JP2004300590A - 表面サイズ剤塗布液、その塗工方法並びに塗工原紙 - Google Patents
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Abstract
【課題】塗工用原紙を製造する際のサイズプレス工程において、薄い液膜を安定して形成させ、ロッドメタリング方式における低塗布量の塗工を可能とする表面サイズ剤塗布液を提供する。
【解決手段】表面サイズ剤塗布液中の固形分として、表面サイズ剤50〜97重量%と、3重量%以上の滑剤またはアルキルケテンダイマーを3〜30重量%含有し、濃度1重量%程度の塗工原紙用水性表面サイズ剤塗布液を、ロッドメタリングサイズプレス塗工方式により原紙上に塗工して、塗工原紙を得る。
【選択図】 なし
【解決手段】表面サイズ剤塗布液中の固形分として、表面サイズ剤50〜97重量%と、3重量%以上の滑剤またはアルキルケテンダイマーを3〜30重量%含有し、濃度1重量%程度の塗工原紙用水性表面サイズ剤塗布液を、ロッドメタリングサイズプレス塗工方式により原紙上に塗工して、塗工原紙を得る。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗工タイプ情報記録紙の原紙に好適に用いられる、表面サイズ剤塗布液と、その塗工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙の製造工程におけるサイズプレスの役割としては、主に紙の表面強度を向上させること、紙に必要な撥水性を与えることにあり、紙の要求品質に応じて塗工方式、塗工剤、塗布量を設定して製造するのが一般的である。
【0003】
塗工方式としては2ロール方式、ロール転写型塗工方式、ロッドメタリング型塗工方式等がある(非特許文献1参照)。
【0004】
2ロール方式は、2本のロールで紙をはさみ込み、形成されるニップ部に塗液を供給して塗液溜りを作り、紙に塗液を付与する方式である。従って、その構造上塗液に原紙を浸すことから、紙層内部にまで塗液を浸透させたい場合には適した方法である。一方、紙の表面に一定量の塗工層を設けようとする場合は、紙層中に浸透する分他の方式と比較して多量の塗液が必要となるため塗液濃度は低くせざるを得ない。塗液濃度が低くなると、一定塗工量を付着させるために大量の水を紙に付与することになり、サイズプレス工程における断紙頻度が高くなるほか、サイズプレス工程以降の乾燥負荷が増し、抄速が充分に上げられなくなる。さらに、塗液濃度が低いことは、シワが発生するなどの品質変動が大きくなる弊害ももたらす。そこで塗液濃度を高くすると粘度が上昇し、良好な塗工適性が得られ難いなど多くの問題がある。また、塗工速度が速くなると、ロール間のスリップが生じるため塗工速度も余り大きくはできない。
【0005】
ロール転写型塗工方式は、2つのロールの間に作られた液溜り部から、直接あるいは1個以上のロールを介してアプリケータロールに塗液の薄膜を形成させ、これを紙に転写する方式である。そのため紙層内部への塗液の浸透は少ない。2ロール塗工と比較して塗液濃度を高くすることは可能であるが、塗液の粘性が高い、あるいは塗工速度が速い場合は、ボイリングと呼ばれる液溜り部の波うち現象が起こり、均一な塗工ができなくなることがあるため、塗液濃度・塗工速度に制約がかかる。
【0006】
ロッドメタリングサイズプレス塗工方式は、塗液を塗液ボックスから供給し、ロッド(棒)で掻き取って一定量の塗液の薄膜をアプリケータロールに形成し、これを紙に転写する方式である。転写方式であるから紙層内部への浸透が少なく表面に塗工層を形成することが容易であり、液溜がないので高速塗工においてもボイリングがないなど、上記他塗工方式が有する欠点がなく、優れた方法である。
【0007】
【非特許文献1】紙パルプ技術便覧(第5版) 275頁〜278頁、339頁〜351頁
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この優れた方式にもなお改善すべき問題点があった。
【0009】
すなわち、ロッドメタリングサイズプレスはその塗工構造から、塗布量が高く、ロール上の液膜を厚くできる場合は問題無く塗工できるものの、低い塗布量を得るために薄い膜厚で製造しようとすると、ロッド・ロッドホルダ・アプリケータロール・塗料の幾つかあるいは全部に振動が生じたり、一定の周期を有する塗工パターンが生じて均一な塗工面が得られない、などの問題点があることがわかってきた。特に塗工液が合成サイズ剤を多く含む場合のように、極めて低粘度の塗工液の場合は、その傾向が顕著であった。
【0010】
合成サイズ剤を多く含む塗工液を低塗布量塗工する用途としては、例えば情報記録紙の分野がある。
【0011】
ファクシミリやコンピューター分野、計測機器など、各種プリンターや印字装置によって情報を記録され用いられる情報記録用紙には、感熱記録紙、感圧複写紙、インクジェット記録紙などがある。感熱記録紙の場合は、無色または淡色の染料前駆体と顕色剤とを含有する感熱記録層塗液を、感圧記録紙の場合は染料前駆体を含有するマイクロカプセル層塗液、あるいは顕色剤層塗液を、インクジェット記録紙の場合は顔料と結着剤からなるインク受容層をそれぞれ支持体となる原紙上に塗工して製造される。これら塗工層を構成する成分はいずれも高価であり、しかもこれら成分が紙層内部へ浸透すると不要な発色の原因となることから、紙層内部への浸透はできるだけ避けるべきである。従って、これら塗工層成分を効率よく原紙表面に留めるため、原紙を高速でサイズプレスして、塗工液の紙層内部への浸透を抑制することは不可欠である。
【0012】
そこで、本発明は、塗工原紙を製造する際のサイズプレス工程において、ロッドメタリングサイズプレス塗工方式により、サイズ剤の薄い液膜を安定して形成させ、高速、低塗布量の塗工を可能とし、塗工原紙または情報記録紙を効率よく製造することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題について鋭意検討を重ねた結果、ロッドメタリングサイズプレス塗工方式において、低粘度のサイズ液を高速で塗工しようとすると、メータリングロッドとホルダ、ロッドとアプリケーションロールと紙表面の間で振動が起こったり、周期的塗工パターンが生じるのは、粘度が低く薄い液膜は破れやすく、何かのきっかけで液膜が破れるためであることを見出した。更に、検討を進めた結果、塗工液の薄い液膜は各装置間の一種の潤滑膜として機能しており、塗工が高速になると、薄い液膜は強烈な剪断力にさらされる結果、液膜が破れると思われた。そこで、液膜の潤滑性を上げることを検討し、潤滑性向上剤として、アルキルケテンダイマーまたは滑剤を少量、具体的には表面サイズ剤塗布液中の固形分を、50〜97重量%のサイズ剤と、3〜30重量%の潤滑成分とすることにより、高速塗工に耐えるサイズ剤塗布液が得られることを見出し本発明を完成した。
