JP2004202890A - 立体シート材料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の立体シート材料10は、立体捲縮した繊維を含む第1繊維層1と、該繊維と同種又は異種の立体捲縮した繊維を含む第2繊維層2とが積層されてなる。両繊維層1,2は多数の接合部3において部分的に接合されて厚さ方向に一体化されている。各接合部3,3の間において第1繊維層1が突出して多数の凸部4を形成している。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一面に多数の凸部を有し嵩高な構造を有する不織布からなる立体シート材料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
本出願人は先に、第1層とこれに隣接する第2層とを有し、第1層と第2層とが所定パターンの接合部によって部分的に接合されており、該接合部間で第1層が三次元的立体形状をなし、第2層がエラストマー的挙動を示す材料で構成されており、シート全体がエラストマー的挙動を示すと共に通気性を有する立体シート材料を提案した(特許文献1参照)。この立体シート材料は、平面方向へ伸張させたときの回復性及び厚み方向へ圧縮させたときの回復性が高く、使い捨て吸収性物品の構成材料や、対人・対物用のワイパーとして好適に使用される。しかし、伸張回復性及び圧縮回復性に対する要求はますます高くなっている。
【0003】
捲縮発現した潜在捲縮繊維と、この潜在捲縮繊維の繊維間を接着する熱融着繊維とからなる一方向性カードウエブで構成され、その露出表面が平滑な第一層と、前記潜在捲縮繊維の捲縮発現温度では実質的に熱収縮しない繊維からなる交差性カードウエブで構成され、その露出表面には互いに略平行な凸部が形成されている第二層とからなり、これらの第一層及び第二層が互いに積層一体化されているダストクロスが知られている(特許文献2参照)。このダストクロスにおいては、第一層と第二層とがそれらの全面において接合されているので、凸部を高くすることが容易ではない。また凸部による柄(デザイン)の自由度を大きくすることが容易でない。
【0004】
少なくとも一層の親水性繊維ウエブと、少なくとも一層の熱捲縮性の疎水性繊維ウエブとからなる積層体を得る工程と、連続した平面部と、間欠的かつ独立して分布する多数の凸部および/または凹部と、多数の微細排水孔とを備えた支持体表面上において、前記積層体に微細孔ノズルから高圧水を噴射し、前記両ウエブの繊維を交絡させるとともに再配列して前記積層体の面方向に繊維の分布密度にむらを有する不織布を得る工程と、前記不織布を脱水および/または乾燥したのち、熱処理して前記合成繊維を捲縮させる工程とからなる方法によって製造され、少なくとも片面に多数の起伏を有している不織布製ワイパーも知られている(特許文献3参照)。このワイパーも2つの繊維ウエブがそれらの全面で接合されていることから、先に述べた特許文献2に記載のダストクロスと同様の欠点を有する。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−187228号公報
【特許文献2】
特開2001−89961号公報
【特許文献3】
特開平8−60509号公報
【0006】
従って、本発明は、平面方向へ伸張させたときの回復性及び厚み方向へ圧縮させたときの回復性が高く、嵩高なシート材料を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、立体捲縮した繊維を含む第1繊維層と、該繊維と同種又は異種の立体捲縮した繊維を含む第2繊維層とが積層されてなり、前記両繊維層は多数の接合部において部分的に接合されて厚さ方向に一体化されており、各接合部の間において第1繊維層が突出して多数の凸部を形成している立体シート材料を提供することにより前記目的を達成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には本発明の立体シート材料の一実施形態の斜視図が示されており、図2には図1におけるII−II線断面図が示されている。
