JP2023139873A - 加熱調理器 - Google Patents

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Chihiro Ito
憲一 逸見
Kenichi Hemmi
史朗 竹内
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【課題】含水率が高く且つ適度な食感の米飯を炊き上げることができる加熱調理器を提供する。【解決手段】加熱調理器は、米および水を収容する容器を加熱する加熱手段と、第1モードと第1モードで炊き上げられた米飯よりも単位重量当たりの含水量が多い米飯を炊き上げるための第2モードとを選択可能な選択手段と、第1モードによって米飯を炊き上げることに適した第1水量の水および第2モードによって米飯を炊き上げることに適した第2水量の水を計量可能な水計量手段と、第1モードが選択された場合には加熱手段に対して第1制御を実行し、第2モードが選択された場合には第2制御を実行する。制御手段と、を備える。第2水量は第1水量よりも多い。第2制御の実行時の容器内の水を沸騰状態で維持する工程における加熱手段の平均電力は、第1制御の実行時の容器内の水を沸騰状態で維持する工程における加熱手段の平均電力よりも大きい。【選択図】図5

Description

本開示は、加熱調理器に関するものである。
特許文献1に、炊飯器が記載されている。この炊飯器は、炊飯容器となる鍋と、鍋を加熱する加熱手段と、を備えている。米が収容された鍋が加熱手段によって加熱されることで、米飯が炊き上げられる。
近年、健康意識が高まっており、カロリーオフおよび糖質カットのニーズが高まっている。単位重量当たりの米飯が有するエネルギー量および糖質量は、米飯に含まれる水分量が多いほど少なくなる。また、一般的に知られているように,米飯の食感は、含まれる水分量が多いほど軟らかくなる傾向がある。
特開2004-089250号公報
エネルギー量および糖質量を減らすために、含水率が高い米飯を特許文献1に記載されているような従来の炊飯器によって炊き上げた場合、当該米飯は水っぽく、また、やわらかすぎる食感となってしまう。
本開示は、上記のような課題を解決するためのものである。本開示の目的は、含水率が高く且つ適度な食感の米飯を炊き上げることができる加熱調理器を提供することである。
本開示に係る加熱調理器は、米および水を収容する容器と、通電されることで容器を加熱する加熱手段と、容器に収容される水を計量する水計量手段と、使用者からの操作に応じて、第1モードと第2モードとを選択可能な選択手段と、選択手段の選択結果に応じて加熱手段を制御する制御手段と、を備える。第2モードは、第1モードで炊き上げられた米飯よりも単位重量当たりの含水量が多い米飯を炊き上げるための運転モードである。制御手段は、選択手段によって第1モードが選択された場合には加熱手段に対して第1制御を実行し、選択手段によって第2モードが選択された場合には加熱手段に対して第2制御を実行する。水計量手段は、第1モードによって米飯を炊き上げることに適した第1水量の水および第2モードによって米飯を炊き上げることに適した第2水量の水を計量可能に構成され、当該第2水量は当該第1水量よりも多い。第2制御の実行時の容器内の水を沸騰状態で維持する工程における加熱手段の平均電力は、第1制御の実行時の容器内の水を沸騰状態で維持する工程における加熱手段の平均電力よりも大きい。
本開示によれば、含水率が高く且つ適度な食感の米飯を炊き上げることができる加熱調理器を提供することができる。
実施の形態1の炊飯器の断面構造に制御系統の構成を併せて示す概略図である。 実施の形態1の操作表示部の外観の一例である。 実施の形態1の鍋状容器に印字された水位の目盛の一例を説明する図である。 実施の形態1の炊飯器が通常モードで米飯を炊き上げる際に実施される炊飯工程を説明する図である。 実施の形態1の炊飯器がローカロリーモードで米飯を炊き上げる際に実施される炊飯工程を説明する図である。
