JP4800612B2 - 多周波帯用フィードフォワード増幅装置 - Google Patents

多周波帯用フィードフォワード増幅装置 Download PDF

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本発明は、複数の周波数帯を一括して増幅する多周波帯用フィードフォワード増幅装置に関する。
従来から用いられているフィードフォワード増幅装置の基本構成を図1に示す。フィードフォワード増幅装置は基本的に2つの信号処理回路により構成される。1つは歪検出回路100であり、もう1つは歪除去回路200である。歪検出回路100は主増幅器信号経路101と線形信号経路102とにより構成される。歪除去回路200は主信号経路201と歪注入経路202とにより構成される。さらに主増幅器信号経路101(ベクトル調整経路とも呼ぶ)は可変位相器101-1と可変減衰器101-2の縦続接続からなるベクトル調整器101Vと主増幅器101-3から構成され、線形信号経路102は遅延線路から構成される。また、主信号経路201は遅延線路で構成され、歪注入経路202(ベクトル調整経路とも呼ぶ)は可変位相器201-1と可変減衰器202-2の縦続接続からなるベクトル調整器202Vと補助増幅器202-3から構成される。ここで、分配器301及び電力合成・分配器302、電力合成器303はトランス回路、ハイブリット回路等で構成される単純な無損失電力分配器及び電力合成器である。
まず、フィードフォワード増幅装置の基本的な動作について説明する。フィードフォワード増幅装置に入力された信号は、電力分配部301により主増幅器信号経路101と線形信号経路102に分配される。このとき主増幅器信号経路101と線形信号経路102の信号を、等振幅、かつ逆位相になるように主増幅器信号経路101の可変位相器101-1と可変減衰器101-2を調整する。ただし、逆位相の条件は、電力分配部301もしくは電力合成・分配部302における入出力端子間の移相量を適当に設定することにより実現するか、もしくは、主増幅器101-3での位相反転を利用するなどの方法で実現する。
歪検出回路100がこのように構成されているから、電力合成・分配部302の出力側には主増幅器信号経路101と線形信号経路102の二つの経路の差成分が検出される。この差成分がまさに主増幅器103-3で発生する歪成分そのものである。このことから、上記図1に示すブロック100は歪検出回路と呼ばれる。
次に、歪除去回路200について説明する。歪検出回路100の出力は、電力合成器及び電力分配部302を介して、主信号経路201と歪注入経路202に分配される。主信号経路201には、歪検出回路100の主増幅器信号経路101での主増幅器101-3の出力が入力される。また、歪注入経路202には、歪検出回路100で検出された主増幅器101-3の歪成分そのものが入力される。主信号経路201と歪注入経路202の出力信号が、等振幅、かつ逆位相になるように歪注入経路202の可変位相器202-1と可変減衰器202-2を調整する。この結果、歪除去回路200の出力端において、主増幅器101-3の歪成分を逆位相等振幅で注入されているため、増幅回路全体の歪成分の相殺が実現される。
尚、周知の事項ではあるが、フィードフォワード増幅装置に用いられる主増幅器101-3で発生する歪成分を除去する為に補助増幅器202-3は線形増幅器が用いられる。
以上が、理想的なフィードフォワード増幅装置の動作である。実際には、歪検出回路100及び歪除去回路200とのそれぞれの回路の平衡性を完全に保持することは容易ではない。また、仮に初期設定が完全であっても、周囲温度、電源等の変動により増幅器の特性が変化するため、時間的に安定して良好な平均性を維持することはきわめて困難である。
このフィードフォワード増幅装置の歪検出回路100及び歪除去回路200の平衡性を高精度に保持する方法として、パイロット信号を用いた自動調整方法が知られている。たとえば、特許文献1などがあり、これらを実用化した装置として、非特許文献1が知られている。これらのフィードフォワード増幅装置はPDC(パーソナル・デジタル・セルラ)の800MHz帯、1.5GHz帯にて実用化されている。フィードフォワード増幅装置は一般に増幅する各周波数帯ごとに設計され、調整されている。
特許文献2及び特許文献3では或る単一の送信帯域、例えば2GHz帯域内20MHzを複数のバンドパスフィルタで細分化し、細分化して抽出した信号を増幅し、細分化した各周波数毎に増幅器で発生する振幅ずれや位相ずれを補償し、歪補償精度を高めることができるフィードフォワード増幅装置を提案している。
特開平1-198809号公報 特開2000-223961号公報 特開2001-284975号公報 野島俊雄、楢橋洋一、「移動通信用超低歪多周波数共通増幅器----自己調整フィードフォワード増幅装置(SAFF−A)----」、電子情報通信学会、無線通信システム研究会、RCS90-4、1990.
増幅すべき複数の周波数帯が各周波数帯の帯域幅と比較して大きく離れている場合、即ち離散した周波数帯の場合において、それぞれの周波数帯によって遅延線の電気長の相異などから、フィードフォワード増幅装置の歪検出回路100と歪除去回路200のそれぞれの可変位相器101-1又は202-1及び可変減衰器101-2又は202-2は増幅すべき周波数帯により歪検出回路100と歪除去回路200の平衡度を達成するための調整量が異なる。例えば800MHz帯にて最適な調整を行なっても、700MHzも離れた1.5GHz帯の信号に対して最適な調整にならない。このため、上記のように800MHz帯と1.5GHz帯を同時に増幅するフィードフォワード増幅装置はそれぞれの周波数帯に対し所定の歪補償量を同時に達成することができなかった。800MHz帯と1.5GHz帯のそれぞれのフィードフォワード増幅装置が製造されている。
また、上記した特許文献2及び特許文献3では歪除去回路側にバンドパスフィルタが設けられず、単一のベクトル調整器でベクトル調整を行なっている。このために、このような構成によって例えば800MHz帯と1.5GHz帯を同時に歪除去を行なうことはできない。
具体的に述べると、それぞれの周波数帯で歪補償の行なえるフィードフォワード増幅装置を共通した遅延線路により組み合わせた場合、歪検出回路及び歪除去回路のベクトル調整器にはそれぞれの周波数帯の信号が入力される。それらのベクトル調整器は複数の周波数帯に対して、それぞれの周波数帯に最適なベクトル調整を行なうことができない。例えば、800MHz帯と1.5GHz帯の信号が同一のベクトル調整器に入力される場合、いずれかの周波数帯に対して最適なベクトル調整を行なうことができるが、他方の周波数帯に対して最適なベクトル調整を行なうことができない。すなわち、他方の周波数帯では歪補償を行なうことができない。これは、ベクトル調整器が単一の周波数帯に対して振幅と位相を調整できるためである。
また、それぞれの周波数帯毎にフィードフォワード増幅装置を構成すると、単一のフィードフォワード増幅装置で実現する場合に比べて装置規模、消費電力の点で不利である。
本発明の目的は複数の周波数帯に対し同時に歪補償を可能にするフィードフォワード増幅装置を提供することである。
この発明によれば、歪検出回路と歪除去回路を有するフィードフォワード増幅装置であり、上記歪検出回路は、
第1遅延手段により構成された第1線形信号経路と、
N個の第1ベクトル調整経路と、Nは2以上の整数であり、
上記歪検出回路への入力信号を上記線形信号経路と上記N個の第1ベクトル調整経路に分配する第1分配部と、
上記N個の第1ベクトル調整経路にそれぞれ設けられ、互いに離散的な周波数帯の信号を抽出するN個の第1周波数帯抽出器と、
上記N個の第1ベクトル調整経路にそれぞれ設けられ、上記第1周波数帯抽出器の出力信号の位相と振幅を調整するN個の第1ベクトル調整器と、
上記N個の第1ベクトル調整器の出力を増幅する第1多周波帯増幅部と、
上記第1線形信号経路の出力と上記第1多周波帯増幅部の出力を合成して出力する第1合成部、
とを含むように構成されている。
歪除去回路は、
第2遅延手段により構成された第2線形信号経路と、
N個の第2ベクトル調整経路と、Nは2以上の整数であり、
上記歪除去回路の入力信号を上記線形信号経路と上記N個の第2ベクトル調整経路に分配する第2分配部と、
上記N個の第2ベクトル調整経路にそれぞれ設けられ、互いに離散的な周波数帯の信号を抽出するN個の第2周波数帯抽出器と、
上記N個の第2ベクトル調整経路にそれぞれ設けられ、上記第2周波数帯抽出器の出力信号の位相と振幅を調整するN個の第2ベクトル調整器と、
上記N個の第2ベクトル調整器の出力を増幅する第2多周波帯増幅部と、
上記第2線形信号経路の出力と上記第2多周波帯増幅部の出力を合成して出力する第2合成部、
とを含み、
