JPH06224650A - 歪補償増幅器 - Google Patents

歪補償増幅器

Info

Publication number
JPH06224650A
JPH06224650A JP50A JP877893A JPH06224650A JP H06224650 A JPH06224650 A JP H06224650A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 877893 A JP877893 A JP 877893A JP H06224650 A JPH06224650 A JP H06224650A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amplifier
distortion
compensated
signal
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP50A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Maniwa
透 馬庭
Hisafumi Okubo
尚史 大久保
Kazuhiko Kobayashi
一彦 小林
Hiroyuki Seki
宏之 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP50A priority Critical patent/JPH06224650A/ja
Publication of JPH06224650A publication Critical patent/JPH06224650A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】歪みを補償した増幅器に関し、歪発生器を被補
償増幅器と別個に用いることによって出力側の遅延線を
不要にした、フィードフォワード増幅器からなる歪補償
増幅器を提供することを目的とする。 【構成】入力信号を分配器1を介して分配した一方の信
号を被補償増幅器4に加えたとき、被補償増幅器4の出
力に発生する歪成分と等しいレベルで逆の位相を有する
歪信号を被補償増幅器4の出力側において合成器6を介
して合成することによって、被補償増幅器4の出力歪を
補償する歪補償増幅器において、歪発生回路5を設け
て、分配器1を介して分配した他方の入力信号に応じて
歪信号を発生するとともに、被補償増幅器4を含む信号
経路と、歪発生回路5を含む信号経路のいずれか一方ま
たは両方の入力側に、遅延線2,3を設けて、両信号経
路の遅延誤差を解消することで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歪みを補償した増幅器
に関し、特に歪発生器を被補償増幅器と別個に用いるこ
とによって、出力側の遅延線を不要にした歪補償増幅器
に関するものである。
【0002】信号を無歪増幅するために用いられる歪補
償増幅器には、各種のものがあるが、フィードフォワー
ド増幅器では、被補償増幅器で発生する歪成分と等しい
レベルで逆の位相を持つ歪信号を、出力に加えることに
よって歪補償を行う。
【0003】従来のフィードフォワード増幅器では、被
補償増幅器の後段に遅延線を接続する必要があり、この
遅延線に基づく損失の発生が問題となっていた。そのた
め、このような被補償増幅器の出力側の遅延線が必要で
なく、従ってこの部分における損失の発生がない、フィ
ードフォワード増幅器からなる歪補償増幅器が要求され
ている。
【0004】
【従来の技術】図6は、従来の歪補償増幅器の構成例
(1)を示したものであって、被補償増幅器の出力にお
いて、被補償増幅器で発生する歪成分と等しいレベルで
逆の位相を持つ歪成分を加えて歪補償する、フィードフ
ォワード増幅器が示されている。
【0005】入力波を分岐結合器11を経て被補償増幅
器12に加え、その出力側に接続さされた方向性結合器
等からなる歪抽出結合器13において、分岐結合器11
において分岐した入力波の一部を遅延線14を経て遅延
した信号を減算して、歪成分を抽出する。
【0006】補助増幅器15において、この歪成分の電
力レベルが被補償増幅器12の歪成分の電力レベルと等
しくなるように増幅し、歪除去結合器16において、被
補償増幅器12の出力に逆位相で加えることによって、
被補償増幅器12の歪成分を相殺する。この際、被補償
増幅器12の後段に遅延線17を接続して、補助増幅器
15による遅延を補償することによって、広い増幅帯域
を得るようにする。
