JP4296029B2 - 電子部品実装装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品を基板に搭載する電子部品実装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子部品を基板に搭載する電子部品実装装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような電子部品実装装置(以下「装置」という。)として、例えば、図7に示す装置20が一般的であった。この装置20は、図7に示すように、電子部品を基板Pに搭載する搭載ヘッド21と、搭載ヘッド21をX軸方向に移動自在に支持するとともに、搭載ヘッド21を移動させる駆動手段を備えたX軸ガイド部材22と、X軸ガイド部材22をY軸方向に移動自在に支持するとともに、X軸ガイド部材22をY軸方向に移動させる駆動手段を備えたY軸ガイド部材23,24と、搭載ヘッド21の移動範囲内で基板Pを保持する搭載ステーション25と、各種電子部品を保持する複数のテープフィーダ26,26,…が集まって一つの群とされた複数のフィーダ群27,27,…と、を具備する。
搭載ヘッド21は、複数の吸着ノズル21a,21a,…を有し、これら吸着ノズル21a,21a,…によって任意のフィーダ群27のテープフィーダ26,26、…から供給された電子部品を保持し、保持した電子部品の保持姿勢を補正した後に、この電子部品を搭載ステーション25に保持された基板Pの所定位置に搭載する。
【0003】
【特許文献1】
特開平09−148797号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
電子部品実装装置にあっては、電子部品の吸着,搬送,搭載等の直接電子部品搭載にかかわる動作の他に、吸着を行う電子部品に応じて適切な種類の吸着ノズルに交換する動作、吸着した電子部品の不良品判定及び廃棄動作、電子部品搭載作業時の基板の基準位置からのズレを認識する動作、電子部品搭載を行わない不良基板であることを示すバッドマークの認識動作のような搭載補助動作(例えば、直接的な部品搭載動作の一工程に含まれるものではないが、搭載の精度向上,品質向上のために行われるの予備的な動作をいう。以下、同じ。)が一般的に行われている。
しかしながら、特許文献1に記載の電子部品実装装置にあっては、これらの搭載補助動作は部品搭載動作の各工程とは別工程で行われているため、部品搭載動作について高効率化、作業時間短縮化を図ったとしても、搭載補助動作による作業時間の消費の低減を図ることはできなかった。
【0005】
本発明は、電子部品実装装置の作業効率の向上を図ることをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、電子部品が搭載可能な状態で基板を保持すると共に基板を所定方向に沿って移動させる基板移動機構と、所定方向に対する直交方向に沿って並んで設けられ、基板に搭載すべき各種の電子部品を個別に供給する複数の部品供給装置と、各部品供給装置から供給される電子部品を保持すると共に基板移動機構に保持された基板に搭載する少なくとも二つの搭載ヘッドと、各搭載ヘッドを直交方向に沿って延在する一つのガイド部材で支持すると共に個別に移動させるX軸移動機構と、X軸移動機構のガイド部材を介して各搭載ヘッドを所定方向に移動させるY軸移動機構と、を備え、前記各種の電子部品に応じた交換用の吸着ノズル保持部を備えると共に、前記X軸移動機構とY軸移動機構と基板移動機構とを制御して、少なくともいずれか一つの搭載ヘッドが前記交換用の吸着ノズルの交換動作を行う際に、残るいずれかの搭載ヘッドが電子部品に搭載動作を行わせる動作制御手段を備える。
【0007】
上記構成では、いずれかの搭載ヘッドが交換用の吸着ノズルの交換動作を行い、他の搭載ヘッドは基板に対する電子部品搭載動作を行う。このとき、部品搭載を行う搭載ヘッドは部品供給装置から部品を保持した状態で、Y軸移動機構及びX軸移動機構により、交換用の吸着ノズルの交換動作を行う搭載ヘッドを搭載補助動作を行うべき位置に位置決めする。そして、このとき、電子部品搭載動作を行う搭載ヘッドに対して基板移動機構は基板を位置決めし、交換用の吸着ノズルの交換動作と部品搭載動作とが平行して行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施の形態の全体構成)
以下、本発明の電子部品実装装置1に係る実施の形態について図面を参照して説明する。但し、発明の範囲は、図示例に限定されない。なお、以下の説明において、電子部品実装装置1の使用状態において水平である一の方向X軸方向、水平でありX軸方向と直交する方向をY軸方向というものとする。
【0013】
