JP2003304122A - 非線形歪補償装置および送信装置 - Google Patents

非線形歪補償装置および送信装置

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JP2003304122A JP2002107626A JP2002107626A JP2003304122A JP 2003304122 A JP2003304122 A JP 2003304122A JP 2002107626 A JP2002107626 A JP 2002107626A JP 2002107626 A JP2002107626 A JP 2002107626A JP 2003304122 A JP2003304122 A JP 2003304122A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル信号処理を用いた歪補償装置は、処
理遅延が大きくなってしまい、中継装置などのように処
理遅延を許容できないシステムには適用できなかった。 【解決手段】 受信信号を歪補償演算、増幅、出力する
補償増幅処理系と、受信信号と出力信号とから歪量を推
定し、歪補償演算部の推定量を更新する環境適応処理系
との2系統に分割することで、低遅延の歪補償動作を実
現する。さらに、環境適応処理系において一旦復調、検
波まで行うことによって、伝搬や回り込みで発生する歪
まで補償することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル通信に用い
られる技術であって、送信系手段の歪補償を行う非線形
歪補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル無線通信の技術の発展により、
無線通信には高度な変調方式が適用されるようになって
きた。このような中、例えばデジタルTV放送では通信
サービスの地域を拡大するために、図18(a)のよう
に送信局10から送信された信号が中継局11を通って
受信局12、13に受信するようになっている。そし
て、送信局10からのRF信号を受信し、増幅し、同一
(あるいは異なった)周波数のRF信号のまま再配送す
る中継局11を用いて、増幅器とアンテナだけの構成を
とる。このような中継局(中継器)の特性としては、線
形性や周波数特性の他に受信から再配送するまでの低遅
延性が強く求められる。このうち線形性を高める手段と
して歪補償技術があり、その中でも前置歪補償手段は性
能が高いために注目を集めている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
の前置歪補償技術は参照信号としてベースバンド信号を
利用するため、遅延が大きくなる傾向にあり、中継器に
は適さないと言った課題がある。一方、遅延を抑えるた
めには参照信号としてIF帯の信号を用いることも可能
であるが、中継器として求められる性能を達成できない
可能性がある。
【0004】そこで本発明は、入力信号を歪補償する補
償増幅処理系と出力信号の歪成分を検出し、適応処理す
る環境適応処理系を分離することで、低遅延で装置の実
現を可能にすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、中継器にも適
用可能な前置歪補償技術を提供することになる。これら
の問題を解決するため、入力した信号から素子の歪量を
算出し、その前置歪演算を行い、増幅し出力する基幹信
号系と、入力信号の一部と出力信号の一部を分岐し、基
幹信号系で算出するための歪量の推定や更新するための
信号系を別途設けることで、低遅延量で高精度な歪補償
の性能を得ることができるものである。
【0006】本発明の非線形歪補償装置は、第1に、デ
ジタル無線通信に用いられ、キャリア周波数の入力信号
と歪補償係数を入力し、位相と振幅の歪を補償した入力
信号を出力する歪補償演算手段と、歪補償した入力信号
を増幅する増幅手段と、入力信号を復調する復調手段
と、復調した信号を再度変調する変調手段と、増幅した
信号の一部を帰還し、その帰還信号と再変調した信号と
から歪み量を推定し前記歪補償演算手段に記憶された歪
補償係数を更新する歪推定更新手段とを具備したもので
あり、入力信号を歪補償する補償増幅処理系と出力信号
の歪成分を検出して適応処理する環境適応処理系を分離
することで、低遅延で装置の実現を可能にするといった
作用を有する。
【0007】第2に、入力信号と歪補償係数を入力し、
位相と振幅の歪を補償した入力信号を出力する歪補償演
算手段と、歪補償した入力信号を増幅する増幅手段と、
入力信号から入力ベースバンド信号に変換する第1の直
交復調手段と、増幅した信号の一部を帰還し、その帰還
信号から帰還ベースバンド信号に変換する第2の直交復
調手段と、入力ベースバンド信号と帰還ベースバンド信
号とから歪み量を推定し前記歪補償演算手段に記憶され
た歪補償係数を更新する歪推定更新手段とを具備したも
のであり、ベースバンド信号で誤差成分を比較すること
でより高精度な歪補償効果を得ることができる。
【0008】第3に、入力信号と歪補償係数を入力し、
位相と振幅の歪を補償した入力信号を出力する歪補償演
算手段と、歪補償した入力信号を増幅する増幅手段と、
入力信号を復調する復調手段と、復調した信号から参照
ベースバンド信号に再変調するベースバンド変調手段
と、増幅した信号の一部を帰還し、その帰還信号から帰
還ベースバンド信号に変換する直交復調手段と、参照ベ
ースバンド信号と帰還ベースバンド信号とから歪み量を
推定し前記歪補償演算手段に記憶された歪補償係数を更
新する歪推定更新手段とを具備したものであり、入力信
号を復調し再復調することにより、遅延分散などの誤差
成分のない参照信号を生成しこれに基づいて歪補償動作
を行うことで、より高精度な歪補償効果を得ることがで
きる。
【0009】第4に、入力信号と歪補償係数を入力し、
位相と振幅の歪を補償した入力信号を出力する歪補償演
算手段と、歪補償した入力信号を増幅する増幅手段と、
入力信号を復調する復調手段と、復調した信号から参照
ベースバンド信号に再変調するベースバンド変調手段
と、増幅した信号の一部を帰還し、その帰還信号から帰
還ベースバンド信号に変換する直交復調手段と、参照ベ
ースバンド信号と帰還ベースバンド信号と周波数誤差情
報とから歪み量を推定し前記歪補償演算手段に記憶され
た歪補償係数を更新する歪推定更新手段と、復調手段か
ら周波数誤差を推定し、復調手段や直交復調手段の周波
数を制御する周波数推定制御手段とを具備したものであ
り、入力信号と復調部の間で発生する周波数誤差などの
誤差要因を除去し、より高精度な補償効果を得ることが
できる。
【0010】第5に、入力信号から伝搬歪を推定しその
伝搬歪を補償する伝搬歪補償手段と、出力信号を一部帰
還した帰還信号と伝搬歪を補償した信号とから素子の歪
を推定し歪を補償した素子歪補償信号を出力する素子歪
補償手段と、素子歪補償信号を増幅する増幅手段とを具
備したものであり、電波伝搬途中で発生する、フェージ
ング歪やマルチパス歪などの伝搬歪成分を除去した後、
歪補償動作を行うことで、より安定した補償効果を得る
ことができる。
【0011】第6に、入力信号と出力信号の回り込み量
を推定し回込成分を除去する回込除去手段と、出力信号
を一部帰還した帰還信号と回込成分を除去した信号とか
ら素子の歪を推定し歪を補償した素子歪補償信号を出力
する素子歪補償手段と、素子歪補償信号を増幅する増幅
手段とを具備したものであり、出力信号が入力部に漏れ
込んでくる回り込み波成分を除去した後、歪補償動作を
行うことで、同一周波数での出力を可能にする。
【0012】第7に、入力信号から伝送歪を推定しその
伝搬歪を補償する伝搬歪補償手段と、入力信号と出力信
号の回り込み量を推定し回込成分を除去する回込除去手
段とからなる入力歪補償手段と、出力信号を一部帰還し
た帰還信号と入力歪補償した信号とから素子の歪を推定
し歪を補償した素子歪補償信号を出力する素子歪補償手
段と、素子歪補償信号を増幅する増幅手段とを具備した
ものであり、回り込み波成分と、伝搬歪成分を除去した
後に歪補償動作を行うことで、同一周波数で安定した歪
補償動作を可能にする。
【0013】第8に、入力信号を復調し復調信号を出力
する復調手段と、出力信号から一部帰還した帰還信号を
基準周波数に従って復調した帰還復調信号と復調信号と
入力信号とから素子の歪を推定し歪を補償した素子歪補
償信号を出力する素子歪補償手段と、前記復調手段で与
えられた基準時間から素子歪の係数更新タイミングを制
御するタイミング制御手段と、入力信号と復調手段との
周波数誤差を推定し、復調手段や素子歪補償手段の基準
周波数を制御する周波数制御手段と、素子歪補償信号を
増幅する増幅手段とを具備したものであり、復調手段に
より、入力信号のシンボルタイミングなどの基準信号を
検出し、それに同期させて歪補償係数を更新すること
で、高精度な歪補償動作を可能にする。
【0014】第9に、振幅制限された入力信号と素子歪
補償係数を入力し、素子歪補償信号を出力する歪補償演
算手段と、歪補償した素子歪補償信号を増幅する増幅手
段と、入力信号を復調する復調手段と、復調した信号か
ら参照ベースバンド信号に再変調するベースバンド変調
手段と、入力信号と参照ベースバンド信号との信号振幅
を制限し振幅制限入力信号と振幅制限参照ベースバンド
信号とを出力する信号振幅制限手段と、増幅した信号の
一部を帰還し、その帰還信号から帰還ベースバンド信号
に変換する直交復調手段と、振幅制限参照ベースバンド
信号と帰還ベースバンド信号とから歪み量を推定し前記
歪補償演算手段に記憶された素子歪補償係数を更新する
歪推定更新手段とを具備したものであり、振幅制限を設
けることで、電力効率の高い歪補償動作を可能にする。
【0015】第10に、入力信号を周波数に応じて2以
上の信号に分離する分離手段と、分離した信号から歪量
を推定し補償する歪補償演算手段と、歪補償した信号を
増幅する増幅手段と、前記歪補償演算手段と増幅手段と
を前記分離手段で分離した信号数だけ具備し、各増幅手
