JP4456709B2 - 基板支持状態検査方法 - Google Patents

基板支持状態検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4456709B2
JP4456709B2 JP2000003719A JP2000003719A JP4456709B2 JP 4456709 B2 JP4456709 B2 JP 4456709B2 JP 2000003719 A JP2000003719 A JP 2000003719A JP 2000003719 A JP2000003719 A JP 2000003719A JP 4456709 B2 JP4456709 B2 JP 4456709B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
printed circuit
electrical component
mark
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000003719A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001196799A5 (ja
JP2001196799A (ja
Inventor
純男 門松
孝昌 河合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Corp
Original Assignee
Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Machine Manufacturing Co Ltd filed Critical Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2000003719A priority Critical patent/JP4456709B2/ja
Priority to US09/745,876 priority patent/US6788806B2/en
Priority to EP01300130A priority patent/EP1117288A3/en
Publication of JP2001196799A publication Critical patent/JP2001196799A/ja
Publication of JP2001196799A5 publication Critical patent/JP2001196799A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4456709B2 publication Critical patent/JP4456709B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/0061Tools for holding the circuit boards during processing; handling transport of printed circuit boards
    • H05K13/0069Holders for printed circuit boards
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/08Monitoring manufacture of assemblages
    • H05K13/081Integration of optical monitoring devices in assembly lines; Processes using optical monitoring devices specially adapted for controlling devices or machines in assembly lines
    • H05K13/0812Integration of optical monitoring devices in assembly lines; Processes using optical monitoring devices specially adapted for controlling devices or machines in assembly lines the monitoring devices being integrated in the mounting machine, e.g. for monitoring components, leads, component placement

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気部品装着装置におけるプリント基板の支持状態を検査する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気部品装着装置において、プリント基板(プリント配線板)に設けられた基準マークを撮像することにより、プリント基板の支持位置を検出し、その支持位置に基づいて、電気部品の装着位置を補正する装着方法が既に知られている。この方法においては、基板支持装置がプリント基板を良好に支持していることを前提としてプリント基板の位置ずれ量を検出し、その位置ずれ量に基づいて電気部品の装着位置を補正し、装着する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および発明の効果】
そのため、位置ずれ量の大きさが基板支持装置や撮像装置等の誤差として許容できる許容誤差範囲を越えていても、電気部品が装着される場合がある。また、修正すべき位置ずれ量が大きい場合は、位置ずれ量の算出時および補正時の誤差も大きくなる傾向がある。具体的には、プリント基板の位置が大きくずれていれば、本来撮像装置の視野の中央付近において撮像されるべき基準マークを、視野の縁辺部において撮像することとなるが、一般に撮像装置においては、視野の中央から離れるほどレンズの歪みの影響が大きくなる傾向があるので、位置ずれ量算出時の誤差が大きくなるのである。さらに、位置ずれ量に基づく補正量が大きくなれば、その補正量に含まれる誤差も大きくなるので、補正された装着位置に電気部品が装着されても、製造されたプリント基板(プリント回路板)の精度が低下する。
【0004】
さらに、プリント基板の位置ずれ量が前述の許容誤差範囲を越える場合は、装着装置に異常が生じていたり、今回装着されるべきプリント基板とは種類の異なる間違ったプリント基板が基板支持装置に支持されている等の異常が発生している場合が多い。上記装着装置の異常には、例えばプリント基板の形状に対応して調節された搬送装置の幅が不適切であるためにプリント基板の姿勢が不安定な状態で搬送された場合や、支持装置とプリント基板との垂直方向の位置が適当でないためにプリント基板の形状が歪む場合等がある。
【0005】
