JP2013248267A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトで使い勝手が良く、安全に美味しくご飯を炊くことができる炊飯器を提供する。
【解決手段】炊飯器100は、鍋状容器5内に供給する水、及び、鍋状容器5内で発生して凝縮された水を貯留する水タンク20と、鍋状容器5内に水タンク20内の水を供給し、かつ、鍋状容器5内で発生した蒸気を水タンク20内に導く給水/蒸気経路12と、蓋体10には、鍋状容器5に空気が出入りすることができる開閉自在な蓋通気孔10dが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、米等の食品を入れた鍋状容器を本体内に収容して加熱調理する炊飯器に関するものである。
炊飯器を使用する使用者が炊飯器に望む機能としては、まず第1に美味しい米飯を炊くということである。加えて、使用者は、美味しい米飯を炊くということだけでなく、水位合わせの手間がないというような使い勝手の良いものや、機体(本体)から蒸気を出さずに安全に炊飯できるというような安全性に優れたもの、よりコンパクトなもの等を炊飯器に対して望んでいる。つまり、炊飯器を使用する使用者が炊飯器に望む機能は、多岐にわたっている。
そこで、従来から、様々な機能を備えるようにした炊飯器が種々提案されている。そのようなものとして、蓋に給水タンクを設け、重量センサにより洗浄後の米が収容された鍋の重量を検出し、その検出重量に応じた量の水を給水タンクから鍋内に供給する炊飯器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この炊飯器は、鍋内に収容された米量に応じた量の水を自動的に供給できるようにすることで、美味しい米飯を炊くという機能だけでなく、使い勝手の向上を図るという機能を兼ね備えたものになっている。
また、炊飯中の蒸気を蒸気排出路によって熱交換装置内に導き、熱交換装置内の水中に吐出して復水し、回収する炊飯器が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この炊飯器は、炊飯中に発生する蒸気を機体から出さないようにすることで、安全に炊飯できるという機能を備えたものになっている。
さらに、水を貯える貯留手段と給水手段を設け、鍋内に発生する蒸気を貯留手段に導通する蒸気経路を設けた炊飯器が提案されている(例えば、特許文献3参照)。この炊飯器は、鍋状容器内の米飯の表層部が水から露出する水分量となるタイミングで給水し、炊飯中に発生する蒸気を機体から出さないようにすることで、美味しい米飯を早く炊くという機能だけでなく、安全に炊飯できるという機能を兼ね備えたものになっている。
特開平9−98884号公報(例えば、第6頁、図1等参照) 特開平3−231613号公報(例えば、第3頁、第1図等参照) 特開2011−87615号公報(例えば、14頁、図10等参照)
しかしながら、特許文献1に記載の炊飯器の構成では、蒸気が機体から排出されてしまい、使用者の安全性の面を考慮すると、まだ改善の余地がある。また、特許文献2に記載の炊飯器の構成では、使用者は予め鍋内に米と炊飯に必要な量の水を入れなければならないため、水位合わせの手間があり、使用者の使い勝手の面を考慮すると、まだ改善の余地がある。さらに、特許文献3に記載の炊飯器の構成では、炊飯中に発生する蒸気をすべて貯留手段内の水に導き、機体の外へ蒸気が漏れないような構成にはなっていないため、使用者の安全性の面を考慮すると、まだ改善の余地がある。加えて、特許文献3に記載の炊飯器の構成では、炊飯開始前に、使用者は予め鍋内に米と所定量の水を入れなければならないため、使用者の使い勝手の面でまだ改善の余地がある。
一方で、使い勝手及び安全性の双方の向上を図りつつ、機体のコンパクト化も望まれているということは前述した通りである。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、コンパクトで使い勝手が良く、安全に美味しくご飯を炊くことができる炊飯器を提供することを目的としている。
本発明に係る炊飯器は、被加熱物を収容する鍋状容器と、前記鍋状容器が設置される本体と、前記鍋状容器の開口部を開閉自在に覆う蓋体と、前記本体に設けられ、前記鍋状容器を加熱する加熱手段と、前記鍋状容器内に供給する水、及び、前記鍋状容器内で発生して凝縮された水を貯留する水タンクと、前記鍋状容器内に前記水タンク内の水を供給し、かつ、前記鍋状容器内で発生した蒸気を前記水タンク内に導く給水/蒸気経路と、を有し、前記蓋体もしくは前記鍋状容器には、前記鍋状容器に空気が出入りすることができる開閉自在な通気孔が形成されているものである。
本発明に係る炊飯器は、被加熱物を収容する鍋状容器と、前記鍋状容器が設置される本体と、前記鍋状容器の開口部を開閉自在に覆う蓋体と、前記本体に設けられ、前記鍋状容器を加熱する加熱手段と、前記鍋状容器内に供給する水、及び、前記鍋状容器内で発生して凝縮された水を貯留する水タンクと、前記鍋状容器内に前記水タンク内の水を供給する給水経路と、前記鍋状容器内で発生した蒸気を前記水タンク内に導く蒸気経路と、を有し、前記蓋体もしくは前記鍋状容器には、前記鍋状容器に空気が出入りすることができる開閉自在な通気孔が形成されているものである。
本発明の炊飯器によれば、開閉自在な通気孔が形成されているので、スムーズに給水と蒸気の回収が実行できる。また、本発明の炊飯器によれば、炊飯用の水と蒸気回収用の冷却水を1つの水タンクで共用することができるため、コンパクトで使い勝手が良く、安全に美味しいごはんを炊くことができる。
本発明の実施の形態1に係る炊飯器の構成の一例を概略的に示す断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係る炊飯器の構成の一例を概略的に示す断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係る炊飯器の炊飯工程における鍋状容器の内部温度及び鍋状容器温度の推移と、加熱コイルへの通電電力を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る炊飯器の構成の別の一例を概略的に示す断面模式図である。 本発明の実施の形態2に係る炊飯器の構成の一例を概略的に示す断面模式図である。 本発明の実施の形態3に係る炊飯器の構成の一例を概略的に示す断面模式図である。
以下、本発明に係る炊飯器の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1及び図2は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器100の構成の一例を概略的に示す断面模式図である。図1及び図2に基づいて、炊飯器100について説明する。この炊飯器100は、被加熱物(米や水等の食品)を入れた鍋状容器5を加熱コイル3で加熱することで被加熱物を炊きあげるものである。なお、図1が内蓋10bの蓋通気孔10dが開いた状態を、図2が内蓋10bの蓋通気孔10dが閉じた状態を、それぞれ示している。
図1に示すように、炊飯器100は、例えば外観が有底筒状の本体1と、本体1の上部開口部を開閉可能に本体1に取り付けられる蓋体10と、本体1に着脱可能に取り付けられる水タンク20と、を備えている。
(本体1)
