JP3032572B2 - 感熱記録紙 - Google Patents

感熱記録紙

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JP3032572B2
JP3032572B2 JP2337157A JP33715790A JP3032572B2 JP 3032572 B2 JP3032572 B2 JP 3032572B2 JP 2337157 A JP2337157 A JP 2337157A JP 33715790 A JP33715790 A JP 33715790A JP 3032572 B2 JP3032572 B2 JP 3032572B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、感熱記録紙に関し、特に記録感度が高く、
高画質の記録像が得られ、かつ紙粉の発生が少ない感熱
記録紙に関するものである。
「従来の技術」 従来、発色剤と該発色剤と反応して呈色する呈色剤と
の呈色反応を利用し、熱により両発色物質を接触せしめ
て発色像を得るようにした感熱記録体は良く知られてい
る。かかる感熱記録紙は比較的安価であり、また記録機
器がコンパクトで且つその保守も比較的容易であるた
め、ファクシミリや各種計算機等の記録媒体としてのみ
ならず巾広い分野において使用されている。そして、記
録機器の高速化に伴い、動的記録感度に優れた感熱記録
紙に対する要求が高まっている。また、用途の多用化に
伴い、低濃度から高濃度に至るいずれの領域においても
高画質の記録像が得られる感熱記録紙への要望も高まり
つつあり、そのため改良提案が各種なされている。
例えばサーマルヘッドと感熱記録紙の表面の密着性を
よくするために、感熱記録紙表面の平滑性を改良する方
法や特定の物性値をもつ基紙上に感熱記録層を設ける方
法等が提案されている。
因に、特公昭52−20142号公報には、感熱記録層の表
面をベック平滑度200〜1000秒に、また特開昭54−11525
5号公報には、ベック平滑度500秒以上の原紙を用いて感
熱記録層の表面を1100秒以上にする試みがなされてい
る。しかし、これらの方法においては、低濃度から高濃
度に至るいずれの領域においても、高画質の記録像を得
ることができない上、発色カブリを発生させやすいとい
う欠点を有している。
また、特開昭61−179786号公報には、基紙の灰分が10
重量%以上で、Tappi RC−308で規定される基紙の内部
結合強度が0.5〜2.5kg・cmの感熱記録紙が記載され、特
開昭63−53093号公報には、Tappi PC−308で規定され
る基紙の層間剥離強度が0.200ft・lb/in2以下でありか
つ、記録層を設ける面の基紙の光学的接触率が6%以上
である感熱記録紙が提案されている。しかしこれらの方
法では、基紙の表面が平滑性に富んだものが得られるた
めにサーマルヘッドと感熱記録紙との密着性が向上し、
高画質の記録像が得ることができるものの、基紙自体の
紙層中の内部結合が弱いために、カッターによる紙粉が
多く、またプラテンロールによる紙送りの際に、プラテ
ンロール上の紙粉の付着による印字障害が起きることも
ある。
「発明が解決しようとする課題」 本発明の目的は、上記の如き欠点を改良し、サーマル
ヘッドと感熱記録紙の密着性に優れ、記録感度が高く、
高画質の記録像が得られ、かつ紙粉の発生が少ない感熱
記録紙を得ることである。
「課題を解決するための手段」 本発明は、基紙上に、発色剤と該発色剤と熱時反応し
て呈色する呈色剤を含有した感熱記録層を設けてなる感
熱記録紙において、該基紙中に含有せしめる填料の量を
10〜18.1重量%とし、かつ該基紙に塗布する水溶性高分
子物質の乾燥塗布量を、感熱記録層を設ける側を0.3g/m
2未満、感熱記録層を設けない側を0.3〜1.0g/m2とし、
更に該基紙のJIS−P−8118に定める紙厚をJIS−P−81
17に定める透気度で除した値が0.5〜4.5(μm/秒)で、
かつ光透過型の地合計であるシートフォーメーションテ
スターで測定した該基紙の地合の変動係数が8.0%以下
となるように調整する。
「作用」 本発明は、上記の如く、基紙中の填料の量を10〜18.1
重量%含有せしめ、かつ基紙に塗布する水溶性高分子物
質の乾燥塗布量を、感熱記録層を設ける側が0.3g/m2
満、感熱記録層を設けない側が0.3〜1.0g/m2とし、更に
光透過型の地合計であるシートフォーメーションテスタ
ーで測定した基紙の地合の変動係数を8.0%以下とする
ことにより、それぞれの効果が相乗的に作用し、目的と
する感熱記録紙用基紙が効果的に得られるものである。
因に、基紙の紙中の填料が10重量%未満であると基紙
の平滑性が損なわれ、感熱記録層を設けた場合に、サー
マルヘッドと感熱記録紙の密着性が不良となり、高感
度、高画質の画像が得られにくいという知見に基くもの
である。
本発明で使用される填料としては、特に限定するもの
ではないが、例えば、タルク、カオリン、クレー、焼成
カオリン、デラミカオリン、重質炭酸カルシウム、軽質
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、水
酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシ
ウム、水酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、硫酸マグネシ
ウム、硫酸カルシウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシ
ウム、ホワイトカーボン、アルミノ珪酸塩、シリカ、セ
クサイト等の鉱物質填料やポリスチレン樹脂微粒子、尿
素ホルマリン樹脂微粒子、微小空粒子等の有機合成填料
等が適宜選択して使用される。
これらのうち、吸油性の高い填料を選択するとサーマ
ルヘッド粕の防止に好ましい。
また、基紙において、感熱記録層を設ける側への水溶
性高分子物質の乾燥塗布量は、0.3g/m2未満、好ましく
は0.1g/m2以下が望ましいが、これは塗布量0.3g/m2を超
えると感熱記録層を設ける側のクッション性が損なわれ
るために、サーマルヘッドと感熱記録紙の密着性が不良
となりその結果、高感度、高画質の画像を得にくいとい
う知見に基き、逆に、感熱記録層を設けない側の水溶性
高分子物質の塗布量が0.3g/m2未満だと基紙の紙力が低
