JP2004236996A - 洗浄シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の洗浄シートは基材シート10に洗浄剤が含浸されてなり、対人用のものである。基材シート10は使用時に肌対向側となる第1繊維層1と、第2繊維層2とを有する。第1繊維層側の表面には多数の凹凸4,5が形成されている。第1繊維層1の構成繊維の繊度は第2繊維層2の構成繊維の繊度よりも小さい。また第1繊維層1の構成繊維の繊度は0.5〜3.3dtexであり、第2繊維層2の構成繊維の繊度が2.2〜11dtexである。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウエットタイプの対人用の洗浄シートに関し、更に詳しくは泡立ちが良く、肌への感触が良好な洗浄シートに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
本出願人は先に、繊維材料からなり一面に多数の凹凸を有する立体シート材料を提案した(特許文献1参照)。この立体シート材料は、2つの繊維層の積層体からなることを基本構造とし、一方の繊維層に熱収縮性繊維を含んでいる。そして、この熱収縮性繊維の収縮によって他方の繊維層が隆起して凹凸が形成される。
【0003】
この立体シート材料は、1回あるいは数回の使用で廃棄される使い捨て物品の構成部材として好適に使用される。例えば生理用ナプキンや使い捨ておむつなどの使い捨て吸収性物品、掃除用ワイパーや対人ワイパーなどの使い捨てワイパーの構成部材として使用される。
【0004】
しかしワイパー等に要求される諸性能は日増しに厳しくなっており、特に対人用のウエットワイパーにおいては肌への感触や洗浄剤のきめ細かな泡立ちを一層高めることが要請されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−187228号公報
【0006】
従って、本発明は、泡立ちが良く肌への感触が良好なウエットタイプの対人用の洗浄シートを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、使用時に肌対向側となる第1繊維層と、該第1繊維層の一面に配される第2繊維層とが積層され、両層が多数の接合部で部分的に接合され厚さ方向に一体化されており、前記接合部間において第2繊維層の熱収縮によって第1繊維層が凸状に突出して、第1繊維層側の表面に多数の凹凸が形成されている基材シートに、界面活性剤を含む洗浄剤が含浸されてなる対人用の洗浄シートであって、
第1繊維層の構成繊維の繊度が第2繊維層の構成繊維の繊度よりも小さく且つ第1繊維層の構成繊維の繊度が0.5〜3.3dtexであると共に第2繊維層の構成繊維の繊度が2.2〜11dtexである洗浄シートを提供することにより前記目的を達成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には本発明の洗浄シートにおける基材シートの一実施形態の斜視図が示されており、図2には図1におけるII−II線断面が示されている。図1に示す基材シート10は、第1繊維層1と該第1繊維層1の一面に配されている第2繊維層2との2層構造からなる。第1繊維層1は、本発明の洗浄シートの使用時に肌対向側となるものである。第1繊維層1及び第2繊維層2はそれぞれ繊維集合体からなる。第2繊維層2は、第1繊維層1を構成する繊維と異なる種類及び/又は配合の繊維の集合体から構成されている。第1繊維層1と第2繊維層2とは互いに積層されて所定パターンの多数の接合部3で部分的に接合されている。
【0009】
本実施形態における接合部3は、図3に示すように、いわゆる千鳥状のパターンで配されている。個々の接合部3はそれぞれ平面視円形で不連続に形成されている。接合部3は、圧密化されており、基材シート10における他の部位に比して厚みが小さく且つ密度が大きくなっている。接合部3は、例えば熱エンボス、超音波エンボス、接着剤による接着などの各種接合手段によって形成される。本実施形態における接合部3は円形のものであるが、接合部3の形状は、円形の他、楕円形、三角形、矩形又はこれらの組み合わせ等であってもよい。また接合部3を、連続した形状、例えば直線や曲線などの線状、格子状等に形成してもよい。