【0007】図7は、従来の歪補償増幅器の構成例
(2)を示したものであって、入力波を、被補償増幅器
の歪と逆の歪を持つように予め歪ませてから、被補償増
幅器に入力することによって歪補償を行う、プリディス
トーション形増幅器が示されている。
【0008】入力波を分配器21を経て2分し、一方を
歪発生回路22に加えて、被補償増幅器23で増幅した
ときに、被補償増幅器23で生じる歪と同じレベルで逆
位相を持つ歪信号を発生させる。そして、分配器21で
分配した他方の信号を遅延線24を経て遅延した信号
と、歪発生回路22で発生した歪信号とを合成器25を
経て合成して、被補償増幅器23に入力波として与える
ことによって、被補償増幅器23から歪を補償された出
力を得る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】フィードフォワード増
幅器においては、補助増幅器として、被補償増幅器とほ
ぼ等しい利得を持つ増幅器を必要とし、そのため、補助
増幅器における信号遅延量は比較的大きい。そこで、補
助増幅器における遅延量と等しくするため、被補償増幅
器の後段に、長い遅延線が必要となる。
【0010】被補償増幅器の後段の遅延線が長くなる
と、遅延線の挿入損失が増加する。また被補償増幅器の
後段には、結合器を2個接続しなければならないので、
その分の挿入損失が増える。
【0011】被補償増幅器は、通常、電力増幅器であっ
て出力電力が大きいため、遅延線や結合器の挿入損失が
小さくても、絶対的な損失電力量としては大きな値とな
り、被補償増幅器の負担が大きくなる。また、この場合
の損失による発熱量も無視できなくなり、特別な放熱処
置が必要になるという問題がある。
【0012】プリディストーション形増幅器において、
大きな歪補償効果を得るためには、被補償増幅器の入出
力特性に対して正しく逆関数特性を有する信号を、被補
償増幅器に入力することが必要である。
【0013】しかしながら、このような特性を持つ信号
を作成することは極めて困難であって、これを効果的に
達成するためには、歪発生回路中の増幅器やダイオード
のバイアス電圧を入力電力の大きさに応じて制御する必
要がある。特に、広帯域化のためには、高速な制御回路
が必要であって、回路構成が複雑化するという問題があ
る。
【0014】本発明は、このような従来技術の課題を解
決しようとするものであって、被補償増幅器の前段に遅
延線を挿入して遅延補償を行うことができるので、被補
償増幅器における電力損失を減少させることができると
ともに、歪発生回路の構成が簡単で歪補償が容易な、歪
補償増幅器を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明は、被補償増
幅器4からの出力に対して、被補償増幅器4の発生する
歪成分と等しいレベルで逆の位相を有する歪信号を合成
することによって出力歪を補償する歪補償増幅器におい
て、歪信号を被補償増幅器4と別個に設けられた歪発生
回路5によって発生するとともに、被補償増幅器4の入
力側に、被補償増幅器4を含む信号経路と、歪発生回路
5を含む信号経路との遅延誤差を解消するための遅延線
2を挿入したものである。
【0016】(2) 本発明は、入力信号を分配器1を介し
て分配した一方の信号を被補償増幅器4に加えたとき、
被補償増幅器4の出力に発生する歪成分と等しいレベル
を有する歪信号を被補償増幅器4の出力側において合成
器6を介して逆位相で合成することによって、被補償増
幅器4の出力歪を補償する歪補償増幅器において、分配
器1を介して分配した他方の入力信号に応じて歪信号を
発生する歪発生回路55を設けるとともに、該被補償増
幅器4を含む信号経路と、歪発生回路5を含む信号経路
とのいずれか一方または両方の入力側に、両信号経路の
遅延誤差を解消するための遅延線2,3を挿入したもの
である。
【0017】(3) 本発明は(2) において、被補償増幅器
4が、分配器35を介して入力側を並列に接続され、合
成器37を介して出力側を並列に接続された複数の等し
い電力増幅器ユニット361,362,…,36n からなる
場合に、歪発生回路5が、分配器38を介して分配した
一方の信号を増幅する複数の電力増幅器ユニット中の一
つの増幅器と同等の歪発生増幅器40の出力と、分配器
38を介して分配した他方の入力信号を遅延する遅延線
43の出力とを合成して歪信号を抽出する合成器44と
からなり、歪発生増幅器40に各電力増幅器ユニットと
等しい入力電力を与えることによって、被補償増幅器4
の発生する歪と相似の歪を発生するものである。
