JP7106017B2 - 無線受信装置、制御回路、記憶媒体および無線通信方法 - Google Patents

無線受信装置、制御回路、記憶媒体および無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数のキャリアを含む信号を用いて通信する無線受信装置、制御回路、記憶媒体および無線通信方法に関する。
無線通信システムでは、正確に情報を伝達するために、信号の歪みの影響を補償する技術が求められる。信号に歪みが発生する要因としては、伝送路におけるシンボル間干渉のほか、送信側で非線形領域を含む電力で信号を増幅する増幅器などが挙げられる。電力効率を改善するために増幅器の非線形領域を含む電力で信号を増幅する場合、非線形歪みが発生する。
特許文献1には、シングルキャリア伝送において、非線形歪みおよび線形歪みを同時に補償することが可能な受信装置が開示されている。特許文献1に開示された技術によれば、シングルキャリアを単一の増幅器で増幅した信号を受信する受信装置において、線形歪みと同様に非線形歪みを等化器で補償することが可能である。
また、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)のようなマルチキャリア方式においては、複数のキャリアを含む信号を単一の増幅器で増幅すると、キャリア間で相互変調歪みと呼ばれる非線形歪みが発生することが知られている。非特許文献1には、マルチキャリア方式の無線通信システムにおいて、送信側で非線形歪みを抑圧する技術が開示されている。
国際公開第2019/171551号
阿部友希、山尾泰 「スペクトル分解並列信号処理による広帯域非線形補償法」 信学技報 RCS2018-195 2018年11月
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術によれば、キャリア内で生じる非線形歪みおよび線形歪みを補償することはできるが、キャリア間で生じる相互変調歪みを除去することはできない。また、上記非特許文献1に記載の技術によれば、相互変調歪みを除去するためには、送信装置において、送信信号をフィードバックする回路が必要となり、信号処理回路の回路規模が増大するという問題があった。例えば、送信装置が衛星である衛星通信システムにおけるダウンリンクなど、送信装置における回路規模に制約がある場合、非特許文献1に記載の技術を適用することは困難である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、送信装置における回路規模の増大を抑制しつつ、相互変調歪みを補償することが可能な無線受信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる無線受信装置は、送信装置が複数のキャリアを含む信号を単一の増幅器で増幅した際にキャリア間で生じる歪み成分である相互変調成分を含む無線信号を受信し、複数のキャリアのそれぞれの信号成分の一部または全てを復調処理を介して推定した参照信号を生成する参照信号生成部と、複数の参照信号に基づいて、受信信号に含まれる相互変調成分を推定する相互変調成分推定部と、受信信号から、推定された相互変調成分を減算する相互変調成分キャンセル部と、を有することを特徴とする。
本発明にかかる無線受信装置は、送信装置における回路規模の増大を抑制しつつ、相互変調歪みを補償することが可能であるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる無線受信装置の機能構成を示す図 図1に示す無線受信装置が受信する信号のフォーマット例を示す図 図1に示す無線受信装置の受信信号に含まれる複数のキャリア成分のそれぞれのキャリア周波数配置を示す図 図1に示す相互変調成分推定部の機能構成例を示す図 図1に示す無線受信装置の動作を説明するためのフローチャート 本発明の実施の形態2にかかる無線受信装置の機能構成を示す図 図6に示す無線受信装置の動作を説明するためのフローチャート 本発明の実施の形態1,2にかかる無線受信装置をハードウェアで実現する場合の構成例を示す図 本発明の実施の形態1,2にかかる無線受信装置の機能の一部をソフトウェアで実現する場合の構成例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる無線受信装置、制御回路、記憶媒体および無線通信方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる無線受信装置100の機能構成を示す図である。無線受信装置100は、アンテナ101,111と、RF(Radio Frequency)回路部102,112と、非線形等化部103,113と、参照信号生成部104と、相互変調成分推定部105,115と、硬判定部106,116と、相互変調成分キャンセル部107,117と、FEC(Forward Error Correction)部108,118とを有する。
