JP4329766B2 - 化粧肌清浄用シート - Google Patents

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本発明は、皮脂等の油性汚れと汗や塩類等の水性汚れとが付着している皮膚を簡便に清浄化することのできる化粧肌清浄用シートに関する。特に、ファンデーション等のメイクを崩さずに、皮膚を簡便に清浄化することのできる化粧肌清浄用シートに関する。
近年、皮膚、特に顔面に付着している汚れを除去するための皮膚清浄用シートが市販されている。このような皮膚清浄用シートは、主として皮脂等の油性汚れを除去する油性物質吸収ドライシートと、主として汗や塩類等の水性汚れを除去する水性清浄液含浸ウェットシートとに大別される。
一般的な油性物質吸収ドライシートとしては、天然パルプ、楮、ミツマタ、麻等の繊維原料を高度に叩解した後に抄紙することによりシート化し、更にハンマー等による繰り返し打撃による圧延やカレンダー法等により薄葉化したシートや、表面に多数のミクロポアを有するソフトなプラスチックスフィルムが挙げられる。このようなドライシートは、ファンデーション等のメイク表面上に浮き出た皮脂や化粧くずれ等の油性汚れを、メイクを崩さずに吸収除去することができ、従ってテカリや化粧くずれを防ぐことができる。(特許文献1)
また、一般的な水性清浄液含浸ウェットシートとしては、親水性繊維の不織布に、水性化粧水を含浸させ、必要に応じ、皮膚にサラサラ感を付与する粉体をシート表面又は裏面に付着させたウェットシートが知られている。このようなウェットシートは、ファンデーション等のメイク表面上に浮き出た汗や塩類等の水性汚れを、メイクを崩さずに除去することができ、洗顔したようなさっぱり感を使用者に与えることができる。(特許文献2)
特開平11−290127号公報 特開平9−201227号公報
しかし、上述したような油性物質吸収ドライシートの場合、汗やそれに含まれる塩類及び水溶性蛋白質等の水性汚れを除去できないという問題があった。また、プラスチックスフィルムを使用した油性物質吸収ドライシートの場合には、肌触りが良くないという問題もあった。
一方、上述したような水性清浄液含浸ウェットシートの場合には、油性汚れを十分に除去することができず、テカリや化粧くずれを十分に防止できないという問題があった。
本発明は、メイク表面に浮いた皮脂等の油性汚れと汗や塩類等の水性汚れとを、メイクを崩すことなく手軽に除去でき、しかも良好な肌触りを有する化粧肌清浄用シートを提供することを目的とする。
本発明者らは、(i)油性汚れを吸収除去する油性物質吸収層と、水性汚れをふき取り除去あるいは吸収除去する水性清浄液保持層とを積層一体化することにより、一つのシート材料で手軽に油性汚れと水性汚れとを化粧肌から除去できること、(ii)油性物質吸収層と水性清浄液保持層とを不織布から構成することにより化粧肌清浄用シートに良好な肌触りを付与できること、(iii)油性物質吸収層と水性清浄液保持層との間に非透液層を設けることにより水性清浄液の油性物質吸収層へのしみ出し(裏写り)を防止し、水性清浄液の有効利用を可能とすると共に、水性汚れの拡散を防止できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、油性物質吸収性不織布からなる油性物質吸収層と、水性清浄液が水性清浄液保持性不織布に保持されてなる水性清浄液保持層と、それらの間に設けられた非透液層とから構成されている化粧肌清浄用シートを提供する。
本発明の化粧肌清浄用シートによれば、皮脂等の油性汚れと汗や塩類等の水性汚れとが付着している皮膚を簡便に清浄化できる。特に、ファンデーション等のメイクを崩さずに、皮膚を簡便に清浄化することができる。
本発明の化粧肌清浄用シートは、図1に示すように、油性物質吸収層1と、水性清浄液保持層2と、それらの間に設けられた非透液層3とが積層された構造を有する。この場合、少なくとも隣接する層同士(即ち、油性物質吸収層1及び非透液層3、並びに非透液層3及び水性清浄液保持層2)が同種の熱可塑性物質を含有することが好ましい。隣接する層同士が同種の熱可塑性物質を含有すると、両層を熱融着により強固に接着することができる。ここで、「同種の熱可塑性物質」とは、熱可塑性樹脂成分の構造が類似(主たる構造が一致)しており、互いに良好な相溶性を示す物質同士を意味する。
油性物質吸収層1は、油性汚れを吸収除去するための層であり、油性物質吸収性不織布から構成する。好ましくは親油性の熱可塑性樹脂のフィラメントから形成された不織布ドライシートから構成する。
このような熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂;ナイロン等のポリアミド系樹脂;ポリアクリル酸エチル等のポリアクリル系樹脂;ポリウレタン系樹脂;セルロース系樹脂;ポリ乳酸系樹脂;及びこれらの誘導体(例えば、これらの樹脂を構成するモノマーに他のモノマー成分が共重合した共重合体)等が挙げられる。これらは、2種以上を混合してブレンドポリマーとして使用することもできる。
また、これら熱可塑性樹脂には、その親油性を向上させたり、柔らかさを向上させる目的で適宜添加剤を加えることができる。このような添加剤としては、ブタジエンオリゴマー、イソプレンオリゴマー等の液状ゴム、石油樹脂、クマロン樹脂、塩素化パラフィン、シリコーン油、流動パラフィン、ポリエチレンワックス等が挙げられる。
また、油性物質吸収層1には、油性汚れの吸収表面積を増大させるために多数の微孔が形成されていることが好ましい。油性物質吸収層1に多数の微孔を形成する手法としては、不織布の製造方法の一種であるメルトブローン法を利用することが使用時の肌への感触(使用感)を改善できる点で好ましい。具体的には、熱可塑性樹脂を溶融紡糸する際に、紡糸ノズルの出口に高温高圧の空気流を吹き出させて紡糸直後の繊維を延伸及び開繊して極細繊維とし、その極細繊維を捕集コンベア上に集積してシートとし、その後に熱エンボス処理、カレンダー処理等により薄様化して微孔を形成すればよい。特にカレンダー処理することにより、油性汚れ吸収した部分とその周囲との間の光の透過性を相違させることができ、油性汚れを吸収したか否かを目視確認することが可能となる。
油性物質吸収層1の厚みは、10〜300μm、好ましくは20〜200μmである。
水性清浄液保持層2は、水性汚れをふき取り除去あるいは吸収除去するための層であり、水性清浄液を水性清浄液保持性不織布に保持させて構成する。ここで、水性清浄液の保持の程度としては、水性清浄液保持性不織布に対し好ましくは100〜500重量%である。
水性清浄液保持性不織布としては、例えば、天然繊維もしくは合成繊維の不織布を使用することができる。具体的には、レーヨン、アセテート、アクリル、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリアミド、コットン等の繊維もしくはこれらの2種以上を混紡した繊維からなる不織布や、湿式又は乾式パルプシート等が挙げられる。中でも、隣接する非透液層との熱融着を可能とする点から熱可塑性樹脂繊維を含有する不織布であって、且つ良好な水性清浄液保持性を確保する点から親水性繊維を好ましくは20重量%以上含有する不織布を好ましく使用することができる。具体的には、ポリオレフィン短繊維含有のセルロース系、アクリル系もしくはナイロン系又はこれらの混合系不織布が挙げられる。
なお、水性清浄液保持性不織布に含有される熱可塑性樹脂繊維と非透液層3を構成する熱可塑性樹脂との関係は、両者の熱融着を強固にする点から分子構造が類似(主たる構造が一致)しており、互いに良好な相溶性を示す物質同士であることが好ましい。
水性清浄液保持層2で水性清浄液としては、公知の化粧水、清浄液、乳液等を使用することができ、特にエタノールや界面活性剤水溶液などの皮脂溶解成分を含有することが好ましい。
更に、水性清浄液には、皮膚にサラサラ感を付与し、洗顔したようなさっぱり感を使用者に感じさせる不溶性粉体を含有することがより好ましい。
不溶性粉体としては、水性清浄液保持層2を構成する水性清浄液や皮膚表面の油性汚れや水性汚れに対し不溶性の種々の粉体を使用できる。例えば、シリカ、アルミナ、タルク、カオリン、マイカ、雲母チタン、ゼオライト、グンジョウ、亜鉛華、酸化鉄等の無機粉体や、ナイロン、ビニル系ポリマー、ジメチルシリコーン架橋エラストマー、ポリメチルメタクリレート、メタクリレート−アルキレンジメタクリレート共重合体等のポリマーからなる有機粉体を使用することができる。これらの不溶性粉体は、多孔質であっても非多孔質であってもよい。特に肌感触を向上させてサラサラ感を付与する粉体と、多孔質のポリマーやシリカ等の吸油性粉体とを混合して使用することが、良好な肌感触とサラサラ感とを共に持続させることができるので好ましい。