本体1は、容器カバー2と、加熱手段としての加熱コイル3と、鍋底温度センサ4と、蓋体10を開閉自在に支持するヒンジ部6と、時間計測手段7と、各部及び各装置を駆動制御して炊飯動作を行う制御手段8とを備えている。
容器カバー2は、有底筒状に形成されていて、その内部に鍋状容器5が着脱自在に収容されるものである。容器カバー2の底部中央には、鍋底温度センサ4を挿入させる孔部2aが設けられている。
なお、鍋状容器5は、誘導加熱により発熱する磁性体の金属を含む有底円筒形状に構成され、上端部外周にはフランジ部5aが形成されている。
加熱コイル3は、制御手段8により通電が制御されることで、鍋状容器5を誘導加熱するものである。なお、加熱手段として、加熱コイル3に代えてシーズヒーター等の電気ヒーターを設けてもよい。
鍋底温度センサ4は、例えばサーミスタで構成するとよい。鍋底温度センサ4は、バネ等の弾性手段によって上方に付勢されており、容器カバー2に収容された鍋状容器5の底面に接するように構成されている。鍋底温度センサ4が検知した鍋状容器5の温度に関する情報は、制御手段8に出力される。
ヒンジ部6は、本体1の上部の一端側(紙面左側)に設けられ、蓋体10を開閉自在に支持するものである。
時間計測手段7は、制御手段8に指示されて経過時間をカウントするようになっている。そして、時間計測手段7がカウントした経過時間は、制御手段8に出力される。
制御手段8は、鍋底温度センサ4、操作/表示部13、及び内部温度センサ14からの出力に基づいて、加熱コイル3へ通電する高周波電流やポンプ16、蓋通気弁(弁手段)15の動作を制御するほか、炊飯器100の動作全般を制御する。
制御手段8は、その機能を実現する回路デバイスのようなハードウェアで構成することもできるし、マイコンやCPUのような演算装置と、その上で実行されるソフトウェアとにより構成することもできる。
なお、操作/表示部13、内部温度センサ14、ポンプ16については、後述する。
(蓋体10)
蓋体10は、外蓋10aと、内蓋10bと、を有している。そして、外蓋10aと内蓋10bとの間には、給水/蒸気経路12が設けられている。
なお、給水/蒸気経路12については、後述する。
外蓋10aは、蓋体10の上部及び側部を構成するものであり、内蓋10bの本体1側とは反対の面に係止材11を介して取り付けられている。また、外蓋10aには、蓋通気弁15が備えられている。さらに、外蓋10aには、ポンプ16が備えられている。
なお、蓋通気弁15については、後述する。
内蓋10bは、例えばステンレスなどの金属で構成されており、外蓋10aの本体1側の面に係止材11を介して取り付けられている。内蓋10bの周縁部には、鍋状容器5の上端部外周に形成されたフランジ部5aとの密閉性を確保するためのシール材の蓋パッキン9が取り付けられている。また、内蓋10bには、内部温度センサ14が取り付けられている。さらに、内蓋10bには、水タンク20に貯えた水と鍋状容器5内で発生した蒸気が出入する蓋給水/蒸気口10cが設けられ、鍋状容器5内に空気が出入する蓋通気孔(通気孔)10dが設けられている。蓋給水/蒸気口10cは、例えば図1及び図2に示すように、複数の穴で構成するとよい。なお、ここでは、通気孔が蓋体10に形成した場合を例に示しているが、通気孔を鍋状容器5に形成してもよい。
(水タンク20)
水タンク20は、例えばプラスチックからなり、本体1の前面側に着脱可能に取り付けられている。水タンク20の上部開口には、タンク蓋21が着脱可能な状態で嵌め込まれている。タンク蓋21には、外部と水タンク20の内部とを連通させるタンク通気孔21aが設けられている。また、タンク蓋21には、給水/蒸気経路12のタンク側経路口12bと接合されるタンク給水/蒸気口21b、及びタンク給水/蒸気口21bから水タンク20内の下方に延びる連通管21cが設けられている。さらに、タンク蓋21の周縁部には、水タンク20の上端部外周部との密閉性を確保するためのシール材のタンク蓋パッキン22が取り付けられている。
(給水/蒸気経路12)
給水/蒸気経路12は、炊飯中に発生する鍋状容器5内の炊飯物からの蒸気を蓋給水/蒸気口10cから取り込んで水タンク20の連通管21cまで導き、水タンク20内の水の中に分散させて復水させるものである。また、給水/蒸気経路12は、炊飯開始前に、水タンク20に貯留されている水を内蓋10bの蓋給水/蒸気口10cまで導き、鍋状容器5内に供給するものでもある。
この給水/蒸気経路12は、耐熱性のある樹脂などで形成され、外蓋10aに着脱自在に収納されている。また、給水/蒸気経路12は、内蓋10bの蓋給水/蒸気口10cに接合される蓋側経路口12aと、蓋体10が閉じられたときに水タンク20のタンク給水/蒸気口21bに接合されるタンク側経路口12bと、蓋側経路口12aとタンク側経路口12bとを連通させる経路部12dと、を有している。
給水/蒸気経路12は、たとえば図1及び図2に示すように、経路部12dを蓋側経路口12aからタンク側経路口12bに向かって縮径し、マフラー構造としておくとよい。なお、蓋側経路口12a及びタンク側経路口12bの周縁にはパッキンを設けておくとよい。また、給水/蒸気経路12の近傍(経路部12dの側面の一部)には、給水/蒸気経路12内を加熱する経路ヒータ12cが設けられている。
(操作/表示部13)
操作/表示部13は、外蓋10aの上面に設けられている。この操作/表示部13は、使用者からの各種指示(例えば、炊飯の開始、取り消し、予約など)を受け付けたり、各種情報(例えば、炊飯メニュー(標準炊飯や早炊き炊飯など)、時間など)を表示したりするものである。そして、操作/表示部13の操作により、選択された炊飯メニューに合わせた炊飯プログラムが本体1に内蔵された制御手段8により実行される。すなわち、制御手段8は、選択された炊飯メニューに応じた炊飯プログラムによって加熱コイル3を動作、停止させて炊飯を実施するようになっている。
(内部温度センサ14)
内部温度センサ14は、内蓋10bに取り付けられ、鍋状容器5内の温度を検知するものである。内部温度センサ14は、例えばサーミスタで構成するとよい。この内部温度センサ14が検知した鍋状容器5内の温度に関する情報は、制御手段8に出力される。
(蓋通気弁15)
蓋通気弁15は、外蓋10aに備えられている。この蓋通気弁15が上がると内蓋10bの蓋通気孔10dは開いた状態となり(図1)、蓋通気弁15が下がると内蓋10bの蓋通気孔10dは閉じた状態となる(図2)。蓋通気弁15の上下動作、すなわち蓋通気孔10dの開閉は、制御手段8に指示されて実行される。
(ポンプ16)
ポンプ16は、外蓋10aに設けられ、給水手段として作用する。ポンプ16が制御手段8により駆動されると、ポンプ16からタンク蓋21のタンク通気孔21aを通して水タンク20内に空気が送り込まれる。ポンプ16により空気が送り込まれると、水タンク20内に貯めた水が鍋状容器5内に給水される構成となっている。
(その他の構成)
本体1には、炊飯器100を運搬するためのハンドル(図示省略)を設けておくとよい。ハンドルを設ける場合、ハンドルを本体1の側面上部の略前後中央に軸支し、ハンドルの回転方向を蓋体10の回動方向と略同一とするとよい。そうすれば、炊飯器100の運搬時には、ハンドルの軸支点のほぼ直上に位置するようにハンドルを回転させて持ち上げ、使用者はハンドルのみを持って炊飯器100を運搬することが可能となる。
次に、炊飯器100の給水、炊飯、蒸気回収の動作について説明する。
