JP2003311907A - ディスプレイ用ポリエステルフィルム - Google Patents

ディスプレイ用ポリエステルフィルム

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JP2003311907A
JP2003311907A JP2002125197A JP2002125197A JP2003311907A JP 2003311907 A JP2003311907 A JP 2003311907A JP 2002125197 A JP2002125197 A JP 2002125197A JP 2002125197 A JP2002125197 A JP 2002125197A JP 2003311907 A JP2003311907 A JP 2003311907A
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film
polyester
acid
layer
coating
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JP2002125197A
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Kanae Shinjo
加苗 新庄
Kazuyuki Akatsu
一之 赤津
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Mitsubishi Polyester Film Corp
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Mitsubishi Polyester Film Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線の透過率が低く、耐光性が高く、例え
ば光学用フィルムとして用いた場合の外観が優れ、ハー
ドコート層との密着性に優れた有用なフィルムを提供す
る。 【解決手段】 少なくとも3層からなる積層ポリエステ
ルフィルムであって、中間層に紫外線吸収剤を含有し、
少なくとも片面に塗布層を有し、フィルム全体の波長3
80nmの光線透過率が5.0%以下であり、全光線透
過率が75%以上であり、フィルムヘーズが2.0%以
下であることを特徴とするディスプレイ用ポリエステル
フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイ用と
して好適に用いられるポリエステルフィルムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】二軸延伸ポリエステルフィルムは、透明
性、寸法安定性、機械的特性、耐熱性、電気的特性、耐
薬品性などに優れ、包装材料、電気絶縁材料、金属蒸着
材料、製版材料、磁気記録材料、表示材料、転写材料、
窓貼り材料などを始めとして多くの用途で使用されてい
る。特に最近では、透明タッチパネル用、液晶表示装置
に用いられるプリズムシート用のベースフィルムや、ブ
ラウン管、LCD、PDP等のいわゆるフラットディス
プレイの前面パネルガラス表面貼り付け用に、帯電防
止、反射防止、電磁波シールド等の機能層を設けた保護
フィルムのベースフィルム用などの各種光学用途に広く
用いられている。
【0003】近年、大型の壁掛けテレビを始め種々の電
子機器の表示パネルとして、プラズマディスプレイパネ
ルの需要が増大しており、今後もその数はますます増加
するものと考えられる。プラズマディスプレイでは、放
電によりキセノンとネオンの混合ガスが励起されて真空
紫外線を放射し、その真空紫外線励起による赤、青、緑
のそれぞれの蛍光体の発光を得るが、ネオン原子が励起
された後、基底状態に戻る際に、600nm付近を中心
とする、いわゆるネオンオレンジ光を発光することが知
られている(映像情報メディア学会誌 Vol.51
NO.4 P.459−463(1997))。このた
め、プラズマディスプレイでは、赤色にオレンジ色が混
ざってしまい、鮮やかな赤色が得られない欠点がある。
【0004】この欠点を解決するため、光の波長560
〜600nmに極大吸収を持つ色素を用いたフィルタを
プラズマディスプレイの前面に設置することで、ネオン
オレンジ光を良く吸収し、プラズマディスプレイの赤が
鮮やかな赤に見えるようにする方法が紹介されている。
しかしながら、ポリエチレンテレフタレートは、紫外線
領域における透過率が高く、紫外線によって色素が劣化
するため、上記のフィルタに紫外線吸収効果を持たせた
粘着剤層を設ける等の検討が行われている(特開200
1−159711号公報等)。しかし、粘着剤層は紫外
線吸収効果が少なく、紫外線吸収効果を十分に得るため
には吸収剤を相当量配合する必要がある。ところが、吸
収剤の配合量を増加させると粘着効果そのものを阻害す
るため、配合量には上限がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであって、その解決課題は、紫外線の
透過率が低く、耐光性が高く、例えば光学用フィルムと
して用いた場合の外観が優れ、ハードコート層との密着
性に優れた有用なフィルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記実情
に鑑み鋭意検討を重ねた結果、特定の層構成を有するポ
リエステルフィルムを用いれば、上記課題を容易に解決
できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明の要旨は、少なくとも3
層からなる積層ポリエステルフィルムであって、中間層
に紫外線吸収剤を含有し、少なくとも片面に塗布層を有
し、フィルム全体の波長380nmの光線透過率が5.