以下、添付の図面を参照して、実施の形態について説明する。各図における同一の符号は、同一の部分または相当する部分を示す。また、本開示では、重複する説明については、適宜に簡略化または省略する。なお、本開示は、その趣旨を逸脱しない範囲において、以下の実施の形態によって開示される構成のあらゆる変形およびあらゆる組み合わせを含み得るものである。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の炊飯器100の断面構造に制御系統の構成を併せて示す概略図である。図1に示すように、炊飯器100は、鍋状容器1、本体10および蓋体20を備えている。
炊飯器100は、米および水を含む被加熱物を加熱することによって炊飯を行う加熱調理器である。なお、炊飯器100は、炊飯機能のみを有するものでもよいし、炊飯機能を有した上でその他の機能を有するものであってもよい。本開示に係る加熱調理器は、いわゆる「炊飯器」に限られるものではなく、少なくとも炊飯機能を有するものであればよい。本開示に係る加熱調理器は、米以外の食品を被加熱物として加熱調理する機能を有するものであってもよい。以下の実施の形態においては、米および水を含む各種の食品の加熱調理を行うことができる炊飯器100を、本開示に係る加熱調理器の一例として説明する。
鍋状容器1は、上方に開口した鍋状の容器である。鍋状容器1は、被加熱物を収容する容器の一例である。鍋状容器1に収容される被加熱物は、主に米および水等の食品である。炊飯器100が備える鍋状容器1は、「炊飯釜」とも称されるものである。なお、鍋状容器1は、例えば、肉および野菜等の、米以外の食品を被加熱物として収容してもよい。
本体10は、炊飯器100の主要構造部分である。本体10は、その外観が有底の筒状である。本体10は、図1に示すように、上方に開口した形状をしている。鍋状容器1は、この本体10に着脱自在に収容される。本体10は、当該本体10に収容された鍋状容器1を加熱する。鍋状容器1が本体10によって加熱されることで、当該鍋状容器1に収容された被加熱物が加熱調理される。炊飯器100は、米および水が収容された鍋状容器1を本体10で加熱することによって米飯を炊き上げる加熱調理器である。
蓋体20は、開閉自在に本体10に取り付けられている。蓋体20は、本体10の上部の開口を開閉可能に構成されている。蓋体20は、本体10の上部の開口を開閉すると同時に、当該本体10に収容された鍋状容器1の上部の開口も開閉する。図1に示される状態において、蓋体20は、本体10の上部の開口を閉じると同時に、鍋状容器1の上部の開口を閉じている。
なお、図1では炊飯器100の制御系統の一部の構成および信号線が本体10の外側に描かれているが、これは図示の便宜上のものである。これらの構成および信号線も、実際には炊飯器100の本体10または蓋体20に備え付けられる。以下、鍋状容器1、本体10、蓋体20等の、炊飯器100が備える各構成要素についてより詳細に説明する。
鍋状容器1は、被加熱物を収容する有底の円筒形状の容器である。鍋状容器1は、例えば、電磁誘導によって発熱する磁性体の金属を含む。一例として、鍋状容器1の上端部は、フランジ状に形成されている。
本体10は、容器カバー11、底部加熱コイル12、鍋底温度センサ13およびヒンジ部14を備える。また、炊飯器100は、制御系統の一例として、時間計測部17および制御部18を備える。時間計測部17および制御部18は、例えば、本体10の内部に設けられている。
容器カバー11は、有底の筒状に形成されている。容器カバー11の内側には、鍋状容器1が着脱自在に収容される。容器カバー11の底部の中央には、孔部11aが形成されている。孔部11aの内側には、鍋底温度センサ13が挿入されている。
鍋底温度センサ13は、鍋状容器1の温度を検出するためのものである。鍋底温度センサ13は、例えば、サーミスタ等の部材によって構成される。孔部11aに挿入された鍋底温度センサ13は、弾性部材であるばね等の手段によって、上方に付勢されている。上方に付勢されている鍋底温度センサ13は、容器カバー11に鍋状容器1が収容されると、当該鍋状容器1の底面に押し付けられる。鍋底温度センサ13は、鍋状容器1の底面に接触した状態で、当該鍋状容器1の特に底面の温度を検出する。鍋底温度センサ13は、検知した鍋状容器1の温度に関する温度情報を検知信号として制御部18に送る。このようにして、鍋底温度センサ13は、鍋状容器1の温度を検出する温度検出手段の一例を構成している。
