JP2003332797A - プリント配線板位置誤差取得方法,プログラムおよび電子回路部品装着システム - Google Patents

プリント配線板位置誤差取得方法,プログラムおよび電子回路部品装着システム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子回路部品装着システムの少なくとも2つ
の部品装着ユニットにまたがって位置決めされる1枚の
プリント配線板の位置決め誤差を検出する。 【解決手段】 1枚のプリント配線板12に対して同時
に並行して電子回路部品を装着する第一,第二の部品装
着ユニットを支持するベースに、両ユニットに共通の共
通較正マーク160aと各ユニットに固有の1つずつの
固有較正マーク160bとを設ける。第一ユニットの基
準マークカメラにより1つずつの固有較正マークと共通
較正マークとの位置を取得する。第二ユニットにおいて
も両較正マーク160a,bの位置を取得し、それら取
得した較正マーク160の位置に基づいて両ユニットの
相対位置を予め取得しておく。後に、プリント配線板1
2の2つの基準マーク148の1つずつの位置を、各ユ
ニットの基準マークカメラにより取得し、それらの位置
と上記両ユニットの相対位置とに基づいて、第一、第二
ユニットにおけるプリント配線板12の位置決め誤差を
取得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリント配線板に複
数の電子回路部品を装着する電子回路部品装着システ
ム、そのシステムで実行されるプリント配線板位置誤差
取得方法および電子回路部品装着方法、それら方法の実
行のためのプログラム等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】それぞれ装着ヘッドとその装着ヘッドを
移動させるヘッド移動装置とを備えた複数の部品装着ユ
ニットが一直線に沿って並べられ、それら複数の部品装
着ユニットのうちの少なくとも2つが同時期に1枚のプ
リント配線板に対して並行して電子回路部品の装着を行
う電子回路部品装着システムは既に知られている。この
種の電子回路部品装着システムにおいては、1枚のプリ
ント配線板が、少なくとも2つの部品装着ユニットの装
着ヘッドの移動範囲にまたがる状態で配置され、そのプ
リント配線板の、上記少なくとも2つの部品装着ユニッ
トの各々の部品装着ヘッドの移動範囲に対応する領域
に、並行して電子回路部品の装着が行われる。
【0003】また、一般に、電子回路部品装着システム
においては、プリント配線板の部品装着ユニットに対す
る位置決め誤差に起因する電子回路部品のプリント配線
板に対する装着位置誤差を抑制するために、プリント配
線板に基準マーク等の基準部が設けられる一方、電子部
品装着ユニットに対応して撮像装置等の認識装置が設け
られ、認識装置による基準部の認識結果に基づいて、プ
リント配線板の部品装着ユニットに対する位置決め誤差
を取得することも行われている。電子回路部品のプリン
ト配線板への装着時には、予め設定されている装着ヘッ
ドの位置が、少なくともプリント配線板の位置誤差(平
行移動誤差および回転誤差)を低減させるように補正さ
れて、装着が行われるのである。この他にも、装着ヘッ
ドによる電子回路部品の保持位置誤差(平行移動誤差お
よび回転誤差)等を低減させるための補正も行われるの
が普通であるが、本発明とは直接関係がないので、この
補正に関する説明は省略する。
【0004】前述のように、複数の部品装着ユニットが
1枚のプリント配線板に対して同時期に装着動作を行う
場合にも、プリント配線板の各部品装着ユニットに対応
する領域に複数の基準部が設けられており、かつ、それ
ら基準部が各部品装着ユニットに対応して設けられてい
る認識装置により認識可能である場合には、同様に、各
部品装着ユニットに対するプリント配線板の位置決め誤
差を検出し、その分を補正しつつ電子回路部品の装着を
行うことができる。しかし、各部品装着ユニットに対応
する基準部が1個以下である場合には、各部品装着ユニ
ットに対するプリント配線板の位置決め誤差を取得する
ことができない。
【0005】そのため、従来は、プリント配線板に複数
の位置決め孔を形成し、それら位置決め孔に位置決めピ
ンを嵌入させる等、機械的な位置決め装置によりプリン
ト配線板の位置決め精度を向上させたり、プリント配線
板をパレット等の配線板保持装置に位置固定に保持さ
せ、その配線板保持装置によるプリント配線板の保持位
置誤差を撮像装置等により検出し、配線板保持装置を高
精度で移動させたりすることにより、電子回路部品の装
着精度を確保する努力が払われていた。しかし、機械的
な位置決め装置によるプリント配線板の位置決め精度向
上には限度があって、電子回路部品の装着精度を十分に
高めることが困難であり、また、プリント配線板を固定
的に保持させた配線板保持装置を高精度で移動させる場
合には、装置の構成が複雑となってコストが高くなるこ
とを避け得ないという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果】本発明は、以上の事情を背景とし、複数の部品装着
ユニットが1枚のプリント配線板に対して同時期に装着
動作を行う形式の電子回路部品装着システムにおいて、
装置コストの上昇を極力回避しつつ電子回路部品の装着
精度を十分に高めることを課題としてなされたものであ
り、本発明によって、下記各態様のプリント配線板位置
誤差取得方法,電子回路部品装着方法,プリント配線板
位置誤差取得プログラム,電子回路部品装着プログラ
ム,電子回路部品装着システム等が得られる。各態様は
請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要
に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これ
は、あくまでも本発明の理解を容易にするためであり、
本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組合わせが
以下の各項に記載のものに限定されると解釈されるべき
ではない。また、一つの項に複数の事項が記載されてい
る場合、それら複数の事項を常に一緒に採用しなければ
ならないわけではない。一部の事項のみを選択して採用
することも可能なのである。
【0007】なお、以下の各項において、(1)項が請求
項1に相当し、(4)項が請求項2に、(9)項が請求項3
に、(11)項が請求項4に、(12)項が請求項5に、(13)項
が請求項6に、(14)項が請求項7にそれぞれ相当する。
【0008】(1)それぞれ装着ヘッドとその装着ヘッ
ドを移動させるヘッド移動装置とを備えた複数の部品装
着ユニットの各々に対応して設けられた各認識装置によ
り、それら複数の部品装着ユニットのヘッド移動範囲に
またがる大きさのプリント配線板の複数の配線板基準部
のうち、各認識装置により認識可能な配線板基準部がそ
れぞれ認識される配線板基準部認識工程と、その配線板
基準部認識工程における各認識装置の認識結果に基づい
て、各部品装着ユニットに固有の座標面である固有座標
面内における各配線板基準部の位置である配線板基準部
固有位置が取得される配線板基準部固有位置取得工程
と、その配線板基準部固有位置取得工程において取得さ
れた複数の配線板基準部の位置に基づいて、前記複数の
部品装着ユニットの各々の固有座標面に対する前記プリ
ント配線板の位置誤差が取得される配線板位置誤差取得
工程とを含むプリント配線板位置誤差取得方法。
【0009】配線板基準部認識工程において、1枚のプ
リント基板の、複数の部品装着ユニットの各々に対応す
る基準部が、それら部品装着ユニットの各々に対応する
認識装置により認識され、その認識結果に基づいて、配
線板基準部固有位置取得工程において、各部品装着ユニ
ットの固有座標面内における各配線板基準部の固有位置
が取得される。そのようにして取得された複数の配線板
基準部の位置に基づいて、配線板位置誤差取得工程にお
いて、複数の部品装着ユニットの各々の固有座標面に対
するプリント配線板の位置誤差が取得される。
【0010】複数の部品装着ユニット相互間の相対位置
誤差が無視し得るほど小さい場合には、配線板基準部固
有位置取得工程において取得された各部品装着ユニット
の固有座標面内における各配線板基準部の固有位置に基
づいて、部品装着ユニットの各々の固有座標面に対する
プリント配線板の位置誤差が精度よく取得される。それ
に対して、複数の部品装着ユニット相互間の相対位置誤
差が比較的大きい場合には、後述するように部品装着ユ
ニット相互間の相対位置誤差が取得され、その相対位置
誤差も考慮してプリント配線板の位置誤差が取得される
ことが望ましい。いずれにしても、プリント配線板の位
置誤差が得られれば、その位置誤差に基づく電子回路部
品の装着位置誤差を低減させることが可能となる。
【0011】(2)前記配線板基準部固有位置取得工程
が前記複数の部品装着ユニットの各々に対応する個別制
御装置において実施され、各個別制御装置において取得
された配線板基準部固有位置が他の個別制御装置に供給
され、各個別制御装置において、その供給された配線板
基準部固有位置の少なくとも1つと各個別制御装置自体
において取得された配線板基準部固有位置の少なくとも
1つとに基づいて、前記配線板位置誤差取得工程が実施
される (1)項に記載のプリント配線板位置誤差取得方
法。配線板基準部固有位置取得工程が複数の部品装着ユ
ニットの各々に対応する個別制御装置において実施され
る場合には、各部品装着ユニットに対応する配線板基準
部の固有位置が各個別制御装置において得られ、それぞ
れ取得された配線板基準部の固有位置が、別の個別制御
装置に供給される。各個別制御装置は、自ら取得した配
線板基準部固有位置と、他の個別制御装置から供給され
た1個以上の配線板基準部固有位置とに基づいて、各個
別制御装置に対応する部品装着ユニットの固有座標面に
対するプリント配線板の位置誤差を取得する。
【0012】(3)前記配線板基準部認識工程における
前記配線板基準部の認識結果が前記複数の部品装着ユニ
ットに共通のコンピュータである共通コンピュータに供
給され、前記配線板基準部固有位置取得工程および前記
配線板位置誤差取得工程がその共通コンピュータにおい
て実施される (1)項に記載のプリント配線板位置誤差取
得方法。本項のプリント配線板位置誤差取得方法におい
ては、各個別制御装置に対応する部品装着ユニットの固
有座標面に対するプリント配線板の位置誤差が複数の部
品装着ユニットに共通のコンピュータにおいて取得され
る。この共通コンピュータは1個であることは不可欠で
はなく、例えば、認識装置による配線板基準部の認識デ
ータを処理して認識装置に対する配線板基準部の位置誤
差を取得することと、その配線板基準部の位置誤差に基
づいて各部品装着ユニットに対する配線板基準部の位置
誤差およびプリント配線板全体の位置誤差を取得するこ
ととが、それぞれ互いに別の共通コンピュータにおいて
行われるようにしてもよい。
【0013】(4)少なくとも前記配線板位置誤差取得
工程より前に前記複数の部品装着ユニット相互の相対位
置が取得される相対位置取得工程を含み、かつ、前記配
線板位置誤差取得工程が、その相対位置取得工程におい
て取得された相対位置をも考慮して前記プリント配線板
の位置誤差が取得される工程である (1)項ないし (3)項
のいずれかに記載のプリント配線板位置誤差取得方法。
相対位置取得工程は、予め取得されてメモリに格納され
ている相対位置を読み出す工程でもよく、実際に相対位
置を検出する工程でもよい。後者の場合、相対位置取得
工程は相対位置検出工程であることになるが、この工程
は、配線板基準部認識工程の実施に先立って行われて
も、その実施の後に行われても、配線板基準部固有位置
取得工程の後に行われてもよい。
【0014】(5)前記相対位置取得工程が、前記複数
の部品装着ユニットの各々の装着ヘッドに設けられた前
記認識装置により、前記複数の部品装着ユニットの本体
に設けられた複数の装置基準部であって、各部品装着ユ
ニットに専用のものである専用装置基準部と前記複数の
部品装着ユニットのうち互いに隣接する2つに共用のも
のである共用装置基準部とが認識される装置基準部認識
工程と、その装置基準部認識工程の認識結果に基づい
て、前記互いに隣接する2つの部品装着ユニットの相対
位置が取得される工程とを含む (4)項に記載のプリント
配線板位置誤差取得方法。上記「本体」は複数の部品装
着ユニットに専用のものでもよく、複数の部品装着ユニ
ットの少なくとも一部のものに共有されるものであって
もよい。互いに隣接する2つの部品装着ユニットに対応
する2つの認識装置により、専用装置基準部と共用装置
基準部とがそれぞれ認識されれば、その認識結果に基づ
いてそれら2つの部品装着ユニットの相対位置の取得が
可能となる。なお、互いに隣接する2つの部品装着ユニ
ットの間の相対回転位置誤差が無視し得る場合には、2
つの部品装着ユニットに対応する2つの認識装置により
共用装置基準部の認識が行われるのみで、2つの部品装
着ユニットの相対位置が取得され得、専用装置基準部の
配設あるいはそれの認識は不可欠ではなくなり、その態
様も本発明の一実施形態である。
【0015】(6)前記相対位置取得工程が、前記複数
の部品装着ユニットのヘッド移動範囲にまたがる大きさ
を有し、各ヘッド移動範囲に対して1個以上の基準板基
準部が設けられた相対位置検出用基準板を準備する工程
と、その相対位置検出用基準板が前記複数の部品装着ユ
ニットの前記ヘッド移動範囲にまたがる状態に配置さ
