JPH07106861A - 自動調整形フィードフォワード増幅方法及び装置 - Google Patents

自動調整形フィードフォワード増幅方法及び装置

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Publication number
JPH07106861A
JPH07106861A JP5243325A JP24332593A JPH07106861A JP H07106861 A JPH07106861 A JP H07106861A JP 5243325 A JP5243325 A JP 5243325A JP 24332593 A JP24332593 A JP 24332593A JP H07106861 A JPH07106861 A JP H07106861A
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JP
Japan
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distortion
circuit
signal
electrically variable
pilot signal
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Withdrawn
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JP5243325A
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English (en)
Inventor
Masahito Otake
正仁 大竹
Yonetsugu Morioka
米嗣 森岡
Masaru Murakami
勝 村上
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SPC Electronics Corp
Original Assignee
SPC Electronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広い帯域にわたって使用できる自動調整形フ
ィードフォワード増幅方法を得る。 【構成】 主増幅器11の歪成分を検出する歪検出回路
1と、歪検出回路1が検出した歪成分を増幅した後に主
増幅器11の出力に加えて歪成分の相殺を行う歪除去回
路2とを用い、動作状態検知用のパイロット信号をこれ
ら検出回路にそれぞれ注入し、これら検出回路を経たパ
イロット信号の各レベルを検出し、得られた検出レベル
信号を制御入力として制御回路29で各検出回路1,2
を、各検出レベル信号がバランスして小さくなるように
制御して主増幅器11で発生する歪成分を除去するに際
し、各検出回路にはある周波数間隔で離間した複数のパ
イロット信号をそれぞれ注入し、各検出回路を経た複数
のパイロット信号の各レベルを検出し、これら各検出レ
ベル信号がバランスして小さくなるように制御回路29
で制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主増幅器で発生する非
線形歪を補償する目的で用いられる自動調整形フィード
フォワード増幅方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は従来のこの種の自動調整形フィ
ードフォワード増幅装置の構造を示したものである。該
自動調整形フィードフォワード増幅装置は、歪検出回路
1と歪除去回路2とを主体として構成されている。
【0003】歪検出回路1はその入力段に入力端子3を
有し、該入力端子3と該歪検出回路1との間には方向性
結合器4が接続されている。該方向性結合器4には、該
方向性結合器4を介して歪検出回路1に特定周波数のパ
イロット信号を与える発振器5が接続されている。
【0004】歪検出回路1内では、電力分配器6により
入力信号が主増幅器信号経路7と線形信号経路8とに分
配されて伝送されるようになっている。主増幅器信号経
路7には、第1の電気的可変減衰手段としての第1の可
変減衰器9と第1の電気的可変移相手段としての第1の
可変移相器10と主増幅器11と方向性結合器12とが
縦続接続されている。方向性結合器12には、該方向性
結合器12を介して歪除去回路2に特定周波数のパイロ
ット信号を与える発振器13が接続されている。線形信
号経路8は伝送線路14で構成されている。
【0005】歪検出回路1と歪除去回路2との間には、
主増幅器信号経路7と線形信号経路8とからの信号を入
力とする電力合成器15が設けられている。
【0006】歪除去回路2には、電力合成器15からの
信号が与えられる主増幅器出力信号経路16と歪注入経
路17とが設けられている。主増幅器出力信号経路16
は伝送線路18で構成されている。歪注入経路17に
は、第2の電気的可変減衰手段としての第2の可変減衰
器19と第2の電気的可変移相手段としての第2の可変
移相器20と補助増幅器21と方向性結合器22とが縦
続接続されている。また歪除去回路2には、主増幅器出
力信号経路16と歪注入経路17との各出力を合成する
電力合成器23が設けられている。
【0007】方向性結合器22には、第1のパイロット
信号検出手段としての第1の選択レベル計24が接続さ
れ、パイロット信号の検出が行われるようになってい
る。
【0008】歪除去回路2の電力合成器23からの出力
は、方向性結合器25,帯域通過フィルタ26を介して
出力端子27に与えられるようになっている。
【0009】方向性結合器25には、第2のパイロット
信号検出手段としての第2の選択レベル計28が接続さ
れ、パイロット信号の検出が行われるようになってい
る。
【0010】第1,第2の選択レベル計24,28の出
力は制御回路29に与えられ、該制御回路29の出力で
第1,第2の可変減衰器9,19と第1,第2の可変移
相器10,20とが制御されるようになっている。
【0011】このような自動調整形フィードフォワード
増幅装置では、入力端子3に印加された入力信号は歪検
出回路1の電力分配器6により主増幅器信号経路7と線
形信号経路8とに分配された後、電力合成器15により
電力合成される。ここで、第1の可変減衰器9と第1の
可変移相器10とは、電力合成器15から歪注入経路1
7に出力される2つの経路7,8の両信号成分に関して
は互いに振幅,遅延量が等しく、且つ位相が逆相となる
ように調整される。
【0012】このように歪検出回路1が構成されている
ので、電力合成器15から歪注入経路17への出力とし
て、2つの信号の差成分が検出されることになる。この
差成分は、主増幅器11が発生する歪成分そのものであ
る。
【0013】歪除去回路2では、主増幅器出力信号経路
16と歪注入経路17との伝達関数が、互いに振幅,遅
延量に関して等しく、且つ位相が逆相となるように調整
される。
【0014】歪注入経路17の入力信号は、主増幅器1
1の歪成分であるから、これが電力合成器23で逆相,
等振幅で主増幅器11の出力信号に注入されることによ
り、回路全体の出力から歪成分が相殺される。