【0009】
図1に示す立体シート材料10は、第1繊維層1及びこれに隣接する第2繊維層2を備えている不織布からなる。第1繊維層1は、繊維の集合体から構成されている。一方、第2繊維層2は、第1繊維層1を構成する繊維と異なる種類及び/又は配合の繊維の集合体から構成されている。第1繊維層1と第2繊維層2とは、多数の接合部3によって部分的に接合されている。逆に言えば、第1繊維層1と第2繊維層2とはそれらの全面において接合されていない。本実施形態においては、接合部3は小円形で離散的に不連続に形成されており、全体として菱形格子状の配置パターンを形成している。接合部3は圧密化されており、立体シート材料10における他の部分に比して厚みが小さく且つ密度が大きくなっている。
【0010】
接合部3は、第1繊維層1と第2繊維層2とが熱融着されて形成されたものである。この接合部3によって両繊維層は厚さ方向に一体化されている。本実施形態における接合部3は円形のものであるが、接合部3の形状は、楕円形、三角形若しくは矩形又はこれらの組み合わせ等であってもよい。また接合部を連続した形状、例えば直線や曲線などの線状に形成してもよい。
【0011】
立体シート材料10の面積に対する接合部3の面積率(立体シート材料10単位面積当りの接合部3の面積)は、立体シート材料10の具体的な用途等にもよるが、第1繊維層1と第2繊維層2との接合を十分に高くする点、及び凸状の立体的な形状を十分に形成して嵩高さを発現させる点から、6〜90%、特に10〜70%であることが好ましい。
【0012】
立体シート材料10は、接合部3の間において第1繊維層1が突出して多数の凸部4を形成している。本実施形態においては、立体シート材料10が、菱形格子状の配列パターンからなる接合部3によって取り囲まれて形成された閉じた領域を多数有しており、この閉じた領域において第1繊維層1は、図2に示すように突出して凸部4を形成している。本実施形態における凸部4は、ドーム状の形状をなしている。その内部は第1繊維層1を構成する繊維で満たされている。接合部3は、凸部4に対して相対的に凹部となっている。一方、第2繊維層2においては、接合部3間はほぼ平坦面を保っているか、若干突出している(図2参照)。立体シート材料10全体として見ると、その第2繊維層2側が平坦ないし若干突出しており、且つ第1繊維層1側に多数の凹凸部を有している構造となっている。
【0013】
第1繊維層1は立体捲縮した繊維を含んでいる。前述した通り、凸部4は第1繊維層1から構成されているから、第1繊維層1は立体捲縮した繊維を含んでいるということは、凸部4が立体捲縮した繊維を含んでいることを意味する。凸部4が立体捲縮した繊維を含んでいることによって、凸部4を圧縮したときの回復性が高くなる。また、立体シート材料10に液体が含浸されたときの凸部4のへたりが小さくなる。従って、立体シート材料10は使い捨て吸収性物品の構成材料や、対人・対物用の湿式ワイパーとして好適に使用される。更に、立体捲縮した繊維はその捲縮部位に繊維状のダストを挟んで保持することが可能であるから、立体シート材料10をワイパーとして用いた場合に、繊維状のダストの捕集性が高くなる。また凸部4間の凹部においてはパン粉などの比較的大きなダストが保持され易いので、この点からも立体シート材料10をワイパーとして用いることが好適である。その上、第1繊維層1はそれを平面方向へ伸張させたときの回復性が高くなる。
【0014】
