JP2001185967A - 高周波電力増幅器 - Google Patents

高周波電力増幅器

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JP2001185967A
JP2001185967A JP37099299A JP37099299A JP2001185967A JP 2001185967 A JP2001185967 A JP 2001185967A JP 37099299 A JP37099299 A JP 37099299A JP 37099299 A JP37099299 A JP 37099299A JP 2001185967 A JP2001185967 A JP 2001185967A
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frequency
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JP37099299A
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Takeshi Nishio
剛 西尾
Shinji Okawa
晋司 大川
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、環境変化や経年変化の影響を低減
するとともに、電力増幅回路の交換時の調整、製造、設
置時の調整も簡略化することを可能とし、優れた合成損
失の低減効果を実現できる高周波電力増幅器を提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 電力増幅回路10,20の出力信号を合
成する合成回路30において、これらの出力の一部を取
り出して比較するベクトル比較回路41を設け、2つの
電力増幅回路10,20の出力信号の位相偏差、振幅偏
差を低減するように制御を行い、合成器33における合
成損失を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線基地局に設け
られる高周波電力増幅装置に好適な高周波電力増幅器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常の高周波電力増幅器において、並列
に電力増幅回路を使用して増幅を行う場合、個々の電力
増幅回路から入力された高周波信号の通過位相、振幅は
電力合成回路において一致している必要がある。これら
の通過位相、振幅に偏差がある場合は合成回路において
損失が発生する。
【0003】このため、従来の高周波電力増幅器におい
ては、装置の製造または設置時に、基準とする電力増幅
回路を用意しておき、これに一致させるように通過位
相、振幅の偏差を低減する調整を行っており、設置の後
のばらつき、特性変動に対応することができなかった。
【0004】図9は従来の高周波電力増幅器を示すブロ
ック図である。従来の高周波電力増幅器は、高周波電力
増幅器入力3に接続され分配器4を用いて信号の分配を
行う分配回路2と、分配回路2に並列接続された電力増
幅回路10および電力増幅回路20と、電力増幅回路1
0および電力増幅回路20の出力段および高周波電力増
幅器出力34に接続された合成器33を備えた合成回路
30を有している。
【0005】電力増幅回路10は、分配器4からの出力
信号を減衰させる可変減衰器11と、可変減衰器11か
らの出力の位相を調整する可変位相器12と、可変位相
器12からの出力の増幅して合成器33に出力する電力
増幅回路13を備え、基準となる測定器等に合わせて通
過位相、振幅を個々に設定していた。
【0006】同様に、電力増幅回路20は、分配器4か
らの出力信号を減衰させる可変減衰器21と、可変減衰
器21からの出力の位相を調整する可変位相器22と、
可変位相器22からの出力の増幅して合成器33に出力
する電力増幅回路23を備え、基準となる電力増幅回路
10に合わせて通過位相、振幅を個々に設定していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の高周波電力増幅器では、組み合わせて使用する複数
の電力増幅回路の通過位相、振幅について、環境変化お
よび経年変化による偏差が発生するため合成回路で損失
が発生し、出力電力が低下してしまうという問題点があ
