JP7398943B2 - 加熱調理器 - Google Patents
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Description
図1は、実施の形態1に係る加熱調理器100を示す側面図である。図1に示すように、加熱調理器100は、例えば米200aを炊く炊飯器である。加熱調理器100は、調理器本体1と、容器カバー2と、加熱部3と、ヒンジ部6と、鍋状容器5と、断熱材17と、蓋体10と、カートリッジ14と、表示部15とを備えている。また、加熱調理器100は、蓄電池18と、鍋底温度検出部4と、炊飯量検出部8と、内部温度検出部16と、電力検出部7と、制御部20とを備えている。なお、加熱調理器100は、炊飯器以外の調理器としてもよい。
調理器本体1は、有底筒状をなしており、加熱調理器100の外郭を構成している。なお、調理器本体1に、加熱調理器100を運搬するためのハンドル(図示せず)が設けられてもよい。ハンドルは、蓋体10を跨ぐような形状とし、その両端部が、調理器本体1の上部且つ側部に軸支される。そして、ハンドルは、回転方向が蓋体10の回転方向と一致するように構成される。これにより、ユーザが加熱調理器100を運搬する際に、ハンドルの軸支点の直上で把手されるようにハンドルを回転させ、このハンドルだけを握持して、加熱調理器100を運搬することができる。
容器カバー2は、調理器本体1の内壁を覆うものであり、調理器本体1の内壁に沿って、有底筒状に形成されている。容器カバー2の内部に鍋状容器5が着脱自在に収容される。容器カバー2の底部の中央部には、底孔部2aが設けられており、底孔部2aには、鍋底温度検出部4及び炊飯量検出部8が設けられている。容器カバー2の上端部は、外側に延びるフランジ状の肩部1aとなっている。
加熱部3は、例えば加熱コイルであり、制御部20によって通電が制御されて、鍋状容器5を加熱するものである。なお、加熱部3は、加熱コイルのほかに、シースヒータ等の電気ヒータとしてもよい。また、図1では、加熱部3が、調理器本体1における鍋状容器5の底面と対向する位置に設けられているが、これに加え、鍋状容器5の側面に沿った位置に設けられてもよい。
ヒンジ部6は、調理器本体1の上端縁部に設けられており、調理器本体1に対し蓋体10を開閉自在に支持するものである。
鍋状容器5は、調理器本体1に設置され、米200a及び水201といった被加熱物200が収容されるものである。鍋状容器5は、例えば、加熱部3における誘導加熱により発熱する磁性体金属を含む材料で構成されており、有底円筒形状をなしている。鍋状容器5は、羽釜形状をなしており、外周側面の全周には、外側に突出する鍔部5aが設けられている。鍋状容器5の鍔部5aが容器カバー2の肩部1aに載置されることによって、鍋状容器5が容器カバー2内に収容され、容器カバー2と鍋状容器5との間は閉空間となる。
断熱材17は、調理器本体1と容器カバー2との間の空間において、容器カバー2の肩部1aの下方に配置されている。これにより、加熱調理器100において、容器カバー2と鍋状容器5の鍔部5aより下方に位置する部分との間の空間の断熱性が向上する。
蓋体10は、調理器本体1の開口を塞ぐものであり、外蓋11と内蓋12とを有している。外蓋11は、蓋体10の上部及び側部を構成するものであり、外蓋11には、着脱自在のカートリッジ14が設けられている。外蓋11の上面には、表示部15が設けられている。内蓋12は、外蓋11の下面、即ち、鍋状容器5に対向する面に係止材13を介して着脱自在に設けられており、例えばステンレス等の金属で構成されている。内蓋12の周縁部には、蓋パッキン9が形成されている。蓋パッキン9は、鍋状容器5の上端周縁部との密閉性を確保するシール材である。内蓋12には、内部温度検出部16が挿入される孔部12aと、鍋状容器5内で発生した蒸気が通過する蒸気口12bとが形成されている。なお、外蓋11には、内蓋12の孔部12aに挿入された内部温度検出部16の外周の隙間を塞ぐパッキン11aが設けられている。
カートリッジ14は、鍋状容器5からの吹き零れを緩和するものであり、蒸気取入口14aと蒸気排出口14bとが形成されている。蒸気取入口14aは、カートリッジ14の下部において内蓋12の蒸気口12bに対向する位置に形成されており、蒸気取入口14aには、炊飯中に発生する蒸気圧に応じて上下動する弁(図示せず)が設けられている。蒸気排出口14bは、カートリッジ14の上部に形成されている。鍋状容器5内で発生した蒸気は、蒸気口12bを通過して蒸気取入口14aからカートリッジ14内に進入し、カートリッジ14内を通過して蒸気排出口14bからカートリッジ14の外部に流出する。これにより、万が一、鍋状容器5内から被加熱物200が吹き零れてこようとしても、カートリッジ14によって、その吹き零れを緩和することができる。
