JP2006068208A - 清掃用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】 角部や隅部に付着又は堆積したダストを容易に掻き出すことができ、掻き出されたダストを効率よく捕集することができる清掃用シートを提供すること。
【解決手段】 清掃用シート10は、ダストの絡み取りが可能な捕集領域Aをシート中央部に有している。シートの四辺のうちの少なくとも一辺の領域が、シート中央部よりも剛度が高く且つダストの掻き出しが可能な掻き出し領域Bとなっている。JIS L1085のカンチレバー法に従い測定された掻き出し領域の曲げ長さが40〜100mmである。
【選択図】 図1
【解決手段】 清掃用シート10は、ダストの絡み取りが可能な捕集領域Aをシート中央部に有している。シートの四辺のうちの少なくとも一辺の領域が、シート中央部よりも剛度が高く且つダストの掻き出しが可能な掻き出し領域Bとなっている。JIS L1085のカンチレバー法に従い測定された掻き出し領域の曲げ長さが40〜100mmである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、床面等の清掃に特に好適に用いられる清掃用シートに関する。
本出願人は先に、網状シートの片面又は両面に、繊維ウエブの繊維絡合で形成された不織布状の繊維集合体が、その構成繊維間の絡合と共に該網状シートに対しても絡合状態で一体化された清掃用シートを提案した(特許文献1及び特許文献2参照)。この清掃用シートは、綿ボコリ、糸くず、髪の毛など様々な種類のダストの捕集性が高いものである。従ってこの清掃用シートを用いれば、例えばフローリング等の床面に存するダストを効率的に捕集することができる。しかし、角部や隅部といった狭い部分に付着又は堆積したダストを掻き出して捕集することは容易でない。
この清掃用シートとは別に、本出願人は、清掃用拭布の端部を、エンボス加工やしわ寄せ加工によって、他の部分よりも嵩高に加工した清掃用拭布を提案した(特許文献3参照)。この清掃用拭布は、端部を嵩高に加工することで、該端部を清掃対象面との接触性を増加させ、清掃性を向上させようとするものである。しかしこの清掃用拭布は、角部や隅部といった狭い部分に付着又は堆積したダストを十分に掻き出すレベルにまでは至っていない。
更に本出願人は、不織布を筒状に形成した清掃布であって、その周面部にフラップを設け、フラップに切り込みを入れたり、鋸歯状にカットした清掃布を提案した(特許文献4参照)。この清掃布は、狭い場所や凹凸のある物品の清掃に好適に用いられる。しかしこの清掃布も、先に述べた清掃用拭布と同様に、角部や隅部といった狭い部分に付着又は堆積したダストを十分に掻き出すレベルにまでは至っていない。
従って本発明の目的は、前述した従来技術が有する種々の欠点を解消し得る清掃用シートを提供することにある。
本発明は、ダストの絡み取りが可能な捕集領域をシート中央部に有し、シートの四辺のうちの少なくとも一辺の領域が、シート中央部よりも剛度が高く且つダストの掻き出しが可能な掻き出し領域となっており、JIS L1085のカンチレバー法に従い測定された掻き出し領域の曲げ長さが40〜100mmである清掃用シートを提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の清掃用シートによれば、角部や隅部に付着又は堆積したダストを容易に掻き出すことができ、掻き出されたダストを効率よく捕集することができる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には本発明の清掃用シートの一実施形態の斜視図が示されている。図2は図1のII−II線断面図である。本実施形態の清掃用シート10は、繊維ウエブの水流交絡で形成された繊維集合体1と、繊維集合体1の内部に配された格子状の網状シート4とから構成されている。繊維集合体1と網状シート4とは、水流交絡によって繊維集合体1の構成繊維と網状シート4とが絡合し、両者が一体化している。
シート10は、第1の面10a及び第2の面10bを有しており、一方の面側から他方の面側に突出して形成された多数の凸状部2,2・・を有している。凸状部2,2・・間には、それぞれ凹状部3,3・・が形成されており、シート全体が凹凸形状となつている。凸状部2,2・・は、図1に示すように、それぞれ略同じ大きさで、やや細長い幅狭な山型形状をしており、規則的に設けられている。