特に、図6に示すようにプリント基板200の両面202,204に電気部品206を装着する場合に、それら両面の一方である第1面202に電気部品206が装着されている状態において、その第1面202側からプリント基板200を支持して電気部品206を装着する場合に、問題が発生し易い。この図は、(a),(b),(c)の順にプリント基板支持装置207が上昇してプリント基板200を第2面204から支持する様子を示している。プリント基板200の支持位置がずれれば、電気部品206とプリント基板支持装置207の構成要素としての基板支持ピン208とが互いに干渉する可能性が高いのである。図6(b)に示すように、電気部品206と基板支持ピン208とが互いに干渉すれば、第1面202に装着された電気部品206はクリーム半田や接着剤等により仮止めされているにすぎないので、図6(c)に示すように、電気部品206がプリント基板200から容易に脱落し、あるいは位置ずれ,姿勢ずれ等が生じる。このような第1面202に異常が生じたプリント基板200の第2面204に電気部品206を装着しても、その後でそのプリント基板200は不良品として排除されるので、第2面204に装着される電気部品206と装着のための作業時間とが無駄となる。
【0006】
また、たとえ基板支持ピン208との干渉により電気部品206の脱落やずれが生じないとしても、プリント基板200と基板支持ピン208との間に電気部品206が挟まれた状態でプリント基板200が支持されれば、プリント基板200が電気部品206に押されて反り、形状が歪むこととなる。この状態で第2面204に電気部品206を良好に装着することは困難であり、結局はプリント基板200が不良品となる可能性が高い。以上の問題は、近年、電気部品装着密度の上昇により一層発生し易くなってきている。
【0007】
本発明は、以上の事情を背景とし、装着装置の異常を早期に発見して電気部品の無駄および無駄な装着作業を回避するために、プリント基板の支持状態を検査する検査方法を提供することを課題として為されたものであり、本発明によって、下記各態様の支持状態検査方法,電気部品装着装置および支持状態検査プログラムが得られる。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも本発明の理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴やそれらの組合せが以下の態様に限定されると解釈されるべきではない。また、1つの項に複数の事項が記載されている場合、常にそれら事項をすべて一緒に採用しなければならないわけではなく、一部の事項のみを取り出して採用することも可能である。
なお、下記の項のうち(8)項が請求項1に相当し、(9)項に(7)項および(8)項に記載の事項を加入したものが請求項2に相当し、(10)項に(7)項および(8)項に記載の事項を加入したものが請求項3に相当する。
【0008】
(1)基板支持装置に支持させたプリント基板に、電気部品保持装置に保持させた電気部品を装着する際に、基板支持装置によるプリント基板の支持状態を検査する方法であって、
前記プリント基板に設けた基準マークを撮像装置によって撮像し、取得した画像データに基づいてプリント基板の実際の支持位置である実支持位置を検出し、その実支持位置に基づいてプリント基板の支持状態が正常であるか異常であるかを判定する基板支持状態検査方法。
従来の電気部品装着方法においては、基準マークと撮像装置との相対位置に基づいて、電気部品保持装置に対するプリント基板の相対位置を検出し、電気部品保持装置と基板支持装置との相対移動量を補正して、電気部品を装着することが行われていた。これに対して、本項に記載の検査方法においては、基準マークの像に基づいて、基板支持装置によるプリント基板の支持状態が正常であるか異常であるかが判定される。
電気部品の装着前にプリント基板の基準マークを撮像することは、一般的に行われていることであり、本項に記載の検査方法においては、その基準マークの撮像により取得された情報に基づいて支持状態を検査し得るので、既存の電気部品装着装置にこの方法を容易に適用することができる。さらに、支持状態を検査するために特別な動作が必要となるわけではないので、装着作業の能率低下を回避することができる。
この検査方法においては、電気部品の装着前にプリント基板の支持状態が検査されるので、検査の結果に基づいて電気部品の装着を実行するか否かが決定されるようにすれば、電気部品の無駄を防ぎ作業効率を向上させることができる。上記決定は、例えば、検査の結果に基づいて、支持状態が正常であれば電気部品の装着作業が続行されることを許容し、支持状態が異常であれば、次項以下に記載するように、作業者に報知してその判断を求めるようにしてもよいし、異常の原因を検査する検査作業が装着装置により実行されるようにしてもよい。
(2)前記判定した結果を示す情報を人間が認識可能な表示装置によって表示する (1)項に記載の基板支持状態検査方法。
判定結果の表示は、判定結果が正常である場合と異常である場合との両方において行われるようにしてもよいし、次項に記載するように異常である場合にのみ行われるようにしてもよい。両方の結果が表示されるようにする場合であっても、異常である場合には特に作業者の注意を喚起するように表示されるようにすることが望ましい。さらに、今回の判定の結果だけでなく、判定結果を累積的に表示されたり、連続運転中において支持状態が異常であると判定された頻度が表示されるようにしてもよい。
本項に記載の検査方法においては、作業者に判定結果を逐次伝達することができるので、異常が発生すれば作業者が素早く対応することができる。
(3)前記支持状態が異常であると判定した場合に、その判定結果を前記表示装置によって表示する (2)項に記載の基板支持状態検査方法。
本項に記載の検査方法においては、判定結果が正常である場合には、電気部品の装着作業の続行が許容され、支持状態が異常である場合には、その旨が表示されて作業者の判断が求められる。
(4)前記支持状態が異常であると判定した場合に、その支持状態が異常であるプリント基板への電気部品の装着作業を停止させる (1)項ないし (3)項のいずれかに記載の基板支持状態検査方法。
本項に記載の検査方法においては、支持状態が異常であると判定された場合に、装着作業が停止させられ、その支持状態が異常であるプリント基板への電気部品の装着が行われないので、電気部品や装着作業の無駄が回避される。その後、例えば、作業者によりプリント基板および装着装置の検査が行われ、そのプリント基板に電気部品を装着すべきか、払い出すべきかが判断されるようにしてもよいし、以下に記載するように、装着装置により自動的に各構成要素の再調節が行われるようにしてもよい。
例えば、支持状態が異常であると判定された際に、前述のような搬送装置の幅調節不良や、支持高さ不良であれば、再び調節を行えば支持状態が正常に戻る可能性があるので、自動的に再調節されて支持状態が再検査されるようにすることは有効である。支持状態の再検査において、正常であると判定されれば装着作業が続行され、異常であると判定されれば、その旨が表示されて作業者の判断が要求されるようにすることができる。ただし、自動的な再調節により支持状態が正常となっても、その自動再調節が頻繁に行われるとすれば、装着装置に異常が生じている可能性が高いので、その旨が表示されて作業者に原因の調査が求められるようにすることが望ましい。