図1に示すように、電子部品実装装置1は、略矩形枠状に形成されたベースフレーム2と、基板PをX軸方向に沿って前工程側から次工程側に搬送する基板搬送手段3と、電子部品が搭載可能な状態に基板Pを保持する搭載ステーション4と搭載ステーション4をY軸方向に沿って移動させるステーション移動手段5とからなる基板移動機構と、基板Pに搭載される電子部品を収納する複数の部品供給装置としてのテープフィーダ6,6,…と、各テープフィーダ6,6,…の電子部品を基板Pに搭載する二つの搭載ヘッド7L,7Rと、各搭載ヘッド7L,7RをX軸方向に沿って移動させるX軸移動機構8と、X軸移動機構8を介して両搭載ヘッド7L,7RをY軸方向に移動させるY軸移動機構9と、電子部品実装装置1の各構成の動作制御を行う動作制御手段150とを具備する。
【0014】
(基板搬送手段)
基板搬送手段3は、基板Pを前工程側から次工程側に搬送するX軸方向に沿った基板搬送路31を備える。基板搬送手段3は、基板搬送路31の上流側に配置される上流搬送部3aと、基板搬送路31の下流側に配置される下流搬送部3bとを備える。各搬送部3a,3bには搬送ベルト(図示略)等が備えられ、例えば図1の例であれば、基板Pは搬送ベルトに載置された状態で左側から右側へX軸方向に搬送される。また、上流搬送部3aと下流搬送部3bとの間には、搭載ステーション4のステーション移動手段5によるステーション搬送路52が各搬送部3a,3bの搬送方向と直交する状態で設けられている。
【0015】
(ステーション移動手段)
ステーション移動手段5は、搭載ステーション4をY軸方向に沿って移動自在に支持する支持部材51と、支持部材51に支持させた状態で搭載ステーション4を駆動させるステーション駆動手段(図示略)と、を具備する。
支持部材51は、ベースフレーム2の略中央においてY軸方向に延在する部材であって、X軸方向に延在する基板搬送部3a,3bを略直角に横切って設けられている。支持部材51は、搭載ステーション4を移動自在に支持すると共にY軸方向に沿ってその移動をガイドする機能も有する。従って、搭載ステーション4は、支持部材51によって形成されたステーション搬送路52に沿って移動する。
ステーション駆動手段としては、例えば、リニアモータが適用可能であり、それ以外に、サーボモータとベルトとを組み合わせた駆動手段又はサーボモータとボールネジとを組み合わせた駆動手段等が適用可能である。
ステーション駆動手段は、その駆動により搭載ステーション4をY軸方向に沿った方向に移動位置決めを行う。
【0016】
(搭載ステーション)
搭載ステーション4は、基板搬送路31に沿う位置で上流搬送部3aによって前工程側から搬送されてきた基板Pを位置決めして保持し、また、搭載ステーション4は、基板搬送路31に沿う位置で電子部品の搭載が終了した基板Pを下流搬送部3bに渡す。すなわち、基板搬送路31とステーション搬送路52との交差位置(基板Pを保持する基板保持位置)で、搭載ステーション4は、基板搬送手段3との間で基板Pの受け渡しを行う。なお、搭載ステーションには、基板搬送手段との間で基板Pの受け渡しを行うために、例えば、基板搬送手段3と同様にX軸方向に沿った搬送ベルトとその駆動手段からなる基板搬送機構を有する。また、搭載ステーション4が基板Pを保持する際には、二つの側部4a,4a間に基板Pをクランプして保持する。
【0017】
(テープフィーダ)
テープフィーダ6は、IC,抵抗器,コンデンサ等の微小な(例えば、縦1.0mm×横0.5mm)電子部品を収納する部品搬送テープを備えるものである。図1(a)(b)に示すように、所定数のテープフィーダ6,6,…はX軸方向に沿って略等間隔に配列されて一つの群を形成し、四つの第一〜第四フィーダ群61〜64を各々形成している。第一及び第二フィーダ群61,62並びに第三及び第四フィーダ群63,64は、ベースフレーム2の上面の基板搬送路31とステーション搬送路52とにより区画される四つの領域にそれぞれ配置されている。より詳しくは、第一フィーダ群61は上流搬送部3aの右側に、第二フィーダ群62は下流搬送部3bの右側に、第三フィーダ群63は上流搬送部3aの左側に、第四フィーダ群64は下流搬送部3bの左側に配置されている。すなわち、各フィーダ群61〜64は、互いに基板搬送路31及びステーション搬送路52を挟む四箇所の位置に各々配置されている。なお、各テープフィーダ6は、いずれもその電子部品受け渡し位置が基板搬送路31に近接するようにベースフレーム2上に配設される。
【0018】
なお、各フィーダ群61〜64を構成するテープフィーダ6,6,…の設置数は、適宜変更可能である。また、各フィーダ群61〜64を構成するテープフィーダ6,6,…の設置数を図1に示す数より少なくして更なるフィーダ群を形成し、この更なるフィーダ群を各フィーダ群61〜64の右側及び左側の少なくとも一方の側に配置してもよい。
【0019】
(Y軸移動機構)
Y軸移動機構9は、上流搬送部3aに跨る門型状の上流Y軸ガイド部材91と、下流搬送部3bに跨る門型状の下流Y軸ガイド部材92と、を備える。各Y軸ガイド部材91,92の上部には、Y軸方向に沿うガイド部91a,92aが設けられている。
各Y軸ガイド部材91,92はガイド部91a,92aを介してX軸ガイド部材81をY軸方向に沿って移動可能に支持している。
【0020】
(X軸移動機構)
