JPH04233809A - フィードフォワード増幅器 - Google Patents
フィードフォワード増幅器Info
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Abstract
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Description
用される線形増幅器であって、主増幅器の非線形歪成分
を検出する歪検出回路と、その検出した歪成分を補助増
幅器を用いて増幅した後、主増幅器の出力に再び注入す
ることによって歪成分の相殺を行う歪除去回路とを有す
るフィードフォワード増幅器に関する。
図9に示す。フィードフォワード増幅器は基本的に二つ
の信号相殺形回路により構成される。一つは歪検出回路
1であり、他の一つは歪除去回路2である。歪検出回路
1は主増幅器信号経路3と線形信号経路4とから構成さ
れ、また、歪除去回路2は主増幅器出力信号経路5と歪
注入経路6とから構成される。さらに、主増幅器信号経
路3は主増幅器7と可変減衰器8と可変遅延線路9との
縦続接続から構成され、線形信号経路4は伝送線路から
構成される。主増幅器出力信号経路5は伝送線路からな
り、歪注入経路6は可変減衰器10と可変遅延線路11
と補助増幅器12との縦続接続から構成される。ここで
、特性的に大きな違いが生じることがないので、可変減
衰器8と可変遅延線路9とは、両方とも、またはいずれ
か一方だけが線形信号経路4に具備される場合もある。 同様に、可変減衰器10と可変遅延線路11とは、その
両方、またはいずれか一方だけが主増幅器出力信号経路
5に具備されることもある。また、電力分配器13と電
力合成器14および15とはトランス回路、ハイブリッ
ド回路等で構成される単純な無損失電力分配器・電力合
成器である。まず、この動作について説明する。
ず電力分配器13により経路3と経路4とに分配された
後、電力合成器14により電力合成される。ここで、可
変減衰器8および可変遅延線路9は、電力合成器14か
ら歪注入経路6の側に出力される二つの経路3と4との
両信号成分に関して互いに振幅、遅延量が等しく、かつ
、位相が逆相となるように調整される。ただし、逆相の
条件は電力分配器13もしくは電力合成器14における
入出力端子間の移相量を適当に設定することにより実現
するか、もしくは、主増幅器7での位相反転を利用する
か、もしくは、図10に示すようにサーキュレータ18
の一つの端子に短絡終端19を具備した位相反転回路を
経路3か4かのいずれかに挿入することにより実現する
。このように歪検出回路1は構成されているから、電力
合成器14から経路6の側への出力として、結局二つの
経路3と4との二つの信号の差成分が検出されることに
なる。この差成分は、まさに主増幅器7が発生する歪成
分そのものであり、このことからこの回路1は歪検出回
路と呼ばれる。
とは、経路3についての電力合成器14の入力端子14
aから電力合成器15の出力端子17までの二つの経路
5と6との伝達関数が、互いに振幅、遅延量に関して等
しく、かつ、位相に関して逆相となるように調整される
。ここで、経路6の入力信号は、歪検出回路1で検出さ
れた主増幅器7の歪成分であるから、経路6は電力合成
器15の出力端子17において、主増幅器7の出力信号
に歪成分を逆相等振幅で注入することになり、結局、回
路全体の出力における歪成分の相殺が実現される。
ドフォワード増幅器の動作であるが、実際には歪検出回
路1と歪除去回路2との二つの回路の平衡性を完全にす
ることは容易ではなく、また、仮に初期設定が完全であ
っても、周囲温度、電源等の変動により増幅器の特性が
変化するために、時間的に安定して良好な平衡性を維持
することは通常きわめて困難である。図11は、回路を
構成する二つの経路の振幅と位相が等振幅逆相条件から
ずれた偏差量と信号の抑圧量との関係を計算した結果で
ある。この図から、例えば、30dB以上の抑圧量を達
成するためには、位相および振幅の偏差がそれぞれ±1