上記N個の各第1周波数帯抽出器は、残りのN-1個の第1周波数帯抽出器のそれぞれの周波数帯をそれぞれ阻止するN-1個の縦続接続された第1帯域阻止フィルタで構成されており、上記N個の各第2周波数帯抽出器は、残りのN-1個の第2周波数帯抽出器のそれぞれの周波数帯をそれぞれ阻止するN-1個の縦続接続された第2帯域阻止フィルタで構成されており、
上記歪検出回路の上記第1合成部は、上記第1線形信号経路の出力と上記第1多周波帯増幅部の出力との和成分と差成分をそれぞれ上記第2線形信号経路と上記N個の第2ベクトル調整経路とに分配する合成・分配器で構成されており、更に、
上記合成・分配器の上記差成分の出力側に挿入された第1信号抽出手段と、
上記第1信号抽出手段の出力が入力され、上記N個の周波数帯の信号を検出する第1信号検出手段と、
上記第2合成部の出力側に挿入された第2信号抽出手段と、
上記第2信号抽出手段の出力が入力され、上記N個の周波数帯の信号を検出する第2信号検出手段と、
上記第1及び第2信号検出手段の出力が与えられ、上記N個の第1ベクトル調整器及び上記第2ベクトル調整器をそれぞれ制御する制御手段、
とを含む。
この発明によれば、複数の周波数帯に対する歪補償を可能にするフィードフォワード増幅装置を実現できる。
複数の周波数帯を一括して増幅するフィードフォワード増幅装置の構成を簡易化し、低消費電力化が実現できる。
本発明の構成によれば線形信号経路を構成する遅延線路の電気長差によらずそれぞれの周波数帯ごとに所定の歪補償量を達成する調整を行なうことができる。
図2に本発明のフィードフォワード増幅装置に適用される多周波帯信号処理回路の原理的構成を示す。この多周波帯信号処理回路は、遅延線で構成された線形信号経路10と、それぞれの周波数帯ベクトル調整経路11-12、…と、それぞれの周波数帯ベクトル調整経路の信号を増幅する多周波帯増幅部20と、線形信号経路10とそれぞれの周波数帯ベクトル調整経路に入力信号を分配する分配部30と、多周波帯増幅部20の出力と線形信号経路10の出力を合成する合成部40とから構成されている。
第1周波数帯ベクトル調整経路11は中心周波数f1の第1周波数帯信号を抽出する第1周波数帯抽出器11-1と、第1周波数帯信号の振幅と位相を調整するベクトル調整器11-2とを含む。第2周波数帯ベクトル調整経路12は中心周波数f2の第2周波数帯信号を抽出する第2周波数帯抽出器12-1と、第2周波数帯信号の振幅と位相を調整するベクトル調整器12-2を含む。これらベクトル調整器11-2, 12-2の出力は多周波帯増幅部20で増幅される。
図2ではさらに他の周波数帯ベクトル調整経路を設けてもよいことを示している。各ベクトル調整器11-2, 12-2は図示してないが例えば可変減衰器と可変位相器の直列接続で構成される。分配部30は、入力信号を線形信号経路10と、第1及び第2周波数帯ベクトル調整経路11,12に分配し、合成部40はそれらの経路の出力を合成する。図2に示す多周波帯信号処理回路を例えば図1で説明したフィードフォワード増幅装置の歪検出回路100と歪除去回路200に適用してこの発明のフィードフォワード増幅装置を構成することができる。
移動通信を例示して説明すると、周波数f1が例えば800MHz帯、周波数f2が1.5GHz帯に対応し、更に図示してない周波数f3及びf4の第3及び第4周波数帯として2GHz帯、5GHz帯を使用してもよい。これらの周波数帯はそれらの周波数帯の帯域幅と比較して充分離れた離散的な関係を有し、それぞれの周波数帯に対応して周波数帯抽出器11-1、12-1、…が設けられている。この周波数帯抽出器11-1、12-1、…で抽出した各周波数帯の信号をベクトル調整器11-2、12-2、…でベクトル調整し、多周波帯増幅部20でそれぞれ増幅し、その増幅出力を線形信号経路10の出力と合成部40で合成する。このように、この発明で使用される多周波帯信号処理回路は対象とする周波数帯の数は2つに限られるものではないが、以下では説明を簡素にするために増幅対象とする周波数帯の数を2つに限って説明することとする。
第1及び第2周波数帯抽出器11-1及び12-1の特性はそれぞれ中心周波数をf1, f2とする所望の帯域幅を有し、それぞれ第1周波数帯及び第2周波数帯の信号を抽出する。このような各周波数帯抽出器は例えば帯域通過フィルタ(バンドバスフィルタ:BPF)で構成してもよいし、あるいは帯域阻止フィルタ(バンドエリミネーションフィルタ:BEF)で構成してもよい。
図3に第1及び第2周波数帯抽出器11-1, 12-1を帯域通過フィルタで構成した場合の周波数対減衰特性をそれぞれ実線と破線で概念的に示す。中心周波数がそれぞれf1, f2の周波数帯の帯域外で急峻に減衰量が増大し、周波数帯間の分離が十分な特性とする必要がある。そのような特性は一般に複数のバンドバスフィルタを縦続接続して得ることができる。
図4は例えば第1周波数帯抽出器11-1を帯域阻止フィルタで構成した場合の周波数対減衰量特性を示す。ただし、この例は図2の多周波帯信号処理回路に中心周波数がそれぞれf3, f4の第3及び第3ベクトル調整経路が更に追加されているものとした場合の第1周波数帯抽出器11-1に要求される特性を概念的に示している。この特性は、図4から明らかなように第1周波数帯以外の周波数帯である第2、第3及び第4周波数帯をそれぞれ阻止する3つの帯域阻止フィルタBEF1, BEF2, BEF3の図5に示すような縦続接続により形成することができる。各帯域阻止フィルタはその帯域で十分な帯域阻止特性を有し、かつそれ以外の帯域で十分に低損失な通過特性を有するよう構成する。そのような各帯域阻止フィルタは例えばノッチフィルタで構成できる。ノッチフィルタには、誘電体共振器を用いる帯域阻止フィルタ、マイクロストリップラインによるスタブを用いたフィルタなどを適用することができる。図に示さないが、同様に、第2周波数帯抽出器12-1の特性は他の第1、第3及び第4周波数帯をそれぞれ阻止する3つの帯域阻止フィルタの縦続接続で形成することができる。図示してない第3及び第4周波数帯抽出器についても同様である。
各周波数帯抽出器を帯域通過フィルタで構成する場合は、中心周波数の帯域周辺を抽出しやすく、また中心周波数からのアイソレーションが比較的取りやすい利点がある。しかし、中心周波数がバンドバスフィルタの共振周波数となるため、信号の遅延が大きくなる。従って、その遅延量に合わせて図2における線形信号経路10を構成する遅延線の線路長を長くする必要があり、減衰量も大きくなる欠点がある。各周波数帯抽出器を帯域阻止フィルタで構成する場合は、抽出する周波数帯域において帯域阻止フィルタの中心周波数ではないため、その抽出される周波数帯域における遅延が小さい。従って、線形信号経路10の線路長は短く、低損失になる利点がある。更に、帯域阻止フィルタの設計も容易である。
合成部40の入力において線形信号経路10による信号遅延量がほぼベクトル調整経路11,12による遅延量と等しくなるよう予め線形信号経路10の線路長が選ばれている。ベクトル調整器11-2は線形信号経路10の出力信号中の第1周波数帯信号成分と多周波帯増幅部20の出力中の第1周波数帯信号成分が等振幅、逆位相となるよう、第1周波数帯ベクトル調整経路11の信号の位相と振幅を制御する。同様に、ベクトル調整器12-2は線形信号経路10の出力信号中の第2周波数帯信号成分と多周波帯増幅部20の出力中の第2周波数帯信号成分が等振幅、逆位相となるよう第1周波数帯ベクトル調整経路12の信号の位相と振幅を制御する。この調整により、合成部40は線形信号経路10の出力と、それぞれの周波数帯ベクトル調整経路の合成出力との差成分と和成分をそれぞれ端子41と42に出力する。
図2の多周波帯信号処理回路における第1及び第2周波数帯ベクトル調整経路11,12のベクトル調整器11-2と12-2は、それぞれ線形信号経路10を基準として調整する。これにより、周波数f1と周波数f2に対してベクトル調整を独立に行なうことができる。
以下に各部の実施例を説明する。各実施例において、部を称する部分はアナログ回路で構成できることは無論のこと、演算処理装置とソフトウエアによっても実現可能な部分を示す。
図6は図2に示した多周波帯信号処理回路のより具体的な第1の構成例を示す。この第1の構成例は、図2における多周波帯増幅部20をそれぞれの周波数帯ごとに増幅する個別増幅器11-3, 12-3とそれらの増幅器の出力を合成して多周波帯増幅部20の出力とする合成器21により構成されている。また、分配部30は、入力信号を2つに分配し、分配された一方を線形信号経路10に与える分配器30-1と、分配された他方をそれぞれの周波数帯のベクトル調整経路11,12に分配する分配器30-2とで構成されている。各周波数帯のベクトル調整経路11,12による信号ベクトルの調整と、それによって合成部40の出力端子41,42に得られる差成分と和成分は図2の場合と同様であり、説明を省略する。それぞれのベクトル調整経路の出力信号を合成する合成器21は方向性結合器、ウィルキンソン形電力合成器などを用いることができる。