表示部15は、例えば外蓋11の上部に設けられており、ユーザからの操作入力を受け付ける操作機能と、操作入力に関する情報及び加熱調理器100の動作状態等を表示する表示機能とを併せもった操作表示部である。表示部15は、文字、記号又は図等を用いて操作入力に関する情報及び加熱調理器100の動作状態等を表示する表示パネルである。表示部15において操作設定可能な項目としては、例えば、炊飯の開始、炊飯の取り消し、炊飯予約及び炊飯メニューが挙げられる。
蓄電池18は、例えば調理器本体1の背面に着脱自在に取り付けられており、電力が供給されることにより充電自在なリチウムイオンバッテリ等によって構成されている。蓄電池18は、制御部20と電気的に接続されている。なお、蓄電池18は、加熱調理器100に備え付けされた構成に限らず、外付け可能な構成としてもよい。例えば、蓄電池18は、商用電源等の外部電源19によって充電されるものであり、充電された蓄電池18が加熱調理器100に外付けされてもよい。
鍋底温度検出部4は、例えばサーミスタで構成されており、前述の如く、容器カバー2の底孔部2aに挿入されて、鍋状容器5の底面に取り付けられる。これにより、鍋底温度検出部4は、鍋状容器5の鍋底温度を検知する。鍋底温度検出部4は、バネ等の弾性部材(図示せず)によって上方に付勢されており、容器カバー2に収容された鍋状容器5の底面に接している。鍋底温度検出部4によって検出された鍋状容器5の温度に関する情報は、制御部20に出力される。なお、鍋底温度検出部4の具体的な構成は、サーミスタに限定されず、鍋状容器5に接触して温度を検知する接触式温度検出部としてもよい。また、そのほかに、鍋底温度検出部4は、鍋状容器5の温度を非接触で検知する非接触式温度検出部、例えば赤外線検出部等としてもよい。
炊飯量検出部8は、例えば重量センサで構成されており、鍋状容器5内に収容された米量又は水量のいずれか一方を計測して鍋状容器5に収容された炊飯合数を検出する。炊飯量検出部8は、検出された炊飯合数の情報を制御部20に送信する。
内部温度検出部16は、外蓋11の下面に取り付けられており、鍋状容器5内の温度を検知するものである。内部温度検出部16の一部は、内蓋12の孔部12aに挿入されており、内部温度検出部16は、孔部12aを介して鍋状容器5内の温度を検出する。内部温度検出部16は、例えばサーミスタで構成されており、内部温度検出部16によって検出された鍋状容器5内の温度に関する情報は、制御部20に出力される。
電力検出部7は、蓄電池18の残電力量を検出するものである。
時間計測部26は、制御部20からの指示信号に基づいて、経過時間をカウントする。時間計測部26によって計測された時間は、制御部20に出力される。時間計測部26は、調理を実施する時間の計測等に用いられる。
制御部20は、専用のハードウェア又は記憶装置に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ又はプロセッサともいう)で構成される。制御部20が専用のハードウェアである場合、制御部20は、例えば、単一回路、複合回路、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらを組み合わせたものが該当する。制御部20が実現する各機能部のそれぞれを、個別のハードウェアで実現してもよいし、各機能部を一つのハードウェアで実現してもよい。
図2は、実施の形態1に係る加熱調理器100の調理工程を示すタイミングチャートである。図2の上図において、横軸は時間を示し、縦軸は温度を示す。図2の下図において、横軸は時間を示し、縦軸は加熱部3の電力を示す。太線は、鍋底温度検出部4によって検出された鍋状容器底面温度を示し、細線は、内部温度検出部16によって検出された鍋状容器上部温度を示す。破線は、被加熱物温度を示す。次に、加熱調理器100の調理工程について説明する。図2に示すように、加熱調理器100の調理工程は、吸水工程、昇温工程、沸騰維持工程、ドライアップ工程及び蒸らし工程を有している。吸水工程は、鍋状容器5内の米200aの内部にまで吸水されることを促す工程である。昇温工程は、吸水工程後から鍋状容器5内の水201が沸騰するまでの工程である。内部温度検出部16によって検出された鍋状容器5の上部の温度が、所定の温度閾値T1に達した場合、制御部20は、水201が沸騰したと判断する。
図3は、実施の形態1に係る加熱調理器100の被加熱物量テーブルを示す図である。記憶手段21は、蓄電池18の残電力量と、残電力量において調理される被加熱物200の量との関係を示す被加熱物量テーブルを記憶する。図3に示すように、被加熱物量テーブルは、残電力量毎に調理可能な被加熱物200の量を示すものである。被加熱物量テーブルにおいて、残電力量が多いほど、調理可能な被加熱物200の量が、1合、2合、3合・・・5.5合というように増加する。なお、記憶手段21は、ハードディスクとして構成されてもよいし、データを一時的に記憶することができるランダムアクセスメモリ(RAM)等の揮発性記憶装置として構成されてもよい。また、記憶手段21は、データを長期的に記憶することができるフラッシュメモリ等の不揮発性記憶装置として構成されてもよい。