段から出力される信号を合成する合成手段とを具備した
ものであり、増幅手段に入力される信号帯域を制限する
ことで、より電力効率の高い歪補償動作を可能にする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1から図18を用いて説明する。
【0017】図18(b)は、本発明の中継器の概略構成
を示す。アンテナ21から放射された信号を受信部22
に受信し、その信号の一部が空間を介して回り込み、入
力信号として混入する場合がある。この回り込み成分を
回り込み除去部23で除去してから、位相と振幅の歪を
補償された信号を補償増幅処理24で増幅してアンテナ
25を介して出力する。ここで送信装置26は、回り込
み除去部23と補償増幅処理24で構成される。
【0018】(実施の形態1)入力信号に対して歪を補
償し、増幅、出力する歪補償増幅処理と、入力信号と出
力信号とから歪成分を推定し、これを最小にするよう動
作する環境適応処理を分離することにより、高精度、高
安定で入力から出力までの遅延を最小に抑えることがで
きることを特長とする第1の発明について説明する。
【0019】図1はRF信号と歪補償係数を入力し後段
の増幅部102の歪成分に対応し補正した歪補償信号を
出力する歪補償演算部101と、歪補償信号を入力しそ
の電力を増幅した出力信号を出力する増幅部102と、
RF信号を入力し復調信号を出力する復調部103と、
復調信号を対応する変調信号に再度変調する変調部10
4と、変調信号と出力信号との差から歪成分を推定し、
歪補償演算部101に対して歪補償係数を出力、更新す
る歪推定更新部105と、出力信号を放射するアンテナ
106とからなる。
【0020】まず、RF信号を受信し、その信号は歪補
償演算部101へと入力される。歪補償演算部101に
は、信号に対応する増幅部102の歪成分を補正するた
めの歪補償係数が記憶されており、これとRF信号やそ
の信号から検出した振幅情報などを用いて歪補償信号を
演算、出力する。歪補償信号は増幅部102に入力さ
れ、ここで所定の電力まで増幅して出力信号を出力す
る。出力信号はそのほとんどがアンテナ106から放射
される。以上の動作を図1では補償増幅処理として表し
ており、ここで前置歪補償(プリディストーション)処
理が行われる。この補償増幅処理の入出力信号(RF信
号および出力信号)はそれぞれ分岐されその一部が、環
境適応処理の入力信号(参照RF信号および帰還信号)
として与えられる。以下環境適応処理の動作について説
明する。
【0021】RF信号の一部が分岐された参照RF信号
が復調部103へ入力される。復調部103はRF信号
を復調され復調信号が出力される。この時、RF信号か
らシンボル同期情報やバースト同期情報などの時間同期
情報が歪推定更新部105へ出力される。復調された復
調信号は変調部104へ入力され、RF信号で適用され
ている変調方式に従い参照信号が再度変調される。この
参照信号は歪推定更新部105に入力される。一方、出
力信号から分岐した帰還信号は歪推定更新部105へと
入力される。歪推定更新部105では、歪補償演算部1
01で検出された振幅情報や補償係数などを用いて増幅
部102の歪成分と記憶部(図13の記憶部1308参
照)からの歪補償係数との間の誤差を求め、復調部10
3から得られる時間同期情報に基づき歪補償動作の影響
が最小のタイミングで歪補償演算部101の内容を更新
する。このように環境適応処理が行われることにより、
歪補償係数の内容が増幅部102の歪特性と不一致があ
る場合においてもそれを補正することが可能となる。
【0022】図1の構成によると、出力信号の一部を分
岐させた帰還信号が歪推定更新部105に入力される構
成となっているが、帰還信号をキャリア周波数より低い
IF周波数に変換して歪補償を実施する方式について、
図16を用いて説明する。図16において、歪補償部1
601、増幅部1602、復調部1603、変換部16
04、歪推定更新部1605は、アンテナ1607は図
1の各処理部に相当するものである。また、周波数変換
部1606は帰還信号を周波数変換してIF帯帰還信号
を出力する。図16によると、補償増幅処理では、上述
したとおりの処理が行われ、環境適応処理においては、
帰還信号がキャリア周波数より低いIF周波数に周波数
変換され、歪推定更新部1605に入力される。一方、
変調部1604は周波数変換部1606が変換するIF
帯帰還信号の周波数と同一の周波数で、復調した信号を
再度変調する。
【0023】このように構成することで、歪推定更新部
1605が扱う信号周波数の自由度が高まり、さらにキ
ャリア周波数とは異なる周波数を設定することが可能で
あるため、出力信号からの回り込みを防いだりする事が
容易になる。また、推定対象となる周波数が下がること
からその波長が長くなるため、素子精度が相対的に高く
なり、遅延制御に用いる精度を相対的に高くすることが
可能であるため、より精度の高いシステムを構成するこ
とが可能である。
【0024】なお、歪特性がほぼ一定であり、且つ歪補
償係数の内容がそれに十分一致していると仮定できる場
合においては、この環境適応処理は不要である。
【0025】以上の動作のうち、歪補償演算部101と
歪推定更新部105について、図13を用いて更に詳細
に説明する。図13の1350、1351は図1の歪補
償演算部101および歪推定更新部105に相当してい
る。
【0026】歪補償演算部1350は、RF信号をIF
信号に変換する周波数変換部1301と、IF信号を一
旦保持しバッファ出力信号によりその信号を補償部13
03へ出力するバッファ部1302と、バッファされた
信号と歪補償係数とから歪補償の演算を行う補償部13
03と、歪補償されたIF信号を再度RF信号へ変換す
る周波数変換部1306と、IF信号の信号振幅を検出
する振幅検出部1307と、歪補償の補償係数を記憶
し、振幅検出部1307の信号に応じて補償係数を出力
する記憶部1308と、記憶部1308からの補償係数
をアナログデータに変換するDA変換部1309と、歪
補償演算部1350全体の時間制御を行う時間制御部1
310とで構成されている。また、補償部1303は位
相補償部1304、ゲイン補償部1305とから構成さ
れている。
【0027】歪推定更新部1351は、帰還信号をデジ
タルデータに変換するAD変換部1311と、デジタル
化された帰還信号を一時保持し、帰還バッファ出力信号
に応じて誤差検出部1314にそのデータを出力するバ
ッファ部1312と、記憶部1308から出力される補
償係数を一時保持し、補償係数バッファ出力信号に応じ
てそのデータを出力するバッファ部1313と、バッフ
ァされた帰還信号と補償係数と参照信号とから歪やシス
テム誤差により発生する誤差成分を検出する誤差検出部
1314と、検出した誤差成分から歪成分に関して再帰
演算を行い補償係数の更新値を生成する再帰演算部13
15と、振幅情報を一時保持し、振幅情報バッファ出力
信号に応じてデータを出力するバッファ部1316と、
歪補償係数の更新値を一時保持し係数バッファ出力信号
に応じてデータを出力するバッファ部1317と、歪推
定更新部1350の時間制御を行う制御部1318とで
構成されている。
【0028】まず、RF信号が周波数変換部1301へ
入力され、キャリア周波数より低い周波数のIF信号へ
と変換される。IF信号は振幅検出部1307とバッフ
ァ部1302へ入力され、振幅検出部1307はIF信
号の振幅を検出しその振幅情報を出力する。記憶部13
08は内部に情報を格納する領域が2ページ分用意され
ており、一方が補償演算実行用で、他方が補償係数更新
用である。補償演算には補償演算実行用にある補償係数
を用いるが、時間制御部1310からのページ切替信号
に基づいてページ割当が切替えられる。この記憶部13
08の両ページには位相補償係数とゲイン補償係数とが
記憶されており、振幅検出部1307が出力した振幅情
報を用いて、それに対応する位相、ゲインの各補償係数
を出力する。この補償係数はDA変換部1309へ入力
される。時間制御部1310はバッファ部1302のバ
ッファ出力信号とDA変換部1309の変換信号のタイ
ミングを制御する。バッファ出力信号ではIF信号から
補償係数が出力されるまでの一連の時間に相当するだけ
遅延させ、一方、変換信号では位相補償部1304、ゲ
イン補償部1305それぞれに対して各部で発生する遅
延に相当する量を調整する。DA変換部1309は時間
制御部1310からの変換信号に従って補償係数をアナ
ログ補償信号に変換し、バッファ部1302は時間制御
部1310のバッファ出力信号に従って遅延IF信号を
出力する。遅延IF信号は位相補償部1304とゲイン
補償部1305からなる補償部1303へ入力される。
補償部1303はDA変換部1309から出力されるア
ナログ補償信号によりIF信号の位相とゲインを補償
し、歪補償IF信号を出力する。歪補償IF信号は周波
数変換部1306へ入力され再度キャリア周波数である
歪補償信号を出力する。この歪補償信号は増幅部を通
り、その一部が帰還信号として歪推定更新部1351に
入力される。
【0029】帰還信号はAD変換部1311でデジタル
信号に変換され、デジタル帰還信号が出力される。デジ
タル帰還信号はバッファ部1312で一旦保持され、制
御部1318からの帰還バッファ出力信号によって遅延
帰還信号を出力する。同様に歪補償で参照された歪補償
係数はバッファ部1303で一旦保持され、制御部13
18からの係数バッファ出力信号によって遅延補償係数
信号を出力する。誤差検出部1314はバッファ部13
12が出力した遅延帰還信号と、バッファ部1313が
出力した遅延補償係数信号と、RF信号を復調、再変調
した参照信号とから、補償係数更新に用いる誤差成分を
検出し誤差信号を出力する。IF信号から検出された振
幅情報はバッファ部1316で一旦保持され、制御部1
318からの振幅情報バッファ出力信号により振幅情報
信号を出力する。再帰演算部1315では、振幅情報信
号と、遅延補償係数信号と、誤差信号とから増幅部の歪
特性に対応する補償係数を高速、高精度で求めるような
演算を行う。この演算として、一般にはLMS(Lea