った。
【0008】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、複数の電力増幅回路の出力信号を一致
させるように制御することで、環境変化や経年変化の影
響を低減するとともに、電力増幅回路の交換時の調整、
製造、設置時の調整も簡略化することを可能とし、優れ
た合成損失の低減効果を実現できる高周波電力増幅器を
提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の高周波電力増幅
器は、入力信号を分配する分配回路、および増幅信号の
位相および振幅を制御する可変位相器又は可変減衰器の
少なくともいずれかを備えた複数の電力増幅回路と、前
記複数の電力増幅回路の出力信号を合成する合成回路
と、前記複数の電力増幅回路の出力信号の誤差を検出し
て誤差信号を出力する誤差検出回路を有し、任意の前記
電力増幅回路を基準として、他の前記電力増幅回路につ
いて合成する高周波信号の出力位相または振幅の少なく
ともいずれかを前記誤差信号を基に制御して合成損失を
低減するという作用を有する。
【0010】また、本発明の高周波電力増幅器は、複数
の電力増幅回路と、入力信号を複数の系統に分配し、分
配した高周波信号のそれぞれの位相および振幅を制御す
る可変位相器又は可変減衰器の少なくともいずれかを備
え、前記可変位相器が分配した高周波信号を前記複数の
電力増幅回路へ入力する分配回路と、前記複数の電力増
幅回路の出力信号を合成する合成回路と、前記複数の電
力増幅回路の出力信号の誤差を検出して誤差信号を出力
する誤差検出回路を有し、任意の前記電力増幅回路の系
統を基準として、他の前記電力増幅回路の系統について
合成する高周波信号の位相または振幅の少なくともいず
れかを前記誤差信号を基に前記可変位相器および前記可
変減衰器を制御して合成損失を低減するという作用を有
する。
【0011】また、本発明の高周波電力増幅器は、入力
された高周波信号を複数の系統に分配する分配回路と、
複数の電力増幅回路と、前記複数の電力増幅回路の出力
信号を合成するとともに、前記複数の電力増幅回路の出
力信号の誤差を検出して誤差信号を出力する誤差検出回
路を有し、前記分配回路は前記分配した高周波信号の第
1の系統を除く第2の系統以降に位相および振幅を制御
する可変位相器および可変減衰器を備えるとともに、前
記分配した高周波信号を前記複数の電力増幅回路へ入力
するように構成され、前記第1の系統を基準として、前
記第2の系統以降について合成する高周波信号の位相ま
たは振幅の少なくともいずれかを前記誤差信号を基に、
前記可変位相器および前記可変減衰器を制御して合成損
失を低減するという作用を有する。
【0012】また、本発明の高周波電力増幅器は、請求
項1乃至3のいずれか一項に記載の高周波電力増幅器に
おいて、前記複数の電力増幅回路の出力位相および振幅
の誤差検出のために、比較する2つの高周波信号を等振
幅かつ位相差180度で合成した信号を検波回路を用い
て検波し、前記検波回路で検波した信号を前記誤差信号
として使用する。
【0013】また、本発明の高周波電力増幅器は、請求
項1乃至3のいずれか一項に記載の高周波電力増幅器に
おいて、前記複数の電力増幅回路の出力位相および振幅
の誤差検出のために、比較する2つの高周波信号を高周
波差動検波回路を用いて検波し、前記高周波差動検波回
路で検波した信号を前記誤差信号として使用する。
【0014】また、本発明の高周波電力増幅器は、請求
項4または5記載の高周波電力増幅器において、前記合
成回路に合成後の出力信号を検波する検波器を設け、合
成する高周波信号の出力位相または振幅の少なくともい
ずれかを、検波器の出力信号と前記誤差信号との差分を
用いて出力電力変動に対応して制御して合成損失を低減
するという作用を有する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0016】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態の高周波電力増幅器1を示すブロック図で
ある。
【0017】図1に示す高周波電力増幅器1は、入力端
子3に接続された分配回路2、分配回路2に並列に接続
された電力増幅回路10,20、電力増幅回路10,2
0の後段に接続された合成回路30を有している。高周