底部加熱コイル12は、鍋状容器1を加熱するためのものである。本実施の形態における底部加熱コイル12は、被加熱物を収容する容器を加熱する加熱手段の一例を構成している。底部加熱コイル12は、例えば、容器カバー11の底部において孔部11aの周囲に円環状に配置されている。底部加熱コイル12は、鍋状容器1の底部に対向するように配置されている。底部加熱コイル12は、制御部18の制御により通電されることで、鍋状容器1を誘導加熱する。
なお、本開示に係る加熱手段は、底部加熱コイル12のような誘導加熱を用いるものに限定されない。加熱手段は、例えば、電気ヒーターであるシーズヒーター等であってもよい。
制御部18は、炊飯器100の動作全般を制御するためのものである。特に、制御部18は、炊飯器100の炊飯工程における各種の機器の動作を制御する。炊飯工程とは、炊飯器100が米飯を炊き上げる際に実施される工程を意味する。制御部18は、本開示に係る加熱調理器が備える制御手段の一例である。本実施の形態において、制御手段の一例である制御部18は、加熱手段の一例である底部加熱コイル12の動作を制御する。
時間計測部17は、時間計測手段の一例であり、制御部18による機器制御等に必要な経過時間を計測する。時間計測部17は、制御部18の指示を受けて経過時間を計測し、計測した経過時間に関する時間情報を制御部18に送る。
なお、制御部18および時間計測部17の一方または両方は、その機能を実現する制御回路のようなハードウェアで構成してもよい。また、制御部18および時間計測部17の一方または両方を、半導体メモリ等の記憶部に記憶されたソフトウェアプログラムと、このソフトウェアプログラムを実行するマイコン又はCPU(中央演算装置)のような演算装置とによって構成してもよい。
ヒンジ部14は、本体10の上部の一端側に設けられる。ヒンジ部14は、蓋体20を開閉自在な状態で支持する。蓋体20は、ヒンジ部14を支点として回動することで開閉する。ヒンジ部14は、蓋体20が本体10の上部の開口を開閉できるように、当該蓋体20を支持している。
蓋体20は、外蓋21および内蓋22を備えている。外蓋21は、蓋体20の上部および側部を構成している。例えば、外蓋21のヒンジ部14とは反対側の側面には、図示を省略する開ボタンが設けられている。この開ボタンが押されると、ばね等の力によって、ヒンジ部14を中心に蓋体20が開く。
内蓋22は、例えば、ステンレス等の金属材料から形成されている。内蓋22は、外蓋21の本体10側の面に、係止材23を介して取り付けられている。蓋体20が閉じられた状態において、内蓋22は、外蓋21よりも内側、すなわち被加熱物に近い側に位置する。
内蓋22の周縁部には、シール材である蓋パッキン22aが取り付けられている。蓋パッキン22aは、蓋体20が閉じられたときに、鍋状容器1の上端部の内側の部分と密着して鍋状容器1内を外部から密閉する。なお、本開示における「鍋状容器1内」または「鍋状容器1の内部」とは、蓋体20が閉じられたときに鍋状容器1と内蓋22とで囲まれる領域のことを意味する。
内蓋22には、内蓋蒸気口22bが形成されている。外蓋21には外蓋蒸気口26が形成されている。内蓋蒸気口22bおよび外蓋蒸気口26は、鍋状容器1内で発生した蒸気を炊飯器100の外部へ排出するための開口である。
外蓋21には、カートリッジ24が着脱自在に取り付けられている。カートリッジ24には、容器側孔24aおよび蒸気排出孔24bが形成されている。内蓋蒸気口22b、外蓋蒸気口26、容器側孔24aおよび蒸気排出孔24bは、一続きになって、鍋状容器1の内部と外部とを連通している。カートリッジ24に形成された容器側孔24aおよび蒸気排出孔24bは、容器側孔24aおよび蒸気排出孔24bと共に、鍋状容器1内で発生する蒸気を外部に排出するための蒸気口を構成している。
