JP2003298022A - 強誘電体メモリ及びその製造方法 - Google Patents

強誘電体メモリ及びその製造方法

Info

Publication number
JP2003298022A
JP2003298022A JP2002095059A JP2002095059A JP2003298022A JP 2003298022 A JP2003298022 A JP 2003298022A JP 2002095059 A JP2002095059 A JP 2002095059A JP 2002095059 A JP2002095059 A JP 2002095059A JP 2003298022 A JP2003298022 A JP 2003298022A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper electrode
ferroelectric
layer
resist layer
etching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002095059A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Nakayama
雅夫 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2002095059A priority Critical patent/JP2003298022A/ja
Publication of JP2003298022A publication Critical patent/JP2003298022A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 精密な加工が可能な強誘電体メモリの製造方
法およびその方法により製造される強誘電体メモリを提
供する。 【解決手段】 基体10上に下部電極20、強誘電体層
30、及び上部電極40が順次積層された状態で、レジ
スト層50をマスクとして、前記レジスト層50のエッ
チング速度が前記上部電極40のエッチング速度よりも
速くなる条件で前記上部電極40をエッチングしてパタ
ーニングを行い、前記上部電極40のエッチングで残っ
たレジスト層50をマスクとして、前記強誘電体層30
よりも前記上部電極40の方がエッチング速度が速くな
る条件で、かつ少なくともレジスト層50の側壁に付着
する残渣物55を除去するように前記強誘電体層30と
前記上部電極40の側壁とをエッチングしてパターニン
グを行い、パターニング後の前記上部電極40をマスク
として、前記下部電極20をエッチングしてパターニン
グを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体メモリ及
びその製造方法に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】強誘電体
メモリ(FeRAM)は、キャパシタ部分に強誘電体を
用い、その自発分極によりデータを保持するものであ
る。その形成には、ドライエッチングが適用されてい
る。キャパシタ部分を構成する材料は,エッチングに用
いられるガスに対しての反応性が低いため、物理的作用
を高めたスパッタエッチング等が用いられている。この
場合、エッチングにより生ずる二次生成物は気相中に除
去されずに、レジスト等の側壁に再付着して残渣物とな
る。
【0003】また、強誘電体メモリのキャパシタ部分の
パターニング技術として、当該キャパシタ部分を構成す
る上部電極、強誘電体膜、及び下部電極を一括してエッ
チングしてパターニングをする試みがなされている。か
かるエッチングに際しては、マスクとなるレジスト層を
厚く形成する必要がある。これは、一般的にレジスト層
のエッチング速度がエッチング対象より速いためであ
る。
【0004】しかし、レジスト層を厚く形成すると、エ
ッチング工程中の上記残渣物の量が多くなり、その結
果、パターニング後の各層の寸法変換差が大きくなり素
子の微細加工が難しくなる。なお、本明細書において、
寸法変換差とは、各層間の形状寸法の差をいう。
【0005】なお、キャパシタ部分を一括してエッチン
グする技術として、特開平9−162311号公報で
は、タングステンをマスクとして用いる提案がなされて
いる。
【0006】本発明の目的は、精密な加工が可能な強誘
電体メモリの製造方法およびその方法により製造される
強誘電体メモリを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)本発明に係る強誘
電体メモリの製造方法は、(a)基体上に下部電極、強
誘電体層、及び上部電極が順次積層された状態で、当該
上部電極の上に所定のパターンを有するレジスト層を形
成し、(b)前記レジスト層をマスクとして、前記上部
電極をエッチングしてパターニングを行い、(c)前記