れ、その相対位置検出用基準板に設けられた複数の基準
板基準部のうち1個以上が前記複数の部品装着ユニット
の各々の装着ヘッドに設けられた前記認識装置により認
識される基準板基準部認識工程と、その基準板基準部認
識工程の認識結果に基づいて、前記複数の部品装着ユニ
ットの相対位置が取得される工程とを含む (4)項に記載
のプリント配線板位置誤差取得方法。複数の部品装着ユ
ニットのヘッド移動範囲にまたがる大きさを有し、各ヘ
ッド移動範囲に対して1個以上の基準板基準部が設けら
れた相対位置検出用基準板を使用すれば、互いに隣接す
る2つの部品装着ユニットの相対位置を容易に検出する
ことができる。隣接部品装着ユニット間の相対回転位置
誤差が無視し得る場合には、各ヘッド移動範囲に対して
1個の基準板基準部が設けられれば相対位置の取得が可
能であるが、相対回転位置誤差が無視し得ない場合に
は、各ヘッド移動範囲に対して2個以上の基準板基準部
が設けられることが必要である。
【0016】(7)前記認識装置として、前記複数の部
品装着ヘッドの各々に設けられた認識装置が使用される
(1)項ないし (6)項に記載のプリント配線板位置誤差取
得方法。基準部としては、基準マークが好適であり、認
識装置としては撮像装置が好適である。認識装置を部品
装着ヘッド移動範囲において移動させる専用の移動装置
を設けることも可能であるが、部品装着ヘッドに認識装
置を設ければ、装置の構成を単純化し得て装置コストの
低減が可能となり、また、部品装着ヘッド移動装置と認
識装置移動装置との相対位置誤差を考慮することが不要
となって、その分、プリント配線板位置の誤差取得が容
易となる。
【0017】(8)配線板位置誤差取得工程が、前記配
線板基準部固有位置取得工程において取得された複数の
配線板基準部の位置に基づいて、前記複数の部品装着ユ
ニットの各々の前記固有座標面に対する前記プリント配
線板の配線板仮想座標面を取得する工程を含む (1)項な
いし (7)項のいずれかに記載のプリント配線板位置誤差
取得方法。配線板仮想座標面は、複数の配線板基準部の
位置に基づいてプリント配線板上に仮想される座標面で
あり、プリント配線板の寸法誤差が無視できる場合に
は、寸法誤差のない正規のプリント配線板上に設定され
ている配線板基準座標面と同一と見なすことができる。
寸法誤差が無視できるか否かに関係なく、部品装着ユニ
ットの固有座標面に対する配線板仮想座標面の相対位置
は、固有座標面に対するプリント配線板の位置誤差の一
種と考えることができる。
【0018】(9) (1)項ないし (8)項のいずれかに記
載のプリント配線板位置誤差取得方法の各工程と、少な
くとも、前記配線板位置誤差取得工程において取得され
た配線板位置誤差分を補正しつつ、前記複数の部品装着
ユニットの各々により前記プリント配線板に電子回路部
品が装着される装着工程とを含む電子回路部品装着方
法。複数の部品装着ユニットの各々に対するプリント配
線板の位置誤差が取得できれば、その位置誤差を考慮し
て電子回路部品の装着を行うことにより、各部品装着ユ
ニットにおける装着精度を向上させることができる。
【0019】(10)配線板位置誤差取得工程が、前記
配線板基準部固有位置取得工程において取得された複数
の配線板基準部の位置に基づいて、前記複数の部品装着
ユニットの各々の前記固有座標面に対する前記プリント
配線板の配線板仮想座標面を取得する工程を含み、か
つ、当該電子回路部品装着方法が、前記プリント配線板
の正規のものに対して設定された配線板基準座標面上の
座標値で予め設定された複数の部品装着点の座標値を、
前記配線板基準座標面,前記配線板仮想座標面および前
記固有座標面の相対位置関係に基づいて、前記固有座標
面上のそれぞれ対応する部品装着点に関する値に変換す
る変換工程とを含む (9)項に記載の電子回路部品装着方
法。上記「部品装着点に関する値」には、電子回路部品
が実際に装着される際の装着ヘッドの位置の座標値自体
は勿論、プリント配線板が正規の寸法を有するものであ
り、かつ、位置に誤差がない場合の部品装着点から実際
のプリント配線板の位置に誤差が存在する場合の実際の
部品装着点への装着ヘッドの位置補正量(寸法誤差を無
視し得ない場合は、寸法誤差も位置の誤差と共に補正さ
れる)等も包含されるものとする。配線板基準座標面,
配線板仮想座標面および固有座標面の間の座標変換を利
用すれば、固有座標面上のそれぞれ対応する部品装着点
の座標や位置補正量を容易に取得することができる。
【0020】(11)それぞれ装着ヘッドとその装着ヘ
ッドを移動させるヘッド移動装置とを備えた複数の部品
装着ユニットの各々に対応して設けられた各認識装置に
より、それら複数の部品装着ユニットのヘッド移動範囲
にまたがる大きさのプリント配線板の複数の配線板基準
部のうち、各認識装置により認識可能な配線板基準部が
それぞれ認識された結果の情報を取得する認識結果取得
ステップと、その取得した認識結果に基づいて、各部品
装着ユニットの各々に固有の座標面である固有座標面内
における各配線板基準部の位置である配線板基準部固有
位置を取得する配線板基準部固有位置取得ステップと、
その配線板基準部固有位置取得ステップにおいて取得し
た複数の配線板基準部の位置に基づいて、前記複数の部
品装着ユニットの各々の固有座標面に対する前記プリン
ト配線板の位置誤差を取得する配線板位置誤差取得ステ
ップとを含むプリント配線板位置誤差取得プログラム。
複数の部品装着ユニットに共通のコンピュータにより実
施されるプログラムである。上記認識結果取得ステップ
には、認識装置からの配線板基準部の認識データ自体を
取得するステップのみならず、認識データが別の処理コ
ンピュータにより処理されることによって取得された認
識装置に対する配線板基準部の相対位置の情報を取得す
るステップも包含されるものとする。前者の場合には、
例えば、配線板基準部固有位置取得ステップが、認識デ
ータを処理して認識装置に対する基準部の相対位置を取
得するステップを含むものとされる。前記 (4)項ないし
(8)項,後記(14)項の各々に記載の特徴を本項のプリン
ト配線板位置誤差取得プログラムにも適用することがで
きる。
【0021】(12)(a)それぞれ装着ヘッドとその装
着ヘッドを移動させるヘッド移動装置とを備え、一直線
に沿って配設された複数の部品装着ユニットと、(b)前
記一直線に沿ってプリント配線板を搬送するとともに、
前記複数の部品装着ユニットのうちの少なくとも2つの
ものの前記装着ヘッドの移動範囲にまたがって停止させ
る配線板搬送装置と、(c)前記複数の部品装着ユニット
の各々に対応して設けられ、それぞれコンピュータを備
えて対応する部品装着ユニットを制御する複数の個別制
御装置と、(d)前記複数の部品装着ユニットの各々に対
応して設けられ、前記停止させられたプリント配線板の
基準部である配線板基準部を認識する複数の認識装置と
を含む電子回路部品装着システムの、前記コンピュータ
の各々において実行されるプログラムであって、前記複
数の認識装置のうちそれぞれ対応するものによる前記配
線板基準部の認識結果に基づいて取得される、前記少な
くとも2つの部品装着ユニットの1つに固有の座標面で
ある各固有座標面内における配線板基準部の位置と、前
記少なくとも2つの部品装着ユニットの別の少なくとも
1つにおける同様な配線板基準部の位置とに基づいて、
前記1つの部品装着ユニットの固有座標面に対する前記
停止させられたプリント配線板の位置誤差を取得する配
線板位置誤差取得ステップを含むことを特徴とする配線
板位置誤差取得プログラム。複数の部品装着ユニットの
各々に対応して設けられ、対応する部品装着ユニットを
制御する複数の個別制御装置のコンピュータによって実
行されるプログラムである。前記 (4)項ないし (8)項、
後記(14)項の各々に記載の特徴を本項のプリント配線板
位置誤差取得プログラムにも適用することができる。ま
た、本項のプリント配線板位置誤差取得プログラムを使
用して行われる配線板位置誤差取得方法も本発明の一実
施形態である。
【0022】(13)(a)それぞれ装着ヘッドとその装
着ヘッドを移動させるヘッド移動装置とを備え、一直線
に沿って配設された複数の部品装着ユニットと、(b)前
記一直線に沿ってプリント配線板を搬送するとともに、
前記複数の部品装着ユニットのうちの少なくとも2つの
ものの前記装着ヘッドの移動範囲にまたがって停止させ
る配線板搬送装置と、(c)前記複数の部品装着ユニット
の各々に対応して設けられ、それぞれコンピュータを備
えて対応する部品装着ユニットを制御する複数の個別制
御装置と、(d)前記複数の部品装着ユニットの各々に対
応して設けられ、前記停止させられたプリント配線板の
基準部である配線板基準部を認識する複数の認識装置と
を含む電子回路部品装着システムの、前記コンピュータ
の各々において実行されるプログラムであって、前記複
数の認識装置のうちそれぞれ対応するものによる前記配
線板基準部の認識結果に基づいて取得される、前記少な
くとも2つの部品装着ユニットの1つに固有の座標面で
ある各固有座標面内における配線板基準部の位置と、前
記少なくとも2つの部品装着ユニットの別の少なくとも
1つにおける同様な配線板基準部の位置とに基づいて、
前記1つの部品装着ユニットの固有座標面に対する前記
停止させられたプリント配線板の位置誤差を取得する配
線板位置誤差取得ステップと、前記プリント配線板の正
規のものに対して予め設定されている複数の電子回路部
品の装着点である部品装着点を、少なくとも、前記配線
板位置誤差取得ステップにおいて取得されたプリント配
線板の位置誤差分補正した位置において前記装着ヘッド
に電子回路部品の装着を行わせる装着制御ステップとを
含むことを特徴とする電子回路部品装着プログラム。複
数の部品装着ユニットの各々に対応して設けられ、対応
する部品装着ユニットを制御する複数の個別制御装置の
コンピュータによって実行されるプログラムである。前
記 (4)項ないし (8)項,下記(14)項の各々に記載の特徴
を本項の電子回路部品装着プログラムにも適用すること
ができる。
【0023】(14)それぞれ装着ヘッドとその装着ヘ
ッドを移動させるヘッド移動装置とを備え、一直線に沿
って配設された複数の部品装着ユニットと、前記一直線
に沿ってプリント配線板を搬送するとともに、前記複数
の部品装着ユニットのうちの少なくとも2つのものの前
記装着ヘッドの移動範囲にまたがって停止させる配線板
搬送装置と、前記複数の部品装着ユニットの各々に対応
して設けられ、対応する部品装着ユニットを制御する複
数の個別制御装置と、前記複数の部品装着ユニットの各
々に対応して設けられ、前記停止させられたプリント配
線板の基準部である配線板基準部を認識する複数の認識
装置と、それら複数の認識装置のうち、前記少なくとも
2つの部品装着ユニットに対応するものの認識結果に基
づいて、前記少なくとも2つの部品装着ユニットの1つ
に固有の座標面である各固有座標面内における配線板基
準部の位置と、前記少なくとも2つの部品装着ユニット
の別の少なくとも1つにおける同様な配線板基準部の位
置とに基づいて、前記1つの部品装着ユニットの固有座
標面に対する前記停止させられたプリント配線板の位置
誤差を取得する配線板位置誤差取得手段と、前記プリン
ト配線板の正規のものに対して予め設定されている複数
の電子回路部品の装着点である部品装着点を、少なくと
も、前記配線板位置誤差取得部において取得されたプリ
ント配線板の位置誤差分補正する補正手段とを含み、前
記制御装置が、補正手段により補正された位置において
前記部品装着ユニットに電子回路部品の装着を行わせる
ことを特徴とする電子回路部品装着システム。上記配線
板位置誤差取得手段および補正手段は、上記個別制御装
置の各々に設けられてもよく、少なくとも一方が上記個
別制御装置とは別に設けられた別のコンピュータに設け
られてもよい。上記少なくとも2つの部品装着ユニット
の1つについて、その部品装着ユニットの固有座標面に
対するプリント配線板の位置誤差が取得される一方、別
の1つの部品装着ユニットについても、それの固有座標
面に対するプリント配線板の位置誤差が取得される。そ
して、それら部品装着ユニットの各々について部品装着
点の補正が行われ、補正された部品装着点への電子回路
部品の装着が並行して行われる。本項の電子回路部品装
着システムは、前記 (9)項の電子部品装着方法の実施に
好適なものである。前記 (1)項ないし (8)項,(10)項な
いし(13)項の各々に記載の特徴を本項の電子回路部品装
着システムにも適用することができる。
【0024】(15)前記複数の部品装着ユニット相互
の相対位置を取得する相対位置取得手段を含み、かつ、
前記配線板位置誤差取得手段が、その相対位置取得部に
おいて取得された相対位置をも考慮して前記プリント配
線板の位置誤差を取得するものである(14)項に記載の電
子回路部品装着システム。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
電子回路部品装着システムについて説明する。図1にお
いて符号10はベースである。ベース10上に、水平な
一方向に沿ってプリント配線板12を搬送する搬送装置
たる配線板コンベヤ14が設けられ、プリント配線板1
2に電子回路部品(以下単に部品と称する)16(図5
参照)を装着する部品装着装置18が設けられている。
ベース10上にはさらに、部品装着装置18に部品16
を供給する部品供給装置20が設けられている。
【0026】配線板コンベヤ14は、搬送方向に沿って
延びる一対のサイドフレーム30,32を備え、それら
