JP2003325317A - 炊飯器及び自動炊飯器 - Google Patents

炊飯器及び自動炊飯器

Info

Publication number
JP2003325317A
JP2003325317A JP2002135114A JP2002135114A JP2003325317A JP 2003325317 A JP2003325317 A JP 2003325317A JP 2002135114 A JP2002135114 A JP 2002135114A JP 2002135114 A JP2002135114 A JP 2002135114A JP 2003325317 A JP2003325317 A JP 2003325317A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
rice
water supply
rice cooker
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002135114A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3826844B2 (ja
Inventor
Akihiro Shinabe
晃宏 品部
Masaki Yura
政樹 由良
Hatsuhiko Matsushita
初彦 松下
Norio Ikeda
典生 池田
Takeshi Inada
剛士 稲田
Kuniyuki Nakanishi
邦行 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002135114A priority Critical patent/JP3826844B2/ja
Publication of JP2003325317A publication Critical patent/JP2003325317A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3826844B2 publication Critical patent/JP3826844B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)
  • Adjustment And Processing Of Grains (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 炊飯の給水に対する機能を改善、向上させる
ことにより、炊飯動作を簡素化し、さらに給水量誤差を
減少させ、ご飯の美味しさの向上をも可能とした炊飯器
を提供すること。 【解決手段】 鍋21内に水を給水する給水機構を有
し、内蓋26に有した水投入孔36と、給水手段31と
水投入孔36を連通接続する給水経路33、32とを設
け、給水経路33は水投入孔36向かって傾斜を設ける
ことで、水を正確に計量することができ、炊飯動作を簡
素化すると共に、誰でも、いつも炊飯性能を維持するこ
とができる炊飯器を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭に使用す
る無洗米及び無水米研ぎ器用炊飯器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】以下に従来の炊飯器の構成について説明
する。図8において、1は上面が開口する炊飯器本体
で、この本体1内に米と水を入れる鍋2が着脱自在に収
納されている。鍋2の上面には鍋2全面を覆うように外
蓋3が設置されている。この外蓋3は一方をヒンジ軸4
により回動自在に軸支されており、外蓋3はヒンジ軸4
を中心に、開放するのである。また鍋2の給水するため
の給水手段5が設置されており、給水手段5は給水経路
6と水投入孔7から成り立っている。12は流量を計測
する流量センサーである。また外蓋3内部には、炊飯時
に、上方から米を加熱するための、加熱手段である、加
熱板8と、加熱板を発熱させるための蓋コイル9が設置
されているのである。
【0003】炊飯器1内部には、鍋2の底部を加熱する
加熱手段として、底コイル11が鍋2底付近に配設され
ており、鍋2の側面を加熱するための側面コイル10も
設定されているのである。
【0004】以上の炊飯器を使用する動作を簡単に説明
すると、まず鍋2を取り出し計量された米を鍋2内で洗
米し洗米が終了した後、鍋2を炊飯器本体1にセット
し、外蓋3を閉める。そして炊飯量を設定して炊飯スタ
ート行うと水が自動に給水開始し、流量センサー12が
所定の流量を検知すると、給水停止し、炊飯が始まる、