0%以下であり、全光線透過率が75%以上であり、フ
ィルムヘーズが2.0%以下であることを特徴とするデ
ィスプレイ用ポリエステルフィルムに存する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明でいう積層ポリエステルとは、例えば、全ての層
が口金から共溶融押出される共押出法により押し出され
たものを延伸後、必要に応じて熱固定したものを指す。
以下、積層ポリエステルフィルムとして3層構造のフィ
ルムについて説明するが、本発明の積層ポリエステルフ
ィルムは、その目的を満たす限り、3層ポリエステルフ
ィルムに限定されるものではなく、3層以上の多層であ
ってもよい。
【0009】本発明のフィルムを構成するポリエステル
とは、芳香族ジカルボン酸と脂肪族グリコールとを重縮
合させて得られる。芳香族ジカルボン酸としては、テレ
フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸などが挙げ
られ、脂肪族グリコールとしては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジ
メタノール等が挙げられる。代表的なポリエステルとし
ては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエ
チレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート(PE
N)等が例示される。
【0010】また用いるポリエステルは、ホモポリエス
テルであっても共重合ポリエステルであってもよい。共
重合ポリエステルの場合は、30モル%以下の第三成分
を含有した共重合体である。かかる共重合ポリエステル
のジカルボン酸成分としては、イソフタル酸、フタル
酸、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
アジピン酸、セバシン酸およびオキシカルボン酸(例え
ば、P−オキシ安息香酸など)等から選ばれる一種また
は二種以上が挙げられ、グリコール成分としては、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、プロピレング
リコール、ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジ
メタノール、ネオペンチルグリコール等から選ばれる一
種または二種以上が挙げられる。
【0011】本発明の積層ポリエステルフィルムおい
て、最外層とは、口金から押出された直後の露出する2
面を構成する層であり、それ以外の層を内層と呼ぶ。内
層と最外層とを構成するポリエステル組成物の粘度(I
V)は、通常0.52〜0.75、好ましくは0.55
〜0.75、さらに好ましくは0.58〜0.75であ
る。IV値が0.52未満では、フィルムとした際のポ
リエステルフィルムが持つ優れた特徴である耐熱性、機
械的強度等が劣る傾向がある。また、IV値が0.75
を超えると、ポリエステルフィルム製造時の押出工程で
の負化が大きくなりすぎる傾向があり、生産性が低下す
る恐れがある。本発明のフィルムは、フィルムヘーズが
2.0%以下、好ましくは1.5%以下、さらに好まし
くは1.0%以下である。フィルムヘーズが2.0%を
超える場合、透明性が悪化し、特に光学用途に用いた場
合、不適切となってしまう。
【0012】本発明のディスプレイ用ポリエステルフィ
ルムは、その積層構造の内層(複数ある場合は何れかの
一層:以下、中間層という)に、紫外線吸収剤を0.0
1〜10重量%、好ましくは0.2〜5.0重量%の範
囲で含有し、波長380nmの光線透過率が5.0%以
下、好ましくは2.0%以下、最も好ましくは1.0%
以下である。
【0013】中間層中の紫外線吸収剤が0.01重量%
未満の場合には、ポリエステルフィルムを透過する紫外
線によって、フィルタ中の色素が劣化する結果となり、
好ましくない。一方、10.0重量%を超える量の紫外
線吸収剤を中間層に存在させても、もはや色素の劣化を
防止する効果は飽和しており、逆に中間層を覆う表層を
貫通して表面に極微量が析出する、いわゆるブリードア
ウトの現象が生じやすくなるため好ましくない。また、
波長380nmの光線透過率が5.0%より大きくなる
と、ポリエステルフィルムを透過する紫外線によって、
該フィルタ中の色素が劣化するのを防ぐのに十分とは言
えない。用いる紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾ
フェノン誘導体、1,3,5−トリアジン誘導体、およ
びベンソオキサジノン誘導体等を挙げることができ、こ
れらの1種または2種以上を組み合わせて用いることが
できるが、これらに限定されるものではない。2種以上
を組み合わせて用いる場合、総量が0.1〜10.0重
量%の範囲とする必要がある。
【0014】本発明で使用する上記紫外線吸収剤は、そ
の分子量が350〜1000の範囲にあることが好まし
い。分子量が350未満の場合には、ポリエステルの溶
融成型時に昇華あるいは発煙等が生じて成形が困難とな
ることがあったり、仮に本発明のような3層の層構成を
持つフィルムの中間層に添加することができても、表層
を貫通して表面にブリードアウトしたりする場合があ
る。また、分子量が1000を越えるとポリエステルに
溶解しにくくなり、この結果、フィルムヘーズが高まる
ことがある。本発明で使用するベンゾフェノン誘導体の
例としては、2−ヒドロキシ−4−アルコキシベンゾフ
ェノンをメチレン基で2個接続したものが好ましく、具
体的にはビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−
メトキシフェノール)メタン、ビス(5−ベンゾイル−
4−ヒドロキシ−2−ブトキシフェニル)メタンなどが
挙げられる。
【0015】本発明で使用する1,3,5−トリアジン
誘導体の例としては、3つのベンゼン環のうち少なくと
も1つはオルト位にフェノール性水酸基を置換基に有す
るトリフェニル−1,3,5ートリアジンが好ましく、
具体的には2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−ト
リアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−
フェノール、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−
トリアジン−2−イル)−5−[(オクチル)オキシ]
−フェノールなどが挙げられる。本発明のフィルムの全
フィルム厚みは、通常50〜300μm、好ましくは7
5〜250μmの範囲である。全フィルム厚みが、50
μm未満の場合、フィルムの腰が弱いため、枚葉状に打
ち抜き後、1枚毎に実施される最終検査やディスプレイ
への貼り付け時の作業性が悪くなる傾向がある。また、
300μmより厚いとその剛性のため作業性が悪化する
傾向がある。
【0016】本発明の積層フィルムの最外層厚みは、片
側のみの厚みで通常3μm以上、層厚の1/4以下であ
ることが好ましい。最外層厚みが3μm未満では、加工
中の熱履歴等により、内層に含有している紫外線吸収剤
が、フィルム表面に析出し、生産ラインの汚染やフィル
ムヘーズが悪化することがあり、層厚の1/4の厚さよ
り厚いとフィルムの巻き取り性向上のため最外層フィル
ム中に配合している滑剤粒子起因のヘーズ値(特に内部
ヘーズ値)が高くなり、フィルムの透明性が悪化する傾
向がある。本発明のフィルムは、少なくとも片側に設け
られた塗布層を有するものであり、塗布層面側の絶対反
射率値の差ΔR(具体的には下記式)が通常2.0%以
下、好ましくは1.7%以下、最も好ましくは1.5%
以下である。 ΔR=Rs−Rc(min.) (上記式中、Rsは塗布層表面における波長2400〜
2000nmの絶対反射率の平均値、Rc(min.)は塗布
層表面における波長300〜800nmの絶対反射率値
の最小値を意味する)
【0017】ΔRが2.0%より大きい場合は、ハード
コート層を設けた後、干渉むらが見える場合があり、特
に光学用フィルムとして用いる場合、外観特性上の欠点
となるおそれがある。本発明のフィルムは、100℃で
5分間熱処理後の収縮率が縦方向横方向ともに2.0%
以下、さらには1.7%以下、特に1.5%以下である
ことが好ましい。収縮率が2.0%よりも大きい場合
は、ハードコート層を設けた後、フィルムがカールする
ことがある。
【0018】次に本発明のフィルムの製造方法に関して
具体的に説明するが、本発明の要旨を満足する限り、本
発明は以下の例示に特に限定されるものではない。公知
の手法により乾燥したポリエステルチップを溶融押出装
置に供給し、それぞれのポリマーの融点以上である温度
に加熱し溶融する。次いで、溶融したポリマーをダイか
ら押出し、回転冷却ドラム上でガラス転移温度以下の温
度になるように急冷固化し、実質的に非晶状態の未配向
シートを得る。この場合、シートの平面性を向上させる
ため、シートと回転冷却ドラムとの密着性を高めること
が好ましく、本発明においては静電印加密着法および/
または液体塗布密着法が好ましく採用される。
【0019】本発明においては、このようにして得られ
たシートを2軸方向に延伸してフィルム化する。延伸条
件について具体的に述べると、前記未延伸シートを好ま
しくは縦方向に70〜145℃で2〜6倍に延伸し、縦
1軸延伸フィルムとした後、横方向に90〜160℃で
2〜6倍延伸を行い、150〜240℃で1〜600秒
間熱処理を行うことが好ましい。さらにこの際、熱処理
の最高温度ゾーンおよび/または熱処理出口のクーリン
グゾーンにおいて、縦方向および/または横方向に0.
