JP2003292408A - 微生物防除剤 - Google Patents

微生物防除剤

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JP2003292408A
JP2003292408A JP2002235560A JP2002235560A JP2003292408A JP 2003292408 A JP2003292408 A JP 2003292408A JP 2002235560 A JP2002235560 A JP 2002235560A JP 2002235560 A JP2002235560 A JP 2002235560A JP 2003292408 A JP2003292408 A JP 2003292408A
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JP2002235560A
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Hisao Kubota
尚生 窪田
Shigeyoshi Matsuhisa
茂嘉 松久
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 細菌、かび、酵母、藻などに対して優れた防
除効果を発現することのできる、微生物防除剤を提供す
ること。 【解決手段】 微生物防除剤として、ビス四級アンモニ
ウム塩化合物と四級アンモニウム塩化合物とを含有させ
る。これによって、本発明の微生物防除剤は、優れた、
抗菌、防かび、防腐、防藻作用など、細菌、かび、酵
母、藻などに対する防除剤として、ビス四級アンモニウ
ム塩化合物と四級アンモニウム塩化合物との相乗効果を
発現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物防除剤、詳
しくは、細菌、かび、酵母、藻の防除剤として用いられ
る微生物防除剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、製紙パルプ工場、冷却水循環
工程などの種々の産業用水や、切削油などの金属加工用
油剤、カゼイン、澱粉糊、にかわ、塗工紙、紙用塗工
液、表面サイズ剤、塗料、接着剤、合成ゴムラテック
ス、インキ、ポリビニルアルコールフィルム、塩化ビニ
ルフィルム、樹脂製品、セメント混和剤、シーリング
剤、目地剤などの各種工業製品には、細菌、かび、酵
母、藻などの有害な微生物が繁殖しやすく、生産性や品
質の低下、悪臭の発生などの原因となっている。そのた
め、このような有害微生物の繁殖を防除するために、抗
菌、防かび、防腐、防藻効果を発現する種々の微生物防
除剤が広く使用されている。
【0003】また、このような微生物防除剤として、近
年、例えば、特開平9−110692号公報、特開平1
0−95773号公報、特開平10−287566号公
報、特開2000−136185号公報、特開2000
−95763号公報、特開2000−198879号公
報などにおいて、それらに記載されるビス四級アンモニ
ウム塩化合物が、広い抗菌スペクトルを有し、優れた防
除効果を発現することが報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したビス
四級アンモニウム塩化合物を単独で使用しても、その防
除効果が十分でない場合もあり、十分な防除効果を発現
し得る新規な微生物防除剤の開発が望まれている。
【0005】そこで、本発明はこのような事情に鑑みな
されたもので、その目的とするところは、細菌、かび、
酵母、藻などに対して優れた防除効果を発現することの
できる、微生物防除剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは、ビス四級アンモニウム塩化合物と併
用して優れた相乗効果を発現し得る化合物について鋭意
検討したところ、ビス四級アンモニウム塩化合物に、四
級アンモニウム塩化合物を併用することにより、ビス四
級アンモニウム塩化合物と相乗的な防除効果を発現し得
る知見を見い出し、さらに研究を進めた結果、本発明を
完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、(1) ビス四級ア
ンモニウム塩化合物と、四級アンモニウム塩化合物とを
含有することを特徴とする、微生物防除剤、(2) ビ
ス四級アンモニウム塩化合物が、下記一般式(1)で示
されることを特徴とする、前記(1)に記載の微生物防
除剤、一般式(1)
【化4】 (式中、R1およびR2は、同一または相異なって、置
換基を有していてもよい炭化水素基を、R3およびR4
は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい
炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、
ヒドロキシル基、アミノ基または水素原子を、R5は、
置換基を有していてもよい炭化水素基または炭素−炭素
間単結合を、Y1は、−NRnCO−、−CONRn
−、−NRnCS−(前記Rnは、置換基を有していて
もよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−COO
−、−COS−、−O−、−S−または炭素−炭素間単
結合を、Y2は、−CONRn−、−NRnCO−、−
CSNRn−(前記Rnは、置換基を有していてもよい
炭化水素基または水素原子を示す。)、−OOC−、−
SOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合
を、Z1はアニオンを、aは1または2の整数を示
す。) (3) 四級アンモニウム塩化合物が、下記一般式
(2)で示される4置換アンモニウム塩化合物および/
または下記一般式(3)で示されるピリジニウム塩化合
物であることを特徴とする、前記(1)または(2)に
記載の微生物防除剤、一般式(2)
【化5】 (式中、R6、R7、R8およびR9は、同一または相
異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基を、Z
2はアニオンを、bは1または2の整数を示す。) 一般式(3)
【化6】 (式中、R10は、置換基を有していてもよい炭化水素
基を、A環は置換基を有していてもよい芳香環を、Z3
はアニオンを、cは1または2の整数を示す。) (4) 一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム
塩化合物の式中、R1およびR2が、炭素数1〜18の
アルキル基または炭素数1〜18のヒドロキシアルキル
基であり、R3およびR4が、水素原子であり、R5
が、炭素数2〜18のアルキレン基、フェニレン基、キ
シリレン基または炭素−炭素間単結合であることを特徴
とする、前記(2)または(3)に記載の微生物防除
剤、(5) 一般式(2)および一般式(3)で示され
るR6、R7、R8、R9およびR10は、同一または
相異なって、置換基を有していてもよい炭素数1〜18
のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜1
8のアルケニル基、または、置換基を有していてもよい
炭素数7〜16のアラルキル基であることを特徴とす
る、前記(3)または(4)に記載の微生物防除剤を提
供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の微生物防除剤は、有効成
分として、ビス四級アンモニウム塩化合物と、四級アン
モニウム塩化合物とを含有している。
【0009】本発明に用いられるビス四級アンモニウム
塩化合物は、例えば、下記一般式(1)で示される。
【0010】一般式(1)
【化7】 (式中、R1およびR2は、同一または相異なって、置
換基を有していてもよい炭化水素基を、R3およびR4
は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい
炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、
ヒドロキシル基、アミノ基または水素原子を、R5は、
置換基を有していてもよい炭化水素基または炭素−炭素
間単結合を、Y1は、−NRnCO−、−CONRn
−、−NRnCS−(前記Rnは、置換基を有していて
もよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−COO
−、−COS−、−O−、−S−または炭素−炭素間単
結合を、Y2は、−CONRn−、−NRnCO−、−
CSNRn−(前記Rnは、置換基を有していてもよい
炭化水素基または水素原子を示す。)、−OOC−、−
SOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合
を、Z1はアニオンを、aは1または2の整数を示
す。) 一般式(1)の式中、R1およびR2で示される置換基
を有していてもよい炭化水素基の炭化水素基としては、
例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シ
クロアルキル基、アリール基およびアラルキル基などが
挙げられる。
【0011】アルキル基としては、例えば、メチル、エ
チル、プロピル、iso−プロピル、ブチル、iso−
ブチル、sec−ブチル、ペンチル、iso−ペンチ
ル、sec−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、イソデシ
ル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデ
シルなどの炭素数1〜18のアルキル基が挙げられる。
【0012】アルケニル基としては、例えば、ビニル、
アリル、メタリル、イソプロペニル、1−プロペニル、
2−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、ブテニ
ル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプチニル、オクテニ