X軸移動機構8は、X軸方向に延在しかつ二つの搭載ヘッド7L,7Rを移動自在に支持する長尺なX軸ガイド部材81と、二つの搭載ヘッド7L,7RをX軸方向に移動させるヘッド駆動手段(図示略)とを備える。X軸ガイド部材81の両端は、各Y軸ガイド部材91,92の各ガイド部91a,92aの上部に支持されている。これにより、X軸ガイド部材81は、上流Y軸ガイド部材91と下流Y軸ガイド部材92との上部間に架け渡され、さらに各ガイド部91a,92aにガイドされてY軸方向に移動可能となる。なお、Y軸移動機構9は、X軸ガイド部材81をY軸方向に移動させるY軸駆動手段(図示略)を備えており、このY軸駆動手段が駆動されると、X軸ガイド部材81はY軸方向に沿って移動する。移動の際には、X軸ガイド部材81がX軸方向に対して斜めになることは無く、X軸ガイド部材81の延在方向とX軸方向とは常に平行な状態を維持する。Y軸駆動手段としては、例えば、サーボモータとベルトとを組み合わせた駆動手段が適用可能であり、それ以外に、サーボモータとボールネジを組み合わせた駆動手段又はリニアモータ等が適用可能である。
【0021】
また、X軸ガイド部材81の移動に関して、X軸ガイド部材81には二つの搭載ヘッド7L,7RがX軸方向に移動可能に支持されると共に当該移動力を付与するX軸駆動手段が設けられている。X軸駆動手段としては、例えば、サーボモータとベルトとを組み合わせた駆動手段やサーボモータとボールネジを組み合わせた駆動手段を使用することも可能であるが、その場合には、ベルトやボールネジを二つの搭載ヘッド7L,7R用に個別に備える必要がある。従って、構成の簡素化のために、二つの搭載ヘッド7L,7Rを個別に駆動するX軸駆動手段としてリニアモータを採用している。即ち、リニアモータの固定子を二つの搭載ヘッド7L,7Rについて共用すると共に当該固定子をX軸ガイド部材81に設け、可動子をそれぞれ個別に二つの搭載ヘッド7L,7Rに設けている。これにより、X軸駆動手段は、各搭載ヘッド7L,7Rを個別にX軸方向における所定位置に位置決めすることが可能である。
【0022】
(搭載ヘッド)
二つの搭載ヘッド7L,7Rは、いずれもX軸ガイド部材81の一方の側面に移動自在に支持されている。各搭載ヘッド7L,7Rは、いずれも、所定数の吸着ノズル7a,7a,…を備え、これら吸着ノズル7a,7a,…によって、各搭載ヘッド7L,7Rは各フィーダ群61〜64から電子部品を吸着し保持する。各吸着ノズル7aは、搭載ヘッド7L,7Rから着脱可能に保持されている。また、各吸着ノズル7aは電子部品の種類に応じて先端形状や大きさが異なるものが複数種用意されており、後述する交換用の吸着ノズル保持部201において交換することが可能である。
さらに、各搭載ヘッド7L,7Rは、各吸着ノズル7a毎に個別に上下動可能に駆動するノズル昇降手段を備え、また、各吸着ノズル7a毎に上下方向を中心として回転させるノズル回転手段を備えている。
【0023】
また、二つの搭載ヘッド7L,7Rについては、基本的に図1において左側の搭載ヘッド7Lが第一及び第三フィーダ群61,63から電子部品を吸着し、右側の搭載ヘッド7Rが第二及び第四フィーダ群62,64から電子部品を吸着する。しかしながら、第一及び第三フィーダ群61,63の電子部品が無くなった場合は、左側の搭載ヘッド7Lが第二及び第四フィーダ群62,64から電子部品を吸着してもよいし、また、その逆の場合であってもよい。なお、図1に示す例では、各搭載ヘッド7L,7Rには、四つの吸着ノズル7a,7a,…が備えられているが、各搭載ヘッド7L,7Rの吸着ノズル7a数は適宜変更可能である。勿論、各搭載ヘッド7L,7Rの吸着ノズル7a数が異なっていてもよい。
【0024】
これら吸着ノズル7a,7a,…は、各搭載ヘッド7L,7R毎に、X軸方向に沿って一列に配列されており、二つの搭載ヘッド7L,7Rの吸着ノズル7a,7a,…の列方向の配置は、互いにY軸方向において一致している。すなわち、二つの搭載ヘッド7L,7Rに備えられた全ての吸着ノズル7a,7a,…は、X軸方向に沿って一直線状に配置されている。なお、図1において、各搭載ヘッド7の吸着ノズル7a,7a,…は一列に配置されているが、吸着ノズル7a数を増やして、複数列にわたって配置してもよい。
【0025】
(撮像カメラ)
また、図1(b)に示すように、各搭載ヘッド7L,7Rは基板位置認識手段としての撮像カメラ202(例えば、CCDカメラ)を各々備えている。各撮像カメラ202は、各テープフィーダ6,6,…に収納された電子部品を撮像して、それら撮像した画像を動作制御手段150に出力する。これにより、各テープフィーダ6,6,…に収納された電子部品の姿勢(以下単に「収納姿勢」という。)等が、動作制御手段150によって認識される。
また、基板Pにはそれぞれ所定位置に三つの位置認識用マークPAが付されている。上記撮像カメラ202は、基板ステーション4に対して相対的な規定位置から各位置認識用マークPAを撮像し、動作制御手段150は、撮像領域内の各位置認識用マークPAの位置から基板ステーション4に対する基板Pの位置ズレを認識することができる。
【0026】
(部品姿勢認識手段)
