JP2001269300A - 床用清掃シート - Google Patents
床用清掃シートInfo
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Abstract
度拭きせずに床のシミ汚れや土ボコリが除去でき、安価
であり、髪の毛や綿ボコリも捕集できる湿式の床用清掃
シートを提供すること。 【解決手段】 清掃部11と該清掃部11に連結された
棒状の把手12とを具備した掃除具10における該清掃
部11に装着されて用いられる、水性洗浄剤の含浸され
た床用清掃シート1であって、該シート1における床と
接触する表面層は、繊維ウェブの繊維絡合で形成された
不織布からなり、前記表面層の、サンドペーパー(粒度
1200番)に対する静摩擦抵抗値が900〜2500
cNである床用清掃シート1。
Description
に装着されて用いられる取り替え式の清掃シートに関
し、更に詳しくは、床上のほこり、髪の毛、固形ゴミ、
しみ汚れ等の除去や、床の保護・つや出し等の床の清掃
・手入れに用いられる家庭用又は業務用の湿式の床用清
掃シートに関するものである。
ボコリや綿ボコリ等を除去する乾式清掃の分野では、繊
維を油剤処理した房状モップタイプ又は取り替え式シー
トタイプのモップ状掃除具が、手軽に広面積の床を清掃
できる掃除具として知られている。しかし、このタイプ
の掃除具では床のしみ汚れは除去できず、また土ボコリ
の除去も充分なものではなかった。
清掃は、絞った濡れ雑巾を用い、腰をかがめて行われて
いた。また、床の保護・つや出しも、乾いた雑巾、タオ
ル等にワックス剤を含ませて、前記の床の清掃と同様に
腰をかがめて行われていた。例えば実用新案登録第25
16320号明細書に記載されているように、洗浄剤を
含浸させて手で直接拭くタイプの清掃シートが知られて
いる。しかし、これをモップ状の掃除具に装着して清掃
しても、床のシミ汚れの清掃性と片手で軽く拭ける操作
性とを両立させることが困難であった。
も洗浄剤を含浸させて手で直接拭くタイプの清掃シート
が記載されている。この清掃シートは、こすり動作の結
果、シート表面から突出することができる長繊維を具備
している。しかし、この清掃シートをモップ状の掃除具
に装着して清掃すると、該長繊維が床の突起等に引っか
かってシートが破れることがある。さらに、前記公報に
は、水性洗浄剤を含浸させる場合にはシートが疎水性の
繊維から構成されることが好適であると記載されている
が、その場合、モップ状の掃除具に装着して清掃する
と、拭き始めに洗浄剤が出過ぎて広い面積を清掃する持
続性がない。さらにシミ汚れや土ボコリの除去も充分で
ない。
タイプの製品では、特開平10−262883号公報、
特開平10−286206号公報および特許第2915
840号明細書に記載のように、シート又は床の被清掃
面に洗浄剤や水等を供給しながら清掃を行う方法が一般
的となっている。しかし、そのような清掃方法は、モッ
プ状の掃除具以外に洗浄剤を手に持ったり、清掃途中で
シートを掃除具から外して水に濡らすなど、非常に手間
の掛かるものである。また、水に濡らした後のしぼり加
減が弱い場合には、清掃初期に水が床に出過ぎて逆に汚
れを塗り広げることがある。また、乾式清掃用のモップ
のように柄の強度が弱いと、その操作性が悪くなること
もある。さらに、一部の木質系の床に対してはクラック
等の亀裂損傷を与えることもある。その上、前記公報に
おいては表面にスパンレース不織布を有するシートが用
いられているものの、該シートは含水状態での髪の毛や
綿ボコリの絡み取り性が充分でなかった。
361及び特開平6−17356号公報には、髪の毛や
綿ボコリの絡み取り性に優れた洗浄剤含浸タイプの清掃
シートとして、網状シートの片面あるいは両面に繊維ウ
ェブが一体化され且つ凹凸形状を有しているシートが開
示されている。また、特開平6−14858号公報及び
特開平6−14859号公報には、髪の毛や綿ボコリの
絡み取り性に優れた洗浄剤含浸タイプの清掃シートとし
て、熱収縮性の基台シートに繊維ウェブが一体化され且
つ凹凸形状を有しているシートが開示されている。しか
し、これらの公報に記載のシートは何れも凹凸形状を発
現させるために熱収縮加工が必要であり、生産性が悪く
製造経費のかかるものであった。
シートに、繊維絡合で形成された不織布状の繊維集合体
が、絡合状態で一体化した清掃用シートにおける繊維集
合体の絡合の度合いと清掃性との関係が記載されてい
る。しかし、このシートは、主として乾式清掃用であっ
て、水性洗浄剤が含浸された湿式清掃用に最適化された
ものではない。
着されて用いられ、二度拭きせずに床のシミ汚れや土ボ
コリが除去でき、安価であり、髪の毛や綿ボコリも捕集
できる湿式の床用清掃シートを提供することを目的とす
る。また、本発明は、広い面積を清掃することができ、
モップ状の掃除具に装着して用いる場合に片手で軽く操
