JP2001136033A - フィードフォワード増幅器 - Google Patents

フィードフォワード増幅器

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JP2001136033A
JP2001136033A JP31495299A JP31495299A JP2001136033A JP 2001136033 A JP2001136033 A JP 2001136033A JP 31495299 A JP31495299 A JP 31495299A JP 31495299 A JP31495299 A JP 31495299A JP 2001136033 A JP2001136033 A JP 2001136033A
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output
input
distortion
pilot signal
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Masakazu Nishida
正和 西田
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/32Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion
    • H03F1/3223Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using feed-forward
    • H03F1/3229Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using feed-forward using a loop for error extraction and another loop for error subtraction
    • H03F1/3235Modifications of amplifiers to reduce non-linear distortion using feed-forward using a loop for error extraction and another loop for error subtraction using a pilot signal

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素化された回路構成を有するフィードフォ
ワード増幅器において、パイロット発振の出力端子間及
び検波回路の入力端子間で発生する信号のリークを抑圧
し、理想に近い改善量で歪み信号を除去する。 【解決手段】 歪み検出ループAと歪み除去ループBで
共用するパイロット発振器20の出力切り替え部および
検波回路23の入力切り替え部をそれぞれ多段の切り替
えスイッチまたはアイソレータより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、増幅器において高
周波帯の多周波多重信号を増幅する際に発生する歪みを
抑圧し、主増幅信号のみを出力するためのフィードフォ
ワード増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フィードフォワード増幅器につい
ては、様々な回路構成が提案されるなかでその構成は複
雑なものとなり、それに従ってコストが増加してきた。
従来のフィードフォワード増幅器の一例の回路構成を図
12に示す。
【0003】図12に示すフィードフォワード増幅器
は、歪み検出ループAと歪み除去ループBにより構成さ
れる。歪み検出ループAは、入力端子301からの入力
信号である高周波帯の多周波多重信号を主増幅器304
にて同時増幅し、増幅された入力信号成分を相殺するこ
とにより、主増幅器304における増幅作用によって発
生した非線形歪み信号成分を検出する。歪み除去ループ
Bは、歪み検出ループAにおいて検出した歪み信号成分
を補助増幅器315を用いて増幅した後、当該増幅信号
を、主増幅器304からの歪み信号成分を含む出力信号
と合成させることにより、主増幅器304からの出力信
号に含まれる歪み信号成分を相殺させて、増幅された入
力信号成分のみを出力させる。
【0004】上記の歪み検出ループAは、方向性結合器
319、二分配器302、ベクトル調整器303、主増
幅器304、遅延線306、制御回路309、及び、検
波回路322より成り、さらに、結合器307、及び、
結合器308が歪み除去ループBと共通に設けられてい
る。
【0005】歪み検出ループA側の動作について説明す
る。方向性結合器319において入力端子301に入力
された多周波多重信号に単一周波数のパイロット信号を
合成させ、この合成信号を二分配器302において分配
して出力する。二分配器302の一方の出力は、ベクト
ル調整器303を介して主増幅器304に入力され、主
増幅器304から出力された信号の一部は、二分配器3
02の他方の出力から遅延線306を介して伝送された
信号と結合器308において互いに逆相で合成される。
【0006】この合成信号に含まれるパイロット信号は
検波回路322で検波され、制御回路309では、検波
回路322から出力されたパイロット信号成分のレベル
が最小となるように、ベクトル調整器303における減
衰量と位相量の調整を制御する。従って、制御回路30
9によるベクトル調整器303に対する制御が適切であ
れば、結合器308からは主増幅器304の増幅作用に
よって発生した歪み信号のみが出力されることになる。
【0007】次に、歪み除去ループB側の動作について
説明する。結合器312の一方の入力として、歪み検出
ループAにおいて検出された歪み信号がベクトル調整器
313及び補助増幅器315を介して入力され、また、
他方の入力としては、主増幅器304からの出力信号
が、遅延線311においてベクトル調整器313及び補
助増幅器315での伝搬遅延時間分だけ遅延され、上記
一方の入力と互いに逆相になるように入力される。
【0008】結合器312において合成された信号は、
結合器316でその一部が分岐され検波回路323に出
力される。検波回路323では、入力信号に含まれるパ
イロット信号成分を検波し、制御回路314は、検波回
路323が検波し制御回路314へ出力したパイロット
信号成分のレベルが最小となるように、ベクトル調整器
313における減衰量と位相量の調整を制御する。従っ
て、制御回路314によるベクトル調整器313に対す
る制御が適切であれば、結合器316からは主増幅器3
04で増幅された入力信号成分のみが出力されることに
なる。
【0009】このように、上記従来技術のフィードフォ
ワード増幅器は、その機能を実現させるために、歪み検
出ループAと歪み除去ループBの双方においてパイロッ
ト発振器318、320と制御回路309、314と検
波回路322、323を個々に備えた構成としている。
【0010】しかしながら、このような構成を有するフ
ィードフォワード増幅器は、その回路構成において多数
の部品を要しコストがかかり過ぎるものとされているた
め、これまでに、さらに簡素化された回路構成を有する
フィードフォワード増幅器が種々提案されている。
【0011】他の従来のフィードフォワード増幅器の一
例として、特開平6−244647号公報に開示されて
いるものがある。本従来技術においては、図13に示す
ように、SS−パイロット信号発振器401の出力に切
り替え手段Sを設け、結合器408と結合器409に対
してパイロット信号を切り替えて出力することにより、
歪み検出ループと歪み除去ループの双方でSS−パイロ
ット信号発振器401を共用している。
【0012】また、制御回路407においては、結合器
411の出力と結合器410の出力を入力としており、
結合器411から入力した合成信号に含まれるパイロッ
ト信号成分と、結合器410から入力した合成信号に含