【0018】(4) 本発明は(3) において、複数の電力増
幅器ユニット361,362,…,36 n 中の一つの増幅器
の入力側に設けられたレベル検出用の検出器51と、歪
発生増幅器40の入力側に設けられたレベル検出用の検
出器52と、両検出器51,52における検出レベルが
等しくなるように歪発生増幅器40の入力レベルを調整
する制御器53とを設けたものである。
【0019】(5) また本発明は(3) において、歪発生回
路5の出力側に設けられた歪成分以外の成分を検出する
検出器64と、検出結果に応じて歪発生回路5における
一方の信号経路に挿入された遅延線43の入力側または
出力側に設けられた移相器41の移相量または減衰器4
2の減衰量またはその両方を制御することによって、歪
発生回路5の出力に歪成分以外の成分がなくなるように
制御する制御器65とを設けたものである。
【0020】(6) また本発明は(3) において、歪発生回
路5における歪発生増幅器40を含む信号経路の出力側
のレベルを検出する検出器61と、信号経路の入力側の
レベルを検出する検出器62と、両検出器61,62の
検出レベルから歪発生回路5における遅延線43を含む
信号経路に挿入された減衰器42を制御することによっ
て、両信号経路の利得が等しくなるように制御する制御
器63とを設けたものである。
【0021】(7) また本発明は(3) において、歪補償増
幅器の出力側に設けられた歪成分を検出する検出器75
と、この検出結果に応じて補助増幅器47の入力側また
は出力側に設けられた移相器45の移相量または減衰器
46の減衰量を制御することによって、歪補償増幅器の
出力に歪成分がなくなるように制御する制御器76とを
設けたものである。
【0022】(8) また本発明は(3) において、被補償増
幅器4の入力レベルを検出する検出器72と、補助増幅
器47の出力レベルを検出する検出器73と、被補償増
幅器4の出力レベルを検出する検出器74と、各検出器
72,73,74の検出レベルから補助増幅器47の入
力側または出力側に設けられた減衰器46を制御するこ
とによって、歪補償増幅器における被補償増幅器4を含
む信号経路と、歪発生回路5を含む信号経路との利得が
等しくなるように制御する制御器76とを設けたもので
ある。
【0023】
【作用】図1は、本発明の原理的構成を示したものであ
る。1は分配器であって、入力信号を2分して出力す
る。2,3は遅延線であって、分配器1で分配された入
力信号をそれぞれ遅延する。4は被補償増幅器であっ
て、遅延線2で遅延された入力信号を増幅する。5は歪
発生回路であって、遅延線3で遅延された入力信号に応
じて、被補償増幅器4の歪成分と等しいレベルの歪信号
を発生する。6は合成器であって、被補償増幅器4の出
力と、歪発生回路5の出力とを逆位相で合成することに
よって、歪補償された出力を発生する。
【0024】図1に示された歪補償増幅器では、被補償
増幅器の信号経路と、歪発生回路の信号経路とを完全に
分離できるので、遅延線を被補償増幅器の前段に設けて
遅延補償を行うことができる。被補償増幅器の前段では
信号レベルが低いので、遅延線に損失があっても、絶対
的な損失量は小さい。なお、図1における遅延線2,3
は、両信号経路の遅延量を等しくするためのものなの
で、いずれか一方のみを設ければよい。
【0025】また図1の歪補償増幅器では、歪発生回路
では、被補償増幅器の入出力特性における線形からの差
のみを歪信号として発生できればよいので、入力電力レ
ベルに対応する複雑な制御は不要であって回路構成が簡
単であり、高速動作が可能であって増幅器の広帯域化に
適している。
【0026】なお歪発生回路は、入力信号を分配した信
号によって歪成分の信号を発生するものに限らず、単独
に歪成分の信号のみを発生できるものでもよく、この場
合は、遅延線は、被補償増幅器の前段のみに設ければよ
い。
【0027】
【実施例】図2は、本発明の実施例(1)を示したもの
である。31は分配器であって、入力波を2分して出力
する。32,33は遅延線であって、分配器31で分配
された入力信号をそれぞれ遅延する。34は駆動増幅器
であって、遅延線32の出力を増幅して出力する。35
は分配器であって、駆動増幅器34の出力を複数に分配
する。361,362,, 36n は、それぞれ電力増幅器
ユニットである。37は合成器であって、電力増幅器ユ
ニット361,362,, 36n の出力を合成する。駆動
増幅器34,分配器35,電力増幅器361,362,,
36n ,合成器37は、被補償増幅器49を形成してい
る。
【0028】38は分配器であって、遅延線33の出力