作できる床用清掃シートを提供することを目的とする。
更に本発明は、床の保護・つや出し、除菌ができる床用
清掃シートを提供することを目的とする。
用シートとしての最適条件を種々検討した結果、乾式清
掃用シートよりも繊維の絡合状態を比較的低くすること
が極めて有効であることを見出し、これによって、洗浄
剤が含浸された状態で髪の毛や綿ボコリなどの繊維状の
汚れを絡め取ることができ、且つ構成繊維の脱落のない
操作性の良い湿式清掃用シートが得られることを知見し
た。
棒状の把手とを具備した掃除具における該清掃部に装着
されて用いられる、水性洗浄剤の含浸された床用清掃シ
ートであって、前記シートにおける床と接触する表面層
は、繊維ウェブの繊維絡合で形成された不織布からな
り、前記表面層の、サンドペーパー(粒度1200番)
に対する静摩擦抵抗値が900〜2500cNである床
用清掃シートを提供することにより前記目的を達成した
ものである。
形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、
本発明の床用清掃シート(以下、単に清掃シートとい
う)の一実施形態の模式的な斜視図が示されている。
これを上下から挟持する一対の外層3,3とが一体化さ
れた積層シートに水性洗浄剤が含浸されて構成されてい
る湿式シートである。
に絡み取る観点から、清掃シート1は、使用時に床と接
触する表面層、即ち本実施形態においては外層3が、繊
維ウェブの繊維絡合で形成された不織布からなり、その
構成繊維1本1本の自由度が高いこと、即ち、表面層の
繊維が低交絡状態にあることが好適である。本発明者ら
の検討の結果、本発明の清掃用シートは、繊維の絡合の
みで構成されている乾式の清掃用シートよりも、繊維の
絡合状態が比較的低い領域が最適状態であることが見出
された。また、構成繊維の脱落は、乾式の清掃用シート
よりも低絡合状態とすれば発生しないことも見出され
た。尚、本実施形態においては外層3が表面層に相当す
るが、洗浄剤の含浸されるシートが単一の層構造のもの
である場合には、該シートにおける表面層とは、該シー
トの表面及びその近傍の領域をいう。
(外層3)の繊維交絡状態の指標として、静摩擦抵抗値
を採用することができる。静摩擦抵抗値は、図2に示す
方法で測定される。即ち、サンドペーパー(3M社製耐
水ペーパー Techno sander粒度1200番)20を張
り付けた、底面が10cm×10cmの重り(サンドペ
ーパーを含む全重量400g)21を、水平な台23上
にしっかりと固定された、水性洗浄剤の含浸された清掃
シート22(200mm×280mm)表面に、サンド
ペーパーのサンド面が清掃シートに対面するように載置
する。重りの側面に糸24を取り付け、この糸24の他
端を滑車25を介して引張試験機(オリエンティック社
製、RTM−25)のロードセル26に取り付ける。引
張試験機を作動させ、重り21を500mm/minの
速度で 水平に30mm移動させ、その際の初期の最大
静摩擦抵抗値を測定し、これを表面層の繊維交絡度の指
標とする。測定は、清掃シートの製造工程におけるシー
トの流れ方向(MD)と幅方向(CD)について実施す
る。サンドペーパーは1回の測定ごとに新しいものに交
換する。
層においては、繊維が低交絡状態、即ち、繊維1本1本
の自由度が高い状態である程、繊維がサンドペーパーに
引っかかるために、静摩擦抵抗値は高い値を示す傾向が
認められる。
おける表面層の静摩擦抵抗値は、900〜2500cN
である。900cN未満であると、髪の毛や綿ボコリの
良好な絡み取り性が得られにくい。2500cNを超え
るとシートの表面強度が弱くなって繊維が床板のバリ等
に引っかかり、繊維が脱落し易くなり、またモップの操
作性が重くなる。髪の毛・綿ボコリの絡み取り性と清掃
シートの表面強度、モップの操作性を両立する観点から
は、静摩擦抵抗値は1100〜2200cN、特に12
00〜2000cNの範囲が好ましい。清掃シート1の
MD及びCDの何れの方向においても静摩擦抵抗値が前
記範囲内であることが最も好ましいが、少なくとも何れ
か一方の方向における静摩擦抵抗値が前記範囲内であれ
ば十分である。
態の清掃シート1の表面層を構成し、清掃シート1の使
用時に床に接触する部位である。外層3は、繊維長20
mm以上、特に30〜100mm、とりわけ35〜65
mmの繊維から構成される不織布で構成されることが、
清掃シート1の表面強度が十分に発現する面で好まし
い。繊維長20mm以上の繊維から構成される不織布
は、そのすべての構成繊維の繊維長が20mm以上であ
ることを要せず、該不織布の原料中に及び/又は製造工
程にて不可避的に混入及び/又は発生する繊維長20m
m未満の繊維が含まれることは許容される。
子状の熱エンボス加工が施されており、その表面にエン
ボス加工によって形成された多数の凸部4,4,・・と