図7に多周波帯信号処理回路の第2の構成例を示す。この例は、図6の構成における周波数帯増幅部20を合成器21と共通増幅器23により構成したものである。即ち、ベクトル調整器11-2, 12-2の出力は合成器21により合成され、合成された多周波数帯の信号を共通増幅器23により増幅し、多周波数帯増幅器20の出力として合成部40に与えている。他の部分は図6の対応する部分と同様であり、説明を省略する。
第1実施例
図8にこの発明によるフィードフォワード増幅装置の第1実施例を示す。この実施例は、歪検出回路100として図6に示した多周波帯信号処理回路を適用し、その各部の参照番号にAを付加して示し、歪除去回路200として同様に図6の多周波帯信号処理回路を適用し、その各部の参照番号にBを付加して示している。なお、以降のすべての実施例においても図と説明を簡単にするため、使用周波数帯の数を2として説明するが、一般に2以上の任意の数の周波数帯を使用してもよい。
歪検出回路100を構成する多周波帯信号処理回路の合成部40Aは歪除去回路200を構成する多周波帯信号処理回路における分配器30-1(図6参照)と兼用され、合成・分配器として機能する。また、歪検出回路100における個別増幅器11-3A, 12-3Aにより構成された多周波帯増幅部20Aはフィードフォワード増幅装置における主増幅器を構成し、各個別増幅器11-3A, 12-3Aは電力増幅器で構成される。歪除去回路200における多周波帯増幅部20Bはフィードフォワード増幅装置における補助増幅器を構成し、個別増幅器11-3B, 12-3Bとしては線形増幅器が使用される。
この構成において、合成・分配器40Aはその出力端子41Aに線形信号経路10Aの出力とベクトル調整経路11A,12Aの合成出力(合成器21Aの出力)との差成分を出力し、歪除去回路200の分配器30-2Bに与える。また、合成・分配器40Aはその出力端子42Aに線形信号経路10Aの出力と合成器21Aの出力の和成分を出力し、歪除去回路200の線形信号経路10Bに与える。各個別増幅器11-3A, 12-3Aと構成する電力増幅器は信号の増幅時に相互変調歪を生成するので、端子41Aに出力される差成分はこれら個別増幅器11-3A, 12-3Aが生成した歪成分となる。一方、端子42Aには和成分として多周波数帯の入力信号と個別増幅器11-3A, 12-3Aの出力信号の合成信号が出力される。
歪除去回路200においては、合成部40Bは線形信号経路10Bの出力と、それぞれの周波数帯のベクトル調整経路11B,12Bの合成出力(合成器21Bの出力)との差成分を端子41Bに出力する。従って、線形信号経路10Bの出力信号中の主増幅器20Aにより生成された歪成分がベクトル調整経路の合成出力により相殺され、多周波数帯の信号成分が端子41Bに出力される。
このような歪除去回路200での歪除去量を実現するには、歪検出回路100と歪除去回路200において図2で説明した多周波帯信号処理回路におけるベクトル調整を行えばよい。
第1実施例のフィードフォワード増幅装置は、それぞれの周波数帯ごとにベクトル調整器11-2A, 11-2B及び12-2A, 12-2Bを用いるため、それぞれの周波数帯ごとに独立して歪補償を行なうことができる。ベクトル調整器11-2A, 12-2A及び11-2B, 12-2Bは、歪検出回路100及び歪除去回路200にてそれぞれ遅延線路10A及び10Bに対して等振幅、逆位相、等遅延になるように各ベクトル調整器を通る信号の振幅と位相を調整する。
図9は2周波数帯の信号を図8のフィードフォワード増幅装置により増幅した場合の歪補償量を概念的に示している。この発明のフィードフォワード増幅装置によれば、増幅した中心周波数f1とf2の各周波数帯の信号に含まれる主増幅器20Aの歪成分がそれぞれの周波数帯ごとに独立して所定の値(目標値)以下となるよう、各周波数帯ごとに歪検出回路100及び歪除去回路200のベクトル調整器11-2A, 11-2B, 12-2A, 12-2Bを調整する。
各ベクトル調整経路のそれぞれのアイソレーションが十分にとれていれば、一つの周波数帯のベクトル調整器を調整しても他方の周波数帯のベクトル調整器に影響を与えない。このようにして、複数の周波数帯のベクトル調整器を独立に調整できる。ベクトル調整経路の追加によりフィードフォワード増幅装置の歪補償する周波数帯を柔軟に追加することができる。
第1実施例に示したフィードフォワード増幅装置におけるベクトル調整器11-2A,及び12-2Aは、線形信号経路10Aと並列に設けてもよく、同様にベクトル調整器11-2B, 12-2Bも線形信号経路10Bと並列に設けてもよい。これは以下の全ての実施例にも当てはまる。
第1実施例で示したフィードフォワード増幅装置における第1及び第2周波数帯抽出手段は、BPFまたはBEFのいずれかで構成出来る。また、歪検出回路の第1及び第2周波数帯抽出手段にBPFを用いてもよく、歪除去回路の第1及び第2周波数帯抽出手段にBEFを用いてもよい。同様に歪検出回路の第1及び第2周波数帯抽出手段にBEFを用いてもよく、歪除去回路の第1及び第2周波数帯抽出手段にBPFを用いてもよい。
第2実施例
図10に第2実施例を示す。第2実施例は、図8の実施例における歪除去回路200として図7に示した多周波帯信号処理回路を適用したものである。この第2実施例のフィードフォワード増幅装置においても、それぞれの周波数帯ごとにベクトル調整器11-2A, 11-2B及び12-2A, 12-2Bを用いてベクトル調整するため、それぞれの周波数帯ごとに独立して歪補償を行なうことができる。各ベクトル調整経路のそれぞれのアイソレーションが十分にとれていれば、1つの周波数帯のベクトル調整器を調整しても他方の周波数帯のベクトル調整器に影響を与えない。このようにして、複数の周波数帯のベクトル調整器を独立に調整できる。必要に応じて所望のベクトル調整経路の追加によりフィードフォワード増幅装置が歪補償する周波数帯を柔軟に追加することができる。
歪除去回路200の補助増幅器20Bは図7で示したように複数の周波数帯を同時に増幅する単一の共通増幅器23Bにより構成されているので増幅器の使用個数低減による装置構成の簡易化と低消費電力化を可能にする。
第3実施例
図11に第3実施例を示す。第3実施例は、図8の実施例における歪検出回路100として図7に示した多周波帯信号処理回路を適用したものである。第3実施例のフィードフォワード増幅装置も、それぞれの周波数帯ごとにベクトル調整器11-2A, 11-2B及び12-2A, 12-2Bを用いてベクトル調整を行うため、それぞれの周波数帯ごとに独立して歪補償を行なうことができる。
歪検出回路100の主増幅器20Aは図7で示したように複数の周波数帯を同時に増幅する共通増幅器23Aで構成されているので、増幅器の使用個数低減による装置構成の簡易化と低消費電力化を可能にする。
第4実施例
図12に第4実施例を示す。第4実施例は、図8の実施例における歪検出回路100と歪除去回路200の両方に図7の多周波帯信号処理回路を適用したものである。
歪検出回路100の主増幅器20Aは複数の周波数帯を同時に増幅する共通増幅器23Aで構成され、また、歪除去回路200の補助増幅器23Bも複数の周波数帯を同時に増幅する共通増幅器23Bで構成されている。主増幅器20A及び補助増幅器20Bをそれぞれ単一の増幅器で構成することで増幅器の使用個数低減による装置の簡易化と低消費電力化を達することができる。
第5実施例
図13は図6に示した多周波帯信号処理回路におけるベクトル調整器11-2, 12-2に対する自動調整を可能とさせる多周波帯信号処理回路の実施例を示す。この実施例は図8,10,11のフィードフォワード増幅装置における歪検出回路100及び/または歪除去回路200に適用可能である。
図13の実施例では、図6の構成に対し、さらに、2系統の信号発生器511,512と、分配部30の入力側に挿入された合成器54と、合成部40の出力側に挿入された分配器57と、その分配器57の出力を2系統に分配する分配器62と、2系統の信号発生器511,512で発生したパイロット信号Pf1, Pf2を検出する2系統の信号検出器641,642と、2系統の制御器651,652とが設けられている。
入力信号は異なる周波数帯の2波とする。ベクトル調整経路11では、入力信号の第1周波数帯を第1周波数帯抽出器11-1で抽出し、ベクトル調整器11-2にてベクトル調整が行われる。同様に、入力信号の第2周波数帯を第2周波数帯抽出器12-1で抽出し、ベクトル調整部12-2にてベクトル調整が行われる。合成部40は多周波帯増幅部20の個別増幅器11-3, 12-3を介して2つのベクトル調整器11-2, 12-2から与えられた信号と線形信号経路10の出力信号を合成する。この合成部40の出力において、それぞれのベクトル調整経路11,12にて調整された信号が線形信号経路10の出力信号をキャンセルするようにそれぞれの周波数帯ごとに逆位相、等遅延、等振幅に調整される。