ル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、
テトラデセニル、ヘキサデセニル、オクタデセニルなど
の炭素数2〜18のアルケニル基が挙げられる。
【0013】アルキニル基としては、例えば、エチニ
ル、1−プロピニル、2−プロピニル、ブチニル、ペン
チニル、オクテニルなどの炭素数2〜8のアルキニル基
が挙げられる。
【0014】シクロアルキル基としては、例えば、シク
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘ
キシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどの炭素数
3〜8のシクロアルキル基が挙げられる。
【0015】アリール基としては、例えば、フェニル、
トリル、キシリル、ビフェニル、ナフチル、アントリ
ル、フェナントリル、アズレニルなどの炭素数6〜14
のアリール基が挙げられる。
【0016】アラルキル基としては、例えば、ベンジ
ル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、1−フ
ェニルプロピル、2−フェニルプロピル、3−フェニル
プロピル、ジフェニルメチル、o、mまたはp−メチル
ベンジル、o、mまたはp−エチルベンジル、o、mま
たはp−イソプロピルベンジル、o、mまたはp−te
rt−ブチルベンジル、2,3−、2,4−、2,5
−、2,6−、3,4−または3,5−ジメチルベンジ
ル、2,3,4−、3,4,5−または2,4,6−ト
リメチルベンジル、5−イソプロピル−2−メチルベン
ジル、2−イソプロピル−5−メチルベンジル、2−メ
チル−5−tert−ブチルベンジル、2,4−、2,
5−または3,5−ジイソプロピルベンジル、3,5−
ジ−tert−ブチルベンジル、1−(2−メチルフェ
ニル)エチル、1−(3−メチルフェニル)エチル、1
−(4−メチルフェニル)エチル、1−(2−イソプロ
ピルフェニル)エチル、1−(3−イソプロピルフェニ
ル)エチル、1−(4−イソプロピルフェニル)エチ
ル、1−(2−tert−ブチルフェニル)エチル、1
−(4−tert−ブチルフェニル)エチル、1−(2
−イソプロピル−4−メチルフェニル)エチル、1−
(4−イソプロピル−2−メチルフェニル)エチル、1
−(2,4−ジメチルフェニル)エチル、1−(2,5
−ジメチルフェニル)エチル、1−(3,5−ジメチル
フェニル)エチル、1−(3,5−ジ−tert−ブチ
ルフェニル)エチルなどの炭素数7〜16のアラルキル
基が挙げられる。
【0017】R1およびR2で示される置換基を有して
いてもよい炭化水素基の置換基としては、例えば、ヒド
ロキシル基、ハロゲン原子(例えば、塩素、フッ素、臭
素およびヨウ素など)、シアノ基、アミノ基、カルボキ
シル基、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、
プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキ
シ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチル
オキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘ
キシルオキシなどの炭素数1〜6のアルコキシ基な
ど)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基な
ど)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、
イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソ
ブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、t
ert−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニ
ル、イソペンチルオキシカルボニル、ネオペンチルオキ
シカルボニル、ヘキシルオキシカルボニルなどの炭素数
1〜6のアルコキシカルボニル基など)、アルキルチオ
基(例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、
ブチルチオなどの炭素数1〜4のアルキルチオ基など)
およびアリールチオ基(例えば、フェニルチオ基など)
などが挙げられる。これらの置換基は同一または相異な
って1〜5個、好ましくは1〜3個置換していてもよ
い。
【0018】上記したR1およびR2で示される置換基
を有していてもよい炭化水素基としては、置換基を有し
ていない炭化水素基、または、ヒドロキシル基を有する
炭化水素基が好ましく、その中でも、アルキル基または
ヒドロキシアルキル基が好ましい。
【0019】アルキル基としては、好ましくは、炭素数
が1〜18のアルキル基、より好ましくは、炭素数が7
以上である、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシ
ル、ノニル、デシル、イソデシル、ドデシル、テトラデ
シル、ヘキサデシル、オクタデシルなどの炭素数7〜1
8のアルキル基が挙げられる。
【0020】ヒドロキシアルキル基としては、好ましく
は、炭素数が1〜18のヒドロキシアルキル基、より好
ましくは、炭素数が3〜12である、ヒドロキシトリメ
チレン、ヒドロキシテトラメチレン、ヒドロキシペンタ
メチレン、ヒドロキシヘキサメチレン、ヒドロキシヘプ
タメチレン、ヒドロキシオクタメチレン、ヒドロキシノ
ナメチレン、ヒドロキシデカメチレン、ヒドロキシドデ
カメチレンなどの炭素数3〜12のヒドロキシアルキル
基が挙げられる。
【0021】R1およびR2は、同一または相異なっ
て、ともに炭素数1〜18のアルキル基であるか、一方
が炭素数1〜18のアルキル基で、他方が炭素数3〜1
2のヒドロキシアルキル基であることが好ましい。
【0022】一般式(1)の式中、R3およびR4で示
される置換基を有していてもよい炭化水素基としては、
R1およびR2で示される置換基を有していてもよい炭
化水素基と同様のものが挙げられ、好ましくは、アルキ
ル基、より好ましくは、例えば、メチル、エチル、プロ
ピル、iso−プロピル、ブチル、iso−ブチル、s
ec−ブチル、ペンチル、iso−ペンチル、sec−
ペンチル、ヘキシルなどの炭素数1〜6のアルキル基が
挙げられる。
【0023】また、R3およびR4で示される置換基を
有していてもよいアルコキシ基のアルコキシ基として
は、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプ
ロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキ
シ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチ
ルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、オク
チルオキシなどの炭素数1〜8のアルコキシ基が挙げら
れる。
【0024】また、R3およびR4で示される置換基を
有していてもよいアルコキシ基の置換基としては、R1
およびR2で示される置換基を有していてもよい炭化水
素基の置換基と同様のものが挙げられる。
【0025】上記したR3およびR4で示される置換基
を有していてもよいアルコキシ基としては、置換基を有
していないアルコキシ基が好ましく、その中でも、メト
キシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシなどの炭
素数1〜3のアルコキシ基が挙げられる。
【0026】R3およびR4は、同一または相異なっ
て、それぞれ炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜3
のアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基または水素
原子であることが好ましく、その中でも、ともに水素原
子であることが好ましい。
【0027】一般式(1)の式中、R5で示される置換
基を有していてもよい炭化水素基の炭化水素基として
は、好ましくは、アルキレン基、アルケニレン基、アル
キニレン基、シクロアルキレン基、アリレン基などの2
価の炭化水素基が挙げられる。
【0028】アルキレン基としては、例えば、メチレ
ン、エチレン、プロピレン、iso−プロピレン、ブチ
レン、iso−ブチレン、sec−ブチレン、ペンチレ
ン、iso−ペンチレン、sec−ペンチレン、ヘキシ
レン、ヘプチレン、オクチレン、2−エチルヘキシレ
ン、ノニレン、デシレン、イソデシレン、ドデシレン、
テトラデシレン、ヘキサデシレン、オクタデシレンなど
の炭素数1〜18のアルキレン基が挙げられる。
【0029】アルケニレン基としては、例えば、ビニレ
ン、プロペニレン、ブテニレン、ブタジエニレン、オク
テニレン、デセニレン、ウンデセニレン、ドデセニレ
ン、テトラデセニレン、ヘキサデセニレン、オクタデセ
ニレンなどの炭素数2〜18のアルケニレン基が挙げら
れる。
【0030】アルキニレン基としては、例えば、エチニ
レン、プロピニレン、ブチニレン、ペンチニレン、オク
テニレンなどの炭素数2〜8のアルキニレン基が挙げら
れる。
【0031】シクロアルキレン基としては、例えば、シ
クロプロピレン、シクロブチレン、シクロペンチレン、
シクロヘキシレン、シクロヘプチレン、シクロオクチレ
ンなどの炭素数3〜8のシクロアルキレン基が挙げられ
る。
【0032】アリレン基としては、例えば、フェニレ
ン、トリレン、キシリレン、ナフチレンなどの炭素数6
〜10のアリレン基が挙げられ、好ましくは、フェニレ
ンおよびキシリレンが挙げられる。
【0033】また、R5で示される置換基を有していて
もよい炭化水素基の置換基としては、R1およびR2で
示される置換基を有していてもよい炭化水素基の置換基
と同様のものが挙げられ、好ましくは、例えば、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブト
キシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペン
チルオキシ、ヘキシルオキシなどの炭素数1〜6のアル
コキシ基、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボ
ニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、
sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカル
ボニル、ペンチルオキシカルボニル、イソペンチルオキ
シカルボニル、ネオペンチルオキシカルボニル、ヘキシ
ルオキシカルボニルなどの炭素数1〜6のアルコキシカ
ルボニル基などが挙げられる。
【0034】R5で示される置換基を有していてもよい
炭化水素基として、好ましくは、炭素数2〜18のアル
キレン基、フェニレン基、キシリレン基または炭素−炭
素間単結合が挙げられる。
【0035】また、一般式(1)の式中、Y1で示され
る−NRnCO−、−CONRn−、−NRnCS−、
および、Y2で示される−CONRn−、−NRnCO
−、−CSNRn−のRnとしては、置換基を有してい
てもよい炭化水素基または水素原子が挙げられ、置換基
を有していてもよい炭化水素基としては、R1およびR
2で示される置換基を有していてもよい炭化水素基と同
様のものが挙げられる。好ましくは、アルキル基または
水素原子が挙げられ、アルキル基としては、例えば、メ
チル、エチル、プロピル、iso−プロピル、ブチル、
iso−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、iso−
ペンチル、sec−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチルなどの炭素数1〜8のアルキル基が挙げられる。
【0036】一般式(1)の式中、Y1として、好まし
くは、−NHCO−、−CONH−、−COO−、−O
−、−S−または炭素−炭素間単結合が挙げられ、ま
た、Y2として、−CONH−、−NHCO−、−OO
C−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合が挙げ
られる。
【0037】一般式(1)の式中、Z1で示されるアニ
オンとしては、例えば、無機アニオン、有機アニオンが
挙げられる。
【0038】無機アニオンとしては、例えば、ハロゲン
イオン(例えば、F-、Cl-、Br-、I-など)、ヨウ
素酸イオン(IO-)、臭素酸イオン(BrO-)、
塩素酸イオン(ClO-)、過ヨウ素酸イオン(IO
-)、過塩素酸イオン(ClO-)、硫酸イオン(S
-)、硝酸イオン(NO-)、リン酸イオン(P
-)、亜硫酸イオン(SO -)、亜硝酸イオン
(NO-)などが挙げられる。
【0039】有機アニオンとしては、例えば、遊離の有
機カルボン酸や遊離の有機スルホン酸などの遊離の有機
酸などが挙げられる。遊離の有機酸としては、炭素数1
〜20、好ましくは、炭素数1〜10の遊離の有機酸が
挙げられる。
【0040】遊離の有機カルボン酸としては、例えば、
1価の飽和カルボン酸イオン、2価の飽和カルボン酸イ
オン、1価の不飽和カルボン酸イオン、2価の不飽和カ
ルボン酸イオン、ヒドロキシカルボン酸イオン、オキソ
カルボン酸イオン、芳香族カルボン酸イオンなどが挙げ
られる。
【0041】1価の飽和カルボン酸イオンとしては、例
えば、蟻酸イオン(HCOO-)、酢酸イオン(CH
COO-)、プロピオン酸イオン(CCOO-)、
酪酸イオン(CCOO-)、イソ酪酸イオン
((CHCHCOO-)、吉草酸イオン(CH
(CHCOO-)、イソ吉草酸イオン((C
CHCHCOO-)、ピバル酸イオン((C
CCOO-)、オクタン酸イオン(CH(C
COO-)、デカン酸イオン(CH(C
COO-)、ラウリン酸イオン(CH(CH
10COO-)、ミリスチン酸イオン(CH(C
12COO-)、パルミチン酸イオン(CH
(CH 14COO-)、ステアリン酸イオン(C
(CH16COO-)などの炭素数1〜18の
1価の飽和カルボン酸イオンなどが挙げられる。
【0042】2価の飽和カルボン酸イオンとしては、例
えば、シュウ酸イオン((COO-))、マロン酸イ
オン(CH(COO-))、コハク酸イオン((-O
OC)(CH(COO-))、グルタル酸イオン
((-OOC)(CH(COO-))、アジピン酸
イオン((-OOC)(CH(COO-))、ピメ
リン酸イオン((-OOC)(CH(COO
-))、スベリン酸イオン((-OOC)(CH
(COO-))、アゼライン酸イオン((-OOC)
(CH(COO-))、セバシン酸イオン((-O
OC)(CH(COO-))などの炭素数2〜1
0の2価の飽和カルボン酸イオンなどが挙げられる。
【0043】1価の不飽和カルボン酸イオンとしては、
例えば、アクリル酸イオン(CH=CHCOO-)、メ
タクリル酸イオン(CH=C(CH)COO-)、ク
ロトン酸イオン(CHCH=CHCOO-)、cis−
クロトン酸イオン(CHCH=CHCOO-)、ソルビ
ン酸イオン(CHCH=CHCH=CHCOO-)、オ
レイン酸イオン(CH(CHCH=CH(CH
COO-)、trans-9-オクタデセン酸イオ
ン(CH(CHCH=CH(CHCOO
-)、フランカルボン酸イオン(COCOO-)な
どの炭素数3〜18の1価の不飽和カルボン酸イオンな
どが挙げられる。
【0044】2価の不飽和カルボン酸イオンとしては、
例えば、マレイン酸イオン(CH(COO-)=CHCO
O-)、シトラコン酸イオン((CH)C(COO-)
=CHCOO-)、メサコン酸イオン((COO-)C
(CH)=CHCOO-)などの炭素数4〜5の2価の
不飽和カルボン酸イオンなどが挙げられる。
【0045】ヒドロキシカルボン酸イオンとしては、例
えば、乳酸イオン(CHCH(OH)COO-)、リ
ンゴ酸イオン(CH(OH)(COO-)CHCOO
-)、クエン酸イオン(CH(COO-)C(OH)
(COO-)CHCOO-)、グリコン酸イオン(CH
(OH)CH(OH)CH(OH)CH(OH)CH
(OH)COO-)などの炭素数3〜6のヒドロキシカ
ルボン酸イオンなどが挙げられる。
【0046】オキソカルボン酸イオンとしては、例え
ば、ピルビン酸イオン(CHCOCOO-)、アセト
酢酸イオン(CHCOCHCOO-)などの炭素数
3〜4のオキソカルボン酸イオンなどが挙げられる。
【0047】芳香族カルボン酸イオンとしては、例え
ば、安息香酸イオン(CCOO-)、フタル酸イ
オン(C(COO-))、ナフタレンカルボン
酸イオン(C10COO-)、ピリジンカルボン酸
イオン(CNCOO-)などの炭素数5〜11の
芳香族カルボン酸イオンなどが挙げられる。
【0048】また、遊離の有機スルホン酸としては、例
えば、メチル硫酸イオン((CH)SO-)、エチ
ル硫酸イオン((C)SO-)、メチルベンゼ
ンスルホン酸イオン(CHSO-)などの
炭素数1〜7の有機スルホン酸イオンが挙げられる。
【0049】また、一般式(1)の式中、Z1で示され
る有機アニオンとしては、その他に、アミノ酸、エリソ
ルビン酸、アスコルビン酸、デヒドロ酢酸、アルコラー
ト、フェノラートおよび水酸基に起因する有機アニオン
などが挙げられる。
【0050】これらアニオンは、単独または2種以上併
用してもよい。好ましくは、有機アニオン、さらに好ま
しくは、遊離の有機酸、より好ましくは、遊離の有機カ
ルボン酸が挙げられる。
【0051】また、aは、1または2の整数を示し、具
体的には、ビス四級アンモニウム塩化合物およびアニオ
ンの種類に応じて、適宜決定される。aは、1が特に好
ましい。
【0052】このようなビス四級アンモニウム塩化合物
は、以下に示す具体的な化合物に準じて公知の方法によ
り製造することができ、その具体例としては、例えば、
N,N’−ヘキサメチレン−ビス(4−カルバモイル−
1−オクチルピリジニウム塩)、N,N’−ヘキサメチ
レンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウム
塩)、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(4−カルバモ
イル−1−ドデシルピリジニウム塩)、N,N’−ヘキ
サメチレン−ビス(4−カルバモイル−1−テトラデシ
ルピリジニウム塩)、N,N’−ヘキサメチレン−ビス
(4−カルバモイル−1−ヘキサデシルピリジニウム
塩)などのN,N’−アルキレン−ビス(4−カルバモ
イル−1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、N,
N’−ヘキサメチレン−ビス(3−カルバモイル−1−
オクチルピリジニウム塩、N,N’−ヘキサメチレン−
ビス(3−カルバモイル−1−デシルピリジニウム
塩)、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(3−カルバモ
イル−1−ドデシルピリジニウム塩)、N,N’−ヘキ
サメチレン−ビス(3−カルバモイル−1−テトラデシ
ルピリジニウム塩)、N,N’−ヘキサメチレン−ビス
(3−カルバモイル−1−ヘキサデシルピリジニウム
塩)、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(3−カルバモ
イル−1−オクタデシルピリジニウム塩)などのN,
N’−アルキレン−ビス(3−カルバモイル−1−アル
キルピリジニウム塩)、例えば、4,4’−(テトラメ
チレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−オクチルピリ
ジニウム塩)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニ
ルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウム塩)、4,
4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス
(1−ドデシルピリジニウム塩)、4,4’−(テトラ
メチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−テトラデシ