というのが、炊飯動作の一般的なものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記の従
来の技術においては、給水を行う際、給水が開始し、給
水がストップした時、給水経路に水平部があるために、
給水経路内の水が、鍋に投入される場合と給水元に戻っ
てしまう場合の2種類の現象が考えられる。またこれら
の現象は炊飯を行うたびに給水経路内の状況により変化
してしまい、鍋への給水量が炊飯によって変化してしま
うのである。炊飯において、水の量は炊飯性能を左右す
る大きな要因の一つである。水が多ければ、ご飯が軟ら
かくなってしまうだけでなく、御飯を保温した場合な
ど、御飯が水ぽっくなる傾向になり、反対に水が少ない
と、御飯が硬くなり、御飯の甘さ等の味にも影響が出て
しまうのである。以上のように、同じ人でも炊飯をする
毎に水量が変化してしまうことが有り、炊飯性能が維持
できないのである。加えて、炊飯器内に水分が常時存在
する、ということは、水分の腐敗などによる菌の発生を
招いてしまうものである。
【0006】本発明は、以上のような従来の炊飯器が有
している課題を解決するために、炊飯の給水に対する機
能を改善、向上させることにより、給水量誤差を減少さ
せ、何回炊飯しても誰が炊飯しても炊飯性能を維持する
ことができ、清潔性の高い炊飯器の提供を目的としてい
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】炊飯器本体内に着脱自在
に収納される鍋と、前記鍋の上面開口部を覆う内蓋を有
した蓋体と、前記鍋内に給水する給水手段と、前記内蓋
に有した水投入孔と、前記給水手段と前記水投入孔を連
通接続する給水経路とを設け、前記給水経路は前記水投
入孔に向かって傾斜を設けたものである。
【0008】給水経路に傾斜をつけることで給水経路内
の水分を鍋内にすべて給水することができ、給水量誤差
を抑え、繰り返しバラツキをも減少することがでるので
ある。これらのことにより、誰が炊いても炊飯性能が維
持できたご飯を簡単に炊飯できる炊飯器を提供すること
ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、炊飯器本
体内に着脱自在に収納される鍋と、前記鍋の上面開口部
を覆う内蓋を有した蓋体と、前記鍋内に給水する給水手
段と、前記内蓋に有した水投入孔と、前記給水手段と前
記水投入孔を連通接続する給水経路とを設け、前記給水
経路は前記水投入孔に向かって傾斜を設けたことによ
り、給水経路内の水分をすべて鍋内にすべて給水するこ
とができ、給水量誤差を抑え、繰り返しバラツキをも減
少するため、繰り返し炊飯しても炊飯性能を維持するこ
とができる炊飯器を提供することができる。
【0010】請求項2記載の発明は、特に請求項1記載
の発明において、給水手段が炊飯器本体に着脱自在な水
タンクであると共に、前記水タンクの水排出部と前記炊
飯器本体との接合位置は前記水タンク内の水面よりも高
い位置に設けたことにより、着脱式水タンクを取り出す
ことで、水タンクのお手入れ性が確保でき、水タンクの
清潔性が向上し、さらに、水タンクを取り出した際、炊
飯器本体には残水がなくなり、長時間の放置においても
本体内残水による菌などの発生を抑えることができ、清
潔で、安全性の高い炊飯器を提供することができる。
【0011】請求項3記載の発明は、特に請求項1また
は2に記載の発明において、給水経路は一端が給水手段
と連通接続される本体給水経路と、一端が水投入孔と連
通接続される蓋体給水経路とを有し、前記蓋体給水経路
はヒンジを中心として回動し、前記本体給水手段と前記
蓋体給水手段は前記蓋体のヒンジ中心を介して連結され
たことにより、回動開閉する蓋体と本体とを繋ぐ流水経
路が常時接続することで、給水経路内への異物侵入を防
ぐことができる炊飯器を提供することができる。
【0012】請求項4記載の発明は、特に請求項1〜3
のいずれか1項に記載の発明において、給水経路を乾燥
する給水経路乾燥手段を有したことにより、本体内の給
水経路の残水を確実に無くすことができ、さらに清潔性
が向上した炊飯器を提供することができる。
【0013】請求項5記載の発明は、特に請求項4記載
の発明において、給水経路乾燥手段が、鍋の加熱手段ま
たは蓋体内に設けた加熱板を加熱する加熱手段であるこ
とにより、乾燥手段を簡略化することができ、炊飯器本
体の清潔性を向上させるとともに、安価で品質の高い炊
飯器を提供することができる。
【0014】請求項6記載の発明は、特に請求項4記載
の発明において、給水経路乾燥手段が送風機であること
により、水を乾燥することができるだけでなく、水以外
の異物も給水経路内から排出することができ、より清潔
性の高い炊飯器を提供することができる。