図3は、炊飯器100の炊飯工程における鍋状容器5の内部温度及び鍋状容器温度の推移と、加熱コイル3への通電電力を示す図である。図3に示すように、炊飯器100の炊飯工程は、予熱工程、昇温工程、強火工程、弱火工程、ドライアップ工程及び蒸らし工程により構成される。以下、炊飯器100の給水、炊飯、蒸気回収の動作を、適宜図1〜3を参照して説明する。
炊飯器100を動作させる前に、使用者は、まず所定量の米を入れた鍋状容器5を本体1内の容器カバー2に収納し、所定量の水を入れた水タンク20をセットする。そして、使用者は、蓋体10を閉じ、操作/表示部13の炊飯スイッチ(図示せず)を押下して、炊飯器100に動作指示を与える。炊飯器100は、炊飯スイッチが使用者によって押下され、動作指示が与えられることで、給水及び炊飯を開始する。
使用者により炊飯スイッチが押下されて炊飯開始が指示されると、制御手段8は、炊飯を開始する。炊飯が開始されると、鍋状容器5内の米重量を重量センサ(図示せず)が検知し、その検知した米重量に応じた量の水が鍋状容器5内に供給される。すなわち、制御手段8が、ポンプ16に通電してポンプ16を動作させ、米重量に応じた量の水を鍋状容器5内に供給する。制御手段8によりポンプ16が動作すると、タンク通気孔21aを通して水タンク20内に空気が送り込まれる。送り込まれた空気によって、水タンク20内のヘッドスペースの空気圧が上がり、水タンク20内の水が連通管21cを通して押し上げられる。押し上げられた水は、連通管21cを介して給水/蒸気経路12にまで到達する。
そして、通電されている経路ヒータ12cにより、経路部12dに導びかれた水は加熱される。経路ヒータ12cにより加熱された水が約50〜60℃となった状態で、制御手段8はポンプ16を介して空気を更に送り込む。こうすることで、経路部12dに導かれた水は、蓋側経路口12a、内蓋10bの蓋給水/蒸気口10cを通って、鍋状容器5内へと給水される。なお、このとき、蓋通気弁15は図1の状態であり、蓋通気孔10dは開いた状態で鍋状容器5内に空気が出入りできる状態になっている。また、鍋状容器5内に給水された水量も図示しない重量センサで検知される。
蓋通気孔10dを設けない場合では、鍋状容器5と水タンク20とが連通した状態でこれらが1つの略密閉系となるため、ポンプ16が吐出する空気圧が相当大きくないと鍋状容器5内に給水することができない。このような理由から、鍋状容器5に給水させるには、ポンプ16が大きくなってしまい、ひいては本体1のサイズが大きくなることになってしまう。そこで、炊飯器100では蓋通気孔10dを設けることで、大気圧程度の空気圧で吐出するポンプ16であっても給水可能としている。そのため、鍋状容器5に給水させるのに小型のポンプ16を備えればよく、ひいては本体1のコンパクト化を図れる。
また、蓋通気孔10dを設けない場合において、鍋状容器5と水タンク20とが略密閉系となる中で給水しようとすると、タンク蓋パッキン22もしくは蓋パッキン9が空気圧に負けて、そこから空気もしくは水が勢いよく噴出する可能性がある。そうすると、経路ヒータ12cで加熱された水が噴出する可能性も想定できる。そこで、炊飯器100では、蓋通気孔10dを設け、蓋通気孔10dを開いた状態にすることで、タンク蓋パッキン22もしくは蓋パッキン9の隙間から空気や水が噴出することもなく、スムーズに鍋状容器5内に給水することが可能となる。
制御手段8は、米が浸るくらいの量の水が鍋状容器5内に給水されると判断すると、給水を一旦止めるためポンプ16への通電をOFFにし、蓋通気弁15を下げて蓋通気孔10dを閉じ、予熱工程を開始する。このとき、制御手段8は、図示しない重量センサで検知された米及び水の重量によって、鍋状容器5内に給水された水の量を判断している。予熱工程とは、鍋状容器5内の水が沸騰する前の段階で、鍋状容器5を所定温度で所定時間加熱し、これによって米の吸水を促進し、甘味成分である糖や旨味成分であるアミノ酸などの呈味成分を生成する工程である。
制御手段8は、時間計測手段7による予熱工程の経過時間の計測を開始し、鍋底温度センサ4の検知温度が所定の予熱温度を維持するように、加熱コイル3への通電・電力遮断を繰り返して鍋状容器5の温度調節を行う(図3参照)。この予熱工程では、制御手段8は、蓋通気弁15を下げることで蓋通気孔10dを閉じるようにしている。そして、時間計測手段7により計測された経過時間が所定の予熱時間に達すると、制御手段8は、次の昇温工程に移行する。
また、制御手段8は、予熱工程の途中で、蓋通気弁15を上げて蓋通気孔10dを開け、ポンプ16に通電して鍋状容器5に水タンク20の水をさらに供給してもよい。そして、給水が終わると、制御手段8は、蓋通気弁15を下げて蓋通気孔10dを閉じる。こうすることで、蒸気が本体1より外に排出されるのを抑えることができる。また、予熱工程で給水することにより、給水するときの水流で鍋状容器5内の米と水を攪拌することができ、鍋状容器5内部の温度ムラを低減することができる。そのため、美味しく炊飯することに繋がる。
昇温工程とは、予熱工程終了後から鍋状容器5内の水が沸騰するまでの工程である。昇温工程では米の吸水が急速に進み、米の糊化が始まる。鍋状容器5内部の温度分布が不均一であれば吸水状態が不均一になって、炊き上がったときに硬いところと軟らかいところがある状態、すなわち炊きムラとなる。美味しく炊飯するためには昇温工程において鍋状容器5内部の温度ムラを低減することが重要である。また、昇温後工程において、水面よりも米が上に位置すると水に浸かっていない部分の米飯の炊き上がりが硬くなってしまうため、この工程では米が常時水に浸かっている状態に保持することが重要である。
制御手段8は、昇温工程の途中で、蓋通気弁15を上げて蓋通気孔10dを開け、ポンプ16に通電して鍋状容器5に水タンク20の水をさらに供給する。そして、給水が終わると、制御手段8は、蓋通気弁15を下げて蓋通気孔10dを閉じる。こうすることで、蒸気が本体1より外に排出されるのを抑えることができる。また、昇温工程で給水することにより、給水するときの水流で鍋状容器5内の米と水を攪拌することができ、鍋状容器5内部の温度ムラを低減することができる。そのため、美味しく炊飯することにつながる。
鍋状容器5内の水が沸騰すると、制御手段8は、次の強火工程に移行する。この強火工程では、鍋状容器5内の温度を炊飯物が沸騰維持可能な沸騰温度以上の所定温度になるように所定電力で所定時間加熱することで激しい沸騰を維持し、鍋状容器5内部の米に吸水されずに残っている水(残存水)が鍋状容器5内に均一に行きわたるようにする。強火工程は、炊飯工程の中で蒸気が最も発生しやすい工程である。そのため、制御手段8は、蓋通気弁15を下げて蓋通気孔10dを閉じた状態で蒸気が蓋通気孔10dから漏れないようにする。このとき発生する蒸気は、給水/蒸気経路12と連通管21cを通って水タンク20内の水に分散されて復水される。また、沸騰によって沸き上がった「おねば」は、給水/蒸気経路12内に溜まる。
強火工程が終わると、制御手段8は、弱火工程に移行する。この弱火工程で、残存水がほぼ米に吸水されてなくなった状態となり、この状態で沸騰温度を所定時間保持することで米の澱粉の糊化が促進される。弱火工程では、制御手段8は、加熱コイル3に間欠通電している間の通電がOFFのタイミングで蓋通気孔10dを開けてポンプ16を動作させて給水を行う。加熱コイル3への通電がONのときは蒸気が発生するため、制御手段8は、蓋通気孔10dを閉じ、給水は行わない。