第1及び第2周波数帯用信号発生器511,512はそれぞれ第1及び第2周波数帯にてパイロット信号Pf1, Pf2を発生する。発生したパイロット信号Pf1, Pf2は合成器53で合成され、さらに合成器54を介して多周波帯信号処理回路の入力に注入される。多周波帯信号処理回路の出力において、分配器57により第1及び第2周波数帯のパイロット信号Pf1, Pf2を抽出する。抽出されたパイロット信号Pf1, Pf2は、分配器62により2系統に分配され、第1周波数帯用信号検出器641及び第2周波数帯用信号検出器642に入力される。
それぞれの信号検出器641,642は、パイロット信号Pf1, Pf2がそれぞれトーン信号(CW信号)のパイロット信号であればレベル検出器で構成され、変調信号のパイロット信号であれば相関検波器または同期検波器で構成できる。このようにして、信号検出器641,642はそれぞれの周波数帯のパイロット信号Pf1, Pf2を検出する。検出されたパイロット信号Pf1, Pf2は制御器641,642に与えられる。制御器651,652は与えられたパイロット信号のレベルを最小にするようにベクトル調整器11-2, 12-2を制御する。ベクトル調整器11-2, 12-2は図1におけるベクトル調整器101Vと同様に振幅を調整する可変減衰器と位相を調整する可変位相器により構成される。ベクトル調整経路11,12のベクトル調整器11-2, 12-2は、それぞれの制御器651,652により各周波数帯のベクトル調整経路11,12の信号と線形信号経路10の信号が合成部40の入力において逆位相、等遅延、等振幅となるように制御される。
第1周波数帯用ベクトル調整器11-2と第2周波数帯用ベクトル調整器12-2は、検出されたそれぞれのパイロット信号Pf1, Pf2のレベルを最小とするように、制御器651,652により独立に制御される。制御器651,652は、信号検出器641,642の検出パイロット信号Pf1, Pf2のレベルを参照してベクトル調整器11-2, 12-2を制御するが、無線方式の帯域外漏洩電力比の規格値を満たすまで制御器651,652によりベクトル調整器11-2, 12-2を制御してもよい。制御器651,652は、実際にはパイロット信号レベルが最小となるまで調整を行う必要は無く、予め決めたレベル以下となった時点で調整を終了してもよい。このことは後述の多周波帯信号処理回路のすべてに当てはまる。
第6実施例
図14は図8,10,11のフィードフォワード増幅装置における歪検出回路100及び/又は歪除去回路200に適用可能な多周波帯信号処理回路の実施例を示す。この実施例は図13の多周波帯信号処理回路において2つの制御器651,652を一体化して1つの制御器65としたものである。
信号検出器641,642により検出されたパイロット信号Pf1, Pf2は共通の制御器65に入力される。制御器65は、第1周波数帯用信号検出器641の検出パイロット信号Pf1のレベルが最小となるように、第1周波数帯用ベクトル調整器11-2を制御する。次に、制御器65は第2周波数帯用信号検出器642の検出パイロット信号Pf2のレベルが最小となるように、第2周波数帯用ベクトル調整器12-2を調整する。このとき、第2周波数帯用ベクトル調整器12-2の制御により、第1周波数帯用ベクトル調整器11-2で調整した第1周波数帯用パイロット信号Pf1のレベルに影響を与える。この影響は、第1周波数帯用ベクトル調整経路11と第1周波数帯用ベクトル調整経路12との間のアイソレーションに依存する。このため、第1周波数帯に注入されたパイロット信号Pf1のレベルを最小とするように、制御器65は再度第1周波数帯用ベクトル調整器11-2を制御する。このようにして、第1周波数帯用ベクトル調整器11-2と第2周波数帯用ベクトル調整器12-2は制御器65により交互に制御される。この結果、第1周波数帯に注入されたパイロット信号Pf1と第2周波数帯に注入されたパイロット信号Pf2のレベルを最小にできる。また、第1周波数帯用ベクトル調整器11-2と第2周波数帯用ベクトル調整器12-2は、それぞれのパイロット信号のレベルを最小にするように制御器65により同時に制御してもよい。
第7実施例
図15は図8,10,11のフィードフォワード増幅装置における歪検出回路100及び/又は歪除去回路200に適用可能な多周波帯信号処理回路の実施例を示す。この実施例は、図14の多周波帯信号処理回路において、2つの信号発生器511,512と合成器53を1つの信号発生器51に置き換え、分配器62と2つの信号検出器641,642を1つの信号検出器64に置き換えた構成となっている。
信号発生器51は制御器65の指示により第1周波数帯にてパイロット信号Pf1を発生する。発生したパイロット信号Pf1は、合成器54を介して多周波帯信号処理回路の入力に注入される。多周波帯信号処理回路の出力において、分配器57により第1周波数帯のパイロット信号Pf1を抽出する。抽出されたパイロット信号Pf1は、信号検出器64に入力される。信号検出器64は、前述と同様に、パイロット信号Pf1がCWのパイロット信号であればレベル検出器で構成し、変調信号であれば相関検波器または同期検波器で構成できる。
このようにして、信号検出器64は第1周波数帯のパイロット信号Pf1を検出する。検出されたパイロット信号Pf1は制御器65に与えられる。制御器65は、与えられたパイロット信号Pf1のレベルを最小にするように第1周波数帯用ベクトル調整器11-2を制御する。
制御器65は、第1周波数帯用ベクトル調整器11-2の調整後に信号発生器51に第2周波数帯のパイロット信号Pf2を発生するよう指示する。制御器65は、第1周波数帯用ベクトル調整器11-2の調整と同様に、信号検出器64で検出した第2周波数帯のパイロット信号Pf2のレベルを最小にするように、第2周波数帯用ベクトル調整器12-2を制御する。第1周波数帯用ベクトル調整器11-2と第2周波数帯用ベクトル調整器12-2は、異なる時間に検出されたそれぞれのパイロット信号Pf1, Pf2のレベルを最小にするように制御器65により交互に制御される。
第8実施例
図16は図10,11、12のフィードフォワード増幅装置における歪検出回路100及び/又は歪除去回路200に適用可能な多周波帯信号処理回路の実施例を示す。この実施例は、図13の実施例において多周波帯増幅部20を図7の場合と同様に合成器21と共通増幅器23により構成したものである。多周波帯増幅部20は、共通の増幅器23により構成されているため、第1周波数帯と第2周波数帯のベクトル調整は相互に依存しやすくなっている。このため、2つの制御器651,652は、それぞれの参照するパイロット信号Pf1, Pf2のレベルを最小にするように交互に制御を行う。他の構成と動作は図13の場合と同様であり、説明を省略する。
第9実施例
図17は図10,11、12のフィードフォワード増幅装置における歪検出回路100及び/又は歪除去回路200に適用可能な多周波帯信号処理回路の実施例を示す。この実施例は、図16の実施例において2つの制御器651,652を1つの制御器65に一体化したものである。第1周波数帯用ベクトル調整器11-2と第2周波数帯用ベクトル調整器12-2は、検出されたそれぞれのパイロット信号Pf1, Pf2のレベルが最小となるように、制御器65により交互に制御される。その他の構成及び動作は図16の実施例と同様であり、説明を省略する。また、第1周波数帯用ベクトル調整器11-2と第2周波数帯用ベクトル調整器12-2は、それぞれのパイロット信号のレベルを最小にするように制御器65により同時に制御してもよい。
第10実施例
図18は図10,11、12のフィードフォワード増幅装置における歪検出回路100及び/又は歪除去回路200に適用可能な多周波帯信号処理回路の実施例を示す。この実施例は、図15の実施例において多周波帯増幅部20の2つの個別増幅器11-3, 12-3と合成器21を第1及び第2周波数帯用ベクトル調整経路11,12の出力を合成する合成器21と、その合成出力を増幅する共通の増幅器23で置き換えたものである。その他の構成及び動作は図15の場合と同様であり、説明を省略する。
第11実施例