【0015】請求項7記載の発明は、特に請求項1〜6
のいずれか1項に記載の発明において、米を貯蔵する貯
米部と米を研米する研米部と、前記研米部から米を炊飯
器に運ぶ搬送手段を供えたことにより、米も鍋内に供給
できることで、無洗米だけでなく、一般の米でも洗米、
給水を省いた炊飯が可能になり、炊飯動作を簡素化し、
誰が炊いても炊飯性能の高いご飯が炊飯できる炊飯器を
提供することができる。
【0016】請求項8記載の発明は、特に請求項7に記
載の発明において、鍋内への水投入孔を蓋体に備えた蒸
気排出部側面に設けたことにより、水投入孔を蒸気排出
部と共用することで、水投入機構を簡素化することがで
き、更に蒸気排出部側面に水投入孔を設けることで、水
が蒸気排出部側面を伝って鍋内に投入されるため、すで
に投入された水等の跳ね返りを減少することができ、投
入された水すべてを、炊飯に使用できる炊飯器を提供す
ることができる。
【0017】請求項9記載の発明は、特に請求項7また
は8記載の発明において、蒸気排出部側面内面部は螺旋
状に凹凸が加工されたことにより、蒸気排出部の螺旋状
凹凸が水の投入状態を更に細かく鍋全体に投入すること
で、鍋内の水同士の跳ね返りを抑えることができるとと
もに、米を先に投入した際、米全体に水を行き渡らせる
ことができ、炊きむら等を抑えることができる炊飯器を
提供することができる。
【0018】請求項10記載の発明は、特に請求項7〜
9のいずれか1項に記載の発明において、蓋体に備えた
米投入孔が開閉自在の米投入弁を有し、水投入時は前記
米投入弁を開放状態にしたことにより、給水時に鍋内の
空気が米投入孔より鍋外に排出されるために、スムーズ
に給水ができ、給水時間を短縮することができる炊飯器
を提供することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0020】(実施例1)図1に示すように、炊飯器2
0は米を調理する着脱自在の鍋21、鍋21上方を覆う
ように設置されている蓋体22、鍋21を設置する本体
23で構成されている。蓋体22は一方をヒンジ軸24
に軸支されており、蓋体22開放時はヒンジ軸24を中
心にして回動しながら蓋体22は開放する。また蓋体2
2には炊飯中の蒸気を炊飯器20外に排出する蒸気排出
部25を設けていると共に、ご飯を上方から加熱するた
めの加熱板26が設定されており、加熱板26を加熱す
るための加熱手段として蓋コイル27が加熱板26近傍
に設置されている。鍋21を加熱する加熱手段としては
鍋21底部を加熱する底コイル28、側面を加熱する側
面コイル29が鍋21の外面形状の沿うように設定され
ており、炊飯は底コイル28、側面コイル29、蓋コイ
ル27の全ての加熱手段を使用して炊飯を行うのであ
る。また鍋21の底面中央には底センサー30が鍋21
に圧接される状態で設置されており、炊飯中の鍋21の
温度を常に測定しているのである。またこの炊飯器20
には給水手段31が設けられている。この給水手段31
は本体23の本体給水経路32と蓋体22内の蓋体給水
経路33と分けられており、各々の給水経路32、33
は蓋体22と本体23の嵌合面付近で接合パッキン34
を介して接続されている。また、蓋体22内の蓋体給水
経路33は、1点で最高高さを有する最高点35を設
け、その最高点35を頂点として蓋体給水経路33は水
投入孔36、給水手段31それぞれに向かって傾斜を有
して設置されており、水投入孔36の傾斜側に流量セン
サー39が設置されているのである。またこの最高点3
5の蓋体給水経路33内部に仕切り部38を設けている
のである。
【0021】上記の構成における動作を説明する。まず
使用者は鍋21内に無洗米や洗米終了した米を投入す
る。それから蓋体22を閉め、炊飯容量をセットし、炊
飯ボタン(図示しない)をスタートする。すると、あら
かじめ各容量に応じた水量が設定されており、その容量
分の給水が始まる。給水が終了すると、米に水を吸収さ
せる浸漬工程プログラムおよび炊飯工程プログラムに従
って炊飯を開始する。所定量の米が炊飯されると、ご飯
を保温する保温工程に入る。炊飯が自動的に開始され、
炊飯が終了すると自動的に保温に切り替わる。
【0022】ここで給水工程での水の動きを詳しく説明
する。まず給水が開始されると給水手段31から水が本
体給水経路32内を水が流れ始め、水は接続パッキン3
4を通過して蓋体給水経路33内に侵入する。そして、
最高点35を通過し、まず水投入孔36から鍋21の投
入される。水は投入され続け、流量センサー39が所定
量を検知すると給水が停止する。ここで問題になってく
るのが、停止直後の給水経路32、33内の水である
が、もし給水経路32、33が水平であった場合、経路