波電力増幅器1の分配回路2の入力端子3に入力された
信号は、分配器4によって同位相かつ等振幅で分配され
て電力増幅回路10および電力増幅回路20に入力され
る。電力増幅回路10は可変減衰器11、可変位相器1
2および電力増幅部13を備え、分配器4から入力され
た信号が可変減衰器11および可変位相器12を経て電
力増幅部13で増幅されて合成回路30に入力される構
成となっている。同様に電力増幅回路20は可変減衰器
21、可変位相器22および電力増幅部23を備え、分
配器4から入力された信号が可変減衰器21、可変位相
器22を経て電力増幅部23で増幅されて合成回路30
に入力される。
【0018】高周波電力増幅器1の合成回路30に電力
増幅部13から入力された信号は分配器31に入力さ
れ、また電力増幅部23から入力された信号は分配器3
2に入力される。分配器31および分配器32は自己に
入力された信号をベクトル比較回路41に分配する。
【0019】合成器33は、分配器31と分配器32の
出力信号を合成して出力端子34に出力する。ベクトル
比較回路41は分配器31および分配器32から入力さ
れた高周波信号の位相および振幅を比較し、その比較結
果を制御回路42に入力する。制御回路42は必要に応
じて、可変減衰器11ならびに可変位相器12、および
可変減衰器21ならびに可変位相器22を制御する。な
お、可変減衰器11および可変位相器12の実現方法と
してはPINダイオードを用いて変化させるもの、機械
的に同路長を変化させるものなどが挙げられる。またベ
クトル比較回路41の実現方法としては、PLL(Ph
ase Locked Loop)を用いて2つの信号
の位相を比較する方法、検波器を用いて2つの信号の振
幅を比較する方法が挙げられる。
【0020】以上のように構成された高周波電力増幅器
1について、その動作を説明する。本実施の形態の高周
波電力増幅器1では、2つの電力増幅回路10,20の
通過位相および合成振幅の偏差を低減する制御を行い、
合成損失を低減することができる。分配回路2で分配さ
れた高周波信号は、電力増幅回路10および電力増幅回
路20に入力され、それぞれ増幅された信号は合成器3
3で合成され、出力端子34に出力される。ここで、合
成器33に入力される高周波信号は同位相かつ等振幅で
ないと合成損失が発生するとともに、高周波電力増幅器
1全体の利得を低下させる要因となる。このため、合成
器33の入力に分配器31および分配器32を設け、合
成器33に入力される信号の一部を分配して、ベクトル
比較回路41に入力する。ここで、合成器33に入力さ
れる信号が同位相かつ等振幅となっているときに、ベク
トル比較回路41において2つの入力信号のベクトルが
一致するようにしておく。この結果、ベクトル比較回路
41で2つの入力信号の誤差検出を行う。このとき、制
御回路42は2つの入力信号の誤差を低減するように、
電力増幅回路10または電力増幅回路20のどちらかを
基準として、他方の可変減衰器11(21)および可変
位相器12(22)を制御する。
【0021】以上のように、本発明の第1の実施の形態
の高周波電力増幅器は、電力増幅回路10および電力増
幅回路20の周囲の環境の変動や、経時変化の影響、交
換等による通過位相および振幅変動を低減して、合成損
失を低減するように合成器33への入力信号の振幅、位
相を調整する制御を行うことができる。
【0022】(第2の実施の形態)図2は本発明の第2
の実施の形態の高周波電力増幅器1を示すブロック図で
ある。図2に示す本実施の形態の高周波電力増幅器1
は、入力端子3に接続された分配回路2、分配回路2に
並列に接続された電力増幅回路10,20、電力増幅回
路10,20の後段に接続された合成回路30を有して
いる。
【0023】分配回路2は入力端子3から入力された信
号を分配器4で受け取り、分配器4によって同位相かつ
等振幅で分配された後に可変減衰器5,7に供給する。
可変減衰器5ならびに可変位相器6は、制御回路42か
らの信号を基に振幅および位相を調整する制御を行うと
ともに、調整後の信号を後段の電力増幅回路10に与え
る。同様に、可変減衰器7ならびに可変位相器8は、制
御回路42からの信号を基に振幅および位相を調整する
制御を行うとともに、調整後の信号を後段の電力増幅回
路20に与える。電力増幅回路10は電力増幅部13を
備え、この出力は合成回路30に入力される。同様に電