ルピリジニウム塩)、4,4’−(テトラメチレンジカ
ルボニルジアミノ)ビス(1−ヘキサデシルピリジニウ
ム塩)などの4,4’−(アルキレンジカルボニルジア
ミノ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、
4,4’−(ヘキサメチレンジチオ)ビス(1−オクチ
ルピリジニウム塩)などの4,4’−(アルキレンジチ
オ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、
4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス(1−ブチルピ
リジニウム塩)、4,4’−(p−キシリルジチオ)ビ
ス(1−ヘキシルピリジニウム塩)、4,4’−(p−
キシリルジチオ)ビス(1−オクチルピリジニウム
塩)、4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス(1−デ
シルピリジニウム塩)、4,4’−(p−キシリルジチ
オ)ビス(1−ドデシルピリジニウム塩)、4,4’−
(p−キシリルジチオ)ビス(1−テトラデシルピリジ
ニウム塩)、4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス
(1−ヘキサデシルピリジニウム塩)、4,4’−(p
−キシリルジチオ)ビス(1−オクタデシルピリジニウ
ム塩)などの4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス
((1−アルキル)ピリジニウム塩)、例えば、3,
3’−(m−キシリルジチオ)ビス(1−テトラデシル
ピリジニウム塩)などの3,3’−(m−キシリルジチ
オ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、
N,N’−(p−フェニレン)ビス(4−カルバモイル
−1−ヘキシルピリジニウム塩)、N,N’−(p−フ
ェニレン)ビス(4−カルバモイル−1−オクチルピリ
ジニウム塩)、N,N’−(p−フェニレン)ビス(4
−カルバモイル−1−デシルピリジニウム塩)、N,
N’−(p−フェニレン)ビス(4−カルバモイル−1
−ドデシルピリジニウム塩)、N,N’−(p−フェニ
レン)ビス(4−カルバモイル−1−テトラデシルピリ
ジニウム塩)、N,N’−(p−フェニレン)ビス(4
−カルバモイル−1−ヘキサデシルピリジニウム塩)、
N,N’−(p−フェニレン)ビス(4−カルバモイル
−1−オクタデシルピリジニウム塩)などのN,N’−
(p−フェニレン)ビス(4−カルバモイル−1−アル
キルピリジニウム塩)、例えば、N,N’−(m−フェ
ニレン)ビス(3−カルバモイル−1−ドデシルピリジ
ニウム塩)などのN,N’−(m−フェニレン)ビス
(3−カルバモイル−1−アルキルピリジニウム塩)、
例えば、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−ブ
チルピリジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミ
ド)ビス(1−ペンチルピリジニウム塩)、4,4’−
(p−フタルアミド)ビス(1−ヘキシルピリジニウム
塩)、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−ヘプ
チルピリジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミ
ド)ビス(1−オクチルピリジニウム塩)、4,4’−
(p−フタルアミド)ビス(1−デシルピリジニウム
塩)、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−ドデ
シルピリジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミ
ド)ビス(1−テトラデシルピリジニウム塩)、4,
4’−(p−フタルアミド)ビス(1−ヘキサデシルピ
リジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミド)ビス
(1−オクタデシルピリジニウム塩)などの4,4’−
(p−フタルアミド)ビス(1−アルキルピリジニウム
塩)、例えば、3,3’−(m−フタルアミド)ビス
(1−オクタデシルピリジニウム塩)などの3,3’−
(m−フタルアミド)ビス(1−アルキルピリジニウム
塩)、1,4−テトラメチレンビス(4−カルバモイル
−1−ヘキサデシルピリジニウム塩)、1,6−ヘキサ
メチレンビス(3−カルバモイル−1−ドデシルピリジ
ニウム塩)、1,6−オクタメチレンビス(3−カルバ
モイル−1−テトラデシルピリジニウム塩)、3,3’
−(1,3−トリメチレンジカルボニルジアミノ)ビス
(1−ドデシルピリジニウム塩)などの(アルキレンジ
カルボニルジアミノ)ビス(1−アルキルピリジニウム
塩)、例えば、4,4’−(1,8−オクタメチレンジ
オキシ)ビス(1−ドデシルピリジニウム塩)、3,
3’−(1,6−ヘキサメチレンジオキシ)ビス(1−
ヘキサドデシルピリジニウム塩)などの(アルキレンジ
オキシ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例え
ば、4,4’−(1,6−ヘキサメチレンジオキシジカ
ルボニル)ビス(1−オクチルピリジニウム塩)、3,
3’−(1,6−テトラメチレンジオキシジカルボニ
ル)ビス(1−ドデシルピリジニウム塩)などの(アル
キレンジオキシジカルボニル)ビス(1−アルキルピリ
ジニウム塩)、例えば、4,4’−(1,4−テトラメ
チレンジカルボニルジオキシ)ビス(1−オクチルピリ
ジニウム塩)などの(アルキレンジカルボニルジオキ
シ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、
4,4’−(1,8−オクタメチレンジカルボニルジチ
オキシ)ビス(1−オクタデシルピリジニウム塩)など
の(アルキレンジカルボニルジチオキシ)ビス(1−ア
ルキルピリジニウム塩)、例えば、3,3’−(p−フ
タロイルジオキシ)ビス(1−デシルピリジニウム
塩)、3,3’−(m−フタロイルジチオキシ)ビス
(1−デシルピリジニウム塩)などの(フタロイルジチ
オキシ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例え
ば、1−オクチル−1’−(3−ヒドロキシトリメチレ
ン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−オクチル−
1’−(6−ヒドロキシヘキサメチレン)−4,4’−
ジピリジニウム塩、1−オクチル−1’−(8−ヒドロ
キシオクタメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、
1−オクチル−1’−(10−ヒドロキシデカメチレ
ン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−オクチル−
1’−(12−ヒドロキシドデカメチレン)−4,4’
−ジピリジニウム塩、1−デシル−1’−(3−ヒドロ
キシトリメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1
−デシル−1’−(6−ヒドロキシヘキサメチレン)−
4,4’−ジピリジニウム塩、1−デシル−1’−(8
−ヒドロキシオクタメチレン)−4,4’−ジピリジニ
ウム塩、1−デシル−1’−(10−ヒドロキシデカメ
チレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−デシル−
1’−(12−ヒドロキシドデカメチレン)−4,4’
−ジピリジニウム塩、1−ドデシル−1’−(3−ヒド
ロキシトリメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、
1−ドデシル−1’−(6−ヒドロキシヘキサメチレ
ン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−ドデシル−
1’−(8−ヒドロキシオクタメチレン)−4,4’−
ジピリジニウム塩、1−ドデシル−1’−(10−ヒド
ロキシデカメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、
1−ドデシル−1’−(12−ヒドロキシドデカメチレ
ン)−4,4’−ジピリジニウム塩 などの1−アルキ
ル−1’−(12−ヒドロキシアルキレン)−4,4’
−ジピリジニウム塩などが挙げられる。
【0053】なお、上記したビス四級アンモニウム塩化
合物のピリジニウム塩としては、上記したZ1で示され
るアニオンとの塩であれば特に制限されないが、例え
ば、ブロマイド(ピリジニウムブロマイド)、アイオダ
イド(ピリジニウムアイオダイド)、アセテート(ピリ
ジニウムアセテート)などが挙げられる。
【0054】これらのうち、好ましくは、N,N’−ヘ
キサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリ
ジニウムブロマイド)(ダイマー38、イヌイ社製)、
N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1
−デシルピリジニウムアセテート)(ダイマー38A、
イヌイ社製)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニ
ルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムブロマイ
ド)(ダイマー136、イヌイ社製)、4,4’−(テ
トラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシル
ピリジニウムアセテート)(ダイマー136A、イヌイ
社製)が挙げられる。さらに好ましくは、N,N’−ヘ
キサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリ
ジニウムアセテート)(ダイマー38A、イヌイ社製)
が挙げられる。これらビス四級アンモニウム塩化合物