外蓋21の内蓋22側には、内部温度センサ43が取り付けられている。内部温度センサ43は、内蓋22に形成された貫通孔内を通されるように配置されている。内部温度センサ43は、鍋状容器1の内部空間の温度すなわち鍋状容器1内の被加熱物の上方における温度を検出する。内部温度センサ43は、例えば、サーミスタ等の部材によって構成される。内部温度センサ43は、検知した鍋状容器1内の温度に関する温度情報を制御部18に送る。
また、本実施の形態の炊飯器100は、操作表示部42を備えている。操作表示部42は、例えば、外蓋21の上面に設けられる。操作表示部42は、使用者が炊飯器100を使用する際に操作される。また、操作表示部42は、炊飯器100に関する各種の情報を表示する。なお、使用者は、操作表示部42の代わりに、スマートフォン等の機器によって炊飯器100を操作してもよい。炊飯器100は、スマートフォン等の機器と通信可能に構成されてもよい。操作表示部42の機能は、スマートフォン等の機器によって実現してもよい。
図2は、実施の形態1の操作表示部42の外観の一例である。操作表示部42には、使用者が行う各種の指示の操作を受け付ける複数の操作ボタンが含まれる。使用者が操作ボタンによって行う各種の指示とは、例えば、炊飯の開始、炊飯動作の取り消し、炊飯開始時刻の予約、炊飯メニューの設定等である。操作表示部42は、使用者によって入力された各種の指示を、指示情報として制御部18に送る。
上記した、炊飯メニューとは、例えば、標準時間での炊飯か当該標準時間よりも短い時間での早炊き炊飯か、仕上がりはかためかやわらかめか、等を示すものである。使用者は、例えば、操作表示部42を構成するメニュー選択ボタン42aを操作することで、炊飯メニューの設定を行うことができる。
本実施の形態の炊飯器100は、複数の運転モードでの炊飯を実行可能である。具体的には、炊飯器100は、通常モードとローカロリーモードとでの炊飯を選択的に実行可能である。通常モードとは、通常の含水率の米飯を炊き上げるためのモードである。一方、ローカロリーモードとは、通常モードで炊き上げた米飯よりも含水率が高く且つやわらかすぎない適度な食感の米飯を炊き上げるためのモードである。本実施の形態における通常モードは、通常の含水量の米飯を炊き上げるための第1モードの一例である。また、本実施の形態におけるローカロリーモードは、第1モードで炊き上げられた米飯よりも単位重量当たりの含水量が多い米飯を炊き上げるための第2モードの一例である。
メニュー選択ボタン42aを操作することで設定される炊飯メニューには、通常モードでの炊飯かローカロリーモードでの炊飯かの選択結果が含まれる。使用者は、メニュー選択ボタン42aを操作することで、炊飯器100に通常モードでの炊飯およびローカロリーモードでの炊飯を選択的に実行させることができる。本実施の形態のメニュー選択ボタン42aは、使用者からの操作に応じて、第1モードと第2モードとを選択可能な選択手段の一例である。
なお、通常モードでの炊飯には、ローカロリーモードではない場合における各種の炊飯が含まれる。例えば、仕上がりがかためとして設定された炊飯メニューによる炊飯も、仕上がりがやわらかめとして設定された炊飯メニューによる炊飯も、通常モードでの炊飯に含まれる。また、標準時間での炊飯も、早炊き炊飯も、通常モードでの炊飯に含まれる。
図2に示すように、操作表示部42には、炊飯器100によって炊き上げる米の種類を選ぶための操作ボタンが設けられていてもよい。なお、米の種類の選択は、メニュー選択ボタン42aによって行われても良い。また、米の種類が白米以外として設定された炊飯メニューによる炊飯は、通常モードでの炊飯にも該当し得るし、ローカロリーモードでの炊飯にも該当し得る。通常モードであるかローカロリーモードであるかの選択は、米の種類の選択とは独立して行われる。
また、操作表示部42は、例えば、図2に示すように、液晶ディスプレイ等によって構成された表示部42bを備えている。表示部42bは、炊飯器100に関する各種の情報を表示する。表示部42bは、炊飯器100の使用者に対する各種の報知を行う。本実施の形態における表示部42bは、報知手段の一例である。また、操作表示部42に含まれる操作ボタンと表示部42bとは、例えば、一体の液晶ディスプレイ等として形成されていてもよい。