立体捲縮した繊維としては、捲縮が発現した潜在捲縮性繊維や、機械捲縮加工された繊維が挙げられる。特に、凸部4の圧縮回復性や第1繊維層1の伸張回復性が高い点から、立体捲縮した繊維は、捲縮が発現した潜在捲縮性繊維からなることが好ましい。捲縮が発現した潜在捲縮性繊維はコイル状の捲縮状態となっている。潜在捲縮性繊維としてはその繊度が1〜7dtex程度であることが好適である。潜在捲縮性繊維は、例えば収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料を成分とする偏心芯鞘型複合繊維又はサイド・バイ・サイド型複合繊維からなる。その例としては、特開平9−296325号公報や特許2759331号公報に記載のものが挙げられる。収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料の例としては、例えばエチレン−プロピレンランダム共重合体(EP)とポリプロピレン(PP)との組み合わせが、立体シート材料10の柔らかさの点で好適である。
【0015】
第1繊維層1は、立体捲縮した繊維100%から構成されていてもよく、その他の繊維を含んでいてもよい。その他の繊維としては、例えば前記潜在捲縮性繊維の捲縮開始温度では実質的に熱収縮しない繊維が挙げられる。具体的には、熱収縮性を有するが、前記潜在捲縮性繊維の捲縮開始温度では実質的に熱収縮しない繊維や、熱収縮性を実質的に有さない繊維が挙げられる。特に熱融着性繊維が含まれていることが好ましい。これによって凸部4の表面強度が高まり、毛羽立ちが効果的に防止される。第1繊維層1に立体捲縮した繊維以外の繊維が含まれる場合、立体捲縮した繊維の量は、第1繊維層1の重量に対して30重量%以上、特に50〜90重量%であることが好ましい。
【0016】
第1繊維層1と同様に、第2繊維層2も立体捲縮した繊維を含んでいる。第2繊維層2に含まれる立体捲縮した繊維としては、捲縮が発現した潜在捲縮性繊維が好適に用いられる。この潜在捲縮性繊維は、第1繊維層1に含まれる潜在捲縮性繊維と同種及び異種の何れのものでもよい。第2繊維層2に含まれる潜在捲縮性繊維の詳細については、第1繊維層1に含まれる潜在捲縮性繊維に関する説明が適宜適用される。第2繊維層4が立体捲縮した繊維を含んでいることによって、第2繊維層2はそれを平面方向へ伸張させたときの回復性が高くなる。
【0017】
第2繊維層2は、立体捲縮した繊維100%から構成されていてもよく、その他の繊維を含んでいてもよい。その他の繊維としては、第1繊維層1に含まれるその他の繊維と同様のものが挙げられる。第2繊維層2に立体捲縮した繊維以外の繊維が含まれる場合、立体捲縮した繊維の量は、第2繊維層2の重量に対して50重量%以上、特に70〜90重量%であることが好ましい。
【0018】
前述した通り、第1繊維層1及び第2繊維層2の何れにも立体捲縮した繊維が含まれているので、これらの層は何れも平面方向へ伸長させたときの回復性が高いものとなる。その結果、立体シート材料10全体としても、これを平面方向へ伸長させたときの回復性が高くなる。従って、立体シート材料10を例えばワイパーとして用いた場合に、対象面の凹凸に対する追従性が良好になる。また立体シート材料10を例えば吸収性物品の構成部材として用いた場合に、着用者の動作に対する追従性が良好となり、吸収性物品のフィット性が向上し、液漏れが効果的に防止される。
【0019】
立体シート材料10は、低密度な構造を有し、厚み方向に圧縮させたときの圧縮変形性が十分に大きい。更に詳しくは、立体シート材料10の具体的な用途にもよるが、立体シート材料10は、0.49cN/cm2圧力下での見掛け密度が5〜50kg/m3、特に10〜30kg/m3であることが、立体シート材料10に嵩高感を付与し、また圧縮変形性、ひいては柔軟性を高くする点から好ましい。更に立体シート材料10は、49.0cN/cm2圧力下での見掛け密度が20〜130kg/m3、特に30〜120kg/m3であることが、立体シート材料10に十分な強度が付与されて凸状の三次元的な立体形状の保形性が高まる点から好ましい。0.49cN/cm2の圧力は、吸収性物品の装着中の圧力にほぼ等しく、49.0cN/cm2の圧力は、吸収性物品の装着中に体圧がかかった場合の圧力にほぼ等しい。
