JP3983069B2 - 清掃用シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、湿式の清掃用シートに関する。本発明の清掃用シートは、凹凸を有する清掃対象面の清掃に特に好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
本出願人は先に特開2001−198066号公報において、モップ状の清掃具に装着されて、フローリング等の床の清掃に用いられる湿式の清掃用シートを提案した。この清掃用シートによれば、操作性良く床のシミ汚れや、床上の埃、髪の毛、固形ゴミ等を除去することができる。
【0003】
しかし、前記清掃用シートを、畳、細かな溝のあるフローリング、タイル、網戸、壁紙などの凹凸を有する清掃対象面の清掃に用いる場合には、該凹凸に入り込んだ土埃等を除去することが容易でない。熱エンボス加工等によってシート表面に凹凸を形成し土埃等を該凹凸に入り込ませて除去する方法も考えられるが、凹部のシート厚さ減少等の問題があり効果的な方法ではない。
【0004】
従って、本発明は、平担面のみならず、畳、細かな溝のあるフローリング、タイル、網戸、壁紙などの凹凸を有する清掃対象面における該凹凸に入り込んだ土埃等を効果的に除去し得る清掃用シートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、不織布からなる基材シートに水性洗浄剤が含浸されてなる清掃用シートにおいて、
前記基材シートは、熱収縮性繊維10〜60重量%及び該熱収縮性繊維が収縮する温度では実質的に熱収縮しない非収縮性繊維90〜40重量%を含み、
前記清掃用シートの表面は、前記熱収縮性繊維の収縮によって、10g/cm2荷重下での平坦面に対する接触面積率が3〜50%であるような多皺状になっており、
前記水性洗浄剤は、25℃での粘度が20〜30000mPa・sであり、前記基材シートの重量(乾燥基準)当たり100〜500重量%含浸されており、
前記水性洗浄剤のpHは4以上7未満であり、畳の清掃に用いられる清掃用シートを提供することにより前記目的を達成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき説明する。本発明の清掃用シートは、不織布からなる基材シートに水性洗浄剤が含浸されてなる。基材シートは、熱収縮性繊維と非熱収縮性繊維とを含んでいる不織布からなる。基材シートにおける熱収縮性繊維は熱収縮しており、この熱収縮によって非熱収縮性繊維に屈曲や撓みが生じ、その結果、基材シートの表面が多皺状になっている。これによって、清掃対象面に対する清掃性能を維持したまま、畳、細かな溝のあるフローリング、タイル、網戸、壁紙などの凹凸を有する清掃対象面に対する追従性が良好となり、従来の清掃用シートでは容易に除去できなかった凹凸に入り込んだ土埃、髪の毛、固形ゴミなどの捕集性が高まる。また基材シートの表面が多皺状になることで基材シートが嵩高になり、水性洗浄剤の保持性が高まる。更に、基材シートには水性洗浄剤が含浸されているので、清掃用シートは、水性汚れや皮脂汚れ等に対する清掃性能が高いものとなる。
【0007】
基材シートの表面に形成された皺の形状に特に制限はなく、清掃対象面における凹凸に入り込んで該凹凸に存在する土埃等を捕集し得る形状であればよい。多皺状とは、熱収縮性繊維と非熱収縮性繊維との収縮差に起因して、該非熱収縮性繊維が基材シートの断面方向から見ると波状にうねった状態となる結果、基材シートの表面が皺状になっていることをいう。皺は一方向に連続した形状でもよく或いは不連続な形状でもよい。清掃対象面の面積が大きい等の理由から、高いシート強度が必要とされる場合には、皺の形状は短くて浅いことが好ましい。大きくて深い凹凸を有する清掃対象面を清掃する場合には、皺の形状は長くて深いことが好ましい。皺の形状は、基材シートを構成する不織布の製造条件でコントロールすることができる。
【0008】