【0014】
即ち、本発明の請求項1の発明は、表面サイズ剤塗工液中の固形分として、表面サイズ剤50〜97重量%と、潤滑成分としてアルキルケテンダイマーあるいは滑剤を3〜30重量%含有してなる塗工原紙用水性表面サイズ剤塗布液である。
【0015】
請求項2の発明は、上記塗工原紙用水性表面サイズ剤塗布液を、原紙の少なくとも一方の面にロッドメタリングサイズプレス塗工方式を用いて塗工することを特徴とする、塗工原紙用水性表面サイズ剤の塗工方法である。
【0016】
請求項3の発明は、塗工速度が900m/分以上であることを特徴とする請求項2記載の塗工原紙用水性表面サイズ剤の塗工方法である。
【0017】
請求項4の発明は、請求項1の塗工原紙用水性表面サイズ剤塗布液を、原紙の少なくとも片面に請求項2の塗工方法を用いて、塗工量(絶乾重量値)を片面で0.05〜0.5g/m2塗工したことを特徴とする塗工原紙である。
【0018】
請求項5の発明は、請求項4記載の塗工原紙上に、情報記録用塗工層を設けたことを特徴とする塗工タイプ情報記録用紙である。
【0019】
【発明の実施の形態】
請求項1の発明において、サイズ剤は表面サイズ剤として知られている、ワックス系、ロジン系、合成ポリマー系などのいずれも使用できる。本発明の効果が顕著に現れる点で好ましいサイズ剤としては、合成ポリマー系サイズ剤であり、具体的にはオレフィン系あるいは芳香族系炭化水素と有機酸あるいは有機酸エステルとの共重合体及びそれらの塩である。より具体的にはスチレン・(メタ)アクリル酸共重合体(なお、(メタ)アクリル酸は、アクリル酸及び/又はメタクリル酸の略記である)、スチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン・(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン/マレイン酸共重合体、スチレン/マレイン酸エステル共重合体、スチレン/マレイン酸半エステル共重合体、エチレン/(メタ)アクリル酸共重合体、イソブチレン/(メタ)アクリル酸共重合体、n−ブチレン/(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、プロピレン/マレイン酸共重合体、エチレン/マレイン酸共重合体などであり、これらはナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩としたものを例示することができる。これらの中ではスチレン/アクリル酸共重合体が特に好ましい。
【0020】
これら表面サイズ剤は、表面サイズ剤塗布液の固形分の50重量%以上を配合することにより、低塗布量でも効果的なサイズ効果を得ることができる。
【0021】
本発明で使用する潤滑剤成分は、アルキルケテンダイマーまたは滑剤であり、これらは単独で配合しても併用しても良い。滑剤としてはステアリン酸カルシウムやステアリン酸亜鉛などの高級脂肪酸の金属塩、あるいはステアリン酸アミドなどの高級脂肪酸アミドである。入手性とコストや安全性の点で滑剤の中ではステアリン酸カルシウムを好ましく使用することができる。滑剤の配合量は、サイズ剤の種類、潤滑成分の種類、塗工速度、ロッドメタリングサイズプレスの機械的条件などで変わるので、一定量を一概に決めることはできないが、表面サイズ剤塗布液の固形分の3〜30重量%、好ましくは4〜20重量%、更に好ましくは5〜10重量%の範囲で配合するれば、本発明の効果を得ることができる。多くの場合3重量%以下の量では高速塗工に際し液膜の強度維持が不十分になる。表面サイズ剤塗布液の濃度は、0.5〜5重量%程度、好ましくは1〜3重量%という低濃度で十分である。このように低濃度で、従って薄い液膜であっても安定した高速操業ができる点に本発明の特徴がある。塗工量としては、絶乾重量値で片面0.05g/m2〜0.5g/m2、両面で0.1g/m2〜1.0g/m2という低塗布量で十分な効果を得ることができる。
【0022】
表面サイズ剤塗布液は基本的に上記表面サイズ剤成分と潤滑剤成分を水に溶解あるいは分散させたものである。しかし、本発明の効果を損なわない範囲で、また若干の強度維持や塗工特性の改善のため、少量のポリビニルアルコール、酸化澱粉などの付着強度付与剤、耐水化剤、消泡剤、粘度調整剤などの塗工性改善剤を配合しても差し支えない。また、本発明に使用される表面サイズ剤塗布液の調製方法も特に限定されない。
【0023】
本発明においては、上記のように調製された表面サイズ剤塗布液を、ロッドメタリング方式により原紙に塗工する。ロッドはプレーンロッドと溝が切ってあるグルーブロッドのいずれも使用することができる。プレーンロッドの場合は、塗工面全面に剪断力がかかるので、本発明の効果が顕著である。
【0024】
本発明によるときは、塗工を高速度にすることができ、他の方式では安定操業が難しい900m/分以上1100m/分以下の高速塗工にも耐えることができる。
【0025】
本発明において使用することができる原紙は、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、脱墨パルプ(DIP)等を主成分とするパルプに、必要に応じて通常の製紙用填料や紙力増強剤、歩留まり向上剤、内添サイズ剤等の少量の水溶性高分子を配合し、通常の抄紙機で坪量30〜150g/m2程度に抄造したものである。ここでいう原紙には、抄紙機のプレドライヤー出口のシートも含まれる。
【0026】
原紙に内添される填料としては、公知の各種のものをいずれも使用できる。代表的には例えばクレー、タルク、酸化チタン、ホワイトカーボン、炭酸カルシウムなどが挙げられる。
【0027】
ロッドメタリングサイズプレス塗工後の原紙は、情報記録紙用塗工原紙として適したものであり、均一で平滑な塗工層を得るために、要求される品質に応じてスーパーカレンダー、マシンカレンダー、高温ソフトニップカレンダー等で平滑化処理を施す。
【0028】