(b)のエッチングで残ったレジスト層をマスクとし
て、前記強誘電体層と前記上部電極の側壁とをエッチン
グしてパターニングを行い、(d)パターニング後の前
記上部電極をマスクとして、前記下部電極をエッチング
してパターニングを行うこと、を含み、前記(a)で
は、前記レジスト層の膜厚を、少なくとも前記(c)の
終了まで残る膜厚で形成し、前記(b)では、前記レジ
スト層のエッチング速度が前記上部電極のエッチング速
度よりも速くなる条件でエッチングを行い、前記(c)
では、前記強誘電体層よりも前記上部電極の方がエッチ
ング速度が速くなる条件で、かつ前記(b)で少なくと
もレジスト層側壁に付着する残渣物を除去するようにエ
ッチングを行う。
【0008】かかる強誘電体メモリの製造方法によれ
ば、工程(a)において所定のパターンを有するレジス
ト層が強誘電体層のパターニングが終了するまで残る膜
厚で形成される。
【0009】次に、工程(b)では、かかるレジスト層
をマスクとしてエッチングによるパターニングが行われ
る。かかる工程(b)においては、レジスト層の側壁に
上部電極のエッチングにより残渣物が付着する。
【0010】しかし、工程(c)では、この残渣物を除
去しつつ強誘電体層と上部電極の側壁とがエッチングさ
れる。すなわち、この工程(c)の終了後では、パター
ニング後の寸法変換差を大きくする原因となる残渣物が
なくなる。また、強誘電体層より上部電極のほうを速い
エッチング速度でエッチングしていくことにより、上部
電極の側壁が速くエッチングされていくため強誘電体層
と上部電極との寸法変換差を低減することができる。
【0011】最後に、工程(d)において、かかる残渣
物が無い状態でパターニング後の上部電極をマスクとし
て下部電極をエッチングしてパターニングすることによ
り、各層の寸法変換差が少ない状態で精密にパターニン
グすることができる。また、工程(d)では、上部電極
をマスクとして使用するため、工程(a)で形成するレ
ジスト層の膜厚を薄くして上部電極をエッチングする際
に生ずる残渣物の量を低減させることができる。さら
に、上部電極をマスクとして使用することにより、別段
に下部電極のパターニングのためのマスクを必要とせ
ず、製造工程を簡便化することができる。
【0012】本発明に係る強誘電体メモリの製造方法
は、以下の態様を取り得る。
【0013】(A)前記レジスト層の膜厚を、前記上部
電極および前記強誘電体層の総膜厚に基づいて設定する
ことができる。
【0014】(B)前記レジスト層の膜厚を、前記上部
電極および前記強誘電体層の総膜厚の2.5倍以上3倍
以下とすることができる。
【0015】(C)前記(b)では、前記上部電極のテ
ーパー角度が50°以上70°以下となるようにエッチ
ングを行うことができる。
【0016】(D)前記(b)において、前記レジスト
層に対する前記上部電極の選択比を0.5以上0.8以
下とすることができる。
【0017】(E)前記(c)において、フロン系ガス
およびアルゴンガスの混合ガスであって、前記フロン系
ガスの流量比が10%以上30%以下である混合ガスを
使用することができる。
【0018】(2)また、本発明に係る強誘電体メモリ
の製造方法は、基体上に下部電極、強誘電体層、及び上
部電極を順次積層された状態で、前記上部電極の上に、
所定のパターンを有し、かつ前記上部電極及び強誘電体
層の総膜厚の2.5倍以上3倍以下の膜厚のレジスト層
を形成し、前記レジスト層をマスクとして、該レジスト
層に対する前記上部電極の選択比が0.5以上0.8以
下となるように前記上部電極をエッチングしてパターニ
ングを行うことを含む。
【0019】(3)また、本発明に係る強誘電体メモリ
の製造方法は、基体上に下部電極、強誘電体層、及び上
部電極が順次積層された状態で、該上部電極の上に形成
された所定のパターンを有するレジスト層をマスクとし
て該上部電極及び該強誘電体層をエッチングしてパター
ニングを行い、パターニング後の前記上部電極をマスク
として、前記下部電極をエッチングしてパターニングを
行うことを含む。
【0020】(4)また、本発明に係る強誘電体メモリ
は、上記いずれかの方法で製造されたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に好適な実施の形
態について図面を参照しながら説明する。
【0022】図1〜図3は、本発明の実施形態に係る強
誘電体メモリの製造方法を模式的に示す図である。強誘
電体メモリは、上部電極40、強誘電体層30、下部電
極20からなるキャパシタ部分を含むメモリセルを記憶
単位として、この強誘電体薄膜キャパシタが複数設けら
れて構成される。複数のメモリセルは、規則正しく複数
行複数列で並べることができる。
【0023】本実施形態に係る強誘電体メモリの製造方
法では、基体10上に強誘電体層を用いたキャパシタ部
分を形成してメモリセルを形成する。基体10として