をさらに2分する。39は駆動増幅器であって、分配器
38の一方の出力を、被補償増幅器中の個々の電力増幅
器ユニット361,362,, 36n の入力電力と等しい
レベルまで増幅する。40は歪発生増幅器であって、被
補償増幅器の歪信号を発生するものであり、被補償増幅
器中の個々の電力増幅器ユニット361,362,, 36
n と同じ増幅器を使用する。
【0029】41は移相器であって、分配器38の他方
の出力の位相を調整する。42は減衰器であって、移相
器41の出力レベルを調整する。43は遅延線であって
減衰器42の出力に一定の遅延を与える。44は合成器
であって、歪発生増幅器40の出力から、遅延線43の
出力を減算して、歪成分の信号を発生する。なお、合成
器44において、歪成分以外の信号成分が相殺されるよ
うにするために、分配器38において、駆動増幅器39
と移相器41とに対する、それぞれの入力レベルを調整
される。
【0030】45は移相器であって、合成器44の出力
位相を調整する。46は減衰器であって、移相器45の
出力レベルを調整する。47は補助増幅器であって、減
衰器46の出力を一定利得で増幅して、被補償増幅器出
力における歪成分とレベルが等しくなるようにする。4
8は合成器であって、合成器37の出力と、補助増幅器
47の出力とを逆位相で合成して、歪補償した出力を発
生する。
【0031】図2に示された実施例においては、被補償
増幅器49は、駆動増幅器と電力増幅器とからなってお
り、さらに電力増幅器は、複数の電力増幅器ユニットを
並列接続して構成されている。
【0032】入力波を分配器31で2分し、一方の出力
は被補償増幅器49を経て合成器48に加える。他方の
出力は分配器38でさらに2分され、一方は駆動増幅器
39によって、被補償増幅器49中の電力増幅器におけ
る、個々の電力増幅器ユニットに入力する電力と等しい
電力まで増幅されたのち、歪発生増幅器40に入力され
る。
【0033】歪発生増幅器40には、被補償増幅器にお
ける電力増幅器を構成する各電力増幅器ユニットと同じ
増幅器を使用する。歪発生増幅器40は、被補償増幅器
の電力増幅器を構成する電力増幅器ユニットと同じ増幅
器からなり入力電力も等しいので、発生する信号も等し
く歪信号も等しい。
【0034】歪発生増幅器の出力は、分配器38からの
もう一つの出力と、歪成分だけが出力されるように、合
成器44で合成される。合成器44の出力は、補助増幅
器47によって、被補償増幅器49の歪成分とレベルが
等しくなるように増幅されるとともに、移相器45によ
って、被補償増幅器の出力と合成したとき、歪成分が相
殺されるように位相を調整される。
【0035】図2の実施例に示された歪補償増幅器で
は、被補償増幅器からの出力に対して、被補償増幅器で
発生する歪成分と等しいレベルで逆の位相を有する歪信
号を加えて、歪補償を行う際に、歪信号を専用の歪発生
回路によって発生させるようにする。さらに、歪発生回
路として、被補償増幅器を構成する増幅器ユニットと同
等の増幅器を用い、被補償増幅器中のそれぞれの増幅器
ユニットに入力する電力と等しい電力をこれに入力する
ことによって、被補償増幅器で発生する歪と相似の歪を
発生させるようにしている。
【0036】図2に示された増幅器は、このようにして
歪を相殺されることによって、歪補償増幅器として動作
する。分配器31の後段における遅延線32,33は、
被補償増幅器を経る信号経路と、歪発生増幅器を経る信
号経路との信号遅延を等価にするためのものであって、
いずれか一方を用いれば十分である。
【0037】図3は、本発明の実施例(2)を示したも
のであって、図2におけると同じものを同じ番号で示
し、51は被補償増幅器における一つの電力増幅器ユニ
ットの入力レベルを検出する検出器、52は歪発生増幅
器40の入力レベルを検出する検出器、53はレベル制
御を行う制御器、54は制御器53によって減衰量を制
御される減衰器である。
【0038】図3において、制御器53は、検出器51
において検出された被補償増幅器の電力増幅器ユニット
の入力レベルと、検出器52において検出された歪発生
増幅器40の入力レベルとに基づいて、減衰器54にお
ける減衰量を制御して、それぞれの入力レベルが等しく
なるように微調整を行う。なお、減衰器を例えば駆動増
幅器34の前段または後段に設けて、各電力増幅器ユニ
ットの入力レベルを調整するようにしてもよい。
【0039】一般に増幅器は、その周囲の温度が変化す
ると、利得や位相が変化して、発生する歪が同じでなく
なる。また、利得や位相の変化のために、歪発生回路に