【0015】この際、パイロット信号を歪検出回路1に
注入し、該歪検出回路1を経たパイロット信号を第1の
選択レベル計24によって検出し、且つパイロット信号
を歪除去回路2に注入し、該歪除去回路2を経たパイロ
ット信号を第2の選択レベル計28によって検出する
と、歪検出回路1と歪除去回路2との信号相殺条件の不
完全性に起因して生じる残留信号成分をこれら第1,第
2の選択レベル計24,28によって検出でき、得られ
た検出レベル信号が最小になるように制御回路29にて
第1,第2の可変減衰器9,19と第1,第2の可変移
相器10,20とを制御することにより、一層良好に歪
成分の除去を行うことができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動調整形フィードフォワード増幅装置で
は、歪検出回路1に1つのパイロット信号を注入し、歪
除去回路2に1つのパイロット信号を注入して制御を行
っているので、歪検出回路1と歪除去回路2との各信号
抑圧特性は各パイロット信号の周波数を中心に単峰な特
性を示し、各パイロット信号の周波数を離れると急激に
信号抑圧量が劣化するため、必要な歪補償量を得る周波
数帯域が狭いという問題点があった。
【0017】歪検出回路1と歪除去回路2とで多くの信
号抑圧量を得るためには、増幅する信号に対しパイロッ
ト信号の周波数をできるだけ近づけることが有利である
が、これらパイロット信号は主増幅器11の出力として
は不要信号なので、これを阻止することは周波数が近い
ほど困難となる問題点があった。
【0018】更に、第1,第2の選択レベル計24,2
8よりなるパイロット信号検出手段においては、その検
知能力に下限があり、一般にはパイロット信号の周波数
で抑圧量が最大になるとは限らず、このため安定した信
号抑圧特性を得られない問題点があった。この様子を、
図16〜図21を用いて説明する。
【0019】図16〜図21は、1つのパイロット信号
により自動調整を行った場合の信号抑圧特性を示したも
のである。この特性は、パイロット信号の周波数を図の
中心周波数(Fo)に設定した場合に、検知の限界が所
要信号抑圧量から10dB低いところにあると仮定し、取
り得る信号抑圧特性を示した代表例である。
【0020】図16〜図18は歪検出回路1及び歪除去
回路2の各経路間の振幅偏差と位相偏差の周波数特性が
2次曲線の場合に取り得る信号抑圧特性を示しており、
図19〜図21は振幅又は位相偏差のどちらかが2次曲
線で、他方が1次曲線の場合に取り得る信号抑圧特性を
示している。
【0021】これらの図から明らかなように、従来の方
法(1つのパイロット信号による自動調整)では、歪検
出回路1と歪除去回路2との信号抑圧の周波数特性は不
確実で、増幅器として安定に使用できる帯域がごく狭い
領域に限られてしまい、広い帯域での使用を制限してい
る。
【0022】例えば、信号抑圧量30dBを必要とする場
合、その周波数帯域を考えると、振幅・位相特性が共に
2次曲線の場合には、図18における正規化周波数Fo
±0.023 で示される範囲が最悪値の帯域となる。また、
振幅・位相特性のどちらかが1次曲線、他方が2次曲線
の場合を考えると、図20と図21に示す特性の両方が
取り得る領域が最悪値としての帯域となり、これは正規
化周波数Fo±0.023で示される範囲となる。
【0023】以上説明したように、1つのパイロット信
号を用いた従来の制御では、増幅器として使用する帯域
を広く取ろうとしてもさまざまの条件が発生し、広い帯
域にわたって動作できる自動調整形フィードフォワード
増幅装置を実現することが困難であった。
【0024】本発明の目的は、広い帯域にわたって使用
できる自動調整形フィードフォワード増幅方法及び装置
を得ることにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の手段を説明すると、次の通りである。
【0026】請求項1に記載の発明は、第1の電気的可
変減衰手段と第1の電気的可変移相手段とを備えて主増
幅器の歪成分を検出する歪検出回路と、第2の電気的可
変減衰手段と第2の電気的可変移相手段とを備えて前記
歪検出回路が検出した歪成分を補助増幅器を用いて増幅
した後前記主増幅器の出力に加えて前記歪成分の相殺を
行う歪除去回路と、前記歪検出回路と前記歪除去回路と
の動作状態を検知するための特定周波数のパイロット信
号をこれら検出回路にそれぞれ注入するパイロット信号
注入手段と、前記歪検出回路を経た前記パイロット信号
と前記歪除去回路を経た前記パイロット信号との各レベ
ルを検出して得られた検出レベル信号を制御入力として
前記歪検出回路の前記第1の電気的可変減衰手段と前記
第1の電気的可変移相手段とのいずれか一方又は双方を
制御し且つ前記歪除去回路の前記第2の電気的可変減衰
手段と前記第2の電気的可変移相手段とのいずれか一方
又は双方を制御する制御回路とを用い、前記各検出レベ
ル信号が小さくなるように前記制御回路で制御して前記
主増幅器で発生する歪成分を除去する自動調整形フィー
ドフォワード増幅方法において、前記歪検出回路と前記
歪除去回路とにはある周波数間隔で離間した複数のパイ
ロット信号をそれぞれ注入し、前記歪検出回路を経た複
数のパイロット信号と前記歪除去回路を経た複数のパイ
ロット信号との各レベルをそれぞれ検出し、得られた各
検出レベル信号が小さくなるように前記制御回路で制御
することを特徴とする。
【0027】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記歪検出回路と前記歪除去回路とにそれぞれ注入
される複数の前記パイロット信号の周波数は、歪補償の
対象となる信号周波数帯の上下に設定されていることを
特徴とする。
【0028】請求項3に記載の発明は、第1の電気的可
変減衰手段と第1の電気的可変移相手段とを備えて主増
幅器の歪成分を検出する歪検出回路と、第2の電気的可
変減衰手段と第2の電気的可変移相手段とを備えて前記
歪検出回路が検出した歪成分を補助増幅器を用いて増幅
した後前記主増幅器の出力に加えて前記歪成分の相殺を
行う歪除去回路と、前記歪検出回路と前記歪除去回路と
の動作状態を検知するための特定周波数のパイロット信
号をこれら検出回路にそれぞれ注入するパイロット信号
注入手段と、前記歪検出回路を経た前記パイロット信号
と前記歪除去回路を経た前記パイロット信号との各レベ
ルをパイロット信号レベル検出手段で検出して得られた
検出レベル信号を制御入力としこれら検出レベル信号が
小さくなるように前記歪検出回路の前記第1の電気的可
変減衰手段と前記第1の電気的可変移相手段とのいずれ
か一方又は双方を制御し且つ前記歪除去回路の前記第2
の電気的可変減衰手段と前記第2の電気的可変移相手段
とのいずれか一方又は双方を制御する制御回路とを用い
た自動調整形フィードフォワード増幅装置において、前
記パイロット信号注入手段はある周波数間隔で離間した
複数のパイロット信号を前記歪検出回路と前記歪除去回
路とにそれぞれ注入する構造になっており、前記パイロ
ット信号レベル検出手段は前記歪検出回路に入力されて