【0020】
立体シート材料10の0.49cN/cm2圧力下及び49.0cN/cm2圧力下の見掛け密度は、その坪量を、後述する0.49cN/cm2圧力下及び49.0cN/cm2圧力下の厚みでそれぞれ除すことで算出される。
【0021】
立体シート材料10の厚みは、その具体的な用途にもよるが、0.49cN/cm2圧力下の厚みが、1.5〜10mm、特に2〜6mmであり、49.0cN/cm2圧力下の厚みが0.5〜5mm、特に1.0〜2.5mmであることが、嵩高性および圧縮変形性の点から好ましい。
【0022】
加圧下における厚みは圧縮変化率測定方法(KES法)を用いて測定する。測定装置としては、カトーテック株式会社製のKES FB3-AUTO-A 自動化圧縮試験装置を用いる。初期厚みは、加圧板荷重を0.49cN/cm2に設定し測定する。圧力測定は、初期厚みT1(0.49cN/cm2)から荷重時厚みT2(49cN/cm2)までの間を一定速度(1mm/sec)で変化させて測定する。圧縮荷重の検出は高感度ロードセルにより行う。このロードセルは0.1cN/cm2まで検出することができる。
【0023】
0.49cN/cm2圧力下での厚みは以下の方法で測定することもできる。先ず、測定台上に、この測定片よりも小さなサイズ(直径5.6cmの円板、12.4g)のプレートを載置する。この状態でのプレートの上面の位置を測定の基準点Aとする。次にプレートを取り除き、測定台上に測定片(10cm×10cm)を載置し、その上にプレートを再び載置する。この状態でのプレート上面の位置をBとする。AとBの差から立体シート材料10の厚みを求める。測定機器にはレーザー変位計〔(株)キーエンス製、CCDレーザ変位センサ LK−080〕を用いるが、ダイヤルゲージ式の厚み計を用いてもよい。但し厚み計を用いる場合は測定機器の測定力とプレートの重さを、0.49cN/cm2圧力下に調節する。
【0024】
立体シート材料10は、前述した0.49cN/cm2圧力下の厚みT1及び49.0cN/cm2圧力下の厚みT2に関し、以下の式(2)で定義される圧縮率が30〜85%、特に40〜70%であることが、例えば立体シート材料10をワイパーとして用いる場合に対象面への追従性が高くなり清掃効率が高くなる点から好ましい。また、立体シート材料10を吸収性物品の構成部材として用いる場合に、着用者の体形や動きに対する追従性や感触が向上する点から好ましい。
圧縮率(%)=(T1−T2)/T1×100 (2)
【0025】
立体シート材料10に十分な圧縮変形性および嵩高感を発現させる観点から、立体シート材料10はその坪量が20〜200g/m2、特に40〜150g/m2であることが好ましい。坪量は、立体シート材料10を50mm×50mm以上の大きさに裁断して測定片を採取し、この測定片の重量を最小表示1mgの電子天秤を用いて測定し坪量に換算することで求める。
【0026】
次に本実施形態の立体シート材料10の好ましい製造方法について説明する。立体シート材料10は、潜在捲縮性繊維を含む第1繊維集合体と、該潜在捲縮繊維と同種又は異種の潜在捲縮繊維を含む第2繊維集合体とを積層し、両繊維集合体を部分的に熱融着させて積層体となし、次いで該積層体を熱処理して各繊維集合体に含まれる前記潜在捲縮性繊維を捲縮させて各繊維集合体をその面内方向に熱収縮させ第1繊維集合体及び第2繊維集合体からそれぞれ第1繊維層及び第2繊維層を形成することで得られる。そして、その熱収縮に際して第2繊維集合体の面積収縮率を第1繊維集合体の面積収縮率よりも大きくすることで、第1繊維層を突出させて凸部4を形成する。
【0027】
各繊維集合体は好適にはカード機を用いて製造されたカードウエブからなる。両繊維集合体を部分的に熱融着させて積層体を得るには、例えば超音波エンボス加工や熱エンボス加工が用いられる。積層体の熱処理の温度は、各繊維集合体に含まれる潜在捲縮性繊維の捲縮開始温度以上とする。熱処理には例えば熱風の吹き付け(エアスルー加工)や赤外線の照射などが用いられる。各繊維集合体の面積収縮率は、収縮前の基準面積をS0とし、基準面積の収縮後の面積をS1とすると、以下の式(3)で表される。
面積収縮率(%)=(S0−S1)/S0×100 (3)
【0028】
第2繊維集合体の面積収縮率を第1繊維集合体の面積収縮率よりも大きくするためには、例えば次の(1)〜(4)の方法が挙げられる。
【0029】
(1)第1繊維集合体に、前記積層体の熱処理の温度では実質的に熱収縮しない繊維(以下、非熱収縮繊維ともいう)を含有させておく。一方、第2繊維集合体には非熱収縮繊維を含有させず、第2繊維集合体を潜在捲縮性繊維のみから構成する。第1繊維集合体に非熱収縮繊維が含有されていることで、第1繊維集合体に含まれる潜在捲縮性繊維の捲縮が妨げられる。従って、前記積層体の熱処理時に、第1繊維集合体における潜在捲縮性繊維の捲縮の程度が、第2繊維繊維集合体における潜在捲縮性繊維の捲縮の程度に比べて相対的に低くなる。その結果、第2繊維集合体の面積収縮率が第1繊維集合体の面積収縮率よりも大きくなる。
【0030】
(2)第1繊維集合体及び第2繊維集合体のそれぞれに非熱収縮繊維を含有させておき、第1繊維集合体における非熱収縮繊維の含有割合を、第2繊維集合体における非熱収縮繊維の含有割合よりも高くする。この場合には、各繊維集合体においては、それに含まれる潜在捲縮性繊維の捲縮が妨げられる。その妨げの程度は、非熱収縮繊維の含有割合が高い第1繊維集合体の方が大きい。従って、前記積層体の熱処理時に、第1繊維集合体における潜在捲縮性繊維の捲縮の程度が、第2繊維集合体における潜在捲縮性繊維の捲縮の程度に比べて相対的に低くなる。その結果、第2繊維集合体の面積収縮率が第1繊維集合体の面積収縮率よりも大きくなる。
【0031】
(3)第1繊維集合体と第2繊維集合体をと積層するに先立ち、第1繊維集合体にのみ予め熱エンボス加工を施しておく。これによって、第1繊維集合体に含まれている潜在捲縮性繊維の動きが、エンボス加工によって形成された融着点によって制限される。従って、前記積層体の熱処理時に、第1繊維集合体における潜在捲縮性繊維の捲縮の程度が、第2繊維集合体における潜在捲縮性繊維の捲縮の程度に比べて相対的に低くなる。その結果、第2繊維集合体の面積収縮率が第1繊維集合体の面積収縮率よりも大きくなる。
【0032】
(4)第1繊維集合体に含まれる潜在捲縮性繊維としてその捲縮開始温度が、第2繊維集合体に含まれる潜在捲縮性繊維の捲縮開始温度よりも高いものを用いる。捲縮開始温度が高い繊維と、該繊維よりも捲縮開始温度が低い繊維とでは、同温度で熱処理する場合、捲縮開始温度が高い繊維の方が捲縮が起こりづらい。従って、前記積層体の熱処理時に、第1繊維集合体における潜在捲縮性繊維の捲縮の程度が、第2繊維集合体における潜在捲縮性繊維の捲縮の程度に比べて相対的に低くなる。その結果、第2繊維集合体の面積収縮率が第1繊維集合体の面積収縮率よりも大きくなる。
【0033】
以上の(1)〜(4)の方法においては、(1)の方法を(3)及び/又は(4)の方法と組み合わせることができる。また(2)の方法を(3)及び/又は(4)の方法と組み合わせることもできる。
【0034】
