JP2003325411A - 掻き取り清掃用シート - Google Patents

掻き取り清掃用シート

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JP2003325411A
JP2003325411A JP2003055451A JP2003055451A JP2003325411A JP 2003325411 A JP2003325411 A JP 2003325411A JP 2003055451 A JP2003055451 A JP 2003055451A JP 2003055451 A JP2003055451 A JP 2003055451A JP 2003325411 A JP2003325411 A JP 2003325411A
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fiber
scraping
cleaning sheet
cleaning
fibers
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JP2003055451A
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English (en)
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Taeko Hayase
妙子 早瀬
Hidesuke Kakiuchi
秀介 垣内
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨粒子を用いなくても汚れに対する十分な
掻き取り性を有する清掃用シートを提供すること。 【解決手段】 繊維長15mm以上の短繊維又は長繊維
からなり且つ繊度が10〜150dtexである熱可塑
性繊維を25〜90重量%含み、また親水性繊維を10
〜75重量%含んでおり、少なくとも前記熱可塑性繊維
同士の交点が熱融着又はバインダー接着によって接合さ
れている不織布から構成され、清掃対象面に存する汚れ
に対する掻き取り性能を有する掻き取り清掃用シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、清掃対象面に存す
る汚れに対する掻き取り性能を有する清掃用シートに関
し、特にキッチン周り、浴室や洗面台等の水周りの汚れ
の掻き取り清掃に好適に用いられる清掃用シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】鞘部に
研磨剤粒子を含有する芯鞘構造を有する複合繊維を使用
した研磨不織布が知られている(特許文献1参照)。こ
の研磨不織布は手触りが良く、また研磨効果の持続性に
優れるものである。しかし、研磨剤粒子が繊維中に埋没
しやすいので、汚れに対する十分な掻き取り性が発揮さ
れない場合がある。また、研磨剤粒子と繊維との結合力
が十分でないと、清掃時に研磨剤粒子が脱落する場合が
ある。
【0003】球状化された研磨性繊維片にて形成された
第1の研磨性平面を有し、厚み方向に該研磨性繊維片が
濃度勾配をもって存在している単層の研磨性不織布も知
られている。この不織布は、埃や油脂を除去する乾式又
は湿式のふき布やタオルとして用いられる。前記研磨性
繊維片は、繊維長15mm程度までの熱可塑性繊維を熱
収縮させて形成されており、100μm以上の粒径を有
するものが研磨性を発揮するとされている。しかし、球
状化した前記繊維片は実質的に繊維の形態を有しておら
ず、こびりついた汚れをしっかり掻き取るには十分でな
かった。
【0004】圧縮回復率が高く通液速度の大きい不織布
を得ることを目的に、繊度30〜80デニール、繊維長
3〜40mmの熱接着性複合繊維からなる短繊維不織布
が提案されている。この不織布は、紙おむつ、生理用ナ
プキン、液を吸い取るワイパーやシート等の吸収性物品
として用いられるが、清掃対象面に存する汚れを研磨な
いし掻き取ることは目的としていない。またこの不織布
は、セルロース系繊維を全く含有していないので、水性
洗浄剤を均一に含浸することができない。更に、汚れを
掻き取った後の汚液の吸収保持性にも劣っている。
【0005】キッチン周り、浴室、洗面台などの水周り
のしつこい汚れを落とすものとして、金属たわしや、酸
化アルミニウム等の研磨粒子を固着させたスポンジが市
販されている。しかし、これらを用いると、ステンレス
やフッ素樹脂加工された表面に傷が付いてしまうという
問題があった。
【0006】
【特許文献1】特開平4−136252号公報
【特許文献2】国際公開第97/21865号パンフレ
ット
【特許文献3】特開2000−328415号公報
【0007】従って、本発明は、研磨粒子を用いなくて
も汚れに対する十分な掻き取り性を有する清掃用シート
を提供することを目的とする。また本発明は、特に、キ
ッチン周りにこびりついた変性油、焦げ付き、水垢等、
及び浴室や洗面台等の水周りの石鹸カスや水垢等の汚れ
を掻き取って除去し得ると共に洗浄性能を有する清掃用
シートを提供することを目的とする。更に本発明は、キ
ッチン周り、浴室、洗面台等の水周りに使用されている
ステンレス、人工大理石、フッ素樹脂加工製品、タイ
ル、琺瑯などの表面に傷を付けることなく清掃が行える
清掃用シートを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊維長15m
m以上の短繊維又は長繊維からなり且つ繊度が10〜1
50dtexである熱可塑性繊維を25〜90重量%含
み、また親水性繊維を10〜75重量%含んでおり、少
なくとも前記熱可塑性繊維同士の交点が熱融着又はバイ
ンダー接着によって接合されている不織布から構成さ
れ、清掃対象面に存する汚れに対する掻き取り性能を有
する掻き取り清掃用シートを提供することにより前記目
的を達成したものである。本発明の掻き取り清掃用シー
トは、水や住居用洗浄剤と併用して、または水や水性洗
浄剤が含浸されて、清掃対象面にこびりついた汚れの掻
き取り清掃に好適に用いられる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明を、その好ましい実施
形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、
本発明の掻き取り清掃用シート(以下、単に清掃用シー
トともいう)の第1の実施形態における断面構造の模式
図が示されている。
【0010】図1に示す実施形態の清掃用シート1は、