サイドフレーム30,32の一部が、図2に示すよう
に、プリント配線板12を案内するガイド33を構成し
ている。サイドフレーム30,32の一方は、ベース1
0上に移動不能に固定された固定フレーム30であり、
他方はベース10上に移動可能に設けられ、固定フレー
ム30に接近・離間可能な可動フレーム32とされてい
る。図示は省略するが、可動フレーム32の下部におい
て、可動フレーム32を保持してY軸方向に移動させる
移動装置が設けられており、その移動装置により可動フ
レーム32が固定フレーム30に接近・離間するように
移動させられる。それらフレーム30,32それぞれに
環状のコンベヤベルト34が巻きかけられ、駆動源たる
コンベヤ駆動用モータ(図6参照)36により互いに同
期して駆動されることにより、プリント配線板12を搬
送する。
【0027】その配線板コンベヤ14の一対のフレーム
30,32の間に、プリント配線板12を支持する配線
板支持装置42が配設されている。配線板支持装置42
は、配線板コンベヤ14の搬送方向に沿って複数配設さ
れている。各配線板支持装置42の下流側端部に、図示
を省略する停止装置が設けられており、プリント配線板
12の下流側端面に当接することにより、搬送方向にお
ける位置を規定する。
【0028】配線板支持装置42においては、支持台7
0上に複数の支持ピン72が設けられ、支持台昇降装置
76により昇降させられるようになっている。支持台7
0は、駆動源たるエアシリンダ80により、上昇端位置
であってプリント配線板12を支持する支持位置と、下
降端位置であってプリント配線板12の水平方向への移
動を許容する非作用位置との間で昇降させられる。プリ
ント配線板12は、フレーム30,32に設けられた上
向きの支持面82と、回動可能に設けられたクランプ部
材84とによって上下両側から挟まれてクランプされ
る。
【0029】部品供給装置20は、複数の部品16を保
持して、それら部品16を1つずつ順に部品供給位置に
送るフィーダ型部品供給装置とされている。フィーダ型
部品供給装置20は、多数の部品フィーダ90がフィー
ダ支持テーブル92上に、各部品供給部がX軸方向に平
行な一直線上に並ぶ状態で配列された部品供給テーブル
94を有する。各部品フィーダ90は、多数の部品16
を収容しており、それら部品16を一列に並べて1個ず
つ部品供給部へ送るものであり、例えば、部品16が部
品保持テープ(図示省略)に保持されたテープ化部品の
形態で供給するものを採用可能である。
【0030】部品装着装置18は、複数の部品装着ユニ
ット100(図3参照)を備え、それら部品装着ユニッ
ト100は、搬送方向に沿って互いに密に並べられてい
る。各装着ユニット100は、部品16を装着すること
が可能な領域である装着領域102が、隣接する別の部
品装着ユニット100の装着領域102と境界部におい
て重複するように配設されている。複数の部品装着ユニ
ット100は、図1に示すように、ベース10上に隙間
なく並んで固定されており、Y軸方向に延び、配線板コ
ンベヤ14を越えて部品供給装置20に至る長さのユニ
ット本体104を備える。ユニット本体104の下面に
は、送りねじたるボールねじ106がY軸方向に平行に
取りつけられるとともに、Y軸スライド108がナット
110を介して螺合されており、ボールねじ106が駆
動源たるY軸サーボモータ112(図6参照)によって
回転させられることによりY軸スライド108がガイド
レール114に案内されて移動させられる。ボールねじ
106とナット110とY軸サーボモータ112とが共
同してY軸スライド駆動装置を構成している。
【0031】Y軸スライド108の下面には、水平面内
においてY軸方向と直交するX軸方向に沿って伸びる支
持部材120が相対移動不能に固定されている。支持部
材120は、X軸方向においてユニット本体104の両
側から突出して、隣接する装着ユニット100の下方空
間に到達する長さに形成されている。支持部材120
は、Y軸スライド108の移動に伴い、ユニット本体1
04に沿ってY軸方向に移動させられる際に、互いに隣
接する部品装着ユニット100の支持部材120と干渉
しないようにされており、具体的には、Y軸スライド1
08と支持部材120との間にスペーサ122が設けら
れて比較的低い位置において支持部材120が保持され
た部品装着ユニット100と、Y軸スライド108によ
り直接保持されることにより、比較的高い位置において
支持部材120が保持された部品装着ユニット100と
が交互に配設されている。
【0032】支持部材120は、図4に示すように、横
断面形状がコの字形に形成され、ガイドブロック124
を介して、X軸スライド126が移動可能に支持されて
いる。X軸スライド126は、支持部材120の内側に
設けられたリニアモータ128により駆動される。リニ
アモータ128は、リニアDCブラシレスモータであ
り、多数の永久磁石を備えた固定子130と、それぞれ
複数のコイルを備えた一対の可動子132とを備えてい
る。固定子130は、支持部材120の内側面に水平な
姿勢で保持されている。一対の可動子132は、その固
定子130を上下方向から挟むように僅かな隙間を有し
て配設され、固定子130の自由端部側の端部において
連結部により互いに連結されて全体としてコの字形を成
す可動子組立体とされ、リニアモータの可動部134を
構成している。この可動部134が多数のボール136
を保持したガイドブロック124を介して支持部材12
0に係合させられており、可動子132のコイルへの供
給電流の制御によって固定子130の任意の位置へ移動
させられる。支持部材120の外側側面がリニアモータ
128の移動を案内するガイドを構成している。
【0033】ガイドブロック124の下面に、X軸スラ
イド126が相対移動不能に保持されている。X軸スラ
イド126は、被支持部140と被支持部140の端部
から下方に延び出す本体部142とを備え、被支持部1
40において、上記ガイドブロック124に相対移動不
能に固定されている。X軸スライド126の本体部14
2に、部品16を吸着保持してプリント配線板12に装
着する装着ヘッド144が保持されている。本体部14
2には、さらに、プリント配線板12上に設けられた基
準マーク146(図1参照)を撮像する撮像装置たる基
準マークカメラ148が支持されている。図示の例にお
いては、装着ヘッド144と基準マークカメラ148と
がY軸方向に並んで配設されている。
【0034】ここで、前述のように、複数の部品装着ユ
ニット100は、支持部材120の鉛直方向位置が比較
的高いものと低いものとが交互に並べられているが、両
方の部品装着ユニット100についてX軸スライド12
6の鉛直方向位置が一致するようにされている。支持部
材120の比較的高い部品装着ユニット100には、ガ
イドブロック124とX軸スライド126との間に前述
のスペーサ122と同じ厚さのスペーサ150が配設さ
れ、支持部材120の比較的低い部品装着ユニット10
0においては、ガイドブロック124にX軸スライド1
26が直接取りつけられることにより、全てのX軸スラ
イド126の高さが一致させられているのである。
【0035】基準マークカメラ148は、CCDカメラ
であって、鉛直方向下向きに支持されている。基準マー
ク146を撮像する際にプリント配線板12の表面を照
明する照明装置152が、基準マークカメラ148の周
りにリング状に設けられている。本実施形態において
は、基準マークカメラ148は、後述する較正マーク1
60も撮像可能とされている。
【0036】図1に示すように、較正マーク160は、
部品供給装置20と固定フレーム30との間において、
プリント配線板12が配線板支持装置42に支持された
状態における表面の高さとほぼ一致する高さに設けられ
ている。較正マーク160は、正確にX軸方向に平行
に、かつ、正確に一定の間隔で複数設けられている。具
体的には、各部品装着ユニット100の基準マークカメ
ラ148の撮像領域の、搬送方向における中央と、境界
線上であって、隣接する部品装着ユニット100によっ
ても撮像可能な位置とに設けられている。前者は、各部
品装着ユニット100に固有の較正マークであるので固
有較正マーク160bと称し、後者は互いに隣接する2
つの部品装着ユニット100に共通の較正マークである
ので共通較正マーク160aと称する。後に詳細に説明
するように、これら較正マーク160を基準マークカメ
ラ148により撮像することによって部品装着ユニット
100相互間の相対位置が取得され、プリント配線板1
2の位置ずれ検出に利用される。
【0037】装着ヘッド144は、特開平7−4599
6号公報に記載されている装着ヘッド144の構成とほ
ぼ同じであるので簡単に説明する。図5に示すように、
装着ヘッド144は、部品保持具としての吸着ノズル1
70,その吸着ノズル170を保持するノズルホルダ1
72,ホルダ昇降装置174およびホルダ回転装置17
6を備えている。ホルダ昇降装置174は、ノズルホル
ダ172を前記水平なXY座標面に直角な方向である鉛
直方向に移動させ、すなわち昇降させて、プリント配線
板12に接近,離間させるものであり、ホルダ移動装置
あるいは接近・離間装置と称することもできる。ホルダ
回転装置176は、ノズルホルダ172をその鉛直な回
転軸線まわりに回転させるものである。
【0038】ホルダ昇降装置174は、本体部142に
固定のブラケット178に鉛直方向に移動可能に設けら
れた移動部材たる昇降部材180および昇降部材移動装
置182を備えている。昇降部材移動装置182は、昇
降用モータ184を駆動源とし、その回転が、駆動プー
リ186,被駆動プーリ188および駆動ベルト190
を含む回転伝達装置により送りねじたるボールねじ19
2に伝達される。ボールねじ192は、本体部142に
鉛直軸線まわりに回転可能かつ軸方向に移動不能に設け
られるとともに、昇降部材180に固定のナット194
と螺合されており、ボールねじ192が回転させられる
ことにより、昇降部材180が昇降させられる。昇降部
材180の昇降は、案内部材たるガイドロッド196に
より案内される。なお、駆動プーリ186,被駆動プー
リ188はタイミングプーリにより構成され、駆動ベル
ト190はタイミングベルトにより構成されている。
【0039】前記ノズルホルダ172はロッド200を
備え、そのロッド200が昇降部材180に鉛直軸線ま
わりに回転可能に、かつ鉛直方向に相対移動不能に保持
されている。ホルダ回転装置176は、回転用モータ2
02を駆動源とし、その回転が、駆動ギヤ204および
被駆動ギヤ206を含む回転伝達装置によりロッド20
0に伝達される。
【0040】ロッド200の昇降部材180から突出し
た下端部に吸着ノズル170が着脱可能に保持され、ロ
ッド200が回転させられることにより、吸着ノズル1
70が鉛直な回転軸線まわりに回転させられる。また、
ロッド200は昇降部材180が昇降させられることに
より昇降させられ、それにより吸着ノズル170が昇降
させられる。吸着ノズル170は吸着管210を備え、
ロッド200内に形成された負圧路212,昇降部材1
80に形成された負圧路等により図示しない負圧源から
負圧が供給され、部品16を吸着する。吸着管210に
は、円形の反射板214が取りつけられている。図示の
例においては、吸着ノズル170は、X軸スライド12
6の部品供給装置20に近い側に設けられている。
【0041】本電子回路部品装着システムは、図6に概
念的に示す制御装置240によって制御される。この制
御装置240は、部品装着ユニット100それぞれに対
応して設けられ、互いに独立して対応する部品装着ユニ
ット100を制御する。制御装置240は、CPU24
2,ROM244,RAM246およびそれらを接続す
るバス248を備えるコンピュータ250を主体として
構成されている。コンピュータ250は、さらに、入出
力インタフェース252を備え、駆動回路260を介し
てY軸サーボモータ112,リニアモータ128等、種
々のアクチュエータに接続されている。Y軸サーボモー
タ112,昇降用モータ184,回転用モータ等の回転
量がエンコーダによって検出され、制御装置240に供
給される。ただし、図にはY軸サーボモータ112の回
転量を検出するエンコーダ262が代表的に示されてい
る。
【0042】リニアモータ128に対しては、原点検出
器264および位置検出器266が設けられており、現
在の位置が検出されて制御装置240に供給される。入
出力インタフェース252には、さらに、制御回路27
0を介して、基準マークカメラ148が接続されてい
る。基準マークカメラ148により撮像された画像のデ
ータは、画像処理コンピュータ272により処理され
て、処理結果が制御装置240に供給される。入出力イ
ンタフェース252には、さらに、ホストコンピュータ
280や、パーツデータジェネレータ(PDG)282
が接続されている。なお、ホストコンピュータ280お
よびパーツデータジェネレータ(PDG)282それぞ
れには、1群に属する複数の部品装着ユニット100そ
れぞれに設けられた制御装置240が接続されており、
それらの複数の制御装置240とホストコンピュータ2
80との間で、部品装着ユニット100に関する情報
や、プリント配線板12、特に基準マーク146に関す
る情報等が必要に応じて送受信される。さらに、コンピ
ュータ250のROM244やRAM246には、図示
は省略するがメインプログラムを始めとする種々のプロ
グラムが記憶されている。
【0043】以上のように構成された電子部品装着シス
