JP4328340B2 - 帯域選択型フィードフォワード増幅器 - Google Patents

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この発明は、周波数帯を適応的に変更する無線通信用送信増幅器に関する。特に、複数の周波数帯から任意の周波数帯を選択して増幅する帯域選択型フィードフォワード増幅器に関する。
フィードフォワード増幅器の基本構成を図1に示す。フィードフォワード増幅器は2つの信号処理回路を含む。1つは歪検出回路100であり、もう一つは歪除去回路101である。歪検出回路100は、主増幅器信号経路103と線形信号経路104により構成される。歪除去回路101は主増幅器出力信号経路108と歪注入経路109により構成される。主増幅器信号経路103(ベクトル調整経路とも呼ぶ)は、ベクトル調整器105と主増幅器106で構成される。ベクトル調整器105は、可変位相器105aと可変減衰器105bとを有する。線形信号経路104は、遅延線路で構成される。また、主増幅器出力信号経路108は、遅延線路で構成される。歪注入経路109は、ベクトル調整器110と補助増幅器111とで構成される。ベクトル調整器110は、可変位相器110aと可変減衰器110bとを有する。電力分配器102、電力合成・分配器107、電力合成器112は、トランス回路、ハイブリット回路等で構成される単純な無損失電力分配器及び電力合成器である。
まず、フィードフォワード増幅器の基本的な動作について説明する。フィードフォワード増幅器に入力された信号は、電力分配器102により主増幅器信号経路103と線形信号経路104に分配される。このとき主増幅器信号経路103と線形信号経路104の信号を、等振幅、かつ逆位相になるように主増幅器信号経路103の可変減衰器105bと可変位相器105aを調整する。逆位相にする方法としては、電力分配器102もしくは電力合成・分配器107が入出力端子間の移相量を適当に設定する方法や、主増幅器106が位相を反転する方法などがある。
歪検出回路100がこのように構成されているから、電力合成・分配器107は、主増幅器信号経路103を通過した信号と線形信号経路104を通過した信号の差成分を出力できる。この差成分が、まさに主増幅器106の発生する歪成分である。このことから、図1に示す電力分配器102から電力合成・分配器107までのブロックは、歪検出回路と呼ばれる。
次に、歪除去回路101について説明する。歪検出回路100の出力は、電力合成・分配器107を介して、主増幅器出力信号経路108と歪注入経路109に分配される。主増幅器出力信号経路108には、主増幅器信号経路103の主増幅器106の出力(主増幅器信号経路103を通過した信号)が入力される。また、歪注入経路109には、歪検出回路100で検出された主増幅器106の歪成分(主増幅器信号経路103を通過した信号と線形信号経路104を通過した信号の差成分)が入力される。歪注入経路109の可変減衰器110bと可変位相器110aは、歪除去回路出力端で、主増幅器出力信号経路108を通過した信号の歪成分と歪注入経路109を通過した信号が、等振幅、かつ逆位相になるように調整される。このように調整することで、電力合成器112は、主増幅器信号経路103を通過した信号に、等振幅かつ逆位相の主増幅器106の歪成分を合成することができる。そして、電力合成器112は、増幅回路全体の歪成分を相殺した信号を出力する。なお、周知の事項ではあるが、フィードフォワード増幅器に用いられる主増幅器で発生する歪成分を除去する為に、補助増幅器には線形増幅器が用いられる。以上が、理想的なフィードフォワード増幅器の動作である。実際には、歪検出回路及び歪除去回路の平衡性を完全に保持することは容易ではない。また、仮に初期設定が完全であっても、周囲温度、電源等の変動により増幅器の特性が変化するため、時間的に安定して良好な平衡性を維持することはきわめて困難である。
このフィードフォワード増幅器の歪検出回路及び歪除去回路の平衡性を高精度に保持する方法として、パイロット信号を用いた自動調整方法が知られている。たとえば、特許文献1がある。これらを実用化した装置として、非特許文献1が知られている。これらのフィードフォワード増幅器はPDC(Personal Digital Cellular)方式の800MHz帯、1.5GHz帯で実用化されている。このようなフィードフォワード増幅器は、一般に増幅する周波数帯ごとに設計され、調整されている。