熱可塑性繊維2及び親水性繊維3の混合原料から構成さ
れている単層の不織布からなる。この不織布において
は、少なくとも熱可塑性繊維2同士の交点が熱融着又は
バインダー接着によって接合されている。熱可塑性繊維
2は、清掃用シート1に、汚れの掻き取り性を付与する
ために用いられる。一方、親水性繊維3は、清掃用シー
ト1に、水や洗浄剤の吸収保持性を付与するために用い
られる。
【0011】熱可塑性繊維2としては短繊維及び長繊維
の何れもが用いられる。短繊維が用いられる場合、その
繊維長は、ウエブの形成性が良好である点及び使用中に
おける繊維の脱落を防止する点から、15mm以上、好
ましくは15〜120mm、更に好ましくは25〜80
mm、一層好ましくは30〜60mmである。
【0012】熱可塑性繊維2は、短繊維であると長繊維
であるとを問わずその繊度が10〜150dtexであ
る(以下、この熱可塑性繊維を、太径熱可塑性繊維とい
う)。太径熱可塑性繊維2を用いることで、太径熱可塑
性繊維2は曲げに対する抵抗力が高くなり、清掃時に太
径熱可塑性繊維2が曲がりにくくなる。その結果、清掃
対象面に存する汚れの掻き取り効果が発現する。詳細に
は、繊度が10dtex未満では、曲げに対する抵抗力
が低く、清掃時に太径熱可塑性繊維2が曲がり易くなり
十分な掻き取り効果が発現しない。その結果、こびりつ
いた汚れ(変性油、焦げつき、水垢等)を十分に掻き取
れなくなってしまう。150dtex超であると、均一
な不織布を得ることが難しくなり、また高坪量を必要と
することから製造経費が高くなってしまう。太径熱可塑
性繊維2の繊度が好ましくは20〜130dtex、更
に好ましくは30〜120dtex、一層好ましくは4
0〜110dtexであると、例えば鍋やフライパンに
こびりついた汚れの掻き取り性に一層優れたものとな
る。
【0013】太径熱可塑性繊維2の曲がりにくさ、即ち
曲げに対する抵抗力は、その繊度のみならずその繊維長
にも影響され、繊維が長いと曲がり易くなってしまい十
分な掻き取り効果が発現しない。そこで本発明において
は、太径熱可塑性繊維2同士の交点を所定手段によって
接合することで、太径熱可塑性繊維2の繊維長を、接合
点間の距離の長さまで実質的に短くしている。これによ
って、接合点間における太径熱可塑性繊維2の曲げに対
する抵抗力が高くなって曲がりにくくなり、その結果十
分な掻き取り性が発現する。
【0014】親水性繊維3は、太径熱可塑性繊維2とは
異なり、その繊度や繊維長に特に制限はない。繊度に関
しては、親水性繊維3の種類に応じて適切な繊度のもの
が用いられる。繊維長に関しては、ウエブの形成性の点
から、25〜120mm、特に30〜70mmであるこ
とが好ましい。
【0015】清掃用シート1中に、太径熱可塑性繊維2
は25〜90重量%含有され、好ましくは40〜80重
量%含有される。太径熱可塑性繊維2の含有量が25重
量%未満では、太径熱可塑性繊維2の量が減少するた
め、こびりつき汚れの掻き取り性が劣る。90重量%超
では、汚れの掻き取り性は向上するものの親水性が十分
でないことから、水や水性洗浄剤を含浸させにくく、ま
た汚れを掻き取った後の汚液の吸収性が劣る。一方親水
性繊維3は10〜75重量%含有され、好ましくは20
〜60重量%含有される。親水性繊維3の含有量が10
重量%未満では、清掃用シート1の親水性が十分でない
ことに起因して水や水性洗浄剤を均一に含浸させにく
く、また汚れを掻き取った後の汚液の吸収性が劣ってし
まう。75重量%超では、太径熱可塑性繊維2の量が相
対的に減少するため、こびりつき汚れの掻き取り性が劣
ってしまう。
【0016】太径熱可塑性繊維2としては、例えばポリ
エチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、
ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、
ポリアクリル酸やポリメタクリル酸等のアクリル系樹
脂、ポリ塩化ビニル等のビニル系樹脂、ナイロンなどの
ポリアミド系樹脂、各種金属、ガラスなどを原料とする
繊維が用いられる。樹脂製の太径熱可塑性繊維2を用い
る場合、その樹脂硬度は、ロックウェル硬さでR40〜
R150の範囲が好ましい。特に、汚れの掻き取り性を
向上させる点からは、R80〜R150の樹脂を用いる
ことが好ましい。前記の各種原料のうち、2種の樹脂の
組み合わせからなる複合繊維(芯鞘型複合繊維やサイド
・バイ・サイド型複合繊維)を用いることもできる。特
に太径熱可塑性繊維2として、清掃対象面(ステンレ
ス、タイル、琺瑯、人工大理石等)への傷つき性がな
く、且つ掻き取り性に優れているアクリル系繊維、ポリ
エステル系繊維、塩化ビニル系繊維、ポリアミド繊維及
びポリオレフィン系繊維が好ましい。更に、繊維の脱落
を防止する面からは、融点の異なる低融点樹脂と高融点
樹脂とからなり且つ該低融点樹脂が繊維表面の少なくと
も一部を形成している熱融着性複合繊維を用いるのが好
適である。低融点樹脂/高融点樹脂の組み合わせとして
は、高密度ポリエチレン/ポリプロピレン、低密度ポリ
エチレン/ポリプロピレン、ポリプロピレン/エチレン
・ブテン−1結晶性共重合体、高密度ポリエチレン/ポ
リエチレンテレフタレート、ナイロン−6/ナイロン−
66、低融点ポリエステル/ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレン/ポリエチレンテレフタレート等が
例示できる。
【0017】前記熱融着性複合繊維の形態は、並列型、
鞘芯型、偏心鞘芯型、三層以上の多層型、中空並列型、
異形鞘芯型、海島型等で且つ低融点樹脂が繊維表面の少
なくとも一部を形成した構造であれば良い。前記熱融着
性複合繊維のうち好ましいものは、高密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、エチレン・ブチレン−1
結晶性共重合体、ポリエチレンテレフタレートとポリエ
チレンイソフタレートとの共重合ポリエステルなどの低
融点ポリエステルから選ばれる何れか1種の熱可塑性樹
脂を低融点樹脂とし、ポリプロピレン又はポリエチレン
テレフタレートを高融点樹脂とする並列型、鞘芯型、偏
心鞘芯型の複合繊維である。特に、汚れの掻き取り性が
良好になる点から、低融点ポリエステルとポリエチレン
テレフタレートとの複合繊維を用いることが好ましい。
【0018】太径熱可塑性繊維2として、捲縮性を有し
ているものを用いることもできる。これによって、清掃
用シート1の厚み感(嵩高性)を向上させることがで
き、良好な拭き心地が得られる。捲縮形態としては、ス