まれるパイロット信号成分をそれぞれ受信して、その受
信レベルが最小となるように、歪検出用ベクトル調整器
404及び歪除去用ベクトル調整器405における振幅
量と位相量の調整をそれぞれ制御している。
【0013】つまり、本従来技術においては、歪み検出
ループと歪み除去ループの双方で、SS−パイロット信
号発振器401と制御回路407を共用しており、図1
2に示したフィードフォワード増幅器と比較して簡素化
された回路構成によりその機能を実現させている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように、図13に
示したような回路構成のフィードフォワード増幅器で
は、歪み検出ループと歪み除去ループの双方でパイロッ
ト信号発振器と制御回路を共用するために、パイロット
信号発振器からのパイロット信号を出力する2つの出力
端子、及び、制御回路が合成信号を入力する2つの入力
端子を備えている。
【0015】パイロット信号発振器の一方の出力端子か
らパイロット信号が出力されると、このパイロット信号
から他方の出力端子にリークした信号が現れ、また、制
御回路の一方の入力端子から合成信号が入力されると、
この合成信号から他方の入力端子にリークした信号が現
れるといった現象が生じる。
【0016】従って、回路上で伝搬される合成信号に
は、本来のパイロット信号成分と同一周波数のリークし
たパイロット信号成分が含まれており、制御回路では、
本来のパイロット信号成分以外にリークしたパイロット
信号成分まで検波し、ベクトル調整器に対する制御を行
うため、その制御には誤差が生じてしまう。
【0017】この点について、図13で説明した従来技
術では、拡散された周波数帯域のSS−パイロット信号
が用いられているため、制御回路407が歪検出用ベク
トル調整器404及び歪除去用ベクトル調整器405に
対して行う制御において、上記2つの出力端子間および
上記2つの入力端子間における信号のリークに起因して
生じる誤差は問題とならない程である。
【0018】しかしながら、図13に示したように、歪
み検出ループと歪み除去ループでパイロット信号発振器
および制御回路を共用する回路構成をもつフィードフォ
ワード増幅器に、図12で説明した従来技術で用いられ
る単一周波数のパイロット信号を適応させた場合には、
SS−パイロット信号を用いた場合と比較して、ベクト
ル調整器における減衰量・位相量の調整に高い誤差が生
じ、歪み信号を除去するための十分な改善量が得ること
ができないといった問題点があるが、従来技術において
は、このような問題点について考慮されていない。
【0019】従って、本発明の目的は、歪み検出ループ
と歪み除去ループでパイロット信号発振器及び制御回路
を共用した簡素化された回路構成を有するフィードフォ
ワード増幅器において、パイロット信号発振器からの2
つの出力間、及び、制御回路への2つの入力間のアイソ
レーションを十分とることによって、それぞれの2出力
間及び2つの入力間における信号のリークを抑制し、歪
み信号を除去するための十分な改善量を得ることができ
るフィードフォワード増幅器を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、多周波入力信号を主増幅
器にて増幅した際に発生する非線形歪み信号成分を検出
する歪み検出ループと、 検出した歪み信号成分を基に主
増幅器にて増幅した多周波入力信号から歪み信号成分を
除去する歪み除去ループとを有するフィードフォワード
増幅器において、歪み検出ループにおける歪み信号成分
の検出動作、及び、歪み除去ループにおける歪み信号成
分の除去動作のために、交互に切り替えてパイロット信
号を出力するパイロット信号発振手段と、歪み検出ルー
プ及び歪み除去ループからの合成信号を交互に切り替え
て入力し、入力した合成信号からパイロット信号成分を
検波する検波手段とを有し、パイロット信号発振手段
は、パイロット信号を歪み検出ループおよび歪み除去ル
ープのいずれか一方に出力するための切り替えを行う出
力切り替え手段を含み、出力切り替え手段が、多段の切
り替えスイッチにより構成され、検波手段は、合成信号
を歪み検出ループ及び歪み除去ループのいずれか一方か
ら入力するための切り替えを行う入力切り替え手段を含
み、入力切り替え手段が、多段の切り替えスイッチによ
り構成されることを特徴とする。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、出力切り替え手段は、パイロット信号を2
つの出力端子のうち何れか一方に接続する第1の切り替
えスイッチと、第1の切り替えスイッチの2つの出力端
子毎に少なくとも一段備えられ、第1の切り替えスイッ
チから出力されたパイロット信号を、後段の切り替えス
イッチの入力およびアースの何れか一方に接続する第2
の切り替えスイッチと、第2の切り替えスイッチの2つ
の出力端子毎に備えられ、第2の切り替えスイッチから
出力されたパイロット信号を、パイロット信号発振手段
の出力端子およびアースの何れか一方に接続する第3の
切り替えスイッチとを有することを特徴とする。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、出力切り替え手段は、2つの出力端子のう
ちの何れか一方にパイロット信号の出力を接続する前段
の切り替えスイッチと、前段の切り替えスイッチの2つ
の出力端子毎に備えられ、前段の切り替えスイッチから
出力されたパイロット信号を、パイロット信号発振手段
の出力端子およびアースの何れか一方に接続する後段の
切り替えスイッチとを有することを特徴とする。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれかに記載の発明において、入力切り替え手段は、
検波手段の2つの入力端子毎に備えられ、入力された信
号を、後段の切り替えスイッチの入力端子およびアース
の何れか一方に接続する第1の切り替えスイッチと、第
1の切り替えスイッチの2つの出力端子毎に少なくとも
一段備えられ、第1の切り替えスイッチから入力された
信号を、後段の切り替えスイッチの入力端子およびアー
スの何れか一方に接続する第2の切り替えスイッチと、
第2の切り替えスイッチの何れか一方の出力を、検波手
段の入力端子に接続する第3の切り替えスイッチとを有
することを特徴とする。
【0024】請求項5記載の発明は、請求項1から4の
いずれかに記載の発明において、入力切り替え手段は、
検波手段の2つの入力端子毎に備えられ、入力された信
号を、後段の切り替えスイッチの入力端子およびアース
の何れか一方に接続する前段の切り替えスイッチと、前
段の切り替えスイッチの後段に備えられ、前段の切り替
えスイッチの何れか一方の出力を、検波手段の入力端子
に接続する第2の切り替えスイッチとを有することを特
徴とする。
【0025】請求項6記載の発明は、多周波入力信号を
主増幅器にて増幅した際に発生する非線形歪み信号成分
を検出する歪み検出ループと、 検出した歪み信号成分を
基に主増幅器にて増幅した多周波入力信号から歪み信号
成分を除去する歪み除去ループとを有するフィードフォ
ワード増幅器において、歪み検出ループにおける歪み信
号成分の検出動作、及び、歪み除去ループにおける歪み
信号成分の除去動作のために、交互に切り替えてパイロ
ット信号を出力するパイロット信号発振手段と、歪み検
出ループ及び歪み除去ループからの合成信号を交互に切
り替えて入力し、入力した合成信号からパイロット信号
成分を検波する検波手段とを有し、パイロット信号発振
手段は、パイロット信号を歪み検出ループおよび歪み除
去ループのいずれか一方に出力するための切り替えを行
う出力切り替え手段を含み、出力切り替え手段が、パイ
ロット信号発振手段の2つの出力端子毎に備えられ、2
つの出力端子間のアイソレーションをとるアイソレータ
と、アイソレータの前段に備えられ、アイソレータのい
ずれか一方にパイロット信号の出力を接続する切り替え
スイッチとを有して構成され、検波手段は、合成信号を
歪み検出ループ及び歪み除去ループのいずれか一方から
入力するための切り替えを行う入力切り替え手段を含
み、入力切り替え手段が、検波手段の2つの入力端子ご
とに備えられ、2つの入力端子間のアイソレーションを
とるアイソレータと、アイソレータの後段に備えられ、
アイソレータの何れか一方の出力を検波手段の入力端子
に接続する切り替えスイッチとを有して構成されること
を特徴とする。
【0026】請求項7記載の発明は、請求項1から6の
いずれかに記載の発明において、フィードフォワード増
幅器は、入力された多周波多重信号と、パイロット信号
発振手段から出力切り替え手段の一方の出力端子を介し
て出力されたパイロット信号とを合成する方向性結合器
と、合成信号を分配して2出力とする二分配器と、二分
配器からの一方の出力信号が入力され、入力信号の位相
量と減衰量とを調整する第1のベクトル調整器と、第1
のベクトル調整器からの出力信号を増幅する主増幅器
と、主増幅器からの増幅信号の一部を分岐して出力する
第1の結合器と、二分配器からの他方の出力信号の伝搬
を、主増幅器及び第1のベクトル調整器における信号の
伝搬時間分遅延させる第1の遅延線と、遅延されて入力
された信号と、第1の結合器から入力された信号とを逆
相で合成する第2の結合器と、第2の結合器からの合成
信号の一部を分岐して出力する第3の結合器と、第3の
結合器からの出力信号は入力切り替え部の一方の入力端
子から入力され、入力信号から検波手段が検波したパイ
ロット信号成分のレベルが最小になるように、第1のベ
クトル調整器における位相量と減衰量の調整を制御する
制御回路と、制御回路による第1のベクトル調整器に対
する制御がなされた後、パイロット信号発振手段から出
力切り替え手段の他方の出力端子を介して出力されたパ
イロット信号と、第1のベクトル調整器3からの出力信
号とを合成する第4の結合器と、第4の結合器からの合
成信号が主増幅器にて増幅され、増幅された信号の一部
と、遅延線において遅延されて入力された信号との第2
の結合器における合成信号が入力され、入力信号の減衰
量と位相量とを調整する第2のベクトル調整器と、第2
のベクトル調整器からの出力信号を増幅する補助増幅器
と、第4の結合器においてパイロット信号が合成され、
主増幅器から出力された信号の伝搬を、第2のベクトル
調整器及び補助増幅器における信号の伝搬時間分遅延す
る第2の遅延線と、遅延されて入力された信号と、補助
増幅器から入力された信号とを逆相で合成し、合成信号
を出力端子へ出力する第5の結合器と、出力端子へ出力
される信号の一部を分岐して出力する第6の結合器とを
有し、入力切り替え手段は、第6の結合器からの出力信
号を他方の入力端子から入力し、制御回路は、他方の入
力端子に入力された信号から検波手段が検波したパイロ
ット信号成分のレベルが最小となるように、第2ベクト
ル調整器における減衰量と位相量との調整を制御するこ
とを特徴とする。
【0027】請求項8記載の発明は、請求項1から7の
いずれかに記載の発明において、切り替えスイッチが、
トランスファースイッチで構成されることを特徴とす
る。
【0028】請求項9記載の発明は、請求項1から8の
いずれかに記載の発明において、パイロット信号発振手
段から出力されるパイロット信号の周波数を2GHz近
傍としたことを特徴とする。
【0029】請求項10記載の発明は、請求項1から9
のいずれかに記載の発明において、パイロット信号が、
単一の周波数をもった信号であることを特徴とする請求
項1から9のいずれかに記載のフィードフォワード増幅
器。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、 本発明の実施形態を添付図
面を参照しながら詳細に説明する。
【0031】図1は、本発明の実施形態におけるフィー
ドフォワード増幅器の構成を示したブロック図である。
同図のフィードフォワード増幅器は、図12に示した従
来のフィードフォワード増幅器と同様に、歪み検出ルー
プAと歪み除去ループBより構成される。歪み検出ルー
プAは、入力端子1からの入力信号である高周波帯の多
周波多重信号を主増幅器4にて同時増幅し、増幅された
入力信号成分を相殺することにより、主増幅器4におけ
る増幅作用によって発生した非線形歪み信号成分を検出
する。歪み除去ループBは、歪み検出ループAにおいて
検出した歪み信号成分を補助増幅器15を用いて増幅し
た後、主増幅信号を、主増幅器4から出力信号に含まれ
る歪み信号成分を相殺させて、増幅された入力信号成分
のみを出力させる。
【0032】上記の歪み検出ループAは、信号の分離ま
たは結合を行う方向性結合器19、二分配器2、ベクト
ル調整器3、主増幅器4、及び、信号を遅延させる遅延
線6より成り、さらに、結合器7、結合器8、結合器1
0、パイロット発振器20、検波回路23、及び、制御
回路14がそれぞれ歪み除去ループBと共通に設けられ
ている。
【0033】歪み除去ループBは、遅延線11、結合器
12、結合器16、ベクトル調整器13、補助増幅器1
5、及び、前述の歪み検出ループAと共通の各回路部
(結合器7、結合器8、結合器10、制御回路14、パ
イロット発振器20、及び、検波回路23)より構成さ
れる。
【0034】図2は、本発明の一実施形態におけるパイ
ロット発振器20の構成の詳細を示したブロック図であ
る。発振器の共振部分が水晶で構成される水晶発振器T
CXO37からは約10MHzのクロック信号が出力さ
れ、増幅器AMP38、40で増幅されてPLL回路3
1に入力される。ここでTCXO37から出力されるク
ロック信号は周波数が安定した信号であり、PLL回路
31では、この入力信号を分周(1/n n:整数)し
て、分周した信号と電圧制御発振器VCO28からの出
力とを比較している。
【0035】ここで、VCO28は外部からの制御電圧
により出力クロック信号の周波数を可変させる発振器で
ある。また、図中のLPF30は低域通過フィルタであ
り、LPF30の乗数によって、VCO28からの出力
信号のPLL回路31とLPF30とのループバンドを
決定している。PLL回路31は、上述したように、V
CO28からの出力信号とTCXO37からの出力信号
を分周したものとを比較し、その比較結果に基づいてV
CO28に外部制御電圧を出力することにより、VCO
28では、安定した周波数、例えば2070MHzの信
号を出力することができる。
【0036】VCO28からの出力信号は、パイロット
発振器20からの出力パイロット信号を、出力端子10
1又は102から出力するが、出力端子101又は出力
端子102の何れからパイロット信号を出力するかにつ
いては、制御回路14によるSW32、33、35内の
接続の切り替え制御によって選択される。
【0037】出力端子101から出力されたパイロット
信号は、方向性結合器19に入力され、出力端子102
から出力されたパイロット信号は結合器21に入力され
る。また、パイロット発振器20では、図2に示される
ように、各々のパイロット信号を出力するその前段にお
いて、方向性結合器19及び結合器21にはそれぞれ必
要な入力レベルがあるため、それぞれに対して出力する
際にパイロット信号を適当なレベルに合わせるATT3
4、ATT36が備えてある。
【0038】さらに、パイロット発振器20は出力端子
103を備えており、TCXO37から出力されたクロ
ック信号は、AMP38からAMP39にも出力され、
AMP39で増幅されて出力端子103から出力された
クロック信号は、図3に示す検波回路23の入力端子2
03に入力され、PLL回路43における入力クロック
信号となる。
【0039】このように、図2に示したパイロット発振
器20は、その構成において切り替えスイッチSWを2
段構成とすることによって、出力端子101、102間
でアイソレーションをとっている。また、本発明におけ
るパイロット発振器20は、他の実施形態として、図5
(a)に示すように、さらに多段(ここでは3段)の切