st Mean Square)アルゴリズムやRLS
(Recursive Least mean Squ
are)アルゴリズムなどが知られている。このように
して得られた更新補償係数は、バッファ部1317で一
旦保持され、制御部1318からの補償係数更新信号に
より、記憶部1308の一方のページに対して補償係数
の更新を行う。制御部1318は、復調部から入力され
る同期情報を元にして、振幅情報信号や変調レート、増
幅部の歪特性や、環境変化の影響などの情報を加味し補
償係数を更新するタイミングを決定する。例えば、環境
変化が急激に変化するような場合では、更新の間隔を短
くしたり、安定した状態では更新間隔を長くしたりする
事などを行う。さらに、補償係数を更新する直前に、補
償係数全体をスムージングする操作を行うことにより不
要成分を除去することが可能となり、遅延量や量子化な
どで発生する補償係数の誤差を低減することが可能であ
る。このようにして補償係数の更新が終了した時点で、
更新終了信号や同期情報を時間制御部1310へ出力す
る。時間制御部1310では、更新終了信号を受け取っ
たのち、同期情報で得られるシンボルの変わり目やバー
ストの切れ目など補償係数が急激に変化したとしてもシ
ステムに悪影響を及ぼさないようなタイミングで、記憶
部1308に対して出力しているページ切替信号を出力
し、更新した結果が補償係数に反映されるように制御す
る。
【0030】また、制御部1318は帰還信号に発生す
る遅延量と、参照信号を生成する遅延量の差を調整する
ように帰還バッファ出力信号を制御し、歪補償で用いた
係数とそれに対応する参照信号が生成されるまでの遅延
量の差を調整するように係数バッファ出力信号を制御
し、同様に歪補償で用いた振幅情報とそれに対応する参
照信号が生成されるまでの遅延量の差を調整するように
振幅情報バッファ出力信号が制御される。
【0031】以上説明したように、補償増幅処理と環境
適応処理との信号系を完全に分離することで、歪補償処
理を妨げることなく補償係数の更新を行うことが可能と
なる。さらにRF信号に対して直接歪補償を行うこと
で、歪補償処理で発生する遅延量を極めて少なく抑えら
れるため、従来プリディストーション技術として用いる
ことのできなかった中継装置などへの応用も可能とな
る。
【0032】この説明によると、歪補償をキャリア周波
数より低い周波数に周波数変換したIF信号に対して行
うこととしているが、キャリア周波数のまま行うことも
可能である。この場合、周波数変換部1301や周波数
変換部1306のうち一方(入力信号と出力信号のキャ
リア周波数が異なる場合)あるいは両方(入力信号と出
力信号のキャリア周波数が同一の場合)の処理が不要と
なるため歪補償処理の処理段数が減り、遅延量が小さく
なるなどの効果が見込める。逆にIF帯の信号で歪補償
処理を行うことで、RF信号より波長が長くなる結果、
相対的に細かい遅延制御や演算を行うことが可能であ
る。その上、外来のノイズの少ない周波数で処理するこ
とも可能となる。そのため、IF信号で補償動作を行う
ことで、より高精度に動作させることができる。また、
バッファ部1302での遅延量は、IF信号の中心周波
数や、システムの動作クロック、振幅検出部1307、
記憶部1308などの構成に依ってほぼ一意に求まるた
め、一定の遅延線などを用いることも可能である。
【0033】なお、補償部1303は、位相補償部13
04、ゲイン補償部1305で構成されると述べたが、
複素情報による演算によっても位相とゲインを同時に調
整することは可能である。こうすることで、位相補償部
1304、ゲイン補償部1305では遅延量が異なって
いるものを同一にすることが可能となるため、遅延量の
調整、制御が非常に容易になる。複素情報による演算を
行う場合、記憶部1308に格納される情報は、補償係
数が複素数で構成される事となり、位相、ゲインの区分
けはなくなる。このように構成した歪補償演算部を図1
7に示す。補償部1704は複素積を行うように構成さ
れており、デジタル処理するように構成したものであ
る。この構成によると、遅延時間調整用のバッファ部1
703がデジタル素子で実現可能であるため、簡易で精
度の高い装置を構成できるといった特徴を有する。
【0034】また、記憶部1308は2ページ構成であ
る旨説明したが、2ページ構成である必要はなく、1ペ
ージ構成のうち、補償係数として適用されない箇所から
順次更新するなどの方法も考えられる。こうすること
で、必要なメモリ容量を低減する事も可能である。
【0035】以上の説明では、環境適応処理をRF帯の
周波数やIF帯の周波数で行うものとしてきたが、当然
ベースバンド信号で歪推定を行うことも可能である。構
成を図2に示すが、これは上述の説明で用いた図16の
構成から変更したものであるため、相違点のみを述べ
る。図2に示す構成は、図16の復調部1603がRF
信号をベースバンド信号に変換する直交復調部203
に、周波数変換部1606が帰還信号をベースバンド信
号に変換する直交復調部205に置き換わり、変調部1
604が削除されたものである。
【0036】このようにベースバンド信号に変換して歪
推定更新部204が歪推定を行うことにより、参照信号
と帰還信号との位相差や振幅差などを容易に算出でき、
また信号の周波数が低いため高度な計算も適用可能であ
り、消費電力などの点においても有利であるといった特
長がある。
【0037】図13の周波数変換部1301は所定のR
F帯からIF帯の信号への周波数変換を行い、周波数変
換部1306はIF帯から所定のRF帯の信号へ変換す
るものであるが、入力信号と出力信号の周波数が同一で
あるような場合、その周波数差は同一であるため、同一
の周波数源を用いることができる。周波数変換部130
1と周波数変換部1306において同一の周波数源を用
いることで、入力と出力の間で発生する周波数誤差をな
くすことができる。
【0038】(実施の形態2)第1の発明に加え、入力
信号を復調、検波まで行い、再変調した信号を参照信号
とする事を特徴とする第2の発明について図1を用いて
説明する。
【0039】ここでは、実施の形態1に対する相違点の
みを述べる。
【0040】復調部103は入力信号を復調、検波しデ
ジタルデータへと変換する。また、この復調/検波の結
果は一部歪推定更新部105へと送出される。変調部1
04は変換されたデジタルデータを基に、入力信号と同
一の変調方式、周波数に従って再変調し参照信号を出力
する。歪推定更新部105は、復調/検波結果や参照信
号、帰還信号を基に増幅部102で生成される歪成分を
計算し、これを除去するような歪補償係数を算出する。
【0041】このように、参照信号が一旦復調/検波さ
れた後に再変調されるような構成を採ることにより、シ
ンボル同期情報やバースト同期情報の精度が向上する
上、入力されたRF信号が、その伝搬経路や入力素子に
よる歪や、ゲインの変動などに左右されない参照信号を
生成することができるため、安定した歪補償を作動させ
ることができるなど有利な特長が得られる。
【0042】また、受信環境が劣悪になり、微弱な受信
電力や、フェージングなどを伴う信号に対しては復調/
検波において誤判定が発生する虞がある。このように誤
判定が発生した場合、誤判定を含むデジタルデータを再
変調した参照信号に基づいた歪補償動作を行うことは適
当でない。そのような場合を回避するために、復調/検
波の結果としてそれが正常に判定されたか否かを示す正
常検波情報が歪推定更新部105に入力される。歪推定
更新部105はこの正常検波情報に基づき、歪推定動作
を行ったり停止したりする。この結果、復調/検波によ
り発生しうる誤判定が存在しても、高い信頼性、安定性
を確保できるといった大きな特長を有する。この正常検
波情報は、デジタルデータのフォーマットに規定されて
いる巡回剰余判定符号(CRC)などで知られるエラー
チェック機構を用いても良いし、受信電力値などを用い
ても構わない。
【0043】さらに、復調部103は単に復調/検波す
るだけでなく、入力信号に対して時間同期などを行い、
調整することも可能である。復調部103が時間同期を
行い、その時間同期情報を歪推定更新部105へと送出
することで、歪推定更新部105が、各種切替タイミン
グを入力信号に同期して行うことが可能となり、切替に
より発生する歪やノイズなどを最低限に抑えることが可
能となる。
【0044】この切替タイミングとしては、歪補償係数
の書き換えタイミング、補償係数を記憶する記憶部のペ
ージ切替タイミングなどが考えられる。
【0045】以上説明した処理も第1の実施の形態と同
様、ベースバンドやIF帯へ周波数変換した後に、動作
させることも可能である。図3にその構成を示す。以下
に、図1に対しての相違点のみを述べる。変調部104
はデジタルデータに基づき再変調し参照ベースバンド信
号を出力するベースバンド変調部304になり、帰還信
号を帰還ベースバンド信号に変換する直交復調部306
が追加されている。
【0046】この様に構成することで、歪推定更新部3
05が対象とする信号がより低い周波数となるため、処
理の高度化や高精度化、高機能化が可能となる。
【0047】ちなみに、図3ではベースバンド帯で環境
適応処理を行う構成について説明したが、IF帯の信号
で処理を行う場合は、ベースバンド変調部304、直交
復調部306が夫々出力する参照ベースバンド信号、帰
還ベースバンド信号が、参照IF信号、帰還IF信号に
置き換わった構成となる。
【0048】以上の構成について図12を用いて更に詳
細に説明する。増幅部1204、アンテナ1205、歪
補償演算部1250、復調部1251、ベースバンド変
調部1252、歪推定更新部1253、直交復調部12
54は図3中の各部に相当するものである。歪補償演算
部1250,歪推定更新部1253が行う歪補償演算動
作、歪補償係数推定・更新動作については上述した通り
である。ここでは、重複する部分については省略し、相
違点のみを説明する。
【0049】復調部1251は、入力信号を直交復調し
ベースバンド信号を出力する直交復調部1206と、ベ
ースバンド信号をアナログデジタル変換しデジタルベー
スバンド信号を出力するAD変換部1207と、デジタ
ルベースバンド信号を検波し、データストリームを出力
する1208とから構成されている。ベースバンド変調
部1252は、データストリームを入力し、入力信号と
同一の変調方式に従って前記データストリームを変調し
変調信号を出力する変調部1209と、変調信号を帯域
制限し波形整形するフィルタ部1210とから構成され
ている。
【0050】直交復調部1254は、帰還信号を直交復
調しベースバンド信号を出力する直交復調部1214と
ベースバンド信号をアナログデジタル変換しデジタル化
した帰還ベースバンド信号を出力するAD変換部121
3とから構成されている。
【0051】入力信号が、直交復調部1206、AD変
換部1207で、夫々直交復調、量子化されてデジタル
ベースバンド信号が出力されると、検波部1208では
変調方式のフォーマットに従い、時間同期、周波数同
期、或いは位相、ゲイン調整を行いデジタルベースバン
ド信号の位相、振幅の状態からシンボルやデータ列を判
定した後、CRCやBCHで知られるブロック符号や、
畳み込み符号に代表される誤り検出・訂正処理を行って
データストリームと検波情報を出力する。検波情報とし
ては、時間同期情報、周波数情報、ゲイン情報などの
他、誤り検出・訂正処理で生成される訂正情報、誤り情
報などを含むものとする。
【0052】また、検波部1208の検波処理は、変調
方式やデータフォーマットによって異なるが、シングル
キャリア変調であれば等化処理、OFDMであればフー
リエ変換や、CDMAでは畳み込み演算なども含まれ
る。
【0053】検波処理によって得られたデータストリー
ムは、変調部1209によって定められたフォーマット
に従って再度符号化が施されて、変調信号が出力され
る。さらに、フィルタ1210によって波形整形され参
照信号となる。
【0054】一方、帰還信号は直交復調部1214によ
り直交復調され、AD変換部1213でデジタル化され
た帰還ベースバンド信号が誤差演算部に送出される。
【0055】誤差演算部1212は参照信号と帰還ベー
スバンド信号と、記憶部1206が出力する補償係数と
から誤差情報を抽出し、推定部1211へと出力する。
推定部1211では、誤差情報と補償係数と、振幅検出
部1201が出力する振幅情報と、検波情報とから誤差
が小さくなるように新たな補償係数を推定し、記憶部1
202に出力、更新する。補償係数の推定、更新の際、
推定部1211は検波情報である時間同期情報、周波数
情報、ゲイン情報に基づき、定められた値よりも条件が
悪い場合は推定あるいは更新することを一時停止する。
そしてこれらの条件が整った場合にのみ推定や更新を行
う。また、マルチパスやフェージングの影響などが考え
られる場合は、更に誤り訂正情報や検出情報などを用い
たり、マルチパスやフェージングの検出情報(例えば、
遅延分散や周波数や位相のゆらぎ具合)などを用いるこ
とで、より安定した動作が期待できる。
【0056】本発明で構成するような非線形歪補償装置
の場合、補償増幅処理において入力信号に歪補償処理を
施した信号を出力信号としているため、出力信号に直接
影響を与える補償係数の書き換え、或いはそれが格納さ
れているテーブルの切替は、出力信号の波形を乱す原因
となる。そのような悪影響を低減・除去するために、推
定部1211は、検波情報に含まれる時間同期情報に基
づき、入力信号に与える影響が最小のタイミングで、補
償係数の書き換え、テーブルの切替を行うことで、より
安定して精度の高い出力波形を得ることができる。
【0057】次に、入力したRF信号の周波数と、復調
部303、直交復調部306とで変換に用いる周波数源
とに誤差がある場合について図4を用いて説明する。図
4は図3に基づき構成されており、図3の構成に加え
て、復調/検波で得られる周波数誤差情報を入力し、そ
の周波数誤差情報に基づき、復調部403、ベースバン
ド変調部404、歪推定更新部405、直交復調部40
6に周波数制御情報を出力する周波数推定制御部407
が備えられている。
【0058】復調部403は、復調/検波してデジタル
データを出力すると共に、周波数誤差成分を検出し、周
波数誤差情報として周波数推定制御部407へと出力す
る。周波数推定制御部407は周波数誤差情報に基づ
き、復調部403、ベースバンド変調部404、直交復
調部406の各周波数源を調整する。同時に歪推定更新
部405に周波数誤差情報を送出する。歪推定更新部4
05では、参照ベースバンド信号と帰還ベースバンド信
号とから歪推定を行うが、周波数誤差情報に基づき参照
ベースバンド信号や帰還ベースバンド信号の周波数調整
を行い、周波数誤差をキャンセルする。また、周波数誤
差が一定値以上になった場合、異常を検出したものとし
て歪推定動作を停止する。
【0059】このように動作することで、装置で発生さ
せている基準周波数に誤差があった場合でも、入力信号
に基づいて周波数補正を行うことが可能となる。また、
本発明では、たとえ基準周波数に誤差があっても、補償
増幅処理では周波数変換を行っていない(行ったとして
も、上述の通り同一の周波数源で周波数変換を行う)た
めに、出力波形に影響を及ぼすことがない。このことか
ら、基準周波数がずれていても、補償増幅処理を停止す
る必要はなく、安定した動作を実現できる。一方、周波
数誤差によって、環境適応処理においては歪推定更新部
405がその動作を停止させたり、周波数推定制御部4
07が各部における周波数補正の制御を行ったりするこ
とで、高い安定性と信頼性を確保できるといった特長を
有する。
【0060】(実施の形態3)第1の発明からなる非線
形歪補償装置において歪補償演算部の前段に、別途補償
部を設けることでより高精度な歪補償装置を実現する第
3の発明について図5を用いて説明する。
【0061】図5に示す非線形歪補償装置は、入力信号
を入力し伝搬路歪を補償した伝搬歪補償信号を出力する
伝搬歪補償部550と伝搬歪補償信号を入力信号とし増
幅部504の歪成分を推定、キャンセルするような素子
歪補償信号を出力する素子歪補償部551と、素子歪補
償信号を入力し出力信号を出力する増幅部504と、出
力信号を空間に放射するアンテナ508とから構成され
ている。この図中の、素子歪補償部551、増幅部50
4、アンテナ508は図2で示される非線形歪補償装置
と同様の構成である。ここでは、相違点についてのみ述
べる。伝搬歪補償部550は入力信号を入力し、伝搬歪
推定更新部502から入力される伝搬歪補償係数とから
伝搬歪を補償した伝搬歪補償信号を出力する歪補償演算
部501と、入力信号から伝搬歪成分を推定し、それを
キャンセルするような伝搬歪補償係数を出力する伝搬歪
推定更新部502とで構成されている。
【0062】伝搬歪推定更新部502は、入力信号から
伝搬歪を推定し、伝搬歪補償係数を歪補償演算部501
へ出力する。歪補償演算部501は伝搬歪補償係数と入
力信号とから、入力信号に内在する伝搬歪成分を除去す
るような演算を行い、伝搬歪除去信号を出力する。伝搬
除去信号は後段の素子歪補償部551に入力され、上述
した信号処理が施され素子歪補償信号が出力される。素
子歪補償信号は増幅部504で増幅され、アンテナ50
8から出力される。
【0063】以上の動作を更に詳しく説明する。
【0064】伝搬歪推定更新部502は、まず初期値と
して1つの係数を1.0、その他の係数を0.0にする
ような伝搬歪補償係数を出力し、歪補償演算部501に
設定する。次に、入力信号から伝搬歪除去係数を推定を
行うが、具体的には、マルチパス成分は入力信号の相関
信号などから求められることや、フェージング歪は信号
に含まれるパイロット信号や同期信号などから求められ
ることを応用して、入力信号とそれに含まれる既知信号
との相関信号や位相差から推定することが可能である。
このようにして得られた伝搬歪補償係数は、歪補償演算
部501に入力、更新され、歪補償演算部501はこの
伝搬歪補償係数と入力信号との畳み込み演算を行うFI
R(Finite Impulse Respons
e)フィルタで構成されており、上述の初期状態では入
力信号を一定遅延させて、そのまま出力するような演算
となる。入力信号から推定された伝搬歪補償係数が設定
されると、マルチパス歪やフェージング歪に相当する成
分が除去され、伝搬歪補償信号が出力される。
【0065】このように構成することで、マルチパス歪
やフェージング歪を伴った入力信号に対して、伝搬歪補
償部550においてそれを推定、補償するため、アンテ
ナ508に入力される出力信号は、マルチパス歪やフェ
ージング歪のない、より高い品質の信号とすることが可
能となるため、受信状況が悪い環境であっても本発明を
用いた装置であれば大きな影響を受けることはないとい
った大きな特長を有する。また、伝搬歪補償部550と
素子歪補償部551は独立した構成となっているため、
運用環境に応じて伝搬歪補償部550の機能を追加する
こともできるといった特長を有する。
【0066】さて、従来の中継装置では入力信号と出力
信号を異なる周波数に設定することが多いが、周波数が
同一の場合、アンテナから放射された出力信号の一部が
空間を介して回り込み、入力信号として混入する場合が
ある。このような回り込み成分を除去する回込除去部を
付加した、非線形歪補償装置について、図6を用いて説
明する。
【0067】図6に示す非線形歪補償装置は、図5で示
す伝搬歪補償部550を回込除去部650に置換したも
ので、その他は同一の構成によってなっている。素子歪
補償部651の構成および動作は、図5の素子歪補償部
551と同一であり、ここでは相違点のみについて説明
する。
【0068】回込除去部650は入力信号と回込除去係
数とから回り込み成分を除去し、回込除去信号を出力す
る回込除去演算部601と、回込除去信号とから入力信
号中の回り込み成分を推定し、それを除去する回込除去
係数を出力する回込推定更新部602とで構成されてい
る。
【0069】予め、回込推定更新部602は初期値とし
て、1つの係数を1.0にその他を0.0にするような
タップ係数を出力し、これを回込除去演算部601に設
定する。回込除去演算部601は、回込除去係数で与え
られるタップ係数と、入力信号との畳み込み演算を行う
FIRフィルタで構成されており、上述の初期状態では
入力信号を一定遅延させて、そのまま出力するような演
算となる。
【0070】回込推定更新部602は、入力信号と回込
除去信号とから回り込み成分を検出し、これを除去する
ような係数を導出する。具体的には、回り込み成分は入
力信号の相関関数から求められることを利用して、入力
信号を一定時間遅延した遅延入力信号と、回込除去信号
との間で得られる相関信号を用いて回り込み成分を検出
することができる。こうして得られた回り込み成分と、
入力信号と除去信号とを用いて位相を調整して回込除去
係数を推定し、回込除去演算部601に出力、係数を更
新する。
【0071】ここでは、歪補償演算部501、601に
ついてFIRフィルタを例として挙げたが、この形式に
限ることではなく、IIR(Infinite Imp
ulse Response)フィルタなどの形式を適
用することも可能である。本方式も、伝搬歪補償部55
0と同様に、実施の形態1で説明される非線形歪補償装
置に、回込除去部650を付加するのみで、回り込みが
発生するような環境においても、回り込みによる性能劣
化を招くことのない高い品質の信号を出力できるといっ
た有利な特長を有する。
【0072】以上、伝搬歪補償部550、回込除去部6
50をそれぞれ付加した非線形歪補償装置について説明
を行った。当然、伝搬歪補償部550、回込除去部65
0は併用して用いることは可能であり、その場合の構成
例を図7に示す。
【0073】図7では、入力信号から伝搬歪を補償し伝
搬歪補償信号を出力する伝搬歪補償部752と、伝搬歪
補償信号から回り込み成分を除去し回込除去信号を出力
する回込除去部753と、回込除去信号と出力信号とか
ら増幅部706で発生する歪を推定し、それに対応した
逆特性を回込除去信号に付加した歪補償信号を出力する
素子歪補償部751と、歪補償信号を増幅し出力信号を
出力する増幅部706と、出力信号を空間に放射するア
ンテナ710とで構成されている。
【0074】伝搬歪補償部752と回込除去部753は
両者ともに入力信号に含まれる歪成分(例えば伝搬歪成
分や回り込み成分)を補償するという事から、入力歪補
償部750としてまとめることも可能である。また、両
者は構成要素が類似している関係から、歪補償演算部5
01、601で用いられている畳み込み演算処理や、伝
搬歪推定更新部502、回込推定更新部602で用いら
れている相関処理などの一部構成要素は共有し、それら
の共有した構成要素を時分割して処理したり、合成結果
として等価な処理を行うことも可能である。
【0075】以上で説明した構成は、実施の形態1の図
2で説明した非線形歪補償装置に、入力歪補償部750
を付加したものであり、また入力歪補償部750は、図
5で説明した伝搬歪補償部550と図6で説明した回込
除去部650とで構成されたものであり、動作も説明し
たことと同一である。
【0076】このように構成することで、入力信号に内
在するマルチパス歪やフェージング歪、回り込みによる
影響などを除去することが可能となる。さらに、入力歪
補償部750では、伝搬歪補償部752や回込除去部7
53の一部構成要素を共用することも可能であることか
ら、高い効果を効率よく得ることができる。当然、装置
を動作させる環境において、入力信号に含まれる歪成分
が限定されているものであれば、入力歪補償部750の
機能を限定することも可能である。
【0077】なお、本説明では初期値としてタップ係数
のうち1つを1.0、他を0.0とする事について説明
したが、これに限定されるものではなく既知の環境であ
れば、それに対応するタップ係数を設定したり、環境変
化が小さい場合はタップ係数を固定とすることで、各種
推定更新部が不要となるためより簡易に実現できる。
【0078】また、図7の説明において入力歪補償部7
50では、まず伝搬歪補償処理を行った後に回込除去処
理を行うこととしているが、この順序は特に限定される
ものではなく、回込除去処理を行った後に伝搬歪補償処
理を行ってもよい。
【0079】(実施の形態4)第2の発明に加え、非線
形歪補償装置の前段として入力歪補償部を設けたことを
特徴とする第4の発明について図8を用いて説明する。
【0080】本発明は、入力信号に含まれるマルチパス
歪やフェージング歪、あるいは回込信号による歪を除去
し入力歪補償信号を出力する入力歪補償部850と、入
力歪補償信号を入力し、増幅部806で発生する歪成分
に対応した逆特性を有する成分を付加した素子歪補償信
号を出力する素子歪補償部851と、素子歪補償信号を
入力し電力増幅した出力信号を出力する増幅部806
と、出力信号を放射するアンテナ811とからなってい
る。
【0081】図8の入力歪補償部850は実施の形態3
で示した図7の入力歪補償部750に相当し、素子歪補
償部851、増幅部806、アンテナ811は実施の形
態1で示した図3の非線形歪補償装置に相当するもので
ある。ここでは、重複をさけるため、実施の形態2、3
での説明とは異なる点について述べる。
【0082】入力歪補償部850は、入力信号と伝搬歪
補償係数とから伝搬歪成分を補償した伝搬歪補償信号を
出力する歪補償演算部801と、入力信号と復調部80
7の検波情報を入力し伝搬歪を推定し、これを補償する
ような伝搬歪補償係数を出力、更新する伝搬歪推定更新
部802とからなる伝搬歪補償部852と、伝搬歪補償
信号と回込除去係数とを入力し伝搬歪補償信号から回り
込み成分を除去した回込除去信号を出力する回込除去演
算部803と、伝搬歪補償信号と復調部807の検波情
報を入力し回り込み成分を推定し、これを除去するよう
な回込除去係数を出力、更新する回込推定更新部804
とからなる回込除去部853とからなっている。また、
素子歪補償部851中の復調部807は回込除去信号を
入力し、その信号から復調・検波を行いその結果を検波
信号として出力すると共に、復調・検波で得られる、受
信状態を検波情報として出力する。ここで、受信状態と
しては例えば、周波数誤差情報、時間同期誤差情報、位
相情報、振幅情報、電力情報、誤検出情報などが考えら
れる。その他の構成は図3の非線形歪補償装置と同様と
なっている。
【0083】以上のように構成された装置の動作につい
て以下に説明する。
【0084】伝搬歪推定更新部802および回込推定更
新部804は、まず初期値としてそれぞれタップ係数が
1つ1.0で他は0.0であるような係数列を生成し、
夫々歪補償演算部801、回込除去演算部803に対し
て伝搬歪補償係数、回込除去係数として出力、更新す
る。歪補償演算部801、回込除去演算部803は、各
入力信号と各推定更新部で与えられる係数との畳み込み
演算を行い、伝搬歪補償信号、回込除去信号を夫々出力
する。初期状態においては、夫々の入力信号に一定時間
の遅延が加わり出力されることになる。伝搬歪推定更新
部802は入力信号から伝搬歪量を推定し、これを補償
する伝搬歪補償係数を算出するが、演算結果は一旦保持
され、復調部807からの検波情報の状態に応じて、歪
補償演算部801へ出力、更新するかどうかを決定す
る。例えば、誤りが検出されていたり、周波数誤差や同
期誤差などがずれている場合や、位相や振幅が理想的な
値から大きくはずれていたり、ゲイン情報が小さい場合
などは、受信状態や受信環境が悪いことが予想される。
このような状態では入力信号から伝搬歪を高い精度で求
めることは困難であり、それを考慮せずに伝搬歪補償係
数を算出、更新すると誤差による影響や伝搬誤りによる
影響が大きくなり、通信システムとして大きな障害にな
りうる。このような状態にならないよう、検波情報とし
て含まれる各種情報から伝搬歪補償係数が規定した精度
で得られる範囲にある時のみ、伝搬歪推定更新部802
から伝搬歪補償係数を出力、更新する。同様に回込除去
係数が規定した精度で得られる範囲にある時のみ、回込
推定更新部804から回込除去係数を出力、更新する。
このように、環境に応じて動作を制御することにより中
継器のような安定度が求められる装置においても、高い
精度を保ち、安定した動作を提供することが可能とな
る。
【0085】また、伝搬歪推定更新部802や回込推定
更新部804が係数を更新するタイミングを、復調部8
07の検波情報にふくまれる時間同期情報を用いて、シ
ンボルやバーストの切り替わりタイミングのように、係
数の変化が通信信号に影響を与えないタイミングを選ぶ
ことで、高い品質を確保できるといった大きな特長を有
する。
【0086】また、ここで説明した方法によると、装置
として入力歪補償部850と素子歪補償部851とに分
離することが可能で、必要な機能だけを追加するといっ
た構成も可能でコストを低く抑えることができる。さら
に、復調部807に入力される入力信号は、前段の入力
歪補償部850によって入力信号に含まれる歪成分が既
に除去されており、伝搬環境や回り込み状況に影響され
ない安定した信号を復調することになる。このため、復
調部807の復調性能はより安定し精度の高い結果が得
られるという有利な特長を有する。
【0087】また、伝搬歪推定更新部802は、入力信
号に基づき伝搬歪補償係数を推定し、同様に回込推定更
新部804は、伝搬歪補償信号に基づき回込除去係数を
推定する事としたが、その結果として得られる回込除去
信号には両者で求めた残留誤差が存在することになる。
このため、復調部807で求めた検波結果からベースバ
ンド変調部808が出力する参照ベースバンド信号を伝
搬推定更新部802や回込推定更新部804に送出する
ことで(図8中の点線で示した信号)、回込除去信号と
参照ベースバンド信号の差からも伝搬歪補償係数や回込
除去係数が推定することも可能となる。このようにする
ことで、入力信号から推定するだけではなく、補償後の
信号から更に残留誤差を除去するように作動するため、
より精度の高い処理が行える。
【0088】次に、入力歪補償部850の推定更新部
が、入力信号と、その検波情報と、検波結果から得られ
る複製信号とで行われる発明について、図9を用いて説
明する。
【0089】図9に示す非線形歪補償装置は、入力信号
からその中に含まれる歪成分を補償し入力歪補償信号を
出力する入力歪補償部950と、入力信号を検波し、検
波情報と検波結果を出力する復調部905と、入力歪補
償信号と検波結果と出力信号とから増幅部904の歪を
推定しそれに対応する逆特性を入力歪補償信号に加えた
素子歪補償信号を出力する素子歪補償部951と、素子
歪補償信号を増幅し出力信号を出力する増幅部904
と、出力信号を電磁波として放射するアンテナ909と
からなる。
【0090】図9に示す構成は、図8の伝搬歪補償部8
52と回込除去部853の2つの処理をまとめて入力歪
補償部950に置換し、さらに復調部807の入力を回
込除去信号から入力信号へ置換しているところが異な
る。動作は図8で述べたものを基本としているため、こ
こでは相違点のみを説明する。
【0091】復調部905は入力信号を復調、検波し、
直交復調して得られる入力ベースバンド信号を出力し、
検波時に検出される周波数情報、時間同期情報、位相情
報、振幅情報、電力情報、誤検出情報などを検波情報と
して出力する。また同時に、検波した結果を検波結果と
してそのデータストリームを出力する。ベースバンド変
調部906は復調部905が出力するデータストリーム
を取り込み、その検波結果から入力信号に用いられてい
る復調方式に従って再度変調を行い、入力信号の複製信
号である参照ベースバンド信号を出力する。入力歪推定
更新部902は入力ベースバンド信号(あるいは入力歪
補償信号−図中点線で示す−)と、検波情報、参照ベー
スバンド信号とを入力し、入力信号に含まれるマルチパ
ス歪やフェージング歪、あるいは回り込み成分などを主
成分とする歪成分を除去する。具体的には、入力ベース
バンド信号と参照ベースバンド信号との差から、入力信
号の歪成分を推定する。あるいは、参照ベースバンド信
号と入力信号から歪成分を除去した入力歪補償信号を用
いて推定演算してもよい。入力信号を用いる場合と入力
歪補償信号を用いる場合には、算術上の差はないため、
装置の構成によって選択することができる。このように
して推定された入力歪成分から、それに対応する入力歪
補償係数が導き出され、検波情報に基づき係数を歪補償
演算部901に送出、更新する。
【0092】歪補償演算部901は、入力歪補償係数と
入力信号を畳み込み演算し、歪を補償した入力歪補償信
号を出力する。以降は、上述した素子歪補償処理を行
う。このように構成することで、復調部905は入力信
号を基にして復調、検波を行うために、入力歪補償部9
50とは独立して復調、検波を行うことができ、推定結
果が変化しやすい初期状態や、環境が変化するような場
合でも安定した復調動作が期待できる。同時に、図8で
は入力歪補償部950で発生する遅延分に加えて復調部
807で発生する遅延分が加わった状態で推定処理が行
われていたが、図9では、入力歪補償部950の遅延分
はなくなるため更新速度の向上などが得られる。
【0093】また、図10に示すように復調部1006
の入力段に切替SW1005を設け、入力信号と入力歪
補償信号とを切り換えて復調部1006へ入力し、初期
状態や変動の激しい状態では入力信号を用い、安定した
ところで入力歪補償信号に切り換えることで、上述した
2つの特長を有することも可能である。
【0094】(実施の形態5)実施の形態1から4で説
明した非線形歪補償装置に、信号振幅部を付け加えたこ
とを特徴とする第5の発明について説明する。
【0095】図14は、入力信号と制御信号を入力し、
その信号振幅を制限した振幅制限入力信号を低遅延で出
力し、その振幅制限する特性を振幅制限特性情報として
出力する低遅延信号振幅制限部1407と、振幅制限入
力信号と素子歪補償係数を入力し増幅部1402で発生
する歪成分を推定しそれに対応する逆特性を加えた素子
歪補償信号を出力する歪補償演算部1401と、素子歪
補償信号を入力しそれを電力増幅した出力信号を出力す
る増幅部1402と、入力信号を復調、検波し、検波し
た際の検波情報と検波結果を出力する復調部1403
と、検波結果を入力信号で定められている変調方式に従
って変調した参照ベースバンド信号を出力するベースバ
ンド変調部1404と、参照ベースバンド信号と制御信
号と振幅制限特性情報とを入力し参照ベースバンド信号
の信号振幅を制限した振幅制限参照信号を出力する信号
振幅制限部1408と、振幅制限参照信号と検波情報と
帰還ベースバンド信号とから歪成分を推定し、それを補
償する素子歪補償係数を出力、更新する歪推定更新部1
405と、出力信号を入力し直交復調した帰還ベースバ
ンド信号を出力する直交復調部1406とからなる。
【0096】以上説明した構成で、図14は、図3で説
明した非線形歪補償装置の歪補償演算部301と歪推定
更新部305の前段に信号振幅制限部1407を設けた
ものであり、歪補償演算部1401、増幅部1402、
復調部1403、ベースバンド変調部1404、歪推定
更新部1405、直交復調部1406は図3中の夫々対
応する構成要素と同一である。ここでは、相違点のみに
ついて動作を説明する。入力信号はまず、低遅延振幅制
限部1407に入力される。低遅延振幅制限部1407
は、制御情報に基づき低遅延で入力信号の信号振幅を制
限する。この時、処理の遅延を最小にするため、非線形
なアナログ素子などを用いて信号振幅を制限したり、予
め定められた振幅制限テーブルや振幅制限演算などを用
いてデジタルで処理しても良い。また、振幅制限処理は
入力信号に対してスペクトラム的に或いは変調精度とし
て劣化する要因となるので、この劣化がシステムに対し
て影響のない程度小さくなるように設計しておく。制御
情報には、出力電力情報や、入力電力情報などが含まれ
ており、電力に応じて増幅部1402で生成される歪成
分に応じて振幅制限する信号振幅の量を調整するなどす
るとより高精度で高効率な装置を構成できる。このよう
にして信号振幅を制限した振幅制限入力信号と、それに
対応する振幅制限特性情報を出力する。歪補償演算部1
401は振幅制限入力信号により増幅部1402で発生
する歪成分を推定しその逆特性を加えた素子歪補償信号
を出力する。この素子歪補償信号は増幅部1402によ
り歪が加えられるが、事前に加えられた逆特性により相
殺され、振幅制限入力信号が出力されることになる。こ
の振幅制限入力信号は入力信号を振幅制限した(則ち、
歪んだ)信号となっているが、上述の通り、システムに
対しては影響がないように設定されているため問題はな
い。
【0097】一方、入力信号は復調部1403に入力さ
れ、ここで復調、検波が行われる。これらの結果は、ベ
ースバンド変調部1404に入力され参照ベースバンド
信号となる。この参照ベースバンド信号は信号振幅制限
部1408に入力される。信号振幅制限部1408で
は、制御情報と低遅延信号振幅制限部1407から与え
られる振幅制限特性情報とに基づき、低遅延信号振幅制
限部1407で施された振幅制限処理と同等の処理を行
う。この処理は低遅延信号振幅制限部1407と同じ処
理である必要はなく(特性上等価であればよく)、デジ
タル処理として行うことで、高い精度や柔軟性、安定性
を確保できる。このように処理された信号は、振幅制限
参照信号として歪推定更新部1405へ送出される。
【0098】歪推定更新部1405では、検波情報や振
幅制限参照信号、帰還ベースバンド信号とを用いて増幅
部1402で発生している歪特性を推定し、これに対応
する素子歪補償係数を歪補償演算部1401に出力す
る。この時、帰還ベースバンド信号は歪補償により、入
力信号に振幅制限処理した振幅制限入力信号と等価にな
っており、振幅制限参照信号も入力信号に振幅制限処理
したものであるため、正常な制御が行われることが分か
る。
【0099】一般に、多くの情報が重畳された変調信号
は振幅変動が激しく、所定の出力電力を得るための線形
増幅器へ与える負荷は非常に大きくなる。このような変
調信号は、振幅の大きな信号の発生確率は非常に小さ
い。換言すれば、線形増幅器はほとんど発生しない信号
のために、余分な電力を消費していることになり、振幅
を制限することは電力効率を大きく向上させる。
【0100】本実施の形態で説明した構成により、入力
信号に振幅制限処理を行っても正常に動作する装置を提
供することが可能であり、振幅制限処理は事前に設計可
能でシステムに影響を及ぼさないように為されている。
【0101】このため、単に振幅制限手段を加えるとい
った簡易な構成によって、高い精度と安定性を有し、且
つ電力消費量の少ない装置を提供することができる。
【0102】また、入力歪補償部と振幅制限処理と素子
歪補償部とを組み合わせた構成について、図15を用い
て説明する。図14の前段に入力歪補償部1509を設
けた構成となっており、他は図14と同一である。以
下、相違点のみを述べる。入力歪補償部1509は入力
信号と、それを復調した復調信号とから伝搬歪や回り込
み成分などでなる入力歪成分を検出し、補償した入力歪
補償信号を出力する。入力信号は、まず入力歪補償部1
509に入力され、ここで入力信号と復調信号とから、
その歪成分を検出し、補償を行う。この動作は実施の形
態3で述べたものと同等の動作である。以降の処理は、
図14で説明したものと同一である。このように非線形
歪補償装置を構成することで、伝搬路や回り込みで発生
する入力信号の歪成分を検出、補償することが可能とな
るため、それらの影響を受けることなく高効率で高精度
な装置を提供することが可能となる。
【0103】(実施の形態6)歪補償演算部と増幅部と
を2つ以上設けたことを特徴とする第6の発明について
図11を用いて説明する。
【0104】図11は図4の補償増幅処理系を複数化し
たものであり、ここでは相違点のみを述べる。図11
は、入力信号を周波数に応じて分離した複数のチャネル
信号を出力する分離部1101と、チャネル信号を入力
し歪補償演算された後に増幅された出力チャネル信号を
出力する補償増幅処理部1150と、出力チャネル信号
を合成し出力信号を出力する合成部1104と、復調部
1105からの検波情報やシステム外部からのタイミン
グ情報を入力し、環境適応処理部1151、補償増幅処