は、単独または2種以上併用してもよい。
【0055】本発明に用いられる四級アンモニウム塩化
合物としては、殺菌剤および/または抗菌剤として用い
られる四級アンモニウム塩化合物であって、例えば、下
記一般式(2)で示される4置換アンモニウム塩化合物
および下記一般式(3)で示されるピリジニウム塩化合
物が挙げられる。
【0056】一般式(2)
【化8】 (式中、R6、R7、R8およびR9は、同一または相
異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基を、Z
2はアニオンを、bは1または2の整数を示す。) 一般式(3)
【化9】 (式中、R10は、置換基を有していてもよい炭化水素
基を、A環は置換基を有していてもよい芳香環を、Z3
はアニオンを、cは1または2の整数を示す。)一般式
(2)の式中、R6、R7、R8およびR9で示される
置換基を有していてもよい炭化水素基、および、一般式
(3)の式中、R10で示される置換基を有していても
よい炭化水素基の炭化水素基としては、R1およびR2
で示される置換基を有していてもよい炭化水素基と同様
のものが挙げられる。好ましくは、アルキル基、アルケ
ニル基およびアラルキル基が挙げられる。
【0057】好ましいアルキル基としては、例えば、メ
チル、エチル、プロピル、iso−プロピル、ブチル、
iso−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、iso−
ペンチル、sec−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、イソデ
シル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタ
デシルなどの炭素数1〜18のアルキル基が挙げられ
る。
【0058】好ましいアルケニル基としては、例えば、
ビニル、アリル、メタリル、イソプロペニル、1−プロ
ペニル、2−プロペニル、2−メチル−1−プロペニ
ル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプチニル、
オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデ
セニル、テトラデセニル、ヘキサデセニル、オクタデセ
ニルなどの炭素数2〜18のアルケニル基が挙げられ
る。
【0059】好ましいアラルキル基としては、例えば、
ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、
1−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル、3−フ
ェニルプロピル、ジフェニルメチル、o、mまたはp−
メチルベンジル、o、mまたはp−エチルベンジル、
o、mまたはp−イソプロピルベンジル、o、mまたは
p−tert−ブチルベンジル、2,3−、2,4−、
2,5−、2,6−、3,4−または3,5−ジメチル
ベンジル、2,3,4−、3,4,5−または2,4,
6−トリメチルベンジル、5−イソプロピル−2−メチ
ルベンジル、2−イソプロピル−5−メチルベンジル、
2−メチル−5−tert−ブチルベンジル、2,4
−、2,5−または3,5−ジイソプロピルベンジル、
3,5−ジ−tert−ブチルベンジル、1−(2−メ
チルフェニル)エチル、1−(3−メチルフェニル)エ
チル、1−(4−メチルフェニル)エチル、1−(2−
イソプロピルフェニル)エチル、1−(3−イソプロピ
ルフェニル)エチル、1−(4−イソプロピルフェニ
ル)エチル、1−(2−tert−ブチルフェニル)エ
チル、1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル、
1−(2−イソプロピル−4−メチルフェニル)エチ
ル、1−(4−イソプロピル−2−メチルフェニル)エ
チル、1−(2,4−ジメチルフェニル)エチル、1−
(2,5−ジメチルフェニル)エチル、1−(3,5−
ジメチルフェニル)エチル、1−(3,5−ジ−ter
t−ブチルフェニル)エチルなどの炭素数7〜16のア
ラルキル基が挙げられる。
【0060】また、R6、R7、R8、R9およびR1
0で示される置換基を有していてもよい炭化水素基の置
換基としては、R1およびR2で示される置換基を有し
ていてもよい炭化水素基の置換基と同様のものが挙げら
れ、さらに、2−4−(1,1,3,3−テトラメチル
ブチル)−フェノキシ−エトキシなどが挙げられる。
【0061】一般式(2)で示される4置換アンモニウ
ム塩化合物において、R6、R7、R8およびR9のう
ち、いずれか2つがメチルであることが特に好ましい。
また、いずれか2つがメチルである場合には、他の2つ
が、例えば、ヘキサデシルおよびメチル、C8〜C18
アルキルおよびベンジル、2−2−4−(1,1,3,
3−テトラメチルブチル)−フェノキシ−エトキシ−エ
チルおよびベンジル、ともにデシル、ともにオクチル、
ともにアリルなどであることが特に好ましい。
【0062】また、一般式(3)で示されるピリジニウ
ム塩化合物において、R10は、置換基を有していない
アルキル基、例えば、オクチル、2−エチルヘキシル、
ノニル、デシル、イソデシル、ドデシル、テトラデシ
ル、ヘキサデシル、オクタデシルなどの炭素数1〜18
のアルキル基であることが好ましい。
【0063】また、一般式(3)で示されるピリジニウ
ム塩化合物において、A環で示される置換基を有してい
てもよい芳香環は、置換基を有していてもよい芳香族複
素環(ピリジン環)であって、その置換基としては、上
記したR1およびR2で示される置換基を有していても
よい炭化水素基の置換基と同様のものが挙げられる。好
ましくは、ハロゲン原子、アルキル基(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、iso−プロピル、ブチル、i
so−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなど
の炭素数1〜4のアルキル基など)が挙げられる。これ
らの置換基は、同一または相異なって1〜4個、好まし
くは、1または2個置換していてもよい。A環で示され
る置換基を有していてもよい芳香環の好ましい態様とし
ては、置換基を有していない芳香環が挙げられる。
【0064】一般式(2)の式中、Z2で示されるアニ
オン、および、一般式(3)の式中、Z3で示されるア
ニオンとしては、Z1で示されるアニオンと同様のもの
が挙げられる。好ましくは、ハロゲンイオン(例えば、
F-、Cl-、Br-、I-など)、遊離の有機カルボン酸
(例えば、酢酸イオンなどの1価の飽和カルボン酸イオ
ン、アジピン酸イオンなどの2価の飽和カルボン酸イオ
ンなど)が挙げられる。
【0065】また、一般式(2)および一般式(3)の
式中、bおよびcは、aと同様に、1または2の整数を
示し、具体的には、四級アンモニウム塩化合物の種類に
応じて、適宜決定される。bは、1が特に好ましい。
【0066】このような四級アンモニウム塩化合物は、
以下に示す具体的な化合物に準じて公知の方法により製
造することができ、その具体例としては、4置換アンモ
ニウム塩化合物として、例えば、ヘキサデシルトリメチ
ルアンモニウム塩(セチルトリメチルアンモニウム
塩)、N−アルキル(C8〜C18)−N,N−ジメチ
ル−N−ベンジルアンモニウム塩(ベンザルコニウム
塩)、N,N−ジメチル−N−2−2−4−(1,1,
3,3−テトラメチルブチル)−フェニキシ−エトキシ
−エチル−ベンジルアンモニウム塩(ベンゼトニウム
塩)、ジ−n−デシル−ジメチルアンモニウム塩、ジオ
クチル−ジメチルアンモニウム塩、ジアリル−ジメチル
アンモニウム塩などが挙げられる。また、ピリジニウム
塩化合物として、例えば、1−ヘキサデシルピリジニウ
ム塩(セチルピリジニウム塩)などが挙げられる。
【0067】また、四級アンモニウム塩化合物として、
上記の以外に、例えば、ジアリル−ジメチルアンモニウ
ム塩の重合体、例えば、アルキル−イソキノリニウム
塩、ヘダキニウム塩、デクアリニウム塩などのキノリニ
ウム塩化合物が挙げられる。
【0068】なお、上記した四級アンモニウム塩化合物
のアンモニウム塩(ピリジニウム塩およびキノリニウム
塩を含む)としては、上記したZ2またはZ3で示され
るアニオンとの塩であれば特に制限されないが、例え
ば、ブロマイド(アンモニウムブロマイド)、クロライ
ド(アンモニウムクロライド)、アイオダイド(アンモ
ニウムアイオダイド)、アセテート(アンモニウムアセ
テート)、アジペート(アンモニウムアジペート)など
が挙げられる。
【0069】これらのうち、好ましくは、ヘキサデシル
トリメチルアンモニウム塩(セチルトリメチルアンモニ
ウム塩)、N−アルキル(C8〜C18)−N,N−ジ
メチル−N−ベンジルアンモニウム塩(ベンザルコニウ
ム塩)、ジ−n−デシル−ジメチルアンモニウム塩、1
−ヘキサデシルピリジニウム塩(セチルピリジニウム
塩)が挙げられる。
【0070】そして、本発明の微生物防除剤は、ビス四
級アンモニウム塩化合物と、四級アンモニウム塩化合物
とを配合することにより得ることができる。また、本発
明の微生物防除剤は、ビス四級アンモニウム塩化合物
と、四級アンモニウム塩化合物とを別の製剤として調製
し、使用時に混合してもよい。
【0071】また、ビス四級アンモニウム塩化合物と四
級アンモニウム塩化合物とを配合する割合は、例えば、
ビス四級アンモニウム塩化合物100重量部に対して、
四級アンモニウム塩化合物が、10〜1000重量部、
好ましくは、50〜500重量部である。
【0072】このようにして配合される本発明の微生物
防除剤は、細菌、かび、酵母、藻の少なくとも1つに対
して優れた防除効果を発現するため、これらの防除剤と
して好適に用いられる。
【0073】また、本発明の微生物防除剤は、ビス四級
アンモニウム塩化合物と、四級アンモニウム塩化合物と
を予め配合して、製剤化したものを適用対象に添加して
もよく、また、ビス四級アンモニウム塩化合物と、四級
アンモニウム塩化合物とを、適用対象に、それぞれ個別
に添加して、適用対象において作用させてもよい。
【0074】本発明の微生物防除剤を製剤化する場合に