表示部42bに表示される情報には、使用者がメニュー選択ボタン42a等の操作ボタンによって設定した炊飯メニューの情報が含まれる。すなわち、表示部42bには、標準時間での炊飯か早炊き炊飯かの選択結果、仕上がりはかためかやわらかめかの選択結果、米の種類は白米か無洗米か等の選択結果が表示される。
図2においては、一例として、白米をローカロリーモードで炊き上げることとして設定された炊飯メニューの情報が、表示部42bに表示されている。また、表示部42bには、図2に示すように、炊飯完了までの残り時間等も表示される。さらに、報知手段の一例である表示部42bは、炊飯器100に異常が起こった場合に、異常の報知を使用者へ行う機能を有していてもよい。なお、炊飯器100には、音声報知可能なスピーカー等が報知手段として設けられていてもよい。
操作表示部42は、信号線を介して制御部18に電気的に接続される。操作表示部42は、使用者が操作表示部42を操作することで入力した各種の指示に関する情報を電気信号として制御部18に送る。制御部18は、操作表示部42からの電気信号に応じて動作する。制御部18は、操作表示部42への操作によって設定された炊飯メニューでの炊飯が実行されるように、底部加熱コイル12を制御する。制御部18は、メニュー選択ボタン42aの選択結果に応じて底部加熱コイル12を制御する。
制御部18は、メニュー選択ボタン42aによって通常モードが選択された場合には、底部加熱コイル12に対して第1制御を実行する。第1制御の処理によって、底部加熱コイル12は、通常モードでの加熱動作を実行して米飯を炊き上げる。制御部18は、メニュー選択ボタン42aによってローカロリーモードが選択された場合には、底部加熱コイル12に対して第2制御を実行する。第1制御の処理によって、底部加熱コイル12は、通常モードでの加熱動作を実行して米飯を炊き上げる。第2制御は、上記の第1制御とは異なる処理である。第2制御の処理によって、底部加熱コイル12は、ローカロリーモードでの加熱動作を実行し、米飯を炊き上げる。
制御部18は、底部加熱コイル12が鍋状容器1に投入する熱エネルギーの総量が第1熱量となるように、第1制御を実行する。制御部18は、底部加熱コイル12が鍋状容器1に投入する熱エネルギーの総量が第2熱量となるように、第2制御を実行する。第2熱量は、第1熱量よりも多い。すなわち、第2制御の実行時に底部加熱コイル12が鍋状容器1に投入する熱エネルギーの総量は、第1制御の実行時に底部加熱コイル12が鍋状容器に投入する熱エネルギーの総量よりも多い。これにより、第2制御の実行時、すなわちローカロリーモードでの炊飯時において、やわらかすぎない適度な食感の米飯を炊き上げることを実現とする。
図3は、実施の形態1の鍋状容器1に印字された水位の目盛の一例を説明する図である。本実施の形態におけるこの目盛は、鍋状容器1に収容される水を計量する水計量手段の一例である。図3に示される実施例において、鍋状容器1に印字された目盛は、通常モードによって米飯を炊き上げることに適した第1水量の水と、ローカロリーモードによって米飯を炊き上げることに適した第2水量の水と、を計量可能に構成されている。使用者は、選択する運転モードの目盛に合わせた量の水を入れて、炊飯を開始する。
図3に示される実施例において、鍋状容器1に印字された目盛は、通常モードにおける適切な水位とローカロリーモードにおける適切な水位とをそれぞれ示している。本実施の形態において、ローカロリーモードの目盛は通常モードの目盛よりも高い。すなわち、上記の第2水量は第1水量よりも多く設定されている。これにより、ローカロリーモードによって炊き上げられる米飯は、通常モードによって炊き上げられる米飯に比べて含水率が高いものとなる。
また、図3に示される実施例では、通常モードでの適切な水位を示す目盛とローカロリーモードでの適切な水位を示す目盛とで、それぞれ外観を違うものにしている。図3に示される実施例では、通常モードでの適切な水位を示す目盛は三角形と線とからなり、ローカロリーモードでの適切な水位を示す目盛は線だけで構成されている。目盛の外観をそれぞれ違うものにすることで、使用者が水位を合わせるべき目盛を見間違えてしまう可能性を抑えることができる。