記録層を有する情報記録紙としては、感熱記録紙、感圧複写紙、インクジェット記録紙などが代表例であるが、これらに限定されるものではない。これら記録用塗工層は、従来公知の方法で本発明の原紙上に作成することができる。感熱記録層は、バインダー中に染料前駆体、顕色剤、顔料その他必要な添加剤を分散させた感熱記録層塗液を調製し、これを原紙上に塗工乾燥することにより設けられ、加熱によって染料前駆体と顕色剤との発色反応が引き起こされ発色画像が形成される。これらの染料前駆体や顕色剤は、ボールミル、アトライター、サンドグラインダー等の粉砕機あるいは適当な乳化装置によって数ミクロン以下の粒子径になるまで微粒化し、要求される性能及び記録適性に従って耐水化剤等のその他の各種成分を配合する。特に限定されるものではないが、配合は通常、染料前駆体1部に対して、顕色剤1〜8部、充填剤1〜20部を使用し、バインダーは全固形分中10〜25%である。
【0029】
染料前駆体としては、従来の感熱記録分野で公知の3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド等のトリフェニルメタン系化合物、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン等のフルオラン系化合物、フルオレン系、ジビニル系化合物等が全て使用可能である。
【0030】
顕色剤としては、ビスフェノールA類、4−ヒドロキシ安息香酸エステル類、ビスフェノールスルホン類、アミノベンゼンスルホンアミド誘導体、N,N’−ジ−m−クロロフェニルチオウレア等のチオ尿素化合物等公知の化合物を全て使用することができる。
【0031】
バインダーとしては、ポリビニルアルコール類、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体、スチレン−ブタジエン共重合体エマルションなどの合成樹脂系バインダーなど公知のものが全て使用可能である。
【0032】
顔料としては、シリカ、炭酸カルシウム、カオリン、炭酸マグネシウム、表面処理された炭酸カルシウムやシリカなどの無機充填剤、並びに、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン−メタクリル酸共重合樹脂などの密実あるいは、中空プラスチックピグメント等が挙げられる。
【0033】
このほか、記録感度を向上させる増感剤、記録画像の保存性を向上させる安定剤、脂肪酸金属塩などの離型剤、ワックス類などの滑剤、グリオキザールなどの耐水化剤、分散剤、界面活性剤、消泡剤、蛍光増泊剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、蛍光染料等、感熱記録体に慣用の従来公知の材料を適宜添加することができる。
【0034】
また、感熱記録層と原紙との間に、記録感度を高める目的でバインダーや顔料を含有するアンダー層を設けること、また、保存安定性を向上させる目的で、感熱記録層の上に保護層を設けることもできる。用途に応じて原紙の裏面にバックコート層を設けてもよい。
【0035】
塗工方式は特に限定されず、例えばエアーナイフコーター、ロッドブレードコーター、ビルブレードコーター、ロールコーター、カーテンコーターなど各種コーターを備えたオフマシン塗工機やオンマシン塗工機が適宜選択され、塗工量1〜12g/m2程度で塗工される。
【0036】
次に、感圧複写紙は、染料前駆体等を溶解した油状物質を内包するマイクロカプセルと、この染料前駆体を発色させる顕色剤を、原紙の片面、あるいは表裏面に別々あるいは一緒に、また全面あるいは部分的に塗工したものであって、いずれもマイクロカプセルと顕色剤が接するように組み合わされ、筆圧、プリンター等の圧力によりマイクロカプセルを破壊して油状物質と共に滲出した染料前駆体が、顕色剤と反応することによって発色する。
【0037】
感圧複写紙のマイクロカプセル層は、染料前駆体の疎水性液体を内包したマイクロカプセルスラリーに、バインダーと、セルロース粉末やデンプン粒子等の保護材、あるいは界面活性剤、紫外線吸収剤、消泡剤、増粘剤、分散剤、湿潤剤、PH調整剤等を目的に応じて添加し調整した塗液を、本発明の原紙上に塗工することによって得られる。マイクロカプセル、その他の各種成分の種類及び量は要求される性能及び記録適性に従って決定され、特に限定されるものではないが、通常、マイクロカプセル100重量%に対し、バインダー10〜30重量%、保護剤20〜50重量%程度とするのが適当である。
【0038】
染料前駆体としては、感圧複写紙の分野で公知の、例えば3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド等のトリアリルメタン系化合物、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミン等のジフェニルメタン系化合物、7−ジエチルアミノ−3−クロロ−2−メチルフルオラン等のフルオラン系化合物、3−メチル−スピロ−ジナフトピラン等のスピロ系化合物等が挙げられる。
【0039】
疎水性液体も感圧複写紙の分野で公知の、例えばフェニルキシリルエタンなどのジアリールアルカン系化合物、ジイソプロピルナフタレンなどのアルキルナフタレン系化合物、モノイソプロピルビフェニールなどのアルキルビフェニール系化合物、アルキルベンゼン系化合物等を挙げることができる。
【0040】
バインダーとしてはデンプン類、セルロース類、蛋白類、ポリビニルアルコール、スチレン・ブタジエンラテックス、アクリルエマルジョン、酢酸ビニルエマルジョン、ポリウレタン等が適宜選択して用いられる。
【0041】
染料前駆体を含有する疎水性液体を乳化分散する際、アニオン性水溶性高分子を用いることができ、例えばエチレンー無水マレイン酸共重合体、メチルビニルエーテルー無水マレイン酸共重合体、ポリアクリル酸、アクリル酸−アクリル酸エステルの共重合体、ポリスチレンスルホン酸等を挙げることができる。
【0042】
顕色剤及び各種成分の種類と量は要求される性能により適宜決定されるが、通常、顕色剤層全固形分に対し顕色剤1〜20重量%、顔料50〜95重量%、バインダー1〜40重量%程度とするのが適当である。
【0043】