内の水は鍋21に投入される場合もあれば、投入されな
い場合も発生してくる。このような状態では、給水量の
精度が安定せず、炊飯を行うたびに給水量が変化してし
まい、使用者は好みのご飯が炊飯できなくなってしまう
のである。しかし、ある一点での最高点35を設け、更
にその部位に仕切り部38を設けることで、給水停止直
後は必ずその最高点35で水は仕切ることができ、最高
点35から水投入孔36までの間の水は確実に鍋21内
に投入されることになる。これらの効果により何回炊飯
しても、給水量が一定となり、いつでも同じ状態のご飯
が炊飯できるようになるのである。
【0023】また、本実施例において最高点35は蓋体
22に設けていたが、この最高点35は本体23内に設
けたとしても同様の効果が得られるものであり、設置場
所は問わない。例えば本体23の外形形状上に最高点を
設けた場合、最高点35からそれぞれの給水経路が傾斜
しているのではなく、一方方向のみの傾斜を有する給水
経路を持つ炊飯器20とされるが、最高点を炊飯器本体
23内に設けた場合と同様の効果が得ることに変わりは
ない。
【0024】また、最高点35の給水経路内33内の仕
切り部38形状は本実施例では蓋体給水経路33内の水
を仕切る凸形状のみを図示したが、給水された水を仕切
る効果を得る形状であれば形状は問わない。
【0025】また、本実施例においては、鍋21、加熱
板26の加熱方式は電磁誘導方式の加熱手段で説明した
が、加熱手段の方式は問わない。
【0026】(実施例2)炊飯器の基本構成としては、
前述の構成と同様のため説明は省略する。図2に示すよ
うに炊飯器40の給水手段41は着脱自在の水タンク4
2として構成している。この水タンク42は水タンク収
納部43に着脱自在に収納されており、水タンク42の
底にはインペラー44が設けられ、インペラー44の下
方部の水タンク収納部43側にはインペラー44を回転
させるモーター45が配設されている。また水タンク4
2と炊飯器40側の給水経路46との水タンク42から
の水排出部47は水タンク接続パッキン48を介して行
っており、またこの水排出部47は水タンク42内の水
位よりも高い位置で接続を行っている。このためにイン
ペラー44は水タンク42の底面に設置されているため
に、インペラー44と、水排出部47間は水の通過経路
49を水タンク42に配設している。
【0027】上記構成における動作を説明する。炊飯動
作に関しては前述と同様のため給水工程での動作を説明
する。給水スタートが行われると、モーター45が回転
し始め、それに伴いインペラー44が回転し、水の通過
経路49を通過し、水排出部47から水が排出され、炊
飯器40本体50内の給水経路46に侵入していくので
ある。そして、流量センサー52が所定量の水を検知す
るとモーター45が停止し、給水がストップする。停止
後の水の動きは、最高点51よりも水タンク42側の給
水経路内の水は水タンク42内にくるのである。ここで
注目すべき点は、炊飯器40の本体50内の給水経路に
は一切残水が無く、水タンク42に戻ってくるというこ
とである。本体50内部の給水経路は清掃が困難であ
り、もし残水などが存在していた場合、夏の高温多湿状
態においては水が腐敗し、菌の発生につながるのであ
る。しかし上記のような構成をとることで、本体50内
の残水はすべて水タンク42に戻るため、本体50内の
給水経路はいつも清潔な状態で維持されるのである。ま
た、水タンク42は着脱自在であるので、メンテナンス
性が向上し、水タンク42自身の清潔性も確保できるの
である。
【0028】また、本実施例は、水タンク42の給水方
式は、モーター45を回転させることで回転するインペ
ラー44方式での説明を行ったが、給水方式は、容積式
ポンプであろうと、方式は問わない。
【0029】(実施例3)炊飯器の基本構成としては、
前述の構成と同様のため説明は省略する。図3に示すよ
うに炊飯器60本体61の給水経路62と蓋体63の給
水経路64は蓋体63を軸支しているヒンジ軸65を介
して連結している。
【0030】上記構成における動作を説明する。炊飯工
程、給水工程については前述と同様のため説明を省略す
る。各々の給水経路62、64がヒンジ軸を介して連結
していることで、蓋体63が開放した場合においても連
結部は常に連結されている。このことで、給水経路6
2、64内に米等の異物の侵入を防止できるために、異
物の御飯への侵入防止、水タンク66のインペラー67
の異物かみ込み防止など、炊飯器60の品質、性能を向
上させることができるのである。また本実施例の図面は
水タンク方式の給水手段を有した図面になってはいる
が、給水手段は水タンク方式にはこだわらない。