なお、炊飯器100の本体10には、炊飯器100を運搬するための図示しないハンドルを設けてもよい。ハンドルは、例えば、本体10の一端側と他端側との2箇所を繋ぐように設けられる。ハンドルは、例えば、本体10の側面上部の略前後中央において回転可能に軸支される。この際、ハンドルの回転軸は、ヒンジ部14の回転軸と平行となるようにすることが望ましい。このようにすることで、炊飯器100の運搬者がハンドルを持って炊飯器100を持ち上げると、ハンドルはその回転軸の直上の位置まで回転する。これにより、運搬者はハンドルのみを持って容易に炊飯器100を運搬することができる。
次に、以上に説明したように構成された炊飯器100の動作について説明する。本実施の形態において、制御部18および底部加熱コイル12は、炊飯手段の一例を構成している。炊飯手段は、鍋状容器1を昇温させることによって米飯を炊き上げるものである。本開示に係る炊飯手段は、通常の米飯と、通常の米飯に比べて単位重量当たりのエネルギー量が少ない米飯を炊飯可能に構成されているものである。
図4は、実施の形態1の炊飯器100が通常モードで米飯を炊き上げる際に実施される炊飯工程を説明する図である。図4は、炊飯工程における鍋状容器1の底部の温度と当該鍋状容器1内の米飯の温度と底部加熱コイル12の動作電力との履歴を示したものである。動作電力とは、すなわち、単位時間当たりの通電量を意味する。
図4に示すように、炊飯工程は、予熱工程、炊き上げ工程および蒸らし工程で構成される。また、図4に示す例において、炊き上げ工程は、昇温工程と沸騰工程とから構成される。加熱手段の一例である底部加熱コイル12は、各工程を順に実施する。
予熱工程は、米および水を含む被加熱物を予熱する工程である。予熱工程では、鍋状容器1内の水を沸騰させる前の段階で、鍋状容器1を予め設定された温度で予め設定された時間だけ加熱する。予熱工程における加熱により、米の吸水が促進される。
予熱工程の終了後に、昇温工程が実施される。昇温工程は、鍋状容器1内の被加熱物が沸騰するまで鍋状容器1を加熱する工程である。昇温工程は、鍋状容器1内の被加熱物である米と水の温度を、デンプンの糊化開始温度、例えば60℃、から水の沸騰温度まで昇温させる工程である。図4の例における昇温工程では、鍋状容器1は100℃以上まで加熱される。
昇温工程の次に、沸騰工程が実施される。沸騰工程では、鍋状容器1内の水の沸騰を維持するように鍋状容器1を加熱する。図4の例における沸騰工程では、鍋状容器1内の米飯の温度は、常圧における沸点である100℃で維持される。
炊き上げ工程において米の吸水が進み、また、鍋状容器1内で米に吸水されずに残った余分な水分がなくなって鍋状容器1の温度が所定の温度まで上昇すると、沸騰工程から蒸らし工程へ移行する。蒸らし工程は、米を蒸らすように鍋状容器1を加熱する工程である。蒸らし工程では、米飯粒内の水分の分布を均一化するように、余熱によって鍋状容器1を加熱する。
図5は、実施の形態1の炊飯器100がローカロリーモードで米飯を炊き上げる際に実施される炊飯工程を説明する図である。図5は、炊飯工程における鍋状容器1の底部の温度と当該鍋状容器1内の米飯の温度と底部加熱コイル12の動作電力との履歴を示したものである。
ローカロリーモードの予熱工程では、前述の通常モードと同様に、鍋状容器1を予め設定された温度で予め設定された時間だけ加熱する。
ローカロリーモードの昇温工程においては、通常モードの昇温工程よりも、底部加熱コイル12の動作電力が大きくなっている。これにより、被加熱物である米と水の温度がデンプンの糊化開始温度から沸騰温度に到達するまでの時間が短くなる。
米の吸水速度は、デンプンの糊化開始温度を超えると上昇する。糊化開始温度以上の高温の水の中に米が必要以上に長時間浸っていると、水に触れている米粒の表層部分ばかりが多量の吸水をしてしまい、米粒表層部分と米粒中心部分との含水率の差が広がる。この結果、表層部分のみがふやけた美味しくない米粒が炊き上げられてしまう。
炊飯を行う場合、通常モードおよびローカロリーモードのともに、予熱工程から昇温工程にかけて、米は液体の水に浸った状態となる。沸騰工程の前半では、高温の液体の水と沸騰によって生じた水蒸気の気泡とが混合した状態の水に米粒が晒される。沸騰工程の後半から蒸らし工程にかけては、米粒は水蒸気に晒されることとなる。