このようにして得られた立体シート材料は、これをワイパーとして用いた場合、凸部4に立体捲縮した繊維を含むので、細かい繊維状のダストの捕集性に優れ、また凸部4間の凹部によってパン粉などの比較的大きなダストも捕集することができる。更に、平面方向に伸張させたときの回復性及び厚み方向へ圧縮させたときの回復性が高いので、清掃対象面への追従性が高く清掃効率が向上する。その上、清掃具への装着性も向上する。しかも、第2繊維層2にも立体捲縮した繊維が含まれていることから、目的に応じて第2繊維層2の側も清掃に供することができる。つまり両面タイプのワイパーとして用いることができる。
【0035】
また立体シート材料は、凸部4に立体捲縮した繊維を含むのでその剛性が高く、その結果水や洗浄剤などの液体を含浸させた場合でも凸状のドーム構造を確実に維持でき、ウエットワイパーとなした場合でも清掃性が低下することがない。更に吸収性物品の構成部材(例えば表面シート)として用いた場合でも、体液の透過あるいは吸収後に凸部4のドーム構造を維持できるので、肌への不快感、ムレ、カブレを防止することができる。
【0036】
本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態の立体シート材料10における凸部4の内部は第1繊維層1を構成する繊維で満たされているが、これに代えて、凸部4を内部が中空となっている状態となしてもよい。
【0037】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら、本発明の範囲はかかる実施例に制限されない。
【0038】
〔実施例1〕
(1)第1繊維集合体の製造
大和紡績(株)製の潜在捲縮性繊維CPP(商品名、2.2dtex×51mm、鞘成分樹脂の融解温度(融点):145℃)を原料としてカード法によって坪量15g/m2のウエブを製造した。熱エンボスロール(145℃±10℃)を用いてウエブを熱エンボス加工し、第1繊維集合体を製造した。エンボス面積率は28%であった。
【0039】
(2)第2繊維集合体の製造
大和紡績(株)製の潜在捲縮性繊維CPP(商品名、2.2dtex×51mm、鞘成分樹脂の融解温度(融点):135℃)を原料としてカード法によって坪量30g/m2の第2繊維集合体を製造した。
【0040】
(3)立体シート材料の製造
第1繊維集合体と第2繊維集合体とを重ね合わせ、超音波エンボス法によって両繊維集合体を部分的に接合し積層体を得た。エンボスによる各接合部の形状は円形であり、その配列パターンは図1に示す菱形格子状であった。熱風炉において積層体に130℃±10℃の熱風を5〜10秒間エアスルー方式で吹き付けた。これによって各繊維集合体に含まれる潜在捲縮性繊維を捲縮させて各繊維集合体をその面内方向に収縮させた。このとき、第1繊維集合体に含まれている潜在捲縮性繊維は、先に行った熱エンボス加工によってその捲縮が妨げられているので、第2繊維集合体の面積収縮率の方が第1繊維集合体の面積収縮率よりも高くなった。その結果、第1繊維集合体から形成される第1繊維層においては接合点間において凸部が多数形成された。このようにして得られた立体シート材料はその坪量が96.0g/m2であり、接合点の面積率は立体シート材料の面積の7%であった。
【0041】
〔実施例2〕
第1繊維集合体として、大和紡績(株)製の潜在捲縮性繊維CPP(商品名、2.2dtex×51mm、鞘成分樹脂の融解温度(融点):135℃)を50重量%含み、且つ大和紡績(株)製の芯鞘型熱融着繊維NBF(SH)(商品名、2.2dtex×51mm)を50重量%含み、坪量が15g/m2のものを用いた。この繊維集合体は熱エンボス加工されていない。これ以外は実施例1と同様にして立体シート材料を得た。積層体の熱処理においては、第1繊維集合体に含まれている潜在捲縮性繊維は、熱融着繊維が存在することによってその捲縮が妨げられているので、第2繊維集合体の面積収縮率の方が第1繊維集合体の面積収縮率よりも高くなった。このようにして得られた立体シート材料はその坪量が93.8g/m2であり、接合点の面積率は立体シート材料の面積の7%であった。