は、例えば、Si基板とその上に形成されたSiO2
から構成されていてもよい。さらに、基体10には、ト
ランジスタ等の機能デバイスが形成される場合もある。
このときトランジスタの形成には、公知の方法を用いる
ことができる。
【0024】以下に、強誘電体メモリにおけるキャパシ
タ部分の製造方法を説明する。
【0025】まず、図1(a)に示すように、基体10
の上に下部電極20、強誘電体層30、上部電極40を
順次積層して形成する。
【0026】下部電極20は、Pt又はIr等の貴金属
や、その酸化物(例えば、IrOx等)を材料として形
成することができる。また、下部電極20は、これらの
材料の単層でもよいし、複数の材料からなる層を積層し
た多層構造であってもよい。本実施形態では、強誘電体
層30をSBTを材料として用いるため、下部電極20
をPtで形成する。下部電極20の成膜では、基体10
上にTi膜をスパッタ法で形成し、これを酸化炉中で酸
化することによりTiOx膜を形成し、その上にPt膜
をスパッタ法により形成する。こうして、TiOx及び
その上のPt膜から成る下部電極20を例えば、200
nmの膜厚で形成する。
【0027】強誘電体層30は、PZT(Lead Zircon
ate Titanate)、SBT(Strontium Bismuth Tanta
lates)、BST(Barium Strontium Titanate)など
である。成膜方法としては、溶液塗布法(ゾル・ゲル
法、MOD(Metal OrganicDecomposition)法などを
含む)、スパッタ法又はCVD(Chemical Vapor Dep
osition)法(MOCVD(Metal Organic Chemical
Vapor Deposition)法を含む)などがある。本実施
形態では、SBTを材料として、例えば、200nmの
膜厚で下部電極20の上に強誘電体層30を形成する。
【0028】上部電極40は、下部電極20と同様の材
料、及び成膜方法を用いることができ、本実施形態で
は、上部電極40をPtを材料として、強誘電体層30
の上にスパッタ法で例えば、200nmの膜厚で形成す
る。
【0029】次に、図1(b)に示すように、下部電極
20、強誘電体層30、上部電極40が積層された状態
で、所定のパターンを有するレジスト層50を上部電極
40の上に形成する。かかるレジスト層50は、上部電
極40上の複数の形成領域上に形成される。また、レジ
スト層50は公知の材料および手法を用いて形成するこ
とができる。
【0030】ここで、レジスト層50の膜厚tは、強誘
電体層30及び上部電極40の総膜厚Tに基づいて設定
される。具体的には、レジスト層50の膜厚tは、強誘
電体層30及び上部電極40の総膜厚Tの2.5倍〜3
倍とすることができる。これは、後述するキャパシタ部
分のパターニングにおいて、少なくとも強誘電体層30
のパターニングが終了するまでは、レジスト層50をマ
スクとして使用するためである。
【0031】本実施形態においては、強誘電体層30の
膜厚が例えば、200nm、上部電極40の膜厚が例え
ば、200nmとした場合、総膜厚Tは、例えば、40
0nmとなるため、レジスト層50の膜厚tは、1μm
〜1.2μmで形成される。
【0032】次に、上部電極40、強誘電体層30、下
部電極20を順次エッチングしていきキャパシタ部分の
パターニングを行う。以下に、各層のパターニングにつ
いて説明する。
【0033】(上部電極のパターニング)まず、図1
(c)に示すように、レジスト層50をマスクとして上
部電極20をエッチングしてパターニングを行う。エッ
チングにはドライエッチングを用いることができ、例え
ば、ICP(Inductively Coupled Plasma)などの高
密度プラズマエッチング装置を用いることができる。こ
のエッチングは、エッチングガスを例えば、塩素ガス、
アルゴンガスの混合ガスであって、塩素ガスとアルゴン
ガスとの流量比を例えば、3:2、ガス圧を1.0Pa
以下の低ガス圧(例えば、0.5Pa)、プラズマ出力
を例えば、1kWとして行うことができる。
【0034】本実施形態では、上記条件を用いて上部電
極40のエッチングしてパターニングを行うことによ
り、エッチングされた上部電極40の二次生成物が、後
述する強誘電体層30のパターニングにおいて除去され
る程度の量で残渣物55となってレジスト層50等の側
壁に付着する。
【0035】なお、上記条件によるエッチングでは、レ
ジスト層50に対する上部電極40の選択比は、0.5
〜0.8となる。かかる選択比が0.8以上であると、
レジスト層50がエッチングされにくくなるため、上部
電極40のエッチングにより生ずる残渣物55が大量に
レジスト層50の側壁に付着し、後の工程において残渣
物55が除去しきれなくなる。また、かかる選択比が
0.5以下であると、レジスト層50が速くエッチング
され過ぎて、強誘電体層30のパターニング中にレジス