シート10は、その両面が同等の清掃性能を有することが好ましく、第2の面10bにおける凸状部2の形状や寸法は第1の面10aのそれと略同様であることが好ましい。シート10の第1の面10aに存する凸状部2は、シート10の第2の面10bに存する凹状部3と表裏の関係にあることが好ましい。また凸状部2の形状は、凹状部3の形状を反転したものであることも好ましい。
凸状部2及び凹状部3は、繊維集合体1から構成されており、繊維集合体1の構成繊維の絡合のみによって形成されている。これによってシート10は、髪の毛や細かな埃のようなダストの捕集性及び保持性に優れたものとなっている。このような凸状部2及び凹状部3を有する清掃用シートは、例えば本出願人の先の出願に係る特開2001−336052号公報の段落〔0033〕ないし〔0058〕に記載の方法で製造される。
シート10は、やや横長の矩形をしており、その中央部に、ダストの絡み取りが可能な捕集領域Aを有している。捕集領域Aにおいては、繊維の絡合によって形成されている凸状部2によってダストが絡み取られる。
シート10の四辺のうち、相対向する二つの短辺の領域は、シート中央部よりも剛度が高く、硬く形成されている。これによって該領域は、ダストの掻き出しが可能な掻き出し領域B,Bとなっている。掻き出し領域Bは、シート10を用いた清掃操作において、角部や隅部に付着又は堆積したダストを掻き出すために用いられる。捕集領域Aと異なり、掻き出し領域Bは、ダストの捕集性能を実質的に有していない。ダストの掻き出しを効率的に行う観点から、掻き出し領域Bは、前述の通りシート中央部よりも剛度が高くなっている。掻き出し領域Bは、JIS L1085のカンチレバー法に従い測定された曲げ長さが40〜100mmとなるような剛度を有している必要がある。曲げ長さが40mm未満では、掻き出し領域Bの剛度が不足してダストを十分に掻き出すことができない。曲げ長さが100mm超では、掻き出し領域Bの剛度が高すぎて清掃対象面を傷つけるおそれがある。清掃対象面に傷を付けずにダストの掻き取り性能を一層向上させる観点から、掻き出し領域Bの曲げ長さは、50〜90mm、特に60〜80mmであることが好ましい。
掻き出し領域Bの曲げ長さは次の方法で測定される。掻き出し領域Bより、25mm×250mmの試験片を切り出す。試験を行うのに支障がないように、3時間軽く押さえて、カールおよびねじれを取り除く。その後カンチレバー形試験機により、JIS L1085のカンチレバー法に従い測定を行う。突き出た長さの半分の長さを曲げ長さとし、表面、裏面を測定する。別の2つのサンプルより、再度切り出し測定を行う。6点の平均値を曲げ長さとする。なお、切り込みおよび切り欠きのあるサンプルについては切り込みおよび切り欠きのない部分を掻き出し領域Bから切り出し、試験片とし測定する。
掻き出し領域Bの剛度に加えて、掻き出し領域Bの幅もダストの掻き出し性能に影響を及ぼす。この幅が長すぎても短すぎてもダストを効率的に掻き出すことができない。そこで本実施形態においては、掻き出し領域Bの幅W1(図1参照)を、10〜50mm、特に20〜40mmとすることが好ましい。
シート10の捕集領域Aよりも掻き出し領域Bの剛度を高めるための手段に特に制限はない。例えば、捕集領域A及び掻き出し領域Bをそれぞれ別材から構成し、掻き出し領域Bの材料として、捕集領域Aの材料よりも剛度の高いものを用いればよい。捕集領域A及び掻き出し領域Bが一枚のシートから構成されている場合には、シートの各短辺を加熱及び/又は圧縮してその部位の剛度を高め、掻き出し領域Bとなすことができる。加熱により剛度を高める観点から、シート10には熱融着繊維が含まれていることが好ましい。熱融着繊維の配合量は、シート10を構成する繊維材料の全量に対して10〜100重量%、特に30〜100重量%であることが好ましい。
一枚のシートの各短辺を加熱及び/又は圧縮して掻き出し領域Bを形成する場合には、当該短辺の領域を一回又は二回以上折り返し、折り返した領域を加熱及び/又は圧縮することが好ましい。このような加工を施すことで、掻き出し領域Bの剛度を十分に高くすることができる。