理部1150、周波数制御部1111、チャネル選択部
1112に対してタイミング情報を出力するタイミング
制御部1110と、システム外部からの周波数情報や復
調部1105からの検波情報、タイミング制御部111
0からのタイミング情報を入力し、周波数制御情報を出
力する周波数制御部1111と、システム外部からのチ
ャネル情報やタイミング情報を入力し、チャネル選択情
報を出力するチャネル選択部1112と、タイミング情
報、周波数制御情報、チャネル選択情報を基にして、入
力信号と出力信号と補償係数とから歪推定を行い、チャ
ネル選択情報に対応した歪補償演算部1102の推定値
を更新する環境適応処理部1151とからなる。
【0105】なお、補償増幅処理部1150は、歪補償
演算部1102と増幅部1103とで構成されており、
環境適応処理部は、復調部1105と、ベースバンド変
調部1106と、歪推定更新部1107と直交復調部1
108とで構成されており、基本構成は図3と同一であ
る。
【0106】また、分離部1101が入力信号をチャネ
ル信号に分離するとしたが、このチャネルとは便宜上用
いたものであり、歪補償を行う際に周波数帯域を分割し
た最小単位をチャネルとして用いている。ここでのチャ
ネルは、通信システム構成で用いられる周波数的なチャ
ネルとは異なっても構わない。
【0107】次に、この様に構成された非線形歪補償装
置の全体的な動作を説明する。分離部1101では、入
力信号を周波数によって信号を複数チャネル信号に分離
し、各補償増幅処理部1150へ送出する。補償増幅処
理部1150はチャネル信号に対して1つ設けられてお
り、各チャネル信号を線形増幅し出力チャネル信号を出
力する。こうして出力された出力チャネル信号を出力信
号に再度合成し、アンテナ部1109から出力される。
【0108】このように構成することで、各補償増幅処
理部1150で扱う信号帯域を制限することができるた
め、主な歪発生源である増幅部1103での帯域内周波
数特性を均一にすることができる。この結果、歪補償さ
れた出力チャネル信号の品質を高く保つことができるよ
うになる。
【0109】各歪補償演算部1102での歪補償係数
は、増幅部1103の歪特性の変化に応じて、環境適応
処理部1151が適応処理を行いその結果を更新する必
要があるが、この特性は時間的に緩やかに変化するた
め、時分割で補償増幅処理部1150の特性更新を行う
ことが可能である。このため本方式では、従来では各歪
補償演算部1102に対して1つの環境適応処理部11
51を設けていたのに比較して大幅に簡略化が可能とな
る。
【0110】また、分離部1101は周波数によってチ
ャネル分割を行っていたが、時間によってチャネル分割
を行ったり、周波数・時間で分割を行うことも考えられ
る。時間によってチャネル分割を行うことで、増幅部1
103の平均出力電力を抑えることも可能となり、その
負担が小さくなるため寿命を長くすることなどが期待で
きる。
【0111】また、1チャネルに対して1つの補償増幅
処理部1150を設けるとしたが、より多くの補償増幅
処理部1150を設けることで、その処理部に問題が発
生した場合のバックアップとして用いることも可能であ
る。このようにすることで、より安定したシステムを構
築できる。
【0112】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、補償増幅
処理部と環境適応処理部とを分離することで、低遅延・
高性能な歪補償装置を提供する事ができるという効果を
有する。
【0113】第2に、ベースバンド信号で誤差成分を比
較することでより高精度な歪補償効果を得ることができ
るという効果を有する。
【0114】第3に、入力信号を復調し再復調すること
により、遅延分散などの誤差成分のない参照信号を生成
しこれに基づいて歪補償動作を行うことで、より高精度
な歪補償効果を得ることができるという効果を有する。
【0115】第4に、入力信号と復調部の間で発生する
周波数誤差などの誤差要因を除去し、より高精度な補償
効果を得ることができるという効果を有する。
【0116】第5に、電波伝搬途中で発生する、フェー
ジング歪やマルチパス歪などの伝搬歪成分を除去した
後、歪補償動作を行うことで、より安定した補償効果を
得ることができるという効果を有する。
【0117】第6に、出力信号が入力部に漏れ込んでく
る回り込み波成分を除去した後、歪補償動作を行うこと
で、同一周波数での出力を可能にするという効果を有す
る。
【0118】第7に、回り込み波成分と、伝搬歪成分を
除去した後に歪補償動作を行うことで、同一周波数で安
定した歪補償動作を可能にするという効果を有する。
【0119】第8に、復調手段により、入力信号のシン
ボルタイミングなどの基準信号を検出し、それに同期さ
せて歪補償係数を更新することで、高精度な歪補償動作
を可能にするという効果を有する。
【0120】第9に、振幅制限を設けることで、電力効
率の高い歪補償動作を可能にするという効果を有する。
【0121】第10に、増幅手段に入力される信号帯域
を制限することで、より電力効率の高い歪補償動作を可
能にするという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態1における非線形歪補償装置
のブロック図
【図2】本発明実施の形態1における非線形歪補償装置
のブロック図
【図3】本発明実施の形態2における非線形歪補償装置
のブロック図
【図4】本発明実施の形態2における非線形歪補償装置
のブロック図
【図5】本発明実施の形態3における非線形歪補償装置
のブロック図
【図6】本発明実施の形態3における非線形歪補償装置
のブロック図
【図7】本発明実施の形態3における非線形歪補償装置
のブロック図
【図8】本発明実施の形態4における非線形歪補償装置
のブロック図
【図9】本発明実施の形態4における非線形歪補償装置
のブロック図
【図10】本発明実施の形態4における非線形歪補償装
置のブロック図
【図11】本発明実施の形態6における非線形歪補償装
置のブロック図
【図12】本発明実施の形態2における非線形歪補償装
置のブロック説明図
【図13】本発明実施の形態1における歪補償演算部と
歪推定更新部の詳細図
【図14】本発明実施の形態5における非線形歪補償装
置のブロック図
【図15】本発明実施の形態5における非線形歪補償装
置のブロック図
【図16】本発明実施の形態1における非線形歪補償装
置のブロック図
【図17】本発明実施の形態1における歪補償演算部の
詳細図
【図18】(a)本発明の放送形態の概念を説明した説
明図 (b)本発明の中継器および送信装置の概略構成図
【符号の説明】
101、201、301、401、501、503、6
03 歪補償演算部 102、202、302、402、504、604 増
幅部 103、303、403 復調部 104 変調部 105、204、305、405、506、606 歪
推定更新部 106、206、307、408、508、608 ア
ンテナ 203、205、306、406、505、507、6
05、607 直交復調部 304、404 ベースバンド変調部 407 周波数推定制御部 502 伝搬歪推定更新部 550 伝搬歪補償部 551 素子歪補償部 601 回込除去演算部 602 回込推定更新部 650 回込除去部 651 素子歪補償部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高林 真一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松岡 昭彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5J090 AA01 CA21 FA20 HA38 KA03 KA34 KA41 KA53 KA55 MA11 MA14 MA20 SA14 TA01 5J500 AA01 AC21 AF20 AH38 AK03 AK34 AK41 AK53 AK55 AM11 AM14 AM20 AS14 AT01 5K060 BB07 CC04 DD03 HH06 HH09 KK06

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号と歪補償係数を入力し、位相と
    振幅の歪を補償した入力信号を出力する歪補償演算手段
    と、歪補償した入力信号を増幅する増幅手段と、入力信
    号を復調する復調手段と、復調した信号を再度変調する
    変調手段と、増幅した信号の一部を帰還し、その帰還信
    号と再変調した信号とから歪み量を推定し前記歪補償演
    算手段に記憶された歪補償係数を更新する歪推定更新手
    段とを具備する非線形歪補償装置。
  2. 【請求項2】 前記帰還信号をキャリア周波数より低い
    IF周波数に変換する周波数変換部を備え、周波数変換
    部により変換されたIF帯帰還信号を前記歪推定更新手
    段に入力することを特徴とする、請求項1記載の非線形
    歪補償装置。
  3. 【請求項3】 前記歪補償演算手段は、入力信号である
    RF信号をIF信号に変換する第1の周波数変換手段
    と、IF信号を一時保持するバッファ手段と、バッファ
    手段より出力された信号と歪補償係数とから歪補償の演
    算を行う補償手段と、歪補償されたIF信号を再度RF
    信号に変換する第2の周波数変換手段と、前記バッファ
    手段より出力された信号に従って遅延IF信号を出力す
    るタイミングを決定する時間制御手段を具備したことを
    特徴とする請求項1記載の非線形歪補償装置。
  4. 【請求項4】 入力信号と歪補償係数を入力し、位相と
    振幅の歪を補償した入力信号を出力する歪補償演算手段
    と、歪補償した入力信号を増幅する増幅手段と、入力信
    号から入力ベースバンド信号に変換する第1の直交復調
    手段と、増幅した信号の一部を帰還し、その帰還信号か
    ら帰還ベースバンド信号に変換する第2の直交復調手段
