネート基を有する化合物を指し、具体例としては、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、キリシレン−1,4−ジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、プロピレン−1,2−ジイソシアネート、ブチレン−1,2−ジイソシアネート、エチリジンジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,4−ジイソシアネート、イソホクロジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンの付加物、ヘキサメチレンジイソシアネートとヘキサントリオールの付加物、ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット体、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体、イソホロンジイソシアネートのイソシアヌレート体、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート、トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンの付加物、キリシレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンの付加物、トリレンジイソシアネートのイソシアヌレート体、トリス−(p−イソシアネートフェニル)チオホスファイトなどがある。これらのポリイソシアネートは単独で使用しても、二種以上併用してもよい。
また、カプセル膜形成時に親水性液体中に多価アミン化合物を存在させても良い。多価アミン化合物としては、分子中に2個以上の−NH基または−NH2基を有していればすべて使用可能である。具体的な物質としてはジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、1,3−プロピレンジアミン、へキサメチレンジアミン等の脂肪族多価アミン;脂肪族多価アミンのエポキシ化合物付加物;ピペラジン等の脂環式多価アミン;3,9−ビス−アミノプロピル−2,4,8,10−テトラオキサスピロ−(5,5)ウンデカン等の複素環式ジアミン等を挙げることができる。これらの多価アミンの少なくとも1種が親水性液体中か、または乳化分散液中に添加される。
また、多価アミンの添加時期については、多価イソシアネートと電子供与性有機発色剤を含有する疎水性液体を親水性液体中に乳化分散する前後何時であっても良い。多価アミンを添加する時期、あるいは反応温度等を適当に調節することによりカプセル膜の膜質を調節することができる。
本発明において、内包物質を包んだマイクロカプセルの大きさは、特に限定されないが、直径1〜200μmのものが好適に用いることができる。
マイクロカプセルと接着剤の配合比率は、重量比でマイクロカプセル:接着剤=1:1〜1:30とすることができ、1:1〜1:15がより好ましく、さらには1:2〜1:5が印刷時の裏抜けや色むらがないため好ましい。
油性物質(内包物質)
本発明でマイクロカプセルに内包させる油性物質としては、特に限定されないが、香料成分、スキンケア成分、即ち、皮膚の保護や皮膚炎の抑制に有効な成分、人が皮膚や鼻または口から吸収でき人に有用な成分、有害動物・昆虫の忌避成分、精油成分等があげられ、具体的には、香料、スクワラン、グリチルリチン酸若しくはそのエステル、オリーブ油、ビタミン類、セラミド、アミノ酸類、ラズベリー類、ラベンダー、ジャスミン、ペパーミント、ローズマリー、ローマンカモミール、ユーカリ、ヒノキチオール、アロエエキス、カテキン、ホホバ油、柑橘油等が挙げられる。油性物質としては、揮発性のものでも揮発性でないものでも良く、用途によって選択することができる。
香料としては、その種類は特に限定されるものではない。香料は、食品に香りと味の一部を付与する食品添加物(フレーバー)と、食品以外のものに香りを付けるフレグランス(香粧品香料)に大別される。一般に香料は、様々な植物や一部の動物から抽出された天然香料、あるいは化学的に合成された合成香料(ごうせいこうりょう)を多数調合して作られる。これらはフレーバー、フレグランスにかかわらず調合香料(ちょうごうこうりょう)と呼ばれる。本発明においては、例えば、人に快感を与えるものを香料として用いることができる。この香料の場合は、動物性香料、あるいは植物性香料の天然香料や、合成香料が挙げられる。合成香料としては、例えば、アルコール類、フェノール類の水酸化合物及びそれらの誘導体、アルデヒド類、ケトン類のカルボニル化合物などが挙げられる。これらの香料を単独で用いる、あるいは複数を組み合わせて用いてもよい。