り替えスイッチSW56〜59の構成、または、図6
(a)に示すように、図2のSW33、35の代りにア
イソレータ64、65を設けた構成としてもよく、切り
替えスイッチを多段に設ける場合においては、切り替え
スイッチの段数を多く設ける程にパイロット発振器20
の出力端子101、102間のアイソレーションをさら
にとることができる。
【0040】図3は、本発明の一実施形態における検波
回路23の構成の詳細を示したブロック図である。図2
に示したパイロット発振器20の出力端子103から出
力されたクロック信号は、検波器23の入力端子203
を介してPLL回路43に入力されここで分周される。
【0041】また、PLL回路43は、VCO41から
の出力信号を他方の入力端子から入力しており、入力し
たクロック信号を分周しVCO41から入力した信号と
比較し、その結果に基づいてVCO41へ外部制御電圧
を出力する。これにより、VCO41からは安定した周
波数例えば2059.3MHzのLO信号が周波数変調
器であるMIX50に出力される。図中のLPF42は
低域通過フィルタであり、LPF42の乗数によって、
VCO41からの出力信号のPLL回路43とLPF4
2とのループバンドを決定している。
【0042】さらに、検波回路23には入力端子20
1、202が備えられており、図1の結合器10から出
力された信号は入力端子201に入力され、結合器16
から出力された信号は入力端子202に入力される。入
力端子201、202から入力されたそれぞれの信号
は、検波器23に入力するためにATT46、44にお
いて適当なレベルに合わせられ、その後、帯域阻止フィ
ルタBEF49に入力される。
【0043】BEF49には、入力端子201又は20
2から入力した信号が入力されるが、入力端子101又
は入力端子102の何れから信号を入力するかについて
は、制御回路14によるSW45、47、48内の接続
の切り替え制御によって選択される。BEF49から出
力された信号は、RF信号としてMIX50に入力され
る。
【0044】ここで、BEF49は、検波回路23が入
力した信号のうち、パイロット信号がもつ所定の周波数
帯域以外の信号は除去し、パイロット信号のみを後段の
MIX50にRF信号として出力する。例えば、パイロ
ット信号の周波数を2070MHzとし、入力端子1か
ら入力された入力信号及び主増幅器4による増幅作用に
よって発生した歪み信号が2110〜2130MHzの
周波数帯域にあったとすると、BEF49では、207
0MHz付近の周波数をもった信号、ここでは、パイロ
ット信号のみが通過してMIX50にRF信号として出
力され、2110〜2130MHzの周波数をもつ入力
信号及び歪み信号はここで除去される。
【0045】MIX50は周波数変調器であり、LO信
号(ここでは、2059.3MHz)が入力されている
ところに、RF信号(ここでは、2070MHz)が入
力されると、LO信号とRF信号との差分周波数をもっ
たIF信号(ここでは、10.7MHz)が出力され
る。MIX50から出力されたIF信号はAMP51で
増幅され、後段の制御回路14における処理に適応する
よう帯域通過フィルタBPF52にて所定の周波数帯域
(ここでは、10.7MHz近傍)をもった信号のみが
通過される。
【0046】帯域通過フィルタBPF52を通過した信
号は、AMP53で増幅された後、検波回路54でDC
変換されてAMP55に出力される。AMP55で増幅
されて出力された信号は、出力端子204から図1に示
した制御回路14に出力される。制御回路14は、上述
の動作によって検波回路23から入力したパイロット信
号のレベルが最小となるように、ベクトル調整器3及び
ベクトル調整器13における減衰量及び位相量の調整を
制御する。
【0047】このように検波回路23においても、入力
端子201、202から信号を入力する際に、多段(こ
こでは2段)の切り替えスイッチを介することによっ
て、入力端子201と入力端子202間でアイソレーシ
ョンをとっている。また、本発明における検波回路23
の他の実施形態として、図5(b)に示すように、さら
に多段(ここでは3段)の切り替えスイッチSW60〜
63の構成、または、図6(b)に示すように、図3の
SW45、47の代りにアイソレータ66、67を設け
た構成としてもよく、切り替えスイッチを多段に設ける
場合においては、切り替えスイッチの段数を多く設ける
程に検波回路23の入力端子201、202間のアイソ
レーションをさらにとることができる。
【0048】次に、本実施形態におけるフィードフォワ
ード増幅器の動作の概略について説明する。図1の入力
端子1に入力された高周波帯の多周波多重信号は、方向
性結合器19にてパイロット発振器20の図2に示した
出力端子101から出力されたパイロット信号と合成さ
れた後、当合成信号は二分配器2で分配されて出力され
る。
【0049】二分配器2からの一方の出力信号は、ベク
トル調整器3を介して主増幅器4に入力される。主増幅
器4は入力信号を増幅して出力するが、増幅作用の際に
歪みが発生した場合には、出力信号には増幅した入力信
号成分(以下、単に入力信号成分という)以外に歪み信
号成分が付加されている。この入力信号成分と歪み信号
成分より成る信号は、結合器7においてその一部が分離
され結合器8へ出力される。
【0050】一方で、二分配器2からの他方の出力信号
は、遅延線6を介して結合器8に入力されるが、結合器
7から入力される信号と逆相で入力されるように、遅延
線6において遅延されている。ここで、二分配器2の他
方の出力端から結合器8までの構成要素は遅延線6のみ
であり、遅延線6で発生する歪みは無視することができ
る。このように結合器8で合成された信号は、結合器1
0においてその一部が分離されて検波回路23に入力さ
れる。
【0051】検波回路23では、上記合成信号を入力端
子201から入力し、合成信号に含まれるパイロット信
号を検波して制御回路14に供給する。制御回路14
は、検波回路23から入力したパイロット信号のレベル
が最小となるようにベクトル調整器3における減衰量と
位相量の調整を制御する。よって、上記の歪み検出ルー
プAの動作が適切であれば、結合器8からは、主増幅器
4の増幅作用によって発生した歪み信号成分のみが出力
される。
【0052】次に、歪み除去ループBにおける動作につ
いて説明する。このとき、パイロット発振器20の出力
は出力端子102に、また、検波回路23の入力は入力
端子202に切り替えられている。
【0053】パイロット発振器20の出力が出力端子1
02に切り替えられているため、適切に減衰量と位相量
の調整がなされたベクトル調整器3からの出力信号にパ
イロット信号が結合器21で合成される。当該合成信号
と遅延線6を介して入力された信号とが結合器8におい
て互いに逆相で合成されると、歪み信号成分とパイロッ
ト信号成分より成る信号が結合器8からベクトル調整器
13へ出力される。ベクトル調整器13へ入力された歪
み信号とパイロット信号成分より成る信号は、ここで減
衰量と位相量が調整された後補助増幅器15に出力さ
れ、補助増幅器15において所定量増幅された信号が結
合器12に出力される。
【0054】一方で、主増幅器4から出力された入力信
号成分、歪み信号成分及びパイロット信号成分より成る
信号は、遅延線11を介して結合器12に入力される
が、結合器12に入力される信号と逆相で入力されるよ
うに、遅延線11において遅延している。
【0055】このように結合器12で合成された信号
は、結合器16においてその一部が分離されて検波回路
23に入力される。検波回路23は、入力端子202か
ら入力信号成分、歪み信号成分及びパイロット信号成分
より成る信号を同時検波して、入力信号中のパイロット
信号成分を抽出して出力端子204から制御回路14へ
出力する。制御回路14では、検波回路23から入力し
たパイロット信号成分のレベルが最小となるようにベク
トル調整器13における減衰量と位相量の調整を制御す
る。
【0056】このように、制御回路14により入力され
たパイロット信号成分のレベルが最小となるようにベク
トル調整器13に対する制御が行われ、補助増幅器15
を介して出力された信号が、結合器12において遅延線
11を伝搬してきた信号と互いに逆相で合成されること
により、出力端子17からは、パイロット信号成分が最
小となった信号、つまり、歪み信号成分が最小とされた
増幅信号が出力される。
【0057】以上説明した歪み検出ループA及び歪み除
去ループBの動作において、本発明では、パイロット発
振器20は出力端子101、102間におけるパイロッ
ト信号の出力の切り替え、また、検波回路23において
は入力端子201、202間における合成信号の入力の
切り替えを所定のタイミングで行うことにより、双方の
ループでパイロット発振器20及び検波回路23を共用
している。
【0058】パイロット発振器20における出力の切り
替え、及び、検波回路23における入力の切り替え動作
については、制御回路14からそれぞれに対して出力さ
れる図4に示した同位相の制御信号により制御され、パ
イロット発振器20及び検波回路23では切り替え動作
が時分割に行われる。
【0059】即ち、パイロット発振器20の出力端子1
01、102間及び検波回路23の入力端子201、2
02間においては、パイロット発振器20の出力が出力
端子101側に切り替えられると共に、検波回路23の
入力が入力端子201側に切り替えられる動作と、パイ
ロット発振器20の出力が出力端子102側に切り替え
られると共に、検波回路23の入力が入力端子202側
に切り替えられる動作とを時分割に交互に行っている。
【0060】次に、図2及び図3を参照しながら、パイ
ロット発振器20における出力の切り替え動作、及び、
検波回路23における入力の切り替え動作について説明
する。パイロット発振器20においては、パイロット信
号を出力端子101から出力するときは、図2に示され
るように、制御回路14の制御によって、SW32はS
W33側に接続するように切り替えられ、SW33は出
力端子101側に接続するように切り替えられ、SW3
5においてはアースに接続するように切り替えられる。
【0061】一方で、パイロット信号を出力端子102
から出力するときは、制御回路14の制御によって、S
W32はSW35側に接続するように切り替えられ、S
W35は出力端子102側に接続するように切り替えら
れ、SW33においてはアースに接続するように切り替
えられる。
【0062】検波回路23においては、入力信号成分、
歪み信号成分及びパイロット信号成分より成る信号が入
力端子201から入力されるときは、図3に示されるよ
うに、制御回路14の制御によって、SW47はSW4
8側に接続するように切り替えられ、SW48はSW4
7側に接続するように切り替えられ、SW45において
はアースに接続するように切り替えられる。
【0063】一方で、入力信号成分、歪み信号成分及び
パイロット信号成分より成る信号が入力端子202から
入力されるときは、制御回路14の制御によって、SW
45はSW48側に接続するように切り替えられ、SW
48はSW45側に接続するように切り替えられ、SW
47においてはアースに接続するように切り替えられ
る。
【0064】次に、本発明の実施形態におけるフィード
フォワード増幅器の動作例について図7〜図10を参照
しながら具体的に説明する。
【0065】出力端子101、102から出力されるパ
イロット信号は、ATT34、35で適当なレベルに合
わせられて出力されるが、本実施形態においては、出力
端子101から出力されるパイロット信号のレベルを−
20dBm、出力端子102から出力されるパイロット
信号のレベルを−30dBmとする。
【0066】また、方向性結合器19、結合器7,8,
10,16,21におけるロス量については、方向性結
合器19においては30dB、結合器7においては30
dB、結合器8においては20dB、結合器10におい
ては20dB、結合器16においては30dB,結合器
21においては20dBであるとし、主増幅器4のゲイ
ンを50dB、補助増幅器15のゲインを50dBであ
るとする。
【0067】まず、歪み検出ループA側の動作について
説明する。入力端子1から入力された例えば図7の
(1)に示した−13.5dBmの入力信号と、パイロ
ット発振器20から出力された(2)に示す−20dB
mのパイロット信号が方向性結合器19において合成さ
れ、方向性結合器19からは、−13.5dBmの入力
信号成分と−50dBmのパイロット信号成分より成る
信号(3)が二分配器2に出力される。
【0068】二分配器2からは、(4)、(5)に示す
ように−16.5dBmの入力信号成分と−53dBm
のパイロット信号成分より成る信号が、ベクトル調整器
3側、遅延線6側へそれぞれ出力され、ベクトル調整器
3側へ出力された信号(4)は、ベクトル調整器3を介
して主増幅器4へ出力される。
【0069】ここで、本実施形態においては、パイロッ
ト発振器20の出力切り替え手段を2段の切り替えスイ
ッチ(例えば、トランスファースイッチ)で構成してい
るため、パイロット発振器20から出力されるパイロッ
ト信号が2GHz程度の信号であるとすると、出力端子
101、102間では60dBのアイソレーションをと
ることができる。従って、歪み検出ループAにおける動
作では、パイロット発振器20の出力は出力端子101
側、即ち、方向性結合器19側に接続されているが、こ
のとき、出力端子102には−80dBmのパイロット
信号(6)がリークすることになる。
【0070】尚、このようにリークしてくるパイロット
信号成分と本来のパイロット信号成分との周波数は同じ
であるが、図7〜図10においては、本来のパイロット
信号成分とリークしたパイロット信号成分を実線と破線
でそれぞれずらして示してある。
【0071】結合器21においては、(4)に示した信
号と(6)に示した信号とが合成されて、(7)に示す
ように、−16.5dBmの入力信号成分、−53dB
mのパイロット信号成分、及び、−100dBmのリー
クしたパイロット信号成分より成る信号が主増幅器4に
入力される。
【0072】主増幅器4に入力された(7)に示した信
号は増幅されて、+33.5dBmの入力信号成分、−
3dBmのパイロット信号成分、及び、−50dBmの
リークしたパイロット信号成分と、さらに、主増幅器4
の増幅作用によって発生した−6.5dBmの歪み信号
成分より成る信号(8)となり、主増幅器4から出力さ
れる。ここで、主増幅器4における歪みは40dBとし
ている。
【0073】主増幅器4からの出力信号(8)は、結合
器7においてその一部が分岐される。ここで分岐された
信号は、(9)に示したように、+3.5dBmの入力
信号成分、−33dBmのパイロット信号成分、−80
dBmのリークしたパイロット信号成分、及び、−3
6.5dBmの歪み信号成分より成る信号となる。
【0074】結合器7から出力された信号は結合器8に
入力される。結合器8に入力される信号は、(10)に
示したように、−16.5dBmの入力信号成分、−5
3dBmのパイロット信号成分、−100dBmのリー
クしたパイロット信号成分、及び、−56.5dBmの
歪み信号成分より成る信号となる。
【0075】一方で、結合器8には、二分配器2から遅
延線6を介して(5)に示した信号が入力され、結合器
8において(5)に示した信号と(10)に示した信号
とが合成される。この合成によって(5)、(10)の
信号が有する入力信号成分とパイロット信号成分が相殺
されて、結合器8からは、(11)に示すように、−5
6.5dBmの歪み信号成分と−100dBmのリーク
したパイロット信号成分より成る信号が出力される。
【0076】結合器8から出力された信号(11)は、
結合器10に入力されてその一部が分岐されて検波回路
23に入力される。検波回路23に入力される信号は、
(12)に示すように、−76.5dBmの歪み信号成