また、各搭載ヘッド7L,7Rには、水平に一列に並べられた発光素子(例えば、レーザダイオード)と、発光素子に対向して一列に配置された受光素子とからなり、各吸着ノズル7a,7a,…に吸着された電子部品の姿勢(以下単に「吸着姿勢」という。)を認識する電子部品の形状不良品の判定手段としての部品姿勢認識装置203が備えられている。
部品姿勢認識装置203は、吸着ノズル7a、7a…を挟んで両側に発光素子と受光素子とを配置し、各吸着ノズル7a、7a…に吸着された電子部品を、吸着ノズル7a、7a…を回転しながら、光の遮られる幅を計測することで、吸着姿勢を計測する。また、このとき、所定の値以外の値が計測されると、動作制御手段150では電子部品が形状不良品と認識し、搭載ヘッド7を廃棄部205に搬送して廃棄する。廃棄部205は、ベースフレーム2の上面であって、基板搬送手段3の上流搬送部3aと下流搬送部3bの近傍にそれぞれ設けられている。上流搬送部3aの近傍に設けられた廃棄部205は搭載ヘッド7Lの部品廃棄用であり、下流搬送部3bの近傍に設けられた廃棄部205は搭載ヘッド7Rの部品廃棄用である。
【0027】
(吸着ノズル保持部)
また、電子部品実装装置1は、ベースフレーム2の上面であって、基板搬送手段3の上流搬送部3aと下流搬送部3bの近傍にそれぞれ吸着ノズル保持部201が設けられている。この吸着ノズル保持部201は、種々の電子部品の保持を好適に行うために、予備となる各種の吸着ノズル7aを保持するものであって、各吸着ノズル7aは、X軸方向に沿って並んで保持されると共に上方から容易に引き抜くことが可能となっている。また、各吸着ノズル保持部201には、搭載ヘッド7から外された吸着ノズル7aをストックすることができるように、空領域が設けられている。
なお、上流搬送部3aの近傍に設けられた吸着ノズル保持部201は搭載ヘッド7Lの交換用であり、下流搬送部3bの近傍に設けられた吸着ノズル保持部201は搭載ヘッド7Rの交換用である。
【0028】
(光反射センサ)
また、図1(b)に示すように、搭載ヘッド7Rは不良基板認識手段としての光反射センサ204を備えている。光反射センサ204は、下方に向けられたLED光源と下方に向けられた受光素子とからなり、基板Pに不良マークPB(図6参照)が付されている場合に、その反射光から動作制御手段150に当該不良マークPBを認識させる。
基板Pには、組み立て工程の途中で回路不良を生じたりや不良電子部品を搭載してしまったものについて、作業者により所定位置に不良マークPBが付される。この不良マークPBは、基板表面よりも光の反射率が高い素材から形成され、光反射センサ204のLED光源からの照射を受けて受光素子に光反射を行う。上記光反射センサ204は、基板ステーション4に対して相対的な規定位置から不良マークPBの検出を行い、動作制御手段150では、強い反射光を検出するとその基板Pが不良基板であることを認識し、弱い反射光を検出するとその基板Pが正常であることを認識する。
【0029】
(動作制御手段の構成)
動作制御手段150について図2により説明する。図2は電子部品実装装置1の制御系を示すブロック図である。まず、動作制御手段150の周囲の構成について説明する。
動作制御手段150は、それぞれ駆動回路を介してX軸移動機構8のX軸駆動手段(搭載ヘッド7L用と7R用),Y軸移動機構9のY軸駆動手段,搭載ヘッド7L,7Rのノズル昇降手段,搭載ヘッド7L,7Rのノズル回転手段,ステーション移動手段5,基板搬送手段3について、それぞれ駆動回路を介して接続され、これらの動作制御を行う。各駆動回路は、動作制御手段150からの制御指令信号に従って駆動させる。
【0030】
また、動作制御手段150は、撮像カメラ202,部品姿勢認識手段203,光反射センサ204とについてそれぞれ入力回路を介して接続されている。各入力回路は、これらからの出力信号をA/D変換して動作制御手段150に入力する。
【0031】
動作制御手段150は、電子部品実装装置1の後述する各種機能,動作を実行させる制御プログラム又は制御データが書き込まれているROM152と、制御プログラムに従って上記各構成の動作を制御するCPU151と、CPU151の処理データ,各種動作に要する各種データを記憶するRAM153とを備えている。また、上記RAM153には、種々のワークメモリやカウンタなどが設けられており、動作制御中のワークエリアとしても使用される。
【0032】
(動作制御手段:通常の搭載動作制御)
動作制御手段150が行う処理について図3に基づいて説明する。
まず、CPU151は、ROM152に記憶された制御プログラムに従って、基本的な動作である二つの搭載ヘッド7L,7Rの駆動による搭載ステーション4に保持された基板Pに対する電子部品の搭載動作制御を行う。即ち、CPU151は、RAM153に予め記録された搭載を行う各種の電子部品データの受け取り位置データ及び基板Pのいずれの位置に搭載するかを示す搭載ステーション4上の位置座標データとを参照する。
【0033】