テムの作動について説明する。装着作業の多くの部分が
既によく知られているので、本発明と関係の深い部分に
ついてのみ詳細に説明する。部品16を装着すべきプリ
ント配線板12が配線板コンベヤ14により搬送され、
停止装置により予め定められた位置に停止させられる。
プリント配線板12は、プリント配線板12上の部品1
6が装着されるべき被装着領域の各部分が、予め対応付
けられた装着ユニット100の装着領域102内に位置
するように位置決めされる。ここでは、予め定められた
2個の部品装着ユニット100の装着領域102それぞ
れに対応するように、プリント配線板12が位置決めさ
れるものとする。
【0044】次に、配線板支持装置42が作用位置へ上
昇させられて、プリント配線板12を支持する。この状
態で、部品装着装置18により装着作業が行なわれるの
であるが、部品16をプリント配線板12に装着する作
業に先行して、各部品装着ユニット100とプリント配
線板12の相対位置を取得する配線板位置取得作業が行
なわれる。
【0045】ここでは、プリント配線板12上に2個の
基準マーク146が設けられ、2つの部品装着ユニット
100の基準マークカメラ148の撮像領域内に、それ
ら基準マーク146が1つずつ位置するようにされてい
るものとする。しかし、各部品装着ユニット100に対
して、1つの基準マーク146に基づく情報だけでは、
プリント配線板12の位置ずれを精度よく取得すること
は困難であり、特に、部品装着ユニット100に対する
回転位置ずれを取得することができない。そのため、共
通のプリント配線板12について、2つの基準マークカ
メラ148により撮像可能な1つずつの基準マーク14
6が撮像され、それら基準マーク146の位置の情報
と、予め検出されて記憶されている2つの部品装着ユニ
ット100同士の相対位置の情報とに基づいて、2つの
部品装着ユニット100の各々について、プリント配線
板12の位置誤差が取得される。
【0046】まず、本電子回路部品装着システム内にお
いて、互いに隣接する部品装着ユニット100同士の相
対位置に関する情報を取得するルーチンの一種としての
相対位置検出ルーチンについて説明する。このルーチン
は、本電子回路部品装着システムの組立作業完了時、あ
るいは保守点検時に行われる。毎日の始業点検時,設定
時間経過時等、他の時期に取得されるようにしてもよ
い。本電子回路部品装着システムにおいては、一枚の小
形のプリント配線板12を1つずつの部品装着ユニット
100に対応する位置に位置決めして、部品16の装着
作業を行わせることも、大形のプリント配線板12を3
つ以上の部品装着ユニット100にまたがって位置決め
し、それら3つ以上の部品装着ユニット100に一枚の
プリント配線板12に対して同時に部品16の装着作業
が行わせることも可能であるが、ここでは一枚のプリン
ト配線板12が2つずつの部品装着ユニット100にま
たがる位置に位置決めされるものと仮定されているた
め、図1において、上流側から2つずつの部品装着ユニ
ット100が一群とされ、それら各群の部品装着ユニッ
ト100が一枚のプリント配線板12に対して同時に装
着作業が行われる場合について説明する。
【0047】最初に、概略的に説明する。本実施形態に
おいては、前述のように、ベース10上に複数の較正マ
ーク160が設けられている。それら較正マーク160
のうち、互いに隣接する部品装着ユニットの基準マーク
カメラ148の撮像領域の境界線上に設けられたもの
が、前述のように共通較正マーク160aであり、それ
ら共通較正マーク160aを結ぶ線分の中央にそれぞれ
固有較正マーク160bが設けられている。それら較正
マーク160が撮像されれば、各基準マークカメラ14
8、すなわち各部品装着ユニット100に固有の座標面
である固有座標面における較正マーク160の位置であ
る固有位置が取得される。
【0048】一般に、互いに隣接する複数の部品装着ユ
ニット100間には、両者の水平面内における正規の相
対位置からの相対的な平行移動に相当する平行移動位置
誤差のみならず、両者の水平面内における正規の相対位
置からの相対的な回転に相当する相対回転位置誤差も存
在するのが普通である。そのため、本実施形態において
は、各部品装着ユニット100の基準マークカメラ14
8による撮像によって、取得された1つずつの共通較正
マーク160aおよび固有較正マーク160bの位置を
一対の較正マーク位置とし、互いに隣接する品装着ユニ
ット100の較正マーク対同士の相対位置誤差に基づい
て、複数の部品装着ユニット100間の平行移動位置誤
差および相対回転位置誤差が、それら複数の部品装着ユ
ニット100の相対位置を表す量の一種として取得され
る。
【0049】したがって、ここでは、一群とされた2つ
の部品装着ユニット100の各基準マークカメラ148
により1つずつの共通較正マーク160aおよび固有較
正マーク160bがそれぞれ撮像され、取得された画像
データが画像処理コンピュータ272に供給され、画像
処理されることにより、各基準マークカメラ148に固
有の固有座標面上における各対の共通較正マーク160
aおよび固有較正マーク160bの固有位置が取得され
る。そして、一方の部品装着ユニット100について取
得された共通較正マーク160aおよび固有較正マーク
160bの固有位置が他方の部品装着ユニット100の
制御装置240に供給される。同様に、他方の部品装着
ユニット100について取得された共通較正マーク16
0aおよび固有較正マーク160bの固有位置も、一方
の部品装着ユニット100の制御装置240に供給され
る。そして、各部品装着ユニット100の制御装置24
0においては、自ら取得した共通較正マーク160aお
よび固有較正マーク160bの固有位置と、他の制御装
置240から供給された共通較正マーク160aおよび
固有較正マーク160bの固有位置とに基づいて、各部
品装着ユニット100の固有座標面に対する他の部品装
着ユニット100の固有座標面の平行移動位置誤差およ
び相対回転位置誤差が、複数の固有座標面相互間、すな
わち複数の部品装着ユニット100相互間の相対位置を
表す量の一種として取得される。
【0050】以下、相対位置検出ルーチンを、図7に示
すフローチャートに基づいて詳細に説明する。相対位置
検出ルーチンは、図示を省略する操作装置の操作部材が
作業者により操作されることに応じて実行される。本ル
ーチンは、各部品装着ユニット100の制御装置240
において同様に実行されるので、以下、一群を成す2つ
の部品装着ユニット100のうちの一方である第一部品
装着ユニット100について代表的に説明する。
【0051】まずステップS1(以下、単にS1と称す
る。他のステップについても同じ)において、フラグF
1が0であるか否かが判断される。今回のプログラムの
実行においては、フラグF1は初期値0であるので、S
1の判定がYESとなり、S2に進んで、共通較正マー
ク160aおよび固有較正マーク160bが撮像され
る。次にS3において、撮像により取得された較正マー
ク160a,bの画像データに基づいて、各部品装着ユ
ニット100に対する較正マーク160a,bの固有位
置が取得される。図9に示すように、第一部品装着ユニ
ット100に対する、共通較正マーク160a,bの固
有位置(X12,Y12),(X11,Y11)が取得
されるのである。この固有位置に関する情報が、RAM
246に記憶されるとともにホストコンピュータ280
に供給され、ホストコンピュータ280からさらに、同
じ群に属する他の部品装着ユニット100の制御装置2
40に供給される。他の部品装着ユニット100の制御
装置240においては、割り込み処理により、その供給
された共通較正マーク160a,bの固有位置(X1
2,Y12),(X11,Y11)がRAM246に記
憶される。S4において、フラグF1が1とされ、以
後、第一部品装着ユニット100に対する第二部品装着
ユニット100の相対位置の取得が終了するまでこの相
対位置検出ルーチンの実行が繰り返され、その際にはS
2ないしS4の実行がスキップされる。
【0052】次にS5において、同じ群に属する他方の
部品装着ユニットである第二部品装着ユニット100に
おいて取得された共通較正マーク160aおよび固有較
正マーク160bの固有位置に関する情報が供給される
のが待たれる。第二部品装着ユニット100において
も、第一部品装着ユニット100におけると同様に、相
対位置検出ルーチンが実行されているので、共通較正マ
ーク160aおよび固有較正マーク160bの固有位置
(X21,Y21),(X22,Y22)が取得されれ
ば、その情報がホストコンピュータ280を介して第一
部品装着ユニット100の制御装置240に供給される
はずである。今回のプログラムの実行において、較正マ
ーク160a,bの固有位置の情報が供給されていなけ
れば、S5の判定がNOとなり、本プログラムの1回の
実行が終了する。それに対して、固有位置の情報が供給
されており、その情報が取得されれば、S5の判定がY
ESとなり、S6に進んで、2対の較正マーク160
a,bの2つの固有座標面に対する固有位置(X12,
Y12),(X11,Y11)および(X21,Y2
1),(X22,Y22)に基づいて、2つの固有座標
面の相対位置が取得される。上記固有位置のうち(X1
2,Y12)と(X21,Y21)とは同じ共通較正マ
ークの160aのそれぞれ第一,第二部品装着ユニット
100の固有座標面上における座標であり、かつ、供給
較正マーク160aと2つの固有較正マーク160bと
は前述のように一直線上に既知の間隔で設けられている
ため、両部品装着ユニット100の固有座標相互間の相
対位置を取得することができるのである。
【0053】取得された固有座標相互間の相対位置は、
第一部品装着ユニット100に対する第二部品装着ユニ
ット100の相対位置を表す値として、ROM244の
書き換え可能部分、あるいはRAM246のバックアッ
プ部分、すなわち本電子回路部品装着システムの電源O
FF時にも電圧が印加され続ける部分に格納される。そ
の後、S7において、各値が初期値に戻される等の終了
処理が実行され、本プログラムの一連の実行が終了す
る。このプログラムは、各部品装着ユニット100の制
御装置240のそれぞれにおいて実行される。一旦、固
有座標面同士の相対位置が取得されれば、次に較正マー
ク160a,bが撮像されて部品装着ユニット100同
士の相対位置が取得されるまでは、同じ値が利用され
る。
【0054】次にプリント配線板12の位置誤差検出ル
ーチンについて説明する。まず、概略的に説明する。プ
リント配線板12が配線板コンベヤ14によりシステム
内に搬入され、1群を成す2つの部品装着ユニット10
0の装着領域にまたがって位置決めされる。この状態に
おいて、各部品装着ユニット100の撮像領域内に基準
マーク146が1つずつ位置させられる。各部品装着ユ
ニット100は、基準マークカメラ148によりそれぞ
れの撮像可能な基準マーク146を撮像し、撮像により
得られた画像データに基づいて、その基準マーク146
の固有位置を取得する。第一部品装着ユニット100に
より取得された基準マークの固有位置に関連する情報
が、ホストコンピュータ280を介して第二部品装着ユ
ニット100の制御装置240に供給される。同様にし
て、第二部品装着ユニット100により取得され基準マ
ークの固有位置に関連する情報が第一部品装着ユニット
100の制御装置に供給される。それら2つの基準マー
ク146の固有位置と、先に取得されて記憶されている
部品装着ユニット100同士の相対位置とに基づいて、
プリント配線板の位置ずれが検出される。以下、プリン
ト配線板12上に設けられた2つの基準マーク146の
うち、第一部品装着ユニットの撮像領域内に位置するも
のを第一基準マーク146,第二部品装着ユニットの撮
像領域内に位置するものを第二基準マーク146と称す
る。
【0055】図8に示すフローチャートに基づいて、位
置誤差検出ルーチンを具体的に説明する。本位置誤差検
出ルーチンは、プリント配線板12が搬入される毎に、
第一および第二部品装着ユニット100それぞれにより
実行されるが、それぞれの作業が同じであるので、以下
第一部品装着ユニット100について代表的に説明す
る。メインプログラムにおいて、プリント配線板12の
搬送作業が監視されており、プリント配線板12が予め
定められた位置に位置決めされたことが検出されれば、
本ルーチンの実行が指示される。
【0056】まずステップS11において、フラグF2
が0であるか否かが問われる。今回のプログラムの実行
においては、フラグF2が初期値0であるので、S11
の判定がYESとなる。S12に進んで、基準マーク1
46を撮像することが指示され、撮像により第一基準マ
ーク146の像が取得される。次にS13に進んで、画
像データに基づいて第一基準マーク146の固有位置が
取得され、RAM246に記憶されるとともに、その位
置に関する情報が第二部品装着ユニット100の制御装
置240に供給される。S14において、フラグF2が
1とされて、以後、プリント配線板12の第一部品装着
ユニットに対する位置誤差が取得されるまでS11ない
しS14の実行がスキップされる。S15において、第
二部品装着ユニット100において撮像された第二基準
マーク146の固有座標面上の位置に関する情報が供給
されることが待たれる。第二部品装着ユニット100に
おいても、第一部品装着ユニット100と同様にして、
第二基準マーク146の位置を取得する作業が並行して
行なわれているのであるが、その作業により取得された