下し、カッターによる紙粉の発生やプラテンロールによ
る紙送りの際、プラテンロールに紙粉が付着し、その紙
粉による印字障害の発生、或いは感熱記録紙のカールも
悪くなり、ジャミングが起こるという知見に基くもので
ある。
本発明における基紙表面への水溶性高分子物質の塗布
において、感熱記録層を設ける側と設けない側で異なる
塗布量を与える方法については、特に限定されるもので
はなく、例えば、(1) サイズプレス工程を全く行わ
ないで後工程で感熱記録層を設けない側にのみ水溶性高
分子物質を塗布する方法。(2) サイズプレス工程
で、基紙の一方の側に水のみを塗布するかもしくは、微
量の水溶性高分子物質を塗布し、他方の面には、所定量
の水溶性高分子物質を塗布する方法。(3) ゲートロ
ールコーター等のトランスファ型のコーターで同時に基
紙の両面に異なる塗布量(但し、片面は水だけでもよ
い。)の水溶性高分子物質を塗布する方法。(4) 各
種の抄紙工程において、例えば基紙の表裏の灰分や水分
の差を大きくしたり、或いは水溶性高分子物質を塗布す
る前に疎水性物質を塗布して基紙の表裏に極端な性質の
差を設け、水溶性高分子物質の基紙への塗布量が表裏で
差のつくようにし、しかる後に水溶性高分子物質を塗布
する方法、等が挙げられる。
これらの方法に使用される装置は、当業者において一
般的に使用される表面サイジング装置やコーティング装
置であり、例えば、インクラインド型サイズプレス、ホ
リゾンタル型サイズプレス、ゲートロールコーター、ビ
ルブレードコーター、ブレードメタリングサイズプレ
ス、KCMコーター、チャンプレックスコーター、ハミル
トンコーター、グラビアコーター、バーコーター、スプ
レー、カーテンコーター、エアーブレードコーター、ブ
レードコーター等を用いて単独もしくは2種以上組合わ
せて適宜使用される。
さらに本発明では、基紙の地合の変動係数が8.0%以
下、より好ましくは6.5%以下に調節する必要がある。
一般に紙の地合とは、繊維の分散状態および紙の微小な
部分の質量変動であり、地合が悪いと紙中において不均
一なフロックの形成や、不均一な質量分布をなし、目視
や塗工層の形成等に大きな影響を与える。因みに、紙の
地合を左右する要因としては例えば、(1) 抄紙機の
種類、(2) ヘッドボックスの構造、(3) 紙料の
ワイヤーパートでの脱水条件、(4) 紙料濃度、
(5) パルプの種類、(6) 紙料中への歩留り向上
剤や紙力増強剤の添加量、等が挙げられる。
尚、本発明での地合の変動係数とは、光透過型の地合
計である野村商事社製シートフォーメションテスターEM
T−1000型を用い、基紙を透過した光をCCDカメラで各画
素に分解した各画素の吸光度のバラツキである標準偏差
を、平均吸光度で除した値を百分率表示したものであ
り、変動係数が高ければ地合が悪いことを意味する。
本発明では基紙の地合の変動係数が8.0%を超える
と、基紙への水溶性高分子物質の塗布が不均一化し、紙
力等が悪影響を及ぼしたり、感熱記録層塗布において均
一な発色層が形成できないので、画質の低下を招くもの
である。
ところで、本発明の基紙においては、さらにJIS−P
−8118で定められる基紙の紙厚をJIS−P−8117で定め
られる透気度で除した値(以下、P値と呼ぶ)が0.5〜
4.5、より好ましくは0.7〜4.0に調整することによっ
て、より高感度で高画質の感熱紙を得ることができる。
このP値とは、一定の空気圧力下で一定量の空気が基
紙の断面を通過する単位時間(秒)当たりの距離(μ
m)を示すもので、サーマルヘッドからの熱の基紙中へ
の伝達の指標となる。
因に、P値が0.5未満ならば感熱記録層中の熱溶解性
物質の基紙中への浸透が少なくなり、スティッキング発
生等の原因となりかねない。一方、P値が4.5を超え基
紙層に空隙があまり多く存在して通気性に富むようにな
ると、塗液の基紙への浸透が激しくなり、結果的に感熱
ヘッドと記録層の密着性に問題が生じ、感度や画質に悪
影響を及ぼしかねない。
尚、上記特定の範囲のP値を得るためには、パルプを
適度な叩解条件で叩解したり、使用する填料の形状や粒
子径及び使用量、サイズプレス剤の種類や付着量、或い
は使用するサイズプレス装置等を適宜選択したり、或い
は、基紙を平滑化するカレンダー掛けの条件を適宜調節
すること等により効果的に得ることができる。
本発明で使用される水溶性高分子物質としては、特に
限定するものではないが、例えば、澱粉、ポリビニルア
ルコール、セルロース誘導体、ゼラチン、カゼイン、ラ
テックス類、ポリアクリルアミド、石油樹脂、変性アル
キッド樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル共重
合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、α−オレフ
ィン−無水マレイン酸共重合体、カチオン性合成サイズ
剤等であり、単独または、2種以上組み合わせて使用さ
れる。また基紙の両面で異なる水溶性高分子物質を使用
してもよい。
特に澱粉やポリビニルアルコールは、他の表面サイジ
ング剤と較べて安価であり、かつ感熱記録層と基紙の裏
面が接触した場合(最終製品での巻取り状態において起
こる)において、印字の発色性の低下および印字の消失
等の問題を発生させないので、好ましく使用される。
例えば、澱粉としては、未変性もしくは、酵素変性、
酸化変性、エーテル化変性、アセチル化変性、リン酸化
変性、カチオン化変性等の変性澱粉等であり、またポリ
ビニルアルコールとしても、未変性もしくは、カルボキ
シ変性、アセトアセチル化変性、カチオン変性等の変性
ポリビニルアルコールやケイ素含有ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルアルコールと他の合成高分子等の重合
体、等の変性ポリビニルアルコール等である。
また本発明の効果を損なわない範囲において、染料、
螢光染料,耐水化剤、消泡剤、帯電防止剤、澱粉および
ポリビニルアルコール以外の水溶性高分子物質等も使用
することが可能である。
ところで、本発明で使用される基紙は、10重量%以上
の填料を含有し、パルプ繊維、内添薬品等を適宜使用し
て抄紙機で抄紙されるが、パルプ繊維はその種類や製法
等について特に限定するものではなく、例えばKP、SP、
AP法等によって得られる針葉樹パルプや広葉樹パルプ等
の化学パルプやRGP、SGP、TMP、SCP、CTMP、BCTMP等の