図19にフィードフォワード増幅装置の実施例を示す。この実施例は、図8、10,11,12に示したフィードフォワード増幅装置の任意の実施例に対し、ベクトル調整器11-2A, 12-2A, 11-2B, 12-2Bの調整を自動的に行う機能構成を付加したものである。従って、主増幅器20A及び補助増幅器20Bはいずれも周波数帯ごとの複数の個別増幅器で構成してもよいし、1つの共通増幅器で構成してもよい。また、この実施例を含む以降のすべての実施例においては、各周波数帯抽出器11-1A, 12-1A, 11-1B, 12-1Bをバンドエリミネーションフィルタ(BEF)で構成した例として示すが、バンドパスフィルタ(BPF)で構成してもよい。
この実施例では、歪検出回路100の2つのベクトル調整器11-2A, 12-2Aを制御するために、第1及び第2周波数帯用パイロット信号Pf1A, Pf2Aを発生する第1及び第2周波数帯用第1信号発生器511A, 512Aを備えている。第1及び第2周波数帯用第1信号発生器511A, 412Aの出力は合成器57により合成され、歪検出回路100の入力側に設けた合成器54を介して歪検出回路100に注入される。
歪除去回路200の歪注入経路に分配された差成分信号を分配する分配器57Aが分配器30-2Bの入力側に設けられており、その分配出力をさらに2分配する分配器62Aと、それら2分配された信号が与えられ、第1周波数帯用パイロット信号Pf1A及び第2周波数帯用パイロット信号Pf2Aを検出する第1周波数帯用第1信号検出器641A及び第2周波数帯用第1信号検出器642Aと、それらの検出パイロット信号Pf1A, Pf2Aに基づいてそれぞれの周波数帯用ベクトル調整器11-2A, 12-2Aを制御する制御器651A, 652Aが設けられている。
同様にして、歪除去回路200の2つのベクトル調整器11-2B, 12-2Bを制御するために、歪検出回路100の主増幅器20Aの入力側に第1及び第2周波数帯用パイロット信号Pf1B, Pf2Bを発生する第2信号発生器511A, 512Bが設けられている。第1及び第2周波数帯用第2信号発生器511B, 512Bの出力パイロット信号Pf1B, Pf2Bは主増幅器20Aのそれぞれの周波数帯の入力側に合成器551, 552を介して注入される。合成器40Bの出力側に設けた分配器57Bにより分配された信号をさらに分配器62Bで第1及び第2周波数帯用第2信号検出器641B, 642Bに分配し、それらにより第1及び第2周波数帯用パイロット信号Pf1B. Pf2Bを検出する。検出されたパイロット信号Pf1B, Pf2Bに基づいて制御器651B, 652Bは歪除去回路200のベクトル調整器11-2B, 12-2Bを調整する。
第1周波数帯用第1信号発生器511A及び第2周波数帯用第1信号発生器512Aが発生した第1周波数帯のパイロット信号Pf1A及び第2周波数帯のパイロット信号Pf2Aは、合成器53により合成され、さらに合成器54で入力信号と合成されて歪検出回路100に入力される。 歪検出回路100の出力側において差成分を分配器57Aにより分配器30-2Bと分配器62Aに分配し、分配器62Aはその分配された差成分をさらに2系統に分配し、それぞれ第1周波数帯用第1信号検出器641A及び第2周波数帯用第1次信号検出器642Aに与える。それぞれの信号検出器641A, 642Aは、パイロット信号Pf1A, Pf2AとしてCWのパイロット信号を使用する場合はレベル検出器で構成し、変調信号のパイロット信号を使用する場合は相関検波器または同期検波器で構成することができる。このようにして、信号検出器641A, 642Aはそれぞれの周波数帯のパイロット信号Pf1A, Pf2Aを検出する。検出されたパイロット信号Pf1A, Pf2Aはそれぞれ制御器651A, 652Aに入力される。
各制御器651A, 652Aは検出されたパイロット信号Pf1A, Pf2Aのレベルを最小にするようにベクトル調整器11-2A, 12-2Aを制御する。各ベクトル調整器は振幅を調整するか可変減衰器と位相を調整する可変位相器により構成されている。各周波数帯ベクトル調整経路11A,12Aのベクトル調整器11-2A, 12-2Aは、制御器651A, 652Aにより検出パイロット信号のレベルが最小となるように制御することにより、各周波数帯ごとに独立に線形信号経路10Aからの信号と各ベクトル調整経路11A,12Aからの信号が合成・分配器40のAの入力において逆位相、等遅延、等振幅になるように調整される。実際には制御器651A, 652Aは検出パイロット信号レベルを最小になるように制御するのではなく、予め決めたレベル以下となるように調整すればよい。制御器651A, 652Aは、信号検出器641A, 642Aの検出パイロット信号のレベルを参照してベクトル調整器11-2A, 12-2Aを制御するが、無線方式の帯域外漏洩電力比の規格値を満たすまでこれらベクトル調整器を制御してもよい。これらのことは以降のすべての実施例にも当てはまる。
同様に、第1周波数帯用第2信号発生回路511B及び第2周波数帯用第2信号発生回路512Bからベクトル調整経路11A,12Aに注入されたパイロット信号Pf1B, Pf2Bは主増幅器20Aを経て合成・分配器40Aに与えられ、歪除去回路200の線形信号経路10Bと歪注入経路(ベクトル調整経路11B,12B)に分配される。これらの経路11B,12Bを経たパイロット信号Pf1B, Pf2Bは合成器40Bで合成され、その出力が分配器57Bで分配器62Bに分配される。この分配された信号はさらに第1周波数帯用第2信号検出器641Bと第2周波数帯用第2信号検出器642Bに与えられ、それぞれパイロット信号Pf1B, Pf2Bが検出される。検出されたパイロット信号Pf1B, Pf2Bはそれぞれ制御器651B, 652Bに与えられ、制御器651B, 652Bは検出パイロット信号Pf1B, Pf2Bのレベルが最小となるようベクトル調整器11-2B, 12-2Bを調整する。
歪検出回路100におけるベクトル調整器11-2Aに対し第1周波数帯用第1信号検出器651Aの検出レベルが最小となるように制御する制御器651Aと、ベクトル調整器12-2Aに対し第2周波数帯用第1信号検出器642Aの検出レベルが最小となるように制御する制御器652Aは、互いに独立しており、第1及び第2周波数帯ベクトル調整経路11A,12A間のアイソレーションが高ければ、2つのパイロット信号を用いてそれぞれの周波数帯のベクトル調整器11-2A, 12-2Aを同時にそれぞれ1回で制御することが可能である。しかしながら、アイソレーションが低い場合は、一方の周波数帯のベクトル調整が他方の周波数帯のベクトル調整に影響を与えるので、交互に複数回調整を行う必要がある。
同様に歪除去回路200におけるベクトル調整器11-2B, 12-2Bに対しても2つの周波数帯のベクトル調整経路11B,12B間のアイソレーションが高ければ2つの制御器651B, 652Bにより独立に同時に制御を行うことができるが、アイソレーションが低ければ交互に複数回調整を行う。このようにしてフィードフォワード増幅装置の自動調整が可能となる。
第12実施例
図20にフィードフォワード増幅装置の実施例を示す。第12実施例は、図19の実施例において歪検出回路100の2つのベクトル調整器11-2A, 12-2Aを調整する2つの制御器651A, 652Aを1つの制御器65Aに置き換え、歪除去回路200の2つのベクトル調整器11-2B, 12-2Bを制御する2つの制御器651B, 652Bを1つの制御器65Bに置き換えた構成であり、その他の部分は図19の実施例と同様である。従って、制御器65Aは検出されたパイロット信号Pf1A, Pf2Aが与えられ、それらのレベルが最小となるようにベクトル調整器11-2A, 12-2Aを調整する。同様に、制御器65Bは検出されたパイロット信号Pf1B, Pf2Bが与えられ、それらのレベルが最小となるようにベクトル調整器11-2B, 12-2Bを調整する。
第13実施例
図21はフィードフォワード増幅装置の実施例を示す。第13実施例は図19の実施例において、2つの第1信号発生器511A, 512Aと合成器53の代わりに1つの第1信号発生器51Aにより第1及び第2周波数帯のパイロット信号Pf1A, Pf2Aを切り替えて発生し、また、2つの第2信号発生器511B, 512Bの代わりに1つの第2信号発生器51Bと切替器56により第1及び第2周波数帯のパイロット信号Pf1B, Pf2Bを切り替えて発生させるように構成したものである。それに伴って、図19における分配器62Aと2つの第1信号検出器641A, 642Aと2つの制御器651A, 652Aは1つの第1信号検出器64Aと1つの制御器65Aに置き換えられている。また、分配器62Bと2つの第2信号検出器641B, 642Bと2つの制御器651B, 652Bは1つの第2信号検出器64Bと1つの制御器65Bに置き換えられている。