顕色剤としては、例えば、活性白土、アタパルジャイト等の無機顕色剤、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸等の芳香族カルボン酸、フェノール−ホルマリン樹脂等のフェノール樹脂、及びそれらカルボン酸の亜鉛や、錫、ニッケル等の金属との塩が挙げられる。
【0044】
マイクロカプセル層及び顕色剤層とも、塗工方式としては特に限定されず、感熱記録紙と同様に適宜使用することができ、それぞれ塗工量は1〜10g/m2程度である。
【0045】
塗工タイプインクジェット記録紙は、非晶質微粉末シリカなどの高吸油性性透明顔料とポリビニルアルコールなどの顕色剤を主成分とし、これに4級アンモニウム基や多価金属イオンなどのカチオン性インク定着剤や塗工性改善剤あるいは記録像保存剤などを適宜配合したインク受容層を、本発明の原紙上に塗工して得ることができる。塗工量としては通常5〜20g/m2である。
【0046】
【実施例】
以下に実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明を何ら限定する性質のものではない。なお、本発明の記述で用いる「部」及び「%」は特に説明のない限りそれぞれ「固形分重量部」及び「固形分重量%」を意味する。
【0047】
<操業性の評価>
実施例及び比較例の手順に従って作製する際の、塗工ヘッド(アプリケータロール、ロッド、ロッドホルダ)の状態、塗工面の状態を総合して操業性を評価した。塗工面の状態は、塗りムラ(塗工パターン)の発生の有無を目視で観察した。連続して良好な操業性を継続できるものを○、10分前後のごく短時間のみ良好な操業性を得られるものを△、塗工後数分以内に問題が生じる操業性の劣るものを×で示した。
【0048】
実施例及び比較例による紙の製造は以下のように行った。
【0049】
[実施例1]
▲1▼原紙の抄造
パルプ配合を広葉樹晒クラフトパルプ(CSF280ml)95%、針葉樹晒クラフトパルプ(CSF500ml)5%とし、内添薬品としてサイズ剤を対パルプ0.13%、カチオン化澱粉を対パルプ0.3%、湿潤紙力剤を対パルプ0.05%とし、填料として炭酸カルシウムを対パルプ11%、タルクを対パルプ4%配合し、硫酸バンドを添加してpH7.9とした上で、ツインワイヤーオントップ型抄紙機にて抄造速度835m/分で坪量47g/m2の原紙を抄造し、外添サイズプレス塗工を行った。カレンダー処理は行っていない。
▲2▼外添サイズプレス塗工
上記▲1▼で得た原紙に、サイズ剤としてスチレン・アクリル系サイズ剤(商品名:ポリマロン1343S、荒川化学工業株式会社製)100部(全固形分の94.62%)と、潤滑成分として高級脂肪酸金属塩系滑剤(商品名:SNコート231N、サンノプコ株式会社製)を6部(全固形分の6.38%)を、水に溶解し固形分濃度1.5%とした表面サイズ剤塗工液を、ロッドメタリングサイズプレス塗工方式にて、塗工速度1000m/分で両面に塗工した。塗布量は両面で0.3g/m2であった。
塗工後の水分は5%となるように調整し、塗工後にソフトニップカレンダーにてヒートロール温度70℃、処理線圧35kN/mでカレンダー処理を行い、情報記録紙用塗工原紙を得た。
【0050】
[実施例2]
実施例1において、表面サイズ剤塗工液の潤滑成分である滑剤量を4部(全固形分の4.17%)配合した以外は実施例1と同様にして情報記録紙用塗工原紙を得た。
【0051】
[実施例3]
実施例1の表面サイズ剤塗工液中の、潤滑剤成分を、アルキルケテンダイマー(商品名:SKレジンS−20、日本PMC株式会社製)5部(全固形分の5.26%)に変更した以外は実施例1と同様にして情報記録紙用塗工原紙を得た。
【0052】
[比較例1]
表面サイズ剤塗工液に潤滑剤成分を配合せず、サイズ剤のみとした以外は実施例1と同様にして情報記録紙用塗工原紙を得た。
【0053】
[比較例2]
サイズ剤塗工液として潤滑剤成分を配合せず、サイズ剤のみとし、サイズ剤塗工液の濃度を6%とした以外は実施例1と同様にして情報記録紙用塗工原紙を得た。
【0054】
[比較例3]
実施例1のサイズ剤塗工液の配合を、潤滑成分の滑剤量を2部(全固形分の2.04%)とした以外は実施例1と同様にして情報記録紙用塗工原紙を得た。
【0055】
[比較例4]
実施例1のサイズ剤塗工液の配合を、潤滑成分としてアルキルケテンダイマー(商品名:SKレジンS−20、日本PMC株式会社製)を2部(全固形分の2.04%)とした以外は実施例1と同様にして情報記録紙用塗工原紙を得た。
【0056】
[比較例5]
実施例1のサイズ剤塗工液の配合において、潤滑成分の代わりに、カルボキシメチルセルロース(商品名:A10SH−G、日本製紙ケミカル株式会社製)を5部(全固形分の5.26%)用いた以外は実施例1と同様にして情報記録紙用塗工原紙を得た。
【0057】
[比較例6]
実施例1のサイズ剤塗工液の配合において、潤滑成分の代わりに、ポリビニルアルコール(商品名:PVA−124、株式会社クラレ製)を5部(全固形分の5.26%)配合した以外は実施例1と同様にして情報記録紙用塗工原紙を得た。
【0058】
実施例1〜3、比較例1〜6で作製した情報記録紙用原紙を評価し、表1に結果をまとめた。
【0059】
【表1】
【0060】
表1に示されるように、実施例1〜3では、振動が全くなく、塗工面に塗工パターンは見られず均一な塗工面が得られた。それに対し、潤滑成分を配合しなかった比較例1及び2では、塗工開始後1分前後で、振動が生じ、操業を続けることができなかった。潤滑成分をサイズ剤塗工液全固形分の2.04%と少なかった比較例3及び4では、数分〜10分程度の操業は可能であったが、この後振動と塗工パターンが生じた。また、潤滑成分の代わりに水溶性高分子であるCMCを5.26%配合した比較例6では、数分間は順調な操業ができたが、その後振動が生じた。同様に潤滑成分の代わりにPVAを配合した比較例6では、塗工直後から、振動が生じ、やはり操業性を続けることができなかった。すなわち、本発明は低塗布量の条件においての操業性が優れた方法であることが明らかである。
【0061】
【発明の効果】