第二基準マーク146の第二部品装着ユニット100の
固有位置に関する情報が、第一部品装着ユニット100
に供給されることが待たれるのである。ここで、第一基
準マーク146の固有位置を(X13,Y13)とし、
第二基準マーク146の固有位置を(X23,Y23)
とする。第二基準マーク146の固有位置の情報が第一
部品装着ユニット100に供給されない間は、S15の
判定がNOとなり、S16ないしS18がスキップされ
て本プログラムの1回の実行が終了する。その後、本プ
ログラムの実行が繰り返されている間に第二基準マーク
146の固有位置が供給されれば、S15の判定がYE
Sとなり、S16に進んで第二基準マーク146の第一
部品装着ユニット100の固有座標面上における位置で
ある仮想位置(X23´,Y23´)が算出される。具
体的には、先に取得された第一および第二部品装着ユニ
ット100の相対位置と、第二基準マーク146の固有
位置とに基づいて仮想位置(X23´,Y23´)が取
得される。
【0057】S17において、第一基準マーク146の
固有位置(X13,Y13)および第二基準マーク14
6の仮想位置(X23´,Y23´)に基づいて、プリ
ント配線板12の第一部品装着ユニット100に対する
相対位置が算出され、その相対位置に基づいてプリント
配線板12上に予め設定された部品16の装着位置が補
正される。このプリント配線板12の相対位置および装
着位置補正量の取得は既によく知られているので詳細な
説明は省略するが、例えば、第一基準マーク146の固
有位置(X13,Y13)および第二基準マーク146
の仮想位置(X23´,Y23´)に基づいてプリント
配線板12に仮想される配線板仮想座標面の、第一部品
装着ユニット100の固有座標面に対する相対位置が算
出され、その相対位置に基づいて、部品装着位置が算出
される。配線板仮想座標面は、プリント配線板12のX
軸方向とY軸方向との少なくとも一方の伸縮に起因する
寸法誤差が無視できる場合には、寸法誤差のない正規の
プリント配線板上に設定されている配線板基準座標面と
同一と見なすことができるものであり、その場合には、
配線板基準座標面の第一部品装着ユニット100の固有
座標に対する平行移動位置誤差および相対回転位置誤差
を算出すればよいことになるが、プリント配線板12の
寸法誤差が無視し得ない場合には、さらに配線板基準座
標面を規定するX軸とY軸との少なくとも一方の伸縮を
考慮することが必要になる。いずれの場合にも、プリン
ト配線板12上の各部に設定されている部品装着位置の
補正量は、配線板基準座標面上の各部品装着位置に対し
て、上記それぞれの場合に対応した座標変換を施すこと
によって算出することができる。最後にS18におい
て、フラグF2が初期値0に戻される等の終了処理が行
われて本プログラムの一連の実行が終了する。
【0058】後に、以上のようにして取得された部品装
着位置補正量の補正が行われつつ部品16が装着され
る。本実施形態においては、上記補正のほかに、装着ヘ
ッド144による部品16の保持位置誤差等を低減させ
る補正も行なわれるが、本発明とは直接関係がないの
で、この補正に関する説明は省略する。以上は、第一部
品装着ユニット100について説明したが、第二部品装
着ユニットについても同様にして部品装着位置の補正が
行われる。したがって、プリント配線板12に対する部
品16の装着位置を含む装着プログラムを使用して、第
一、第二部品装着ユニット100に同時に並行して部品
16の装着を行わせることができる。
【0059】以上の説明から明らかなように、本電子回
路部品装着システムにおいては、基準マーク146が
「配線板基準部」を構成し、基準マークカメラ148が
「認識装置」を構成している。
【0060】本部品装着システムによれば、2つの部品
装着ユニット100の装着領域にまたがる大きさのプリ
ント配線板12に部品16を装着する場合において、各
部品装着ユニット100の装着領域(撮像可能領域)に
基準マーク146が1つ設けられていれば、他の部品装
着ユニット100により取得された基準マーク146の
位置に関する情報を参照することにより、プリント配線
板12の平行移動位置誤差および相対回転位置誤差を検
出し、補正して、部品16を精度よく装着することがで
きる。したがって、プリント配線板12の位置決め精度
を高くすることが不可欠ではなくなり、設備コストの増
大を抑えることができる。さらに、1枚のプリント配線
板12上に設けるべき基準マーク146の数が少なくて
済み、基準マーク146の配設位置も各撮像領域内であ
ればいずれの位置でもよいので、プリント回路板を設計
する際の自由度が向上する効果が得られる。
【0061】なお、本実施形態においては、部品装着ユ
ニット100相互間の相対位置が実際に検出されるよう
にされているが、相対位置の誤差が無視し得るほど小さ
い場合には、部品装着ユニット相互間の相対位置が検出
されるようにすることは不可欠ではなく、部品装着ユニ
ット100相互間の相対位置の設定値がメモリに格納さ
れているのを読み出して用いられるようにしてもよい。
【0062】また、部品装着ユニット100相互間の相
対位置を実際に検出する場合であっても、その検出作業
は本実施形態とは別のタイミングで行なわれてもよく、
例えば、プリント配線板12の搬送作業が実行される毎
に行なわれてもよい。後者の場合には、例えば、プリン
ト配線板12の基準マーク146を撮像する作業に先立
って行なわれても、その実施の後に行なわれても、基準
マーク146の固有位置の取得された後に行なわれても
よい。さらに、部品装着ユニット100相互間の相対位
置を検出するために、較正マーク160を設けず、シス
テム外においてレーザ測定機など物理的測定機を用いて
もよい。
【0063】さらに付言すれば、複数の部品装着ユニッ
ト100に共通の制御装置が1台設けられ、部品装着ユ
ニット100のそれぞれについて上記ルーチンが実行さ
れてもよい。また、上記実施形態においては、各制御装
置240がホストコンピュータ280に接続され、それ
ぞれの部品装着ユニット100において取得された固有
位置に関する情報がホストコンピュータ280に供給さ
れるとともに、ホストコンピュータ280から1群に属
する他の部品装着ユニット100に情報が供給されるよ
うにされていたが、ホストコンピュータ280を設けず
に、制御装置240同士で直接情報が供給し合われるよ
うにしてもよい。
【0064】本発明の別の実施形態である電子回路部品
装着システムを図10および図11に基づいて説明す
る。本システムは、部品装着ユニットの構成要素につい
て部分的に異なるが、他の構成要素については上述の実
施形態におけるシステムとほぼ同じであるので、共通の
要素については、共通の符号を用いることにより説明を
省略し、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0065】本システムにおける部品装着ユニット30
0は、上記実施形態と同様にY軸方向に延びるユニット
本体104を備え、ユニット本体104の下面にY軸方
向に沿って送りねじたるボールねじ106が配設されて
いる。ボールねじ106が駆動源たるY軸サーボモータ
112によって回転させられることにより、Y軸スライ
ド302がガイドレール304に案内されて移動する。
Y軸スライド302は、図示を省略するナットによりボ
ールねじ106に螺合され、一対のガイドブロック30
6を介してガイドレール304に相対移動可能に嵌合さ
れている。
【0066】Y軸スライド302は横断面形状がL字型
に形成され、水平な板状であってガイドブロックに支持
されている第一部308と、第一部308の一方の端か
ら下方に延び出す第二部310とを備えている。第一部
308の下面に装着ヘッド144を鉛直軸線周りに旋回
可能に支持する旋回装置312が取り付けられている。
【0067】旋回装置312は、回動部材314と回動
部材314を回動させる駆動装置316とを備える。回
動部材314は、円盤状の被支持部318と、被支持部
318の下方に回転軸線に沿って延び出す軸部320
と、軸部320の下端部に固定され、ユニット本体10
4の幅より狭く細長い板状の回動部322とが一体的に
構成されて成る。回動部材314は、被支持部318に
おいて第一部308の下面に取り付けられた支持部材3
24により回転可能に支持されている。回動部322
は、長手方向の一方の端面(図において右側端面)が回
転軸線を中心とする部分円筒面とされるとともに複数の
歯が形成されており、回動部322の一端部がセクタギ
ヤ326とされている。
【0068】一方、駆動装置316は、Y軸スライド3
02の第二部310に保持された旋回用モータ328を
備え、一対の平歯車が組み合わされ、弾性部材により相
対回転モーメントを付与されたいわゆるシザーズギヤ3
30により回動部材314のセクタギヤ326に回転を
伝達する。このことにより、回動部材314は、一定角
度範囲のみ回動させられ得る。旋回用モータ328は、
回転量を精度よく制御することができる電動モータの一
種であるサーボモータであって、正方向と逆方向との両
方に回転可能である。
【0069】回動部322のセクタギヤ326とされた
側とは反対側の端部に、回転体340が鉛直軸線まわり
に回転可能に取り付けられている。回転体340は、円
筒状の本体部342とそれの一直径に沿って延び出す一
対の腕部344,346とを備え、駆動源たる切換用モ
ータ348によって回転させられる。回動部材314の
下面から下方に延び出す支持部349が設けられ、切換
用モータ348が、その支持部349に固定的に支持さ
れており、回動部材314の回動に伴って鉛直軸線周り
に旋回させられる。切換用モータ348に駆動プーリ3
50が設けられており、タイミングベルト352を介し
て回転体340に設けられた被駆動プーリ354に回転
が伝達される。
【0070】一対の腕部344,346の下方に、装着
ヘッド144と基準マークカメラ148とがそれぞれが
取りつけられている。装着ヘッド144と基準マークカ
メラ148とは、回転体340の回転中心からそれぞれ
の重心までの距離がほぼ等しくなるようにされている。
なお、装着ヘッド144および基準マークカメラ148
の構成は、前述の実施形態におけるとほぼ同じであるの
で、説明を省略する。
【0071】支持部349には、さらに、回転体340
の回転方向位置を位置決めする位置決め装置360が固
定的に設けられ、回転体340を、それの腕部344,
346が、回動部材314の長手方向に平行な方向に延
びる状態に位置決めする。回動部材314は、通常はY
軸方向に平行に延びる状態で保持されているので、腕部
344,346もY軸方向に平行な状態に位置決めされ
る。このことにより、回動部材314が駆動装置316
により回動させられれば、回転体340の腕部344が
一体的に回動させられるので、作業位置に位置する装着
ヘッド144または基準マークカメラ148が回動部材
314の回動中心を中心として旋回させられる。
【0072】位置決め装置360は、ソレノイド362
と、そのソレノイド362の回転体340に対向する側
の端面から水平方向に突出する係合ピン364とを備
え、係合ピン364は回転体340に向かって突出する
ように付勢されている。これに対して、腕部344,3
46の先端面にそれぞれ、係合ピン364と係合する位
置決め穴366が形成されている。係合ピン364は、
常には腕部344または腕部346の位置決め穴366
と係合して、回転体340を回動部材314に固定して
いるが、ソレノイド362が励磁されることにより位置
決め穴366から離脱して、回転体340が駆動装置3
16により回転させられることを許容する。係合ピン3
64の先端はテーパ外周面を有するテーパ部とされてお
り、位置決め穴366がテーパ内周面を有するテーパ穴
とされているので、回転体340は精度良く一定の回転
位置に位置決めされる。なお、この状態では、切換用モ
ータ348への電流供給は停止される。
【0073】それにより、装着ヘッド144と基準マー
クカメラ148とが、回動部材314の回転中心から遠
い側の位置決め位置である作業位置と、回転中心に近い
側の位置決め位置である待機位置とのいずれかに選択的
に位置決めされる。装着ヘッド144と基準マークカメ
ラ148とのうち作用位置に位置するものが切り換えら
れるのであり、回転体340と切換用モータ348と位
置決め装置360とが互いに共同して、装着ヘッド14
4と基準マークカメラ148とを切りかえる切換装置3
68を構成している。
【0074】本部品装着システムにおいても、各部品装
着ユニット300は個別の制御装置370により制御さ
れるが、1群に属する複数の部品装着ユニット300間
の相対位置の検出、およびそれら部品装着ユニット30
0の各々に対するプリント配線板12の位置決め誤差は
全ての部品装着ユニット300に共通のホストコンピュ
ータ280において行われる。各制御装置370は、前
述の制御装置240における場合と同様に、CPU24
2,ROM244,RAM246およびそれらを接続す
るバス248を備えるコンピュータ250を主体として
構成され、入出力インタフェース252に駆動回路26
0を介して各部品装着ユニット300のY軸サーボモー
タ112,旋回用モータ328,切換用モータ348
等、種々のアクチュエータが接続されている。さらに、
入出力インタフェース252には、制御回路270を介
して基準マークカメラ148が接続されており、撮像に
より取得された画像データが画像処理用コンピュータ2
72により処理されてコンピュータ250に供給され