上述の不溶性の粉体の好ましい粒径としては、良好な肌感触を得るために平均粒径が1〜30μmであることが好ましい。
なお、このような不溶性粉体を皮膚に展着させるために、水性清浄液保持性不織布の空隙(即ち、平均細孔直径)を1〜30μm程度に小さくすることが好ましい。空隙を小さくするためには、パルプやレーヨン等の極細繊維や、フィブリル化や分割し易いアクリル繊維やレーヨン繊維から水性清浄液保持性不織布を構成することが好ましい。
水性清浄液保持層2の厚みは、100μm〜5mm、好ましくは500μm〜1mmである。
非透液層3は、水性清浄液保持層2を構成する水性清浄液の油性物質吸収層1へのしみ出し(裏写り)を防止するための層であり、また、油性物質吸収層1が吸収した油性汚れを水性清浄液保持層2側に移動させない層である。そのような非透液層3としては、化粧肌清浄用シートの使用感を向上させる目的で柔らかい材質のシート又はフィルムから構成することが好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン−ポリプロピレンブレンドポリマー等のポリオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂;ナイロン等のポリアミド系樹脂;ポリアクリル酸エチル等のポリアクリル系樹脂;ポリウレタン系樹脂;セルロース系樹脂;ポリ乳酸系樹脂等の熱可塑性樹脂のシート又はフィルムが挙げられる。更に、これら熱可塑性樹脂のシート又はフィルムには、親油性を向上させたり、柔らかさを向上させる目的で適宜添加剤を加えることができる。このような添加剤としては、ブタジエンオリゴマー、イソプレンオリゴマー等の液状ゴム、石油樹脂、クマロン樹脂、塩素化パラフィン、シリコーン油、流動パラフィン、ポリエチレンワックス等が挙げられる。
以上説明した本発明の化粧肌清浄用シートの特に好ましい実施態様は、油性物質吸収層をポリプロピレンメルトブローン不織布から構成し、非透液層をポリプロピレン−ポリエチレンブレンドポリマーフィルムから構成し、水性清浄液保持層を芯鞘複合短繊維(芯ポリプロピレン;鞘ポリエチレン)を混入した湿式水流交絡不織布(構成繊維=アクリル短繊維、パルプ)から構成される態様を挙げることができる。ここで、湿式水流交絡不織布への芯鞘複合繊維の混入率は、少なすぎると水性清浄液保持層と非透液層との接着性が不十分であり、多すぎると水性清浄液保持層が硬くなり肌触りが劣化するので、好ましくは10〜30重量%である。この態様によれば、通常の使用では各層間での剥離がなく、全体を薄くすることができ、使用感が向上する。
また、本発明の化粧肌清浄用シートが油性汚れを吸収したことを視認し易くするために、各層に着色を施してもよい。この場合、各層の色を互いに異ならせ、特に非透液層の色を濃くしてコントラストを出やすくすることが好ましい。
図1に示す本発明の化粧肌清浄用シートは、例えば、ホットメルト接着剤を使用して油性物質吸収性不織布と非透液性の熱可塑性樹脂フィルムと水性清浄液保持性不織布とを積層し、その後にその水性清浄液保持性不織布に水性清浄液をスプレーして保持させることにより製造することができる。このように水性清浄液をスプレーして保持させることにより、粉体を水性清浄液保持性不織布の表面に効率良く存在させることができる。
また、上述したように本発明の化粧肌清浄用シートを製造する場合、少なくとも隣接する層同士に同種の熱可塑性物質を含有させ、熱融着にて互いに接着した後、水性清浄液保持性不織布に水性清浄液をスプレーして保持させることが好ましい。従って、油性物質吸収性不織布、非透液性の熱可塑性樹脂フィルム及び水性清浄液保持性不織布に同時に同種の熱可塑性物質を含有させてもよいが、油性物質吸収性不織布と非透液性の熱可塑性樹脂フィルムとに同種の熱可塑性物質(第1の熱可塑性物質)を含有させ、非透液性の熱可塑性樹脂フィルムと水性清浄液保持性不織布とに別の同種の熱可塑性物質(第2の熱可塑性物質)を含有させてもよい。この場合には、非透液性の熱可塑性樹脂フィルムが同時に第1の熱可塑性物質及び第2の熱可塑性物質を含有することになる。