【0010】
第1繊維層1は、第2繊維層2と接合している接合部3以外の部分が凸状に突出している。即ち図1及び2に示すように、第1繊維層1における、接合部3間に位置する部分(詳細には、四隅部に接合部3を有する矩形状部分)が、第2繊維層2の熱収縮によって凸状(ドーム状)に突出しており、それにより多数の凸部4が基材シート10の第1繊維層側に形成されている。各凸部4の内部は、第1繊維層1を構成する繊維で満たされている。凸部4の形状は、主として、第1繊維層1を構成する繊維集合体の形態及び接合部3のパターンにより決まる。凸部4間は凹部5となっている。凹部5の底部には先に述べた接合部3が位置している。一方、第2繊維層2側においては、接合部3間はほぼ平坦面を保っている。基材シート10全体として見ると、その第2繊維層2側の表面がほぼ平坦となっており、且つ第1繊維層1側の表面に多数の凹凸が形成されている構造となっている。基材シート10がこのような立体的な構造となっていることに起因して、該シート10に洗浄剤が含浸されてなる本発明の洗浄シートにおいては、その内部に多量の空気を保持することができ、泡立ちが良好となり、しかもクリーミーな泡が生じる。また、肌を清拭したときの汚れの掻き取り性が良好となる。更に凸部4が肌と点接触するので感触が良好となる。凹凸が形成されていることに起因するクッション性によって、感触や泡立ちは更に良好となる。その上、後述する潜在捲縮性繊維を用いることで基材シート10に伸縮性が付与されるので、本発明の洗浄シートはその使用時に手へのフィット性が良好となる。
【0011】
基材シート10においては、第1繊維層1の構成繊維の繊度が第2繊維層2の構成繊維の繊度よりも小さくなっている。これによって、基材シート10に洗浄剤を含浸させて肌を清拭するときの感触が一層良好となる。また太い繊維から成る第2繊維層2によって生じる弾力性に起因して、本発明の洗浄シートを手で揉んだときの泡立ちが一層良好となり、しかも泡立ちが一層きめ細かくなる。これらの効果を更に顕著なものとするため、本発明においては、第1繊維層1の構成繊維として細繊度のものを用いて細かな泡が形成されるようにしている。具体的には繊度0.5〜3.3dtexのものを用い、好ましくは1.1〜2.2dtexのものを用いる。更に、第2繊維層2の構成繊維として太繊度のものを用いて基材シート10に弾力性を付与している。具体的には繊度2.2〜11dtexのものを用い、好ましくは2.2〜5.5dtexのものを用いている。この場合、第2繊維層2の構成繊維の繊度は、第1繊維層1の構成繊維の繊度よりも1.1〜22倍、特に1.2〜5倍大きいことが好ましい。
【0012】
本発明の洗浄シートの感触や泡立ちは、基材シート10及び各繊維層1,2の坪量にも関係している。具体的には、基材シート10に十分な嵩高感を付与し、また圧縮変形性や柔軟性を高くし、感触や泡立ちを更に一層良好にする観点から、第1繊維層1の坪量は10〜60g/m2、特に15〜45g/m2であることが好ましく、第2繊維層2の坪量は10〜80g/m2、特に15〜65g/m2であることが好ましい。更に基材シート10全体の坪量は20〜140g/m2、特に30〜110g/m2であることが好ましい。
【0013】
構成繊維の繊度や各繊維層の坪量に加えて、洗浄剤が含浸された状態における基材シート10の単位厚み当たりのバルクソフトネスも本発明の洗浄シートの感触や泡立ちに関係している。具体的には、洗浄剤が含浸された状態における基材シート10の単位厚み当たりのバルクソフトネスが好ましくは0.03〜0.49N/mm、更に好ましくは0.05〜0.35N/mmであると、感触や泡立ちが更に一層良好になる。単位厚み当たりのバルクソフトネスは、基材シート10の流れ方向及び幅方向の少なくとも一方において前記範囲内を満たすことが好ましく、特に何れの方向においても前記範囲内を満たすことが好ましい。洗浄剤が含浸された状態における基材シート10の単位厚み当たりのバルクソフトネスを前記範囲内とするためには、例えば第1繊維層1、第2繊維層2の坪量を調整したり、接合部の数や面積を調整すればよい。
