JP2004123617A - 微生物防除剤 - Google Patents

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Hisao Kubota
窪田 尚生
Shoji Tanaka
田中 昭次
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Abstract

【課題】細菌、かび、酵母、藻などに対して優れた防除効果を発現することのできる、微生物防除剤を提供すること。
【解決手段】ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンが0.01〜44重量部、ハロ−2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンが0.07〜2.4重量部、2−アルキル(C6〜10)−4−イソチアゾリン−3−オンが0.1〜10重量部、(N−アルキル置換)1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンが0.01〜29重量部、ニトロアルカンジオールが0.3〜140重量部、ニトロアルコールが0.2〜19重量部、チオフェンが0.3〜21重量部の割合で、ぞれぞれ含有させる。
【選択図】  なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微生物防除剤、詳しくは、細菌、かび、酵母、藻の防除剤として用いられる微生物防除剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、製紙パルプ工場、冷却水循環工程などの種々の産業用水や、切削油などの金属加工用油剤、カゼイン、澱粉糊、にかわ、塗工紙、紙用塗工液、表面サイズ剤、塗料、接着剤、合成ゴムラテックス、インキ、ポリビニルアルコールフィルム、塩化ビニルフィルム、樹脂製品、セメント混和剤、シーリング剤、目地剤などの各種工業製品には、細菌、かび、酵母、藻などの有害な微生物が繁殖しやすく、生産性や品質の低下、悪臭の発生などの原因となっている。そのため、このような有害微生物の繁殖を防除するために、抗菌、防かび、防腐、防藻効果を発現する種々の微生物防除剤が広く使用されている。
【0003】
また、このような微生物防除剤として、近年、例えば、特開平9−110692号公報、特開平10−95773号公報、特開平10−287566号公報、特開2000−136185号公報、特開2000−95763号公報、特開2000−198879号公報などにおいて、それらに記載されるビス四級アンモニウム塩化合物が、広い抗菌スペクトルを有し、優れた防除効果を発現することが報告されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−110692号公報
【特許文献2】
特開平10−95773号公報
【特許文献3】
特開平10−287566号公報
【特許文献4】
特開2000−136185号公報
【特許文献5】
特開2000−95763号公報
【特許文献6】
特開2000−198879号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記したビス四級アンモニウム塩化合物を単独で使用しても、その防除効果が十分でない場合もあり、十分な防除効果を発現し得る新規な微生物防除剤の開発が望まれている。
【0005】
そこで、本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、細菌、かび、酵母、藻などに対して優れた防除効果を発現することのできる、微生物防除剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明者らは、ビス四級アンモニウム塩化合物と併用して優れた相乗効果を発現し得る化合物および配合割合について鋭意検討したところ、ビス四級アンモニウム塩化合物に、下記一般式(2)〜(8)で示される化合物を、特定の配合割合で併用することにより、ビス四級アンモニウム塩化合物と相乗的な防除効果を発現し得る知見を見い出し、さらに研究を進めた結果、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、
(1) 下記一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム塩化合物と、下記一般式(2)で示される2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンとが、前記ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、前記2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンが0.01〜44重量部の割合で含有されていることを特徴とする、微生物防除剤、
一般式(1)
【0008】
【化15】
Figure 2004123617
(式中、R1およびR2は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基を、R3およびR4は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基または水素原子を、R5は、置換基を有していてもよい炭化水素基または炭素−炭素間単結合を、Y1は、−NRnCO−、−CONRn−、−NRnCS−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−COO−、−COS−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Y2は、−CONRn−、−NRnCO−、−CSNRn−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−OOC−、−SOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Zはアニオンを、aは1または2の整数を示す。)
一般式(2)
【0009】
【化16】
Figure 2004123617
(式中、R6は、炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
(2) 前記2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンが、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンであることを特徴とする、前記(1)に記載の微生物防除剤、
(3) 下記一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム塩化合物と、下記一般式(3)で示されるハロ−2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンとが、前記ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、前記ハロ−2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンが0.07〜2.4重量部の割合で含有されていることを特徴とする、微生物防除剤、
一般式(1)
【0010】
【化17】
Figure 2004123617
(式中、R1およびR2は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基を、R3およびR4は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基または水素原子を、R5は、置換基を有していてもよい炭化水素基または炭素−炭素間単結合を、Y1は、−NRnCO−、−CONRn−、−NRnCS−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−COO−、−COS−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Y2は、−CONRn−、−NRnCO−、−CSNRn−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−OOC−、−SOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Zはアニオンを、aは1または2の整数を示す。)
一般式(3)
【0011】
【化18】
Figure 2004123617
(式中、R7は、炭素数1〜4のアルキル基を、X1は、ハロゲン原子を示す。)
(4) 前記ハロ−2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンが、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンであることを特徴とする、前記(3)に記載の微生物防除剤、
(5) 下記一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム塩化合物と、下記一般式(4)で示される2−アルキル(C5〜10)−4−イソチアゾリン−3−オンとが、前記ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、前記2−アルキル(C5〜10)−4−イソチアゾリン−3−オンが0.1〜10重量部の割合で含有されていることを特徴とする、微生物防除剤、
一般式(1)
【0012】
【化19】
Figure 2004123617
(式中、R1およびR2は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基を、R3およびR4は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基または水素原子を、R5は、置換基を有していてもよい炭化水素基または炭素−炭素間単結合を、Y1は、−NRnCO−、−CONRn−、−NRnCS−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−COO−、−COS−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Y2は、−CONRn−、−NRnCO−、−CSNRn−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−OOC−、−SOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Zはアニオンを、aは1または2の整数を示す。)
一般式(4)
【0013】
【化20】
Figure 2004123617
(式中、R8は、炭素数5〜10のアルキル基を示す。)
(6) 前記2−アルキル(C5〜10)−4−イソチアゾリン−3−オンが、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンであることを特徴とする、前記(5)に記載の微生物防除剤、
(7) 下記一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム塩化合物と、下記一般式(5)で示される(N−アルキル置換)1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンとが、前記ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、前記(N−アルキル置換)1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンが0.01〜29重量部の割合で含有されていることを特徴とする、微生物防除剤、
一般式(1)
【0014】
【化21】
Figure 2004123617
(式中、R1およびR2は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基を、R3およびR4は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基または水素原子を、R5は、置換基を有していてもよい炭化水素基または炭素−炭素間単結合を、Y1は、−NRnCO−、−CONRn−、−NRnCS−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−COO−、−COS−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Y2は、−CONRn−、−NRnCO−、−CSNRn−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−OOC−、−SOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Zはアニオンを、aは1または2の整数を示す。)
一般式(5)
【0015】
【化22】
Figure 2004123617
(式中、R9は、炭素数1〜4のアルキル基または水素原子を、環Aは、置換基を有していてもよいベンゼン環を示す。)
(8) 前記(N−アルキル置換)1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンが、1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンであることを特徴とする、前記(7)に記載の微生物防除剤、
(9) 下記一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム塩化合物と、下記一般式(6)で示されるニトロアルカンジオールとが、前記ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、前記ニトロアルカンジオールが0.3〜140重量部の割合で含有されていることを特徴とする、微生物防除剤、
一般式(1)
【0016】
【化23】
Figure 2004123617
(式中、R1およびR2は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基を、R3およびR4は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基または水素原子を、R5は、置換基を有していてもよい炭化水素基または炭素−炭素間単結合を、Y1は、−NRnCO−、−CONRn−、−NRnCS−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−COO−、−COS−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Y2は、−CONRn−、−NRnCO−、−CSNRn−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−OOC−、−SOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Zはアニオンを、aは1または2の整数を示す。)
一般式(6)
【0017】
【化24】
Figure 2004123617
(式中、R10およびR11は、同一または相異なって、炭素数1〜4のアルキル基または水素原子を、X2は、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、ハロゲン原子または水素原子を示す。)
(10) 前記ニトロアルカンジオールが、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールであることを特徴とする、前記(9)に記載の微生物防除剤、(11) 下記一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム塩化合物と、下記一般式(7)で示されるニトロアルコールとが、前記ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、前記ニトロアルコールが0.2〜19重量部の割合で含有されていることを特徴とする、微生物防除剤、
一般式(1)
【0018】
【化25】
Figure 2004123617
(式中、R1およびR2は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基を、R3およびR4は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基または水素原子を、R5は、置換基を有していてもよい炭化水素基または炭素−炭素間単結合を、Y1は、−NRnCO−、−CONRn−、−NRnCS−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−COO−、−COS−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Y2は、−CONRn−、−NRnCO−、−CSNRn−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−OOC−、−SOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Zはアニオンを、aは1または2の整数を示す。)
一般式(7)
【0019】
【化26】
Figure 2004123617
(式中、X3およびX4は、同一または相異なって、ハロゲン原子または水素原子を、R12は、炭素数1〜4のアルキル基または水素原子を示す。)
(12) 前記ニトロアルコールが、2,2−ジブロモ−2−ニトロ−1−エタノールであることを特徴とする、前記(11)に記載の微生物防除剤、
(13) 下記一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム塩化合物と、下記一般式(8)で示されるチオフェンとが、前記ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、前記チオフェンが0.3〜21重量部の割合で含有されていることを特徴とする、微生物防除剤、
一般式(1)
【0020】
【化27】
Figure 2004123617