また、各層を積層する際、各層間の接着は対向面の全面で接着してもよいが、化粧肌清浄用シートに良好な柔らかさと使用感とを付与するために、部分的に接着することが好ましい。
本発明の化粧肌清浄用シートは、通常、密閉袋に収納して保存し、使用時に、密閉袋から化粧肌清浄用シートを取り出して使用する。例えば、油性物質吸収層側で皮膚あるいはメイクの表面に浮き出た皮脂等の油性汚れを吸収除去し、そして水性清浄液保持層側で水性汚れを除去する。従って、本発明の化粧肌清浄用シートによれば、一つのシートの表裏を使用することにより皮膚表面、あるいはメイクの表面に浮いた油性汚れと水性汚れを、メイクを崩さずに簡便に除去することができ、化粧の持ちを飛躍的に向上させることができる。
実施例1
目付30g/m2の親水性不織布{アクリル繊維:芯鞘複合繊維(芯ポリプロピレン(PP)/鞘ポリエチレン(PE)):パルプ=45:20:35(重量比)の混合繊維から得られた湿式スパンレース不織布}(以下、Vと略する)に、40g/m2のPP−PEブレンドポリマーフィルム(PP:PE=50:50)と、更に50μm厚のカレンダー処理済みの微多孔性PPメルトブローン不織布とを重ね、両面からヒートシーラーでミシン目状に融着し、そして以下の表1の水性化粧液(pH=4.3)を表2に示す吸水率になるまで前述の湿式スパンレース不織布側からスプレーした。このようにして得られた積層体を10cm×5cmにカットし、図1に示す化粧肌清浄用シートを得た。
比較例1〜比較例5
表2の層構成の化粧肌清浄用シートを、実施例1の操作に準じて作製した。
Figure 0004329766
(評価)
実施例1及び比較例1〜5の化粧肌清浄用シートを用いて、10名の専門パネラーに皮膚に浮き出ている汚れを除去してもらい、「さっぱり感」及び「肌感触」については官能評価した。また、「油性汚れ除去性」、「水性汚れ除去性」、「水性清浄液の裏写り性(液裏写り性)」、「ヒートシール性」及び「皮脂の目視確認性」について以下に説明する基準に従って評価した。評価結果を表2に示す。
(1)油性汚れ除去性
前腕内側部に、人工皮脂(モデル皮脂汚れ)を一定量(W1)塗布し、その塗布部に化粧肌清浄用シートをその油性物質吸収層が接触するように載せ、シートの上から手で9.8kPa(100gf/cm2)の圧力で5秒間押さえ、人工皮脂を除去した。この操作の後の化粧肌清浄用シートの重量を測定し、次式に従って除去率を算出した(ここで、清浄前の化粧肌清浄用シートの重量=W2、清浄後の化粧肌清浄用シートの重量=W3)。
Figure 0004329766
得られた除去率について以下の基準で3段階に評価した。
ランク 基準
○: 除去率が80%以上
△: 除去率が50%以上80%未満
×: 除去率が50%未満
(2)水性汚れ除去性
前腕内側部に、人工汗(モデル汗汚れ)を一定量塗布し、その塗布部に化粧肌清浄用シートをその水性清浄液保持層が接触するように載せ、シートの上から手で9.8kPa(100gf/cm2)の圧力で5秒間押さえ、人工汗を除去した。清浄後の肌感触を以下の基準に従って2段階に官能評価した。
ランク 基準
○: べたつかない(良好に除去)
×: べたつく(除去不完全)
(3)さっぱり感
さっぱり感について以下の基準に従い3段階に官能評価した。
ランク 基準
○: さっぱりする
△: ややさっぱりする
×: さっぱりしない
(4)肌感触
肌感触について以下の基準に従い3段階に官能評価した。
ランク 基準
○: 柔らかい
△: やや柔らかい
×: かたい
(5)液裏写り性
化粧肌清浄用シートに油性物質吸収層側から4.9kPa(50gf/cm2)の圧力を印加し、そのときの油性物質吸収層の状態を目視観察し、以下の基準に従い2段階に評価した。
ランク 基準
○: 濡れない
×: 濡れた
(6)ヒートシール性
化粧肌清浄用シートを25mm幅にカットし、テンシロン引っ張り試験機(RTA−100、(株)オリエンテック製)で油性物質吸収層と水性清浄液保持層とを10cm/秒の速度で引き剥がすに要する荷重を測定し、以下の基準に従い3段階に評価した。
ランク 基準
○: 0.49N以上
△: 0.098N以上0.49N未満
×: 0.098N未満
(7)皮脂の目視確認性
人工皮膚に綿実油を150μg/cm2の量で均一に塗布し、その上から化粧肌清浄用シートの油性物質吸収層を4.9kPa(50gf/cm2)の圧力で押し付けて綿実油を吸収させ、その部分がその周囲から十分に区別できるか否かを目視観察し、以下の基準に従い4段階に評価した。
ランク 基準
◎: 非常によく区別できる
○: 区別できる
△: やや区別できる
×: 区別できない
Figure 0004329766
表2注
MB: カレンダー処理済微多孔性PPメルトブローン不織布(厚さ50μm,目付25g/m2
PF: 非透液性多孔性PPフィルム(エスポアール、三井化学社製)
NP: 天然パルプシートタイプのあぶら取り紙(目付25g/m2
P/E: PP-PEブレンドポリマーフィルム(PP/PE=50/50)
V: 目付30g/m2の親水性不織布{アクリル繊維:芯鞘複合繊維(芯ポリプロピレン(PP)/鞘ポリエチレン(PE)):パルプ=45:20:35(重量比)の混合繊維から得られた湿式スパンレース不織布}
CNW: 目付30g/m2のコットン不織布(コットエース、ユニチカ社製)
表2から明らかなように、PPメルトブローン不織布からなる油性物質吸収層と、PP−PEブレンドポリマーフィルムからなる非透液層と、親水性不織布{アクリル繊維:芯(PP)鞘(PE)複合繊維:パルプの混合繊維から得られた湿式スパンレース不織布}からなる水性清浄液保持層とが熱融着法により接着してなる実施例1の化粧肌清浄用シートは、いずれの評価項目についても良好な結果が得られた。
一方、非透液層を介在させることなく油性物質吸収層と熱可塑性物質を含有しない水性清浄液保持層とを積層した比較例1の化粧肌清浄用シートは、「水性清浄液の裏写り性」及び「ヒートシール性」の結果が実施例1の場合に比べて劣っていた。
非透液層を介在させることなく、しかも不織布ではなくポリプロピレンフィルムからなる油性物質吸収層と熱可塑性物質を含有しない水性清浄液保持層とを積層した比較例2の清浄用シートは、実施例1の場合に比べ「肌感触」が低下し、「ヒートシール性」も劣っていた。
また、油性物質吸収層単層又は水性清浄液保持層単層からなる比較例3〜5の化粧肌清浄用シートは、特に、水性汚れ除去性又は油性汚れ除去性が、実施例1の場合に比べ非常に劣っていた。
以上の結果から、化粧肌清浄用シートを、油性物質吸収性不織布からなる油性物質吸収層と、水性清浄液が水性清浄液保持性不織布に保持されてなる水性清浄液保持層と、それらの間に設けられた非透液層とから構成することが好ましいことがわかる。しかも、ヒートシール性を向上させるために、少なくとも隣接する層が同種の熱可塑性物質を含有し、隣接する層同士が熱融着により接着することが好ましいことがわかる。
本発明は、メイクを崩すことなく肌を清浄化するシートとして有用である。
本発明の化粧肌清浄用シートの断面図である。
符号の説明
1…油性物質吸収層
2…水性清浄液保持層
3…非透液層

Claims (5)

  1. 油性物質吸収性不織布と、水性清浄液保持性不織布と、それらの間に設けられた非透液層とが積層されてなる化粧肌清浄用シートであって、油性物質吸収性不織布が、熱可塑性樹脂のメルトブロー不織布にカレンダー処理した不織布ドライシートであり、水性清浄液保持性不織布が親水性繊維を含有する湿式水流交絡不織布であり、各層間が部分的に接着されている化粧肌用清浄シート
  2. 少なくとも隣接する層が同種の熱可塑性物質を含有し、隣接する層同士が熱融着により接着している請求項1記載の化粧肌清浄用シート。
  3. 透液層が熱可塑性樹脂フィルムからなり、水性清浄液保持性不織布が熱可塑性樹脂からなる芯鞘複合短繊維を含有する請求項1又は2記載の化粧肌清浄用シート。
  4. 水性清浄液保持性不織布が水性清浄液を保持している請求項1〜3のいずれかに記載の化粧肌清浄シート。
  5. 水性清浄液が不溶性粉体を含有する請求項記載の化粧肌清浄用シート。
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