1〜20%弛緩する方法が好ましい。また、必要に応じ
て再縦延伸、再横延伸を付加することも可能である。本
発明の積層フィルムは、コーティングを施す必要があ
る。コーティングの目的としては、例えば接着性向上、
帯電防止性付与、表面の傷付き防止性能を付与すること
などが挙げられ、インラインあるいはオフラインあるい
はそれらを両方組み合わせたコーティングを行うことが
できる。特にインラインで行うコーティングでは、上記
のフィルムの製造方法において、縦延伸が終了した段階
で塗布液を塗布した後、テンター内で乾燥・予熱・横延
伸を行い、さらに熱固定を行う一連のプロセスと用いる
ことができる。このようなコートは片面、両面のいずれ
でもよい。
【0020】コーティングの材料としては、オフライン
コーティングの場合は水系および/または溶媒系のいず
れでもよいが、インラインコーティングの場合は、水系
または水分散系が好ましい。また、本発明の積層ポリエ
ステルフィルムは、表面硬度向上のために設けた活性エ
ネルギー線硬化樹脂層のさらにその上に、外光の映り込
みや静電気による電撃、ゴミ付着防止、さらには電磁波
シールドを目的とした機能性多層薄膜を形成してもよ
い。本発明のポリエステルフィルムの塗布層としては、
架橋剤と各種バインダー樹脂との組み合わせからなるも
のが好ましく、バインダー樹脂としては接着性の観点か
ら、ポリエステル、アクリル系ポリマーおよびポリウレ
タンの中から選ばれた少なくとも1つのポリマーを併用
すればよい。上記のポリマーは、それぞれそれらの誘導
体をも含むものとする。誘導体とは、他のポリマーとの
共重合体、官能基に反応性化合物を反応させたポリマー
を指す。なお、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリオレフ
ィン等も強靱な被膜を形成し上塗り剤と良好な接着性を
示すが、これらは塩素を含有するため、燃焼時に塩素を
含む有害なダイオキシン化合物を発生する可能性があ
り、この点で好ましくない。また、塗布フィルムのスク
ラップを再利用する際に、着色、腐食性ガスの発生と言
う問題があり、この点でも好ましくない。
【0021】上記のポリエステル、アクリル系ポリマ
ー、ポリウレタンを以下に詳しく説明する。まず、本発
明で塗布剤として用いるポリエステル系樹脂を構成する
成分として、下記のような多価カルボン酸および多価ヒ
ドロキシ化合物を例示できる。すなわち、多価カルボン
酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタ
ル酸、フタル酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、
2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレン
ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、
2−カリウムスルホテレフタル酸、5−ソジウムスルホ
イソフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ドデカンジカルボン酸、グルタル酸、コハク酸、ト
リメリット酸、トリメシン酸、無水トリメリット酸、無
水フタル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、トリメリット酸
モノカリウム塩およびそれらのエステル形成性誘導体な
どを用いることができ、多価ヒドロキシ化合物として
は、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコー
ル、1,3−プロピレングリコール、1,3−プロパン
ジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、2−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネ
オペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、p−キシリレングリコール、ビスフェノールA
−エチレングリコール付加物、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル、ポリテトラメチレンオキシドグリコール、ジメチロ
ールプロピオン酸、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、ジメチロールエチルスルホン酸ナトリウム、ジメチ
ロールプロピオン酸カリウムなどを用いることができ
る。常法の重縮合反応によってポリエステル樹脂を合成
する。
【0022】なお、上記のほか、特開平1−16563
3号公報に記載されている、いわゆるアクリルグラフト
ポリエステルや、ポリエステルポリオールをイソシアネ
ートで鎖延長したポリエステルポリウレタンなどのポリ
エステル成分を有する複合高分子も本発明で用いること
のできるポリエステル系樹脂に含まれる。本発明で用い
るポリエステル系樹脂は、水を媒体とする塗布剤であ
り、界面活性剤などによって強制分散化した塗布剤であ
ってもよいが、好ましくはポリエ−テル類のような親水
性のノニオン成分や、四級アンモニウム塩のようなカチ
オン性基を有する自己分散型塗布剤であり、さらに好ま
しくは、アニオン性基を有する水溶性または水分散性ポ
リエステル系樹脂塗布剤である。アニオン性基を有する
ポリエステルとは、アニオン性基を有する化合物を共重
合やグラフトなどによりポリエステルに結合させたもの
であり、スルホン酸、カルボン酸、リン酸およびそれら
のリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウ
ム塩等から、適宜選択される。
【0023】ポリエステル系樹脂のアニオン性基の量
は、0.05〜8重量%の範囲が好ましい。アニオン性
基量が0.05重量%未満では、ポリエステル系樹脂の