分と、−120dBmのリークしたパイロット信号成分
より成る信号となる。
【0077】リークしたパイロット信号成分は、パイロ
ット信号成分と同一の周波数をもった信号であるため、
検波回路23は、(12)に示した信号のうち−120
dBmのリークしたパイロット信号も検波してしまう。
本来、制御回路14では、パイロット信号成分が最小と
なるようにベクトル調整器3に対して制御を行うが、検
波回路23ではリークしたパイロット信号成分まで検波
してしまうので、制御回路14は、リークしたパイロッ
ト信号成分まで最小となるように、さらにベクトル調整
器3を制御してしまうため誤差が発生してしまう。
【0078】リークしたパイロット信号成分は、図7等
に示したように、本来のパイロット信号成分に比べて4
7dB低いレベルの信号であり、本来のパイロット信号
成分の大きさを1とすると、リークしたパイロット信号
成分の大きさは1.995×10-5となる。従って、ベ
クトル調整器3における減衰量の調整に0.00017
dBの誤差が生じることになる。
【0079】尚、ここでは説明の簡易化のため、振幅誤
差と、振幅誤差に対応する改善量について説明するもの
とし、また、誤差(振幅誤差)と改善量の算出方法につ
いての説明は省略する。
【0080】次に、歪み除去ループB側の動作について
説明する。歪み除去ループBにおける動作では、パイロ
ット発振器20の出力は出力端子102側、即ち、結合
器21側に接続されており、出力端子102からは、A
TT36にてレベルが−30dBmに合わせられたパイ
ロット信号が出力される。また、このとき出力端子10
1には−90dBmのパイロット信号がリークすること
になる。
【0081】従って、主増幅器4から出力される信号
は、0dBmのパイロット信号成分の他に、入力信号成
分、リークしたパイロット信号成分、及び歪み信号成分
が出力されるが、パイロット信号成分以外のこれらの信
号成分のレベルは、ベクトル調整器3による減衰量と位
相量の調整によって異なり、ここでは、(13)に示す
ように、入力信号成分のレベルを+33.5dBm、リ
ークしたパイロット信号成分のレベルを−73dBm、
歪み信号成分のレベルを−6.5dBmとする。
【0082】主増幅器4から出力された(13)の信号
は、遅延線11側に出力される他に、結合器7にてその
一部が分岐されて、遅延線6を介して入力された信号と
結合器8において逆相で合成される。当該合成信号は、
ベクトル調整器13でその減衰量と位相量が調整されて
補助増幅器15に出力される。補助増幅器15に出力さ
れる各信号成分のレベルは、ベクトル調整器13におけ
る減衰量と位相量の制御によって異なるが、ここでは、
(14)に示したように、−50dBmのパイロット信
号成分、−123dBmのリークしたパイロット信号成
分、及び、−56.5dBmの歪み信号成分より成る信
号が、補助増幅器15に入力されるものとする。
【0083】補助増幅器15に入力された信号(14)
は、ここで増幅されて結合器12へ出力される。補助増
幅器15から出力される信号は、(15)に示す0dB
mのパイロット信号成分、−73dBmのリークしたパ
イロット信号成分、及び、−6.5dBmの歪み信号成
分より成る信号となる。
【0084】補助増幅器15から出力された信号(1
5)は、結合器12において、遅延線11を経て入力さ
れた信号(13)と逆相で合成される。結合器12にお
いて合成され出力される信号は、(16)に示すよう
に、+33.5dBmの入力信号成分とリークしたパイ
ロット信号成分より成る信号となる。
【0085】ここで、ベクトル調整器3、ベクトル調整
器13は、歪み検出ループA、歪み除去ループBの動作
においてパイロット信号成分を相殺するために、それぞ
れ減衰量と位相量の調整が異なる。リークしたパイロッ
ト信号成分のレベルについては、ベクトル調整器3とベ
クトル調整器13間において、パイロット信号成分を消
すためにどのように減衰量と位相量を調整するかによっ
て、そのレベルは変化する。本実施形態において想定し
うるリークしたパイロット信号成分のレベルの最大値は
−70dBmとなる。
【0086】(16)に示した信号は、結合器16にお
いてその一部が分岐されて検波回路23に入力される。
結合器16から検波回路23に入力される信号は、(1
7)に示すように、+3.5dBmの入力信号成分、最
大−100dBmのリークしたパイロット信号成分より
成る信号となる。
【0087】ここで、リークしたパイロット信号成分
は、本来のパイロット信号成分に比べて73dB低いレ
ベルの信号となるため、本来のパイロット信号成分の大
きさを1とすると、リークしたパイロット信号成分の大
きさは5.0×10-8となる。従って、ベクトル調整器
3における減衰量の調整に4.4×10-7dBの誤差が
生じることになる。
【0088】以上、パイロット発振器20の出力切り替
え手段が多段の切り替えスイッチによって構成されてい
る場合に、歪み検出ループA及び歪み除去ループBのそ
れぞれの動作において発生する誤差について説明したも
のであるが、本発明は、検波回路23の入力切り替え手
段も多段の切り替えスイッチによって構成されている。
以下、検波回路23の入力切り替え手段が例えば2段の
切り替えスイッチによって構成されている場合に、歪み
検出ループA及び歪み除去ループBにおけるそれぞれの
動作で発生する誤差、及び、改善量について説明する。
【0089】まず、歪み検出ループAにおける動作につ
いては、遅延線11を介して伝搬された(8)に示した
信号と、ベクトル調整器13から出力された(15)に
示した信号とが、結合器12において合成されるが、こ
こで、(15)に示した信号成分のうちリークしたパイ
ロット信号成分は、パイロット発振器20の出力切り替
え手段を多段の切り替えスイッチによって構成した場合
に、歪み検出ループAの動作において発生する誤差につ
いて既に考慮されたものであるため、この信号成分は無
視するものとする。
【0090】従って、ここでは、結合器12から結合器
16へ出力される信号は、(18)に示すように、+3
3.5dBmの入力信号成分と−50dBmのリークし
たパイロット信号成分より成る信号となる。(18)に
示した信号は、結合器16においてその一部が分岐され
てベクトル調整器23へ出力される。結合器16から出
力される信号は、(19)に示すように、+3.5dB
mの入力信号成分と−80dBmのリークしたパイロッ
ト信号成分となる。
【0091】結合器16から出力された(19)に示し
た信号は、入力端子202からベクトル調整器13に入
力されるが、ここで、検波回路23の入力切り替え手段
が2段の切り替えスイッチによって構成されているた
め、2GHz程の信号に対しては入力端子201、20
2間において60dBのアイソレーションをとることが
でき、入力端子201には、(19)に示したそれぞれ
の信号成分が60dBレベル低くなった信号がリークす
る。入力端子201にリークする信号は、(20)に示
すように、−56.5dBmの入力信号成分と−140
dBmのリークしたパイロット信号成分より成り、この
信号が(12)に示した信号に加わって入力端子201
へ入力される。
【0092】ここで、リークしたパイロット信号成分
は、本来のパイロット信号成分に比べて67dB低いレ
ベルの信号となるため、このリークしたパイロット信号
成分によって発生する誤差は無視することができる。
【0093】次に、歪み除去ループBにおける動作につ
いては、結合器16からはベクトル調整器23へ(1
7)に示した信号が出力されるが、(17)に示した信
号成分のうちリークしたパイロット信号成分は、パイロ
ット発振器20の出力切り替え手段を多段の切り替えス
イッチによって構成した場合に、歪み除去ループBの動
作において発生する誤差について既に考慮されたもので
あるため、この信号成分は無視するものとする。
【0094】従って、結合器16からベクトル調整器2
3へ出力される信号は、(21)に示すように、+3.