は、特に限定されることなく、公知の方法を用いること
ができ、その目的および用途に応じて、例えば、液剤
(水懸濁剤および油剤を含む。)、ペースト剤、粉剤、
粒剤、マイクロカプセルなどの公知の種々の剤型に製剤
化すればよい。また、包接化合物として調製してもよ
く、さらに、層状ケイ酸塩などのモンモリロナイト(ス
メクタイト類など)などに担持させ、あるいは、クレ
ー、シリカ、ホワイトカーボン、タルクなどに吸着させ
ることにより調製してもよい。
【0075】これらのうち、例えば、液剤として製剤化
する場合には、ビス四級アンモニウム塩化合物と、四級
アンモニウム塩化合物とを、上記した配合割合で、適宜
溶剤に溶解または分散すればよい。より具体的には、例
えば、液剤100重量%中に、溶剤が1〜99.8重量
%、ビス四級アンモニウム塩化合物が0.1〜95重量
%、四級アンモニウム塩化合物が0.1〜95重量%と
なる割合でぞれぞれ配合し、溶解または分散させればよ
い。用いられる溶剤としては、ビス四級アンモニウム塩
化合物および四級アンモニウム塩化合物を溶解しまたは
分散し得る溶剤であれば特に制限されない。
【0076】このような溶剤としては、例えば、水、例
えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i
so−プロパノール、n−ブタノール、tert−ブタ
ノール、3−メチル−3−メトキシブタノールなどのア
ルコール系溶剤、例えば、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、1,5−ペンタンジオール、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレング
リコールモノメチルエーテルなどのグリコール系溶剤、
例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、プロピレンカーボネートなどのケトン系溶
剤、例えば、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチル
エーテルなどのエーテル系溶剤、例えば、酢酸エチル、
酢酸ブチル、酢酸イソブチル、3−メチル−3−メトキ
シブチルアセテート、γ−ブチロラクトン、アジピン酸
ジメチル、グルタル酸ジメチル、コハク酸ジメチルなど
のエステル系溶剤、例えば、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニ
トリル、N−メチルピロリドンなどの極性溶剤などが挙
げられる。
【0077】これらのうち、好ましくは、水、アルコー
ル系溶剤、グリコール系溶剤、極性溶剤が挙げられる。
これら溶剤は、単独または2種以上併用してもよい。
【0078】また、本発明の藻類防除剤は、その目的お
よび用途によって、公知の添加剤、例えば、他の防藻剤
および/または防かび剤、界面活性剤、酸化防止剤、光
安定剤、食用色素などを添加してもよい。
【0079】他の防藻剤および/または防かび剤として
は、例えば、イソチアゾリン系化合物、ニトロアルコー
ル系化合物、ジチオール系化合物、チオフェン系化合
物、ハロアセチレン系化合物、フタルイミド系化合物、
ハロアルキルチオ系化合物、ピリチオン系化合物、フェ
ニルウレア系化合物、トリアジン系化合物、グアニジン
系化合物、トリアゾール系化合物、ベンズイミダゾール
系化合物が挙げられる。
【0080】イソチアゾリン系化合物としては、例え
ば、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−
n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−ク
ロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5
−クロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3
−オン、4−クロロ−2−n−オクチル−4−イソチア
ゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−2−n−オクチ
ル−4−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンツイ
ソチアゾリン−3−オン、N−n−ブチル−1,2−ベ
ンツイソチアゾリン−3−オンなどが挙げられる。
【0081】ニトロアルコール系化合物としては、例え
ば、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオー
ル、2,2−ジブロモ−2−ニトロ−1−エタノールな
どが挙げられる。
【0082】ジチオール系化合物としては、例えば、
4,5−ジクロロ−1,2−ジチオール−3−オンがな
ど挙げられる。
【0083】チオフェン系化合物としては、例えば、
3,3,4−トリクロロテトラヒドロチオフェン−1,
1−ジオキシド、3,3,4,4−テトラクロロテトラ
ヒドロチオフェン−1,1−ジオキシドなどが挙げられ
る。
【0084】ハロアセチレン系化合物としては、例え
ば、N−ブチル−3−ヨードプロピオール酸アミド、3
−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメートなどが挙
げられる。
【0085】フタルイミド系化合物としては、例えば、
N−1,1,2,2−テトラクロロエチルチオ−テトラ
ヒドロフタルイミド(Captafol)、N−トリク
ロロメチルチオ−テトラヒドロフタルイミド(Capt
an)、N−ジクロロフルオロメチルチオフタルイミド
(Fluorfolpet)、N−トリクロロメチルチ
オフタルイミド(Folpet)などが挙げられる。
【0086】ハロアルキルチオ系化合物としては、例え
ば、N−ジメチルアミノスルホニル−N−トリル−ジク
ロロフルオロメタンスルファミド(Tolylflua
nide)、N−ジメチルアミノスルホニル−N−フェ
ニル−ジクロロフルオロメタンスルファミド(Dich
lofluanide)などが挙げられる。
【0087】ピリチオン系化合物としては、例えば、ナ
トリウムピリチオン、ジンクピリチオンなどが挙げられ
る。
【0088】フェニルウレア系化合物としては、例え
ば、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメ
チルウレアなどが挙げられる。
【0089】トリアジン系化合物としては、例えば、2
−メチルチオ−4−t−ブチルアミノ−6−シクロプロ
ピルアミノ−s−トリアジンなどが挙げられる。
【0090】グアニジン系化合物としては、例えば、
1,6−ジ−(4’−クロロフェニルジグアニド)−ヘ
キサン、ポリヘキサメチレンビグアニジン塩酸塩などが
挙げられる。
【0091】トリアゾール系化合物としては、例えば、
α−[2−(4−クロロフェニル)エチル]−α−
(1,1−ジメチルエチル)−1H−1,2,4−トリ
アゾール−1−エタノール(慣用名:テブコナゾー
ル)、1−[[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4
−n−プロピル−1,3−ジオキソラン−2−イル]メ
チル]−1H−1,2,4−トリアゾール(慣用名:プ
ロピコナゾール)、1−[[2−(2,4−ジクロロフ
ェニル)−1,3−ジオキソラン−2−イル]メチル]
−1H−1,2,4−トリアゾール(慣用名:アザコナ
ゾール)、α−(4−クロロフェニル)−α−(1−シ
クロプロピルエチル)−1H−1,2,4−トリアゾー
ル−1−エタノール(慣用名:シプロコナゾール)など
が挙げられる。
【0092】ベンズイミダゾール系化合物としては、例
えば、メチル 2−ベンズイミダゾールカルバメート、
エチル 2−ベンズイミダゾールカルバメート、2−
(4−チアゾリル)ベンズイミダゾールなどが挙げられ
る。
【0093】また、他の防藻剤および/または防かび剤
として、その他に、例えば、ジヨードメチル−p−トル
イルスルホン、p−クロロフェニル−3−ヨードプロパ
ルギルフォルマールなどの有機ヨウ素系化合物、例え
ば、テトラメチルチウラムジスルフィドなどのチオカー
バメート系化合物、例えば、2,4,5,6−テトラク
ロロイソフタロニトリルなどのニトリル系化合物、例え
ば、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスル
フォニル)ピリジンなどのピジリン系化合物、例えば、
2−(4−チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾールな
どのベンゾチアゾール系化合物、例えば、3−ベンゾ
[b]チエン−2−イル−5,6−ジヒドロ−1,4,
2−オキサチアジン−4−オキサイドなどのオキサチア
ジン系化合物などが挙げられる。
【0094】これらの他の防藻剤および/または防かび
剤は、単独または2種以上併用してもよい。また、他の
防藻剤および/または防かび剤の配合割合は、その剤型
および目的ならびに用途によって適宜決定されるが、例
えば、ビス四級アンモニウム塩化合物100重量部に対
して、1〜9000重量部、好ましくは、3〜8000
重量部である。
【0095】また、界面活性剤としては、例えば、石鹸
類、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カ
チオン系界面活性剤、両イオン界面活性剤、高分子界面
活性剤など、公知の界面活性剤が挙げられ、好ましく
は、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤が挙
げられる。
【0096】ノニオン系界面活性剤としては、例えば、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレン誘導
体、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ア
ルキルアルカノールアミド、ポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール
脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルなどが挙げ