該歪検出回路を経た複数の前記パイロット信号の各レベ
ルを検出し、前記歪除去回路に入力されて該歪除去回路
を経た複数の前記パイロット信号の各レベルを検出する
構造になっており、前記制御回路は前記パイロット信号
レベル検出手段から与えられる前記歪検出回路を経た前
記各パイロット信号の各検出レベル信号と前記歪除去回
路を経た前記各パイロット信号の各検出レベル信号とを
制御入力としこれら検出レベル信号が小さくなるように
前記歪検出回路の前記第1の電気的可変減衰手段と前記
第1の電気的可変移相手段とのいずれか一方又は双方を
制御し且つ前記歪除去回路の前記第2の電気的可変減衰
手段と前記第2の電気的可変移相手段とのいずれか一方
又は双方を制御する構造になっていることを特徴とす
る。
【0029】請求項4に記載の発明は、第1の電気的可
変減衰手段と第1の電気的可変移相手段とを備えて主増
幅器の歪成分を検出する歪検出回路と、第2の電気的可
変減衰手段と第2の電気的可変移相手段とを備えて前記
歪検出回路が検出した歪成分を補助増幅器を用いて増幅
した後前記主増幅器の出力に加えて前記歪成分の相殺を
行う歪除去回路と、前記歪検出回路と前記歪除去回路と
の動作状態を検知するための特定周波数のパイロット信
号をこれら検出回路にそれぞれ注入するパイロット信号
注入手段と、前記歪検出回路を経た前記パイロット信号
と前記歪除去回路を経た前記パイロット信号との各レベ
ルをパイロット信号レベル検出手段で検出して得られた
検出レベル信号を制御入力としこれら検出レベル信号が
小さくなるように前記歪検出回路の前記第1の電気的可
変減衰手段と前記第1の電気的可変移相手段とのいずれ
か一方又は双方を制御し且つ前記歪除去回路の前記第2
の電気的可変減衰手段と前記第2の電気的可変移相手段
とのいずれか一方又は双方を制御する制御回路とを用い
た自動調整形フィードフォワード増幅装置において、前
記パイロット信号注入手段は、ある周波数間隔で離間し
た複数のパイロット信号を時分割で切り換えて発生する
共通の発振器と、これら複数のパイロット信号を時分割
で切り換えて前記歪検出回路と前記歪除去回路とにそれ
ぞれ注入する高周波切換器とを有する構造になってお
り、前記パイロット信号レベル検出手段は、前記歪検出
回路を経た複数のパイロット信号と前記歪除去回路を経
た複数のパイロット信号とを切り換えて出力する共通の
高周波切換器と、該高周波切換器から出力される各パイ
ロット信号を前記発振器からの各パイロット信号で同期
検波してこれらパイロット信号のレベルを検出する共通
の同期検波器と、該同期検波器から得られた検出レベル
信号の低域成分を通過させて前記制御回路に与える共通
の低域ろ波器とを有する構造になっており、前記制御回
路は前記パイロット信号レベル検出手段から与えられる
前記歪検出回路を経た前記各パイロット信号の各検出レ
ベル信号と前記歪除去回路を経た前記各パイロット信号
の各検出レベル信号とを制御入力としこれら検出レベル
信号が小さくなるように前記歪検出回路の前記第1の電
気的可変減衰手段と前記第1の電気的可変移相手段との
いずれか一方又は双方を制御し且つ前記歪除去回路の前
記第2の電気的可変減衰手段と前記第2の電気的可変移
相手段とのいずれか一方又は双方を制御する構造になっ
ていることを特徴とする。
【0030】
【作用】請求項1のように、歪検出回路と歪除去回路と
にそれぞれ複数のパイロット信号を注入して、これら回
路を経た各パイロット信号の各レベルを検出して、得ら
れた検出レベル信号が小さくなるように制御回路で制御
すると、パイロット信号を設定した複数の周波数点で回
路の信号抑圧特性が良好となるように調整を行われるこ
とになる。このため、本発明によれば自動調整形フィー
ドフォワード増幅装置を広い帯域にわたって使用するこ
とができる。
【0031】請求項2のように、各パイロット信号の周
波数を、歪補償の対象となる信号周波数帯の上下に設定
すると、増幅器の歪補償量を周囲温度の変動や電源電圧
の変動に対して補償する本来の機能に加えて、必要とさ
れる歪補償量に合わせてその周波数特性を、歪補償の対
象となる信号周波数帯の上下の広い帯域にわたって安定
させることができる。
【0032】請求項3のような構造にすると、請求項1
に記載の発明の方法を実施する装置を容易に実現するこ
とができる。
【0033】請求項4のような構造にすると、パイロッ
ト信号注入手段とパイロット信号レベル検出手段とがい
ずれも歪検出回路と歪除去回路とで兼用されており、し
かもパイロット信号注入手段では1つの発振器が複数の
パイロット信号を時分割で切り換えて発生するようにな
っており、パイロット信号レベル検出手段においても各
パイロット信号に対して共用の回路構成になっているの
で、装置を低コストで形成することができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図を参照して詳細
に説明する。なお、前述した図15と対応する部分に
は、同一符号を付けて示している。
【0035】図1は、本発明に係る自動調整形フィード
フォワード増幅装置の第1実施例を示したものである。
本実施例の自動調整形フィードフォワード増幅装置にお
いては、歪検出回路1内の主増幅器信号経路7には方向
性結合器12と第1の電気的可変減衰手段としての第1
の可変減衰器9と第1の電気的可変移相手段としての第
1の可変移相器10と主増幅器11とがこれらの順序で
縦続接続されている。歪検出回路1内の線形信号経路8
には遅延器30が接続されている。
【0036】歪除去回路2内の主増幅器出力信号経路1
6には、遅延器31が接続されている。歪除去回路2内
の歪注入経路17には、方向性結合器22と第2の可変
減衰器19と第2の可変移相器20と補助増幅器21と
がこれらの順序で縦続接続されている。
【0037】電力合成器15は、電力分配部32と電力
合成部33を備え、電力分配部32は主増幅器11の出
力を入力として電力合成部33と遅延器31とに出力を
与え、電力合成部33は遅延器30の出力と電力分配部
32の出力とを入力として方向性結合器22に出力を与
えるようになっている。
【0038】入力側には、ある周波数間隔で離間した2
つのパイロット信号を歪検出回路1と歪除去回路2とに
それぞれ注入するパイロット信号注入手段34が設けら
れている。該パイロット信号注入手段34は、ある周波
数間隔で離間した2つのパイロット信号を合成して方向
性結合器4を経て歪検出回路1に注入するパイロット信
号注入器35と、ある周波数間隔で離間した2つのパイ
ロット信号を合成して方向性結合器12により歪検出回
路1を経て歪除去回路2に注入するパイロット信号注入
器36とで構成されている。
【0039】一方のパイロット信号注入器35は、ある
周波数間隔で離間した2つのパイロット信号を発生させ
る2の発振器5a,5bと、これら発振器5a,5bの
出力を合成して方向性結合器4に注入する電力合成器3
7とで構成されている。
【0040】他方のパイロット信号注入器36は、ある
周波数間隔で離間した2つのパイロット信号を発生させ
る2の発振器13a,13bと、これら発振器13a,
13bの出力を合成して方向性結合器12に注入する電