(5)前記支持状態を検査する工程が、前記撮像装置により撮像した画像内における前記基準マークの像の実際の位置である実マーク位置と、基準マークの像の正規の位置である設定マーク位置とに基づいて前記支持状態を判定する工程を含む (1)項ないし (4)項のいずれかに記載の基板支持状態検査方法。
設定マーク位置は、画像内のいずれの位置であってもよいが、例えば、画像の中心とすることができる。
(6)前記設定マーク位置を広がりを有する許容範囲で設定し、前記支持状態を判定する工程において、前記実マーク位置が前記許容範囲内にあるか否かに基づいて前記支持状態を判定する (5)項に記載の基板支持状態検査方法。
許容範囲は、例えば、設定マーク座標を中心として、円形や正方形に設定されてもよいし、方向によって距離が異なる形状に設定されてもよい。
(7)前記プリント基板が、そのプリント基板の両面の一方である第1面に既に電気部品が装着されており、その第1面において前記基板支持装置に支持され、反対側の面である第2面に電気部品が装着されるものである (1)項ないし (6)項のいずれかに記載の基板支持状態検査方法。
本項に記載の検査方法においては、プリント基板の第1面に電気部品が装着されている状態においてその第1面側からプリント基板が支持される状態が検査される。このことにより、第1面の電気部品と支持装置とが互いに干渉することを監視することができる。
前述のように、第1面に装着された電気部品は、クリーム半田等により仮止めされているに過ぎないので、はじめに支持位置がずれれば電気部品と支持装置とが干渉して電気部品が脱落する可能性が高い。このため、第2面に電気部品を装着する場合に支持状態が異常であると判定されれば、各装置の再調節が行われるようにするより、装着作業が停止させられて作業者が判断が求められるようにすることが望ましい。例えば、作業者は、プリント基板の第1面を検査して装着作業を続行させるべきか、そのプリント基板を払い出させるべきかを判断することができる。
(8)前記基板支持装置として、前記プリント基板を、前記第1面の、プリント基板の種類に応じて予め設定された被支持位置においてスポット状に支持する支持部材を含むものを使用し、前記許容範囲の大きさを、その支持部材と、第1面に予め装着された電気部品とが互いに干渉しない大きさに設定する (7)項に記載の基板支持状態検査方法。
本項に記載の検査方法においては、許容範囲を電気部品と支持部材とが干渉しない大きさに設定することにより、電気部品と支持部材との干渉を監視することができる。なお、複数の支持部材によりプリント基板を支持する場合には、許容範囲は、それら全ての支持部材と電気部品とが干渉しない大きさとする。
(9)プリント基板を下方から支持する基板支持装置と、
電気部品を保持して前記プリント基板に装着する電気部品保持装置と、
前記プリント基板に設けられた基準マークを撮像する撮像装置と、
それら基板支持装置と電気部品保持装置と撮像装置とを制御して電気部品をプリント基板に装着させる制御装置と
を含む電気部品装着装置であって、前記制御装置が、
前記撮像装置により撮像された前記基準マークの像に基づいて、プリント基板の実際に支持されている位置である実支持位置を検出する実支持位置検出手段と、
その検出した実支持位置に基づいてプリント基板の支持状態が正常であるか異常であるかを判定する支持状態判定手段と
を含むことを特徴とする電気部品装着装置。
本項に記載の電気部品装着装置においては、前記 (1)項に記載の基板支持状態検査方法を実施することができる。また、本項に記載の電気部品装着装置に (2)項ないし (8)項のいずれかに記載の特徴を適用することができる。
(10)基板支持装置により移動可能に支持したプリント基板に、電気部品保持装置により保持した電気部品を装着する電気部品装着装置において、前記基板支持装置によるプリント基板の支持状態を撮像装置とコンピュータとにより検査するために、
前記プリント基板に設けられた基準マークを前記撮像装置により撮像する撮像ステップと、
撮像した基準マークの像に基づいて、前記基板支持装置によるプリント基板の実際の支持位置である実支持位置を検出する実支持位置検出ステップと、
検出した実支持位置に基づいてプリント基板の支持状態が正常であるか異常であるかを判定する支持状態判定ステップと
を含む支持状態検査プログラムが、コンピュータにより読み取り可能な状態で記憶された記憶媒体。
本項の記憶媒体を電気部品装着装置のコンピュータに読み込ませれば、 (1)項に記載の基板支持状態検査方法を実施することができる。また、 (2)項ないし (8)項のいずれかに記載の特徴を本項の記憶媒体に適用することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明の一実施形態である電気部品装着システム10を示す。同図において、12は電気部品装着装置、14は電気部品供給装置である。電気部品装着装置12は、垂直軸線まわりに間欠回転するインデックステーブル16を備えている。インデックステーブル16は、負圧により電気部品17(図2参照)を吸着して保持する複数の吸着ヘッド18を等角度間隔に保持し、図示しないインデックス用サーボモータ,カム,カムフォロワおよび回転軸等により構成される間欠回転装置により間欠回転させられ、吸着ヘッド18が順次部品供給位置(部品取出し位置),部品姿勢検出位置,部品姿勢修正位置,部品装着位置等の作動位置へ移動させられる。複数の吸着ヘッド18は、順次作動位置に位置決めされて、電気部品17のプリント基板20への装着等を行う。吸着ヘッド18は装着ヘッドの一種なのである。
【0010】
電気部品供給装置14は、フィーダ支持台30と、その上に搭載された複数個の電気部品フィーダ32とを有する。複数個の電気部品フィーダ32は、各部品供給部が水平面内の1本の直線(この直線の方向をX方向とする)に沿って並ぶ状態でフィーダ支持台30に支持されている。フィーダ支持台30は、ボールねじ34がX軸サーボモータ36によって回転させられることにより、一対のガイドレール38に沿ってX軸方向に移動させられ、それによって電気部品フィーダ32の部品供給部が部品供給位置へ選択的に移動させられる。これらボールねじ34およびX軸サーボモータ36等が支持台移動装置40を構成しているのである。電気部品フィーダ32は、本実施形態では、フィーダ本体部に設けられた部品送り部の一種であるテープ送り部および部品収容部の一種であるリール保持部を有し、電気部品17をテープ化電気部品として供給するものとされている。
【0011】
プリント基板20は、XYテーブル50を備えたプリント基板位置決め支持装置52(以下、位置決め支持装置52と称する)により支持され、XY平面内の任意の位置へ移動させられる。位置決め支持装置52は、前記電気部品装着装置12および電気部品供給装置14と共に基台54上に設けられており、図示しない搬入装置からプリント基板20を受け取り、電気部品の装着後、同じく図示しない搬出装置に引き渡す。これら搬入装置および搬出装置はそれぞれベルトコンベアを備えており、プリント基板20をX方向に搬送する。XYテーブル50は、基台54に設けられたボールねじ56がX軸サーボモータ58によって回転させられることにより、一対のガイドレール60に沿ってX方向へ直線移動させられるXテーブル62と、そのXテーブル62上に設けられ、ボールねじ64がY軸サーボモータ66によって回転させられることにより、一対のガイドレール68に沿ってY軸方向へ直線移動させられるYテーブル70とを備えている。駆動源たるサーボモータは回転角度を高精度で制御可能な電動回転モータであり、サーボモータに代えてステップモータを用いてもよい。また、電動回転モータに代えてリニアモータを用いてもよい。