られる。
【0097】より具体的には、ポリオキシエチレンアル
キルエーテルおよびポリオキシエチレンアルキルアリル
エーテルとして、例えば、ポリオキシエチレンラウリル
エーテル(エマルゲン(花王社製、以下同じ)104
P、エマルゲン105、エマルゲン106、エマルゲン
108、エマルゲン109P、エマルゲン120、エマ
ルゲン123P、エマルゲン147、エマルゲン130
K)、例えば、ポリオキシエチレンセチルエーテル(エ
マルゲン210P、エマルゲン220)、例えば、ポリ
オキシエチレンステアリルエーテル(エマルゲン306
P、エマルゲン320P)、例えば、ポリオキシエチレ
ンオレイルエーテル(エマルゲン404、エマルゲン4
08、エマルゲン409P、エマルゲン420、エマル
ゲン430)、例えば、ポリオキシエチレン高級アルコ
ールエーテル(エマルゲン705、エマルゲン707、
エマルゲン709)、例えば、ポリオキシエチレンオク
チルフェニルエーテル(エマルゲン810、エマルゲン
840S)、例えば、ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル(エマルゲン903、エマルゲン904、エ
マルゲン905、エマルゲン906、エマルゲン90
9、エマルゲン910、エマルゲンPI−20T、エマ
ルゲン911、エマルゲン913、エマルゲン920、
エマルゲン930、エマルゲン931、エマルゲン93
5、エマルゲン950、エマルゲン985)などが挙げ
られる。
【0098】また、ポリオキシエチレン誘導体およびソ
ルビタン脂肪酸エステルとして、例えば、ポリオキシエ
チレン誘導体(エマルゲンA−60、エマルゲンA−9
0、エマルゲンA−500、エマルゲンB−66、エマ
ルゲンL−40)、例えば、ソルビタンモノラウレート
(レオドール(花王社製、以下同じ)SP−L10)、
例えば、ソルビタンモノパルミテート(レオドールSP
−P10)、例えば、ソルビタンモノステアレート(レ
オドールSP−S10)、例えば、ソルビタントリステ
アレート(レオドールSP−S30)、例えば、ソルビ
タンモノオレエート(レオドールSP−O10)、例え
ば、ソルビタントリオレエート(レオドールSP−O3
0)、例えば、ソルビタンモノラウレート(レオドール
スーパーSP−L10)、例えば、ソルビタンモノステ
アレート(レオドールスーパーSP−S10)、例え
ば、ソルビタンモノステアレート(レオドールAS−1
0)、例えば、ソルビタンモノオレエート(レオドール
AO−10)、例えば、ソルビタンセスキオレエート
(レオドールAO−15)、例えば、ソルビタンモノラ
ウレート(エマゾール(花王社製、以下同じ)L−10
(F))、例えば、ソルビタンモノパルミテート(エマ
ゾールP−10(F))、例えば、ソルビタンモノステ
アレート(エマゾールS−10(F))、例えば、ソル
ビタンモノオレエート(エマゾールO−10(F))、
例えば、ソルビタンモノラウレート(エマゾールスーパ
ーL−10(F))、例えば、ソルビタンモノステアレ
ート(エマゾールスーパーS−10(F))、例えば、
ソルビタンセスキオレエート(エマゾールO−15
R)、例えば、ソルビタンジステアレート(エマゾール
S−20)などが挙げられる。
【0099】また、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンアルキルアミンおよびアルキル
アルカノールアミドとして、例えば、ポリエチレングリ
コールモノラウレート(エマノーン(花王社製、以下同
じ)1112)、例えば、ポリエチレングリコールモノ
ステアレート(エマノーン3199)、例えば、ポリエ
チレングリコールジステアレート(エマノーン329
9)、例えば、ポリエチレングリコールジステアレート
(エマノーン3299R)、例えば、ポリエチレングリ
コールモノオレエート(エマノーン4110)、例え
ば、ポリオキシエチレンアルキルアミン(アミート(花
王社製、以下同じ)105、アミート320)、例え
ば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(エマノーンCH
−25、エマノーンCH−40、エマノーンCH−60
(K)、エマノーンCH−80)、例えば、アルキルア
ルカノールアミド(アミノーン(花王社製、以下同じ)
PK−02S、アミノーンL−02)などが挙げられ
る。
【0100】また、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エ
ステル、グリセリン脂肪酸エステルとして、例えば、ポ
リオキシエチレンソルビタンモノラウレート(レオドー
ルTW−L120)、例えば、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノラウレート(レオドールTW−L106)、
例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテー
ト(レオドールTW−P120)、例えば、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノステアレート(レオドールTW
−S120)、例えば、ポリオキシエチレンソルビタン
モノステアレート(レオドールTW−S106)、例え
ば、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート
(レオドールTW−S320)、例えば、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノオレエート(レオドールTW−O
120)、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
オレエート(レオドールTW−O106)、例えば、ポ
リオキシエチレンソルビタントリオレエート(レオドー
ルTW−O320)、例えば、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノラウレート(レオドールスーパーTW−L1
20)、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノス
テアレート(レオドールスーパーTW−S120)、例
えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート(レ
オドールスーパーTW−O120)、例えば、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノオレエート(エマゾールO−
105R)、例えば、テトラオレイン酸ポリオキシエチ
レンソルビット(レオドール430、レオドール44
0、レオドール460)、例えば、グリセロールモノス
テアレート(レオドールMS−50)、例えば、グリセ
ロールモノステアレート(レオドールMS−60)、例
えば、グリセロールモノオレエート(レオドールMO−
60)、例えば、自己乳化型グリセロールモノステアレ
ート(レオドールMS−165)、例えば、グリセロー
ルモノオレエート(エマゾールMO−50)、例えば、
分子蒸留モノグリセライドステアリン系(エキセル(花
王社製、以下同じ)T−95)、例えば、分子蒸留モノ
グリセライド植物性ステアリン系(エキセルVS−9
5)、例えば、分子蒸留モノグリセライド植物性オレイ
ン系(エキセルO−95R)、例えば、中純度モノグリ
セライドステアリン系(エキセル150)、例えば、中
純度モノグリセライドステアリン・オレイン系(エキセ
ル200)、例えば、中純度モノグリセライドオレイン
系(エキセル300)、例えば、中純度モノグリセライ
ドステアリン系(エキセル84)、例えば、中純度モノ
グリセライドオレイン・ステアリン系(エキセル12
2)、例えば、中純度モノグリセライド自己乳化型ステ
アリン系(エキセルP−40S)、例えば、中純度モノ
グリセライドオレイン・ステアリン系(エキセルP−4
0)などが挙げられる。
【0101】アニオン系界面活性剤としては、例えば、
アルキルベンゼンスルホン酸金属塩、アルキルナフタレ
ンスルホン酸金属塩、ポリカルボン酸型界面活性剤、ジ
アルキルスルホコハク酸エステル金属塩、ポリオキシエ
チレンジスチレン化フェニルエーテルサルフェートアン
モニウム塩、リグニンスルホン酸金属塩などが挙げられ
る。また、これらの金属塩としては、例えば、ナトリウ
ム塩、カリウム塩、マグネシウム塩などが挙げられる。
【0102】また、酸化防止剤としては、例えば、2,
6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,2’
−メチレンビス[4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル]などのフェノール系酸化防止剤、例えば、アルキル
ジフェニルアミン、N,N’−ジ−s−ブチル−p−フ
ェニレンジアミンなどのアミン系酸化防止剤などが挙げ
られる。
【0103】これら、界面活性剤および酸化防止剤は、
例えば、液剤の場合には、液剤100重量部に対して
0.1〜5重量部添加される。
【0104】また、光安定剤としては、例えば、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケートなどのヒンダードアミン系光安定剤などが挙げ
られる。
【0105】このような光安定剤は、例えば、液剤の場
合には、液剤100重量部に対して0.1〜10重量部
添加される。
【0106】また、食用色素としては、例えば、青色1
号、黄色4号、赤色105号などが挙げられる。
【0107】このような食用色素は、例えば、液剤の場
合には、液剤100重量部に対して0.001〜10重
量部添加される。
【0108】このようにして得られる本発明の微生物防
除剤は、優れた、抗菌、防かび、防腐、防藻作用など、
細菌、かび、酵母、藻などに対する防除剤として、ビス
四級アンモニウム塩化合物と四級アンモニウム塩化合物
との相乗効果を発現することができる。
【0109】そのため、例えば、製紙パルプ工場、冷却
水循環工程などの種々の産業用水や、切削油などの金属
加工用油剤、カゼイン、澱粉糊、にかわ、塗工紙、紙用
塗工液、表面サイズ剤、塗料、接着剤、合成ゴムラテッ