水溶性あるいは水分散性が悪く、アニオン性基量が8重
量%を超えると、塗布層の耐水性が劣ったり、吸湿して
フィルムが相互に固着したりすることがある。本発明で
塗布剤として用いるアクリル系ポリマーとは、アクリル
系、メタアクリル系のモノマーに代表されるような、炭
素−炭素二重結合を持つ重合性モノマーからなる重合体
である。これらは、単独重合体あるいは共重合体いずれ
でも差し支えない。また、それら重合体と他のポリマー
(例えばポリエステル、ポリウレタン等)との共重合体
も含まれる。例えば、ブロック共重合体、グラフト共重
合体である。あるいは、ポリエステル溶液、またはポリ
エステル分散液中で炭素−炭素二重結合を持つ重合性モ
ノマーを重合して得られたポリマー(場合によってはポ
リマーの混合物)も含まれる。同様にポリウレタン溶
液、ポリウレタン分散液中で炭素−炭素二重結合を持つ
重合性モノマーを重合して得られたポリマー(場合によ
ってはポリマーの混合物)も含まれる。同様にして他の
ポリマー溶液、または分散液中で炭素−炭素二重結合を
持つ重合性モノマーを重合して得られたポリマー(場合
によってはポリマー混合物)も含まれる。
【0024】上記炭素−炭素二重結合を持つ重合性モノ
マーとしては、特に限定はしないが、特に代表的な化合
物を例示すると以下のようになる。アクリル酸、メタク
リル酸、クロトン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン
酸、シトラコン酸のような各種カルボキシル基含有モノ
マー類、およびそれらの塩;2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、モノブチルヒドロキルフマレート、モノブチルヒド
ロキシイタコネートのような各種の水酸基含有モノマー
類;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレートのよ
うな各種の(メタ)アクリル酸エステル類;(メタ)ア
クリルミド、ジアセトンアクリルアミド、N−メチロー
ルアクリルアミドまたは(メタ)アクリロニトリル等の
ような種々の窒素含有ビニル系モノマー類;スチレン、
α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、ビニルトルエ
ンのような各種スチレン誘導体、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニルのような各種のビニルエステル類;γ−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメ
トキシシラン、チッソ(株)製「サイラプレーンFM−
07」(メタクリロイロシリコンマクロマー)等のよう
な種々の珪素含有重合性モノマー類;燐含有ビニル系モ
ノマー類;塩化ビニル、塩化ビリデン、フッ化ビニル、
フッ化ビニリデン、トリフルオロクロルエチレン、テト
ラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、ヘ
キサフルオロプロピレンのような各種のハロゲン化ビニ
ル類;ブタジエンのような各種共役ジエン類等。
【0025】上記アクリル系モノマーからのポリマーの
製造には特に制限はなく、常法によって製造できる。例
えば、有機溶剤と上記の各種モノマーおよび重合開始剤
を混合して、加熱攪拌し重合できる。あるいは、有機溶
媒を加熱攪拌しながら上記の各種モノマーおよび重合開
始剤を滴下して重合を行ってもよい。さらには、有機溶
剤、上記の各種モノマーおよび重合開始剤をオートクレ
ーブ内で高圧で重合してもよい。また、上記有機溶剤の
代わりに水を用い、必要に応じて界面活性剤を併用し
て、乳化重合や懸濁重合してもよい。これらのモノマー
を反応させるのに要する重合開始剤は特に限定はない。
ただし、それらのうちで代表的な化合物を例示すれば以
下のとおりである。過硫酸アンモニウム、過酸化水素等
のような無機のパーオキサイド;過酸化ベンゾイル等の
ようなアシルパーオキサイド;第3級ブチルヒドロパー
オキサイド;p−メンタンヒドロパーオキサイドのよう
な種々のアルキルヒドロパーオキサイド;ジ−tert
−ブチルパーオキサイドのような種々のジアルキルパー
オキサイド、さらには有機パーオキサイド;アゾビスイ
ソブチロニトリル、アゾジ−tert−ブタンのような
種々のアゾ系化合物また上記の有機または無機のパーオ
キサイドは、還元剤と組み合わせて、いわゆるレドック
ス系触媒として使用することもできる。この場合、各成
分を一つの化合物で行ってもよいし、複数を併用しても
よい。上記の還元剤として代表的な化合物としては以下
のとおりである。有機アミン類、L−アスコルビン酸、
L−ソルビン酸、ナフテン酸コバルト、オクテン酸コバ
ルト、ナフテン酸鉄、オクテン酸鉄等。
【0026】本発明におけるポリウレタン系樹脂として
は、例えば、特公昭42−24194号公報、特公昭4
6−7720号公報、特公昭46−10193号公報、
特公昭49−37839号公報、特開昭50−1231
97号公報、特開昭53−126058号公報、特開昭
54−138098号公報等に開示された公知のポリウ
レタン系樹脂またはそれらに準じたポリウレタン系樹脂
を使用することができる。例えば、ポリイソシアネート
としては、トリレンジイソシアネート、フェニレンジイ
ソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレン
ジイソシアネート、4,4′−ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等を挙
げることができる。
【0027】また、ポリオールとしては、ポリオキシエ
チレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、
ポリオキシテトラメチレングリコール等のポリエーテル