無線受信装置100は、図示しない送信装置から、複数のキャリアを含む信号を受信する。送信装置は、複数のキャリアを含む信号を、単一の増幅器で増幅している。このとき送信装置の送信装置は、電力効率を改善するために、増幅器の非線形領域を含む電力で信号を増幅している。この場合、増幅後の信号には、非線形歪み成分が含まれる。増幅時に生じる非線形歪み成分は、例えば、1つのシングルキャリア変調されたバンド内の信号同士が非線形増幅で干渉した際に発生する歪みであるキャリア内の非線形歪み成分を含む。また、複数のキャリアを含む信号を単一の増幅器で増幅するとき、OFDMのように他の変調方式と比較してピーク電力の大きい変調方式では、複数のキャリア間で信号が干渉して歪みが生じることがある。キャリア間で生じる非線形歪み成分を、相互変調成分と称する。
図2は、図1に示す無線受信装置100が受信する信号のフォーマット例を示す図である。無線受信装置100の受信信号は、ヘッダ11と、ペイロード12と、パイロット13とを含む。パイロット13は、送受信間で予め定められたパターンの信号であり、例えば、DVB-S(Digital Video Broadcasting-Satellite)規格などの衛星通信で使用される規格で定められたパターンを示す。
従来、衛星通信においては、他の変調方式よりもピーク電力の大きいOFDMのような変調方式を用いたマルチキャリア伝送は使用されてこなかったが、キャリアあたりの信号帯域幅を拡大すると、モデムでの並列化が難しくなったり、周波数特性の影響が大きくなったりすることから、近接した周波数で複数のキャリアを周波数多重して伝送し、単一の増幅器で増幅できるような送信装置の検討が必要になってきている。
アンテナ101,111のそれぞれは、互いに異なるキャリアの信号を受信する。アンテナ101は、RF回路部102と接続されており、受信信号をRF回路部102に出力する。アンテナ111は、RF回路部112と接続されており、受信信号をRF回路部112に出力する。
RF回路部102,112のそれぞれは、受信信号をそれぞれのキャリアに同調したベースバンド信号に変換する。RF回路部102は、非線形等化部103および相互変調成分推定部105のそれぞれと接続されており、非線形等化部103および相互変調成分推定部105のそれぞれに、ベースバンド信号を出力する。RF回路部112は、非線形等化部113および相互変調成分推定部115のそれぞれと接続されており、非線形等化部113および相互変調成分推定部115のそれぞれに、ベースバンド信号を出力する。RF回路部102,112のそれぞれは、アナログ回路であってもよいし、デジタル回路であってもよいし、アナログ回路およびデジタル回路の組合せであってもよい。
非線形等化部103,113のそれぞれは、ベースバンド信号に含まれる自キャリアの歪み成分を取り除く処理を行う。ここで自キャリアの歪み成分とは、キャリア内で生じる歪み成分であり、送信器側において増幅器の非線形領域を含む電力で信号を増幅したことに起因するキャリア内の非線形歪み成分である。また、自キャリアの歪み成分は、シンボル間干渉に起因する歪み成分を含むこともある。
非線形等化部103,113は、国際公開第2019/171551号(特許文献1)に示す非線形等化方式を用いることができる。非線形等化部103,113のそれぞれは、線形フィルタおよび非線形フィルタを有し、既知信号を使用して伝搬路推定を行い、推定結果に基づいて、線形フィルタおよび非線形フィルタのフィルタ係数を制御することで、自キャリアの線形歪みおよび非線形歪みを補償することができる。具体的には、非線形等化部103,113は、非線形フィルタを使用せずに、固定のフィルタ係数および線形フィルタを用いた第1等化処理を行い、第1等化処理後の受信信号を用いて同期処理が行われ、予め定められた条件が満たされると、線形フィルタおよび非線形フィルタの両方を使用した第2等化処理を開始してもよい。第2等化処理は、LMS(Least Mean Square)などの適応等化アルゴリズムを用いてフィルタ係数を制御する適応等化処理である。また第2等化処理を開始する条件は、同期精度が基準以上となったことを判定する条件であり、例えば、同期処理が開始されてからの時間、処理サンプル数、および等化処理後の信号品質の少なくとも1つに基づくものとすることができる。非線形等化部103は、非線形等化処理を行って自キャリアの歪み成分を取り除く処理を行った後のベースバンド信号を相互変調成分推定部105および相互変調成分キャンセル部107に出力する。非線形等化部113は、非線形等化処理を行って自キャリアの歪み成分を取り除く処理を行った後のベースバンド信号を相互変調成分推定部115および相互変調成分キャンセル部117に出力する。
続いて、無線受信装置100の受信信号について説明する。無線受信装置100の受信信号は、送信装置において、複数のキャリアを含む信号を単一の増幅器で増幅している。増幅器への入力信号s、1次歪みの係数a1、3次歪みの係数a3とすると、増幅器からの出力信号yは、以下の数式(1)で表される。
Figure 0007106017000001
本実施の形態における2つのキャリアの成分をそれぞれSL,SHとし、キャリアの周波数オフセット成分をωとすると、入力信号sは以下の数式(2)で表される。