パイラル型、ジグザグ型、U字型などがあり、これらの
何れもが好適に用いられる。
【0019】太径熱可塑性繊維2は1種又は2種以上を
用いることができる。清掃用シート1に2種以上の熱可
塑性繊維が含まれている場合には、前記の繊維長及び繊
度を満たす太径熱可塑性繊維が、合計で前記の含有量を
満たすように含まれていればよい。
【0020】親水性繊維3としては、例えばコットン繊
維及びレーヨン等などのセルロース系繊維や、ポリビニ
ルアルコール等の合成繊維を用いることができる。特に
親水性繊維3として、20〜100mm程度の繊維長を
有するコットン繊維及びレーヨン繊維などのセルロース
系繊維を用いることが、ウエブの形成性、繊維の脱落防
止、及び適度なシート強度の発現の点から好ましい。親
水性繊維3は1種又は2種以上を用いることができる。
2種以上の親水性繊維を用いる場合には、合計で前記の
含有量を満たすように用いればよい。
【0021】太径熱可塑性繊維2及び親水性繊維3は、
両者が均一に混合された状態で、清掃用シート1中に存
在している。従って、清掃用シート1の清掃表面にも太
径熱可塑性繊維2が多数存在している。前述の通り太径
熱可塑性繊維2は、その交点が所定手段によって接合さ
れているので実質的な繊維長が短くなり、曲げに対する
抵抗力が高くなっている。これによって、清掃対象面に
存する汚れに対する掻き取り性能が付与され、汚れを効
果的に掻き取ることができる。
【0022】清掃用シート1に、太径熱可塑性繊維2及
び親水性繊維3に加えて、0.5〜5dtex程度の繊
度を有する、太径熱可塑性繊維2よりも相対的に細い熱
融着性繊維が含有されていると、太径熱可塑性繊維2の
ネットワーク構造がさらに強化されて、こびりつき汚れ
の掻き取り性が向上するので好ましい。この点から、斯
かる繊維は、該繊維同士、及び該繊維と太径熱可塑性繊
維2とが、それらの交点で接合されていることが好まし
い。斯かる繊維は、清掃用シート1中に1〜50重量
%、特に2〜30重量%含まれていることが好ましい。
【0023】清掃用シート1は、手でこすって拭く時の
操作性をよくする点から、エンボス加工によってその表
面に凹凸構造が形成されていることが好ましい。更に、
清掃用シート1の構成繊維として熱融着性の繊維が使用
されている場合は、太径熱可塑性繊維のネットワーク構
造をさらに強化する点も含めて、ヒートエンボス加工や
超音波エンボス加工によって凹凸構造が形成されている
ことが好ましい。
【0024】前述の通り、清掃用シート1に含まれる太
径熱可塑性繊維2はその交点で接合されている。そし
て、接合点の数が多いほど接合点間の距離が短くなり、
接合点間における太径熱可塑性繊維2の曲げに対する抵
抗力が大きくなって、掻き取り性能が向上する。接合点
の数は、清掃用シート1の伸び一荷重曲線の初期の傾き
(N/m)に相関し、接合点の数が多いほど伸び−荷重
曲線の初期の傾き(N/m)は大きくなる。つまり、清
掃用シート1の伸び−荷重曲線の初期の傾き(N/m)
は、掻き取り性能の指標となる。十分な数の接合点を確
保し、掻き取り性能を向上させるためには、清掃用シー
ト1は、その伸び−荷重曲線の初期の傾き(N/m)が
100以上であることが好ましく、300以上であるこ
とが更に好ましく、800以上であることが一層好まし
く、1000以上であることがとりわけ好ましい。清掃
用シート1の伸び−荷重曲線の初期の傾き(N/m)の
上限値に特に制限はなく、高ければ高いほど好ましい
が、清掃用シート1に用いられる繊維の材質等を考慮す
ると、到達し得る最大値は30000程度となる。伸び
−荷重曲線の初期の傾き(N/m)は、清掃用シート1
の流れ方向(MD)及び幅方向(CD)の何れの方向に
おいても前記の値以上となることが最も好ましいが、少
なくとも一方の方向において前記の値以上であれば十分
な掻き取り性能が発現する。
【0025】伸び−荷重曲線の初期の傾き(N/m)
は、次の方法で測定される。シートの流れ方向(MD)
の伸び−荷重曲線の初期の傾き(N/m)については次
の通りである。清掃用シート1を流れ方向に70mm、
幅方向に10mm切り出し、測定片を作製する。測定片
をその流れ方向が引張方向となるように、引張試験機の
チャックに取り付ける。チャック間距離は50mmとす
る。測定片を300mm/分で引っ張り、測定片の伸び
に対する引張荷重値を測定し、伸び−荷重曲線を求め
る。この伸び−荷重曲線の初期に直線関係が成り立ち、
この直線の傾きを求める。例えば図3に示す伸び−荷重
曲線において、伸びが1mmのときの引張荷重値を
1、伸びが3mmのときの引張荷重値をF3とすると、
伸び−荷重曲線の初期の傾き(N/m)は、(F3
1)/(0.003−0.001)で求められる。幅
方向(CD)の伸び−荷重曲線の初期の傾き(N/m)
については、清掃用シート1を流れ方向に10mm、幅
方向に70mmに切り出して得られた測定片を、その幅
方向が引張方向となるように、引張試験機のチャックに
取り付ける。その後は、流れ方向(MD)の伸び−荷重
曲線の初期の傾き(N/m)の求め方と同様に行う。
【0026】清掃用シート1は、その全体の坪量が40
〜300g/m2、特に60〜270g/m2であること
が、キッチン周りや水周りのこびりつき汚れに対する汚
れの除去の点から好ましい。
【0027】清掃用シート1は、太径熱可塑性繊維2及
び親水性繊維3の混合原料を用いて製造される。先ず、
該混合原料を用いてウエブを製造する。ウエブの製造方
法は、これらの繊維が短繊維であるか長繊維であるかに
よって異なる。これらの繊維が短繊維である場合には、
カード機を用いて短繊維を交絡させてウエブを製造す
る。長繊維である場合には、紡糸口金から紡出されたフ
ィラメントを、吸引されているワイヤメッシュ上に直接
堆積させてウエブを形成する。形成されたウエブは、構
成繊維の交点が熱融着又はバインダー接着によって接合
される。カード機を用いた製法の場合には、繊維間の接
合に先立ち、ウエブをニードルパンチ処理して繊維の交
絡度を高めてもよい。構成繊維の接合に熱融着を用いる
場合には、所定温度に加熱された熱風をウエブに吹き付
ける方法や、凹凸パターンが形成された彫刻ロールと平
滑ロールとからなる所定温度に加熱されたエンボスロー
ル間にウエブを通す方法等を用いることができる。構成
繊維の接合にバインダー接着を用いる場合には、ウエブ
の形成後に、エマルジョン系のバインダーをウエブに施
し乾燥させる方法が用いられる。バインダーとしては、
アクリロニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジ
エンゴム、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン酢酸ビニル、
ポリアクリレート等が用いられる。このようにして得ら
れた不織布には必要に応じエンボス処理が施され、その
表面に所定の凹凸構造が形成される。
【0028】本実施形態の清掃用シート1は、キッチン
周り、鍋、フライパンにこびりついた変性油、焦げ付き
及び水垢等の汚れの掻き取り除去、並びに洗面所、トイ
レ及び浴室周りにこびりついた皮脂、水垢、ホコリ及び
石鹸カス汚れの掻き取り除去等に使用することができ
る。特に、キッチン清掃用シートとして好適に使用する
ことができる。本実施形態の清掃用シート1は、その両
面に太径熱可塑性繊維2が存在しているので、何れの面
も清掃面として用いることができる。
【0029】清掃用シート1は、液体を含浸させない乾
式シートとして、及び水や水性洗浄剤等の液体を含浸又
は噴霧した湿式シートとして用いることができ、特に水
や水性洗浄剤等の液体を含浸又は噴霧して使用すること
が効果的である。清掃用シート1は、親水性繊維3を前
記の量含んでいるので、清掃に十分な量の水や水性洗浄
剤を保持することができる。そして、清掃用シート1
を、水や水性洗浄剤が含浸された湿式シートとして用い
ると、清掃対象面の汚れを、機械的に研磨ないし掻き取
り除去することに加えて、洗浄剤によって汚れが膨潤し
たり一部溶解するため、機械的な研磨ないし掻き取り作
用での汚れの除去性が一層向上する。湿式シートとして
用いる場合には、予め清掃用シート1に水や水性洗浄剤
が含浸されていてもよく、或いは乾式の清掃用シート1
に水や水性洗浄剤をスプレーし、スプレーされた該清掃
用シート1を用いて清掃対象面を清掃してもよい。
【0030】本実施形態の清掃用シート1における汚れ
の除去機構について、該清掃用シート1を水性洗浄剤が
含浸された湿式シートとして用いた場合を例にとり説明
すると、清掃用シート1の何れか一方の面を清掃対象面
に押し当てて、こすりつける。これによって、清掃用シ
ート1に含浸されている水性洗浄剤が清掃対象面に放出
され、清掃対象面に存する汚れを膨潤、溶解ないし浮き
上がらせる。これと共に、清掃用シート1の清掃表面に
存在している太径熱可塑性繊維2が、清掃対象面に存す
る汚れを研磨ないし掻き取る。これらの機械的及び化学
的作用によって、汚れが清掃対象面から除去される。除
去された汚れは、水性洗浄剤中に溶け込むか或いは分散
して、水性洗浄剤と共に清掃用シート1に吸収される。
このようにして、清掃対象面が清浄な状態となる。
【0031】清掃用シート1に含浸される又は併用され
る水性洗浄剤は水を媒体とし、界面活性剤、アルカリ
剤、電解質及び水溶性溶剤を含有することが好ましい。
更に、除菌剤を含有することが好ましい。水性洗浄剤中
に含有される不揮発残留成分については、10重量%以
下であることが清掃後の仕上がり性の面で好ましく、特
に5重量%以下であることが好ましい。
【0032】界面活性剤としては、陰イオン界面活性
剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤及び両性
界面活性剤の何れもが用いられ、特に洗浄性と仕上がり
性の両立の面から、ポリオキシアルキレン(アルキレン
オキサイド付加モル数1〜20)アルキル(炭素数8〜
22の直鎖又は分岐鎖)エーテル、アルキル(炭素数8
〜22の直鎖又は分岐鎖)グリコシド(平均糖縮合度1
〜5)、ソルビタン脂肪酸(炭素数8〜22の直鎖又は
分岐鎖)エステル、及びアルキル(炭素数6〜22の直
鎖又は分岐鎖)グリセリルエーテル等の非イオン活性剤
並びにアルキルカルボキシベタイン、アルキルスルホベ
タイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキル
アミドカルボキシベタイン、アルキルアミドスルホベタ
イン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン等のア
ルキル炭素数8〜24の両性界面活性剤が好適に用いら
れる。界面活性剤は、水性洗浄剤中に、0.01〜2.
0重量%、特に0.05〜1.0重量%含有されること
が、洗浄性及び清掃対象面の仕上がり性の面で好まし
い。
【0033】アルカリ剤としては、水酸化ナトリウム等
の水酸化物、炭酸ナトリウム等の炭酸塩、硫酸水素ナト
リウム等のアルカリ性の硫酸塩、第1リン酸ナトリウム
等のリン酸塩、酢酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム等
の有機アルカリ金属塩、アンモニア、モノ、ジ又はトリ
エタノールアミン等のアルカノールアミン、2−アミノ
−2−メチル−1−プロパノール等のβ−アミノアルカ
ノール並びにモルホリン等が挙げられ、特に感触とpH
の緩衝性の点でモノ、ジ又はトリエタノールアミン等の
アルカノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プ
ロパノール等のβ−アミノアルカノール並びにモルホリ
ンが好ましい。アルカリ剤の含有量は、水性洗浄剤中
に、1重量%以下、特に0.5重量%以下であること
が、ヌルツキを防止して感触を良好にする点から好まし
い。中変性程度の油汚れを対象とする場合には、アルカ
リ剤は、油汚れを膨潤させて清掃対象面を滑り易くさせ
ることがあるので、その配合量は少ないほど好ましく、
0でもよい。
【0034】電解質としては、例えば、塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム及び硫酸ナトリウムのような一価の水
溶性金属塩、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム及び硫
酸亜鉛のような二価の水溶性金属塩、塩化アルミニウム
及び塩化鉄のような三価の水溶性金属塩、並びにクエン
酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、酒石酸ナトリウ
ム、乳酸ナトリウム及びフマル酸ナトリウムのような水
溶性有機酸塩が好ましい。電解質は、水性洗浄剤中に、
0.01〜10重量%、特に0.04〜5重量%、とり
わけ0.08〜3重量%含有されることが、清掃用シー
ト1の掻き取り性が向上し、仕上がり性が良好になる点
から好ましい。
【0035】水溶性溶剤としては、1価アルコール、多
価アルコール及びその誘導体から選ばれる1種以上のも
のが好適である。特に、油汚れの溶解性、仕上がり性、