弱火工程中に給水することで、給水/蒸気経路12内に溜まった「おねば」を洗い流して鍋状容器5内へ戻すことができる。「おねば」は強火工程において最も多く給水/蒸気経路12内に溜まるうえ、時間が経つほど固まって取れにくくなるため、このタイミングで給水して洗い流すことで効率的に鍋状容器5内へ戻すことができるのである。「おねば」には、甘み成分やうまみ成分、炊き上がりの米飯のつやになる成分などが含まれており、米飯の美味しさに大きく寄与している。この「おねば」が鍋状容器5に戻り、米飯粒へ還元することにより、さらに美味しく炊飯することができる。また、弱火工程までに給水された水分は米飯粒内部まで浸透し、芯のない美味しい米飯を炊くことにつながる。
弱火工程が終わると、制御手段8は、ドライアップ工程に移行する。ドライアップ工程とは、余剰な水分を飛ばすための工程である。強火工程と同様に、この工程でも蒸気の発生量が多いため、制御手段8は、蓋通気弁15を下げて蓋通気孔10dを閉じ、蒸気が蓋通気孔10dから漏れないようにし、水タンク20内の水で発生した蒸気を復水する。鍋状容器5内に余剰な水がなくなってドライアップ状態となったことを判定する温度(ドライアップ判定温度)に到達すると、制御手段8は、蒸らし工程に移行する。蒸らし工程において所定時間が経過すると炊飯が終了する。
なお、上記の構成ではポンプ16から空気を水タンク20内に送り込むことで、鍋状容器5内へ給水を行ったが、図4に示すとおり、給水/蒸気経路12の途中にポンプ16を設け、水タンク20内の水を吸引し、鍋状容器5内への給水する構成としてもよい。このような構成としても、制御手段8が実行する制御内容は上述した通りである。なお、図4は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器100の構成の別の一例を概略的に示す断面模式図である。
また、ポンプとしてマグネットポンプを用いてもよく、この場合、本体1内にモーターを、水タンク20内の連通管21cに羽根車の入ったケーシングを配置する構成にするとよい。
以上のように、実施の形態1に係る炊飯器100では、給水時は蓋通気孔10dを開けて給水し、激しく蒸気が発生する工程になれば蓋通気孔10dを閉じることで、確実に蒸気を機体外(本体外)へ漏らさずに水タンク20内の水に分散させて復水し、回収することができる。また、鍋状容器5内へ給水が行われていない間も蓋通気孔10dを閉じることで被調理物が沸騰していなくてもわずかに発生する蒸気を機体から漏らさずに水タンク20内へ回収できる。よって、炊飯器100によれば、安全に美味しくご飯を炊くことができる。
また、実施の形態1に係る炊飯器100では、給水後、蓋通気孔10dを閉じることで、鍋状容器5内の温まった空気が膨張し、給水/蒸気経路12内に残った水を水タンク20側へ押しやることにより、給水/蒸気経路12内に残った水が余分に鍋状容器5内に入ることがない。そのため、炊飯器100によれば、水加減を正確に行うことができ、炊き損じることがなく常に美味しい米飯を炊飯することができる。
なお、水タンク20を本体1の前面に配置する構成としたが、これに限るものでなく、側面や背面でもよく、また、本体1の上部や下部に配置してもよい。また、水タンク20を本体1に収納可能な構成としてもよい。さらに、水タンク20やタンク蓋21、連通管21c、給水/蒸気経路12は本体1から着脱自在であるため、使用するたびに取り外して洗浄することが可能である。そのため、衛生的に使用することができる。
給水と蒸気回収を、それぞれの目的ごとに水タンクを設けて行うと、「給水に必要な分+予備の分α」と、「蒸気回収に必要な分+予備の分α」が必要となり、合計で「給水に必要な分+蒸気回収に必要な分+予備の分2α」が必要となる。これに対し、実施の形態1に係る炊飯器100のような構成とすることで、給水と蒸気回収を1つの水タンク20で行うことができ、水も「給水に必要な分+蒸気回収に必要な分+予備の分α」で済むため、節水となり、またその分、水タンク20の容積も小さくすることができる。そのため、炊飯器100のサイズも小さくすることが可能となる。
また、水タンク20を1つ備えれば済むため、使用者は水タンク20に水を入れる手間も1回で済み、炊飯後の洗い物を減らすことができ、使い勝手も向上する。さらに、給水と蒸気を回収するための経路である給水/蒸気経路12が1つだけであることから、炊飯器100もコンパクトにすることができ、さらに洗い物を減らすことができることになる。加えて、炊飯器100によれば、蓋通気孔10dを設けることで、小型のポンプ16を備えられる構成となっているため、その分、炊飯器100もコンパクトにすることができる。
実施の形態1に係る炊飯器100であれば、従来の給水手段が付いた炊飯器同様、鍋状容器5内へ炊飯用の水を入れるときの水位合わせの手間を省くことができ、且つ、使用者が選択した炊飯メニュー(かため、やわらかめ等)に応じた水量を給水することが可能である。よって、炊飯器100によれば、使用者の使い勝手を向上するだけでなく、美味しくご飯を炊くことができる。また、実施の形態1に係る炊飯器100であれば、従来の蒸気回収手段が付いた炊飯器同様、蒸気を機体外へ排出することがないため、炊飯中のやけどや蒸気による収納棚の結露などを抑制することができる。よって、炊飯器100によれば、安全性を大幅に向上することが可能になる。
さらに、炊飯器100によれば、蓋通気弁15で蓋通気孔10dの開閉具合を調節することにより、給水速度の調節ができる。すなわち、蓋通気孔10dを大きく開くと給水速度が速くなり、蓋通気孔10dを小さくしか開かないと給水速度がゆっくりになる。なお、給水を止める方法として、前述のようにポンプ16への通電を止めるのではなく、蓋通気孔10dを閉じることによって給水を止めてもよい。
なお、鍋状容器5に水タンク20の水を供給するときの炊飯工程に応じて、経路部12dに導かれた水を経路ヒータ12cにより加熱する温度を可変するとよい。供給する水の温度が高すぎたり低すぎたりすると、鍋状容器5内の米に吸水、糊化のムラが生じ、炊き上がりが好ましくない状態になってしまう。そのため、加熱開始前や予熱工程では水が50〜60℃、昇温工程では水が60〜100℃、弱火工程では100℃付近の温度となった状態で鍋状容器5内へと給水することで、吸水、糊化のムラが生じず、美味しく炊飯することができる。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係る炊飯器100Aの構成の一例を概略的に示す断面模式図である。図5に基づいて、炊飯器100Aについて説明する。この炊飯器100Aは、実施の形態1に係る炊飯器100と同様に、被加熱物(米や水等の食品)を入れた鍋状容器5を加熱コイル3で加熱することで被加熱物を炊きあげるものである。なお、実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
炊飯器100Aの基本的な構成は、実施の形態1に係る炊飯器100と同様であるが、炊飯器100Aでは、給水経路と蒸気経路とを別々に設け、給水と蒸気回収とを同時に行える構成にした点で、実施の形態1に係る炊飯器100と相違している。
(蓋体10A)
蓋体10Aは、外蓋10aAと、内蓋10bAと、を有している。そして、外蓋10aAと内蓋10bAとの間には、給水経路23と、蒸気経路24とが設けられている。