(式中、R1およびR2は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基を、R3およびR4は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基または水素原子を、R5は、置換基を有していてもよい炭化水素基または炭素−炭素間単結合を、Y1は、−NRnCO−、−CONRn−、−NRnCS−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−COO−、−COS−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Y2は、−CONRn−、−NRnCO−、−CSNRn−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−OOC−、−SOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Zはアニオンを、aは1または2の整数を示す。)
一般式(8)
【0021】
【化28】
Figure 2004123617
(式中、X5、X6、X7およびX8は、同一または相異なって、ハロゲン原子または水素原子を示す。)
(14) 前記チオフェンが、3,3,4,4−テトラクロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシドであることを特徴とする、前記(13)に記載の微生物防除剤
を提供するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の微生物防除剤は、有効成分として、ビス四級アンモニウム塩化合物と、2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンとを、ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンを0.01〜45重量部の割合で含有させることにより、調製することができる。
【0023】
ビス四級アンモニウム塩化合物は、下記一般式(1)で示される。
【0024】
一般式(1)
【0025】
【化29】
Figure 2004123617
(式中、R1およびR2は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基を、R3およびR4は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基または水素原子を、R5は、置換基を有していてもよい炭化水素基または炭素−炭素間単結合を、Y1は、−NRnCO−、−CONRn−、−NRnCS−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−COO−、−COS−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Y2は、−CONRn−、−NRnCO−、−CSNRn−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−OOC−、−SOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Zはアニオンを、aは1または2の整数を示す。)
一般式(1)の式中、R1およびR2で示される置換基を有していてもよい炭化水素基の炭化水素基としては、例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール基およびアラルキル基などが挙げられる。
【0026】
アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、iso−プロピル、ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、iso−ペンチル、sec−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、n−オクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、イソデシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシルなどの炭素数1〜18のアルキル基が挙げられる。
【0027】
アルケニル基としては、例えば、ビニル、アリル、メタリル、イソプロペニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプチニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、テトラデセニル、ヘキサデセニル、オクタデセニルなどの炭素数2〜18のアルケニル基が挙げられる。
【0028】
アルキニル基としては、例えば、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、ブチニル、ペンチニル、オクテニルなどの炭素数2〜8のアルキニル基が挙げられる。
【0029】
シクロアルキル基としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどの炭素数3〜8のシクロアルキル基が挙げられる。
【0030】
アリール基としては、例えば、フェニル、トリル、キシリル、ビフェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリル、アズレニルなどの炭素数6〜14のアリール基が挙げられる。
【0031】
アラルキル基としては、例えば、ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、1−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピル、ジフェニルメチル、o、mまたはp−メチルベンジル、o、mまたはp−エチルベンジル、o、mまたはp−イソプロピルベンジル、o、mまたはp−tert−ブチルベンジル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−または3,5−ジメチルベンジル、2,3,4−、3,4,5−または2,4,6−トリメチルベンジル、5−イソプロピル−2−メチルベンジル、2−イソプロピル−5−メチルベンジル、2−メチル−5−tert−ブチルベンジル、2,4−、2,5−または3,5−ジイソプロピルベンジル、3,5−ジ−tert−ブチルベンジル、1−(2−メチルフェニル)エチル、1−(3−メチルフェニル)エチル、1−(4−メチルフェニル)エチル、1−(2−イソプロピルフェニル)エチル、1−(3−イソプロピルフェニル)エチル、1−(4−イソプロピルフェニル)エチル、1−(2−tert−ブチルフェニル)エチル、1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル、1−(2−イソプロピル−4−メチルフェニル)エチル、1−(4−イソプロピル−2−メチルフェニル)エチル、1−(2,4−ジメチルフェニル)エチル、1−(2,5−ジメチルフェニル)エチル、1−(3,5−ジメチルフェニル)エチル、1−(3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)エチルなどの炭素数7〜16のアラルキル基が挙げられる。
【0032】
R1およびR2で示される置換基を有していてもよい炭化水素基の置換基としては、例えば、ヒドロキシル基、ハロゲン原子(例えば、塩素、フッ素、臭素およびヨウ素など)、シアノ基、アミノ基、カルボキシル基、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシルオキシなどの炭素数1〜6のアルコキシ基など)、アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基など)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、イソペンチルオキシカルボニル、ネオペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニルなどの炭素数1〜6のアルコキシカルボニル基など)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオなどの炭素数1〜4のアルキルチオ基など)およびアリールチオ基(例えば、フェニルチオ基など)などが挙げられる。これらの置換基は同一または相異なって1〜5個、好ましくは1〜3個置換していてもよい。
【0033】
上記したR1およびR2で示される置換基を有していてもよい炭化水素基としては、置換基を有していない炭化水素基、または、ヒドロキシル基を有する炭化水素基が好ましく、その中でも、アルキル基またはヒドロキシアルキル基が好ましい。
【0034】
アルキル基としては、好ましくは、炭素数が1〜18のアルキル基、より好ましくは、炭素数が7以上である、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、イソデシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシルなどの炭素数7〜18のアルキル基が挙げられる。
【0035】
ヒドロキシアルキル基としては、好ましくは、炭素数が1〜18のヒドロキシアルキル基、より好ましくは、炭素数が3〜12である、ヒドロキシトリメチレン、ヒドロキシテトラメチレン、ヒドロキシペンタメチレン、ヒドロキシヘキサメチレン、ヒドロキシヘプタメチレン、ヒドロキシオクタメチレン、ヒドロキシノナメチレン、ヒドロキシデカメチレン、ヒドロキシドデカメチレンなどの炭素数3〜12のヒドロキシアルキル基が挙げられる。
【0036】
R1およびR2は、同一または相異なって、ともに炭素数1〜18のアルキル基であるか、一方が炭素数1〜18のアルキル基で、他方が炭素数3〜12のヒドロキシアルキル基であることが好ましい。
【0037】
一般式(1)の式中、R3およびR4で示される置換基を有していてもよい炭化水素基としては、R1およびR2で示される置換基を有していてもよい炭化水素基と同様のものが挙げられ、好ましくは、アルキル基、より好ましくは、例えば、メチル、エチル、プロピル、iso−プロピル、ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、iso−ペンチル、sec−ペンチル、ヘキシルなどの炭素数1〜6のアルキル基が挙げられる。
【0038】
また、R3およびR4で示される置換基を有していてもよいアルコキシ基のアルコキシ基としては、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、オクチルオキシなどの炭素数1〜8のアルコキシ基が挙げられる。
【0039】
また、R3およびR4で示される置換基を有していてもよいアルコキシ基の置換基としては、R1およびR2で示される置換基を有していてもよい炭化水素基の置換基と同様のものが挙げられる。
【0040】
上記したR3およびR4で示される置換基を有していてもよいアルコキシ基としては、置換基を有していないアルコキシ基が好ましく、その中でも、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシなどの炭素数1〜3のアルコキシ基が挙げられる。
【0041】
R3およびR4は、同一または相異なって、それぞれ炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基または水素原子であることが好ましく、その中でも、ともに水素原子であることが好ましい。
【0042】
一般式(1)の式中、R5で示される置換基を有していてもよい炭化水素基の炭化水素基としては、好ましくは、アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、シクロアルキレン基、アリレン基などの2価の炭化水素基が挙げられる。
【0043】
アルキレン基としては、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、iso−プロピレン、ブチレン、iso−ブチレン、sec−ブチレン、tert−ブチレン、ペンチレン、iso−ペンチレン、sec−ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン、オクチレン、2−エチルヘキシレン、ノニレン、デシレン、イソデシレン、ドデシレン、テトラデシレン、ヘキサデシレン、オクタデシレンなどの炭素数1〜18のアルキレン基が挙げられる。
【0044】
アルケニレン基としては、例えば、ビニレン、プロペニレン、ブテニレン、ブタジエニレン、オクテニレン、デセニレン、ウンデセニレン、ドデセニレン、テトラデセニレン、ヘキサデセニレン、オクタデセニレンなどの炭素数2〜18のアルケニレン基が挙げられる。
【0045】
アルキニレン基としては、例えば、エチニレン、プロピニレン、ブチニレン、ペンチニレン、オクテニレンなどの炭素数2〜8のアルキニレン基が挙げられる。
【0046】
シクロアルキレン基としては、例えば、シクロプロピレン、シクロブチレン、シクロペンチレン、シクロヘキシレン、シクロヘプチレン、シクロオクチレンなどの炭素数3〜8のシクロアルキレン基が挙げられる。
【0047】
アリレン基としては、例えば、フェニレン、トリレン、キシリレン、ナフチレンなどの炭素数6〜10のアリレン基が挙げられ、好ましくは、フェニレンおよびキシリレンが挙げられる。
【0048】
また、R5で示される置換基を有していてもよい炭化水素基の置換基としては、R1およびR2で示される置換基を有していてもよい炭化水素基の置換基と同様のものが挙げられ、好ましくは、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシルオキシなどの炭素数1〜6のアルコキシ基、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、イソペンチルオキシカルボニル、ネオペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニルなどの炭素数1〜6のアルコキシカルボニル基などが挙げられる。
【0049】
R5で示される置換基を有していてもよい炭化水素基として、好ましくは、炭素数2〜18のアルキレン基、フェニレン基、キシリレン基または炭素−炭素間単結合が挙げられる。
【0050】
また、一般式(1)の式中、Y1で示される−NRnCO−、−CONRn−、−NRnCS−、および、Y2で示される−CONRn−、−NRnCO−、−CSNRn−のRnとしては、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子が挙げられ、置換基を有していてもよい炭化水素基としては、R1およびR2で示される置換基を有していてもよい炭化水素基と同様のものが挙げられる。好ましくは、アルキル基または水素原子が挙げられ、アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、iso−プロピル、ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、iso−ペンチル、sec−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルなどの炭素数1〜8のアルキル基が挙げられる。
【0051】
一般式(1)の式中、Y1として、好ましくは、−NHCO−、−CONH−、−COO−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合が挙げられ、また、Y2として、−CONH−、−NHCO−、−OOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合が挙げられる。
【0052】
一般式(1)の式中、Zで示されるアニオンとしては、例えば、無機アニオン、有機アニオンが挙げられる。
【0053】
無機アニオンとしては、例えば、ハロゲンイオン(例えば、F−、Cl−、Br−、I−など)、ヨウ素酸イオン(IO−)、臭素酸イオン(BrO−)、塩素酸イオン(ClO−)、過ヨウ素酸イオン(IO−)、過塩素酸イオン(ClO−)、硫酸イオン(SO −)、硝酸イオン(NO−)、リン酸イオン(PO −)、亜硫酸イオン(SO −)、亜硝酸イオン(NO−)などが挙げられる。
【0054】
有機アニオンとしては、例えば、遊離の有機カルボン酸や遊離の有機スルホン酸などの遊離の有機酸などが挙げられる。遊離の有機酸としては、炭素数1〜20、好ましくは、炭素数1〜10の遊離の有機酸が挙げられる。
【0055】
遊離の有機カルボン酸としては、例えば、1価の飽和カルボン酸イオン、2価の飽和カルボン酸イオン、1価の不飽和カルボン酸イオン、2価の不飽和カルボン酸イオン、ヒドロキシカルボン酸イオン、オキソカルボン酸イオン、芳香族カルボン酸イオンなどが挙げられる。
【0056】
1価の飽和カルボン酸イオンとしては、例えば、蟻酸イオン(HCOO−)、酢酸イオン(CHCOO−)、プロピオン酸イオン(CCOO−)、酪酸イオン(CCOO−)、イソ酪酸イオン((CHCHCOO−)、吉草酸イオン(CH(CHCOO−)、イソ吉草酸イオン((CHCHCHCOO−)、ピバル酸イオン((CHCCOO−)、オクタン酸イオン(CH(CHCOO−)、デカン酸イオン(CH(CHCOO−)、ラウリン酸イオン(CH(CH10COO−)、ミリスチン酸イオン(CH(CH12COO−)、パルミチン酸イオン(CH(CH14COO−)、ステアリン酸イオン(CH(CH16COO−)などの炭素数1〜18の1価の飽和カルボン酸イオンなどが挙げられる。
【0057】
2価の飽和カルボン酸イオンとしては、例えば、シュウ酸イオン((COO−))、マロン酸イオン(CH(COO−))、コハク酸イオン((−OOC)(CH(COO−))、グルタル酸イオン((−OOC)(CH(COO−))、アジピン酸イオン((−OOC)(CH(COO−))、ピメリン酸イオン((−OOC)(CH(COO−))、スベリン酸イオン((−OOC)(CH(COO−))、アゼライン酸イオン((−OOC)(CH(COO−))、セバシン酸イオン((−OOC)(CH(COO−))などの炭素数2〜10の2価の飽和カルボン酸イオンなどが挙げられる。
【0058】