さらに、CPU151は、受け取り位置データに従ってX軸移動機構8及びY軸移動機構9の動作制御を行うことで一方の搭載ヘッド7Lの所定の吸着ノズル7aを所定のテープフィーダ6の受け取り位置Uに位置決めすると共にノズル昇降昇降手段の動作制御を行うことで電子部品の受け取りを行う。
さらに、電子部品の受け取り後は、CPU151は、搭載ヘッド7Lのノズル回転手段により保持している電子部品を回転させると共に部品姿勢認識装置203により各方向を向いて状態の電子部品の幅検出を行う。
【0034】
そして、一方の搭載ヘッド7Lの受け取りと幅検出の動作制御と平行して、CPU151は、搭載ステーション4上の位置座標データに基づいて、他方の搭載ヘッド7Rの吸着ノズル7aを基板Pの搭載位置に位置決めする動作制御と保持している電子部品を搭載する動作制御とを行う。
即ち、基板Pの搭載ヘッド7Rが保持する電子部品の搭載を予定している位置Tと他方の搭載ヘッド7Rの吸着ノズル7aのY軸方向座標が一致するようにステーション移動手段5の動作制御を行う。このとき、Y軸移動機構9は一方の搭載ヘッド7Lの電子部品の受け取りのために所定のテープフィーダ6の受け取り位置Uに位置決めされている。
さらに、基板Pの電子部品の搭載を予定している位置Tと他方の搭載ヘッド7Rの吸着ノズル7aのX軸方向座標が一致するようにX軸移動機構8の動作制御を行う。また、他方の搭載ヘッド7Rのノズル昇降昇降手段の動作制御を行うことで電子部品の基板Pへの搭載を行う(図3(A)の状態)。
【0035】
(動作制御手段:不良部品廃棄動作を伴う電子部品の搭載動作制御)
また、CPU151は、一方の搭載ヘッド7Lで保持した電子部品の検出幅が異常の場合には、電子部品の廃棄動作に移行する。かかる廃棄動作は、他方の搭載ヘッド7Rの電子部品搭載動作と平行して行われる。
即ち、CPU151は、既知である廃棄部205の位置データに従ってX軸移動機構8及びY軸移動機構9の動作制御を行うことで一方の搭載ヘッド7Lの吸着ノズル7aを廃棄部205に位置決めし、電子部品の保持状態を解除することで行われる。
また、Y軸移動機構9が所定のテープフィーダ6の受け取り位置Uから廃棄部205まで移動するので、搭載ヘッド7Rにより電子部品の搭載が行われている基板Pを、Y軸移動機構9と同じ距離だけステーション移動手段5により搭載ステーション4を移動させる動作制御がCPU151により行われる(図3(B)の状態)。
【0036】
また、CPU151は、他方の搭載ヘッド7Rについて電子部品の受け取りを行い、一方の搭載ヘッド7Lについて電子部品の搭載を行う場合は、上述と逆の動作制御が行われる。
このように、各搭載ヘッド7L,7Rは、交互に耐えず電子部品の受け取りと搭載とを行うこととなり、作業の高効率化を図ることができる。
また、電子部品の形状不良を生じた場合でも、一方の搭載ヘッド7L(7R)で廃棄処理を行いながら、他方の搭載ヘッド7R(7L)で電子部品搭載作業を進めることができ、作業の高効率化を図ることができる。
【0037】
(動作制御手段:吸着ノズル交換を伴う電子部品の搭載動作制御)
動作制御手段150が行う処理について図4に基づいて説明する。
まず、CPU151は、ROM152に記憶された制御プログラムに従って、一方の搭載ヘッド7Lの駆動による搭載ステーション4に保持された基板Pに対する電子部品の搭載動作制御と、他方の搭載ヘッド7Rの駆動による吸着ノズル保持部201に対する吸着ノズル7aの交換動作制御を行う。即ち、CPU151は、RAM153に予め記録された搭載を行う各種の電子部品データの受け取り位置データ及び基板Pのいずれの位置に搭載するかを示す搭載ステーション4上の位置座標データと吸着ノズル保持部201に用意された各種の吸着ノズル7aの位置座標データとを参照する。
【0038】
さらに、CPU151は、受け取り位置データに従ってX軸移動機構8及びY軸移動機構9の動作制御を行うことで一方の搭載ヘッド7Lの所定の吸着ノズル7aを所定のテープフィーダ6の受け取り位置に位置決めすると共にノズル昇降昇降手段の動作制御を行うことで電子部品の受け取りを行う。
さらに、CPU151は、前述と同様に電子部品の形状不良識別動作制御を行うと共に、搭載ステーション4上の基板Pの搭載位置座標データに基づいて、一方の搭載ヘッド7Lの吸着ノズル7aを基板Pの搭載位置Tに位置決めする動作制御を行う。
このとき、他方の搭載ヘッド7Rのノズル交換を平行して行う都合上、搭載ステーション4上の基板Pの搭載ヘッド7Lが搭載を予定する位置TがY軸方向について吸着ノズル保持部201と一致するように、CPU151はステーション移動手段5の動作制御を行う。
そして、CPU151は、搭載位置データに従ってX軸移動機構8及びY軸移動機構9の動作制御を行うことで一方の搭載ヘッド7Lの吸着ノズル7aを搭載ステーション4上の基板Pの搭載予定位置Tに位置決めすると共にノズル昇降昇降手段の動作制御を行うことで電子部品の搭載を行う。
【0039】