ポリオール類、ポリエチレンアジペート、ポリエチレン
−ブチレンアジペート、ポリカプロラクトン等のポリエ
ステルポリオール類、アクリル系ポリオール、ポリカー
ボネート系ポリオール、ひまし油等を挙げることができ
る。通常、分子量300〜2000のポリオールが使用
される。また、鎖長延長剤あるいは架橋剤としては、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオ
ール、ジエチレングリコール、トリメチロールプロパ
ン、ヒドラジン、エチレンジアミン、ジエチレントリア
ミン、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、4,4′
−ジアミノジシクロヘキシルメタン、水等を挙げること
ができる。
【0028】上記のポリウレタン系樹脂は、水を主たる
媒体とする溶媒への溶解性を良くする目的で、アニオン
性の置換基、例えば、−SOH基、−OSOH基、
−COOH基およびこれらのアンモニウム塩、アルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩を有していることが好まし
い。かかるポリウレタン系樹脂の製造方法としては、例
えば、次の(1)〜(3)の製法を挙げることができる
が、本発明はこれに限定されるものではない。 (1)ポリイソシアネート、ポリオール、鎖長延長剤な
どにアニオン性の置換基を有する化合物を用いる製法 例えば、アニオン性の置換基を有するポリイソシアネー
トは、芳香族イソシアネート化合物をスルホン化する方
法で得ることができる。また、アミノアルコール類の硫
酸エステル塩またはジアミノカルボン酸塩を有するイソ
シアネート化合物を用いることもできる。
【0029】(2)アニオン性の置換基を有する化合物
と生成したポリウレタンの未反応イソシアネート基とを
反応させる製法 アニオン性の置換基を有する化合物としては、アニオン
性の置換基として、例えば、重亜硫酸塩、アミノスルホ
ン酸およびその塩類、アミノカルボン酸およびその塩
類、アミノアルコール類の硫酸エステルおよびその塩
類、ヒドロキシ酢酸およびその塩類などを有する化合物
を用いることができる。 (3)ポリウレタンの活性水素含有基(OH,COOH
等)と特定の化合物とを反応させる製法 特定の化合物としては、例えば、ジカルボン酸無水物、
テトラカルボン酸無水物、サルトン、ラクトン、エポキ
シカルボン酸、エポキシスルホン酸、2,4−ジオキソ
−オキサゾリジン、イサト酸無水物、ホストン等を用い
ることができる。また、硫酸カルビルなどの塩型の基ま
たは開環後に塩を生成できる基を示す3員環から7員環
の環式化合物を用いることもできる。
【0030】本発明で塗布剤として用いる、上記のポリ
エステル、アクリル系ポリマー、ポリウレタンの中で、
好ましいポリマーは、ガラス転移温度(Tg)が0℃以
上、さらには40℃以上のものであり、ポリウレタンの
中でもポリエステルポリウレタンであり、カルボン酸残
基を持ち、その少なくとも一部はアミンまたはアンモニ
アを用いて水性化されているポリマーである。ポリエス
テルポリウレタンとは、ポリエステルをポリオールとし
て使用したポリウレタンであり、本願のメラミン樹脂と
併用してインラインコーティングに使用した時に、総合
的に優れた皮膜を形成する。具体的には、上塗り剤との
強い接着性、透明な被膜、優れた耐固着性を示す。ポリ
ウレタンには、工業的には、ポリエーテルポリウレタ
ン、ポリカーボネート系ポリウレタン等も知られている
が、本願のメラミン樹脂と組み合わせるに際しては、ポ
リエステル系ポリウレタンが総合的に好ましい。
【0031】また、特に本発明の塗布液には、水より高
沸点の水溶性有機溶剤を含むことが好ましい。これによ
り塗膜の透明性、上塗り剤との接着性が向上する。具体
的には、沸点が100℃以上300℃以下であり、20
℃における水への溶解度が1%以上である有機溶媒であ
る。例えば、n−ブチルアルコール、ジアセトンアルコ
ール、セロソルブアセテート、メチルセロソルブ、エチ
ルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカルビトー
ル、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、3−メ
チル−メトキシブタノール、エチレングリコールモノイ
ソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテ
ル、テキサノール、ジメチルホルムアミド、N−メチル
−2−ピロリドン等が挙げられる。架橋剤樹脂として
は、メラミン系、エポキシ系、オキサゾリン系樹脂が一
般に用いられるが、塗布性、耐久接着性の点で、メラミ
ン系樹脂が特に好ましい。メラミン系樹脂は、特に限定
されるものではないが、メラミン、メラミンとホルムア
ルデヒドを縮合して得られるメチロール化メラミン誘導
体、メチロール化メラミンに低級アルコールを反応させ
て部分的あるいは完全にエーテル化した化合物、および
これらの混合物などを用いることができる。
【0032】また、メラミン系樹脂としては、単量体、
あるいは2量体以上の多量体からなる縮合物のいずれで
あってもよく、あるいはこれらの混合物を用いてもよ
い。上記エーテル化に用いる低級アルコールとしては、
メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルア
ルコール、n−ブタノール、イソブタノールなどを好ま
しく使用することができる。官能基としては、イミノ
基、メチロール基、あるいはメトキシメチル基やブトキ
シメチル基等のアルコキシメチル基を1分子中に有する
もので、イミノ基型メチル化メラミン樹脂、メチロール
基型メラミン樹脂、メチロール基型メチル化メラミン樹
脂、完全アルキル型メチル化メラミン樹脂などを用いる
ことができる。その中でもメチロール化メラミン樹脂が