表面が多皺状になっている基材シートに水性洗浄剤が含浸されている清掃用シートの表面も、基材シートと同様に多皺状になっている。該表面は、基材シートに含まれている熱収縮性繊維の収縮によって、10g/cm2荷重下での平坦面に対する接触面積率が3〜50%であるような多皺状になっている。10g/cm2の荷重は通常の清掃操作時に清掃用シートに加わる荷重に相当する。清掃用シートの表面がこのような多皺状になっていることで、前述の通り、凹凸を有する清掃対象面に対する追従性が良好となる。具体的には、接触面積率が3%未満では生産の安定性が低下し、50%超では凹凸を有する清掃対象面に対する追従性が十分に発現されない。特に、10g/cm2荷重下での平坦面に対する接触面積率が5〜40%、とりわけ5〜30%であると、凹凸を有する清掃対象面に対する追従性が一層良好となるので好ましい。
【0009】
接触面積率は次の方法で測定される。水性洗浄剤の含浸されていない基材シート(10cm×10cm)を、シャチハタ社製黒スタンプインキ(S−1)で均一に黒く塗り潰した。この基材シートに、その重量(乾燥基準)当たり750%の水性洗浄剤を含浸させた。このようにして得られた清掃用シートをコピー用紙の上に置き、シート上にアクリル板(10cm×10cm、重量=25g)を置き、更にその上に975gの重りを置き、30秒間荷重をかけた。その後、素早く重り、アクリル板及びシートを取り除き、コピー用紙を室温にて風乾させた。乾燥後、コピー用紙の黒色部の面積率を画像解析装置〔(株)ネクサス社製、New Qube〕を用いて求め、この値を接触面積率とした。
【0010】
基材シートを構成する不織布は、熱収縮性繊維と非熱収縮性繊維との収縮差に起因して、その表面が多皺状になる限りにおいて単層構造のものでもよく、或いは2層以上の多層構造のものでもよい。清掃対象面の面積が大きい等の理由や、清掃対象面の凹凸が鋭い等の理由から、高いシート強度が要求される場合には、単層構造又は層間剥離強度の高い多層構造の不織布を用いることが好ましい。大きくて深い凹凸を有する清掃対象面を清掃する場合には、長くて深い皺を形成することが容易である多層構造の不織布を用いることが好ましい。単層構造の不織布は、製造経費や製造の容易さの点から好ましい。
【0011】
単層構造の不織布においては、熱収縮性繊維と非熱収縮性繊維とが互いに交絡しており、熱収縮性繊維の熱収縮によって非熱収縮性繊維に屈曲や撓みが生じ、不織布の表面が多皺状になっている。不織布は、その坪量が40〜200g/m2、特に50〜150g/m2であることが、シート強度の確保や洗浄剤の含浸容量の確保の点から好ましい。
【0012】
単層構造の不織布は、例えば熱収縮性繊維及び非熱収縮性繊維を含むウエブをカード機等で形成し、このウエブを所定圧力の高圧水流で処理して各繊維を互いに交絡させた後、加熱処理して熱収縮性繊維を軟化・融解させて熱収縮を生じさせることで得られる。ウエブの坪量は、加熱処理による熱収縮で増加する分を見込んで決定する。高圧水流処理は、従来からよく知られている方法で行うことができ、その条件は最終的に得ようとする不織布の坪量等に応じて設定すればよい。加熱処理は熱収縮性繊維の融点近傍の温度で行うことが好ましい。加熱処理の方法は特に限定されず、例えば熱風貫通型乾燥機等が用いられる。加熱によって一部の熱収縮性繊維同士が熱融着してもよい。ウエブの坪量が大きい場合には、高圧水流処理に代えてニードルパンチングによって繊維同士を交絡させることもできる。
【0013】
熱収縮性繊維としては、得られる不織布の表面に十分な皺を形成する観点から最大熱収縮率が少なくとも50%のものを用いることが好ましい。最大熱収縮率とは、加熱された繊維が繊維の形状を保ったままで示す熱収縮率の最大値をいう。このような最大熱収縮率を有する熱収縮性繊維として好ましく用いられるものとしては、例えば融解ピーク温度(Tm)130℃<Tm<145℃のエチレン−プロピレンランダム共重合体を70重量%以上含むポリマーからなる繊維等が挙げられる。このエチレン−プロピレンランダム共重合体と併用される他のポリマーとしては、エチレンーブテン−1−プロピレン三元共重合体やポリプロピレン等のポリオレフィン系ポリマーが挙げられる。融解ピーク温度とは、示差走査熱量計(DSC)を用いてポリマーの融解熱測定を行った時のポリマー融解のピーク温度を意味する。熱収縮性繊維の熱収縮温度は130〜145℃、特に135〜140℃であることが好ましい。熱収縮性繊維が短繊維である場合、その繊維長は、カード機への通過性や得られるウエブの地合の向上の観点から38〜76mm、特に45〜55mmであることが好ましい。熱収縮性繊維は、その繊維径が1〜4デニール、特に2〜3デニールであることが、得られる不織布のやわらかさ(風合い)の点から好ましい。