力合成器38とで構成されている。
【0041】歪除去回路2側には、歪検出回路1を経た
パイロット信号と歪除去回路2を経たパイロット信号と
の各レベルを検出するパイロット信号検出手段39が設
けられている。該パイロット信号検出手段39は、歪検
出回路1を経たパイロット信号の検出を歪除去回路2内
の方向性結合器22を介して行うパイロット信号検出器
40と、歪除去回路2を経たパイロット信号の検出を該
歪除去回路2の外の方向性結合器25を介して行うパイ
ロット信号検出器41とで構成されている。
【0042】一方のパイロット信号検出器40は、方向
性結合器22を介して得られる歪検出回路1を経た2つ
のパイロット信号を分配する電力分配器42と、これら
2つのパイロット信号のうちの一方のパイロット信号を
発振器5aからのパイロット信号aで同期検波して該一
方のパイロット信号のレベルを検出する同期検波器43
と、該同期検波器43から得られた検出レベル信号の低
域成分を通過させて制御回路29に与える低域ろ波器4
4と、2つのパイロット信号のうちの他方のパイロット
信号を発振器5bからのパイロット信号bで同期検波し
て該他方のパイロット信号のレベルを検出する同期検波
器45と、該同期検波器45から得られた検出レベル信
号の低域成分を通過させて制御回路29に与える低域ろ
波器46とで構成されている。
【0043】他方のパイロット信号検出器41は、方向
性結合器25を介して得られる歪除去回路2を経た2つ
のパイロット信号を分配する電力分配器47と、これら
2つのパイロット信号のうちの一方のパイロット信号を
発振器13aからのパイロット信号cで同期検波して該
一方のパイロット信号のレベルを検出する同期検波器4
8と、該同期検波器48から得られた検出レベル信号の
低域成分を通過させて制御回路29に与える低域ろ波器
49と、2つのパイロット信号のうちの他方のパイロッ
ト信号を発振器13bからのパイロット信号dで同期検
波して該他方のパイロット信号のレベルを検出する同期
検波器50と、該同期検波器50から得られた検出レベ
ル信号の低域成分を通過させて制御回路29に与える低
域ろ波器51とで構成されている。
【0044】次に、このような自動調整形フィードフォ
ワード増幅装置による自動調整形フィードフォワード増
幅方法について説明する。パイロット信号注入器35の
発振器5a,5bで例えば歪補償の対象となる信号周波
数帯の上側周波数のパイロット信号と下側周波数のパイ
ロット信号とが発生され、これら2つのパイロット信号
は電力合成器37にて合成され、方向性結合器4から歪
検出回路1に注入される。該歪検出回路1において、合
成された2つのパイロット信号は、電力分配器6にて主
増幅器信号経路7と線形信号経路8とに分配される。各
経路7,8を通過したパイロット信号は、入力端子3か
らの信号と共に電力合成部33にて合成される。この出
力端にて、経路7,8間の振幅,位相偏差に応じ、これ
らの信号は抑圧を受ける。周知の通り抑圧量K(dB)
は、検出回路1の2つの経路7,8間の振幅偏差d(d
B)と180 度からの位相偏差θ(deg )を用いて、 と示される。
【0045】この信号を歪除去回路1内の方向性結合器
22より取り出す。該方向性結合器22は、電力合成部
33と電力合成器23との間であれば何処にあってもよ
い。取り出された信号から、2つの周波数のパイロット
信号のみを検出するために、同期検波器43,45によ
り同期検波し、低域ろ波器44,46を通してそれぞれ
直流信号として検知し、検出レベル信号を得る。
【0046】これら検出レベル信号を制御回路29に入
力する。制御回路29では、検知した2つのパイロット
信号の振幅からなる検出レベル信号を用い、それぞれが
小さくなるよう可変減衰器9と可変移相器10を調整す
る。この場合、2つのパイロット信号の振幅からなる検
出レベル信号は相互にバランスした状態でとり得る最小
値となるように調整することが好ましい。このようにす
ると、所要の抑圧量をより広い帯域にわたって得ること
ができる。
【0047】具体的には、図2に示すフローチヤートに
従って2つのパイロット信号の振幅もしくはこれらの関
数値から和信号・差信号を生成し、これら和及び差信号
の値が共に小さくなるように図3に示す処理フロー図に
従って和もしくは差を観測しながら可変減衰器9もしく
は可変移相器10を調整する。
【0048】歪除去回路2の動作も同様に、パイロット
信号注入器36の発振器13a,13bが発生する周波
数の異なる2つのパイロット信号を電力合成器38で合
成して方向性結合器12により歪検出回路1を経て歪除
去回路2に注入し、該歪除去回路2により抑圧を受けた
パイロット信号を方向性結合器25より取り出す。方向
性結合器12は、電力分配器6と電力分配器32との間
であれば何処においてもよい。この信号を歪検出回路1
と同様にパイロット信号検出器41の同期検波器48,
50で同期検波し、2つのパイロット信号に対応する直
流信号として検知し、検出レベル信号を得る。これら検
出レベル信号を制御入力信号として制御回路29では歪
検出回路1における動作と同様に可変減衰器19と可変
移相器20を自動調整する。
【0049】本実施例のように、歪検出回路1と歪除去
回路2とでそれぞれ2つのパイロット信号を用いた場
合、これらパイロット信号を設定した周波数2点で回路
の信号抑圧特性が最良となるように調整を行うことにな
る。
【0050】なお、同期検波器43,45,48,50
としては、帯域ろ波器と包絡線検波器等より構成される
狭帯域受信器を用いることもできる。
【0051】図4の例では、2つのパイロット信号を正
規化周波数Fo±0.027 に、図5では正規化周波数Fo
±0.037 に設定することで、振幅と位相の特性が2次曲
線であっても、1次曲線であっても広い周波数帯域にわ
たって安定した特性を得ることができる。
【0052】信号抑圧量30dBを得る帯域は、図4と図
5に示すように、共に正規化周波数Fo±0.038 の範囲
である。これは2つのパイロット信号を用いることで、
1つのパイロット信号での例と比較して帯域を約1.65倍
に広げた例である。
【0053】更に、図6〜図9に示すように、要求され
る信号抑圧量に応じてそれぞれ2つのパイロット信号の
周波数を設定すると、これに伴ってある帯域幅を得るこ
とができる。
【0054】図6,図7は信号抑圧量の要求が25dBの
場合で、図6は振幅・位相特性が共に2次曲線の場合
に、2つのパイロット信号の周波数を正規化周波数Fo
±0.036 に設定し、帯域としてFo±0.051 の範囲を実
現する例を示し、図7は振幅又は位相特性のどちらかが
1次曲線の場合に、パイロット信号の周波数を正規化周
波数Fo±0.050 に設定し、Fo±0.060 の帯域を実現
する例を示したものである。
【0055】図8,図9は信号抑圧量の要求が35dBの
場合で、図8ではパイロット信号の周波数を正規化周波
数Fo±0.020 に設定し、帯域としてFo±0.029 を実
現する例を示し、図9ではパイロット信号の周波数を正
規化周波数Fo±0.021 に設定し、帯域としてFo±0.