【0031】(実施例4)炊飯器の基本構成としては、
前述の構成と同様のため説明は省略する。図4に示すよ
うに、給水経路70を乾燥する乾燥手段を設置したもの
である。ここで給水経路70を磁性体の金属とした場
合、加熱板71を加熱するための蓋コイル72、鍋73
側面を加熱する側面コイル74が給水経路70を加熱す
ることができるのである。給水経路70を加熱すること
ができるということは、水の流れによる自然的残水処理
を行うだけでなく、給水経路70内水分を乾燥すること
ができ、強制的に残水を除去することができるのであ
る。このように強制的に残水処理を行うことで、更に給
水経路70内の清潔性が向上し、長時間使用せずに放置
されても、製品を清潔性は確保できるのである。
【0032】また、乾燥手段を送風機(図示せず)によ
る風により乾燥を実施することで、水の乾燥だけでな
く、水以外の異物の除去をも可能になるのである。
【0033】(実施例5)図5に示すように自動炊飯器
80は、少なくとも炊飯したい量の米を収納することが
できる貯米部81、米を計量する米計量部82、米計量
部82から供給された米をとぐ米とぎ部83、米とぎ部
83でとがれた米を炊飯する炊飯部84、米とぎ部83
と炊飯部84を接続する米搬送部85を備えている。
【0034】水タンク86は水タンク収納部87に着脱
自在に収納されて、水タンク86の底にはインペラー8
8が設けられ、インペラー88の下方部にはインペラー
88を回転させるモーター89が配設されている。
【0035】90は制御部で、米計量部82、米とぎ部
83、米搬送部85、給水部であるインペラー88、炊
飯部84を制御する。
【0036】米とぎ部83は、米計量部82で計量され
た米を収納する米収納容器91、米収納容器91内で回
転自在に配設された回転羽根92、回転羽根92を駆動
する駆動手段93を備えている。
【0037】米搬送部85は、米搬送ファン(図示しな
い)が生み出す空気流により米を炊飯部84へ搬送す
る。また、米搬送部85と炊飯部84との接続部に米投
入弁95が設けられている。この投入弁95の動作も制
御部90が制御する。
【0038】炊飯部84は、米および水を収納する鍋9
6、鍋96を介して米および水を加熱する加熱手段であ
る底コイル97、米および水を鍋96内に密閉する加熱
板79、鍋96と、発生する蒸気を自動炊飯器80外へ
排出する蒸気排出部98を加熱板79内に備えている。
【0039】給水手段は前述と同様であるので説明は省
略する。
【0040】上記構成において、動作を説明する。使用
者が米を貯米部81内に投入し、炊飯したい米の量を入
力した後、運転開始ボタン(図示しない)を押すと、自
動炊飯器80の運転が開始する。
【0041】運転が開始されると、制御部90は、使用
者が設定した炊飯量に最適な量の水を、給水経路99を
介して炊飯部84の鍋96へ供給する。
【0042】次に、制御部90は米計量部82を動作さ
せる。そして、米計量部82は、所定量の米を米収納容
器91へ供給する。
【0043】所定量の米が米収納容器91に供給される
と、制御部90は米とぎ工程プログラムに従って駆動手
段93を動作させる。駆動手段93が動作することによ
り回転羽根92が回転し、米収納容器91内に収納され
た米をとぐ米とぎ工程が行われる。
【0044】米とぎ工程が終了すると、制御部90は米
搬送工程プログラムに従って米搬送ファンおよび米投入
弁95を動作させる。そして、米とぎ部83でとがれた
米を、米搬送部85を介して炊飯部84の鍋96へ供給
する。
【0045】このようにして、所定量の水と米が鍋96
へ供給されると、制御部90は米に水を吸収させる浸漬
工程プログラムおよび炊飯工程プログラムに従って炊飯
部84を動作させる。炊飯部84が動作することによ
り、使用者が炊飯したい量の米が炊飯されることにな
る。
【0046】所定量の米が炊飯されると、制御部87
は、ご飯を保温する保温工程に入る。
【0047】こうして、ご飯が炊きあがる、というよう
な自動炊飯器が可能になるのである。
【0048】また、給米部は米とぎ部83を持たず、貯
米部81と米計量部82、米搬送部85のみを備えた無
洗米対応の構成のものであってもよい。
【0049】また、自動炊飯器80の動作の説明では、
炊飯部84に水を供給してから米を供給するようにした
が、米を供給してから水を供給してもよいし、水と米を
同時にまたは交互に供給してもよい。
【0050】(実施例6)自動炊飯器の基本構成として
は、前述の構成と同様のため説明は省略する。図6に示
すように、蒸気排出部100に給水経路101を接続す
ることにより、水投入機構が簡略化することができると
共に、給水経路101から投入された水は蒸気排出部1