Figure 0007106017000002
ここで、SL,SHは、PSK(Phase Shift Keying)、APSK(Amplitude Phase Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの複素信号である。
図3は、図1に示す無線受信装置100の受信信号に含まれる複数のキャリア成分SL,SHのそれぞれのキャリア周波数配置を示す図である。ここで、キャリアの周波数オフセット成分はωである。数式(2)で示す信号を増幅器に通したときの増幅器からの出力信号yは、以下の数式(3)で表される。
Figure 0007106017000003
数式(3)より、無線受信装置100の受信信号には、以下の数式(4)に示す複数の成分が含まれることが分かる。
Figure 0007106017000004
図1のアンテナ101、RF回路部102から構成される受信部が、exp(-jωt)の成分のキャリアに同調する場合、受信信号に含まれる成分は以下の数式(5)で表される。
Figure 0007106017000005
参照信号生成部104は、FEC部108,118に入力される信号をもとに硬判定処理を行う硬判定部106,116の硬判定結果を用いて、受信信号に含まれる2つのキャリア成分SL,SHを算出して、キャリア成分SL,SHの推定した参照信号#1および参照信号#2を生成する。参照信号生成部104は、生成した参照信号#1および参照信号#2を相互変調成分推定部105,115に出力する。例えば、相互変調成分推定部105がキャリア成分SLの処理を行う場合、参照信号生成部104は、キャリア成分SLの参照信号#1を相互変調成分推定部105に出力する。相互変調成分推定部115がキャリア成分SHの処理を行う場合、参照信号生成部104は、キャリア成分SHの参照信号#2を相互変調成分推定部115に出力する。
参照信号生成部104は、判定志向型で動作させるための硬判定結果、または、パイロット13などの既知系列を用いて、参照信号を生成してもよい。例えば、図2に示すように、受信時刻ごとに、既知系列が含まれるか否かは変化するため、参照信号生成部104は、既知系列が含まれる受信時刻では既知系列を用いて参照信号を生成し、既知系列が含まれない受信時刻では硬判定結果を用いて参照信号を生成してもよい。或いは、参照信号生成部104は、ペイロード12と対応する仮判定信号から参照信号を生成してもよい。仮判定信号は、例えば、硬判定処理部106において生成される。硬判定処理部106は、ハードリミット的な動作に限らずソフトリミット的な動作で判定処理を行って判定結果を生成し、判定結果を示す仮判定信号を生成することができる。具体的には、硬判定処理部106は、受信信号を入力とする判定用の関数に符号関数を近似するシグモイド関数の出力を近似する。シグモイド関数のパラメータを調整することで、硬判定的な動作と軟判定的な動作とをそれぞれ実現することができる。軟判定的動作に近いパラメータを選択することで、雑音除去効果が低下する代わりに、干渉による判定誤り時の誤り伝播を低減する効果を期待することができる。
図4は、図1に示す相互変調成分推定部105,115の機能構成例を示す図である。相互変調成分推定部105,115のそれぞれは、既知信号保持部201と、相互変調基本成分生成部202と、受信信号蓄積部203と、線形結合係数生成部204と、レプリカ生成部205とを有する。
既知信号保持部201は、DVB-S2、DVB-S2Xといった規格で定められた信号におけるパイロット、ヘッダに含まれるSOF(Start Of Frame)、スーパーフレーム内の同期用データ列などの既知信号を保持する。
相互変調基本成分生成部202は、既知信号保持部201が保持する既知信号と、参照信号生成部104から得られた参照信号#1および参照信号#2とに基づいて、相互変調基本成分を生成する。相互変調基本成分とは、上記の数式(5)に示される各成分である。相互変調基本成分生成部202は、生成した相互変調基本成分を、線形結合係数生成部204およびレプリカ生成部205のそれぞれに出力する。
受信信号蓄積部203は、RF回路部102,112からの受信信号を蓄積する。具体的には、相互変調成分推定部105の受信信号蓄積部203は、RF回路部102からの受信信号を蓄積し、相互変調成分推定部115の受信信号蓄積部203は、RF回路部112からの受信信号を蓄積する。受信信号蓄積部203は、相互変調基本成分生成部202で生成される相互変調基本成分の値と対応した時刻の信号列を、線形結合係数生成部204に供給する。
線形結合係数生成部204は、相互変調基本成分生成部202が生成した相互変調基本成分を用いて、受信信号蓄積部203で得た受信信号を線形結合で表すための係数の推定処理を行う。具体的には、線形結合係数生成部204は、受信信号と複数の相互変調基本成分のそれぞれとの相関をとることで係数を求めてもよいし、最小二乗法のモデル化を用いて係数を算出してもよい。相関を用いる場合、線形結合係数生成部204は、受信信号に対して複数の時刻の参照信号を用いて、信号間でスライディング相関を行ってもよい。これにより、複数時刻の入力信号が、あるサンプル時刻の出力信号に影響を及ぼすメモリ効果のような歪みを反映した推定結果を得ることができるようになる。また、最小二乗法によるモデル化を行う場合、線形結合係数生成部204は、複数の時刻における相互変調基本成分の値を説明変数に加えて最小二乗法を解くことでもメモリ効果のような歪みに対応することができる。