農作物を食い荒らすネズミ、ノウサギやイノシシなどの有害動物の忌避剤を、本発明の香料として利用することができる。例えば、不飽和アルコール及びアルデヒド、グアサジン、カプサイシンなどが、有害動物の忌避剤として、使用することができる。
上記に挙げたような香料を殻内に封じ込めて、マイクロカプセル化したものが、マイクロカプセル化した香料であり、そのマイクロカプセル化した香料と接着剤を混合することにより、マイクロカプセル化した香料を均一に分散し、保持することができる。
こうして発散された香りは、読者の鼻または口から吸い込まれ、鼻の奥にある嗅覚神経によって受容されて知覚することができる。
このような香りを内包したカプセルは、カプセルが割れていないときには香が発散しない状態となり香らない状態とすることができる。一方、カプセルを割り香料が露出した状態とすることにより、香る状態とすることができる。このように香る状態とするには、紙表面を手、筆記具を用いて香りを内包したカプセルを割る形態とすることで、香りを発散させることが可能となる。また、揮発性の香料において、ウレタンカプセルを使用すれば、香りを徐放させることができる。
本発明の印刷用紙においては、以下の処理を施すこともできる。
(プレカレンダー処理)
本発明においては、オンラインソフトキャレンダ、オンラインチルドカレンダなどにより塗工前の原紙にプレカレンダー処理を行い、原紙を予め平滑化しておくことができる。
(サイズプレス)
本発明においては、水溶性高分子を主成分とするサイズプレス層を設けることができる。水溶性高分子としては、主として澱粉、酸化澱粉などの各種澱粉、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコールなどの水溶性高分子を含有する。
クリア塗工液の塗工方式は、いずれの方法を用いても構わないが、ポンド式や、ゲートロールコータやロッドメタリングサイズプレスなどのフィルム転写式塗工方式が好ましい。
(顔料塗工)
本発明の印刷用紙は、原紙上に、顔料と接着剤を主成分とする塗工液を塗工・乾燥して塗工層を設けることができる。
顔料塗工層に含有する顔料
本発明の塗工層に用いる顔料としては、例えば、カオリン、クレー、焼成クレー、エンジニアードカオリン、デラミネーテッドクレー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、タルク、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、酸化亜鉛、珪酸、珪酸塩、コロイダルシリカ、サチンホワイトなどの無機顔料および密実型、中空型、またはコアーシェル型などの有機顔料などを必要に応じて単独または2種類以上混合して使用することができる。
塗工方法・塗工機
本発明においては、通常用いられるコータであればいずれを用いても良い。オンマシンコータでもオフマシンコータでも良く、オンマシンコータであれば、サイズプレスコータ、ゲートロースコータなどのロールコータ、ビルブレイドコータ、ブレードメタリングサイズプレスコータなどのコータを使用できる。
(乾燥工程)
本発明において、湿潤塗工層を乾燥させる方法に制限はなく、例えば蒸気過熱シリンダ、加熱熱風エアドライヤ、ガスヒータードライヤ、電気ヒータードライヤ、赤外線ヒータードライヤ等各種の方法が単独もしくは併用して用いることができる。
(表面処理)
本発明においては、以上のように製造した紙を必要に応じて表面処理する。好ましい態様において、本発明の印刷用紙は、スーパーカレンダーや高温ソフトニップカレンダー等のカレンダーで表面処理を行うことができる。
本発明の印刷用紙は、繰り返し使用しても香りを持続させて用いることができる。
基材の表面には、ミクロのオーダーでマイクロカプセルが不規則に配置されており、繰り返し手、筆記具で加圧しても、毎回異なるカプセルを壊す事になる事により、紙表面を加圧する度に、香りを継続させて発散させることができる。
以下、本発明を実施例によって更に詳述するが、これにより限定されるものではない。また、特に断らない限り、以下に記載する「部」及び「%」は、それぞれ「重量部」及び「重量%」を示す。
作成した印刷用紙の評価方法は以下に示す方法で行った。
(1)香り:筆記具で加圧したときの香りのたち具合を官能試験にて評価した。