【0014】
熱収縮性繊維と併用される非収縮性繊維は、該熱収縮性繊維が収縮する温度において実質的に収縮しないものであれば素材等は特に限定されない。例えば、レーヨン等の再生繊維、アセテート等の半合成繊維、綿、ウール等の天然繊維、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ビニロン等の合成繊維等の中から任意に一種以上を選択して使用することができる。その繊維断面形状等にも特に限定はなく、分割型複合繊維や異形断面を有する繊維等も任意に使用することができる。その繊維径は、熱収縮性繊維との混綿性及び高圧水流処理による交絡性の点から1〜4デニール、特に1〜3デニールであることが好ましい。
【0015】
特に非収縮性繊維は、親水性繊維10〜100重量%及び疎水性繊維0〜90重量%からなることが好ましい。即ち、非収縮性繊維は、親水性繊維からなるか又は親水性繊維と疎水性繊維との混合物からなることが好ましい。この理由は、高圧水流処理を行う時に、親水性繊維の方が水となじみやすく、不織布の地合が向上することによる。親水性繊維の例としては上述のレーヨンやアセテート等が挙げられ、疎水性繊維の例としてはポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン等が挙げられる。
【0016】
熱収縮性繊維と非収縮性繊維とは、熱収縮性繊維が10〜60重量%、特に20〜40重量%用いられ、好ましくは非収縮性繊維が90〜40重量%、特に60〜80重量%用いられる。熱収縮性繊維の量が10重量%に満たないか或いは非収縮性繊維の量が90重量%を超えると不織布全体の熱収縮が不十分で、皺を形成しにくく、嵩高になりにくい。熱収縮性繊維の量が60重量%を超えるか或いは該非収縮性繊維の量が40重量%に満たないと熱収縮が著しく、繊維間距離が狭くなりすぎてゴミの捕集性が低下し、不織布の風合も硬くなってしまう。
【0017】
多層構造の不織布としては、熱収縮性繊維を含む第一繊維層の片面又は両面に、非収縮性繊維からなる第二繊維層が積層されてなり、熱処理による第一繊維層の収縮により前記第二繊維層の表面が多皺状となっている不織布が挙げられる。この多層構造の不織布における熱収縮性繊維と非熱収縮性繊維との割合は、前述した単層構造の不織布の場合と同様となっている。また、熱収縮性繊維及び非熱収縮性繊維の種類も、前述した単層構造の不織布の場合と同様となっている。
【0018】
第一繊維層は前述の通り熱収縮性繊維を含んでいる。第一繊維層に含まれる熱収縮性繊維の割合は50〜70重量%であることが、皺の形成を良好にする点、カード機の通過性の点、及び第一繊維層と第二繊維層とを十分に融着させる点から好ましい。
【0019】
第一繊維層と第二繊維層との融着性の向上を目的に、第一繊維層に熱融着性繊維を用いてもよい。熱融着性繊維は、その融点が熱収縮性繊維の収縮開始温度よりも低いポリマーで構成される。
【0020】
第一繊維層の坪量は10〜80g/m2 、特に10〜40g/m2であることが好ましい。第二繊維層の坪量は10〜30g/m2 、特に12〜20g/m2であることが好ましい。第二繊維層としては、熱融着性不織布、水流交絡不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等の不織布形状を有するものも使用することができる。
【0021】
第一繊維層を熱処理により収縮させることで第二繊維層に凹凸部を形成することが出来る。例えば、熱収縮性繊維としてエチレンプロピレンランダム共重合体からなる繊維を用いた場合、熱処理温度T(℃)は、110<T<融解ピーク温度(Tm)+30の範囲内であることが、繊維の溶融を防止しつつ第一繊維層の熱収縮を十分に行い得る点から好ましい。熱処理には、例えば熱風貫通型加工機を用いることができる。第一繊維層の収縮率は、熱処理温度および、滞留時間等によって決定される。一般に、熱処理温度が高いほど、また、滞留時間が長いほど収縮率は大きくなる。
【0022】
このようにして得られた多層構造の不織布は、その坪量が、前述した単層構造のそれと同程度であることが、単層構造の不織布の場合と同様の理由により好ましい。
【0023】