1価の不飽和カルボン酸イオンとしては、例えば、アクリル酸イオン(CH=CHCOO−)、メタクリル酸イオン(CH=C(CH)COO−)、クロトン酸イオン(CHCH=CHCOO−)、cis−クロトン酸イオン(CHCH=CHCOO−)、ソルビン酸イオン(CHCH=CHCH=CHCOO−)、オレイン酸イオン(CH(CHCH=CH(CHCOO−)、trans−9−オクタデセン酸イオン(CH(CHCH=CH(CHCOO−)、フランカルボン酸イオン(COCOO−)などの炭素数3〜18の1価の不飽和カルボン酸イオンなどが挙げられる。
【0059】
2価の不飽和カルボン酸イオンとしては、例えば、マレイン酸イオン(CH(COO−)=CHCOO−)、シトラコン酸イオン((CH)C(COO−)=CHCOO−)、メサコン酸イオン((COO−)C(CH)=CHCOO−)などの炭素数4〜5の2価の不飽和カルボン酸イオンなどが挙げられる。
【0060】
ヒドロキシカルボン酸イオンとしては、例えば、乳酸イオン(CHCH(OH)COO−)、リンゴ酸イオン(CH(OH)(COO−)CHCOO−)、クエン酸イオン(CH(COO−)C(OH)(COO−)CHCOO−)、グリコン酸イオン(CH(OH)CH(OH)CH(OH)CH(OH)CH(OH)COO−)などの炭素数3〜6のヒドロキシカルボン酸イオンなどが挙げられる。
【0061】
オキソカルボン酸イオンとしては、例えば、ピルビン酸イオン(CHCOCOO−)、アセト酢酸イオン(CHCOCHCOO−)などの炭素数3〜4のオキソカルボン酸イオンなどが挙げられる。
【0062】
芳香族カルボン酸イオンとしては、例えば、安息香酸イオン(CCOO−)、フタル酸イオン(C(COO−))、ナフタレンカルボン酸イオン(C10COO−)、ピリジンカルボン酸イオン(CNCOO−)などの炭素数5〜11の芳香族カルボン酸イオンなどが挙げられる。
【0063】
また、遊離の有機スルホン酸としては、例えば、メチル硫酸イオン((CH)SO−)、エチル硫酸イオン((C)SO−)、メチルベンゼンスルホン酸イオン(CHSO−)などの炭素数1〜7の有機スルホン酸イオンが挙げられる。
【0064】
また、一般式(1)の式中、Zで示される有機アニオンとしては、その他に、アミノ酸、エリソルビン酸、アスコルビン酸、デヒドロ酢酸、アルコラート、フェノラートおよび水酸基に起因する有機アニオンなどが挙げられる。
【0065】
これらアニオンは、単独または2種以上併用してもよい。好ましくは、有機アニオン、さらに好ましくは、遊離の有機酸、より好ましくは、遊離の有機カルボン酸が挙げられる。
【0066】
また、aは、1または2の整数を示し、具体的には、ビス四級アンモニウム塩化合物およびアニオンの種類に応じて、適宜決定される。aは、1が特に好ましい。
【0067】
このようなビス四級アンモニウム塩化合物は、以下に示す具体的な化合物に準じて公知の方法により製造することができ、その具体例としては、例えば、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(4−カルバモイル−1−オクチルピリジニウム塩)、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウム塩)、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(4−カルバモイル−1−ドデシルピリジニウム塩)、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(4−カルバモイル−1−テトラデシルピリジニウム塩)、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(4−カルバモイル−1−ヘキサデシルピリジニウム塩)などのN,N’−アルキレン−ビス(4−カルバモイル−1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(3−カルバモイル−1−オクチルピリジニウム塩、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(3−カルバモイル−1−デシルピリジニウム塩)、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(3−カルバモイル−1−ドデシルピリジニウム塩)、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(3−カルバモイル−1−テトラデシルピリジニウム塩)、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(3−カルバモイル−1−ヘキサデシルピリジニウム塩)、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(3−カルバモイル−1−オクタデシルピリジニウム塩)などのN,N’−アルキレン−ビス(3−カルバモイル−1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−オクチルピリジニウム塩)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウム塩)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−ドデシルピリジニウム塩)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−テトラデシルピリジニウム塩)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−ヘキサデシルピリジニウム塩)などの4,4’−(アルキレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、4,4’−(ヘキサメチレンジチオ)ビス(1−オクチルピリジニウム塩)などの4,4’−(アルキレンジチオ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス(1−ブチルピリジニウム塩)、4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス(1−ヘキシルピリジニウム塩)、4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス(1−オクチルピリジニウム塩)、4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス(1−デシルピリジニウム塩)、4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス(1−ドデシルピリジニウム塩)、4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス(1−テトラデシルピリジニウム塩)、4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス(1−ヘキサデシルピリジニウム塩)、4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス(1−オクタデシルピリジニウム塩)などの4,4’−(p−キシリルジチオ)ビス((1−アルキル)ピリジニウム塩)、例えば、3,3’−(m−キシリルジチオ)ビス(1−テトラデシルピリジニウム塩)などの3,3’−(m−キシリルジチオ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、N,N’−(p−フェニレン)ビス(4−カルバモイル−1−ヘキシルピリジニウム塩)、N,N’−(p−フェニレン)ビス(4−カルバモイル−1−オクチルピリジニウム塩)、N,N’−(p−フェニレン)ビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウム塩)、N,N’−(p−フェニレン)ビス(4−カルバモイル−1−ドデシルピリジニウム塩)、N,N’−(p−フェニレン)ビス(4−カルバモイル−1−テトラデシルピリジニウム塩)、N,N’−(p−フェニレン)ビス(4−カルバモイル−1−ヘキサデシルピリジニウム塩)、N,N’−(p−フェニレン)ビス(4−カルバモイル−1−オクタデシルピリジニウム塩)などのN,N’−(p−フェニレン)ビス(4−カルバモイル−1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、N,N’−(m−フェニレン)ビス(3−カルバモイル−1−ドデシルピリジニウム塩)などのN,N’−(m−フェニレン)ビス(3−カルバモイル−1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−ブチルピリジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−ペンチルピリジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−ヘキシルピリジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−ヘプチルピリジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−オクチルピリジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−デシルピリジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−ドデシルピリジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−テトラデシルピリジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−ヘキサデシルピリジニウム塩)、4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−オクタデシルピリジニウム塩)などの4,4’−(p−フタルアミド)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、3,3’−(m−フタルアミド)ビス(1−オクタデシルピリジニウム塩)などの3,3’−(m−フタルアミド)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、1,4−テトラメチレンビス(4−カルバモイル−1−ヘキサデシルピリジニウム塩)、1,6−ヘキサメチレンビス(3−カルバモイル−1−ドデシルピリジニウム塩)、1,6−オクタメチレンビス(3−カルバモイル−1−テトラデシルピリジニウム塩)、3,3’−(1,3−トリメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−ドデシルピリジニウム塩)などの(アルキレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、4,4’−(1,8−オクタメチレンジオキシ)ビス(1−ドデシルピリジニウム塩)、3,3’−(1,6−ヘキサメチレンジオキシ)ビス(1−ヘキサドデシルピリジニウム塩)などの(アルキレンジオキシ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、4,4’−(1,6−ヘキサメチレンジオキシジカルボニル)ビス(1−オクチルピリジニウム塩)、3,3’−(1,6−テトラメチレンジオキシジカルボニル)ビス(1−ドデシルピリジニウム塩)などの(アルキレンジオキシジカルボニル)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、4,4’−(1,4−テトラメチレンジカルボニルジオキシ)ビス(1−オクチルピリジニウム塩)などの(アルキレンジカルボニルジオキシ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、4,4’−(1,8−オクタメチレンジカルボニルジチオキシ)ビス(1−オクタデシルピリジニウム塩)などの(アルキレンジカルボニルジチオキシ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、3,3’−(p−フタロイルジオキシ)ビス(1−デシルピリジニウム塩)、3,3’−(m−フタロイルジチオキシ)ビス(1−デシルピリジニウム塩)などの(フタロイルジチオキシ)ビス(1−アルキルピリジニウム塩)、例えば、1−オクチル−1’−(3−ヒドロキシトリメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−オクチル−1’−(6−ヒドロキシヘキサメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−オクチル−1’−(8−ヒドロキシオクタメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−オクチル−1’−(10−ヒドロキシデカメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−オクチル−1’−(12−ヒドロキシドデカメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−デシル−1’−(3−ヒドロキシトリメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−デシル−1’−(6−ヒドロキシヘキサメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−デシル−1’−(8−ヒドロキシオクタメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−デシル−1’−(10−ヒドロキシデカメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−デシル−1’−(12−ヒドロキシドデカメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−ドデシル−1’−(3−ヒドロキシトリメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−ドデシル−1’−(6−ヒドロキシヘキサメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−ドデシル−1’−(8−ヒドロキシオクタメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−ドデシル−1’−(10−ヒドロキシデカメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩、1−ドデシル−1’−(12−ヒドロキシドデカメチレン)−4,4’−ジピリジニウム塩 などの1−アルキル−1’−(12−ヒドロキシアルキレン)−4,4’−ジピリジニウム塩などが挙げられる。
【0068】
なお、上記したビス四級アンモニウム塩化合物のピリジニウム塩としては、上記したZで示されるアニオンとの塩であれば特に制限されないが、例えば、ブロマイド(ピリジニウムブロマイド)、アイオダイド(ピリジニウムアイオダイド)、アセテート(ピリジニウムアセテート)などが挙げられる。
【0069】
これらのうち、好ましくは、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)(ダイマー38、イヌイ社製)、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)(ダイマー38A、イヌイ社製)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムブロマイド)(ダイマー136、イヌイ社製)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムアセテート)(ダイマー136A、イヌイ社製)が挙げられる。これらビス四級アンモニウム塩化合物は、単独または2種以上併用してもよい。
【0070】
また、2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンは下記一般式(2)で示される。
【0071】
一般式(2)
【0072】
【化30】
Figure 2004123617
(式中、R6は、炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
一般式(2)の式中、R6で示される炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、iso−プロピル、ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなどの炭素数1〜4のアルキル基が挙げられる。好ましくは、メチル、エチルが挙げられ、さらに好ましくは、メチルが挙げられる。
【0073】
このような2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンは、以下に示す具体的な化合物に準じて公知の方法により製造することができ、その具体例としては、例えば、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−エチル−4−イソチアゾリン−3−オンなどが挙げられる。これらのうち、好ましくは、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンが挙げられる。これら2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンは、単独または2種以上併用してもよい。
【0074】
そして、本発明の微生物防除剤は、ビス四級アンモニウム塩化合物と2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンとを、ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンが0.01〜44重量部、好ましくは、0.02〜40重量部の割合で配合することにより、得ることができる。
【0075】