安全性の点から、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、プロパノール、エチレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロ
ピレングリコール、ブタンジオール、3−メチル−1,
3−ブタンジオール、ヘキシレングリコール、グリセリ
ン等が好ましい。水溶性溶剤は、水性洗浄剤中に、1〜
50重量%、特に1〜20重量%含有されることが、臭
い及び皮膚刺激性の低減の点から好ましい。
【0036】水性洗浄剤には、前述の成分に加えて除菌
剤を含有させることもできる。これによって、水性洗浄
剤に、洗浄効果に加えて除菌効果を付与することができ
る。除菌剤としては、過酸化水素、次亜塩素酸、次亜塩
素酸ナトリウム、第4級アンモニウム塩、安息香酸ナト
リウム及びパラオキシ安息香酸ナトリウム、並びにポリ
リジンのような天然除菌剤等が挙げられ、特に配合安定
性と除菌性能の点から、第4級アンモニウム塩、天然除
菌剤のポリリジン等が好ましく用いられる。除菌剤は、
水性洗浄剤中に、0.005〜2重量%、特に0.01
〜1重量%含有されることが、除菌効果と皮膚刺激性低
減とのバランスの点から好ましい。
【0037】更に、水性洗浄剤には必要に応じ、香料、
防黴剤、色素(染料、顔料)、キレート剤、研磨剤、漂
白剤等を含有させることもできる。
【0038】水性洗浄剤の媒体である水は、水性洗浄剤
中に、50〜99.9重量%、特に80〜99重量%含
有されることが、清掃対象面の洗浄性及び仕上がり性の
点から好ましい。
【0039】水性洗浄剤の含浸量は、清掃用シート1の
乾燥重量に基づき50〜1000%、特に100〜50
0%であることが、キッチン周りにこびりついた油汚
れ、焦げつき及び水垢等の除去、並びに洗面所、トイレ
及び浴室等の水周りにこびりついた皮脂、水垢、ホコリ
及び石けんカス汚れ等の除去の点から好ましい。
【0040】次に、本発明の第2の実施形態を、図2を
参照しながら説明する。本実施形態においては、前述し
た第1の実施形態と異なる点について説明し、特に説明
しない点については第1の実施形態に関して詳述した説
明が適宜適用される。また、図2において図1と同じ部
材には同じ符号を付してある。
【0041】図2に示す実施形態の清掃用シート1は、
第1の実施形態と異なり多層構造の不織布から構成され
ている。具体的には、清掃用シート1は親水性繊維3を
含む液保持層4の片面に、太径熱可塑性繊維2を含む掻
き取り層5が積層一体化されてなる2層構造の不織布か
ら構成されている。掻き取り層5は、後述するように、
汚れに対する清掃面として作用する。一方、液保持層4
は、清掃用シート1を湿式シートとして用いる場合に、
水や水性洗浄剤の保持担体として作用する。即ち、本実
施形態の清掃用シート1は、2層構造であることで、汚
れに対する清掃面と、水や水性洗浄剤の保持担体とが別
個になっている。これに対して第1の実施形態の清掃用
シートは、単層であり、汚れに対する清掃面と、水や水
性洗浄剤の保持担体とが一緒になっている。
【0042】掻き取り層5においては、その構成繊維の
うち少なくとも太径熱可塑性繊維2同士の交点が熱融着
又はバインダー接着によって接合されている。これによ
って太径熱可塑性繊維2の実質的な繊維長が短くなり、
清掃対象面に存する汚れに対する掻き取り性能が掻き取
り層5に付与され、汚れを効果的に掻き取ることができ
る。太径熱可塑性繊維2としては、第1の実施形態で用
いられる太径熱可塑性繊維と同様の繊維長及び繊度を有
するものが用いられる。また、太径熱可塑性繊維2を構
成する原料としても、第1の実施形態と同様のものが用
いられる。
【0043】掻き取り層5における太径熱可塑性繊維2
の量は、40〜100重量%、特に50〜100重量
%、とりわけ60〜100重量%であることが、キッチ
ン周りにこびりついた変性油、こげつき及び水垢等の汚
れの掻き取り除去、並びに洗面所、トイレ及び浴室等の
水周りにこびりついた皮脂、水垢、ホコリ及び石鹸カス
汚れ等の掻き取り除去の点から好ましい。掻き取り層5
に太径熱可塑性繊維2以外の繊維が含まれる場合、該繊
維としては、繊度0.5〜5detx、特に1〜3de
txで且つ繊維長20〜120mm、特に30〜70m
mの熱融着性繊維(以下、この繊維を細径熱融着性繊維
という)を用いることができる。これらの繊維は、掻き
取り層5中に1〜50重量%、特に5〜30重量%含ま
れていることが好ましい。細径熱融着性繊維を用いるこ
とで、掻き取り層5の掻き取り性を維持しつつその坪量
を小さくでき、また太径熱可塑性繊維2のネットワーク
構造を強化することができる。特に、清掃用シート1の
厚み感(嵩高性)を向上させ、良好な拭き心地を得る観
点からは、スパイラル型、ジグザグ型、U字型などの捲
縮形態を有する捲縮性の細径熱融着性繊維を用いること
が好ましい。
【0044】細径熱融着性繊維としては、例えば低融点
のポリオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維、前述の
ような低融点樹脂と高融点樹脂とからなり、該低融点樹
脂が繊維表面の一部を形成している複合繊維、捲縮タイ
プの複合繊維等を用いることができる。
【0045】前述の通り、掻き取り層5に含まれる太径
熱可塑性繊維2はその交点で接合されている。接合点の
数は清掃用シート1の伸び−荷重曲線の初期の傾き(N
/m)に相関し、接合点の数が多いほど伸び−荷重曲線
の初期の傾き(N/m)は大きくなる。つまり、掻き取
り層5の伸び−荷重曲線の初期の傾き(N/m)は掻き
取り性能の指標となる。図2に示すような多層構造のシ
ートより構成されている場合には、掻き取り層5の伸び
−荷重曲線の初期の傾き(N/m)は100以上である
ことが好ましく、300以上であることが更に好まし
く、800以上であることが一層好ましく、1000以
上であることがとりわけ好ましい。掻き取り層5の伸び
−荷重曲線の初期の傾き(N/m)の上限値について
は、第1の実施形態の場合と同様とすることができる。
伸び−荷重曲線の初期の傾き(N/m)は、掻き取り層
5の流れ方向(MD)及び幅方向(CD)の何れの方向
においても前記の値以上になることが最も好ましいが、
少なくとも一方の方向においても前記の値以上であれば
十分な掻き取り性能が発現する。伸び−荷重曲線の初期
の傾き(N/m)の測定方法は前述の通りであるが、多
層構造の清掃用シート1については、多層化される前の
掻き取り層5について測定される。なお、具体的な製造
法の例は後述するが、掻き取り層5と液保持層4とが強