最も好ましい。さらに、メラミン系架橋剤の熱硬化を促
進するため、例えばpートルエンスルホン酸などの酸性
触媒を用いることもできる。
【0033】塗布剤中におけるメラミン樹脂の配合量
は、通常1〜50重量%、好ましくは5〜30重量%の
範囲である。架橋剤樹脂の配合量が1重量%未満の場合
は、耐久接着性が十分発揮されないことがあり、耐溶剤
性の改良効果が不十分となる傾向があり、50重量%を
超える場合は、十分な接着性が発揮されない恐れがあ
る。本発明において、滑り性、固着性などをさらに改良
するため、塗布層中に無機系粒子や有機系粒子を含有さ
せることが好ましい。塗布剤中における粒子の配合量
は、通常0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量%
である。かかる配合量が0.5重量%未満では、耐ブロ
ッキング性が不十分となる場合があり、10重量%を超
えると、フィルムの透明性を阻害し、画像の鮮明度が落
ちる傾向がある。無機粒子としては、二酸化ケイ素、ア
ルミナ、酸化ジルコニウム、カオリン、タルク、炭酸カ
ルシウム、酸化チタン、酸化バリウム、カーボンブラッ
ク、硫化モリブデン、酸化アンチモン等が挙げられる。
これらの中では、二酸化ケイ素が安価でかつ粒子径が多
種あるので利用しやすい。
【0034】有機粒子としては、炭素−炭素二重結合を
一分子中に2個以上含有する化合物(例えばジビニルベ
ンゼン)により架橋構造を達成したポリスチレンまたは
ポリアクリレートポリメタクリレートが挙げられる。上
記の無機粒子および有機粒子は表面処理されていてもよ
い。表面処理剤としては、例えば、界面活性剤、分散剤
としての高分子、シランカップリング剤、チタンカップ
リング剤などが挙げられる。塗布層中の粒子の含有量
は、透明性を阻害しない適切な添加量として10重量%
以下が好ましく、さらには5重量%以下が好ましい。ま
た、塗布層は、帯電防止剤、消泡剤、塗布性改良剤、増
粘剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、染料、顔料
などを含有していてもよい。
【0035】塗布剤は、水を主たる媒体とする限りにお
いて、水への分散を改良する目的または造膜性能を改良
する目的で少量の有機溶剤を含有していてもよい。有機
溶剤は、水に溶解する範囲で使用することが必要であ
る。有機溶剤としては、n−ブチルアルコール、n−プ
ロピルアルコール、イソプロピルアルコール、エチルア
ルコール、メチルアルコール等の脂肪族または脂環族ア
ルコール類、プロピレングリコール、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール等のグリコール類、n−ブチ
ルセロソルブ、エチルセロソルブ、メチルセロソルブ、
プロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコー
ル誘導体、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテ
ル類、酢酸エチル、酢酸アミル等のエステル類、メチル
エチルケトン、アセトン等のケトン類、N−メチルピロ
リドン等のアミド類が挙げられる。これらの有機溶剤
は、必要に応じて二種以上を併用してもよい。塗布剤の
塗布方法としては、例えば、原崎勇次著、槙書店、19
79年発行、「コーティング方式」に示されるような、
リバースロールコーター、グラビアコーター、ロッドコ
ーター、エアドクターコーターまたはこれら以外の塗布
装置を使用することができる。
【0036】塗布層は、ポリエステルフィルムの片面だ
けに形成してもよいし、両面に形成してもよい。片面に
のみ形成した場合、その反対面には必要に応じて上記の
塗布層と異なる塗布層を形成して他の特性を付与するこ
ともできる。なお、塗布剤のフィルムへの塗布性や接着
性を改良するため、塗布前にフィルムに化学処理や放電
処理を施してもよい。また、表面特性をさらに改良する
ため、塗布層形成後に放電処理を施してもよい。
【0037】塗布層の厚みは、最終的な乾燥厚さとし
て、通常0.02〜0.5μm、好ましくは0.03〜
0.3μmの範囲である。塗布層の厚さが0.02μm
未満の場合は、本発明の効果が十分に発揮されない恐れ
がある。塗布層の厚さが0.5μmを超える場合は、フ
ィルムが相互に固着しやすく、特にフィルムの高強度化
のために塗布処理フィルムを再延伸する場合は、工程中
のロールに粘着しやすくなる傾向がある。上記の固着の
問題は、特にフィルムの両面に同一の塗布層を形成する
場合に顕著に現れるまた、本発明のポリエステルフィル
ムには、本発明の要旨を損なわない範囲であれば、他の
熱可塑性樹脂、例えばポリエチレンナフタレート、ポリ
トリメチレンテレフタレート等を混合することができ
る。また、酸化防止剤、界面活性剤、蛍光増白剤、潤滑
剤、遮光剤、マット化剤、および染料、顔料などの着色
剤等を配合してもよい。また、必要に応じ、フィルムの
滑り性や耐摩耗性を改良する目的などのために、ポリエ
ステルに対し、不活性な無機または有機の微粒子などを
配合することもできる。
【0038】ポリエステルフィルム中に含有される粒子
の平均粒径としては、特に限定されるものではないが、
通常0.02〜3μm、好ましくは0.02〜2.5μ
m、さらに好ましくは0.02〜2μmの範囲である。
粒径が0.02μm未満の場合には、フィルム表面が平
坦化し、フィルム製造工程における巻き特性が劣る傾向
がある。また、粒径が3μmを超える場合には、フィル
ム表面の粗面化の度合いが大きくなりすぎて、フィルム
がヘージーとなる傾向がある。フィルム中に配合する粒
子としては、酸化ケイ素、アルミナ、炭酸カルシウム、
カオリン、酸化チタンおよび特公昭59−5216号公
報に記載されているような架橋高分子微粉体等を挙げる
ことができる。これらの粒子は、単独あるいは2成分以
上を同時に使用してもよい。そしてその含有量は、通常