不織布は、その嵩高性向上、各種ダスト捕集性向上及び操作性向上等を目的に、それが単層であると多層であるとを問わず、その表面に形成された多皺による凹凸に加えて、シート自体が凹凸を形成していてもよい。シート自体に凹凸を形成する方法としては、例えば熱収縮性の網状ネットと繊維ウェブとをウォータージェット等によって一体化した後、熱処理して網状ネットを収縮させ凹凸を発現させる方法、スパンレース不織布作製時に搬送ワイヤーのパターンを該不織布に刻印して凹凸を発現させる方法、繊維ウェブをパターンネット上に保持した状態で吸引し、該パターンネットのパターンを該繊維ウェブに刻印して凹凸を発現させる方法等を用いることができる。
【0024】
次に、基材シートに含浸される水性洗浄剤について説明する。水性洗浄剤は、25℃での粘度が20〜30000mPa・sである。好ましくは100〜1000mPa・s、更に好ましくは300〜800mPa・sである。この範囲の粘度の水性洗浄剤を用いることにより、(1)清掃初期に清掃対象面に放出される水性洗浄剤の量が低減されて、清掃の最初から最後までの水性洗浄剤の放出量が均一になり、(2)広い面積の清掃対象面に対する清掃持続性が向上し、(3)清掃初期でも水性洗浄剤の放出量が低いので、清掃用シートの清掃対象面に対する摩擦抵抗値が低下し、(4)清掃初期でも水性洗浄剤の放出量が低いので、清掃用シート表面の繊維自由度が大きく、清掃対象面の上にある髪の毛や綿埃を繊維によって絡み取って保持するという利点がある。粘度はブルックフィールド型粘度計を用いて測定される。使用ローター及び回転数は、水性洗浄剤の粘度に応じて適宜変更する。
【0025】
水性洗浄剤は、シミ汚れや土埃に対する十分な清掃性能を発現させる点、過剰量の洗浄剤の放出及びそれに起因する清掃対象面の損傷を防止する点から、基材シートの重量(乾燥状態)当たり、100〜500重量%含浸され、好ましくは120〜400重量%、更に好ましくは140〜350重量%含浸される。水性洗浄剤の含浸率は、水性洗浄剤を基材シートに含浸させてそのままの状態またはマングル処理等で過剰の水性洗浄剤を除去した後、基材シートの重量に対して無荷重下で測定される。
【0026】
水性洗浄剤は水を媒体とし、界面活性剤、アルカリ剤、増粘剤及び水溶性溶剤を含有することが好ましい。水性洗浄剤に含有される各成分はすべて実質的に水溶性であることが好ましい。水性洗浄剤中に含有される不揮発残留成分については、10重量%以下であることが清掃後の仕上がり性の面で好ましく、特に5重量%以下、とりわけ1重量%以下であることが好ましい。特に、水性洗浄剤のpHを次に述べる範囲内とする場合には、酸性を有する増粘剤とアルカリ剤とを組み合わせて配合することが酸性臭の抑制の点から好ましい。
【0027】
本発明の清掃用シートは畳の清掃に用いられる。水性洗浄剤は、そのpHが4以上7未満になっており、好ましくは5以上7未満となっている。つまり、水性洗浄剤のpHが酸性側になっている。pHがアルカリ側となると、畳表を構成するいぐさ中の葉緑体の分解が促進されて、畳表の黄変が起こり易くなる。pHの下限値を4とした理由は、人体に対する安全性を確保すること並びに酸性臭及び金属の腐蝕を抑制することによる。
【0028】
酸性を有する増粘剤としては、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体系増粘剤、ポリアクリル酸系増粘剤などを用いることが好ましい。一方アルカリ剤としては、水酸化ナトリウム等の水酸化物、炭酸ナトリウム等の炭酸塩、硫酸水素ナトリウム等のアルカリ性の硫酸塩、第1リン酸ナトリウム等のリン酸塩、酢酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム等の有機アルカリ金属塩、アンモニア、モノ、ジ又はトリエタノールアミン等のアルカノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等のβ−アミノアルカノール並びにモルホリン等が挙げられ、特に感触とpHの緩衝性の点でモノ、ジ又はトリエタノールアミン等のアルカノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等のβ−アミノアルカノール並びにモルホリンが好ましい。
【0029】