なお、給水経路23、蒸気経路24については、後述する。
外蓋10aAは、実施の形態1に係る炊飯器100の外蓋10aと同様に、蓋体10Aの上部及び側部を構成するものであり、内蓋10bAの本体1側とは反対の面に係止材11を介して取り付けられている。また、外蓋10aAには、蓋通気弁15が備えられている。
外蓋10aAには、給水経路23と、蒸気経路24と、が設置されている。給水経路23及び蒸気経路24の双方を外蓋10aAに着脱自在に構成するとよい。また、外蓋10aAには、経路ヒータ12c及びポンプ16が備えられている。経路ヒータ12cは、給水経路23の近傍(後述する給水経路部23dの側面の一部)に配置され、鍋状容器5内に給水する前に水を加熱するようになっている。ポンプ16は、給水経路23の近傍(後述する給水経路部23dの側面の一部)に配置され、水タンク20A内の水を鍋状容器5内に給水するようになっている。
内蓋10bAは、実施の形態1に係る炊飯器100の内蓋10bと同様に、例えばステンレスなどの金属で構成されており、外蓋10aAの本体1側の面に係止材11を介して取り付けられている。内蓋10bAの周縁部には、鍋状容器5の上端部外周に形成されたフランジ部5aとの密閉性を確保するためのシール材の蓋パッキン9が取り付けられている。また、内蓋10bAには、内部温度センサ14が取り付けられている。さらに、内蓋10bAには、蓋通気孔10dのほかに、蓋給水口10e及び蓋蒸気口10fが形成されている。すなわち、炊飯器100Aでは、給水経路23と蒸気経路24とを別々に設けるために、蓋給水口10eと蓋蒸気口10fとをそれぞれ別に形成している。蓋蒸気口10fは、例えば図5に示すように、複数の穴で構成するとよい。
(水タンク20A)
水タンク20Aは、実施の形態1に係る炊飯器100の水タンク20と同様に、例えばプラスチックからなり、本体1の前面側に着脱可能に取り付けられている。水タンク20Aの上部開口には、タンク蓋21Aが着脱可能な状態で嵌め込まれている。タンク蓋21Aには、外部と水タンク20Aの内部とを連通させるタンク通気孔21aが設けられている。なお、タンク蓋21Aの周縁部には、水タンク20と同様に、タンク蓋パッキン22を設けておくとよい。
また、タンク蓋21Aには、給水経路23のタンク側給水口23bと接合されるタンク蓋給水口21d、及びタンク蓋給水口21dから下方に延びる給水連通管21fが設けられている。さらに、タンク蓋21Aには、蒸気経路24のタンク側蒸気口24bと接合されるタンク蓋蒸気口21e、及びタンク蓋蒸気口21eから下方に延びる蒸気連通管21gが設けられている。
(給水経路23)
給水経路23は、炊飯開始前に、水タンク20Aに貯留されている水を内蓋10bAの蓋給水口10eまで導き、鍋状容器5内に供給するものでもある。この給水経路23は、外蓋10aA内部に形成した貫通穴や、外蓋10aAに形成した装着部に着脱自在に形成された筒状部材等で構成されている。この給水経路23は、内蓋10bAの蓋給水口10eに接合される蓋側給水口23aと、蓋体10Aが閉じられたときに水タンク20Aのタンク蓋給水口21dと接合されるタンク側給水口23bと、蓋側給水口23aとタンク側給水口23bとを連通させる給水経路部23dと、を有している。
給水経路部23dの側面の一部には、経路ヒータ12c及びポンプ16が配置されているが、並び順を図5に図示して順序に限定するものではない。また、図5では、流路径が同一で、水平方向に平行となるように外蓋10aAに形成された状態の給水経路23を例示しているが、流路径を同一のものに限定するものではなく、水の流れ方向に向かって縮径又は拡径していてもよい。さらに、給水経路23を、水平方向に対して傾斜するようにしてもよい。
また、ポンプとしてマグネットポンプを用いてもよく、この場合、本体1内にモーターを、水タンク20A内の給水連通管21fに羽根車の入ったケーシングを配置する構成にするとよい。
(蒸気経路24)
蒸気経路24は、炊飯中に発生する鍋状容器5内の炊飯物からの蒸気を蓋蒸気口10fから取り込んで水タンク20Aの蒸気連通管21gまで導き、水タンク20A内の水の中に分散させて復水させるものである。この蒸気経路24は、内蓋10bAの蓋蒸気口10fと接合される蓋側蒸気口24aと、蓋体10Aが閉じられたときに水タンク20Aのタンク蓋蒸気口21eと接合されるタンク側蒸気口24bと、蓋側蒸気口24aとタンク側蒸気口24bとを連通させる蒸気経路部24dと、を有している。
蒸気経路24は、たとえば図5に示すように、蒸気経路部24dを蓋側蒸気口24aからタンク側蒸気口24bに向かって縮径し、マフラー構造としておくことよい。なお、蓋側蒸気口24a及びタンク側蒸気口24bの周縁にはパッキンを設けておくとよい。また、図5では、蒸気経路24が給水経路23の下側に配置された状態を例に示しているが、蒸気経路24を給水経路23の上側に配置するようにしてもよい。
次に、炊飯器100Aの給水、炊飯、蒸気回収の動作について説明する。なお、炊飯器100Aの炊飯工程は、実施の形態1に係る炊飯器100と同様に、予熱工程、昇温工程、強火工程、弱火工程、ドライアップ工程及び蒸らし工程により構成される。
炊飯器100Aを動作させる前に、使用者は、まず所定量の米を入れた鍋状容器5を本体1内の容器カバー2に収納し、所定量の水を入れた水タンク20Aをセットする。そして、使用者は、蓋体10Aを閉じ、操作/表示部13の炊飯スイッチ(図示せず)を押下して、炊飯器100Aに動作指示を与える。炊飯器100Aは、炊飯スイッチが使用者によって押下され、動作指示が与えられることで、給水及び炊飯を開始する。
使用者により炊飯スイッチが押下されて炊飯開始が指示されると、制御手段8は、炊飯を開始する。炊飯が開始されると、鍋状容器5内の米重量を重量センサ(図示せず)が検知し、その検知した米重量に応じた量の水が鍋状容器5内に供給される。すなわち、制御手段8が、ポンプ16に通電してポンプ16を動作させ、米重量に応じた量の水を鍋状容器5内に供給する。水タンク20A内の水は、給水連通管21f、タンク蓋給水口21d、タンク側給水口23bを通って給水経路23に至り、蓋側給水口23a、蓋給水口10eを通って鍋状容器5内へ供給される。
なお、このとき、蓋通気弁15は図5の状態であり、蓋通気孔10dは開いた状態で鍋状容器5内に空気が出入りできる状態になっている。また、鍋状容器5内に給水された水量も図示しない重量センサで検知される。さらに、ポンプ16及び経路ヒータ12cの動作については、実施の形態1で説明した通りである。
蓋通気孔10dを設けない場合では、鍋状容器5内に供給した水の分だけ鍋状容器5内の空気が蒸気経路24を通って水タンク20A内に入っていくため給水時に水タンク20A内でボコボコという音が発生する。そこで、炊飯器100Aでは、蓋通気孔10dを設け、鍋状容器5内に水を供給していても鍋状容器5内の空気は蓋通気孔10dを通って出て行く構成としている。そのため、給水時に、水タンク20A内に空気が入ることがなく静かに給水できることになる。
制御手段8は、米が浸るくらいの量の水が鍋状容器5内に給水されると判断すると、給水を一旦止めるためポンプ16への通電をOFFにし、蓋通気弁15を下げて蓋通気孔10dを閉じ、予熱工程を開始する。このとき、制御手段8は、図示しない重量センサで検知された米及び水の重量によって、鍋状容器5内に給水された水の量を判断している。なお、給水をポンプ16への通電のON/OFFで調整するのではなく、サイフォンの原理を応用して給水の調整を実行してもよい。