ビス四級アンモニウム塩化合物と2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンとの好ましい組み合わせとして、例えば、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムブロマイド)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムアセテート)からなる群から選ばれる少なくとも1種のビス四級アンモニウム塩化合物と、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−エチル−4−イソチアゾリン−3−オンからなる群から選ばれる少なくとも1種の2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンとの組み合わせが挙げられる。さらに好ましくは、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)と2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンとの組み合わせ、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)と2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンとの組み合わせが挙げられる。
【0076】
ビス四級アンモニウム塩化合物と2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンとの配合は、特に制限されず、これらを互いに配合して混合攪拌すればよく、後述するように、種々の剤型に製剤化して用いることができる。
【0077】
そして、このようにして得られる本発明の微生物防除剤は、細菌、かび、酵母、藻の少なくとも1つに対して優れた防除効果を発現するため、これらの防除剤として好適に用いられる。
【0078】
なお、本発明の微生物防除剤は、ビス四級アンモニウム塩化合物と2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンとを、予め配合して製剤化したものを適用対象中に添加してもよく、また、ビス四級アンモニウム塩化合物と2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンとを、別々に製剤化し、使用直前に配合して適用対象中に添加してもよく、あるいは、ビス四級アンモニウム塩化合物と2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンとを、別々に製剤化し、別々に添加して適用対象中において作用させてもよい。
【0079】
また、本発明の微生物防除剤は、有効成分として、ビス四級アンモニウム塩化合物と、ハロ−2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンとを、ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、ハロ−2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンを0.06〜2.5重量部の割合で含有させることにより、調製することもできる。
【0080】
ビス四級アンモニウム塩化合物は、上記一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム塩化合物と同様のものが挙げられる。また、具体的な化合物も、上記と同様のものが挙げられる。
【0081】
好ましくは、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムブロマイド)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムアセテート)が挙げられる。また、ビス四級アンモニウム塩化合物は、単独または2種以上併用してもよい。
【0082】
また、ハロ−2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンは、下記一般式(3)で示される。
【0083】
一般式(3)
【0084】
【化31】
Figure 2004123617
(式中、R7は、炭素数1〜4のアルキル基を、X1は、ハロゲン原子を示す。)
一般式(3)の式中、R7で示される炭素数1〜4のアルキル基としては、上記したR6で示される炭素数1〜4のアルキル基と同様のものが挙げられ、好ましくは、メチル、エチルが挙げられ、さらに好ましくは、メチルが挙げられる。
【0085】
一般式(3)の式中、X1で示されるハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などが挙げられる。好ましくは、塩素が挙げられる。
【0086】
このようなハロ−2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンは、以下に示す具体的な化合物に準じて公知の方法により製造することができ、その具体例としては、例えば、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−エチル−4−イソチアゾリン−3−オンなどが挙げられる。これらのうち、好ましくは、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンが挙げられる。これらハロ−2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンは、単独または2種以上併用してもよい。
【0087】
そして、本発明の微生物防除剤は、ビス四級アンモニウム塩化合物とハロ−2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンとを、ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、ハロ−2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンが0.07〜2.4重量部、好ましくは、0.1〜2.3重量部の割合で配合することにより、得ることができる。
【0088】
ビス四級アンモニウム塩化合物とハロ−2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンとの好ましい組み合わせとして、例えば、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムブロマイド)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムアセテート)からなる群から選ばれる少なくとも1種のビス四級アンモニウム塩化合物と、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−エチル−4−イソチアゾリン−3−オンからなる群から選ばれる少なくとも1種のハロ−2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンとの組み合わせが挙げられる。さらに好ましくは、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)と5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンとの組み合わせ、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)と5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンとの組み合わせが挙げられる。
【0089】
ビス四級アンモニウム塩化合物とハロ−2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンとの配合は、特に制限されず、これらを互いに配合して混合攪拌すればよく、後述するように、種々の剤型に製剤化して用いることができる。
【0090】
そして、このようにして得られる本発明の微生物防除剤は、細菌、かび、酵母、藻の少なくとも1つに対して優れた防除効果を発現するため、これらの防除剤として好適に用いられる。
【0091】
なお、本発明の微生物防除剤は、ビス四級アンモニウム塩化合物とハロ−2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンとを、予め配合して製剤化したものを適用対象中に添加してもよく、また、ビス四級アンモニウム塩化合物とハロ−2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンとを、別々に製剤化し、使用直前に配合して適用対象中に添加してもよく、あるいは、ビス四級アンモニウム塩化合物とハロ−2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンとを、別々に製剤化し、別々に添加して適用対象中において作用させてもよい。
【0092】
また、本発明の微生物防除剤は、有効成分として、ビス四級アンモニウム塩化合物と、2−アルキル(C5〜10)−4−イソチアゾリン−3−オンとを、ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、2−アルキル(C5〜10)−4−イソチアゾリン−3−オンを0.1〜10重量部の割合で含有させることにより、調製することもできる。
【0093】
ビス四級アンモニウム塩化合物は、上記一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム塩化合物と同様のものが挙げられる。また、具体的な化合物も、上記と同様のものが挙げられる。
【0094】
好ましくは、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムブロマイド)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムアセテート)が挙げられる。また、ビス四級アンモニウム塩化合物は、単独または2種以上併用してもよい。
【0095】
2−アルキル(C5〜10)−4−イソチアゾリン−3−オンは、下記一般式(4)で示される。
【0096】
一般式(4)
【0097】
【化32】
Figure 2004123617
(式中、R8は、炭素数5〜10のアルキル基を示す。)
一般式(4)の式中、R8で示される炭素数5〜10のアルキル基としては、例えば、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、イソオクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシルなどの炭素数5〜10のアルキル基が挙げられる。好ましくは、n−オクチルが挙げられる。
【0098】
このような2−アルキル(C5〜10)−4−イソチアゾリン−3−オンは、以下に示す具体的な化合物に準じて公知の方法により製造することができ、その具体例としては、例えば、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンなどが挙げられる。
【0099】
そして、本発明の微生物防除剤は、ビス四級アンモニウム塩化合物と2−アルキル(C5〜10)−4−イソチアゾリン−3−オンとを、ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、2−アルキル(C5〜10)−4−イソチアゾリン−3−オンが0.1〜10重量部、好ましくは、0.2〜5重量部の割合で配合することにより、得ることができる。
【0100】
ビス四級アンモニウム塩化合物と2−アルキル(C5〜10)−4−イソチアゾリン−3−オンとの好ましい組み合わせとして、例えば、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムブロマイド)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムアセテート)からなる群から選ばれる少なくとも1種のビス四級アンモニウム塩化合物と、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンとの組み合わせが挙げられる。さらに好ましくは、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)と2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンとの組み合わせ、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)と2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンとの組み合わせが挙げられる。
【0101】
ビス四級アンモニウム塩化合物と2−アルキル(C5〜10)−4−イソチアゾリン−3−オンとの配合は、特に制限されず、これらを互いに配合して混合攪拌すればよく、後述するように、種々の剤型に製剤化して用いることができる。
【0102】
そして、このようにして得られる本発明の微生物防除剤は、細菌、かび、酵母、藻の少なくとも1つに対して優れた防除効果を発現するため、これらの防除剤として好適に用いられる。
【0103】
なお、本発明の微生物防除剤は、ビス四級アンモニウム塩化合物と2−アルキル(C5〜10)−4−イソチアゾリン−3−オンとを、予め配合して製剤化したものを適用対象中に添加してもよく、また、ビス四級アンモニウム塩化合物と2−アルキル(C5〜10)−4−イソチアゾリン−3−オンとを、別々に製剤化し、使用直前に配合して適用対象中に添加してもよく、あるいは、ビス四級アンモニウム塩化合物と2−アルキル(C5〜10)−4−イソチアゾリン−3−オンとを、別々に製剤化し、別々に添加して適用対象中において作用させてもよい。
【0104】
また、本発明の微生物防除剤は、有効成分として、ビス四級アンモニウム塩化合物と、(N−アルキル置換)1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンとを、ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、(N−アルキル置換)1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンを0.01〜30重量部の割合で含有させることにより、調製することもできる。
【0105】
ビス四級アンモニウム塩化合物は、上記一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム塩化合物と同様のものが挙げられる。また、具体的な化合物も、上記と同様のものが挙げられる。
【0106】
好ましくは、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムブロマイド)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムアセテート)が挙げられる。また、ビス四級アンモニウム塩化合物は、単独または2種以上併用してもよい。
【0107】
(N−アルキル置換)1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンは、下記一般式(5)で示される。
【0108】
一般式(5)
【0109】
【化33】
Figure 2004123617
(式中、R9は、炭素数1〜4のアルキル基または水素原子を、環Aは、置換基を有していてもよいベンゼン環を示す。)
一般式(5)の式中、R9で示される炭素数1〜4のアルキル基としては、上記したR6で示される炭素数1〜4のアルキル基と同様のものが挙げられ、好ましくは、メチル、ブチルが挙げられ、さらに好ましくは、ブチルが挙げられる。
【0110】
一般式(5)の式中、R9として、好ましくは、水素原子が挙げられる。
【0111】
一般式(5)の式中、環Aで示されるベンゼン環の置換基としては、上記したR1およびR2で示される置換基を有していてもよい炭化水素基の置換基と同様のものが挙げられる。好ましくは、ハロゲン原子、アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、iso−プロピル、ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなどの炭素数1〜4のアルキル基など)が挙げられる。これらの置換基は、同一または相異なって1〜4個、好ましくは、1または2個置換していてもよい。環Aで示される置換基を有していてもよいベンゼン環の好ましい態様としては、置換基を有していないベンゼン環が挙げられる。
【0112】
このような(N−アルキル置換)1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンは、以下に示す具体的な化合物に準じて公知の方法により製造することができ、その具体例としては、例えば、1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オン、N−n−ブチル−1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンなどが挙げられる。これらのうち、好ましくは、1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンが挙げられる。これら(N−アルキル置換)1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンは、単独または2種以上併用してもよい。
【0113】
そして、本発明の微生物防除剤は、ビス四級アンモニウム塩化合物と(N−アルキル置換)1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンとを、ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、(N−アルキル置換)1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンが0.01〜29重量部、好ましくは、0.02〜17重量部の割合で配合することにより、得ることができる。
【0114】
ビス四級アンモニウム塩化合物と(N−アルキル置換)1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンとの好ましい組み合わせとして、例えば、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムブロマイド)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムアセテート)からなる群から選ばれる少なくとも1種のビス四級アンモニウム塩化合物と、1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オン、N−n−ブチル−1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンからなる群から選ばれる少なくとも1種の(N−アルキル置換)1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンとの組み合わせが挙げられる。さらに好ましくは、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)と1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンとの組み合わせ、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)と1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンとの組み合わせが挙げられる。
【0115】
ビス四級アンモニウム塩化合物と(N−アルキル置換)1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンとの配合は、特に制限されず、これらを互いに配合して混合攪拌すればよく、後述するように、種々の剤型に製剤化して用いることができる。
【0116】
そして、このようにして得られる本発明の微生物防除剤は、細菌、かび、酵母、藻の少なくとも1つに対して優れた防除効果を発現するため、これらの防除剤として好適に用いられる。
【0117】
なお、本発明の微生物防除剤は、ビス四級アンモニウム塩化合物と(N−アルキル置換)1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンとを、予め配合して製剤化したものを適用対象中に添加してもよく、また、ビス四級アンモニウム塩化合物と(N−アルキル置換)1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンとを、別々に製剤化し、使用直前に配合して適用対象中に添加してもよく、あるいは、ビス四級アンモニウム塩化合物と(N−アルキル置換)1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンとを、別々に製剤化し、別々に添加して適用対象中において作用させてもよい。
【0118】
また、本発明の微生物防除剤は、有効成分として、ビス四級アンモニウム塩化合物と、ニトロアルカンジオールとを、ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、ニトロアルカンジオールを0.25〜150重量部の割合で含有させることにより、調製することもできる。
【0119】
ビス四級アンモニウム塩化合物は、上記一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム塩化合物と同様のものが挙げられる。また、具体的な化合物も、上記と同様のものが挙げられる。
【0120】
好ましくは、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムブロマイド)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムアセテート)が挙げられる。また、ビス四級アンモニウム塩化合物は、単独または2種以上併用してもよい。
【0121】
ニトロアルカンジオールは、下記一般式(6)で示される。
【0122】
一般式(6)
【0123】
【化34】
Figure 2004123617
(式中、R10およびR11は、同一または相異なって、炭素数1〜4のアルキル基または水素原子を、X2は、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、ハロゲン原子または水素原子を示す。)
一般式(6)の式中、R10およびR11で示される炭素数1〜4のアルキル基としては、上記したR6で示される炭素数1〜4のアルキル基と同様のものが挙げられ、好ましくは、メチル、エチルが挙げられ、さらに好ましくは、メチルが挙げられる。
【0124】
一般式(6)の式中、X2で示される炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基としては、例えば、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル(例えば、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチルなど)、ヒドロキシプロピル(例えば、1−ヒドロキシ−n−プロピル、2−ヒドロキシ−n−プロピル、3−ヒドロキシ−n−プロピル、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル、2−ヒドロキシ−1−メチルエチルなど)、ヒドロキシブチル(例えば、1−ヒドロキシ−n−ブチル、2−ヒドロキシ−n−ブチル、3−ヒドロキシ−n−ブチル、4−ヒドロキシ−n−ブチル、1−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、3−ヒドロキシ−2−メチルプロピル、1−ヒドロキシ−1−メチルプロピル、2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル、3−ヒドロキシ−1−メチルプロピル、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチルなど)などが挙げられ、好ましくは、ヒドロキシメチルが挙げられる。
【0125】
一般式(6)の式中、X2で示されるハロゲン原子としては、上記したX1で示されるハロゲン原子と同様のものが挙げられ、好ましくは、臭素、塩素が挙げられ、さらに好ましくは、臭素が挙げられる。
【0126】
一般式(6)の好ましい態様としては、R10およびR11が、同一または相異なって、メチルまたは水素原子であり、X2が、ヒドロキシメチル、臭素原子、塩素原子または水素原子である態様が挙げられる。
【0127】
このようなニトロアルカンジオールは、以下に示す具体的な化合物に準じて公知の方法により製造することができ、その具体例としては、例えば、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、2−ブロモ−2−ニトロブタン−1,3−ジオール、3−ブロモ−3−ニトロペンタン−2,4−ジオール、2−ニトロ−1,3−プロパンジオール、トリス(ヒドロキシメチル)ニトロメタン、2−クロロ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールなどが挙げられる。これらのうち、好ましくは、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールが挙げられる。これらニトロアルカンジオールは、単独または2種以上併用してもよい。
【0128】
そして、本発明の微生物防除剤は、ビス四級アンモニウム塩化合物とニトロアルカンジオールとを、ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、ニトロアルカンジオールが0.3〜140重量部、好ましくは、1〜120重量部、さらに好ましくは、5〜120重量部の割合で配合することにより、得ることができる。
【0129】
ビス四級アンモニウム塩化合物とニトロアルカンジオールとの好ましい組み合わせとして、例えば、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムブロマイド)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムアセテート)からなる群から選ばれる少なくとも1種のビス四級アンモニウム塩化合物と、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、2−ブロモ−2−ニトロブタン−1,3−ジオール、3−ブロモ−3−ニトロペンタン−2,4−ジオール、2−ニトロ−1,3−プロパンジオール、トリス(ヒドロキシメチル)ニトロメタン、2−クロロ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールからなる群から選ばれる少なくとも1種のニトロアルカンジオールとの組み合わせが挙げられる。さらに好ましくは、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)と2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールとの組み合わせ、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)と2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールとの組み合わせが挙げられる。
【0130】
ビス四級アンモニウム塩化合物とニトロアルカンジオールとの配合は、特に制限されず、これらを互いに配合して混合攪拌すればよく、後述するように、種々の剤型に製剤化して用いることができる。
【0131】
そして、このようにして得られる本発明の微生物防除剤は、細菌、かび、酵母、藻の少なくとも1つに対して優れた防除効果を発現するため、これらの防除剤として好適に用いられる。
【0132】
なお、本発明の微生物防除剤は、ビス四級アンモニウム塩化合物とニトロアルカンジオールとを、予め配合して製剤化したものを適用対象中に添加してもよく、また、ビス四級アンモニウム塩化合物とニトロアルカンジオールとを、別々に製剤化し、使用直前に配合して適用対象中に添加してもよく、あるいは、ビス四級アンモニウム塩化合物とニトロアルカンジオールとを、別々に製剤化し、別々に添加して適用対象中において作用させてもよい。
【0133】
また、本発明の微生物防除剤は、有効成分として、ビス四級アンモニウム塩化合物と、ニトロアルコールとを、ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、ニトロアルコールを0.17〜20重量部の割合で含有させることにより、調製することもできる。
【0134】
ビス四級アンモニウム塩化合物は、上記一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム塩化合物と同様のものが挙げられる。また、具体的な化合物も、上記と同様のものが挙げられる。
【0135】
好ましくは、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムブロマイド)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムアセテート)が挙げられる。また、ビス四級アンモニウム塩化合物は、単独または2種以上併用してもよい。
【0136】
ニトロアルコールは、下記一般式(7)で示される。
【0137】
一般式(7)
【0138】
【化35】
Figure 2004123617
(式中、X3およびX4は、同一または相異なって、ハロゲン原子または水素原子を、R12は、炭素数1〜4のアルキル基または水素原子を示す。)
一般式(7)の式中、X3およびX4で示されるハロゲン原子としては、上記したX1で示されるハロゲン原子と同様のものが挙げられ、好ましくは、臭素、塩素が挙げられ、さらに好ましくは、臭素が挙げられる。
【0139】
一般式(7)の式中、R12で示される炭素数1〜4のアルキル基としては、上記したR6で示される炭素数1〜4のアルキル基と同様のものが挙げられ、好ましくは、メチル、エチルが挙げられ、さらに好ましくは、メチルが挙げられる。
【0140】
一般式(7)の好ましい態様としては、X3およびX4が、両方ともにハロゲン原子、または、いずれか一方がハロゲン原子で他方が水素原子であり、R12が、メチルまたは水素原子である態様が挙げられる。
【0141】
このようなニトロアルコールは、以下に示す具体的な化合物に準じて公知の方法により製造することができ、その具体例としては、例えば、2,2−ジブロモ−2−ニトロ−1−エタノール、3,3−ジブロモ−3−ニトロ−2−プロパノール、2−クロロ−2−ニトロエタノール、3−クロロ−3−ニトロ−2−プロパノールなどが挙げられる。これらのうち、好ましくは、2,2−ジブロモ−2−ニトロ−1−エタノールが挙げられる。これらニトロアルコールは、単独または2種以上併用してもよい。
【0142】
そして、本発明の微生物防除剤は、ビス四級アンモニウム塩化合物とニトロアルコールとを、ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、ニトロアルコールが0.2〜19重量部、好ましくは、1〜15重量部、さらに好ましくは、4〜15重量部の割合で配合することにより、得ることができる。
【0143】
ビス四級アンモニウム塩化合物とニトロアルコールとの好ましい組み合わせとして、例えば、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムブロマイド)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムアセテート)からなる群から選ばれる少なくとも1種のビス四級アンモニウム塩化合物と、2,2−ジブロモ−2−ニトロ−1−エタノール、3,3−ジブロモ−3−ニトロ−2−プロパノール、2−クロロ−2−ニトロエタノール、3−クロロ−3−ニトロ−2−プロパノールからなる群から選ばれる少なくとも1種のニトロアルコールとの組み合わせが挙げられる。さらに好ましくは、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)と2,2−ジブロモ−2−ニトロ−1−エタノールとの組み合わせ、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)と2,2−ジブロモ−2−ニトロ−1−エタノールとの組み合わせが挙げられる。
【0144】
ビス四級アンモニウム塩化合物とニトロアルコールとの配合は、特に制限されず、これらを互いに配合して混合攪拌すればよく、後述するように、種々の剤型に製剤化して用いることができる。
【0145】
そして、このようにして得られる本発明の微生物防除剤は、細菌、かび、酵母、藻の少なくとも1つに対して優れた防除効果を発現するため、これらの防除剤として好適に用いられる。
【0146】
なお、本発明の微生物防除剤は、ビス四級アンモニウム塩化合物とニトロアルコールとを、予め配合して製剤化したものを適用対象中に添加してもよく、また、ビス四級アンモニウム塩化合物とニトロアルコールとを、別々に製剤化し、使用直前に配合して適用対象中に添加してもよく、あるいは、ビス四級アンモニウム塩化合物とニトロアルコールとを、別々に製剤化し、別々に添加して適用対象中において作用させてもよい。
【0147】
また、本発明の微生物防除剤は、有効成分として、ビス四級アンモニウム塩化合物と、チオフェンとを、ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、チオフェンを0.25〜21重量部の割合で含有させることにより、調製することもできる。
【0148】
ビス四級アンモニウム塩化合物は、上記一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム塩化合物と同様のものが挙げられる。また、具体的な化合物も、上記と同様のものが挙げられる。
【0149】
好ましくは、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムブロマイド)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムアセテート)が挙げられる。また、ビス四級アンモニウム塩化合物は、単独または2種以上併用してもよい。
【0150】
チオフェンは、下記一般式(8)で示される。
【0151】
一般式(8)
【0152】
【化36】
Figure 2004123617
(式中、X5、X6、X7およびX8は、同一または相異なって、ハロゲン原子または水素原子を示す。)
一般式(8)の式中、X5、X6、X7およびX8で示されるハロゲン原子としては、上記したX1で示されるハロゲン原子と同様のものが挙げられ、好ましくは、臭素、塩素が挙げられ、さらに好ましくは、塩素が挙げられる。
【0153】
一般式(8)の好ましい態様としては、X5、X6、X7およびX8のすべてがハロゲン原子、X5、X6、X7がハロゲン原子でX8が水素原子、X5およびX6がハロゲン原子でX7およびX8が水素原子である態様が挙げられる。このうち、X5、X6、X7およびX8のすべてがハロゲン原子、とりわけ、X5、X6、X7およびX8のすべてが塩素原子である態様が好ましい。
【0154】
このようなチオフェンは、以下に示す具体的な化合物に準じて公知の方法により製造することができ、その具体例としては、例えば、3,3,4,4−テトラクロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド、3,3,4,4−テトラブロモテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド、3,4−ジクロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド、3,3,4−トリクロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド、3,3,4−トリブロモテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシドなどが挙げられる。これらのうち、好ましくは、3,3,4−トリクロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド、3,3,4,4−テトラクロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド、さらに好ましくは、3,3,4,4−テトラクロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシドが挙げられる。これらチオフェンは、単独または2種以上併用してもよい。
【0155】
そして、本発明の微生物防除剤は、ビス四級アンモニウム塩化合物とチオフェンとを、ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、チオフェンが0.3〜21重量部、好ましくは、0.8〜7.2重量部の割合で配合することにより、得ることができる。
【0156】
ビス四級アンモニウム塩化合物とチオフェンとの好ましい組み合わせとして、例えば、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムブロマイド)、4,4’−(テトラメチレンジカルボニルジアミノ)ビス(1−デシルピリジニウムアセテート)からなる群から選ばれる少なくとも1種のビス四級アンモニウム塩化合物と、3,3,4,4−テトラクロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド、3,3,4,4−テトラブロモテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド、3,4−ジクロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド、3,3,4−トリクロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド、3,3,4−トリブロモテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシドからなる群から選ばれる少なくとも1種のチオフェンとの組み合わせが挙げられる。さらに好ましくは、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)と3,3,4,4−テトラクロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシドとの組み合わせ、N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)と3,3,4,4−テトラクロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシドとの組み合わせが挙げられる。
【0157】
ビス四級アンモニウム塩化合物とチオフェンとの配合は、特に制限されず、これらを互いに配合して混合攪拌すればよく、後述するように、種々の剤型に製剤化して用いることができる。
【0158】
そして、このようにして得られる本発明の微生物防除剤は、細菌、かび、酵母、藻の少なくとも1つに対して優れた防除効果を発現するため、これらの防除剤として好適に用いられる。
【0159】
なお、本発明の微生物防除剤は、ビス四級アンモニウム塩化合物とチオフェンとを、予め配合して製剤化したものを適用対象中に添加してもよく、また、ビス四級アンモニウム塩化合物とチオフェンとを、別々に製剤化し、使用直前に配合して適用対象中に添加してもよく、あるいは、ビス四級アンモニウム塩化合物とチオフェンとを、別々に製剤化し、別々に添加して適用対象中において作用させてもよい。
【0160】
そして、上記した本発明の微生物防除剤を製剤化する場合には、特に限定されることなく、公知の方法を用いることができ、その目的および用途に応じて、例えば、液剤(水懸濁剤および油剤を含む。)、ペースト剤、粉剤、粒剤、マイクロカプセルなどの公知の種々の剤型に製剤化すればよい。また、包接化合物として調製してもよく、さらに、層状ケイ酸塩などのモンモリロナイト(スメクタイト類など)などに担持させ、あるいは、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルクなどに吸着させることにより調製してもよい。
【0161】
これらのうち、例えば、液剤として製剤化する場合には、ビス四級アンモニウム塩化合物と、2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オン、ハロ−2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オン、(N−アルキル置換)1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オン、ニトロアルカンジオール、ニトロアルコール、チオフェンのいずれか(以下、併用有効成分とする。)とを、上記した配合割合で、適宜溶剤に溶解または分散すればよい。より具体的には、例えば、液剤100重量%中に、溶剤が1〜99.8重量%、ビス四級アンモニウム塩化合物が0.1〜95重量%、各併用有効成分が0.1〜95重量%となる範囲でぞれぞれ配合し、溶解または分散させればよい。用いられる溶剤としては、ビス四級アンモニウム塩化合物および各併用有効成分を溶解しまたは分散し得る溶剤であれば特に制限されない。
【0162】
このような溶剤としては、例えば、水、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール、tert−ブタノール、3−メチル−3−メトキシブタノールなどのアルコール系溶剤、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテルなどのグリコール系溶剤、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、プロピレンカーボネートなどのケトン系溶剤、例えば、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチルエーテルなどのエーテル系溶剤、例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、γ−ブチロラクトン、アジピン酸ジメチル、グルタル酸ジメチル、コハク酸ジメチルなどのエステル系溶剤、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メチルナフタレン、ジメチルナフタレン、イソプロピルナフタレン、ジイソプロピルナフタレン、エチルビフェニル、ジエチルビフェニル、ソルベントナフサなどの芳香族系溶剤、例えば、四塩化炭素、クロロホルム、塩化メチレンなどのハロゲン化炭化水素系溶剤、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、N−メチルピロリドンなどの極性溶剤などが挙げられる。
【0163】
また、工業的に使用されている脂肪族系石油溶剤や芳香族系石油溶剤を用いてもよい。脂肪族系石油溶剤としては、例えば、ミネラルスピリットなどが挙げられる。また、芳香族系石油溶剤としては、市販品として、例えば、MSP(蒸留範囲(℃)90〜120、比重(15/4℃)0.820以上、混合アニリン点(℃)26以下、芳香族含量(容量%)70以上)、スーパーゾール100(蒸留範囲(℃)95〜111、比重(15/4℃)0.825、混合アニリン点(℃)26.0、芳香族含量(容量%)75以上)、ペガゾールARO−80(蒸留範囲(℃)104〜123、比重(15/4℃)0.832、混合アニリン点(℃)26、芳香族含量(容量%)75.9)、スワゾール100(蒸留範囲(℃)106〜116、比重(15/4℃)0.835、混合アニリン点(℃)24.6、芳香族含量(容量%)76.4)、スワゾール200(蒸留範囲(℃)132〜144、比重(15/4℃)0.844、混合アニリン点(℃)23.8、芳香族含量(容量%)80.9)、MHS(蒸留範囲(℃)140〜170、比重(15/4℃)0.86〜0.88、混合アニリン点(℃)11〜12、芳香族含量(容量%)98以上)、ハイアロム2S(蒸留範囲(℃)152〜187、比重(15/4℃)0.816、混合アニリン点(℃)47以下、芳香族含量(容量%)45〜55)、スワゾール310(蒸留範囲(℃)153〜177、比重(15/4℃)0.817、混合アニリン点(℃)43.6、芳香族含量(容量%)51.0)、スーパーゾール150(蒸留範囲(℃)153〜197、比重(15/4℃)0.815、混合アニリン点(℃)21.5、芳香族含量(容量%)50以上)、昭石ハイゾール(蒸留範囲(℃)153〜198、比重(15.6/15.6℃)0.818、芳香族含量(容量%)55)、HAWS(蒸留範囲(℃)154〜190、比重(15/4℃)0.822、芳香族含量(容量%)50)、スーパーゾール1500(蒸留範囲(℃)155〜171、比重(15/4℃)0.869、混合アニリン点(℃)14.6、芳香族含量(容量%)98以上)、日石ハイゾール100(蒸留範囲(℃)155〜180、比重(15/4℃)0.870〜0.880、混合アニリン点(℃)15以下、芳香族含量(容量%)99.0以上)、ベガゾールR120(蒸留範囲(℃)156〜174、比重(15/4℃)0.874、混合アニリン点(℃)14、芳香族含量(容量%)96.4)、ソルベッソ100(蒸留範囲(℃)158〜177、比重(15/4℃)0.870、混合アニリン点(℃)14、芳香族含量(容量%)98.0)、MSS(蒸留範囲(℃)158〜180、比重(15.6/15.6℃)0.86〜0.89、混合アニリン点(℃)13〜14、芳香族含量(容量%)98以上)、SHELLSOL A(蒸留範囲(℃)160〜182、比重(15/4℃)0.873、芳香族含量(容量%)98)、スワゾール1000(蒸留範囲(℃)162〜176、比重(15/4℃)0.878、混合アニリン点(℃)12.7、芳香族含量(容量%)99.7)、出光イプゾール100(蒸留範囲(℃)162〜179、比重(15/4℃)0.875、混合アニリン点(℃)13.5、芳香族含量(容量%)99.5以上)、昭石特ハイゾール(蒸留範囲(℃)162〜180、比重(15/4℃)0.881、混合アニリン点(℃)12.6、芳香族含量(容量%)99.99)、スワゾール1500(蒸留範囲(℃)180〜207比重(15/4℃)0.886、混合アニリン点(℃)16.5、芳香族含量(容量%)98.8)、日石ハイゾール150(蒸留範囲(℃)182〜216、比重(15/4℃)0.887〜0.904、混合アニリン点(℃)17以下、芳香族含量(容量%)99.0以上)、スーパーゾール1800(蒸留範囲(℃)183〜208、比重(15/4℃)0.889、混合アリニン点(℃)15.7、芳香族含量(容量%)99以上)、ソルベッソ150(蒸留範囲(℃)185〜211、比重(15/4℃)0.896、混合アニリン点(℃)18.3、芳香族含量(容量%)97.3)、出光イプゾール150(蒸留範囲(℃)186〜205、比重(15.6/15.6℃)0.895、混合アニリン点(℃)15.2、芳香族含量(容量%)99.5以上)、SHELLSOL AB(蒸留範囲(℃)187〜213、比重(15/4℃)0.894、芳香族含量(容量%)99.5)、ペガゾールR160(蒸留範囲(℃)191〜212、比重(15/4℃)0.890、混合アニリン点(℃)18、芳香族含量(容量%)97.2)、スワゾール1800(蒸留範囲(℃)197〜237、比重(15/4℃)0.940、混合アニリン点(℃)14.0、芳香族含量(容量%)99.6)が挙げられる。
【0164】
これらのうち、好ましくは、水、アルコール系溶剤、グリコール系溶剤、極性溶剤などが挙げられる。これら溶剤は、単独または2種以上併用してもよい。
【0165】
さらに、本発明の微生物防除剤は、その目的および用途によって、公知の添加剤、例えば、他の防藻剤および/または防かび剤、界面活性剤、酸化防止剤、光安定剤などを添加してもよい。
【0166】
他の防藻剤および/または防かび剤としては、例えば、ジチオール系化合物、ハロアセチレン系化合物、フタルイミド系化合物、ハロアルキルチオ系化合物、ピリチオン系化合物、フェニルウレア系化合物、トリアジン系化合物、グアニジン系化合物、トリアゾール系化合物、ベンズイミダゾール系化合物、四級アンモニウム塩系化合物が挙げられる。
【0167】
ジチオール系化合物としては、例えば、4,5−ジクロロ−1,2−ジチオール−3−オンがなど挙げられる。
【0168】
ハロアセチレン系化合物としては、例えば、N−ブチル−3−ヨードプロピオール酸アミド、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメートなどが挙げられる。
【0169】
フタルイミド系化合物としては、例えば、N−1,1,2,2−テトラクロロエチルチオ−テトラヒドロフタルイミド(Captafol)、N−トリクロロメチルチオ−テトラヒドロフタルイミド(Captan)、N−ジクロロフルオロメチルチオフタルイミド(Fluorfolpet)、N−トリクロロメチルチオフタルイミド(Folpet)などが挙げられる。
【0170】
ハロアルキルチオ系化合物としては、例えば、N−ジメチルアミノスルホニル−N−トリル−ジクロロフルオロメタンスルファミド(Tolylfluanide)、N−ジメチルアミノスルホニル−N−フェニル−ジクロロフルオロメタンスルファミド(Dichlofluanide)などが挙げられる。
【0171】
ピリチオン系化合物としては、例えば、ナトリウムピリチオン、ジンクピリチオンなどが挙げられる。
【0172】
フェニルウレア系化合物としては、例えば、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレアなどが挙げられる。
【0173】
トリアジン系化合物としては、例えば、2−メチルチオ−4−t−ブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノ−s−トリアジンなどが挙げられる。
【0174】
グアニジン系化合物としては、例えば、1,6−ジ−(4’−クロロフェニルジグアニド)−ヘキサン、ポリヘキサメチレンビグアニジン塩酸塩などが挙げられる。
【0175】
トリアゾール系化合物としては、例えば、α−[2−(4−クロロフェニル)エチル]−α−(1,1−ジメチルエチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノール(慣用名:テブコナゾール)、1−[[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−n−プロピル−1,3−ジオキソラン−2−イル]メチル]−1H−1,2,4−トリアゾール(慣用名:プロピコナゾール)、1−[[2−(2,4−ジクロロフェニル)−1,3−ジオキソラン−2−イル]メチル]−1H−1,2,4−トリアゾール(慣用名:アザコナゾール)、α−(4−クロロフェニル)−α−(1−シクロプロピルエチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノール(慣用名:シプロコナゾール)などが挙げられる。
【0176】
ベンズイミダゾール系化合物としては、例えば、メチル 2−ベンズイミダゾールカルバメート、エチル 2−ベンズイミダゾールカルバメート、2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾールなどが挙げられる。
【0177】
四級アンモニウム塩系化合物としては、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマイド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコニウム、ジ−n−デシル−ジメチルアンモニウムクロライド、1−ヘキサデシルピリジニウムクロライドなどが挙げられる。
【0178】
また、他の防藻剤および/または防かび剤として、その他に、例えば、ジヨードメチル−p−トルイルスルホン、p−クロロフェニル−3−ヨードプロパルギルフォルマールなどの有機ヨウ素系化合物、例えば、テトラメチルチウラムジスルフィドなどのチオカーバメート系化合物、例えば、2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリルなどのニトリル系化合物、例えば、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルフォニル)ピリジンなどのピジリン系化合物、例えば、2−(4−チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾールなどのベンゾチアゾール系化合物、例えば、3−ベンゾ[b]チエン−2−イル−5,6−ジヒドロ−1,4,2−オキサチアジン−4−オキサイドなどのオキサチアジン系化合物などが挙げられる。
【0179】
これらの他の防藻剤および/または防かび剤は、単独または2種以上併用してもよい。また、他の防藻剤および/または防かび剤の配合割合は、その剤型および目的ならびに用途によって適宜決定されるが、例えば、ビス四級アンモニウム塩化合物100重量部に対して、1〜9000重量部、好ましくは、3〜8000重量部である。
【0180】
さらに、例えば、ビス四級アンモニウム塩化合物といずれかの併用有効成分とを含む製剤に、他の併用有効成分を上記した割合で添加してもよい。
【0181】
また、界面活性剤としては、例えば、石鹸類、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両イオン界面活性剤、高分子界面活性剤など、公知の界面活性剤が挙げられ、好ましくは、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤が挙げられる。
【0182】
ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレン誘導体、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアルカノールアミド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルなどが挙げられる。
【0183】
より具体的には、ポリオキシエチレンアルキルエーテルおよびポリオキシエチレンアルキルアリルエーテルとして、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(エマルゲン(花王社製、以下同じ)104P、エマルゲン105、エマルゲン106、エマルゲン108、エマルゲン109P、エマルゲン120、エマルゲン123P、エマルゲン147、エマルゲン130K)、例えば、ポリオキシエチレンセチルエーテル(エマルゲン210P、エマルゲン220)、例えば、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(エマルゲン306P、エマルゲン320P)、例えば、ポリオキシエチレンオレイルエーテル(エマルゲン404、エマルゲン408、エマルゲン409P、エマルゲン420、エマルゲン430)、例えば、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル(エマルゲン705、エマルゲン707、エマルゲン709)、例えば、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル(エマルゲン810、エマルゲン840S)、例えば、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(エマルゲン903、エマルゲン904、エマルゲン905、エマルゲン906、エマルゲン909、エマルゲン910、エマルゲンPI−20T、エマルゲン911、エマルゲン913、エマルゲン920、エマルゲン930、エマルゲン931、エマルゲン935、エマルゲン950、エマルゲン985)などが挙げられる。
【0184】
また、ポリオキシエチレン誘導体およびソルビタン脂肪酸エステルとして、例えば、ポリオキシエチレン誘導体(エマルゲンA−60、エマルゲンA−90、エマルゲンA−500、エマルゲンB−66、エマルゲンL−40)、例えば、ソルビタンモノラウレート(レオドール(花王社製、以下同じ)SP−L10)、例えば、ソルビタンモノパルミテート(レオドールSP−P10)、例えば、ソルビタンモノステアレート(レオドールSP−S10)、例えば、ソルビタントリステアレート(レオドールSP−S30)、例えば、ソルビタンモノオレエート(レオドールSP−O10)、例えば、ソルビタントリオレエート(レオドールSP−O30)、例えば、ソルビタンモノラウレート(レオドールスーパーSP−L10)、例えば、ソルビタンモノステアレート(レオドールスーパーSP−S10)、例えば、ソルビタンモノステアレート(レオドールAS−10)、例えば、ソルビタンモノオレエート(レオドールAO−10)、例えば、ソルビタンセスキオレエート(レオドールAO−15)、例えば、ソルビタンモノラウレート(エマゾール(花王社製、以下同じ)L−10(F))、例えば、ソルビタンモノパルミテート(エマゾールP−10(F))、例えば、ソルビタンモノステアレート(エマゾールS−10(F))、例えば、ソルビタンモノオレエート(エマゾールO−10(F))、例えば、ソルビタンモノラウレート(エマゾールスーパーL−10(F))、例えば、ソルビタンモノステアレート(エマゾールスーパーS−10(F))、例えば、ソルビタンセスキオレエート(エマゾールO−15R)、例えば、ソルビタンジステアレート(エマゾールS−20)などが挙げられる。
【0185】
また、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミンおよびアルキルアルカノールアミドとして、例えば、ポリエチレングリコールモノラウレート(エマノーン(花王社製、以下同じ)1112)、例えば、ポリエチレングリコールモノステアレート(エマノーン3199)、例えば、ポリエチレングリコールジステアレート(エマノーン3299)、例えば、ポリエチレングリコールジステアレート(エマノーン3299R)、例えば、ポリエチレングリコールモノオレエート(エマノーン4110)、例えば、ポリオキシエチレンアルキルアミン(アミート(花王社製、以下同じ)105、アミート320)、例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(エマノーンCH−25、エマノーンCH−40、エマノーンCH−60(K)、エマノーンCH−80)、例えば、アルキルアルカノールアミド(アミノーン(花王社製、以下同じ)PK−02S、アミノーンL−02)などが挙げられる。
【0186】
また、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルとして、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(レオドールTW−L120)、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(レオドールTW−L106)、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート(レオドールTW−P120)、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(レオドールTW−S120)、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(レオドールTW−S106)、例えば、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート(レオドールTW−S320)、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(レオドールTW−O120)、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(レオドールTW−O106)、例えば、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート(レオドールTW−O320)、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(レオドールスーパーTW−L120)、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(レオドールスーパーTW−S120)、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート(レオドールスーパーTW−O120)、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(エマゾールO−105R)、例えば、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(レオドール430、レオドール440、レオドール460)、例えば、グリセロールモノステアレート(レオドールMS−50)、例えば、グリセロールモノステアレート(レオドールMS−60)、例えば、グリセロールモノオレエート(レオドールMO−60)、例えば、自己乳化型グリセロールモノステアレート(レオドールMS−165)、例えば、グリセロールモノオレエート(エマゾールMO−50)、例えば、分子蒸留モノグリセライドステアリン系(エキセル(花王社製、以下同じ)T−95)、例えば、分子蒸留モノグリセライド植物性ステアリン系(エキセルVS−95)、例えば、分子蒸留モノグリセライド植物性オレイン系(エキセルO−95R)、例えば、中純度モノグリセライドステアリン系(エキセル150)、例えば、中純度モノグリセライドステアリン・オレイン系(エキセル200)、例えば、中純度モノグリセライドオレイン系(エキセル300)、例えば、中純度モノグリセライドステアリン系(エキセル84)、例えば、中純度モノグリセライドオレイン・ステアリン系(エキセル122)、例えば、中純度モノグリセライド自己乳化型ステアリン系(エキセルP−40S)、例えば、中純度モノグリセライドオレイン・ステアリン系(エキセルP−40)などが挙げられる。
【0187】
アニオン系界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸金属塩、アルキルナフタレンスルホン酸金属塩、ポリカルボン酸型界面活性剤、ジアルキルスルホコハク酸エステル金属塩、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテルサルフェートアンモニウム塩、リグニンスルホン酸金属塩などが挙げられる。また、これらの金属塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩などが挙げられる。
【0188】
また、酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,2’−メチレンビス[4−メチル−6−t−ブチルフェノール]などのフェノール系酸化防止剤、例えば、アルキルジフェニルアミン、N,N’−ジ−s−ブチル−p−フェニレンジアミンなどのアミン系酸化防止剤などが挙げられる。
【0189】
これら、界面活性剤および酸化防止剤は、例えば、液剤の場合には、液剤100重量部に対して0.1〜5重量部添加される。
【0190】
また、光安定剤としては、例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケートなどのヒンダードアミン系光安定剤などが挙げられる。
【0191】
このような光安定剤は、例えば、液剤の場合には、液剤100重量部に対して0.1〜10重量部添加される。
【0192】
このようにして得られる本発明の微生物防除剤は、優れた、抗菌、防かび、防腐、防藻作用など、細菌、かび、酵母、藻などに対する防除剤として、ビス四級アンモニウム塩化合物と併用有効成分との相乗効果を発現することができる。
【0193】
そのため、例えば、製紙パルプ工場、冷却水循環工程などの種々の産業用水や、切削油などの金属加工用油剤、カゼイン、澱粉糊、にかわ、塗工紙、紙用塗工液、表面サイズ剤、塗料、接着剤、合成ゴムラテックス、インキ、ポリビニルアルコールフィルム、塩化ビニルフィルム、樹脂製品、セメント混和剤、シーリング剤、目地剤などの各種工業製品などの有害微生物の防除の用途において有効に用いることができる。
【0194】
より具体的には、例えば、製紙パルプ工場などのスライムコントロール剤、金属加工用油剤の防腐剤、塗料の防腐防かび剤、樹脂エマルションの防腐防かび剤、セメント混和剤の防腐剤、インキの防腐防かび剤、湿し水の防腐防かび剤、セメント減水剤の防腐防かび剤、植物の延命剤などの工業用の有害微生物防除剤として好適に用いられる。
【0195】
なお、本発明の微生物防除剤は、その適用対象に応じて添加量を適宜決定すればよいが、例えば、1〜8000mg(全有効成分)/kg(製品)、好ましくは、5〜5000mg(全有効成分)/kg(製品)の濃度として用いることができる。
【0196】
また、本発明の微生物防除剤は、pHが、3〜13、好ましくは、4〜12の適用対象に用いることができ、さらには、例えば、SO 2−、SO 2−、HSO 、HSO 、S 2−、好ましくは、SO 2−、HSO 、S 2−などの還元剤の存在下においても、その効力を有効に発現することができる。なお、この場合の還元剤の濃度は、例えば、製品中1〜10000ppmであることが好ましい。
【0197】
【実施例】
以下に実施例を挙げ、本発明をより具体的に説明する。なお、以下の実施例に用いる有効成分の略号を下記に示す。
【0198】
HMDP−Ac:N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムアセテート)
HMDP−Br:N,N’−ヘキサメチレンビス(4−カルバモイル−1−デシルピリジニウムブロマイド)
MIT:2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン
CL−MIT:5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン
MITs:2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン6重量%と、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン20重量%との混合物
OIT:2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン
BIT:1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オン
BNPD:2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール
DBNE:2,2−ジブロモ−2−ニトロ−1−エタノール
TeCS:3,3,4,4−テトラクロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド
(1)FIC index
1)製剤例
製剤1(5重量%HMDP−Ac溶液)
ダイマー38A(HMDP−Ac:5重量%水溶液、イヌイ社製)をそのまま用いた。
【0199】
製剤2(5重量%HMDP−Br溶液)
ダイマー38(HMDP−Br:99重量%、イヌイ社製)5.1gをメチルカルビトール(ジエチレングリコールモノメチルエーテル)94.9gに加え、室温で撹拌して溶解することにより、100gの製剤を得た。
【0200】
製剤3(5重量%MIT溶液)
コーデック50C(MIT:50重量%、ロームアンドハース社製)10gをメチルカルビトール90gに加え、室温で撹拌して溶解することにより、100gの製剤を得た。
【0201】
製剤4(5重量%CL−MIT溶液)
CL−MIT塩酸塩(CL−MIT:80重量%)19.23gをメチルカルビトール80.77gに加え、室温で撹拌して溶解することにより、100gの製剤を得た。
【0202】
製剤5(5重量%BIT溶液)
プロクセルプレスペーストD(BIT:80重量%、アビシア社製)6.25gをメチルカルビトール93.75gに加え、室温で撹拌して溶解することにより、100gの製剤を得た。
【0203】
製剤6(5重量%BNPD溶液)
ブロノポール(BNPD:98重量%、長瀬産業社製)5.1gをメチルカルビトール94.9gに加え、室温で撹拌して溶解することにより、100gの製剤を得た。
【0204】
製剤7(5重量%DBNE溶液)
ジブニロールA−75(DBNE:75重量%、ケイアイ化成社製)6.67gをメチルカルビトール93.33gに加え、室温で撹拌して溶解することにより、100gの製剤を得た。
【0205】
製剤8(5重量%TeCS溶液)
スラカーブ(TeCS:20重量%、武田薬品工業社製)25gをメチルカルビトール75gに加え、室温で撹拌して溶解することにより、100gの製剤を得た。
【0206】
2)FICの測定
グルコース−ブイヨン液体培地に、製剤1または製剤2を必須成分(A成分)、製剤3〜8を必須成分と組み合わせる併用成分(B成分)として、2元希釈法による有効成分濃度として所定濃度となるように添加した。さらに、前培養した菌体、すなわち、セラチア・マルセッセンス(Serratia marcescens:IFO 3735)、大腸菌(IFO 3044)、シュードモナス・エルギノーサ(Pseudomonas aeruginosa:IFO 3080)を、濁度計(OD 630nm)にて0.2に調整後、等量ずつ混ぜ、5倍希釈して調製した混合菌液を、液体培地の全体に対して10体積%となるように添加した。その後、37℃、24時間静置培養後に、濁度計(OD 630nm)による増殖の有無で、2元最小発育阻止濃度(TDMIC)を求め、相乗指標のFICindex(Fractional concentration index)を求めた。その結果を表1〜6に示す。
【0207】
なお、FICindexは、下記式より求めた。
【0208】
FICindex=a/a+b/b
:A成分の単独MIC、b:B成分の単独MIC
a:A成分+B成分の併用時のA成分のMIC
b:A成分+B成分の併用時のB成分のMIC
そして、算出されたFICindexは、下記の作用を示す。
【0209】
FICindex>1    拮抗作用
FICindex=1    相加作用
FICindex<1    相乗作用
【0210】
【表1】
Figure 2004123617
【表2】
Figure 2004123617
【0211】
【表3】
Figure 2004123617
【表4】
Figure 2004123617
【0212】
【表5】
Figure 2004123617
【表6】
Figure 2004123617
(2)MIC
1)製剤例
製剤9
ダイマー38A(HMDP−Ac:10重量%プロピレングリコール溶液、イヌイ社製)35g、ゾーネン0/100(OIT:100重量%、ケミクレア社製)2.0g(HMDP−Ac1重量部に対してOITが0.57重量部の割合)を、ジエチレングリコール63gに加え、室温で撹拌して溶解することにより、100gの液剤を得た。
【0213】
製剤10
ダイマー38A(HMDP−Ac:10重量%プロピレングリコール溶液、イヌイ社製)30g、ゾーネン0/100(OIT:100重量%、ケミクレア社製)2.5g(HMDP−Ac1重量部に対してOITが0.833重量部の割合)を、ジエチレングリコール67.5gに加え、室温で撹拌して溶解することにより、100gの液剤を得た。
【0214】
製剤11
ダイマー38A(HMDP−Ac:10重量%プロピレングリコール溶液、イヌイ社製)45g、ゾーネン0/100(OIT:100重量%、ケミクレア社製)1.0g(HMDP−Ac1重量部に対してOITが0.222重量部の割合)を、ジエチレングリコール54gに加え、室温で撹拌して溶解することにより、100gの液剤を得た。
【0215】
製剤12
ダイマー38A(HMDP−Ac:10重量%プロピレングリコール溶液、イヌイ社製)10g、ゾーネン0/100(OIT:100重量%、ケミクレア社製)4.5g(HMDP−Ac1重量部に対してOITが4.5重量部の割合)を、ジエチレングリコール85.5gに加え、室温で撹拌して溶解することにより、100gの液剤を得た。
【0216】
製剤13
ダイマー38A(HMDP−Ac:10重量%プロピレングリコール溶液、イヌイ社製)55gを、ジエチレングリコール45gに加え、室温で撹拌して溶解することにより、100gの液剤を得た。
【0217】
製剤14
ゾーネン0/100(OIT:100重量%、ケミクレア社製)5.5gを、ジエチレングリコール94.5gに加え、室温で撹拌して溶解することにより、100gの液剤を得た。
【0218】
2)MICの測定
製剤9〜14について、グルコース−ブイヨン液体培地を用いた倍数希釈法で、表7に示す供試菌を用いて、細菌は33℃で18時間培養、かびおよび酵母は28℃で3日間培養し、最小発育阻止濃度(MIC:μg/mL)を求めた。その結果を表7に示す。
【0219】
【表7】
Figure 2004123617
(3)配合剤の調製例
調製例1(2.5重量%HMDP−Ac/2.5重量%MIT溶液)
ダイマー38A(HMDP−Ac:5重量%水溶液、イヌイ社製)50g、ゾーネンMT(MIT:50重量%、ケミクレア社製)5gを、水45gに加え、室温で撹拌して溶解することにより、100gの製剤を得た。
【0220】
調製例2(2.5重量%HMDP−Br/2.5重量%MIT溶液)
ダイマー38(HMDP−Br:99重量%、イヌイ社製)2.5g、コーデック50C(MIT:50重量%、ロームアンドハース社製)5gを、プロピレングリコール92.5gに加え、室温で撹拌して溶解することにより、100gの製剤を得た。
【0221】
調製例3(3重量%HMDP−Br/0.23重量%MIT/0.77重量%CL−MIT溶液)
ダイマー38(HMDP−Br:99重量%、イヌイ社製)3.0g、ケーソンLX SF25(MITs:26重量%、ロームアンドハース社製)3.8gを、プロピレングリコール93.2gに加え、室温で撹拌して溶解することにより、100gの製剤を得た。
【0222】
調製例4(3重量%HMDP−Ac/3.5重量%BIT溶液)
ダイマー38A(HMDP−Ac:20重量%プロピレングリコール溶液、イヌイ社製)15g、プロクセルプレスペーストD(BIT:80重量%、アビシア社製)4.4gを、プロピレングリコール80.6gに加え、室温で撹拌して溶解することにより、100gの製剤を得た。
【0223】
調製例5(1.5重量%HMDP−Br/20重量%BNPD溶液)
ダイマー38(HMDP−Br:99重量%、イヌイ社製)1.5g、ブロノポール(BNPD:98重量%、長瀬産業社製)20gを、プロピレングリコール78.5gに加え、室温で撹拌して溶解することにより、100gの製剤を得た。
【0224】
調製例6(1.5重量%HMDP−Br/15重量%DBNE溶液)
ダイマー38(HMDP−Br:99重量%、イヌイ社製)1.5g、ジブニロールA−75(DBNE:75重量%、ケイアイ化成社製)20gを、プロピレングリコール78.5gに加え、室温で撹拌して溶解することにより、100gの製剤を得た。
【0225】
調製例7(2重量%HMDP−Br/3重量%DBNE溶液)
ダイマー38(HMDP−Br:99重量%、イヌイ社製)2.0g、スラカーブ(TeCS:20重量%、武田薬品工業社製)15gを、プロピレングリコール40gおよびメチルカルビトール43gに加え、室温で撹拌して溶解することにより、100gの製剤を得た。
【0226】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の微生物防除剤は、優れた、抗菌、防かび、防腐、防藻作用など、細菌、かび、酵母、藻などに対する防除剤として、相乗効果を発現することができる。そのため、各種工業製品などの有害微生物の防除の用途において有効に用いることができる。

Claims (14)

  1. 下記一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム塩化合物と、下記一般式(2)で示される2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンとが、前記ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、前記2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンが0.01〜44重量部の割合で含有されていることを特徴とする、微生物防除剤。
    一般式(1)
    Figure 2004123617
    (式中、R1およびR2は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基を、R3およびR4は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基または水素原子を、R5は、置換基を有していてもよい炭化水素基または炭素−炭素間単結合を、Y1は、−NRnCO−、−CONRn−、−NRnCS−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−COO−、−COS−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Y2は、−CONRn−、−NRnCO−、−CSNRn−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−OOC−、−SOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Zはアニオンを、aは1または2の整数を示す。)
    一般式(2)
    Figure 2004123617
    (式中、R6は、炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
  2. 前記2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンが、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンであることを特徴とする、請求項1に記載の微生物防除剤。
  3. 下記一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム塩化合物と、下記一般式(3)で示されるハロ−2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンとが、前記ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、前記ハロ−2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンが0.07〜2.4重量部の割合で含有されていることを特徴とする、微生物防除剤。
    一般式(1)
    Figure 2004123617
    (式中、R1およびR2は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基を、R3およびR4は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基または水素原子を、R5は、置換基を有していてもよい炭化水素基または炭素−炭素間単結合を、Y1は、−NRnCO−、−CONRn−、−NRnCS−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−COO−、−COS−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Y2は、−CONRn−、−NRnCO−、−CSNRn−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−OOC−、−SOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Zはアニオンを、aは1または2の整数を示す。)
    一般式(3)
    Figure 2004123617
    (式中、R7は、炭素数1〜4のアルキル基を、X1は、ハロゲン原子を示す。)
  4. 前記ハロ−2−アルキル(C1〜4)−4−イソチアゾリン−3−オンが、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンであることを特徴とする、請求項3に記載の微生物防除剤。
  5. 下記一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム塩化合物と、下記一般式(4)で示される2−アルキル(C5〜10)−4−イソチアゾリン−3−オンとが、前記ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、前記2−アルキル(C5〜10)−4−イソチアゾリン−3−オンが0.1〜10重量部の割合で含有されていることを特徴とする、微生物防除剤。
    一般式(1)
    Figure 2004123617
    (式中、R1およびR2は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基を、R3およびR4は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基または水素原子を、R5は、置換基を有していてもよい炭化水素基または炭素−炭素間単結合を、Y1は、−NRnCO−、−CONRn−、−NRnCS−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−COO−、−COS−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Y2は、−CONRn−、−NRnCO−、−CSNRn−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−OOC−、−SOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Zはアニオンを、aは1または2の整数を示す。)
    一般式(4)
    Figure 2004123617
    (式中、R8は、炭素数5〜10のアルキル基を示す。)
  6. 前記2−アルキル(C5〜10)−4−イソチアゾリン−3−オンが、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンであることを特徴とする、請求項5に記載の微生物防除剤。
  7. 下記一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム塩化合物と、下記一般式(5)で示される(N−アルキル置換)1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンとが、前記ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、前記(N−アルキル置換)1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンが0.01〜29重量部の割合で含有されていることを特徴とする、微生物防除剤。
    一般式(1)
    Figure 2004123617
    (式中、R1およびR2は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基を、R3およびR4は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基または水素原子を、R5は、置換基を有していてもよい炭化水素基または炭素−炭素間単結合を、Y1は、−NRnCO−、−CONRn−、−NRnCS−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−COO−、−COS−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Y2は、−CONRn−、−NRnCO−、−CSNRn−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−OOC−、−SOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Zはアニオンを、aは1または2の整数を示す。)
    一般式(5)
    Figure 2004123617
    (式中、R9は、炭素数1〜4のアルキル基または水素原子を、環Aは、置換基を有していてもよいベンゼン環を示す。)
  8. 前記(N−アルキル置換)1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンが、1,2−ベンツイソチアゾリン−3−オンであることを特徴とする、請求項7に記載の微生物防除剤。
  9. 下記一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム塩化合物と、下記一般式(6)で示されるニトロアルカンジオールとが、前記ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、前記ニトロアルカンジオールが0.3〜140重量部の割合で含有されていることを特徴とする、微生物防除剤。
    一般式(1)
    Figure 2004123617
    (式中、R1およびR2は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基を、R3およびR4は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基または水素原子を、R5は、置換基を有していてもよい炭化水素基または炭素−炭素間単結合を、Y1は、−NRnCO−、−CONRn−、−NRnCS−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−COO−、−COS−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Y2は、−CONRn−、−NRnCO−、−CSNRn−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−OOC−、−SOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Zはアニオンを、aは1または2の整数を示す。)
    一般式(6)
    Figure 2004123617
    (式中、R10およびR11は、同一または相異なって、炭素数1〜4のアルキル基または水素原子を、X2は、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、ハロゲン原子または水素原子を示す。)
  10. 前記ニトロアルカンジオールが、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールであることを特徴とする、請求項9に記載の微生物防除剤。
  11. 下記一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム塩化合物と、下記一般式(7)で示されるニトロアルコールとが、前記ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、前記ニトロアルコールが0.2〜19重量部の割合で含有されていることを特徴とする、微生物防除剤。
    一般式(1)
    Figure 2004123617
    (式中、R1およびR2は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基を、R3およびR4は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基または水素原子を、R5は、置換基を有していてもよい炭化水素基または炭素−炭素間単結合を、Y1は、−NRnCO−、−CONRn−、−NRnCS−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−COO−、−COS−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Y2は、−CONRn−、−NRnCO−、−CSNRn−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−OOC−、−SOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Zはアニオンを、aは1または2の整数を示す。)
    一般式(7)
    Figure 2004123617
    (式中、X3およびX4は、同一または相異なって、ハロゲン原子または水素原子を、R12は、炭素数1〜4のアルキル基または水素原子を示す。)
  12. 前記ニトロアルコールが、2,2−ジブロモ−2−ニトロ−1−エタノールであることを特徴とする、請求項11に記載の微生物防除剤。
  13. 下記一般式(1)で示されるビス四級アンモニウム塩化合物と、下記一般式(8)で示されるチオフェンとが、前記ビス四級アンモニウム塩化合物1重量部に対して、前記チオフェンが0.3〜21重量部の割合で含有されていることを特徴とする、微生物防除剤。
    一般式(1)
    Figure 2004123617
    (式中、R1およびR2は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基を、R3およびR4は、同一または相異なって、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、ヒドロキシル基、アミノ基または水素原子を、R5は、置換基を有していてもよい炭化水素基または炭素−炭素間単結合を、Y1は、−NRnCO−、−CONRn−、−NRnCS−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−COO−、−COS−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Y2は、−CONRn−、−NRnCO−、−CSNRn−(前記Rnは、置換基を有していてもよい炭化水素基または水素原子を示す。)、−OOC−、−SOC−、−O−、−S−または炭素−炭素間単結合を、Zはアニオンを、aは1または2の整数を示す。)
    一般式(8)
    Figure 2004123617
    (式中、X5、X6、X7およびX8は、同一または相異なって、ハロゲン原子または水素原子を示す。)
  14. 前記チオフェンが、3,3,4,4−テトラクロロテトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシドであることを特徴とする、請求項13に記載の微生物防除剤。
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