.8°以内および±0.3dB以内であることが必要で
あり、二つの経路の伝送特性の平衡度および調整の完全
性について厳しい条件が要求されることがよくわかる。 歪検出回路1の平衡性が劣化すると補助増幅器12の入
力に歪成分よりも大きいレベルで主信号が相加されるた
めに不要な歪が発生し、また、歪除去回路2の平衡性が
劣化すると抑圧量の劣化した分フィードフォワード増幅
器としての歪改善量が劣化する。このように従来のフィ
ードフォワード増幅器では、回路の安定性が十分でなか
ったために良好な線形増幅器を実現できない基本的問題
点があった。
定性を解決したフィードフォワード増幅器を提供するこ
とにある。
幅器の非線形歪成分を検出する歪検出回路と、その検出
した歪成分を補助増幅器を用いて増幅した後主増幅器の
出力に再び注入することによって歪成分の相殺を行う歪
除去回路とを有するフィードフォワード増幅器において
、前記フィードフォワード増幅器の入力経路に特定周波
数の第1パイロット信号を注入する第1注入手段が設け
られ、前記歪検出回路に第1電気的可変減衰手段、第1
電気的可変移相手段が挿入され、さらにその主増幅器の
経路に特定周波数の第2パイロット信号を注入する第2
注入手段が設けられ、前記歪除去回路に第2電気的可変
減衰手段、第2電気的可変移相手段が挿入されるととも
に補助増幅器の経路に第1パイロット信号レベルを検出
する第1レベル検出手段が設けられ、また、この補助増
幅器の経路に前記第1パイロット信号を注入する第3注
入手段が設けられ、前記第3注入手段に前記第1パイロ
ット信号を供給する経路に半固定可変減衰手段および半
固定可変移相手段ならびに増幅器が設けられ、前記フィ
ードフォワード増幅器の出力経路の第2パイロット信号
のレベルを検出する第2レベル検出手段が設けられ、前
記第1レベル検出手段の検出レベルが最小となるように
前記第1電気的可変減衰手段および前記第1電気的可変
移相手段が制御手段で制御され、かつ、前記第2レベル
検出手段の検出レベルが最小となるように前記第2電気
的可変減衰手段および前記第2電気的可変移相手段が制
御手段で制御される。
信号相殺条件の不完全性に起因して生じる残留信号分が
、パイロット信号検出手段により検出され、これらの検
出レベルを監視しつつ、それが最小値をとるように回路
の伝送特性が自動調整される。
細に説明する。図1は、この発明の実施例を示し、図9
と対応する部分には同一符号をつけてある。周波数の特
定した第1パイロット信号を発生するための周波数シン
セサイザ等の発振器20が方向性結合器21を介して電
力分配器13の入力端子13a側に結合される。また、
周波数の特定した第2パイロット信号を発生するための
周波数シンセサイザ等の発振器22が方向性結合器23
を介して主増幅器7の出力側に結合される。可変減衰器
8、可変遅延線路9の代わりに歪検出回路1の主増幅器
信号経路3に電気的に調整可能な可変減衰器24と電気
的に調整可能な可変移相器25とが挿入される。歪除去
回路2の歪注入経路6に、可変減衰器10、可変遅延線
路11の代わりに電気的に調整可能な可変減衰器26と
電気的に調整可能な可変移相器27とが挿入される。こ
れらの可変減衰器24,26および可変移相器25,2
7は、PINダイオードとバラクタダイオードとを用い
て容易に構成でき、市販の製品も利用可能である。電気
的に調整可能な可変減衰器26よりも入力側に方向性結
合器28を介して第1パイロット信号のレベル検出手段
としての選択レベル計29が結合される。第1パイロッ
ト信号が、半固定可変減衰器32と半固定可変移相器3
3と信号増幅器34とを順次経て、方向性結合器35を
介して方向性結合器28よりもフィードフォワード増幅
器の出力側に結合される。フィードフォワード増幅器の
出力経路に、方向性結合器30を介して第2パイロット
信号のレベル検出手段としての選択レベル計31が結合
される。
御回路36に入力され、制御回路36は可変減衰器24
,26および可変移相器25,27の各設定点を調整す
る機能を有する。選択レベル計29および31は入力信