ト層50がなくなってしまう。
【0036】また、上記パターニング後の上部電極40
の断面のテーパー角度θは約60°となる。このテーパ
ー角度θは、最終的には50°〜70°となるようにエ
ッチングを行うことができる。このテーパー角度θは、
後述する強誘電体層30のパターニングにおいて、レジ
スト層50等の側壁に付着する残渣物55を除去しつつ
上部電極40の側壁もエッチングすることに起因して決
定される。
【0037】また、変形例として、上部電極40をI
r、IrOxの単層またはこれらの積層膜として形成し
た場合には、例えば、塩素ガスとアルゴンガスとの流量
比を1:1にしてレジスト層50に対する上部電極40
の選択比を0.5〜0.8にすることができる。
【0038】(強誘電体層と上部電極の側壁とのパター
ニング)次に、図2(a)〜図2(c)に示すように、
上記上部電極40のエッチング後に残ったレジスト層5
0をマスクとして、強誘電体層30と上部電極40の側
壁とをエッチングして強誘電体層30をパターニングす
る。このエッチングでは、上部電極40の側壁のほうが
強誘電体層30よりも速くエッチングされる条件でパタ
ーニングを行う。具体的には、このエッチングにおい
て、フロン系ガス(CF4ガスやCHF3ガス等)とアル
ゴンガスとの混合ガスであって、フロン系ガスの流量比
が10%〜30%である混合ガスを使用することができ
る。フロン系ガスの流量比が30%を超えると、上部電
極40に対する強誘電体層30の選択比が小さくなって
所望の形状にパターンニングすることが難しくなる。ま
た、フロン系ガスの流量比が10%より小さくなると、
残渣物55が除去されずにパターニング後も残ってしま
う。
【0039】本実施形態では、強誘電体層30と上部電
極40の側壁とのエッチングが以下のように進行する。
【0040】図2(a)は、上部電極40をエッチング
後の状態を示している。かかる状態では、レジスト50
の側壁には、上部電極40をエッチングした際に生ずる
二次生成物が残渣物55として付着している。この残渣
物55は、図2(b)に示すように、強誘電体層30と
上部電極40の側壁とのエッチングに伴って除去されて
いく。そして、図2(c)に示すように、強誘電体層3
0のパターニング終了までには、完全に除去される。
【0041】また、図2(a)に示すように、上部電極
40はテーパー角度が約60°ほどついている。上部電
極40の側壁は、図2(a)中の破線に向かってエッチ
ングされていく。すなわち、図2(b)に示すように、
上部電極40のテーパー角度は、レジスト層50のパタ
ーン形状に沿うように大きくなっていく。すると、強誘
電体層30はについても、上部電極40のテーパー角度
が大きくなっていくのに伴ってエッチングされるため、
両層間の寸法変換差は少なくなるようにパターニングが
行われる。
【0042】すると、パターニング終了間際には、図2
(c)に示すように、上部電極40と強誘電体層30と
は、ほとんど寸法変換差がないようにパターニングさ
れ、レジスト層50も、そのほとんどがエッチングによ
り除去される。下部電極20の膜厚が上部電極40の膜
厚より例えば、100nm程度厚い場合には、レジスト
層50は、このパターニング終了までに完全に除去され
るようにエッチングを行うことができる。
【0043】以上に述べた強誘電体層30と上部電極4
0の側面とのパターニングでは、残渣物55を除去しつ
つ強誘電体層30と上部電極40の側壁とがエッチング
される。すなわち、このエッチングの終了後では、パタ
ーニング後の寸法変換差を大きくする原因となる残渣物
55が除去される。また、強誘電体層30より上部電極
40のほうを速くエッチングしていくことにより、強誘
電体層30と上部電極40との間の寸法変換差を低減す
ることができる。
【0044】(下部電極のパターニング)最後に、図3
(a)及び図3(b)に示すように、パターニング後の
上部電極40をマスクとして、下部電極20をエッチン
グしてパターニングする。このとき、上記強誘電体層3
0のエッチングにおいて残ったレジスト層50が上部電
極40の上に存在する場合もあるが、かかるレジスト層
50は、このエッチングの開始後間もなく完全に除去さ
れる。
【0045】また、このエッチングは、上部電極40の
パターニングの際と同様の条件で行うことができる。さ
らに、このエッチングでは、上部電極40は、マスクと
して使用されることに加え、強誘電体層30のバリア層
としても機能する。これにより、下部電極20のエッチ
ングにおける強誘電体層30のダメージを低減すること
ができる。そして、この下部電極20をエッチングする
際には、上部電極20のエッチングにより生じた残渣物
55が存在しないため、精密に下部電極20のパターニ
ングを行うことができる。
【0046】以上に述べたように、本発明に係る強誘電
体メモリの製造方法によれば、下部電極20のパターニ
ングにおいて、残渣物55が無い状態でパターニング後