力増幅回路20は電力増幅部23を備え、電力増幅部2
3の出力は合成回路30に入力される。高周波電力増幅
器1の合成回路30に入力された信号は分配器31およ
び分配器32に入力される。分配器31および分配器3
2は入力信号をベクトル比較回路41に分配して入力す
る。合成器33は電力増幅回路10と電力増幅回路20
の出力信号を合成して出力端子34に出力する。ベクト
ル比較回路41は分配器31および分配器32から入力
された高周波信号の位相および振幅を比較し、その比較
結果を制御回路42に入力する。制御回路42は必要に
応じて、可変減衰器5、可変位相器6、可変減衰器7、
可変位相器8を制御する。なお、可変減衰器5および可
変位相器6の実現方法としてはPINダイオードを用い
て変化させるもの、機械的に回路長を変化させるものな
どが挙げられる。またベクトル比較回路41の実現方法
としては、PLLを用いて2つの信号の位相を比較する
方法、検波器を用いて2つの信号の振幅を比較する方法
が挙げられる。
【0024】以上のように構成された高周波電力増幅器
1について、その動作を説明する。本実施の形態の高周
波電力増幅器1では、2つの電力増幅回路10,20の
通過位相および合成振幅の偏差を低減する制御を行って
合成損失を低減することができる。分配回路2で分配さ
れた高周波信号は電力増幅回路10および電力増幅回路
20に入力され、電力増幅回路10および電力増幅回路
20のそれぞれで増幅された信号は合成器33で合成さ
れて出力端子34に出力される。ここで、合成器33に
入力される高周波信号は同位相かつ等振幅でないと合成
損失が発生するとともに、高周波電力増幅器1全体の利
得を低下させる要因となる。このため、合成器33の入
力に分配器31および分配器32を設け、合成器33に
入力される信号の一部を分配して、ベクトル比較回路4
1に入力する。ここで、合成器33に入力される信号が
同位相かつ等振幅となっているときに、ベクトル比較回
路41において2つの入力信号のベクトルが一致するよ
うにしておく。この結果、ベクトル比較回路41で2つ
の入力信号の誤差検出を行い、この誤差を低減するよう
に制御回路42は、分配回路2の分配した系のどちらか
を基準として、他方の系の可変減衰器5(7)および可
変位相器6(8)を制御する。
【0025】以上のように、本発明の第2の実施の形態
の高周波電力増幅器は、電力増幅回路10および電力増
幅回路20の周囲の環境の変動や、経時変化の影響、交
換等による通過位相および振幅変動を低減して、合成損
失を低減するように合成器33への入力信号の振幅、位
相を調整する制御を行うことができる。
【0026】(第3の実施の形態)図3は本発明の第3
の実施の形態の高周波電力増幅器1を示すブロック図で
ある。図3に示す本実施の形態の高周波電力増幅器1
は、入力端子3に接続された分配回路9、分配回路9に
並列に接続された電力増幅回路10,20、電力増幅回
路10,20の後段に接続された合成回路30を有して
いる。高周波電力増幅器1の分配回路9の入力端子3に
入力された信号は、分配器4によって同位相かつ等振幅
で分配される。分配された信号のうち1系統は電力増幅
回路10に入力され、これ以外の系統は可変減衰器7お
よび可変位相器8を経て電力増幅回路20に入力され
る。電力増幅回路10は電力増幅部13を備え、電力増
幅部13の出力は合成回路30に入力される。同様に電
力増幅回路20は電力増幅部23を備え、電力増幅部2
3の出力は合成回路30に入力される。高周波電力増幅
器1の合成回路30に入力された信号は分配器31およ
び分配器32に入力される。分配器31および分配器3
2は入力信号をベクトル比較回路41に分配して入力す
る。合成器33は電力増幅回路10と電力増幅回路20
の出力信号を合成して出力端子34に出力する。ベクト
ル比較回路41は分配器31および分配器32から入力
された高周波信号の位相および振幅を比較し、その比較
結果を制御回路42に入力する。制御回路42は必要に
応じて、可変減衰器7および可変位相器8を制御する。
なお、可変減衰器7および可変位相器8の実現方法とし
てはPINダイオードを用いて変化させるもの、機械的
に回路長を変化させるものなどが挙げられる。またベク
トル比較回路41の実現方法としては、PLLを用いて
2つの信号の位相を比較する方法、検波器を用いて2つ
の信号の振幅を比較する方法が挙げられる。