そして、実施の形態1に係る炊飯器100と同様、予熱工程と昇温工程が実行され、蒸気が激しく発生する強火工程に入る。実施の形態1に係る炊飯器100では、水が通る経路と蒸気が通る経路が同じ経路、つまり給水/蒸気経路12の1つだけだったため、鍋状容器5内から蒸気が発生して鍋状容器5内の気圧が上がると鍋状容器5内へ給水されることはないが給水/蒸気経路12の水は水タンク20方向へ押し返されることになる。それに対し、炊飯器100Aでは、給水経路23と蒸気経路24とが別々のため、強火工程において給水が可能な構成を採用している。
強火工程は、蒸気発生量が多いため蓋通気孔10dを閉じ、蒸気を蓋通気孔10dから排出させないようにし、蒸気が機体外へ漏れるのを抑えた上でポンプ16に通電して給水する。鍋状容器5内で発生した蒸気は、蓋蒸気口10f、蓋側蒸気口24aを通り、蒸気経路24に至り、タンク側蒸気口24b、タンク蓋蒸気口21eを通って蒸気連通管21gを経由して水タンク20A内に分散され、復水して回収される。
また、弱火工程においても加熱コイル3への通電のON/OFFに関わらず給水が可能であり、任意のタイミングで任意の水量を給水することが可能となるため、温度ムラや炊きムラをさらに抑制することが可能である。強火工程と弱火工程が終わると、ドライアップ工程と蒸らし工程に進み炊飯が終了する。
以上のように、実施の形態2に係る炊飯器100Aでは、給水時は蓋通気孔10dを開けて給水し、激しく蒸気が発生する工程になれば蓋通気孔10dを閉じることで、確実に蒸気を機体外へ漏らさずに水タンク20A内の水に分散させて復水し、回収することができる。また、鍋状容器5内へ給水が行われていない間も蓋通気孔10dを閉じることで被調理物が沸騰していなくてもわずかに発生する蒸気を機体から漏らさずに水タンク20A内へ回収できる。よって、炊飯器100Aによれば、安全に美味しくご飯を炊くことができる。
また、実施の形態2に係る炊飯器100Aでは、給水経路23と蒸気経路24とを別に設け、任意のタイミングで任意の水量を給水することを可能としているため、温度ムラや炊きムラをさらに抑制することが可能となっている。そのため、炊飯器100Aによれば、水加減を正確に行うことができ、炊き損じることがなく常に美味しい米飯を炊飯することができる。
なお、水タンク20Aを本体1の前面に配置する構成としたが、これに限るものでなく、側面や背面でもよく、また、本体1の上部や下部に配置しても良い。また、水タンク20Aを本体1に収納可能な構成としてもよい。さらに、水タンク20Aやタンク蓋21A、蒸気連通管21g、給水経路23、蒸気経路24を本体1から着脱自在としておけば、使用するたびに取り外して洗浄することが可能である。そのため、衛生的に使用することができる。
給水と蒸気回収を、それぞれの目的ごとに水タンクを設けて行うと、「給水に必要な分+予備の分α」と、「蒸気回収に必要な分+予備の分α」が必要となり、合計で「給水に必要な分+蒸気回収に必要な分+予備の分2α」が必要となる。これに対し、実施の形態2に係る炊飯器100Aのような構成とすることで、給水と蒸気回収を1つの水タンク20Aで行うことができ、水も「給水に必要な分+蒸気回収に必要な分+予備の分α」で済むため、節水となり、またその分、水タンク20Aの容積も小さくすることができる。そのため、炊飯器100Aのサイズも小さくすることが可能となる。
また、水タンク20Aを1つ備えれば済むため、使用者は水タンク20Aに水を入れる手間も1回で済み、炊飯後の洗い物を減らすことができ、使い勝手も向上する。加えて、炊飯器100Aによれば、蓋通気孔10dを設けることで、小型のポンプ16を備えられる構成となっているため、その分、炊飯器100Aもコンパクトにすることができる。
実施の形態2に係る炊飯器100Aであれば、従来の給水手段が付いた炊飯器同様、鍋状容器5内へ炊飯用の水を入れるときの水位合わせの手間を省くことができ、且つ、使用者が選択した炊飯メニュー(かため、やわらかめ等)に応じた水量を給水することが可能である。よって、炊飯器100Aによれば、使用者の使い勝手を向上するだけでなく、美味しくご飯を炊くことができる。また、実施の形態2に係る炊飯器100Aであれば、従来の蒸気回収手段が付いた炊飯器同様、蒸気を機体外へ排出することがないため、炊飯中のやけどや蒸気による収納棚の結露などを抑制することができる。よって、炊飯器100Aによれば、安全性を大幅に向上することが可能になる。
さらに、炊飯器100Aによれば、蓋通気弁15で蓋通気孔10dの開閉具合を調節することにより、給水速度の調節ができる。すなわち、蓋通気孔10dを大きく開くと給水速度が速くなり、蓋通気孔10dを小さくしか開かないと給水速度がゆっくりになる。なお、給水を止める方法として、前述のようにポンプ16への通電を止めるのではなく、蓋通気孔10dを閉じることによって給水を止めてもよい。
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3に係る炊飯器100Bの構成の一例を概略的に示す断面模式図である。図6に基づいて、炊飯器100Bについて説明する。この炊飯器100Bは、実施の形態1に係る炊飯器100と同様に、被加熱物(米や水等の食品)を入れた鍋状容器5を加熱コイル3で加熱することで被加熱物を炊きあげるものである。なお、実施の形態3では実施の形態1、2との相違点を中心に説明し、実施の形態1、2と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
炊飯器100Bの基本的な構成は、実施の形態1に係る炊飯器100と同様であるが、炊飯器100Bでは、実施の形態2に係る炊飯器100Aと同様に、給水経路と蒸気経路とを別々に設け、給水と蒸気回収とを同時に行える構成にした点で、実施の形態1に係る炊飯器100と相違している。ただし、炊飯器100Bでは、給水手段としてポンプ16を用いず、重力で水が落下することを利用して給水させるように構成した点で、実施の形態2に係る炊飯器100Aと相違している。
(蓋体10B)
蓋体10Bは、外蓋10aBと、内蓋10bBと、を有している。そして、外蓋10aBと内蓋10bBとの間には、給水経路23Bと、蒸気経路24Bとが設けられている。
なお、給水経路23B、蒸気経路24Bについては、後述する。
外蓋10aBは、実施の形態1に係る炊飯器100の外蓋10aと同様に、蓋体10Bの上部及び側部を構成するものであり、内蓋10bBの本体1側とは反対の面に係止材11を介して取り付けられている。また、外蓋10aBには、蓋通気弁15が備えられている。
外蓋10aBには、給水経路23Bと、蒸気経路24Bと、が設置されている。給水経路23B及び蒸気経路24Bの双方を外蓋10aBに着脱自在に構成するとよい。また、外蓋10aAには、水タンク20Bが設置されている。
内蓋10bBは、実施の形態1に係る炊飯器100の内蓋10bと同様に、例えばステンレスなどの金属で構成されており、外蓋10aBの本体1側の面に係止材11を介して取り付けられている。内蓋10bBの周縁部には、鍋状容器5の上端部外周に形成されたフランジ部5aとの密閉性を確保するためのシール材の蓋パッキン9が取り付けられている。また、内蓋10bBには、内部温度センサ14が取り付けられている。さらに、内蓋10bBには、蓋通気孔10dのほかに、蓋給水口10eB及び蓋蒸気口10fBが形成されている。すなわち、炊飯器100Bでは、給水経路23Bと蒸気経路24Bとを別々に設けるために、蓋給水口10eBと蓋蒸気口10fBとをそれぞれ別に形成している。蓋蒸気口10fBは、例えば図6に示すように、複数の穴で構成するとよい。