推定変数を増加させることで、メモリ効果のような歪みを反映した推定結果を得ることはできるようになるが、推定誤差などの影響を受けやすくなる。このため、特にSNR(Signal to Noise Ratio)が低く雑音の影響を受けやすい環境では、線形結合係数生成部204は、寄与の小さい項を説明変数から除いたり、係数の値を「0」に固定することで、推定誤差の影響を低減することができる。例えば、数式(5)に示す相互変調基本成分のうち、最後に記載されたexp(j4ωt)は、自帯域から外側の4ωの位置に変調される成分であり、無線受信装置100内では、フィルタにより除去されていることが多い。このため、線形結合係数生成部204は、係数を生成する際に、exp(j4ωt)を説明変数から除外してもよい。
線形結合係数生成部204は、推定処理に先立って、希望波成分を除去した受信信号から推定処理を行ってもよい。つまり、本実施の形態では、非線形等化部103,113の出力は、受信レベルおよび位相が補正されるため、相互変調成分推定部105,115の線形結合係数生成部204は、参照信号に基づいて、受信信号から参照信号#1の成分(SLと対応)を減算した後に、上述の推定処理を行ってもよい。また、線形結合の係数は、衛星通信では時間的な変動は緩やかであると想定される。このため、線形結合係数生成部204は、複数のフレームで推定した結果を用いて時間平均した結果を用いてもよいし、LMS、RLS(Recursive Least Squares)などの最小二乗法ベースの逐次アルゴリズムを用いてもよいし、推定結果をIIR(Infinite Impulse Response)フィルタで平均化した結果を用いてもよい。これにより、雑音の影響を低減することができるようになる。線形結合係数生成部204は、生成した係数を、レプリカ生成部205に出力する。
レプリカ生成部205は、線形結合係数生成部204が生成した係数と、相互変調基本成分生成部202が生成した相互変調基本成分とを用いて、受信信号に含まれる相互変調成分のレプリカを生成する。レプリカ生成部205は、複数の相互変調基本成分のそれぞれに、推定された係数を乗算した値を、線形結合することで相互変調成分のレプリカを生成する。本実施の形態では、受信信号に対して係数推定を行い、非線形等化部103,113の出力結果に対して信号をキャンセルする構成になっている。このため、レプリカ生成部205は、上記の線形結合の結果に対して、非線形等化部103,113が出力する等化フィルタ係数を用いて、非線形等化部103,113と同じ補正を行うことで、最終的な相互変調成分推定値を生成する。本実施の形態では、非線形等化処理を行うことで高次歪み成分が発生するため、非線形等化前の受信信号を用いて係数を推定する構成としている。
図1の説明に戻る。相互変調成分キャンセル部107,117は、相互変調成分推定値に基づいて、非線形等化部103,113の出力信号から、相互変調成分推定値を減算し、相互変調のない場合の等化結果に相当する受信信号を生成する。相互変調成分キャンセル部107は、生成した受信信号をFEC部108、硬判定部106および非線形等化部103のそれぞれに出力する。相互変調成分キャンセル部117は、生成した受信信号をFEC部118、硬判定部116および非線形等化部113のそれぞれに出力する。
FEC部108,118は、受信信号から軟判定値または硬判定値を生成し、誤り訂正復号処理を行う誤り訂正復号部である。
非線形等化部103,113は、相互変調成分をキャンセルした後の受信信号を用いて、再度、非線形等化処理を繰り返してもよい。この場合、相互変調成分キャンセル部107,117は、2回目の非線形等化の結果に対しては、相互変調成分のキャンセル処理は行わず、FEC部108,118に非線形等化結果をそのまま出力する。
無線受信装置100は、キャリアがそれぞれ100MHz級以上の帯域幅を有し、各キャリア内で線形歪みおよび非線形歪みを含み、キャリア間で相互変調歪みが含まれる通信システムにおいても、受信性能を向上させることが可能である。本実施の形態で説明する技術は、伝搬路の時変動が緩やかであって、かつSNRを大きくとれるような環境で精度のよい補償用係数が推定できることを利用したものであり、大容量衛星通信システムに適した受信技術である。本実施の形態では、送信側において複雑な処理を行うことなく、受信性能を改善することができる。上記の技術を用いることで、送信側では、送信信号の帯域制限、信号クリッピングを目的とした簡易なDPD(Digital Pre-Distortion)など演算量が比較的小さい処理を行うだけにして、受信側で歪みを除去する構成とすることができる。