020 を実現する例を示したものである。
【0056】このように要求される信号抑圧量と、歪検
出及び歪除去の各回路が有する振幅・位相特性とによ
り、2つのパイロット信号の周波数を設定し、安定した
信号抑圧の周波数特性を得ることができる。
【0057】図10は本発明に係る自動調整形フィード
フォワード増幅装置の第2実施例を示したものである。
本実施例の自動調整形フィードフォワード増幅装置にお
いては、歪検出回路1と歪除去回路2とへのパイロット
信号の注入を行うパイロット信号注入手段34が、ある
周波数間隔で離間した2つのパイロット信号を発生する
共通のパイロット信号注入器35と、該パイロット信号
注入器35が発生する周波数の異なる2つのパイロット
信号を時分割で切り換えて方向性結合器4と方向性結合
器12に与える高周波切換器52とで構成されている。
高周波切換器52は、制御回路29からのタイミング信
号eで切り換え動作が行われるようになっている。同期
検波器43,48は発振器5aからのパイロット信号
a,cで同期検波が行われ、同期検波器45,50は発
振器5bからのパイロット信号b,dで同期検波が行わ
れるようになっている。
【0058】本実施例においても、パイロット信号注入
器35の発振器5a,5bは、例えば一方は歪補償の対
象となる信号周波数帯の上側周波数のパイロット信号を
発生し、他方は歪補償の対象となる信号周波数帯の下側
周波数のパイロット信号を発生するようになっている。
【0059】この場合の動作は、パイロット信号注入手
段34の動作を除いて、第1実施例の動作と同様であ
る。
【0060】図11は本発明に係る自動調整形フィード
フォワード増幅装置の第3実施例を示したものである。
本実施例の自動調整形フィードフォワード増幅装置は、
図10に示す第2実施例の変形例を示したものである。
即ち、本実施例においては、パイロット信号注入手段3
4の構成は第2実施例と同じであるが、パイロット信号
検出手段39の構成が該第2実施例と相違している。
【0061】即ち、本実施例の自動調整形フィードフォ
ワード増幅装置のパイロット信号検出手段39は、歪検
出回路1のパイロット信号検出器40が、歪除去回路2
のパイロット信号検出器41を兼ねた例を示したもので
ある。このため本実施例のパイロット信号検出器40で
は、電力分配器42の前段に高周波切換器53が設けら
れ、制御回路29からのタイミング信号eで方向性切換
器22からのパイロット信号と方向性切換器25からの
パイロット信号とを切り換えて電力分配器42に与える
ように構成されている。
【0062】本実施例においても、パイロット信号注入
器35の発振器5a,5bは、例えば一方は歪補償の対
象となる信号周波数帯の上側周波数のパイロット信号を
発生し、他方は歪補償の対象となる信号周波数帯の下側
周波数のパイロット信号を発生するようになっている。
【0063】このような自動調整形フィードフォワード
増幅装置によれば、第2実施例より更に構造の簡略化が
図れ、コストの低減を図ることができる。
【0064】図12は本発明に係る自動調整形フィード
フォワード増幅装置の第4実施例を示したものである。
本実施例の自動調整形フィードフォワード増幅装置は、
パイロット信号注入手段34におけるパイロット信号注
入器35の発信器として、ある周波数間隔で離間した2
つのパイロット信号を制御回路29からの周波数制御信
号で時分割で切り換えて発生する共通の発振器54が用
いられている。また、パイロット信号注入手段34にお
けるパイロット信号注入器36の発信器として、ある周
波数間隔で離間した2つのパイロット信号を制御回路2
9からの周波数制御信号で時分割で切り換えて発生する
共通の発振器55が用いられている。これに伴い、パイ
ロット信号注入手段34においては、各発信器54,5
5からそれぞれ出力される2つのパイロット信号が一方
から他方に、また他方から一方に切り替わるときの過渡
的な周波数を終端器56a,57a側に切り換えて吸収
させる高周波切換器56,57が設けられている。各高
周波切換器56,57は、制御回路29からのタイミン
グ信号e,fで切り換え動作が行われるようになってい
る。高周波切換器56を経た2つのパイロット信号は方
向性結合器4に与えられ、高周波切換器57を経た2つ
のパイロット信号は方向性結合器12に与えられるよう
になっている。
【0065】また、パイロット信号検出手段39の一方
のパイロット信号検出器40は、方向性結合器22を介
して得られる歪検出回路1を経た2つのパイロット信号
を発振器54からの時分割された各パイロット信号で同
期検波してこれらパイロット信号の各レベルを検出する
同期検波器43と、該同期検波器43から得られた各検
出レベル信号の低域成分を通過させて制御回路29に与
える低域ろ波器44とで構成されている。
【0066】同様に、パイロット信号検出手段39の他
方のパイロット信号検出器41は、方向性結合器25を
介して得られる歪除去回路2を経た2つのパイロット信
号を発振器55からの時分割された各パイロット信号で
同期検波してこれらパイロット信号の各レベルを検出す
る同期検波器48と、該同期検波器48から得られた各
検出レベル信号の低域成分を通過させて制御回路29に
与える低域ろ波器49とで構成されている。
【0067】このような第4実施例の自動調整形フィー
ドフォワード増幅装置では、発振器54の発振周波数を
制御回路29からの周波数制御信号で時分割で切り換え
て、例えば歪補償の対象となる信号周波数帯の上側周波
数と下側周波数との2つのパイロット信号を発生させ、
これら2つのパイロット信号を歪検出回路1へ注入す
る。
【0068】同様に、発振器55の発振周波数を制御回
路29からの周波数制御信号で時分割で切り換えて、例
えば歪補償の対象となる信号周波数帯の上側周波数と下
側周波数との2つのパイロット信号を発生させ、これら
2つのパイロット信号を歪除去回路2へ注入する。
【0069】また、パイロット信号検出手段39では、
方向性結合器22を介して得られる歪検出回路1を経た
2つのパイロット信号を発振器54からの時分割された
各パイロット信号で同期検波器43で同期検波して歪検
出回路1を経た2つのパイロット信号の各レベルを検出
し、得られた各検出レベル信号の低域成分を低域ろ波器
44で取り出して制御回路29に与える。
【0070】同様に、方向性結合器25を介して得られ
る歪除去回路2を経た2つのパイロット信号を発振器5
5からの時分割された各パイロット信号で同期検波器4
8で同期検波して歪除去回路2を経た2つのパイロット
信号の各レベルを検出し、得られた各検出レベル信号の
低域成分を低域ろ波器49で取り出して制御回路29に
与える。
【0071】その他の動作は、前述した第3実施例と同
様である。
【0072】このようにしても、第1,第2実施例より
構造を簡略化して、コストダウンを図ることができる。
【0073】図13は本発明に係る自動調整形フィード
フォワード増幅装置の第5実施例を示したものである。
本実施例の自動調整形フィードフォワード増幅装置は、
パイロット信号注入手段34におけるパイロット信号注
入器35,36の発振器として、ある周波数間隔で離間
した2つのパイロット信号を制御回路29からの周波数
制御信号で時分割で切り換えて発生する共通の発振器5
4が用いられている。これに伴い、パイロット信号注入
手段34においては、発信器54からそれぞれ出力され
る2つのパイロット信号が一方から他方に、また他方か
ら一方に切り替わるときの過渡的な周波数を終端器56
a側に切り換えて吸収させる高周波切換器56と、該高
周波切換器56を経た2つのパイロット信号を時分割で
切り換えて方向性結合器4と方向性結合器12に与える
高周波切換器52とが設けられている。高周波切換器5
2は、制御回路29からのタイミング信号eで切り換え
動作が行われるようになっている。
【0074】このような第5実施例の自動調整形フィー
ドフォワード増幅装置では、発振器54の発振周波数を
制御回路29からの周波数制御信号で時分割で切り換え