る。コンピュータ250のメモリーたるROM244ま
たはRAM246には、図示は省略するが、メインプロ
グラムを始めとする各種プログラム、およびプリント配
線板12や部品16に関するデータ等が記憶されてい
る。入出力インタフェース252にはさらに、ホストコ
ンピュータ280およびパーツデータジェネレータ(P
DG)282が接続されており、必要に応じてプリント
配線板12や部品16に関する情報およびプログラム等
を制御装置370に供給する。なお、ホストコンピュー
タ280およびパーツデータジェネレータ(PDG)2
82それぞれには、1群に属する複数の部品装着ユニッ
ト300それぞれに設けられた制御装置370が接続さ
れており、ホストコンピュータ280と複数の制御装置
370との間で各種データや指令の送受信が行われる。
【0075】上記構成の電子回路部品装着システムの作
動を説明する。なお、作動のうち多くの部分は上述の実
施形態における場合と同様であるので、簡単に説明し、
異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0076】本部品装着システムにおいても、被装着面
積が、1つの部品装着ユニット300の装着領域よりも
小さいプリント配線板や、2つの部品装着ユニット30
0の装着領域にまたがる大きさのプリント配線板に部品
を装着することも可能であるが、以下に、被装着面積が
3つの部品装着ユニット300にまたがる大きさのプリ
ント配線板12に部品16を装着する場合について説明
する。
【0077】本実施形態においては、保守点検時,プリ
ント配線板12の種類の変更時の他、本システムが一定
時間作動する毎に、基準マークカメラ148が作業位置
に位置決めされた状態で、予め定められた複数ずつの部
品装着ユニット300の群のそれぞれについて、部品装
着ユニット300相互間の相対位置が検出される。本シ
ステムの各構成要素の熱膨張による部品装着ユニット3
00相互間の相対位置変化も検出されるようになってい
るのである。そして、プリント配線板12が部品装着シ
ステム内に搬入されれば、部品装着作業の開始に先だっ
て、プリント配線板12の部品装着ユニット300それ
ぞれに対する位置誤差が検出される。その後、切換用モ
ータ348が作動させられて、装着ヘッド144が作業
位置に位置決めされるとともに、基準マークカメラ14
8が待機位置に位置決めされ、部品16をプリント配線
板12上に装着する装着作業が実行される。以下、順に
説明する。
【0078】部品装着ユニット300相互間の相対位置
を検出する際には、まず、基準マークカメラ148が作
業位置に位置決めされていることが確認される。本実施
形態においては、システムの起動時には、基準マークカ
メラ148が作業位置に位置決めされているはずであ
る。これに対して、部品装着作業の合間に部品装着ユニ
ット300相互間の相対位置が検出される場合には、基
準マークカメラ148と装着ヘッド144とのいずれが
作業位置に位置決めされているかが場合によって異なる
ので、基準マークカメラ148の現在の位置が検出され
るとともに、待機位置に位置している場合には、切換装
置368により、回転体340が回転させられて、基準
マークカメラ148が作業位置に位置決めされる。基準
マークカメラ148と装着ヘッド144とのいずれが作
業位置に位置決めされているかは、本実施形態において
は切換用モータ348のエンコーダにより検出される
が、例えば回転体340に設けられた被検出部を反射
型,透過等の光電センサにより検出することによって、
いずれが作業位置にあるかを検出することも可能であ
る。
【0079】基準マークカメラ148が作業位置に位置
決めされた状態では、Y軸スライド302の移動および
回動部材314の回動により、基準マークカメラ148
が撮像領域内において任意の位置へ移動可能である。し
たがって、前述の実施形態と同様に、ベース10上に設
けられた較正マーク160が撮像され、画像データが画
像処理用コンピュータ272に供給され、その画像デー
タの処理により取得された較正マーク160の位置のデ
ータが制御装置370に供給される。このデータに基づ
いて制御装置370が部品装着ユニット300相互間の
相対位置を取得する。各部品装着ユニット300につい
て固有座標面が設定されており、その固有座標面同士の
相対位置が取得されるのである。相対位置を取得する作
業については後で詳細に説明する。
【0080】プリント配線板12が搬入されれば、部品
装着作業が開始される前に基準マークカメラ148によ
り各撮像領域内に位置する基準マーク146が撮像さ
れ、プリント配線板12の部品装着ユニット300に対
する位置ずれが検出される。この作業は、前述の実施形
態における作業と同様であるので詳細な説明は省略する
が、画像処理用コンピュータ272において、各基準マ
ークカメラ148により撮像された基準マーク146の
像の位置が取得されるとともに、制御装置370に供給
される。制御装置370においては、各部品装着ユニッ
ト300について、それらの基準マーク146の位置
と、他の部品装着ユニット300の基準マーク146の
仮想位置とに基づいてプリント配線板12の各部品装着
ユニット300に対する位置誤差および部品装着位置の
補正量が取得される。その後、切換用モータ348が回
転させられて、装着ヘッド144が作業位置に位置決め
されるとともに、基準マークカメラ148が待機位置に
位置決めされる。その状態で、部品16をプリント配線
板12上に装着する装着作業が実行される。装着ヘッド
144が、基準マークカメラ148と同様に、Y軸スラ
イド302の移動および回動部材314の回動により補
正部品装着位置に位置決めされ、部品16がプリント配
線板12上に装着される。
【0081】以下、相対位置検出について、図12に示
すフローチャートに基づいて具体的に説明する。なお、
ここにおいては、説明の単純化のために、部品装着ユニ
ット300相互間の相対回転位置誤差は無視し得るもの
とし、平行移動位置誤差のみが検出されるものとする。
本相対位置検出ルーチンは、ホストコンピュータ280
により、複数の部品装着ユニット300が属する群ごと
に独立して実行される。
【0082】S51において、基準マークカメラ148
が作業位置にあるか否かが問われる。ホストコンピュー
タ280から各部品装着ユニット300のコンピュータ
250に対して情報が要求され、その要求に応じてコン
ピュータ250が各部品装着ユニット300における状
態を検出し、ホストコンピュータ280に基準マークカ
メラ148が作業位置にあるか否かの情報を供給するの
である。今回相対位置を検出すべき一群の部品装着ユニ
ット300の中に、基準マークカメラ148が作業位置
にないものがある場合には、S51の判定がNOとな
り、S52に進んでホストコンピュータ280から対応
するコンピュータ250に、切換装置368により装着
ヘッド144と基準マークカメラ148との位置を交替
させるべきことが指示され、それに応じてコンピュータ
250により基準マークカメラ148が作業位置に位置
決めされる。それに対して、全ての基準マークカメラ1
48が作業位置にある場合には、S51の判定がYES
となり、S53に進む。なお、S52においては、当初
から各コンピュータ250に対して、全ての基準マーク
カメラ148を作業位置に位置させるべきことが指示さ
れるようにすることも可能である。S53においては、
各基準マークカメラ148により共通較正マーク160
aを撮像し、撮像結果に基づいて共通較正マーク160
aの位置を検出すべきことが、各群に属する複数の部品
装着ユニット300の各々に順次指示される。この指示
に応じて、各部品装着ユニット300において、搬送方
向上流側に配設された第一部品装着ユニット300とそ
の下流側に隣接する第二部品装着ユニット300、およ
び第二部品装着ユニット300と最も下流側に位置する
第三部品装着ユニット300との間にそれぞれ設けられ
た共通較正マーク160aの撮像が順次行われる。これ
により、互いに隣接する部品装着ユニット300同士の
基準マークカメラ148の干渉が回避される。例えば、
上流側に位置する部品装着ユニット300から順に共通
較正マーク160aの撮像が行われるのである。
【0083】ここでは単純化のために、第二部品装着ユ
ニット300は、両側の共通較正マーク160aを撮像
し、第一および第三部品装着ユニット300は第二部品
装着ユニット300側の共通較正マーク160aを撮像
するものとするが、実際には、それらと共に各部品装着
ユニット300に固有の固有較正マーク160bも検出
されるようにすることも可能とされており、その場合に
は、第一ないし第三部品装着ユニット300相互間の相
対回転位置誤差も考慮した相対位置が検出可能である。
図示は省略するが、本相対位置検出ルーチンよりも上位
のルーチンにおいて、固有較正マーク160bも検出さ
れるように設定することが可能となっているのである。
撮像の結果は、画像処理コンピータ272に送られ、そ
こで各部品装着ユニット300の固有座標面における共
通較正マーク160aの位置が取得され、コンピュータ
250を経てホストコンピュータ280に供給される。
その後、S54において、全ての較正マーク160(こ
こでは全ての共通較正マーク160a)の位置が取得さ
れたか否かが判定され、未だ取得されていなければ、S
55,56がスキップされて1回の実行が終了するが、
取得されていればS55の相対位置取得が実行される。
【0084】S55では、図13に示すように、第一お
よび第二部品装着ユニット300に共通の共通較正マー
ク160の固有位置が、第一部品装着ユニット300に
対しては固有位置(AX1,AY1)として、第二部品
装着ユニット300に対しては固有位置(AX2,AY
2)として取得されている。また、第二および第三部品
装着ユニット300に共通の共通較正マーク160の固
有位置は、第二部品装着ユニット300に対しては固有
位置(BX2,BY2)として、第三部品装着ユニット
300に対しては固有位置(BX3,BY3)として取
得されている。これらに基づいて、S55において、第
一ないし第三部品装着ユニット300間の相対位置誤差
(ここでは平行移動位置誤差)が取得される。具体的に
は、第一部品装着ユニット300に対する共通較正マー
ク160の固有位置(AX1,AY1)の正規の固有位
置(予め格納されている)に対する位置誤差が(ΔAX
1,ΔAY1)として取得されるとともに、同じ共通較
正マーク160の第二部品装着ユニット300に対する
共通較正マーク160の固有位置(AX2,AY2)の
正規の固有位置に対する位置誤差が(ΔAX2,ΔAY
2)として取得され、両位置誤差の差(ΔAX2−ΔA
X1,ΔAY2−ΔAY1)として第二部品装着ユニッ
ト100の第一部品装着ユニット100に対する相対位
置誤差が取得される。同様に、第三部品装着ユニット1
00の第二部品装着ユニット100に対する相対位置誤
差が(ΔBX3−ΔBX2,ΔBY3−ΔBY2)とし
て取得される。そして、それら2つの相対位置誤差に基
づいて、第三部品装着ユニット100の第一部品装着ユ
ニット100に対する相対位置誤差が(ΔBX3−ΔB
X2−(ΔAX2−ΔAX1),ΔBY3−ΔBY2−
(ΔAY2−ΔAY1))として取得される。これら第
一ないし第三部品装着ユニット100相互間の相対位置
誤差は、これら部品装着ユニット相互間の相対位置を表
す量の一種である。以上のようにして相対位置が取得さ
れれば、S56の終了処理が行われてから本プログラム
の実行が終了する。
【0085】その後、部品装着作業が開始され、配線板
コンベヤ14によりプリント配線板12が搬入されて、
各部品装着ユニット300の基準マークカメラ148に
より基準マーク146が撮像されれば、その撮像結果に
基づいて各基準マーク146の固有位置が取得され、そ
れら取得された固有位置と上述の相対位置誤差とに基づ
いて、プリント配線板12の第一ないし第三部品装着ユ
ニット300の各々に対する位置決め誤差が取得され
る。そして、第一ないし第三部品装着ユニット300の
各々により装着される部品16の各部品装着位置が、上
記取得されたプリント配線板12の位置決め誤差,第一
部品装着ユニット300に対する第二、第三部品装着ユ
ニット300の正規の位置の差,第一部品装着ユニット
300に対する第二、第三部品装着ユニット300の前
記取得された相対位置誤差,および装着ヘッド144に
よる部品16の保持位置誤差等の補正がおこなわれて、
装着が行われる。したがって、プリント配線板12に対
して設定されている部品装着位置を含む装着プログラム
をそのまま使用して、3つの部品装着ユニット300に
部品装着作業を行わせることができる。
【0086】なお、前記全ての較正マーク160の撮像
終了後の適宜の時期に、各部品装着ユニット300にお
いて、切換装置368により基準マークカメラ148と
装着ヘッド144との位置が交替させられて、装着ヘッ
ド144が作業位置に位置決めされる。そして、上記部
品装着位置の補正後に、部品16の装着が行われる。
【0087】なお、本実施形態においては、複数の部品
装着ユニット300同士の相対位置,プリント配線板1
2の位置決め誤差および部品装着位置の補正が全て、複
数の部品装着ユニット300に共通のコンピュータであ
るホストコンピュータ280において行われるのである
が、これらの少なくとも1つは各部品装着ユニット30
0に専用のコンピュータ250によって行われるように
することも可能である。特に、部品装着位置の補正がコ