相互変調成分推定部105,115は、同じ送信装置が同じ駆動点で増幅器をドライブして生成された送信信号を受信している間は、推定した係数を保持して使用することができる。しかしながら、増幅器の駆動点は、変動する場合がある。例えば、送信装置が使用する変調方式を変更する場合、送信装置が複数の増幅器を搭載しており、使用する増幅器を時間多重的に切り替える場合、無線受信装置100の通信相手である送信装置が切り替わる場合などである。このような場合、送信装置は、送信信号に、使用中の増幅器の駆動点を識別するための駆動点識別情報を挿入し、無線受信装置100に向けて送信する。無線受信装置100は、受信信号に含まれた駆動点識別情報に基づいて、相互変調成分を推定するために使用する係数を変更する。ここで、使用する係数を変更するとは、予め推定された複数の係数の組の中から、使用する係数を切り替えることと、係数の再推定処理を行い、使用する係数を推定した係数に変更することとを含む。
例えば、実際の衛星通信システムでは、VCM(Variable Coding Modulation)、ACM(Adaptive Coding and Modulation)といった変調方式の適用が検討されている。使用する変調方式ごとに、回線を最大限活用可能なバックオフ値が変動するため、異なる駆動点、つまり変調方式ごとに異なる駆動点で増幅器をドライブすることが求められる。異なる駆動点で駆動した場合、補償すべき係数を差し替える必要がある。そこで、相互変調成分推定部105,115が保持する係数を、駆動点ごとに差し替えることができる。この場合、駆動点識別情報は、通信フレームに付加された変調方式の識別子であってよい。無線受信装置100は、変調方式の識別子に基づいて、係数を差し替えたり、再推定する構成をとることで、様々な駆動点で受信性能を改善することができる。
また、衛星通信システムでは、ビームホッピングによるTDMA(Time Division Multiplexing Access)の適用も検討されている。衛星通信ダウンリンクでは、地上局は衛星コンステレーション構成によって、様々な衛星と通信することが考えられる。また、衛星が複数の増幅器を備える構成も考えられる。この場合、駆動点識別情報は、バックオフに関する情報、増幅器の固有識別子などであってよい。これにより、地上局は、係数の再推定、差し替えタイミングを制御することが可能になる。衛星ごと、または増幅器ごとにスクランブルパターンを変更して送信するようにシステムを構成することで、無線受信装置100において増幅器の変動を識別し、信号処理パラメータ推定の制御を行うことが可能になる。
図5は、図1に示す無線受信装置100の動作を説明するためのフローチャートである。なお、以下の説明中において、アンテナ101、RF回路部102、非線形等化部103、相互変調成分推定部105、硬判定部106、相互変調成分キャンセル部107、およびFEC部108から構成される系統の処理について説明する。以下では省略されるが、アンテナ111、RF回路部112、非線形等化部113、相互変調成分推定部115、硬判定部116、相互変調成分キャンセル部117、およびFEC部118から構成される系統の処理についても同様である。同じ名称の機能部について符号を置き換えた処理が以下に説明する処理と並行して実行される。
無線受信装置100のアンテナ101が送信装置からの信号を受信すると、RF回路部102は、受信信号をキャリアに同調したベースバンド信号に変換する(ステップS101)。
非線形等化部103は、非線形等化処理を行って、RF回路部102から取得したベースバンド信号から自キャリアの歪み成分を除去する(ステップS102)。
相互変調成分推定部105は、相互変調成分のキャンセル処理を実行済であるか否かを判断する(ステップS103)。
相互変調成分のキャンセル処理を実行済でない場合(ステップS103:No)、参照信号生成部104は、各キャリアの参照信号を生成する(ステップS104)。相互変調成分推定部105は、参照信号に基づいて、相互変調成分を推定する(ステップS105)。相互変調成分キャンセル部107は、非線形等化部103が出力する受信信号から、相互変調成分の推定値を減算して、相互変調成分をキャンセルする(ステップS106)。
硬判定部106は、相互変調成分キャンセル部107が出力する信号に基づいて、硬判定処理を実行する(ステップS107)。ステップS107の実行後、相互変調成分キャンセル部107が出力する信号は、非線形等化部103にフィードバックされて、ステップS102から処理が繰り返される。
相互変調成分のキャンセル処理を実行済である場合(ステップS103:Yes)、ステップS104~ステップS107の処理は省略され、硬判定部106は、相互変調成分キャンセル部107が出力する信号に基づいて、硬判定処理を実行する(ステップS108)。相互変調成分キャンセル部107の出力する信号が、非線形等化部103にフィードバックされると、非線形等化部103は、フィードバックされた信号を用いて、前回と同様の非線形等化処理を行い、自キャリアの歪み成分を除去する。このとき、相互変調成分キャンセル部107は、相互変調成分のキャンセル処理を行わずに、非線形等化部103が出力する信号をそのまま出力することになる。