各種高歩留パルプ、麻パルプのような非木材パルプや合
成パルプ、ガラス繊維、セラミックス繊維等の無機質繊
維等及び各種の古紙パルプ等が適宜組合わされて使用さ
れる。
内添薬品としては、従来から使用されている水溶性多
価金属化合物、各種サイズ剤、各種のアニオン性、ノニ
オン性、カチオン性或いは両性の歩留向上剤、紙力増強
剤等が必要に応じて適宜使用され、例えば、硫酸バン
ド、ポリ水酸化アルミニウム、塩化アルミニウム、アル
キルケテンダイマー系サイズ剤、アルケニル無水コハク
酸系サイズ剤、カチオン性合成サイズ剤、無水ステアリ
ン酸系サイズ剤、石油樹脂系サイズ剤、ロジン系サイズ
剤、ワックス系サイズ剤、高級脂肪酸系サイズ剤、各種
澱粉、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、ポリ
アミン、ポリアミド・ポリアミン、尿素ホルマリン樹
脂、エピクロルヒドリン樹脂、植物ガム、ポリビニルア
ルコール、ラテックス、ポリエチレンオキサイド、ポリ
アミド樹脂、親水性架橋ポリマー粒子分散物及びこれら
の誘導体或いは編成物等、コロイダルシリカ、ベントナ
イト等の内1種或いは2種以上が適宜使用される。ま
た、染料、蛍光染料、pH調整剤、消泡剤、ピッチコント
ロール剤、スライムコントロール剤等の抄紙用薬品も適
宜使用することが可能である。また感熱記録層を設ける
前に、顔料と接着剤を主体とする中間層を感熱記録層を
設ける側に、感熱記録層を設けない側への水溶性高分子
物質の塗布と同時にまたは、その後に設けることも可能
である。
本発明の基紙は各種公知の抄紙機で抄紙され、特に限
定されるものではなく、例えば、長網抄紙機、ツインワ
イヤ抄紙機、円網抄紙機、ヤンキー抄紙紙等の抄紙機で
抄紙される。また、抄き合せや多層抄紙技術により抄紙
しても勿論構わない。また、感熱記録層を塗抹する前に
カレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー等
の平滑化装置で基紙を必要に応じて平滑化処理すること
は好ましい態様である。
本発明は、表面サイジング量が感熱記録層を設ける側
と設けない側において異なる基紙の上に感熱記録層を塗
布乾燥し、感熱記録紙を製造するものであるが、記録層
に含有される発色剤と呈色剤の組合わせについては特に
限定されるものではなく、熱によって両者が接触して呈
色反応を起こすような組合わせであれば何れも使用可能
であり、例えば無色ないし淡色の塩基性染料と無機また
は有機の酸性物質との組合わせ、ステアリン酸第二鉄等
の高級脂肪酸金属塩と没食子酸の如きフェノール類との
組合わせ等が例示される。更に、ジアゾニウム化合物、
カプラー及び塩基性物質を組合わせた感熱記録紙等、熱
によって記録像を得るようにした各種の感熱記録紙への
適用も可能である。
これらの組合せのうち、無色ないし淡色の塩基性染料
と無機または有機の酸性物質との組合わせは記録濃度が
良好で最も好ましく使用されているため、かかる組合せ
について具体的に説明する。
まず、無色ないし淡色の塩基性染料としては各種のも
のが公知であり、例えば下記が例示される。3,3−ビス
(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノ
フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)
フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)フタリド、3
−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(2−メチル
インドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1,2−ジ
メチルインドール−3−イル)−5−ジメチルアミノフ
タリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(9−
エチルカルバゾール−3−イル)−6−ジメチルアミノ
フタリド、3,3−ビス(2−フェニルインドール−3−
イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチ
ルアミノフェニル−3−(1−メチルピロール−3−イ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド等のトリアリルメタ
ン系染料、4,4′−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリ
ルベンジルエーテル、N−ハロフェニル−ロイコオーラ
ミン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラミ
ン等のジフェニルメタン系染料、ベンゾイルロイコメチ
レンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレンブル
ー等のチアジン系染料、3−メチル−スピロ−ジナフト
ピラン、3−エチル−スピロ−ジナフトピラン、3−フ
ェニル−スピロ−ジナフトピラン、3−ベンジル−スピ
ロ−ジナフトピラン、3−メチル−ナフト−(6′−メ
トキシベンゾ)スピロピラン、3−プロピル−スピロ−
ジベンゾピラン等のスピロ系染料、ローダミン−Bアニ
リノラクタム、ローダミン(p−ニトロアニリノ)ラク
タム、ローダミン(o−クロロアニリノ)ラクタム等の
ラクタム系染料、3−ジメチルアミノ−7−メトキシフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メトキシフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−6,7−ジメチルフルオラン、3−(N−
エチル−p−トルイジノ)−7−メチルフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−N−アセチル−N−メチルアミ
ノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−メチルア
ミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジル
アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−メチ