以上のように、本発明の塗工原紙用水性表面サイズ剤塗工液を用いれば、ロッドメタリングサイズプレス塗工方式において、両面で1g/m2以下の極めて低塗布量であっても、連続して安定したサイズプレス作業を行うことが可能となった。塗工速度も900m/分以上の高速においても安定しているから、抄紙機と連続したオンマシン塗工も可能となり、特に情報用紙の原紙製造、及びこの原紙を用いた情報記録用紙の製造を工業的に安価に製造できるという、顕著な効果を奏するものである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗工タイプ情報記録紙の原紙に好適に用いられる、表面サイズ剤塗布液と、その塗工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙の製造工程におけるサイズプレスの役割としては、主に紙の表面強度を向上させること、紙に必要な撥水性を与えることにあり、紙の要求品質に応じて塗工方式、塗工剤、塗布量を設定して製造するのが一般的である。
【0003】
塗工方式としては2ロール方式、ロール転写型塗工方式、ロッドメタリング型塗工方式等がある(非特許文献1参照)。
【0004】
2ロール方式は、2本のロールで紙をはさみ込み、形成されるニップ部に塗液を供給して塗液溜りを作り、紙に塗液を付与する方式である。従って、その構造上塗液に原紙を浸すことから、紙層内部にまで塗液を浸透させたい場合には適した方法である。一方、紙の表面に一定量の塗工層を設けようとする場合は、紙層中に浸透する分他の方式と比較して多量の塗液が必要となるため塗液濃度は低くせざるを得ない。塗液濃度が低くなると、一定塗工量を付着させるために大量の水を紙に付与することになり、サイズプレス工程における断紙頻度が高くなるほか、サイズプレス工程以降の乾燥負荷が増し、抄速が充分に上げられなくなる。さらに、塗液濃度が低いことは、シワが発生するなどの品質変動が大きくなる弊害ももたらす。そこで塗液濃度を高くすると粘度が上昇し、良好な塗工適性が得られ難いなど多くの問題がある。また、塗工速度が速くなると、ロール間のスリップが生じるため塗工速度も余り大きくはできない。
【0005】
ロール転写型塗工方式は、2つのロールの間に作られた液溜り部から、直接あるいは1個以上のロールを介してアプリケータロールに塗液の薄膜を形成させ、これを紙に転写する方式である。そのため紙層内部への塗液の浸透は少ない。2ロール塗工と比較して塗液濃度を高くすることは可能であるが、塗液の粘性が高い、あるいは塗工速度が速い場合は、ボイリングと呼ばれる液溜り部の波うち現象が起こり、均一な塗工ができなくなることがあるため、塗液濃度・塗工速度に制約がかかる。
【0006】
ロッドメタリングサイズプレス塗工方式は、塗液を塗液ボックスから供給し、ロッド(棒)で掻き取って一定量の塗液の薄膜をアプリケータロールに形成し、これを紙に転写する方式である。転写方式であるから紙層内部への浸透が少なく表面に塗工層を形成することが容易であり、液溜がないので高速塗工においてもボイリングがないなど、上記他塗工方式が有する欠点がなく、優れた方法である。
【0007】
【非特許文献1】紙パルプ技術便覧(第5版) 275頁〜278頁、339頁〜351頁
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この優れた方式にもなお改善すべき問題点があった。
【0009】
すなわち、ロッドメタリングサイズプレスはその塗工構造から、塗布量が高く、ロール上の液膜を厚くできる場合は問題無く塗工できるものの、低い塗布量を得るために薄い膜厚で製造しようとすると、ロッド・ロッドホルダ・アプリケータロール・塗料の幾つかあるいは全部に振動が生じたり、一定の周期を有する塗工パターンが生じて均一な塗工面が得られない、などの問題点があることがわかってきた。特に塗工液が合成サイズ剤を多く含む場合のように、極めて低粘度の塗工液の場合は、その傾向が顕著であった。
【0010】
合成サイズ剤を多く含む塗工液を低塗布量塗工する用途としては、例えば情報記録紙の分野がある。
【0011】
ファクシミリやコンピューター分野、計測機器など、各種プリンターや印字装置によって情報を記録され用いられる情報記録用紙には、感熱記録紙、感圧複写紙、インクジェット記録紙などがある。感熱記録紙の場合は、無色または淡色の染料前駆体と顕色剤とを含有する感熱記録層塗液を、感圧記録紙の場合は染料前駆体を含有するマイクロカプセル層塗液、あるいは顕色剤層塗液を、インクジェット記録紙の場合は顔料と結着剤からなるインク受容層をそれぞれ支持体となる原紙上に塗工して製造される。これら塗工層を構成する成分はいずれも高価であり、しかもこれら成分が紙層内部へ浸透すると不要な発色の原因となることから、紙層内部への浸透はできるだけ避けるべきである。従って、これら塗工層成分を効率よく原紙表面に留めるため、原紙を高速でサイズプレスして、塗工液の紙層内部への浸透を抑制することは不可欠である。
【0012】
そこで、本発明は、塗工原紙を製造する際のサイズプレス工程において、ロッドメタリングサイズプレス塗工方式により、サイズ剤の薄い液膜を安定して形成させ、高速、低塗布量の塗工を可能とし、塗工原紙または情報記録紙を効率よく製造することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題について鋭意検討を重ねた結果、ロッドメタリングサイズプレス塗工方式において、低粘度のサイズ液を高速で塗工しようとすると、メータリングロッドとホルダ、ロッドとアプリケーションロールと紙表面の間で振動が起こったり、周期的塗工パターンが生じるのは、粘度が低く薄い液膜は破れやすく、何かのきっかけで液膜が破れるためであることを見出した。更に、検討を進めた結果、塗工液の薄い液膜は各装置間の一種の潤滑膜として機能しており、塗工が高速になると、薄い液膜は強烈な剪断力にさらされる結果、液膜が破れると思われた。そこで、液膜の潤滑性を上げることを検討し、潤滑性向上剤として、アルキルケテンダイマーまたは滑剤を少量、具体的には表面サイズ剤塗布液中の固形分を、50〜97重量%のサイズ剤と、3〜30重量%の潤滑成分とすることにより、高速塗工に耐えるサイズ剤塗布液が得られることを見出し本発明を完成した。
【0014】
即ち、本発明の請求項1の発明は、表面サイズ剤塗工液中の固形分として、表面サイズ剤50〜97重量%と、潤滑成分としてアルキルケテンダイマーあるいは滑剤を3〜30重量%含有してなる塗工原紙用水性表面サイズ剤塗布液である。
【0015】
請求項2の発明は、上記塗工原紙用水性表面サイズ剤塗布液を、原紙の少なくとも一方の面にロッドメタリングサイズプレス塗工方式を用いて塗工することを特徴とする、塗工原紙用水性表面サイズ剤の塗工方法である。
【0016】
