JP4169508B2 - 清掃用シート - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は清掃用シートに関し、特にキッチン周り、浴室や洗面台等の水周りの汚れの清掃に好適に用いられる清掃用シートに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
特開平4−136252号公報には、鞘部に研磨剤粒子を含有する芯鞘構造を有する複合繊維を使用した研磨不織布が記載されている。この研磨不織布は手触りが良く、また研磨効果の持続性に優れるものである。しかし、研磨剤粒子が繊維中に埋没しやすいので、汚れに対する十分な掻き取り性が発揮されない場合がある。また、研磨剤粒子と繊維との結合力が十分でないと、清掃時に研磨剤粒子が脱落する場合がある。
【0003】
国際公開WO97/21865には、球状化された研磨性繊維片にて形成された第1の研磨性平面を有し、厚み方向に該研磨性繊維片が濃度勾配をもって存在している単層の研磨性不織布が記載されている。この不織布は、埃や油脂を除去する乾式又は湿式のふき布やタオルとして用いられる。前記研磨性繊維片は、繊維長15mm程度までの熱可塑性繊維を熱収縮させて形成されており、100μm以上の粒径を有するものが研磨性を発揮するとされている。しかし、球状化した前記繊維片は実質的に繊維の形態を有しておらず、こびりついた汚れをしっかり掻き取るには十分でなかった。
【0004】
特開2000−328415号公報には、圧縮回復率が高く通液速度の大きい不織布を得ることを目的に、繊度30〜80デニール、繊維長3〜40mmの熱接着性複合繊維からなる短繊維不織布が開示されている。この不織布は、紙おむつ、生理用ナプキン、液を吸い取るワイパーやシート等の吸収性物品として用いられるが、清掃対象面に存する汚れを研磨ないし掻き取ることは目的としていない。またこの不織布は、セルロース系繊維を全く含有していないので、水性洗浄剤を均一に含浸することができない。更に、汚れを掻き取った後の汚液の吸収保持性にも劣っている。
【0005】
キッチン周り、浴室、洗面台などの水周りのしつこい汚れを落とすものとして、金属たわしや、酸化アルミニウム等の研磨粒子を固着させたスポンジが市販されている。しかし、これらを用いると、ステンレスやフッ素樹脂加工された表面に傷が付いてしまうという問題があった。
【0006】
従って、本発明は、研磨粒子を用いなくても汚れに対する十分な研摩性ないし掻き取り性を有する清掃用シートを提供することを目的とする。
また本発明は、特に、キッチン周りにこびりついた変性油、焦げ付き、水垢等、及び浴室や洗面台等の水周りの石鹸カスや水垢等の汚れを除去し得ると共に洗浄性能を有する清掃用シートを提供することを目的とする。
更に本発明は、キッチン周り、浴室、洗面台等の水周りに使用されているステンレス、人工大理石、フッ素樹脂加工製品、タイル、琺瑯などの表面に傷を付けることなく清掃が行える清掃用シートを提供することを目的とする。
【0007】
本発明は、セルロース系繊維及び繊度0.5〜5detxで且つ繊維長2〜15mmの熱融着性繊維を含む液保持性シートの片面に、熱可塑性繊維を30〜100重量%含み、エアレイ法によって形成されたウエブにおける構成繊維同士の交点が融着又はバインダーにより接着された坪量30〜200g/m 2 のエアレイド不織布が積層されており、両者が一体化している清掃用シートであって、
前記清掃用シートは、前記熱可塑性繊維を10〜90重量%、及びセルロース系繊維を10〜90重量%含み、
前記エアレイド不織布は、繊維長が2〜15mmで且つ繊度が10〜150dtexの太径熱可塑性繊維と、繊度0.5〜5detxで且つ繊維長2〜15mmの細径熱可塑性繊維を含み、
前記エアレイド不織布の表面に前記太径熱可塑性繊維の先端部が多数存在して、清掃対象面に存する汚れに対する研摩性ないし掻き取り性を有し、
水性洗浄剤が含浸されている清掃用シートを提供することにより前記目的を達成したものである。本発明の清掃用シートは、水性洗浄剤が含浸されて、清掃対象面にこびりついた汚れの清掃に好適に用いられる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の清掃用シートの第1の実施形態における断面構造の模式図が示されている。
【0009】
図1に示す実施形態の清掃用シート1は、エアレイ法によって形成されたウエブにおける構成繊維同士の交点を結合させて形成されたエアレイド不織布からなる。清掃用シートは、熱可塑性繊維2及びセルロース系繊維3を含んで構成されている。
【0010】
熱可塑性繊維2としては、繊維長が2〜15mmで且つ繊度が10〜150dtexのものが用いられる(以下、この熱可塑性繊維を、太径熱可塑性繊維という)。太径熱可塑性繊維2は繊維長が2〜15mmと短く、繊度が10〜150dtexと太いので、シート1の清掃表面に多数の先端部が存在することになり、また個々の繊維が曲がりにくくなって、清掃対象面に存する汚れに対する研摩性ないし掻き取り性が高くなる。
【0011】
詳細には、繊維長が2mm未満であると、シート1からの繊維の脱落等が起き易く、更に汚れの掻き取り性も弱くなってしまい、15mm超であると、エアレイ法によるウェブ形成時、繊維2がスクリーンを通過する前に繊維2同士が絡んでしまい、均一なウェブの作製が困難となる。特に、太径熱可塑性繊維2の繊維長が好ましくは3〜8mm、更に好ましくは4〜6mmであると、シート1からの繊維2の脱落等が一層防止され、また一層均一で、汚れの掻き取り性に優れたウェブを形成することができる。
【0012】
一方、太径熱可塑性繊維2の繊度が10dtex未満であると、こびりついた汚れ(変性油、焦げつき、水垢等)の掻き取り性が良好でなく、150dtex超であると、均一な不織布を得ることが難しくなり、また高坪量を必要とすることから製造経費が高くなってしまう。特に、太径熱可塑性繊維2の繊度が好ましくは20〜130dtex、更に好ましくは30〜120dtex、一層好ましくは40〜110dtexであると、例えば鍋やフライパンにこびりついた汚れの掻き取り性に一層優れたものとなる。
【0013】
セルロース系繊維3は、その繊維長が0.1〜15mmであることが、エアレイ法による均一なウエブの作製の点から好ましい。セルロース系繊維3として木材パルプが用いられる場合、木材パルプは一般に繊維長の分布が広いことから、長さ加重平均繊維長で1〜4mmの長さのものが好適に用いられる。木材パルプの長さ加重平均繊維長は、カヤーニ繊維長測定器等で測定される。微小な特定繊維長範囲内にある繊維の平均繊維長をli(i=1〜144)とし、その本数をNiとすると、全体の長さ加重平均繊維長は、以下の式で表わされる。
【0014】
【数1】
【0015】
セルロース系繊維3の繊度については特に制限はなく、該セルロース系繊維の種類に応じて適切な繊度のものが用いられる。
【0016】
太径熱可塑性繊維2は10〜90重量%含有され、特に30〜90重量%含有されることが好ましい。太径熱可塑性繊維2の含有量が10重量%未満では、表面に存在する太径熱可塑性繊維の量が減少するため、こびりつき汚れの掻き取り性が劣る。90重量%超では、汚れの掻き取り性は向上するものの、水性洗浄剤を含浸させにくく、また汚れを掻き取った後の汚液の吸収性が劣る。
【0017】
セルロース系繊維3は10〜90重量%含有され、特に10〜70重量%含有されることが好ましい。セルロース系繊維3の含有量が10重量%未満では、水性洗浄剤を均一に含浸させにくく、また汚れを掻き取った後の汚液の吸収性が劣り、90重量%超では、相対的に太径の熱可塑性繊維の量が減少するため、こびりつき汚れの掻き取り性が劣ってしまう。
【0018】
太径熱可塑性繊維2としては、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸やポリメタクリル酸等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル等のビニル系樹脂、ナイロンなどのポリアミド系樹脂、各種金属、ガラスなどを原料とする繊維が用いられる。樹脂製の太径熱可塑性繊維2を用いる場合、その樹脂硬度は、ロックウェル硬さでR40〜R150の範囲が好ましい。特に、汚れの掻き取り性を向上させる点からは、R80〜R150の樹脂を用いることが好ましい。前記の各種原料のうち、2種の樹脂の組み合わせからなる複合繊維(芯鞘型複合繊維やサイド・バイ・サイド型複合繊維)を用いることもできる。特に太径可塑性繊維2として、清掃対象面(ステンレス、タイル、琺瑯、人工大理石等)への傷つき性がなく、且つ掻き取り性に優れているアクリル系繊維、ポリエステル系繊維、塩化ビニル系繊維、ポリアミド繊維及びポリオレフィン系繊維が好ましい。更に、繊維の脱落を防止する面からは、融点の異なる低融点樹脂と高融点繊維とからなり且つ該低融点樹脂が繊維表面の少なくとも一部を形成している熱融着性複合繊維を用いるのが好適である。低融点樹脂/高融点樹脂の組み合わせとしては、高密度ポリエチレン/ポリプロピレン、低密度ポリエチレン/ポリプロピレン、ポリプロピレン/エチレン・ブテン−1結晶性共重合体、高密度ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート、ナイロン−6/ナイロン−66、低融点ポリエステル/ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン/ポリエチレンテレフタレート等が例示できる。
【0019】
前記熱融着性複合繊維の形態は、並列型、鞘芯型、偏心鞘芯型、三層以上の多層型、中空並列型、中鞘芯型、異形鞘芯型、海島型等で且つ低融点樹脂が繊維表面の少なくとも一部を形成した構造であれば良い。前記熱融着性複合繊維のうち好ましいものは、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン・ブチレン−1結晶性共重合体、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンイソフタレートとの共重合ポリエステルなどの低融点ポリエステルから選ばれる何れか1種の熱可塑性樹脂を低融点樹脂とし、ポリプロピレン又はポリエチレンテレフタレートを高融点樹脂とする並列型、鞘芯型、偏心鞘芯型の複合繊維である。特に、汚れの掻き取り性が良好になる点から、低融点ポリエステルとポリエチレンテレフタレートとの複合繊維を用いることが好ましい。
【0020】
太径熱可塑性繊維2として、捲縮性を有しているものを用いることもできる。これによって、清掃用シート1の厚み感(嵩高性)を向上させることができ、良好な拭き心地が得られる。捲縮形態としては、スパイラル型、ジグザグ型、U字型などがあり、これの何れもが好適に用いられる。
【0021】
太径熱可塑性繊維2は1種又は2種以上を用いることができる。清掃用シート1に2種以上の熱可塑性繊維が含まれている場合には、前記の繊維長及び繊度を満たす太径熱可塑性繊維が、合計で前記の含有量を満たすように含まれていればよい。
【0022】
セルロース系繊維3としては、例えば木材パルプ、麻や綿等の木材パルプ繊維、レーヨン等の再生繊維を用いることができる。特にセルロース系繊維3として、針葉樹由来のパルプ、0.1〜15mm程度の繊維長を有するコットン繊維やレーヨン繊維を用いることが、繊維3の脱落防止、及び適度なシート強度の発現の点から好ましい。
【0023】
セルロース系繊維3は1種又は2種以上を用いることができる。2種以上のセルロース系繊維を用いる場合には、合計で前記の含有量を満たすように用いればよい。
【0024】
太径熱可塑性繊維2及びセルロース系繊維3は、両者が均一に混合された状態で、清掃用シート1中に存在している。そして、清掃用シート1の清掃表面には、太径熱可塑性繊維2の先端部が多数存在している。これによって、清掃対象面に存する汚れを効果的に研摩ないし掻き取ることができる。
【0025】
清掃用シート1の清掃表面には、太径熱可塑性繊維2の先端部が多数存在している。先端部の本数は、清掃対象面に存する汚れに対する十分な研磨性ないし掻き取り性が発現するのに十分な数であり、好ましくは20本/cm2〜4000本/cm2、更に好ましくは50本/cm2〜2000本/cm2、一層好ましくは100本/cm2〜1000本/cm2、特に好ましくは120本/cm2〜600本/cm2である。
【0026】
清掃用シート1の表面に存在する太径熱可塑性繊維2の先端部の本数は次のように定義される。先ず、清掃用シート1の表面とは、清掃時にシート1に強い力を加えて掻き取り操作を行ったときに、汚れの掻き取りに寄与し得る如何なる表面も含まれる。従って、清掃用シート1の片側表面に存在する太径熱可塑性繊維2の先端部本数は、太径熱可塑性繊維2の総本数として定義される。よって、先端部の本数は、1本の太径熱可塑性繊維2当たりの重量s(g)と、シート1の単位面積当たりの太径熱可塑性繊維2の総重量w(g/cm2)とから、w/sで算出される。
【0027】
清掃用シート1には、太径熱可塑性繊維2及びセルロース系繊維3に加えて、0.5〜5dtex程度の繊度を有する、太径熱可塑性繊維2よりも相対的に細い熱融着性繊維が含有されていると、太径熱可塑性繊維2の脱落が防止される点及びこびりつき汚れの掻き取り性が向上する点から一層好ましい。この点から、斯かる繊維は、該繊維同士、及び該繊維と太径熱可塑性繊維2とが、それらの交点で融着されていることが好ましい。斯かる繊維は、清掃用シート1中に1〜50重量%、特に2〜30重量%含まれていることが好ましい。
【0028】
清掃用シート1は、太径熱可塑性繊維2及びセルロース系繊維3をエアレイ法によって堆積させてウエブを形成し、形成されたウエブにおける構成繊維同士の交点を結合させて形成される。構成繊維の結合手段としては、融着やバインダーによる接着が好適に用いられる。バインダーとしては、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン酢酸ビニル、ポリアクリレート等が用いられる。エアレイ法で製造された清掃用シート1においては、太径熱可塑性繊維2をランダムに三次元配向させることが可能であることから、清掃用シート1の表面に、太径熱可塑性繊維2の先端部を多数存在させることができる。特に、太径熱可塑性繊維2として前記繊維長のものを用いることで、該太径熱可塑性繊維2が清掃用シート1の厚み方向に配向し易くなり、汚れの掻き取り性が高くなる。その上、太径熱可塑性繊維2として前記繊度のものを用いることで、該太径熱可塑性繊維の剛性が高くなり、汚れに対する研摩性ないし掻き取り性が一層高くなる。
【0029】
清掃用シート1は、手でこすって拭く時の操作性をよくする点から、エンボス加工により凹凸構造が形成されていることが好ましい。更に、清掃用シート1の構成繊維として熱融着性の繊維が使用されている場合は、シート1の強度を向上させる点も含めて、ヒートエンボス加工や超音波エンボス加工により凹凸構造が形成されていることが好ましい。
【0030】
本実施形態の清掃用シート1は、キッチン周り、鍋、フライパンにこびりついた変性油、焦げ付き及び水垢等の汚れの除去、並びに洗面所、トイレ及び浴室周りにこびりついた皮脂、水垢、ホコリ及び石鹸カス汚れの除去等に使用することができる。特に、キッチン清掃用シートとして好適に使用することができる。本実施形態の清掃用シート1は、その両面に太径熱可塑性繊維2の先端部が多数存在しているので、何れの面も清掃面として用いることができる。
【0031】
清掃用シート1は、液体を含浸させない乾式シートとして、及び水性洗浄剤等の液体を含浸又は噴霧した湿式シートとして用いることができ、特に水性洗浄剤等の液体を含浸又は噴霧して使用することが効果的である。清掃用シート1は、親水性を有するセルロース系繊維2を前記の量含んでいるので、清掃に十分な量の水性洗浄剤を保持することができる。そして、清掃用シート1を、水性洗浄剤が含浸された湿式シートとして用いると、清掃対象面の汚れを、機械的に研摩ないし掻き取り除去することに加えて、洗浄剤によって汚れが膨潤したり一部溶解するため、機械的な研磨ないし掻き取り作用での汚れの除去性が一層向上する。湿式シートとして用いる場合には、予め清掃用シート1に水性洗浄剤が含浸されていてもよく、或いは乾式の清掃用シート1に水性洗浄剤をスプレーし、スプレーされた該清掃用シート1を用いて被清掃面を清掃してもよい。
【0032】
本実施形態の清掃用シート1における汚れの除去機構について、該清掃用シート1を水性洗浄剤が含浸された湿式シートとして用いた場合を例にとり説明すると、清掃用シート1の何れか一方の面を清掃対象面に押し当てて、こすりつける。これによって、清掃用シート1に含浸されている水性洗浄剤が清掃対象面に放出され、清掃対象面に存する汚れを膨潤、溶解ないし浮き上がらせる。これと共に、清掃用シート1の清掃表面に多数存在している太径熱可塑性繊維2の先端部が、清掃対象面に存する汚れを研摩ないし掻き取る。これらの機械的及び化学的作用によって、汚れが清掃対象面から除去される。除去された汚れは、水性洗浄剤中に溶け込むか或いは分散して、水性洗浄剤と共に清掃用シート1に吸収される。このようにして、清掃対象面が清浄な状態となる。
【0033】
清掃用シート1に含浸される又は併用される水性洗浄剤は水を媒体とし、界面活性剤、アルカリ剤、電解質及び水溶性溶剤を含有することが好ましい。更に、除菌剤を含有することが好ましい。水性洗浄剤中に含有される不揮発残留成分については、10重量%以下であることが清掃後の仕上がり性の面で好ましく、特に5重量%以下であることが好ましい。
【0034】
界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤及び両性界面活性剤の何れもが用いられ、特に洗浄性と仕上がり性の両立の面から、ポリオキシアルキレン(アルキレンオキサイド付加モル数1〜20)アルキル(炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖)エーテル、アルキル(炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖)グリコシド(平均糖縮合度1〜5)、ソルビタン脂肪酸(炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖)エステル、及びアルキル(炭素数6〜22の直鎖又は分岐鎖)グリセリルエーテル等の非イオン活性剤並びにアルキルカルボキシベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドカルボキシベタイン、アルキルアミドスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン等のアルキル炭素数8〜24の両性界面活性剤が好適に用いられる。界面活性剤は、水性洗浄剤中に、0.01〜2.0重量%、特に0.05〜1.0重量%含有されることが、洗浄性及び被清掃面の仕上がり性の面で好ましい。
【0035】
アルカリ剤としては、水酸化ナトリウム等の水酸化物、炭酸ナトリウム及び炭酸カリウム等の炭酸塩、硫酸水素ナトリウム等のアルカリ性の硫酸塩、第1リン酸ナトリウム等のリン酸塩、酢酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム等の有機アルカリ金属塩、アンモニア、モノ、ジ又はトリエタノールアミン等のアルカノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等のβ−アミノアルカノール並びにモルホリン等が挙げられ、特に感触とpHの緩衝性の点でモノ、ジ又はトリエタノールアミン等のアルカノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等のβ−アミノアルカノール並びにモルホリンが好ましい。アルカリ剤の含有量は、水性洗浄剤中に、1重量%以下、特に0.5重量%以下であることが、ヌルツキを防止して感触を良好にする点から好ましい。アルカリ剤は、油汚れを膨潤させて、清掃対象面を滑り易くさせる場合があるので、その配合量は少ないほど好ましく、0でもよい。
【0036】
電解質としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム及び硫酸ナトリウムのような一価の水溶性金属塩、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム及び硫酸亜鉛のような二価の水溶性金属塩、塩化アルミニウム及び塩化鉄のような三価の水溶性金属塩、並びにクエン酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、乳酸ナトリウム及びフマル酸ナトリウムのような水溶性有機酸塩が好ましい。電解質は、水性洗浄剤中に、0.01〜10重量%、特に0.04〜5重量%、とりわけ0.08〜3重量%含有されることが、清掃用シート1の掻き取り性が向上し、仕上がり性が良好になる点から好ましい。
【0037】
水溶性溶剤としては、1価アルコール、多価アルコール及びその誘導体から選ばれる1種以上のものが好適である。特に、油汚れの溶解性、仕上がり性、安全性の点から、エタノール、イソプロピルアルコール、プロパノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコール、ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、ヘキシレングリコール、グリセリン等が好ましい。更に、除菌性能を付与する点からは、これらの中でもエタノール、イソプロピルアルコール、プロパノール等が好ましい。水溶性溶剤は、水性洗浄剤中に、1〜50重量%、特に1〜20重量%含有されることが、臭い及び皮膚刺激性の低減の点から好ましい。
【0038】
水性洗浄剤には、前述の成分に加えて除菌剤を含有させることもできる。これによって、水性洗浄剤に、洗浄効果に加えて除菌効果を付与することができる。除菌剤としては、過酸化水素、次亜塩素酸、次亜塩素酸ナトリウム、第4級アンモニウム塩、安息香酸ナトリウム及びパラオキシ安息香酸ナトリウム、並びにポリリジンのような天然除菌剤等が挙げられ、特に配合安定性と除菌性能の点から、第4級アンモニウム塩、天然除菌剤のポリリジン等が好ましく用いられる。除菌剤は、水性洗浄剤中に、0.005〜2重量%、特に0.01〜1重量%含有されることが、除菌効果と皮膚刺激性低減とのバランスの点から好ましい。
【0039】
更に、水性洗浄剤には必要に応じ、香料、防黴剤、色素(染料、顔料)、キレート剤、研磨剤、漂白剤等を含有させることもできる。
【0040】
水性洗浄剤の媒体である水は、水性洗浄剤中に、50〜99.9重量%、特に80〜99重量%含有されることが、被清掃面の洗浄性及び仕上がり性の点から好ましい。
【0041】
水性洗浄剤の含浸量は、清掃用シート1の乾燥重量に基づき50〜1000%、特に100〜500%であることが、キッチン周りにこびりついた油汚れ、焦げつき及び水垢等の除去、並びに洗面所、トイレ及び浴室等の水周りにこびりついた皮脂、水垢、ホコリ及び石けんカス汚れ等の除去の点から好ましい。
【0042】
次に、本発明の第2の実施形態を、図2を参照しながら説明する。本実施形態においては、前述した第1の実施形態と異なる点について説明し、特に説明しない点については第1の実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、図2において図1と同じ部材には同じ符号を付してある。
【0043】
図2に示す実施形態の清掃用シート1は、セルロース系繊維3を含む液保持性シート4の片面に、太径熱可塑性繊維2を含むエアレイド不織布5が積層されており、該液保持性シート4及び該エアレイド不織布5が一体化されている2層構造のものである。エアレイド不織布5は、後述するように、汚れに対する清掃面として作用する。一方、液保持性シート4は、清掃用シート1を湿式シートとして用いる場合に、水性洗浄剤の保持担体として作用する。即ち、本実施形態の清掃用シート1は、2層構造であることで、汚れに対する清掃面と、水性洗浄剤の保持担体とが別個になっている。これに対して第1の実施形態の清掃用シートは、単層であり、汚れに対する清掃面と、水性洗浄剤の保持担体とが一緒になっている。
【0044】
エアレイド不織布5に含まれる太径熱可塑性繊維2としては、第1の実施形態で用いられる太径熱可塑性繊維と同様の繊維長及び繊度を有するものが用いられる。また、太径熱可塑性繊維2を構成する原料としても、第1の実施形態と同様のものが用いられる。
【0045】
エアレイド不織布5における太径熱可塑性繊維2の量は、30〜100重量%、特に50〜100重量%であることが、キッチン周りにこびりついた変性油、こげつき及び水垢等の汚れの除去、並びに洗面所、トイレ及び浴室等の水周りにこびりついた皮脂、水垢、ホコリ及び石鹸カス汚れ等の除去の点から好ましい。エアレイド不織布5に太径熱可塑性繊維2以外の繊維が含まれる場合、該繊維としては、繊度0.5〜5detx、特に1〜3detxで且つ繊維長2〜15mm、特に3〜8mmの熱可塑性繊維(以下、この繊維を細径熱可塑性繊維という)を用いることができる。これらの繊維は、エアレイド不織布5中に1〜50重量%、特に5〜30重量%含まれていることが好ましい。特に、清掃用シート1の研摩性ないし掻き取り性を維持しつつ、その坪量を小さくし得る点から、太径熱可塑性繊維2に加えて前記細径熱可塑性繊維を用いることが好ましい。
【0046】
更に、太径熱可塑性繊維として熱融着性のものを用いる場合には、細径熱可塑性繊維として繊度0.5〜5dtex、特に1〜3dtexで、繊維長2〜15mm、特に3〜8mmの熱融着性のものを用いることができる。斯かる細径熱融着性の繊維は、同様に1〜50重量%、特に5〜30重量%含まれていることが、太径熱可塑性繊維の脱落を防止し、汚れの掻き取り性を向上させる点から好ましい。清掃用シート1の厚み感(嵩高性)を向上させ、良好な拭き心地を得る観点からは、スパイラル型、ジグザグ型、U字型などの捲縮形態を有する捲縮性の細径熱可塑性繊維を用いることが好ましい。
【0047】
エアレイド不織布5の坪量は、30〜200g/m2、特に50〜150g/m2であることが、キッチン周りや水周りのこびりつき汚れに対する汚れの除去性の点から好ましい。
【0048】
エアレイド不織布5の表面には、その製造方法に起因して、太径熱可塑性繊維2の先端部が多数存在している。そして、本実施形態の清掃用シート1においては、該先端部が多数存在しているエアレイド不織布5側の面が清掃面として使用される。これによって、清掃対象面に存する汚れを効果的に研摩性ないし掻き取ることができる。
【0049】
液保持性シート4に含まれるセルロース系繊維3の繊維長は、該液保持性シート4の製造方法に応じて適宜適切な長さが選択される。例えば、液保持性シート4が、湿式抄紙法により製造される場合には、セルロース系繊維3の繊維長は0.1〜20mm、特に0.2〜15mmであることが好ましい。また、液保持性シート4が、スパンレース法やサーマルボンド法により製造される場合には、セルロース系繊維3の繊維長は30〜100mm、特に35〜65mmであることが好ましい。更に、液保持性シート4が、エアレイ法により製造される場合には、セルロース系繊維3の繊維長は0.1〜15mm、特に0.3〜10mmであることが好ましい。セルロース系繊維3の具体例としては、第1の実施形態と同様のものを挙げることができる。
【0050】
液保持性シート4におけるセルロース系繊維3の量は、30〜100重量%、特に50〜100重量%であることが、洗浄液の保持性及び汚液の吸収性の点から好ましい。液保持性シート4にセルロース系繊維3以外の繊維が含まれる場合、該繊維としては、繊度0.5〜5detx、特に1〜3detxで且つ繊維長2〜15mm、特に3〜8mmの熱融着性繊維を用いることができる。これらの繊維は、液保持性シート4中に5〜70重量%、特に10〜50重量%含まれていることが好ましい。特に、エアレイド不織布5中に熱融着性繊維や熱融着パウダーが含まれている場合は、該エアレイド不織布5と液保持性シート4との接合一体化を確実にする点から、前記熱融着性繊維を用いることが好ましい。該熱融着性繊維としては、例えば低融点のポリオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維、前述のような低融点樹脂と高融点樹脂とからなり、該低融点樹脂が繊維表面の一部を形成している複合繊維等を用いることができる。
【0051】
本実施形態の清掃用シート1においては、該清掃用シート1の重量に基づき、太径熱可塑性繊維2を10〜90重量%、好ましくは20〜80重量%含み、且つセルロース繊維3を10〜90重量%、好ましくは20〜80重量%含む。この理由は、第1の実施形態の清掃用シートと同様である。
【0052】
本実施形態の清掃用シート1は、例えば以下に述べる(1)〜(3)の方法によって製造できる。
【0053】
(1)繊維長0.1〜15mmのセルロース系繊維3を含むエアレイ法によって形成されたウエブにおける構成繊維同士の交点を融着又はバインダーにより接着させて液保持性シート4を形成し、該液保持性シート4とは別に、太径熱可塑性繊維2を含むエアレイ法によって形成されたウエブにおける構成繊維同士の交点を融着又はバインダーにより接着させてエアレイド不織布5を形成し、液保持性シート4の片面にエアレイド不織布5が積層一体化させる。両者の一体化の手段としては、例えばヒートエンボス、超音波エンボスによる融着やホットメルト接着剤による接着が好適に用いられる。
【0054】
(2)繊維長0.1〜15mmのセルロース系繊維3を含むエアレイ法によって形成されたウエブにおける構成繊維同士の交点を融着又はバインダーにより接着させて液保持性シート4を形成し、その片面に太径熱可塑性繊維2を含むエアレイ法によって形成されたウエブを積層し、次いで、該ウエブの構成繊維同士の交点を融着又はバインダーにより接着させてエアレイド不織布5を形成すると共に液保持性シート4とエアレイド不織布5とを融着又はバインダーを用いた接着により一体化させる。一体化を更に強化させたい場合には、ヒートエンボスや超音波エンボスによる融着が好適に用いられる。
【0055】
(3)繊維長0.1〜15mmのセルロース系繊維3を含むエアレイ法によって形成されたウエブの片面又は両面に、太径熱可塑性繊維2を含むエアレイ法によって形成されたウエブを積層し、各ウエブの構成繊維同士の交点及び両ウエブ間を融着又はバインダーにより接着させて、液保持性シート4及びエアレイド不織布5を形成すると共に、液保持性シート4とエアレイド不織布5とを一体化させる。一体化の手段は前記(1)及び(2)の方法と同様である。
【0056】
図3には、前記の製造方法によって菱形格子状のヒートエンボス加工が施された積層タイプの清掃用シート1が模式的に示されている。清掃用シート1の表面には、ヒートエンボス加工によって形成された直線状の凹部6が多数形成されている。凹部6で囲まれた領域は、非エンボス領域7となっている。凹部6は、ヒートエンボス加工による熱及び圧力の適用によって非エンボス領域7よりも圧密化している。凹部6のパターン形状は特に限定されず、線状、点状、特定模様の任意の形状が採用され得る。凹部6の総面積は、清掃用シート1の清掃面の面積に対して5〜50%、特に10〜40%程度であることが、清掃時の表面強度と清掃性とを両立させる点から好ましい(以下この値を凹部の面積率という)。
【0057】
本実施形態の清掃用シート1は、第1の実施形態の清掃用シートと同様に乾式シート及び湿式シートの何れの形態でも用いることができる。
【0058】
本実施形態の清掃用シート1における汚れの除去機構は、第1の実施形態の清掃用シートとほぼ同様である。即ち、清掃用シート1におけるエアレイド不織布5側の面を清掃対象面に押し当てて、こすりつける。これによって、清掃用シート1における液保持性シート4に含浸されている水性洗浄剤が、エアレイド不織布5を通じて清掃対象面に放出され、清掃対象面に存する汚れを膨潤、溶解ないし浮き上がらせる。これと共に、エアレイド不織布5の表面に多数存在している太径熱可塑性繊維2の先端部が、清掃対象面に存する汚れを研摩ないし掻き取る。これらの機械的及び化学的作用によって、汚れが清掃対象面から除去される。除去された汚れは、水性洗浄剤中に溶け込むか或いは分散して、水性洗浄剤と共に液保持性シート4に吸収される。このようにして、清掃対象面が清浄な状態となる。
【0059】
本発明は前記実施形態に制限されない。例えば第2の実施形態の清掃用シートにおいては、液保持性シート4の両面にエアレイド不織布5が積層されていてもよい。この場合には、清掃用シートの両面が、汚れに対する清掃面となる。
【0060】
また、第1の実施形態の清掃用シートにおいては、エアレイ法の製造条件を適宜コントロールすることで、シートの厚み方向において、太径熱可塑性繊維の存在量に勾配を与えることができる。例えば、図4に示すように、清掃用シート1の一方の面側における太径熱可塑性繊維の存在量を他方の面側よりも多くすることができる。その場合には、太径熱可塑性繊維の存在量の多い面を汚れの掻き取り面として用いるのが好ましい。
【0063】
【実施例】
次に下記実施例に基づいて本発明を具体的に説明する。尚、本発明は下記の実施例に何ら限定されないことはいうまでもない。
【0064】
〔実施例1〕
セルロース系繊維としてのパルプ繊維(長さ加重平均繊維長2.5mm)と、熱融着性繊維としての芯がポリエチレンテレフタレートで鞘がポリエチレンからなる芯鞘構造の捲縮タイプ低融点複合繊維(2.2dtex×5mm、鞘成分の融点130℃)とを60/40の重量比で混合して原料を調製した。この原料からエアレイ法によりウェブを形成した。このウェブにおける構成繊維同士の交点を、バインダー(スチレンーブタジエンゴム)によって接着し、表2に示す坪量の液保持性シートとしての第1エアレイド不織布(乾式パルプシート)を得た。
【0065】
これとは別に、芯がポリプロピレンで鞘がポリエチレンからなる芯鞘構造の捲縮タイプ低融点複合繊維(11dtex×5mm、鞘成分の融点130℃)を太径熱可塑性繊維として使用した。この繊維原料からエアレイ法により坪量50g/m2のウェブを形成した。このウェブにおける構成繊維同士の交点を熱融着によって接着し、表2に示す第2エアレイド不織布を得た。
【0066】
得られた第1のエアレイド不織布上に第2のエアレイド不織布を積層し、両者をヒートエンボスによって熱融着一体化し、表2に示す坪量の清掃用シートを得た。得られた清掃用シートは図2に示す構造を有しており、第2のエアレイド不織布の表面には、太径熱可塑性繊維の先端部が多数存在していた。ヒートエンボスのパターンは、図に示すように直線と点状模様とからなるものであり、凹部の面積率は17%であった。
【0067】
〔実施例2〕
第2のエアレイド不織布における太径熱可塑性繊維の繊度が20dtexである以外は実施例1と同様にして、表2に示す坪量の清掃用シートを得た。得られた清掃用シートは図2に示す構造を有しており、第2のエアレイド不織布の表面には、太径熱可塑性繊維の先端部が多数存在していた。
【0068】
〔実施例3〕
第2のエアレイド不織布における太径熱可塑性繊維の繊度が35dtexであり、同不織布の坪量が70g/m2である以外は実施例1と同様にして、表2に示す坪量の清掃用シートを得た。得られた清掃用シートは図2に示す構造を有しており、第2のエアレイド不織布の表面には、太径熱可塑性繊維の先端部が多数存在していた。
【0069】
〔実施例4〕
第2のエアレイド不織布の繊維原料として、繊度72dtexの実施例1と同じ捲縮タイプ芯鞘型複合繊維(太径熱可塑性繊維)と、繊度1.7dtexの実施例1と同じ捲縮タイプ芯鞘型複合繊維(細径熱可塑性繊維)とが90/10の重量比で混合されたものを用いた。それ以外は実施例1と同様にして、表2に示す坪量の清掃用シートを得た。得られた清掃用シートは図2に示す構造を有しており、第2のエアレイド不織布の表面には、太径熱可塑性繊維の先端部が多数存在していた。
【0070】
〔実施例5〕
第2のエアレイド不織布において、その坪量が80g/m2であること以外は実施例4と同様にして、表2に示す坪量の清掃用シートを得た。得られた清掃用シートは図2に示す構造を有しており、第2のエアレイド不織布の表面には、太径熱可塑性繊維の先端部が多数存在していた。
【0071】
〔実施例6〕
第2のエアレイド不織布の繊維原料として、繊度100dtexの実施例1と同じ捲縮タイプ芯鞘型複合繊維(太径熱可塑性繊維)と、繊度1.7dtexの実施例1と同じ捲縮タイプ芯鞘型複合繊維(細径熱可塑性繊維)とが90/10の重量比で混合されたものを用いた。それ以外は実施例1と同様にして、表2に示す坪量の清掃用シートを得た。得られた清掃用シートは図2に示す構造を有しており、第2のエアレイド不織布の表面には、太径熱可塑性繊維の先端部が多数存在していた。
【0072】
〔実施例7〕
第2のエアレイド不織布の繊維原料が、繊度72dtexのナイロン繊維(太径熱可塑性繊維)と、繊度1.7dtexの実施例1と同じ捲縮タイプ芯鞘型複合繊維(細径熱可塑性繊維)とが50/50の重量比で混合されたものであり、構成繊維同士の交点が融着及びバインダー(スチレン−ブタジエンゴム)により接着され、坪量が104g/m2であること以外は実施例1と同様にして、表2に示す坪量の清掃用シートを得た。得られた清掃用シートは図2に示す構造を有しており、第2のエアレイド不織布の表面には、太径熱可塑性繊維の先端部が多数存在していた。
【0073】
〔実施例8〕
第2のエアレイド不織布において、太径熱可塑性繊維が繊度33dtexのアクリル繊維であること以外は実施例7と同様にして、表2に示す坪量の清掃用シートを得た。得られた清掃用シートは図2に示す構造を有しており、第2のエアレイド不織布の表面には、太径熱可塑性繊維の先端部が多数存在していた。
【0074】
〔実施例9〕
第2のエアレイド不織布の繊維原料として繊度72dtexの芯がポリエステルで鞘がポリエチレンからなる捲縮タイプ芯鞘型複合繊維(太径熱可塑性繊維)と、繊度1.7dtexの実施例1と同じ捲縮タイプ芯鞘型複合繊維(細径熱可塑性繊維)とが90/10の重量比で混合されたものを用いた。それ以外は実施例1と同様にして、表2に示す坪量の清掃用シートを得た。得られた清掃用シートは図2に示す構造を有しており、第2のエアレイド不織布の表面には、太径熱可塑性繊維の先端部が多数存在していた。
【0075】
〔実施例10〕
第2のエアレイド不織布において、その坪量が50g/m2であること以外は実施例9と同様にして、表2に示す坪量の清掃用シートを得た。得られた清掃用シートは図2に示す構造を有しており、第2のエアレイド不織布の表面には、太径熱可塑性繊維の先端部が多数存在していた。
【0076】
〔実施例11〕
第2のエアレイド不織布の繊維原料として、芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊度22dtexの捲縮タイプ芯鞘型複合繊維(太径熱可塑性繊維、鞘成分の融点110℃)を用いた。この繊維原料からエアレイ法により坪量80g/m2のウェブを形成した。それ以外は実施例1と同様にして、表2に示す坪量の清掃用シートを得た。得られた清掃用シートは図2に示す構造を有しており、第2のエアレイド不織布の表面には、太径熱可塑性繊維の先端部が多数存在していた。
【0077】
〔実施例12〕
第2のエアレイド不織布の繊維原料として、芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊度56dtexの捲縮タイプ芯鞘型複合繊維(太径熱可塑性繊維、鞘成分の融点110℃)と、芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊度2.2dtexの捲縮タイプ芯鞘型複合繊維(細径熱可塑性繊維、鞘成分の融点110℃)とが75/25の重量比で混合されたものを用いた。それ以外は実施例11と同様にして、表2に示す坪量の清掃用シートを得た。得られた清掃用シートは図2に示す構造を有しており、第2のエアレイド不織布の表面には、太径熱可塑性繊維の先端部が多数存在していた。
【0078】
〔実施例13〕
第2のエアレイド不織布の繊維原料として、芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊度56dtexの捲縮タイプ芯鞘型複合繊維(太径熱可塑性繊維、鞘成分の融点110℃)と、芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる繊度22dtexの捲縮タイプ芯鞘型複合繊維(太径熱可塑性繊維、鞘成分の融点110℃)とが30/70の重量比で混合されたものを用いた。それ以外は実施例11と同様にして、表2に示す坪量の清掃用シートを得た。得られた清掃用シートは図2に示す構造を有しており、第2のエアレイド不織布の表面には、太径熱可塑性繊維の先端部が多数存在していた。
【0079】
〔比較例1〕
実施例1で使用した第1のエアレイド不織布(乾式パルプシート)を2枚重ねにして実施例1と同様にヒートエンボスによって熱融着一体化し、表2に示す坪量の清掃用シートを得た。
【0080】
〔実施例14〕
実施例5で用いたのと同じ72dtexの捲縮タイプ芯鞘型複合繊維(太径熱可塑性繊維)と、セルロース系繊維としてのパルプ繊維(長さ加重平均繊維長2.5mm)とを70/30の重量比で混合して原料を調製した。この原料からエアレイ法によりウェブを形成した。各繊維は、最終的に得られる清掃用シートにおける坪量が表3に示す値となるようにそれぞれ配合された。このウェブにおける構成繊維同士の交点を太径熱可塑性繊維同士の融着及びバインダー(スチレン−ブタジエンゴム)によって接着し、表3に示す坪量の清掃用シートを得た。得られた清掃用シートは図4に示す構造を有しており、その表面に前記太径熱可塑性繊維の先端部が多数存在していた。
【0082】
〔比較例2〕
芯がポリエチレンテレフタレートで鞘が低融点ポリエステルからなる芯鞘構造の捲縮タイプ複合繊維(繊度2.2dtex、繊維長5mm)と、セルロース系繊維としてのパルプ繊維(長さ加重平均繊維長2.1mm)とを10/90の重量比で混合して繊維原料を調製した。該原料に湿潤紙力向上剤(ポリアミド−エピクロロヒドリン)を繊維原料に対して0.6重量%になるように添加して、円網抄紙機にて坪量30g/m2の紙を製造した。この紙を2枚重ねにしてヒートエンボスにより融着一体化して表3に示す坪量の清掃用シートを得た。
【0083】
〔比較例3〕
金属たわし(日本スチールウール社製のボンスターソープパッド)を比較例3とした。
【0084】
〔比較例4〕
研磨粒子付きスポンジ(住友スリーエム社製のスコッチブライト)を比較例4とした。このスポンジの研磨粒子付き不織布面を清掃面として使用した。
【0085】
〔性能評価〕
実施例及び比較例で得られた清掃用シートについて、以下の方法で弱変性油汚れ、中変性油汚れ及び焦げ付き汚れに対する洗浄率をそれぞれ測定した。また以下の方法で傷付き防止性を評価した。それらの結果を表2〜表4に示す。
【0086】
〔弱変性油汚れの作製方法〕
サンドペーパーで表面を擦った鉄製のテストピース(30mm×80mm)にサラダ油を0.06g均一に塗り、160℃で30分間焼き付けて弱変性油汚れを作った。この弱変性油汚れの鉛筆硬度は6B以下であった。
【0087】
〔中変性油汚れの作製方法〕
サンドペーパーで表面を擦った鉄製のテストピース(30mm×80mm)にサラダ油を0.06g均一に塗り、150℃で130分間焼き付けて中変性油汚れを作った。この中変性油汚れの鉛筆硬度は2Bから3Bであった。
【0088】
〔焦げ付き汚れの作製方法〕
SUS304製のテストピース(30mm×80mm)に、砂糖/醤油/みりん=40/44/16(重量比)で混合した液を0.06g均一に塗り、180℃で120分間焼き付けて焦げ付き汚れを作った。この焦げ付き汚れの鉛筆硬度は9Hであった。
【0089】
以下の表1に示す組成からなる水性洗浄剤を清掃用シートに含浸率200%(対清掃用シート重量)で含浸させた後、洗浄液の含浸された清掃用シートで、前記焦げ付き汚れ及び変性油汚れをそれぞれ50往復手で擦った。その後、以下の方法によって洗浄率を求めた。
【0090】
【表1】
【0091】
〔洗浄率の算出法〕
前記の方法で作製した変性油汚れのテストピースの重量(A)から、汚れを付着させる前のテストピースの重量(B)を引き、変性油汚れ付着量を求める。次に、前記の方法で洗浄後、テストピースを軽く水洗いし、乾燥後重量を測定する(C)。以下の計算式により変性油汚れ洗浄率を算出する。焦げ付き汚れ洗浄率も同様にして求める。
洗浄率(%)=〔[(A)−(C)]/[(A)−(B)]〕×100
【0092】
〔傷付き防止性〕
前記表1に示す組成からなる水性洗浄剤を清掃用シートに含浸率200%(対清掃用シート重量)で含浸させた後、洗浄液の含浸された清掃用シートで、ステンレス(SUS304)、人工大理石(アクリル系)及びフッ素樹脂加工されたテストピース(30mm×80mm)の上を、400g/cm2の荷重下で、それぞれ20往復手で擦った。その後、以下の基準によって傷付き防止性を評価した。
○:傷付きがない
○△:光にかざすと傷が見える
△:若干傷が付く
×:傷が付く
【0093】
【表2】
【0094】
【表3】
【0095】
【表4】
【0096】
表2〜表4に示す結果から明らかなように、各実施例の清掃用シート(本発明品)は、汚れに対する研摩性ないし掻き取り性が優れていることが判る。また、特定の太径熱可塑性繊維を用いることで、清掃対象面に傷を付けないことが判る。
【0097】
【発明の効果】
本発明の清掃用シートは、汚れに対する十分な研摩性ないし掻き取り性を有するものである。特に、水性洗浄剤を含浸させた湿式シートとして用いると、汚れの除去性が一層向上する。また、本発明の清掃用シートによれば、キッチン周り、浴室、洗面台等水の周りに使用されているステンレス、人工大理石、フッ素樹脂加工製品、タイル、琺瑯などの表面に傷を付けることなく清掃が行える。本発明の清掃用シートは、特に、キッチン周りにこびりついた変性油、焦げ付き、水垢等の汚れの除去に好適に使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の清掃用シートの第1の実施形態における断面構造を示す模式図である。
【図2】 本発明の清掃用シートの第2の実施形態における断面構造を示す模式図である。
【図3】 図2に示す清掃用シートを模式的に示す斜視図である。
【図4】 本発明の清掃用シートの別の実施形態における断面構造を示す模式図(図1相当図)である。
【図5】 ヒートエンボスのパターンの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 清掃用シート
2 熱可塑性繊維
3 セルロース系繊維
4 液保持性シート
5 エアレイド不織布

Claims (7)

  1. セルロース系繊維及び繊度0.5〜5detxで且つ繊維長2〜15mmの熱融着性繊維を含む液保持性シートの片面に、熱可塑性繊維を30〜100重量%含み、エアレイ法によって形成されたウエブにおける構成繊維同士の交点が融着又はバインダーにより接着された坪量30〜200g/m 2 のエアレイド不織布が積層されており、両者が一体化している清掃用シートであって、
    前記清掃用シートは、前記熱可塑性繊維を10〜90重量%、及びセルロース系繊維を10〜90重量%含み、
    前記エアレイド不織布は、繊維長が2〜15mmで且つ繊度が10〜150dtexの太径熱可塑性繊維と、繊度0.5〜5detxで且つ繊維長2〜15mmの細径熱可塑性繊維を含み、
    前記エアレイド不織布の表面に前記太径熱可塑性繊維の先端部が多数存在して、清掃対象面に存する汚れに対する研摩性ないし掻き取り性を有し、
    水性洗浄剤が含浸されている清掃用シート。
  2. 繊維長0.1〜15mmの前記セルロース系繊維を含むエアレイ法によって形成されたウエブにおける構成繊維同士の交点を融着又はバインダーにより接着させて前記液保持性シートが形成されており、
    前記液保持性シートとは別に、前記太径熱可塑性繊維及び前記細径熱可塑性繊維を含むエアレイ法によって形成されたウエブにおける構成繊維同士の交点を融着又はバインダーにより接着させて前記エアレイド不織布が形成されており、
    前記液保持性シートの片面又は両面に、前記エアレイド不織布が積層一体化されている請求項記載の清掃用シート。
  3. 繊維長0.1〜15mmの前記セルロース系繊維を含むエアレイ法によって形成されたウエブの片面又は両面に、前記太径熱可塑性繊維及び前記細径熱可塑性繊維を含むエアレイ法によって形成されたウエブが積層され、各ウエブの構成繊維同士の交点及び両ウエブ間が融着又はバインダーにより接着されて、前記液保持性シート及び前記エアレイド不織布が形成されていると共に、該液保持性シートと該エアレイド不織布とが一体化している請求項記載の清掃用シート。
  4. エンボス加工により凹凸構造が形成されている請求項1〜の何れかに記載の清掃用シート。
  5. 前記太径熱可塑性繊維が融点の異なる低融点樹脂と高融点樹脂とからなり、且つ該低融点樹脂が繊維表面の少なくとも一部を形成している熱融着性複合繊維である請求項1〜の何れかに記載の清掃用シート。
  6. 前記太径熱可塑性繊維が捲縮性を有している請求項1〜の何れかに記載の清掃用シート。
  7. 前記水性洗浄剤が電解質を含有している請求項記載の清掃用シート。
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