図5は、実施の形態1に係る加熱調理器100の表示部15を示す図である。報知手段22は、電力検出部7によって検出された残電力量において調理される被加熱物200の量を報知する。具体的には、報知手段22は、記憶手段21が記憶する被加熱物量テーブルに基づいて、電力検出部7によって検出された残電力量において調理される被加熱物200の量を報知する。図5に示すように、報知手段22は、残電力量において調理される被加熱物200の量を、表示部15に表示させる。具体的には、報知手段22は、蓄電池18の残電力量において炊飯可能な炊飯合数を、文字、記号又は図等を用いて表示部15に表示させる。本実施の形態1では、報知手段22は、調理に関する情報を表示部15に表示させているが、これに限らず、調理に関する情報をスピーカー(図示せず)等に発声させてもよい。
判定手段23は、外部電源19から電力が供給されているかを判定するものである。
電力切替手段24は、判定手段23によって外部電源19から供給される電力が遮断されていると判定された場合、加熱部3の動作を蓄電池18の電力によって実施するように切り替える。一方、電力切替手段24は、判定手段23によって外部電源19から電力が供給されていると判定された場合、加熱部3の動作を外部電源19の電力によって実施するように切り替える。
加熱手段25は、電力切替手段24によって蓄電池18から電力が供給されるように切り替えられている場合、電力検出部7によって検出された残電力量に基づいて、加熱部3の動作を制御する。また、加熱手段25は、電力切替手段24によって外部電源19から電力が供給されるように切り替えられている場合、外部電源19からの電力によって加熱部3の動作を制御する。
図10は、実施の形態1に係る加熱調理器100の制御部20の動作を示すフローチャートである。次に、制御部20の動作について説明する。図10に示すように、加熱調理器100に電力が供給されたのち、ユーザによって、炊飯条件が設定される(ステップST1)。ユーザによって炊飯条件が設定される際、外部電源19からの電力供給が遮断された場合における蓄電池18からの電力供給に基づく設定を行うか否かがユーザによって選択される(ステップST2)。ユーザによって蓄電池18からの電力供給に基づく設定が行われる場合(ステップST2のYES)、電力検出部7は、蓄電池18の残電力量を検出する(ステップST3)。
Claims (7)
- 調理器本体と、
前記調理器本体に設置され、被加熱物が収容される鍋状容器と、
前記鍋状容器を加熱する加熱部と、
前記加熱部を動作させる充電自在の蓄電池と、
前記蓄電池の残電力量を検出する電力検出部と、
前記加熱部の動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記電力検出部によって検出された前記残電力量において調理される前記被加熱物の量を報知する報知手段と、
前記蓄電池の残電力量と、前記残電力量において調理される前記被加熱物の量との関係を示す被加熱物量テーブルを記憶する記憶手段と、
前記電力検出部によって検出された残電力量に基づいて、前記加熱部の動作を制御する加熱手段と、を有し、
前記報知手段は、
前記記憶手段が記憶する前記被加熱物量テーブルに基づいて、前記電力検出部によって検出された前記残電力量において調理される前記被加熱物の量を報知するものであり、
前記記憶手段は、
前記蓄電池の残電力量と、複数の調理工程において使用される電力量との関係を示す電力テーブルを記憶するものであり、
前記加熱手段は、
前記記憶手段が記憶する前記電力テーブルに基づいて、複数の前記調理工程に前記残電力量を使用する優先順位を設けて前記加熱部の動作を制御する
加熱調理器。 - 前記制御部は、
外部電源から電力が供給されているかを判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記外部電源から電力が遮断されていると判定された場合、前記加熱部の動作を前記蓄電池の電力によって実施するように切り替える電力切替手段と、を更に有する
請求項1記載の加熱調理器。 - 前記被加熱物の量を表示する表示部を更に備え、
前記報知手段は、
前記残電力量において調理される前記被加熱物の量を、前記表示部に表示させる
請求項1又は2記載の加熱調理器。 - 前記制御部は、
複数の前記調理工程のうち吸水工程の時間を基準時間よりも長くする
請求項1~3のいずれか1項に記載の加熱調理器。 - 前記制御部は、
加熱調理後、前記蓄電池を充電する充電モードを有する
請求項1~4のいずれか1項に記載の加熱調理器。 - 前記蓄電池は、
前記調理器本体に着脱自在に取り付けられている
請求項1~5のいずれか1項に記載の加熱調理器。 - 前記蓄電池は、
外部電源によって充電される
請求項1~6のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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