FEC部108は、誤り訂正復号処理を行う(ステップS109)。ステップS101~ステップS109の処理は、アンテナ101が信号を受信したとき実行される。
以上説明したように、本発明の実施の形態1にかかる無線受信装置100によれば、送信装置が複数のキャリアを含む信号を単一の増幅器で増幅した際にキャリア間で生じる歪み成分である相互変調成分を推定し、受信信号から、推定した相互変調成分をキャンセルすることができる。このため、送信装置における回路規模の増大を抑制しつつ、相互変調歪みを補償することが可能になる。したがって、受信品質を向上させることができる。また、衛星通信に適用する場合、共通増幅システムの設計の自由度が向上する。
なお、送信装置で相互変調歪みを抑制するDPDでは、送信信号をフィードバックする回路が必要となり信号処理回路の回路規模が増大するだけでなく、送信スペクトルのスプリアス除去および低歪み化の2つの要求に対して適切な信号処理を行う必要がある。しかしながら、スプリアス除去および低歪み化は、同時に達成することが困難である場合が多い。また、経年劣化などの変動に対しても追従機構が必要となるなど、実現性に困難がある。無線受信装置100によれば、受信側で相互変調歪みを補償することが可能になるため、上記の課題を解決することが可能である。なお、DPDを行った場合であっても、受信側、伝送路などで歪みが発生する場合があるため、受信側の信号処理が軽量化されるとは限らない。
図1では、各キャリアに対してそれぞれ異なるRF回路部102,112を設ける構成としたが、本実施の形態はかかる例に限定されない。例えば、無線受信装置100は、2つのキャリアに同調したベースバンド信号が得られる構成であれば、共通のアンテナを使って同一のRF回路を設けて中間周波数帯の信号に変換した後、2つの異なる周波数の信号に変換するDDC(Digital to Digital Converter)を設けて、2つのベースバンド信号を得る構成としてもよい。
実施の形態2.
図6は、本発明の実施の形態2にかかる無線受信装置100Aの機能構成を示す図である。無線受信装置100Aは、アンテナ101,111と、RF回路部102,112と、前置フィルタ303,313と、参照信号生成部304と、相互変調成分推定部305,315と、相互変調成分キャンセル部307,317と、FEC部308,318とを有する。
無線受信装置100Aは、無線受信装置100の非線形等化部103,113の代わりに、前置フィルタ303,313を有する。前置フィルタ303,313は、受信信号の補間処理により信号をサンプリングする。前置フィルタ303,313は、既知のタイミング同期方式を用いて、タイミング検出結果から得た遅延量をもとにフィルタ係数を制御している。前置フィルタ303,313は、非線形等化用の受信信号の絶対値2乗と受信信号との積に係数を与えた項を設けて、非線形補償をしてもよい。前置フィルタ303,313は、サンプリングした信号を相互変調成分推定部305,315および相互変調成分キャンセル部307,317のそれぞれに出力する。
図4に示したように、相互変調成分推定部105,115には、参照信号#1、参照信号#2、受信信号および等化フィルタ係数が入力される。これに対して、相互変調成分推定部305,315には、受信信号の代わりに前置フィルタ303,313の出力が入力され、等化フィルタ係数は入力されない。相互変調成分推定部305,315は、受信信号の代わりに前置フィルタ303,313の出力を用いて、相互変調成分推定部105,115と同様の手順により相互変調成分の推定処理を行う。ただし、相互変調成分推定部305,315は、相互変調成分推定部105,115において説明した、レプリカ生成部205が線形結合の結果に対して、非線形等化部103,113と同じ補正を行う処理は省略し、線形結合の結果を最終的な相互変調成分推定値として出力する。
参照信号生成部304は、FEC部308,318で得られたFEC出力結果を用いて、参照信号を生成する。FEC出力において、使用されている誤り訂正検出符号によっては、誤り検出が可能であり、FEC部308,318は、誤りを検出しなかった場合に限って、参照信号生成部304に判定結果を出力してもよい。このような構成をとることにより、誤り発生時に推定結果に誤りが生じることを抑制することができる。参照信号生成部304は、FEC結果から信号を再変調し、その結果に基づいて、実施の形態1と同様に、2つのキャリア成分SL,SHのそれぞれを推定して参照信号#1および参照信号#2を生成する。
相互変調成分キャンセル部307,317は、前置フィルタ303,313の出力から相互変調成分推定部305,315が出力する相互変調成分の推定結果を減算した値をFEC部308,318のそれぞれに出力する。
図7は、図6に示す無線受信装置100Aの動作を説明するためのフローチャートである。なお、以下の説明中において、アンテナ101、RF回路部102、前置フィルタ303、相互変調成分推定部305、相互変調成分キャンセル部307、およびFEC部308から構成される系統の処理について説明する。以下では省略されるが、アンテナ111、RF回路部112、前置フィルタ313、相互変調成分推定部315、相互変調成分キャンセル部317、およびFEC部318から構成される系統の処理についても同様である。同じ名称の機能部について符号を置き換えた処理が以下に説明する処理と並行して実行される。
