JP3320284B2 - フィードフォワード増幅装置及びフィードフォワード増幅装置の制御方法並びにフィードフォワード増幅装置付き基地局 - Google Patents

フィードフォワード増幅装置及びフィードフォワード増幅装置の制御方法並びにフィードフォワード増幅装置付き基地局

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JP3320284B2
JP3320284B2 JP27459995A JP27459995A JP3320284B2 JP 3320284 B2 JP3320284 B2 JP 3320284B2 JP 27459995 A JP27459995 A JP 27459995A JP 27459995 A JP27459995 A JP 27459995A JP 3320284 B2 JP3320284 B2 JP 3320284B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図12〜図15) 発明が解決しようとする課題(図16,図17) 課題を解決するための手段(図1,図2) 発明の実施の形態 ・第1実施形態の説明(図3〜図9) ・第2実施形態の説明(図10,図11) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル自動車
電話等の無線通信システムの基地局の無線装置にて用い
て好適な、フィードフォワード増幅装置及びその制御方
法並びにフィードフォワード増幅装置付き基地局に関す
る。
【0003】
【従来の技術】ディジタル自動車電話システム等の無線
通信システムにおける基地局の無線装置では、移動機へ
の送信はマルチキャリア(使用される周波数帯におい
て、各移動機毎に選択された周波数成分を複数個有する
信号)を共通に増幅することが行なわれる。
【0004】ところで、このような増幅装置において使
用される一般的な増幅器は、図12に示すように、入力
信号レベルが低い場合は、出力信号レベルは線形に増加
すると見なすことができるが、入力信号レベルが大きく
なるにつれ(例えば図12におけるaを超えるようなレ
ベル)では非線形特性が増大する。また、上述の無線装
置において共通増幅を行なう場合、混変調歪み成分によ
り他チャネルに干渉などを与えるため、上述のマルチキ
ャリアを増幅する増幅装置としては、特に低歪のものが
要求される。
【0005】図13は、例えばディジタル自動車電話シ
ステム等の無線通信システムにおける、複数の移動機を
収容する基地局に設けられる送信装置を示すブロック図
であり、この図13に示す送信装置200は、例えば1
2種類の周波数信号を共通に増幅して送信することがで
きるものである。ここで、この送信装置200におい
て、201は送信信号を搬送波毎に分離する分離器(D
MUX)、202−1〜202−12は分離された搬送
波毎に変調処理を施すとともに高周波信号への周波数変
換を行なう直接変調部、203は直接変調部202−1
〜202−12からの信号を合波するハイブリッド回路
(H)である。
【0006】ここで、206は増幅装置であり、この増
幅装置206は、送信装置200に収容される移動機2
09に対する送信信号をマルチキャリア信号として共通
に増幅するためのものであり、2つの増幅器204−
1,204−2とスイッチ205a〜205dとをそな
えている。2つの増幅器204−1,204−2は、前
述の図12における領域Aレベルの入力信号を入力され
るとともに、一定の直流電力を供給され、この直流電力
に基づいて入力信号について一定の増幅率で増幅して出
力するものである。また、スイッチ205a〜205d
は、図示しない制御部により、ハイブリッド回路203
からの送信信号の電力に応じてオンオフ制御されるもの
である。
【0007】具体的には、ハイブリッド回路203から
の送信信号の電力が低い場合は、スイッチ205a,2
05bをオンとする一方、スイッチ205c,205d
はオフとすることにより、増幅器204−1のみを動作
させ、ハイブリッド回路203からの送信信号の電力が
高い場合は、スイッチ205a〜205dを全てオンと
することにより、増幅器204−1,204−2双方を
動作させるようになっている。
【0008】なお、207は増幅装置206からの送信
信号を後段のアンテナ208に出力する送受共用器であ
り、移動機209からの信号をアンテナ208にて受信
すると、送受共用器207を介して図示しない受信系に
出力されるようになっている。これにより、上述の図1
3に示す送信装置200では、12種類の周波数信号を
有するマルチキャリア信号は、増幅装置206において
信号電力に応じて増幅されて送信される。この送信信号
は、増幅器204−1,204−2において入力信号レ
ベルに応じて線形に増幅されているので、振幅変化や位
相のズレ等の混変調歪み成分が抑制されるようになって
いる。
【0009】ところで、増幅器204−1,204−2
に供給される直流電力は、出力信号電力に比して十分大
きく、増幅器204−1,204−2から出力された信
号電力に対する供給電力の余剰分は、増幅器204−
1,204−2にそなえられた図示しない放熱フィンに
より熱エネルギーに変換されて出力されるようになって
いる。
【0010】従って、入力信号が、上述の図12におけ
る領域Aのレベルにある場合は、出力信号のレベルも低
いため、供給される直流電力を十分に電力エネルギーと
して用いることができず、電力利用効率の点で課題があ
る。これに対し、図14に示す送信装置200Aのよう
な単一の増幅器204Aのみにより増幅装置206Aが
構成されたものを用いて、ハイブリッド回路203から
の信号出力が小さい場合においても、増幅器204Aへ
の入力信号レベルが前述の図12における領域Bのよう
に、飽和状態に近いレベルで入力されるようにして、供
給される直流電力を十分に電力エネルギーとして用いる
ことが考えられる。
【0011】しかしながら、上述の図14に示すような
送信装置200Aにおいては、図12の領域Bに示すよ
うに、送信信号が増幅器204Aにおいて非線形に増幅
されているので、振幅変化や位相のズレ等の混変調歪み
成分が大きくなるという課題がある。そこで、図15に
示すフィードフォワード増幅装置のように、単一の増幅
器を用いたものにおいてフィードフォワード制御を行な
うことにより、振幅変化や位相のズレ等の混変調歪み成
分を抑圧することが考えられる。
【0012】即ち、この図15に示すフィードフォワー
ド増幅装置は、前述の図14に示すような、ディジタル
自動車電話システム等の無線通信システムにおける複数
の移動機を収容する基地局の送信装置200Aの増幅装
置206Aに設けられ、各移動機209に対する送信信
号をマルチキャリア信号として共通に増幅することがで
きるものである。
【0013】ここで、この図15において、101は歪
み抽出ループ回路部であり、この歪み抽出ループ回路部
101は、主増幅器104から出力される主信号に含ま
れる歪み成分を抽出するものであって、この主増幅器1
04のほかに、分岐部102,可変移相器/可変減衰器
103,減衰器105,遅延線106及び合成部107
をそなえている。
【0014】ここで、分岐部102は、主増幅器104
の前段の主信号を分岐するものであり、可変移相器/可
変減衰器(PSV1/AV1)103は、後述のCPU115か
らの制御信号に基づき、分岐部102にて分岐された一
方の主信号について位相及び振幅を変化させて主増幅器
104に出力するものである。また、減衰器105は、
主増幅器104からの増幅された主信号とパイロット信
号発生部100から供給されるパイロット信号とを入力
されこれらの信号を増幅前のレベルに減衰させるもので
あり、遅延線106は、分岐部104にて分岐された他
方の主信号について所定時間遅延させるものであり、合
成部107は、減衰器105からの信号と遅延線106
からの信号とを合成して歪み抽出信号として出力するも
のである。
【0015】さらに、108は歪み除去ループ回路部で
あり、この歪み除去ループ回路部108は、歪み抽出ル
ープ回路部101からの、主信号成分を相殺(キャンセ
ル)した歪み抽出信号を使用して、主増幅器104の後
段側の主信号系の信号から主信号成分のみを出力するも
のであり、遅延線109,可変移相器/可変減衰器11
0,補助増幅器111及び合成部112をそなえてい
る。
【0016】ここで、遅延線109は、主増幅器104
からの増幅された信号について所定時間遅延させるもの
であり、可変移相器/可変減衰器(PSV2/AV2)110
は、後述するCPU115からの制御信号に基づき、合
成部107からの歪み抽出信号について位相及び振幅を
変化させるものである。さらに、補助増幅器111は、
可変移相器/可変減衰器110からの歪み抽出信号につ
いて増幅するものであり、合成部112は、遅延線10
9からの信号と補助増幅器111からの増幅信号とを合
成して歪み除去信号(主信号)として出力するものであ
る。
【0017】なお、113は合成部107から出力され
る歪み抽出信号を入力されてこの歪み抽出信号に含まれ
る主信号成分を検出する検波器であり、114は合成部
112からの歪み除去信号を入力されてこの歪み除去信
号に含まれる歪み信号成分(主信号成分以外の成分)を
検出する検波器である。また、CPU115は、検波器
114でのパイロット信号の検波レベルに基づいて、合
成部107から出力される信号が主信号成分を最良に相
殺された(相殺された主信号成分が最大の)歪み抽出信
号となるように可変移相器/可変減衰器103を制御す
る一方、合成部112から出力される歪み除去信号につ