各凸部4を区切る直線状の凹部5とを有している。凹部
5は熱エンボス加工による熱及び圧力の適用によって凸
部4よりも圧密化している。凸部4の面積は、清掃シー
ト1の清掃面の見掛けの面積に対して30〜95%、特
に40〜85%、とりわけ50〜80%であることが清
掃時における髪の毛・綿ボコリの捕集性とモップの操作
性とを両立する観点から好ましい。ここで、清掃シート
1の清掃面の見掛けの面積とは、清掃シート1の清掃面
を平面視したときの面積をいう。
る。即ち、水性洗浄剤が所定量含浸された清掃シート
(10cm×10cm)を1枚に広げて、水に濡れた部
分が黒く濃色化されるお習字練習用半紙〔(株)呉竹精
昇堂社製、KN37−10〕の上に置く。清掃シートの
上に10cm×10cmのアクリル板(25g)を載
せ、さらにその上に2000gの重りを載せて60秒間
荷重をかけた。その後、すばやく重り及びアクリル板を
取り除き、半紙の黒く濃色化された部分の面積を画像解
析装置〔(株)ネクサス社製、New Qube〕を用
いて求め、この値を凸部4の面積とした。さらに凸部4
の面積を100cm2 (清掃シートの清掃面の見掛けの
面積)で除し、100を乗じた値を凸部4の面積率とし
た。
5のパターン形状は、図1に示すものに特に限定されな
いが、連続した直線状、曲線状あるいはその両方を一部
に有するパターンであることが好ましい。特に連続した
線状の凹部5が相互に交わり、該凹部5によって閉鎖さ
れた凸部4が形成されることが、清掃シート1の表面強
度を維持する面から好ましい。凹部5が直線状又は曲線
状である場合は、その線幅は0.5〜3mmが好まし
い。また、凹部5間の距離は清掃シート1に要求される
特性等に応じて適宜調整される。また、上記の連続した
線状のパターンと非連続の点状のパターンとを組み合わ
せたエンボスパターンも好適に使用される。
から構成されている。不織布としては、シートの風合い
及び髪の毛・綿ボコリの絡み取り性の観点から、低い繊
維交絡状態を発現できるスパンレース不織布が好まし
い。
ス繊維及び低融点の熱可塑性繊維を含むことが、清掃
性、操作性及びシート強度を維持する面から好ましい。
量当たり30〜98重量%、特に50〜90重量%含ま
れていることが、シミ汚れや土ボコリを効率良く除去し
得る点から好ましい。これは親水性セルロース繊維が汚
れや土ボコリが溶解・分散した汚液を再吸収する特性に
優れていることに起因している。前記親水性セルロース
繊維としては、レーヨン、コットン繊維等が挙げられ
る。
量当たり2〜70重量%、特に10〜50重量%含まれ
ていることが、熱エンボスされた後のシート強度が向上
し、また操作性が良好になる点から好ましい。
200℃以下のものが好ましく、特に170℃以下のも
のが好ましい。具体的には、ポリエチレン系繊維、ポリ
プロピレン系繊維、低融点タイプのポリエチレンテレフ
タレート系繊維、ポリビニルアルコール繊維及びこれら
の繊維の低融点繊維を鞘成分、高融点繊維を芯成分とし
た芯鞘状繊維や、低融点繊維と高融点繊維とのサイドバ
イサイド繊維が挙げられる。
する観点から、外層3は、前記親水性セルロース繊維及
び前記低融点の熱可塑性繊維に加えて、その他の合成繊
維を含むことができる。その他の合成繊維としては、ポ
リエステル系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ナイ
ロン繊維、アセテート系繊維、ポリビニルアルコール繊
維、ポリ塩化ビニル系繊維等が挙げられる。
は無いが、3.3dtex以下のものが好ましく、特に
0.5〜2.0dtexのものが髪の毛・綿ボコリの絡
み取り性の面から更に好ましい。また、該繊維の繊維長
にも特に制限は無く、長繊維フィラメント及び短繊維ス
テープルファイバの何れも用いることができる。
した坪量との関係で、8〜70g/m2 、特に15〜3
0g/m2 であることが好ましい。また、その厚み(そ
れぞれの外層3の厚み)は、0.05〜5mmが好まし
く、髪の毛・綿ボコリの捕集性とコストの点から0.1
〜2mm、特に0.2〜1mmであることがより好まし
い。
布、織物、樹脂製ネット等の種々のシート材料を用いる
ことができる。これらシート材料は、清掃シートの強度
を維持する点から高強度、例えば破断強度が200cN
/25mm以上であることが好ましい。積層シートの坪
量を100g/m2 以下にする場合には、水性洗浄剤を
保持し、且つ積層シートの強度、厚み感及びクッション
性を発現させる点から、内層2は低密度で嵩高であるこ
とが好ましい。そのような特性を有する内層2の構成材
料としては、例えばサーマルボンド(エアスルー)不織
布、スパンレース不織布、エアーレイド不織布等の不織
布が好ましい。前記破断強度は高い程好ましいが、現実
的には100N/25mm程度が上限値となる。
繊維としては、レーヨン、コットン、パルプ、ポリビニ