【0042】
〔比較例1〕
第1繊維集合体として、Toray Saehan Inc.製の親水性スパンボンド不織布(主成分:ポリプロピレン、坪量13g/m2)を用いる以外は実施例1と同様にして立体シート材料を得た。積層体の熱処理においては、第1繊維集合体であるスパンボンド不織布は収縮しなかった。このようにして得られた立体シート材料はその坪量が86.2g/m2であり、接合点の面積率は立体シート材料の面積の7%であった。
【0043】
〔比較例2〕
第1繊維集合体として、Toray Saehan Inc.製の撥水性スパンボンド不織布JB20R(商品名、主成分:ポリプロピレン、坪量20g/m2)を用いる以外は実施例1と同様にして立体シート材料を得た。積層体の熱処理においては、第1繊維集合体であるスパンボンド不織布は収縮しなかった。このようにして得られた立体シート材料はその坪量が100.4g/m2であり、接合点の面積率は立体シート材料の面積の7%であった。
【0044】
〔比較例3〕
第1繊維集合体として、大和紡績(株)製の芯鞘型熱融着繊維NBF(SH)(商品名、2.2dtex×51mm)を原料とするカードウエブにエアスルー方式で熱処理を施したエアスルー不織布(坪量14g/m2)を用いる以外は実施例1と同様にして立体シート材料を得た。積層体の熱処理においては、第1繊維集合体であるエアスルー不織布は収縮しなかった。このようにして得られた立体シート材料はその坪量が91.3g/m2であり、接合点の面積率は立体シート材料の面積の7%であった。
【0045】
〔性能評価〕
実施例及び比較例で得られた立体シート材料について次の方法で、ダストの捕集率、ウエットバック量、液広がり面積、湿潤時厚みを測定した。これらの結果を以下の表1に示す。
【0046】
〔ダストの捕集率〕
1m×1mのフローリング上に以下のダストA〜Cを別個に所定量散布した。花王(株)製のクイックルワイパー(商品名)に各立体シート材料を装着させてフローリング上を5往復清拭した。その後、立体シート材料に付着したダストの重量(ダストBについては本数)を測定し、捕集率(%)を算出した。
ダストA:パン粉(粒径1〜1.4mm)を0.2g
ダストB:髪の毛(長さ10cm、直径約100μm)を10本×5回
ダストC:JIS試験用ダスト7種を0.3g
【0047】
〔ウエットバック量〕
花王(株)製の生理用ナプキンであるロリエ(商品名)から吸収体を取り出し、その上に各立体シート材料を載せ、更にその上に穴の開いたアクリル板(荷重4.9cN/cm2)を載せた。アクリル板の穴を通じて脱繊維馬血(日本バイオテスト製)を6g注入した。血が完全に吸収された時点から1分経過後アクリル板を取り除いた。次いで立体シート材料上に20枚の濾紙を重ね、更に約65cN/cm2の荷重を加え、逆戻りする血を濾紙に吸収させた。5分経過後荷重を取り除き、20枚の濾紙の重量を測定した。血の吸収前の濾紙の重量との差を求め、その値をウエットバック量とした。
【0048】
〔液広がり面積〕
花王(株)製の生理用ナプキンであるロリエ(商品名)から吸収体を取り出し、その上に各立体シート材料を載せ、更にその上に穴の開いたアクリル板(荷重5g/cm2)を載せた。アクリル板の穴を通じて脱繊維馬血(日本バイオテスト製)を6g注入した。血が完全に吸収された時点から1分経過後アクリル板を取り除いた。次いで立体シート材料上に約65cN/cm2の荷重を加えた。5分経過後荷重を取り除き、立体シート材料表面の血の広がり面積を画像解析装置を用いて測定した。
【0049】
〔湿潤時厚み〕