歪検出回路100における第1周波数帯用のベクトル調整器11-2Aを調整する場合には、制御器65Aは第1信号発生器51Aに第1周波数帯のパイロット信号Pf1Aを発生させるよう制御し、第1信号検出器64Aによるパイロット信号Pf1Aの検出レベルが最小となるようにベクトル調整器11-2Aを調整する。第2周波数帯のベクトル調整器12-2Aを調整する場合は、制御器65Aは第1信号発生器51Aに第2周波数帯のパイロット信号Pf2Aを発生させるよう制御し、第1信号検出器64Aによるパイロット信号Pf2Aの検出レベルが最小となるようにベクトル調整器12-2Aを調整する。
第1及び第2周波数帯用ベクトル調整経路11A,12A間のアイソレーションが低い場合は一方のベクトル調整経路のベクトル調整器を調整すると他方のベクトル調整経路のベクトル調整器に対する最適調整量が変化してしまうので、第1及び第2周波数帯用ベクトル調整器11-2A, 12-2Aを交互に複数回調整を繰り返す。
同様に、歪除去回路200において、第1周波数帯用のベクトル調整器11-2Bを調整する場合は、制御器65Bは第2信号発生器51Bに第1周波数帯のパイロット信号Pf1Bを発生させ、切替器56によりパイロット信号Pf1Bを合成器551に与えるよう制御し、第2信号検出器64Bによるパイロット信号Pf1Bの検出レベルが最小となるようにベクトル調整器11-2Bを調整する。第2周波数帯用のベクトル調整器12-2Bを調整する場合は、制御器65Bは第2信号発生器51Bに第2周波数帯のパイロット信号Pf2Bを発生させ、切替器56によりパイロット信号Pf2Bを合成器552に与えるよう制御し、第2信号検出器64Bによるパイロット信号Pf2Bの検出レベルが最小となるようにベクトル調整器12-2Bを調整する。歪除去回路200においても、第1及び第2周波数帯用ベクトル調整経路11B,12B間のアイソレーションが低い場合は、ベクトル調整器11-2B, 12-2Bの調整を交互に複数回繰り返す。
フィードフォワード増幅装置のベクトル調整器とパイロット信号を発生する信号発生器等の制御構成について、第11実施例と、第12実施例と、第13実施例の制御構成を歪検出回路と歪除去回路にてそれぞれ適用してもよい。例えば、歪除去回路は第11実施例の構成とし、歪検出回路は第12実施例の構成を用いてもよい。このように、歪検出回路と歪除去回路の制御構成を第11〜第13実施例の構成から選択できることで、歪検出回路または歪除去回路の平衡調整特性に応じて最適な制御構成を選択できる。これにより、フィードフォワード増幅装置の柔軟な装置構成を可能にする。
第14実施例
図22はフィードフォワード増幅装置の実施例を示す。第14実施例は図21の実施例において、歪検出回路100用の共通の制御器65Aと歪除去回路200用の共通の制御器65Bを1つの制御器65に一体化した構成である。図22における実施例の共通の制御器65は、第1信号発生器51Aと、第2信号発生器51Bと、切替器56と、歪検出回路100のベクトル調整器11-2A, 12-2Aと、歪除去回路200のベクトル調整器11-2B, 12-2Bを制御する。
共通の制御器65は、第1信号発生器51Aに第1周波数帯のパイロット信号Pf1Aを発生させる制御と、第2信号発生器51Bに第1周波数帯のパイロット信号Pf1Bを発生させる制御と、切替器56に第2信号発生器51Bで発生したパイロット信号Pf1Bを第1周波数帯用ベクトル調整経路11Aに注入させる制御を与える。第1信号検出器64Aと第2信号検出器64Bは、それぞれ歪検出回路100と歪除去回路200での第1周波数帯のパイロット信号Pf1A, Pf1Bを検出する。共通の制御器65は、検出された2つの第1周波数帯用パイロット信号Pf1A, Pf1Bを参照信号として用い、2つのパイロット信号のレベルを最小とするように、歪検出回路100の第1周波数帯用ベクトル調整器11-2Aと歪除去回路200の第1周波数帯用ベクトル調整器11-2Bを同時に制御する。これにより調整速度を高めることができる。
次に共通の制御器65は、第1周波数帯のパイロット信号Pf1A, Pf1Bを用いたベクトル調整器11-2A, 11-2Bの調整終了後に、第1信号発生器51Aに第2周波数帯のパイロット信号Pf2Aを発生させる制御と、第2信号発生器51Bに第2周波数帯のパイロット信号Pf2Bを発生させる制御と、切替器56に第2信号発生器51Bで発生したパイロット信号Pf2Bを第2周波数帯用ベクトル調整経路12Aに注入させる制御を与える。第1信号検出器64Aと第2信号検出器64Bは、それぞれ歪検出回路100と歪除去回路200での第2周波数帯のパイロット信号Pf2A, Pf2Bを検出する。共通の制御器65は、検出された2つの第2周波数帯用パイロット信号Pf2A, Pf2Bを参照信号として用い、2つのパイロット信号のレベルを最小とするように、歪検出回路100の第2周波数帯用ベクトル調整器12-2Aと歪除去回路200の第2周波数帯用ベクトル調整器12-2Bを同時に制御する。これにより調整速度を高めることができる。
このとき、第1及び第2周波数帯用ベクトル調整経路11A,12A間及び11B,12B間のアイソレーションが低いと、第2周波数帯のベクトル調整器12-2A, 12-2Bの調整量を制御することで、先に調整した第1周波数帯のベクトル調整器11-2A, 11-2Bの最適調整量が変化する。そのような場合は、共通の制御器65は、第1周波数帯のパイロット信号Pf1A, Pf1Bを用いた制御と、第2周波数帯のパイロット信号Pf2A, Pf2Bを用いた制御を交互に繰り返すことによって、第1周波数帯と第2周波数帯のベクトル調整器11-2A, 11-2B及び12-2A, 12-2Bの調整を最適にすることができる。
前述のように、図19〜22の実施例においては、主増幅器20A及び補助増幅器20Bはいずれも周波数帯ごとの個別増幅器で構成してもよいし、あるいは1つの共通増幅器で構成してもよい。主増幅器20A及び補助増幅器20Bをそれぞれ1つの共通増幅器で構成した場合は、同一増幅回路で2つの周波数帯の信号を増幅するため、異なる周波数帯のベクトル調整経路間でアイソレーションが低くなり、ベクトル調整が互いに依存しやすくなるので、歪検出回路100及び歪除去回路200の第1周波数帯及び第2周波数帯のベクトル調整を交互に繰り返すことが好ましい。
また、制御器65は第1信号検出器64Aと第2信号検出器64Bを入力し、その入力される2つのパイロット信号を最小にするようにベクトル調整器11-2A,12-2A,11-2B,12-2Bを同時に制御してもよい。この制御方法は、フィードフォワード増幅装置の歪成分を一定値以下に保持しつつ、フィードフォワード増幅装置の送信出力を増大することができる。
第15実施例
図23は図19,20の各実施例において主増幅器20Aを1つの共通増幅器で構成した場合に、パイロット信号Pf1B, Pf2Bを注入する別の方法を示す歪検出回路100の実施例を示す。ここでは主増幅器20Aの合成器21Aと共通増幅器23Aの間に合成器55を設け、2つの第2信号発生器511B, 512Bからのパイロット信号Pf1B, Pf2Bを合成器53Bで合成し、さらに合成器55を通して共通増幅器23Aに入力する。
第16実施例
図24は図7の多周波帯信号処理回路に対し、パイロット信号を使用しないでベクトル調整を行う機能構成を与えた多周波帯信号処理回路の実施例を示す。この実施例は、図6の実施例において、合成部40の出力側に設けた分配器57と、分配器57から分配された各周波数帯の信号を検出する信号検出器64と、検出された信号に基づいて第1及び第2周波数帯のベクトル調整器11-2, 12-2を調整する制御器65とが追加された構成となっている。
入力信号はそれぞれ異なる周波数帯の2波とする。この多周波帯信号処理回路の出力において、分配器52により多周波数帯の送信信号を抽出し、信号検出器64に与える。信号検出器64は、制御器65により第1周波数帯の送信信号を受信するよう設定される。信号検出器64は相関検波器または同期検波器など、送信する信号に合わせて最適な受信機を選択できる。検出された第1周波数帯の送信信号は制御器65に与えられる。制御器65は与えられた送信信号のレベルを最小にするように第1周波数帯用ベクトル調整器11-2を制御する。
制御器65は第1周波数帯用ベクトル調整器11-2の調整終了後に信号検出器64に第2周波数帯の送信信号を受信するよう設定する。制御器65は信号検出器64で検出した第2周波数帯の送信信号のレベルが最小となるように、第2周波数帯用のベクトル調整器12-2を制御する。
第1周波数帯用ベクトル調整器11-2と第2周波数帯用ベクトル調整器12-2波、異なる時間に検出されたそれぞれの送信信号のレベルを最小にするように、制御器65により交互に制御される。
図24の多周波帯信号処理回路は、図10,11,12のフィードフォワード増幅装置の歪検出回路100及び/または歪除去回路200に適用することができる。
第17実施例