また、CPU151は、上述のように搭載ステーション4の基板Pの搭載位置Tが吸着ノズル保持部201に位置決めされると、吸着ノズル保持部201の吸着ノズル7aの空位置と他方の搭載ヘッド7Rの吸着ノズル7aのX軸方向座標が一致するようにX軸移動機構8の動作制御を行い(図4の状態)、それまで装着していた吸着ノズル7aを取り外すと共に、他方の搭載ヘッド7Rの取り外された吸着ノズル7aの装着位置と吸着ノズル保持部201の新たな吸着ノズル7aのX軸方向座標が一致するようにX軸移動機構8の動作制御を行う。そして、他方の搭載ヘッド7Rのノズル昇降昇降手段の動作制御を行うことで新たな吸着ノズル7aの装着を行う。
【0040】
また、CPU151は、一方の搭載ヘッド7Lについて吸着ノズル7aの交換動を行い、他方の搭載ヘッド7Rについて上述と同様の電子部品搭載を行う場合には、上述と逆の動作制御が行われる。
以上のように、一方の搭載ヘッド7L(7R)について電子部品の搭載動作が行われている際に、他方の搭載ヘッド7R(7L)について吸着ノズル7aの交換動作が平行して行われるため、作業の高効率化を図ることができる。
【0041】
(動作制御手段:基板の位置ズレ認識制御)
動作制御手段150が行う処理について図5に基づいて説明する。
まず、CPU151は、ROM152に記憶された制御プログラムに従って、一方の搭載ヘッド7Lの駆動による搭載ステーション4に保持された基板Pに対する電子部品の搭載動作制御と、他方の搭載ヘッド7Rの駆動による基板の位置ズレ検出動作制御を行う。即ち、CPU151は、RAM153に予め記録された搭載を行う各種の電子部品データの受け取り位置データ及び基板Pのいずれの位置に搭載するかを示す搭載ステーション4上の位置座標データと吸着ノズル保持部201に用意された各種の吸着ノズル7aの位置座標データとを参照する。
【0042】
さらに、CPU151は、受け取り位置データに従ってX軸移動機構8及びY軸移動機構9の動作制御を行うことで一方の搭載ヘッド7Lの所定の吸着ノズル7aを所定のテープフィーダ6の受け取り位置に位置決めすると共にノズル昇降昇降手段の動作制御を行うことで電子部品の受け取りを行う。
さらに、CPU151は、前述と同様に電子部品の形状不良識別動作制御を行う。
【0043】
上記のように、Y軸移動機構9が搭載ヘッド7Lをテープフィーダ6の受け取り位置Uに位置決めしている状態で、CPU151は、ステーション移動手段5の動作制御を行い、搭載ステーション4上の基板Pの位置決めマークPAを所定の観察位置に位置決めする。また、CPU151は、X軸移動機構8の動作制御を行い、搭載ヘッド7Rの撮像カメラ202を所定の観察位置に位置決めする(図5の状態)。
さらに、撮像カメラ202により位置決めマークPAの撮像を行うと共に、CPU151は、撮像範囲内における位置決めマークPAの位置から基板Pの搭載ステーション4上における位置ズレ量を算出すると共に、基板Pに対する搭載位置データを全て、位置ズレ量の基づいて修正する。
【0044】
なお、搭載ヘッド7Lの電子部品の受け取り動作は、基板Pの位置ズレ検出及び位置ズレ量算出の処理よりも早く行われるので、当該各処理が終わるまで搭載ヘッド7Lは、迅速な電子部品の搭載のために搭載ステーション4の近傍で待機するようにX軸移動機構8の動作制御がCPU151により行われる。
さらに、基板Pの搭載位置データの修正が完了すると、当該データに基づいて搭載ヘッド7Lを搭載位置Tに位置決めする動作制御がCPU151によりX軸移動機構8及びY軸移動機構9に対して行われる。
そして、CPU151は、ノズル昇降昇降手段の動作制御を行うことで電子部品の搭載を行う。
【0045】
また、CPU151は、一方の搭載ヘッド7Lについて位置認識用マークPAの検出を行い、他方の搭載ヘッド7Rについて電子部品の受け取りを行う場合には、上述と逆の動作制御が行われる。
以上のように、一方の搭載ヘッド7L(7R)について電子部品の搭載動作が行われている際に、他方の搭載ヘッド7R(7L)について基板Pの位置ズレ検出動作が平行して行われるため、作業の高効率化を図ることができる。
【0046】
(動作制御手段:不良基板認識制御)
動作制御手段150が行う処理について図6に基づいて説明する。
まず、CPU151は、ROM152に記憶された制御プログラムに従って、一方の搭載ヘッド7Lの駆動による搭載ステーション4に保持された基板Pに対する電子部品の搭載動作制御と、他方の搭載ヘッド7Rの駆動による不良基板の認識制御を行う。即ち、CPU151は、RAM153に予め記録された搭載を行う各種の電子部品データの受け取り位置データ及び基板Pのいずれの位置に搭載するかを示す搭載ステーション4上の位置座標データと吸着ノズル保持部201に用意された各種の吸着ノズル7aの位置座標データとを参照する。
【0047】
さらに、CPU151は、受け取り位置データに従ってX軸移動機構8及びY軸移動機構9の動作制御を行うことで一方の搭載ヘッド7Lの所定の吸着ノズル7aを所定のテープフィーダ6の受け取り位置に位置決めすると共にノズル昇降昇降手段の動作制御を行うことで電子部品の受け取りを行う。
さらに、CPU151は、前述と同様に電子部品の形状不良識別動作制御を行う。
【0048】