(水タンク20B)
水タンク20Bは、実施の形態1に係る炊飯器100の水タンク20と同様に、例えばプラスチックからなり、外蓋10aBに着脱可能に取り付けられている。水タンク20Bは、上部に段差が形成されており、低い方の上部開口にはタンク蓋21Bが着脱可能な状態で嵌め込まれている。水タンク20Bの側面には、外部と水タンク20Bの内部とを連通させるタンク通気孔21aBが設けられている。水タンク20Bの底部には、給水経路23Bのタンク側給水口23bBと接合されるタンク蓋給水口21dBが設けられている。
また、タンク蓋21Bには、蒸気経路24Bのタンク側蒸気口24bBと接合されるタンク蓋蒸気口21eB、及びタンク蓋蒸気口21eBから下方に延びる蒸気連通管21gが設けられている。
(給水経路23B)
給水経路23Bは、炊飯開始前に、水タンク20Bに貯留されている水を内蓋10bBの蓋給水口10eBまで導き、鍋状容器5内に供給するものでもある。この給水経路23Bは、タンク蓋給水口21dBから下方に延び、タンク蓋給水口21dBと蓋給水口10eBとを連通するように構成されている。この給水経路23Bは、内蓋10bBの蓋給水口10eBに接合される蓋側給水口23aBと、蓋体10Bが閉じられたときに水タンク20Bのタンク蓋給水口21dBと接合されるタンク側給水口23bBと、蓋側給水口23aBとタンク側給水口23bBとを連通させる給水経路部23dBと、を有している。
給水経路23Bの給水経路部23dBには給水弁23cが設けられている。炊飯器100Bでは、給水弁23cを開閉することで鍋状容器5内への給水量を調整することを可能としている。このような構成であれば、ポンプ16を設ける必要がないため、その分、安価に構成することができる。また、ポンプ16を設置するスペースを設けなくても済み、その分、コンパクト化を実現できる。さらに、ポンプ16を駆動するための電力が必要ないため、その分、省エネにもなる。
(蒸気経路24B)
蒸気経路24Bは、炊飯中に発生する鍋状容器5内の炊飯物からの蒸気を蓋蒸気口10fBから取り込んで水タンク20Bの蒸気連通管21gBまで導き、水タンク20B内の水の中に分散させて復水させるものである。この蒸気経路24Bは、内蓋10bBの蓋蒸気口10fBと接合される蓋側蒸気口24aBと、蓋体10Bが閉じられたときに水タンク20Bのタンク蓋蒸気口21eBと接合されるタンク側蒸気口24bBと、蓋側蒸気口24aBとタンク側蒸気口24bBとを連通させる蒸気経路部24dBと、を有している。
蒸気経路24Bは、たとえば図6に示すように、蒸気経路部24dBを蓋側蒸気口24aBからタンク側蒸気口24bBに向かって略コの字状に曲げて構成するとよい。なお、蓋側蒸気口24aB及びタンク側蒸気口24bBの周縁にはパッキンを設けておくとよい。
次に、炊飯器100Bの給水、炊飯、蒸気回収の動作について説明する。なお、炊飯器100Bの炊飯工程は、実施の形態1に係る炊飯器100と同様に、予熱工程、昇温工程、強火工程、弱火工程、ドライアップ工程及び蒸らし工程により構成される。
炊飯器100Bにおける給水の動作は、給水弁23cを開けることで行い、給水を止めるときは給水弁23cを閉じることで行う。他の給水動作や炊飯および蒸気回収については、実施の形態2に係る炊飯器100Aと同様である。
炊飯器100Bのような構成においても、蓋通気孔10dを開けた状態で給水することにより水タンク20B内に空気が入ってボコボコと音が立ってしまうことを避けることができ、静かに給水を行うことができる。また、鍋状容器5内へ給水が行われていない間も蓋通気孔10dを閉じることで被調理物が沸騰していなくてもわずかに発生する蒸気を機体から漏らさずに水タンク20B内へ回収できる。
以上のように、実施の形態3に係る炊飯器100Bでは、給水時は蓋通気孔10dを開けて給水し、激しく蒸気が発生する工程になれば蓋通気孔10dを閉じることで、確実に蒸気を機体外へ漏らさずに水タンク20B内の水に分散させて復水し、回収することができる。また、鍋状容器5内へ給水が行われていない間も蓋通気孔10dを閉じることで被調理物が沸騰していなくてもわずかに発生する蒸気を機体から漏らさずに水タンク20B内へ回収できる。よって、炊飯器100Bによれば、安全に美味しくご飯を炊くことができる。
また、実施の形態3に係る炊飯器100Bでは、給水経路23Bと蒸気経路24Bとを別に設け、任意のタイミングで任意の水量を給水することを可能としているため、温度ムラや炊きムラをさらに抑制することが可能となっている。そのため、炊飯器100Bによれば、水加減を正確に行うことができ、炊き損じることがなく常に美味しい米飯を炊飯することができる。
なお、水タンク20Bやタンク蓋21B、蒸気連通管21gB、給水経路23B、蒸気経路24Bを本体1から着脱自在としておけば、使用するたびに取り外して洗浄することが可能である。そのため、衛生的に使用することができる。
給水と蒸気回収を、それぞれの目的ごとに水タンクを設けて行うと、「給水に必要な分+予備の分α」と、「蒸気回収に必要な分+予備の分α」が必要となり、合計で「給水に必要な分+蒸気回収に必要な分+予備の分2α」が必要となる。これに対し、実施の形態3に係る炊飯器100Bのような構成とすることで、給水と蒸気回収を1つの水タンク20Bで行うことができ、水も「給水に必要な分+蒸気回収に必要な分+予備の分α」で済むため、節水となり、またその分、水タンク20Bの容積も小さくすることができる。そのため、炊飯器100Bのサイズも小さくすることが可能となる。
また、水タンク20Bを1つ備えれば済むため、使用者は水タンク20Bに水を入れる手間も1回で済み、炊飯後の洗い物を減らすことができ、使い勝手も向上する。加えて、炊飯器100Bによれば、ポンプ16を備える必要がない構成となっているため、その分、炊飯器100Bもコンパクトにすることができる。
実施の形態3に係る炊飯器100Bであれば、従来の給水手段が付いた炊飯器同様、鍋状容器5内へ炊飯用の水を入れるときの水位合わせの手間を省くことができ、且つ、使用者が選択した炊飯メニュー(かため、やわらかめ等)に応じた水量を給水することが可能である。よって、炊飯器100Bによれば、使用者の使い勝手を向上するだけでなく、美味しくご飯を炊くことができる。また、実施の形態3に係る炊飯器100Bであれば、従来の蒸気回収手段が付いた炊飯器同様、蒸気を機体外へ排出することがないため、炊飯中のやけどや蒸気による収納棚の結露などを抑制することができる。よって、炊飯器100Bによれば、安全性を大幅に向上することが可能になる。
さらに、炊飯器100Bによれば、蓋通気弁15で蓋通気孔10dの開閉具合を調節することにより、給水速度の調節ができる。すなわち、蓋通気孔10dを大きく開くと給水速度が速くなり、蓋通気孔10dを小さくしか開かないと給水速度がゆっくりになる。