【0014】
洗浄剤が含浸された状態における基材シート10の単位厚み当たりのバルクソフトネスは次の方法で測定される。流れ方向に関しては、洗浄シートから流れ方向(MD)の長さが30mm、幅方向(CD)の長さが150mmの測定片を切り出す。図4に示すように、この測定片における幅方向(CD)が円周方向となるように、該測定片を円柱状に形成する。円柱形状を保持するため、測定片をステープラSで固定する。このとき円柱の周長が140mmとなるようにする。この円柱をその高さ方向(つまり流れ方向MD)に圧縮する(圧縮速度10mm/min)。そのとき観測される最大応力を、測定片の厚みで除し、その値を流れ方向のバルクソフトネスの値とする。測定片の厚みは、後述する厚みtとする。基材シート10の幅方向のバルクソフトネスは、前述の測定法において流れ方向と幅方向とを入れ替えて測定して求める。
【0015】
先に述べた通り、本発明の洗浄シートの良好な感触や泡立ちは基材シート10の立体形状に起因している。この観点から、洗浄剤が含浸された状態における基材シート10の第1繊維層の厚みt1が0.1〜5mm、特に0.1〜3.mmであり、第2繊維層の厚みt2が0.2〜3mm、特に0.3〜2mmであることが好ましい。全体の厚み(無荷重下の厚み)はt=t1+t2で表され、その値は0.3〜8mm、特に0.4〜6mmであることが好ましい。
【0016】
第1層繊維の厚みt1及び第2繊維層の厚みt2は以下のようにして測定される。温度23℃、湿度65%RHの測定環境で、洗浄シートから、縦横の長さが30mm×30mmの測定片を切り出す。そして、縦方向〔第1繊維層を構成する不織布(繊維集合体)の繊維配向方向(不織布製造時の流れ方向)〕に略平行で且つ接合部3(図2参照)を通る線で切断面を作る。ハイスコープ(オリンパス製、SZH10)にて、この断面の拡大写真を得る。拡大写真のスケールを合わせて、第1繊維層部の最大厚みを求め、これを第1繊維層の厚み(t1)とし、その第1繊維層の最大厚み測定部位において、第2繊維層部の厚みを測定し、これを第2繊維層の厚み(t2)とする。即ち、第1繊維層及び第2繊維層の厚みは、シートの厚み方向に延びる同一直線に沿って測定する(図2参照)。全体の厚みtは、t1とt2との和から算出される。
【0017】
基材シート10においては、第1繊維層1の繊維密度(d1)及び第2繊維層2の繊維密度(d2)がそれぞれ1〜50kg/m3、特に30〜200kg/m3であることが洗浄剤の含浸性、泡立ち、泡の細かさの点から好ましい。第1繊維層及び第2繊維層の繊維密度は以下のように測定される。温度23℃、湿度65%RHの測定環境で、基材シート10から、縦横の長さが30mm×30mmの測定片を切り出す。第1繊維層の繊維密度については、前記測定片の縦方向〔第1繊維層を構成する不織布(繊維集合体)の繊維配向方向(不織布製造時の流れ方向)〕に略平行で且つ接合部を通る線上で厚み方向に垂直に切断面を作る。この断面より、上述した厚みの測定におけるのと同様にして、第1繊維層の厚みt1を測定する。次に、収縮前(第1繊維層と第2繊維層の接合前)に予め測定した第1繊維層の面積(a1 ×b1 )と第1繊維層を第2繊維層に接合させ収縮させた後に測定した第1繊維層の面積(a2 ×b2 )とから(図5参照)、式〔収縮面積率A=(a1 ×b1 −a2 ×b2 )÷(a1 ×b1 )〕により測定片の収縮面積率(A)を求め、更に、求めた収縮面積率(A)と、収縮前(第1繊維層と第2繊維層の接合前)に予め測定した第1繊維層の坪量(P1)とから、式〔第1繊維層の坪量P2=P1×100/(100−A)(g/m2)〕により第1繊維層の坪量(P2)を求める。そして、第1繊維層の繊維密度d1を、式〔d1=P2/t1(kg/m3 )〕から求める。第2繊維層2の繊維密度については、第1繊維層の繊維密度の測定と同様にして求めることができる。この際、第2繊維層の厚みt2は、上述した厚みの測定におけるのと同様にして測定し、この値を用いて繊維密度d2を算出する。
【0018】