上記のように、Y軸移動機構9が搭載ヘッド7Lをテープフィーダ6の受け取り位置Uに位置決めしている状態で、CPU151は、ステーション移動手段5の動作制御を行い、搭載ステーション4上の基板Pを不良マークPBの観察位置に位置決めする。また、CPU151は、X軸移動機構8の動作制御を行い、搭載ヘッド7Rの光反射センサ204を所定の観察位置に位置決めする(図6の状態)。
【0049】
なお、搭載ヘッド7Lの電子部品の受け取り動作は、基板Pの不良マークPBの検出よりも早く行われるので、当該各検出が終わるまで搭載ヘッド7Lは、迅速な電子部品の搭載のために搭載ステーション4の近傍で待機するようにX軸移動機構8の動作制御がCPU151により行われる。
さらに、基板Pの不良マークPBの検出が完了し、マーク無しと判定されると、搭載位置データに基づいて搭載ヘッド7Lを搭載位置Tに位置決めする動作制御がCPU151によりX軸移動機構8及びY軸移動機構9に対して行われる。そして、CPU151は、ノズル昇降昇降手段の動作制御を行うことで電子部品の搭載を行う。
【0050】
また、光反射センサ204が不良マークPBを検出すると、CPU151は、ステーション移動手段5の動作制御により搭載ステーション4を基板搬送路31上に戻すと共に、電子部品搭載を行わないまま基板搬送手段3の動作制御により基板Pを下流搬送部3bに搬送する。
以上のように、一方の搭載ヘッド7Lについて電子部品の搭載動作が行われている際に、他方の搭載ヘッド7Rについて基板Pの不良認識動作が平行して行われるため、作業の高効率化を図ることができる。
【0051】
(電子部品実装装置の動作説明)
上記構成からなる電子部品実装装置1の動作説明を行う。
なお、動作の前提として、動作制御手段150のRAM153には、搭載を行う各種の電子部品について、搭載を行う順番,いずれの搭載ヘッド7L,7Rにより搭載を行うか,受け取り位置の位置データ,搭載位置の位置データ,いずれの種類の吸着ノズル7aにより保持を行うかが予め記録されており、さらに、吸着ノズル保持部201における各種の吸着ノズル7aの保持位置の位置データが記録されている。
【0052】
まず、基板Pが基板搬送手段3により搭載ステーション4上に搬送され、搭載ステーション4上で基板Pが保持される。
搭載ヘッド7Lは、X軸移動機構8とY軸移動機構9とにより、電子部品の受け取り位置に位置決めされると共に電子部品の受け取りを行う。その一方で、X軸ガイド部材81上の搭載ヘッド7Rに対して基板Pの不良マークPBの記入位置がステーション移動手段5によりY軸方向について位置決めされる。また、搭載ヘッド7Rは、X軸移動機構8により、X軸方向について基板Pの不良マークPBの読み取り位置に位置決めされる。そして、不良マークPBの有無の判定が行われ、不良マークPBがない場合には、搭載ヘッド7Lが、搭載位置データに従ってX軸移動機構8とY軸移動機構9とにより位置決めされ、搭載ヘッド7Lに保持された電子部品が搭載される。
【0053】
この搭載に際して、搭載ステーション4は、基板Pの搭載位置が、搭載ヘッド7Rがこれから電子部品の受け取りを行うべき受け取り位置とY軸方向について同じ位置となるように、ステーション移動手段5により位置決めされる。つまり、搭載ヘッド7L保持している電子部品は、上記位置に位置決めされた搭載ステーション4上の基板Pに対してX軸移動機構8とY軸移動機構9とにより位置決めされて搭載が行われる。
【0054】
さらに、Y軸移動機構9が搭載ヘッド7Lを上記位置に位置決めすることで、X軸移動機構8の駆動により搭載ヘッド7Rを電子部品の受け取り位置に位置決めすることができ、搭載ヘッド7Lの搭載時には、平行して搭載ヘッド7Rの電子部品の受け取りが行われる。
そして、その後は、同様にして、搭載ヘッド7Lが電子部品の受け取りを行うときには搭載ヘッド7Rが電子部品の搭載を行い、搭載ヘッド7Lが電子部品の搭載を行うときには搭載ヘッド7Rが電子部品の受け取りを行う動作が繰り返される。
また、基板Pに対する不良マーク判定で不良マークPBがあると判定された場合には、当該基板Pは、搭載ステーション4の保持状態が解除されると共に基板搬送手段3により下流搬送部3b側に搬送され、電子部品の搭載は行われない。
【0055】
また、基板Pが搭載ステーション4に保持された状態で、搭載ヘッド7Rにより、基板Pの位置ズレ検出を行っても良い。この場合、搭載ステーション4上の基板Pの位置認識用マークPAが搭載ヘッド7L電子部品の受け取り位置とY軸方向について同位置となるように搭載ステーション4がステーション移動手段5により位置決めされ、搭載ヘッド7Rの撮像カメラ202による撮像と、搭載ヘッド7Lによる電子部品の受け取りとが平行して行われる。
そして、位置認識用マークPAの撮像により得られた基板Pの位置ズレ量が算出されると共に、各電子部品の搭載位置データが算出された位置ズレ量に基づいて修正される。
その後の動作は、基板の不良マーク判定を行う場合と同様に行われる。
【0056】
また、搭載ヘッド7Rの保持すべき電子部品に応じて吸着ノズル7aの交換の必要が生じると、搭載ステーション4上の基板Pにおける搭載ヘッド7Lが現在保持している電子部品の受け取り位置が、吸着ノズル保持部201の位置とY軸方向について同位置となるように搭載ステーション4がステーション移動手段5により位置決めされ、搭載ヘッド7Rの吸着ノズル7aの交換と、搭載ヘッド7Lによる電子部品の搭載とが平行して行われる。