て、例えば歪補償の対象となる信号周波数帯の上側周波
数と下側周波数との2つのパイロット信号を発生させ、
これら2つのパイロット信号を制御回路29からのタイ
ミング信号eで切り換えて歪検出回路1と歪除去回路2
とへ注入する。
【0075】その他の動作は、前述した第4実施例と同
様である。
【0076】このような構造にすると、前述した第4実
施例より構造が簡略化されて、コストダウンを図ること
ができる。
【0077】図14は本発明に係る自動調整形フィード
フォワード増幅装置の第6実施例を示したものである。
本実施例の自動調整形フィードフォワード増幅装置にお
いては、パイロット信号検出手段39のパイロット信号
検出器が一方のパイロット信号検出器40で兼用されて
いる点で前述した第5実施例と相違している。このため
本実施例では、パイロット信号検出器40の同期検波器
43の前段に高周波切換器53が設けられ、制御回路2
9からのタイミング信号eで方向性切換器22からのパ
イロット信号と方向性切換器25からのパイロット信号
とを切り換えて同期検波器43に与えるように構成され
ている。
【0078】このような第6実施例の自動調整形フィー
ドフォワード増幅装置では、発振器54の発振周波数を
時分割で切り換えて、例えば歪補償の対象となる信号周
波数帯の上側周波数と下側周波数との2つのパイロット
信号を発生させ、これらパイロット信号を歪検出回路1
と歪除去回路2とへ注入する。
【0079】また、パイロット信号検出手段39では、
歪検出回路1を経た2つのパイロット信号と歪除去回路
2を経た2つのパイロット信号とを、制御回路29から
のタイミング信号eにより高周波切換器53で切り換え
て同期検波器43に出力し、該同期検波器43では高周
波切換器53から出力される各パイロット信号を発振器
54からの各パイロット信号で同期検波して歪検出回路
1を経た2つのパイロット信号と歪除去回路2を経た2
つのパイロット信号との各レベルを検出し、得られた各
検出レベル信号の低域成分を低域ろ波器44で取り出し
て制御回路29に与える。
【0080】その他の動作は、前述した第5実施例と同
様である。
【0081】この第6の実施例でも、前述したように、
発振器54が時分割で切り換えて発生する2つのパイロ
ット信号が一方から他方に、また他方から一方に切り替
わるときの過渡的な周波数を高周波切換器56で終端器
56a側に切り換えて吸収させる。
【0082】次に、前述した2つのパイロット信号を用
いた制御回路29における自動調整動作を図2に示すフ
ローチャートと図3に示す処理フロー図により説明す
る。
【0083】この例では、図2に示すステップST1
a,ST2aにて、歪検出回路1と歪除去回路2の初期
化を行った後、ステップST3a〜ステップST8aで
歪検出回路1の処理を行い、ステップST9a〜ステッ
プST14aで歪除去回路2の処理を行い、これらを順
次繰り返す。
【0084】ステップST3aでは、図1,図10,図
11,図12,図13,図14の制御回路29に入力さ
れる2つのパイロット信号の振幅AH,ALを用いて、
和信号(S=AH+AL)及び差信号(D=|AH−A
L|)を得る。更に、和・差それぞれが最小となるよう
に、図1,図10,図11,図12,図13,図14の
可変減衰器9若しくは可変移相器10の調整を繰り返
す。
【0085】ここで評価対象が和及び差の2種、制御対
象も可変減衰器及び可変移相器の2種あるため、それぞ
れの組み合わせより4通りの処理モードを考え、図3に
示すような処理フロー図に従って、順次処理モードを変
更し、和及び差の両信号が共に最小となるように調整す
る。
【0086】例えば、初期化直後にはステップST1b
に示す処理番号1の位差モードの処理を行い、差信号を
観測しながら可変移相器9を調整する。処理結果が収束
の方向に向っている場合(GO)には、ステップST3
bに示す処理番号2を記憶し、ステップST3aでの処
理を終了する。
【0087】この場合、再びステップST3aでの処理
に戻ってくると、ステップST3bに示す処理番号2に
よる位和モードの処理を行う。
【0088】一方、収束する傾向を示さない場合(N
G)には、ステップST17bに示す次処理番号9を記
憶し、ステップST3aでの処理を終了する。以下、こ
れらの動作を継続する。
【0089】次に、ステップST4aにて、ステップS
T3aの結果に基づいて次のステップが分岐される。ス
テップST3aでの処理が図3の最後に到達している
と、「収束」もしくは「中止」となり、それ以外は「継
続」となる。
【0090】続いて、ステップST5aで「中止」をカ
ウントし、その計数値が所定回数を超えた場合には、主
増幅器11が異常であると判定し、制御のパラメータを
初期状態に戻し(ステップST7a,ステップST8
a)、再調整の準備を行う。
【0091】一方、「中止」の数が所定回数を超えない
場合、または、「収束」もしくは「継続」の場合、処理
を続ける。
【0092】なお、ステップST3aでは、図3に示す
処理フローに従って最後まで連続して処理を行ってもよ
い。この場合、ステップST4aにおいて「継続」の分
岐は発生しない。
【0093】いずれの場合も、続いて歪除去回路2の処
理(ステップST9a〜ステップST14a)を行う。
処理内容は歪検出回路1の場合と同様であるので、説明
を省略する。
【0094】上記実施例では、複数のパイロット信号の
周波数が、歪補償の対象となる信号周波数帯の上側周波
数と下側周波数とに設定されていたが、本発明はこれに
限定されるものではない。例えば、該複数のパイロット
信号の周波数は、歪補償の対象となる信号周波数帯の上
側周波数のみであってもよく、或いは歪補償の対象とな
る信号周波数帯の下側周波数のみであってもよい。
【0095】また、帯域通過フィルタ26は出力端子2
7に接続される回路の不要周波数に対する要求によって
は省略することができる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る自動調
整形フィードフォワード増幅方法及び装置によれば、下
記のような優れた効果を得ることができる。
【0097】請求項1に記載の自動調整形フィードフォ
ワード増幅方法では、歪検出回路と歪除去回路とにそれ
ぞれ複数のパイロット信号を注入し、これら回路を経た
各パイロット信号の各レベルを検出して、得られた検出
レベル信号が小さくなるように制御回路で制御するの
で、パイロット信号を設定した複数の周波数点で回路の
信号抑圧特性が良好となるように調整を行われることに
なり、このため本発明によれば自動調整形フィードフォ
ワード増幅装置を広い帯域にわたって使用することがで
きる。
【0098】請求項2に記載の自動調整形フィードフォ
ワード増幅方法では、各パイロット信号の周波数を、歪
補償の対象となる信号周波数帯の上下に設定しているの
で、増幅器の歪補償量を周囲温度の変動や電源電圧の変
動に対して補償する本来の機能に加えて、必要とされる
歪補償量に合わせてその周波数特性を広い帯域にわたっ
て安定させることができる。
【0099】請求項3に記載の自動調整形フィードフォ
ワード増幅装置では、請求項1に記載の発明の方法を実
施する装置を容易に実現することができる。
【0100】請求項4に記載の自動調整形フィードフォ
ワード増幅装置では、パイロット信号注入手段とパイロ
ット信号レベル検出手段とがいずれも歪検出回路と歪除
去回路とで兼用されており、しかもパイロット信号注入
手段では1つの発振器が複数のパイロット信号を時分割
で切り換えて発生するようになっており、パイロット信
号レベル検出手段においても各パイロット信号に対して
共用の回路構成になっているので、装置を低コストで形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動調整形フィードフォワード増
幅装置の第1実施例のブロック図である。
【図2】図1に示す装置の動作を示すフローチャートで
ある。
【図3】図1に示す装置の動作を示す処理フロー図であ
る。
【図4】2つのパイロット信号を正規化周波数Fo±0.