の上部電極40をマスクとすることにより、各層の寸法
変換差が少ない状態で精密にパターニングすることがで
きる。また、かかる製造方法によれば、上部電極40を
マスクとして使用することにより、レジスト層50の膜
厚を薄くして上部電極40をエッチングする際に生ずる
残渣物50の量を低減させることができる。さらに、か
かる製造方法によれば、上部電極40をマスクとして使
用することにより、別段に下部電極20のパターニング
のためのマスクを必要とせず、製造工程を簡便化するこ
とができる。
【0047】以上に述べた製造方法を用いることにより
図4(a)に示すような強誘電体メモリセル1000を
含む強誘電体メモリを製造することができる。かかる強
誘電体メモリは、複数の強誘電体メモリセル1000を
規則的に配列することにより形成することができる。
【0048】まず、本実施形態に係る強誘電体メモリセ
ル1000は、図4(a)に示すように、下部電極20
と、下部電極20の上に形成された強誘電体層30と、
強誘電体層30の上に形成された上部電極40とからな
る強誘電体キャパシタ100を含む。この強誘電体キャ
パシタ100は、上述した製造方法により形成される。
【0049】また、本発明に係る強誘電体メモリセル1
000は、基体10内に電界効果型トランジスタ(以
下、「トランジスタ」という。)16が形成されてい
る。このトランジスタ16は、基板11上に形成された
ソースおよびドレイン12、15、ゲート絶縁膜13、
ゲート14を含んで構成される。なお、トランジスタ1
6は、公知の手法で形成することができる。
【0050】また、この強誘電体メモリセル1000
は、強誘電体キャパシタ100の上に絶縁膜23が形成
され、コンタクトホール25を介して配線層24により
トランジスタ16と強誘電体キャパシタ100を接続さ
れて構成される。
【0051】また、かかる強誘電体メモリセル1000
は、素子分離領域17を形成することによって他の強誘
電体メモリセル1000と素子分離される。また、強誘
電体キャパシタ100とトランジスタ16とは、基体1
0に形成された例えば、酸化シリコン等から成る層間絶
縁膜18によって配線層24以外では絶縁される。
【0052】また、変形例として、本実施形態に係る強
誘電体メモリの製造方法を用いて、図4(b)に示すよ
うな強誘電体メモリセル1100を含む強誘電体メモリ
を製造することができる。かかる強誘電体メモリにおい
ても、複数の強誘電体メモリセル1100を規則的に配
列することにより形成することができる。
【0053】かかる強誘電体メモリセル1100の基本
的構成は、上記強誘電体メモリセル1000の場合と同
様である。かかる強誘電体メモリセル1100では、強
誘電体キャパシタ100とトランジスタ16とが、基体
10内に形成されたプラグ電極26により接続されてい
る点で強誘電体メモリセル1000と相違する。また、
強誘電体メモリセル1100では、上部電極40の上に
は、外部とのコンタクトをとるための配線層24が形成
されている。
【0054】図4(a)および図4(b)に示す強誘電
体メモリは、複数の強誘電体メモリセル1000または
1100に配置された強誘電体キャパシタ100および
トランジスタ16の各電極をビット線、ワード線、プレ
ート線のいずれかに接続して公知の手法を用いて動作さ
せることができる。
【0055】以上、本発明に好適な実施の形態について
述べたが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲内で各種の態様を取り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)〜図1(c)は、本発明の実施形態
に係る強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す図であ
る。
【図2】図2(a)〜図2(c)は、本発明の実施形態
に係る強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す図であ
る。
【図3】図3(a)〜図3(c)は、本発明の実施形態
に係る強誘電体メモリの製造方法を模式的に示す図であ
る。
【図4】図4(a)及び図4(b)は、本発明の実施形
態に係る強誘電体メモリを模式的に示す図である。
【符号の説明】
10 基体 20 下部電極 30 強誘電体層 40 上部電極 50 レジスト層 55 残渣物 100 強誘電体キャパシタ 1000、1100 強誘電体メモリセル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F004 AA02 AA03 AA05 AA09 BA09 BD03 DA01 DA04 DA16 DA23 DB08 DB13 EA03 EA05 EA11 EA28 EB02 EB08 5F083 FR01 JA14 JA15 JA17 JA38 JA42 JA43 PR03 PR07 PR10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)基体上に下部電極、強誘電体層、