増粘剤は、水性洗浄剤中に0.01〜2重量%、特に0.02〜1重量%含有されることが、清掃対象面(特に畳)の仕上がり性、pH調整及び洗浄剤放出量の調整の点で好ましい。アルカリ剤は、水性洗浄剤中に0.01〜1重量%、特に0.01〜0.5重量%含有されることが、洗浄性、手に触れたときの感触及びpH調整の点で好ましい。
【0030】
水性洗浄剤に配合されるその他の成分である界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤及び両性界面活性剤の何れもが用いられるが、酸性である増粘剤との間で凝集を起こすこと及びそれに起因する沈降を防止する点から、非イオン界面活性剤又は陰イオン界面活性剤を用いることが好ましく、特に非イオン界面活性剤を用いることが好ましい。非イオン界面活性剤としては、アルキルグルコシド、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、アリキルグリセリルエーテル等が挙げられる。陰イオン界面活性剤としては、少なくともアルキル基、及びスルホン酸塩基又はリン酸塩基を有するものが好ましい。陰イオン界面活性剤の具体例としては、アルキルスルホン酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、ポリオキシエチレン(エチレンオキサイド付加モル数1〜20)アルキルエーテルリン酸塩が好適なものとして挙げられる。これらの陰イオン界面活性剤を構成する塩としては、ナトリウム塩やカリウム塩が挙げられる。水性洗浄剤における界面活性剤の配合量は、十分な洗浄性能の発現の点及び増粘剤の配合量との関係で、0.005〜2重量%、特に0.01〜1重量%であることが好ましい。
【0031】
水溶性溶剤としては、エタノール、イソプロピルアルコール及びプロパノールなどの1価アルコール、エチレングリコール及びプロピレングリコールなどの多価アルコール、並びにその誘導体であるエチレングリコールモノメチルエーテル及びプロピレングリコールモノメチルエーテルなどが挙げられる。水溶性溶剤は、水性洗浄剤中に1〜50重量%、特に1〜20重量%配合されることが、臭い及び皮膚刺激性の低減の点から好ましい。
【0032】
更に、水性洗浄剤には必要に応じ、除菌剤、香料、防黴剤、色素(染料、顔料)、キレート剤、ワックス剤、帯電防止剤、表面改質剤、忌避剤等を含有させることもできる。忌避剤としては、特にダニを対象とする場合には、ジャスモノイド、鎖状セスキテルペンアルコール及び鎖状ジテルペンアルコールからなる群から選ばれる1種以上を用いることが好ましい。
【0033】
本発明の清掃用シートは、図1に示すように、清掃部11と該清掃部11に連結された棒状の把手12とを具備した清掃具10における該清掃部11に装着されて用いられる。詳細には、清掃具10は、清掃用シート1が装着可能である平坦な清掃部11、及び清掃部11と自在継手13を介して連結した棒状の把手12から構成されており、清掃用シート1は、清掃部11に設けられた放射状のスリットを形成する可撓性の複数の片部14によって固定されるようになされている。掛かる清掃具10に装着することによって、立ったままの楽な姿勢で清掃対象面を清掃することができる。
【0034】
本発明の清掃用シートは、畳、細かな溝のあるフローリング、タイル、網戸、壁紙などの凹凸を有する清掃対象面の清掃に特に好適に用いられる。また、住居内・外の壁、床、天井、屋根等の清掃、浴室内の壁/床/ドア/浴槽/洗面器等の浴室用の備品等の清掃、台所の壁/床/流し周り/レンジ周り/換気扇等の清掃、食器棚、箪笥、テーブル、机、椅子、本棚等の家具の清掃、冷蔵庫、テレビ、パーソナルコンピューター、ステレオ、エアコン、電子レンジ、洗濯機、乾燥機、照明器具等の電化製品の清掃、住居の窓、ドア、家具の戸、自動車のウインドウ等に使用されているガラスの清掃、トイレの床、壁、ドア、便器、便座等の清掃、食器、調理器具の清掃、自動車、オートバイ等の塗装表面及びプラスチック製表面の清掃、自動車のホイールの清掃、エクステリア、玄関周り、テラス、塀、フェンス、門周りの清掃など硬質表面全般の清掃にも効果的である。
【0035】
〔実施例1〕