◎:100cm以上離れたところでも香りを感じる
○:50〜100cm離れたところでも香りを感じる
△:10〜50cm離れたところでも香りを感じる
×:鼻を印刷用紙につけても香りを感じない
(2)印刷時の裏抜け:オフセット輪転機で片面に墨ベタ印刷を施した印刷用塗工紙を、印刷裏側から観察し、裏抜けを目視にて評価した。目視の評価は4段階とした。
◎:裏の印刷部が殆ど認識できない、○:裏の印刷部が目立たない、
△:印刷部がやや目立つ、×:印刷部が目立ち、裏面の画質或いは見た目を劣化させている。
(3)色むら:印刷用紙の色むらを、以下の基準により目視により4段階で評価した。
◎:色むらが認識できない、○:目立つ色むらはない、△:色むらがある、×:色むらが目立つ。
[実施例1]
(基材)
パルプ原料としてCSF390mlの広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)87部とCSF480mlの針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)13部を使用し、パルプ100部に対して、紙力増強剤(カチオン化澱粉)0.5部、硫酸アルミニウム0.55部、炭酸カルシウム13部を配合した紙料を長網抄造機で抄造して、坪量64g/mの基材を得た。
(カプセルスラリー)
カプセルスラリーの調製の際、香料オイルに天然ユーカリオイルを使用し、オイル135部に対し、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)社製:ミリオネートMR−200)を4.5部、ヘキサメチレンジイソシアネートの3量体化合物(住友バイエルウレタン(株)社製:スミジュールN3200)を5部溶解した。次に予め用意した10%ポリビニルアルコール水溶液(PVA105:完全ケン化型、重合度500、クラレ社製)185部中に染料溶液を加え、卓上ホモミキサーを用い乳化分散を行い、油滴の平均粒径4.5μmのO/Wタイプエマルションを得た。次いでこの乳化物中に10%トリエチレンテトラミン7部を添加し、40%の固形分濃度に調製し、撹拌下で系の温度を1時間かけて70℃に加熱し、1時間この温度を保持した。その後室温に戻し、マイクロカプセルスラリーを得た。
下記配合からなる配合物を混合する事により塗工液とした。
<塗工液>
ヒドロキシエチル化澱粉(商品名:ETHYLEX2035 TATE&LYTE社製) 10.0重量%
香料(ユーカリオイル)入りマイクロカプセルスラリー 3.0重量%
次いで、塗工液を前記基材の片面に、固形分で塗工量3.0g/mとなるようにしてエアナイフコーターを用いて塗工した後、乾燥を行ない、印刷用紙を作成した。
[実施例2]
澱粉をラテックスとした以外は、実施例1と同様にして印刷用紙を作製した。
[実施例3]
澱粉をポリビニルアルコール(クラレ社製:PVA117)とした以外は、実施例1と同様にして印刷用紙を作成した。
[実施例4]
マイクロカプセルスラリーを1.0重量%とした以外は、実施例1と同様にして印刷用紙を作成した。
[実施例5]
マイクロカプセルスラリーを10.0重量%とした以外は、実施例1と同様にして印刷用紙を作成した。
[実施例6]
ゲートロールコーターを使用して塗工を行う以外は、実施例1と同様にして印刷用紙を作成した。
[比較例1]
マイクロカプセル化していないユーカリオイルを塗工液中の香料として使用した以外は、実施例1と同様にして印刷用紙を作成した。
[比較例2]
接着剤を使用せずに塗工液を調整した以外は、実施例1と同様にして印刷用紙を作成した。
実施例及び比較例で得られた印刷用紙の評価結果を表1に示す。
Figure 2014169512

Claims (6)

  1. 基材の少なくとも片面に、油性物質を内包したマイクロカプセル及び接着剤を含有する塗工層を設けた印刷用紙。
  2. 前記油性物質が、香料である請求項1に記載の印刷用紙。
  3. 前記マイクロカプセルの塗工量が乾燥状態で0.25g/m以上である請求項1または2の印刷用紙。
  4. 前記マイクロカプセルがウレタンカプセルである請求項1〜3のいずれかに記載の印刷用紙。
  5. 前記マイクロカプセル及び接着剤を含有する塗工層を、非接触式の塗工方式にて設けた、請求項1〜4のいずれかに記載の印刷用紙。
  6. 前記非接触式の塗工方式が、カーテンコーター、スプレーコーター、エアナイフコーターのいずれかである、請求項5に記載の印刷用紙。
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