ルアルコール繊維等の親水性繊維を用いることができ
る。また、内層2の厚みを増し、且つクッション性を高
める観点から、疎水性繊維を主に用いることも好まし
い。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィン系繊維、ポリエステル繊維、ナイロン等のポリ
アミド系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維及びこれら
の繊維の芯鞘型繊維やサイドバイサイド型繊維等の複合
繊維が挙げられる。これらの繊維には立体クリンプがか
かっていることが、内層2の厚みが増し、またクッショ
ン性が良好になる点から好ましい。また、熱処理加工に
よって積層シートの表面に凹凸部を形成する場合には、
熱収縮性繊維や熱捲縮性繊維が用いられる。
繊維の繊維径に特に制限は無いが、1.0〜7.0dt
exであることが、厚みやクッション性を高める点から
好ましい。また、該繊維の繊維長にも特に制限は無く、
長繊維フィラメント及び短繊維ステープルファイバの何
れも用いることができる。
した坪量との関係で、20〜150g/m2 、特に25
〜80g/m2 であることが好ましい。また、その厚み
は、0.2〜4.8mmであることが好ましく、厚みや
クッション性を高める点及び使い捨てに抵抗感のないコ
ストを満足する点から0.4〜3mm、特に0.6〜2
mmであることがより好ましい。
層シートは、例えば以下の方法により好ましく製造され
る。先ず、外層3となる低交絡で繊維自由度の高いスパ
ンレース不織布を製造する。これとは別に内層2となる
低密度で嵩高なサーマルボンド不織布を製造する。内層
2の両面に外層3を配して熱エンボス加工を施し三者を
一体化させて積層シートを形成する。
となるサーマルボンド不織布の両面にカード法等によっ
て作製した繊維ウエブを重ね合わせた状態とした後、高
圧水流を用いた絡合処理(ウォーターニードリング処
理)を施して該繊維ウエブの繊維間を絡合させて外層3
を構成するスパンレース不織布を形成すると共に該繊維
ウエブがサーマルボンド不織布からなる内層2に対して
も絡合状態で一体化した低交絡複合スパンレース不織布
を製造する。このようにして得られた不織布はシート材
料であるサーマルボンド不織布の両面に、繊維ウエブの
繊維絡合で形成された不織布状の繊維集合体(スパンレ
ース不織布)が、その構成繊維の絡合と共に前記シート
材料に対しても絡合状態で一体化している。次いでこれ
に熱エンボス加工を施して積層シートを形成する。
おける繊維同士の絡合の程度は、ウォーターニードリン
グ処理よって繊維ウエブへ与えられるエネルギー量によ
って決定される。エネルギー量を司る因子には、加工速
度、繊維ウエブの重量ないし坪量、ノズル仕様(穴径、
穴数、穴形状)、水圧、ノズル本数、水質が挙げられ
る。繊維同士の絡合を最適にするためには、エネルギー
量を200〜1800kJ/kgとすることが好まし
い。エネルギー量が200kJ/kg未満であると、繊
維同士の絡合の程度が低くなり、シートとしての強度を
得ることができない場合がある。また加工も困難となり
易い。エネルギー量が1800kJ/kg超であると、
繊維同士の絡合の程度が高くなり、髪の毛や綿ボコリを
良好に絡み取り難くなる場合がある。シートの加工性、
使用に耐えうる強度の発現、及び髪の毛や綿ボコリを絡
め取る清掃性のすべてを高度に満たすためには、エネル
ギー量は400〜1500kJ/kg、特に500〜1
200kJ/kgであることが更に好ましい。このエネ
ルギー量は、内層2の両面に外層3を形成した場合の値
であり、内層2の片面にのみ外層3を形成する場合に
は、半分のエネルギー量で十分である。エネルギー量の
単位におけるkJはキロジュールを表し、kgは繊維ウ
エブの重量を表す。即ち、エネルギー量は、繊維ウエブ
1kgに与えられるエネルギーをジュールで表現したも
のである。
る前の清掃シート1)は、その坪量が40〜200g/
m2 であることが好適である。積層シートの坪量が40
g/m2 未満であると、広い面積の床を拭くのに必要な
量の洗浄剤を含浸しづらくなる。200g/m2 を超え
ると重量増加で操作性が劣る場合があり、またコストア
ップにもなる。前記坪量は50〜150g/m2 、特に
55〜100g/m2であることが好ましい。また、そ
の厚みは、乾燥状態において3g/cm2 の荷重下で、
0.4〜5mm、特に0.6〜2mmであることが、洗
浄剤の保持性並びに清掃シート1の操作性及びシート強
度の面から好ましい。
/25mm以上、特に300〜8000cN/25mm
であることが、清掃時に要求されるシート強度が十分と
なることと髪の毛・綿ボコリの絡み取り性とを両立させ
る点から好ましい。前記破断強度は、積層シートの流れ
方向(MD)及び幅方向(CD)の少なくとも何れか一
方が前記の値を満たしていれば十分である。