5dBmの入力信号成分のみにより成る信号とする。
(21)に示した信号は、入力端子202から検波回路
23に入力されるが、他方の入力端子201には(1
2)に示した信号が入力されているため、入力端子20
2には、(12)に示したそれぞれの信号成分が60d
Bレベル低くなった信号がリークする。
【0095】よって、入力端子202から検波回路23
に入力される信号は、(22)に示すように、+3.5
dBmの入力信号成分、−180dBmのリークしたパ
イロット信号成分、及び、−136.5dBmの歪み信
号成分より成る信号となる。
【0096】リークしたパイロット信号成分は、本来の
パイロット信号成分に比べて163dB低いレベルの信
号となるため、歪み除去ループBにおける動作において
も、このリークしたパイロット信号成分により発生する
誤差は無視することができる。
【0097】ここで、主増幅器4において生じる歪みを
最も高く想定すると30〜35dB程であるが、主増幅
器4の周波数特性、ベクトル調整器3、13の調整感
度、検波回路23の検波感度等に起因して生じる誤差に
よって改善量が低下することも考慮しなければならな
い。
【0098】図11は、誤差と改善量との関係を示した
図である。図11を参照すると、主増幅器4において生
じる歪み、また、主増幅器4における周波数特性、ベク
トル調整器3、13の調整感度、及び、検波回路23の
検波感度等に起因して発生する誤差による改善量の低下
から、回路全体における誤差は、0.1dB以下が好ま
しい。本実施形態においては、歪み検出ループAと歪み
除去ループBにおいてリークしたパイロット信号成分の
ために生じる誤差の合計が約0.00017dBである
ため回路全体としての誤差を十分に抑えことができる。
【0099】実際に、改善量について算出すると、歪み
検出ループAで得られる改善量は94dBであり、ま
た、歪み除去ループBにおいて得られる改善量146d
Bであるため、回路全体で発生する歪みを理想的に除去
することができる。
【0100】これに対し、パイロット発振器20の出力
切り替え手段、及び、検波回路23の入力切り替え手段
がそれぞれ1段の切り替えスイッチにより構成され、他
の構成及び条件が同一である場合に、歪み検出ループA
及び歪み除去ループBにおけるそれぞれの動作で発生す
る誤差、及び、改善量について説明する。
【0101】パイロット発振器20の出力切り替え手段
が1段の切り替えスイッチにより構成されるとき、2G
Hzの信号に対しては、出力端子101、102間のア
イソレーションは30dB程しかとれず、図7から図9
に示したリークしたパイロット信号成分は全て30dB
高いレベルとなる。
【0102】つまり、本来のパイロット信号成分に比べ
て、(1)から(12)に示したリークしたパイロット
信号成分は17dB低い信号であるため、歪み検出ルー
プAの動作において発生する誤差は0.17506dB
となり、また、(13)から(17)に示したリークし
たパイロット信号成分は、本来のパイロット信号成分よ
43dB低い信号であるため、歪み除去ループBの動作
において発生する誤差は0.00044dBとなる。
【0103】また、検波回路23の入力切り替え手段が
1段の切り替えスイッチにより構成されるとき、入力端
子201、202間のアイソレーションも30dB程と
なり、図10に示したリークしたパイロット信号成分は
全て60dB高いレベルとなる。
【0104】つまり、本来のパイロット信号成分に比べ
て、(18)から(21)に示したリークしたパイロッ
ト信号成分は7dB低い信号であるため、歪み検出ルー
プAの動作において発生する誤差は1.58dBとな
り、また、(22)に示したリークしたパイロット信号
成分は、本来のパイロット信号成分より93dB低い信
号となるため、ここでは、歪み除去ループBにおいて発
生する誤差については無視することができる。
【0105】従って、歪み検出ループAの動作において
生じる誤差の合計は1.75506dB、歪み除去ルー
プBの動作において生じる誤差の合計は0.00044
dBとなり、それぞれについて改善量を算出すると、歪
み検出ループAにおいては12.9981dB、歪み除
去ループBにおいては86dBとなる。回路全体におい
ては、リークしたパイロット信号成分に起因した誤差以
外に、主増幅器4の周波数特性、ベクトル調整器3,1
3の調整感度、および、検波回路23の検波感度等によ
る誤差もあるため、リークしたパイロット信号成分に起
因して誤差が1.76dB生じるとすると、歪み信号を
検出、除去するための十分な改善量を得ることができな
い。
【0106】尚、本発明の一実施形態として、パイロッ
ト発振器20の出力切り替え手段、および、検波回路2
3の入力切り替え手段を多段の切り替えスイッチにより
構成された場合について説明したが、図6に示したよう
に、他の実施形態として、出力切り替え手段および入力
切り替え手段がアイソレータを含めて構成された場合に
おいても同様の結果を得ることができる。
【0107】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、歪み検出ループと歪み除去ループでパイロッ
ト発振器及び制御回路を共用した簡素化された回路構成
を有するフィードフォワード増幅器において、パイロッ
ト発振器からの2つの出力間、及び、制御回路への2つ
の入力間のアイソレーションを十分とることによって、
それぞれの2つの出力間及び2つの入力間における信号
のリークを抑制し、歪み信号を除去するための十分な改
善量を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるフィードフォワー
ド増幅器の回路構成を示した図である。
【図2】本発明の一実施形態におけるパイロット発振器
の回路構成を示した図である。
【図3】本発明の一実施形態における検波回路の回路構
成を示した図である。
【図4】本発明の一実施形態における制御回路からパイ
ロット発振器及び検波回路で出力される制御信号を示し
た図である。
【図5】パイロット発振器の出力切り替え手段及び検波
回路の入力切り替え手段の他の実施形態を示した図であ
る。
【図6】パイロット発振器の出力切り替え手段及び検波
回路の入力切り替え手段の他の実施形態を示した図であ
る。
【図7】本発明の一実施形態におけるフィードフォワー
ド増幅器の動作を説明するための第1の電力波形図であ
る。
【図8】本発明の一実施形態におけるフィードフォワー
ド増幅器の動作を説明するための第2の電力波形図であ
る。
【図9】本発明の一実施形態におけるフィードフォワー
ド増幅器の動作を説明するための第3の電力波形図であ
る。
【図10】本発明の一実施形態におけるフィードフォワ
ード増幅器の動作を説明するための第4の電力波形図で
ある。
【図11】リークしたパイロット信号の入力によるベク
トル調整器における調整誤差(振幅誤差)と、当該調整
誤差による改善量との関係を示した図である。
【図12】従来技術の第1例におけるフィードフォワー
ド増幅器の回路構成を示した図である。
【図13】従来技術の第2例におけるフィードフォワー
ド増幅器の回路構成を示した図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 二分配器 3、13 ベクトル調整器 4 主増幅器 6、11 遅延線 7、8、10、12、16、21 結合器 14 制御回路 15 補助増幅器 17 出力端子 19 方向性結合器 20 パイロット発振器 23 検波回路 28、41 VCO 30、42 LPF 31、43 PLL回路 32、33、35、45、47、48、56〜63 S
W 34、36、44、46 ATT 37 TCXO 38〜40、51、53、55 AMP 49 BEF 50 MIX 52 BPF 54 DET

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多周波入力信号を主増幅器にて増幅した
    際に発生する非線形歪み信号成分を検出する歪み検出ル
    ープと、 該検出した歪み信号成分を基に主増幅器にて増
    幅した多周波入力信号から歪み信号成分を除去する歪み
    除去ループとを有するフィードフォワード増幅器におい
    て、 前記歪み検出ループにおける歪み信号成分の検出動作、
    及び、前記歪み除去ループにおける歪み信号成分の除去
    動作のために、交互に切り替えてパイロット信号を出力
    するパイロット信号発振手段と、 前記歪み検出ループ及び前記歪み除去ループからの合成
    信号を交互に切り替えて入力し、該入力した合成信号か
    らパイロット信号成分を検波する検波手段とを有し、 前記パイロット信号発振手段は、前記パイロット信号を
    前記歪み検出ループおよび前記歪み除去ループのいずれ
    か一方に出力するための切り替えを行う出力切り替え手
    段を含み、前記出力切り替え手段が、多段の切り替えス