なお、本発明を、実施の形態1〜3に分けて説明したが、鍋状容器5内の米重量を重量センサで検知する構成に限らず、画像センサなどで鍋状容器5内の米量を検知するようにしてもよい。また、使用者が操作/表示部13で米量をキー入力し、その情報で米量を判定してもよい。さらに、給水する水量も重量センサで検知する構成に限らず、ポンプ16に通電する時間で判定する方法でも良い。
なお、実施の形態1〜3のいずれにおいても、保温中は、蓋通気弁15を閉じて保温するとよい。蓋通気弁15を閉じることで鍋状容器5内の密閉性が上がり、米飯の乾燥劣化を抑制することができる。また、鍋状容器5外から空気中の酸素が入り込むことを抑えることができるため、酸化反応による劣化(黄ばみや変臭)を抑制することができる。
また、実施の形態1〜3に係る炊飯器を、PCや電話などの外部の情報機器と繋げられるように構成しておき、それらからの信号により炊飯開始や予約炊飯、炊飯停止や予約キャンセルなどが行えるようにしてもよい。これにより、家を出た後にも自分のスケジュールに応じて炊飯開始のタイミングを変更でき、帰宅後に炊き立ての美味しい状態を食べることが可能となる。また、急にご飯がいらなくなった場合等のように、通常の予約炊飯のように予め米を水に浸けてしまっていたら米が痛んでしまい、別の日に炊飯をまわすと所望の炊きあがり状態のご飯を炊くことができないが、実施の形態1〜3に係る炊飯器であればセットしておいたその米を別の日の炊飯にまわすことができる。
さらに、実施の形態1〜3に係る炊飯器によれば、節電にもつながる。例えば、帰りが遅くなりそうならば予約していた時間よりも炊飯時間を遅くして電気代の安い時間帯に炊飯を行う、というような使い方もできる。
1 本体、2 容器カバー、2a 孔部、3 加熱コイル、4 鍋底温度センサ、5 鍋状容器、5a フランジ部、6 ヒンジ部、7 時間計測手段、8 制御手段、9 蓋パッキン、10 蓋体、10A 蓋体、10B 蓋体、10a 外蓋、10aA 外蓋、10aB 外蓋、10b 内蓋、10bA 内蓋、10bB 内蓋、10c 蓋給水/蒸気口、10d 蓋通気孔、10e 蓋給水口、10eB 蓋給水口、10f 蓋蒸気口、10fB 蓋蒸気口、11 係止材、12 給水/蒸気経路、12a 蓋側経路口、12b タンク側経路口、12c 経路ヒータ、12d 経路部、13 操作/表示部、14 内部温度センサ、15 蓋通気弁、16 ポンプ、20 水タンク、20A 水タンク、20B 水タンク、21 タンク蓋、21A タンク蓋、21B タンク蓋、21a タンク通気孔、21aB タンク通気孔、21b タンク給水/蒸気口、21c 連通管、21d タンク蓋給水口、21dB タンク蓋給水口、21e タンク蓋蒸気口、21eB タンク蓋蒸気口、21f 給水連通管、21g 蒸気連通管、21gB 蒸気連通管、22 タンク蓋パッキン、23 給水経路、23B 給水経路、23a 蓋側給水口、23aB 蓋側給水口、23b タンク側給水口、23bB タンク側給水口、23c 給水弁、23d 給水経路部、23dB 給水経路部、24 蒸気経路、24B 蒸気経路、24a 蓋側蒸気口、24aB 蓋側蒸気口、24b タンク側蒸気口、24bB タンク側蒸気口、24d 蒸気経路部、24dB 蒸気経路部、100 炊飯器、100A 炊飯器、100B 炊飯器。

Claims (12)

  1. 被加熱物を収容する鍋状容器と、
    前記鍋状容器が設置される本体と、
    前記鍋状容器の開口部を開閉自在に覆う蓋体と、
    前記本体に設けられ、前記鍋状容器を加熱する加熱手段と、
    前記鍋状容器内に供給する水、及び、前記鍋状容器内で発生して凝縮された水を貯留する水タンクと、
    前記鍋状容器内に前記水タンク内の水を供給し、かつ、前記鍋状容器内で発生した蒸気を前記水タンク内に導く給水/蒸気経路と、を有し、
    前記蓋体もしくは前記鍋状容器には、前記鍋状容器に空気が出入りすることができる開閉自在な通気孔が形成されている
    ことを特徴とする炊飯器。
  2. 前記通気孔は、
    前記水タンク内の水を前記給水/蒸気経路を介して前記鍋状容器に供給する際には開放される
    ことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記通気孔は、
    前記水タンク内の水を前記給水/蒸気経路を介して前記鍋状容器に供給する際以外には閉塞される
    ことを特徴とする請求項2に記載の炊飯器。
  4. 前記給水/蒸気経路の一部に経路ヒータを設け、
    前記水タンク内の水は、
    前記経路ヒータにより加熱された状態で前記鍋状容器に供給される
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の炊飯器。
  5. 前記水タンク内の水を前記給水/蒸気経路を介して前記鍋状容器に供給する給水手段を設け、
    前記水タンク内の水は、
    前記経路ヒータにより加熱された状態で前記給水手段により前記鍋状容器に供給される
    ことを特徴とする請求項4に記載の炊飯器。
  6. 被加熱物を収容する鍋状容器と、
    前記鍋状容器が設置される本体と、
    前記鍋状容器の開口部を開閉自在に覆う蓋体と、
    前記本体に設けられ、前記鍋状容器を加熱する加熱手段と、
    前記鍋状容器内に供給する水、及び、前記鍋状容器内で発生して凝縮された水を貯留する水タンクと、
    前記鍋状容器内に前記水タンク内の水を供給する給水経路と、
    前記鍋状容器内で発生した蒸気を前記水タンク内に導く蒸気経路と、を有し、
    前記蓋体もしくは前記鍋状容器には、前記鍋状容器に空気が出入りすることができる開閉自在な通気孔が形成されている
    ことを特徴とする炊飯器。
  7. 前記通気孔は、
    前記水タンク内の水を前記給水経路を介して前記鍋状容器に供給する際には開放される
    ことを特徴とする請求項6に記載の炊飯器。
  8. 前記通気孔は、
    前記水タンク内の水を前記給水経路を介して前記鍋状容器に供給する際以外には閉塞される
    ことを特徴とする請求項7に記載の炊飯器。
  9. 前記給水経路の一部に経路ヒータを設け、
    前記水タンク内の水は、
    前記経路ヒータにより加熱された状態で前記鍋状容器に供給される
    ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の炊飯器。
  10. 前記水タンク内の水を前記給水経路を介して前記鍋状容器に供給する給水手段を設け、
    前記水タンク内の水は、
    前記経路ヒータにより加熱された状態で前記給水手段により前記鍋状容器に供給される
    ことを特徴とする請求項9に記載の炊飯器。
  11. 前記通気孔を開閉する弁手段と、
    前記弁手段の動作を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記弁手段を制御し、炊飯の工程に応じて前記通気孔の開閉を実行する
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の炊飯器。
  12. 前記制御手段は、
    前記炊飯の工程中の予熱工程、昇温工程、弱火工程の少なくともいずれか1つの工程で、前記弁手段を介して前記通気孔を開放し、前記水タンク内の水を前記鍋状容器に供給する
    ことを特徴とする請求項11に記載の炊飯器。
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