実施形態の清掃シート1が形成される。これにより、湿
式シートとしての特性が発現する。水性洗浄剤として
は、25℃での粘度が20〜30000mPa・sのも
のを用いることが好ましい。この範囲の粘度の水性洗浄
剤を用いることにより、(1)清掃初期に床に放出され
る水性洗浄剤の量が低減されて、清掃の最初から最後ま
での水性洗浄剤の放出量が均一になり、(2)広い面積
の被清掃面に対する清掃持続性が向上し、(3)清掃初
期でも水性洗浄剤の放出量が低いので、清掃シートの被
清掃面に対する摩擦抵抗値が低下し、(4)清掃初期で
も水性洗浄剤の放出量が低いので、清掃シート表面の繊
維自由度が大きく、髪の毛や綿ボコリを繊維によって絡
み取って保持するという利点がある。詳細には、水性洗
浄剤の粘度が20mPa・s未満であると、清掃初期に
床に放出される水性洗浄剤の量を低減させにくいことが
ある。30000Pa・sを超えると、水性洗浄剤を積
層シートに含浸することが困難になる場合がある。清掃
初期の水性洗浄剤放出量の低減及び積層シートへの水性
洗浄剤の含浸工程でのハンドリング性を一層向上させる
点から、前記粘度は100〜1000mPa・s、特に
300〜800mPa・sであることがより好ましい。
用いて測定される。使用ローター及び回転数は、水性洗
浄剤の粘度に応じて適宜変更する。
的に含んでいないことが好ましい。水性洗浄剤に水不溶
性の固体粒子が配合された場合、被清掃面にその固体粒
子が残留し、二度拭きを要することがある。ただし、不
純物等として微量、例えば0.1重量%程度まで含まれ
ていても差し支えはない。
アルカリ剤、増粘剤及び水溶性溶剤を含有することが好
ましい。水性洗浄剤に含有される各成分はすべて実質的
に水溶性であることが好ましい。水性洗浄剤中に含有さ
れる不揮発残留成分については、10重量%以下である
ことが清掃後の仕上がり性の面で好ましく、特に5重量
%以下、とりわけ1重量%以下であることが好ましい。
剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤及び両性
界面活性剤の何れもが用いられ、特に洗浄性と仕上がり
性の両立の面から、ポリオキシアルキレン(アルキレン
オキサイド付加モル数1〜20)アルキル(炭素数8〜
22の直鎖又は分岐鎖)エーテル、アルキル(炭素数8
〜22の直鎖又は分岐鎖)グリコシド(平均糖縮合度1
〜5)、ソルビタン脂肪酸(炭素数8〜22の直鎖又は
分岐鎖)エステル、及びアルキル(炭素数6〜22の直
鎖又は分岐鎖)グリセリルエーテル等の非イオン活性剤
並びにアルキルカルボキシベタイン、アルキルスルホベ
タイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキル
アミドカルボキシベタイン、アルキルアミドスルホベタ
イン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン等のア
ルキル炭素数8〜24の両性界面活性剤が好適に用いら
れる。界面活性剤は、水性洗浄剤中に、0.01〜1.
0重量%、特に0.05〜0.5重量%含有されること
が、洗浄性及び被清掃面の仕上がり性の面で好ましい。
の水酸化物、炭酸ナトリウム等の炭酸塩、硫酸水素ナト
リウム等のアルカリ性の硫酸塩、第1リン酸ナトリウム
等のリン酸塩、酢酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム等
の有機アルカリ金属塩、アンモニア、モノ、ジ又はトリ
エタノールアミン等のアルカノールアミン、2−アミノ
−2−メチル−1−プロパノール等のβ−アミノアルカ
ノール並びにモルホリン等が挙げられ、特に感触とpH
の緩衝性の点でモノ、ジ又はトリエタノールアミン等の
アルカノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プ
ロパノール等のβ−アミノアルカノール並びにモルホリ
ンが好ましい。アルカリ剤は、水性洗浄剤中に、0.0
1〜1重量%、特に0.05〜0.5重量%含有される
ことが、洗浄性及び感触の面で好ましい。
系高分子及びデンプン系高分子等の半合成高分子、ビニ
ル系高分子及びポリエチレンオキシド等のその他合成高
分子、粘土鉱物等の水溶性高分子が挙げられる。特にベ
タツキ感、ヌルツキ感の低いポリアクリル酸系増粘剤若
しくはアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体系増
粘剤又はこれらの混合物が好ましい。これらアクリル酸
系増粘剤は、ナトリウム塩の状態で粘性を発現するのが
好ましい。増粘剤は、水性洗浄剤中に、0.01〜2重
量%、特に0.02〜1重量%含有されることが、被清
掃面の仕上がり性の点で好ましい。
価アルコール及びその誘導体から選ばれる1種以上のも
のが好適である。特に仕上がり性の点から蒸気圧267