ンピュータ250によって行われるようにすることは有
効である。逆に、画像処理コンピュータ272は複数の
部品装着ユニット300の各々に対して専用的に設けら
れているが、複数の部品装着ユニット300に共用のも
のとすることも可能である。
【0088】本発明のさらに別の実施形態である部品装
着システム400を図14に示す。本システム400に
おいても、ベース410上に配線板コンベヤ14と部品
供給装置20とが設けられ、さらに、複数の部品装着ユ
ニット412がプリント配線板12の搬送方向に一定の
配列ピッチで並んで設けられている。
【0089】部品装着ユニット412は、図15および
図16に示すように、XY移動装置たるXYロボット4
42を備えている。XYロボット442は、支柱444
に支持されてベース410上方に配設されたフレーム4
46に保持されている。フレーム446の下面に、水平
かつY軸方向に平行に一対のガイドレール448が固定
され、Y軸スライド452がガイドブロック450にお
いて移動可能に嵌合されている。Y軸スライド452の
ナット454がY軸方向に延びる送りねじたるボールね
じ456に螺合され、駆動源たるY軸サーボモータ45
8(図17参照)によってボールねじ456が回転させ
られることにより、Y軸スライド452がY軸方向に移
動させられる。ナット454,ボールねじ456および
Y軸サーボモータ458等がY軸スライド駆動装置を構
成し、ガイドレール448,ガイドブロック450がY
軸スライド452の移動を案内する案内装置を構成して
いる。
【0090】Y軸スライド452には、X軸スライド4
60が、水平面内においてY軸方向と直交するX軸方向
に移動可能に設けられている。Y軸スライド452の下
面に、X軸方向に延びる送りねじたるボールねじ462
が取りつけられるとともに、X軸スライド460が図示
を省略するナットにおいて螺合されており、ボールねじ
462がX軸サーボモータ464によって回転させられ
ることにより、X軸スライド460が、ガイドレール4
66に案内されてX軸方向に移動させられる。ボールね
じ462,ナットおよびX軸サーボモータ464等がX
軸スライド駆動装置を構成し、ガイドレール466等が
X軸スライド460の移動を案内する案内装置を構成し
ている。Y軸スライド452,X軸スライド460,Y
軸スライド駆動装置およびX軸スライド駆動装置,各案
内装置がXYロボット442を構成している。
【0091】X軸スライド460に装着ヘッド144お
よび基準マークカメラ148が保持され、XYロボット
442により水平面内の任意の位置に移動させられる。
装着ヘッド144および基準マークカメラ148は、前
述の各態様におけるものと同じであるので詳細な図示お
よび説明は省略する。
【0092】図14に示すように、複数の部品装着ユニ
ット412の装着ヘッド144は、それぞれ部品16を
装着可能な領域である装着領域470内の任意の位置に
移動させられ、配線板コンベヤ14により搬送されたプ
リント配線板12に対して装着プログラムに従って予め
定められた部品16をプリント配線板12の予め定めら
れた被装着位置に装着する。本システム400において
は、互いに隣接する部品装着ユニット412の装着領域
470が隙間を有して並んでおり、図示の例において
は、装着領域470同士の間隔が、装着領域470の幅
と同じか僅かに狭くされている。
【0093】本システム400は、図17に示す制御装
置500を複数備え、部品装着ユニット412それぞれ
の作業が制御される。これら制御装置500の構成は前
述の実施形態における制御装置240,370とほぼ同
じであるので簡単に説明するが、本実施形態において
は、各部品装着ユニット412に対応する制御装置50
0が互いに並列に直接接続されており、制御装置500
の間で相互に情報が供給可能とされている。
【0094】本態様においては、部品装着ユニット41
2は、隙間なく並べられているが、それらの装着領域4
70が互いに重複しないようにされており、搬送方向に
隙間を有して並んでいる。撮像領域についても搬送方向
における幅は装着領域470と同様であるので、上述の
各実施形態におけるように共通較正マーク160aを撮
像して、部品装着ユニット412相互間の相対位置を取
得することができない。そのため、本実施形態において
は、基準板510を用いて、部品装着ユニット412相
互間の相対位置ずれが検出される。
【0095】基準板510はガラス製であり、図18に
示すように、複数の部品装着ユニット412の装着領域
470にまたがる大きさとされている。基準板510
は、1つのプリント配線板12に同時に部品16を装着
する一群に属する複数の部品装着ユニット412にまた
がる大きさに形成されるのであり、ここでは、2つの部
品装着ユニット412の装着領域470にまたがる大き
さとする。基準板510上の撮像領域に対向する部分で
ある被撮像領域512に、基準部たる基準マーク514
が複数設けられている。図示の例では基準マーク514
は被撮像領域512に2個ずつ、一対角線上に設けられ
ている。基準マーク514は、背景たるガラスに対して
明確なコントラストを有するものが望ましく、例えば、
基準板510が白、基準マーク514は黒とされること
が望ましい。基準マーク514の形状は、円形,三角
形,矩形,十字形等種々の形状にすることができ、色彩
も黒に限定されない。
【0096】以上のように構成される基準板510を用
いた部品装着ユニット412相互間の相対位置の検出作
業について説明する。この相対位置の検出作業も、上述
の実施形態と同様にシステム400の組立完了時,保守
点検時,起動時や、一定時間経過時(一定枚数プリント
配線板組立毎を含む)等に実行されるようにすることが
できる。
【0097】まず概略的に説明する。作業者により、あ
るいは自動で、基準板510が配線板コンベヤ14に供
給され、相対位置検出ルーチンの実行が指示されれば、
基準板510が一群に属する複数(図示の例では2つ)
の部品装着ユニット412に対応する位置へ搬送されて
位置決めされる。基準板510は、一群に属する2つの
部品装着ユニット412のうち下流側に位置するもの
に、基準板510の下流側の被撮像領域512が対向す
るように位置決めされれば、他方の部品装着ユニット4
12に対しても、基準マーク514の設けられた被撮像
領域512が対向するように製作されている。
【0098】各部品装着ユニット412の基準マークカ
メラ148により基準マーク514が撮像されれば、そ
の基準マーク514の部品装着ユニット412に対する
固有位置が取得されるとともに、その情報が他方の部品
装着ユニット412の制御装置470に供給される。各
制御装置500においては、予め基準板510に関する
情報が格納されており、1つの基準板510における基
準マーク514相互間の相対位置が既知である。したが
って、撮像により取得された一部の基準マーク514の
固有位置に基づいて、撮像領域外に位置する基準マーク
514の仮想位置を取得することができる。その仮想位
置が、他の制御装置470から供給された固有位置とそ
れぞれ対応付けられ、それに基づいて部品装着ユニット
412相互間の相対位置が算出される。以下、図19に
示すフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0099】メインプログラムにおいて、相対位置検出
ルーチンの実行が指示されれば、まず、S101におい
て、フラグF4が0であるか否かが問われる。今回のプ
ログラムの実行においては、フラグF4は初期値0であ
るので、S101の判定がYESとなり、S102に進
んで、基準板510を部品装着システム400内に搬入
すべきことが指示される。次にS103において、基準
板510が一群の部品装着ユニットに対応する位置に位
置決めされることが待たれる。基準板510の基準マー
ク514が設けられた被撮像領域512が、各部品装着
ユニット412に対向するように、基準板510が位置
決めされれば、S103の判定がYESとなり、S10
4に進んでフラグF4が1とされる。以後、S102な
いしS104がスキップされる。
【0100】次にS105において、フラグF5が0で
あるか否かが問われ、フラグF5が初期値0である場合
にS105の判定がYESとなり、処理がS106に進
む。S106において、各部品装着ユニット412の基
準マークカメラ148により基準板510上の各被撮像
領域512に設けられた基準マーク514のうちn番目
のものを撮像するように指示が出される。図示の例にお
いては、各被撮像領域512内にはそれぞれ2つずつの
基準マーク514が設けられており、それらが基準マー
クカメラ148により順に撮像される。今回のプログラ
ムの実行においては番号nは初期値1とされているの
で、1番目の基準マーク514が撮像される。撮像作業
により取得された画像データは、S107において画像
処理コンピュータ272に送られ、画像処理により基準
マーク514の位置が取得されて制御装置500のコン
ピュータ250に供給される。S108において、番号
nに1が加算されて新しい番号nとされる。S109に
おいて、その番号nが予め設定された設定値N(本実施
形態においては2)より大きいか否かが問われる。今回
のプログラムの実行においては番号nが2であるので、
S109の判定がNOとなり、本プログラムの1回の実
行が終了する。全ての基準マーク514が撮像されるま
で、S106ないしS109が繰返し実行される。
【0101】2個の基準マーク514について撮像作業
および固有位置を取得する作業が終了すれば、S109
の判定がYESとなり、S110に進んで、取得された
n個の基準マーク514の位置が同じ群に属する他の部
品装着ユニット412の制御装置500に供給される。
その後、S111にてフラグF5が1に設定され、S1
12において、他の部品装着ユニット412の制御装置
500から全ての基準マーク514の固有位置が既に供
給されているか否かが判定され、未だ供給されていなけ
れば、判定がNOとなりS113,114の処理がスキ
ップされて本ルーチンの1回の処理が終了する。他の部
品装着ユニット412の制御装置500から基準マーク
514の固有位置が供給されれば、そのデータがRAM
246に格納され、全ての基準マーク514の固有位置
が得られれば、S113において、それら固有位置と自
らの基準マーク514の固有位置とに基づいて、部品装
着ユニット412相互間の相対位置が取得される。S1
14において番号n,フラグF4およびフラグF5が初
期値0に戻されて本相対位置検出ルーチンの1回の実行
が終了する。以後、次に相対位置検出ルーチンが実行さ
れるまでは、この相対位置に基づいてプリント配線板1
2の位置決め誤差を検出する作業や部品16を装着する
作業が行なわれる。
【0102】次に、プリント配線板12に部品16を装
着する装着作業について説明する。図20に示すよう
に、プリント配線板12は、搬送方向において部品装着
ユニット412の装着領域470の幅のほぼ4倍の大き
さに形成されている。各ユニット群により部品16を装
着する際には、上面に設定された被装着領域を搬送方向
に4等分して装着作業が実行される。それら部分領域5
20,522,524,526のうち最も下流側に位置
するものから順に第一,第二,第三および第四部分領域
と称する。まず、第一および第三部分領域520,52
4に部品16が装着され、次にプリント配線板12が部
分領域1個分だけ下流側に移動させて位置決めすること
により、第二および第四部分領域522,526に部品
が装着される。
【0103】具体的には、プリント配線板12の各部分
領域520,522,524,526に、図20に示す
ように基準マーク146が1つずつ設けられている。図
示の例においては、第一および第二部分領域520,5
22内の下流端近傍と、第三および第四部分領域52
4,526内の上流端近傍とにそれぞれ設けられてい
る。このプリント配線板12について、第一および第三
部分領域520,524に部品16が装着される際に
は、それら部分領域520,524内の基準マーク14
6の位置が各部品装着ユニット412により検出され、
先に取得されている部品装着ユニット412相互間の相
対位置をも考慮して、各部品装着ユニット412に対す
るプリント配線板12の位置決め誤差が取得される。そ
の位置決め誤差に基づいて、部品16の装着位置の補正
量が算出され、部品16がプリント配線板12に装着さ
れる。なお、本態様においても、装着ヘッド144によ
る部品16の保持位置誤差などの補正も行なわれるが、
本発明と直接関係がないので説明を省略する。
【0104】本実施形態においては、各部品装着ユニッ
ト412の制御装置500が直接接続され、互いに情報
を供給し合うようにされているが、それらがホストコン
ピュータ280に対して並列に接続され、全ての情報が
一旦ホストコンピュータに供給されてから各制御装置に
配信されるようにしてもよい。後者の場合であっても、
他の制御装置500に情報を供給する一態様と考えるこ
とができる。また、部品装着ユニット412相互間の相
対位置の検出、プリント配線板12の各部品装着ユニッ
トに対する位置決め誤差の取得、各部品装着ユニットに
おける部品装着位置の補正の少なくとも1つがホストコ
ンピュータ等複数の部品装着ユニットに共通のコンピュ
ータにより実行されるようにすることもできる。
【0105】本実施形態において使用される基準板51
0は先に説明した2つの実施形態、すなわち複数の部品
装着ユニットの撮像領域および部品装着領域が部分的に
重なり合っている電子部品装着システムにおいても使用