    イッチにより構成され、 前記検波手段は、前記合成信号を前記歪み検出ループ及
    び前記歪み除去ループのいずれか一方から入力するため
    の切り替えを行う入力切り替え手段を含み、前記入力切
    り替え手段が、多段の切り替えスイッチにより構成され
    ることを特徴とするフィードフォワード増幅器。
  2. 【請求項2】 前記出力切り替え手段は、 前記パイロット信号を2つの出力端子のうち何れか一方
    に接続する第1の切り替えスイッチと、 該第1の切り替えスイッチの2つの出力端子毎に少なく
    とも一段備えられ、前記第1の切り替えスイッチから出
    力されたパイロット信号を、後段の切り替えスイッチの
    入力およびアースの何れか一方に接続する第2の切り替
    えスイッチと、 前記第2の切り替えスイッチの2つの出力端子毎に備え
    られ、前記第2の切り替えスイッチから出力されたパイ
    ロット信号を、前記パイロット信号発振手段の出力端子
    およびアースの何れか一方に接続する第3の切り替えス
    イッチとを有することを特徴とする請求項1記載のフィ
    ードフォワード増幅器。
  3. 【請求項3】 前記出力切り替え手段は、 2つの出力端子のうちの何れか一方にパイロット信号の
    出力を接続する前段の切り替えスイッチと、 該前段の切り替えスイッチの前記2つの出力端子毎に備
    えられ、前記前段の切り替えスイッチから出力されたパ
    イロット信号を、前記パイロット信号発振手段の出力端
    子およびアースの何れか一方に接続する後段の切り替え
    スイッチとを有することを特徴とする請求項1記載のフ
    ィードフォワード増幅器。
  4. 【請求項4】 前記入力切り替え手段は、 前記検波手段の2つの入力端子毎に備えられ、該入力さ
    れた信号を、後段の切り替えスイッチの入力端子および
    アースの何れか一方に接続する第1の切り替えスイッチ
    と、 該第1の切り替えスイッチの2つの出力端子毎に少なく
    とも一段備えられ、前記第1の切り替えスイッチから入
    力された信号を、後段の切り替えスイッチの入力端子お
    よびアースの何れか一方に接続する第2の切り替えスイ
    ッチと、 前記第2の切り替えスイッチの何れか一方の出力を、前
    記検波手段の入力端子に接続する第3の切り替えスイッ
    チとを有することを特徴とする請求項1から3のいずれ
    かに記載のフィードフォワード増幅器。
  5. 【請求項5】 前記入力切り替え手段は、 前記検波手段の2つの入力端子毎に備えられ、該入力さ
    れた信号を、後段の切り替えスイッチの入力端子および
    アースの何れか一方に接続する前段の切り替えスイッチ
    と、 該前段の切り替えスイッチの後段に備えられ、前記前段
    の切り替えスイッチの何れか一方の出力を、前記検波手
    段の入力端子に接続する第2の切り替えスイッチとを有
    することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載
    のフィードフォワード増幅器。
  6. 【請求項6】 多周波入力信号を主増幅器にて増幅した
    際に発生する非線形歪み信号成分を検出する歪み検出ル
    ープと、 該検出した歪み信号成分を基に主増幅器にて増
    幅した多周波入力信号から歪み信号成分を除去する歪み
    除去ループとを有するフィードフォワード増幅器におい
    て、 前記歪み検出ループにおける歪み信号成分の検出動作、
    及び、前記歪み除去ループにおける歪み信号成分の除去
    動作のために、交互に切り替えてパイロット信号を出力
    するパイロット信号発振手段と、 前記歪み検出ループ及び前記歪み除去ループからの合成
    信号を交互に切り替えて入力し、該入力した合成信号か
    らパイロット信号成分を検波する検波手段とを有し、 前記パイロット信号発振手段は、前記パイロット信号を
    前記歪み検出ループおよび前記歪み除去ループのいずれ
    か一方に出力するための切り替えを行う出力切り替え手
    段を含み、 前記出力切り替え手段が、 前記パイロット信号発振手段の2つの出力端子毎に備え
    られ、該2つの出力端子間のアイソレーションをとるア
    イソレータと、該アイソレータの前段に備えられ、前記
    アイソレータのいずれか一方にパイロット信号の出力を
    接続する切り替えスイッチとを有して構成され、 前記検波手段は、前記合成信号を前記歪み検出ループ及
    び前記歪み除去ループのいずれか一方から入力するため
    の切り替えを行う入力切り替え手段を含み、 前記入力切り替え手段が、 前記検波手段の2つの入力端子ごとに備えられ、該2つ
    の入力端子間のアイソレーションをとるアイソレータ
    と、該アイソレータの後段に備えられ、前記アイソレー
    タの何れか一方の出力を前記検波手段の入力端子に接続
    する切り替えスイッチとを有して構成されることを特徴
    とするフィードフォワード増幅器。
  7. 【請求項7】 前記フィードフォワード増幅器は、 入力された多周波多重信号と、前記パイロット信号発振
    手段から前記出力切り替え手段の一方の出力端子を介し
    て出力されたパイロット信号とを合成する方向性結合器
    と、 該合成信号を分配して2出力とする二分配器と、 該二分配器からの一方の出力信号が入力され、該入力信
    号の位相量と減衰量とを調整する第1のベクトル調整器
    と、 該第1のベクトル調整器からの出力信号を増幅する主増
    幅器と、 該主増幅器からの増幅信号の一部を分岐して出力する第
    1の結合器と、 前記二分配器からの他方の出力信号の伝搬を、前記主増
    幅器及び前記第1のベクトル調整器における信号の伝搬
    時間分遅延させる第1の遅延線と、 該遅延されて入力された信号と、前記第1の結合器から
    入力された信号とを逆相で合成する第2の結合器と、 該第2の結合器からの合成信号の一部を分岐して出力す
    る第3の結合器と、 該第3の結合器からの出力信号は前記入力切り替え部の
    一方の入力端子から入力され、該入力信号から前記検波
    手段が検波したパイロット信号成分のレベルが最小にな
    るように、前記第1のベクトル調整器における位相量と
    減衰量の調整を制御する制御回路と、 該制御回路による前記第1のベクトル調整器に対する制
    御がなされた後、前記パイロット信号発振手段から前記
    出力切り替え手段の他方の出力端子を介して出力された
    パイロット信号と、前記第1のベクトル調整器3からの
    出力信号とを合成する第4の結合器と、 該第4の結合器からの合成信号が前記主増幅器にて増幅
    され、該増幅された信号の一部と、前記遅延線において
    遅延されて入力された信号との前記第2の結合器におけ
    る合成信号が入力され、該入力信号の減衰量と位相量と
    を調整する第2のベクトル調整器と、 該第2のベクトル調整器からの出力信号を増幅する補助
    増幅器と、 前記第4の結合器においてパイロット信号が合成され、
    前記主増幅器から出力された信号の伝搬を、前記第2の
    ベクトル調整器及び前記補助増幅器における信号の伝搬
    時間分遅延する第2の遅延線と、 該遅延されて入力された信号と、前記補助増幅器から入
    力された信号とを逆相で合成し、該合成信号を出力端子
    へ出力する第5の結合器と、 該出力端子へ出力される信号の一部を分岐して出力する
    第6の結合器とを有し、 前記入力切り替え手段は、前記第6の結合器からの出力
    信号を他方の入力端子から入力し、前記制御回路は、前
    記他方の入力端子に入力された信号から前記検波手段が
    検波したパイロット信号成分のレベルが最小となるよう
    に、前記第2ベクトル調整器における減衰量と位相量と
    の調整を制御することを特徴とする請求項1から6のい
    ずれかに記載のフィードフォワード増幅器。
  8. 【請求項8】 前記切り替えスイッチが、トランスファ
    ースイッチで構成されることを特徴とする請求項1から
    7のいずれかに記載のフィードフォワード増幅器。
  9. 【請求項9】 前記パイロット信号発振手段から出力さ
    れるパイロット信号の周波数を2GHz近傍としたこと
    を特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のフィー
    ドフォワード増幅器。
  10. 【請求項10】 前記パイロット信号が、単一の周波数
    をもった信号であることを特徴とする請求項1から9の
    いずれかに記載のフィードフォワード増幅器。
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