固に結合されて、別々に剥がせないような形態にある場
合、例えば非常に強固にヒートエンボスされた場合や、
掻き取り層5と液保持層4を各々ウエブ等でまず形成し
その後にニードルパンチ法やスパンレース法により両層
を横層一体化したような場合は、清掃用シートの状態で
伸び−荷重曲線の初期の傾き(N/m)が測定される。
【0046】掻き取り層5の坪量は、30〜200g/
2、特に50〜150g/m2であることが、キッチン
周りや水周りのこびりつき汚れに対する汚れの掻き取り
除去性の点から好ましい。
【0047】掻き取り層5の表面には太径熱可塑性繊維
2が存在している。そして、本実施形態の清掃用シート
1においては、太径熱可塑性繊維2が存在している掻き
取り層5側の面が清掃面として使用される。これによっ
て、清掃対象面に存する汚れを効果的に掻き取ることが
できる。
【0048】液保持層4は前述の通り親水性繊維3を含
んでいる。親水性繊維3の繊維長は、該液保持層4の製
造方法に応じて適宜適切な長さが選択される。例えば、
液保持層4が、湿式抄紙法により製造される場合には、
親水性繊維3の繊維長は0.1〜20mm、特に0.2
〜15mmであることが好ましい。また、液保持層4
が、スパンレース法、サーマルボンド法、ニードルパン
チ法により製造される場合には、親水性繊維3の繊維長
は30〜100mm、特に35〜65mmであることが
好ましい。更に、液保持層4が、エアレイ法により製造
される場合には、親水性繊維3の繊維長は0.1〜15
mm、特に0.3〜10mmであることが好ましい。親
水性繊維3の具体例としては、第1の実施形態で用いら
れるものに加えて、木材パルプ等の非常に短い繊維が挙
げられる。
【0049】液保持層4における親水性繊維3の量は、
30〜100重量%、特に50〜100重量%であるこ
とが、水や水性洗浄液の保持性及び汚液の吸収性の点か
ら好ましい。液保持層4に親水性繊維3以外の繊維が含
まれる場合、該繊維としては、繊度0.5〜5det
x、特に1〜3detxの熱融着性繊維を用いることが
できる。熱融着性繊維の繊維長は、液保持層4の製造方
法に応じて適宜調整される。熱融着性繊維は、液保持層
4中に5〜70重量%、特に10〜50重量%含まれて
いることが好ましい。特に、前述した掻き取り層5中に
細径熱融着性繊維が含まれている場合は、該掻き取り層
5と液保持層4との接合一体化を確実にする点から、前
記熱融着性繊維を用いることが好ましい。該熱融着性繊
維としては、前述した細径熱融着性繊維と同様のものを
用いることができる。
【0050】液保持層4の坪量は、30〜200g/m
2、特に40〜150g/m2であることが、水や水性洗
浄剤の十分な吸収保持性の点から好ましい。
【0051】本実施形態の清掃用シート1においては、
該清掃用シート1の重量に基づき、太径熱可塑性繊維2
を25〜90重量%、好ましくは35〜80重量%含
み、且つ親水性繊維3を10〜75重量%、好ましくは
20〜65重量%含む。この理由は、第1の実施形態の
清掃用シートと同様である。また本実施形態の清掃用シ
ート1の坪量は、第1の実施形態の清掃用シートのそれ
と同様とすることができる。
【0052】本実施形態の清掃用シート1は、例えば以
下に述べる(1)及び(2)の方法によって製造でき
る。
【0053】(1)太径熱可塑性繊維及び必要に応じて
細径熱融着性繊維を含むウエブを製造し、該ウエブにお
ける構成繊維の交点を熱融着又はバインダー接着によっ
て接合させ、掻き取り層を構成する不織布を製造する。
ウエブの製造方法及び繊維の接合方法は、第1の実施形
態と同様とすることができる。この不織布とは別に、親
水性繊維及び必要に応じて熱融着性繊維を含む不織布を
製造する。この不織布を液保持層として用いる。この不
織布の製造方法に特に制限はなく、構成繊維の種類に応
じて適切な製造方法、例えばスパンレース法、エアレイ
ド法、エアスルー法、ニードルパンチ法、湿式抄紙法な
どが用いられる。次いで、掻き取り層を構成する不織布
と、液保持層を構成する不織布とを重ね合わせ、ヒート
エンボス法や超音波エンボス法による熱融着及び/又は
ホットメルト粘着剤を用いた接着などの接合手段によっ
て両不織布を接合一体化して本発明の清掃用シートを得
る。ヒートエンボス法や超音波エンボス法を用いた場合
には、清掃用シートの表面に所定の凹凸構造が形成され
る。この場合、凹凸構造は少なくとも掻き取り層5の表
面に形成する。
【0054】(2)親水性繊維及び必要に応じて熱融着
性繊維を含むウエブを製造する。このウエブの上に、太
径熱可塑性繊維及び必要に応じて細径熱融着性繊維を含
むウエブを積層する。各ウエブの製造方法は、構成繊維
の種類に応じ適切な方法が用いられる。両ウエブが重ね
合わされた状態下に、各ウエブにおける構成繊維の交点
及び両ウエブの当接面における繊維を熱融着又はバイン
ダー接着によって接合させる。これに加えて必要に応
じ、重ね合わされた状態下にある両ウエブにニードルパ
ンチ法やスパンレース法を施し、各ウエブにおける構成
繊維及び両ウエブの当接面における繊維の交絡を高め
る。これによって、掻き取り層及び液保持層並びに清掃
用シートを同時に形成する。その後、必要に応じエンボ
ス処理を施し、少なくとも掻き取り層5の表面に所定の
凹凸構造を形成してもよい。
【0055】図4には、前記の製造方法によって菱形格
子状のヒートエンボス加工が施された積層タイプの清掃
用シート1が模式的に示されている。清掃用シート1の
表面には、ヒートエンボス加工によって形成された直線
状の第1の凹部6aが多数形成されている。直線状の凹
部6aで囲まれた領域は、非エンボス領域7となってい
る。非エンボス領域7内には点状の第2の凹部6bが多
数形成されている。凹部6a、6bは、ヒートエンボス
加工による熱及び圧力の適用によって非エンボス領域7
よりも圧密化している。凹部6a,6bの総面積は、清
掃用シート1の清掃面の面積に対して5〜50%、特に
10〜40%程度であることが、清掃時の表面強度と清
掃性とを両立させる点から好ましい(以下この値を凹部
の面積率という)。
【0056】本実施形態の清掃用シート1は、第1の実
施形態の清掃用シートと同様に乾式シート及び湿式シー
トの何れの形態でも用いることができる。
【0057】本実施形態の清掃用シート1における汚れ
の除去機構は、第1の実施形態の清掃用シートとほぼ同
様である。即ち、清掃用シート1における掻き取り層5
側の面を清掃対象面に押し当てて、こすりつける。これ
によって、清掃用シート1における液保持層4に含浸さ
れている水や水性洗浄剤が、掻き取り層5を通じて清掃