無線受信装置100Aのアンテナ101が送信装置からの信号を受信すると、RF回路部102は、受信信号をキャリアに同調したベースバンド信号に変換する(ステップS201)。
前置フィルタ303は、補間処理を行って受信信号をサンプリングする(ステップS202)。
参照信号生成部304は、各キャリアの参照信号を生成する(ステップS203)。相互変調成分推定部305は、参照信号に基づいて、相互変調成分を推定する(ステップS204)。相互変調成分キャンセル部307は、前置フィルタ303が出力する受信信号から、相互変調成分の推定値を減算して、相互変調成分をキャンセルする(ステップS205)。
FEC部308は、誤り訂正復号処理を行う(ステップS206)。ステップS201~ステップS206の処理は、アンテナ101が信号を受信したとき実行される。
以上説明したように、本発明の実施の形態2にかかる無線受信装置100Aによれば、適当等化による非線形歪み補償機能を有しない無線受信装置100Aにおいても、実施の形態1と同様に、送信装置が複数のキャリアを含む信号を単一の増幅器で増幅した際にキャリア間で生じる歪み成分である相互変調成分を推定し、受信信号から、推定した相互変調成分をキャンセルすることができる。このため、送信装置における回路規模の増大を抑制しつつ、相互変調歪みを補償することが可能になる。
図8は、本発明の実施の形態1,2にかかる無線受信装置100,100Aをハードウェアで実現する場合の構成例を示す図である。無線受信装置100,100Aの機能は、受信データ生成回路401と、処理回路402と、受信結果格納装置403とを用いて実現することができる。
受信データ生成回路401は、アンテナ101,111およびRF回路部102,112の処理を実行することができる。
処理回路402は、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、LSI(Large Scale Integration)、またはこれらを組み合わせたものである。処理回路402は、非線形等化部103,113、参照信号生成部104,304、相互変調成分推定部105,115,305,315、硬判定部106,116、相互変調成分キャンセル部107,117,307,317、FEC部108,118,308,318および前置フィルタ303,313の処理を実行することができる。受信結果格納装置403は、復調結果を格納する記憶装置である。
上記では一例を示したが、必要に応じて、受信データ生成回路401および処理回路402の機能分担は変更してもよい。
図9は、本発明の実施の形態1,2にかかる無線受信装置100,100Aの機能の一部をソフトウェアで実現する場合の構成例を示す図である。無線受信装置100,100Aの機能は、受信データ生成回路401と、プロセッサ404と、メモリ405と、ディスプレイ406とを用いて実現することができる。
プロセッサ404は、CPU(Central Processing Unit)であり、制御回路、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)などとも呼ばれる。
メモリ405は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)などの不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)などである。
プロセッサ404は、メモリ405に記憶された、各構成要素の処理に対応する歪み補償プログラムを読み出して実行し、非線形等化部103,113、参照信号生成部104,304、相互変調成分推定部105,115,305,315、硬判定部106,116、相互変調成分キャンセル部107,117,307,317、FEC部108,118,308,318および前置フィルタ303,313などの機能を実現することができる。また、メモリ405は、プロセッサ404が実行する各処理における一時メモリとしても使用される。なお、上記では一例を示したが、受信データ生成回路401およびプロセッサ404の機能分担は、必要に応じて変更してもよい。歪み補償プログラムは、通信路を介して提供されてもよいし、記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。
ディスプレイ406は、処理結果を表示する。ディスプレイ406は、LCD(Liquid Crystal Display)などである。なお、ここでは無線受信装置100,100Aがディスプレイ406を有することとしたが、実施の形態1,2はかかる例に限定されない。例えば、ディスプレイ406は、復調結果を取得して動作する無線受信装置100,100A以外の装置に備わっていてもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