いて歪み信号成分が最良に相殺された(相殺された歪み
信号成分が最大の)主信号となるように可変移相器/可
変減衰器110を制御するものである。
【0018】このような構成により、この図15に示す
フィードフォワード増幅装置では、歪み抽出ループ回路
部101においてマルチキャリア信号を入力され、CP
U115の制御に基づいて、相殺された主信号成分が最
大となるように歪み抽出信号を出力する一方、歪み除去
ループ回路部108では、CPU115の制御に基づい
て、相殺された歪み信号成分を最大となるように主信号
を出力している。
【0019】なお、フィードフォワード増幅装置に対し
てマルチキャリア信号が安定的に入力されている場合
は、可変移相器/可変減衰器103,110における位
相/振幅の各制御は平衡状態とすることができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな一般的なフィードフォワード増幅装置に入力される
マルチキャリア信号は、平均値パワーに対しその何倍も
のピークパワーを瞬間的に発生する。例えば8マルチキ
ャリアの場合では、瞬間的に発生するピークパワーの最
大値は平均値パワーに対し例えば約8dB程度増加する
のである。
【0021】ここで、このフィードフォワード増幅装置
に入力されるマルチキャリア信号がピークパワーの時
は、増幅器のAM−PM特性などの非線形性により各ル
ープ回路部101,108の平衡がくずれ、フィードフ
ォワード増幅装置の出力信号の歪み成分が増大するとい
う課題がある。図16は上述の主増幅器104や補助増
幅器111に用いられる一般的な増幅器のAM−PM特
性の一例を示す図、図17は図16の特性の一例を示す
ベクトル図であり、これらの図16において、マルチキ
ャリア信号の主増幅器104への平均入力電力をPa
し、この時の主増幅器104の位相回転をθa とする。
従って、例えば図17に示すように、平均入力電力(ベ
クトル長)Pa 及びその位相回転θa は、ベクトルPa
として表すことができる。
【0022】なお、図17中、ベクトルは矢印を用い、
ベクトル長情報はベクトルの絶対値を用いて表記してい
るが、本文中においてはこの限りでない。また、マルチ
キャリア信号のあるピークレベルをPp とし、この時の
主アンプ位相回転をθp とする。従って、例えば図17
に示すように、ピークレベル(ベクトル長)Pp 及びそ
の位相回転θp は、ベクトルPp として表すことができ
る。ここで、主信号を相殺する歪み抽出ループ回路部1
01が、平均入力電力Paに対して平衡状態にあるとす
る。
【0023】この図16に示すように、主増幅器104
に入力される入力信号の電力が例えばPa 以下の場合
は、出力信号としての増幅信号の位相はθa 付近であ
り、殆ど変化しないが、入力信号の電力が例えばピーク
レベルのPp となった場合は、出力信号としての増幅信
号の位相はθp まで変化するので、Δθ=θa −θp
け回転する。
【0024】この場合においては、上述の増幅信号の位
相回転分Δθは、可変移相器/可変減衰器103による
位相制御では対応することが困難であり、歪み抽出ルー
プ回路部101から出力される歪み抽出信号における主
信号のキャンセル量(相殺された主信号成分の量)は、
Δθの大きさに対応して低下する。結果として、ピーク
時における主信号残留成分としては、例えば図17に示
すようなベクトルPp- a 〔=ベクトルPp −α(Pp
a )・ベクトルPa 〕(αは主増幅器のAM−AM特
性を示す係数)のようになる。
【0025】従って、キャンセルされなかった主信号成
分を含む歪み抽出信号は、可変移相器/可変減衰器11
0を介して補助増幅器111に入力される。補助増幅器
111では、主増幅器104と同様に、AM−PM特性
等の非線型性により、補助増幅器111の通過位相が変
化する。この補助増幅器111から出力される増幅信号
の位相変化についても、可変移相器/可変減衰器110
で対応することは困難であり、歪み除去ループ回路部1
08の平衡も崩れる。さらに、補助増幅器111で発生
する歪も無視できない値となり、結果として、フィード
フォワード増幅装置の出力信号としての主信号に含まれ
る歪成分が増大することになる。
【0026】言い換えれば、入力されるマリチキャリア
信号が瞬間的に発生するピークパワー時においては、増
幅信号に対して、歪み抽出ループ回路部101及び歪み
除去ループ回路部108の制御を追従させることが困難
であり、歪み成分のキャンセル量が劣化するため、フィ
ードフォワード増幅装置出力の歪成分が増加するのであ
る。
【0027】そこで、このマルチキャリア信号のピーク
パワー時においては、増幅信号の歪みを回避するため
に、増幅器の動作点をAM−PM特性の影響の少ない点
(例えば入力信号の電力がPa 以下)に選択することが
考えられるが、このようにしても、バックオフを大きく
とることになるので、その分増幅器の増幅効率を低下さ
せてしまう。
【0028】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、増幅器のバックオフを小さくして増幅効率を
向上させながら、低歪みの増幅信号を安定的に出力する
ことができるフィードフォワード増幅装置及びその制御
方法並びにフィードフォワード増幅装置付き基地局を提
供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】図1は第1の発明の原理
ブロック図であり、この図1において、1は歪み抽出ル
ープ回路部であり、この歪み抽出ループ回路部1は、主
信号系の主信号を増幅する主増幅器5の出力の内の主信
号成分を相殺した歪み抽出信号を、主信号の位相制御に
基づいて生成するものである。
【0030】さらに、この歪み抽出ループ回路部1にお
いて歪み抽出信号を生成するための位相制御は、主信号
を最も相殺することができる位相制御点からずらして行
なうようになっている。また、9は歪み除去ループ回路
部であり、この歪み除去ループ回路部9は、主増幅器5
の後段側において、主信号成分を相殺した歪み抽出信号
を使用して、主増幅器5の後段側の主信号系の信号から
主信号成分のみを出力するものである(請求項1,
8)。
【0031】なお、上述のフィードフォワード増幅装置
を、複数の移動機を収容するとともに、移動機に信号を
送信する際には、使用される周波数帯において、各移動
機毎に選択された周波数成分を複数個有する信号を共通
に増幅して送信する基地局において用いることもできる
(請求項12)。上述の第1の発明では、図1に示すよ
うに、この歪み抽出ループ回路部1において、主信号系
の主信号を増幅する主増幅器5の出力の内の主信号成分
を相殺した歪み抽出信号を、主信号の位相制御に基づい
て生成するが、この歪み抽出ループ回路部1における歪
み抽出信号を生成するための位相制御は、主信号を最も
相殺することができる位相制御点からずらして行なって
いる。
【0032】また、歪み除去ループ回路部9では、主増
幅器5の後段側において、主信号成分を相殺した歪み抽
出信号を使用して、主増幅器5の後段側の主信号系の信
号から主信号成分のみを出力する(請求項1,8)。な
お、複数の移動機を収容するとともに、移動機に信号を
送信する際には、使用される周波数帯において、各移動
機毎に選択された周波数成分を複数個有する信号を共通
に増幅して送信する基地局に、上述のフィードフォワー
ド増幅装置を適用しても、同様に動作する(請求項1
2)。
【0033】さらに、図2は第2の発明の原理ブロック
図であり、この図2において、5は主信号系の主信号を
増幅する主増幅器である。また、1は歪み抽出ループ回
路部であり、この歪み抽出ループ回路部1は、主増幅器
5のほかに、分岐部2,第1可変移相器/可変減衰器
4,減衰器6,第1遅延部7及び第1合成部8をそなえ
ている。
【0034】ここで、分岐部2は、主増幅器5の前段の
主信号を分岐するものであり、第1可変移相器/可変減
衰器4は、分岐部2にて分岐された一方の主信号につい
て位相及び振幅を変化させて主増幅器5に出力するもの
である。また、減衰器6は、主増幅器5からの増幅され
た主信号とパイロット信号発生部17から供給されるパ
イロット信号とを入力され、これらの信号を増幅前のレ
ベルに減衰させるものである。
【0035】さらに、第1遅延部7は、分岐部2にて分
岐された他方の主信号について所定時間遅延させるもの
であり、第1合成部8は、減衰器2からの信号と第1遅
延部7からの信号とを合成して歪み抽出信号として出力
するものである。また、9は歪み除去ループ回路部であ
り、この歪み除去ループ回路部9は、第2遅延部10,
第2合成部11,第2可変移相器/可変減衰器12及び
補助増幅器13をそなえている。
【0036】ここで、第2遅延部10は、主増幅器5か
らの増幅された信号について所定時間遅延させるもので
あり、第2可変移相器/可変減衰器12は、第1合成部
8からの歪み抽出信号について、位相及び振幅を変化さ
せるものである。また、補助増幅器13は、第2可変移
相器/可変減衰器12からの歪み抽出信号について、主
増幅器5と同様の増幅率で増幅するものであり、第2合
成部11は、第2遅延部10からの信号と補助増幅器1
3からの増幅信号とを合成するものである。
【0037】さらに、制御部14は、第1合成部8から
出力される信号が主信号成分を最良に相殺された歪み抽
出信号となるように第1可変移相器/可変減衰器4を制
御する第1制御部15と、第1制御部15による制御を
行なってから、第2合成部11から出力される信号が主
信号成分以外の成分が最良に相殺され主信号成分のみと
なるように第2可変移相器/可変減衰器12を制御する
第2制御部16とをそなえている。