1重量%以下、好ましくは0.01〜1重量%、さらに
好ましくは0.02〜0.5重量%の範囲である。粒子
の含有量が少ない場合には、フィルム表面が平坦化し、
フィルム製造工程における巻き特性が劣る傾向がある。
また、粒子の含有量が1重量%を超える場合には、フィ
ルム表面の粗面化の度合いが大きくなりすぎてヘージー
となる傾向がある。
【0039】本発明において、ポリエステルに粒子を配
合する方法としては、特に限定されるものではなく、公
知の方法を採用し得る。例えば、ポリエステルを製造す
る任意の段階において添加する事ができるが、好ましく
はエステル化の段階、もしくはエステル交換反応終了後
重縮合反応開始前の段階でエチレングリコール等に分散
させたスラリーとして添加し重縮合反応を進めてもよ
い。またベント付き混練押出機を用い、エチレングリコ
ールまたは水などに分散させた粒子のスラリーとポリエ
ステル原料とをブレンドする方法、または、混練押出機
を用い、乾燥させた粒子とポリエステル原料とをブレン
ドする方法などによって行われる。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。なお、実施例および比
較例中「部」とあるのは「重量部」を示す。また、本発
明で用いた測定法は次のとおりである。
【0041】(1)ポリエステルの極限粘度の測定 ポリエステルに非相溶な他のポリマー成分および顔料を
除去したポリエステル1gを精秤し、フェノール/テト
ラクロロエタン=50/50(重量比)の混合溶媒10
0mlを加えて溶解させ、30℃で測定した。
【0042】(2)平均粒径(d50) (株)島津製作所社製遠心沈降式粒度分布測定装置SA
−CP3型を用いてストークスの抵抗則にもとづく沈降
法によって粒子の大きさを測定した。
【0043】(3)積層ポリエステル層の厚み フィルム小片をエポキシ樹脂にて固定成形した後、ミク
ロトームで切断し、フィルムの断面を透過型電子顕微鏡
写真にて観察した。その断面のうちフィルム表面とほぼ
平行に2本、明暗によって界面が観察される。その2本
の界面とフィルム表面までの距離を10枚の写真から測
定し、平均値を積層厚さとした。
【0044】(4)フィルムヘーズ・全光線透過率 JIS−K7105に準じ、日本電色工業社製積分球式
濁度計NDH−20Dにより、フィルムの濁度・全光線
透過率を測定した。 (5)光線透過 島津製作所社製 分光光度計UV3100(マルチパー
パス大型試料室MPC−3100設置タイプ)により、
波長300〜700nm領域で連続的に光線透過率を測
定し、380nm波長での光線透過率を検出した。
【0045】(6)ΔR 塗布層の裏面(両面塗布の場合は、測定面の裏面)に、
50mm幅の黒色粘着テープ(日東電工製NITTO
TAPE)を、貼り合わせた後、間に気泡が入っていな
い箇所を、約4cm角のサンプル片に切り出し、島津製
作所社製分光光度計UV3100(マルチパーパス大型
試料室MPC−3100設置タイプ)にて、塗布層面の
5°絶対反射率を次の測定条件で測定した。 測定波長 300〜2400nm サンプリングピッチ 2nm スキャン速度 中速 スリット幅 20nm 次に、波長2000〜2400nmの絶対反射率の2n
mピッチの平均値Rsと波長300〜800nmの絶対
反射率値の最小値Rc(min.)を求め、下記式よりΔR値
を算出した。 ΔR=Rs−Rc(min.)
【0046】(7)フィルム収縮率 100℃±2℃のギアドオーブン中に無荷重の状態で5
分間熱収縮させ下記式に従い求めた。 (l−l)÷l (上記式中、lは原長10cm、lは収縮後の長さで
ある)
【0047】(8)フィルムの変色の評価(UV耐光
性) スガ試験機製紫外線ロングライフフェードメーター(F
AL−3型)を使用し、63±3℃で500時間紫外線
を照射した。フィルムの変色の評価は、サンプルの色調
(L,a,b)を紫外線照射の前後で測定し、黄
味を表すb値の差(Δb)を用いて行った。該Δb
値が少ないほど耐光性が良好であることを示す。色調
の測定には、分光式測色計SE―2000(日本電色
(株)製)を使用した。耐光性の判定基準は以下のとお
りである。 ○:Δb≦1.0 ×:1.0<Δb
【0048】(9)ハードコート層の接着性 ハードコート層形成直後、当該ハードコート層に1イン
チ幅に碁盤目が100個になるようクロスカットを入
れ、直ちに、同一箇所について3回、セロテープ(登録
商標)による急速剥離テストを実施し、剥離面積により
評価した。判定基準は以下のとおりである。 ◎:碁盤目剥離個数=0 ○:1≦碁盤目剥離個数≦10 △:11≦碁盤目剥離個数≦20 ×:21<碁盤目剥離個数
【0049】(10)干渉むら ハードコート層形成品のハードコート層面を上にしてブ
ラックボードの上に置き、3波長形昼白色18ワットの
蛍光灯を上から照らし、干渉むらの形状および濃淡を目
視で検査し、次に示す基準で判定した。 ○:干渉むらの縞の幅が太く(概ね2mm以上)、縞と
縞の境界が不明瞭 △:干渉むらの縞の幅は太い(概ね2mm以上)が、縞
と縞の境界は明瞭 ×:干渉むらの縞の幅が狭く緻密(概2mm以内)であ
り、縞と縞の境界が明瞭
【0050】(11)光学用適性 ハードコート層との接着性や干渉むら、フィルムヘー
ズ、380nmにおける光線透過率、収縮率、紫外線耐
光性等の特性より、光学用用途への適正を、次に示す基
準で判定した。 ○:接着性良好で干渉むらが明瞭でなく、380nmに
おける光線透過率、ヘーズ値、フィルム収縮率が低く、
紫外線耐光性も良好であり、光学用途に適している。 ×:接着性、干渉むら、ヘーズ値、光線透過率、収縮
率、耐光性等に問題があり、光学用途に適していない。
【0051】以下の実施例および比較例で用いたポリエ
ステル原料の製造方法は次のとおりである。 <ポリエステル(A)の製造方法>テレフタル酸ジメチ
ル100重量部とエチレングリコール60重量部とを出
発原料とし、触媒として酢酸マグネシウム・四水塩0.