対象面に放出され、清掃対象面に存する汚れを膨潤、溶
解ないし浮き上がらせる。これと共に、掻き取り層5の
表面に存在している太径熱可塑性繊維2が、清掃対象面
に存する汚れを研磨ないし掻き取る。これらの機械的及
び化学的作用によって、汚れが清掃対象面から除去され
る。除去された汚れは、水や水性洗浄剤中に溶け込むか
或いは分散して、水や水性洗浄剤と共に液保持層4に吸
収される。このようにして、清掃対象面が清浄な状態と
なる。
【0058】本発明は前記実施形態に制限されない。例
えば第2の実施形態の清掃用シートにおいては、液保持
層4の両面に掻き取り層5が積層されていてもよい。こ
の場合には、清掃用シートの両面が、汚れに対する清掃
面となる。
【0059】
【実施例】次に下記実施例に基づいて本発明を具体的に
説明する。尚、本発明は下記の実施例に何ら限定される
までもないことはいうまでもない。
【0060】〔実施例1〕親水性繊維としてレーヨン繊
維(1.7dtex×40mm)と、熱融着性繊維とし
て芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエ
ステルからなる繊度56dtexの捲縮タイプの芯鞘型
複合繊維(太径熱可塑性繊維、鞘成分の融点110℃、
繊維長51mm)と、芯がポリエチレンテレフタレート
で鞘が低融点ポリエステルからなる繊度2.2dtex
の捲縮タイプの芯鞘型複合繊維(細径熱可塑性繊維、鞘
成分の融点110℃、繊維長51mm)とを40/50
/10の重量比で混合して原料を調製した。得られた混
合原料よりカード法にてウエブを形成した後、ニードル
パンチ法により不織布を作製した。その後、オーブン内
にて130℃で処理し熱融着性繊維同士の交点を熱融着
させて、坪量120g/m2の清掃用シートを作製し
た。得られた清掃用シートは図1に示すような構造を有
していた。
【0061】〔実施例2〕セルロース系繊維としてのパ
ルプ繊維(長さ加重平均繊維長2.5mm)と、熱融着
性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が
ポリエチレンからなる芯鞘構造の捲縮タイプの芯鞘型複
合繊維(2.2dtex×5mm、鞘成分の融点130
℃)とを60/40の重量比で混合して原料を調製し
た。この原料からエアレイ法によりウエブを形成した。
このウエブにおける構成繊維同士の交点をバインダー
(スチレン−ブタジエンゴム)によって接着し、液保持
性層となる第1のエアレイド不織布(乾式パルプシー
ト、坪量80g/m2)を得た。
【0062】これとは別に、芯がポリプロピレンで鞘が
ポリエチレンからなる芯鞘構造の捲縮タイプの芯鞘型複
合繊維(72dtex×89mm、鞘成分の融点130
℃)を太径熱可塑性繊維として使用した。この繊維原料
からカード法にてウエブを形成した後、ニードルパンチ
法により第2の不織布を形成した。次いで、この不織布
を実施例1と同様の方法で150℃にて処理し構成繊維
同士の交点を熱融着させて、掻き取り層となる第2の不
織布(坪量180g/m2)を作製した。
【0063】得られた第1のエアレイド不織布上に第2
の不織布を積層し、両者をヒートエンボスによって熱融
着一体化し、坪量260g/m2の清掃用シートを得
た。得られた清掃用シートは図2に示す構造を有してい
た。ヒートエンボスのパターンは、図4に示すように直
線と点状模様とからなるものであり、凹部の面積率は1
7%であった。
【0064】〔実施例3〕第2の不織布の原料として、
ポリエチレンテレフタレート繊維(4.4dtex×5
1mm)と、芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低
融点ポリエステルからなる繊度16.5dtexの捲縮
タイプの芯鞘型複合繊維(太径熱可塑性繊維、鞘成分の
融点110℃、繊維長51mm)と、芯がポリエチレン
テレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊度
13.2dtexの捲縮タイプの芯鞘型複合繊維(太径
熱可塑性繊維、鞘成分の融点110℃、繊維長51m
m)とを40/40/20の重量比で混合して原料を調
製した。この原料からカード法によりウエブを形成し、
ケミカルボンド法(スチレン−ブタジエンゴム)により
不織布を形成した。この不織布を実施例1と同様の方法
で130℃にて処理し構成繊維同士の交点を熱融着させ
て、掻き取り層となる第2の不織布(坪量100g/m
2)を作製した。その後は実施例2で得た液保持性層と
なる第1のエアレイド不織布と積層して、実施例2と同
様の手法で積層タイプの清掃用シート(坪量180g/
2)を得た。得られた清掃用シートは図2に示す構造
を有していた。ヒートエンボスのパターンは、図4に示
すように直線と点状模様とからなるものであり、凹部の
面積率は17%であった。
【0065】〔比較例1〕実施例1で用いた太径熱可塑
性繊維の代わりに、芯がポリエチレンテレフタレートで
鞘が低融点ポリエステルからなる繊度5.5dtexの
捲縮タイプの芯鞘型複合繊維(鞘成分の融点110℃、
繊維長51mm)を使用した以外は実施例1と同様にし
て清掃用シートを作製した。
【0066】〔比較例2〕実施例2におけるニードルパ
ンチ不織布を熱処理しなかったもの(構成繊維同士の交
点を熱融着しなかったもの)を掻き取り層として用い
た。それ以外は実施例2と同様にして清掃用シートを作
製した。
【0067】〔比較例3〕金属タワシ(日本スチールウ
ール社製のボンスターソープパッド)を比較例3とし
た。
【0068】〔比較例4〕研磨粒子付きスポンジ(住友
スリーエム社製のスコッチブライト)を比較例4とし
た。このスポンジの研磨粒子付き不織布面を清掃面とし
て使用した。
【0069】〔性能評価〕実施例及び比較例で得られた
清掃用シートについて、前述の方法で流れ方向(MD)
及び幅方向(CD)の伸び−荷重曲線の初期の傾き(N
/m)を求めた。また、以下の方法で弱変性油汚れ、中
変性油汚れ及び焦げつき汚れに対する洗浄率をそれぞれ
測定した。更に以下の方法で傷付き防止性を評価した。
その結果を表2に示す。
【0070】〔弱変性油汚れの作製方法〕サンドペーパ
ーで表面を擦った鉄製のテストピース(30mm×80
mm)にサラダ油を0.06g均一に塗り、160℃で
30分間焼き付けて弱変性油汚れを作った。この弱変性
油汚れの鉛筆硬度は6B以下であった。
【0071】〔中変性油汚れの作製方法〕サンドペーパ
ーで表面を擦った鉄製のテストピース(30mm×80
mm)にサラダ油を0.06g均一に塗り、150℃で