立体シート材料をイオン交換水中に浸漬させ、引き上げた後に5枚重ねの濾紙上に載せた。立体シート材料に65.3cN/cm2の荷重を加えて余分な水を濾紙に吸収させた。1分経過後荷重を取り除き、0.49cN/cm2荷重下での厚みを前述のKES法によって測定した。イオン交換水に浸漬させる前の厚みについても同様の条件で測定した。
【0050】
【表1】
【0051】
表1に示す結果から明らかなように、各実施例の立体シート材料(本発明品)は、比較例のシート材料に比べて髪の毛のような繊維状のダスト及びパン粉のような比較的大きなダストの捕集性に優れていることが判る。また、各実施例の立体シート材料は、液戻り量が少なく、液広がり面積も小さいことが判る。更に、各実施例の立体シート材料は、湿潤時の厚み減少率が小さく、湿潤時でも凸部の形状をしっかり維持できることが判る。
【0052】
【発明の効果】
本発明の立体シート材料は、平面方向に引き伸ばしたときの回復性及び厚み方向へ圧縮したときの回復性に優れたものである。また凸部の剛性が高く、湿潤しても凸形状をしっかりと維持する。凸部は繊維状のダストの捕集性に優れ、また凸部間はパン粉のような比較的大きなダストの捕集性に優れる。更に本発明の立体シート材料は、液戻り量が少なく、液広がり面積が小さいので、これを吸収性物品の表面シートとして用いた場合に、排泄された液が着用者の肌へ逆戻りすることが防止され、また肌へのベタつきが抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立体シート材料の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【符号の説明】
1 第1繊維層
2 第2繊維層
3 熱融着部
4 凸部
10 立体シート材料
Claims (7)
- 立体捲縮した繊維を含む第1繊維層と、該繊維と同種又は異種の立体捲縮した繊維を含む第2繊維層とが積層されてなり、前記両繊維層は多数の接合部において部分的に接合されて厚さ方向に一体化されており、各接合部の間において第1繊維層が突出して多数の凸部を形成している立体シート材料。
- 第2繊維層に含まれる立体捲縮した前記繊維が、捲縮が発現した潜在捲縮性繊維からなり、第1繊維層に含まれる立体捲縮した前記繊維が、捲縮が発現した潜在捲縮性繊維又は機械捲縮加工された繊維からなる請求項1記載の立体シート材料。
- 潜在捲縮性繊維を含む第1繊維集合体と、該潜在捲縮繊維と同種又は異種の潜在捲縮繊維を含む第2繊維集合体とを積層し、両繊維集合体を部分的に熱融着させて積層体となし、次いで該積層体を熱処理して各繊維集合体に含まれる前記潜在捲縮性繊維を捲縮させて各繊維集合体をその面内方向に熱収縮させ第1繊維集合体及び第2繊維集合体からそれぞれ第1繊維層及び第2繊維層を形成することで得られたものであり、その熱収縮に際して第2繊維集合体の面積収縮率を第1繊維集合体の面積収縮率よりも大きくすることで、第1繊維層を突出させて前記凸部を多数形成した請求項2記載の立体シート材料。
- 第1繊維集合体には前記熱処理の温度では実質的に熱収縮しない繊維が含まれており、第2繊維集合体には該繊維が含まれていない請求項3記載の立体シート材料。
- 第1繊維集合体及び第2繊維集合体のそれぞれに、前記熱処理の温度では実質的に熱収縮しない繊維が含まれており、第1繊維集合体における該繊維の含有割合が、第2繊維集合体における該繊維の含有割合よりも高い請求項3記載の立体シート材料。
- 第1繊維集合体と第2繊維集合体とを積層するに先立ち、第1繊維集合体に予め熱エンボス加工を施しておく請求項3記載の立体シート材料。
- 第1繊維集合体に含まれる潜在捲縮性繊維の捲縮開始温度が、第2繊維集合体に含まれる潜在捲縮性繊維の捲縮開始温度よりも高い請求項3記載の立体シート材料。
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