第1繊維層1を構成する繊維としては、熱可塑性ポリマー材料からなる繊維が好適に用いられる。熱可塑性ポリマー材料としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアミドなどが挙げられる。またこれらの熱可塑性ポリマー材料の組み合わせからなる芯鞘型複合繊維やサイド・バイ・サイド型複合繊維も用いることができる。また第1繊維層1を構成する繊維として、実質的に熱収縮性を有しないか、又は後述する第2繊維層2を構成する繊維の熱収縮温度以下で熱収縮しないものを用いる。
【0019】
第2繊維層2を構成する繊維としては、熱可塑性ポリマー材料からなり且つ熱収縮性を有するものが用いられる。また該繊維は、エラストマー的挙動を示すものであることも好ましい。そのような繊維の例としては、潜在捲縮性繊維が挙げられる。潜在捲縮性繊維は、加熱される前は、従来の不織布用の繊維と同様に取り扱うことができ、且つ所定温度での加熱によって螺旋状の捲縮が発現して収縮する性質を有する繊維である。潜在捲縮性繊維を用いることで、熱収縮性とエラストマー的挙動の両者を同時に発現させることができる。その結果、基材シート10は伸縮性を発現するようになる。潜在捲縮性繊維は、例えば収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料を成分とする偏心芯鞘型複合繊維又はサイド・バイ・サイド型複合繊維からなる。その例としては、特開平9−296325号公報や特許2759331号明細書に記載のものが挙げられる。
【0020】
第1繊維層1及び/又は第2層繊維2には、前記以外の繊維、例えばレーヨン、コットン、親水化アクリル系繊維などの吸水性繊維を混綿することにより、基材シート10における洗浄剤の含浸保持性及び徐放性が良好となるので好ましい。また泡立ち性も良好になり、泡を継続的に発生させることができるようになり汚れを効果的に除去できる。吸水性繊維は各層の重量に基づき5〜90重量%、特に10〜70重量%含まれていることが、洗浄剤の含浸保持性及びシートのへたり防止の点から好ましい。
【0021】
第1繊維層1を構成する繊維の集合体の形態としては、例えばカード法によって形成されたウェブ、熱融着法によって形成された不織布、水流交絡法によって形成された不織布、ニードルパンチ法によって形成された不織布、溶剤接着法によって形成された不織布、スパンボンド法によって形成された不織布、メルトブローン法によって形成された不織布、又は編地などが挙げられる。第1繊維層1が、カード法によって形成されたウェブの形態である場合には、基材シート10に、嵩高で且つ該ウェブを構成する繊維で満たされた凸部が形成され、また該繊維が凸部に沿うように配向する。一方、第1繊維層1が不織布又は編地の形態である場合には、中空のドーム状の凸部が形成される。特に、第1繊維層1が、カード法によって形成されたウェブを用いて構成されていると、第1繊維層1が極めて疎な構造となり、高粘度の洗浄剤の場合、大量の洗浄剤の保持が可能となる。また基材シート10を厚み方向へ圧縮させたときの圧縮変形性も高くなる。
【0022】
カード法によって形成されたウェブとは、不織布化される前の状態の繊維集合体のことである。つまり、不織布を製造する際に用いられるカードウエブに加えられる後処理、例えばエアスルー法やカレンダー法による加熱融着処理が施されていない状態にある、繊維同士が極めて緩く絡んでいる状態の繊維集合体のことである。カード法によって形成されたウェブを第1繊維層1に用いる場合、第1繊維層1と第2繊維層2を接合させると同時に、または接合させた後、第1繊維層1中の繊維同士を、熱融着若しくは溶剤による接着又は機械的に交絡させる。
【0023】
一方、第2繊維層を構成する繊維の集合体の形態としては、(1)潜在捲縮性繊維を含み且つカード法によって形成されたウェブ、または(2)熱収縮性を有する不織布として、熱融着法によって形成された不織布、水流交絡法によって形成された不織布、ニードルパンチ法によって形成された不織布、溶剤接着法によって形成された不織布、スパンボンド法によって形成された不織布、メルドブローン法によって形成された不織布が挙げられる。ここで、熱収縮性を有する不織布とは、所定温度での加熱によって収縮する性質の不織布のことである。
【0024】