ル−N−ベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−N−クロロエチル−N−メチルアミノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−N−ジエチルアミノフル
オラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メ
チル−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−シク
ロペンチル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジ
ノ)−6−メチル−7−(p−トルイジノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−フェニルア
ミノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−7
−フェニルアミノフルオラン、3−ジペンチルアミノ−
6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−7−(2−カルボメトキシ−フェニルアミ
ノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミルア
ミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、
3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−
メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ピロリジ
ノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−
ピペリジノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−キシリジノ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロフ
ェニルアミノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−
(o−クロロフェニルアミノ)フルオラン、3−ピロリ
ジノ−6−メチル−7−p−ブチルフェニルアミノフル
オラン、3−N−メチル−N−テトラヒドロフリフリル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N
−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン等のフルオラン系染料
等。
又塩基性染料と接触して呈色する無機又は有機の酸性
物質も各種のものが公知であり、例えば下記が例示され
る。
活性白土、酸性白土、アタパルジャイト、ベントナイ
ト、コロイダルシリカ、珪酸アルミニウムなどの無機酸
性物質、4−tert−ブチルフェノール、4−ヒドロキシ
ジフェノキシド、α−ナフトール、β−ナフトール、4
−ヒドロキシアセトフェノール、4−tert−オクチルカ
テコール、2,2′−ジヒドロキシジフェノール、2,2′−
メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、4,4′−イソプロピリデンビス(2−tert−ブチ
ルフェノール)、4,4′−sec−ブチリデンジフェノー
ル、4−フェニルフェノール、4,4′−イソプロピリデ
ンジフェノール(ビスフェノールA)、2,2′−メチレ
ンビス(4−クロロフェノール)、ハイドロキノン、4,
4′−シクロヘキシリデンジフェノール、4,4′−(1,3
−ジメチルブチリデン)ビスフェノール、4,4′−ジヒ
ドロキシジフェニルサルファイド、4,4′−チオビス
(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、4,4′
−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−
4′−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−
4′−メトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−
4′−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロ
キシ−3′,4′−トリメチレンジフェニルスルホン、4
−ヒドロキシ−3′,4′−テトラメチレンジフェニルス
ルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)
スルホン、1,3−ジ〔2−(4−ヒドロキシフェニル)
−2−プロピル〕ベンゼン、ヒドロキノンモノベンジル
エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル
エステル、4−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒ
ドロキシベンゾフェノン、2,4,4′−トリヒドロキシベ
ンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾ
フェノン、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒド
ロキシフタル酸ジメチル、ヒドロキノンモノベンジルエ
ーテル、ノボラック型フェノール樹脂、フェノール重合
体等のフェノール性化合物、安息香酸、p−tert−ブチ
ル安息香酸、トリクロロ安息香酸、テレフタル酸、3−
sec−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−シクロヘ
キシル−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、3−イソプロピル
サリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸、3−ベンジ
ルサリチル酸、3−(α−メチルベンジル)サリチル
酸、3−クロロ−5−(α−メチルベンジル)サリチル
酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3−フェニル
−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3,5
−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸等の芳香族カルボ
ン酸、及びこれらフェノール性化合物、芳香族カルボン
酸と例えば亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシ
ウム、チタン、マンガン、スズ、ニッケル等の多価金属
との塩等の有機酸性物質等が例示される。
本発明において、記録層中の発色剤と呈色剤の使用比
率は用いられる発色剤、呈色剤の種類に応じて適宜選択
されるもので、特に限定するものではないが、例えば塩
基性無色染料と酸性物質を用いる場合には、一般に塩基
性無色染料1重量部に対して1〜50重量部、好ましくは
1〜10重量部の酸性物質が使用される。
これらの物質を含む塗液の調製には、一般に水を分散
媒体とし、ボールミル、アトライター、サンドミル等の
撹拌、粉砕機により発色剤と呈色剤とを一緒に又は別々
に分散し、塗液として調製される。
かかる塗液中には、通常バインダーとしてデンプン
類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、ア
ラビアガム、ポリビニルアルコール、ジイソブチレン・
無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・無水マレイン酸
共重合体塩、エチレン・アクリル酸共重合体塩、スチレ
ン・アクリル酸共重合体塩、天然ゴム系エマルジョン、
スチレン・ブタジエン共重合体エマルジョン、アクリロ
ニトリル・ブタジエン共重合体エマルジョン、メチルメ
タクリレート・ブタジエン共重合体エマルジョン、ポリ
クロロプレンエマルジョン、酢酸ビニルエマルジョン、
エチレン・酢酸ビニルエマルジョン等が全固形分の10〜
70重量%、好ましくは15〜50重量%程度添加される。
又、必要に応じてステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カ
ルシウム、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、パラ
フィンワックス、エステルワックス等の滑剤、炭酸カル
シウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化チタン、
二酸化珪素、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸
亜鉛、タルク、カオリン、クレー、焼成クレー、コロイ
ダルシリカ等の無機顔料、スチレンマイクロボール、ナ
イロンパウダー、ポリエチレンパウダー、尿素・ホルマ
リン樹脂フィラー、生澱粉等の有機顔料、カプロン酸ア
ミド、カプリン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステア
リン酸アミド、オレイン酸アミド、エルシン酸アミド、
リノール酸アミド、リノレン酸アミド、N−メチルステ
アリン酸アミド、ステアリン酸アニリド、N−メチルオ
レイン酸アミド、ベンズアニリド、リノール酸アニリ
ド、N−エチルカプリン酸アミド、N−ブチルラウリン
酸アミド、N−オクタデシルアセトアミド、N−オレイ
ンアセトアミド、N−オレイルベンズアミド、N−ステ
アリルシクロヘキシルアミド、ポリエチレングリコー
ル、1−ベンジルオキシナフタレン、2−ベンジルオキ
シナフタレン、ステアリン酸メチレンビスアミド、ヤシ
脂肪酸アミド等の脂肪酸アミド酸、2,2′−メチレンビ
ス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,
4′−ブチリデンビス(6−tert−ブチル−3−メチル
フェノール)、2,2′−メチレンビス(4−エチル−6
−tert−ブチルフェノール)、2,4−ジ−tert−ブチル
−3−メチルフェノール、1,1,3−トリス(2−メチル
−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタ
ン、1,1,3−トリス(5−シクロヘキシル−4−ヒドロ
キシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス
(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチル
ベンジル)イソシアヌル酸等のヒンダードフェノール
類、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオ
キシベンゾフェノン等の紫外線吸収剤、1,2−ジ(3−
メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシエタ
ン、1−フェノキシ−2−(4−メチルフェノキシ)エ
タン、パラベンジルビフェニル、ナフチルベンジルエー
テル、ベンジル−4−メチルチオフェニルエーテル、1
−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルエステル、シュ
ウ酸ジベンジルエステル、シュウ酸−ジ−p−メチルベ
ンジルエステル、シュウ酸−ジ−p−クロルベンジルエ
ステル、テレフタル酸ジメチルエステル、テレフタル酸
ジブチルエステル、テレフタル酸ジベンジルエステル、
イソフタル酸ジブチルエステル、1−ヒドロキシナフト
エ酸フェニルエステル及び及び各種公知の熱可融性物質
を増感剤として併用することが出来る。中でも1,2−ジ
(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキエ
タン、1−フェノキシ−2−(4−メチルフェノキシ)
エタンは増感効果が特に好ましい。
増感剤の使用量は特に限定されないが、一般に呈色剤
1重量部に対して4重量部以下程度の範囲で調節するの
が望ましい。
なお、記録層中に無機または有機顔料を含有せしめる
場合には、なるべく粒子径の小さな顔料を用いることが
好ましく、特に平均粒子径が2μm以下の顔料を用いる
のが望ましい。
本発明において、記録層の形成方法については特に限
定されず、例えばエアーナイフコーター、ブレードコー
ター等の適当なコーターヘッドを備えた塗布装置によっ