図25に第17実施例を示す。この実施例は、図24の多周波帯信号処理回路において、入力側に設けた分配器52と、分配器52の分配出力から多周波帯信号処理回路の入力信号をモニタするための遅延線路59と、遅延線路59の出力と分配器57Bの分配出力から多周波帯信号処理回路の入力と出力の差分をとり、信号検出器64に与える減算器63とをさらに含む構成である。
遅延線路59の電気長と、多周波帯信号処理回路の入力側と出力側の分配器52,57の分配係数を最適に選択することにより、信号検出器64の入力信号は共通増幅器23で発生する歪成分のみにすることができる。この歪成分を参照信号としてそれぞれの周波数帯のベクトル調整器11-2, 12-2を制御することで、歪成分に対して多周波帯信号処理回路を最適に動作させることができる。
第18実施例
図26は第18実施例を示す。この実施例は図22の実施例において信号発生器51A,51Bを使用せず、送信信号を用いてベクトル調整器を制御する構成である。従って、図22における信号発生器51A,51B、合成器54、切替器56、合成器551,552は除去されている。また、図22の実施例においては、主増幅器20A及び補助増幅器20Bをもそれぞれ共通増幅器23A,23Bにより構成しているが、これらは周波数帯ごとの個別増幅器で構成してもよい。
制御方法については、図22の実施例と同一である。共通増幅器23A,23Bを使用することで、第1周波数帯と第2周波数帯の調整は相互に依存しやすくなる。このため、図26の実施例の共通増幅器23A,23Bは、それぞれの参照する信号を最小にするように以下の制御を行う。
第1信号検出器64Aには分配器57Aを介して合成・分配器40Aの差成分出力が与えられる。共通の制御器65は、第1信号検出器64Aの出力が主増幅器20Aで発生する歪成分となるように歪検出回路100のベクトル調整器11-2A, 12-2Aを制御する。第2信号検出器64Bにはフィードフォワード増幅装置の出力信号が分配器57Bを介して与えられる。共通の制御器65は、第2信号検出器64Bの出力中の歪成分を最小にするように歪除去回路200のベクトル調整器11-2B, 12-2Bを制御する。このように、それぞれのベクトル調整器を制御することで、フィードフォワード増幅装置の自動調整を行うことができる。
共通の制御器65は、第1及び第2信号検出器64A,64Bの出力信号のレベルを参照してベクトル調整器11-2A, 12-2A及び11-2B, 12-2Bを制御する。共通の制御器65はフィードフォワード増幅装置の出力にて所定の帯域外漏洩電力比の規格値を満たすように、歪検出回路100と歪除去回路200のベクトル調整器を制御する。この場合、それぞれのベクトル調整器11-2A, 12-2A, 11-2B, 12-2Bは、第1及び第2信号検出器64A,64Bの出力を最小にするように制御させるとは限らない。例えば、歪検出回路100のベクトル調整器11-2A, 12-2Aは主増幅器20Aで発生する歪成分のみならず、送信信号もある程度残留する調整を行う。歪除去回路200の歪注入経路(ベクトル調整経路)にて送信信号もベクトル調整後にフィードフォワード増幅装置の出力で歪成分とともに合成を行う。これにより、送信信号を同相合成しつつ、歪成分を逆相合成することで、所定の帯域外漏洩電力比を維持しつつ、送信出力を拡大するベクトル調整器の制御が可能になる。
第19実施例
図27は第19実施例を示す。この実施例は、図26の実施例にさらにフィードフォワード増幅装置の入力側に設けた分配器58と、分配器58で分配されたフィードフォワード増幅装置の入力信号を伝送する遅延線路59と、遅延線路59の出力と分配器57Bからの分配出力の差分をとり、第2信号検出器64Bに与える減算器63とを新たに設けている。これにより、遅延線路59への分配係数を最適に選択することで、第2信号検出器64Bの入力信号をフィードフォワード増幅装置の出力の歪成分とすることができる。この構成により、第2信号検出器64Bで検出する信号は歪成分となるため、フィードフォワード増幅装置の出力にて歪成分を除去するための歪除去回路200のベクトル調整器11-2B, 12-2Bの制御を容易にできる。
この発明による多周波帯信号処理回路及びこの多周波帯信号処理回路を用いて構成される多周波帯用フィードフォワード増幅装置は複数の周波数帯の信号を送信する移動通信用送信増幅器に利用することができる。
従来のフィードフォワード増幅装置の基本構成とその動作を説明するためのブロック図。 この発明による多周波帯信号処理回路の基本構成を説明するためのブロック図。 この発明による多周波帯信号処理回路における周波数帯抽出器を構成するバンドパスフィルタの特性を説明するための図。 この発明による多周波帯信号処理回路における周波数帯抽出器を構成するバンドエリミネーションフィルタの特性を説明するための図。 バンドエリミネーションフィルタにより構成した周波数帯抽出器を示すブロック図。 この発明による多周波帯信号処理回路の実施例を説明するためのブロック図。 この発明による多周波帯信号処理回路の実施例を説明するためのブロック図。 この発明のフィードフォワード増幅装置の実施例を説明するためのブロック図。 この発明のフィードフォワード増幅装置による歪補償を説明するための図。 この発明のフィードフォワード増幅装置の実施例を説明するためのブロック図。 この発明のフィードフォワード増幅装置の実施例を説明するためのブロック図。 この発明のフィードフォワード増幅装置の実施例を説明するためのブロック図。 この発明のフィードフォワード増幅装置に適用可能な多周波帯信号処理回路の実施例を説明するためのブロック図。 この発明のフィードフォワード増幅装置に適用可能な多周波帯信号処理回路の実施例を説明するためのブロック図。 この発明のフィードフォワード増幅装置に適用可能な多周波帯信号処理回路の実施例を説明するためのブロック図。 この発明のフィードフォワード増幅装置に適用可能な多周波帯信号処理回路の実施例を説明するためのブロック図。 この発明のフィードフォワード増幅装置に適用可能な多周波帯信号処理回路の実施例を説明するためのブロック図。 この発明のフィードフォワード増幅装置に適用可能な多周波帯信号処理回路の実施例を説明するためのブロック図。 この発明のフィードフォワード増幅装置の実施例を説明するためのブロック図。 この発明のフィードフォワード増幅装置の実施例を説明するためのブロック図。 この発明のフィードフォワード増幅装置の実施例を説明するためのブロック図。 この発明のフィードフォワード増幅装置の実施例を説明するためのブロック図。 この発明のフィードフォワード増幅装置における歪検出回路の実施例を説明するためのブロック図。 この発明のフィードフォワード増幅装置に適用可能な多周波帯信号処理回路の実施例を説明するためのブロック図。 この発明のフィードフォワード増幅装置に適用可能な多周波帯信号処理回路の実施例を説明するためのブロック図。 この発明のフィードフォワード増幅装置の実施例を説明するためのブロック図。 この発明のフィードフォワード増幅装置の実施例を説明するためのブロック図。

Claims (16)

  1. 歪検出回路と歪除去回路を有するフィードフォワード増幅装置であり、上記歪検出回路は、
    第1遅延手段により構成された第1線形信号経路と、
    N個の第1ベクトル調整経路と、Nは2以上の整数であり、
    上記歪検出回路と上記歪除去回路の上記少なくとも一方への入力信号を上記線形信号経路と上記N個の第1ベクトル調整経路に分配する第1分配部と、
    上記N個の第1ベクトル調整経路にそれぞれ設けられ、互いに離散的な周波数帯の信号を抽出するN個の第1周波数帯抽出器と、
    上記N個の第1ベクトル調整経路にそれぞれ設けられ、上記第1周波数帯抽出器の出力信号の位相と振幅を調整するN個の第1ベクトル調整器と、
    上記N個の第1ベクトル調整器の出力を増幅する第1多周波帯増幅部と、
    上記第1線形信号経路の出力と上記第1多周波帯増幅部の出力を合成して出力する第1合成部、
    とを含み、上記歪除去回路は、
    第2遅延手段により構成された第2線形信号経路と、
    N個の第2ベクトル調整経路と、
    上記N個の第2ベクトル調整経路にそれぞれ設けられ、上記N個の第1周波数帯抽出器とそれぞれ同じ周波数帯の信号を抽出するN個の第2周波数帯抽出器と、
    上記N個の第2ベクトル調整経路にそれぞれ設けられ、上記第2周波数帯抽出器の出力信号の位相と振幅を調整するN個の第2ベクトル調整器と、
    上記N個の第2ベクトル調整器の出力を増幅する第2多周波帯増幅部と、
    上記第2線形信号経路の出力と上記第2多周波帯増幅部の出力を合成して出力する第2合成部、
    とを含み、