基材シート10を製造する好ましい方法としては、前記特許文献1の段落〔0042〕に記載の方法が挙げられる。具体的には、先ず熱可塑性ポリマー材料からなり且つ熱収縮性を有する繊維を含む繊維の集合体からなる第2繊維層と、熱可塑性ポリマー材料からなり且つ実質的に熱収縮しないか又は第2繊維層を構成する繊維の熱収縮温度以下で熱収縮しない繊維の集合体からなる第1繊維層とを重ね合わせ、両者を所定パターンの接合部において部分的に接合させる。特に、第1繊維層として、繊維開繊用のカード機を用い繊維を開繊して形成されたカードウエブを用いることが前述した理由から好ましい。次いで第2繊維層に含まれる繊維が熱収縮を開始する温度以上で熱処理して、第2繊維層を収縮させると共に前記接合部によって取り囲まれた閉じた領域に位置する第1繊維層を凸状に突出させ、三次元的立体形状を形成する。
【0025】
基材シート10に含浸される洗浄剤は界面活性剤を含むものである。洗浄剤の含浸量は、基材シート10の重量に基づき100〜1500重量%、特に200〜1200重量%であることが、対人用の清拭ワイパーとしての取り扱い性が良好である点から好ましい。洗浄剤の基材シート10への含浸には例えばダイコータ、リバースコータ、グラビアコータなどを用いることができる。洗浄剤の含浸の別法として次の方法も挙げられる。即ち、ドクターブレードを用い、ガラス板などの平坦な板上に洗浄剤の塗膜を形成する。塗膜の上に、含浸させるべき基材シート10における第1繊維層1の面が密着するように基材シート10を載せる。基材シート10の上面に一定速度でローラーをかけて、基材シート10と塗膜とが均一に接するようにした後、基材シート10を剥がし含浸シートを得る。ローラーとしては一定荷重のローラーを使用する。不足であれば手で更に荷重を加える。荷重が不足すると洗浄剤を基材シート10に十分に含浸させることができない場合があり、荷重が過剰であると洗浄剤が基材シート10から押し出されるので目的量の洗浄剤を含浸させることができない場合がある。ローラーは複数回かけて含浸時間を長くとることが、洗浄剤を十分に含浸させ得る点、及びむら無く含浸できて泡立ちを効率的に行い得る点から好ましい。
【0026】
洗浄剤に含まれる界面活性剤としては、両性界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤の1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。洗浄剤における界面活性剤の量は1〜60重量%、特に2〜40重量%であることが、泡立ち性、洗浄性等の点から好ましい。洗浄剤に含まれる界面活性剤以外の成分としては、例えば保湿剤、殺菌剤、防腐剤、キレート剤、電解質、薬効剤、色素、香料、酸化防止剤、pH調整剤等が挙げられ、これらの成分は本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合される。
【0027】
本発明の洗浄シートは、対人用の清拭ウエットワイパーとして顔や手足等の清拭に用いられる。使用に際しては洗浄シートを手で良く揉んで洗浄剤を十分に泡立て、然る後に第2繊維層2側を手に対向させ且つ第1繊維層側を身体に対向させて、身体の所定部位を清拭する。別の方法として、基材シート10に洗浄剤を含浸させた後、乾燥させ液体成分を除去して洗浄剤が実質的に水を含んでいない状態にしてもよい。この場合には、洗浄シートに水やぬるま湯を含ませた後に洗浄シートを手で良く揉んで洗浄剤を十分に泡立て、然る後に第1繊維層側を身体に対向させて、身体の所定部位を清拭する。このような使用形態では洗浄シートは実質的に水を含まないので簡単に持ち運びができる。従って洗浄剤が手に入りにくい外出先でも、水を含ませて手で良く揉むことで泡立たすことができ手軽に清拭できるという利点がある。
【0028】
前記実施形態においては、基材シート10は第1繊維層1と第2繊維層2との2層構造であったが、これに代えて、第2繊維層2の表面(つまり外部に露出している面)に液不透過性シートを積層して3層構造となし、洗浄シートの使用時に洗浄剤が手に付着しないようにしてもよい。
【0029】