00側面を伝いながら鍋102に投入されることにな
り、直接鍋102内に投入される場合と比較すると、鍋
102や水同士の水の跳ね返りが減少するのである。跳
ね返った水というものは加熱板103や鍋102側面に
付着してしまい、炊飯には実際使われない水分となって
しまうため、跳ね返りによる給水量バラツキの要因とな
ってしまうのである。これらのことを考慮に入れると給
水経路101を上記排出部100に接続することで、給
水量ばらつきを減少させることができ、ひいては安定し
た炊飯のできる炊飯器の提供につながるのである。
【0051】また、上記実施例には説明していないが、
給水経路101や、給水経路101と蒸気排出部100
に逆止弁を設け、(図示しない)給水経路101内に蒸
気が浸入しにくい構成にしてもよい。
【0052】(実施例7)自動炊飯器の基本構成として
は、前述の構成と同様のため説明は省略する。図7に示
すように蒸気排出部110側面には螺旋状に凹凸加工1
11が施されており、蒸気排出部110側面から投入さ
れた水はこの螺旋状の凹凸加工111に沿って鍋112
内に投入されるのである。
【0053】これらの構成によって投入された水は鍋1
12全体に降り注ぐような状態になり、水の跳ね返りを
抑えることができるだけでなく、米を先に投入した後
に、水を投入する際等に関しては、米全体に水を均一に
供給できることになり、炊飯における炊きむらを抑える
ことができるのである。
【0054】また、蒸気排出部110から水を投入する
時は米搬送部113の米投入弁114は開放状態にして
いる。水投入によって鍋112内の空気は水の供給量分
は鍋113外に排出されないと水はスムーズに鍋112
内には供給することができず、水供給に時間がかかって
しまう。しかし蒸気排出部110から給水した場合空気
の排出部が無くなってしまうが、米投入弁114を開放
することで、鍋113内の空気は排出が可能になり、給
水がスムーズに行え、給水時間の短縮が可能になるので
ある。給水時の米投入弁114を開放するということは
米搬送部113内に水が侵入する可能性が発生するが、
蒸気排出部110の形状、水投入孔の位置などにより、
水の跳ね返りを抑えることができるために、米投入弁1
14の開放が可能になるのである。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、給水量
誤差を抑え、繰り返しバラツキをも減少させることによ
り、何度炊いても炊飯性能を維持することができ、更に
給水経路内の残水を無くすことにより清潔で安全性が高
い炊飯器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における炊飯器を示す要部断
面図
【図2】本発明の実施例2における炊飯器を示す要部断
面図
【図3】本発明の実施例3における炊飯器を示す要部断
面図
【図4】本発明の実施例4における炊飯器を示す要部断
面図
【図5】本発明の実施例5における自動炊飯器を示す要
部断面図
【図6】本発明の実施例6における自動炊飯器を示す要
部断面図
【図7】本発明の実施例7における自動炊飯器を示す要
部断面図
【図8】従来の炊飯器の断面図
【符号の説明】
23、50、61 本体 21、73、96、102、110、112 鍋 22、63、84 蓋 26、71、103 内蓋(加熱板) 28、97 加熱手段(底コイル) 31、41 給水手段 46、70 給水経路 32、62 本体給水経路 33、64 蓋体給水経路 42、66、86 水タンク 47 水排出部 24、65 ヒンジ 29、74 加熱手段(側面コイル) 27、72 加熱手段(蓋コイル) 80 自動炊飯器 84 炊飯部 81 貯米部 83 研米部 85 搬送手段 36 水投入孔 25、98、100 蒸気排出部 95、114 米投入弁 111 螺旋状凹凸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 初彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 池田 典生 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 稲田 剛士 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中西 邦行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4B055 AA07 BA09 CA90 CB09 CC58 CD15 DB01 EA01 EA02 EA03 EA08 GB20 GC31 4D043 AA04 DA06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯器本体内に着脱自在に収納される鍋