熱収縮性繊維としてエチレンープロピレンランダム共重合体からなる繊維(融解ピーク温度136℃)を用いた。非熱収縮性繊維としてレーヨン繊維及びアクリル繊維を用いた。これらの繊維を原料とし、カード機を用いてウエブを形成した。ウエブにおける熱収縮性繊維の割合は35重量%であり、レーヨン繊維及びアクリル繊維の割合はそれぞれ35重量%及び30重量%であった。このウエブをウォータージェットにて水流交絡させ、回転式ドラム乾燥機(80〜100℃)にて乾燥させスパンレース不織布を作製した。次いでこの不織布を熱貫通型乾燥機を用いて140℃で加熱処理を施し、熱収縮性繊維を収縮させて不織布の両面に多数の皺を形成し、坪量70g/m2 の熱収縮スパンレース不織布を得た。
【0036】
この熱収縮スパンレース不織布に、表1に示す配合組成からなり且つ粘度を有する水性洗浄剤を、同表に示す含浸率で含浸させ、清掃用シートを得た。
【0037】
〔実施例2〕
水性洗浄剤として表1に示すものを用いる以外は実施例1と同様にして清掃用シートを得た。
【0038】
〔比較例1〕
熱収縮させる前のスパンレース不織布(坪量35g/m2)を用いる以外は実施例1と同様にして清掃用シートを得た。
【0039】
〔比較例2〕
レーヨン繊維及び芯がポリプロピレンからなり鞘がポリエチレンからなる芯鞘繊維を原料とし、カード機を用いてウエブを形成した。ウエブにおけるレーヨン繊維及び芯鞘繊維の割合はそれぞれ70重量%及び30重量%であった。このウエブをウォータージェットにて水流交絡させ、回転式ドラム乾燥機(80〜100℃)にて乾燥させスパンレース不織布(坪量70g/m2)を作製した。このスパンレース不織布を用いる以外は実施例1と同様にして清掃用シートを得た。
【0040】
〔比較例3〕
比較例2で用いたスパンレース不織布を熱エンボス加工して接触面積率が15%となるような凹凸を形成した。このスパンレース不織布を用いる以外は実施例1と同様にして清掃用シートを得た。
【0041】
〔性能評価〕
実施例及び比較例で得られた清掃用シートについて、前述した方法で接触面積率を測定した。また以下の方法でシート外観を評価した。更に以下の方法で凹凸への追従率、ダスト捕集率及び髪の毛の捕集率を測定した。更に6畳目の醤油乾燥汚れの除去性を評価した。これらの結果を表1に示す。
【0042】
〔シート外観の評価〕
清掃用シートの表面に凹凸や皺等があるか否かを20人のパネラーに目視により評価させ、最も多かった意見を評価の指標とした。
【0043】
〔凹凸への追従率〕
畳(清掃に起因する変色を考慮して市販のポリプロピレン製畳を使用)の色調を、色彩色差計〔ミノルタカメラ(株)製のCR−210〕を用いて測定した。測定された色調の値を色調Aとする。次に、この畳の30cm×30cmの領域に、茶こしを用いて1gのコットンリンタ(直径1.5μm、長さ1mm以下)を均一散布した。散布場所の色調を前述の方法で測定した。測定された色調の値を色調Bとする。花王(株)製の清掃具であるクイックルワイパーに清掃用シートを装着し、過剰な力を加えずに滑らせるようにして畳の目に沿って散布場所を1回拭き取った。拭き取り後の散布場所の色調を前述の方法で測定した。測定された色調の値を色調Cとする。そして、下記式(1)の値を、凹凸への追従性の尺度とした。この値が80%未満であると、追従性が不十分であり、目視でも容易に未除去のコットンリンタが確認できる。この値が80〜100%であれば、十分な追従性があると判断される。尚、色調は1回の評価で3カ所を測定した。また評価は2回行い、その平均値を用いて色調の値を算出した。
【0044】
【数1】
【0045】
〔ダスト捕集率〕
クイックルワイパー〔花王(株)製〕に、清掃用シートを装着した。100cm×100cmの畳上にJIS試験用ダスト7種(関東ローム層、細粒)を0.1g散布し(ハケを用いて全面に均一散布)、畳を1往復で4列清掃した。この操作を連続6回した後、汚れた清掃用シートを乾燥させて重量(シート+洗浄剤不揮発成分+ダスト)を測定し、含浸前に測定したシート重量と理論上残留する洗浄剤不揮発成分重量を差し引いてダストの捕集量を算出した。捕集されたダストの重量を、散布した全ダスト重量(0.6g=0.1g×6回)で除し、これに100を乗じて、その値をダストの捕集率(%)とした。
【0046】
〔髪の毛の捕集率〕