て塗液を基紙上に塗布乾燥する方法で形成される。又、
塗液の塗布量についても特に限定されず、通常乾燥重量
で2〜20g/m2、好ましくは3〜12g/m2程度の範囲であ
る。
なお、記録層を塗布乾燥後に、必要に応じてスーパー
カレンダー掛け、ソフトカレンダー掛け、マットスーパ
ー掛け等の平滑化処理を施すことも出来る。又、記録層
上に記録層を保護する等の目的でオーバーコート層を設
けることも可能であり、更には裏面に粘着加工、及びカ
ーボン複写のためのカーボン層を設けるなど感熱記録体
分野における各種の公知技術が付加し得るものである。
「実施例」 以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明する
が、勿論これら限定されるものではない。
また、特に断らない限り例中の部及び%はそれぞれ重
量部および重量%を示す。
実施例1 (基紙の調製) NBKP(フリーネス/csf:450ml)10部とLBKP(フリーネ
ス/csf:430ml90部からなるパルプスラリーの中にタルク
を添加し、対パルプあたりロジンを1.0%、硫酸バンド
3.0%及び歩留向上剤として、カチオン性のポリアクリ
ルアミドを0.01%添加して長網抄紙機でサイズプレス工
程を経ないで抄紙し、カレンダー掛けして、填料量13.2
%、地合の変動係数4.80%である米坪50g/m2の感熱記録
紙用基紙を得た。
(記録層塗液の調製) A液調製 3−(N−シクロヘキシルN−メチルアミノ)−6−
メチル−7−フェニルアミノフルオラン 10部 1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン 15部 メチルセルロース5%水溶液 15部 水 80部 この組成物をサンドミルで平均粒子径が1μmになる
まで粉砕した。
B液調製 4,4−イソプロピリデンジフェノール 30部 メチルセルロース5%水溶液 30部 水 70部 この組成物をサンドミルで平均粒子径が2μmになる
まで粉砕した。
A液120部、B液130部、無定形シリカ30部、20%酸化
澱粉水溶液150部、水55部を混合・攪拌して記録層用塗
液を調製した。
(記録層形成) 得られた記録層塗液を前記基紙上に固型量で5g/m2
なるように、また酸化変性澱粉を感熱記録層を設けない
側に固型量で0.5g/m2となるようにエアーブレードコー
ターで塗布乾燥し、スーパーカレンダーで表面処理して
感熱記録紙を得た。
尚、P値ついては、使用基紙の片面に上記酸化変性澱
粉を固型量で0.5g/m2となるように塗布したものを別途
作成し、これを測定してP値とした。因に、値は、4.0
であった。
実施例2 実施例1と同様に抄紙し、サイズプレス工程におい
て、ゲートロールコーターを使用して酸化変性澱粉を固
型量で感熱記録層を設ける側に0.1g/m2、設けない側に
0.5g/m2塗布して、填料量12.2%、P値3.6、地合変動係
数4.90%の米坪50g/m2の感熱記録紙用基紙を得た。
また、記録層塗液の調製は実施例1と全く同様にし
た。
〔記録層の形成〕
得られた記録層塗液を前記基紙上に5g/m2となる様に
ブレードコーターで塗布乾燥し、スーパーカレンダーで
表面処理をして感熱記録紙を得た。
実施例3 実施例1と同様に抄紙し、サイズプレス工程でインク
ラインド型サイズプレスを使用して、α−オレフィン−
無水マレイン酸共重合体をを固型量で片面あたり0.05g/
m2ずつ両面に塗布して、填料量12.8%、地合変動係数5.
11%の米坪50g/m2の感熱記録紙用基紙を得た。
記録層塗液の調製は実施例1と同様にして行い、得ら
れた記録層塗液を前記基紙上に固型量で5g/m2となるよ
うに、また酸化変性澱粉を感熱記録層を設けない側に固
型量で0.7g/m2となるようにエアーナイフコーターで塗
布乾燥し、スーパーカレンダーで表面処理して感熱記録
紙を得た。
尚、P値ついては、使用基紙の片面に上記酸化変性澱
粉を固型量で0.7g/m2となるように塗布したものを別途
作成し、これを測定してP値とした。因に、値は、3.9
であった。
実施例4 実施例1で填料をタルクからカオリンに替えて抄紙
し、サイズプレス工程において、ブレードメタリングサ
イズプレスを使用してポリビニルアルコールを固型量で
感熱記録層を設ける側に0.1g/m2、設けない側に0.4g/m2
塗布して、填料量12.0%、P値3.1、地合の変動係数4.2
0%の米坪50g/m2の感熱記録紙用基紙を得た。
記録層塗液の調製と記録層の形成は、実施例2と同様
にして、感熱記録紙を得た。
実施例5 実施例1でLBKP(フリーネス/csf:430ml)をLBKP(フ
リーネス/csf:300ml)にし填料をカオリンから焼成カオ
リンに替えて抄紙し、サイズプレス工程において、イン
クラインド型サイズプレスを使用して、酸化変性澱粉を
固型量で片面あたり0.2g/m2を両面に塗布し、填料10.3
%、地合変動係数4.13%の米坪50g/m2の感熱記録紙用基
紙を得た。
記録層塗液の調製は、実施例1と全く同様にして行
い、得られた記録層塗液を前記基紙上に固型量で5g/m2
となるように、またカルボキシ変性ポリビニルアルコー
ルを感熱記録層を設けない側に固型量で0.4g/m2となる
ようにブレードコーターで塗布乾燥し、スーパーカレン
ダーで表面処理して感熱記録紙を得た。
尚、P値ついては、使用基紙の片面に上記カルボキシ
変性ポリビニニルアルコールを固型量で0.4g/m2となる
ように塗布したものを別途作成し、これを測定してP値
とした。因に、値は、0.7であった。
実施例6 実施例1で填料をタルクから軽質炭酸カルシウム、硫
酸バンドの添加量を3.0%から0.5%、ロジンをアルキル
ケテンダイマー0.1%に替え、さらにカチオン性澱粉を
1.0%、歩留向上剤としてカチオン性ポリアクリルアミ
ドに代えてアニオン性ポリアクリルアミドを0.02%添加
してツインワイヤー抄紙機で抄紙し、サイズプレス工程
でゲートロールコーターを使用して、アセチル化変性澱
粉を固型量で感熱記録層を設ける側に0.1g/m2感熱記録
層を設けない側に0.6g/m2を塗布し、填料量12.0%、P
値3.2、地合変動係数5.24%の米坪50g/m2の感熱記録紙
用基紙を得た。
記録層塗液の調製と記録層の形成は、実施例2と全く
同様にして感熱記録紙を得た。
実施例7 実施例6と全く同様に抄紙し、及びゲートロールコー
ターでサイズプレスを行って填料量を18.1%、P値4.