【0027】以上のように構成された高周波電力増幅器
1について、その動作を説明する。本実施の形態の高周
波電力増幅器1では、2つの電力増幅回路10,20の
通過位相および合成振幅の偏差を低減する制御を行って
合計損失を低減することができる。分配回路9で分配さ
れた高周波信号は電力増幅回路10および電力増幅回路
20に入力され、それぞれで増幅された信号は合成器3
3で合成されて出力端子34に出力される。ここで、合
成器33に入力される高周波信号は同位相かつ等振幅で
ないと合成損失が発生するとともに、高周波電力増幅器
1全体の利得を低下させる要因となる。このため、合成
器33の入力に分配器31および分配器32を設け、合
成器33に入力される信号の一部を分配して、ベクトル
比較回路41に入力する。ここで、合成器33に入力さ
れる信号が同位相かつ等振幅となっているときに、ベク
トル比較回路41において2つの入力信号のベクトルが
一致するようにしておく。この結果、ベクトル比較回路
41で2つの入力信号の誤差検出を行い、この誤差を低
減するように制御回路42は、分配回路9の分配した系
のうち、可変減衰器7および可変位相器8を持たない系
統を基準として、他方の系の可変減衰器7および可変位
相器8を制御する。
【0028】以上のように、本発明の第3の実施の形態
の高周波電力増幅器は、電力増幅回路10および電力増
幅回路20の周囲の環境の変動や、経時変化の影響、交
換等による通過位相および振幅変動を低減して、合成損
失を低減するように合成器33への入力信号の振幅、位
相を調整する制御を行うことができる。
【0029】(第4の実施の形態)図4は本発明の第4
の実施の形態の高周波電力増幅器1を示すブロック図で
ある。図4に示す本実施の形態では、図1に示す第1の
実施の形態、図2に示す第2の実施の形態、図3に示す
第3の実施の形態に加え、合成回路30、ベクトル比較
回路41に代えて、合成回路36、検波回路43を使用
する。合成回路36の中には逆相合成回路35を設け
る。逆相合成回路35は分配器31および分配器32か
ら得られる信号を等振幅かつ位相差180°で合成する
回路で、例えば電気長の差180°の線路とウィルキン
ソン合成回路、または方向性結合器等を用いて構成する
ことができる。検波回路43は逆相合成回路35から出
力された信号を検波する回路で、例えば対数増幅器を使
用すると、合成器34に入力される2つの信号の位相お
よび振幅の差が低下した場合に、出力が低下するような
回路である。
【0030】以上のように構成された高周波電力増幅器
1について動作を説明する。合成回路36に入力された
信号の一部は、分配器31および分配器32によって逆
相合成回路35に入力される。逆相合成回路35では、
分配器31および分配器32から入力される信号が同位
相かつ等振幅である時出力が最低になるので、検波回路
43の出力も対応して低下する。このため、制御回路4
2は検波回路43の出力が低下するように電力増幅回路
10,20、もしくは分配回路2の可変位相器12およ
び可変減衰器11を制御することで、合成損失を低減す
るように制御を行うことができる。
【0031】なお、検波回路43に対数特性を備えた検
波手段を使用した場合は、通過位相および振幅の偏差が
小さい領域で検波回路43の感度が高く出力の変化量が
大きくなるので、偏差を低減する制御が安定して行われ
る。
【0032】(第5の実施の形態)図5は本発明の第5
の実施の形態の高周波電力増幅器1を示すブロック図で
ある。図5に示す本実施の形態では、図1に示す第1の
実施の形態、図2に示す第2の実施の形態、図3に示す
第3の実施の形態に加え、合成回路36、ベクトル比較
回路41に代えて、合成回路37を使用する。合成回路
37の中には高周波差動検波回路38を設ける。高周波
差動検波回路38は分配器31および分配器32から得
られる信号をそれぞれ高周波差動検波回路38の差動入
力端子に入力して検波する回路で、例えば差動入力端子
を備えた対数検知回路を用いて構成することができる。
高周波差動検波回路38の出力は、合成器33に入力さ
れる2つの信号の位相および振幅の誤差が減少した場合
に、出力が低下するような特性を備えている。
【0033】以上のように構成された高周波電力増幅器
1について動作を説明する。合成回路37に入力された
信号の一部は、分配器31および分配器32によって高