図1に示すように、掻き出し領域Bには多数の切り込みSが設けられている。切り込みSはシート10の短辺と直交する方向に延びている。切り込みSを設けることで、掻き出し領域Bには多数の矩形片5が形成され、掻き出し領域Bが房状となる。これによって、掻き出し領域Bによるダストの掻き出し性能が一層向上する。
切り込みSは1〜30mm、特に3〜25mmの深さで形成されていることが、掻き出し領域Bを首尾良く房状にし得る観点から好ましい。同様の理由により、隣り合う切り込みS間の距離は1〜10mm、特に2〜6mmであることが好ましい。
切り込みSを設けて掻き出し領域Bを房状にすることに代えて、掻き出し領域Bを山型に切り欠いて、掻き出し領域Bの縁が鋸歯状となるように加工してもよい。切り欠きの深さは、前述した切り込みSの深さと同様とすることができる。
シート10の四辺のうち、掻き出し領域Bが形成されているシート10の二つの短辺は、シート10の清掃方向と平行な方向であることが好ましい。そして、シート10の清掃方向と直交する方向の辺には掻き出し領域Bが形成されていないことが好ましい。このようにすることによって、清掃操作において、ダストを掻き出す操作と、ダストを捕集する操作とを使い分けることが容易となる。具体的には次の通りである。先ず、清掃方向と平行な方向に位置する掻き出し領域Bによって角部や隅部に堆積しているダストを広い場所に掻き出す。次いで、掻き出されたダストは、シート10を清掃方向に前後に動かすことで、捕集領域Aによって確実に捕集される。これに対して、清掃方向と平行な方向に掻き出し領域Bが存在していることに加えて、清掃方向の前後にも掻き出し領域が存在している場合には、角部や隅部から掻き出されたダストが、シート10を前後に動かしている最中に、清掃方向の前後に位置する掻き出し領域によって散らばってしまい、捕集効率が低下してしまう。
清掃操作において、ダストを掻き出す操作と、ダストを捕集する操作とを使い分ける観点から、シート10は、図3に示すように清掃具に取り付けられて使用されることが好ましい。清掃具20は、平坦面を有するヘッド部21及びヘッド部21に連結した柄部22を備えている。ヘッド部21は横長の矩形をしている。ヘッド部21の上面には、シート10をヘッド部21に固定するための固定部23が設けられている。
シート10はその長辺の方向が、ヘッド部21の長辺の方向と一致するようにヘッド部21に装着される。シート10は各長辺側の端部がヘッド部21の上面側に折り返され、折り返された部分が固定部23によって固定される。
清掃具20は、ヘッド部21の長辺と直交する方向に該ヘッド部を移動させて清掃を行う。即ち、ヘッド部21の長辺と直交する方向が清掃方向となる。
シート10がヘッド部21に装着された状態においては、シート10の掻き出し領域Bは、ヘッド部21の短辺側の縁から延出するようになされている。つまり、シート10の長辺の寸法は、ヘッド部21の長辺よりも大きくなっている。掻き出し領域Bがヘッド部21の短辺側の縁から延出している幅W2は、5〜40mm、特に10〜30mmであることが、ダストを効率よく掻き出すことができる観点から好ましい。
次に、本実施形態のシート10の構成材料について説明する。シート10における繊維集合体1は、例えばポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の熱可塑性樹脂の繊維を含んでいる。またアセテート等の半合成繊維、キュプラ、レーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることもできる。これら各種繊維を組み合わせて用いてもよい。掻き出し部Bを加熱によって形成する場合には、繊維集合体1に熱融着繊維が含まれていることが好ましい。熱融着繊維としては、高融点重合体を芯成分とし、高融点重合体の融点よりも少なくとも10℃以上低融点の低融点重合体を鞘成分とした芯鞘型複合繊維、あるいは高融点重合体と低融点重合体とを接合させたサイド・バイ・サイド型複合繊維が好ましく用いられる。複合繊維を構成する高融点重合体と低融点重合体との組み合わせとしては、ポリプロピレン/ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン、高融点ポリエステル/低融点ポリエステル等が挙げられる。
繊維集合体1の坪量は30〜100g/m2、特に40〜70g/m2であることが好ましい。構成繊維の繊維長は20〜100mm、特に30〜65mmであることが、ダストの捕集性能を高め得る点から好ましい。またダストの捕集性を向上させ得る界面活性剤や潤滑剤を、繊維集合体1に施してもよい。