これまでの無線システムでは、PDC、GSM(Global System for Mobile Communications)、IMT-2000(International Mobile Telecommunication 2000)などのいずれかの規格に従った単一のシステムが使用されていた。これに対して、単一のハードウェアで複数の無線システムに対応できるように、無線機のソフトウェア化を行なう技術がある。単一ハードウェアで複数の無線システムに対応できれば、利用者は、無線システムやその背景にあるコアネットワークをなんら意識することなく移動通信環境を利用できる。しかし、現実には複数の無線システムに対応した単一のハードウェアは実現に至っていない。
また、地域またはオペレータごとに、無線システムで提供するサービスが異なるようになり、無線システムも多様化していくと考えられる。このため、将来的には、同時期かつ同じ場所において、目的ごとに最適な無線システムを混在させる必要が生じると考えられる。
これら複数の無線システムを用いる方法として、マルチバンド無線システムがある。この無線システムは、伝搬環境やトラフィク状況に応じて使用する周波数帯域または周波数帯域数を適応的に変更する。また、所定の伝送品質または伝送量を確保するためには、使用されていない周波数帯域を用いたマルチバンド伝送が有効である。したがって、マルチバンド無線システムでは、その無線システムが保証すべき伝送品質や伝送量を確保するために、周波数帯域数を変更する。また、同一帯域内でも同様に変更される。さらに、マルチバンド無線システムは、複数の事業者の使用する周波数帯が混在している場合に、干渉認知技術、周波数共用技術、干渉キャンセル技術、与干渉低減回避技術、マルチバンド制御技術等によって、空いている周波数帯域を用いる適応制御を行なうことで、周波数利用効率を高めることができる。
フィードフォワード増幅器は、このようなマルチバンド無線システムに対応した基地局用線形増幅器として使用される。しかし、増幅すべき複数の周波数帯が、各周波数帯の帯域幅に比べて大きく離れている場合、各周波数帯用の遅延線の電気長が異なることなどから、歪検出回路と歪除去回路の平衡度を所定の範囲にするための可変位相器と可変減衰器の調整量は、増幅すべき周波数帯によって異なる。
具体的に述べると、すべての周波数帯で共通した遅延線路を用いた場合、入力信号の周波数差により、ベクトル調整器の設定値は、常に周波数差の角速度で回転する信号に追従する必要がある。しかし、これまでのベクトル調整器ではそのような高速に回転する信号に追従できなかった。また、これまでのベクトル調整器は、構造上の理由により、複数の入力信号に対して、同時に最適な振幅と位相を設定できなかった。
例えば、800MHz帯と1.5GHz帯の信号が同一のベクトル調整器に入力される場合、いずれかの周波数帯に対して最適なベクトル調整を行なうことはできる。しかし、周波数差700MHzに追従する最適なベクトル調整を行なうことができない。したがって、従来のフィードフォワード増幅器は、800MHz帯の信号と1.5GHz帯の信号を、同時に所定の歪補償量以下で増幅することができなかった。
これを解決する方法として、非特許文献2に、デュアルバンドフィードフォワード増幅器が提案されている。この構成では、周波数帯ごとに、帯域抽出手段を持つベクトル調整器を備える。つまり、このデュアルバンドフィードフォワード増幅器は、ベクトル調整器の前段に設けられているフィルタによって、入力された二つの周波数帯の信号から、ベクトル調整する周波数帯の信号を抽出する。そして、周波数帯ごとにベクトル調整する。このデュアルバンドフィードフォワード増幅器構成は、複数の周波数帯での歪補償が可能である。なお、補償する帯域はフィルタによって固定されている。
特開平1−198809号公報 野島俊雄、楢橋祥一、「移動通信用超低歪多周波数共通増幅器----自己調整フィードフォワード増幅器(SAFF−A)----」、電子情報通信学会、無線通信システム研究会、RCS90-4、1990. 鈴木恭宜,楢橋祥一,「デュアルバンドフィードフォワード増幅器」,2005年電子情報通信学会総合大会,C-2-2,2005年3月.
複数の送信帯域を持つマルチバンド無線システムでは、無線システムのサービス状況、他無線システムへの干渉等により周波数帯域を変更することが考えられる。しかし、上述したように、フィードフォワード増幅器の歪補償の帯域幅は、歪検出回路と歪除去回路の各ループの調整精度により決まる。したがって、従来のフィードフォワード増幅器では、歪補償の調整を、周波数帯域の変更に対応させることができなかった。また、歪補償する周波数帯域が固定している従来のデュアルバンドフィードフォワード増幅器は、動作周波数の適応的な変更もできなかった。長期間に渡り使用されるフィードフォワード増幅器にとって、周波数帯域の変更は、基地局でのフィードフォワード増幅器の改修や変更を伴う。したがって、数多くのフィードフォワード増幅器を再調整するには多大の労力と時間が必要になる。このような労力と時間を不要にできるフィードフォワード増幅器構成が必要であった。
例えば、周波数帯域f1の信号と周波数帯域f2の信号とを同時に歪補償するデュアルバンドフィードフォワード増幅器は、周波数帯域f2からf3に変更された場合に、周波数帯域f1の信号と周波数帯域f3の信号とを同時に歪補償することができなかった。これは、従来のデュアルバンドフィードフォワード増幅器の動作帯域が固定されていること、上述したように、f1とf3の周波数差によってループ調整ができないことによった。
また、将来サービスされると思われる全ての周波数帯に対応した固定フィルタとベクトル調整器を、デュアルバンドフィードフォワード増幅器に備えさせる方法も考えられる。しかし、全ての周波数帯に対応できる固定フィルタとベクトル調整器を持つことは、使用されない固定フィルタとベクトル調整器も持つことであり、経済的なフィードフォワード増幅器を構成することに反する。このように周波数帯域の変更または搬送波の増減に伴い、構成部の交換が不要であり、かつ構成が冗長でないフィードフォワード増幅器が求められていた。
本発明は、歪検出回路と歪除去回路を備えるフィードフォワード増幅器に関する。歪検出回路の第1ベクトル調整経路に、動作周波数帯がそれぞれ異なるn個の第1ベクトル調整器が並列に設けられる。また、歪除去回路の第2ベクトル調整経路に、動作周波数帯が第1ベクトル調整器に対応したn個の第2ベクトル調整器が並列に設けられる。さらに、n個の第1ベクトル調整器の中の1つを選択する第1切替手段と、選択された第1ベクトル調整器と同一の動作周波数帯の第2ベクトル調整器を選択する第2切替手段とを備える。そして、第1、第2切替手段を適応的に切替制御する周波数制御部が設けられる。
さらに、本発明のフィードフォワード増幅器は、局部発振器と、局部発振器の周波数を制御する局部発振器周波数制御部と、第1配分部からの入力信号と局部発振器からの信号とを乗算するミキサと、ミキサの出力の低周波成分のみを通過させる低域通過フィルタと、局部発振器周波数制御部が局部発信器を制御する信号と低域通過フィルタの出力信号から入力信号の周波数帯を検出し、周波数帯制御器への制御信号を出力する分析部とを有する帯域検出器も備える。
本発明によれば、フィードフォワード増幅器入力信号の周波数帯ごとに、その周波数帯に適したベクトル調整器を用いることができる。したがって、周波数帯ごとに最適な歪補償を行なうことができる。また、複数の無線システムが混在する通信環境でも、フィードフォワード増幅器の動作周波数帯を適応的に変更することが可能になる。
このように本発明のフィードフォワード増幅器は、無線システムのサービス状況に対応した周波数帯域を線形増幅できる。したがって、本発明は、周波数帯域の変更や搬送波の増加に伴う追加設備を不要にできる。また、従来技術では、動作周波数帯の異なる複数のフィードフォワード増幅器を基地局に設置しなければならなかったが、本発明によれば、単一のフィードフォワード増幅器を設置すればよいので、装置規模や消費電力の点で有利である。
[第1実施形態]
図2に、本発明のフィードフォワード増幅器の基本的な構成を示す。本発明のフィードフォワード増幅器は、歪検出回路100と歪除去回路101と周波数制御部9を備える。歪検出回路100は、第1線形信号経路2と第1ベクトル調整経路14を含む。歪除去回路101は、第2線形信号経路7と第2ベクトル調整経路8を含む。第1ベクトル調整経路14は、第1切替手段3と第1多周波帯増幅器5の直列接続で構成されている。第1切替手段3は、第1入力切替器3a、n個の第1ベクトル調整器4、第1出力切替器3bで構成されている。n個の第1ベクトル調整器4は、それぞれ動作周波数帯が異なり、並列に配置されている。
第2ベクトル調整経路8は、第2切替手段10と第2多周波帯増幅器12の直列接続で構成されている。第2切替手段10は、第2入力切替器10a、n個の第2ベクトル調整器11、第2出力切替器10bで構成されている。n個の第2ベクトル調整器11は、それぞれ動作周波数帯が第1ベクトル調整器に対応し、並列に配置されている。図2では、説明を簡単にするために、第1切替手段3を単極双投スイッチ(SPDT:Single Pole Double Throw)としている。また、第1ベクトル調整器4を2つの異なる周波数帯の信号の振幅と位相が調整できる2個のベクトル調整器4a,4bで構成している。しかし、2つに限定する必要はなく、上記のnは2以上の整数である。
第1分配器1は、フィードフォワード増幅器への入力信号を、遅延線で構成された第1線形信号経路2と第1ベクトル調整経路14に分配する。周波数制御部9は、オペレーションセンタからの制御信号に従って、第1入力切替器3a、第1出力切替器3b、第2入力切替器10a、第2出力切替器10bを切り替える。例えば、第1ベクトル調整器4aと第2ベクトル調整器11aが接続されている場合、第1ベクトル調整経路14では、第1分配器1によって分配された信号は、第1ベクトル調整器4aに入力される。第1ベクトル調整器4aは、入力信号の位相を調整し、出力する。第1多周波帯増幅器5は、第1ベクトル調整器4aの出力を増幅する。このようにして、第1ベクトル調整器4aと第1多周波帯増幅器5は、第1ベクトル調整経路14に入力された信号を、合成・分配器6の入力側で、第1線形信号経路2を通過した信号と逆位相かつ等振幅の信号に調整する。このように調整すれば、第1線形信号経路2と第1ベクトル調整経路14との差分を取ることによって、第1多周波帯増幅器5で発生する歪成分が得られる。合成・分配器6は、第1多周波帯増幅器5で発生する歪成分が送信信号に付加されたまま歪除去回路101の第2線形信号経路7に出力する。また、合成・分配器6は、第1線形信号経路2と第1ベクトル調整経路14との差分である歪成分を、歪除去回路の第2ベクトル調整経路8に出力する。第2ベクトル調整経路8では、第2ベクトル調整器11aは、歪成分の位相を調整し、出力する。第2多周波帯増幅器12は、第2ベクトル調整器11aの出力を増幅する。このようにして、第2ベクトル調整器11aと第2多周波帯増幅器12は、第2ベクトル調整経路8に入力された歪成分を、第2合成器13の入力側で、第2線形信号経路7を通過した信号に含まれる歪成分と逆位相かつ等振幅の信号に調整する。このように歪成分の位相と振幅が調整されるので、第2合成器13が、第2線形信号経路7を通過した信号と第2ベクトル調整経路8を通過した信号とを合成すれば、歪成分が相殺される。
上述のように、第1入力切替器3a、第1出力切替器3b、第2入力切替器10a、第2出力切替器10bは、周波数制御部9によって制御される。例えば第1ベクトル調整器4aを800MHz帯用、第1ベクトル調整器4bを1.5GHz帯用にする場合には、第2ベクトル調整器11aを800MHz帯用、第2ベクトル調整器11bも1.5GHz帯用にすればよい。周波数制御部9によって、第1切替手段3が800MHz帯のベクトル調整器4aを選択したとき、第2切替手段10も800MHz帯のベクトル調整器11aが選択される。
この発明の特徴は、使用する周波数帯が変更された場合に、対応する周波数帯用のベクトル調整器を歪検出回路及び歪除去回路に接続することによって、使用される周波数帯に適した歪補償を行う点にある。
図3に、歪補償の概念を示す。図3の横軸は周波数、縦軸は歪補償量を表す。第1ベクトル調整経路14と第2ベクトル調整経路8の動作中心周波数がf1のときには、周波数f1を中心とした信号の歪が補償される。第1ベクトル調整器4a、第2ベクトル調整器11aが周波数帯f1用ならば、第1入力切替器3a、第1出力切替器3b、第2入力切替器10a、第2出力切替器10bを、第1ベクトル調整器4a、第2ベクトル調整器11a側に設定すればよい。歪を補償することによって、例えば信号帯域の信号振幅に対する歪量を−30dB程度にする。
第1ベクトル調整経路14、第2ベクトル調整経路8の動作中心周波数をf2に変更すると、周波数f2を中心とした周波数帯の歪補償が行われる。第1ベクトル調整器4b、第2ベクトル調整器11bが周波数帯f2用ならば、第1入力切替器3a、第1出力切替器3b、第2入力切替器10a、第2出力切替器10bを、第1ベクトル調整器4b、第2ベクトル調整器11b側に設定すればよい。そのように設定することにより、歪補償される周波数の範囲は、周波数帯f2となる。図3では、周波数f2の帯域幅が周波数f1よりも狭くなっている。このように歪補償を行う周波数帯の中心周波数とその帯域幅は、第1ベクトル調整器4、第2ベクトル調整器11によって設定することができる。
以上のように、本発明のフィードフォワード増幅器は、ベクトル調整経路に動作周波数帯の異なるベクトル調整器を切り替えて接続できる。したがって、本発明のフィードフォワード増幅器は、複数の周波数帯の送信信号の歪成分を補償できる。なお、上述の説明では、第1切替手段3及び第2切替手段10に、SPDTスイッチを使用した例を説明した。しかし、n個の接点を持つ単極n投スイッチとし、n個のそれぞれ動作周波数帯が異なるベクトル調整器を設けることで、n個の周波数帯に対して高精度に歪補償を行うこともできる。例えば、800MHz、1.5GHz、2.0GHz、2.4GHz、5.2GHzなどの無線システムに対応するために、周波数帯ごとのベクトル調整器を設けてもよい。このような多数の周波数帯を適応的に選択する無線システムにおいても、本発明のフィードフォワード増幅器は十分な歪補償を行い、しかも比較的小さいハードウェア規模、ソフトウェア規模にて実現できる。
[変形例]
図4に、第1及び第2切替手段を1個の入力切替器と複数のベクトル調整器の出力信号を合成する出力合成器で構成した第1実施形態の変形例に示す。第1ベクトル調整器4aと4bの出力端は、第1出力合成器30に接続される。第1出力合成器30の出力端は、第1多周波帯増幅器5の入力端子に接続される。
第2ベクトル調整器11aと11bの出力端は、第2出力合成器31に接続される。第2出力合成器31の出力端は、第2多周波帯増幅器12の入力端子に接続される。第1出力合成器30と第2出力合成器31は、例えばよく知られているウイルキンソン電力合成器又は3dBハイブリッド回路等で実現できる。このように第1及び第2切替手段の第1,第2出力切替器を合成器に置き換えることも可能である。
[第2実施形態]
図5に、入力切替器を、切替分配器と周波数帯抽出器で構成した例を示す。第1分配器1で分配された信号は、第1切替分配器40に入力される。第1切替分配器40は、第1周波数帯抽出器41aと41bに入力信号を分配する。第1周波数帯抽出器41a,41bは、帯域通過フィルタや帯域阻止フィルタ等で構成できる。これらのフィルタでは、それぞれ異なる周波数帯、例えば800MHz帯、1.5GHz帯の周波数を抽出して、第1ベクトル調整器4a、4bに出力する。
第2切替手段10も同様に合成・分配器6からの歪成分が、第2切替分配器42に入力される。第2切替分配器42は、第2周波数帯抽出器43aと43bに入力信号を分配する。第2周波数帯抽出器43a、43bは、それぞれ異なる周波数帯、例えば800MHz帯,1.5GHz帯の周波数を抽出して、第2ベクトル調整器11a、11bに出力する。
第1周波数帯抽出器41a,41b及び第2周波数帯抽出器43a,43bのどちらを動作させるかは、周波数制御部9によって選択される。例えば800MHz帯の送信信号の歪成分を補償する場合は、第1周波数帯抽出器41aと第2周波数帯抽出器43aが選択される。
図5では、周波数帯抽出器が2個ずつの例を示したが、n個並列に設けてn個の周波数帯に対応可能とすることもできる。
各周波数帯抽出器を帯域通過フィルタで構成する場合は、中心周波数の帯域周辺を抽出し易く、中心周波数からのアイソレーションが比較的取りやすい利点がある。しかし、中心周波数がバンドパスフィルタの共振周波数となるため信号の遅延が大きくなる。従って、その遅延量に合わせて線形信号経路を構成する遅延線の線路長を長くする必要がある。
一方、各周波数帯抽出器を帯域阻止フィルタで構成すると、抽出する周波数帯が帯域阻止フィルタの中心周波数ではないため、通過する周波数帯域の遅延量が小さい。従って、線形信号経路の線路長を短く低損失にできる利点がある。更に、帯域阻止フィルタの設計も容易であるという特徴がある。
[第3実施形態]
図6に、第1多周波数帯増幅器、第2多周波数帯増幅器として、増幅する周波数帯ごとに個別の増幅器を設けた例を示す。第1ベクトル調整器4aの出力端に第1ベクトル調整器4aの周波数帯を増幅する主増幅器50aの入力端が接続される。第1ベクトル調整器4bの出力端に第1ベクトル調整器4bの動作周波数帯を増幅する主増幅器50bの入力端が接続される。第2ベクトル調整器11aの出力端に第2ベクトル調整器11aの動作周波数帯を増幅する補助増幅器51aの入力端が接続される。第2ベクトル調整器11bの出力端に第2ベクトル調整器11bの動作周波数帯を増幅する補助増幅器51bの入力端が接続される。
このようにそれぞれのベクトル調整器の動作周波数帯に合わせた周波数特性を持つ主増幅器と補助増幅器を設けることで、増幅できる帯域幅の狭い増幅器を本発明に用いることができる。なお、図2、図4、図5に示した第1多周波帯増幅器5と第2多周波帯増幅器12をこの各周波数帯に合わせた動作周波数帯を備える複数の増幅器に置き換えることも可能である。
[第4実施形態]
第1多周波帯増幅器5と第2多周波帯増幅器12の他の構成例を図7に示す。図7は、増幅器をプリアンプ60と最終段増幅器62a、62bの2段構成としたものである。最終段増幅器62a、62bは、対応する周波数帯で高い利得が得られる増幅器である。第1多周波帯増幅器または第2多周波帯増幅器のプリアンプ60は、入力された信号を増幅する。分配器61は、それぞれの周波数帯に分配する。最終段増幅器62a、62bは、対応する周波数帯の信号を増幅する。合成器63は、増幅された信号を合成する。
また、主増幅器または補助増幅器を単一の増幅器で構成することも可能である。この場合、周波数帯ごとに増幅器を用意するよりも、増幅器の個数を削減し,消費電力の低減が期待できる。なお、主増幅器及び補助増幅器を単一の増幅器で構成した場合でも、周波数帯を適応的に選択するフィードフォワード増幅器を提供できる。
[第5実施形態]
これまでの説明では、周波数制御部9は、オペレータからの制御信号などによって制御されてきた。本実施形態では、図2に点線で示した帯域検出器33を用い、フィードフォワード増幅器に入力される信号から、自動的に入力信号の周波数帯を検出し、送信信号の歪成分を補償する例を示す。この構成の場合、第1分配器1は、入力信号の一部を帯域検出器33にも分配する。帯域検出器33は、以下に示す方法により、入力信号の周波数帯域を検出し、周波数制御部9への制御信号を出力する。その他の動作は、第1実施形態と同じである。
図8に、帯域検出器33の機能構成例を示す。帯域検出器33は、局部発振器周波数制御部331、局部発振器332、ミキサ333、低域通過フィルタ334、分析部335から構成される。局部発振器周波数制御部331は、入力信号の下限の周波数から上限の周波数まで周波数を連続的に掃引するように、局部発振器332を制御する。局部発振器332は、局部発振器周波数制御部331の指示に従って、発振する。ミキサ333は、第1分配器1から分配された入力信号と局部発振器332からの信号を乗算する。ミキサ333からの出力信号は、入力信号の周波数と局部発振器332からの信号の周波数の差の周波数成分を含む。つまり、入力信号の周波数と局部発振器332からの信号の周波数とが非常に近い場合には、ミキサ333からの出力に直流付近の成分(低周波の成分)が含まれる。低域通過フィルタ334は、ミキサ333からの出力の低周波成分のみを通過させる。したがって、入力信号の周波数と局部発振器332からの信号の周波数とが非常に近い場合にのみ、低域通過フィルタ334から、帯域検出器出力信号が得られる。分析部335は、局部発振器周波数制御部331からの周波数掃引信号と低域通過フィルタ334からの帯域検出器出力信号を比較し、入力信号の周波数帯域を検出し、周波数制御部9への制御信号を出力する。
図9に、フィードフォワード増幅器の入力信号のスペクトルの例を示す。第1の周波数帯の中心周波数をf1、下限周波数をf1L、上限周波数をf1Hとする。第2の周波数帯の中心周波数をf2、下限周波数をf2L、上限周波数をf2Hとする。図10に、掃引周波数と入力信号の周波数との関係を示す。横軸が掃引周波数、縦軸が入力信号の周波数である。この図は、掃引周波数が、周波数f1Lから周波数f1H、および周波数f2Lから周波数f2Hの場合に、低域通過フィルタ334から直流付近の信号が出力されることを示している。図11に、局部発振器332から出力される信号の時間的な変化を示す。横軸は時間であり、縦軸は局部発振器332からの出力である。図12に、低域通過フィルタ334からの出力の時間的な変化を示す。横軸は時間であり、縦軸は低域通過フィルタ334からの出力である。図12に示すように、局部発振器332からの出力の周波数が、周波数f1Lから周波数f1H、および周波数f2Lから周波数f2Hに該当する場合に、低域通過フィルタ334からの出力が得られる。
なお、低域通過フィルタ334からの出力にしきい値を設定すると、図13に示すように周波数帯の帯域幅が狭くなる。したがって、分析部335では、得られた下限周波数f1L、f2L、および上限周波数f1H、f2Hに、あらかじめ定めた係数を乗算することで、各周波数を補正すればよい。
また、局部発振器周波数制御部331と分析部335は、アナログ/デジタル変換器とマイクロプロセッサで実現できる。局部発振器332は、一般的に使用されている信号発信器等を用いればよい。ミキサ333と低域通過フィルタ334は、LCフィルタやオペアンプを用いたアクティブフィルタで実現できる。
帯域検出器33はこのように動作するので、入力信号が動的に変更される場合にも、フィードフォワード増幅器は、適応的に対応できる。フィードフォワード増幅器が処理する周波数帯を変更するために必要な時間は、局部発振器332が掃引する信号の周期に依存する。高速での周波数変更が必要な場合は、局部発振器332が掃引する信号の周期を短くすればよい。
なお、帯域検出器33は、図4、図5、図6にも点線で示しているように、上記のすべての実施形態でも利用できる。どの実施形態でも、帯域検出器33を用いれば、入力信号の周波数帯域を自動的に検出できる。そして、周波数制御部9を介して、フィードフォワード増幅器の構成を動的に変更することができる。
以上のように、本発明によるフィードフォワード増幅器は、歪補償する周波数帯を自由に切替えられることから、複数の無線システムが混在する環境において、使用する周波数帯を適応的に変更できる。よって、周波数帯変更や搬送数増加に伴う追加設備は不要となる。
従来のフィードフォワード増幅器の基本構成を示す図である。 この発明のフィードフォワード増幅器の原理的構成を示す図である。 歪補償の概念図を示す図である。 この発明の第1実施形態を示す図である。 この発明の第2実施形態を示す図である。 この発明の第3実施形態を示す図である。 第1,第2多周波帯増幅器の他の構成例を示す図である。 帯域検出器の機能構成例を示す図である。 フィードフォワード増幅器の入力信号のスペクトルの例を示す図である。 掃引周波数と入力信号の周波数との関係を示す図である。 局部発振器から出力される信号の時間的な変化を示す図である。 低域通過フィルタから出力される信号の時間的な変化を示す図である。 低域通過フィルタからの出力にしきい値を設定した場合に、検出される周波数帯の帯域幅が狭くなることを示した図である。

Claims (4)

  1. 歪検出回路と歪除去回路を有するフィードフォワード増幅器であって、
    nは2以上の整数であり、
    周波数制御部と帯域検出器も有し、
    上記歪検出回路は、
    第1遅延手段により構成された第1線形信号経路と、
    第1ベクトル調整経路と、
    入力信号を上記第1線形信号経路と上記第1ベクトル調整経路と上記帯域検出器に分配する第1分配部と、
    上記第1ベクトル調整経路に設けられ、それぞれが異なる周波数帯の信号の位相と振幅を調整するn個の第1ベクトル調整器と、