【0012】
Yテーブル70上には、図2に示すように、第1昇降台72がX方向およびY方向の相対移動不能かつ上下方向、すなわちX方向とY方向とに直角なZ方向に相対移動可能に取り付けられている。Yテーブル70には、上下方向に貫通する一対の貫通孔74が形成されるとともに、それぞれロッド76,78が軸方向への相対移動可能に挿通させられており、それらロッド76,78のYテーブル70から上方に突出した上端に第1昇降台72が固定されている。
【0013】
ロッド76,78の下端はYテーブル70から下方に突き出し、連結バー80によって連結されているとともに、その連結バー80には、ロッド76,78のYテーブル70から下方への突出部に嵌装された付勢手段の一種である弾性部材たる圧縮コイルスプリング82(以下、スプリング82と略称する)の一端が当接させられている。このスプリング82の付勢力により、第1昇降台72は常にはYテーブル70上に設けられたストッパ84に当接する下降位置に保持されている。また、前記基台54には駆動源たる流体圧シリンダの一種であるエアシリンダ86が設けられており、そのエアシリンダ86のピストンロッドに固定されたアジャストボルト88により連結バー80が上方に押し上げられ、第1昇降台72がYテーブル70から一定距離だけ上方に離れた上昇位置へ移動させられる。
【0014】
第1昇降台72上には、固定ガイド90および可動ガイド92が設けられている。固定ガイド90および可動ガイド92はそれぞれ、断面形状が矩形の長手形状を成し、各上部にはそれぞれ、押さえ部94,96が突設されている。固定ガイド90は、第1昇降台72のX方向に平行な2辺のうちの一方にX方向に平行に固定された板状の支持部材98にX方向に平行に固定されている。可動ガイド92は、別の支持部材100に固定されている。第1昇降台72のX軸方向に隔たった2箇所にはそれぞれ、スライド(図示省略)がY方向に移動可能に嵌合されており、支持部材100の長手方向の両端部はそれぞれ、一対のスライドの各上端部に固定されてX方向に延び、可動ガイド92もX方向に配設されている。これらスライドの移動により、可動ガイド92は固定ガイド90に接近,離間させられ、プリント基板20の案内幅が調節される。
【0015】
上記支持部材98,100の互いに対向する内側面の上部であって、固定ガイド90および可動ガイド92の下側にはそれぞれ、ベルトガイド104が固定されるとともに、無端のコンベアベルト106が巻き掛けられており、これらコンベアベルト106はベルト駆動モータを駆動源とする図示しないベルト駆動装置により、同期して駆動される。支持部材98,100にはまた、それぞれ突上部材110がそれぞれ昇降可能に嵌合されている。突上部材110は板状を成し、X方向に長く、コンベアベルト106の内側(他方のコンベアベルト106側)に配設され、図示しない付勢手段によって下方へ付勢されている。2つの突上部材110にはそれぞれ、X方向に隔たった両端に係合ピン114が下方に延び出す向きに固定されている。
【0016】
第1昇降台72が下降位置に保持された状態においては、第1昇降台72およびそれに載置されたプリント基板20は、搬入装置,搬出装置より下方に位置し、それらと干渉することなく、Yテーブル70と共にX方向およびY方向に移動させられる。なお、Xテーブル62には、Y方向に切欠116が形成されて、Yテーブル70の下方に突き出すロッド76,78や連結バー80等がYテーブル70と共にY軸方向へ移動することを許容している。
【0017】
第1昇降台72上には、第2昇降台120が昇降可能に設けられている。第2昇降台120は板状を成し、下面に固定の一対の案内部材たるガイドロッド122は、第1昇降台72の下面に固定のガイドブッシュ124に軸方向に相対移動可能に嵌合されている。ガイドブッシュ124は、Yテーブル70内に昇降可能に嵌合されている。第2昇降台120の下面にはまた、駆動源たる流体圧アクチュエータの一種であって、流体圧シリンダの一種であるエアシリンダ126のピストンロッド128が固定されている。エアシリンダ126は、第1昇降台72に上下方向に固定されるとともに、Yテーブル70に昇降可能に嵌合されている。
【0018】
第2昇降台120上には、図2に示すように、基板位置決めピン130が設けられ、プリント基板20を水平面内において位置決めするようにされている。
【0019】
第2昇降台120上には、プリント基板支持装置132が固定されている。これらプリント基板支持装置132は、プリント基板20を下側から支持する。このプリント基板20のプリント基板支持装置132により支持される下面となるべき第1面134には、電気部品17が既に装着されている。プリント基板20の第1面134とは反対側の面を第2面136とする。第2面136は、電気部品17が装着される上面である。
【0020】
プリント基板支持装置132は、複数の基板支持ピン138を備えている。基板支持ピン138は、円筒上を成す基端部140と、先端に向かうに連れて小径となる先端部142とを備え、先端部142の先端面は水平な基板支持面144とされている。したがって、プリント基板20は、基板支持ピン138により比較的小さい面で支持されることとなる。本実施形態においては、基板支持面144の直径は約3mmである。
【0021】
プリント基板20の両面134,136に、黒色で円形のフィデューシャルマーク(以下、Fマークと称する)が、予め定められた距離だけ水平方向に互いに隔たった複数の位置に設けられている。これらFマークは、少なくとも、プリント基板20の四隅のうちの二隅に設けられることが望ましい。なお、Fマークの色彩は、背景であるプリント基板20と異なるコントラストを有する色彩であればよく、形状は、円形以外の例えば十字型や三角形等の形状であってもよい。
【0022】
本実施形態においては、第1面134のFマークと第2面136のFマークとが、表裏同じ位置ではないが、一定の相対位置関係で設けられているので、第2面136のFマークの位置に基づいて第1面134の電気部品17の位置を取得することができる。第1面134のFマークと第2面136のFマークとが表裏異なる位置に設けられているのは、Fマークの位置に基づいて第1面134と第2面136とのいずれであるかを識別し得るようにするためであり、その必要がない場合には、第1面134と第2面136との互いに同じ位置にFマークを設けてもよい。
【0023】
さらに、電気部品装着システム10には、プリント基板20に設けられたFマークを撮像するFマークカメラ150が垂直方向下向きに移動不能に設けられている。Fマークカメラ150は、プリント基板20が、位置決め支持装置52により支持された状態で移動させられ、第2面136のFマークが撮像されるべき撮像位置に位置決めされた状態で、そのFマークを撮像する。
【0024】