網状シート4としては、例えばポリプロピレンのような熱可塑性樹脂製の格子状ネットを用いることができる。また網状シート4として、本出願人の先の出願に係る特開平7−184815号公報の図4(a)ないし(c)に記載のものを用いることもできる。網状シート4の構成材料は熱収縮性であってもよい。熱収縮性の材料を用いると、シート10の製造時に加熱処理を施すことにより、見掛け厚みが大きく、凸状部2の形状がシャープなシート10とすることができる。
本実施形態の清掃用シートは、フローリング等の床面の清掃に特に好適に用いられる。また比較的広い面積のテーブルや机などの家具、テレビやビデオデッキ、冷蔵庫などの家電製品等の清掃に用いることもできる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態においては、繊維集合体1と網状シート4とでダストの捕集領域Aを形成したが、ダストを捕集し得る限り捕集領域Aの形態はどのようなものであってもよい。
また前記実施形態においては、シート10の相対向する短辺の全域に亘って掻き出し領域が形成されていたが、これに代えて短辺の中央領域にのみ部分的に掻き出し領域を形成してもよい。また、掻き出し領域Bはシート10の少なくとも一辺の領域に形成されていればよい。
また前記実施形態のシート10は、その各面に多数の凸状部2及び凹状部3を有するものであったが、シート10のダスト捕集性能が著しく低下しない範囲において凸状部2及び凹状部3が形成されていないか、或いは凹凸の高低差が小さくなっていてもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲はかかる実施例に制限されるものではない。
〔実施例1〕
1.5dtexのポリエチレンテレフタレート繊維50重量%と、2.5dtexの芯鞘型複合繊維(芯:ポリエチレンテレフタレート、鞘:ポリエチレン)50重量%を原料とし、常法のカード法を用い坪量29g/m2の繊維ウエブを得た。網状シートとしてポリプロピレン製の格子状ネット(繊維間距離8mm、線径300μm)を用い、その上下に繊維ウエブを重合した後、水圧1〜5MPaの条件で複数のノズルから噴出したジェット水流で絡合一体化し繊維集合体を有する積層体を得た。次に、特開2001−336052号公報の図4(a)〜図4(c)に示す構造のパターニング部材上で、水圧1〜5MPaの条件で複数のノズルから噴出したジェット水流を積層体に当てて凸部形状を賦与し、熱風乾燥により図1及び図2に示す凹凸形状を有するシートを得た。得られたシートの二つの短辺をそれぞれ幅30mmで二回折り返した。そして折り返した部分を150℃で加熱圧縮し掻き出し領域を形成した。カンチレバー法で測定した掻き出し領域の曲げ長さは55mmであった。掻き出し領域には深さ5mmの切り込みを形成した。切り込みはシートの短辺と直交する方向に形成した。隣り合う切り込みの間の距離は3mmであった。
1.5dtexのポリエチレンテレフタレート繊維50重量%と、2.5dtexの芯鞘型複合繊維(芯:ポリエチレンテレフタレート、鞘:ポリエチレン)50重量%を原料とし、常法のカード法を用い坪量29g/m2の繊維ウエブを得た。網状シートとしてポリプロピレン製の格子状ネット(繊維間距離8mm、線径300μm)を用い、その上下に繊維ウエブを重合した後、水圧1〜5MPaの条件で複数のノズルから噴出したジェット水流で絡合一体化し繊維集合体を有する積層体を得た。次に、特開2001−336052号公報の図4(a)〜図4(c)に示す構造のパターニング部材上で、水圧1〜5MPaの条件で複数のノズルから噴出したジェット水流を積層体に当てて凸部形状を賦与し、熱風乾燥により図1及び図2に示す凹凸形状を有するシートを得た。得られたシートの二つの短辺をそれぞれ幅30mmで二回折り返した。そして折り返した部分を150℃で加熱圧縮し掻き出し領域を形成した。カンチレバー法で測定した掻き出し領域の曲げ長さは55mmであった。掻き出し領域には深さ5mmの切り込みを形成した。切り込みはシートの短辺と直交する方向に形成した。隣り合う切り込みの間の距離は3mmであった。
〔比較例1〕
実施例1において掻き出し領域を形成しない以外は実施例1と同様にして清掃用シートを得た。このシートにおける短辺のカンチレバー法で測定した曲げ長さは28mmであった。