請求項3の発明は、塗工速度が900m/分以上であることを特徴とする請求項2記載の塗工原紙用水性表面サイズ剤の塗工方法である。
【0017】
請求項4の発明は、請求項1の塗工原紙用水性表面サイズ剤塗布液を、原紙の少なくとも片面に請求項2の塗工方法を用いて、塗工量(絶乾重量値)を片面で0.05〜0.5g/m2塗工したことを特徴とする塗工原紙である。
【0018】
請求項5の発明は、請求項4記載の塗工原紙上に、情報記録用塗工層を設けたことを特徴とする塗工タイプ情報記録用紙である。
【0019】
【発明の実施の形態】
請求項1の発明において、サイズ剤は表面サイズ剤として知られている、ワックス系、ロジン系、合成ポリマー系などのいずれも使用できる。本発明の効果が顕著に現れる点で好ましいサイズ剤としては、合成ポリマー系サイズ剤であり、具体的にはオレフィン系あるいは芳香族系炭化水素と有機酸あるいは有機酸エステルとの共重合体及びそれらの塩である。より具体的にはスチレン・(メタ)アクリル酸共重合体(なお、(メタ)アクリル酸は、アクリル酸及び/又はメタクリル酸の略記である)、スチレン・(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン・(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン/マレイン酸共重合体、スチレン/マレイン酸エステル共重合体、スチレン/マレイン酸半エステル共重合体、エチレン/(メタ)アクリル酸共重合体、イソブチレン/(メタ)アクリル酸共重合体、n−ブチレン/(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、プロピレン/マレイン酸共重合体、エチレン/マレイン酸共重合体などであり、これらはナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩としたものを例示することができる。これらの中ではスチレン/アクリル酸共重合体が特に好ましい。
【0020】
これら表面サイズ剤は、表面サイズ剤塗布液の固形分の50重量%以上を配合することにより、低塗布量でも効果的なサイズ効果を得ることができる。
【0021】
本発明で使用する潤滑剤成分は、アルキルケテンダイマーまたは滑剤であり、これらは単独で配合しても併用しても良い。滑剤としてはステアリン酸カルシウムやステアリン酸亜鉛などの高級脂肪酸の金属塩、あるいはステアリン酸アミドなどの高級脂肪酸アミドである。入手性とコストや安全性の点で滑剤の中ではステアリン酸カルシウムを好ましく使用することができる。滑剤の配合量は、サイズ剤の種類、潤滑成分の種類、塗工速度、ロッドメタリングサイズプレスの機械的条件などで変わるので、一定量を一概に決めることはできないが、表面サイズ剤塗布液の固形分の3〜30重量%、好ましくは4〜20重量%、更に好ましくは5〜10重量%の範囲で配合するれば、本発明の効果を得ることができる。多くの場合3重量%以下の量では高速塗工に際し液膜の強度維持が不十分になる。表面サイズ剤塗布液の濃度は、0.5〜5重量%程度、好ましくは1〜3重量%という低濃度で十分である。このように低濃度で、従って薄い液膜であっても安定した高速操業ができる点に本発明の特徴がある。塗工量としては、絶乾重量値で片面0.05g/m2〜0.5g/m2、両面で0.1g/m2〜1.0g/m2という低塗布量で十分な効果を得ることができる。
【0022】
表面サイズ剤塗布液は基本的に上記表面サイズ剤成分と潤滑剤成分を水に溶解あるいは分散させたものである。しかし、本発明の効果を損なわない範囲で、また若干の強度維持や塗工特性の改善のため、少量のポリビニルアルコール、酸化澱粉などの付着強度付与剤、耐水化剤、消泡剤、粘度調整剤などの塗工性改善剤を配合しても差し支えない。また、本発明に使用される表面サイズ剤塗布液の調製方法も特に限定されない。
【0023】
本発明においては、上記のように調製された表面サイズ剤塗布液を、ロッドメタリング方式により原紙に塗工する。ロッドはプレーンロッドと溝が切ってあるグルーブロッドのいずれも使用することができる。プレーンロッドの場合は、塗工面全面に剪断力がかかるので、本発明の効果が顕著である。
【0024】
本発明によるときは、塗工を高速度にすることができ、他の方式では安定操業が難しい900m/分以上1100m/分以下の高速塗工にも耐えることができる。
【0025】
本発明において使用することができる原紙は、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、脱墨パルプ(DIP)等を主成分とするパルプに、必要に応じて通常の製紙用填料や紙力増強剤、歩留まり向上剤、内添サイズ剤等の少量の水溶性高分子を配合し、通常の抄紙機で坪量30〜150g/m2程度に抄造したものである。ここでいう原紙には、抄紙機のプレドライヤー出口のシートも含まれる。
【0026】
原紙に内添される填料としては、公知の各種のものをいずれも使用できる。代表的には例えばクレー、タルク、酸化チタン、ホワイトカーボン、炭酸カルシウムなどが挙げられる。
【0027】
ロッドメタリングサイズプレス塗工後の原紙は、情報記録紙用塗工原紙として適したものであり、均一で平滑な塗工層を得るために、要求される品質に応じてスーパーカレンダー、マシンカレンダー、高温ソフトニップカレンダー等で平滑化処理を施す。
【0028】
記録層を有する情報記録紙としては、感熱記録紙、感圧複写紙、インクジェット記録紙などが代表例であるが、これらに限定されるものではない。これら記録用塗工層は、従来公知の方法で本発明の原紙上に作成することができる。感熱記録層は、バインダー中に染料前駆体、顕色剤、顔料その他必要な添加剤を分散させた感熱記録層塗液を調製し、これを原紙上に塗工乾燥することにより設けられ、加熱によって染料前駆体と顕色剤との発色反応が引き起こされ発色画像が形成される。これらの染料前駆体や顕色剤は、ボールミル、アトライター、サンドグラインダー等の粉砕機あるいは適当な乳化装置によって数ミクロン以下の粒子径になるまで微粒化し、要求される性能及び記録適性に従って耐水化剤等のその他の各種成分を配合する。特に限定されるものではないが、配合は通常、染料前駆体1部に対して、顕色剤1〜8部、充填剤1〜20部を使用し、バインダーは全固形分中10〜25%である。
【0029】