ローカロリーモードでは、通常モードよりも鍋状容器1内に入れる水の量が多い。このため、昇温工程における底部加熱コイル12の動作電力を通常モードと同じとすると、鍋状容器1内の水の温度が沸騰温度に到達するタイミングが遅くなってしまい、米粒が液体の水に浸った状態を必要以上に長く保持してしまうことになる。このため、ローカロリーモードの昇温工程は、できるだけ短時間であることが好ましい。そこで、短時間で昇温させるために、通常モードよりも底部加熱コイル12の動作電力を多くするとよい。
昇温工程の次の沸騰工程では、鍋状容器1内の米と水との温度を、水の沸騰温度近傍に維持する。沸騰状態をぎりぎりで維持するような低い通電量で底部加熱コイル12を動作させ続けた場合、水蒸気の発生量が少なく、水蒸気がほとんど混合されていない状態の高温の水によって米粒を加熱することになる。蒸気がほとんど混合されていない状態の高温の水によって米粒を加熱した場合、米粒表層のふやけが発生しやすく、また、高温の液体に長時間浸ることで米粒の組織構造が崩れてやわらかくなりすぎることに繋がる。そこで、ローカロリーモードの沸騰工程では、通常モードの沸騰工程よりも底部加熱コイル12の動作電力を大きくするとよい。これにより、水蒸気の発生量を多くして、米粒のふやけおよび米粒組織の崩れを抑制し、粒立った状態でやわらかすぎない適度な食感の米飯を炊き上げることが可能となる。
通常モードおよびローカロリーモードともに、沸騰工程では、米粒が吸水する現象と沸騰による蒸発とにより、鍋状容器1内に存在する液体の水が徐々に減って無くなっていく。液体の水がほとんど残っていない状態で底部加熱コイル12の動作電力が高い状態を維持すると、鍋状容器1の底部の米飯が焦げつくことになってしまう。そこで、沸騰工程の前半に比べて後半の底部加熱コイル12の動作電力を少なくすることで、米飯の焦げ付きを防ぐとよい。底部加熱コイル12は、沸騰工程の前半で強火工程を実行し、沸騰工程の後半で強火工程よりも単位時間当たりの通電量が少ない弱火工程を実行するとよい。
ローカロリーモードでは、通常モードよりも鍋状容器1内に入れる水量が多いため、鍋状容器1内で液体の水がほとんど残っていない状態となるタイミングが通常モードよりも遅くなる。鍋状容器1内に液体の水がたくさん残っている段階で底部加熱コイル12の動作電力を下げてしまうと、鍋状容器1底部付近の米飯は含水率が高くなり、鍋状容器1上部の米飯は含水率が低くなってしまう。すなわち、鍋状容器1内で、含水率にむらのある米飯が炊き上げられてしまう。そこで、ローカロリーモードにおいては、沸騰工程の前半の強火工程の時間T2を通常モードにおける強火工程の時間T1よりも長くするとよい。これにより、鍋状容器1内の米飯をむらなく均一に炊きあげることが可能となる。
なお、図4および図5で、昇温工程および沸騰工程前半の強火工程における底部加熱コイル12の動作電力を、ローカロリーモードでは通常モードよりも高くする例を示したが、各運転モードでの動作は本例に限るものではない。たとえば、底部加熱コイル12の動作電力を同じとして、ローカロリーモードでは連続通電、通常モードでは間欠通電としてもよい。あるいは、ローカロリーモードおよび通常モードともに間欠通電として、ローカロリーモードのほうが通電率を高くするようにしてもよい。また、加熱コイル以外の加熱手段を用いた場合には、各加熱手段に応じた動作および制御をすればよい。本開示においては、第2制御の実行時の沸騰工程における加熱手段の平均電力が、第1制御の実行時の沸騰工程における加熱手段の平均電力よりも大きければよい。また、第2制御の実行によって米飯が炊き上げられる際に発生する水蒸気の量が、第1制御の実行によって米飯が炊き上げられる際に発生する水蒸気の量よりも多くすることで、より適度な食感の米飯を炊き上げることができる。