おける不要成分の打ち消しや、全体の歪成分の打ち消し
が十分に行わなくなる。
【0040】図3の実施例では、被補償増幅器の電力増
幅段の入力レベルと、歪発生増幅器40の入力レベルと
が等しくなるように制御しているので、周囲温度等の変
化があった場合でも、常に正しく歪補償を行うことがで
きる。
【0041】図4は、本発明の実施例(3)を示したも
のであって、図2におけると同じものを同じ番号で示
し、61は歪発生増幅器40の出力レベルを検出する検
出器、62は駆動増幅器39の入力レベルを検出する検
出器、63は利得調整を行う制御器、64は合成器44
の出力における歪成分以外の成分を検出する検出器、6
5は位相制御を行う制御器である。
【0042】図4の実施例では、制御器63は、検出器
61と検出器62とによって、歪発生回路内における駆
動増幅器39,歪発生増幅器40の利得を検出して、遅
延線43の入力側に設けられた減衰器42を制御するこ
とによって、分配器38−駆動増幅器39−歪発生増幅
器40−合成器44の経路の利得と、分配器38−遅延
線43−合成器44の経路の利得とが等しくなるように
しているので、周囲温度の変化等があった場合でも、常
に正しく歪補償を行うことができる。なお、減衰器を歪
発生増幅器40を含む信号経路に設けて、両信号経路の
利得が等しくなるように制御してもよい。
【0043】また図4の実施例では、歪発生回路におけ
る合成器44の出力側に設けられた検出器64は、被補
償増幅器の信号帯域内の信号のみを通過させるローパス
フィルタからなり、合成器44の出力における歪成分以
外の成分を検出する。制御器65は、検出器64の出力
に応じて、歪発生回路内の遅延線43の入力側に設けら
れた移相器41を制御することによって、歪発生回路の
出力に歪成分以外の成分がなくなるようにするので、周
囲温度の変化等があった場合でも、常に正しく歪補償を
行うことができる。
【0044】なおこの場合、制御器65によって制御す
る移相器を遅延線43の出力側に設けてもよく、また移
相器の代わりに減衰器を設けてもよく、さらに移相器と
減衰器の両方を設けて制御するようにしてもよい。
【0045】図5は、本発明の実施例(4)を示したも
のであって、図2におけると同じものを同じ番号で示
し、71は歪発生回路、72は分配器31の入力レベル
を検出する検出器、73は補助増幅器47の出力レベル
を検出する検出器、74は合成器37の出力レベルを検
出する検出器、75は合成器48の出力における歪成分
を検出する検出器、76は移相器45の移相量と、減衰
器46の減衰量とを制御する制御器である。
【0046】図5の実施例では、検出器75は被補償増
幅器49の信号帯域外の信号のみを通過させるハイパス
フィルタからなり、合成器48の出力における歪成分を
検出する。制御器76は、検出器75による歪補償増幅
器の出力における歪成分の検出結果に応じて、補助増幅
器47の入力側に設けた移相器45の移相量または減衰
器46の減衰量を制御することによって、歪補償増幅器
の出力における歪成分がなくなるように制御するので、
周囲温度の変化等があった場合でも、常に正しく歪補償
を行うことができる。この場合、移相器と減衰器は、補
助増幅器47の出力側に設けてもよい。
【0047】また図5の実施例では、制御器76は、歪
補償増幅器の入力側に設けられた検出器72の出力と、
補助増幅器47の出力側に設けられた検出器73の出力
と、被補償増幅器49の出力側に設けられた検出器74
の出力とに応じて、補助増幅器47の入力側に設けられ
た減衰器46を制御することによって、分配器31−被
補償増幅器49−合成器48の経路の利得と、分配器3
1−歪発生回路71−補助増幅器47−合成器48の経
路の利得とが等しくなるようにするので、周囲温度の変
化等があった場合でも、常に正しく歪補償を行うことが
できる。この場合、減衰器46は、補助増幅器47の出
力側に設けてもよい。なお、減衰器を例えば駆動増幅器
34の前段または後段に設けて、両信号経路の利得が等
しくなるように制御してもよい。
【0048】さらに他の実施例として、歪発生回路が、
入力信号を分配した信号によって歪成分を発生するので
なく、単独に歪成分の信号のみを発生できるものであっ
てもよい。この場合は、遅延線は、被補償増幅器の前段
のみに設ければよい。
【0049】このような歪発生回路としては、例えば入
力信号と同一波形,同一位相の信号を発生する発振器の
出力を、被補償増幅器と同等の構成の歪発生増幅器で増
幅する構成が考えられる。被補償増幅器が複数の電力増
幅器ユニットからなる場合は、そのうちの一つの増幅器
と同等の歪発生増幅器を使用する。またこれ以外に、例
えば複数の異なる周波数の信号を合成して、特定波形の
信号を発生する信号合成器等が考えられる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
補償増幅器の前段に遅延線を挿入して遅延補償を行うこ
とができるので、被補償増幅器における電力損失を減少
させて、出力の損失が少ない歪補償増幅器を実現するこ
とができる。
【0051】また本発明では、歪発生回路の構成が簡単
であるとともに、被補償増幅器が発生する歪と同じ波形
の歪のみを発生するので、この歪成分を逆相で被補償増
幅器の出力に加えるだけで、容易に歪補償を行うことが
できる。さらに、増幅器周囲温度の変化等による増幅器
の特性変化があった場合でも、効果的に歪補償を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例(1)を示す図である。
【図3】本発明の実施例(2)を示す図である。
【図4】本発明の実施例(3)を示す図である。
【図5】本発明の実施例(4)を示す図である。
【図6】従来の歪補償増幅器の構成例(1)を示す図で
ある。
【図7】従来の歪補償増幅器の構成例(2)を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 分配器 2 遅延線 3 遅延線 4 被補償増幅器 5 歪発生回路 6 合成器 35 分配器 361,362,…,36n 電力増幅器ユニット 37 合成器 38 分配器 40 歪発生増幅器 41 移相器 42 減衰器 43 遅延線 44 合成器 45 移相器 46 減衰器 47 補助増幅器 51 検出器 52 検出器 53 制御器 61 検出器 62 検出器 63 制御器 64 検出器 65 制御器 72 検出器 73 検出器 74 検出器 75 検出器 76 制御器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 宏之 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被補償増幅器(4)からの出力に対し
    て、該被補償増幅器(4)の発生する歪成分と等しいレ
    ベルで逆の位相を有する歪信号を合成することによって
    出力歪を補償する歪補償増幅器において、 該歪信号を前記被補償増幅器(4)と別個に設けられた
    歪発生回路(5)によって発生するとともに、前記被補
    償増幅器(4)の入力側に、該被補償増幅器(4)を含
    む信号経路と、歪発生回路(5)を含む信号経路との遅
    延誤差を解消するための遅延線(2)を挿入したことを
    特徴とする歪補償増幅器。
  2. 【請求項2】 入力信号を分配器(1)を介して分配し
    た一方の信号を被補償増幅器(4)に加えたとき、該被
    補償増幅器(4)の出力に発生する歪成分と等しいレベ
    ルを有する歪信号を該被補償増幅器(4)の出力側にお
    いて合成器(6)を介して逆位相で合成することによっ
    て、該被補償増幅器(4)の出力歪を補償する歪補償増
    幅器において、 前記分配器(1)を介して分配した他方の入力信号に応
    じて前記歪信号を発生する歪発生回路(5)を設けると
    ともに、該被補償増幅器(4)を含む信号経路と、歪発
    生回路(5)を含む信号経路とのいずれか一方または両
    方の入力側に、両信号経路の遅延誤差を解消するための
    遅延線(2),(3)を挿入したことを特徴とする歪補
    償増幅器。
  3. 【請求項3】 前記被補償増幅器(4)が、分配器(3
    5)を介して入力側を並列に接続され、合成器(37)
    を介して出力側を並列に接続された複数の等しい電力増
    幅器ユニット(361,362,…,36n )からなる場合
    に、 前記歪発生回路(5)が、分配器(38)を介して分配
    した一方の信号を増幅する前記複数の電力増幅器ユニッ
    ト中の一つの増幅器と同等の歪発生増幅器(40)の出
    力と、該分配器(38)を介して分配した他方の入力信
    号を遅延する遅延線(43)の出力とを合成して歪信号
    を抽出する合成器(44)とからなり、該歪発生増幅器
    (40)に前記各電力増幅器ユニットと等しい入力電力
    を与えることによって、前記被補償増幅器(4)の発生
    する歪と相似の歪を発生することを特徴とする請求項2
    に記載の歪補償増幅器。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の歪補償増幅器におい
    て、前記複数の電力増幅器ユニット(361,362,…,
    36n )中の一つの増幅器の入力側に設けられたレベル
    検出用の検出器(51)と、前記歪発生増幅器(40)
    の入力側に設けられたレベル検出用の検出器(52)
    と、該両検出器(51), (52)における検出レベル
    が等しくなるように前記歪発生増幅器(40)の入力レ
    ベルを調整する制御器(53)とを設けたことを特徴と
    する歪補償増幅器。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の歪補償増幅器におい
    て、前記歪発生回路(5)の出力側に設けられた歪成分
    以外の成分を検出する検出器(64)と、該検出結果に
    応じて前記歪発生回路(5)における一方の信号経路に
    挿入された遅延線(43)の入力側もしくは出力側に設
    けられた移相器(41)の移相量または減衰器(42)
    の減衰量またはその両方を制御することによって、該歪
    発生回路(5)の出力に歪成分以外の成分がなくなるよ
    うに制御する制御器(65)とを設けたことを特徴とす
    る歪補償増幅器。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の歪補償増幅器におい
    て、前記歪発生回路(5)における前記歪発生増幅器
    (40)を含む信号経路の出力側のレベルを検出する検
    出器(61)と、該信号経路の入力側のレベルを検出す
    る検出器(62)と、該両検出器(61),(62)の
    検出レベルから前記歪発生回路(5)における前記遅延
    線(43)を含む信号経路に挿入された減衰器(42)
    を制御することによって、該両信号経路の利得が等しく
    なるように制御する制御器(63)とを設けたことを特
    徴とする歪補償増幅器。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の歪補償増幅器におい
    て、該歪補償増幅器の出力側に設けられた歪成分を検出
    する検出器(75)と、該検出結果に応じて前記補助増
    幅器(47)の入力側または出力側に設けられた移相器
    (45)の移相量または減衰器(46)の減衰量を制御
    することによって、該歪補償増幅器の出力に歪成分がな
    くなるように制御する制御器(76)とを設けたことを
    特徴とする歪補償増幅器。
  8. 【請求項8】 請求項3に記載の歪補償増幅器におい
    て、被補償増幅器(4)の入力レベルを検出する検出器
    (72)と、補助増幅器(47)の出力レベルを検出す
    る検出器(73)と、被補償増幅器(4)の出力レベル
    を検出する検出器(74)と、各検出器(72),(7
    3),(74)の検出レベルから前記補助増幅器(4
    7)の入力側または出力側に設けられた減衰器(46)
    を制御することによって、該歪補償増幅器における被補
    償増幅器(4)を含む信号経路と、歪発生回路(5)を
    含む信号経路との利得が等しくなるように制御する制御
    器(76)とを設けたことを特徴とする歪補償増幅器。
JP50A 1993-01-22 1993-01-22 歪補償増幅器 Withdrawn JPH06224650A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP50A JPH06224650A (ja) 1993-01-22 1993-01-22 歪補償増幅器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP50A JPH06224650A (ja) 1993-01-22 1993-01-22 歪補償増幅器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06224650A true JPH06224650A (ja) 1994-08-12

Family