Pa(2mmHg)以上のものが好ましい。例えば、エ
タノール、イソプロピルアルコール、プロパノール、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル等が好ましい。水溶性溶剤
は、水性洗浄剤中に、1〜50重量%、特に1〜20重
量%含有されることが、臭い及び皮膚刺激性の低減の点
から好ましい。
剤を含有させることもできる。これによって、水性洗浄
剤に、洗浄効果に加えて除菌効果を付与することができ
る。除菌剤としては、過酸化水素、次亜塩素酸、次亜塩
素酸ナトリウム、第4級アンモニウム塩、安息香酸ナト
リウム、パラオキシ安息香酸ナトリウム、天然除菌剤等
が挙げられ、特に配合安定性と除菌性能の点から、第4
級アンモニウム塩、天然除菌剤のポリリジン等が好まし
く用いられる。除菌剤は、水性洗浄剤中に、0.005
〜2重量%、特に0.01〜1重量%含有されること
が、除菌効果と皮膚刺激性低減とのバランスの点から好
ましい。
防黴剤、色素(染料、顔料)、キレート剤、ワックス剤
等を含有させることもできる。
中に、50〜99.9重量%、特に80〜99重量%含
有されることが、被清掃面の仕上がり性の点から好まし
い。
含浸状態(乾燥状態)の清掃シート1の重量基準〕あた
り100〜1000重量%含浸されていることが好まし
い。含浸率が100重量%に満たないと、シミ汚れや土
ボコリに対する十分な清掃性能が得られなくなる場合が
ある。1000重量%を超えると床への洗浄剤の放出量
が多くなりすぎて床に汚れや土ボコリが残留してしま
い、さらに一部の木質系の床に対して悪影響を及ぼす場
合がある。清掃性の一層の向上の点から、水性洗浄剤の
含浸率は150〜350重量%、特に200〜300重
量%であることがより好ましい。水性洗浄剤の前記積層
シートへの含浸率は、水性洗浄剤を積層シートに含浸さ
せてそのままの状態またはマングル処理等で過剰の水性
洗浄剤を除去した後、該積層シートの重量に対して無荷
重下で測定される。
ように、清掃部11と該清掃部11に連結された棒状の
把手12とを具備した掃除具10における該清掃部11
に装着されて床の清掃に用いられる。詳細には、清掃具
10は、清掃シート1が装着可能である平坦な清掃部1
1、及び清掃部11と自在継手13を介して連結した棒
状の把手12から構成されており、清掃シート1は、清
掃部11に設けられた放射状のスリットを形成する可撓
性の複数の片部14によって固定されるようになされて
いる。
えば、前記実施形態における清掃シート1は、三層構造
の積層シートに水性洗浄剤が含浸されてなるものである
が、該積層シートに代えて、単層、二層又は四層以上の
構造のシートを用いてもよい。例えば、前記実施形態に
おいて、内層2の片面にのみ外層3を積層してもよい。
の表面における凸部の形状は、シートの製造のし易さ
や、清掃シート1の操作性等に応じて種々の形状とする
ことができる。
に説明する。尚、本発明は、以下の実施例に何ら限定さ
れない。実施例及び比較例に先立ち、評価試験の方法を
説明する。
標となる静摩擦抵抗値 前述した方法に従い測定した。尚、400gの荷重は、
花王(株)製のクイックルワイパーに、清掃シートを装
着して床を清掃した場合にシートにかかる平均荷重にほ
ぼ相当する。
装着した。30cm×60cmのフローリング(松下電
工製 ウッディタイルMT613T)上に約10cmの
髪の毛を5本散布し、その上に清掃シートを乗せて一定
のストローク(60cm)で2往復清掃して清掃シート
に捕集された髪の毛の本数を測定した。この操作を連続
6回実施して、30本中何本の髪の毛が捕集されたかを
測定した。捕集された髪の毛の数を30で除し、これに
100を乗じて、その値を髪の毛の捕集率(%)とし
た。
装着した。100cm×100cmのフローリング(松
下電工製 ウッディタイルMT613T)上にJIS試
験用ダスト7種(関東ローム層、細粒)を0.1g散布
し(ハケを用いて全面に均一散布)、フローリングを1
往復で4列清掃した。この操作を連続6回した後、汚れ
た清掃シートを乾燥させて重量(シート+洗浄剤不揮発
成分+ダスト)を測定し、含浸前に測定したシート重量
と理論上残留する洗浄剤不揮発成分重量を差し引いてダ
ストの捕集量を算出した。捕集されたダストの重量を、
散布した全ダスト重量(0.6g=0.1g×6回)で
除し、これに100を乗じて、その値をダストの捕集率
(%)とした。
滴(0.02g×5滴下)たらして、ドライヤーで乾燥
させた。クイックルワイパー〔花王(株)製〕に、清掃
シートを装着し、乾燥した醤油汚れを清掃して以下の基
準で評価を行った。 ○:10往復の清掃で完全に汚れが除去できた。 ○〜△:15往復の清掃で完全に汚れが除去できた。 △:20往復の清掃で完全に汚れが除去できた。 △〜×:30往復の清掃で完全に汚れが除去できた。 ×:30往復を超えても完全に汚れが除去できなかっ