本電気部品装着システム10は、図3に示す制御装置152により制御される。制御装置152は、CPU154,ROM156,RAM158およびそれらを接続するバス160を有するコンピュータ162を主体とするものであり、バス160に接続された入力インタフェース164には、前記プリント基板20のFマークを撮像するFマークカメラ150および入力装置166等が接続されている。入力装置166は、作業者が操作可能な操作パネル,キーボード等を備えている。バス160にはまた、出力インタフェース168が接続され、駆動回路170等を介してX軸サーボモータ58,Y軸サーボモータ66,インデックステーブル16の回転装置,吸着ヘッド18の昇降装置,可動ガイド96の移動装置,表示装置172等が接続されるとともに、制御回路174を介してFマークカメラ150が接続されている。表示装置172は、作業者が認識可能なディスプレイ等を含んでいる。
【0025】
コンピュータ162のROM156には、プリント基板20に電気部品17を装着するための電気部品装着プログラム等、種々のプログラムが記憶されている。また、RAM158には、プリント基板20の種類にそれぞれ対応するFマークの位置および電気部品17の装着位置等の情報を含む複数の情報群とともに、Fマークの位置ずれ量の許容値等が記憶されている。
【0026】
以上のように構成された電気部品装着システム10の作動について説明する。図4に、電気部品装着プログラムがフローチャートで示されている。
【0027】
まず、全体の流れについて概略的に説明する。
プリント基板20のプリント基板位置決め支持装置52への搬入時には、搬入装置およびプリント基板位置決め支持装置52の各ベルトコンベアが駆動される。このとき、第1昇降台72は上昇位置に位置させられ、第2昇降台120は下降位置に位置させられており、ベルトコンベアの駆動により搬入装置からプリント基板位置決め支持装置52へプリント基板20が搬入される。プリント基板20の移動は、作用位置に位置する図示しないストッパにより止められ、コンベアベルト106の停止後、第2昇降台120が第1昇降台72に対して上昇させられる。第2昇降台120は上昇の途中で係合ピン114に係合し、突上部材110をスプリングの付勢力に抗して上昇させ、プリント基板20をコンベアベルト106から突き上げさせる。第2昇降台120の上昇に伴って基板位置決めピン130およびプリント基板支持装置132も上昇し、位置決めピン130はプリント基板20に形成された基板位置決め穴に嵌入してプリント基板20を位置決めし、プリント基板支持装置132は基板支持ピン138がプリント基板20の第1面134の電気部品17が装着されていない部分に接触し、プリント基板20を第1面134側から支持する。プリント基板20が突上部材110により突き上げられてちょうど押さえ部94,96に当接したとき、基板支持ピン138がプリント基板20に接触するとともに、基板位置決めピン130が基板位置決め穴に嵌入してプリント基板20を位置決めする。プリント基板20は、基板位置決めピン130によって位置決めされるとともに、押さえ部94,96と突上部材110とに挟まれて支持され、さらに、基板支持ピン138により下側から支持されるのである。
【0028】
次いで、第1昇降台72が下降位置へ下降させられ、電気部品の装着時には、Xテーブル62,Yテーブル70の移動により、プリント基板20が水平面内の任意の位置へ移動させられる。
【0029】
まず、プリント基板20のFマークを撮像する撮像位置へ移動させられて、Fマークが撮像される。本電気部品装着システム10においては、撮像されたFマークの像に基づいて、プリント基板20上の電気部品17を装着すべき装着位置を補正する補正データが作成されるとともに、プリント基板支持装置132によるプリント基板20の支持状態が検査される。この支持状態検査については後で詳細に説明するが、プリント基板20の支持状態が良好であると判定されれば、補正データに基づいて電気部品17の装着位置が補正され、以下に記載するように電気部品が装着される。これに対して、支持状態が異常であると判定されれば、装着作業が停止させられて判定結果が表示装置に表示される。
【0030】
電気部品装着装置12において複数の吸着ヘッド18は、インデックステーブル16の間欠回転により、順次部品吸着位置へ移動させられ、部品供給部が部品供給位置に位置決めされた電気部品フィーダ32から電気部品17を取り出し、その後、部品姿勢検出位置等を経て部品装着位置へ移動させられて電気部品17をプリント基板20の第2面136に装着する。吸着ヘッド18はインデックステーブル16に昇降可能に設けられており、電気部品17の吸着,装着時には、インデックステーブル16に対して昇降させられる。
【0031】
プリント基板20について予定された全部の電気部品17が装着された後、Xテーブル62およびYテーブル70がそれぞれ原位置、すなわち位置決め支持装置52と搬入,搬出装置との間でプリント基板20の受渡しが行われる位置へ戻された後、プリント基板20の位置決めおよび支持が解除される。そして、搬出装置のベルトコンベアおよび位置決め支持装置52のベルトコンベアが駆動され、プリント基板20が搬出装置へ搬出される。この搬出の後、あるいは搬出と平行して、次に電気部品17が装着されるべきプリント基板20が搬入装置と位置決め支持装置52のコンベアベルトとにより位置決め支持装置52へ搬入される。以上で1回の装着作業が終了する。
【0032】
次に、プリント基板20が基板支持装置84に支持されている状態の検査について説明する。
この支持状態検査は、基板支持装置84に支持されたプリント基板20のFマークをFマークカメラ150により撮像し、取得された画像データに基づいてプリント基板20の基板支持装置84に対する相対位置である実支持位置を検出し、その実支持位置が適正範囲内にあるか否かを判定することによって行われる。本実施形態においては、プリント基板20が基板支持装置84に対して予め設定された設定支持位置で支持されている場合に、Fマークの像が撮像範囲の中心に位置するようにされている。したがって、図5に示すように、Fマークの像が撮像範囲の中心からずれている場合は、そのずれ量が、プリント基板20の実際に支持されている実支持位置の前述の設定支持位置に対する位置ずれ量として取得される。本実施形態においては、Fマークカメラ150と基板支持装置84との相対位置ずれがないと見なし、前述の位置ずれ量がプリント基板20の基板支持装置84に対する位置ずれ量であるとして取得されるのである。なお、撮像により取得された画像データに基づいて、Fマークの像の位置を取得する画像処理方法は、例えば、特開平8−180191号公報に詳細に記載されている方法を利用することができるので、ここでは説明を省略する。
【0033】
各Fマークについて、予め設定された設定位置と実際に撮像された実マーク位置との位置ずれ量が算出されれば、その位置ずれ量に基づいてプリント基板20の支持状態が良好であるか否かが判定される。本実施形態においては、プリント基板20の第1面134と第2面136とに設けられたFマークが互に一定の相対位置関係で設けられているので、第2面136のFマークに基づいて第1面134の電気部品17の位置を取得することができる。このことを利用して第1面134の電気部品17と基板支持ピン138とが干渉しているか否かが判定される。