号の特定の周波数成分のみのレベルを検出するもので、
周波数変換器と狭帯域フィルタおよび検波器を具備して
構成される。制御回路36は、基本回路としてのA/D
変換器、マイクロプロセッサ、D/A変換器から構成さ
れ、選択レベル計29および31からの入力信号を監視
しつつ、可変減衰器24,26および可変移相器25,
27の各設定点を調整する機能を有する。以下、この制
御回路の制御動作について説明する。まず、入力信号と
しては、例えば周波数が特定した複数の連続信号の組み
合わせを用いる。発振器20による第1パイロット信号
はこのフィードフォワード増幅器の入力信号の周波数帯
域から少し離れた周波数に設定し、発振器22による第
2パイロット信号は主増幅器7が発生する歪成分のうち
、本来の信号の占有周波数のすき間、もしくは、本来の
信号の帯域外の周波数に設定しておく。また、選択レベ
ル計29および31の各選択周波数をそれぞれ発振器2
0および22の周波数に設定しておく。
が最小値をとるように可変減衰器24と可変移相器25
との設定点を調整する。この制御方法としては、例えば
、設定点をわずかずつ段階的に変化させ、選択レベル計
29の出力が最小となる点を検出した後、そのときの可
変減衰器24と可変移相器25の制御電圧を保持する方
法が適用できる。このように特定の周波数を持つ信号、
すなわち、第1パイロット信号を用いることにより、入
力信号とは独立に、かつ、容易に歪検出回路1を構成す
る2つの経路の伝送特性を、互いに等振幅、かつ、逆位
相にすることができる。これにより補助増幅器12の出
力中の上記本来の信号が最小となる条件、すなわち、歪
検出回路1の信号抑圧量が最大となる状態を実現できる
。
の出力レベルが最小値をとるように電気的可変減衰器2
6と電気的可変移相器27の設定点を調整する。これは
、主増幅器7が発振器22による第2パイロット信号と
同一成分の歪を発生したこととみなせるからこの制御方
法が有効であり、出力信号に含まれる歪出力が最小とな
る条件、すなわち、歪除去回路2の信号抑圧量が最大と
なる状態を実現できる。
信号の中から発振器20による第1パイロット信号を除
去するために、出力端子17における第1パイロット信
号の出力レベルが最小値をとるように半固定可変減衰器
32と半固定可変移相器33の設定点を調整する。この
とき、前記歪除去回路2は平行状態となるように制御さ
れた後であるから、経路5と経路6の伝送特性は、互い
に等振幅、かつ、逆位相となっている。したがって、こ
れら半固定可変減衰器32と半固定可変位相器33の設
定を常時行うのではなく、フィードフォワード増幅器の
動作を開始するときに1回だけ行えばよい。また、半固
定可変減衰器32と半固定可変移相器33の設定値がわ
かっている場合は、半固定可変減衰器32、半固定可変
移相器33の代わりに固定減衰器、固定移相器を用いて
もよい。このようにして、第1パイロット信号を半固定
可変減衰器32と半固定可変移相器33と信号増幅器3
4によって方向性結合器35に入力することは、第1パ
イロット信号を、フィードフォワード増幅器の出力信号
に、これに含まれている第1パイロット信号と等振幅、
かつ、逆位相条件で注入することになるので、出力端子
17には第1パイロット信号は現れない。
平衡状態を実現するための二つの制御を常時、または、
間欠的に実行することにより線形性が良好なフィードフ
ォワード増幅器の最適動作条件を実現できる。図2に示
すように、方向性結合器35を補助増幅器12の出力側
に挿入してもよい。また、方向性結合器23を主増幅器
7の入力側に挿入してもよい。
択レベル計29および31の代わりにホモダイン検波回
路37および38が用いられる。ホモダイン検波回路3
7は、ミクサ39、低域通過フィルタ(LPF)40お
よび直流増幅器44から構成され、発振器20からのロ
ーカル信号でホモダイン検波することにより、方向性結
合器28の出力信号中の発振器20による第1パイロッ
ト信号のレベルを高感度に検出することができる。ホモ
ダイン検波回路38は、ミクサ45、LPF46および