周波差動検波回路38に入力される。高周波差動検波回
路38は分配器31および分配器32から入力される信
号が同位相かつ等振幅である時出力が最低になるので、
その出力も対応して低下する。このため、制御回路42
は高周波差動検波回路38の出力が低下するように電力
増幅回路10,20、もしくは分配回路2の可変位相器
12および可変減衰器11を制御することで、合成損失
を低減するように制御を行うことができる。
【0034】(第6の実施の形態)図6は本発明の第6
の実施の形態の高周波電力増幅器1を示すブロック図、
図7は第6の実施の形態における2つの検波回路出力を
示すグラフ、図8は第6の実施の形態における2つの検
波回路出力の差分出力を示すグラフである。図6に示す
本実施の形態では、合成手段として合成回路39を使用
する。合成回路39の中には分配器50を設ける。分配
器50は合成器33の出力の一部を検波回路44に入力
する。検波回路44は分配器50から入力された信号を
検波した結果を制御回路45に入力する。このときの分
配器50の出力の検波結果(同相)、および検波回路4
4、もしくは高周波差動検波回路38の出力の検波結果
(逆相)の一例を図7に示す。これらの差分をとった結
果の一例を図8に示す。
【0035】以上のように構成された高周波電力増幅器
1について動作を説明する。第4の実施の形態、第5の
実施の形態では、高周波電力増幅器1に入力される信号
の振幅が変動する信号が入力される場合に、検波回路4
4、高周波差動検波回路38の検波信号の変動が、制御
の結果によるものか、入力電力の変動によるものか区別
がつかないという課題がある。本実施の形態はこれを解
決するもので、高周波電力増幅器1の出力電力を検波回
路44で検波して基準値とし(図7参照)、制御回路4
2において検波回路44、もしくは高周波差動検波回路
38の出力と差分をとる(図8参照)ことにより、入力
が変動する高周波電力増幅器1においても、誤差成分を
基に安定した制御を行うことができる。なお、差分を計
算する時には、検波回路44、および高周波差動検波回
路38における任意の検波電力に対する検波出力量を一
定にする必要がある。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、複数の
電力増幅回路の出力信号を合成する合成回路に2つの電
力増幅回路からの入力につき1つのベクトル比較回路を
設け、2つの電力増幅回路の出力信号の比較を行い、こ
れらが一致するように制御することにより、2つの電力
増幅回路の出力信号の位相偏差、振幅偏差を低減し、そ
の結果、環境変動や経時変化に対して、優れた合成損失
の低減動作が得られるというすぐれた効果を有する高周
波電力増幅器を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の高周波電力増幅器
を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施の形態の高周波電力増幅器
を示すブロック図
【図3】本発明の第3の実施の形態の高周波電力増幅器
を示すブロック図
【図4】本発明の第4の実施の形態の高周波電力増幅器
を示すブロック図
【図5】本発明の第5の実施の形態の高周波電力増幅器
を示すブロック図
【図6】本発明の第6の実施の形態の高周波電力増幅器
を示すブロック図
【図7】第6の実施の形態における2つの検波回路出力
を示すグラフ
【図8】第6の実施の形態における2つの検波回路出力
の差分出力を示すグラフ
【図9】従来の高周波電力増幅器を示すブロック図
【符号の説明】
1 高周波電力増幅器 2,9 分配回路 3 入力端子 4,50 分配器 10,20 電力増幅回路 5,7,11,21 可変減衰器 6,8,12,22 可変位相器 13,23 電力増幅部 30,36,37,39 合成回路 31,32 分配器 33 合成器 34 出力端子 35 逆相合成回路 38 高周波差動検波回路 41 ベクトル比較回路 42,45 制御回路 43,44 検波回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J069 AA04 AA21 AA41 CA26 CA35 FA19 KA00 KA02 KA16 KA23 KA55 KA68 KC06 KC07 MA11 SA14 TA01 TA02 5J092 AA04 AA21 AA41 CA26 CA35 FA07 FA17 FA19 GR09 KA00 KA02 KA16 KA23 KA55 KA68 MA11 SA14 TA01 TA02 5J098 AB15 AB16 AB34 AD08 DA03 5J100 JA01 KA05 LA05 LA09 QA02 SA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を分配する分配回路、および増