    と、前記鍋の上面開口部を覆う内蓋を有した蓋体と、前
    記鍋内に給水する給水手段と、前記内蓋に有した水投入
    孔と、前記給水手段と前記水投入孔を連通接続する給水
    経路とを設け、前記給水経路は前記水投入孔に向かって
    傾斜を設けた炊飯器。
  2. 【請求項2】 給水手段が炊飯器本体に着脱自在な水タ
    ンクであると共に、前記水タンクの水排出部と前記炊飯
    器本体との接合位置は前記水タンク内の水面よりも高い
    位置に設けた請求項1記載の炊飯器。
  3. 【請求項3】 給水経路は一端が給水手段と連通接続さ
    れる本体給水経路と、一端が水投入孔と連通接続される
    蓋体給水経路とを有し、前記蓋体給水経路はヒンジを中
    心として回動し、前記本体給水手段と前記蓋体給水手段
    は前記蓋体のヒンジ中心を介して連結された請求項1ま
    たは2に記載の炊飯器。
  4. 【請求項4】 給水経路を乾燥する給水経路乾燥手段を
    有した請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
  5. 【請求項5】 給水経路乾燥手段が、鍋の加熱手段また
    は蓋体内に設けた加熱板を加熱する加熱手段である請求
    項4の記載の炊飯器。
  6. 【請求項6】 給水経路乾燥手段が送風機である請求項
    4に記載の炊飯器。
  7. 【請求項7】 米を貯蔵する貯米部と米を研米する研米
    部と、前記研米部から米を炊飯器に運ぶ搬送手段を供え
    た請求項1〜6のいずれか1項に記載の炊飯器を備えた
    自動炊飯器。
  8. 【請求項8】 鍋内への水投入孔を蓋体に備えた蒸気排
    出部側面に設けた請求項7記載の自動炊飯器。
  9. 【請求項9】 蒸気排出部側面内面部は螺旋状に凹凸が
    加工された請求項7または8に記載の自動炊飯器。
  10. 【請求項10】 蓋体に備えた米投入孔が開閉自在の米
    投入弁を有し、水投入時は前記米投入弁を開放状態にし
    た請求項7〜9のいずれか1項に記載の自動炊飯器。
JP2002135114A 2002-05-10 2002-05-10 炊飯器及び自動炊飯器 Expired - Fee Related JP3826844B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002135114A JP3826844B2 (ja) 2002-05-10 2002-05-10 炊飯器及び自動炊飯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002135114A JP3826844B2 (ja) 2002-05-10 2002-05-10 炊飯器及び自動炊飯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003325317A true JP2003325317A (ja) 2003-11-18
JP3826844B2 JP3826844B2 (ja) 2006-09-27

Family

ID=29697521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002135114A Expired - Fee Related JP3826844B2 (ja) 2002-05-10 2002-05-10 炊飯器及び自動炊飯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3826844B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013086025A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Kubota Corp 洗米装置
JP2013248267A (ja) * 2012-06-01 2013-12-12 Mitsubishi Electric Corp 炊飯器
CN104287605A (zh) * 2013-10-05 2015-01-21 李增成 一种电饭锅
JP7002028B1 (ja) 2021-06-22 2022-01-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 炊飯器
JP7029626B1 (ja) 2021-05-24 2022-03-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 炊飯器