直流増幅器47から構成され、発振器22からのローカ
ル信号でホモダイン検波することによりフィードフォワ
ード増幅器の出力信号中の発振器22による第2パイロ
ット信号レベルを高感度に検出することができる。
号が入力されると、制御回路36はホモダイン検波回路
37の出力レベルが最小値をとるように電気的可変減衰
器24と電気的可変移相器25との設定点を調整し、歪
検出回路1の動作について、これを構成する二つの経路
の伝送特性が互いに等振幅、かつ、逆位相となる所望の
平衡状態になるようにする。つぎに、制御回路36は、
ホモダイン検波回路38の出力レベルが最小値をとるよ
うに同様に電気的可変減衰器26と電気的可変移相器2
7との設定点を調整する。このようにして、歪除去回路
2の動作について、これを構成する二つの経路の伝送特
性が互いに等振幅、かつ、逆位相となる所望の平衡状態
になるようにする。さらに、フィードフォワード増幅器
出力信号の中から発振器20による第1パイロット信号
を除去するために、出力端子17における第1パイロッ
ト信号の出力レベルが最小値をとるように半固定可変減
衰器32と半固定可変移相器33の設定点を調整する。 このとき、前期歪除去回路2は平衡状態となるように制
御された後であるから、経路5と経路6の伝送特性は、
互いに等振幅、かつ、逆位相となっている。したがって
、これら半固定可変減衰器32と半固定可変移相器33
の設定は常時行うのではなく、フィードフォワード増幅
器の動作を開始するときに1回だけ行えばよい。また、
半固定可変減衰器32と半固定可変位相器33の設定値
がわかっている場合は、半固定可変減衰器32、半固定
可変移相器33の代わりに固定減衰器、固定移相器を用
いてもよい。この結果、二つの回路の最適調整点が自動
的に設定され、線形性が良好なフィードフォワード増幅
動作が実現されるとともに、フィードフォワード増幅器
出力信号から第1パイロット信号を除去することができ
る。なお、ここでは図1の選択レベル計29,31のす
べてを、それぞれホモダイン検波回路37,38で構成
したが、選択レベル計29,31のうちの一つをホモダ
イン検波回路で構成してもよい。同様に、図2の選択レ
ベル計29,31のうちの一つまたは両方をホモダイン
検波回路で構成してもよい。
す。この実施例では、図3の構成例にさらに信号切替器
51および52が新たに設けられ、検波回路はホモダイ
ン検波回路37のみの構成になっている。これは、切替
器51および52がホモダイン検波回路37を共用する
ために用いられているためである。切替器51および5
2が実線のようにそれぞれ方向性結合器28、発振器2
0側に接続された場合は、動作は図3における歪検出回
路1の自動調整を行う場合と同様である。また、切替器
51および52が破線のようにそれぞれ方向性結合器3
6、発振器22側に接続された場合は、動作は図3にお
ける歪除去回路2の自動調整を行う場合と同様である。 さらに、フィードフォワード増幅器出力信号の中から発
振器20による第1パイロット信号を除去するために、
出力端子17における第1パイロット信号の出力レベル
が最小値をとるように半固定可変減衰器32と半固定可
変移相器33の設定点を調整する。このとき、前記歪除
去回路2は平衡状態となるように制御された後であるか
ら、経路5と経路6の伝送特性は、互いに等振幅、かつ
、逆位相となっている。したがって、これら半固定可変
減衰器32と半固定可変移相器33の設定は常時行うの
ではなく、フィードフォワード増幅器の動作を開始する
ときに1回だけ行えばよい。また、半固定可変減衰器3
2と半固定可変移相器33の設定値がわかっている場合
は、半固定可変減衰器32、半固定可変移相器33の代
わりに固定減衰器、固定移相器を用いてもよい。なお、
ホモダイン検波回路37は選択レベル計に置き換えても
よい。以上のように、切替器51および52を切替えて
、ホモダイン検波回路37の出力が最小値をとるように
制御回路36を動作させることにより、歪検出回路1お
よび歪除去回路2の最適動作状態を実現するとともに、