027 に設定したときに信号抑圧量30dBが得られる標準
的な信号抑圧特性を示す図である。
【図5】2つのパイロット信号を正規化周波数Fo±0.
037 に設定したときに信号抑圧量30dBが得られる標準
的な信号抑圧特性を示す図である。
【図6】2つのパイロット信号を正規化周波数Fo±0.
036 に設定したときに信号抑圧量25dBが得られる標準
的な信号抑圧特性を示す図である。
【図7】2つのパイロット信号を正規化周波数Fo±0.
050 に設定したときに信号抑圧量25dBが得られる標準
的な信号抑圧特性を示す図である。
【図8】2つのパイロット信号を正規化周波数Fo±0.
020 に設定したときに信号抑圧量35dBが得られる標準
的な信号抑圧特性を示す図である。
【図9】2つのパイロット信号を正規化周波数Fo±0.
021 に設定したときに信号抑圧量35dBが得られる標準
的な信号抑圧特性を示す図である。
【図10】本発明に係る自動調整形フィードフォワード
増幅装置の第2実施例のブロック図である。
【図11】本発明に係る自動調整形フィードフォワード
増幅装置の第3実施例のブロック図である。
【図12】本発明に係る自動調整形フィードフォワード
増幅装置の第4実施例のブロック図である。
【図13】本発明に係る自動調整形フィードフォワード
増幅装置の第5実施例のブロック図である。
【図14】本発明に係る自動調整形フィードフォワード
増幅装置の第6実施例のブロック図である。
【図15】従来の自動調整形フィードフォワード増幅装
置のブロック図である。
【図16】1つのパイロット信号を中心周波数Foに設
定したときに信号抑圧量30dBが得られる信号抑圧特性
を示す図である。
【図17】1つのパイロット信号を中心周波数Foに設
定したときに信号抑圧量30dBが得られる信号抑圧特性
を示す図である。
【図18】1つのパイロット信号を中心周波数Foに設
定したときに信号抑圧量30dBが得られる信号抑圧特性
を示す図である。
【図19】1つのパイロット信号を中心周波数Foに設
定したときに信号抑圧量30dBが得られる信号抑圧特性
を示す図である。
【図20】1つのパイロット信号を中心周波数Foに設
定したときに信号抑圧量30dBが得られる信号抑圧特性
を示す図である。
【図21】1つのパイロット信号を中心周波数Foに設
定したときに信号抑圧量30dBが得られる信号抑圧特性
を示す図である。
【符号の説明】
1 歪検出回路 2 歪除去回路 3 入力端子 4 方向性結合器 5,5a,5b 発振器 6 電力分配器 7 主増幅器信号経路 8 線形信号経路 9 第1の電気的可変減衰手段としての第1の可変減衰
器 10 第1の電気的可変移相手段としての第1の可変移
相器 11 主増幅器 12 方向性結合器 13,13a,13b 発振器 14 伝送線路 15 電力合成器 16 主増幅器出力信号経路 17 歪注入経路 18 伝送線路 19 第2の電気的可変減衰手段としての第2の可変減
衰器 20 第2の電気的可変移相手段としての第2の可変移
相器 21 補助増幅器 22 方向性結合器 23 電力合成器 24 第1のパイロット信号検出手段としての第1の選
択レベル計 25 方向性結合器 26 帯域通過フイルタ 27 出力端子 28 第2のパイロット信号検出手段としての第2の選
択レベル計 29 制御回路 30,31 遅延器 32 電力分配部 33 電力合成部 34 パイロット信号注入手段 35,36 パイロット信号注入器 37,38 電力合成器 39 パイロット信号検出手段 40,41 パイロット信号検出器 42 電力分配器 43 同期検波器 44 低域ろ波器 45 同期検波器 46 低域ろ波器 47 電力分配器 48 同期検波器 49 低域ろ波器 50 同期検波器 51 低域ろ波器 52,53 高周波切換器 54,55 発振器 56,57 高周波切換器 56a,57a 終端器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電気的可変減衰手段と第1の電気
    的可変移相手段とを備えて主増幅器の歪成分を検出する
    歪検出回路と、 第2の電気的可変減衰手段と第2の電気的可変移相手段
    とを備えて前記歪検出回路が検出した歪成分を補助増幅
    器を用いて増幅した後前記主増幅器の出力に加えて前記
    歪成分の相殺を行う歪除去回路と、 前記歪検出回路と前記歪除去回路との動作状態を検知す
    るための特定周波数のパイロット信号をこれら検出回路
    にそれぞれ注入するパイロット信号注入手段と、 前記歪検出回路を経た前記パイロット信号と前記歪除去
    回路を経た前記パイロット信号との各レベルを検出して
    得られた検出レベル信号を制御入力として前記歪検出回
    路の前記第1の電気的可変減衰手段と前記第1の電気的
    可変移相手段とのいずれか一方又は双方を制御し且つ前
    記歪除去回路の前記第2の電気的可変減衰手段と前記第
    2の電気的可変移相手段とのいずれか一方又は双方を制
    御する制御回路とを用い、 前記各検出レベル信号が小さくなるように前記制御回路
    で制御して前記主増幅器で発生する歪成分を除去する自
    動調整形フィードフォワード増幅方法において、 前記歪検出回路と前記歪除去回路とにはある周波数間隔
    で離間した複数のパイロット信号をそれぞれ注入し、 前記歪検出回路を経た複数のパイロット信号と前記歪除
    去回路を経た複数のパイロット信号との各レベルをそれ
    ぞれ検出し、得られた各検出レベル信号が小さくなるよ
    うに前記制御回路で制御することを特徴とする自動調整
    形フィードフォワード増幅方法。
  2. 【請求項2】 前記歪検出回路と前記歪除去回路とにそ
    れぞれ注入される複数の前記パイロット信号の周波数
    は、歪補償の対象となる信号周波数帯の上下に設定され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の自動調整形フ
    ィードフォワード増幅方法。
  3. 【請求項3】 第1の電気的可変減衰手段と第1の電気