CN114305062A (zh) * 2020-09-30 2022-04-12 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 烹饪器具及其控制方法、计算机可读存储介质

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013086025A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Kubota Corp 洗米装置
JP2013248267A (ja) * 2012-06-01 2013-12-12 Mitsubishi Electric Corp 炊飯器
CN104287605A (zh) * 2013-10-05 2015-01-21 李增成 一种电饭锅
CN104287605B (zh) * 2013-10-05 2017-09-22 李增成 一种电饭锅
CN114305062A (zh) * 2020-09-30 2022-04-12 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 烹饪器具及其控制方法、计算机可读存储介质
JP7029626B1 (ja) 2021-05-24 2022-03-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 炊飯器
JP2022180134A (ja) * 2021-05-24 2022-12-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 炊飯器
JP7002028B1 (ja) 2021-06-22 2022-01-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 炊飯器
JP2023002357A (ja) * 2021-06-22 2023-01-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 炊飯器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3826844B2 (ja) 2006-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003325317A (ja) 炊飯器及び自動炊飯器
JP2003325320A (ja) 自動炊飯器
JP5460813B1 (ja) 炊飯器
JP2004065550A (ja) 炊飯器及び自動炊飯器
JP2004065537A (ja) 自動炊飯器
JP2016063845A (ja) 全自動式炊飯器
JP2004041286A (ja) 電気餅つき機
JP7390649B2 (ja) 炊飯器
JP3826843B2 (ja) 炊飯器及び自動炊飯器
JP2813843B2 (ja) 全自動炊飯器
JP3975821B2 (ja) 自動炊飯器
CN212186196U (zh) 一种全自动电饭锅
JP3918630B2 (ja) 自動炊飯器
JP2004065535A (ja) 炊飯器および自動炊飯器
JP2004065548A (ja) 炊飯器及び自動炊飯器
JP3327815B2 (ja) 業務用炊飯装置
JP6775336B2 (ja) 炊飯器
CN109213023B (zh) 烹饪器具防溢的控制方法及系统、烹饪器具、计算机设备
JP3696637B2 (ja) 自動販売機の飲料調理装置
JP2000014552A (ja) 給茶機
JP2005087004A (ja) 発芽玄米製造装置及び発芽玄米製造機能を有する調理装置
JP3191807B2 (ja) 洗米炊飯装置における排水装置
JP3159207B2 (ja) 自動炊飯装置
JP3932970B2 (ja) 自動炊飯器
JP3191806B2 (ja) 洗米炊飯装置における排水装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040921

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060320

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20060626

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090714

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees