JP5027230B2 - 湿式及び乾式ダスティング用ダスターシステム - Google Patents

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Description

多くの洗浄物品が、ダスティング用に開発されてきた。ツヤ出し及び家具用ツヤ出し組成物を含んだ乾式又は湿式を使用した布及びペーパータオルが、比較的平らな表面に使用されてきた。しかし、これらは、隙間及び凹部の掃除にはほとんど効果がない。布及びペーパータオルに関連した問題を克服するために、羽、羊の毛、及び合成繊維ブラシを使用したホコリ収集装置が作られてきた。これらのホコリ収集装置は、製造に費用がかかるが、再利用できるように設計されている。汚れた従来のダスターは、典型的には、ホコリ収集装置を振ることによって汚れが取り除かれる。ホコリ収集装置を使用したダスティングに関連する固有の問題は、ホコリ収集装置がホコリをしっかりと保持しないこと、又は閉じ込めないことである。このようにして、ホコリ収集装置が閉じ込めた汚れは、多くの場合、使用中に再びホコリを堆積させる傾向にあり、これは、消費者に不満を感じさせる。
ホコリ収集装置にあった問題を解決するために、限定された再利用性を有する使い捨てホコリ収集装置が開発されてきた。これらの使い捨てホコリ収集装置は、不織布に取り付けられた合成繊維束からなるブラシ部分を含み得る。これらの使い捨てホコリ収集装置がダスティングに有用である一方、ツヤ出し及び家具用ツヤ出し組成物と組み合わせて使用される場合、これらのホコリ収集装置はつやを消してしまったり、又は丸まったりしてしまうため、使い捨てダスターの効果がなくなる。さらに、ツヤ出し及び家具用ツヤ出し組成物との組み合わせで使用する布又はペーパータオルと比較して、これらのダスターは、ツヤ出し及び表面の光沢を高めることには効果がない。一方、布及びペーパータオルは、ハンドルに取り付けられた使い捨て乾式ダスターによりもたらされる、1)衛生状態(洗浄中に、手が化学品、汚れ、又は表面に触れない)、2)届く範囲(隙間及び凹部、並びに手で布及びペーパータオルを使用した場合に、容易でない又は不可能な電子機器の背後等の届きづらい場所に入り込むことができる)、並びに3)利便性(こまごましたものの間を、それらを動かすことなくホコリを取る)を含む全ての利益を提供しない。
エス・シー・ジョンソン社(the S.C. Johnson company)は、スプレー溶液との組み合わせを使用した使い捨てホコリ収集装置を導入した。このシステムは、視覚的に目立った残渣を残す傾向にある。この残渣は、ガラス及び光沢のある表面に容認できないかすみをもたらす。木材表面において、ダスターが表面全体にわたり溶液を均等に広げることができないため、光沢が一様でなく、斑点があることが多い。プレッジ(Pledge)システムの重大な欠陥は、100%の熱可塑性合成材料で構成されていることである。赤外線及び光学顕微鏡法を使用した機器分析は、プレッジダスターを構成している材料が、ポリエチレン及びポリエステルからなるバイコンポーネント熱可塑性合成繊維であることを示す。これは、洗浄層を構成している不織布及び繊維性タウ材料からなる取り付け層を含む。合成不織布及びタウ繊維等の合成繊維材料が、乾式ダスティングに効果的である特徴を有する一方、これらは、ツヤ出し又は木材ツヤ出しには適していない。ポリエチレン及びポリエステル等の熱可塑性合成繊維は、水及び水溶液に低親和性及び低吸水性を有する。さらに、繊維間で吸収される水又は水溶液は、結合が弱く、従って容易に表面に汚れを戻すことになる。結果として、合成繊維からなるダスターは、表面全体にわたって拭き取る際に、液体が均等に又は効果的に広がらない。
ホコリ収集装置の洗浄特性の向上のための試みがなされている一方、問題及び欠陥を実質的に排除するホコリ収集装置は未だにない。
従って、ホコリ粒子の広がりを最小化する一方、ユーザーの努力を最大限に活かすダスターを開発することが非常に望ましい。また、上記ユーザーの難点のいずれをも含まず、さらにツヤ出しも提供できるダスターを開発することが非常に望ましい。さらに、ダスターの機能性及び多様性を最大化することが非常に望ましい。本発明によってこれらの目標が達成される。
本発明の一態様は、ダスターパッド及び洗浄組成物を含み、前記ダスターパッドが、洗浄される表面に接触することができる親水性不織布繊維を含む少なくとも1つの層と、ハンドルに取り付けることができる少なくとも1つの不織布層と、を含み、少なくとも1つの層が少なくとも1つの自由端を含み、前記洗浄組成物が、洗浄組成物の少なくとも0.5重量%の固形分を含む、キットに関する。
親水性シートに取り外し可能に取り付けられたフォークを備えるダスター。 角度がついたハンドル及びフラットハンドルを有するダスターの比較。 角度がついたハンドル及びフラットハンドルを有するダスターの比較。 角度がついたハンドル及びフラットハンドルを有するダスターの比較。 角度がついたハンドル及びフラットハンドルを有するダスターの比較。 湿式ダスティングアダプターをさらに備えるダスター。 湿式ダスティングアダプターをさらに備えるダスター。 把持取り付け部を備えるダスター。 2つの不織布シート及び不織布シートのループを有するダスター。 2つの不織布シート及び不織布シートのループを有するダスター。 直線状不織布層及びループ状不織布層を有するダスター。 直線状不織布層及びループ状不織布層を有するダスター。 親水性不織布を備える第3代替ダスター。 不織布及び吸収性コアを備えるダスター。 コア及び親水性不織布のカットパターンの上面図。 不織布及び狭い吸収性コアを備える代替ダスター。 代替コア及び不織布を備えるダスター。 両面乾式及び湿式洗浄が可能なダスター。 乾式及び湿式ダスティングのフック・ループ取り付け機構を有するダスターを示す。 乾式及び湿式ダスティングのフック・ループ取り付け機構を有するダスター。 一体型乾式及び湿式ダスター設計を示す。 一体型乾式及び湿式ダスター設計。 布地及びカーペット洗浄ができるダスター。 ハンドル又はユーザーの手に取り付けることが可能なダスターシート。 ハンドル又はユーザーの手に取り付けることが可能なダスターシート。
本明細書は、本発明を具体的に示し且つ明確に主張する特許請求の範囲をもって結論とするが、本発明は以下の説明によってより深く理解されると考えられる。
本発明の装置、器具、方法、構成成分、及び/又は組成物は、本発明の構成成分、並びに本明細書に記載のその他の成分を含むことができ、成分から実質的になることができ、又は成分からなることができる。本明細書で使用するとき、「実質的になる」とは、装置、器具、方法、構成成分、及び/又は組成物が、追加の成分を含んでよいことを意味する。ただし、追加の成分によって、請求する装置、器具、方法、構成成分、及び/又は組成物の基本的且つ新規の特徴が大きく変わらない場合に限る。
別段の指定がない限り、本明細書において使用するすべての百分率及び比率は、組成物全体の重量によるものであり、また、すべての測定は25℃でなされるものとする。1度は、完全回転の1/360の大きさと等しい角度の平面単位である。可能であれば、角度は、内向き表面の外縁部と頂点との間を測定する。外縁部は、頂点から遠心的に配置されている。
本明細書で使用するすべての測定値は、特に指定のない限り、メートル単位である。
本明細書に記載の全ての比率は、特に指定のない限り、重量あたりである。
本明細書で使用するとき、「限定された再利用性」とは、基材が1つの作業(1つの作業は、約9.3m2(100平方フィート)の表面を洗浄と同等)に使用されたあと、保管され、2〜5回の作業に再度使用され(約18.6〜約46.5m2(200〜約500平方フィート)の表面の洗浄)、その後処分されることを意味する。
本明細書で使用するとき、「使い捨て洗浄基材」は、典型的には、洗浄に使用され、次に処分される基材を意味する。このような使い捨て洗浄基材は、限定された再利用性を有する。説明の目的において、羽ぼうき、布、ストリングモップ、ストリップモップ等の従来のダスターは、本発明の目的である使い捨て洗浄基材ではない。
本明細書で使用するとき、「束状繊維」及び/又は「タウ」とは、束状にして製造された長い連続ストランドである個々の繊維で製造されたポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、セルロースアセテート、及びこれらの組み合わせを含むセルロース材料を含む熱可塑性合成ポリマーを含む繊維を意味する。束状繊維が切断されたダスターの状況において、束状繊維は、長さが少なくとも約1cmである開始及び終点の間の距離において明確に異なる開始点及び終点を有する任意の繊維として定義される。
本明細書で使用するとき、「坪量」とは、その面積で割られる不織布基材又は層の重量を意味する。これは、本明細書において、グラム毎平方メートル(g/m2)として記録される。
本明細書で使用するとき、「親水性」、「天然親水性」、及び「セルロース」とは、水及び/又は水溶液に高親和性を有する繊維を指す。親水性繊維には、樹木から得られる又は微生物から生成されるセルロースパルプ等の木質繊維、並びに綿、麻、黄麻、アバカ、ケンフ麻、サバイ草、わら、バガス、トウワタ綿毛繊維、及びパイナップル葉繊維等の非木質繊維が挙げられるが、これらに限定されない。親水性繊維には、レーヨン、ビスコース、リヨセル、アセテート、トリアセテート等の天然親水性繊維を基に化学処理されたものがさらに挙げられる。
本明細書で使用するとき、「親水性不織布層」又は「親水性不織布」とは、親水性不織布繊維を含む層又は多層を指す。
本明細書で使用するとき、「水溶液」、「ダスティング溶液」、「洗浄溶液」とは、等方性又は不等方性に関わらず、一実施形態においては大部分が水で、別の実施形態においては少なくとも60%、さらに別の実施形態においては少なくとも70%、さらに別の実施形態においては少なくとも80%、またさらに別の実施形態においては少なくとも90%の水を含む洗浄溶液を意味する。
本明細書に使用するとき、「疎水性」、「合成」、「熱可塑性」、及び「天然疎水性」とは、水及び水溶液に低親和性を有する繊維を指す。天然疎水性である繊維は、相同ポリマー、ランダムコポリマー、又はブロックコポリマーのいずれかとしてエチレン、プロピレン、スチレン、アミド類、及びエステル類から得られるポリマーを含む。
本明細書で使用するとき、「吸収性コア」とは、基材のグラム毎につき、少なくとも約7グラムの脱イオン水の吸収性をさらに示す少なくとも0.4mm厚で689.5Pa(0.1psi)重量のキャリパを有する親水性不織布材を意味する。「飽和吊り下げ滴下」方法は、コア又は他の不織布材の吸収性を測定するために使用される。乾式不織布基材を、事前に重量を量り、次に1リットルの脱イオン水で充填された容器の中に浸す。基材を1分間浸す。基材を取り除き、下方に突き出た不織布の長さを有する両端から垂直方向に吊り下げ、3分間制限なしに滴下させる。その後、濡れた基材を計量し、差により吸収された溶液の量を求める。1グラム当たりの水のグラム吸収性は、乾式基材の重量により保持される液体の重量で除することにより計算される。コアは、典型的に、少なくとも約70g/m2、一代替実施形態において約75g/m2〜約500g/m2、一代替実施形態において約75g/m2〜約300g/m2、及び一代替実施形態において約75g/m2〜約250g/m2の坪量を有する。吸収性コアは、水性流体保持のためのタンクの機能を果たし、液体用量及び体積が最大化するように、不織布の密度が最大で約0.15g/cm3、一代替実施形態において最大で約0.125g/cm3、及び一代替実施形態において最大で0.10g/cm3になるように選択される。
本明細書で使用するとき、「動摩擦係数」とは、基材と、基材が稼働中に約5g/cm2の圧力下で測定された所定量の脱イオン水を拭き取った表面との間で生じた摩擦を意味する。
本明細書で使用するとき、「静止摩擦係数」とは、基材と、基材が静止中に約5g/cm2の圧力下で測定された所定量の脱イオン水を拭き取った表面との間で生じた摩擦を意味する。
配向の目的において、特に指示がない限り、ダスターのz方向は、ハンドルに最も近い不織布層に直角の方向であり、ダスターのx−y面は、ハンドルに最も近い不織布層により定められる面として定義される。
驚いたことには、本発明のダスターは、木、木製積層体、花崗岩、及びプラスチックのような硬表面から、革及び掛け布のような柔らかい表面までさまざまな表面用の従来の布及びペーパータオルの洗浄、ツヤ出し、及び光沢の利益を提供することが分かった。この性能は、ハンドル及びダスターパッドを備えるダスターにより得られるが、前記ダスターパッドは、少なくとも1つの親水性不織布層、所望により、少なくとも1つの吸収性コア、及び所望により、高固体洗浄溶液と組み合わせた少なくとも1つの繊維束状層を含む。一実施形態において、親水性不織布層、任意の吸収性コア及び/又は任意の繊維束状層、並びに任意のコアは、中心で結合され、ダスターパッドを形成する。一実施形態において、親水性シートは、洗浄表面に直接面し、ダスターの外側部上に位置し、任意の繊維束状層は、任意のコア層と親水性不織布層との間に位置する。別の実施形態において、親水性不織布層は、改良された洗浄のために、及び特に手が届き難い領域のホコリを取るために、互いから独立して自由に動く複数のストリップを含む。さらに別の実施形態において、ダスターは、1つ以上の吸収性コアと組み合わせて、部分的にストリップを形成する親水性不織布層を含む。
さらに、本発明をツヤ出しのための洗浄溶液と組み合わせて使用し、表面の光沢を増強させることも可能である。一実施形態において、洗浄溶液はダスターパッドに事前に適用されており、これがウェットタイプのダスターとなる。別の実施形態において、ダスターパッド及び/又は洗浄表面に適用するために、洗浄溶液は、エアゾール噴霧器、ノンエアゾール噴霧器、ボトル等の別個の容器内に含まれている。本発明の洗浄溶液は、少なくとも0.5重量%の固体、別の実施形態においては少なくとも1重量%の固体、別の実施形態においては少なくとも2重量%の固体、別の実施形態においては5重量%の固体、別の実施形態においては10重量%の固体を含む。別の実施形態において、洗浄溶液は、少なくとも約30重量%の水性溶媒を含み、別の実施形態においては、少なくとも約50重量%の水性溶媒及び水又はこれらの組み合わせを含む。
理論に束縛されるものではないが、本発明の改良された洗浄は、ダスター及びダスターパッドの物理的特性の結果であると考えられる。本発明のダスターパッドは、親水性不織布繊維を含む少なくとも1つの層を備えるが、この層は、構成内で結合され、独立して動く少なくとも1つの自由端を提供する。一実施形態において、自由端は、親水性不織布繊維を含む少なくとも1つの層が第2の層に部分的に結合されていることから得られる。一代替実施形態において、自由端の増加は、親水性不織布繊維を含む層を複数のストリップに切断することにより生じる。自由端は可動であり、従ってダスターを平らな状態に圧縮することができ、狭い空間に入り込む性能を増大させる。可動の自由端を備える層を1つ又は代替実施形態においては2つ有することにより、ダスターパッドの表面積は増加して、広い範囲のよりよい洗浄を提供する。本発明のダスターはまた、三次元面、不均等面、曲面等の洗浄に使用するために「膨らませる」ことができる。さらに、他のホコリ収集装置とは異なり、ダスターパッド及び任意の吸収性コアの親水性繊維は、水を吸収及び捕集する高い能力を有し、湿式洗浄を可能にする。
ハンドル:
本発明のダスターは、ハンドルを備える。理論に束縛されるものではないが、ハンドルは、届く範囲及び操縦性を促進し、洗浄表面に圧力をかけて洗浄を向上させ、ホコリとユーザーの手とを分離させると考えられる。任意のハンドルが、本発明のダスターパッドに挿入されること又は連結して使用されることを意図する。
一実施形態において、本発明のハンドルは、把持部、取り付け部、及び拭き取り部を備える。把持部は、つかむために使用されるハンドルの部分として定義される。取り付け部は、動作可能に把持部と拭き取り部を接続する。拭き取り部は、取り外し可能にダスターパッドに接続することができる。一実施形態において、ハンドルの把持部及び拭き取り部は、同じx−y面にある。一代替実施形態において、ハンドルの把持部及び拭き取り部は、異なるx−y面にある。このような実施形態において、把持部及び拭き取り部の長さ及び幅により形成されるx−y面は互いに交差し、x−y面の交差点において形成される角度は、約70°〜約160°である。
ハンドルは、ダスターパッド及び/又は機械及び化学的手段を含む当該技術分野において既知の任意の手段による任意の取り付け部に接続される。一実施形態において、ベルクロ(Velcro)(登録商標)フック等のフック・ループ式ファスナーがハンドルの接続に使用される。別の実施形態において、少なくとも1つは、ダスターパッドに沿って少なくとも1つのポケットを形成し、ハンドルは、ポケット内に挿入される。
下記は、本発明のダスターを図示するために提供された非限定的なハンドルである。当業者であれば、代替設計が本明細書で提供される知識で製造できることを認識するであろう。
乾式ダスターに使用されている器具のハンドルの設計は、2001年10月25日に出願された国際公開第02/34101(A1)号(タナカ(Tanaka)ら)に記載されている。このダスターの選択図は、図1に示される。器具のハンドルは、把持部A、移行部A1、取り付け部A2、及び拭き取り部A3を備える。この図において、平ら及び水平であり、ダスターパッドのポケットB内に形成されたギャップ内に挿入される、2つのプレート又はフォークを提供するために、拭き取り部は、根末端で分岐する。
図1に記載される器具は、洗浄される表面から離れた上方での角度において移行部A1を有する。一方、図2に示されるフラットハンドルは、全てが同じ平面にある把持部A、取り付け部A2、及び拭き取り部A3を有する。不織布層の数が増えた場合、フラットハンドル設計は、人間工学的により使いやすくなる。これは、器具が洗浄表面に対して平行位置で握られた場合、洗浄表面と把持部Aとの間の距離であるA4により示される。
剛性を増大させるために、図3に図示されるハンドルは、拭き取り部の下方にアダプターを組み込む。拭き取り部A2のフォークは、アダプター片Jに取り付けられる。フォークA2は、アダプター片Jに形成される小穴J1を通過する。この実施形態のアダプターは、フォークA2を補強し、洗浄基部を広げる。アダプターによる剛性の増大は、鏡、窓、テレビスクリーン等の縁付き表面の縁の洗浄を向上させる。これはまた、全ての表面のz方向洗浄に対する改良されたスクラビング(scrubbing)及び表面接触機能を提供する。アダプター片は、当該技術分野において即知の任意の手段を介して、取り付けること及び取り外すことができる。ユーザーが乾式又は湿式のいずれかに対して可塑性フォークを有することを望み得る状況があるため、取り外し機能は有益である。これら両方の状況下における取り付けを可能にするため、一実施形態において、アダプターJは、追加の取り付け機構を備える。当業者に即知の任意の取り付け手段が考えられる。非限定的な実施例として、ベルクロ(Velcro)(登録商標)等のフック・ループ式ファスナーJ2は、アダプターの底面に位置する。取り付けを確実にするため、ダスターポケットの外側末端部を形成するために使用される材料は、スルーエア不織布等の繊維性材料からなるか、又は典型的には、ベルクロ(Velcro)(登録商標)フックと連結して使用されるループ不織布を備える。代替実施形態においては、フックと噛み合うように特別に設計されたループ状の材料が選択される。好適なループ状の材料の非限定的な実施例は、3M社(3M Corp.)から入手可能なXPL−99139、アプリックス社(Aplix Corp.)から入手可能なシリーズ800、804、及び040ループ、ベルクロUSA社(Velcro USA Inc.)から入手可能なシリーズ1000及び2000を含むXPLシリーズを含む。
一代替実施形態において、ハンドル全体は、器具の拭き取り部をより広く及び硬くすることにより修正される。図3に示されるフック・ループ取り付け手段並びに当該技術分野において即知の他の全ての機械的ファスナーシステムが、使用に考慮される。一代替実施形態において、把持部は、図10に示される拭き取り部上に組み込まれる。一代替実施形態において、ダスターの設計は、ハンドルAの拭き取り部よりも広い幅を有する取り付け不織布Cを含む。取り付け不織布Cの追加の幅は、不織布を拭き取り部A3に巻き付けることを可能にし、器具の拭き取り部A3の上方に位置するスリットされた把持部内に固定される。
ダスターパッド:
ダスターに加えることができる親水性不織布を含む層の数に制限はないが、性能及び商業的配慮により、2〜約20層、別の実施形態においては3〜約15層、及び別の実施形態においては4〜約12層の範囲で提供される。各親水性不織布の坪量は、約5〜約500g/m2、別の実施形態においては約10〜約125g/m2、別の実施形態においては約15〜約75g/m2、及び別の実施形態においては約15〜約50g/m2である。一実施形態において、親水性不織布は、結合された複数のストリップへと形成される。セルロースを多く含有する不織布が適している一方、ヒートシール、加圧接合、又は超音波溶接手法を使用する高速製造プロセスを使用して、そのような不織布をダスターに結合するのはより困難である。そのため、接着及び裁縫等の他の結合方法が、上記の高速製造プロセスに加えて使用される。別の実施形態においては、高速製造プロセスを使用して材料の結合を促進するには、不織布は、親水性繊維と、ポリエチレン、ポリプロピレン、又はこれらの組み合わせ等の低融点熱可塑性合成繊維との組み合わせから有利に構成される。一実施形態において、低融点熱可塑性材料は、バイコンポーネント繊維からなり、内部繊維コアは、高融点ポリプロピレン又はポリエステルであり、及び外側の外装繊維は、低融点ポリエチレンである。一実施形態において、熱可塑性合成層は、約175℃、別の実施形態においては高くとも約150℃、別の実施形態においては高くとも約130℃よりも低い融点を有するより低い融点材料からなる。外側の外装ポリエチレン層を含むバイコンポーネント繊維はまた、特に内部ポリプロピレンコアと組み合わせた場合、より速い製造速度で、より強い結合を促進するために、有利に使用され得る。
一実施形態において、親水性セルロース及び低融点熱可塑性合成繊維は、均質に混合され、カーディング熱結合(carded thermal bonding)、スルーエア結合、又はスパンレーシング等の不織布製造プロセスを使用して繊維に形成される。不織布製造の1つのプロセスは、湿式アプローチを使用して構成される。湿式アプローチは、セルロース繊維を取り入れ、水及び化学物質を使用してスラリーを作る。スラリーは、水抜きが可能なスクリーンメッシュ上に配置される。スラリーが水抜きされると、フェルトを形成する。これらのフェルトを圧縮ロールに通すことによりさらに脱水し、次にティッシュペーパーの製造用に特に設計された乾燥器で乾燥させる。湿式プロセスは、吸収力に優れ糸くずができ難い不織布をもたらすが、これは、湿式ダスティング及び洗浄適用において、特に糸くずが極めて目立つガラス等の表面には特に有益である。
高速製造プロセスを使用して結合を向上させる製造の一代替手段は、ティッシュ層である第1の面及び合成(又は大部分が合成)層である第2の面を備える積層体を作ることである。積層体は、接着、機械的結合、ニードルパンチング、裁縫、超音波溶接等のさまざまな手段により作ることができる。一実施形態において、ティッシュ不織布及び合成不織布は、スパンレーシングプロセスを使用して結合される。これは、事前に形成されたティッシュ不織布及び事前に形成された熱可塑性合成不織布をスパンレーシングプロセスにかけることを必要とする。スパンレーシングプロセスに使用される高圧力ウォータージェットは、熱可塑性合成層用に効果的にティッシュを結合できる。ウォータージェットの高圧力は実際に、ティッシュ層内の一部の繊維に合成層内の繊維を貫通させる。これは、不織布の両面にセルロース繊維を含む基材を生じさせる。
積層体の強化をさらに向上させ、層間剥離の問題を最小化するために、追加のティッシュ層が、所望により、3層サンドイッチ型構造を形成する合成層の露出した面に適用され得る。市販されているティッシュ積層体不織布は、ジェネシステクノロジーという商品名で、アルストロム社(Ahlstrom Corporation)(米国コネチカット州ウィンザーロック、エルムストリート2(Two Elm Street, Windsor Locks, CT, USA))から市販されている。材料は、スパンレーシングプロセスを介してポリプロピレン繊維からなる合成スパンボンド層上に結合された、セルロースティッシュ層を含む重積層体である。
本発明の背景において、親水性及び疎水性繊維の両方を備える材料は、「水分率」試験に基づいて、親水性又は疎水性のいずれかとして特徴付けられる。試験は、調整された材料の約0.5〜1グラムのサンプルを取り、約110℃のオーブン内で12時間乾燥させ、次により高い湿度(65%相対湿度及び21℃)で5日間再調整して実施される。65%RHで平衡に達したあと、得られる水分量は、パーセントで測定される。(水分量=[ (65%RHでの調整サンプルの総重量−乾燥後のサンプルの重量)÷乾燥したサンプルの重量]*100%本発明の目的において、「親水性」材料合成物は、65%の水分率の少なくとも約2%、別の実施形態においては少なくとも約3%、別の実施形態においては少なくとも4%、別の実施形態においては少なくとも約5%、及び別の実施形態においては少なくとも約6%を有する。以下の表1は、65%RHの平衡で%水分率が異なる繊維の種類の比較を示す。
Figure 0005027230
理論に束縛されるものではないが、親水性繊維(特に天然セルロース系である繊維)の水の親和性は、収着部位としての機能を果たす基材上の遊離ヒドロキシル又はアニオン基の存在によるものであると考えられる。水は、水素結合による繊維にしっかりと化学吸着されるが、二次極性相互作用を介してはやや弱く吸着される。水溶液でホコリを濡らし、次に親水性不織布に吸収させることもできる。化学吸着プロセスの成功は、汚れから表面への水素結合力を克服するための洗浄溶液及びダスターの機能により決まる。より親水性のダスターは、イオン及び水素結合作用を介して、疎水性ダスターには弱い又は存在しない固体吸着のエネルギーを最大化する。加えて、拭き取り動作中、水素結合は、ダスターと表面との間の摩擦を増加し、拾い上げの機械的作用をよりよく伝え、消費者が余分な圧力を使う必要性を軽減する。最後に、親水性材料の高吸収性はまた、改善された流体吸い上げを保証し、残留物の量を少なくする。一方、それほどではないにせよ、特に親水性繊維(例えばタウ等の束状繊維及びさらにはセルロースアセテート)には、より低い動力及び吸着熱力、流体吸収力、流体保持力、並びに取り込まれる汚れの問題がある。水性組成物の存在下で、束は、水との相互作用を低下させるように互いに集まるが、これは、洗浄プロセス中での線の形成につながる。吸収性の利益なしに、水性組成物乾燥後に線は縞に変わる。
他の不織布層及び織布層は、所望により、本発明のダスターパッド内に使用されてもよい。これらの層には、疎水性、親水性、及び中立層の任意の組み合わせが含まれる。当業者は、本発明により教示されれば、どのような追加の層が組み込まれ得るかということを容易に理解するであろう。
任意の合成繊維又は束状繊維層:
本発明のダスターパッドは、所望により、束状繊維層を備える。本発明の束状繊維層は、合成繊維をさらに含む。一実施形態において、束状繊維層は、任意の方法で本発明の親水性不織布層と混合される。一代替実施形態において、束状繊維は、ダスターパッドの最も外側には位置しない。束状繊維層は、乾式ダスティング能力の提供により本発明のダスターの多様性を高める機会を提供する。束状繊維はまた、例えば、ダスターの外観、手触り、及び充満性を向上させるための審美的理由により、組み込まれてもよい。乾式ダスターは、当該技術分野において周知であり、広く市販されてきた。吸着される汚れの保持を強めるために、多くの市販のダスターの束状繊維はワックス及び/又はオイルでコーティングされているが、一実施形態においては、本発明の束状繊維はコーティングされていない。粘着性ワックス及び/又はオイルを含むコーティングは、乾式適用において吸着される汚れの保持を向上させるが、コーティングは洗い流されてしまったり、又は水性媒体に接触する配置の場合、効果がなくなってしまったりすることがある。束状繊維がコーティングを備える場合、本発明のダスターの束状繊維上に存在するコーティングは、別の実施形態においては、簡単には洗い流されず、低濃度の水溶性化学により修正されていない粘着力を高める領域を有する。
繊維束又は合成繊維が存在する場合、前記繊維の親水性不織布及び/又は吸収剤に対する重量比は、約10対約1、別の実施形態においては約5対約1、及び別の実施形態においては約3対約1の範囲となる。洗浄がダスティングより重要である場合、繊維束の親水性不織布及び/又は吸収性コアに対する重量比は、約2対1、別の実施形態においては約1対約1、別の実施形態においては約1対約3、及び別の実施形態においては約1対約5である。
任意の吸収性コア:
本発明のダスターパッドは、所望により、吸収性コアを備える。吸収性コアは、基材のグラムあたり、少なくとも約7グラムの脱イオン水の吸収性をさらに有する少なくとも0.4mm厚で689.5Pa(0.1psi)重量のキャリパを有する親水性不織布材を含む。このようにして、典型的には、吸収度は、親水性不織布の吸収度を上回る。吸収性コアは、当該技術分野において即知である任意の製造プロセスにより製造することができる。一実施形態において、吸収性コアは、エアレイドプロセスを使用して製造される。エアレイドプロセスでは、セルロース繊維又はセルロース/合成繊維ブレンドを大気中に浮遊させ、次にスクリーン上に置くことにより分離する。次に、孔のあいたシリンダー又は移動スクリーンベルト上に繊維を堆積させる。合成ポリマーは、典型的には、外装部、及びより高い融点のポリプロピレン又はポリエステル上の低融点ポリエチレンからなるコアとしてのバイコンポーネント繊維である。この合成ポリマーは、約5%〜25%の比でセルロースと均質にブレンドされる。繊維の芯は圧縮され、次にオーブンがバイコンポーネントを部分的に溶かして、繊維が融合するのを助けるよう加熱工程に送られる。糸くずが出ることを軽減するために、化学的結合剤エマルションが、ウェブ両面の外側表面にスプレーされる。典型的な追加物は、乾燥繊維重量に対して乾燥結合剤の約5〜25%である。結合剤の水性製剤は、典型的には、7〜20%固体である。処方は、典型的には、ラテックス結合剤、ウェブ内への浸透を助け層間剥離を軽減する界面活性剤、並びに硬化中に架橋反応を加速する解媒からなる。下記に記載の任意の硬化層の場合のように、親水性コアは一実施形態において、ダスターハンドルの近くに位置する。これによって、洗浄及びダスティング適用に圧力点を提供する。
任意のダスター補強材料:
上記の吸収性コアは、吸収性を追加するだけでなく、ハンドルの拭き取り部の強化に役立つが、これは鏡、窓、テレビスクリーン等の縁付き表面の縁の洗浄のための剛性、並びにシミ及び頑固な汚れの洗浄のための圧力点を提供する。吸収性コア(単数又は複数)は、ダスターパッドに対してどこにでも位置付けすることができる。吸収性コアは、一実施形態においては、ハンドルの拭き取り部の近くに位置し、別の実施形態においては、ダスター拭き取りハンドル部の長さに沿って圧力点を最大化するようにハンドルに直接接触する不織布の直ぐ下に位置する。あるいは、本発明のダスターは、限定された吸収特性を有する補強層を備える。吸収性である好適な硬化材料の非限定的な実施例には、厚紙、PVAフォーム、及び詰綿が挙げられ、好適な非吸収性硬化層の非限定的な実施例には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルフィルム、及びこれらの組み合わせ、硬質フォーム、ゴム、木材、タイプ(Type)(登録商標)等の工業用不織布が挙げられる。
ダスターの親水性不織布層の任意の事前湿潤:
一実施形態において、ダスターの親水性不織布の1つ以上の層は、洗浄溶液で事前湿潤されている。一実施形態において、合成繊維及び「タウ」繊維は、事前湿潤されておらず、セルロースアセテートからなる繊維束は事前湿潤されている。事前湿潤された親水性ダスターは、ダスターの重量あたりの親和力の重量により約1〜約10、別の実施形態においては約1.2〜約8、別の実施形態においては約1.5〜約7、及び別の実施形態においては約2〜約6の負荷率で前記ダスターに湿潤された洗浄溶液を含む。
任意のスクラビング領域
本発明のダスターパッドは、所望により、スクラビング領域をさらに含む。スクラビング領域の機能は、洗浄される表面に、より研磨的な洗浄を提供することである。当業者であれば、本発明を検討した上で、ダスターパッド及び/又はハンドル上にスクラビング領域を含むことを多くの点で容易に理解するであろう。非限定的な一実施形態において、フックは、スクラビング領域を作るためにダスターパッド上に位置する。
ダスターパッド実施例:
下記は、本発明のダスターを図解するダスターパッドの非限定的な実施例である。当業者は、本明細書に提供される知識で代替設計を製造できることを理解するであろう。重要なことに、以下の全ての設計は、ハンドル及び親水性不織布(単数又は複数)を組み込む。簡素さの目的で、ハンドルの設計は全て同じであるが、当業者は、ハンドルの設計及びダスター組成物の設計をいろいろと組み合わせることができることを理解するであろう。以下の設計図の多くは、親水性不織布繊維及び任意の繊維束又は合成繊維の両方を含む。当業者は、乾式ダスティングの状況において、繊維束又は合成繊維の含量が多い程、乾式ダスティングの性能もよりよくなることを理解するであろう。反対に、親水性不織布の含量が多い程、湿式洗浄もよりよくなる。このようにして、本発明のダスターは、適用の必要性に応じて最適化することができる。束状繊維はまた、審美的属性又はダスターの魅力を向上させる唯一の目的のためにダスター設計に組み込まれ得る。
説明の目的で、「ダスターの長さ」は、ダスターに挿入されるハンドルAの長さに平行で取り付け層C及びDに沿った方向として定義される。実際の長さの測定は、ダスターの最も長い層上で計測された距離に対応するように行われる。「不織布の長さ」は、ハンドルの長さに平行な軌道に沿った特定の不織布の端から端までの距離である。
「ダスターの幅」は、取り付け層C及びDの平面に沿って、ハンドルの長さに垂直な方向に対応する。実際の幅の測定は、ダスターの最も幅の広い層上で計測された距離に対応するように行われる。「不織布の幅」は、ハンドルの長さに垂直な軌道に沿った特定の不織布の端から端までの距離である。
「ダスターの厚み」は、z方向の寸法として定義される。本発明の目的として、厚みは、ダスターが原状で保管されており、パッケージから最初に取り出されたときの厚みを「平らな厚み」、及び波動運動によりダスターがほぐされた後の厚みを「膨らんだ厚み」と定義する。下記に記載の設計の多くは、狭い空間で使用することを可能にするための圧縮性、及び三次元表面の洗浄に効果的であり、ダスターのホコリの閉じ込め機能を最大化させることが可能な弾力性を有する。厚みが変化するこの性能を計測するには、まずはダスターの厚みを平らな状態で計測する。「平らな厚み」は、パッケージからダスターを乱さず取り出すことにより測定される。洗浄表面を下にして、平らなダスターをプレキシガラスの箱に配置する。箱の寸法は、ダスターが引っかからないで納まるように、ダスターの長さ及び幅寸法の両方で約1cm大きくなっている。ダスターの洗浄面が表面に接触する箇所から、表面から最も遠いダスターの反対面の最も高い点までの厚みを計測する。定規を使用して、ダスターの長さに沿って5つの異なる箇所及び幅に沿って3つの異なる箇所で厚みを測定する。これらの平均が平らな厚みを示す。「膨らんだ」厚みを測定するために、両手の指で長さ方向にダスターの端を握る。ダスターの洗浄面を下にして激しくテーブルの角部で10ストロークこすりダスターをほぐす。次に、「S字」又は「波動」運動を使用して、ダスターを指で握って上下に動かし膨らませる。これは、10回の激しい上下運動で行われるべきである。膨らんだダスターを圧迫しないように注意深く、洗浄表面を下にしてプレキシガラスの箱の中にそっと入れる。平らなダスターの測定と同様に、定規を使用して、ダスターの長さに沿って5つの異なる箇所及び幅に沿って3つの異なる箇所で厚みを測定する。これらの平均が膨らみの厚みを示す。一実施形態において、「膨らんだ厚み」の「平らな厚み」に対する比は、約2:1〜200:1、別の実施形態においては約3:1〜約100:1、及び別の実施形態においては約5:1〜約50:1である。
ダスターパッド実施例1
タウ繊維と1つ以上の親水性セルロース系不織布を結合する本発明の実施例は、不織布が、図5に示されるダスターの外側洗浄部に配置される。ハンドルAは、第1不織布層Cの面を第2不織布Dの取り付け面と結合することにより形成されるポケットB内に挿入される。取り付け面の不織布の下方に、1つ以上の合成又は繊維束状層E(タウ繊維の連続ストランド)は、取り付け面の不織布ベース材料Dに部分的に結合されている。繊維束状層Eの下方に、1つ以上の親水性不織布Fが部分的に結合されており、別の実施形態においては、繊維束状層Eに単一シールGが使用される。ダスターの長さに沿って単一シールを使用して親水性不織布を取り付けることは、自由端の有用性による拭き取りプロセス中、不織布にいくらかの運動の自由度をもたらす。不織布が前後に動く機能は、特に乾式ダスティング用に、いくらかの繊維束の露出を可能にするのに特に重要である。単一シールG及び二重シールBは、連続又は不連続であり得る。親水性及び繊維束状層の有用性は、湿式又は乾式のどちらでも効果的な性能を可能にする。
図5Aは、親水性不織布がループ構成F1の形状であることを除いては、図5に類似する。ループは、不織布層の2つの端を取り、互いに向けて折り曲げ、次に互いの周りを留めることにより形成される。
ダスターパッド実施例2
代替実施形態は、図6に示される。ハンドルAの長さにより定められる軸から生じる複数のストリップに切断されている親水性セルロース系不織布Fを除いては、全ての要素は図5のものと同様である。一結合方法は、ハンドルAに平行な寸法であるパッドの長さに及ぶ単一シールGである。親水性不織布を複数のストリップに切断すること、つまりさらに多くの自由端を作ることは、ダスティングプロセス中に前後運動の自由度を高め、ホコリ取りの補助のために束状繊維(タウ及び/又はセルロースアセテート)のさらなる露出を可能にする。複数のストリップは、使用中の不織布三次元表面領域を増大し、狭い空間にまでよりよく届き、不織布繊維の活用を高める。図6Aは、複数のストリップの形成に使用される不織布がループF1の形状であることを除いては、図6に類似する。このダスターの設計は、湿式又は乾式のどちらでも効果的な性能を提供する。
ダスターパッド実施例3
一代替実施形態は、図7に示される。外側洗浄部又は繊維束Eの下方に配置された一組の親水性不織布層Fを除いては、全ての要素は図6又は6Aの設計と同様である。親水性不織布F1の1つ以上の追加の層は、一実施形態において、ハンドルの近くに位置する繊維束E1の層の間に配置される。繊維束の層の間に親水性層を有することは、繊維束EとE1との間により高い吸収性領域を提供する。繊維束が合成繊維(特にタウ)からなる実施形態において、より高い吸収性領域は、合成繊維から水分を引き離すことに役立つため、それらが飽和することはない。所望により、繊維束状層EとE1との間に位置する親水性不織布F1及び繊維束Eの外側洗浄面上に位置する親水性不織布Fはまた、図6Aに示されるようにループの形状であり得る。このダスターの設計は、湿式又は乾式のどちらでも効果的な性能を提供する。
ダスターパッド実施例4
一代替実施形態は、図8に示される。繊維束状層Eと親水性不織布層F(又はストリップがループ状の場合はF1)との間に1つ以上の吸収性コア層Hが加えられていることを除いては、全ての要素は図6又は図7の設計と同様である。吸収性コアは、親水性セルロース層が提供するコアよりもさらに高い吸収能力及び厚みを加え、溶液の高用量レベルを使用する洗浄及びダスティング適用に特に有用な流体の閉じ込め及び保持に役立つ。コアはまた、ダスターの剛性を増大し、製品の外観を強化する。改善された剛性はまた、ハンドル設計に対して追加の自由度を提供する。従って、可塑性ハンドルは、使い勝手のよさに役立ち、薄く見えるし又は実際に薄い。このような場合、吸収性コアは、ハンドルの長さに沿って圧力点を作り、頑固な汚れの洗浄及びスクラビング特性を改善する。ストリップへと形成されたコアと親水性不織布との組み合わせは、事前湿潤のワイプでの頑固な汚れの洗浄及び従来のダスターと同じ実行域内での狭い空間への到達をもたらす機会を提供する。このダスターの設計は、特に湿式に有効な性能を提供するが、乾式に使用することもできる。
繊維束の繊維は、コア及び親水性不織布をストリップに切断することにより作られた隙間まで達することが分かった。これらの束状繊維がこれらの空間に達するため、親水性不織布からの吸収及び摩擦を妨げることができる。さらによい設計は図8Aに概略図で示されるが、これは吸収性コア及び/又は親水性不織布を切断した形の上面図を示す。この設計において、幅寸法でストリップを形成するための切断は連続的ではなく、コア及び/又はギャザーストリップの中心部は全長FLにわたり途切れていないストリップのままである。ストリップが、前後運動が可能な十分に切断されたストリップの長さを有する一方、切断されたストリップの長さFSLの寸法及び切断されていない中心幅FCWの寸法は、繊維束の入り込みを最小化するのに最適である。切断されていない中心幅FCWの寸法は、一実施形態において、ダスターFWの約25〜75%の幅、一代替実施形態においてはダスターFWの約30%〜65%の幅、及び一代替実施形態においてはダスターFWの約50%の幅である。
ダスターパッド実施例5
一代替実施形態は、図9に示される。吸収性コア層Hが基本的に、一連の可動の複数の連続ストリップに切断されていないパッドの中心に位置するx−y寸法においての途切れていない一片であることを除いては、全ての要素は図8の設計と同様である。一実施形態において、吸収性コアの幅方向寸法は、繊維束Eの幅よりも狭く、一実施形態においては繊維束Eの約25%〜約75%、一代替実施形態においては約25%〜60%、及び一代替実施形態においては約40%〜60%幅である。一実施形態において、繊維束Eは洗浄表面に接触しない。これらの繊維束Eは熱可塑性合成繊維からなるが、あまりよく吸収はせず、親水性不織布の摩擦及び吸収性に悪影響を及ぼし得る。1つ以上の固体吸収性コアを繊維束Eと親水性不織布の複数のストリップF(又はF1)との間に位置することは、繊維束が複数のストリップの間の空間に達することを実質的に妨げる。これは、繊維束によりもたらされる親水性不織布ストリップの洗浄機能への干渉を軽減する。本質的に、ダスターは、2つの異なる洗浄領域を有することに最適である。ダスターの外表面は、高吸収性及び溶液をならす機能が縞を防ぐことに対して重要であるガラス製鏡及び窓等の表面洗浄に最適であるダスターの部分を象徴する。繊維束が、典型的に、ホコリが閉じ込められるようにより大きな表面領域及びより多数の取り付け点を提供するため、ダスターの側面はホコリの取り除きに最適である。
ダスターパッド実施例6
ダスターパッドの実施例6は、ハンドル、ストラップに切断された親水性不織布、及び任意の固体コアを備える。これは、図5〜9に示されるダスターパッドの実施例1〜5の繊維束状層を備えない。設計から繊維束を取り除くことは、湿式洗浄用ダスター及びダスティング適用に最適であるが、上記で開示された設計に関連した乾式利用は奨励しない。この設計は、高水準の水性流体を必要とする鏡及び窓を含むガラス等の表面の洗浄に特により好適である。この設計はさらに、特に湿った形でのホコリ取りに効果的である。
設計の一代替実施形態は、図10に示される。取り付け面第1不織布層Cを取り付け面第2不織布Dと結合することにより形成されるポケットBに挿入するハンドルAから開始。取り付け面不織布の下方において、1つ以上の吸収性コアHは、取り付け面不織布ベース材料Dに結合される。吸収性コア層Hの下方において、親水性不織布F(又は層がループ状の場合はF1)の多層は、ダスター構造の外部を形成する。
別の実施形態において、取り付け不織布C及びDの直ぐ下の1つ以上の親水性層は、B1に示されるシール等の幅の広い二重シールを使用して結合される。幅の広い二重シールは、吸収性コアHの端の外側に位置するよう意図されている。これら親水性層の下方において、1つ以上の層は、コアB1を包み込むために使用される幅の広い二重シールと比較して、空間がより狭い二重シールB2を使用して結合される。これらの層の下方において、1つ以上の追加の親水性層は、単一シールGを使用して取り付けられる。この種類のダスターの充足の最適化のため、種々の層の取り付け点シールの数及び取り付け点シールの幅は、別の実施形態において、ハンドルに最も近い層はより幅広い取り付け点を有するが、ハンドルから最も遠い層は狭い取り付け点を有するように構成される。この考えの特定の実行は、層の数及び層の剛性によって決まる。結合が広いものから狭いものへと移行する幅を有することにより、繊維が湿ると、層はより均一な半円形状を作る。シールを製造するために使用した結合の構成は、連続的又は非連続的であることができる。結合は、熱結合、機械結合、加圧結合、超音波結合、接着剤結合、裁縫、及びこれらの任意の組み合わせを含む任意の方法で達成されてよい。
ダスターパッド実施例7
図11に示されるダスターパッド実施例7は、ハンドル及びタウ繊維等の束状繊維を備える第1面、別の実施形態においてはタウ繊維、及びハンドルのダスター拭き取り部に親水性不織布繊維層を取り付けるためのファスナー機構を備える第2面の2つの面を備える。ダスターの第1面は、構造的に及び組成的に市販のスウィッファー(登録商標)ダスターに類似する。そのため、優れた乾式ダスティングの利益を提供する。湿式ダスティング及び洗浄適用に意図された第2面は、別の実施形態においては、複数のストリップに切断された親水性不織布Fのいくつかの層、及び取り付け面に最も近いストリップの上方に位置する吸収性コアHを備える。当該技術分野において即知の任意のファスナー機構を使用して、コアの上方に、障壁層Kをダスター拭き取り部に取り付ける。ファスナー機構は、例えば、粘着性ポリマー(例えば、ポリイソブチレンポリマー、N‐デシルメタクリレート、及び混合物)、感圧性接着剤(例えば、商標名HL−1496、HL−1500、HM−1597、HM−1902、HM−1972、HM−2713のHB FULLER)、オイルゲル(例えば、ナショナルスターチソフトゲル(National Starch SoftGel)546−47E)、又はパラフィン、蜜ろう、若しくは微結晶ワックス等のワックスからなることができる。この両面ダスター設計において、消費者は、湿式ダスティングにスプレーボトルを使用することができる。一実施形態において、障壁層は、ポリエチレンフィルム等の防水性である。代替取り付け部は、障壁層の上に位置するフックL1を備えることができる。これらの取り付けフックは、別の実施形態において、使い捨ておむつの取り付けに使用されるフック等のように低価格である。フックの市販例には、アプリックス社(Aplix Inc.)(米国ノースカロライナ州シャーロット、スティールクリークロード123000(123000 Steele Creek Rd., Charlotte, North Carolina, USA))により製造されたアプリックス(Aplix)963、964、731、及び946が挙げられる。
ダスターパッド実施例7は、乾式ダスティング用に設計された層から親水性不織布層を明確に切り離している。そのため、ダスターパッドは、乾式ダスティング用、湿式ダスティング用、及び洗浄用の一体型のシステムとして直観的に適合性を伝える。水溶性化学の効力に関する懸念が低下したことにより、親水性不織布層の繊維束の明確な描写は、ホコリを閉じ込めるために、ワックス、オイル、感圧性接着剤、及び粘着性ポリマー等の粘着性コーティングの束状繊維への組み込みを可能にする。例えば、使用説明書は、始めに、ダスターの第1面を使用して乾式ダスティングし、次に、湿式ダスティング及び洗浄適用のために、親水性不織布層をハンドル拭き取り部の背面に取り付けることを奨励している。ダスターパッド実施例7は、角度がついたダスターハンドル接続部を示すが、これは、図2に示されるダスターハンドル接続部のように平らにして最適化することができる。これは、ダスターを人間工学的に、より扱いやすくし、ハンドルが表面にぶつかることなく、乾式ダスティングから湿式ダスティングに変更するために、ユーザーが、ハンドル把持部を容易に180°回転することを可能にする。あるいは、乾式から湿式に容易に変更するには、その全体を参照として援用する米国特許出願第11/436,441号(ボニラ(Bonilla))に図示されるように、フォークが360度旋回する。別の実施形態において、ハンドルは、ハンドルの移行部に回転結合部を有する。回転結合部は、器具の把持部を一定の位置に保つことができるが、ハンドルの取り付け部は、乾式ダスターから湿式ダスターに切り換えるために180°回転することができる。この設計において、ハンドルの接続部は、角度をつけて保たれてもよい。
ダスターパッド実施例8
一代替両面システムは、図12に示される。器具の拭き取り部A2は、拭き取り/取り付け部A2の両面に取り付けるためにベルクロ(登録商標)フックJ2を有する。乾式ダスティング繊維束及び親水性不織布層は、上記のようにフックに固定することができる。
ダスターパッド実施例9
一代替両面システムは、図13に示される。この実施例は、一体型乾式及び湿式ダスターである。器具Aは、ダスターの中心に位置する不織布C及びDで形成されたポケットに挿入される。ダスターの一面において、親水性不織布F及び吸収性コアHは、上記の設計に類似して特定される。反対の面において、1つ以上の合成又は繊維束状層E(タウ繊維の連続ストランド)は、単一シールGを使用して取り付けられる。一代替実施形態において、湿式ダスターのハンドルに最も近い不織布に、その長さに沿って、二重シール結合の直ぐ外側にミシン目を入れる。ミシン目は、ダスターの湿潤部を使い古すと剥離して、乾式ダスター部を引き続き使用することを可能にする。ミシン目は、対照的に乾燥部が湿潤部よりも先に使い古されることが求められる乾式ダスター部の取り付け不織布上に組み込まれてもよい。代替一体型設計が考えられる。並列構成のダスターは、ダスターパッド実施例9Aとして図13に示される。このダスターパッド実施例9Aにおいては、左又は右側が、湿式ダスティング用に設計されている一方、反対の左又は右側は、乾式ダスティング用に設計されている。左及び右側の両方は、左及び右側の両方に取り付けられる一体となった取り付け不織布Cを除いては、ダスターの大部分で2つの別個の及び個別の切断部である。この設計において、ユーザーは、ハンドルの拭き取り部を連結ダスターの左又は右側に取り付ける。向かい合った端は、折り重ねられて、両面ダスターを作る。ハンドルは、1つ以上のポケットC2(ベルクロ又は他の取り付け手段)に挿入されることにより握れるようになる。ダスターが折り重なると、一実施形態において、両面構成をC3の場所に保つために、追加の取り付け機構が提供される。取り付け機構には、接着剤、ベルクロ、フック・ループ式ファスナー、把持部等の機械的なものが挙げられる。左側C1から右側を切り離すことができるようにミシン目が加えられる。
ダスターパッド実施例10
図14に示されるダスターパッド実施例10は、ハンドル、親水性不織布、及び任意の固体コアを備える。親水性不織布Fは、別の実施形態において、複数のストリップに切断される。この設計において、幅寸法においてストリップを形成するための切断は連続的ではなく、図8に示される設計に類似して、ギャザーストリップの中心部は全長にわたり途切れていないストリップのままである。さらに、不織布Fは、動きを制限するために2本の結合線B1を使用して結合される。繊維及びカーペットの洗浄には、ダスターは、最も外側の親水性不織布の外部上に配置されるベルクロ(Velcro)(登録商標)フックL1をさらに備える。これらのフックは、洗浄並びに髪の毛及び糸くずを拾い上げたり保持したりするように機能することができる。フックの市販例には、アプリックス社(Aplix Inc.)(米国ノースカロライナ州シャーロット、スティールクリークロード123000(123000 Steele Creek Rd., Charlotte, North Carolina, USA))により製造されたアプリックス(Aplix)963、964、731及び946が挙げられる。
ダスターパッド実施例11
図15に示されるダスターパッド実施例11は、ハンドル、親水性不織布、及び図10に示されるダスターパッド実施例6に類似する任意の固体コアを備える。設計の修正箇所は、取り付け部である。このダスターは、ハンドルに取り付けること又は手で使用することができるように設計されている。ダスターを手で使用することは、追加の圧力又はバフ仕上げが求められる作業に対してユーザーに柔軟性を提供する。ダスターパッド実施例11において、不織布Cは、ダスターの幅の約2倍以上である。この不織布は、より大きなポケット又はバッグのような開口を形成するために布自体の上に折り畳め、終端において結合することができる。ユーザーは、大きなポケットに手を入れるだけで、ダスターを手で使用することができる。ダスターは、この大きなポケットの下方に、器具のフォークを取り付け可能にする二重シールを保持している。この設計において、取り付けの代替手段は、図3及び4に示されるもののように意図されている。ユーザーの手を挿入するためのより大きなポケットは、ダスターに事前に形成されているか、又はユーザーが不織布を折り重ねること及びベルクロ等の接着用テープを使用して一緒に取り付けることにより形成される。代替実施形態では、2つ以上のより小さな連続したポケットがあり、大きなポケットに手全体を挿入するのではなく、ユーザーは、2つ以上のポケットに1本以上の指を挿入する。さらなる代替実施形態において、手をポケットに挿入するのではなく、不織布が、ダスターからの延長を作成するために使用される。これらの延長は、ユーザーの手でダスターを把持し、表面上を拭き取る手段を提供する。
摩擦試験:
理論に束縛されるものではないが、天然由来の親水性繊維の水より高い親和性は、収着部位として機能するヒドロキシル基の存在によるものであると考えられる。さらに、これらの収着部位は水を吸収するため、表面に対して「把持」又は摩擦ももたらすことになる。
本体が水平面を移動するとき、本体の重量と等しい力で表面を下に押す(即ち、本体に対する重力の引きに対して)。本体重量の増加は、接触する表面の相対運動に与えられる抵抗力の量の増加をもたらす。ダスターを、濡れた表面に対して押す場合、ダスターと水性媒体と表面との間の水素結合の度合いが、表面に対してダスターを押すのに必要な追加的な力の量を決定する。水素結合の度合いが高い程、それらの結合を壊すためにより多くの力が必要になり、従って、摩擦が大きくなる。水性媒体の水分子が、処理される表面及びダスター繊維組成物の両方に水素結合が可能な場合に、摩擦力は最大化される。表面及びダスターの両方が親水性であり、それぞれが高レベルの遊離ヒドロキシル基(‐OH)を含む場合、これは達成される。そのため、低濃度水性組成物が、ガラス表面にセルロースのダスターで使用された場合、高い摩擦が得られる。3つの基準の2つは、製品設計(水性組成物内の水の量及びダスターのセルロースの量)により直接制御することが可能である。向上されたダスター摩擦が、同時によりよい表面被覆及び改善された汚れ除去を提供するため、高い摩擦は、本発明のダスター/溶液の組み合わせにおける重要な設計パラメーターである。そのため、摩擦試験は、従来技術のダスターと独創的なダスターを差別化するのに役立つ。
湿潤表面摩擦は、オイル及び他の非水溶性親和力が水性組成物を備えるエマルションとして配合される組成物内でさえも生じることが分かった。例えば、家具用ツヤ出し剤の多くは、オイル及び炭化水素溶媒を含有する。これらの成分は、典型的には、表面摩擦を低減する潤滑性をもたらす。種々のダスター設計の摩擦試験を、以下に記載する。
「摩擦係数」試験方法
湿式環境においての摩擦を評価するために、さまざまな基材組成物のダスターが、「摩擦係数」試験を使用して試験される。この試験方法では、摩擦/剥離試験モデル225−1(トゥイング・アルバート・インスツルメント社(Thwing-Albert Instrument Company)(19154米国ペンシルベニア、フィラデルフィア(Philadelphia, PA, USA 19154))提供)を使用する。この機器は、材料の静止摩擦係数及び動摩擦係数の両方を測定するのに使用できる。ダスターの摩擦係数は、Fnと共に物体を押す垂直抗力又は垂直力で割った抵抗Frの抵抗力に等しい数字Uとして見なすことができる。静止力測定値とは、静止位置から表面に対して最初に押されたダスターにより生じる摩擦を示す。運動力測定値とは、表面に対してダスターが連続的に押されているときの摩擦を示す。
試験するサンプル材料の準備
試験するダスターサンプルを配置し、ダスターの長さ及び幅を決定する。縦(方向)寸法にダスターを配置し、幅寸法(ハンドルが取り付けられた長さに垂直の寸法)に平行に切断し、ダスター外縁部から2cm取り除く。次に、ダスターの幅に平行な方向になるようにサンプルを7cm幅に切る。試験用のダスターサンプルの寸法は、長さ7cmで、ダスターの実際の幅の寸法であるが、これは特定のダスターによって変わる。寸法はさまざまなダスターによって異なるが、典型的には、10〜20cmである。金属からなる200gのスレッドは、上面及び底面が2mm厚の密度の高い発泡体で覆われており、さらに防水のためにプラスチック積層材料でも覆われている。スレッドの寸法は、幅6.5cm、長さ6.5cm、厚さ1.5cmである。スレッドの底は、ダスターサンプルを取り付けるためにベルクロ(Velcro)フックを有する。6.5cm×6.5cmのスレッドは、ダスターサンプルの中心上に慎重に配置される。スレッドによりもたらされたユニット領域毎の圧力は、約5g/cm2である。この圧力は、湿式洗浄に使用されるダスターにより加えられる圧力の典型的な量をシミュレートする。
試験表面及び脱イオン水試験の準備
試験表面:
試験表面は、パティオドア又は窓等に使用されるような強化ガラス製の滑らかなタイルである。ガラスタイルは、幅7.5cm、長さ30.5cm、及び厚さ0.5cmである。
試験溶液−脱イオン水
試験手順:
1.スレッドの重量200gが表示されるまで、「スレッド」ボタンを繰返し押す(試験に使用されるスレッドの重量に対応する)。
2.20秒が表示されるまで、「試験時間」ボタンを繰返し押す。
3.「試験速度」ボタンを押して、スレッドの速度を1cm/秒に設定する(押圧速度、押圧試験、押圧戻りを確認するため)。
4.「戻る」スイッチを使用して、試験の開始位置にロードセルを配置する。
5.20%のIPA及び脱イオン水からなる溶液を使用してガラスを洗浄する。ペーパータオルでスライドを十分に拭き取る。脱イオン水を使用して洗浄を引き続き行い、ペーパータオルで完全に乾燥させる。ダスターの標準実幅が、ガラスタイルの長さに平行に位置するように、第1サンプルをガラスタイル上に配置する。スレッドの背部は、タイルの試験表面の後縁部の正面約3.0cmに位置すべきである。スレッド及びダスターサンプルは、スレッド上の留め具がロードセル上のフックと一列に並んでいるタイルの線の中心において一列に並ぶ。次いで、「ゼロ」スイッチを押して、ロードセルをゼロに合わせる。
6.留め具を使用して、サンプルと共にスレッドをロードセルに取り付ける。サンプルをそっと1度押し下げ、表面に接触させる。
7.「試験」スイッチを押して試験を開始する。ロードセルが、スレッド及び試験サンプルを引き摺って左から右に移動する。開始位置にあるスレッドの後縁部から終了位置にあるスレッドの前縁部を計測した、スレッドの移動距離は、約25cmである。
8.試験が終了すると、ロードセルは止まり、装置が静止摩擦係数(ST)及び動摩擦係数(KI)の測定値を表示する。乾式サンプルに対する動摩擦係数の測定値を記録する。
9.「戻る」スイッチを押して、スレッド及びサンプルを開始位置まで戻す。スレッド及びサンプルの留め金をロードセルから慎重に外す。20%IPA溶液でガラスタイルの表面を再洗浄し、ペーパータオルで磨いて乾かす。
10.試験ダスターサンプルを慎重に取り除き、重みを加える。次に、スレッドに再度取り付け、湿式摩擦試験の準備をする。ポンプスプレーボトル又はピペットを使用して、脱イオン水を0.8mLガラスタイルに直接適用する。溶液は、サンプル基材を備えるスレッドが、実験の開始位置に直接配置されている(左から右に計測される場合、タイルの端から約1cm、及び前方に計測される場合、タイルの後縁部から4cm)タイル領域の中心に適用されるべきである。洗浄溶液は、幅約5〜7cm(幅は、長手寸法がスレッドの方向に垂直であるように定められる)、長さ5〜7cm(長さは、寸法が稼働中のスレッドの方向に平行であるように定められる)の領域を備える円又は楕円形に適用されるべきである。スレッドを試験サンプルと共に、洗浄溶液上に直接配置する。サンプルをそっと1度押し下げ、溶液をいくらか吸収させて、表面に接触させる。次いで、「試験」スイッチを押して試験を開始する。
11.再び試験が終了すると、ロードセルは止まり、装置が静止摩擦係数及び動摩擦係数の測定値を表示する。「湿式」サンプルに対する静止及び動摩擦係数の測定値を記録する。
12.再び「戻る」スイッチを押して、スレッドを開始位置に戻す。タイルの表面から試験サンプルを取り除き、計量し、吸収した溶液の量を求める。吸収度は、ダスターサンプルが吸収した溶液の量を取り、表面に適用された溶液の量で割り、100を掛けることにより求められる。
13.20%のイソプロピルアルコール(以下IPAとする)を含む溶液を使用して試験タイルを洗浄し、ペーパータオルを使用してダスターがタイル上に残し得る余分な如何なる残渣も完全に拭き取る。この手順を3度繰返す。脱イオン水を使用して、タイルの上面を最後にもう一度拭き取り、乾燥するまで磨く。
14.タイルを試験装置に再配置する。スレッドを取り、拭き取って先の試験で残っている湿気を取り除く。第2のダスターサンプルを取り付ける。
15.工程4〜14を繰返し、サンプル1のダスターの2度目の繰返しのデータとして結果を記録する。
16.工程4〜14を、合計5度の繰返しになるようにあと3度繰返す。各結果の平均値(即ち、「乾式」及び「湿式」COF)を計算し、記録する。
17.別の種類のダスターのサンプルを5つ取り、各種類の材料において全手順を繰返す。
家具用ツヤ出し剤の試験表面及び試験の準備:
試験表面
試験表面は、木の床に使用されるようなポリウレタンで処理されたオーク材でできた滑らかな木製タイルである(市販例は、ブルース・ヒルデン厚板工業用床材ガンストック・プロダクト(Bruce Hillden plank engineered flooring Gunstock Product)コード番号E8311である)。タイルは、幅6.5cm、長さ30.5cm、及び厚さ1cmである。
試験溶液‐プレッジナチュラルビューティファニチャー(Pledge Natural Beauty Furniture)スプレーエアゾール(コードA13114435)
試験手順
1.スレッドの重量200gが表示されるまで、「スレッド」ボタンを繰返し押す(試験に使用されるスレッドの重量に対応する)。
2.20秒が表示されるまで、「試験時間」ボタンを繰返し押す。
3.「試験速度」ボタンを押して、スレッドの速度を1cm/秒に設定する(押圧速度、押圧試験、押圧戻りを確認するため)。
4.「戻る」スイッチを使用して、試験の開始位置にロードセルを配置する。
5.ペーパータオルにウィンデックス(Windex)ガラスクリーナーの溶液を使用して木製タイルを洗浄し、油で汚れた如何なる残渣をも取り除く。20%のIPA及び脱イオン水からなる溶液を使用して洗浄を引き続き行う。ペーパータオルでスライドを十分に拭き取る。脱イオン水及びペーパータオルを使用してさらなるすすぎ洗いを引き続き行い、完全に乾燥させる。ダスターの標準実幅が、ガラスタイルの長さに平行に位置するように、第1サンプルを木製タイル上に配置する。スレッドの背部は、タイルの試験表面の後縁部の正面約3.0cmに位置すべきである。スレッド及びダスターサンプルは、スレッド上の留め具がロードセル上のフックと一列に並んでいるタイルの線の中心において一列に並ぶ。次いで、「ゼロ」スイッチを押して、ロードセルをゼロに合わせる。
6.留め具を使用して、サンプルと共にスレッドをロードセルに取り付ける。サンプルをそっと1度押し下げ、表面に接触させる。
7.「試験」スイッチを押して試験を開始する。ロードセルが、スレッド及び試験サンプルを引き摺って左から右に移動する。開始位置にあるスレッドの後縁部から終了位置にあるスレッドの前縁部を計測した、スレッドの移動距離は、約25cmである。
8.試験が終了すると、ロードセルは止まり、装置が静止摩擦係数(ST)及び動摩擦係数(KI)の測定値を表示する。乾式サンプルに対する動摩擦係数の測定値を記録する。
9.「戻る」スイッチを押して、スレッド及びサンプルを開始位置まで戻す。スレッド及びサンプルの留め金をロードセルから慎重に外す。上記に記載の手順に従い、タイルの表面を再洗浄し、ペーパータオルで磨いて乾かす。
10.試験ダスターサンプルを慎重に取り除き、重みを加える。次に、スレッドに再度取り付け、湿式摩擦試験の準備をする。プレッジスプレー缶を取り、ゆっくりと振り、溶液を混ぜ合わせる。次に、約5〜7.6cm(2〜3インチ)離して、製品を木製タイルに約0.8mL直接スプレーする。家具用ツヤ出し剤は、サンプル基材を備えるスレッドが、実験の開始位置に直接配置されている(左から右に計測される場合、タイルの端から約1cm、及び前方に計測される場合、タイルの後縁部から4cm)タイル領域の中心に適用されるべきである。家具用ツヤ出し剤は、幅約5〜7cm(幅は、長手寸法がスレッドの方向に垂直であるように定められる)、長さ5〜7cm(長さは、寸法が稼働中のスレッドの方向に平行であるように定められる)の領域を備える円又は楕円形に適用されるべきである。スレッドを試験サンプルと共に、家具用ツヤ出し溶液上に直接配置する。サンプルをそっと1度押し下げ、溶液をいくらか吸収させて、表面に接触させる。次いで、「試験」スイッチを押して試験を開始する。
11.再び試験が終了すると、ロードセルは止まり、装置が静止摩擦係数及び動摩擦係数の測定値を表示する。「湿式」サンプルに対する静止及び動摩擦係数の測定値を記録する。
12.再び「戻る」スイッチを押して、スレッドを開始位置に戻す。タイルの表面から試験サンプルを取り除き、計量し、吸収した溶液の量を求める。吸収度は、ダスターサンプルが吸収した溶液の量を取り、表面に適用された溶液の量で割り、100を掛けることにより求められる。
13.ウィンデックス(Windex)溶液及びペーパータオルを使用して試験タイルを洗浄し、しっかりと磨き、家具用ツヤ出し剤が全て剥離されていることを確実にする。2、3度繰返す。20%のイソプロピルアルコール(以下IPAとする)を含む溶液を使用してすすぎ洗いを引き続き行い、ウィンデックス(Windex)がタイル上に残し得る余分な如何なる残渣をも十分に拭き取る。この手順を2〜3度繰返す。脱イオン水を使用して、タイルの上面を最後にもう一度拭き取り、乾燥するまで磨く。
14.タイルを試験装置に再配置する。スレッドを取り、拭き取って先の試験で残っている湿気を取り除く。第2のダスターサンプルを取り付ける。
15.工程4〜14を繰返し、サンプル1のダスターの2度目の繰返しのデータとして結果を記録する。
16.工程4〜14を、合計5度の繰返しになるようにあと3度繰返す。各結果(即ち、「乾式」及び「湿式」COF)の平均を計算し、記録する。
17.別の種類のダスターのサンプルを5つ取り、各種類の材料において全手順を繰返す。
種々のダスター構造(異なる不織布を使用した同じ設計のものを含む)は、上記の手順に従い試験される。試験する材料は親水性であり、度合いは摩擦測定に影響を与えると予測される。さらに、摩擦はまた、より大きい摩擦指数をもたらす、より小さい起状基材と共に、異なる表面の三次元トポグラフィーによって影響されることが予測される。これは、基材が巨視的により低い三次元の場合、表面接触に対し、よりよい基材によって促進される増大された水素結合のためである。種々の材料の親水性の度合いが異なるため、摩擦はまた、乾式及び湿式の両方の環境において、硬質表面上を「滑る」洗浄パッドの能力への影響又はこれらの材料の「動き」を判断することが可能であると予測される。試験する異なるサンプルはまた、表面特性の観点でも異なっている。他の材料がより不規則な表面接触を有する繊維束を備える一方、これらの材料のいくつかは、非常に滑らかな外側表面を有し、試験表面に多く接触する。滑らかな外側表面を有する基材材料により、材料のより広い表面が硬質表面と接触することから、より高い摩擦が生じると考えられている。
表2は、本発明に関するもの並びに本発明の範囲外である比較ダスターを含む試験するダスターを記載している。
Figure 0005027230
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表3のデータは、現在販売されているダスター比較1、2、3、及び4を示す。これらの全ては、静止及び重要なことに動の両方に対して0.65以下の湿式摩擦係数指数を有する。(サンプルの摩擦は、表面に対する拭き取りである)。さらに、これらのダスターの吸収効率はまた、70%以下である。比較すると、実施例1〜8は、全てが親水性繊維を若干含有する不織布繊維を含み、全てが0.65以上の静止及び動湿式摩擦係数測定値を有する。ほとんどの実施例はまた、実施例4を除いては、70%以上の吸収効率を有する。実施例4は、80%のポリエステル(PET)及び20%のレーヨンを含む不織布ストリップを使用して作成されている。レーヨン親水性繊維の低率が摩擦の増加に役立つ一方、材料の吸収性は、合成ポリエステル繊維の高率により制限される。実施例9は、100%のポリプロピレンでできた外側ストリップで構成されている。このストリップもまた、0.65以下の静止及び動摩擦係数を示し、さらにいくらかのレベルの親水性繊維を有する利益がある。一実施形態において、本発明による不織布は、少なくとも約20%の親水性繊維、別の実施形態においては少なくとも約25%の親水性繊維、別の実施形態においては少なくとも約30%の親水性繊維、さらに別の実施形態においては少なくとも約35%の親水性繊維、またさらに別の実施形態においては少なくとも約50%の親水性繊維を備える。一実施形態において、本発明のダスターの不織布は、少なくとも約0.65、別の実施形態においては少なくとも約0.75%、及び別の実施形態においては少なくとも約0.9の動摩擦係数を有する。別の実施形態において、動摩擦係数は、少なくとも約0.65、別の実施形態においては少なくとも約0.75、及び別の実施形態においては少なくとも約0.9であり、吸収性は、少なくとも約35%、別の実施形態においては少なくとも約45%、及び別の実施形態においては少なくとも約65%である。
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表4のデータは、表2に記載される同一のダスターを摩擦に対して比較したものであるが、表3に示されるガラス表面の代わりに木材表面を使用している。試験にはまた、脱イオン水の代わりにプレッジ家具用ツヤ出し剤を使用する。このように、表4に示される摩擦係数の数字は、一般的に、表3に示される摩擦係数の数字よりも低い。それにもかかわらず、傾向は同じである。具体的には、現在市販されているダスター比較1、2、3、及び4の全ては、プレッジ家具用ツヤ出し剤を使用し、実施例1〜8のダスターが示す測定値よりも低い湿式摩擦係数測定値を有する。実施例9は、100%のポリプロピレンでできた外側ストリップで構成されている。また、実施例1〜8のデータよりも低い静止及び動摩擦係数を示す。このことは、家具用ツヤ出し剤を使用して試験した場合でも、いくらかのレベルの親水性繊維を有することの利益を実証する。一実施形態において、少なくとも約0.4、別の実施形態においては少なくとも約0.475、及び別の実施形態においては少なくとも約0.5のプレッジ家具用ツヤ出し剤を使用した動摩擦係数を有する。
水性洗浄溶液及び分配:
洗浄及び光沢組成物は、エアゾール又は真空噴霧器等の連続流量供給を介して、あるいは引き金式、ポンプ式噴霧器等を介して供給される等の非連続流動を介して供給することができる。
連続供給システムからの出力の測定値は、1)噴霧器を整え、2)ボトルを事前計量し、3)供給装置を10秒間押圧し、4)ボトルを再計量し、5)事前及び事後の差異を測定することにより求められる。次にその数を10で割り、秒あたりの供給量を求める。
非連続供給システムからの出力の測定値は、1)噴霧器を整え、2)ボトルを事前計量し、3)供給装置を10回押圧し、4)ボトルを再計量し、5)事前及び事後の差異を測定することにより求められる。次にその数を10で割り、スプレー1回当たりの供給量を求める。
プレッジダスタープラス溶液の簡単な評価を実施した。製品をガラス製鏡の表面に1回スプレーし、4分の1に折りたたんだペーパータオルで乾燥するまで拭き取った。同じ手順を木材表面にも繰返した。結果は視覚的に評価された。プレッジダスタープラス溶液は、ガラス表面に、目立った白い、かすんだ外観を残した。プレッジダスタープラス溶液は、木材表面に、わずかに光沢のある外観を残した。理論に限定されるものではないが、結果は、プレッジダスタープラス組成物は、特により高濃度で使用された場合、木材への使用により適している設計であることを示唆する解析データを裏付ける。ガラス及び光沢のある表面に使用する場合、溶液の量は控え目に、又は残渣を制限するためにダスターに直接使用する必要がある。これはまた、製品の最も有効な使用法として製造業者から提供される使用説明書と一致する。
プレッジダスタープラス溶液の、木材、木材/積層体等の表面への使用はより好適であるが、プレッジダスタープラスダスターと共に使用した場合、斑点のある又は不均等な光沢をもたらす可能性がある。上述のように、これはダスターの合成及び繊維構造によるものである。この観察を前提として、さらに、より高濃度のオイル及びプレッジ家具用ツヤ出し剤等の光沢増強成分との処方は、基本的に合成ポリマーからなるダスターとの組み合わせで使用された場合、同様の斑点のある及び不均等の光沢結果を示すことが仮定される。
ツヤ又は光沢を改善するために設計された処方は、本発明の明細書で記載したもの等の親水性ダスターと共に使用された場合、より一貫した視覚的な仕上がりを達成すると認識され、さらに仮定される。典型的には、改善されたツヤ又は光沢を達成する処方は、少なくとも約0.5%、別の実施形態においては少なくとも約1%、別の実施形態においては少なくとも約2%、別の実施形態においては少なくとも約5%の固体濃度を必要とする。
技術的性能の比較:
洗浄、ダスティング及び最適化された湿式ダスター設計との組み合わせで使用される光沢増強溶液の効果を実証するために、一連の技術的性能試験が実施された。性能試験は、木材表面で実施されたが、これは改善されたツヤ又は光沢が所望される典型的な表面を象徴する。さまざまな異なる溶液は、100%の合成繊維からなるダスター及び50%以上の親水性繊維からなるダスターを含むさまざまな異なる様式のダスターを使用して試験される。
試験表面
面積が56cm×91cm(22インチ×36インチ)の滑らかなオーク材製矩形のコーヒーテーブル(リバーサイド・ファニチャー社(Riverside Furniture Corp.)(72903 アーカンソー州フォートスミス、ジェニーリンドロード 6815(6815 Jenny Lind Rd., Ft. Smith, Ar., 72903))により製造されたSKU#3902P)。
試験方法
任意の試験を始める前に、試験表面をウィンデックス(Windex)プラスペーパータオルを使用して洗浄し、次に20%IPA溶液ですすぎ洗いし、続いて脱イオン水で最終すすぎ洗いをし、ペーパータオルで乾燥させる。試験は、相対湿度50%及び22.2℃(72°F)の恒湿恒温の環境で実施される。
1.試験表面は、下記のダイアグラム1のように、表面に対して均等に広がった15の異なる場所に対して60度の位置で目盛付き光沢計(BYKガードナー(BYK Gardner)S‐No.765001、Cat No.4520)を使用して初期光沢に対して測定される。未処理表面の平均光沢及び標準偏差を記録する。理想的な試験表面は、60度の位置で試験された場合、約30〜50の初期光沢測定値を有する。木製表面が、ツヤに影響を及ぼす不規則な色を有する可能性があるため、各試験で全く同じ場所を測定するように注意しなければならない。異なる表面を調べて、表面全体にわたり光沢に適度な一貫性のある表面を見つける。
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2.適切なダスターハンドルに適切な試験ダスターを取り付けて振り、ダスターを膨らませる。
3.ダスターの表面全体に均等に約1mLの洗浄溶液を適用する。これは、噴霧器の出力によるが、典型的には2〜4回のスプレーで達成される。以下の試験では、水溶液の入った0.5mL出力のポンプ式噴霧器及び家具用ツヤ出しエマルションにはエアゾールを使用した。
4.次に、即座にダイアグラム2のように、試験表面に直接3回スプレーを適用する。各スプレーは、直径約7〜10cm、及び表面に適用される液体の合計は、約1.5mLであるべきである。エアゾールにおいては、1秒間ボタンを押すと、約0.5mLが放出される。
Figure 0005027230
5.左上隅から開始し、一番右隅にダスターを動かして表面を拭き取る。次に、方向を反転させ、左右に約9〜10回拭き取る。次に、一番左下隅へダスターを動かし、一番左上隅に動かす。拭き取り方向を反転させ、約12回、上下運動を続ける。指針としてダイアグラム3を使用。表面が拭き取られたら、タイマーを開始する。表面を完全に乾かし、完全乾燥するまでに要した時間を記録する。
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6.表面が乾燥した時点で、0〜4の基準を使用して光沢の均等性について表面を評価する。0は極めて均等な光沢であり、1は多少の斑点又は縞のある均等な光沢であり、2は中程度の斑点又は縞のある不均等な光沢であり、3は目立った斑点又は縞のある不均等な光沢であり、4は極めて目立った斑点又は縞のある不均等な光沢である。視覚評価後、最初の光沢が計測された全く同じ場所で、同じ光沢計を使用して表面を再計測する。
7.各状態に対して少なくとも4回の再現が実施されるべきである。再現のそれぞれのデータは平均される。データは、光沢度の視覚均等性、乾燥時間、及び光沢の変化として記録される。
試験する製品
溶液
洗浄及び光沢組成物−実施例1:
非イオン性界面活性剤1−0.45%
非イオン補助界面活性剤2−0.025%
両性補助界面活性剤3−0.025
エタノール溶媒−3%
水溶性光沢ポリマー−1%
ダウコーニング(Dow Corning)AF泡抑制剤−0.003%
防腐剤−0.005%
香料−0.1%
%固体−1.5
親水性不織布を使用した湿式ダスター−実施例1:
ハンドル保持用のポケットを形成するための取り付け層−1層30gsm合成バイコンポーネント繊維スルーエア+1層20gsm合成バイコンポーネントスパンボンド
吸収性コア−200gsmエアレイドコア(幅55mm×長さ150mm)
親水性不織布−28gsmセルロースティッシュ及び1層あたり26のストリップを形成する6mm幅に切断された17gsmスパンボンドポリプロピレン積層体を含むアルストロム(Ahlstrom)材料45gsmの10層(6層は単一シールを使用して結合され、4層は二重シールを使用して結合される)。
タウ繊維−存在せず
比較溶液1
354.4g(12.5オンス)エアゾール缶で販売されているプレッジナチュラルビューティ家具用ツヤ出し剤
比較溶液2
22.7g(0.8オンス)ボトルのキットの一部として販売されているプレッジダスタープラス洗浄及びダスター溶液
比較ダスター1
プレッジダスタープラスダスターは、取り付け部を形成する20gsm合成バイコンポーネントスパンボンド層の3層及び繊維束の形成に使用される約10gの50:50のポリエチレン:ポリエステルバイコンポーネントタウ繊維からなる。洗浄面にはその他の不織布は存在しない。試験の結果は、表5、6及び7に示される:
Figure 0005027230
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表5、6及び7に示される結果の主要な結論:
1.表5は、実施例1の親水性ダスターを使用した場合の乾燥時間は、比較ダスター1(合成プレッジダスタープラスダスターである)と比較すると、5〜25倍程速いことを示す。木材表面の迅速な乾燥時間は、利便性のみならず表面損傷の軽減に極めて重要である。プレッジ家具用ツヤ出し剤(比較溶液1)の場合、表面にあまりにも長くある場合、ウレタン仕上げに影響を及ぼす可能性のある炭化水素溶媒が処方内に大量に存在することを考えると、特に重要である。
2.表6は、いずれの溶液を試験した場合においても、比較ダスター1(合成プレッジダスタープラスダスターである)を使用したものと比較すると、実施例1の親水性ダスターを使用したものは、はるかに一貫した「視覚的な光沢の仕上がり」を示す。
3.表6の視覚等級として記録された光沢のより高い一貫性はまた、表7に示される光沢測定値にも示される。これは、処理前及び後に測った光沢測定値の標準偏差における平均変化によって示される。実施例1の親水性ダスターを使用した場合の結果は、比較ダスター1(プレッジダスタープラスダスターである)を使用した場合の結果と比較すると、標準偏差において約1〜1.5単位程低い。試験をした3つの化学作用のうちの2つにおいて、実際の平均光沢もまた、親水性ダスターを使用して試験した場合は、さらに高い。実施例1の溶液及び比較ダスター1の試験は、より高い光沢の平均変化だけでなく、より高い標準偏差も示す。これは、光沢のある領域と光沢のない領域との対比がより増大したことを意味する。これは、他の溶液と比較すると、実施例1の溶液の全体の光沢増強が高いことによるものであろう。
全般的に、ポリマー、オイル等を含む光沢増強成分を含んだ化学作用を使用した場合、親水性ダスターは、より速い乾燥及びより一貫した光沢増強をもたらす。
ダスティング及び洗浄組成物:
木材から電子機器、ガラスまでさまざまな表面上で使用するマルチ表面ダスティング及び洗浄用溶液は、上記の%固体分析を使用して測定される低濃度の非揮発性洗浄剤を有する。%固体の量は、約1.0%未満、別の実施形態においては多くとも約0.75%、別の実施形態においては多くとも約0.5%、及び別の実施形態においては多くとも約0.3%である。一方、木材、木材積層体、花崗岩、及びプラスチック等の硬表面から革及び室内装飾材料を含む柔らかい表面に対して有用である洗浄、ダスティング及び光沢増強溶液は、典型的には、%固体により測定される非揮発性洗浄剤の高い数値を有する。一実施形態において、%固体の量は、少なくとも0.5%、別の実施形態において約0.75%〜約10%、別の実施形態において約1%〜約5%である。
最適な洗浄、ダスティング及び光沢増強溶液は、等方性水性組成物又は水性媒体及び高濃度のオイルを含有するエマルションとして処方することができる。本明細書で使用される場合、等方性という用語は、芳香成分がない限り、透明である溶液を指す。高濃度の芳香成分は、かすんだ又はさらに濁った組成物をもたらす。等方性溶液において、芳香成分を除いたオイルの濃度は、多くとも約0.25%である。本明細書のエマルションは、典型的には、乳白色であり、芳香成分を除く少なくとも0.25%の増加した油分を有する水中油型エマルションである。
等方性水性組成物:
等方性水溶性化学は、さまざまなタスクに使用することができ、硬いものから柔らかいものまでさまざまな表面に適応できるという点から有益である。この持ち味は、特定の洗浄タスクにより決まる。例えば、ガラス表面等に対して少ない塗膜/縞で十分な洗浄が求められる場合、組成物は、典型的には、低濃度で残渣の少ない界面活性剤を使用する。より十分な洗浄が求められ、塗膜/縞がそれほど目立たない場合は、より高い濃度で異なる種類の界面活性剤が使用される。光沢増強が求められる場合は、水溶性ポリマーが加えられる。
ツヤ(光沢)増強用の例示的な水溶性ポリマーは、ポリアクリル酸塩及びポリメタクリル酸ポリマー及びコポリマー、並びにポリビニルピロリドンポリマー及びコポリマー由来のものである。例えば、米国特許第4,869,934号は、モノマーとの重量比が約2:1〜約3:1の1%〜13%のスチレンアクリルコポリマー、共重合(メタ)アクリレート‐(メタ)アルキルアクリレート基からなる第2のコポリマー、一時的及び永続的な可塑剤、アンモニア、及び他微量から基本的になる床ツヤ出し及びコーティング組成物を開示する。本発明のダスター組成物の他の例示的なポリマーは、剥離可能な組成物である。国際公開第95/00611号は、アルキルピロリドン界面活性剤を含み、ビニルピロリドン光沢ポリマーからなる堅木の床用洗浄組成物を開示する。
一実施形態において、高水性光沢増強溶液は、2004年10月5日に出願された米国特許出願公開第2005/0096239(A1)号(バルナバ(Barnabas)ら)に記載されている。この出願は、特定のポリマー(木材表面上にツヤの増強をもたらすスチレンアクリルコポリマー)を記載する。スチレンのアクリルに対する比は、約2:1〜約1:2である。剥離性は、ポリマーの分子量の変化及び水性組成物に組み込まれているポリマーの濃度の変化を介して、コポリマーの微調整ができる。本発明の親水性ダスターとの組み合わせで使用される場合、本明細書に記載の処方は、木材及び木材積層体家具、プラスチック及び金属家具等の多くの非床表面上の使用に有益であることが分かった。一実施形態において、水性組成物及び本発明の親水性ダスターと使用するためのポリマーの濃度は、約0.5重量%〜約10重量%、別の実施形態においては約0.75重量%〜約5重量%、別の実施形態においては約0.75重量%〜約4重量%の水性組成物である。
水性及びオイルエマルションの組成物:
木材は天然材料であるため、乾燥、ひび割れ、又はシミを含む老朽の影響を受けやすい。水及びオイルを含むエマルションは、洗浄、ダスティング、及び光沢増強の範囲を超えて栄養分及び保護等の利益を加えるため、木材に対して有益であり得る。典型的には、エマルションとして処方される家具用ツヤ出し剤は、当該技術分野において周知である。典型的には、家具用ツヤ出し剤は、A)ワックス、ポリマー、及びオイルを含むツヤ出し剤、B)溶媒、特に蓄積を最小化するためにツヤ出し剤に使用される非水溶性物質を、溶解及び軟化するのに必要な炭化水素溶媒、C)水及びオイルを均一のエマルションにする乳化剤/界面活性剤、D)ツヤ出し剤をエアゾールとして分配するのを容易にする任意の推進剤、及びE)防腐剤、着色料、香料、さび止め剤、及びツヤ出し研磨剤を含む任意の他の成分を含む成分を有する。
親水性ダスターに有用なエマルションの例示的な実施形態は、当該技術分野において説明され、本明細書において、1989年3月7日に出願された米国特許第4,810,407号(ポール・E・サンドビック(Paul E. Sandvick))、1992年5月12日に出願された同第5,112,394号(エリック・J・ミラー(Eric J. Miller))、1992年2月4日に出願された同第5,085,695号(ランデン(Randen)ら)、1995年3月14日に出願された同第5,397,384号(カレン・ウィズネスキー(Karen Wisniewski))、2005年8月16日に出願された同第6,930,080(B2)号(ムーディクリフ(Moodycliffe)ら)、2003年11月25日に出願された同第6,652,632(B2)号(ムーディクリフ(Moodycliffe)ら)に挙げられるものが参照される。例示的なエマルションは、エマルションの少なくとも0.25重量%、別の実施形態においてはさらに少なくとも0.5重量%、及び別の実施形態においては少なくとも約1重量%のシリコーンを有する。
水溶液構成成分:
光沢増強利益のためのポリマーに加え、組成物は、所望により、界面活性体、親水性ポリマー、有機洗浄溶媒、泡抑制剤、香料、及び他の補助剤を含む。例示的な水溶性構成成分は、プロクター・アンド・ギャンブル社に譲渡された2006年8月7日に出願のシェリー(Sherry)及びポリチッチオ(Policicchio)による米国出願特許第____号に見出せる。
市場性の高いスターターキット及び詰め替えを含むシステム設計:
単一ダスタースターターキット及び詰め替え
一実施形態において、本発明は、ダスター及びダスター(1〜10)の所定量に好適なハンドルを含むスターターキットに関する。各ダスターは、親水性不織布層、束状繊維、及びダスターハンドルの拭き取り部の近くに位置するコアを含む。スターターキットはまた、水性洗浄溶液を内蔵する別個の容器、所望により、ダスターハンドルに開放可能なように取り付けられる前記容器を備える。一実施形態において、溶液容器は、水性洗浄溶液を適用する手段を含む。ダスターハンドルの取り付け部は、一実施形態において、ハンドルの拭き取り部の基部に対して70°〜160°の角度を形成する。繊維束は、ポリエステル「タウ」繊維であり、親水性不織布層は、約25%以上のセルロース繊維を含み、複数のストリップに切断される。ダスターコアは、一実施形態においては切断されていない。互いに対する親水性不織布層、束状繊維、及びコアの例示的な配列は、設計1〜5に記載される。別の実施形態において、スターターキットダスターは、束状繊維に欠け、ダスター構造は、設計6に記載されるものに類似する。上記のスターターキットは、詰め替えシステムと共に市販及び販売される。一実施形態において、溶液を含む詰め替え容器は、スターターキットが提供するよりも、洗浄、ダスティング、又はツヤ出し溶液の多い量を内蔵するように提供される。詰め替え容器は、スプレー装置は備えていない。代わりに、消費者は、スターターキットに提供されるスプレーボトル容器内に詰め替え容器の内容物のいくらかを分配するように、図及び/又は文字を使用して指示される。所望により、ダスターの詰め替えもまた提供されるが、詰め替えシステム内のダスターの数のほうが、スターターキットに提供されるダスターの数よりも多い。ダスターの詰め替えパッケージは、所望により、1つ以上のハンドルを含む。さらなる実施形態において、本発明に記載のダスターは、任意の溶液なしで独立した物品として販売されてもよく、溶液は、任意のダスターなしで独立して販売されてもよい。
湿式ダスター及び関連した水溶性化学スプレーは、使用説明書と共に提供される。最良の結果を出すには、繊維束状層は、存在する場合、始めに乾式ダスティングに使用される。次に、湿式ダスティング及び洗浄の前に、所望により、ダスターを振って束状繊維に蓄積されたホコリを廃棄区域内で全部取る。これは、親水性不織布層の予想される汚れを最小化する。湿式ダスティングには、ダスターを湿らせるのに十分な水性化学溶液をダスターに1〜5回スプレーする。スプレーの回数は、作動スプレー量及びホコリを取る表面積によって決まり、ダスターを続けて湿らせておくには、必要に応じてスプレーする。湿式洗浄又はツヤ出しには、表面に直接スプレーする。ユーザーは、表面のツヤ出しには汚れていないダスターで始めることが指示される。次は、スプレーしたあと、表面が乾燥するまで拭き取る。所望による、表面が乾燥した時点での追加の拭き取りは、余分なツヤ出し剤を磨き取るのに役立つ。表面を洗浄した後又は磨いた後で、同じダスターを、引き続きダスティングに使用することができる。所望により、スプレー溶液は、他のダスターシステムと共に使用することができ、ダスターは、代替洗浄、ダスティング、及びツヤ出し溶液との組み合わせで使用することができるという説明がさらなる説明書及び宣伝で提供される。
2つのダスタースターターキット及び詰め替え:
所望により、1つ以上のキットは、別個の乾式及び湿式ダスター用に販売及び市販される。これは、乾式ダスターに存在するコーティングに水溶液が悪影響を与えるため、湿式/乾式ダスターの組み合わせでの使用は制限されるが、繊維束上の粘着性及び疎水性コーティングを高める性能の利益としては、最適な乾式及び湿式ダスティング/ツヤ出しを提供する。別個の乾式ダスターの使用は、ダスター及び関連したコーティングの繊維束含量の増加に対する柔軟性を最大化する。従って、一実施形態において、1つ目は乾式ダスティング用に特別に設計され、2つ目は湿式ダスティング用に特別に設計された、2つの別個のダスターが市販される。代表的な乾式ダスターは、既にスウィッファーブランドの銘柄で市販されている。一実施形態において、湿式ダスターは、タウ繊維を除く、吸収性コアとの組み合わせの複数の親水性不織布ストリップからなる。この設計は、図6に示される。乾式及び湿式ダスターは、一緒に単一のスターターキットに組み込まれてもよいし、又は別個のスターターキットで販売され、最適なダスティング性能のために一緒に宣伝されてもよい。別の実施形態において、湿式ダスターのスターターキットは、図3に示されるアダプター等の追加の取り外し可能なアダプターを有することができる。使用説明書では、湿潤面は、洗浄溶液と共に使用されるべきであるが、乾燥面は、最適な性能のために乾燥状態を保つべきであると説明する。一実施形態においての説明書は、乾式又は湿式ダスターのいずれか1つは廃棄されるが、もう一方は、ホコリを取る又は洗浄する耐久力又は能力がまだ残っているようであれば再利用されると説明する。これは、2つのダスターシステムの利点のうちの1つである。
一体型ダスタースターターキット及び詰め替え:
最適な乾式及び湿式ダスティングを提供することに対する一代替実施形態は、図13の設計9として示されるもの等の一体型ダスターである。スターターキット及び詰め替えは、「単一ダスタースターターキット及び詰め替え」の項に上述されるものと類似する。重要な相異は、使用説明書に、湿潤面が過度に飽和した場合、乾燥面は最適な性能のためには乾燥している必要があるので、ダスター全体を取り換えるべきだと説明されていることである。ミシン目が加えられていて、それによって乾燥及び/又は湿潤部が互いから剥離可能である場合、説明はもっと適した「2つのダスタースターターキット及び詰め替えシステム」に使用されているものを用いて修正される。
ウェットタイプのダスタースターターキット及び詰め替え:
所望により、キット及び詰め替えは、ウェットタイプのダスターとして販売されてよい。この実施形態において、ウェットタイプのダスターは、再び閉じることのできるパウチ、容器、又はタブ型容器内に包含され得る。スターターキットは、パッケージ化されたウェットタイプのダスターがハンドルと共にカートに入れられて販売される。一実施形態において、乾式ダスターはスターターキットに加えられ、乾式及び湿式ダスティングを提供する。所望により、ハンドルは、単にウェットタイプのものとセットになっていてもよい。
本特許に記載のダスターは、一実施形態において、適用することが可能な容器と共に使用される。適用装置は、当該技術分野において即知の任意のものであり得る。適用装置は、噴霧器により達成される。本明細書で使用されるスプレー装置の非限定的な実施例には、ポンプ式噴霧器、トリガー噴霧器、及びエアゾールが挙げられる。
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく限定されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図している。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
本明細書を通じて与えられる全ての最大数値限定は、それより小さい数値限定を、こうしたそれより小さい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように包含すると理解されるべきである。本明細書を通じて与えられる全ての最小数値限定は、それより大きい全ての数値限定を、こうしたそれより大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように包含する。本明細書を通じて与えられる全ての数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内にある、全てのより狭い数値範囲を、こうしたそれより狭い数値範囲が本明細書に明確に記載されているかのように包含する。
他に指定がない限り、本明細書の明細、実施例、及び請求の範囲におけるすべての割合、比率、及び百分率は重量基準であり、すべての限度数は、当該技術分野において許容可能な通常の程度の精度で使用される。
「発明を実施するための形態」で引用した全ての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを容認するものと解釈されるべきではない。本明細書における用語のいずれかの意味又は定義が、参照することにより組み込まれる文献における用語のいずれかの意味又は定義と対立する範囲においては、本明細書においてその用語に付与した意味又は定義を適用するものとする。
本発明の特別な実施形態を図示し、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることは当業者には自明であろう。従って、本発明の範囲内にある、かようなすべての変更及び修正を、付加された特許請求の範囲でカバーするものとする。

Claims (9)

  1. 縦軸を有するダスターパッド及び洗浄組成物を含むキットであり、前記ダスターパッドが、2つの面を含み、第1の面及び第2の面は互いに対向しており、
    前記第1の面はタウ繊維を含み、
    前記第2の面は、
    洗浄される表面に接触することができる親水性不織布繊維を含み、前記縦軸から両方向に外側に広がったストリップを有する少なくとも1つの層と、
    ハンドルに取り付けることができる少なくとも1つの不織布層と、を含み、これによって、前記ダスターパッドは、前記第1の面または前記第2の面のいずれかをハンドルから前記ダスターを除去することなく表面に接触させながら使用でき、
    前記洗浄組成物が、洗浄組成物の少なくとも0.5重量%の固形分を含み、スプレーボトルに配置されることを特徴とする、キット。
  2. 少なくとも1つの繊維束層をさらに備える、請求項1に記載のキット。
  3. 少なくとも1つの吸収性コアをさらに備える、請求項1及び2に記載のキット。
  4. 前記少なくとも1つの親水性不織布層が、複数のストリップを備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載のキット。
  5. 前記少なくとも1つの親水性不織布層が、積層体を備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載のキット。
  6. 前記少なくとも1つの親水性不織布層が、2層積層体を含む、請求項1に記載のキット。
  7. 1つ以上の補強層をさらに備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載のキット。
  8. 少なくとも1つの洗浄領域をさらに含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載のキット。
  9. 前記洗浄組成物が、前記洗浄組成物の少なくとも5重量%の固形分を有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載のキット。
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