【0038】3は位相調整部であり、この位相調整部3
は、分岐部2にて分岐された一方の主信号の位相を所定
量ずらすものである(請求項2,9)。ここで、第1制
御部15による制御が行なわれると、位相調整部3によ
り主信号の位相を所定量ずらし、その後、第2制御部1
6による制御を一定時間行なうとともに、制御部14
が、上述の第1制御部15による制御,位相調整部3に
よる主信号の位相を所定量ずらす制御、第2制御部16
による制御を、順番に繰り返し行なうようになっている
(請求項3,10)。
【0039】この場合においては、歪み抽出ループ回路
部1からの信号と歪み除去ループ回路部9からの信号と
に基づいて、制御異常及び相殺されなかった信号のレベ
ルを監視する監視部をそなえ、監視部において異常を検
出したときは、強制的に第1制御部15による制御モー
ドに変更する制御モード変更部をそなえてもよい(請求
項4,11)。
【0040】さらに、位相調整部3が、主信号の位相を
所定量ずらすための位相情報をアナログ電圧で設定する
位相情報設定部と、位相情報設定部にて設定された位相
情報と第1制御部15による位相制御量とをアナログ加
算して第1可変移相器/可変減衰器4に出力する加算器
と、位相情報設定部と加算器との間に介装され、主信号
の位相を所定量ずらす際にはオンとし、それ以外ではオ
フとなるように構成されたスイッチとをそなえることも
できる(請求項5)。
【0041】また、位相調整部が、主信号の位相を所定
量ずらすための位相情報を記憶する位相情報記憶部と、
位相情報記憶部からの位相情報と第1制御部による第1
可変移相器/可変減衰器に対する位相制御量とを加算す
る位相情報加算部と、位相情報加算部で加算された位相
情報に基づいて、主信号の位相を所定量ずらす位相調整
制御部とをそなえることができるほか(請求項6)、主
信号の位相を所定量ずらすための位相情報をアナログ電
圧で設定する位相情報設定部と、位相情報設定部で設定
されたアナログ電圧値をA/D変換するA/D変換部
と、A/D変換部によりA/D変換された位相情報と第
1制御部による第1可変移相器/可変減衰器に対する位
相制御量とを加算する位相情報加算部と、位相情報加算
部で加算された位相情報に基づいて、主信号の位相を所
定量ずらす位相調整制御部とをそなえることもできる
(請求項7)。
【0042】なお、上述の図2に示すフィードフォワー
ド増幅装置を、複数の移動機を収容するとともに、移動
機に信号を送信する際には、使用される周波数帯におい
て、各移動機毎に選択された周波数成分を複数個有する
信号を共通に増幅して送信する基地局に適用することも
できる(請求項13)。上述の第2の発明では、図2に
示すように、歪み抽出ループ回路部1の分岐部2では、
主増幅器5の前段の主信号を分岐し、第1可変移相器/
可変減衰器4では、分岐部2にて分岐された一方の主信
号について位相及び振幅を変化させて主増幅器5に出力
する。
【0043】また、減衰器6では、主増幅器5からの増
幅された主信号とパイロット信号発生部17から供給さ
れるパイロット信号とが入力されて、これらの信号を増
幅前のレベルに減衰させて第1合成部8に出力する。さ
らに、第1遅延部7では、分岐部2にて分岐された他方
の主信号について所定時間遅延させ、第1合成部8に出
力する。第1合成部8では、減衰器2からの信号と第1
遅延部7からの信号とを合成して歪み抽出信号として出
力する。
【0044】また、歪み除去ループ回路部9の第2遅延
部10では、主増幅器5からの増幅された信号について
所定時間遅延させて第2合成部11に出力する。さら
に、第1合成部からの歪み抽出信号については、第2可
変移相器/可変減衰器12において、位相及び振幅を変
化させ、結合器32において主信号の歪みがキャンセル
される。第2合成部11は、第2遅延部10からの信号
と補助増幅器13からの増幅信号とを合成する。
【0045】また、制御部14の第1制御部15では、
第1合成部8から出力される信号が主信号成分を最良に
相殺された歪み抽出信号となるように第1可変移相器/
可変減衰器4を制御する一方、第2制御部16では、第
1制御部15による制御を行なってから、第2合成部1
1から出力される信号が主信号成分以外の成分が最良に
相殺され主信号成分のみとなるように第2可変移相器/
可変減衰器12を制御する。
【0046】さらに、位相調整部3では、分岐部2にて
分岐された一方の主信号の位相を所定量ずらしている
(請求項2,9)。即ち、第1制御部15による制御が
行なわれると、位相調整部3により主信号の位相を所定
量ずらし、その後、第2制御部16による制御を一定時
間行なうとともに、制御部14が、上述の第1制御部1
5による制御,位相調整部3による主信号の位相を所定
量ずらす制御、第2制御部16による制御を、順番に繰
り返し行なう(請求項3,10)。
【0047】この場合においては、歪み抽出ループ回路
部1からの信号と歪み除去ループ回路部9からの信号と
に基づいて、制御異常及び相殺されなかった信号のレベ
ルを監視する監視部をそなえ、監視部において異常を検
出したときは、強制的に第1制御部15による制御モー
ドに変更する制御モード変更部をそなえてもよい(請求
項4,11)。
【0048】さらに、位相調整部3の位相情報設定部で
は、主信号の位相を所定量ずらすための位相情報をアナ
ログ電圧で設定しておき、加算器では、位相情報設定部
にて設定された位相情報と第1制御部15による位相制
御量とをアナログ加算して第1可変移相器/可変減衰器
4に出力し、位相情報設定部と加算器との間に介装され
たスイッチを、主信号の位相を所定量ずらす際にはオン
とし、それ以外ではオフとする(請求項5)。
【0049】また、位相調整部の位相情報記憶部では、
主信号の位相を所定量ずらすための位相情報を記憶して
おき、位相情報加算部では、位相情報記憶部からの位相
情報と第1制御部による第1可変移相器/可変減衰器に
対する位相制御量とを加算し、位相調整制御部では、位
相情報加算部で加算された位相情報に基づいて、主信号
の位相を所定量ずらすことができる(請求項6)。
【0050】さらに、位相調整部の位相情報設定部で
は、主信号の位相を所定量ずらすための位相情報をアナ
ログ電圧で設定しておき、A/D変換部では、位相情報
設定部で設定されたアナログ電圧値をA/D変換し、位
相情報加算部では、A/D変換部によりA/D変換され
た位相情報と第1制御部による第1可変移相器/可変減
衰器に対する位相制御量とを加算し、位相調整制御部に
おいては、位相情報加算部で加算された位相情報に基づ
いて、主信号の位相を所定量ずらすこともできる(請求
項7)。
【0051】なお、上述の図2に示すフィードフォワー
ド増幅装置を、複数の移動機を収容するとともに、移動
機に信号を送信する際には、使用される周波数帯におい
て、各移動機毎に選択された周波数成分を複数個有する
信号を共通に増幅して送信する基地局に適用しても、同
様に動作する(請求項13)。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照することにより
本発明の実施形態について説明する。 (a)第1実施形態の説明 図3は本発明の第1実施形態にかかるフィードフォワー
ド増幅装置を示すブロック図であるが、この図3に示す
フィードフォワード増幅装置についても、前述の図14
に示すような、ディジタル自動車電話システム等の無線
通信システムにおける複数の移動機を収容する基地局の
増幅装置として適用されて、各移動機209に対する送
信信号をマルチキャリア信号として共通に増幅すること
ができるものである。
【0053】ここで、この図3において、26は主増幅
器であり、この主増幅器26は、主信号系からのマルチ
キャリア信号としての主信号,パイロット信号発生部2
9から供給されるパイロット信号を第1接続部25を介
して増幅し、増幅信号として出力するものである。ま
た、20は歪み抽出ループ回路部であり、この歪み抽出
ループ回路部20は、主増幅器26からの増幅信号につ
いて、主増幅器26の後段側に設けられた第2接続部2
7を介することにより主信号系に供給するとともに主信
号系の主信号と同じ大きさで位相が反転した主信号相殺
信号を生成する一方、この主信号相殺信号を用いること
により、主増幅器26から出力される主信号の歪み成分
を抽出するものである。
【0054】また、この歪み抽出ループ回路部20は、
上述の第1接続部25,第2接続部27及び主増幅器2
6のほかに、分岐部21,可変移相器22,23,可変
減衰器24及び遅延線28をそなえて構成されている。
分岐部(H)21は、主増幅器26に入力された主信号
の前段の信号を分岐するものであり、可変移相器(PSV
0,PSV1)22,23は、後述の制御回路40からの制御
情報に基づき、分岐部21からの主信号の位相を変化す
るものであり、可変減衰器24は、制御回路40からの
制御情報に基づき、可変移相器22,23からの主信号
を減衰するものである。
【0055】また、上述の可変移相器23及び可変減衰
器24により、主増幅器26から出力される主信号を、
第2接続部27において最良に相殺するための主信号相
殺信号を生成できるように、位相及び振幅を可変制御さ
れるものであり、可変移相器22は、可変移相器23に
より可変制御された位相を所定量ずらすものである。言
い換えれば、可変移相器23,可変減衰器24は、第2
接続部27から出力される信号が主信号成分を最良に相
殺された歪み抽出信号となるように、位相,振幅を可変
制御するものであり、これら可変移相器23及び可変減
衰器24により、第1可変移相器/可変減衰器が構成さ
れている。
【0056】遅延線(第1遅延部)28は、分岐部21
にて分岐された他方の主信号について所定時間遅延させ
て第2接続部27に出力するものである。さらに、第2
接続部(減衰器,第1合成部)27は、主増幅器26か
らの増幅された主信号,パイロット信号発生部29から
供給されるパイロット信号について、これらの信号を増
幅前のレベルに減衰させて、遅延線28からの主信号と
合成し、これを歪み抽出信号として歪み除去ループ回路
部30に出力するとともに、主増幅器26からの信号を
歪み除去ループ回路部30に出力するようになってい
る。
【0057】即ち、第2接続部27において、遅延線2
8からの信号と主増幅器27からの信号(遅延部28か
らの信号に対して反転されている)とが合成されること
により、主信号が相殺され、主増幅器26で発生する歪
み成分とパイロット信号とを歪み抽出信号として抽出で
きるようになっている。また、30は歪み除去ループ回
路部であり、この歪み除去ループ回路部30は、主増幅
器26の後段側に設けられ、主増幅器26の出力の内の
主信号分を相殺した信号としての歪み抽出信号を得ると
ともに、この歪み抽出信号を使用して、主増幅器26の
後段側の主信号系の信号から主信号分を出力するもので
あり、遅延線31,第3接続部32,第4接続部33,
可変移相器34,可変減衰器35,第5接続部36及び
補助増幅器37をそなえている。
【0058】ここで、遅延線(第2遅延部)31は、主
増幅器26からの主信号,主増幅器26で発生する歪み
成分及びパイロット信号を入力され、これらの信号につ
いて所定時間遅延させるものである。可変移相器34
は、制御回路40からの制御情報に基づいて、第2接続
部27からの歪み抽出信号の位相を変化させるものであ
り、可変減衰器35は、制御回路40からの制御情報に
基づいて、第2接続部27からの歪み抽出信号の振幅を
変化させるものであり、これらの可変移相器34及び可
変減衰器35により、第2可変移相器/可変減衰器が構
成されるようになっている。
【0059】第5接続部36は、可変移相器34及び可
変減衰器35からの、位相及び振幅が可変制御された歪
み抽出信号を分岐して、補助増幅器37及び歪み検出器
38に出力するものである。補助増幅器37は、可変移
相器34及び可変減衰器35から第5接続部36を介し
て入力された歪み抽出信号成分を増幅するものである。
【0060】また、第3接続部(第2合成部)32は、
遅延線31からの信号と補助増幅器37からの増幅信号
とを合成し、主信号成分を出力するものである。言い換
えれば、この第3接続部32においては、主信号成分以
外の成分、即ち、主増幅器26で発生する歪み成分とパ
イロット信号とが相殺されるようになっている。第4接
続部33は、第3接続部32からの信号を入力され、こ
の信号を分岐して、出力信号として出力する一方、後述
する制御回路40のパイロット信号検出器42に出力す
るものである。
【0061】ところで、歪み検出器38は、可変移相器
34及び可変減衰器35から第5接続部36を介して入
力された歪み抽出信号について、主信号成分を検出(検
波)するものである。また、制御回路40は、歪み抽出
ループ回路部20及び歪み除去ループ回路部30を制御
するためのものであり、CPU41,パイロット信号検
出器42及びタイマ43をそなえている。
【0062】ここで、パイロット信号検出器42は、第
4接続部33を介して出力信号を入力され、この出力信
号におけるパイロット信号成分を検出(検波)するもの
である。また、CPU41は、歪み検出器38からの主
信号成分の検出情報とパイロット信号検出器42からの
パイロット信号成分の検出情報とを入力され、これらの
検出情報に基づいて、可変移相器23,可変減衰器24
における制御量を設定する第1制御部41aと、可変移
相器22の制御量を設定する位相制御部41bと、可変
移相器34,可変減衰器35の制御量を設定する第2制
御部41cとをそなえている。
【0063】具体的には、第1制御部41aは、設定さ
れた平衡点において歪み検出器38で検波された主信号
成分の電圧が最小となるように、可変移相器23,可変
減衰器24に対する制御量を設定するものであり、位相
制御部41bは、設定後は可変移相器22に対する制御
量を設定するものであり、この位相制御部41b及び上
述の可変位相器22により、位相調整部50が構成され
ている。
【0064】また、第2制御部41cは、位相制御部4
1bによる制御量の設定後、タイマ43のタイマカウン
ト値に基づく一定時間は、設定された平衡点においてパ
イロット信号検出器42の検波電圧が最小となるように
可変移相器34及び可変減衰器35に対する制御量を設
定するものである。即ち、可変移相器23及び可変減衰
器24の制御量は、第1制御部41aにより、図4の主
増幅器26のAM−PM特性に示すように、主増幅器2
6に入力される信号が、主増幅器26へのマルチキャリ
ア信号の平均入力電力Pa の時(この時を平衡点とす
る)に、歪み検出器38で検波された主信号成分の電圧
を最小とするように各制御量が設定されるのである。
【0065】なお、この図4において、主増幅器26に
入力するマルチキャリア信号が平均入力電力Pa の時の
主増幅器26の位相回転をθa とし、主増幅器26に入
力するマルチキャリア信号があるピークレベルをPp
ある場合の主増幅器26の位相回転をθp とする。ま
た、可変移相器22の制御量については、位相制御部4
1bにより、可変移相器23による制御量が設定された
後に、図4に示すように、主増幅器26に入力される信
号のレベルがPc (この時の主増幅器26の位相回転は
θc )の時に、歪み検出器38で検波された主信号成分
の電圧が最小となるような制御量が設定されるようにな
っている。
【0066】換言すれば、主増幅器26に入力されるマ
ルチキャリア信号についての、可変位相器22による位
相制御量の平衡点については、マルチキャリア信号の平
均入力電力に対する位相回転の平衡点θa から一定量ず
れた位相回転θc の時を平衡点とし、このθc の位相回
転を起こすマルチキャリア信号(信号レベルPc )が入
力されたときに、歪み検出器38で検波された主信号成
分の電圧を最小とすることができるのである。
【0067】なお、歪み抽出ループ回路部20では、θ
a −θc だけ、平衡点の位相がずれていることになる。
このため、主増幅器26に入力される信号のレベルがP
a であり、主増幅器26の位相回転がθa である場合に
は、歪み検出器38では、図5に示すベクトルPa-c
示すような主信号残留成分が検出され、歪み抽出信号が
劣化することになる。
【0068】従って、この平衡点の位相のずれに伴う歪
み抽出信号の劣化分のために、補助増幅器37の入力レ
ベルが増加するが、歪み除去ループ回路部30の第3接
続部32において、この劣化分についてもキャンセルす
ることができるので、フィードフォワード増幅装置出力
としては歪み成分の抑圧を十分に保証することができ
る。
【0069】また、主増幅器26に対してピークレベル
p の主信号が入力された場合は、位相回転はθp とな
るが、平衡点からの位相回転は、θc −θp であり、位
相制御量をずらしていない場合の平衡点からの位相回転
(θa −θp )よりも小さくすることができ、従って、
歪み検出器38では、図5に示すベクトルPp-c 〔=ベ
クトルPp −β(Pp /Pc )・ベクトルPc 〕(βは
主増幅器のAM−AM特性を示す係数)に示すような主
信号残留成分として検出されるので、位相制御量をずら
している場合の方が、ずらしていない場合(図5に示す
ベクトルPp-a参照)よりも主信号残留成分を小さくす
ることができる。
【0070】なお、上述のθc としては、補助増幅器3
7の非線型性により、フィードフォワード増幅装置の出
力信号の歪み成分の抑圧が著しく低下しない範囲で設定
されるようになっている。上述の構成により、本発明の
第1実施形態にかかるフィードフォワード増幅装置の動
作を、図6に示すフローチャートを用いて以下に詳述す
る。
【0071】即ち、フィードフォワード増幅装置に主信
号としてのマルチキャリア信号が入力されると、歪み抽
出ループ回路部20の可変移相器23,可変減衰器24
では、第1制御部41aの制御に基づいて、入力される
マルチキャリア信号が平均入力電力Pa である場合を平
衡点として、歪み検出器38で検波された主信号成分の
電圧が最小となるように制御量が設定される(ステップ
A1)。
【0072】可変移相器23及び可変減衰器24に対す
る制御量が設定されると、位相制御部41bでは、可変
移相器22に対する制御量を設定する(ステップA
2)。この可変移相器22に対する制御量としては、前
述の図4に示すように、主増幅器26に入力される信号
のレベルがPc (この時の主増幅器26の位相回転はθ
c)の時に、歪み検出器38で検波された主信号成分の
電圧が最小となるような制御量が設定される。これによ
り、歪み抽出ループ回路部20では、増幅信号及び歪み
抽出信号を出力することができる。
【0073】また、可変移相器22に対する制御量が設
定されると、タイマ43を起動させ(ステップA3)、
このタイマ43のタイマカウント値に基づき所定時間が
経過するまで、第2制御部41cにより、ある平衡点に
おいてパイロット信号検出器42の検波電圧が最小とな
るように可変移相器34及び可変減衰器35に対する制
御量が設定される(ステップA4,ステップA5のNO
ルートにより構成される閉ループ)。
【0074】ここで、主増幅器26に対してピークレベ
ルPp の主信号が入力された場合は、位相回転はθp
なるが、平衡点からの位相回転は、θc −θp であり、
位相制御量をずらしていない場合の平衡点からの位相回
転(θa −θp )よりも小さくすることができ、歪み検
出器38では、図5に示すベクトルPp-c に示すような
主信号残留成分として検出される。これは、ずらしてい
ない場合の主信号残留成分(ベクトルPp-a 参照)より
も小さい。
【0075】従って、位相制御量をずらしている場合の
方が、歪み検出器38で検波された主信号成分を小さく
することができるので、第3接続部32における主信号
以外の成分をキャンセルする際においても歪み成分が少
なくなり、歪み抽出ループ回路部30の出力信号につい
ても、効果的に歪みを除去された増幅信号としての主信
号を出力することができる。
【0076】ここで、タイマ43のタイマカウント値に
基づき、可変移相器22に対する制御量が設定されてか
ら所定時間が経過すると、上述の各設定値をリセット
し、歪み抽出ループ回路部20の可変移相器23,可変
減衰器24に対する制御量を改めて設定する(ステップ
A5のYESルートからステップA1)。以後、上述の
場合と同様にステップA2〜ステップA5の処理が繰り
返し行なわれる。これにより、CPU41では、歪み抽
出ループ回路部20の可変移相器23,可変減衰器24
に対する制御,可変移相器22に対する制御及び可変移
相器34,可変減衰器35に対する制御を、順番に繰り
返し行なうことができる。
【0077】このように、本発明の第1実施形態にかか
るフィードフォワード増幅装置によれば、位相調整部5
0において、分岐部21にて分岐された一方の主信号の
位相を所定量ずらすことにより、増幅器のバックオフを
小さくして電力効率を向上させながら、低歪みの増幅信
号を安定的に出力することができる利点がある。 (a1)第1実施形態の第1の変形例の説明 図7は本発明の第1実施形態の第1の変形例にかかるフ
ィードフォワード増幅装置を示すブロック図であるが、
この図7に示すフィードフォワード増幅装置において
も、前述の第1実施形態におけるもの同様に、主信号系
からのマルチキャリア信号を増幅するものである。
【0078】また、本変形例にかかるフィードフォワー
ド増幅装置は、前述の第1実施形態におけるものに比し
て、分岐部21にて分岐された一方の主信号の位相を所
定量ずらす位相調整部50aが、位相制御部41b,直
流電源51,加算器52,スイッチ53及び可変移相器
23により構成されている点が異なり、それ以外の構成
は基本的に前述の第1実施形態と同様である。
【0079】ここで、位相制御部41bは、第1制御部
41aによる可変位相器23,可変減衰器24の制御量
の設定が行なわれてから、可変位相器23の制御量を所
定量ずらすための制御信号を出力するものである。ま
た、直流電源(位相情報設定部)51は、主信号の位相
を所定量ずらすための位相情報を、発生する起電力によ
るアナログ電圧で設定しておくものであり、加算器52
は、直流電源51にて設定された位相情報と第1制御部
41aによる位相制御量とをアナログ加算して可変位相
器23に出力するものである。
【0080】また、スイッチ53は、直流電源51と加
算器52との間に介装され、位相制御部41bからの制
御信号に基づいて、主信号の位相を所定量ずらす際には
オンとし、それ以外ではオフとなるように切替制御を行
なうものである。上述の構成により、本発明の第1実施
形態の第1の変形例にかかるフィードフォワード増幅装
置は、第1制御部41aによる制御量の設定が行なわれ
た後の可変位相器23の制御量を所定量ずらす制御の態
様以外は、基本的には上述の第1実施形態の場合と同様
に動作する。
【0081】ここで、第1制御部41aによる制御量の
設定が行なわれた後の可変位相器23の制御量を所定量
ずらす際においては、位相制御部41bからスイッチ5
3に対して、スイッチオンとなる旨の制御信号を出力す
る。これにより、直流電源51と加算器52とは通電状
態となり、この加算器52において、マルチキャリア信
号が平均入力電力Pa である場合を平衡点とした制御量
(アナログ電圧信号)に、直流電源51による制御量の
アナログ電圧が加算されて、可変位相器23の制御量を
所定量ずらすことができる。従って、可変移相器23に
おいては主信号の位相を所定量ずらすことができる。
【0082】例えば、主増幅器26に入力されるマルチ
キャリア信号についての、可変位相器23による位相制
御量の平衡点については、マルチキャリア信号の平均入
力電力に対する位相回転の平衡点θa から一定量ずれた
位相回転θc の時を平衡点とし、このθc の位相回転を
起こすマルチキャリア信号(信号レベルPc )が入力さ
れたときに、歪み検出器38で検波された主信号成分の
電圧が最小とすることができるのである。
【0083】ここで、主増幅器26に対してピークレベ
ルPp の主信号が入力された場合は、位相回転はθp
なるが、平衡点からの位相回転は、θc −θp であり、
位相制御量をずらしていない場合の平衡点からの位相回
転(θa −θp )よりも小さくすることができる。従っ
て、位相制御量をずらしている場合の方が、歪み検出器
38で検波された主信号成分を小さくすることができる
ので、第3接続部32における主信号以外の成分をキャ
ンセルする際においても歪み成分が少なくなり、歪み抽
出ループ回路部30の出力信号についても、効果的に歪
みを除去された増幅信号としての主信号を出力すること
ができる。
【0084】このように、本発明の第1実施形態の第1
の変形例にかかるフィードフォワード増幅装置において
も、位相調整部50aにおいて、分岐部21にて分岐さ
れた一方の主信号の位相を所定量ずらすことにより、増
幅器のバックオフを小さくして電力効率を向上させなが
ら、低歪みの増幅信号を安定的に出力することができる
利点がある。
【0085】(a2)第1実施形態の第2の変形例の説
明 図8は本発明の第1実施形態の第2の変形例にかかるフ
ィードフォワード増幅装置を示すブロック図であるが、
この図8に示すフィードフォワード増幅装置において
も、前述の第1実施形態におけるもの同様に、主信号系
からのマルチキャリア信号を増幅するものである。
【0086】また、本変形例にかかるフィードフォワー
ド増幅装置は、前述の第1実施形態におけるものに比し
て、分岐部21にて分岐された一方の主信号の位相を所
定量ずらす位相調整部50bが、ROM44,位相情報
加算部41d,位相調整制御部41e及び可変移相器2
3により構成されている点が異なり、それ以外の構成は
基本的に前述の第1実施形態と同様である。
【0087】ここで、ROM(位相情報記憶部)44は
主信号の位相を所定量ずらすための位相情報等を記憶す
るものである。また、位相情報加算部41dは、ROM
44からずらすべき主信号の位相情報を入力され、この
位相情報と第1制御部41aの可変移相器23に対する
位相制御量とを加算するものであり、例えばソフトウェ
アにより構成されるようになっている。
【0088】さらに、位相調整制御部41eは、設定さ
れた平衡点において歪み検出器38で検波された主信号
成分の電圧が最小となるように、可変移相器23の制御
量を設定する一方、可変移相器23の制御量を所定量ず
らす際においては、位相情報加算部41dで加算された
位相情報に基づいて、可変位相器23に対して制御信号
を出力することにより、主信号の位相を所定量ずらすも
のである。
【0089】上述の構成により、本発明の第1実施形態
の第2の変形例にかかるフィードフォワード増幅装置に
おいても、第1制御部41aによる制御量の設定が行な
われた後の可変位相器23の制御量を所定量ずらす制御
の態様以外は、基本的には上述の第1実施形態の場合と
同様に動作する。ここで、第1制御部41aにおいて、
可変移相器23,可変減衰器24に対する制御量が設定
されると、位相情報加算部41dでは、ROM44から
ずらすべき主信号の位相情報を読み出し、この位相情報
と、第1制御部41aによる可変移相器23に対する位
相制御量とを例えば論理的に加算する。
【0090】さらに、位相調整制御部41eでは、位相
情報加算部41dで加算された位相情報に基づいて、可
変移相器23に対して、可変すべき位相情報を含む制御
信号を出力する。これにより、可変移相器23において
は、移相調整制御部41eからの制御信号に基づいて、
主信号の位相を所定量ずらすことができる。例えば、主
増幅器26に入力されるマルチキャリア信号について
の、可変位相器23による位相制御量の平衡点について
は、マルチキャリア信号の平均入力電力に対する位相回
転の平衡点θa から一定量ずれた位相回転θc の時を平
衡点とし、このθc の位相回転を起こすマルチキャリア
信号(信号レベルPc )が入力されたときに、歪み検出
器38で検波された主信号成分の電圧が最小とすること
ができるのである。
【0091】ここで、主増幅器26に対してピークレベ
ルPp の主信号が入力された場合は、位相回転はθp
なるが、平衡点からの位相回転は、θc −θp であり、
位相制御量をずらしていない場合の平衡点からの位相回
転(θa −θp )よりも小さくすることができる。従っ
て、位相制御量をずらしている場合の方が、歪み検出器
38で検波された主信号成分を小さくすることができる
ので、第3接続部32における主信号以外の成分をキャ
ンセルする際においても歪み成分が少なくなり、歪み抽
出ループ回路部30の出力信号についても、効果的に歪
みを除去された増幅信号としての主信号を出力すること
ができる。
【0092】このように、本発明の第1実施形態の第2
の変形例にかかるフィードフォワード増幅装置において
も、位相調整部50bにおいて、分岐部21にて分岐さ
れた一方の主信号の位相を所定量ずらすことにより、増
幅器のバックオフを小さくして電力効率を向上させなが
ら、低歪みの増幅信号を安定的に出力することができる
利点がある。
【0093】(a3)第1実施形態の第3の変形例の説
明 図9は本発明の第1実施形態の第3の変形例にかかるフ
ィードフォワード増幅装置を示すブロック図であるが、
この図9に示すフィードフォワード増幅装置において
も、前述の第1実施形態におけるもの同様に、主信号系
からのマルチキャリア信号を増幅するものである。
【0094】また、本変形例にかかるフィードフォワー
ド増幅装置は、前述の第1実施形態におけるものに比し
て、分岐部21にて分岐された一方の主信号の位相を所
定量ずらす位相調整部50cが、直流電源45,A/D
変換部46,位相情報加算部41d,位相調整制御部4
1e及び可変移相器23により構成されている点が異な
り、それ以外の構成は基本的に前述の第1実施形態と同
様である。
【0095】ここで、直流電源(位相情報設定部)45
は、主信号の位相を所定量ずらすための位相情報を、発
生する起電力によるアナログ電圧で設定するものであ
り、A/D変換部46は、直流電源45で設定されたア
ナログ電圧値をA/D変換するものである。また、位相
情報加算部41dは、A/D変換部46によりA/D変
換された主信号の位相情報を入力され、この位相情報と
第1制御部41aの可変移相器23に対する位相制御量
とを加算するものであり、例えばソフトウェアにより構
成されるようになっている。
【0096】さらに、位相調整制御部41eは、設定さ
れた平衡点において歪み検出器38で検波された主信号
成分の電圧が最小となるように、可変移相器23の制御
量を設定する一方、可変移相器23の制御量を所定量ず
らす際においては、位相情報加算部41dで加算された
位相情報に基づいて、可変位相器23に対して制御信号
を出力することにより、主信号の位相を所定量ずらすも
のである。
【0097】上述の構成により、本発明の第1実施形態
の第3の変形例にかかるフィードフォワード増幅装置に
おいても、第1制御部41aによる制御量の設定が行な
われた後の可変位相器23の制御量を所定量ずらす制御
の態様以外は、基本的には上述の第1実施形態の場合と
同様に動作する。ここで、第1制御部41aにおいて、
可変移相器23,可変減衰器24に対する制御量が設定
されると、位相情報加算部41dでは、A/D変換部4
6からずらすべき主信号の位相情報を読み出し、この位
相情報と、第1制御部41aによる可変移相器23に対
する位相制御量とを例えば論理的に加算する。
【0098】さらに、位相調整制御部41eでは、位相
情報加算部41dで加算された位相情報に基づいて、可
変移相器23に対して、可変すべき位相情報を含む制御
信号を出力する。これにより、可変移相器23において
は、移相調整制御部41eからの制御信号に基づいて、
主信号の位相を所定量ずらすことができる。例えば、主
増幅器26に入力されるマルチキャリア信号について
の、可変位相器23による位相制御量の平衡点について
は、マルチキャリア信号の平均入力電力に対する位相回
転の平衡点θa から一定量ずれた位相回転θc の時を平
衡点とし、このθc の位相回転を起こすマルチキャリア
信号(信号レベルPc )が入力されたときに、歪み検出
器38で検波された主信号成分の電圧が最小とすること
ができるのである。
【0099】ここで、主増幅器26に対してピークレベ
ルPp の主信号が入力された場合は、位相回転はθp
なるが、平衡点からの位相回転は、θc −θp であり、
位相制御量をずらしていない場合の平衡点からの位相回
転(θa −θp )よりも小さくすることができる。従っ
て、位相制御量をずらしている場合の方が、歪み検出器
38で検波された主信号成分を小さくすることができる
ので、第3接続部32における主信号以外の成分をキャ
ンセルする際においても歪み成分が少なくなり、歪み抽
出ループ回路部30の出力信号についても、効果的に歪
みを除去された増幅信号としての主信号を出力すること
ができる。
【0100】このように、本発明の第1実施形態の第3
の変形例にかかるフィードフォワード増幅装置において
も、位相調整部50cにおいて、分岐部21にて分岐さ
れた一方の主信号の位相を所定量ずらすことにより、増
幅器のバックオフを小さくして電力効率を向上させなが
ら、低歪みの増幅信号を安定的に出力することができる
利点がある。
【0101】(b)第2実施形態の説明 図10は本発明の第2実施形態にかかるフィードフォワ
ード増幅装置を示すブロック図であるが、この図10に
示すフィードフォワード増幅装置においても、前述の第
1実施形態におけるもの同様に、主信号系からのマルチ
キャリア信号を増幅するものである。
【0102】また、本変形例にかかるフィードフォワー
ド増幅装置は、前述の第1実施形態におけるものに比し
て、CPU41が、監視部41f及び制御モード変更部
41gをそなえている点が異なり、それ以外の構成は基
本的に前述の第1実施形態と同様である。ここで、監視
部41fは、歪み抽出ループ回路部20からの信号とし
て、歪み検出器38からの主信号検出信号を入力される
とともに、歪み除去ループ回路部30からの信号とし
て、パイロット信号検出器42からのパイロット信号の
検出信号を入力され、制御異常及び歪み除去ループ回路
部30にてキャンセル(相殺)されなかった信号のレベ
ルを監視するものである。
【0103】また、制御モード変更部41gは、監視部
41fにおいて制御異常等の装置の異常を検出したとき
は、位相制御部41bや第2制御部41cによる制御を
行なっている際においても、強制的に第1制御部41a
による制御モードに変更するものである。上述の構成に
より、本発明の第2実施形態にかかるフィードフォワー
ド増幅装置は、監視部41fにおいて異常を検出した場
合に、制御モード変更部41gにおいて強制的に第1制
御部41aによる制御モードを変更する制御態様以外
は、基本的には上述の第1実施形態の場合と同様に動作
する。
【0104】即ち、図11のフローチャートに示すよう
に、フィードフォワード増幅装置に主信号としてのマル
チキャリア信号が入力されると、歪み抽出ループ回路部
20の可変移相器23,可変減衰器24では、第1制御
部41aの制御に基づいて、入力されるマルチキャリア
信号が平均入力電力Pa である場合を平衡点として、歪
み検出器38で検波された主信号成分の電圧が最小とな
るように制御量が設定される(ステップB1)。
【0105】可変移相器23及び可変減衰器24に対す
る制御量が設定されると、位相制御部41bでは、可変
移相器22に対する制御量を設定する(ステップB
2)。この可変移相器22に対する制御量としては、前
述の図4に示すように、主増幅器26に入力される信号
のレベルがPc (この時の主増幅器26の位相回転はθ
c)の時に、歪み検出器38で検波された主信号成分の
電圧が最小となるような制御量が設定される。これによ
り、歪み抽出ループ回路部20では、増幅信号及び歪み
抽出信号を出力することができる。
【0106】また、可変移相器22に対する制御量が設
定されると、タイマ43を起動させ(ステップB3)、
このタイマ43のタイマカウント値に基づき所定時間が
経過するまで、第2制御部41cにより、ある平衡点に
おいてパイロット信号検出器42の検波電圧が最小とな
るように可変移相器34及び可変減衰器35に対する制
御量が設定される(ステップB4)。
【0107】ここで、主増幅器26に対してピークレベ
ルPp の主信号が入力された場合は、位相回転はθp
なるが、平衡点からの位相回転は、θc −θp であり、
位相制御量をずらしていない場合の平衡点からの位相回
転(θa −θp )よりも小さくすることができる。従っ
て、位相制御量をずらしている場合の方が、歪み検出器
38で検波された主信号成分を小さくすることができる
ので、第3接続部32における主信号以外の成分をキャ
ンセルする際においても歪み成分が少なくなり、歪み抽
出ループ回路部30の出力信号についても、効果的に歪
みを除去された増幅信号としての主信号を出力すること
ができる。
【0108】また、監視部41fでは、歪み検出器38
からの主信号検出信号とパイロット信号検出器42から
のパイロット信号の検出信号とに基づいて、制御異常及
び歪み除去ループ回路部30にてキャンセル(相殺)さ
れなかった信号のレベルを監視しており、この監視部4
1fにおいて、制御異常等の装置の異常を検出したとき
は、位相制御部41bや第2制御部41cによる制御を
行なっている際においても、強制的に、初期制御モード
としての第1制御部41aによる制御モードに変更する
(ステップB5のYESルートからステップB1)。
【0109】ここで、タイマ43のタイマカウント値に
基づき、可変移相器22に対する制御量が設定されてか
ら、異常の発生が検出されることなく所定時間が経過す
ると(ステップB5のNOルートからステップB6)、
上述の各設定値をリセットし、歪み抽出ループ回路部2
0の可変移相器23,可変減衰器24に対する制御量を
改めて設定する(ステップB6のYESルートからステ
ップB1)。
【0110】以後、上述の場合と同様にステップB1〜
ステップB6の処理が繰り返し行なわれる。これによ
り、CPU41では、歪み抽出ループ回路部20の可変
移相器23,可変減衰器24に対する制御,可変移相器
22に対する制御及び可変移相器34,可変減衰器35
に対する制御を、順番に繰り返し行なうことができる。
このように、本発明の第2実施形態にかかるフィードフ
ォワード増幅装置によれば、前述の第1実施形態の場合
と同様に、位相調整部50において、分岐部21にて分
岐された一方の主信号の位相を所定量ずらすことによ
り、増幅器のバックオフを小さくして電力効率を向上さ
せながら、低歪みの増幅信号を安定的に出力することが
できる利点がある。
【0111】また、監視部41fにより、歪み抽出ルー