1、地合変動係数4.90%の米坪50g/m2の感熱記録紙用基
紙を得た。
記録層塗液の調製と記録層の形成は、実施例2と全く
同様にして感熱記録紙を得た。
実施例8 実施例2と同様に抄紙し、ゲートロールコーターによ
るサイズプレス工程において、感熱記録層を設けない側
の酸化変性澱粉を固型量で0.5g/m2から1.0g/m2に替えて
填料量12.4%、P値3.2、地合変動係数4.82%の米坪50g
/m2の感熱記録紙用基紙を得た。
記録層塗液の調製と、記録層の形成は、実施例2と全
く同様にして感熱記録紙を得た。
実施例9 実施例2において、歩留り向上剤としてカチオン性ポ
リアクリルアミドの添加量を対パルプ当たり0.01%から
0.05%にした以外は実施例2と同様に抄紙し、ゲートロ
ールコーターによるサイズプレスを行って填料量12.8
%、P値4.2、地合変動係数7.50%の米坪50g/m2の感熱
記録紙用基紙を得た。
記録層塗液の調製と記録層の形成は、実施例2と同様
にして感熱記録紙を得た。
実施例10 〔中間層塗液の調製〕 焼成カオリン 100部 スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(固型分48
%) 15部 ポリビニルアルコール12%水溶液 25部 水 175部 上記の組成物を混合して中間層塗液を調製した。
〔中間層の形成〕 かくして得られた中間層用塗液を実施例2と全く同様
にして得た米坪50g/m2の感熱記録紙用基紙に、固型量が
7g/m2になるようにブレードコーターを使用して塗布乾
燥し、中間層を有する基紙を得た。
〔記録層塗液の調製及び記録層の形成〕
記録層塗液の調製は実施例1と同様にして行い、得ら
れた記録層塗液を前記中間層上に、乾燥後の塗布量4g/m
2となるように、ブレードコーターで塗布乾燥し、更に
スーパーカレンダー処理して感熱記録紙を得た。
比較例1 実施例2と同様に抄紙し、ゲートロールコーターによ
るサイズプレス工程を行って、填料量9.0%、P値3.5、
地合変動係数4.82%の米坪50g/m2の感熱記録紙用基紙を
得た。
記録層塗液の調製と記録層の形成は、実施例2と全く
同様にして感熱記録紙を得た。
比較例2 実施例2でLBKP(フリーネス/csf:430ml)をLBKP(フ
リーネス/csf:200ml)に替えて抄紙し、サイズプレス工
程で感熱記録層を設ける側の塗布量を固型量で0.4g/m2
替え、填料量13.2%、P値0.4、地合変動係数3.90%の
米坪50g/m2の感熱記録紙用基紙を得た。記録層塗液の調
製と記録層の形成は、実施例2と全く同様にして感熱記
録紙を得た。
比較例3 比較例2でLBKP(フリーネス/csf:200ml)をLBKP(フ
リーネス/csf:630ml)に替えて抄紙し、サイズプレスを
行って、填料量12.7%、P値5.7、地合変動係数5.97%
の米坪50g/m2の感熱記録紙用基紙を得た。記録層塗液の
調製と記録層の形成は、実施例2と全く同様にして感熱
記録紙を得た。
比較例4 比較例2でLBKP(フリーネス/csf:200ml)をLBKP(フ
リーネス/csf:430ml)に替えて抄紙し、サイズプレス工
程で感熱記録層を設けない側に塗布する酸化変性澱粉の
代わりに水のみを塗布して、填料量12.3%、P値3.7、
地合変動係数4.92の米坪50g/m2の感熱記録用基紙を得
た。記録層塗液の調製と記録層の形成は、実施例2と全
く同様にして感熱記録紙を得た。
比較例5 比較例4において、サイズプレス工程で感熱記録層を
設けない側の水塗りを酸化変性澱粉の塗布量が固型量で
0.2g/m2として、填料量12.7%、P値3.2、地合変動係数
4.86%の米坪50g/m2の感熱記録紙用基紙を得た。記録層
塗液の調製と記録層の形成は、実施例2と全く同様にし
て感熱記録紙を得た。
比較例6 実施例2において、サイズプレス工程で感熱記録層を
設ける側の酸化変性澱粉の塗布量を固型量で0.1g/m2
ら1.0g/m2に替えて填料量12.4%、P値2.5、地合変動係
数4.87%の米坪50g/m2の感熱記録紙用基紙を得た。記録
層塗液の調製と記録層の形成は、実施例2と全く同様に
して感熱記録紙を得た。
比較例7 実施例2において、LBKP(フリーネス/csf:430ml)40
部、NBKP(フリーネス/csf:450ml)60部に替えて抄紙
し、酸化変性澱粉を固型量で感熱記録層を設ける側に0.