実施例1において掻き出し領域を形成しない以外は実施例1と同様にして清掃用シートを得た。このシートにおける短辺のカンチレバー法で測定した曲げ長さは28mmであった。
〔性能評価〕
実施例1及び比較例1で得られた清掃用シートについて、以下の方法で角部からのパン粉の掻き出し量を測定した。その結果を以下の表1に示す。
実施例1及び比較例1で得られた清掃用シートについて、以下の方法で角部からのパン粉の掻き出し量を測定した。その結果を以下の表1に示す。
〔角部からのパン粉の掻き出し量の測定〕
清掃用シートの短辺において、短辺方向に幅25mm、長辺方向に長さ60mmの試験片を切り出した。平らな板の上に、断面が8ミリ四方の角材を二本用いて90度の角部を形成した。この角部の15mm四方の領域にパン粉0.1gを均一に散布した。パン粉は、メッシュサイズ1.4mmを通過し且つ1.0mmを通過しないものを用いた。図4(a)に示すように、パン粉の散布領域から10mm離れた位置において、一方の角材に試験片の短辺を当接させ、その状態下に清掃用シートを毎秒3cmで散布領域に向けてスライドさせた。試験片の長辺が他方の角材と当接したら、図4(b)に示すように、それまでのスライド方向と直交する方向に清掃用シートを毎秒3cmでスライドさせた。その後に散布領域に残ったパン粉の量を測定し、初めの散布量から差し引くことで掻き出し量を求めた。
清掃用シートの短辺において、短辺方向に幅25mm、長辺方向に長さ60mmの試験片を切り出した。平らな板の上に、断面が8ミリ四方の角材を二本用いて90度の角部を形成した。この角部の15mm四方の領域にパン粉0.1gを均一に散布した。パン粉は、メッシュサイズ1.4mmを通過し且つ1.0mmを通過しないものを用いた。図4(a)に示すように、パン粉の散布領域から10mm離れた位置において、一方の角材に試験片の短辺を当接させ、その状態下に清掃用シートを毎秒3cmで散布領域に向けてスライドさせた。試験片の長辺が他方の角材と当接したら、図4(b)に示すように、それまでのスライド方向と直交する方向に清掃用シートを毎秒3cmでスライドさせた。その後に散布領域に残ったパン粉の量を測定し、初めの散布量から差し引くことで掻き出し量を求めた。
表1に示す結果から明らかなように、実施例1の清掃用シート(本発明品)によればパン粉の掻き出しを効果的に行えることが判る。これに対して比較例1の清掃用シートはパン粉を殆ど掻き出せないことが判る。
1 繊維集合体
2 凸状部
3 凹状部
4 網状ネット
5 矩形片
10 清掃用シート
20 清掃具
A 捕集領域
B 掻き出し領域
S 切り込み
2 凸状部
3 凹状部
4 網状ネット
5 矩形片
10 清掃用シート
20 清掃具
A 捕集領域
B 掻き出し領域
S 切り込み
Claims (6)
- ダストの絡み取りが可能な捕集領域をシート中央部に有し、シートの四辺のうちの少なくとも一辺の領域が、シート中央部よりも剛度が高く且つダストの掻き出しが可能な掻き出し領域となっており、JIS L1085のカンチレバー法に従い測定された掻き出し領域の曲げ長さが40〜100mmである清掃用シート。
- 掻き出し領域に、1〜30mmの多数の切り込み又は切り欠きを設けた請求項1記載の清掃用シート。
- 熱融着繊維を含んでおり、シートの一辺の領域が加熱及び/又は圧縮されて掻き出し領域が形成されている請求項1又は2記載の清掃用シート。
- シートの一辺の領域を折り返し、折り返した領域が加熱及び/又は圧縮されて掻き出し領域が形成されている請求項3記載の清掃用シート。
- シートの四辺のうち、清掃方向と平行な相対向する二辺の領域が掻き出し領域となっている請求項1ないし4の何れかに記載の清掃用シート。
- 平坦面を有するヘッド部及び該ヘッド部に連結した柄部を備えた清掃具における該ヘッド部に装着して用いられ、該ヘッド部への装着状態において掻き出し領域が該ヘッド部の縁から延出するようになされている請求項1ないし5の何れかに記載の清掃用シート。
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Effective date: 20091222 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100511 |