た。
装着して、フローリング板(松下電工製 ウッデイタイ
ルEタイプ KER501)を片手で拭き始める時のワ
イパーの操作性を以下の基準で評価した。 ○:片手で軽く拭け、押してから引く際のターン時にも
ワイパーの清掃部ヘッドが浮かない。 ○〜△:片手で軽く拭けるが、ターン時にもワイパーの
清掃部ヘッドが若干浮くことがある。 △:片手で軽く拭けるが、押してから引く際のターン時
にワイパーの清掃部ヘッドが浮く。 ×:ワイパーを押し始める時に非常に力が必要で、さら
にターン時には清掃部ヘッドが逆さにひっくり返ること
がある。
た繊維の量より、以下の基準で評価を行った。 ○:ほとんど脱落せず問題ない。 △:若干脱落する。 ×:かなり脱落する。
鞘がポリエチレンからなる芯鞘構造で、立体クリンプ形
状をもつ低融点繊維(2.8dtex×51mm、鞘成
分の融点130℃)を用いて坪量27g/m2 のエアー
スルー不織布を作製した。繊維同士を温度140℃で熱
接着させた。このエアスルー不織布の破断強度は流れ方
向が1660cN/25mm、幅方向が220cN/2
5mmであった。
0mm)と、アクリル繊維(0.9dtex×51m
m)と、芯がポリプロピレンからなり鞘がポリエチレン
からなる芯鞘繊維(1.0dtex×38mm)とを、
重量比50/25/25の比率で混合し、常法のカード
機で作製した坪量19g/m2 の繊維ウエブを、前記エ
アースルー不織布の上下に積層した。次いで、低エネル
ギー条件でウォーターニードリング処理を施し、エアー
スルー不織布と繊維ウエブとを交絡させて繊維自由度の
高い表面層を有する坪量65g/m2 の複合スパンレー
ス不織布を調製した。超音波エンボス機を用い、調製し
た不織布の全面にダイヤ柄の凹凸模様からなるエンボス
加工を施した。
−1−プロパノール/ドデシルグルコシド(縮合度1.
4)/増粘剤(カーボポールETD2020、日光ケミ
カル社製)=93.73/6/0.1/0.1/0.0
7(重量比)からなる水性洗浄剤(粘度:500mPa
・s/25℃)を、得られた不織布に含浸させて床用清
掃シートを調製した。水性洗浄剤の含浸率は、不織布重
量に対して250%であった。尚、カーボポールETD
2020はアクリル酸・メタクリル酸アルキル(炭素数
10〜30)共重合体である。水性洗浄剤の不揮発残留
成分は0.17%であった。この床用清掃シートにおけ
る凸部の面積率は、該清掃シートの見掛けの面積の7
6.0%であった。また、破断強度は、流れ方向(M
D)が2850cN/25mm、幅方向(CD)が36
0cN/25mmであった。
ンレース不織布を再度低エネルギー条件でウォーターニ
ードリング処理して実施例1よりも繊維自由度のやや低
い複合スパンレース不織布を作製した。その後は、実施
例1と同様にエンボス加工及び水性洗浄剤の含浸を行い
床用清掃シートを作製した。
ンレース不織布を再度実施例2よりも高いエネルギー条
件でウォーターニードリング処理して実施例2よりも繊
維自由度のやや低い複合スパンレース不織布を作製し
た。その後は、実施例1と同様にエンボス加工及び水性
洗浄剤の含浸を行い床用清掃シートを作製した。
ンレース不織布を再度実施例3よりも高いエネルギー条
件でウォーターニードリング処理して実施例3よりも繊
維自由度のやや低い複合スパンレース不織布を作製し
た。その後は、実施例1と同様にエンボス加工及び水性
洗浄剤の含浸を行い床用清掃シートを作製した。
x×40mm)と、芯がポリプロピレンからなり鞘がポ
リエチレンからなる芯鞘繊維(1.0dtex×51m
m)とを、重量比50/50の比率で混合し、常法のカ
ード機で作製した坪量65g/m2 の繊維ウェブを、低
エネルギー条件でウォーターニードリング処理して構成
繊維を交絡させ、繊維自由度の高いスパンレース不織布
を作製した。次いで、実施例1と同様にエンボス加工を
行った。その後は、実施例1と同様に水性洗浄剤の含浸
を行い床用清掃シートを作製した。この床用清掃シート
における凸部の面積率は、該清掃シートの見掛けの面積
の73.3%であった。また、破断強度は、流れ方向
(MD)が4410cN/25mm、幅方向(CD)が
640cN/25mmであった。
ンレース不織布を再度実施例4よりも高いエネルギー条
件でウォーターニードリング処理して実施例4よりも繊
維自由度の低い複合スパンレース不織布を作製した。そ
の後は、実施例1と同様にエンボス加工及び水性洗浄剤
の含浸を行い床用清掃シートを作製した。
ルギ条件にてウォーターニードリング処理を施す以外は
実施例1と同一の構成、条件にて繊維自由度の低い複合
スパンレース不織布を作製した。その後は、実施例1と
同様にエンボス加工及び水性洗浄剤の含浸を行い床用清
掃シートを作製した。
さない複合スパンレース不織布に対して実施例1と同様
に水性洗浄剤の含浸を行い床用清掃シートを作製した。