そして、その後は、搭載ヘッド7Lが電子部品の受け取りを行うときには搭載ヘッド7Rが電子部品の搭載を行い、搭載ヘッド7Lが電子部品の搭載を行うときには搭載ヘッド7Rが電子部品の受け取りを行う動作が繰り返される。
【0057】
また、上述した各動作において、各搭載ヘッド7L,7Rにより電子部品の保持が行われると、搭載までに、各搭載ヘッド7L,7R上で電子部品の姿勢検出が部品姿勢認識装置203により行われ、ノズル回転手段により電子部品の姿勢の修正が行われる。そして、これと同時に、部品姿勢認識装置203により電子部品の形状不良判定が行われ、形状不良ではない場合に限り搭載動作に移行する。また、電子部品が形状不良と判定されると、その搭載ヘッド7L,7Rは、廃棄部205に位置決めされて電子部品が廃棄される。この、廃棄動作中にあっても、他方の搭載ヘッド7R,7Lは電子部品の受け取り或いは搭載動作を平行して行っても良い。
【0058】
電子部品実装装置1は、上記構成及びその動作により、吸着ノズル7aの交換,不良基板判定,基板位置ズレ検出,電子部品の形状不良検出等の搭載補助動作を、一方の搭載ヘッド7L(7R)で行いつつも、他方の搭載ヘッド7R(7L)で電子部品の受け取りから搭載を含む電子部品の搭載動作を平行に行うことが可能となり、搭載補助動作による作業時間の消費の低減を効果的に図ることができ、装置全体の作業時間の短縮化及び高効率化を図ることが可能となる。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、X軸及びY軸移動機構とにより交換用の吸着ノズルの交換動作を行うべき位置にいずれかの搭載ヘッドを位置決めすると共に、電子部品の搭載動作を行う搭載ヘッドをY軸移動機構と基板移動機構とにより相対的に基板に位置決めすることができるため、吸着ノズルの交換と電子部品搭載動作とを平行して行うことが可能となり、これにより、各動作による作業時間の消費の低減を効果的に図ることができる。従って、装置全体の作業時間の短縮化及び高効率化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は第一の実施の形態たる電子部品実装装置の斜視図を示し、図1(b)はその平面図を示す。
【図2】電子部品実装装置の制御系を示すブロック図である。
【図3】図3(A)は一方の搭載ヘッドで電子部品の受け取りを行いつつ他方の搭載ヘッドで電子部品の搭載を行う場合の動作説明図であり、図3(B)は一方の搭載ヘッドで不良電子部品の廃棄を行いつつ他方の搭載ヘッドで電子部品の搭載を行う場合の動作説明図である。
【図4】一方の搭載ヘッドで電子部品の搭載を行いつつ他方の搭載ヘッドで吸着ノズルの交換を行う場合の動作説明図である。
【図5】一方の搭載ヘッドで電子部品の受け取りを行いつつ他方の搭載ヘッドで基板の位置ズレ検出を行う場合の動作説明図である。
【図6】一方の搭載ヘッドで電子部品の受け取りを行いつつ他方の搭載ヘッドで不良マークの有無判定を行う場合の動作説明図である。
【図7】従来の電子部品実装装置の斜視図を示す。
【符号の説明】
1 電子部品実装装置
3 基板搬送手段
4 搭載ステーション(基板移動機構)
5 ステーション移動手段(基板移動機構)
6 テープフィーダ(部品供給装置)
7 搭載ヘッド
7a 吸着ノズル
8 X軸移動機構
9 Y軸移動機構
150 動作制御手段
201 交換用の吸着ノズル保持部
202 撮像カメラ(基板位置認識手段)
203 部品姿勢認識装置(電子部品の形状不良品の判定手段)
204 光反射センサ(不良基板認識手段)
205 廃棄部
P 基板
PA 位置認識用マーク
PB 不良マーク

Claims (1)

  1. 電子部品が搭載可能な状態で基板を保持すると共に前記基板を所定方向に沿って移動させる基板移動機構と、
    前記所定方向に対する直交方向に沿って並んで設けられ、前記基板に搭載すべき各種の電子部品を個別に供給する複数の部品供給装置と、
    前記各部品供給装置から供給される電子部品を保持すると共に前記基板移動機構に保持された基板に搭載する二つの搭載ヘッドと、
    前記各搭載ヘッドを前記直交方向に沿って延在する一つのガイド部材で支持すると共に前記各搭載ヘッドごとに個別に移動させるX軸移動機構と、
    前記X軸移動機構のガイド部材を介して前記各搭載ヘッドを前記所定方向に移動させるY軸移動機構と、を備え、
    前記各種の電子部品に応じた交換用の吸着ノズル保持部を備えると共に、
    前記X軸移動機構とY軸移動機構と基板移動機構とを制御して、少なくともいずれか一つの前記搭載ヘッドが前記交換用の吸着ノズルの交換動作を行う際に、残るいずれかの前記搭載ヘッドが電子部品に搭載動作を行わせる動作制御手段を備えることを特徴とする電子部品実装装置。
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