11 ヘッダ、12 ペイロード、13 パイロット、100,100A 無線受信装置、101,111 アンテナ、102,112 RF回路部、103,113 非線形等化部、104,304 参照信号生成部、105,115,305,315 相互変調成分推定部、106,116 硬判定部、107,117,307,317 相互変調成分キャンセル部、108,118,308,318 FEC部、201 既知信号保持部、202 相互変調基本成分生成部、203 受信信号蓄積部、204 線形結合係数生成部、205 レプリカ生成部、303,313 前置フィルタ、401 受信データ生成回路、402 処理回路、403 受信結果格納装置、404 プロセッサ、405 メモリ、406 ディスプレイ。

Claims (10)

  1. 送信装置が複数のキャリアを含む信号を単一の増幅器で増幅した際に前記キャリア間で生じる歪み成分である相互変調成分を含む無線信号を受信する無線受信装置であって、
    複数の前記キャリアのそれぞれの信号成分の一部または全てを復調処理を介して推定した参照信号を生成する参照信号生成部と、
    複数の前記参照信号に基づいて、受信信号に含まれる前記相互変調成分を推定する相互変調成分推定部と、
    前記受信信号から、推定された前記相互変調成分を減算する相互変調成分キャンセル部と、
    を有することを特徴とする無線受信装置。
  2. 前記相互変調成分キャンセル部は、非線形等化処理を行ってキャリア内で生じる歪み成分を抑圧した後の前記受信信号から、推定された前記相互変調成分を減算することを特徴とする請求項1に記載の無線受信装置。
  3. 前記参照信号生成部は、既知系列、各キャリアを受信する受信機内で生成される仮判定信号、前記受信信号の硬判定結果、または誤り訂正復号器の出力に基づいて、複数の前記キャリアのそれぞれの参照信号を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の無線受信装置。
  4. 前記相互変調成分推定部は、複数の相互変調基本成分と、複数の前記相互変調基本成分のそれぞれの係数とを用いた線形結合で前記相互変調成分の推定結果を表すことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の無線受信装置。
  5. 前記相互変調成分推定部は、複数の前記相互変調基本成分のそれぞれと前記受信信号との間の相関演算、複数の前記相互変調基本成分のそれぞれを説明変数とした前記受信信号との間の最小二乗法、または最小二乗法に基づく逐次アルゴリズムを用いて、前記係数を決定することを特徴とする請求項4に記載の無線受信装置。
  6. 前記受信信号は、前記増幅器の駆動点を識別するための駆動点識別情報を含み、
    前記相互変調成分推定部は、受信した前記駆動点識別情報に基づいて、前記相互変調成分を推定するために使用する前記係数を変更することを特徴とする請求項4または5に記載の無線受信装置。
  7. 前記相互変調成分推定部は、予め推定された前記係数の中から使用する係数を切り替える、または、前記係数の再推定処理を行うことで、使用する前記係数を変更することを特徴とする請求項6に記載の無線受信装置。
  8. 送信装置が複数のキャリアを含む信号を単一の増幅器で増幅した際に前記キャリア間で生じる歪み成分である相互変調成分を含む無線信号を受信する無線受信装置を制御する制御回路であって、
    複数の前記キャリアのそれぞれの信号成分の一部または全てを復調処理を介して推定した参照信号を生成するステップと、
    複数の前記参照信号に基づいて、受信信号に含まれる前記相互変調成分を推定するステップと、
    前記受信信号から、推定された前記相互変調成分を減算するステップと、
    を無線受信装置に実施させることを特徴とする制御回路。
  9. 送信装置が複数のキャリアを含む信号を単一の増幅器で増幅した際に前記キャリア間で生じる歪み成分である相互変調成分を含む無線信号を受信する無線受信装置を制御するプログラムを記憶した記憶媒体において、該プログラムは、
    複数の前記キャリアのそれぞれの信号成分の一部または全てを復調処理を介して推定した参照信号を生成するステップと、
    複数の前記参照信号に基づいて、受信信号に含まれる前記相互変調成分を推定するステップと、
    前記受信信号から、推定された前記相互変調成分を減算するステップと、
    を無線受信装置に実施させることを特徴とする記憶媒体。
  10. 送信装置が複数のキャリアを含む信号を単一の増幅器で増幅した際に前記キャリア間で生じる歪み成分である相互変調成分を含む無線信号を受信する無線受信装置が実行する無線通信方法であって、
    複数の前記キャリアのそれぞれの信号成分の一部または全てを復調処理を介して推定した参照信号を生成するステップと、
    複数の前記参照信号に基づいて、受信信号に含まれる前記相互変調成分を推定するステップと、
    前記受信信号から、推定された前記相互変調成分を減算するステップと、
    を含むことを特徴とする無線通信方法。
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