プ回路部20からの歪み抽出信号と歪み除去ループ回路
部30からの信号とに基づいて、制御異常等の装置の異
常を検出した場合は、制御モード変更部41gにより制
御モードを第1制御部41aによる制御モードに変更す
ることができるので、主信号の歪みを抽出して除去する
フィードフォワード制御を精度高く行なうことができ、
装置の信頼性向上に寄与できる利点がある。
【0112】なお、上述の本実施形態においては、第1
実施形態にかかるフィードフォワード増幅装置に、監視
部41f及び制御モード変更部41gを適用している
が、これに限定されず、例えば、上述の第1実施形態の
各変形例にかかるフィードフォワード増幅装置に監視部
41f及び制御モード変更部41gを適用してもよく、
このようにしても各変形例におけるものと同様の利点を
得ることができる。
【0113】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明(請求項1
〜請求項11記載)によれば、位相調整部において、分
岐部にて分岐された一方の主信号の位相を所定量ずらす
ことにより、増幅器のバックオフを小さくして電力効率
を向上させながら、低歪みの増幅信号を安定的に出力す
ることができる利点がある。
【0114】また、請求項4,11記載の本発明によれ
ば、監視部により、歪み抽出ループ回路部からの信号と
歪み除去ループ回路部からの信号とに基づいて、制御異
常等の装置の異常を検出した場合は、制御モード変更部
により、制御モードを強制的に第1制御部による制御モ
ードに変更することができるので、主信号の歪みを抽出
して除去するフィードフォワード制御を精度高く行なう
ことができ、装置の信頼性向上に寄与できる利点があ
る。
【0115】さらに、請求項12,13記載の本発明に
よれば、フィードフォワード増幅装置の位相調整部にお
いて、分岐部にて分岐された一方の主信号の位相を所定
量ずらすことにより、増幅器のバックオフを小さくして
電力効率を向上させながら、低歪みの増幅信号を安定的
に出力することができるので、特に、マルチキャリアを
増幅する基地局に用いた場合においては、送信信号の混
変調歪み成分を抑制することができるので、チャネル間
干渉がなくなり、送信信号のノイズ成分を抑制すること
ができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の原理ブロック図である。
【図2】第2の発明の原理ブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかるフィードフォワ
ード増幅装置を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態の動作を説明するための
図である。
【図5】本発明の第1実施形態の動作を説明するための
ベクトル図である。
【図6】本発明の第1実施形態の動作を説明するための
フローチャートである。
【図7】本発明の第1実施形態の第1の変形例を示すブ
ロック図である。
【図8】本発明の第1実施形態の第2の変形例を示すブ
ロック図である。
【図9】本発明の第1実施形態の第3の変形例を示すブ
ロック図である。
【図10】本発明の第2実施形態にかかるフィードフォ
ワード増幅装置を示すブロック図である。
【図11】本発明の第2実施形態の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図12】一般的な増幅器の増幅特性を示す図である。
【図13】基地局における送信装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図14】基地局における送信装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図15】一般的なフィードフォワード増幅装置を示す
ブロック図である。
【図16】一般的な増幅器のAM−PM特性の一例を示
す図である。
【図17】一般的な増幅器のAM−PM特性の一例を示
すベクトル図である。
【符号の説明】
1 歪み抽出ループ回路部 2 分岐部 3 位相調整部 4 第1可変移相器/可変減衰器 5 主増幅器 6 減衰器 7 第1遅延部 8 第1合成部 9 歪み除去ループ回路部 10 第2遅延部 11 第2合成部 12 第2可変移相器/可変減衰器 13 補助増幅器 14 制御部 15 第1制御部 16 第2制御部 17 パイロット信号発生部 20 歪み抽出ループ回路部 21 分岐部 22 可変移相器 23 可変移相器 24 可変減衰器 25 第1接続部 26 主増幅器 27 第2接続部 28 遅延線 30 歪み除去ループ回路部 31 遅延線 32 第3接続部 33 第4接続部 34 可変移相器 35 可変減衰器 36 第5接続部 37 補助増幅器 38 歪み検出器 40 制御回路 41 CPU 41a 第1制御部 41b 位相制御部 41c 第2制御部 41d 位相情報加算部 41e 位相調整制御部 42 パイロット信号検出器 43 タイマ 44 ROM(位相情報記憶部) 45 直流電源(位相情報設定部) 46 A/D変換部 50,50a,50b,50c 位相調整部 51 直流電源 52 加算器 53 スイッチ 100 パイロット信号発生部 101 歪み抽出ループ回路部 102 分岐部 103 可変移相器/可変減衰器 104 主増幅器 105 減衰器 106 遅延線 107 合成部 108 歪み除去ループ回路部 109 遅延線 110 可変移相器/可変減衰器 111 補助増幅器 112 合成部 113,114 検波器 115 CPU 200,200A 送信装置 201 分離器 202−1〜202−12 直接変調部 203 ハイブリッド回路 204−1,204−2,204A 増幅器 205a〜205d スイッチ 206,206A 増幅装置 207 送受共用器 208 アンテナ 209 移動機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 達雄 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 戸澤 紀雄 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 清野 泰 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目2番25 号 富士通東北ディジタル・テクノロジ 株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−213207(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 1/32

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主信号系の主信号を増幅する主増幅器を
    そなえるとともに、該主増幅器の出力の内の主信号成分
    を相殺した歪み抽出信号を、主信号の位相制御に基づい
    て生成する歪み抽出ループ回路部と、 該主増幅器の後段側において、上記主信号成分を相殺し
    た歪み抽出信号を使用して、該主増幅器の後段側の主信
    号系の信号から主信号成分のみを出力する歪み除去ルー
    プ回路部とをそなえたフィードフォワード増幅装置にお
    いて、 該歪み抽出ループ回路部が、主信号を最も相殺すること
    ができる位相制御点からずらして位相制御を行なうこと
    により歪み抽出信号を生成するように構成されたことを
    特徴とする、フィードフォワード増幅装置。
  2. 【請求項2】 主信号系の主信号を増幅する主増幅器を
    そなえるとともに、 該主増幅器の前段の主信号を分岐する分岐部と、該分岐
    部にて分岐された一方の主信号について位相及び振幅を
    変化させて主増幅器に出力する第1可変移相器/可変減
    衰器と、該主増幅器からの増幅された主信号とパイロッ
    ト信号発生部から供給されるパイロット信号とを入力さ
    れこれらの信号を増幅前のレベルに減衰させる減衰器
    と、該分岐部にて分岐された他方の主信号について所定
    時間遅延させる第1遅延部と、該減衰器からの信号と該
    第1遅延部からの信号とを合成して歪み抽出信号として
    出力する第1合成部とをそなえてなる歪み抽出ループ回
    路部と、 該主増幅器からの増幅された信号について所定時間遅延
    させる第2遅延部と、該第1合成部からの歪み抽出信号
    について、位相及び振幅を変化させる第2可変移相器/
    可変減衰器と、該第2可変移相器/可変減衰器からの歪
    み抽出信号について、該主増幅器と同様の増幅率で増幅
    する補助増幅器と、該第2遅延部からの信号と該補助増
    幅器からの増幅信号とを合成する第2合成部とをそなえ
    てなる歪み除去ループ回路部と、 該第1合成部から出力される信号が主信号成分を最良に
    相殺された歪み抽出信号となるように該第1可変移相器
    /可変減衰器を制御する第1制御部と、該第1制御部に
    よる制御を行なってから、該第2合成部から出力される
    信号が該主信号成分以外の成分が最良に相殺され該主信
    号成分のみとなるように該第2可変移相器/可変減衰器
    を制御する第2制御部とをそなえてなる制御部とをそな
    え、 該分岐部にて分岐された一方の主信号の位相を所定量ず
    らす位相調整部をそなえたことを特徴とする、フィード
    フォワード増幅装置。
  3. 【請求項3】 該第1制御部による制御が行なわれる
    と、位相調整部により主信号の位相を所定量ずらし、そ