フィードフォワード増幅器の出力信号から第1パイロッ
ト信号の除去を行うことができる。このようにして、フ
ィードフォワード増幅器の最適動作状態を実現すること
ができる。
ているほかは図1と同じ構成である。以下、この制御回
路の制御動作について説明する。まず最初に、フィード
フォワード増幅器に信号を入力する。入力信号としては
、図1の場合と同様に、例えば、周波数が特定した複数
の連続信号の組み合わせを用いる。また、選択レベル計
29および31の選択周波数を図1の場合と同様にそれ
ぞれ発振器20および22の周波数に設定しておく。 さらに図1の場合と同様に、発振器20による第1パイ
ロット信号は入力信号の周波数帯域から少し離れた周波
数に設定し、発振器22による第2パイロット信号は主
増幅器7が発生する歪成分のうち、本来の信号の占有周
波数のすき間、もしくは、帯域外の周波数に設定してお
く。
の出力が最小値をとるように可変減衰器24と可変移相
器25のみ設定点を調整する。これは、ほかの可変減衰
器26および可変移相器27を同時に調整すれば、選択
レベル計29で検出されるレベルが変動し、第1パイロ
ット信号を用いて正確に歪検出回路1の平衡状態を実現
できないためである。あるいは、半固定可変減衰器32
の減衰量を無限大として第1パイロット信号が方向性結
合器35に供給されないようにするか、選択レベル計2
9の出力から半固定可変減衰器32を通じて方向性結合
器35へ供給される分に対応したものを差し引く。この
ようにして、歪検出回路1を構成する二つの経路の伝送
特性を、互いに、等振幅、かつ、逆相条件となるように
することができる。
の出力レベルが最小値をとるように電気的可変減衰器2
6と電気的可変移相器27のみ設定点を調整する。これ
も、歪検出回路1の場合と同様に、第2パイロット信号
を用いて正確に歪除去回路2の平衡状態を実現するため
である。さらに、フィードフォワード増幅器の出力信号
の中から発振器20による第1パイロット信号を除去す
るために、出力端子17における第1パイロット信号の
出力レベルが最小値をとるように半固定可変減衰器32
と半固定可変移相器33のみ設定点を調整する。このと
き、前記歪除去回路2は平衡状態となるように制御され
た後であるから、経路5と経路6の伝送特性は、互いに
等振幅、かつ、逆位相となっている。したがって、これ
ら半固定可変減衰器32と半固定可変移相器33の設定
は常時行うのではなく、フィードフォワード増幅器の動
作を開始するときに1回だけ行えばよい。また、半固定
可変減衰器32と半固定可変移相器33の設定値がわか
っている場合は、半固定可変減衰器32、半固定可変移
相器33の代わりに固定減衰器、固定移相器を用いても
よい。このようにして、第1パイロット信号を半固定可
変減衰器32と半固定可変移相器33と信号増幅器34
によって方向性結合器35に入力することは、第1パイ
ロット信号をフィードフォワード増幅器の出力信号に、
これに含まれている第1パイロット信号と等振幅、かつ
、逆位相条件で注入することになるので、出力端子17
には第1パイロット信号は現れない。
平衡状態を実現するための二つの制御を常時、または、
間欠的に実行することにより線形性が良好なフィードフ
ォワード増幅器の最適動作条件を実現できる。図6に示
すように、方向性結合器28を方向性結合器35の直後
に挿入してもよい。
5の選択レベル計29および31の代わりにホモダイン
検波回路37および38が使用される。この回路の動作
は、図5の場合と同様に信号が入力されると、制御回路
36はホモダイン検波回路37の出力レベルが最小値を
とるように電気的可変減衰器24と電気的可変移相器2
5のみ設定点を調整し、歪検出回路1の動作について、
これを構成する二つの経路の伝送特性が互いに等振幅、
かつ、逆位相となる所望の平衡状態になるようにする。 つぎに、制御回路36は、ホモダイン検波回路38の出
力レベルが最小値をとるように同様に電気的可変減衰器
26と電気的可変移相器27のみ設定点を調整する。こ