ース不織布を再度実施例5よりも高いエネルギー条件で
ウォーターニードリング処理して実施例5よりも繊維自
由度の低い複合スパンレース不織布を作製した。その後
は、実施例1と同様にエンボス加工及び水性洗浄剤の含
浸を行い床用清掃シートを作製した。
トについて、前述した1)〜7)の評価を行った。その
結果を以下の表1に示す。
において、増粘剤を配合せずに調製した水性洗浄剤〔水
/エタノール/2−アミノ−2−メチル−1−プロパノ
ール/ドデシルグルコシド(縮合度1.4)=93.8
/6/0.1/0.1(重量比)、粘度:4mPa・s
/25℃〕を、実施例2で得られた複合スパンレース不
織布に含浸させて床用清掃シートを作製した。水性洗浄
剤の含浸率は実施例2と同様とした。水性洗浄剤の不揮
発残留成分は0.1%であった。
で増粘剤の配合量のみを適宜変更して、25℃での粘度
が25mPa・s(不揮発残留成分0.11%)、50
00mPa・s(不揮発残留成分0.21%)、250
00mPa・s(不揮発残留成分0.30%)の洗浄剤
をそれぞれ調製した。それらを実施例2で得られた複合
スパンレース不織布にそれぞれ含浸させて三種類の床用
清掃シートを作製した。水性洗浄剤の含浸率は実施例2
と同様とした。
について、前述した1)〜7)の評価を行った。更に、
実施例6及び7で得られた床用清掃シート並びに実施例
2で得られた床用清掃シートについて、以下の方法で洗
浄剤放出量を測定した。これらの結果を以下の表2に示
す。
イパーに装着してフローリングを6畳拭き続けた時の1
畳あたりに放出される洗浄液量を測定した。1畳拭くご
とに清掃シートを清掃部ヘッドから外してその重量を測
定することで洗浄液量を測定した。清掃方法は約90c
mの距離を1往復拭くのを1ストロークとし、それを1
畳の長手方向(180cm)に2列、短手方向(90c
m)に4列拭いて1畳の清掃を完結した。
トシート〔(株)サン・ジャパン製〕について、前述し
た1)〜7)の評価を行った。その結果を以下の表3に
示す。
施例1〜7の床用清掃シート(本発明品)によれば、表
面の繊維自由度が高く、髪の毛及びダストの捕集性が優
れることが判る。また、また床のシミ汚れの除去性に優
れることが判る。更に、ワイパーの操作性も良好であ
り、また毛羽抜けが少ないことが判る。特に、水性洗浄
剤として特定の範囲の粘度を有するものを用いること
で、拭き始めに洗浄剤が出過ぎず広い面積を清掃できる
持続性があることが判る。
着されて用いられ、広面積を清掃することができ、特に
髪の毛・綿ボコリ捕集性の良好な湿式の床用清掃シート
が提供される。また本発明によれば、乾式及び湿式のシ
ートの特性を兼備しており、床上のほこり、髪の毛、固
形ゴミと共にしみ汚れも除去できる床用清掃シートが提
供される。更に本発明によれば、床の保護・つや出し、
除菌ができる床用清掃シートが提供される。
に示す斜視図である。
状態を示す斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 清掃部と該清掃部に連結された棒状の把
手とを具備した掃除具における該清掃部に装着されて用
いられる、水性洗浄剤の含浸された床用清掃シートであ
って、 前記シートにおける床と接触する表面層は、繊維ウェブ
の繊維絡合で形成された不織布からなり、前記表面層
の、サンドペーパー(粒度1200番)に対する静摩擦
抵抗値が900〜2500cNである床用清掃シート。 - 【請求項2】 前記水性洗浄剤が含浸される前記床用清
掃シートは、その坪量が40〜200g/m2 で、且つ
前記表面層が繊維長20mm以上の繊維からなる不織布
で構成されており、表面に多数の凹凸部を有している請
求項1記載の床用清掃シート。 - 【請求項3】 前記表面層は、該表面層の重量(乾燥基
準)当り親水性セルロース繊維30〜98重量%及び低
融点の熱可塑性繊維2〜70重量%を含んでおり、且つ
多数の凸部及び熱及び圧力の適用によって圧密化した多
数の凹部を有しており、該凸部の面積が、前記清掃シー
トの清掃面の見掛けの面積に対して30〜95%である
請求項1又は2記載の床用清掃シート。 - 【請求項4】 前記床用清掃シートは、高強度を有する
シート材料の片面あるいは両面に、繊維ウェブの繊維絡
合で形成された不織布状の繊維集合体が、その構成繊維
間の絡合と共に該シート材料に対しても絡合状態で一体
化された積層シートに前記水性洗浄剤が含浸されてな
り、該積層シートの破断強度が200cN/25mm以
上であって、前記不織布状の繊維集合体の坪量がそれぞ
れ8〜70g/m2 である請求項1〜3の何れかに記載
の床用清掃シート。 - 【請求項5】 前記水性洗浄剤の25℃での粘度が20
〜30000mPa・sである請求項1〜4の何れかに
記載の床用清掃シート。
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