    及び上部電極が順次積層された状態で、当該上部電極の
    上に所定のパターンを有するレジスト層を形成し、 (b)前記レジスト層をマスクとして、前記上部電極を
    エッチングしてパターニングを行い、 (c)前記(b)のエッチングで残ったレジスト層をマ
    スクとして、前記強誘電体層と前記上部電極の側壁とを
    エッチングしてパターニングを行い、 (d)パターニング後の前記上部電極をマスクとして、
    前記下部電極をエッチングしてパターニングを行うこ
    と、を含み、 前記(a)では、前記レジスト層の膜厚を、少なくとも
    前記(c)の終了まで残る膜厚で形成し、 前記(b)では、前記レジスト層のエッチング速度が前
    記上部電極のエッチング速度よりも速くなる条件でエッ
    チングを行い、 前記(c)では、前記強誘電体層よりも前記上部電極の
    方がエッチング速度が速くなる条件で、かつ前記(b)
    で少なくともレジスト層側壁に付着する残渣物を除去す
    るようにエッチングを行う、強誘電体メモリの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記レジスト層の膜厚は、前記上部電極および前記強誘
    電体層の総膜厚に基づいて設定される、強誘電体メモリ
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記レジスト層の膜厚は、前記上部電極および前記強誘
    電体層の総膜厚の2.5倍以上3倍以下である、強誘電
    体メモリの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記(b)では、前記上部電極のテーパー角度が50°
    以上70°以下となるようにエッチングを行う、強誘電
    体メモリの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記(b)において、前記レジスト層に対する前記上部
    電極の選択比は0.5以上0.8以下である、強誘電体
    メモリの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記(c)において、フロン系ガスおよびアルゴンガス
    の混合ガスであって、前記フロン系ガスの流量比が10
    %以上30%以下である混合ガスを使用する、強誘電体
    メモリの製造方法。
  7. 【請求項7】 基体上に下部電極、強誘電体層、及び上
    部電極を順次積層された状態で、前記上部電極の上に、
    所定のパターンを有し、かつ前記上部電極及び強誘電体
    層の総膜厚の2.5倍以上3倍以下の膜厚のレジスト層
    を形成し、 前記レジスト層をマスクとして、該レジスト層に対する
    前記上部電極の選択比が0.5以上0.8以下となるよ
    うに前記上部電極をエッチングしてパターニングを行う
    ことを含む、強誘電体メモリの製造方法。
  8. 【請求項8】 基体上に下部電極、強誘電体層、及び上
    部電極が順次積層された状態で、該上部電極の上に形成
    された所定のパターンを有するレジスト層をマスクとし
    て該上部電極及び該強誘電体層をエッチングしてパター
    ニングを行い、 パターニング後の前記上部電極をマスクとして、前記下
    部電極をエッチングしてパターニングを行うことを含
    む、強誘電体メモリの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の方法で
    製造される強誘電体メモリ。
JP2002095059A 2002-03-29 2002-03-29 強誘電体メモリ及びその製造方法 Withdrawn JP2003298022A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002095059A JP2003298022A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 強誘電体メモリ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002095059A JP2003298022A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 強誘電体メモリ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003298022A true JP2003298022A (ja) 2003-10-17

Family