【0034】
具体的には、各Fマークの位置ずれ量と予め設定された許容値とがそれぞれ比較され、全ての位置ずれ量が許容値以下である場合にプリント基板20の支持状態が良好であるとして電気部品17の装着作業の続行が指示される。許容値は、第1面134の電気部品17と基板支持ピン138とのうち最も近接しているもの同士の間隔より小さい値に設定されている。具体的には、例えば、約3mm以下とされており、1.5mm以下,0.5mm以下とされることがさらに望ましい。
さらに、許容値をほぼ0mmとし、位置ずれを許容しないことと設定することも可能である。
【0035】
これに対して、少なくとも1つのFマークの位置ずれ量が許容値を越えている場合は、支持状態が異常であるとして今回の電気部品装着作業が停止させられ、作業者に異常発生が報知される。表示装置172に異常が発生した旨の表示が行われ、それに応じて作業者によりプリント基板20の状態が検査される。作業者による検査の結果、プリント基板20に異常がなければ装着作業が再開させられ、プリント基板20に異常が生じている場合は、そのプリント基板20の払出しが指示されて1回の装着作業が終了する。
【0036】
次に、電気部品装着プログラムを図4に示すフローチャートに基づいて説明する。ステップS1(以下、単にS1と称する。他のステップについても同じ)において搬入装置にプリント基板20が配置されたか否かが判定される。このS1は、搬入装置にプリント基板20が配置されるまで繰り返し実行される。搬入装置にプリント基板20が配置されるとS1の判定がYESとなり、S2においてプリント基板20の位置決め支持装置52への搬入が指示される。プリント基板20の搬入が完了するまでS3が繰り返し実行され、次にS4においてプリント基板20にFマークがあるか否かが判定される。ここで、コンピュータ162のROM156に予め記憶された複数の情報群のうち、今回搬入されたプリント基板20の種類に対応する情報群にFマークについての情報が含まれているか否かが確かめられ、Fマークの情報がなければS4の判定はNOとなりS11にスキップされる。これに対して、Fマークの情報があるならばS4の判定がYESとなり、Fマークの数Nとそれぞれの設定位置と、それらFマークを撮像する順を示す撮像番号nとを含む情報が読み出される。Fマークが複数である場合は、上記情報が、設定位置と撮像すべき順を示す撮像番号nとが互に関連付けられた情報を含む。
【0037】
次にS5において、今回撮像すべき撮像番号がnであるFマークが撮像され、そのFマークの像の実際の位置と、予め設定された設定位置との位置ずれ量が算出される。S6において、プリント基板20の位置ずれ量について許容値が予め設定されているか否かが判定される。設定がなければ、S6の判定がNOとなりS9にスキップされるが、設定がある場合はS6の判定がYESとなる。S7において、先に算出された実際の位置ずれ量が許容値を越えているか否かが判定され、実際の位置ずれ量が許容値より大きい場合は判定がYESとなり、S8において電気部品17の装着作業を停止させる停止信号が出力されるとともに、表示装置172のディスプレイに「マークチェックエラー」,「基板の状態を確認してください」または「マーク補正量が許容値を越えました。基板位置を調整して再起動するか、基板を払い出して下さい」等のメッセージが表示される。ここで作業者により、プリント基板20の状態が検査されて、プリント基板20に異常が生じていなければ、支持位置が修正された上、装着作業を再開するように指示が入力される。プリント基板20の異常は、例えば、第1面134の電気部品17が失陥していることや、プリント基板20の種類が間違っていることなどが考えられるが、そのような異常が生じている場合は、そのプリント基板20を払い出す指示が入力されて、1回の装着作業が終了する。
【0038】
これに対して、位置ずれ量が許容値以下であれば、S7の判定がNOとなりプログラムの実行がS9に進む。すべてのFマークについて、撮像と画像処理とが終了し、位置ずれ量が許容値以下であると判定されれば、S10に進み、プリント基板20の装着位置が補正される。S11において補正された装着位置に基づいて電気部品17が装着される。以上で1つのプリント基板20への電気部品17の装着が終了し、装着し終わったプリント基板20が搬出装置により搬出される。
【0039】
本実施形態の電気部品装着システム10においては、撮像装置としてのFマークカメラ150と移動装置としての位置決め支持装置52との相対位置ずれはなく、Fマークの像の位置ずれは全て支持位置ずれに起因するもの見なして、プリント基板20の支持状態が検査されるとともに、その位置ずれに基づいてXYテーブル50の移動量が補正される。このことにより、第1面134の電気部品17と基板支持ピン138とが干渉する等、異常が生じたプリント基板20について、第2面136に電気部品17を装着する前に装着作業を停止させ得るので、電気部品17の無駄を低減することができる。
【0040】
なお、撮像装置としてのFマークカメラ150と移動装置としての位置決め支持装置52との相対位置ずれが予め判っている場合には、両者の相対位置ずれをも考慮して、位置決め支持装置52に対するプリント基板20の相対位置ずれ量が許容値以下であるか否かの判定や、XYテーブル50の移動量補正が行われるようにすることも可能である。
【0041】
さらに、S5において、Fマークが撮像されず、Fマークカメラ150の視野よりプリント基板20の位置ずれ量が大きい場合は、Fマーク認識エラーとしてS8にスキップされ、装着作業を停止することとしてもよい。
【0042】
また、前記実施形態においては、Fマークの像の撮像範囲の中心に対するずれ量(距離)が許容値以下であるか否かにより、プリント基板20の支持状態が検査されていたが、図5に一点鎖線で示すように、撮像範囲内に位置ずれを許容する許容範囲180が予め設定され、Fマークの像が許容範囲内にあれば支持状態が良好であるとし、Fマークの像が許容範囲の外に位置する場合に、支持状態が異常であると判定することとしてもよい。なお、許容範囲は、撮像範囲の中心を中心とする円形や正方形であってもよいし、撮像範囲の中心に対して偏った形状とされてもよい。
【0043】
前記実施形態においては、Fマーク毎にそれの設定位置に対する実支持位置の位置ずれ量に基づいてプリント基板20の支持状態が検査されるようになっていたが、さらに、Fマーク同士の相対位置にも基づいてプリント基板20の支持状態が検査されるようにしてもよい。この態様においては、各Fマークを撮像する際のXYテーブル50の移動量とFマークの像とに基づいてFマーク間の間隔を取得し、その間隔と予め設定された設定間隔とに基づいてプリント基板20の支持状態を検査するのである。各Fマークについては、位置ずれ量が許容値以下で水平方向の支持位置が良好であると判定されても、形状が異常である場合がある。例えば、支持部材とプリント基板20の支持された高さとが対応していないためにプリント基板20が自重により撓み、あるいは支持部材に押し上げられて反り返る場合があり、また、前述のように、支持部材とプリント基板20との間に先に装着された電気部品が挟まれることによりプリント基板が反り返る場合があり、これらの場合にFマーク間の間隔が設定間隔に対して異なることを利用して、その異常を検出することができる。