    幅信号の位相および振幅を制御する可変位相器を備えた
    複数の電力増幅回路と、前記複数の電力増幅回路の出力
    信号を合成する合成回路と、前記複数の電力増幅回路の
    出力信号の誤差を検出して誤差信号を出力する誤差検出
    回路を有し、任意の前記電力増幅回路を基準として、他
    の前記電力増幅回路について合成する高周波信号の出力
    位相または振幅の少なくともいずれかを前記誤差信号を
    基に制御して合成損失を低減するように構成されている
    ことを特徴とする高周波電力増幅器。
  2. 【請求項2】 複数の電力増幅回路と、入力信号を複数
    の系統に分配し、分配した高周波信号のそれぞれの位相
    および振幅を制御する可変位相器又は可変減衰器の少な
    くともいずれかを備え、分配した高周波信号を前記複数
    の電力増幅回路へ入力する分配回路と、前記複数の電力
    増幅回路の出力信号を合成する合成回路と、前記複数の
    電力増幅回路の出力信号の誤差を検出して誤差信号を出
    力する誤差検出回路を有し、任意の前記電力増幅回路の
    系統を基準として、他の前記電力増幅回路の系統につい
    て合成する高周波信号の位相または振幅の少なくともい
    ずれかを前記誤差信号を基に前記可変位相器および前記
    可変減衰器を制御して合成損失を低減するように構成さ
    れていることを特徴とする高周波電力増幅器。
  3. 【請求項3】 入力された高周波信号を複数の系統に分
    配する分配回路と、複数の電力増幅回路と、前記複数の
    電力増幅回路の出力信号を合成するとともに、前記複数
    の電力増幅回路の出力信号の誤差を検出して誤差信号を
    出力する誤差検出回路を有し、前記分配回路は前記分配
    した高周波信号の第1の系統を除く第2の系統以降に位
    相および振幅を制御する可変位相器および可変減衰器を
    備えるとともに、前記分配した高周波信号を前記複数の
    電力増幅回路へ入力するように構成され、前記第1の系
    統を基準として、前記第2の系統以降について合成する
    高周波信号の位相または振幅の少なくともいずれかを前
    記誤差信号を基に、前記可変位相器および前記可変減衰
    器を制御して合成損失を低減するように構成されている
    ことを特徴とする高周波電力増幅器。
  4. 【請求項4】 前記複数の電力増幅回路の出力位相およ
    び振幅の誤差検出のために、比較する2つの高周波信号
    を等振幅かつ位相差180度で合成した信号を検波回路
    を用いて検波し、前記検波回路で検波した信号を前記誤
    差信号として使用するように構成されていることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の高周波電
    力増幅器。
  5. 【請求項5】 前記複数の電力増幅回路の出力位相およ
    び振幅の誤差検出のために、比較する2つの高周波信号
    を高周波差動検波回路を用いて検波し、前記高周波差動
    検波回路で検波した信号を前記誤差信号として使用する
    ように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか一項に記載の高周波電力増幅器。
  6. 【請求項6】 前記合成回路に合成後の出力信号を検波
    する検波器を設け、合成する高周波信号の出力位相また
    は振幅の少なくともいずれかを、検波器の出力信号と前
    記誤差信号との差分を用いて出力電力変動に対応して制
    御して合成損失を低減するように構成されていることを
    特徴とする請求項4または5記載の高周波電力増幅器。
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