ID=29387129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002095059A Withdrawn JP2003298022A (ja) 2002-03-29 2002-03-29 強誘電体メモリ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003298022A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006080276A1 (ja) * 2005-01-28 2006-08-03 Ulvac, Inc. キャパシタンス素子製造方法、エッチング方法
JP2006303188A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Oki Electric Ind Co Ltd 強誘電体キャパシタ及びその製造方法
US7226836B2 (en) * 2003-10-24 2007-06-05 Seiko Epson Corporation Method of manufacturing substrate for electro-optical device, substrate for electro-optical device, electro-optical device, and electronic apparatus
JP2008078417A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Toshiba Corp 半導体記憶装置及びその製造方法
JP2009252757A (ja) * 2008-04-01 2009-10-29 Seiko Epson Corp 圧電素子およびその製造方法、圧電アクチュエータ、並びに、液体噴射ヘッド
JP2009283570A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Fujitsu Microelectronics Ltd 半導体装置とその製造方法
US7781946B2 (en) * 2007-03-20 2010-08-24 Seiko Epson Corporation Piezoelectric element, ink jet recording head and ink jet printer
CN101826546A (zh) * 2010-04-06 2010-09-08 中国科学院上海微系统与信息技术研究所 纳米级侧壁限制电阻转换存储器单元及制造方法
JP2012004586A (ja) * 2011-08-09 2012-01-05 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置
US11223009B2 (en) 2019-07-04 2022-01-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Magnetoresistive random access memory device and method of manufacturing the same

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7226836B2 (en) * 2003-10-24 2007-06-05 Seiko Epson Corporation Method of manufacturing substrate for electro-optical device, substrate for electro-optical device, electro-optical device, and electronic apparatus
CN100338507C (zh) * 2003-10-24 2007-09-19 精工爱普生株式会社 电光装置用基板及其制造方法,电光装置以及电子设备
JPWO2006080276A1 (ja) * 2005-01-28 2008-06-19 株式会社アルバック キャパシタンス素子製造方法、エッチング方法
WO2006080276A1 (ja) * 2005-01-28 2006-08-03 Ulvac, Inc. キャパシタンス素子製造方法、エッチング方法
DE112006000261B4 (de) * 2005-01-28 2014-05-08 Ulvac, Inc. Verfahren zur Herstellung eines kapazitiven Elements mittels Ätzverfahren
JP2006303188A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Oki Electric Ind Co Ltd 強誘電体キャパシタ及びその製造方法