【0044】
上記のように、プリント基板20が上方あるいは下方へ凸に湾曲していることを検出するために、プリント基板20の中央部にFマークを設け、このFマークをFマークカメラ150で撮像し、取得された像がシャープなエッジを有しているか否かを利用することもできる。プリント基板20が湾曲すればFマークの位置がFマークカメラ150の焦点位置からずれ、Fマークの像がシャープなエッジを有しないものとなることを利用するのであり、Fマークの像がシャープなエッジを有しているか否かは、例えば、Fマークの像の輪郭線と交差する直線上における光学的特性値(輝度や色相)の変化勾配が設定勾配を越えるか否かで判定することができる。
【0045】
以上、本発明のいくつかの実施形態を詳細に説明したが、これは例示であり、本発明は、前記〔発明が解決しようとする課題,課題解決手段および発明の効果〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を施した形態で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である基板支持状態検査方法を実施可能な電気部品装着システムを概略的に示す平面図である。
【図2】上記電気部品装着システムのうちの一部を抜き出して示す側面図である。
【図3】上記システムの制御装置を示すブロック図である。
【図4】上記システムにより実行される電気部品装着プログラムを示すフローチャートである。
【図5】フィデューシャルカメラにより撮像される画像の一例を示す図である。
【図6】本発明の従来の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
10:電気部品装着システム 16:インデックステーブル 18:吸着ヘッド 20:プリント基板 134:第1面 136:第2面 138:基板支持ピン 150:Fマークカメラ 180:許容範囲

Claims (3)

  1. 両面の一方である第1面に既に電気部品が装着されており、その第1面において基板支持装置に支持されたプリント基板の、反対側の面である第2面に、電気部品保持装置に保持させた電気部品を装着する際に、前記基板支持装置によるプリント基板の支持状態を検査する方法であって、
    前記基板支持装置として、前記プリント基板を、前記第1面の、プリント基板の種類に応じて予め設定された被支持位置においてスポット状に支持する支持部材を含むものを使用し、前記プリント基板に設けた基準マークを撮像装置によって撮像し、その撮像によって取得した画像内における前記基準マークの像の実際の位置である実マーク位置が、前記支持部材と前記第1面に既に装着されている電気部品とが互いに干渉しない大きさの許容範囲で設定した設定マーク位置の前記許容範囲内にあるか否かに基づいて、前記基板支持装置によるプリント基板の支持状態が正常であるか異常であるかを判定することを特徴とする基板支持状態検査方法。
  2. プリント基板を、プリント基板の種類に応じて予め設定された被支持位置において下方からスポット状に支持する支持部材を含む基板支持装置と、
    電気部品を保持して前記プリント基板に装着する電気部品保持装置と、
    前記プリント基板に設けられた基準マークを撮像する撮像装置と、
    それら基板支持装置と電気部品保持装置と撮像装置とを制御して電気部品をプリント基板に装着させる制御装置と
    を含む電気部品装着装置であって、前記制御装置が、
    前記支持部材と、前記プリント基板の両面の一方である第1面に既に装着されている電気部品とが、互いに干渉しない大きさの許容範囲で設定された設定マーク位置を記憶する手段と、
    前記撮像装置による撮像によって取得された画像内における前記基準マークの像の実際の位置である実マーク位置が、前記設定マーク位置の前記許容範囲内にあるか否かに基づいて、前記基板支持装置によるプリント基板の支持状態が正常であるか異常であるかを判定する手段と
    を含むことを特徴とする電気部品装着装置。
  3. 両面の一方である第1面に既に電気部品が装着されているプリント基板を、プリント基板の種類に応じて予め設定された被支持位置において下方からスポット状に支持する支持部材を含む基板支持装置に支持させ、そのプリント基板の反対側の面である第2面に電気部品保持装置に保持させた電気部品を装着する際に、そのプリント基板の前記基板支持装置による支持状態を、撮像装置とコンピュータとにより検査するために、
    前記プリント基板に設けられた基準マークを前記撮像装置により撮像する撮像ステップと、
    その撮像ステップにおいて取得された画像内における前記基準マークの像の実際の位置である実マーク位置が、前記支持部材と前記第1面に既に装着されている電気部品とが互いに干渉しない大きさの許容範囲で設定された設定マーク位置の前記許容範囲内にあるか否かに基づいて、前記基板支持装置によるプリント基板の支持状態が正常であるか異常であるかを判定するステップと
    を含む支持状態検査プログラムが、コンピュータにより読み取り可能な状態で記憶された記憶媒体。
JP2000003719A 2000-01-12 2000-01-12 基板支持状態検査方法 Expired - Lifetime JP4456709B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000003719A JP4456709B2 (ja) 2000-01-12 2000-01-12 基板支持状態検査方法
US09/745,876 US6788806B2 (en) 2000-01-12 2000-12-26 Board-supporting inspecting method
EP01300130A EP1117288A3 (en) 2000-01-12 2001-01-08 Board-supporting inspecting method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000003719A JP4456709B2 (ja) 2000-01-12 2000-01-12 基板支持状態検査方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001196799A JP2001196799A (ja) 2001-07-19
JP2001196799A5 JP2001196799A5 (ja) 2007-02-08
JP4456709B2 true JP4456709B2 (ja) 2010-04-28

Family

ID=18532617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000003719A Expired - Lifetime JP4456709B2 (ja) 2000-01-12 2000-01-12 基板支持状態検査方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6788806B2 (ja)