ID=11702345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50A Withdrawn JPH06224650A (ja) 1993-01-22 1993-01-22 歪補償増幅器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06224650A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09139631A (ja) * 1995-11-16 1997-05-27 Fujitsu Ltd フィードフォワード増幅装置及びフィードフォワード増幅装置付き基地局
US6337609B1 (en) 1997-07-17 2002-01-08 Tdk Corporation Delay compensation device, delay line component and manufacturing method of the delay line component
JP2006203271A (ja) * 2005-01-17 2006-08-03 Toshiba Corp 歪み発生回路および高周波回路

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09139631A (ja) * 1995-11-16 1997-05-27 Fujitsu Ltd フィードフォワード増幅装置及びフィードフォワード増幅装置付き基地局
US6337609B1 (en) 1997-07-17 2002-01-08 Tdk Corporation Delay compensation device, delay line component and manufacturing method of the delay line component
JP2006203271A (ja) * 2005-01-17 2006-08-03 Toshiba Corp 歪み発生回路および高周波回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6075411A (en) Method and apparatus for wideband predistortion linearization
JP3342018B2 (ja) 適応型予歪付与回路を有するrfアンプ
US5619168A (en) Distortion creation and reduction circuit
US6232838B1 (en) Feed-forward amplifier and method of compensating non-linear distortion in the same
JP3106996B2 (ja) フィードフォワード増幅回路
KR20010089465A (ko) 인터모드-보완 전치왜곡 경로를 갖는 병렬 알 에프 전력증폭기를 사용하는 알 에프 전력 증폭기 선형화 장치
JPH10145161A (ja) プリディストーション自動調整回路
WO2001091288A1 (en) High linearity multicarrier rf amplifier
KR200212866Y1 (ko) 선왜곡 방식 전력증폭기용 능동 왜곡신호 발생회로
KR100425385B1 (ko) 왜곡 감소 방법 및 왜곡 감소 시스템
KR19990063180A (ko) 피드 포워드 증폭기
JP2000114884A (ja) パイロットレス・フィ―ド・フォワ―ド歪み低減システム
GB1574778A (en) Distortion compensation circuits
JPH06224650A (ja) 歪補償増幅器
JP2003273658A (ja) フィードフォワード増幅回路
JP3367745B2 (ja) 歪補償器
CA2281209A1 (en) Feedforward amplifier and method of amplifying signals
JP2003229727A (ja) 非線形歪補償回路
JPS6155283B2 (ja)
JPS60171831A (ja) 混変調補償装置
KR100311518B1 (ko) 입력 신호의 위상 제어를 이용한 왜곡된 신호의 보상 방법 및장치.
JP2002237727A (ja) フィードフォワード増幅器、通信装置、フィードフォワード増幅方法、プログラム、および媒体
JP2007006436A (ja) 歪補償増幅器
KR20020015183A (ko) 전력증폭기의 전치 왜곡기
KR20000009734U (ko) 전력증폭기의 다중 선형화 회로

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000404