のようにして、歪除去回路2の動作について、これを構
成する二つの経路の伝送特性が互いに等振幅、かつ、逆
位相となる所望の平衡状態になるようにする。さらに、
フィードフォワード増幅器の出力信号の中から第1パイ
ロット信号を除去するために、出力端子17における第
1パイロット信号の出力レベルが最小値をとるように半
固定可変減衰器32と半固定可変移相器33の設定点を
調整する。このとき歪除去回路2は平衡状態となるよう
に制御された後であるから、経路5と経路6の伝送特性
は、互いに等振幅、かつ、逆位相となっている。したが
って、これら半固定可変減衰器32と半固定可変移相器
33の設定は常時行うのではなく、フィードフォワード
増幅器の動作を開始するときに1回だけ行えばよい。ま
た、半固定可変減衰器32と半固定可変移相器33の設
定値がわかっている場合は、半固定可変減衰器32、半
固定可変移相器33の代わりに固定減衰器、固定移相器
を用いてもよい。この結果、二つの回路の最適調整点が
自動的に設定され、線形性が良好なフィードフォワード
増幅動作が実現されるとともに、フィードフォワード増
幅器の出力信号から第1パイロット信号を除去すること
ができる。なお、ここでは図5の選択レベル計29,3
1を、それぞれホモダイン検波回路37,38で構成し
たが、選択レベル計29,31のうちの一つをホモダイ
ン検波回路で構成してもよい。同様に、図6の選択レベ
ル計29,31のうちの一つ、または両方をホモダイン
検波回路で構成してもよい。
す。この実施例では、図7の構成例にさらに信号切替器
51,52が新たに設けられ、検波回路はホモダイ検波
回路37のみの構成になっている。これは、切替器51
,52がホモダイン検波回路37を共用するために用い
られているためである。切替器51,52が実線のよう
に接続された場合は、動作は図7における歪検出回路1
の自動調整を行う場合と同様である。また、切替器51
,52が破線のように接続された場合は、動作は図7に
おける歪除去回路2の自動調整を行う場合と同様である
。さらに、フィードフォワード増幅器出力信号の中から
発振器20による第1パイロット信号を除去するために
、出力端子17における第1パイロット信号の出力レベ
ルが最小値をとるように半固定可変減衰器32と半固定
可変移相器33の設定点を調整する。このとき、前記歪
除去回路2は平衡状態となるように制御された後である
から、経路5と経路6の伝送特性は、互いに等振幅、か
つ、逆位相となっている。したがって、これら半固定可
変減衰器32と半固定可変移相器33の設定は常時行う
のではなく、フィードフォワード増幅器の動作を開始す
るときに1回だけ行えばよい。また、半固定可変減衰器
32と半固定可変移相器33の設定値がわかっている場
合は、半固定可変減衰器32、半固定可変移相器33の
代わりに固定減衰器、固定移相器を用いてもよい。
て、ホモダイン検波回路37の出力が最小値をとるよう
に制御回路36を動作させることにより、歪検出回路1
および歪除去回路2の最適動作状態を実現するとともに
、フィードフォワード増幅器の出力信号から第1パイロ
ット信号の除去を行うことができる。このようにして、
フィードフォワード増幅器の最適動作状態を実現するこ
とができる。
温度変化、電源変動等によって生じるフィードフォワー
ド増幅器の特性劣化を救済することができるから、通信
、放送等における送信用高出力増幅器はもとより、有線
通信中継器、オーディオ機器等の実用的な線形増幅器と
してフィードフォワード増幅器を広範囲に適用すること
ができる。
図。
図。
ク図。
図。
衡度と信号相殺量の計算例を示す図。
3,28,30,35 方向性結合器22 第2パ
イロット信号を出力する発振器24,26 電気的可
変減衰器 25,27 電気的可変移相器 29,31 選択レベル計 32 半固定可変減衰器 33 半固定可変移相器 34 増幅器 36 制御回路 37,38 ホモダイン検波回路
Claims (1)
- 【請求項1】 主増幅器の非線形歪成分を検出する歪
検出回路と、その検出した歪成分を補助増幅器を用いて