EP (1) EP1117288A3 (ja)
JP (1) JP4456709B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6965412B2 (en) * 2001-12-19 2005-11-15 Reed Claude R X-Y video camera support and positioning system
US6920624B2 (en) * 2002-01-17 2005-07-19 Seagate Technology, Llc Methodology of creating an object database from a Gerber file
JP4033705B2 (ja) * 2002-05-08 2008-01-16 富士機械製造株式会社 プリント配線板位置誤差取得方法,プログラムおよび電子回路部品装着システム
JP3893132B2 (ja) * 2004-01-22 2007-03-14 アンリツ株式会社 印刷はんだ検査装置
US8005295B2 (en) * 2007-03-06 2011-08-23 Panasonic Corporation Apparatus and method for image processing, image processing program and image processor
JP4941422B2 (ja) * 2008-07-14 2012-05-30 パナソニック株式会社 部品実装システム
JP5304739B2 (ja) * 2010-07-09 2013-10-02 パナソニック株式会社 部品実装方法
JP5849187B2 (ja) * 2012-02-14 2016-01-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 部品実装装置及び部品実装方法
JP2017220498A (ja) * 2016-06-06 2017-12-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 部品実装装置及び部品実装方法
JP7442134B2 (ja) 2020-04-07 2024-03-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 部品実装方法及び部品実装システム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3838274A (en) 1973-03-30 1974-09-24 Western Electric Co Electro-optical article positioning system
JPS57164310A (en) 1981-04-03 1982-10-08 Hitachi Ltd Automatic assembling device
JPS61287229A (ja) * 1985-06-14 1986-12-17 Nippon Kogaku Kk <Nikon> 露光装置、及び該露光装置を用いた回路パターン製造方法
US4651203A (en) 1985-10-29 1987-03-17 At&T Technologies, Inc. Video controlled article positioning system
JP3759983B2 (ja) 1994-10-25 2006-03-29 富士機械製造株式会社 画像処理装置
US5754677A (en) 1994-10-25 1998-05-19 Fuji Machine Mfg. Co., Ltd. Image processing apparatus
MY127829A (en) * 1996-05-30 2006-12-29 Sony Emcs Malaysia Sdn Bhd Mounting system.

Also Published As

Publication number Publication date
US20010007594A1 (en) 2001-07-12
JP2001196799A (ja) 2001-07-19
EP1117288A3 (en) 2003-12-03
US6788806B2 (en) 2004-09-07
EP1117288A2 (en) 2001-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6411028B2 (ja) 管理装置
WO2005107354A1 (ja) プリント基板支持装置
US10462948B2 (en) Mounting deviation correction apparatus and component mounting system
JP4237158B2 (ja) 実装基板製造装置および製造方法
KR20070095351A (ko) 전자 부품 실장 시스템 및 전자 부품 실장 방법
JP4456709B2 (ja) 基板支持状態検査方法
JP2010003824A (ja) 電子回路製造方法および電子回路製造システム
JP4712623B2 (ja) 部品搬送方法、部品搬送装置および表面実装機
JP2005166944A (ja) 部品実装方法及び表面実装機
US11117365B2 (en) Printing device
JP5739754B2 (ja) 電子回路部品の立上がり防止方法および電子回路製造システム
JP4824739B2 (ja) 部品実装装置および部品実装方法
JP6348832B2 (ja) 部品実装装置、表面実装機、及び部品厚み検出方法
CN110637508A (zh) 测定位置决定装置
JP2005353750A (ja) 電子部品搭載装置の保守管理装置
JP3499316B2 (ja) 実装機の校正データ検出方法及び実装機
JP2003218595A (ja) 電子部品実装方法
JP6368215B2 (ja) 部品実装装置、表面実装機、及び部品の実装方法
JP3247703B2 (ja) プリント基板作業装置およびそれの送り装置誤差検出装置
CN114982395B (zh) 元件安装机的故障判定装置及故障判定方法
WO2024075202A1 (ja) 生産支援装置及び生産支援方法
JP7386754B2 (ja) 部品実装機
JPWO2019012576A1 (ja) 撮像装置、表面実装機及び検査装置
JP4185367B2 (ja) 支持部材配置作業支援装置,それを備える対基板作業システムおよび支持部材配置方法
WO2021075042A1 (ja) 部品実装機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061215

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4456709

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140212

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term