09重量部を反応器にとり、反応開始温度を150℃と
し、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇さ
せ、3時間後に230℃とした。4時間後、実質的にエ
ステル交換反応を終了させた。この反応混合物にエチル
アシッドフォスフェート0.04部を添加した後、三酸
化アンチモン0.04部を加えて、4時間重縮合反応を
行った。すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し2
80℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終
的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪
拌動力の変化により、極限粘度0.63に相当する時点
で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させた。得
られたポリエステル(A)の極限粘度は0.63であっ
た。
【0052】<ポリエステル(B)の製造方法>ポリエ
ステル(A)を、予め160℃で予備結晶化させた後、
温度220℃の窒素雰囲気下で固相重合し、極限粘度
0.75、オリゴマー(環状三量体)含有量0.24重
量%のポリエステル(B)を得た。 <ポリエステル(C)の製造方法>ポリエステル(A)
の製造方法において、エチルアシッドフォスフェート
0.04部を添加後、平均粒子径1.6μmのエチレン
グリコールに分散させたシリカ粒子を0.2部、三酸化
アンチモン0.04部を加えて、極限粘度0.65に相
当する時点で重縮合反応を停止した以外は、ポリエステ
ル(A)の製造方法と同様の方法を用いてポリエステル
(C)を得た。得られたポリエステル(C)は、極限粘
度0.65、であった。
【0053】<ポリエステル(D)の製造方法>ポリエ
ステル(A)をベント付き二軸押出機に供して、紫外線
吸収剤としてビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−
2−メトキシフェニル)メタン(旭電化工業(株)社製
アデカスタブLA−51 分子量469 ベンゾフェ
ノン系)を20重量%濃度となるように供給して溶融混
練りしてチップ化を行い、紫外線吸収剤マスターバッチ
ポリエステル(D)を作成した。 <ポリエステル(E)の製造方法>ポリエステル(A)
をベント付き二軸押出機に供して、紫外線吸収剤として
2−(4,6−ジフェニル−1,3,5ートリアジン−
2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール
(チバスペシャルティー・ケミカルズ(株)社製TIN
UVIN577FF 分子量425 1,3,5ートリ
アジン系)を20重量%濃度となるように供給して溶融
混練りしてチップ化を行い、紫外線吸収剤マスターバッ
チポリエステル(E)を作成した。
【0054】<ポリエステル(F)の製造方法>ポリエ
ステル(A)をベント付き二軸押出機に供して、三菱化
学(株)製ダイアレジンレッドHS 1.5重量%、同
ブルーH3G 2.75重量%、および同イエローF
0.75重量%の各濃度となるように混合して添加し、
溶融混練りを行ってチップ化を行い、染料マスターバッ
チポリエステル(F)を作成した。 <ポリエステル(G)の製造方法>ナフタレン−2,6
−ジカルボン酸ジメチル100部とエチレングリコール
65部および酢酸マグネシウム・四水塩0.09部を反
応器にとり、加熱昇温するとともにメタノールを留出
し、エステル交換反応を行い、反応開始から4時間を要
して230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終
了した。次いでリン酸0.04部、三酸化アンチモン
0.04部を添加した後常法に従って重縮合反応を進
め、極限粘度0.55のポリマーを得、次いで固層重合
を行い、最終的に0.63のポリエステル(G)を得
た。
【0055】(塗布液の調製)下記表1に示す水性塗料
原液を下記表2に示す割合で配合してP1、P2の水性
塗布剤を調製した。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】実施例1 ポリエステル(B)、(C)をそれぞれ90%、10%
の原料をA層の原料とし、ポリエステル(A)、(D)
をそれぞれ90%、10%の割合で混合した混合原料を
B層の原料として、2台の押し出し機に各々を供給し、
各々285℃で溶融した後、A層を最外層(表層)、B
層を中間層として、40℃に冷却したキャスティングド
ラム上に、2種3層(ABA)の層構成で供押し出し
し、冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、ロー
ル周速差を利用してフィルム温度83℃で縦方向に3.
4倍延伸した後、この縦延伸フィルムの両面に、表2に
示す水性塗布剤P1を塗布し、テンターに導き、横方向
に120℃で3.6倍延伸し、225℃で熱処理を行っ
た後、横方向に2%弛緩し、30m/分の生産速度でフ
ィルムをロール状に巻き上げ、厚さ0.1μmの塗布層
を有する厚さ100μm、極限粘度は0.60の積層ポ
リエステルフィルムを得た。なお各層厚さはA層5μ
m、B層90μmであった。
【0059】実施例2〜8、比較例1〜3 実施例1において、A層B層で使用したポリエステル原
料とその配合比、製膜時に形成する塗布層の種類、およ
びA層、B層の厚み構成を下記表3に示すとおりに変更
した以外は、実施例1と同様の方法で積層ポリエステル
フィルムを得た。
【0060】実施例9 実施例1において、横方向に延伸した後の熱処理温度を
140℃にすること以外は実施例1と同様の方法で積層
ポリエステルフィルムを得た。以上、得られた結果をま
とめて、下記表3〜5に示す。
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
【0063】
【表5】
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように、発明のポリエステ
ルフィルムによれば、紫外線の透過率が低く、耐光性の
高い、また、光学用フィルムとしての外観が優れ、かつ
ハードコート層との密着性に優れた有用なフィルムを提
供することができ、その工業的価値は高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK41A AK41B AK41C BA03 BA04 BA06 BA07 BA10A BA10C BA10D BA14 BA26 CA07 EH20 EH202 EH46 EH462 EJ38 EJ382 GB41 JD09 JL04 JL09 JM02D JN01 5C058 AA11 AB05 BA35 DA15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも3層からなる積層ポリエステ
    ルフィルムであって、中間層に紫外線吸収剤を含有し、
    少なくとも片面に塗布層を有し、フィルム全体の波長3
    80nmの光線透過率が5.0%以下であり、全光線透
    過率が75%以上であり、フィルムヘーズが2.0%以
    下であることを特徴とするディスプレイ用ポリエステル
    フィルム。
  2. 【請求項2】 下記式に定義されるΔRが2.0%以下
    であることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ
    用ポリエステルフィルム。 ΔR=Rs−Rc(min.) (上記式中、Rsは塗布層表面における波長2400〜
    2000nmの絶対反射率の平均値、Rc(min.)は塗布
    層表面における波長300〜800nmの絶対反射率値
    の最小値を意味する)
  3. 【請求項3】 フィルムの収縮率(100℃−5分)が
    縦方向横方向ともに2.0%以下であることを特徴とす
    る請求項1または2記載のディスプレイ用ポリエステル
    フィルム。
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