染料前駆体としては、従来の感熱記録分野で公知の3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド等のトリフェニルメタン系化合物、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン等のフルオラン系化合物、フルオレン系、ジビニル系化合物等が全て使用可能である。
【0030】
顕色剤としては、ビスフェノールA類、4−ヒドロキシ安息香酸エステル類、ビスフェノールスルホン類、アミノベンゼンスルホンアミド誘導体、N,N’−ジ−m−クロロフェニルチオウレア等のチオ尿素化合物等公知の化合物を全て使用することができる。
【0031】
バインダーとしては、ポリビニルアルコール類、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体、スチレン−ブタジエン共重合体エマルションなどの合成樹脂系バインダーなど公知のものが全て使用可能である。
【0032】
顔料としては、シリカ、炭酸カルシウム、カオリン、炭酸マグネシウム、表面処理された炭酸カルシウムやシリカなどの無機充填剤、並びに、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン−メタクリル酸共重合樹脂などの密実あるいは、中空プラスチックピグメント等が挙げられる。
【0033】
このほか、記録感度を向上させる増感剤、記録画像の保存性を向上させる安定剤、脂肪酸金属塩などの離型剤、ワックス類などの滑剤、グリオキザールなどの耐水化剤、分散剤、界面活性剤、消泡剤、蛍光増泊剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、蛍光染料等、感熱記録体に慣用の従来公知の材料を適宜添加することができる。
【0034】
また、感熱記録層と原紙との間に、記録感度を高める目的でバインダーや顔料を含有するアンダー層を設けること、また、保存安定性を向上させる目的で、感熱記録層の上に保護層を設けることもできる。用途に応じて原紙の裏面にバックコート層を設けてもよい。
【0035】
塗工方式は特に限定されず、例えばエアーナイフコーター、ロッドブレードコーター、ビルブレードコーター、ロールコーター、カーテンコーターなど各種コーターを備えたオフマシン塗工機やオンマシン塗工機が適宜選択され、塗工量1〜12g/m2程度で塗工される。
【0036】
次に、感圧複写紙は、染料前駆体等を溶解した油状物質を内包するマイクロカプセルと、この染料前駆体を発色させる顕色剤を、原紙の片面、あるいは表裏面に別々あるいは一緒に、また全面あるいは部分的に塗工したものであって、いずれもマイクロカプセルと顕色剤が接するように組み合わされ、筆圧、プリンター等の圧力によりマイクロカプセルを破壊して油状物質と共に滲出した染料前駆体が、顕色剤と反応することによって発色する。
【0037】
感圧複写紙のマイクロカプセル層は、染料前駆体の疎水性液体を内包したマイクロカプセルスラリーに、バインダーと、セルロース粉末やデンプン粒子等の保護材、あるいは界面活性剤、紫外線吸収剤、消泡剤、増粘剤、分散剤、湿潤剤、PH調整剤等を目的に応じて添加し調整した塗液を、本発明の原紙上に塗工することによって得られる。マイクロカプセル、その他の各種成分の種類及び量は要求される性能及び記録適性に従って決定され、特に限定されるものではないが、通常、マイクロカプセル100重量%に対し、バインダー10〜30重量%、保護剤20〜50重量%程度とするのが適当である。
【0038】
染料前駆体としては、感圧複写紙の分野で公知の、例えば3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド等のトリアリルメタン系化合物、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミン等のジフェニルメタン系化合物、7−ジエチルアミノ−3−クロロ−2−メチルフルオラン等のフルオラン系化合物、3−メチル−スピロ−ジナフトピラン等のスピロ系化合物等が挙げられる。
【0039】
疎水性液体も感圧複写紙の分野で公知の、例えばフェニルキシリルエタンなどのジアリールアルカン系化合物、ジイソプロピルナフタレンなどのアルキルナフタレン系化合物、モノイソプロピルビフェニールなどのアルキルビフェニール系化合物、アルキルベンゼン系化合物等を挙げることができる。
【0040】
バインダーとしてはデンプン類、セルロース類、蛋白類、ポリビニルアルコール、スチレン・ブタジエンラテックス、アクリルエマルジョン、酢酸ビニルエマルジョン、ポリウレタン等が適宜選択して用いられる。
【0041】
染料前駆体を含有する疎水性液体を乳化分散する際、アニオン性水溶性高分子を用いることができ、例えばエチレンー無水マレイン酸共重合体、メチルビニルエーテルー無水マレイン酸共重合体、ポリアクリル酸、アクリル酸−アクリル酸エステルの共重合体、ポリスチレンスルホン酸等を挙げることができる。
【0042】
顕色剤及び各種成分の種類と量は要求される性能により適宜決定されるが、通常、顕色剤層全固形分に対し顕色剤1〜20重量%、顔料50〜95重量%、バインダー1〜40重量%程度とするのが適当である。
【0043】
顕色剤としては、例えば、活性白土、アタパルジャイト等の無機顕色剤、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸等の芳香族カルボン酸、フェノール−ホルマリン樹脂等のフェノール樹脂、及びそれらカルボン酸の亜鉛や、錫、ニッケル等の金属との塩が挙げられる。
【0044】
マイクロカプセル層及び顕色剤層とも、塗工方式としては特に限定されず、感熱記録紙と同様に適宜使用することができ、それぞれ塗工量は1〜10g/m2程度である。
【0045】
塗工タイプインクジェット記録紙は、非晶質微粉末シリカなどの高吸油性性透明顔料とポリビニルアルコールなどの顕色剤を主成分とし、これに4級アンモニウム基や多価金属イオンなどのカチオン性インク定着剤や塗工性改善剤あるいは記録像保存剤などを適宜配合したインク受容層を、本発明の原紙上に塗工して得ることができる。塗工量としては通常5〜20g/m2である。
【0046】
【実施例】
以下に実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明を何ら限定する性質のものではない。なお、本発明の記述で用いる「部」及び「%」は特に説明のない限りそれぞれ「固形分重量部」及び「固形分重量%」を意味する。