クス、インキ、ポリビニルアルコールフィルム、塩化ビ
ニルフィルム、樹脂製品、セメント混和剤、シーリング
剤、目地剤などの各種工業製品などの有害微生物の防除
の用途において有効に用いることができる。
【0110】また、本発明の微生物防除剤は、例えば、
繊維、木材、医療器械、医療器具、光学機器、工作機
械、精密機器、精密器材などに、洗浄殺菌剤として適用
することもできる。
【0111】なお、本発明の微生物防除剤は、その適用
対象に応じて添加量を適宜決定すればよいが、例えば、
1〜8000mg(全有効成分)/kg(製品)、好ま
しくは、5〜5000mg(全有効成分)/kg(製
品)の濃度として用いることができる。
【0112】また、本発明の微生物防除剤は、pHが、
3〜13、好ましくは、4〜12の適用対象に用いるこ
とができ、さらには、例えば、SO 2−、S
2−、HSO 、HSO 、S 2−、好
ましくは、SO 2−、HSO 、S 2−など
の還元剤の存在下においても、その効力を有効に発現す
ることができる。なお、この場合の還元剤の濃度は、例
えば、製品中1〜10000ppmであることが好まし
い。
【0113】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明をより具体的に
説明する。
【0114】実施例1 N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1
−デシルピリジニウムアセテート)(商品名:ダイマー
38A、イヌイ社製、10重量%プロピレングリコール
溶液)50g、ジデシルジメチルアンモニウムクロライ
ド(50重量%水溶液)10gを、水40gに溶解し、
微生物防除剤100gを調製した。
【0115】実施例2 N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1
−デシルピリジニウムアセテート)(商品名:ダイマー
38A、イヌイ社製、10重量%プロピレングリコール
溶液)50g、ジデシルジメチルアンモニウムアジペー
ト(50重量%水溶液)10gを、水40gに溶解し、
微生物防除剤100gを調製した。
【0116】実施例3 N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1
−デシルピリジニウムアセテート)(商品名:ダイマー
38A、イヌイ社製、10重量%プロピレングリコール
溶液)50gを、塩化ベンザルコニウム(10重量%水
溶液)50gに溶解し、微生物防除剤100gを調製し
た。
【0117】実施例4 N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1
−デシルピリジニウムアセテート)(商品名:ダイマー
38A、イヌイ社製、10重量%プロピレングリコール
溶液)50gを、セチルピリジニウムクロライド(10
重量%水溶液)50gに溶解し、微生物防除剤100g
を調製した。
【0118】実施例5 N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1
−デシルピリジニウムブロマイド)(商品名:ダイマー
38、イヌイ社製、純度99.9重量%)5g、塩化ベ
ンザルコニウム(10重量%水溶液)50gを、ジメチ
ルスルホキシド45gに溶解し、微生物防除剤100g
を調製した。
【0119】比較例1 ジデシルジメチルアンモニウムクロライド(50重量%
水溶液)20gを、水80gに溶解し、微生物防除剤1
00gを調製した。
【0120】比較例2 ジデシルジメチルアンモニウムアジペート(50重量%
水溶液)20gを、水80gに溶解し、微生物防除剤1
00gを調製した。
【0121】比較例3 塩化ベンザルコニウム(10重量%水溶液)100g
を、そのまま微生物防除剤として用いた。
【0122】比較例4 セチルピリジニウムクロライド(10重量%水溶液)1
00gを、そのまま微生物防除剤として用いた。
【0123】比較例5 N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1
−デシルピリジニウムアセテート)(商品名:ダイマー
38A、イヌイ社製、10重量%プロピレングリコール
溶液)100gを、そのまま微生物防除剤として用い
た。
【0124】比較例6 N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1
−デシルピリジニウムブロマイド)(商品名:ダイマー
38、イヌイ社製、純度99.9重量%)5gを、プロ
ピレングリコール95gに溶解し、微生物防除剤100
gを調製した。
【0125】最小殺菌濃度試験 前培養した大腸菌(K12W3110)を、滅菌水で
0.001(OD660nm)となるように調整して、
菌液を得た。実施例1〜4および比較例1〜5において
調製した各微生物防除剤を、種々の濃度の水溶液となる
ように調製し、各水溶液0.5mLと、菌液0.5mL
とを混合し、30℃のウォータバスシェーカーで1分間
接触後、NB培地中に接種した。各培地を、37℃、2
4時間静置培養後、増殖の有無を肉眼で判定し、最小殺
菌濃度(MBC)を求めた。その結果を表1に示す。
【0126】
【表1】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の微生物防除
剤は、優れた、抗菌、防かび、防腐、防藻作用など、細
菌、かび、酵母、藻などに対する防除剤として、ビス四
級アンモニウム塩化合物と四級アンモニウム塩化合物と
の相乗効果を発現することができる。そのため、例え
ば、製紙パルプ工場、冷却水循環工程などの種々の産業
用水や、切削油などの金属加工用油剤、カゼイン、澱粉
糊、にかわ、塗工紙、紙用塗工液、表面サイズ剤、塗
料、接着剤、合成ゴムラテックス、インキ、ポリビニル
アルコールフィルム、塩化ビニルフィルム、樹脂製品、
セメント混和剤、シーリング剤、目地剤などの各種工業
製品などの有害微生物の防除の用途において有効に用い
ることができる。また、本発明の微生物防除剤は、例え
ば、繊維、木材、医療器械、医療器具、光学機器、工作
機械、精密機器、精密器材などに、洗浄殺菌剤として適
用することもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C055 AA04 BA01 CA01 DA53 DB02 DB11 EA01 4H011 AA02 BA01 BB09 BC03 BC06 BC07 BC19 DA13 DC05 DD01 DD07 DH02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビス四級アンモニウム塩化合物と、四級
    アンモニウム塩化合物とを含有することを特徴とする、
    微生物防除剤。
  2. 【請求項2】 ビス四級アンモニウム塩化合物が、下記
    一般式(1)で示されることを特徴とする、請求項1に
    記載の微生物防除剤。 一般式(1) 【化1】 (式中、R1およびR2は、同一または相異なって、置
    換基を有していてもよい炭化水素基を、R3およびR4
    は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい
    炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、
    ヒドロキシル基、アミノ基または水素原子を、R5は、
    置換基を有していてもよい炭化水素基または炭素−炭素
    間単結合を、Y1は、−NRnCO−、−CONRn
    −、−NRnCS−(前記Rnは、置換基を有していて
    もよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−COO
    −、−COS−、−O−、−S−または炭素−炭素間単
    結合を、Y2は、−CONRn−、−NRnCO−、−
    CSNRn−(前記Rnは、置換基を有していてもよい
    炭化水素基または水素原子を示す。)、−OOC−、−
    SOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合
    を、Z1はアニオンを、aは1または2の整数を示
    す。)
  3. 【請求項3】 四級アンモニウム塩化合物が、下記一般
    式(2)で示される4置換アンモニウム塩化合物および
    /または下記一般式(3)で示されるピリジニウム塩化
    合物であることを特徴とする、請求項1または2に記載
    の微生物防除剤。 一般式(2) 【化2】 (式中、R6、R7、R8およびR9は、同一または相
    異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基を、Z
    2はアニオンを、bは1または2の整数を示す。) 一般式(3) 【化3】 (式中、R10は、置換基を有していてもよい炭化水素
    基を、A環は置換基を有していてもよい芳香環を、Z3
    はアニオンを、cは1または2の整数を示す。)
  4. 【請求項4】 一般式(1)で示されるビス四級アンモ
    ニウム塩化合物の式中、R1およびR2が、炭素数1〜
    18のアルキル基または炭素数1〜18のヒドロキシア
    ルキル基であり、R3およびR4が、水素原子であり、
    R5が、炭素数2〜18のアルキレン基、フェニレン
    基、キシリレン基または炭素−炭素間単結合であること
    を特徴とする、請求項2または3に記載の微生物防除
    剤。
  5. 【請求項5】 一般式(2)および一般式(3)で示さ
    れるR6、R7、R8、R9およびR10は、同一また
    は相異なって、置換基を有していてもよい炭素数1〜1
    8のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜
    18のアルケニル基、または、置換基を有していてもよ
    い炭素数7〜16のアラルキル基であることを特徴とす
    る、請求項3または4に記載の微生物防除剤。
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