2g/m2、設けない側に0.4g/m2塗布して、填料量13.5%、
P値4.3、地合変動係数8.20%の米坪50g/m2の感熱記録
用基紙を得た。記録層塗液の調製と記録層の形成は、実
施例2と全く同様にして感熱記録紙を得た。
比較例8 実施例2で填料をタルクから焼成カオリンに替えて抄
紙し、サイズプレス工程においてインクラインド型サイ
ズプレスを使用して、酸化変性澱粉を固型量で片面あた
り0.6g/m2を両面に塗布し、填料量13.1%、P値3.0、地
合変動係数4.73%の米坪50g/m2の感熱記録用基紙を得
た。記録層塗液の調製と記録層の形成は、実施例2と全
く同様にして感熱記録紙を得た。
比較例9 実施例6でサイズプレス工程で、アセチル変性澱粉を
固型量で感熱記録層を設ける側に0.1g/m2から0.6g/m2
変更して塗布し、感熱記録層を設けない側にアセチル化
変性澱粉の塗布をやめて、水のみを塗布して、填料量1
2.6%、P値3.6、地合変動係数5.24%の米坪50g/m2の感
熱記録用基紙を得た。記録層塗液の調製と記録層の形成
は、実施例2と全く同様にして感熱記録紙を得た。
上記19種類の感熱記録紙用基紙の填料量、P値、地合
変動係数は以下の方法で測定した。尚、結果は実施例及
び比較例および第1表に示した。
(P値) JIS−P−8118及びJIS−P−8117に定める方法で基紙
の紙厚及び透気度を測定し、次式よりP値を算出した。
(地合変動係数) 野村商事社製のシートフォーメションテスターFMT−1
000を使用し、次式より基紙の地合の変動係数を求め
た。
上記19種類の感熱記録紙の記録濃度、画質、紙粉等の
品質について、それぞれ以下の方法で測定或いは評価
し、得られた結果を第1表に示した。
(記録濃度) 大倉シュミレーター(印加電圧13V、パルス周期0.5m
s)を使用して、パルス幅0.45msで記録し、その記録濃
度をマクベス濃度計(RD−100R型 アンバフィルター)
で測定した。
(画質) 上記プリンターで印字した記録画像をルーペで観察し
て、記録抜けの状態を観察した。
「評価基準」 ◎…記録抜けがなく極めて良好 ○…僅かに記録抜けがあるが良好 △…記録抜けがありやや不良 ×…記録抜けが多く不良 (紙粉) 感熱記録紙をカッターで切った時の紙粉の発生状況等
を目視評価した。
「評価基準」 ◎…紙粉の発生が全くない。
○…紙粉の発生が僅かにあるが、実用上問題なし。
△…紙粉の発生があり、実用上問題がある。
×…紙粉の発生が著しい。
「効果」 第1表から明らかなように、本発明で得られた感熱記
録紙は、特に記録感度が高く、しかも高画質の記録像が
得られ、しかも紙粉の発生が少ない記録紙であった。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−281886(JP,A) 特開 昭63−203378(JP,A) 特開 昭58−203092(JP,A) 特開 平2−47087(JP,A) 特開 昭58−53484(JP,A) 特開 昭61−98585(JP,A) 特開 昭57−69095(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/28 - 5/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基紙上に、発色剤と該発色剤と熱時反応し
    て呈色する呈色剤を含有した感熱記録層を設けてなる感
    熱記録紙において、該基紙中に含有せしめる填料の量を
    10〜18.1重量%とし、かつ該基紙に塗布する水溶性高分
    子物質の乾燥塗布量を、感熱記録層を設ける側を0.3g/m
    2未満、感熱記録層を設けない側を0.3〜1.0g/m2とし、
    更に該基紙のJIS−P−8118に定める紙厚をJIS−P−81
    17に定める透気度で除した値が0.5〜4.5(μm/秒)であ
    り、光透過型の地合計であるシートフォーメーションテ
    スターで測定した該基紙の地合の変動係数が8.0%以下
    であることを特徴とする感熱記録紙。
  2. 【請求項2】水溶性高分子物質が澱粉及び/又はポリビ
    ニルアルコールである特許請求の範囲第1項記載の感熱
    記録紙。
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