【0047】
<操業性の評価>
実施例及び比較例の手順に従って作製する際の、塗工ヘッド(アプリケータロール、ロッド、ロッドホルダ)の状態、塗工面の状態を総合して操業性を評価した。塗工面の状態は、塗りムラ(塗工パターン)の発生の有無を目視で観察した。連続して良好な操業性を継続できるものを○、10分前後のごく短時間のみ良好な操業性を得られるものを△、塗工後数分以内に問題が生じる操業性の劣るものを×で示した。
【0048】
実施例及び比較例による紙の製造は以下のように行った。
【0049】
[実施例1]
▲1▼原紙の抄造
パルプ配合を広葉樹晒クラフトパルプ(CSF280ml)95%、針葉樹晒クラフトパルプ(CSF500ml)5%とし、内添薬品としてサイズ剤を対パルプ0.13%、カチオン化澱粉を対パルプ0.3%、湿潤紙力剤を対パルプ0.05%とし、填料として炭酸カルシウムを対パルプ11%、タルクを対パルプ4%配合し、硫酸バンドを添加してpH7.9とした上で、ツインワイヤーオントップ型抄紙機にて抄造速度835m/分で坪量47g/m2の原紙を抄造し、外添サイズプレス塗工を行った。カレンダー処理は行っていない。
▲2▼外添サイズプレス塗工
上記▲1▼で得た原紙に、サイズ剤としてスチレン・アクリル系サイズ剤(商品名:ポリマロン1343S、荒川化学工業株式会社製)100部(全固形分の94.62%)と、潤滑成分として高級脂肪酸金属塩系滑剤(商品名:SNコート231N、サンノプコ株式会社製)を6部(全固形分の6.38%)を、水に溶解し固形分濃度1.5%とした表面サイズ剤塗工液を、ロッドメタリングサイズプレス塗工方式にて、塗工速度1000m/分で両面に塗工した。塗布量は両面で0.3g/m2であった。
塗工後の水分は5%となるように調整し、塗工後にソフトニップカレンダーにてヒートロール温度70℃、処理線圧35kN/mでカレンダー処理を行い、情報記録紙用塗工原紙を得た。
【0050】
[実施例2]
実施例1において、表面サイズ剤塗工液の潤滑成分である滑剤量を4部(全固形分の4.17%)配合した以外は実施例1と同様にして情報記録紙用塗工原紙を得た。
【0051】
[実施例3]
実施例1の表面サイズ剤塗工液中の、潤滑剤成分を、アルキルケテンダイマー(商品名:SKレジンS−20、日本PMC株式会社製)5部(全固形分の5.26%)に変更した以外は実施例1と同様にして情報記録紙用塗工原紙を得た。
【0052】
[比較例1]
表面サイズ剤塗工液に潤滑剤成分を配合せず、サイズ剤のみとした以外は実施例1と同様にして情報記録紙用塗工原紙を得た。
【0053】
[比較例2]
サイズ剤塗工液として潤滑剤成分を配合せず、サイズ剤のみとし、サイズ剤塗工液の濃度を6%とした以外は実施例1と同様にして情報記録紙用塗工原紙を得た。
【0054】
[比較例3]
実施例1のサイズ剤塗工液の配合を、潤滑成分の滑剤量を2部(全固形分の2.04%)とした以外は実施例1と同様にして情報記録紙用塗工原紙を得た。
【0055】
[比較例4]
実施例1のサイズ剤塗工液の配合を、潤滑成分としてアルキルケテンダイマー(商品名:SKレジンS−20、日本PMC株式会社製)を2部(全固形分の2.04%)とした以外は実施例1と同様にして情報記録紙用塗工原紙を得た。
【0056】
[比較例5]
実施例1のサイズ剤塗工液の配合において、潤滑成分の代わりに、カルボキシメチルセルロース(商品名:A10SH−G、日本製紙ケミカル株式会社製)を5部(全固形分の5.26%)用いた以外は実施例1と同様にして情報記録紙用塗工原紙を得た。
【0057】
[比較例6]
実施例1のサイズ剤塗工液の配合において、潤滑成分の代わりに、ポリビニルアルコール(商品名:PVA−124、株式会社クラレ製)を5部(全固形分の5.26%)配合した以外は実施例1と同様にして情報記録紙用塗工原紙を得た。
【0058】
実施例1〜3、比較例1〜6で作製した情報記録紙用原紙を評価し、表1に結果をまとめた。
【0059】
【表1】
【0060】
表1に示されるように、実施例1〜3では、振動が全くなく、塗工面に塗工パターンは見られず均一な塗工面が得られた。それに対し、潤滑成分を配合しなかった比較例1及び2では、塗工開始後1分前後で、振動が生じ、操業を続けることができなかった。潤滑成分をサイズ剤塗工液全固形分の2.04%と少なかった比較例3及び4では、数分〜10分程度の操業は可能であったが、この後振動と塗工パターンが生じた。また、潤滑成分の代わりに水溶性高分子であるCMCを5.26%配合した比較例6では、数分間は順調な操業ができたが、その後振動が生じた。同様に潤滑成分の代わりにPVAを配合した比較例6では、塗工直後から、振動が生じ、やはり操業性を続けることができなかった。すなわち、本発明は低塗布量の条件においての操業性が優れた方法であることが明らかである。
【0061】
【発明の効果】
以上のように、本発明の塗工原紙用水性表面サイズ剤塗工液を用いれば、ロッドメタリングサイズプレス塗工方式において、両面で1g/m2以下の極めて低塗布量であっても、連続して安定したサイズプレス作業を行うことが可能となった。塗工速度も900m/分以上の高速においても安定しているから、抄紙機と連続したオンマシン塗工も可能となり、特に情報用紙の原紙製造、及びこの原紙を用いた情報記録用紙の製造を工業的に安価に製造できるという、顕著な効果を奏するものである。
Claims (5)
- 表面サイズ剤塗布液中の固形分として、表面サイズ剤50〜97重量%と、潤滑成分として滑剤またはアルキルケテンダイマーを3〜30重量%含有してなる塗工原紙用水性表面サイズ剤塗布液。
- 請求項1記載の塗工原紙用水性表面サイズ剤塗布液を、原紙の少なくとも一方の面にロッドメタリングサイズプレス塗工方式を用いて塗工することを特徴とする、塗工原紙用水性表面サイズ剤の塗工方法。
- 塗工速度が900m/分以上であることを特徴とする請求項2記載の塗工原紙用水性表面サイズ剤の塗工方法。
- 請求項1記載の塗工原紙用水性表面サイズ剤塗布液を、原紙の少なくとも片面に請求項2記載の塗工方法を用いて塗工量(絶乾重量値)を片面で0.05〜0.5g/m2の範囲で塗工したことを特徴とする塗工原紙。
- 請求項4記載の塗工原紙上に、情報記録用塗工層を設けたことを特徴とする塗工タイプ情報記録用紙。
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