クイックルワイパー〔花王(株)製〕に、清掃用シートを装着した。30cm×60cmのフローリング(松下電工製 ウッディタイルMT613T)上に約10cmの髪の毛を5本散布し、その上に清掃用シートを乗せて一定のストローク(60cm)で2往復清掃して清掃用シートに捕集された髪の毛の本数を測定した。この操作を連続6回実施して、30本中何本の髪の毛が捕集されたかを測定した。捕集された髪の毛の数を30で除し、これに100を乗じて、その値を髪の毛の捕集率(%)とした。
【0047】
〔6畳目の醤油乾燥汚れの除去性〕
フローリング(面積:1畳)上に市販の醤油を1滴(0.02g)たらして、ドライヤーで乾燥させた。クイックルワイパー〔花王(株)製〕に、清掃用シートを装着して別のきれいなフローリングを5畳分連続して清掃した後に、乾燥した醤油汚れが付着したフローリング1畳を清掃して以下の基準で評価を行った。尚、先に清掃する5畳分のフローリングは約90cmの距離を1往復拭くのを1ストロークとし、それを1畳の長手方向(180cm)に2列、短手方向(90cm)に4列拭いて1畳分の清掃とした。醤油汚れの付着したフローリングは汚れの上のみを拭いて、その清掃回数と汚れ落ちの関係を評価した。
○:10往復以下の清掃で完全に汚れが除去できた。
○〜△:15往復の清掃で完全に汚れが除去できた。
△:20往復の清掃で完全に汚れが除去できた。
△〜×:30往復の清掃で完全に汚れが除去できた。
×:30往復を超えても完全に汚れは除去できなかった。
【0048】
【表1】
【0049】
表1に示す結果から明らかなように、実施例の清掃用シート(本発明品)には、その表面が多皺状となっており、畳の間に入り込んだコットンリンタや土埃の除去性に優れていることが判る。また平坦な硬質表面であるフローリングの除去性にも優れていることが判る。これに対して比較例1及び2の清掃用シートは、その表面が多皺状となっておらず、畳の間に入り込んだコットンリンタや土埃の除去性に劣ることが判る。特に比較例1の清掃用シートは、シート坪量が少なく洗浄剤放出量の持続性が低いことに起因して、平坦な硬質表面であるフローリングに付着した醤油汚れの除去性にも劣ることが判る。また、比較例3の清掃用シートは、熱エンボス加工によってシート表面に凹凸を形成した事で、畳の目に入り込んだコットンや土埃の除去性が僅かに向上したが、熱エンボス加工によって凹部のシート厚さが減少していることに起因して、実施例の清掃用シートと比較して接触面積率低減の効果が有効にに発現されていないことが判る。更に熱エンボス加工によって凹部の繊維自由度が減少したことに起因して、髪の毛の捕集性も劣ることが判る。
【0050】
【発明の効果】
本発明の清掃用シートによれば、平担面のみならず、畳、細かな溝のあるフローリング、タイル、網戸、壁紙などの凹凸を有する清掃対象面における該凹凸に入り込んだ土埃等を効果的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の清掃用シートの使用形態を示す模式図である。
【符号の説明】
1 清掃用シート
Claims (3)
- 不織布からなる基材シートに水性洗浄剤が含浸されてなる清掃用シートにおいて、
前記基材シートは、熱収縮性繊維10〜60重量%及び該熱収縮性繊維が収縮する温度では実質的に熱収縮しない非収縮性繊維90〜40重量%を含み、
前記清掃用シートの表面は、前記熱収縮性繊維の収縮によって、10g/cm2荷重下での平坦面に対する接触面積率が3〜50%であるような多皺状になっており、
前記水性洗浄剤は、25℃での粘度が20〜30000mPa・sであり、前記基材シートの重量(乾燥基準)当たり100〜500重量%含浸されており、
前記水性洗浄剤のpHは4以上7未満であり、畳の清掃に用いられる清掃用シート。 - 前記基材シートが、坪量40〜200g/m2の単層構造の不織布からなり、前記熱収縮性繊維が、融解ピーク温度(Tm)130℃<Tm<145℃のエチレン−プロピレンランダム共重合体を70重量%以上含むポリマーからなり、前記非収縮性繊維が、親水性繊維10〜100重量%及び疎水性繊維0〜90重量%からなる請求項1記載の清掃用シート。
- 清掃部と該清掃部に連結された棒状の把手とを具備した清掃具における該清掃部に装着されて用いられる請求項1又は2記載の清掃用シート。
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