JP2008078417A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Toshiba Corp 半導体記憶装置及びその製造方法
US7781946B2 (en) * 2007-03-20 2010-08-24 Seiko Epson Corporation Piezoelectric element, ink jet recording head and ink jet printer
JP2009252757A (ja) * 2008-04-01 2009-10-29 Seiko Epson Corp 圧電素子およびその製造方法、圧電アクチュエータ、並びに、液体噴射ヘッド
JP2009283570A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Fujitsu Microelectronics Ltd 半導体装置とその製造方法
CN101826546A (zh) * 2010-04-06 2010-09-08 中国科学院上海微系统与信息技术研究所 纳米级侧壁限制电阻转换存储器单元及制造方法
JP2012004586A (ja) * 2011-08-09 2012-01-05 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置
US11223009B2 (en) 2019-07-04 2022-01-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Magnetoresistive random access memory device and method of manufacturing the same
US11758825B2 (en) 2019-07-04 2023-09-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of manufacturing magnetoresistive random access memory device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100413649B1 (ko) 반도체장치의제조방법
JPH09289296A (ja) 強誘電体キャパシタ及びその製造方法
JPH09266200A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2003298022A (ja) 強誘電体メモリ及びその製造方法
US7547638B2 (en) Method for manufacturing semiconductor device
KR100604662B1 (ko) 상부전극과 층간절연막 사이의 접착력을 향상시킬 수 있는반도체 메모리 소자 및 그 제조 방법
JP3166746B2 (ja) キャパシタ及びその製造方法
US6566220B2 (en) Method for fabricating a semiconductor memory component
JP2006313833A (ja) 強誘電体キャパシタの形成方法、強誘電体キャパシタおよび電子デバイス
JP2001036024A (ja) 容量及びその製造方法
JP4853057B2 (ja) 強誘電体メモリ装置の製造方法
JP2003338608A (ja) 強誘電体キャパシタ及びその製造方法
JP2005108876A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2006005152A (ja) 強誘電体キャパシタ、強誘電体キャパシタの製造方法および強誘電体メモリの製造方法
US7371588B2 (en) Method of manufacturing a semiconductor device
KR100632526B1 (ko) 구조화된 재료층의 제조 방법
JP2003224207A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH11289055A (ja) 半導体素子のキャパシタ製造方法
JP2003282839A (ja) 強誘電体メモリ装置の製造方法
JP4526421B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2000196032A (ja) キャパシタの製造方法及びキャパシタ
JP3894275B2 (ja) 強誘電体メモリ装置およびその製造方法
JP2003298015A (ja) 強誘電体メモリ装置およびその製造方法
KR20030054310A (ko) 반도체 소자의 캐패시터의 제조 방법
JP2002359361A (ja) 強誘電体メモリ及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050607