することができる。電子部品装着システムのベース等装
置本体に較正マーク160を固定的に設ける代わりに基
準板510を使用するのである。この場合、部品装着ユ
ニット相互間の相対回転位置誤差が無視できるほど小さ
い場合には、基準板510の各部品装着ユニットにより
認識(例えば撮像)される被認識領域(例えば被撮像領
域)の各々に基準マークが少なくとも1つ設けられれば
よいが、相対回転位置誤差が無視できない場合には、各
被認識領域に2つ以上ずつ設けられることが必要であ
る。ただし、前者の場合は勿論、後者の場合でも、プリ
ント配線板12には基準マークが全体で最低2つ、すな
わち、一群をなす複数の部品装着ユニットのうちの最低
2つにより認識され得るように設けられればよい。
【0106】以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細
に説明したが、これらは例示に過ぎず、本発明は、前記
〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識
に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である電子回路部品装着シ
ステムを概念的に示す平面図である。
【図2】上記部品装着システムの一部を示す側面図(一
部断面)である。
【図3】上記部品装着システムの別の一部を示す正面図
(一部断面)である。
【図4】図3におけるIV視図である。
【図5】上記システムにおける装着ヘッドを示す側面図
(一部断面)である。
【図6】上記部品装着システムの制御装置を概念的に示
すブロック図である。
【図7】上記制御装置により実行される相対位置検出ル
ーチンのフローチャートである。
【図8】上記制御装置により実行される配線板位置誤差
検出ルーチンのフローチャートである。
【図9】上記相対位置検出ルーチンおよび配線板位置誤
差検出ルーチンによる作業を説明するための図である。
【図10】本発明の別の実施形態である電子回路部品装
着システムの部品装着ユニットの要部を示す正面図(一
部断面)である。
【図11】上記部品装着システムの制御装置を概念的に
示すブロック図である。
【図12】上記制御装置により実行される相対位置検出
ルーチンのフローチャートである。
【図13】上記相対位置検出ルーチンによる作業を説明
するための図である。
【図14】本発明のさらに別の実施形態である部品装着
システムを示す平面図である。
【図15】上記部品装着システムを示す側面図である。
【図16】上記部品装着システムの要部を示す正面図で
ある。
【図17】上記部品装着システムの制御装置を概念的に
示すブロック図である。
【図18】上記部品装着システムにおいて部品装着ユニ
ットの相対位置を検出するための基準板を示す平面図で
ある。
【図19】上記制御装置により実行される相対位置検出
ルーチンのフローチャートである。
【図20】上記部品装着システムにより部品が装着され
るプリント配線板を示す平面図である。
【符号の説明】
10:ベース 12:プリント配線板 14:
配線板コンベヤ 16:電子回路部品 18:
部品装着装置 20:部品供給装置 100:
部品装着ユニット 102:装着領域 14
4:装着ヘッド 146:基準マーク 148:基準マークカメラ
160:較正マーク 170:吸着ノズル
240:制御装置 242:CPU 244:ROM 246:RAM 248:バ
ス 250:コンピュータ 252:入出力イ
ンタフェース 272:画像処理コンピュータ
280:ホストコンピュータ 282:PDG
300:部品装着ユニット 302:Y軸スラ
イド 312:旋回装置 314:回動部材
328:旋回用モータ 348:切換用モータ
368:切換装置 370:制御装置
400:部品装着システム 410:ベース 412:部品装着ユニット
442:XYロボット 470:装着領域 500:制御装置 51
0:基準板 512:被撮像領域 514:基
準マーク

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ装着ヘッドとその装着ヘッドを
    移動させるヘッド移動装置とを備えた複数の部品装着ユ
    ニットの各々に対応して設けられた各認識装置により、
    それら複数の部品装着ユニットのヘッド移動範囲にまた
    がる大きさのプリント配線板の複数の配線板基準部のう
    ち、各認識装置により認識可能な配線板基準部がそれぞ
    れ認識される配線板基準部認識工程と、 その配線板基準部認識工程における各認識装置の認識結
    果に基づいて、各部品装着ユニットに固有の座標面であ
    る固有座標面内における各配線板基準部の位置である配
    線板基準部固有位置が取得される配線板基準部固有位置
    取得工程と、 その配線板基準部固有位置取得工程において取得された
    複数の配線板基準部の位置に基づいて、前記複数の部品
    装着ユニットの各々の固有座標面に対する前記プリント
    配線板の位置誤差が取得される配線板位置誤差取得工程
    とを含むプリント配線板位置誤差取得方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも前記配線板位置誤差取得工程
    より前に前記複数の部品装着ユニット相互の相対位置が
    取得される相対位置取得工程を含み、かつ、前記配線板
    位置誤差取得工程が、その相対位置取得工程において取
    得された相対位置をも考慮して前記プリント配線板の位
    置誤差が取得される工程である請求項1に記載のプリン
    ト配線板位置誤差取得方法。
  3. 【請求項3】 それぞれ装着ヘッドとその装着ヘッドを
    移動させるヘッド移動装置とを備えた複数の部品装着ユ
    ニットの各々に対応して設けられた各認識装置により、
    それら複数の部品装着ユニットのヘッド移動範囲にまた
    がる大きさのプリント配線板の複数の配線板基準部のう
    ち、各認識装置により認識可能な配線板基準部がそれぞ
    れ認識される配線板基準部認識工程と、 その配線板基準部認識工程における各認識装置の認識結
    果に基づいて、各部品装着ユニットに固有の座標面であ
    る固有座標面内における各配線板基準部の位置である配
    線板基準部固有位置が取得される配線板基準部固有位置
    取得工程と、 その配線板基準部固有位置取得工程において取得された
    複数の配線板基準部の位置に基づいて、前記複数の部品
    装着ユニットの各々の固有座標面に対する前記プリント
    配線板の位置誤差が取得される配線板位置誤差取得工程
    と、 少なくとも、その配線板位置誤差取得工程において取得
    された配線板位置誤差分を補正しつつ、前記複数の部品
    装着ユニットの各々により前記プリント配線板に電子回
    路部品を装着する装着工程とを含む電子回路部品装着方
    法。
  4. 【請求項4】 それぞれ装着ヘッドとその装着ヘッドを
    移動させるヘッド移動装置とを備えた複数の部品装着ユ
    ニットの各々に対応して設けられた各認識装置により、
    それら複数の部品装着ユニットのヘッド移動範囲にまた
    がる大きさのプリント配線板の複数の配線板基準部のう
    ち、各認識装置により認識可能な配線板基準部がそれぞ
    れ認識された結果の情報を取得する認識結果取得ステッ
    プと、 その取得した認識結果に基づいて、各部品装着ユニット
    の各々に固有の座標面である固有座標面内における各配
    線板基準部の位置である配線板基準部固有位置を取得す
    る配線板基準部固有位置取得ステップと、 その配線板基準部固有位置取得ステップにおいて取得し
    た複数の配線板基準部の位置に基づいて、前記複数の部
    品装着ユニットの各々の固有座標面に対する前記プリン
    ト配線板の位置誤差を取得する配線板位置誤差取得ステ
    ップとを含むプリント配線板位置誤差取得プログラム。
  5. 【請求項5】 (a)それぞれ装着ヘッドとその装着ヘッ
    ドを移動させるヘッド移動装置とを備え、一直線に沿っ
    て配設された複数の部品装着ユニットと、(b)前記一直
    線に沿ってプリント配線板を搬送するとともに、前記複
    数の部品装着ユニットのうちの少なくとも2つのものの
    前記装着ヘッドの移動範囲にまたがって停止させる配線
    板搬送装置と、(c)前記複数の部品装着ユニットの各々
    に対応して設けられ、それぞれコンピュータを備えて対
    応する部品装着ユニットを制御する複数の個別制御装置
    と、(d)前記複数の部品装着ユニットの各々に対応して
    設けられ、前記停止させられたプリント配線板の基準部
    である配線板基準部を認識する複数の認識装置とを含む
    電子回路部品装着システムの、前記コンピュータの各々
    において実行されるプログラムであって、 前記複数の認識装置のうちそれぞれ対応するものによる
    前記配線板基準部の認識結果に基づいて取得される、前
    記少なくとも2つの部品装着ユニットの1つに固有の座
    標面である各固有座標面内における配線板基準部の位置
    と、前記少なくとも2つの部品装着ユニットの別の少な
    くとも1つにおける同様な配線板基準部の位置とに基づ
    いて、前記1つの部品装着ユニットの固有座標面に対す
    る前記停止させられたプリント配線板の位置誤差を取得
    する配線板位置誤差取得ステップを含むことを特徴とす
    る配線板位置誤差取得プログラム。
  6. 【請求項6】 (a)それぞれ装着ヘッドとその装着ヘッ
    ドを移動させるヘッド移動装置とを備え、一直線に沿っ
    て配設された複数の部品装着ユニットと、(b)前記一直
    線に沿ってプリント配線板を搬送するとともに、前記複
    数の部品装着ユニットのうちの少なくとも2つのものの
    前記装着ヘッドの移動範囲にまたがって停止させる配線
    板搬送装置と、(c)前記複数の部品装着ユニットの各々
    に対応して設けられ、それぞれコンピュータを備えて対
    応する部品装着ユニットを制御する複数の個別制御装置
    と、(d)前記複数の部品装着ユニットの各々に対応して
    設けられ、前記停止させられたプリント配線板の基準部
    である配線板基準部を認識する複数の認識装置とを含む
    電子回路部品装着システムの、前記コンピュータの各々
    において実行されるプログラムであって、 前記複数の認識装置のうちそれぞれ対応するものによる
    前記配線板基準部の認識結果に基づいて取得される、前
    記少なくとも2つの部品装着ユニットの1つに固有の座
    標面である各固有座標面内における配線板基準部の位置
    と、前記少なくとも2つの部品装着ユニットの別の少な
    くとも1つにおける同様な配線板基準部の位置とに基づ
    いて、前記1つの部品装着ユニットの固有座標面に対す
    る前記停止させられたプリント配線板の位置誤差を取得
    する配線板位置誤差取得ステップと、 前記プリント配線板の正規のものに対して予め設定され
    ている複数の電子回路部品の装着点である部品装着点
    を、少なくとも、前記配線板位置誤差取得ステップにお
    いて取得されたプリント配線板の位置誤差分補正した位
    置において前記装着ヘッドに電子回路部品の装着を行わ
    せる装着制御ステップとを含むことを特徴とする電子回
    路部品装着プログラム。
  7. 【請求項7】 それぞれ装着ヘッドとその装着ヘッドを
    移動させるヘッド移動装置とを備え、一直線に沿って配
    設された複数の部品装着ユニットと、 前記一直線に沿ってプリント配線板を搬送するととも
    に、前記複数の部品装着ユニットのうちの少なくとも2
    つのものの前記装着ヘッドの移動範囲にまたがって停止
    させる配線板搬送装置と、 前記複数の部品装着ユニットの各々に対応して設けら
    れ、対応する部品装着ユニットを制御する複数の個別制
    御装置と、 前記複数の部品装着ユニットの各々に対応して設けら
    れ、前記停止させられたプリント配線板の基準部である
    配線板基準部を認識する複数の認識装置と、 それら複数の認識装置のうち、前記少なくとも2つの部
    品装着ユニットに対応するものの認識結果に基づいて、
    前記少なくとも2つの部品装着ユニットの1つに固有の
    座標面である各固有座標面内における配線板基準部の位
    置と、前記少なくとも2つの部品装着ユニットの別の少
    なくとも1つにおける同様な配線板基準部の位置とに基
    づいて、前記1つの部品装着ユニットの固有座標面に対
    する前記停止させられたプリント配線板の位置誤差を取
    得する配線板位置誤差取得手段と、 前記プリント配線板の正規のものに対して予め設定され
    ている複数の電子回路部品の装着点である部品装着点
    を、少なくとも、前記配線板位置誤差取得部において取
    得されたプリント配線板の位置誤差分補正する補正手段
    とを含み、前記制御装置が、補正手段により補正された
    位置において前記部品装着ユニットに電子回路部品の装
    着を行わせることを特徴とする電子回路部品装着システ
    ム。
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