液不透過性シートとしては、基材シート10に含浸されている洗浄剤が、洗浄シートの使用中に裏側へ透過することを阻止し得るものが用いられる。液不透過性シートの具体例としては、一般的な熱可塑性樹脂、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレンー酢酸ビニル共重合体、ポリアミド、セロハン、ポリエーテルイミド、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリサルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン等の樹脂からなるフィルムが挙げられる。ヒートシール性、柔軟性の点から、これらの樹脂の一部変性体や共重合体を用いても良い。前記樹脂を二種以上組み合わせて用いてもよく、或いは二層以上の積層構造で組み合わせることもできる。中でも、アイオノマー樹脂からなるフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムなどが、加工性が良好なことから好ましく、特にアイオノマー樹脂からなるフィルム、直鎖低密度ポリエチレンフィルム、延伸ポリプロピレンフィルムが、柔軟性、シール性、耐ピンホール性、化粧料基剤の透過阻止性が高い点で好ましい。液不透過性シートは、その坪量が5〜100g/m2、特に10〜80g/m2であることが、洗浄剤の透過を十分に阻止し得る点、基材シートの風合い維持の点、及び製造経費の点から好ましい。
【0030】
液不透過性シートの表面(つまり外部に露出している面)に更に繊維材料のシートを積層して4層構造となし、清拭後に肌に付着している洗浄剤を該シートによって拭き取るようにしてもよい。繊維材料のシートは、洗浄シートの使用時に手と接し、洗浄剤は含浸しないものである。繊維材料のシートとしては、風合いの良好なものが用いられる。そのような繊維材料のシートとしては布様の風合いを有するものが好ましく、不織布、織布、編物、発泡体、ネット、開孔フィルムなどが用いられる。洗浄剤の裏周りを防止する点、空隙率が高い点、及び肌感触が良好である点から不織布を用いることが好ましい。
【0031】
繊維材料のシートとして不織布を用いる場合、エアースルー法、レジンボンド法、スパンレース法、エアレイド法により製造された不織布を用いることが、低密度であり、また感触が良好であることから好ましい。坪量は、10〜200g/m2、特に15〜150g/m2であることが、肌に対する感触が良好である点、及び洗浄剤の裏まわり防止の点から好ましい。構成繊維としては、親水性繊維及び疎水性繊維の何れをも用いることができる。その例としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系繊維、ポリアクリルニトリル等のアクリル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリプロピレンやポリエチレンのポリオレフィン系繊維、ポリウレタン系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリフルオロエチレン系繊維などの合成繊維;綿、麻、毛、絹などの天然繊維;レーヨン、ポリノジック、キュプラなどの再生繊維;アセテートなどの半合成繊維;及びこれらの変性物や共重合体からなる繊維を用いることができ、また、これらの材料を二種以上組み合わせた複合繊維を用いることもできる。これらの繊維は異形の断面をしていてもよい。また、洗浄剤の表面張力、繊維の濡れ性及び繊維構造体の毛細管径を考慮して、前記繊維を複数種類組み合わせて用いてもよい。構成繊維の繊度は、0.011〜16.5dtex、特に0.11〜13.2dtexであることが、感触が良好である点、及び滑りを防止する点から好ましい。不織布を構成する繊維は、そのすべてが前記範囲の繊度であることが最も好ましいが、不織布全体の30重量%以上、特に50重量%以上の繊維が前記範囲の繊度であればよい。不織布の厚みは、3.7g/cm2の荷重下で0.3〜5mmであることが好ましく、携帯性の点から0.3〜2.0mmであることが更に好ましい。
【0032】