130分間焼き付けて中変性油汚れを作った。この中変
性油汚れの鉛筆硬度は2Bから3Bであった。
【0072】〔焦げ付き汚れの作製方法〕SUS304
製のテストピース(30mm×80mm)に、砂糖/醤
油/みりん=40/44/16(重量比)で混合した液
を0.06g均一に塗り、180℃で120分間焼き付
けて焦げ付き汚れを作った。この焦げ付き汚れの鉛筆硬
度は9Hであった。
【0073】以下の表1に示す組成からなる水性洗浄剤
を清掃用シートに含浸率200%(対清掃用シート重
量)で含浸させた後、洗浄剤の含浸された清掃用シート
で、前記焦げ付き汚れ及び変性油汚れをそれぞれ50往
復手で擦った。その後、以下の方法によって洗浄率を求
めた。
【0074】
【表1】
【0075】〔洗浄率の算出法〕前記の方法で作製した
変性油汚れのテストピースの重量(A)から、汚れを付
着させる前のテストピースの重量(B)を引き、変性油
汚れ付着量を求める。次に、前記の方法で洗浄後、テス
トピースを軽く水洗いし、乾燥後重量を測定する
(C)。以下の計算式により変性油汚れ洗浄率を算出す
る。焦げ付き汚れ洗浄率も同様にして求める。 洗浄率(%)=〔[(A)−(C)]/[(A)−
(B)]〕×100
【0076】〔傷付き防止性〕前記表1に示す組成から
なる水性洗浄剤を清掃用シートに含浸率200%(対清
掃用シート重量)で含浸させた後、洗浄液の含浸された
清掃用シートで、ステンレス(SUS304)、人工大
理石(アクリル系)及びフッ素樹脂加工されたテストピ
ース(30mm×80mm)の上を、400g/cm2
の荷重下で、それぞれ20往復手で擦った。その後、以
下の基準によって傷付き防止性を評価した。 ○:傷付きがない ○△:光にかざすと傷が見える △:若干傷が付く ×:傷が付く
【0077】
【表2】
【0078】表2に示す結果から明らかなように、各実
施例の清掃用シート(本発明品)は、汚れに対する掻き
取り性が優れていることが判る。また、特定の太径熱可
塑性繊維を用いることで、清掃対象面に傷を付けないこ
とが判る。
【0079】
【発明の効果】本発明の清掃用シートは、汚れに対する
十分な掻き取り性を有するものである。特に、水性洗浄
剤を含浸させた湿式シートとして用いると、汚れの除去
性が一層向上する。また、本発明の清掃用シートによれ
ば、キッチン周り、浴室、洗面台等水の周りに使用され
ているステンレス、人工大理石、フッ素樹脂加工製品、
タイル、琺瑯などの表面に傷を付けることなく清掃が行
える。本発明の清掃用シートは、特に、キッチン周りに
こびりついた変性油、焦げ付き、水垢等の汚れの掻き取
り除去に好適に使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の清掃用シートの第1の実施形態におけ
る断面構造を示す模式図である。
【図2】本発明の清掃用シートの第2の実施形態におけ
る断面構造を示す模式図である。
【図3】清掃用シートの伸び−荷重曲線の一例を示す図
である。
【図4】図2に示す清掃用シートを模式的に示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 清掃用シート 2 熱可塑性繊維 3 親水性繊維 4 液保持層 5 掻き取り層 6a,6b 凹部 7 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B074 AA02 AA08 AB01 AC03 BB01 CC03 4L047 AA12 AA14 AA21 AA27 AA28 AB02 AB03 AB07 BA09 BB01 BB06 BB09 CA02 CA19 CB10 CC16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維長15mm以上の短繊維又は長繊維
    からなり且つ繊度が10〜150dtexである熱可塑
    性繊維を25〜90重量%含み、また親水性繊維を10
    〜75重量%含んでおり、少なくとも前記熱可塑性繊維
    同士の交点が熱融着又はバインダー接着によって接合さ
    れている不織布から構成され、清掃対象面に存する汚れ
    に対する掻き取り性能を有する掻き取り清掃用シート。
  2. 【請求項2】 伸び−荷重曲線の初期の傾き(N/m)
    が100以上である請求項1記載の掻き取り清掃用シー
    ト。
  3. 【請求項3】 水性洗浄剤が含浸されている請求項1又
    は2記載の掻き取り清掃用シート。
  4. 【請求項4】 前記不織布は単層構造であり、該単層構
    造の不織布は、前記熱可塑性繊維及び前記親水性繊維を
    含む混合原料から構成されていると共にその坪量が40
    〜300g/m2であり、該熱可塑性繊維を50〜90
    重量%含み、また該親水性繊維を10〜50重量%含ん
    でおり、少なくとも該熱可塑性繊維同士の交点が接合さ
    れている請求項1〜3の何れかに記載の掻き取り清掃用
    シート。
  5. 【請求項5】 前記不織布は多層構造であり、該多層構
    造の不織布は、前記親水性繊維を30〜100重量%含
    み且つ坪量が30〜200g/m2である層の片面又は
    両面に、前記熱可塑性繊維を40〜100重量%含み且
    つ坪量が30〜200g/m2である層が積層一体化さ
    れて構成されており、前記熱可塑性繊維を含む層におい
    ては少なくとも該熱可塑性繊維同士の交点が接合されて
    いる請求項1〜3の何れかに記載の掻き取り清掃用シー
    ト。
  6. 【請求項6】 エンボス加工によって表面に凹凸構造が
    形成されている請求項1〜5の何れかに記載の掻き取り
    清掃用シート。
  7. 【請求項7】 前記熱可塑性繊維が融点の異なる低融点
    樹脂と高融点樹脂とからなり、且つ該低融点樹脂が繊維
    表面の少なくとも一部を形成している熱融着性複合繊維
    である請求項1〜6の何れかに記載の掻き取り清掃用シ
    ート。
  8. 【請求項8】 前記熱可塑性繊維が捲縮性を有している
    請求項1〜7の何れかに記載の掻き取り清掃用シート。
  9. 【請求項9】 前記水性洗浄剤が電解質を含有している
    請求項3記載の掻き取り清掃用シート。
  10. 【請求項10】 水性洗浄剤を請求項1記載の掻き取り
    清掃用シートにスプレーし、スプレーされた該清掃用シ
    ートを用いて清掃対象面を清掃する清掃方法。
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