    上記n個の第1ベクトル調整器の中から1つを選択して上記第1ベクトル調整経路に挿入する第1切替手段と、
    上記第1ベクトル調整器の出力を増幅する第1多周波帯増幅器と、
    上記第1線形信号経路の出力と上記第1多周波帯増幅器の出力との和成分と差成分とをそれぞれ出力する合成分配器とを備え、
    上記歪除去回路は、
    第2遅延手段により構成され、上記和成分が入力される第2線形信号経路と、
    上記差成分が入力される第2ベクトル調整経路と、
    上記第2ベクトル調整経路に設けられ、上記n個の第1ベクトル調整器とそれぞれ同じ周波数帯の信号の位相と振幅を調整するn個の第2ベクトル調整器と、
    上記n個の第2ベクトル調整器の中から1つを選択し、上記第2ベクトル調整経路に挿入する第2切替手段と、
    上記第2ベクトル調整器の出力を増幅する第2多周波帯増幅器と、
    上記第2線形信号経路の出力と上記第2多周波帯増幅器の出力を合成して出力する第2合成部とを備え、
    上記帯域検出器は、
    局部発振器と、
    上記局部発振器の周波数を制御する局部発振器周波数制御部と、
    上記第1配分部からの入力信号と上記局部発振器からの信号とを乗算するミキサと、
    上記ミキサの出力の低周波成分のみを通過させる低域通過フィルタと、
    上記局部発振器周波数制御部が局部発振器を制御する信号と上記低域通過フィルタの出力信号から上記入力信号の周波数帯を検出し、上記周波数制御部への制御信号を出力する分析部とを備え、上記周波数制御部は、上記第1切替手段と上記第2切替手段を切替制御す
    とを特徴とする帯域選択型フィードフォワード増幅器。
  2. 請求項1に記載のフィードフォワード増幅器において、
    上記第1切替手段は、上記第1分配器の出力を、上記n個の第1ベクトル調整器の中の1つの第1ベクトル調整器に入力する第1入力切替器と、上記第1ベクトル調整器の出力を第1多周波帯増幅器に入力する第1出力切替器とを備え、
    上記第2切替手段は、上記合成分配器の出力を、上記n個の第2ベクトル調整器の中の1つの第2ベクトル調整器に入力する第2入力切替器と、上記第2ベクトル調整器の出力を第2多周波帯増幅器に入力する第2出力切替器とを備えている
    ことを特徴とする帯域選択型フィードフォワード増幅器。
  3. 請求項1に記載のフィードフォワード増幅器において、
    上記第1切替手段は、上記第1分配器の出力を、上記n個の第1ベクトル調整器の中の1つの第1ベクトル調整器に入力する第1入力切替器と、上記n個の第1ベクトル調整器の出力信号を合成する第1出力合成器とを備え、
    上記第2切替手段は、上記合成分配器の出力を、上記n個の第2ベクトル調整器の中の1つの第2ベクトル調整器に入力する第2入力切替器と、上記n個の第2ベクトル調整器の出力信号を合成する第2出力合成器とを備えている
    ことを特徴とする帯域選択型フィードフォワード増幅器。
  4. 請求項1に記載のフィードフォワード増幅器において、
    第1切替手段は、
    上記第1分配器から入力される信号をn個に分配する第1切替分配器と、
    上記n個の分配された信号から上記n個の第1ベクトル調整器が調整可能な周波数帯の信号を抽出でき、抽出した信号を上記第1ベクトル調整器へ出力するn個の第1周波数帯抽出器と、
    上記n個の第1ベクトル調整器の出力信号を合成する第1出力合成器とを備え、
    第2切替手段は、
    上記合成分配器から入力される信号をn個に分配する第2切替分配器と、
    上記n個の分配された信号から上記n個の第2ベクトル調整器が調整可能な周波数帯の信号を抽出でき、抽出した信号を上記第2ベクトル調整器へ出力するn個の第2周波数帯抽出器と、
    上記n個の第2ベクトル調整器の出力信号を合成する第2出力合成器とを備え、
    上記周波数制御部は、上記n個の第1周波数帯抽出器と上記n個の第2周波数帯抽出器とを選択して動作させる
    ことを特徴とする帯域選択型フィードフォワード増幅器。
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