増幅した後、前記主増幅器の出力に再び注入することに
よって歪成分の相殺を行う歪除去回路とを有するフィー
ドフォワード増幅器において、前記フィードフォワード
増幅器の入力経路に特定周波数の第1パイロット信号を
注入する第1注入手段と、前記歪検出回路に挿入された
第1電気的可変減衰手段、第1電気的可変移相手段なら
びに前記歪検出回路の前記主増幅器の経路に挿入され、
前記特定周波数と異なる特定周波数の第2パイロット信
号を注入する第2注入手段と、前記歪除去回路に挿入さ
れた第2電気的可変減衰手段、第2電気的可変移相手段
、ならびに前記歪除去回路の前記補助増幅器の経路に挿
入され、前記第1パイロット信号レベルを検出する第1
レベル検出手段と、前記歪除去回路の前記補助増幅器の
経路に前記第1パイロット信号を注入する第3注入手段
と、前記第3注入手段により注入する前記第1パイロッ
ト信号の供給経路に挿入された半固定可変減衰手段、半
固定可変移相手段ならびに増幅器と、前記フィードフォ
ワード増幅器の出力経路の前記第2パイロット信号のレ
ベルを検出する第2レベル検出手段と、前記第1レベル
検出手段の検出レベルが最小となるように前記第1電気
的可変減衰手段および前記第1電気的可変移相手段を制
御し、かつ、前記第2レベル検出手段の検出レベルが最
小となるように前記第2電気的可変減衰手段および前記
第2電気的可変移相手段を制御する制御手段と、を具備
することを特徴とするフィードフォワード増幅器。
Priority Applications (5)
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---|---|---|---|
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CA002046413A CA2046413C (en) | 1990-07-11 | 1991-07-05 | Feed-forward amplifier |
EP91111442A EP0466123B1 (en) | 1990-07-11 | 1991-07-09 | Feed-forward amplifier |
DE69120351T DE69120351T2 (de) | 1990-07-11 | 1991-07-09 | Vorwärtsgekoppelter Verstärker |
US07/727,987 US5166634A (en) | 1990-07-11 | 1991-07-10 | Feed-forward amplifier |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04233809A true JPH04233809A (ja) | 1992-08-21 |
JP2711414B2 JP2711414B2 (ja) | 1998-02-10 |
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ID=18518410
Family Applications (1)
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-
1990
- 1990-12-28 JP JP2409031A patent/JP2711414B2/ja not_active Expired - Lifetime
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US8116699B2 (en) | 2006-08-02 | 2012-02-14 | Nec Corporation | Transmitter |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2711414B2 (ja) | 1998-02-10 |
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