    と、入力ベースバンド信号と帰還ベースバンド信号とか
    ら歪み量を推定し前記歪補償演算手段に記憶された歪補
    償係数を更新する歪推定更新手段とを具備した非線形歪
    補償装置。
  5. 【請求項5】 入力信号と歪補償係数を入力し、位相と
    振幅の歪を補償した入力信号を出力する歪補償演算手段
    と、歪補償した入力信号を増幅する増幅手段と、入力信
    号を復調する復調手段と、復調した信号から参照ベース
    バンド信号に再変調するベースバンド変調手段と、増幅
    した信号の一部を帰還し、その帰還信号から帰還ベース
    バンド信号に変換する直交復調手段と、参照ベースバン
    ド信号と帰還ベースバンド信号とから歪み量を推定し前
    記歪補償演算手段に記憶された歪補償係数を更新する歪
    推定更新手段とを具備した非線形歪補償装置。
  6. 【請求項6】 入力信号と歪補償係数を入力し、位相と
    振幅の歪を補償した入力信号を出力する歪補償演算手段
    と、歪補償した入力信号を増幅する増幅手段と、入力信
    号を復調する復調手段と、復調した信号から参照ベース
    バンド信号に再変調するベースバンド変調手段と、増幅
    した信号の一部を帰還し、その帰還信号から帰還ベース
    バンド信号に変換する直交復調手段と、参照ベースバン
    ド信号と帰還ベースバンド信号と周波数誤差情報とから
    歪み量を推定し前記歪補償演算手段に記憶された歪補償
    係数を更新する歪推定更新手段と、復調手段から周波数
    誤差を推定し、復調手段や直交復調手段の周波数を制御
    する周波数推定制御手段とを具備した非線形歪補償装
    置。
  7. 【請求項7】 復調手段が入力信号を復調した上検波
    し、変調手段が検波結果から入力信号の変調方法に従っ
    て変調を行うことを特徴とする、請求項1、5、6のい
    ずれかに記載の非線形歪補償装置。
  8. 【請求項8】 入力信号から伝搬歪を推定しその伝搬歪
    を補償する伝搬歪補償手段と、出力信号を一部帰還した
    帰還信号と伝搬歪を補償した信号とから素子の歪を推定
    し歪を補償した素子歪補償信号を出力する素子歪補償手
    段と、素子歪補償信号を増幅する増幅手段とを具備した
    非線形歪補償装置。
  9. 【請求項9】 入力信号と出力信号の回り込み量を推定
    し回込成分を除去する回込除去手段と、出力信号を一部
    帰還した帰還信号と回込成分を除去した信号とから素子
    の歪を推定し歪を補償した素子歪補償信号を出力する素
    子歪補償手段と、素子歪補償信号を増幅する増幅手段と
    を具備した非線形歪補償装置。
  10. 【請求項10】 入力信号から伝送歪を推定しその伝搬
    歪を補償する伝搬歪補償手段と、入力信号と出力信号の
    回り込み量を推定し回込成分を除去する回込除去手段と
    からなる入力歪補償手段と、出力信号を一部帰還した帰
    還信号と入力歪補償した信号とから素子の歪を推定し歪
    を補償した素子歪補償信号を出力する素子歪補償手段
    と、素子歪補償信号を増幅する増幅手段とを具備した非
    線形歪補償装置。
  11. 【請求項11】 入力信号を直交復調した参照ベースバ
    ンド信号と、出力信号の一部を帰還した帰還信号を直交
    復調した帰還ベースバンド信号とを前記素子歪補償手段
    に出力するベースバンド変調手段を備え、素子の歪を推
    定する事を特徴とした請求項10記載の非線形歪補償装
    置。
  12. 【請求項12】 前記参照ベースバンド信号は、入力信
    号を復調、検波、再度変調して得た信号である事を特徴
    とした請求項11記載の非線形歪補償装置。
  13. 【請求項13】 入力信号を復調し復調信号を出力する
    復調手段と、復調結果と入力信号とから伝搬歪を推定
    し、その歪を補償した伝搬歪補償信号を出力する伝搬歪
    補償手段と、出力信号から一部帰還した帰還信号と復調
    信号と伝搬歪補償信号とから素子の歪を推定し歪を補償
    した素子歪補償信号を出力する素子歪補償手段と、素子
    歪補償信号を増幅する増幅手段とを具備した非線形歪補
    償装置。
  14. 【請求項14】 入力信号を復調し復調信号を出力する
    復調手段と、復調結果と入力信号とから出力信号の回り
    込み量を推定し、回込成分を除去した回込除去信号を出
    力する回込除去手段と、出力信号から一部帰還した帰還
    信号と復調信号と回込除去信号とから素子の歪を推定し
    歪を補償した素子歪補償信号を出力する素子歪補償手段
    と、素子歪補償信号を増幅する増幅手段とを具備した非
    線形歪補償装置。
  15. 【請求項15】 入力信号を復調し復調信号を出力する
    復調手段と、復調結果と入力信号とから伝搬歪や出力信
    号の回り込み量を推定し、伝搬歪補償や回込成分除去を
    行った入力歪補償信号を出力する入力歪補償手段と、出
    力信号から一部帰還した帰還信号と復調信号と入力歪補
    償信号とから素子の歪を推定し歪を補償した素子歪補償
    信号を出力する素子歪補償手段と、素子歪補償信号を増
    幅する増幅手段とを具備した非線形歪補償装置。
  16. 【請求項16】 入力信号を復調し復調信号を出力する
    復調手段と、出力信号から一部帰還した帰還信号を基準
    周波数に従って復調した帰還復調信号と復調信号と入力
    信号とから素子の歪を推定し歪を補償した素子歪補償信
    号を出力する素子歪補償手段と、前記復調手段で与えら
    れた基準時間から素子歪の係数更新タイミングを制御す
    るタイミング制御手段と、入力信号と復調手段との周波
    数誤差を推定し、復調手段や素子歪補償手段の基準周波
    数を制御する周波数制御手段と、素子歪補償信号を増幅
    する増幅手段とを具備した非線形歪補償装置。
  17. 【請求項17】 振幅制限された入力信号と素子歪補償
    係数を入力し、素子歪補償信号を出力する歪補償演算手
    段と、歪補償した素子歪補償信号を増幅する増幅手段
    と、入力信号を復調する復調手段と、復調した信号から
    参照ベースバンド信号に再変調するベースバンド変調手
    段と、入力信号と参照ベースバンド信号との信号振幅を
    制限し振幅制限入力信号と振幅制限参照ベースバンド信
    号とを出力する信号振幅制限手段と、増幅した信号の一
    部を帰還し、その帰還信号から帰還ベースバンド信号に
    変換する直交復調手段と、振幅制限参照ベースバンド信
    号と帰還ベースバンド信号とから歪み量を推定し前記歪
    補償演算手段に記憶された素子歪補償係数を更新する歪
    推定更新手段とを具備した非線形歪補償装置。
  18. 【請求項18】 入力信号を復調し復調信号を出力する
    復調手段と、復調結果と入力信号とから伝搬歪や出力信
    号の回り込み量を推定し、伝搬歪補償や回込成分除去を
    おこなった入力歪補償信号を出力する入力歪補償手段
    と、出力信号から一部帰還した信号を復調し帰還信号を
    出力する直交復調手段と、復調信号から参照信号を生成
    する変調手段と、参照信号の信号振幅や入力歪補償信号
    の信号振幅を制限し振幅制限参照信号や振幅制限入力歪
    補償信号を出力する振幅制限手段と、振幅制限入力歪補
    償信号から対応する素子の歪量を算出しその歪を補償し
    た素子歪補償信号を出力する素子歪補償演算手段と、素
    子歪補償信号を増幅する増幅手段と、振幅制限参照信号
    と帰還信号と素子歪補償演算手段が算出する歪量とから
    再度歪量を推定しその値を更新する素子歪推定更新手段
    とを具備した非線形歪補償装置。
  19. 【請求項19】 入力信号を周波数に応じて2以上の信
    号に分離する分離手段と、分離した信号から歪量を推定
    し補償する歪補償演算手段と、歪補償した信号を増幅す
    る増幅手段と、前記歪補償演算手段と増幅手段とを前記
    分離手段で分離した信号数だけ具備し、各増幅手段から
    出力される信号を合成する合成手段とを具備する事を特
    徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の非線
    形歪補償装置。
  20. 【請求項20】 入力信号を周波数に応じて2以上の信
    号に分離する分離手段と、分離した信号から回り込み量
    や伝搬歪などを推定し補償する入力歪補償手段と、歪量
    を推定し補償する歪補償演算手段と、歪補償した信号を
    増幅する増幅手段と、前記入力歪補償手段と、歪補償演
    算手段と、増幅手段とを前記分離手段で分離した信号数
    だけ具備し、各増幅手段から出力される信号を合成する
    合成手段とを具備する事を特徴とする請求項9乃至請求
    項18のいずれかに記載の非線形歪補償装置。
  21. 【請求項21】 入力信号を時間に応じて2以上の信号
    に分離する分離手段を具備する事を特徴とする請求項1
    9または請求項20記載の非線形歪補償装置。
  22. 【請求項22】 入力信号のうち指定したチャネルの信
    号に対して歪補償演算手段の更新を行うチャネル制御部
    を具備したことを特徴とする請求項19乃至請求項21
    のいずれかに記載の非線形歪補償装置。
  23. 【請求項23】 入力信号のうち指定したチャネルの信
    号に対して入力歪補償演算手段および歪補償演算手段に
    記憶された内容の更新を行うチャネル制御部を具備した
    ことを特徴とする請求項19乃至請求項21のいずれか
    に記載の非線形歪補償装置。
  24. 【請求項24】 請求項1乃至請求項23のいずれかに
    記載の非線形歪補償装置を具備した送信装置。
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