3層構造や4層構造の基材シートを製造する方法としては、例えば押し出しラミネート法(サンドイッチラミネート法)が好ましい。この方法には、各シート間の剥離が起こりにくく、また液不透過性シートにピンホールが発生し難いという利点がある。ピンホールの発生は、洗浄シートの使用中に洗浄剤が繊維材料のシートへ透過する原因となる。
【0033】
本発明においては、第2繊維層の各面に第1繊維層を積層させて、基材シートの両面に凹凸を形成させてもよい。また別の形態として、基材シート10の第2繊維層2に別の基材シート10の第2繊維層を重ね合わせ、両者を所定パターン接合して手袋状となし、これに洗浄剤を含浸させてもよい。この形態においては、手を入れた状態で揉むと泡立つので、そのまま手を簡単に洗浄できる。この場合、2つの第1繊維層の繊維径、坪量、繊維組成、接合パターンを変えて、片方の面に洗浄剤を含浸させた後に乾燥させておいてもよい。この形態においては、水やぬるま湯を含ませた後に良く揉んで片方の面で洗浄し、もう一方の面で泡を拭き取っても良い。このように本発明の洗浄シートにおいては、第2繊維層2に熱可塑性ポリマー材料を使用していることから、複数枚の基材シートを重ね自由なパターンで接合、カットできる。従って従来の親水性繊維主体の洗浄シートではなし得なかった筒状や手袋状などの自由な形態が可能となる。
【0034】
【実施例】
以下実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲はかかる実施例に制限されない。
【0035】
〔実施例1〕
(1)第1繊維層の製造
大和紡績株式会社製の芯鞘型複合繊維NBF(H)〔商品名、1.1dtex×51mm〕を原料として、カード法によって坪量10g/m2 のカードウエブを製造し、これを第1繊維層として用いた。前記芯鞘型複合繊維はポリエチレンテレフタレートを芯成分、ポリエチレンを鞘成分とするものであった。
【0036】
(2)第2繊維層の製造
大和紡績株式会社製の潜在螺旋状捲縮繊維〔CPP繊維(商品名)、2.2dtex×51mm〕を原料として、カード法によって坪量20g/m2 のカードウエブを製造し、これを第2繊維層として用いた。
【0037】
(3)基材シートの製造
第1繊維層と第2繊維層とを重ね合わせ、超音波エンボス法によって部分的に接合した。接合部は円形であり、全体として図3に示すパターンを形成していた。両者を接合後、130℃±10℃にて1〜10分程度熱乾燥させて、第2繊維層の潜在捲縮繊維を捲縮させ第2繊維層を収縮させると共に接合部間の第1繊維層を凸状に突出させ、図1及び図2に示す多数の凸部を有する基材シートを製造した。第1繊維層が凸状に突出した部分の内部は図2に示すように繊維で満たされていた。
【0038】
(4)洗浄シートの製造
得られた基材シートを100mm×100mmにカットし、洗浄剤(販売名:花王ハンドウオッシュPSa)を含浸させた。含浸量は基材シートの重量に基づき580重量%であった。
【0039】
〔実施例2及び3〕
第1繊維層及び/又は第2繊維層それぞれにレーヨンを配合し、また第1繊維層及び第2繊維層に含まれる芯鞘型複合繊維及び潜在螺旋状捲縮繊維として表1に示す繊度をのものを用い、各繊維層及び基材シートの坪量を同表に示す値とする以外は実施例1と同様にして洗浄シートを得た。実施例2における第1繊維層のレーヨンの量は40重量%、第2繊維層のレーヨンの量は0重量%であった。また実施例3における第1繊維層のレーヨンの量は15重量%、第2繊維層のレーヨンの量は15重量%であった。
【0040】
〔比較例1〜3〕
第1繊維層及び第2繊維層に含まれる繊維として表1に示すものを用い、各繊維層及び基材シートの坪量を同表に示す値とする以外は実施例1と同様にして洗浄シートを得た。
【0041】
〔性能評価〕
実施例及び比較例で得られた洗浄シートについて前述の方法で単位厚み当たりの流れ方向のバルクソフトネスを測定した。また以下の方法で清拭時の感触、汚れ落ちの程度、起泡量及び泡の細かさを評価した。結果を表1に示す。
【0042】
〔清拭時の感触〕
10人の専門パネラーに、実施例及び比較例で得られた洗浄シートで顔や手足等を清拭させてその感触を官能評価させた。感触が悪いと判断した人数が1人以下を◎、2人を○、3人又は4人を○△、5人又は6人を△、7人以上を×と評価した。