    上記N個の各第1周波数帯抽出器は、残りのN-1個の第1周波数帯抽出器のそれぞれの周波数帯をそれぞれ阻止するN-1個の縦続接続された第1帯域阻止フィルタで構成されており、上記N個の各第2周波数帯抽出器は、残りのN-1個の第2周波数帯抽出器のそれぞれの周波数帯をそれぞれ阻止するN-1個の縦続接続された第2帯域阻止フィルタで構成されており、
    上記歪検出回路の上記第1合成部は、上記第1線形信号経路の出力と上記第1多周波帯増幅部の出力との和成分と差成分をそれぞれ上記第2線形信号経路と上記N個の第2ベクトル調整経路とに分配する合成・分配器で構成されており、更に、
    上記合成・分配器の上記差成分の出力側に挿入された第1信号抽出手段と、
    上記第1信号抽出手段の出力が入力され、上記N個の周波数帯の信号を検出する第1信号検出手段と、
    上記第2合成部の出力側に挿入された第2信号抽出手段と、
    上記第2信号抽出手段の出力が入力され、上記N個の周波数帯の信号を検出する第2信号検出手段と、
    上記第1及び第2信号検出手段の出力が与えられ、上記N個の第1ベクトル調整器及び上記第2ベクトル調整器をそれぞれ制御する制御手段、
    とを含むことを特徴とする多周波帯用フィードフォワード増幅装置。
  2. 請求項1記載のフィードフォワード増幅装置において、上記第1多周波帯増幅部は、上記N個の第1ベクトル調整器の出力をそれぞれ個別に増幅するN個の第1増幅器と、上記N個の第1増幅器の出力を合成し、上記第1多周波帯増幅部の出力とする第1出力合成器とを含み、上記第2多周波帯増幅部は、上記N個の第2ベクトル調整器の出力をそれぞれ個別に増幅するN個の第2増幅器と、上記N個の第2増幅器の出力を合成し、上記第2多周波帯増幅部の出力とする第2出力合成器とを含むことを特徴とする多周波帯用フィードフォワード増幅装置。
  3. 請求項1記載のフィードフォワード増幅装置において、上記第1多周波帯増幅部は、上記N個の第1ベクトル調整器の出力を合成する第1出力合成器と、上記第1出力合成器の出力を増幅し、上記第1多周波帯増幅部の出力とする共通の第1増幅器とを含み、上記第2多周波帯増幅部は、上記N個の第2ベクトル調整器の出力をそれぞれ個別に増幅するN個の第2増幅器と、上記N個の第2増幅器の出力を合成し、上記第2多周波帯増幅部の出力とする第2出力合成器とを含むことを特徴とする多周波帯用フィードフォワード増幅装置。
  4. 請求項1記載のフィードフォワード増幅装置において、上記第1多周波帯増幅部は、上記N個の第1ベクトル調整器の出力をそれぞれ個別に増幅するN個の第1増幅器と、上記N個の第1増幅器の出力を合成し、上記第1多周波帯増幅部の出力とする第1出力合成器とを含み、上記第2多周波帯増幅部は、上記N個の第2ベクトル調整器の出力を合成する第2出力合成器と、上記第2出力合成器の出力を増幅し、上記第2多周波帯増幅部の出力とする共通の第2増幅器とを含むことを特徴とする多周波帯用フィードフォワード増幅装置。
  5. 請求項1記載のフィードフォワード増幅装置において、上記第1多周波帯増幅部は、上記N個の第1ベクトル調整器の出力を合成する第1出力合成器と、上記第1出力合成器の出力を増幅し、上記第1多周波帯増幅部の出力とする共通の第1増幅器とを含み、上記第2多周波帯増幅部は、上記N個の第2ベクトル調整器の出力を合成する第2出力合成器と、上記第2出力合成器の出力を増幅し、上記第2多周波帯増幅部の出力とする共通の第2増幅器とを含むことを特徴とする多周波帯用フィードフォワード増幅装置。
  6. 請求項1記載のフィードフォワード増幅装置において、
    上記第1信号検出手段は、上記N個の周波数帯の信号を検出するN個の第1信号検出器を含み、
    上記第2信号検出手段は、上記N個の周波数帯の信号を検出するN個の第2信号検出器を含み、
    上記制御手段は、上記N個の第1ベクトル調整器を制御するN個の第1制御器と、上記N個の第2ベクトル調整器を制御するN個の第2制御器とを含むことを特徴とする多周波帯用フィードフォワード増幅装置。
  7. 請求項記載のフィードフォワード増幅装置において、
    上記第1信号検出手段は、上記N個の周波数帯の信号を検出する1つの第1信号検出器を含み、
    上記第2信号検出手段は、上記N個の周波数帯の信号を検出する1つの第2信号検出器を含み、
    上記制御手段は、上記N個の第1ベクトル調整器を制御する1つの第1制御器と、上記N個の第2ベクトル調整器を制御する1つの第2制御器とを含むことを特徴とする多周波帯用フィードフォワード増幅装置。
  8. 請求項記載のフィードフォワード増幅装置において、
    上記第1信号検出手段は、上記N個の周波数帯の信号を検出するN個の第1信号検出器を含み、
    上記第2信号検出手段は、上記N個の周波数帯の信号を検出するN個の第2信号検出器を含み、
    上記制御手段は、上記N個の第1ベクトル調整器を制御する1つの第1制御器と、上記N個の第2ベクトル調整器を制御する1つの第2制御器とを含むことを特徴とする多周波帯用フィードフォワード増幅装置。
  9. 請求項記載のフィードフォワード増幅装置において、
    上記第1信号検出手段は、上記N個の周波数帯の信号を検出するN個の第1信号検出器を含み、
    上記第2信号検出手段は、上記N個の周波数帯の信号を検出するN個の第2信号検出器を含み、
    上記制御手段は、上記N個の第1ベクトル調整器を制御し、上記N個の第2ベクトル調整器を制御する1つの制御器を含むことを特徴とする多周波帯用フィードフォワード増幅装置。
  10. 請求項記載のフィードフォワード増幅装置において、
    上記第1信号検出手段は、上記N個の周波数帯の信号を検出する1つの第1信号検出器を含み、
    上記第2信号検出手段は、上記N個の周波数帯の信号を検出する1つの第2信号検出器を含み、
    上記制御手段は、上記N個の第1ベクトル調整器を制御し、上記N個の第2ベクトル調整器を制御する1つの制御器を含むことを特徴とする多周波帯用フィードフォワード増幅装置。
  11. 請求項記載のフィードフォワード増幅装置において、
    上記N個の周波数帯の第1パイロット信号を発生するN個の第1信号発生器と、
    上記N個の第1信号発生器の出力を上記歪検出回路の入力に注入する第1信号注入手段と、
    上記N個の周波数帯の第2パイロット信号を発生するN個の第2信号発生器と、
    上記N個の第2信号発生器の出力を上記第1多周波帯増幅部の入力に注入する第2信号注入手段、
    とをさらに含み、上記第1信号検出手段は上記N個の周波数帯の信号として上記N個の第1パイロット信号を検出し、上記第2信号検出手段は上記N個の周波数帯の信号として上記N個の第2パイロット信号を検出することを特徴とする多周波帯用フィードフォワード増幅装置。
  12. 請求項記載のフィードフォワード増幅装置において、
    上記N個の周波数帯の第1パイロット信号を発生する1つの第1信号発生器と、
    上記第1信号発生器の出力を上記歪検出回路の入力に注入する第1信号注入手段と、
    上記N個の周波数帯の第2パイロット信号を発生する1つの第2信号発生器と、
    上記第2信号発生器の出力を上記第1多周波帯増幅部の入力に注入する第2信号注入手段、
    とをさらに含み、上記第1信号検出手段は上記N個の周波数帯の信号として上記N個の第1パイロット信号を検出し、上記第2信号検出手段は上記N個の周波数帯の信号として上記N個の第2パイロット信号を検出することを特徴とする多周波帯用フィードフォワード増幅装置。
  13. 請求項記載のフィードフォワード増幅装置において、
    上記第1信号検出手段は上記N個の周波数帯の信号として上記第1多周波帯増幅部が増幅した送信信号成分を検出することを特徴とする多周波帯用フィードフォワード増幅装置。
  14. 請求項記載のフィードフォワード増幅装置において、
    上記第2信号検出手段は上記N個の周波数帯の信号として上記第1多周波帯増幅部が発生した歪成分を検出することを特徴とする多周波帯用フィードフォワード増幅装置。
  15. 請求項記載のフィードフォワード増幅装置において、
    上記制御手段は、上記第1信号検出手段及び上記第2信号検出手段の出力レベルを最小にするように上記N個の第1ベクトル調整器及び上記N個の第2ベクトル調整器を切り替えて制御することを特徴とする多周波帯用フィードフォワード増幅装置。
  16. 請求項記載のフィードフォワード増幅装置において、
    上記制御手段は、上記の第1信号検出手段の出力レベルと上記第2信号検出手段の出力レベルを最小にするように、上記N個の第1ベクトル調整器と、上記N個の第2ベクトル調整器を同時に制御することを特徴とする多周波帯用フィードフォワード増幅装置。
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