上記の実施の形態において、炊飯器100は、ローカロリーモードでの炊飯に適した水量を計量する手段として鍋状容器1内に印字された目盛を備えている。本開示に係る水計量手段は、目盛に限られず、例えば、鍋状容器1内に投入された水の重量を計測する重量センサ等から構成されていてもよい。炊飯器100は、この重量センサの検知結果に応じて、適切な水量を示す情報を操作表示部42によって報知可能に構成されていてもよい。また、炊飯器100は、水計量手段として、適切な水量を計測可能な計量カップを備えていてもよい。あるいは、炊飯器100は、水を貯めるタンクを有し、当該タンクからポンプを経由して鍋状容器1内に給水するようにしても良い。炊飯器100は、適切な量の水の計量と鍋状容器1への給水を自動で行うように構成されても良い。
1 鍋状容器、 10 本体、 11 容器カバー、 11a 孔部、 12 底部加熱コイル、 13 鍋底温度センサ、 14 ヒンジ部、 17 時間計測部、 18 制御部、 20 蓋体、 21 外蓋、 22 内蓋、 22a 蓋パッキン、 22b 内蓋蒸気口、 23 係止材、 24 カートリッジ、 24a 容器側孔、 24b 蒸気排出孔、 26 外蓋蒸気口、 42 操作表示部、 42a メニュー選択ボタン、 42b 表示部、43 内部温度センサ、 100 炊飯器

Claims (5)

  1. 米および水を収容する容器と、
    通電されることで前記容器を加熱する加熱手段と、
    前記容器に収容される水を計量する水計量手段と、
    使用者からの操作に応じて、第1モードと第2モードとを選択可能な選択手段と、
    前記選択手段の選択結果に応じて前記加熱手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記第2モードは、前記第1モードで炊き上げられた米飯よりも単位重量当たりの含水量が多い米飯を炊き上げるための運転モードであり、
    前記制御手段は、前記選択手段によって前記第1モードが選択された場合には前記加熱手段に対して第1制御を実行し、前記選択手段によって前記第2モードが選択された場合には前記加熱手段に対して第2制御を実行し、
    前記水計量手段は、前記第1モードによって米飯を炊き上げることに適した第1水量の水および前記第2モードによって米飯を炊き上げることに適した第2水量の水を計量可能に構成され、当該第2水量は当該第1水量よりも多く、
    前記第2制御の実行時の前記容器内の水を沸騰状態で維持する工程における前記加熱手段の平均電力は、前記第1制御の実行時の前記容器内の水を沸騰状態で維持する工程における前記加熱手段の平均電力よりも大きいことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記第2制御の実行によって米飯が炊き上げられる際に前記容器内で発生する水蒸気の量は、前記第1制御の実行によって米飯が炊き上げられる際に前記容器内で発生する水蒸気の量よりも多いことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記容器内の被加熱物である米と水との温度をデンプンの糊化開始温度から水の沸騰温度まで昇温させる工程において、前記第2制御の実行時における前記加熱手段が前記容器に投入する熱エネルギーの総量は、前記第1制御の実行時における前記加熱手段が前記容器に投入する熱エネルギーの総量よりも多いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記容器内の水を沸騰状態で維持する工程において、前記第2制御の実行時における前記加熱手段が前記容器に投入する熱エネルギーの総量は、前記第1制御の実行時における前記加熱手段が前記容器に投入する熱エネルギーの総量よりも多いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加熱調理器。
  5. 前記容器内の水を沸騰状態で維持する工程において、当該工程の前半で前記加熱手段は強火工程を実行し、当該工程の後半で前記加熱手段は当該強火工程よりも単位時間当たりの通電量が少ない弱火工程を実行し、
    前記第2制御の実行時における前記強火工程の時間は、前記第1制御の実行時における前記強火工程の時間よりも長いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加熱調理器。
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