【0043】
〔汚れ落ちの程度〕
人工皮革(出光テクノファインSUPPLALE−PBZ12002 色4等級1)にUV剤(ニベアSun Protect CREAM Mild)をドクターブレードで100ミクロンの厚さに塗工し3時間放置する。実施例及び比較例で得られた洗浄シートで人工皮革についたUV剤を5回拭き取る。その後人工皮革を色差計で計り、初期の色差との差を洗浄率と定義する。洗浄率が70%以上を○、70%未満60%以上を○△、60%未満50%以上を△、50%未満を×と評価した。
【0044】
〔起泡量〕
前記の洗浄剤20gに水道水180gを加え混合して水溶液を得る。洗浄シートの基材シートを20cm×15cmにカットし、前記水溶液に浸し、30秒間液を切った後、30回シートを折り曲げ泡立て、泡立てた泡を回収し重量を測定する。泡の重量から以下の基準で起泡量を評価した。
○:13g以上
○△:10g以上13g未満
△:7g以上10g未満
×:7g未満
【0045】
〔泡の細かさ〕
起泡量の測定と同様にして泡立てた泡を回収し、これをアクリル板で挟む。この状態下にマイクロスコープで泡径を測定する。N=20の平均を泡径とし、以下の基準で評価した。
○:泡径が0.95mm以下
○△:泡径が0.95mm以上1.2mm未満
△:泡径が1.2mm以上1.45mm未満
×:泡径が1.45mm以上
【0046】
【表1】
【0047】
表1に示す結果から明らかなように、各実施例の洗浄シート(本発明品)は肌への感触が良好であり、また汚れ落ち性が高いことが判る。更に、泡立ち量が多く、その泡は細かいことが判る。
【0048】
【発明の効果】
本発明の洗浄シートは、泡立ちが良く、その泡は細かくクリーミーなものとなる。また本発明の洗浄シートは、汚れの掻き取り性が高く汚れ落ちが良いものである。更に本発明の洗浄シートは肌に対する感触が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗浄シートにおける基材シートの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1におけるII−II線断面である。
【図3】図1に示す基材シートにおける接合部のパターンを示す模式図である。
【図4】バルクソフトネスの測定方法を示す説明図である。
【図5】収縮面積率の算出方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 第1繊維層
2 第2繊維層
3 接合部
4 凸部
5 凹部
10 基材シート
Claims (7)
- 使用時に肌対向側となる第1繊維層と、該第1繊維層の一面に配される第2繊維層とが積層され、両層が多数の接合部で部分的に接合され厚さ方向に一体化されており、前記接合部間において第2繊維層の熱収縮によって第1繊維層が凸状に突出して、第1繊維層側の表面に多数の凹凸が形成されている基材シートに、界面活性剤を含む洗浄剤が含浸されてなる対人用の洗浄シートであって、
第1繊維層の構成繊維の繊度が第2繊維層の構成繊維の繊度よりも小さく且つ第1繊維層の構成繊維の繊度が0.5〜3.3dtexであると共に第2繊維層の構成繊維の繊度が2.2〜11dtexである洗浄シート。 - 第1繊維層の坪量が10〜60g/m2で、第2繊維層の坪量が10〜80g/m2であり、基材シート全体の坪量が20〜140g/m2である請求項1記載の洗浄シート。
- 単位厚み当たりのバルクソフトネスが0.03〜0.49N/mmである請求項1又は2記載の洗浄シート。
- 第1繊維層又は第2繊維層が吸水性繊維を当該繊維層の重量に基づき5〜90重量%含んでいる請求項1〜3の何れかに記載の洗浄シート。
- 第2繊維層側の表面に液不透過性シートが積層されている請求項1〜4の何れかに記載の洗浄シート。
- 前記液不透過性シートの表面に更に繊維材料のシートが積層されている請求項5記載の洗浄シート。
- 前記洗浄剤が水を実質的に含まない請求項1〜6の何れかに記載の洗浄シート。
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