    の後、第2制御部による制御を一定時間行なうととも
    に、該制御部が、上記第1制御部による制御,上記位相
    調整部による主信号の位相を所定量ずらす制御、上記第
    2制御部による制御を、順番に繰り返し行なうように構
    成されたことを特徴とする、請求項2記載のフィードフ
    ォワード増幅装置。
  4. 【請求項4】 該歪み抽出ループ回路部からの信号と該
    歪み除去ループ回路部からの信号とに基づいて、制御異
    常及び相殺されなかった信号のレベルを監視する監視部
    と、 該監視部において異常を検出したときは、強制的に該第
    1制御部による制御モードに変更する制御モード変更部
    をそなえたことを特徴とする、請求項3記載のフィード
    フォワード増幅装置。
  5. 【請求項5】 該位相調整部が、 該主信号の位相を所定量ずらすための位相情報をアナロ
    グ電圧で設定する位相情報設定部と、 該位相情報設定部にて設定された位相情報と該第1制御
    部による位相制御量とをアナログ加算して該第1可変移
    相器/可変減衰器に出力する加算器と、 該位相情報設定部と該加算器との間に介装され、主信号
    の位相を所定量ずらす際にはオンとし、それ以外ではオ
    フとなるように構成されたスイッチとをそなえたことを
    特徴とする、請求項3記載のフィードフォワード増幅装
    置。
  6. 【請求項6】 該位相調整部が、 該主信号の位相を所定量ずらすための位相情報を記憶す
    る位相情報記憶部と、 位相情報記憶部からの位相情報と該第1制御部による該
    第1可変移相器/可変減衰器に対する位相制御量とを加
    算する位相情報加算部と、 該位相情報加算部で加算された位相情報に基づいて、主
    信号の位相を所定量ずらす位相調整制御部とをそなえた
    ことを特徴とする、請求項2記載のフィードフォワード
    増幅装置。
  7. 【請求項7】 該位相調整部が、 該主信号の位相を所定量ずらすための位相情報をアナロ
    グ電圧で設定する位相情報設定部と、 該位相情報設定部で設定されたアナログ電圧値をA/D
    変換するA/D変換部と、 該A/D変換部によりA/D変換された位相情報と該第
    1制御部による該第1可変移相器/可変減衰器に対する
    位相制御量とを加算する位相情報加算部と、 該位相情報加算部で加算された位相情報に基づいて、主
    信号の位相を所定量ずらす位相調整制御部とをそなえた
    ことを特徴とする、請求項2記載のフィードフォワード
    増幅装置。
  8. 【請求項8】 主信号系の主信号を増幅する主増幅器を
    そなえるとともに、 該主増幅器から出力される主信号を相殺するための歪み
    抽出信号を、主信号の位相制御に基づいて生成する歪み
    抽出ループ回路部と、 該主増幅器の後段側において、該主増幅器の出力と該歪
    み抽出ループ回路部からの歪み抽出信号とに基づき該主
    増幅器の出力の内の主信号成分を相殺した信号を得ると
    ともに、上記主信号成分を相殺した信号を使用して、該
    主増幅器の後段側の主信号系の信号から主信号成分のみ
    を出力する歪み除去ループ回路部とをそなえたフィード
    フォワード増幅装置において、 該歪み抽出ループ回路部が、主信号を最も相殺すること
    ができる位相制御点からずらして位相制御を行なって歪
    み抽出信号を生成するように制御することを特徴とす
    る、フィードフォワード増幅装置の制御方法。
  9. 【請求項9】 主信号系の主信号を増幅する主増幅器を
    そなえるとともに、 該主増幅器の前段の主信号を分岐する分岐部と、該分岐
    部にて分岐された一方の主信号について位相及び振幅を
    変化させて主増幅器に出力する第1可変移相器/可変減
    衰器と、該主増幅器からの増幅された主信号とパイロッ
    ト信号発生部から供給されるパイロット信号とを入力さ
    れこれらの各信号を増幅前のレベルに減衰させる減衰器
    と、該分岐部にて分岐された他方の主信号について所定
    時間遅延させる第1遅延部と、該減衰器からの信号と該
    第1遅延部からの信号とを合成して歪み抽出信号として
    出力する第1合成部とをそなえてなる歪み抽出ループ回
    路部と、 該主増幅器からの増幅された信号について所定時間遅延
    させる第2遅延部と、該第1合成部からの歪み抽出信号
    について、位相及び振幅を変化させる第2可変移相器/
    可変減衰器と、該第2可変移相器/可変減衰器からの歪
    み抽出信号について、該主増幅器と同様の増幅率で増幅
    する補助増幅器と、該第2遅延部からの信号と該補助増
    幅器からの増幅信号とを合成する第2合成部とをそなえ
    てなる歪み除去ループ回路部とをそなえてなるフィード
    フォワード増幅装置において、 該第1合成部から出力される信号が主信号成分を最良に
    相殺された歪み抽出信号となるように該第1可変移相器
    /可変減衰器の制御を行なってから、該位相調整部によ
    り主信号の位相を所定量ずらすように制御し、その後所
    定時間の間は、該第2合成部から出力される信号が該主
    信号成分以外の成分が最良に相殺され該主信号成分のみ
    となるように該第2可変移相器/可変減衰器を制御する
    ことを特徴とする、フィードフォワード増幅装置の制御
    方法。
  10. 【請求項10】 該第1可変位相器/可変減衰器の制
    御,該位相調整部による制御及び該第2可変位相器/可
    変減衰器の制御を、順番に繰り返し行なうことを特徴と
    する、請求項8記載のフィードフォワード増幅装置の制
    御方法。
  11. 【請求項11】 該歪み抽出ループ回路部からの信号と
    該歪み除去ループ回路部からの信号とに基づいて、制御
    異常及び相殺されなかった信号のレベルを監視してお
    き、異常を検出したときは、強制的に該第1可変位相器
    /可変減衰器の制御モードに変更することを特徴とす
    る、請求項9記載のフィードフォワード増幅装置の制御
    方法。
  12. 【請求項12】 複数の移動機を収容するとともに、該
    移動機に信号を送信する際には、使用される周波数帯に
    おいて、各移動機毎に選択された周波数成分を複数個有
    する信号を共通に増幅して送信する基地局において、 主信号系の主信号を増幅する主増幅器をそなえるととも
    に、該主増幅器の出力の内の主信号成分を相殺した歪み
    抽出信号を、主信号の位相制御に基づいて生成する歪み
    抽出ループ回路部と、該主増幅器の後段側において、上
    記主信号成分を相殺した歪み抽出信号を使用して、該主
    増幅器の後段側の主信号系の信号から主信号成分のみを
    出力する歪み除去ループ回路部とが設けられるととも
    に、該歪み抽出ループ回路部が、主信号を最も相殺する
    ことができる位相制御点からずらして位相制御を行なう
    ことにより歪み抽出信号を生成するように構成されたフ
    ィードフォワード増幅装置をそなえたことを特徴とす
    る、フィードフォワード増幅装置付き基地局。
  13. 【請求項13】 複数の移動機を収容するとともに、該
    移動機に信号を送信する際には、使用される周波数帯に
    おいて、各移動機毎に選択された周波数成分を複数個有
    する信号を共通に増幅して送信する基地局において、 主信号系の主信号を増幅する主増幅器をそなえるととも
    に、該主増幅器の前段の主信号を分岐する分岐部と、該
    分岐部にて分岐された一方の主信号について位相及び振
    幅を変化させて主増幅器に出力する第1可変移相器/可
    変減衰器と、該主増幅器からの増幅された主信号とパイ
    ロット信号発生部から供給されるパイロット信号とを入
    力されこれらの信号を増幅前のレベルに減衰させる減衰
    器と、該分岐部にて分岐された他方の主信号について所
    定時間遅延させる第1遅延部と、該減衰器からの信号と
    該第1遅延部からの信号とを合成して歪み抽出信号とし
    て出力する第1合成部とをそなえてなる歪み抽出ループ
    回路部と、該主増幅器からの増幅された信号について所
    定時間遅延させる第2遅延部と、該第1合成部からの歪
    み抽出信号について、位相及び振幅を変化させる第2可
    変移相器/可変減衰器と、該第2可変移相器/可変減衰
    器からの歪み抽出信号について、該主増幅器と同様の増
    幅率で増幅する補助増幅器と、該第2遅延部からの信号
    と該補助増幅器からの増幅信号とを合成する第2合成部
    とをそなえてなる歪み除去ループ回路部と、該第1合成
    部から出力される信号が主信号成分を最良に相殺された
    歪み抽出信号となるように該第1可変移相器/可変減衰
    器を制御する第1制御部と、該第1制御部による制御を
    行なってから、該第2合成部から出力される信号が該主
    信号成分以外の成分が最良に相殺され該主信号成分のみ
    となるように該第2可変移相器/可変減衰器を制御する
    第2制御部とをそなえてなる制御部とをそなえ、該分岐
    部にて分岐された一方の主信号の位相を所定量ずらす位
    相調整部をそなえてなるフィードフォワード増幅装置を
    そなえたことを特徴とする、フィードフォワード増幅装
    置付き基地局。
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