    的可変移相手段とを備えて主増幅器の歪成分を検出する
    歪検出回路と、 第2の電気的可変減衰手段と第2の電気的可変移相手段
    とを備えて前記歪検出回路が検出した歪成分を補助増幅
    器を用いて増幅した後前記主増幅器の出力に加えて前記
    歪成分の相殺を行う歪除去回路と、 前記歪検出回路と前記歪除去回路との動作状態を検知す
    るための特定周波数のパイロット信号をこれら検出回路
    にそれぞれ注入するパイロット信号注入手段と、 前記歪検出回路を経た前記パイロット信号と前記歪除去
    回路を経た前記パイロット信号との各レベルをパイロッ
    ト信号レベル検出手段で検出して得られた検出レベル信
    号を制御入力としこれら検出レベル信号が小さくなるよ
    うに前記歪検出回路の前記第1の電気的可変減衰手段と
    前記第1の電気的可変移相手段とのいずれか一方又は双
    方を制御し且つ前記歪除去回路の前記第2の電気的可変
    減衰手段と前記第2の電気的可変移相手段とのいずれか
    一方又は双方を制御する制御回路とを用いた自動調整形
    フィードフォワード増幅装置において、 前記パイロット信号注入手段はある周波数間隔で離間し
    た複数のパイロット信号を前記歪検出回路と前記歪除去
    回路とにそれぞれ注入する構造になっており、 前記パイロット信号レベル検出手段は前記歪検出回路に
    入力されて該歪検出回路を経た複数の前記パイロット信
    号の各レベルを検出し、前記歪除去回路に入力されて該
    歪除去回路を経た複数の前記パイロット信号の各レベル
    を検出する構造になっており、 前記制御回路は前記パイロット信号レベル検出手段から
    与えられる前記歪検出回路を経た前記各パイロット信号
    の各検出レベル信号と前記歪除去回路を経た前記各パイ
    ロット信号の各検出レベル信号とを制御入力としこれら
    検出レベル信号が小さくなるように前記歪検出回路の前
    記第1の電気的可変減衰手段と前記第1の電気的可変移
    相手段とのいずれか一方又は双方を制御し且つ前記歪除
    去回路の前記第2の電気的可変減衰手段と前記第2の電
    気的可変移相手段とのいずれか一方又は双方を制御する
    構造になっていることを特徴とする自動調整形フィード
    フォワード増幅装置。
  4. 【請求項4】 第1の電気的可変減衰手段と第1の電気
    的可変移相手段とを備えて主増幅器の歪成分を検出する
    歪検出回路と、 第2の電気的可変減衰手段と第2の電気的可変移相手段
    とを備えて前記歪検出回路が検出した歪成分を補助増幅
    器を用いて増幅した後前記主増幅器の出力に加えて前記
    歪成分の相殺を行う歪除去回路と、 前記歪検出回路と前記歪除去回路との動作状態を検知す
    るための特定周波数のパイロット信号をこれら検出回路
    にそれぞれ注入するパイロット信号注入手段と、 前記歪検出回路を経た前記パイロット信号と前記歪除去
    回路を経た前記パイロット信号との各レベルをパイロッ
    ト信号レベル検出手段で検出して得られた検出レベル信
    号を制御入力としこれら検出レベル信号が小さくなるよ
    うに前記歪検出回路の前記第1の電気的可変減衰手段と
    前記第1の電気的可変移相手段とのいずれか一方又は双
    方を制御し且つ前記歪除去回路の前記第2の電気的可変
    減衰手段と前記第2の電気的可変移相手段とのいずれか
    一方又は双方を制御する制御回路とを用いた自動調整形
    フィードフォワード増幅装置において、 前記パイロット信号注入手段は、ある周波数間隔で離間
    した複数のパイロット信号を時分割で切り換えて発生す
    る共通の発振器と、これら複数のパイロット信号を時分
    割で切り換えて前記歪検出回路と前記歪除去回路とにそ
    れぞれ注入する高周波切換器とを有する構造になってお
    り、 前記パイロット信号レベル検出手段は、前記歪検出回路
    を経た複数のパイロット信号と前記歪除去回路を経た複
    数のパイロット信号とを切り換えて出力する共通の高周
    波切換器と、該高周波切換器から出力される各パイロッ
    ト信号を前記発振器からの各パイロット信号で同期検波
    してこれらパイロット信号のレベルを検出する共通の同
    期検波器と、該同期検波器から得られた検出レベル信号
    の低域成分を通過させて前記制御回路に与える共通の低
    域ろ波器とを有する構造になっており、 前記制御回路は前記パイロット信号レベル検出手段から
    与えられる前記歪検出回路を経た前記各パイロット信号
    の各検出レベル信号と前記歪除去回路を経た前記各パイ
    ロット信号の各検出レベル信号とを制御入力としこれら
    検出レベル信号が小さくなるように前記歪検出回路の前
    記第1の電気的可変減衰手段と前記第1の電気的可変移
    相手段とのいずれか一方又は双方を制御し且つ前記歪除
    去回路の前記第2の電気的可変減衰手段と前記第2の電
    気的可変移相手段とのいずれか一方又は双方を制御する
    構造になっていることを特徴とする自動調整形フィード
    フォワード増幅装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08330856A (ja) * 1995-06-01 1996-12-13 Nec Corp フィードフォワード型歪補償回路
JPH114123A (ja) * 1997-06-11 1999-01-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd フィードフォワード増幅器の調整方法
US6489844B2 (en) 1999-12-28 2002-12-03 Japan Radio Co., Ltd. Feed-forward amplifier and controller of the same

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